JP3766614B2 - Pc鋼棒の定着用部材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、PC鋼棒をコンクリートに定着するための定着用部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンクリートパネルやコンクリート管等のコンクリートにPC(prestressed concrete)鋼棒を定着する際には、図4に示すようなグリッド筋51が定着用部材として用いられている。このグリッド筋51は、繰り返しU曲げした2つのワイヤ部材52を直交させて溶接したものであり、外形が矩形状とされ、中心部に矩形孔53が形成されている。
【0003】
前記グリッド筋51は、図5に示すように、針金等を用いて配筋54に仮止めされて、その矩形孔53にPC鋼棒55が挿通され、アンカープレート56を介してグリッド筋51をナット57で配筋54に締め付けることにより、PC鋼棒55が配筋54に取り付けられる。
【0004】
こののち、配筋54が施された型枠内にコンクリートが打ち込まれ、コンクリートが硬化した後に、ナット57の増し締めでPC鋼棒55にテンションが付与され、その反力としてコンクリートにプレストレスが与えられる。なお、ナット57が螺着されたPC鋼棒55の端部は、最後にモルタル等で埋められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した配筋に仮止めされる従来のグリッド筋は、その矩形孔にPC鋼棒を挿通しやすくするために、矩形孔の寸法はPC鋼棒の外径よりも余裕を持たせて大きく形成されており、矩形孔に挿通されたPC鋼棒は、ナットの締め付け時にグリッド筋の矩形孔の概ね中心に来るように位置決めされている。
【0006】
このため、定着用部材を配筋に仮止めする作業に時間を要するとともに、ナットを締め付けながらのPC鋼棒の位置決めに手間がかかる問題がある。
【0007】
そこで、この発明の課題は、配筋への仮止め作業が不要で、容易にPC鋼棒を配筋に位置決め固定できるPC鋼棒の定着用部材を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明は、PC鋼棒が挿通されて配筋に当接され、PC鋼棒をコンクリートに定着するPC鋼棒の定着用部材において、この定着用部材を螺旋コイル部材で形成し、その両端部に前記挿通されたPC鋼棒の外径を案内する案内部を設けた構成を採用したものである。
【0009】
すなわち、定着用部材を螺旋コイル部材で形成して、その両端部にPC鋼棒の外径を案内する案内部を設けることにより、PC鋼棒を定着用部材に挿通するのみで、PC鋼棒が軸方向の2点で定着用部材と相対位置決めされるようにし、定着用部材を配筋に仮止めすることなく、PC鋼棒を挿通させてナットで配筋に締め付けるのみで、PC鋼棒を配筋に位置決め固定できるようにした。
【0010】
また、この定着用部材は、従来のグリッド筋と異なり立体的な形状をしているので、定着用部材自身が3次元方向でコンクリートと定着され、PC鋼棒の定着性も向上させることができる。
【0011】
前記螺旋コイル部材を、前記配筋に当接される側を大径とする円錐台状のものとすることにより、PC鋼棒のテンションに対する反力としてのコンクリートのプレストレスを、定着用部材と配筋を介して広い範囲に分布させ、コンクリートの強度をより高めることができる。
【0012】
前記案内部の少なくとも一方を、渦巻き状のコイル部材で形成することにより、案内部を簡単に形成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図3に基づき、この発明の実施形態を説明する。図1および図2は、第1の実施形態を示す。このPC鋼棒の定着用部材は、円錐台状の螺旋コイル部材1の大径側端面2aに渦巻き状の縮径部1aを形成して、この縮径部1aの内径と、螺旋コイル部材1の小径側端面2bの内径を、PC鋼棒3の外径よりも僅かに大きくし、これらの内径でPC鋼棒3の外径を案内して、挿通されるPC鋼棒3と軸方向の2点で相対位置決めされるようにしたものである。なお、渦巻き状の縮径部1aは、別体のコイル部材で形成し、螺旋コイル部材1の大径側端面2aに溶接等で固着するようにしてもよい。
【0014】
前記定着用部材は、図2に示すように、PC鋼棒3が挿通された状態で、大径側端面2aを型枠4内の配筋5に当接され、小径側端面2bからアンカープレート6とワッシャ7を介して、ナット8で配筋5に締め付けられる。この締め付けにより、定着用部材と相対位置決めされたPC鋼棒3は、定着用部材とともに配筋5に自然に位置決め固定される。
【0015】
こののち、配筋5が施された型枠4内にコンクリートが打ち込まれ、コンクリートが硬化した後に、ナット8の増し締めでPC鋼棒3にテンションが付与され、その反力としてコンクリートにプレストレスが与えられる。ナット8が螺着されたPC鋼棒3の端部は、最後にモルタル等で埋められる。
【0016】
この定着用部材は、立体的な形状をしているので、定着用部材自身が3次元方向でコンクリートと定着され、PC鋼棒3の定着性も向上させる効果もあり、かつ、配筋5に当接された側が円錐台状に拡がっているので、PC鋼棒3のテンションに対する反力としてのコンクリートのプレストレスを広い範囲に分布させ、コンクリートの強度をより高めることができる。
【0017】
図3(a)、(b)は、第2の実施形態を示す。この定着用部材は、円筒状の螺旋コイル部材9の両端面に、PC鋼棒3の外径を案内する案内部材10を溶接したものである。各案内部材10は、図3(b)に示すように、2本の曲げ加工したワイヤ部材11を互いに溶接して、その中央部にPC鋼棒3の外径よりも僅かに大きいリング部12をを形成したものであり、端部が螺旋コイル部材9に溶接されている。
【0018】
この定着用部材も、第1の実施形態のものと同様に、挿通されたPC鋼棒3と軸方向の2点で相対位置決めされた状態で、片側の端面を型枠4内の配筋5に当接され、アンカープレート6とワッシャ7を介して、ナット8で配筋5に締め付けられる。したがって、PC鋼棒3も自然に位置決め固定される。この位置決め固定後の作業手順は、第1の実施形態で述べた手順と同じである。
【0019】
上述した各実施形態では、定着用部材を円錐台状と円筒状の螺旋コイル部材で形成したが、螺旋コイル部材は実施形態の形状に限定されることはなく、角錐台や角筒状、さらには円筒と円錐台を組み合わせたもの等とすることもできる。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、この発明のPC鋼棒の定着用部材は、定着用部材を螺旋コイル部材で形成して、その両端部にPC鋼棒の外径を案内する案内部を設けたので、PC鋼棒を定着用部材に挿通するのみで、PC鋼棒を定着用部材と相対位置決めでき、定着用部材を配筋に仮止めすることなく、容易にPC鋼棒を配筋に位置決め固定できる。
【0021】
また、この定着用部材は立体的な形状をしているので、定着用部材自身が3次元方向でコンクリートと定着され、PC鋼棒の定着性も向上させることができる。
【0022】
前記螺旋コイル部材を、配筋に当接される側を大径とした円錐台状のものとすることにより、PC鋼棒のテンションに対する反力としてのコンクリートのプレストレスを、定着用部材と配筋を介して広い範囲に分布させ、コンクリートの強度をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の定着用部材を示す分解斜視図
【図2】図1の定着用部材でPC鋼棒を配筋に取り付けた状態を示す縦断面図
【図3】aは第2の実施形態の定着用部材でPC鋼棒を配筋に取り付けた状態を示す縦断面図、bはaの定着用部材の側面図
【図4】従来の定着用部材を示す平面図
【図5】図4の定着用部材でPC鋼棒を配筋に取り付ける状態を示す分解斜視図
【符号の説明】
1 螺旋コイル部材
1a 縮径部
2a、2b 端面
3 PC鋼棒
4 型枠
5 配筋
6 アンカープレート
7 ワッシャ
8 ナット
9 螺旋コイル部材
10 案内部材
11 ワイヤ部材
12 リング部

Claims (1)

  1. PC鋼棒が挿通されて配筋に当接され、PC鋼棒をコンクリートに定着するPC鋼棒の定着用部材において、この定着用部材を螺旋コイル部材で形成し、その両端部に前記挿通されたPC鋼棒の外径を案内する案内部を設け、前記螺旋コイル部材を、前記配筋に当接される側を大径とする円錐台状のものとしたことを特徴とするPC鋼棒の定着用部材。
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