JP2017107218A - 空間映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】設計上の視線方向から視線を左右方向に動かしても、連続して明るい空間映像を視認できる空間映像表示装置を提供する。【解決手段】実体部1からの光を観察者に向けて反射する平板状の反射型面対称結像素子2と、反射型面対称結像素子2を、平板の面内において移動させる駆動装置4と、を備えた空間映像表示装置100であって、駆動装置4は、反射型面対称結像素子2に対して、少なくとも回動または回転を含む周期運動を実行させる。【選択図】図6

Description

本発明は、空間中に映像を表示する空間映像表示装置に関し、特に、面対称な位置に光を結像させる反射型面対称結像素子を用いた空間映像表示装置に関する。
従来、リアルな3次元空中映像を実現するために、様々な光学素子が開発されている。
例えば、特許文献1には、反射型面対称結像素子を用いてその素子の一方側に置かれた被投影物である物体の像を素子の反対側の面対称となる位置に結像させる空間映像表示装置が開示されている。この空間映像表示装置で用いられる反射型面対称結像素子は、所定の基盤を厚み方向に貫通させた複数の穴を備え、各穴の内壁に直交する2つの鏡面要素から構成される単位光学素子を形成したものであって、その穴を通じて基盤の一方の面方向から他方の面方向へ光が透過する際に、2つの鏡面要素でそれぞれ1回ずつ反射させるものである。被投影物から発せられた光は反射型面対称結像素子の単位光学素子を通過する際に2つの鏡面要素の一方で反射した後、鏡面で反射して反射光となり、その反射光が更に単位光学素子の2つの鏡面要素の他方で反射して、被投影物を仮想鏡に映した位置に結像することになる。
しかしながら、上記の光学素子には非常に微細な加工技術が要求されるため、このような光学素子を用いた空間映像表示装置では製造コストがかかるという問題がある。そこで、本出願人は、製造コストがかからない反射型面対称結像素子を特許文献2において提案している。
図1〜図3は、特許文献2で提案された反射型面対称結像素子の構成を示す図である。
図1は反射型面対称結像素子の外観図、図2は反射型面対称結像素子を構成する直方体材の外観図、図3は反射型面対称結像素子を形成する2つのミラーシートの組合せを示す外観図である。
反射型面対称結像素子2は、図1及び図3に示すように、各々が多数の棒状の直方体材20を並列に密着させることにより形成された2つのミラーシート21、22を有する。
直方体材20は、図2に示すように、長手部材であり、長手方向に垂直な方向、すなわち、短手方向の四角形の断面の一辺が数百μmないし数cm前後の透明なアクリルに代表されるプラスチックまたはガラスの棒からなる。長さは投影する画像の大きさによって変化するが、数十mm〜数m程度である。なお、長手方向に伸長した4面のうちの3面は光の透過または反射に使用する面であるため、滑らかな状態とする。直方体材20はミラーシート21、22各々で100本〜20000本程度用いられる。
図2に示すように、直方体材20の長手方向に伸長した1面には光反射膜23が形成され、それにより光反射面23となっている。光反射膜23はアルミや銀の蒸着あるいはスパッタなどによって形成される。
このような複数の直方体材20について、1つの直方体材20の光反射面23を形成した面とは反対側の対向面24と別の直方体材20の光反射面23を密着させてミラーシート21、22が形成される。ミラーシート21、22は、図3に示すように、直方体材20の並列方向が交差するようにいずれか一方を90度回転させた状態で貼り合わせられ、
それによって、反射型面対称結像素子2が形成される。ミラーシート21の各直方体材20とミラーシート22の各直方体材20とが交差する部分が微小ミラーユニット(単位光学素子)を構成し、各微小ミラーユニットのミラーシート21の光反射面23が第1光反射面となり、ミラーシート22の光反射面23が第2光反射面となる。
かかる反射型面対称結像素子2を用いた空間映像表示装置においては、図4に示すように、物体(ディスプレイ部)1が反射型面対称結像素子2の一方の面側に配置され、反射型面対称結像素子2には物体1からの光が斜めに入射するようになっている。反射型面対称結像素子2の他方の面側には観察者の目Eが位置し、反射型面対称結像素子2について物体1と面対称となる空間位置に実像3、すなわち空間映像3が形成される。なお、図4における反射型面対称結像素子2の両端部である下端A、上端A’は、図1の反射型面対称結像素子2の対向角A、A’に対応している。より詳しくは、図5に示すように、物体1からの光は矢印Y1の方向でミラーシート22の光反射面23(第2光反射面)に反射し、その反射光は矢印Y2の方向でミラーシート21の光反射面23(第1光反射面)に反射し、その反射光は矢印Y3の方向で観察者に向けて進むので、反射型面対称結像素子2の各光反射面23でそれぞれ1回、つまり2回反射して鏡映像を作り出すようになっている。
特開2008−158114号公報 国際公開第WO2009/136578号パンフレット
しかしながら、特許文献2に示す空間映像表示装置においては、設計上の視線方向から左右方向(図1に示す左右方向。図4における紙面に垂直な方向)に視線をずらしていくと、ミラーシート21、22各々において、反射せずに透過する光及び2回以上反射する光が増加してしまう、すなわち、ミラーシート21、22各々において、1回だけ反射する光が減少してしまい、空間映像の明るさが暗くなるという問題があった。このように従来においては、空間映像の明るさがその結像位置によって異なるという問題があった。
本発明は上記の事情を鑑みてなされたものであり、その課題の一例としては、設計上の視線方向から視線を左右方向に動かしても、連続して明るい空間映像を視認できる空間映像表示装置を提供することにある。
上記の課題を達成するため、請求項1に係る発明は、実体部からの光を観察者に向けて反射する平板状の反射型面対称結像素子と、前記反射型面対称結像素子を、前記平板の面内において移動させる駆動装置と、を備えた空間映像表示装置であって、前記反射型面対称結像素子は、板厚方向に第1光反射面及び前記第1光反射面と直交する第2光反射面を備え、前記第1光反射面及び第2光反射面により構成された単位光学素子を1または複数備えてなり、板面の一方の側に配置された前記実体部から入射した光を、所定の前記単位光学素子内の前記第1光反射面及び前記第2反射面にそれぞれ1回ずつ反射させて、前記板面の他方の側の、前記実体部の位置と面対称な位置に、前記実体部からの光に対する鏡映像を作り出し、前記駆動装置は、前記反射型面対称結像素子に対して、少なくとも回動または回転を含む周期運動を実行させることを特徴とする。
反射型面対称結像素子の外観図である。 図1の反射型面対称結像素子を構成する直方体材の外観図である。 図1の反射型面対称結像素子を形成する2つのミラーシートの組合せを示す図である。 図1の反射型面対称結像素子を用いた空間映像表示装置の光学系の概略図である。 図1の反射型面対称結像素子において光が2回反射する様子を示す概要図である。 本発明の第1の実施の形態に係る空間映像表示装置の概略構成図である。 図8とともに、本発明の実施の形態に係る空間映像表示装置における反射型面対称結像素子の動作と空間映像の明るさの関係を説明する図である。 図7とともに、本発明の実施の形態に係る空間映像表示装置における反射型面対称結像素子の動作と空間映像の明るさの関係を説明する図である。 図10とともに、本発明の実施の形態に係る空間映像表示装置における反射型面対称結像素子の明るさを円弧運動の有無において比較するグラフである。 図9とともに、本発明の実施の形態に係る空間映像表示装置における反射型面対称結像素子の明るさを円弧運動の有無において比較するグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係る空間映像表示装置の概略構成図である。 本発明の第3の実施の形態に係る空間映像表示装置の概略構成図である。 本発明の第3の実施の形態に係る空間映像表示装置の変形例の概略構成図である。 本発明の第4の実施の形態に係る空間映像表示装置の概略構成図である。 本発明の第4の実施の形態に係る空間映像表示装置の変形例の概略構成図である。 反射型面対称結像素子の他の一例の外観図である。 反射型面対称結像素子の他の一例の外観図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
<第1の実施の形態> 図6は、本発明の第1の実施の形態に係る空間映像表示装置100の概略構成図である。空間映像表示装置100は、反射型面対称結像素子を左右方向に回動させることにより、左右方向の明るさに変化が少ない、つまり、左右方向に視野角が拡大された空間映像を表示する空間映像表示装置である。空間映像表示装置100は、概略、例えば、物体、ディスプレイなどから構成される実体部1と、平面板状の反射型面対称結像素子2と、反射型面対称結像素子2を板面内において左右方向に周期的に回動させる駆動装置4と、を備える。なお、本実施の形態では、図6に定義した方向を用いて方向の説明を行う。
反射型面対称結像素子2は、図1〜図5で示した反射型面対称結像素子2と同一である。なお、反射型面対称結像素子2における図6に示した方向は、図1に示した方向と対応付けられている。
駆動装置4は、具体的には、偏心カム、バネ及びモータを使った円弧駆動装置であり、
反射型面対称結像素子2に、水平方向(板面に平行な方向)に円弧を描かせる往復運動を実行させる。その結果、反射型面対称結像素子2は、反射型面対称結像素子2の一端に取り付けられた支点部101を中心に、±20度の角度内で左右方向に円弧運動を周期的に行う。
ここで、図7及び図8を用いて、反射型面対称結像素子2の回動動作と空間映像3の明るさについて説明する。図7及び図8は、空間映像表示装置100における反射型面対称結像素子2を上方向から見た外観図である。
図7(a)及び(b)は、1枚の反射型面対称結像素子2を移動させない場合の上面図である。図7(a)は、反射型面対称結像素子2から出力される、設計上最も明るい光線の方向を矢印で示す図である。そして、図7(b)は、図7(a)の場合に観察者の視点位置Eから見える空間映像3の光線強度を矢印で示す図であり、光線強度は矢印の太さで表わされている。図7(b)に示すように、空間映像3は、その中心部分が一番明るく、
左右方向に視線をずらしていくと、周辺部分は暗くなっている。また、空間映像3が見える領域(左右方向の視野角)は狭い。
図8(a)及び(b)は、3枚の反射型面対称結像素子2を移動させない場合の上面図である。3枚の反射型面対称結像素子2は、視点位置を中心に扇形上に配置されている。
図8(a)は、反射型面対称結像素子2から出力される、設計上最も明るい光線の方向を矢印で示す図である。そして、図8(b)は、図8(a)の場合の観察者の視点位置Eから見える空間映像3の光線強度を矢印で示す図であり、光線強度は矢印の太さで表わされている。この場合には、中心に配置された反射型面対称結像素子2だけでなく、左右に配置された反射型面対称結像素子2からも光が届くので、空間映像3が見える領域(左右方向の視野角)は、1枚の場合(図7(a)及び(b))に比べて広くなるが、設計上最も明るい光線の方向と観察者の視線方向は一致しないので、左右方向に視線をずらしていくと、顕著に空間映像3は暗くなる。すなわち、この場合には、図8(b)に示すように、
空間映像3が見える領域(左右方向の視野角)は広くなるが、空間映像3は、その中心部分が一番明るく、左右方向に視線をずらしていくと、周辺部分は極端に暗くなっていく。
一方、図7(c)及び(d)は、1枚の反射型面対称結像素子2を左右方向に円弧運動させた場合の上面図である。図7(c)は、反射型面対称結像素子2から出力される、設計上最も明るい光線の方向を矢印で示す図である。そして、図7(d)は、図7(c)の場合の観察者の視点位置Eから見える空間映像3の光線強度を矢印で示す図であり、光線強度は矢印の太さで表わされている。この場合には、3枚の場合(図8(a)及(b))と同様に、空間映像3が見える領域(左右方向の視野角)は広くなるとともに、設計上最も明るい光線の方向が走査されるので、左右方向の明るさの変化が少なくなる。すなわち、この場合には、図7(d)に示すように、空間映像3が見える領域(左右方向の視野角)が広くなるとともに、空間映像3の中心部分と周辺部分の明るさの差が小さくなるので、観察者は連続して明るい空間映像3を視認することができる。
これは、反射型面対称結像素子2に周期的な円弧運動をさせることにより、設計上最も明るい光線の出射角度が画一ではなく、時間的に所定角度内で変化するので、周期的に設計上最も明るい光線の方向と観察者の視線方向は一致するからである。したがって、この場合には、観察者が移動して観察者の視点位置Eが前後左右にずれたとしても、観察者は連続して明るい空間映像3を視認することができる。
なお、この場合も空間映像3の中心部分が一番明るいが、反射型面対称結像素子2を移動させない場合(図7(a)及び(b)、図8(a)及び(b))に比べて、中心部分は暗くなる。
図9及び図10は、1枚の反射型面対称結像素子2を移動させなかった場合(図7(a)及び(b)の場合)、並びに1枚の反射型面対称結像素子2を左右方向に円弧運動させた場合(図7(c)及び(d)の場合)の空間映像の明るさを示すグラフである。なお、
図9及び図10ともに、1枚の反射型面対称結像素子2を移動させなかった場合は点線、
1枚の反射型面対称結像素子2を左右方向に円弧運動させた場合は実線で表している。
図9は、縦軸を絶対輝度、横軸を設計上の視線方向(角度0度とする)から左右方向への視線の角度、つまり視野角とした場合のグラフであり、図10は、縦軸を規格化した輝度(角度0度のときを明るさ100とした規格化)、横軸を視野角とした場合のグラフである。図9に示すように、1枚の反射型面対称結像素子2を左右方向に円弧運動させた場合には、1枚の反射型面対称結像素子2を移動させなかった場合に比べて、中心部(角度0度)の空間映像3は暗いが、図9及び図10に示すように、左右方向に視線を変化させても空間映像3の明るさの減少は小さくなる。一方、1枚の反射型面対称結像素子2を移動させなかった場合には、左右方向に視線を変化させると、空間映像3の明るさは急激に減少する。ここで、有効視野角範囲を、結像した空間映像3の輝度が最大輝度(角度0度のときの輝度)の半分以上の値となる視野角範囲と定義すると、1枚の反射型面対称結像素子2を左右方向に円弧運動させた場合の有効視野角範囲は約±24度であり、1枚の反射型面対称結像素子2を移動させなかった場合の有効視野角範囲は約±12度であるから、前者は後者の約2倍の有効視野角範囲が得られることになる。
このように本実施の形態によれば、空間映像3の周辺部分であっても中心部分と比べて輝度低下が少ないので、視野角が広い空間映像3を提供することができる。この結果、観察者は、設計上の視線方向から視線を左右方向に動かしても、連続して明るい空間映像を観察することができる。
なお、本実施の形態では、反射型面対称結像素子2の周期運動として、円弧運動、つまり規制された角度範囲内で正逆両方向に回転する回動運動を用いたが、反射型面対称結像素子2の周期運動は円弧運動に限定されるものではない。円運動または楕円運動、つまり角度範囲が規制されず一方向に回転する回転運動でもよい。また、少なくとも、このような回動運動または回転運動を含む運動ならばいずれでもよく、回動運動または回転運動に並進運動を組み合わせた運動でもよい。また、同様にして、駆動装置4も、少なくとも回動運動または回転運動を含む運動を実行できる装置であれば、図6に示した構成に限定されない。
ところで、上述した反射型面対称結像素子2の円弧運動の周期は、最低でも1周期1/25秒以下、つまり25Hz以上で円弧運動を行うことが好ましく、より好適には、1周期1/50秒以下、つまり50Hz以上で円弧運動を行うことが好ましい。この数値は、
人間が動画を認識する上での好適なフレームレートの数値に基づくものである。
なお、反射型面対称結像素子2は、その構成から、ミラーシート21及び22の隣接する光反射面23同士の間隔(ピッチ)が観察されてしまうことがあるが、本実施の形態では、反射型面対称結像素子2を所定の速度で円弧運動させているので、上記ピッチが観察されることはない。すなわち、本実施の形態の空間映像表示装置100は、ピッチに起因する空間映像3のザラツキ感を解消させるという効果も有する。
また、本実施の形態の空間映像表示装置100は、1枚の反射型面対称結像素子2を円弧運動させたが、これに限定されず、例えば、図8(a)及び(b)に示したように扇形上に配置された複数枚の反射型面対称結像素子2を円弧運動させてもよい。
この場合には、視野角が広い空間映像3を提供することができるとともに、反射型面対称結像素子2の継ぎ目(反射型面対称結像素子2と反射型面対称結像素子2の間)も観察されないという効果が生じる。
<第2の実施の形態> 図11は、第2の実施の形態に係る空間映像表示装置200の概略構成図である。空間映像表示装置200は、複数(図11では8枚)の反射型面対称結像素子2が円板8に円周方向に対して均等となるように取り付けられており、この円板8を駆動装置4により回転駆動するようになっている。詳しくは、円板8は、不透明な板で円板状に形成されており、反射型面対称結像素子2が取り付けられる部位には矩形孔が形成されている。そのため、この円板8に反射型面対称結像素子2が取り付けられると、観察者は、不要な光を見ることがなく、反射型面対称結像素子2を透過した光が結像する空間映像3だけを観察することができる。
本実施の形態によれば、反射型面対称結像素子2を回転させるので、視野角が広い空間映像3を提供することができる。なお、図11に示すように8枚の反射型面対称結像素子で構成される場合、第1の実施の形態で述べた円弧運動の周期を鑑みて、回転速度は毎秒6回転以上であることが好適である。
また、本実施の形態では、8枚の反射型面対称結像素子2の場合を説明したが、円板8に取り付けられる反射型面対称結像素子2の枚数は、これに限定されるものではない。例えば、用途に応じて1〜12枚程度まで増減してもよい。
なお、実体部1からの出射される光をより有効的に利用するために、反射型面対称結像素子2を扇型や台形の形状に形成し、隣接する反射型面対称結像素子2の間の間隔(不透明な部位)を小さくしてもよい。
<第3の実施の形態> 図12は、実体部1からの出射される光をより有効的に利用するために、円板8の外周部分すべてを反射型面対称結像素子で構成した空間映像表示装置300の概略構成図である。詳しくは、円板8は、不透明な板で形成された内周部と、複数(図12では8枚)の扇形状の反射型面対称結像素子2Aを隙間なく隣接させて形成された外周部と、備えている。
本実施の形態によれば、円板8の外周部分すべてを反射型面対称結像素子2Aで構成したので、観察者が円板8の周囲360度のどこにいても、視野角が広い空間映像3を提供することができる。
なお、空間映像3は、観察者の位置から見て奥方向に観察されるが、これとは別に左右方向にも不要光が観察されることがある。この不要光は、反射型面対称結像素子2内で1回だけ反射した光である。このため、空間映像表示装置300にこのような不要光を観察させない工夫が施されてもよい。
図13は、不要光を遮光する構成を取り入れた空間映像表示装置301の概略構成図である。空間映像表示装置301は、円板8の周囲上に人感センサ6を複数設けるとともに、円板全体を覆うように円板8上に部分透過液晶7を載置している。すなわち、空間映像表示装置301は、円板8の周囲上に複数設けられた人感センサ6により観察者の位置を検出し、検出した位置に応じて、所定領域の部分透過液晶7を作用させて、不要光が透過する領域を遮光するようになっている。例えば、図14に示すように、人感センサ6が検出した観察者の位置に対して奥方向の反射型面対称結像素子2のみを透過状態、その他(観察者の位置に対して手前及び左右方向)の反射型面対称結像素子2Aを遮光状態として、不要光が観察されないように制御してもよい。
<第4の実施の形態> 図14は、第4の実施の形態に係る空間映像表示装置400の要部構成図である。空間映像表示装置400は、第3の実施の形態に係る空間映像表示装置300に対して、実体部1を複数(図13では4つのディスプレイ部1)設けたものである。この場合は、観察者が円板8の周囲どこにいても、より明確な空間映像3を観察することができる。
なお、本実施の形態でも、第3の実施の形態の場合と同様に、不要光を遮光する構成を取り入れてもよい。
図15は、不要光を遮光する構成を取り入れた空間映像表示装置401の概略構成図である。空間映像表示装置401は、円板8の周囲上に複数設けられた人感センサ6により、観察者の位置を検出し、検出した位置に応じて、点灯する一のディスプレイ部1を決定し、決定したディスプレイ部1のみを点灯するようになっている。例えば、人感センサ6が検出した観察者の位置に対して奥方向に観察される空間映像3を結像するディスプレイ部1のみを点灯状態にしてもよい。
<その他の実施の形態> また、反射型面対称結像素子の構成は、図1〜図5に示した長手部材である直方体材を用いて2つのミラーシートを形成する構成に限定されるものではなく、実体部1からの光を反射型面対称結像素子に対して面対称な位置に実像として結像させる光学素子であれば、いずれの構成でもよい。
例えば、特開2008−158114号公報に示した反射型面対称結像素子の構成でもよい。図16は、このような反射型面対称結像素子5の外観斜視図である。より詳しくは、反射型面対称結像素子5は、所定の基盤51を厚み方向に貫通させた複数の穴52を備え、各穴52の内壁に直交する2つの鏡面要素54a及び54bから構成される単位光学素子53を形成したものであって、その穴を通じて基盤51の一方の面方向から他方の面方向へ光が透過する際に、2つの鏡面要素54a及び54bでそれぞれ1回ずつ反射させるようにしてもよい。また、図17に示すように、所定の基盤51の厚み方向に突出する透明な筒状体55を碁盤目上に多数形成し、各筒状体55の内壁面のうち、直交する2つを鏡面要素54a、54bとした反射型面対称結像素子5Aとしてもよい。
以上に述べた上記実施の形態によれば、実体部(例えば、実体部1)からの光を観察者に向けて反射する平板状の反射型面対称結像素子(例えば、反射型面対称結像素子2、5、5A)と、前記反射型面対称結像素子を、前記平板の面内において移動させる駆動装置(例えば、駆動装置4)と、を備えた空間映像表示装置(例えば、空間映像表示装置100、200、300、301、400、401)であって、前記反射型面対称結像素子は、板厚方向に第1光反射面(例えば、ミラーシート21の光反射面23、鏡面要素54a)及び前記第1光反射面と直交する第2光反射面(例えば、ミラーシート22の光反射面23、鏡面要素54b)を備え、前記第1光反射面及び第2光反射面により構成された単位光学素子を1または複数備えてなり、板面の一方の側に配置された前記実体部から入射した光を、所定の前記単位光学素子内の前記第1光反射面及び前記第2反射面にそれぞれ1回ずつ反射させて、前記板面の他方の側の、前記実体部の位置と面対称な位置に、前記実体部からの光に対する鏡映像を作り出し、前記駆動装置は、前記反射型面対称結像素子に対して、少なくとも回動または回転を含む周期運動を実行させることを基本的構成とする。
上記基本的構成においては、最も明るい光線の出射角度が画一ではなく、時間的に所定角度内で変化するので、周期的に最も明るい光線の方向と観察者の視線方向は一致し、設計上の視線方向から視線を左右方向に動かしても、連続して明るい空間映像を視認することができる。
また、前記反射型面対称結像素子を複数備え、複数の前記反射型面対称結像素子のそれぞれの平板面が、同一平面上、かつ、円周方向に対して略等間隔となるように配設された円形テーブル(例えば、円板8)を備え、前記駆動装置は、前記円形テーブルを回転させてもよい。
この場合には、複数の反射型面対称結像素子を回転させるので、視野角が広い空間映像を視認することができる。
また、前記円形テーブルは、隣接する前記反射型面対称結像素子の間を不透明な素材で構成してもよい。
この場合には、観察者は、不要な光を見ることがなく、反射型面対称結像素子を透過した光が結像する空間映像だけを観察することができる。
一方、前記円形テーブルは、複数の前記反射型面対称結像素子を隙間なく隣接させて配設していてもよい。
この場合には、観察者が円形テーブルの周囲360度のどこにいても、視野角が広い空間映像を視認することができる。
また、前記円形テーブル上に、複数の前記反射型面対称結像素子を隙間なく隣接させて配設した場合には、前記円形テーブルのテーブル面全体に配設され、光の透過状態を制御可能な液晶パネル(例えば、部分透過液晶7)と、前記円形テーブルの周囲近傍にいる観察者の位置を検出するセンサ部(例えば、人感センサ6)と、前記センサ部が検出した観察者の位置に応じて、遮光する領域を決定し、前記液晶パネルにおいて決定した領域を遮光状態とする制御部と、をさらに備えてもよい。
この場合には、観察者は、不要な光を見ることがなく、好適な位置に結像する空間映像を視認することができる。
また、前記円形テーブル上に、複数の前記反射型面対称結像素子を隙間なく隣接させて配設した場合には、前記実体部は、光の出射方向がそれぞれ異なる複数のディスプレイ部(例えば、複数の実体部1)で構成され、前記円形テーブルの周囲近傍にいる観察者の位置を検出するセンサ部(例えば、人感センサ6)と、前記センサ部が検出した観察者の位置に応じて、点灯させる前記ディスプレイ部を切り替える制御部と、をさらに備えてもよい。
この場合には、観察者は、不要な光を見ることがなく、好適な位置に結像する空間映像を視認することができる。
また、前記周期運動の周期は、1/25秒以下であることが好ましい。
この場合には、好適なフレームレートに合わせた周期運動となっているので、動画を正しく認識することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は、上述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すことができ、そのような変形や変更を伴うものもまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1 実体部(物体、ディスプレイ部)
2,2A,5 反射型面対称結像素子
3 空間映像(実像)
4 駆動装置
6 人感センサ
7 部分透過液晶
20 直方体材
21,22 ミラーシート
23 光反射面
54a、54b 鏡面要素
100,200,300,301,400,401 空間映像表示装置
本発明は、空間中に映像を表示する空間映像表示装置に関し、特に、面対称な位置に光を結像させる反射型面対称結像素子を用いた空間映像表示装置に関する。
従来、リアルな3次元空中映像を実現するために、様々な光学素子が開発されている。
例えば、特許文献1には、反射型面対称結像素子を用いてその素子の一方側に置かれた被投影物である物体の像を素子の反対側の面対称となる位置に結像させる空間映像表示装置が開示されている。この空間映像表示装置で用いられる反射型面対称結像素子は、所定の基盤を厚み方向に貫通させた複数の穴を備え、各穴の内壁に直交する2つの鏡面要素から構成される単位光学素子を形成したものであって、その穴を通じて基盤の一方の面方向から他方の面方向へ光が透過する際に、2つの鏡面要素でそれぞれ1回ずつ反射させるものである。被投影物から発せられた光は反射型面対称結像素子の単位光学素子を通過する際に2つの鏡面要素の一方で反射した後、鏡面で反射して反射光となり、その反射光が更に単位光学素子の2つの鏡面要素の他方で反射して、被投影物を仮想鏡に映した位置に結像することになる。
しかしながら、上記の光学素子には非常に微細な加工技術が要求されるため、このような光学素子を用いた空間映像表示装置では製造コストがかかるという問題がある。そこで、本出願人は、製造コストがかからない反射型面対称結像素子を特許文献2において提案している。
図1〜図3は、特許文献2で提案された反射型面対称結像素子の構成を示す図である。
図1は反射型面対称結像素子の外観図、図2は反射型面対称結像素子を構成する直方体材の外観図、図3は反射型面対称結像素子を形成する2つのミラーシートの組合せを示す外観図である。
反射型面対称結像素子2は、図1及び図3に示すように、各々が多数の棒状の直方体材20を並列に密着させることにより形成された2つのミラーシート21、22を有する。
直方体材20は、図2に示すように、長手部材であり、長手方向に垂直な方向、すなわち、短手方向の四角形の断面の一辺が数百μmないし数cm前後の透明なアクリルに代表されるプラスチックまたはガラスの棒からなる。長さは投影する画像の大きさによって変化するが、数十mm〜数m程度である。なお、長手方向に伸長した4面のうちの3面は光の透過または反射に使用する面であるため、滑らかな状態とする。直方体材20はミラーシート21、22各々で100本〜20000本程度用いられる。
図2に示すように、直方体材20の長手方向に伸長した1面には光反射膜23が形成され、それにより光反射面23となっている。光反射膜23はアルミや銀の蒸着あるいはスパッタなどによって形成される。
このような複数の直方体材20について、1つの直方体材20の光反射面23を形成した面とは反対側の対向面24と別の直方体材20の光反射面23を密着させてミラーシート21、22が形成される。ミラーシート21、22は、図3に示すように、直方体材20の並列方向が交差するようにいずれか一方を90度回転させた状態で貼り合わせられ、
それによって、反射型面対称結像素子2が形成される。ミラーシート21の各直方体材20とミラーシート22の各直方体材20とが交差する部分が微小ミラーユニット(単位光学素子)を構成し、各微小ミラーユニットのミラーシート21の光反射面23が第1光反射面となり、ミラーシート22の光反射面23が第2光反射面となる。
かかる反射型面対称結像素子2を用いた空間映像表示装置においては、図4に示すように、物体(ディスプレイ部)1が反射型面対称結像素子2の一方の面側に配置され、反射型面対称結像素子2には物体1からの光が斜めに入射するようになっている。反射型面対称結像素子2の他方の面側には観察者の目Eが位置し、反射型面対称結像素子2について物体1と面対称となる空間位置に実像3、すなわち空間映像3が形成される。なお、図4における反射型面対称結像素子2の両端部である下端A、上端A’は、図1の反射型面対称結像素子2の対向角A、A’に対応している。より詳しくは、図5に示すように、物体1からの光は矢印Y1の方向でミラーシート22の光反射面23(第2光反射面)に反射し、その反射光は矢印Y2の方向でミラーシート21の光反射面23(第1光反射面)に反射し、その反射光は矢印Y3の方向で観察者に向けて進むので、反射型面対称結像素子2の各光反射面23でそれぞれ1回、つまり2回反射して鏡映像を作り出すようになっている。
特開2008−158114号公報 国際公開第WO2009/136578号パンフレット
しかしながら、特許文献2に示す空間映像表示装置においては、設計上の視線方向から左右方向(図1に示す左右方向。図4における紙面に垂直な方向)に視線をずらしていくと、ミラーシート21、22各々において、反射せずに透過する光及び2回以上反射する光が増加してしまう、すなわち、ミラーシート21、22各々において、1回だけ反射する光が減少してしまい、空間映像の明るさが暗くなるという問題があった。このように従来においては、空間映像の明るさがその結像位置によって異なるという問題があった。
本発明は上記の事情を鑑みてなされたものであり、その課題の一例としては、設計上の視線方向から視線を左右方向に動かしても、連続して明るい空間映像を視認できる空間映像表示装置を提供することにある。
上記の課題を達成するため、第1の発明に係る空間映像表示装置は、板厚方向に第1光反射面及び前記第1光反射面と直交する第2光反射面を備え、前記第1光反射面及び第2光反射面により構成された単位光学素子を1または複数備えてなり、一方の側に配置された実体部から入射した光を、所定の前記単位光学素子内の前記第1光反射面及び前記第2反射面にそれぞれ1回ずつ反射させて、他方の側の、前記実体部の位置と面対称な位置に、前記実体部からの光に対する鏡映像を作り出し、前記実体部からの光を観察者に向けて反射する平板状の反射型面対称結像素子と、
前記反射型面対称結像素子上に載置され光の透過状態を制御可能な液晶パネルと、
前記液晶パネルにおいて決定した領域を遮光状態とする制御部とを備えた。
第2の発明に係る空間映像表示装置は、板厚方向に第1光反射面及び前記第1光反射面と直交する第2光反射面を備え、前記第1光反射面及び第2光反射面により構成された単位光学素子を1または複数備えてなり、一方の側に配置された実体部から入射した光を、所定の前記単位光学素子内の前記第1光反射面及び前記第2反射面にそれぞれ1回ずつ反射させて、他方の側の、前記実体部の位置と面対称な位置に、前記実体部からの光に対する鏡映像を作り出し、前記実体部からの光を観察者に向けて反射する平板状の反射型面対称結像素子と、
前記反射型面対称結像素子を、前記平板の面内において移動させる駆動装置と、
複数の前記反射型面対称結像素子を隣接させ、それらの前記反射型面対称結像素子のそれぞれの平板面が、同一平面上、かつ、円周方向に配設された円形テーブルと、
前記円形テーブルのテーブル面に配設され、光の透過状態を制御可能な液晶パネルと、
前記円形テーブルの周囲近傍にいる観察者の位置を検出するセンサ部と、
前記センサ部が検出した観察者の位置に応じて、遮光する領域を決定し、前記液晶パネルにおいて決定した領域を遮光状態とする制御部とを備えた。
第3の発明に係る空間映像表示装置は、光の出射方向がそれぞれ異なる複数のディスプレイ部で構成された実体部からの光を観察者に向けて反射する平板状の反射型面対称結像素子と、
前記反射型面対称結像素子を、前記平板の面内において移動させる駆動装置と、
複数の前記反射型面対称結像素子を隣接させ、それらの前記反射型面対称結像素子のそれぞれの平板面が、同一平面上、かつ、円周方向に配設された円形テーブルと、
前記円形テーブルの周囲近傍にいる観察者の位置を検出するセンサ部と、
前記センサ部が検出した観察者の位置に応じて、点灯させる前記ディスプレイ部を切り替える制御部と、
を備えた空間映像表示装置であって、
前記反射型面対称結像素子は、
板厚方向に第1光反射面及び前記第1光反射面と直交する第2光反射面を備え、前記第1光反射面及び第2光反射面により構成された単位光学素子を1または複数備えてなり、板面の一方の側に配置された前記実体部から入射した光を、所定の前記単位光学素子内の前記第1光反射面及び前記第2反射面にそれぞれ1回ずつ反射させて、前記板面の他方の側の、前記実体部の位置と面対称な位置に、前記実体部からの光に対する鏡映像を作り出す。
第4の発明に係る空間映像表示装置は、第2、第3の発明に係る空間映像表示装置において、前記駆動装置は、前記円形テーブルを回動又は回転させる。
第5の発明に係る空間映像表示装置は、第4の発明に係る空間映像表示装置において、前記円形テーブルの回動の周期は1/25秒以下である。
第6の発明に係る空間映像表示装置は、第4の発明に係る空間映像表示装置において、前記円形テーブルの回転速度は毎秒6回転以上である。
反射型面対称結像素子の外観図である。 図1の反射型面対称結像素子を構成する直方体材の外観図である。 図1の反射型面対称結像素子を形成する2つのミラーシートの組合せを示す図である。 図1の反射型面対称結像素子を用いた空間映像表示装置の光学系の概略図である。 図1の反射型面対称結像素子において光が2回反射する様子を示す概要図である。 本発明の第1の実施の形態に係る空間映像表示装置の概略構成図である。 図8とともに、本発明の実施の形態に係る空間映像表示装置における反射型面対称結像素子の動作と空間映像の明るさの関係を説明する図である。 図7とともに、本発明の実施の形態に係る空間映像表示装置における反射型面対称結像素子の動作と空間映像の明るさの関係を説明する図である。 図10とともに、本発明の実施の形態に係る空間映像表示装置における反射型面対称結像素子の明るさを円弧運動の有無において比較するグラフである。 図9とともに、本発明の実施の形態に係る空間映像表示装置における反射型面対称結像素子の明るさを円弧運動の有無において比較するグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係る空間映像表示装置の概略構成図である。 本発明の第3の実施の形態に係る空間映像表示装置の概略構成図である。 本発明の第3の実施の形態に係る空間映像表示装置の変形例の概略構成図である。 本発明の第4の実施の形態に係る空間映像表示装置の概略構成図である。 本発明の第4の実施の形態に係る空間映像表示装置の変形例の概略構成図である。 反射型面対称結像素子の他の一例の外観図である。 反射型面対称結像素子の他の一例の外観図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
<第1の実施の形態> 図6は、本発明の第1の実施の形態に係る空間映像表示装置100の概略構成図である。空間映像表示装置100は、反射型面対称結像素子を左右方向に回動させることにより、左右方向の明るさに変化が少ない、つまり、左右方向に視野角が拡大された空間映像を表示する空間映像表示装置である。空間映像表示装置100は、概略、例えば、物体、ディスプレイなどから構成される実体部1と、平面板状の反射型面対称結像素子2と、反射型面対称結像素子2を板面内において左右方向に周期的に回動させる駆動装置4と、を備える。なお、本実施の形態では、図6に定義した方向を用いて方向の説明を行う。
反射型面対称結像素子2は、図1〜図5で示した反射型面対称結像素子2と同一である。なお、反射型面対称結像素子2における図6に示した方向は、図1に示した方向と対応付けられている。
駆動装置4は、具体的には、偏心カム、バネ及びモータを使った円弧駆動装置であり、
反射型面対称結像素子2に、水平方向(板面に平行な方向)に円弧を描かせる往復運動を実行させる。その結果、反射型面対称結像素子2は、反射型面対称結像素子2の一端に取り付けられた支点部101を中心に、±20度の角度内で左右方向に円弧運動を周期的に行う。
ここで、図7及び図8を用いて、反射型面対称結像素子2の回動動作と空間映像3の明るさについて説明する。図7及び図8は、空間映像表示装置100における反射型面対称結像素子2を上方向から見た外観図である。
図7(a)及び(b)は、1枚の反射型面対称結像素子2を移動させない場合の上面図である。図7(a)は、反射型面対称結像素子2から出力される、設計上最も明るい光線の方向を矢印で示す図である。そして、図7(b)は、図7(a)の場合に観察者の視点位置Eから見える空間映像3の光線強度を矢印で示す図であり、光線強度は矢印の太さで表わされている。図7(b)に示すように、空間映像3は、その中心部分が一番明るく、
左右方向に視線をずらしていくと、周辺部分は暗くなっている。また、空間映像3が見える領域(左右方向の視野角)は狭い。
図8(a)及び(b)は、3枚の反射型面対称結像素子2を移動させない場合の上面図である。3枚の反射型面対称結像素子2は、視点位置を中心に扇形上に配置されている。
図8(a)は、反射型面対称結像素子2から出力される、設計上最も明るい光線の方向を矢印で示す図である。そして、図8(b)は、図8(a)の場合の観察者の視点位置Eから見える空間映像3の光線強度を矢印で示す図であり、光線強度は矢印の太さで表わされている。この場合には、中心に配置された反射型面対称結像素子2だけでなく、左右に配置された反射型面対称結像素子2からも光が届くので、空間映像3が見える領域(左右方向の視野角)は、1枚の場合(図7(a)及び(b))に比べて広くなるが、設計上最も明るい光線の方向と観察者の視線方向は一致しないので、左右方向に視線をずらしていくと、顕著に空間映像3は暗くなる。すなわち、この場合には、図8(b)に示すように、
空間映像3が見える領域(左右方向の視野角)は広くなるが、空間映像3は、その中心部分が一番明るく、左右方向に視線をずらしていくと、周辺部分は極端に暗くなっていく。
一方、図7(c)及び(d)は、1枚の反射型面対称結像素子2を左右方向に円弧運動させた場合の上面図である。図7(c)は、反射型面対称結像素子2から出力される、設計上最も明るい光線の方向を矢印で示す図である。そして、図7(d)は、図7(c)の場合の観察者の視点位置Eから見える空間映像3の光線強度を矢印で示す図であり、光線強度は矢印の太さで表わされている。この場合には、3枚の場合(図8(a)及(b))と同様に、空間映像3が見える領域(左右方向の視野角)は広くなるとともに、設計上最も明るい光線の方向が走査されるので、左右方向の明るさの変化が少なくなる。すなわち、この場合には、図7(d)に示すように、空間映像3が見える領域(左右方向の視野角)が広くなるとともに、空間映像3の中心部分と周辺部分の明るさの差が小さくなるので、観察者は連続して明るい空間映像3を視認することができる。
これは、反射型面対称結像素子2に周期的な円弧運動をさせることにより、設計上最も明るい光線の出射角度が画一ではなく、時間的に所定角度内で変化するので、周期的に設計上最も明るい光線の方向と観察者の視線方向は一致するからである。したがって、この場合には、観察者が移動して観察者の視点位置Eが前後左右にずれたとしても、観察者は連続して明るい空間映像3を視認することができる。
なお、この場合も空間映像3の中心部分が一番明るいが、反射型面対称結像素子2を移動させない場合(図7(a)及び(b)、図8(a)及び(b))に比べて、中心部分は暗くなる。
図9及び図10は、1枚の反射型面対称結像素子2を移動させなかった場合(図7(a)及び(b)の場合)、並びに1枚の反射型面対称結像素子2を左右方向に円弧運動させた場合(図7(c)及び(d)の場合)の空間映像の明るさを示すグラフである。なお、
図9及び図10ともに、1枚の反射型面対称結像素子2を移動させなかった場合は点線、
1枚の反射型面対称結像素子2を左右方向に円弧運動させた場合は実線で表している。
図9は、縦軸を絶対輝度、横軸を設計上の視線方向(角度0度とする)から左右方向への視線の角度、つまり視野角とした場合のグラフであり、図10は、縦軸を規格化した輝度(角度0度のときを明るさ100とした規格化)、横軸を視野角とした場合のグラフである。図9に示すように、1枚の反射型面対称結像素子2を左右方向に円弧運動させた場合には、1枚の反射型面対称結像素子2を移動させなかった場合に比べて、中心部(角度0度)の空間映像3は暗いが、図9及び図10に示すように、左右方向に視線を変化させても空間映像3の明るさの減少は小さくなる。一方、1枚の反射型面対称結像素子2を移動させなかった場合には、左右方向に視線を変化させると、空間映像3の明るさは急激に減少する。ここで、有効視野角範囲を、結像した空間映像3の輝度が最大輝度(角度0度のときの輝度)の半分以上の値となる視野角範囲と定義すると、1枚の反射型面対称結像素子2を左右方向に円弧運動させた場合の有効視野角範囲は約±24度であり、1枚の反射型面対称結像素子2を移動させなかった場合の有効視野角範囲は約±12度であるから、前者は後者の約2倍の有効視野角範囲が得られることになる。
このように本実施の形態によれば、空間映像3の周辺部分であっても中心部分と比べて輝度低下が少ないので、視野角が広い空間映像3を提供することができる。この結果、観察者は、設計上の視線方向から視線を左右方向に動かしても、連続して明るい空間映像を観察することができる。
なお、本実施の形態では、反射型面対称結像素子2の周期運動として、円弧運動、つまり規制された角度範囲内で正逆両方向に回転する回動運動を用いたが、反射型面対称結像素子2の周期運動は円弧運動に限定されるものではない。円運動または楕円運動、つまり角度範囲が規制されず一方向に回転する回転運動でもよい。また、少なくとも、このような回動運動または回転運動を含む運動ならばいずれでもよく、回動運動または回転運動に並進運動を組み合わせた運動でもよい。また、同様にして、駆動装置4も、少なくとも回動運動または回転運動を含む運動を実行できる装置であれば、図6に示した構成に限定されない。
ところで、上述した反射型面対称結像素子2の円弧運動の周期は、最低でも1周期1/25秒以下、つまり25Hz以上で円弧運動を行うことが好ましく、より好適には、1周期1/50秒以下、つまり50Hz以上で円弧運動を行うことが好ましい。この数値は、
人間が動画を認識する上での好適なフレームレートの数値に基づくものである。
なお、反射型面対称結像素子2は、その構成から、ミラーシート21及び22の隣接する光反射面23同士の間隔(ピッチ)が観察されてしまうことがあるが、本実施の形態では、反射型面対称結像素子2を所定の速度で円弧運動させているので、上記ピッチが観察されることはない。すなわち、本実施の形態の空間映像表示装置100は、ピッチに起因する空間映像3のザラツキ感を解消させるという効果も有する。
また、本実施の形態の空間映像表示装置100は、1枚の反射型面対称結像素子2を円弧運動させたが、これに限定されず、例えば、図8(a)及び(b)に示したように扇形上に配置された複数枚の反射型面対称結像素子2を円弧運動させてもよい。
この場合には、視野角が広い空間映像3を提供することができるとともに、反射型面対称結像素子2の継ぎ目(反射型面対称結像素子2と反射型面対称結像素子2の間)も観察されないという効果が生じる。
<第2の実施の形態> 図11は、第2の実施の形態に係る空間映像表示装置200の概略構成図である。空間映像表示装置200は、複数(図11では8枚)の反射型面対称結像素子2が円板8に円周方向に対して均等となるように取り付けられており、この円板8を駆動装置4により回転駆動するようになっている。詳しくは、円板8は、不透明な板で円板状に形成されており、反射型面対称結像素子2が取り付けられる部位には矩形孔が形成されている。そのため、この円板8に反射型面対称結像素子2が取り付けられると、観察者は、不要な光を見ることがなく、反射型面対称結像素子2を透過した光が結像する空間映像3だけを観察することができる。
本実施の形態によれば、反射型面対称結像素子2を回転させるので、視野角が広い空間映像3を提供することができる。なお、図11に示すように8枚の反射型面対称結像素子で構成される場合、第1の実施の形態で述べた円弧運動の周期を鑑みて、回転速度は毎秒6回転以上であることが好適である。
また、本実施の形態では、8枚の反射型面対称結像素子2の場合を説明したが、円板8に取り付けられる反射型面対称結像素子2の枚数は、これに限定されるものではない。例えば、用途に応じて1〜12枚程度まで増減してもよい。
なお、実体部1からの出射される光をより有効的に利用するために、反射型面対称結像素子2を扇型や台形の形状に形成し、隣接する反射型面対称結像素子2の間の間隔(不透明な部位)を小さくしてもよい。
<第3の実施の形態> 図12は、実体部1からの出射される光をより有効的に利用するために、円板8の外周部分すべてを反射型面対称結像素子で構成した空間映像表示装置300の概略構成図である。詳しくは、円板8は、不透明な板で形成された内周部と、複数(図12では8枚)の扇形状の反射型面対称結像素子2Aを隙間なく隣接させて形成された外周部と、備えている。
本実施の形態によれば、円板8の外周部分すべてを反射型面対称結像素子2Aで構成したので、観察者が円板8の周囲360度のどこにいても、視野角が広い空間映像3を提供することができる。
なお、空間映像3は、観察者の位置から見て奥方向に観察されるが、これとは別に左右方向にも不要光が観察されることがある。この不要光は、反射型面対称結像素子2内で1回だけ反射した光である。このため、空間映像表示装置300にこのような不要光を観察させない工夫が施されてもよい。
図13は、不要光を遮光する構成を取り入れた空間映像表示装置301の概略構成図である。空間映像表示装置301は、円板8の周囲上に人感センサ6を複数設けるとともに、円板全体を覆うように円板8上に部分透過液晶7を載置している。すなわち、空間映像表示装置301は、円板8の周囲上に複数設けられた人感センサ6により観察者の位置を検出し、検出した位置に応じて、所定領域の部分透過液晶7を作用させて、不要光が透過する領域を遮光するようになっている。例えば、図14に示すように、人感センサ6が検出した観察者の位置に対して奥方向の反射型面対称結像素子2のみを透過状態、その他(観察者の位置に対して手前及び左右方向)の反射型面対称結像素子2Aを遮光状態として、不要光が観察されないように制御してもよい。
<第4の実施の形態> 図14は、第4の実施の形態に係る空間映像表示装置400の要部構成図である。空間映像表示装置400は、第3の実施の形態に係る空間映像表示装置300に対して、実体部1を複数(図13では4つのディスプレイ部1)設けたものである。この場合は、観察者が円板8の周囲どこにいても、より明確な空間映像3を観察することができる。
なお、本実施の形態でも、第3の実施の形態の場合と同様に、不要光を遮光する構成を取り入れてもよい。
図15は、不要光を遮光する構成を取り入れた空間映像表示装置401の概略構成図である。空間映像表示装置401は、円板8の周囲上に複数設けられた人感センサ6により、観察者の位置を検出し、検出した位置に応じて、点灯する一のディスプレイ部1を決定し、決定したディスプレイ部1のみを点灯するようになっている。例えば、人感センサ6が検出した観察者の位置に対して奥方向に観察される空間映像3を結像するディスプレイ部1のみを点灯状態にしてもよい。
<その他の実施の形態> また、反射型面対称結像素子の構成は、図1〜図5に示した長手部材である直方体材を用いて2つのミラーシートを形成する構成に限定されるものではなく、実体部1からの光を反射型面対称結像素子に対して面対称な位置に実像として結像させる光学素子であれば、いずれの構成でもよい。
例えば、特開2008−158114号公報に示した反射型面対称結像素子の構成でもよい。図16は、このような反射型面対称結像素子5の外観斜視図である。より詳しくは、反射型面対称結像素子5は、所定の基盤51を厚み方向に貫通させた複数の穴52を備え、各穴52の内壁に直交する2つの鏡面要素54a及び54bから構成される単位光学素子53を形成したものであって、その穴を通じて基盤51の一方の面方向から他方の面方向へ光が透過する際に、2つの鏡面要素54a及び54bでそれぞれ1回ずつ反射させるようにしてもよい。また、図17に示すように、所定の基盤51の厚み方向に突出する透明な筒状体55を碁盤目上に多数形成し、各筒状体55の内壁面のうち、直交する2つを鏡面要素54a、54bとした反射型面対称結像素子5Aとしてもよい。
以上に述べた上記実施の形態によれば、実体部(例えば、実体部1)からの光を観察者に向けて反射する平板状の反射型面対称結像素子(例えば、反射型面対称結像素子2、5、5A)と、前記反射型面対称結像素子を、前記平板の面内において移動させる駆動装置(例えば、駆動装置4)と、を備えた空間映像表示装置(例えば、空間映像表示装置100、200、300、301、400、401)であって、前記反射型面対称結像素子は、板厚方向に第1光反射面(例えば、ミラーシート21の光反射面23、鏡面要素54a)及び前記第1光反射面と直交する第2光反射面(例えば、ミラーシート22の光反射面23、鏡面要素54b)を備え、前記第1光反射面及び第2光反射面により構成された単位光学素子を1または複数備えてなり、板面の一方の側に配置された前記実体部から入射した光を、所定の前記単位光学素子内の前記第1光反射面及び前記第2反射面にそれぞれ1回ずつ反射させて、前記板面の他方の側の、前記実体部の位置と面対称な位置に、前記実体部からの光に対する鏡映像を作り出し、前記駆動装置は、前記反射型面対称結像素子に対して、少なくとも回動または回転を含む周期運動を実行させることを基本的構成とする。
上記基本的構成においては、最も明るい光線の出射角度が画一ではなく、時間的に所定角度内で変化するので、周期的に最も明るい光線の方向と観察者の視線方向は一致し、設計上の視線方向から視線を左右方向に動かしても、連続して明るい空間映像を視認することができる。
また、前記反射型面対称結像素子を複数備え、複数の前記反射型面対称結像素子のそれぞれの平板面が、同一平面上、かつ、円周方向に対して略等間隔となるように配設された円形テーブル(例えば、円板8)を備え、前記駆動装置は、前記円形テーブルを回転させてもよい。
この場合には、複数の反射型面対称結像素子を回転させるので、視野角が広い空間映像を視認することができる。
また、前記円形テーブルは、隣接する前記反射型面対称結像素子の間を不透明な素材で構成してもよい。
この場合には、観察者は、不要な光を見ることがなく、反射型面対称結像素子を透過した光が結像する空間映像だけを観察することができる。
一方、前記円形テーブルは、複数の前記反射型面対称結像素子を隙間なく隣接させて配設していてもよい。
この場合には、観察者が円形テーブルの周囲360度のどこにいても、視野角が広い空間映像を視認することができる。
また、前記円形テーブル上に、複数の前記反射型面対称結像素子を隙間なく隣接させて配設した場合には、前記円形テーブルのテーブル面全体に配設され、光の透過状態を制御可能な液晶パネル(例えば、部分透過液晶7)と、前記円形テーブルの周囲近傍にいる観察者の位置を検出するセンサ部(例えば、人感センサ6)と、前記センサ部が検出した観察者の位置に応じて、遮光する領域を決定し、前記液晶パネルにおいて決定した領域を遮光状態とする制御部と、をさらに備えてもよい。
この場合には、観察者は、不要な光を見ることがなく、好適な位置に結像する空間映像を視認することができる。
また、前記円形テーブル上に、複数の前記反射型面対称結像素子を隙間なく隣接させて配設した場合には、前記実体部は、光の出射方向がそれぞれ異なる複数のディスプレイ部(例えば、複数の実体部1)で構成され、前記円形テーブルの周囲近傍にいる観察者の位置を検出するセンサ部(例えば、人感センサ6)と、前記センサ部が検出した観察者の位置に応じて、点灯させる前記ディスプレイ部を切り替える制御部と、をさらに備えてもよい。
この場合には、観察者は、不要な光を見ることがなく、好適な位置に結像する空間映像を視認することができる。
また、前記周期運動の周期は、1/25秒以下であることが好ましい。
この場合には、好適なフレームレートに合わせた周期運動となっているので、動画を正しく認識することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は、上述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すことができ、そのような変形や変更を伴うものもまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1 実体部(物体、ディスプレイ部)
2,2A,5 反射型面対称結像素子
3 空間映像(実像)
4 駆動装置
6 人感センサ
7 部分透過液晶
20 直方体材
21,22 ミラーシート
23 光反射面
54a、54b 鏡面要素
100,200,300,301,400,401 空間映像表示装置

Claims (7)

  1. 実体部からの光を観察者に向けて反射する平板状の反射型面対称結像素子と、
    前記反射型面対称結像素子を、前記平板の面内において移動させる駆動装置と、を備えた空間映像表示装置であって、
    前記反射型面対称結像素子は、
    板厚方向に第1光反射面及び前記第1光反射面と直交する第2光反射面を備え、前記第1光反射面及び第2光反射面により構成された単位光学素子を1または複数備えてなり、
    板面の一方の側に配置された前記実体部から入射した光を、所定の前記単位光学素子内の前記第1光反射面及び前記第2反射面にそれぞれ1回ずつ反射させて、前記板面の他方の側の、前記実体部の位置と面対称な位置に、前記実体部からの光に対する鏡映像を作り出し、
    前記駆動装置は、
    前記反射型面対称結像素子に対して、少なくとも回動または回転を含む周期運動を実行させることを特徴とする空間映像表示装置。
  2. 前記反射型面対称結像素子を複数備え、
    複数の前記反射型面対称結像素子のそれぞれの平板面が、同一平面上、かつ、円周方向に対して略等間隔となるように配設された円形テーブルを備え、
    前記駆動装置は、前記円形テーブルを回転させることを特徴とする請求項1記載の空間映像表示装置。
  3. 前記円形テーブルは、
    隣接する前記反射型面対称結像素子の間を不透明な素材で構成することを特徴とする請求項2記載の空間映像表示装置。
  4. 前記円形テーブルは、
    複数の前記反射型面対称結像素子を隙間なく隣接させて配設していることを特徴とする請求項2記載の空間映像表示装置。
  5. 前記円形テーブルのテーブル面全体に配設され、光の透過状態を制御可能な液晶パネルと、
    前記円形テーブルの周囲近傍にいる観察者の位置を検出するセンサ部と、
    前記センサ部が検出した観察者の位置に応じて、遮光する領域を決定し、前記液晶パネルにおいて決定した領域を遮光状態とする制御部と、をさらに備えることを特徴とする請求項4記載の空間映像表示装置。
  6. 前記実体部は、光の出射方向がそれぞれ異なる複数のディスプレイ部で構成され、
    前記円形テーブルの周囲近傍にいる観察者の位置を検出するセンサ部と、
    前記センサ部が検出した観察者の位置に応じて、点灯させる前記ディスプレイ部を切り替える制御部と、をさらに備えることを特徴とする請求項4記載の空間映像表示装置。
  7. 前記周期運動の周期は、1/25秒以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の空間映像表示装置。
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