JPS644916Y2 - - Google Patents

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JPS644916Y2
JPS644916Y2 JP8740884U JP8740884U JPS644916Y2 JP S644916 Y2 JPS644916 Y2 JP S644916Y2 JP 8740884 U JP8740884 U JP 8740884U JP 8740884 U JP8740884 U JP 8740884U JP S644916 Y2 JPS644916 Y2 JP S644916Y2
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flat steel
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cross
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はコンクリート杭、より詳細には杭体を
構成する軸鉄筋に平鋼を用いて水平力の強度化を
図つたコンクリート杭に関するものである。
〔従来の技術とその課題〕
従来のRCコンクリート杭は軸鉄筋として丸棒
が使用されている。そのため軸鉄筋の円形断面に
対する横方向の曲げ応力は、夫々の軸鉄筋におけ
る360゜の方向に全て均等に作用することになる。
これに対して、断面が長方形の平鋼を軸鉄筋と
して使用した場合には、この平鋼断面の長手方向
に沿つた強軸方向に対する曲げ応力に対しては、
従来の丸棒軸鉄筋の場合に比較して遥かに強い耐
力を得ることができる。
一方、従来においてもコンクリート杭における
表面のひび割れを防止するようにしたものとし
て、杭体の表面に多数の扁平鋼材を端面が外周面
と接するか、または小さい被りを有するようにし
て放射状に配列し、これらの扁平鋼材により杭体
表面のひび割れを防止するようにしたコンクリー
ト杭も知られている(特公昭52−49247号)。
しかしながらこの杭は、水平荷重による杭体表
面のひび割れ耐力を、扁平鋼材の強軸方向により
補強しようとするものであるが、各扁平鋼材の外
端面は杭体表面部付近に殆どむき出しに近い状態
で配列されていて、各鋼材間の連結関係が弱いた
めに、垂直荷重に対しては扁平鋼材が弱軸方向に
簡単に折れ曲がつてしまつて、コンクリートと鋼
材との付着性が欠け、容易にひび割れを生じてし
まうという欠陥を有している。
一方前記のようなコンクリート杭に対し、杭体
の補強手段である鉄筋篭を構成する軸鉄筋として
多数の平鋼を用い、これらの平鋼軸鉄筋を該平鋼
断面の長手方向に沿つた中心線がコンクリート杭
体断面の半径方向と平行する向きで互いに間隔を
置いて放射状に配列させて、これらの平鋼軸鉄筋
が杭体断面のコンクリート内部に包み込まれるよ
うに構成したコンクリート杭も本考案者によつて
提唱されている(特開昭59−102015号)。
ところで、前記のような平鋼を軸鉄筋として用
いるコンクリート杭においては、軸鉄筋の断面が
長方形なので、これらの平鋼軸鉄筋の端部を杭の
端板に固定する際に、従来のRC杭における丸棒
鉄筋やPC杭におけるPC鋼棒のように、端部を端
板に貫通させてナツトで碇着するというような簡
単な手段で碇着することができず、夫々の平鋼軸
鉄筋の端部を端板に対して溶接により碇着しなけ
ればならない。
また、この形式のコンクリート杭では、多数の
平鋼軸鉄筋の外側に螺旋筋を巻付けて鉄筋篭を編
成する段階で、平鋼軸鉄筋が所定の配列状態、つ
まり各平鋼断面の長手方向に沿つた中心線が、杭
体断面の半径方向と平行する向きとなるような放
射状の配列状態を正しく維持したままで鉄筋編成
機により移動させる必要がある。更にこの場合鉄
筋篭の移動は平鋼軸鉄筋の先端に端板を固定し
て、この端板を引張りながら行うことが好ましい
ので、鉄筋篭の編成を開始する段階において、前
記のような所定の放射状配列状態にある各平鋼軸
鉄筋の先端に予め端板を溶接しておくことが必要
条件とされる。
しかしながら、このような各平鋼軸鉄筋先端の
端板への溶接は、夫々の平鋼軸鉄筋先端に対して
端板を正しく直角に突合わせた状態で一本づつ溶
接していかなければならず著しく非能率であると
共に、ややもすると端板が杭の軸芯に対して正確
な直角状態に固定できなくなるという問題点を有
している。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、上記のような平鋼を軸鉄筋として
使用するコンクリート杭における鉄筋篭の編成に
際しての、端板を各平鋼軸鉄筋先端に溶接固定す
るための問題点を解消し、各平鋼軸鉄筋の先端に
対して端板を正しくセツトでき、しかも平鋼軸鉄
筋と端板とが簡単かつ能率的に溶接できるように
することを目的としたせのである。
本考案は上記の目的を達成する具体的手段とし
て、多数の断面長方形の平鋼を、コンクリート杭
体断面内に対し夫々該平鋼断面の長手方向に沿つ
た中心線Lが杭体断面の半径方向と平行する向き
で互に間隔を置いて放射状に配列して、これら各
平鋼の杭体断面外周側に位置する短辺側外端面を
螺旋筋により前記の配列状態が固定されるように
結束し、かつ各平鋼が杭体断面のコンクリート内
部に包み込まれた軸鉄筋として配筋されたコンク
リート杭において、軸鉄筋としての各平鋼の先端
を固定する杭端板には、各平鋼軸鉄筋先端との接
合部に予め各平鋼軸鉄筋の先端を挿入し得る筒形
の挿入補助筋が突設され、各平鋼軸鉄筋の先端が
これらの挿入補助筋内に挿入されて該挿入補助筋
の一部と溶接されることにより、各平鋼軸鉄筋と
端板とが固定されていることを特徴とするもので
ある。
〔作用〕
この考案に係るコンクリート杭においては、平
鋼を軸鉄筋とする鉄筋篭が編成される際、予め筒
形の挿入補助筋を突設した端板を鉄筋編成機のチ
ヤツクによつて支持すると共に、夫々の平鋼軸鉄
筋を鉄筋編成機内に挿通することによつて、所定
の放射状配列状態を保持させながら、この状態で
各平鋼軸鉄筋の先端を端板の挿入補助筋内に挿入
する。端板の各挿入補助筋は所定の配列状態にお
ける平鋼軸鉄筋の先端が正しく接合される位置に
予め設けられているので、夫々の平鋼軸鉄筋の先
端は正しい放射状配列状態を保持した形で端板と
連結されることになり、この状態で鉄筋編成機の
回転溶接部を回転して、夫々の挿入補助筋の一部
とこれに挿入された平鋼軸鉄筋とを夫々点溶接す
る。
〔実施例〕
次に本考案に係るコンクリート杭の実施例を図
面により説明すると、第1図はこの考案のコンク
リート杭における杭体断面の構成を示す断面図で
あり、杭体断面内には断面長方形の多数の平鋼を
軸鉄筋1として用いた鉄筋篭1Aが設けられてい
る。この鉄筋篭1Aにおける夫々の平鋼軸鉄筋1
は、該平鋼断面の長手方向に沿つた中心線Lが杭
体断面の半径方向と平行する向きで互に間隔を置
いて放射状に配列されており、各平鋼軸鉄筋1の
先端に第2図に示すような端板2が固定されるこ
とにより、前記の配列状態が固定維持されてい
る。
各平鋼軸鉄筋1は、軸鉄筋としての機能をはた
すためのものであるため、平鋼断面における短辺
1aの幅Wが5mm以上であり、かつ断面長方形で
あることから、長辺1bの幅Hが短辺1aの幅W
よりも少なくとも1.2倍以上の長さを有している。
また前記の端板2は、片面に各平鋼軸鉄筋1の
先端が挿入される内径と適宜の長さをもつた筒形
の挿入補助筋4が、予め鉄筋篭1Aとして編成さ
れる各平鋼軸鉄筋1の配筋位置と対応する位置に
直角に突設されている。
これらの挿入補助筋4は、各平鋼軸鉄筋1の先
端を挿入できる内径をもつた夫々の角パイプの下
端を直接端板2の片面に溶接されるように突設し
てもよいが、第2図のように、夫々の筒形挿入補
助筋4の側面に短小の鋼棒5の先端部を平行に添
溶接しておき、これらの各鋼棒5の下端が端板2
の片面の所定位置に溶接されるようにして突設す
ることが好ましい。
鉄筋篭1Aの編成に際しては、夫々平鋼軸鉄筋
1を第4図に示す鉄筋編成機6内へ一本づつ挿通
することによつて、全ての平鋼軸鉄筋1を第1図
に示すような放射状に配列させると共に、該鉄筋
編成機6におけるチヤツク7に前記の端板2を支
持し、前記の所定位置に配列された各平鋼軸鉄筋
1の先端を端板2における挿入補助筋4内に挿入
する。全ての平鋼軸鉄筋1の先端が挿入補助筋4
に挿入されたのち、鉄筋編成機6の回転溶接部8
を回転して、各挿入補助筋4の一部に夫々の平鋼
軸鉄筋1を点溶接9により固定し、平鋼軸鉄筋1
と端板2とを連結する。
端板2の連結固定が終了したのち、該端板2を
引つ張つて各平鋼軸鉄筋1を第4図の左側方向に
移動させながら、平鋼軸鉄筋1の外周に螺旋筋3
を巻付けて鉄筋篭1Aの編成を完了する。また前
記鉄筋篭1Aは、螺旋筋3の外側に充分な厚みの
あるコンクリート10を被さるようにして、杭体
断面のコンクリート層の内部に包み込まれ、夫々
の平鋼がいわゆる軸鉄筋として機能する杭体とし
て構成される。
〔効果〕
この考案に係るコンクリート杭においては、軸
鉄筋としての各平鋼1の先端が固定される端板2
に、各平鋼軸鉄筋1の先端を挿入し得る筒形の挿
入補助筋4を予め突設させたので、端板2を各平
鋼軸鉄筋1の先端に取付けるに際して、夫々の平
鋼軸鉄筋先端をこれらの挿入補助筋4に挿入する
だけで簡単に溶接前の配置準備が行えると共に、
全ての平鋼軸鉄筋先端と挿入補助筋4とが挿合さ
れた段階では端板2が平鋼軸鉄筋1に対して正確
な直角状態で取付けることができ、各平鋼軸鉄筋
1に対する端板2の取付けと溶接作業を安定した
配置状態のもとに確実かつ能率的に行うことがで
きる。
また実施例のように夫々の筒形挿入補助筋4を
端板2に直接溶接するのではなく、挿入補助筋4
を鋼棒5に平行に添設させて、この鋼棒5の下端
を端板2に溶接させた場合には、仮に挿入補助筋
4の端板2への溶接後に、一部の挿入補助筋4が
端板2に対してやや折れ曲がつたとしても、その
部分の鋼棒5の曲がりを修正することにより、平
鋼先端の挿入に支障を生ずるような挿入補助筋4
の変形を与えずに正確な取付け状態に復元でき、
端板2の平鋼軸鉄筋1への装着を常に円滑に行う
ことができるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るコンクリート杭の杭体
横断面図、第2図はこのコンクリート杭に使用さ
れる端板の構成を示す斜視図、第3図は端板と平
鋼軸鉄筋との関係を示す鉄筋篭の部分斜視図、第
4図は鉄筋編成機により平鋼軸鉄筋と端板とを連
結させた状態を示す鉄筋編成部の部分切欠側面図
である。 1:平鋼軸鉄筋、1A:鉄筋篭、1a:平鋼短
辺、1b:平鋼長辺、2:端板、3:螺旋筋、
4:挿入補助筋、5:鋼棒、6:鉄筋編成機、
7:チヤツク、8:回転溶接部、9:溶接部、1
0:コンクリート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 多数の断面長方形の平鋼を、コンクリート杭体
    断面内に対し夫々該平鋼断面の長手方向に沿つた
    中心線Lが杭体断面の半径方向と平行する向きで
    互に間隔を置いて放射状に配列して、これら各平
    鋼の杭体断面外周側に位置する短辺側外端面を螺
    旋筋により前記の配列状態が固定されるように結
    束し、かつ各平鋼が杭体断面のコンクリート内部
    に包み込まれた軸鉄筋として配筋されたコンクリ
    ート杭において、軸鉄筋としての各平鋼の先端を
    固定する杭端板には、各平鋼軸鉄筋先端との接合
    部に予め各平鋼軸鉄筋の先端を挿入し得る筒形の
    挿入補助筋が突設され、各平鋼軸鉄筋の先端がこ
    れらの挿入補助筋内に挿入されて該挿入補助筋の
    一部と溶接されることにより、各平鋼軸鉄筋と端
    板とが固定されていることを特徴とするコンクリ
    ート杭。
JP8740884U 1984-06-14 1984-06-14 コンクリ−ト杭 Granted JPS616529U (ja)

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JP8740884U JPS616529U (ja) 1984-06-14 1984-06-14 コンクリ−ト杭

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JP5616625B2 (ja) * 2009-12-28 2014-10-29 株式会社トーヨーアサノ Sc杭及びその製造方法
JP5532491B2 (ja) * 2011-10-21 2014-06-25 日本ヒューム株式会社 外殻鋼管付コンクリート杭の製造方法
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