JP3766002B2 - 紙葉類処理装置、及び紙葉類収納ユニット - Google Patents

紙葉類処理装置、及び紙葉類収納ユニット Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙幣や小切手、チケット、或いは金券などの紙葉類(媒体)を投入、或いは投出する処理を行う紙葉類処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙幣や小切手、チケット、或いは金券などの紙葉類の投入、及び投出の少なくとも一方を処理として行う紙葉類処理装置は、現在、非常に多く設置して使用されている。例えば紙葉類として紙幣に注目すれば、それを取り扱う紙葉類処理装置は、紙幣入出金機などの現金処理装置として、或いは自動支払機(Cash Dispenser:CD)や現金自動預金支払機(Automated Teller Machine:ATM)などの自動化機器に搭載される装置として実現されて広く使用されている。
【0003】
図14は、従来の紙葉類処理装置の構成を示す図である。
図14に示す従来の紙葉類処理装置は、例えば還流型の紙幣入出金機であり、紙幣の入出金用に用いられる入出金口1401と、紙幣の真偽やその種類(金種)などの判別を行う鑑別部1402と、入出金口1401に投出する紙幣を一時的にプールする一時プール部1403と、例えば互いに異なる金種の紙幣を収納した2つのスタッカ1404と、鑑別部1402による判別結果から不良と見なした紙葉類(媒体)を収納するための不良媒体収納ボックス1405と、を備えて構成されている。各スタッカ1404には、それぞれ、上下動するステージ1404aが設けられており、入金された紙幣はステージ1404a上に積層されている。
【0004】
上述した構成の紙葉類処理装置における出金では、2つのスタッカ1404のなかの何れかから紙幣を繰出して鑑別部1402に搬送し、その紙幣の真偽や金種等の判別を行い、その判別によって紙幣が適切なものであることを確認、即ち真で破損していないといったことを確認できれば一時プール部1403に紙幣を搬送してプールする。紙幣が適切なものであると確認できなければ、不良媒体収納ボックス1405に搬送してそこに収納させる。そのような鑑別、その結果に応じて搬送先を決定しての搬送を各紙幣毎に行って、入出金口1401に投出すべき紙幣を全てプールさせる。そのように一時プール部1403にプールさせた紙幣を、一点鎖線で示す位置に移動している入出金口1401aに投出させることで出金する。
【0005】
他方の入金では、入出金口1401にセットされた紙幣を繰出して鑑別部1402に搬送し、その紙幣の真偽や金種等の判別を行い、その判別によって紙幣が適切なものであることを確認できれば、その紙幣を一時プール部1403に搬送してプールする。紙幣が適切なものであると確認できなければ、入出金口1401aに搬送してそこにプールさせる。そのような鑑別、その結果に応じて搬送先を決定しての搬送を各紙幣毎に入出金口1401aに紙幣がなくなるまで行う。その後は、入金を行うか否かの最終的な問い合わせをユーザに対して行い、そのユーザが入金を指示すれば、一時プール部1403に収納させた紙幣は対応するスタッカ1404に搬送して収納させ、入出金口1401aにプールさせた紙幣はそれを実線で示す状態に移動させた後、その特には図示しないシャッタを開放することで返却する。スタッカ1404内に紙幣を収納するために、ステージ1404aは下降させて上部に空間を形成させる。そのユーザが入金を指示しなければ、即ち入金のキャンセルを指示すれば、一時プール部1403に収納させた紙幣を全て入出金口1401aに搬送してプールさせ、それを実線で示す状態に移動させた後、シャッタを開放することで返却する。ステージ1404aは、例えば入金が終了した後に上昇させて、スタッカ1404から紙幣を繰り出せる状態に移行させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の紙葉類処理装置は、上述したように、スタッカ1404内に上下動するステージ1404aを用意することにより、そのステージ1404a上に紙幣を積層する形で収納するようになっていた。それにより、紙幣を収納、即ち入金を行う場合には、そのステージ1404aを下降させて、その上に積層された紙幣は自重により落下させることでスタッカ1404内の上部に紙幣を収納する空間を形成させるようになっていた。しかし、その紙幣は軽く、何らかの抵抗がスタッカ1404内の部材に触れるなどして何らかの抵抗が働くと、ステージ1404aの下降に合わせて下降しなくなったりする。このようなことから、スタッカ1404内に紙幣を収納する空間を形成できないことがあるという問題点があった。なお、これは、投入された紙葉類を内部に収納する処理を行う紙葉類処理装置に共通した問題点である。
【0007】
本発明は、紙葉類の内部への収納を常に安定して行える紙葉類処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の紙葉類処理装置は、投入口に置かれた紙葉類を内部に収納でき、該内部に収納した紙葉類を投出口に排出できることを前提とし、紙葉類が収納される収納部と、収納部内に収納された紙葉類を繰出して投出口に搬送する繰出搬送手段と、投入口に置かれた紙葉類を収納部内に収納する場合に、該収納部内に収納されている紙葉類を強制的に退避させて、該収納部内に紙葉類を収納できる空間を形成するとともに、該収納部内に新たに収納される紙葉類をガイドする紙葉類退避手段と、投入口に置かれた紙葉類を搬送して、紙葉類退避手段により収納部内に形成された空間に収納する収納搬送手段と、を具備する。
【0009】
本発明の第2、及び第3の態様の紙葉類処理装置は、共に、投入口に置かれた紙葉類を内部に収納できることを前提とし、それぞれ以下の手段を具備する。
第2の態様の紙葉類処理装置は、投入口に置かれた紙葉類を収納させる収納部と、投入口に置かれた紙葉類を収納部内に収納する場合に、該収納部内に空気の流れを発生させる送風手段と、投入口に置かれた紙葉類を搬送して、送風手段により空気の流れが発生している収納部内に収納する収納用搬送手段と、を具備する。
【0010】
第3の態様の紙葉類処理装置は、投入口に置かれた紙葉類を収納させる収納部と、投入口に置かれた紙葉類を収納部内に収納する場合に、該収納部内に収納されている紙葉類を強制的に退避させて、該収納部内に紙葉類を収納できる空間を形成するとともに、該収納部内に新たに収納される紙葉類をガイドする紙葉類退避手段と、投入口に置かれた紙葉類を搬送して、紙葉類退避手段により収納部内に形成された空間に、紙葉類処理装置が設置される設置面の垂直方向の交差方向上に該紙葉類を並べる形で収納する収納搬送手段と、を具備する。
【0011】
なお、上記第1〜第3の態様における構成において、紙葉類の収納部内への収納、及び該収納部からの繰出しは、同一のローラーを用いて行う、ことが望ましい。
【0012】
上記紙葉類退避手段については、収納部内で繰出搬送手段により最初に繰出される紙葉類を退避させて、該最初に繰出される紙葉類より早く繰出される位置に投入口に置かれた紙葉類を収納させる、ことが望ましい。
【0013】
また、上記紙葉類退避手段については、収納部内で繰出搬送手段により最初に繰出される紙葉類にローラーを接触させて、該紙葉類を退避させる、ことが望ましい。そのローラーは、ガイド部材を用いて導く形で動作させて、収納部内の紙葉類を退避させる、ことが望ましい。
【0014】
本発明の第4の態様の紙葉類処理装置は、上記第1〜第3の態様における何れかの構成に加えて、収納搬送手段による収納部内への紙葉類の搬送を補助する補助搬送手段、を更に具備する。
【0015】
本発明の第5の態様の紙葉類処理装置は、上記第1、第3、或いは第4の態様における構成に加えて、投入口に置かれた紙葉類を収納部内に収納する場合に、該収納部内に空気の流れを発生させる送風手段、を更に具備する。
【0016】
本発明の第1の態様の紙幣収納ユニットは、投入口に置かれた紙葉類を内部に収納し、該内部に収納した紙葉類を投出口に排出できる紙葉類処理装置に、該紙葉類の収納のために搭載されることを前提とし、紙葉類が収納される収納部と、収納部内に収納されている紙葉類を退避させて、該収納部内に紙葉類を収納できる空間を形成するとともに、該収納部内に新たに収納される紙葉類をガイドする紙葉類退避手段と、を具備する。
【0017】
本発明の第2の態様の紙葉類収納ユニットは、投入口に置かれた紙葉類を内部に収納できる紙葉類処理装置に、該紙葉類の収納のために搭載されることを前提とし、紙葉類が収納される収納部と、収納部内に、該収納部内に収納される紙葉類を誘導するための空気の流れを発生させる送風手段と、を具備する。
【0018】
本発明では、投入口に置かれた紙葉類を収納部内に収納する場合に、その収納部内に収納されている紙葉類を強制的に退避させて、その収納部内に紙葉類を収納できる空間を形成し、その空間に、投入口に置かれた紙葉類をガイドして搬送し収納させる。
【0019】
そのようにして収納部内の紙葉類を強制的に退避させることにより、新たに紙葉類を収納させる空間を確実に形成させられるようになる。その空間内に、ガイドによってスムーズに紙葉類は搬送される。れらの結果、紙葉類を常に安定して収納部内に収納することも可能となる。
【0020】
本発明では、投入口に置かれた紙葉類を収納部内に収納する場合に、その収納部内に空気の流れを発生させ、その空気の流れが発生している状態で紙葉類を収納部内に収納させる。
【0021】
その空気の流れは、収納部内に収納される紙葉類の搬送力として作用させたり、紙葉類が他の部材(他の紙葉類を含む)と接触するのを回避させるために作用させられる。このようなことから、空気の流れを発生させることにより、収納部内への紙葉類の収納をよりスムーズに行えるようになる。
【0022】
本発明では、投入口に置かれた紙葉類を収納部内に収納する場合に、その収納部内への紙葉類の搬送を補助搬送手段により補助させる。それにより、収納部内への紙葉類の搬送をより確実、且つ安定に行えるようになっている。
【0023】
本発明では、投入口に置かれた紙葉類を収納させる収納部に、紙葉類処理装置が設置される設置面(通常、水平か、或いはほぼ水平である)の垂直方向の交差方向上に並べる形で紙葉類を収納させる。そのようにして収納させることにより、収納部の垂直方向(縦方向)上の幅を抑えられるようになる。それにより、紙葉類処理装置から他の収納部を取り出すことなく、取り出すべき収納部だけを、前面(操作面側)、或いは後面(前面と対向する側の面)から取り出すことが行えるようになる。この結果、保守作業もより容易に行えることとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態につき詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態による紙葉類処理装置の構成を示す図である。その紙葉類処理装置1は、紙葉類として紙幣MDの入出金処理を行う還流型の紙幣入出金機として実現されている。
【0025】
上記紙葉類処理装置(以降、処理装置と略記する)1は、図1に示すように、紙幣MDの入出金用に用いられる入出金口2と、紙幣MDの真偽やその種類(金種)などの判別を行う鑑別部3と、入出金口2に投出する紙幣MDを一時的にプールする一時プール部4と、例えば互いに異なる金種の紙幣MDを収納した3つのスタッカ(収納ボックス)5と、鑑別部3による判別結果から不良、即ち偽、或いは破損していると見なした紙幣MDを収納するための不良媒体収納ボックス6と、電子回路等が配置されている制御部エリア7と、各スタッカ5に設けられたピックローラー8と、を備えて構成されている。
【0026】
上記スタッカ5は、紙幣収納ユニットの一部として処理装置1に搭載される。その紙幣収納ユニットの構成、及び動作について、図2〜図8に示す説明図を参照して詳細に説明する。
【0027】
その紙幣収納ユニット10は、図2に示すように、スタッカ5と、それを収納する部分である本体と、に区別される構成となっている。スタッカ5は、内部に収納される紙幣MDに対して圧力を加えるための圧力板11と、その圧力板11に圧力を加えるスプリング12と、紙幣MDを覆うような形状のカバー部材13と、そのカバー部材13に設けられた位置決めピン14と、取り出しや収納用に設けられた取っ手15と、を備えて構成されている。そのようなスタッカ5を収納する本体は、図2、図4、或いは図8に示すように、そのスタッカ5を覆うような形状のカバー部材16と、スタッカ5内に収納された紙幣MDを退避させるための退避レバー17と、その退避レバー17の動力源である退避レバー駆動モータ(以降、駆動モータと略記する)18と、その駆動モータ18によりベルトBTを介して駆動されて、それの動力を退避レバー17に伝達するプーリ19と、スプリング20によりピックローラー8に向けてされるセパレータ21と、スタッカ5内にエアーを送風する送風機22と、を備えて構成されている。
【0028】
上記スタッカ5は、図3に示すように、位置決めピン14を先にして、そのピン14がカバー部材16に当接するまで紙幣収納ユニット10内に挿入することで本体にセットされる。そのようにセットすることにより、スタッカ5内に収納された紙幣MDのなかで最も位置決めピン14よりの紙幣MDはピックローラ8に当接した状態となる。
【0029】
処理装置1には、そのピックローラ8の近傍に、スタッカ5から繰出された、或いはその内部に搬送された紙幣MDを検出する繰出しセンサ9が配置されている。その繰出しセンサ9は、例えば発光素子、及び受光素子を組み合わせて構成された光学センサである。そのような光学センサは、特に図示していないが、図2に示す位置にある退避レバー17を検出する退避レバー位置センサーとして紙幣収納ユニット10に採用されている。
【0030】
次に、図4〜図8に示す説明図を参照して、上述した構成の紙幣収納ユニット10の動作を説明する。各説明図には、理解を容易とするために、紙幣収納ユニット10の構成要素を抜粋して表してある。ここでは、便宜的に、スタッカ5内に収納された紙幣MDは、ピックローラ8に接触している紙幣MDを先頭の紙幣MDと呼ぶことにする。
【0031】
先ず、図4、及び図5に示す説明図を参照して、スタッカ5から紙幣MDを繰出す際、即ち出金の際の動作を説明する。
スタッカ5内に収納された紙幣MDの先頭は、圧力板11がスプリング12によって押されることにより、ピックローラ8に圧接した状態となっている。そのピックローラ8は、図4(a)に示すように、シャフト41に2つ設けてあり、各ピックローラ8に、それぞれセパレータ21がスプリング20によって押しつけられている。
【0032】
2つ設けられている退避レバー17は図5(a)及び(b)に示す状態にある。プーリ19はシャフト23に取り付けられ、2つのギア24はそのシャフト23に固定的に取り付けられている。退避レバー17は、ギア24の回転に伴い、軸17aを中心に回転する。それにより、退避レバー駆動モータ18が回転すると、ベルトBTにより動力が伝達されてプーリ19が回転し、その回転によってギア24を含むシャフト23全体が回転することにより、退避レバー17が軸17aを中心に回転するようになっている。紙幣MDの繰出しは、退避レバー17が図5に示す状態で行われる。
【0033】
紙幣MDを繰出す場合、ピックローラ駆動モータ42からの動力がピックローラ8に伝達されて、それが図4(b)中の矢印方向に回転する。その回転により、先頭に位置する紙幣MDはピックローラー8との摩擦力によって繰出される。なお、ピックローラー8の動力源となるピックローラ駆動モータ42は、各スタッカ5(紙幣収納ユニット10)毎に用意しても良いが、1つの駆動モータ42からの動力を、ソレノイド等を用いて各スタッカ5のピックローラー8に選択的に伝達できるようにしても良い。本実施の形態では、後者の方式を採用している。
【0034】
スタッカ5から繰出された紙幣MDは、ピックローラー8とセパレータ21の間にはさまれる。そのセパレータ21には、ワンウェイクラッチが組み込まれることで、図4(b)中の矢印方向には回転せず、その逆向きの方向にだけ回転するようになっている。それにより、繰出された紙幣MDが複数枚であれば、ピックローラー8と接触している1枚の紙幣MDだけがピックローラー8の回転に伴って搬送され、他の紙幣MDはセパレータ21との摩擦力によって分離され繰出しがそこで終了する。繰出された紙幣MDが1枚だけであれば、その1枚の紙幣MDは、セパレータ21による摩擦力を受けつつ、ピックローラー8の回転により繰出されることになる。ピックローラー8の駆動は、例えば繰出しセンサ9が紙幣MDを検出してから所定時間が経過した後、終了させている。
【0035】
各スタッカ5(紙幣収納ユニット10)は、1枚の紙幣MDを繰出す度に、上述したような動作を行う。それにより、1枚ずつ、紙幣MDをスタッカ5内から繰出して搬送し、入出金口2に投出するようになっている。
【0036】
次に、図6〜図8に示す説明図を参照して、スタッカ5に紙幣MDを収納する際、即ち入金の際の動作を説明する。
スタッカ5内に紙幣MDを収納させる場合、退避レバー17は、駆動モータ18により駆動されて、図5に示す状態から図6に示す状態に移行することにより、先頭の紙幣MDを奥側(圧力板11)に向けて押し、その先頭の紙幣MDの前に空間を形成させている。それにより、図7に示すように、その内部に収納される紙幣MDは、それが形成した空間内に搬送されるようになっている。
【0037】
その際、退避レバー17は、既に収納されている紙幣MDとの角度がより緩やかになるように、新たに収納される紙幣MDをガイドする。それにより、専用の部材を設けることなく、よりスムーズに紙幣MDがスタッカ5内に収納できるようにさせている。
【0038】
一方、図8に示すように、送風機22は、紙幣MDをスタッカ5内に収納させる際に、それを駆動して、新たに収納する紙幣MDと、既に収納されている紙幣MDとの間にエアーを送風させている。その間にエアーを送風させることで、新たに収納する紙幣MDはエアーに誘導されるようになるだけでなく、そのエアーが紙幣MD間の接触を抑える層として機能するようになる。これらの結果、紙幣MDはよりスムーズにスタッカ5内に収納できるようになっている。
【0039】
退避レバー17は、紙幣MDの収納が終了すると、それを図6(b)中の矢印方向に回転(図に向かって右回転)させて図5に示す状態に復帰させる。他に収納する紙幣MDが存在しているのであれば、その方向に1回転させて、新たに収納した紙幣MDを退避レバー17により退避させる。このことから、各スタッカ5(紙幣収納ユニット10)は、1枚の紙幣MDを収納する度に退避レバー17を1回転させつつ、上述したような動作を行うようになっている。それにより、1枚ずつ、紙幣MDを入出金口2内から繰出して搬送し、収納すべきスタッカ5内に収納させている。
【0040】
このように、本実施の形態では、退避レバー17を用いて、スタッカ5内に収納された紙幣MDを退避させることで空間を形成させて、入出金口2に投入された紙幣MDを収納させるようにしている。その退避レバー17を用いる結果、紙幣MDの自重によって空間を形成させる従来(図14参照)とは異なり、紙幣MDを収納させる空間を強制的、且つ確実に形成させることができる。このため、紙幣MDを常に安定してスタック5内に収納させることができる。また、入金時と出金時とで異なるルートで紙幣MDを搬送しなくても済むようになることから、言い換えれば、ピックローラー8によって紙幣MDの収納やその繰出しを行えるようになることから、紙葉類処理装置1の構成を全体的に簡素化することもできるようになる。
【0041】
上述したようにスタッカ5内に空間を強制的に形成させると、図1に示すように、紙幣MDを処理装置1の設置面(通常、水平か、或いはほぼ水平である。図1中では不良媒体収納ボックス6の下の線と一致する)の垂直方向の交差方向上に並べる形で収納することができるようになる。図14に示す従来の処理装置とは異なり、スタッカ5を横置きにすることができるようになる。その従来の処理装置では、スタッカ1404が縦置きであるために、スタッカ1404への紙幣の補充、或いはそれに収納された紙幣の回収といった保守作業を行う場合、各スタッカ1404を全て処理装置本体から引き出すようになっていた。しかし、スタッカ5を横置きにすると、補充、或いは回収が必要なスタッカ5だけを、前面(利用者と向き合う操作面側)、或いは後面(その前面と対向する側の面であり、処理装置1が店舗に設置されるものであれば、通常、利用者から見えない店舗内側になる)から引き出せるようになる。このため、保守作業をより容易に行えるようになるという効果も得られることになる。
【0042】
紙幣MDには、使用している間に折り目やしわが生じる。それらは、弾力性を変化させるだけでなく、紙幣MD間に形成される空間の大きさを変化させる。複数の紙幣MDを重ねた場合には、その全体の厚みが、かける圧力の大きさによって変化するようになる。このことから、図14に示すような従来の紙葉類処理装置では、紙幣を収納する空間を形成させるために、その上に積層された紙幣MDの上端を検出しつつ、ステージ1404aを下降させるという制御を行わなければならなかった。しかし、本実施の形態のように、その空間を強制的に形成させると、そのような制御を行う必要性は回避される。その制御用に必要なセンサは不要となる。これらのことから、ハードウェア構成の簡素化や制御内容の簡易化の面でも効果が得られることとなる。
【0043】
図9は、本実施の形態による紙葉類処理装置の回路構成図である。
上述した紙幣収納ユニット10が搭載される紙葉類処理装置1は、図9に示すように、装置1全体の制御を行う上位制御部91と、入出金口2からの紙幣MDの繰出しや一時プール部4に収納した紙幣MDのそれへの投出などを制御する入出金口制御部92と、上記鑑別部3と、スタッカ5、或いは入出金口2から繰出された紙幣MDの搬送を制御する媒体搬送制御部93と、スタッカ5に係わる制御を行うスタッカ制御部94と、上記ピックローラ駆動モータ42と、複数の退避レバー駆動モータ18からなる退避レバー駆動モータ群95と、ピックローラ駆動モータ42、及び退避レバー駆動モータ群95を構成する退避レバー駆動モータ18を駆動するモータ駆動回路96と、複数の繰出しセンサ9からなる繰出しセンサ群97と、複数の退避レバー位置センサからなる退避レバー位置センサ群98と、例えば各スタッカ5に設けられた、それに収納された紙幣MDの残量を検出する媒体残量検出センサからなる媒体残量検出センサ群99と、各センサ群97〜99を構成するセンサを駆動し、それが出力する信号を処理するセンサ制御回路100と、各紙幣収納ユニット10が備えた送風機22からなる送風機群101と、送風機群101を構成する総数機22を駆動してエアーを発生させるエアー制御回路102と、各部に電力を供給する電源103と、を備えて構成されている。
【0044】
上記構成のなかで、退避レバー駆動モータ群95、繰出しセンサ群97、退避レバー位置センサ群98、媒体残量検出センサ群99、及び送風機群101は、全て処理装置1に搭載された紙幣収納ユニット10によるものである。それら以外の大部分は、制御部エリア7(図1参照)内に収納されている。
【0045】
なお、上記入出金口制御部92、及び媒体搬送制御部93は、特には図示していないが、それぞれモータやソレノイドなどの負荷を駆動するようになっている。スタッカ5内に収納された紙幣MDの種類を検出するためのセンサや、搬送路を搬送している紙幣MD、或いはその厚みを検出するための各種センサ、紙幣MDの搬送先を切り換えるためのソレノイド、ユーザに通知すべき情報を通知するための表示部、及びユーザが操作を行う対象である操作部などについては、混乱を避けるために図示を省略している。
【0046】
以上の構成において動作を説明する。
上位制御部91は、特には図示しない操作部をユーザが操作することで行った指示に従い、その指示に対応するための制御を行う。その制御は、繰出しセンサ群96、退避レバー位置センサ群98、或いは媒体残量検出センサ群99を構成するセンサのデータ化された出力信号をセンサ制御回路100からスタッカ制御部94を介して随時、受け取ることで、そのときの状態を監視しつつ、各制御部92〜94に必要に応じてコマンドを送出することで行う。それにより、入金時、及び出金時には、紙幣収納ユニット10に上述したような動作を行わせる。以降、その制御のための上位制御部91の動作について、図10、図11に示す各種フローチャートを参照して詳細に説明する。
【0047】
図10は、出金処理のフローチャートである。ユーザが操作部を操作して出金を指示した場合に、上位制御部91が実行する主要な処理を抜粋してその流れを表したものである。ここでは、混乱を避けるために、鑑別部3に鑑別させるための処理や、その鑑別結果に対応するための処理は省略させている。始めに、図10を参照して、その出金処理について詳細に説明する。
【0048】
先ず、ステップS1では、紙幣MDを繰出す紙幣収納ユニット10の退避レバー位置センサの出力信号から、それの退避レバー17の位置確認を行う。その確認によって退避レバー17が退避レバー位置センサで検出できない位置にあることが判明すれば、退避レバー位置センサで検出される位置に退避レバー17を回転移動させる。ステップS2にはその後に移行する。なお、退避レバー17の回転移動は、例えばスタッカ制御部94を介してセンサ制御回路100から受け取る退避レバー位置センサの出力信号を監視しつつ、そのスタッカ制御部94の制御下で退避レバー駆動モータ42をモータ駆動回路96に駆動させることで行われる。
【0049】
ステップS2では、ユーザが指定した紙幣MDの枚数を繰出し枚数としてセットする。次に移行するステップS3では、紙幣MDを繰出すスタッカ5内の紙幣(媒体)MDの残量の有無を、スタッカ制御部94を介してセンサ制御回路100から受け取る媒体残量検出センサの出力信号から確認する。その確認の結果、紙幣MDが無いと判定した場合、ステップS4に移行して、その旨を表示部などに表示することで紙幣MDの補充を要求した後、一連の処理を終了する。そうでない場合には、即ち紙幣MDが有ると判定した場合には、ステップS5で1枚の紙幣MDの繰出しに要する時間、即ちピックローラ8を駆動する時間をセットし、更にステップS6でそのピックローラ8の駆動を開始させた後、ステップS7に移行する。なお、ピックローラ8の駆動は、例えばピックローラ駆動モータ42からの動力がピックローラ8に伝達される状態にして、スタッカ制御部94を介してモータ駆動回路96にそのモータ42を駆動させることで行われる。
【0050】
ステップS7では、スタッカ5から繰出された紙幣MDを繰出しセンサ9が検出したか否か判定する。スタッカ制御部94を介してセンサ制御回路100から受け取る繰出しセンサ9の出力信号により、その繰出しセンサ9を構成する発光素子から受光素子に届くはずの光が遮断されていることを確認した場合、判定はYESとなってステップS12に移行する。そうでない場合には、判定はNOとなってステップS8に移行する。
【0051】
ステップS8では、ステップS6でピックローラ8を駆動させてからステップS5でセットした時間が経過したか否か判定する。その時間が経過した場合、判定はYESとなってステップ9に移行する。そうでない場合には、判定はNOとなって上記ステップS7に戻る。それにより、セットした時間が経過するまでの間は、スタッカ5から繰出された紙幣MDを繰出しセンサ9が検出するのを待つ。
【0052】
ステップS9では、例えばピックローラ8の駆動を一時、終了させた後、再度、それを駆動させる形でリトライを行う。続くステップS10では、ステップ5でセットした時間が経過するまでの間に繰出しセンサ9が紙幣MDを検出したか否か判定する。その間に繰出しセンサ9が紙幣MDを検出した場合、判定はYESとなってステップS12に移行する。そうでない場合には、判定はNOとなり、ステップS11で紙幣MDを繰出せない旨を表示部等で通知することにより、保守要求を行った後、一連の処理を終了する。
【0053】
一方、紙幣MDを繰出しセンサ9が検出することで移行するステップS12では、ステップS5でセットした時間が経過するのを待つ。その時間が経過すると、ステップS13に移行して、ピックローラ8を停止させる。その後はステップS14に移行する。
【0054】
ステップS14では、ステップS2でセットした枚数、スタッカ5から紙幣MDを繰出したか否か判定する。その枚数、紙幣MDをスタッカ5から繰出していない場合、判定はNOとなって上記ステップS3に戻り、それ以降の処理を同様に実行する。そうでない場合には、判定はYESとなり、一時プール部4にプールした紙幣MDを入出金口2に投出させた後、一連の処理を終了する。
【0055】
図11は、入金処理のフローチャートである。ユーザが操作部を操作して入出金口2にセットされた紙幣MDの入金を指示した場合に、上位制御部91が実行する主要な処理を抜粋してその流れを表したものである。次に、図11を参照して、その入金処理について詳細に説明する。ここでも、混乱を避けるために、鑑別部3に鑑別させるための処理や、その鑑別結果に対応するための処理は省略させている。
【0056】
先ず、ステップS21では、紙幣収納ユニット10の退避レバー位置センサが、それの退避レバー17を検出しているか否か判定する。スタッカ制御部94を介してセンサ制御回路100から受け取った各退避レバー位置センサの出力信号により、退避レバー位置センサが退避レバー17を検出していない紙幣収納ユニット10が存在していない場合、判定はYESとなってステップS22に移行する。そうでない場合には、判定はNOとなってステップS40に移行する。
【0057】
ステップS40では、例えば図10のステップS2と同様の方法で、退避レバー位置センサで検出できない位置にある退避レバー17を、そのセンサで検出できる位置に復帰させる。続くステップS41では、全ての退避レバー17が退避レバー位置センサに検出されるようになったか否か判定する。全ての退避レバー17が退避レバー位置センサにより検出されている場合、判定はYESとなってステップS22に移行する。そうでない場合には、判定はNOとなり、ステップS42において、退避レバー17を回転させるうえで不具合が発生している旨を表示部等により通知する形で保守要求を行った後、一連の処理を終了する。なお、全ての退避レバー17が退避レバー位置センサに検出されている状態とするのは、入出金口2には様々な種類の紙幣MDがセットされることを前提としているためである。言い換えれば、入出金口2から繰出した紙幣MDを、それと同じ種類の紙幣MDが収納されるスタッカ5に収納させるためである。
【0058】
ステップS22では、入金した紙幣MDの枚数をカウントするために、その枚数に初期値をセットする。続くステップS23では、紙幣MDを収納できるようにピックローラ8の駆動を行うとともに、送風機22によるエアーの送風を行わせる。その後はステップS24に移行する。なお、送風機22によるエアーの送風は、例えばスタッカ制御部94に指示して、その制御下でエアー制御回路102に送風機22を駆動させることで実現される。
【0059】
ステップS24では、退避レバー17を図5に示す位置から図6に示す位置に移行させるために、その動作量に対応する駆動時間をセットする。次に移行するステップS25では、その退避レバー17の駆動を行う。その駆動を開始させた後にステップS26に移行する。なお、退避レバー17の駆動は、スタッカ制御部94に指示して、その制御下でモータ駆動回路96に退避レバー駆動モータ42を駆動させることで行われる。
【0060】
ステップS26では、退避レバー17が図6に示す位置に到達したか否か判定する。少なくとも退避レバー位置センサが退避レバー17を検出しなくなった場合、判定はYESとなってステップS31に移行する。そうでない場合には、判定はNOとなってステップS27に移行する。
【0061】
退避レバー17が図6に示す位置に到達したか否か判定するために、その位置に到達したことを検出するための専用のセンサを用意しても良いが、その位置に到達すると、スタッカ5内に空間(図6等参照)が形成されて、スタッカ5内における紙幣MDの残量が見かけ上、変化する。このことに着目して、媒体残量検出センサの出力信号により退避レバー17が図6に示す位置に到達したか否か判定するようにすることもできる。
【0062】
ステップS27では、ステップS25で退避レバー17の駆動を開始させてから、ステップS24でセットした駆動時間が経過したか否か判定する。その駆動時間が経過した場合、判定はYESとなってステップS28に移行する。そうでない場合には、判定はNOとなって上記ステップS26に戻る。それにより、その駆動時間が経過するまでの間は、退避レバー17が図6に示す位置に到達するのを待つようになっている。
【0063】
ステップS28では、例えば退避レバー17の駆動を一旦、終了させた後、再度、その駆動を行うことでリトライする。次に移行するステップS29では、ステップ24でセットした駆動時間が経過するまでの間に退避レバー17が図6に示す位置に到達したか否か判定する。その間に退避レバー17が図6に示す位置に到達した場合、判定はYESとなってステップS31に移行する。そうでない場合には、判定はNOとなり、ステップS30において、退避レバー17を駆動するうえでの不具合が発生している旨を表示部等で通知することにより、保守要求を行った後、一連の処理を終了する。
【0064】
そのようにして、退避レバー17が図6に示す位置に到達した後に移行するステップS31では、退避レバー17の駆動を終了させて停止させるとともに、入出金口2から1枚、紙幣MDを繰出して搬送を開始させる。続くステップS32では、収納先のスタッカ5用の繰出しセンサ9が紙幣MDの後端を検出したか否か判定する。その繰出しセンサ9の受光素子に届く光を紙幣MDが遮っている状態から遮らない状態に移行すると、その移行に伴ってセンサの出力信号が変化する。このことから、繰出しセンサ9の出力信号にその変化が生じた場合、紙幣MDの後端を検出したとして、判定はYESとなり、ステップS37に移行する。そうでない場合には、判定はNOとなってステップS33に移行する。
【0065】
ステップS33では、入出金口2にセットされた紙幣MDを繰出してから所定の時間が経過したか否か判定する。その時間が経過した場合、判定はYESとなってステップS34に移行する。そうでない場合には、判定はNOとなって上記ステップS32に戻る。それにより、入出金口2の紙幣MDを繰出してからその時間が経過するまでの間は、繰出しセンサ9により紙幣MDの後端を検出するのを待つ。
【0066】
ステップS34では、例えば紙幣MDの搬送を一旦、終了させた後、再度、その搬送を行うことでリトライする。次に移行するステップS35では、所定の時間が経過するまでの間に繰出しセンサ9により紙幣MDの後端を検出したか否か判定する。その間に繰出しセンサ9により紙幣MDの後端を検出した場合、判定はYESとなってステップS37に移行する。そうでない場合には、判定はNOとなり、ステップS36において、紙幣MDの搬送上における不具合(例えばジャム)が発生している旨を表示部等で通知することにより、保守要求を行った後、一連の処理を終了する。
【0067】
このようにして、繰出しセンサ9によりスタッカ5に収納される紙幣MDの後端を検出することで移行するステップS37では、入金枚数をインクリメントするとともに、要求された枚数の紙幣MDの入金が完了したか否か判定する。入出金口2にセットされた紙幣MDが残っている場合、判定はNOとなり、上記ステップS24に戻ってそれ以降の処理を同様に実行する。そうでない場合には、判定はYESとなってステップS38に移行する。ステップS37から移行した場合には、ステップS24では、新たに収納した紙幣MDを退避させるために、退避レバー17を1回転させるだけの駆動時間をセットすることになる。
【0068】
ステップS38では、ピックローラ8の駆動を終了させて停止させるとともに、送風機22によるエアーの送風を終了させる。続くステップS39では、退避レバー17を図5に示す位置に復帰させる。一連の処理はその後に終了する。
【0069】
このようにして、入出金口2から紙幣を1枚、繰出す毎に、退避レバー17を回転させることにより、紙幣MDが存在しない空間をスタッカ5内に形成させて、その空間内に紙幣MDを収納させるようになっている。それにより、新たに収納する紙幣MDは、スタッカ5内で先頭になるようにさせている。また、収納がよりスムーズに行えるように、スタッカ5内にはエアーを送風させている。
【0070】
上述した入金処理の終了後に、ユーザが入金のキャンセルを指示することがある。そのキャンセルを指示した場合、スタッカ5毎にカウントした入金枚数分、各スタッカ5から紙幣MDを繰出して入出金口2に戻すようになっている。そのようにして、入金のキャンセルに対応させている。
<第2の実施の形態>
上記第1の実施の形態では、退避レバー17を回転させて紙幣MDを退避させているが、そのように回転させると、紙幣MDを退避させる移動量が大きくなる。第2の実施の形態は、その移動量がより小さくなるようにしたものである。
【0071】
第2の実施の形態における構成や動作は、上記第1の実施の形態におけるそれらと大部分が同じである。このことから、第1の実施の形態と同じ、或いは基本的な同じものについては同一の符号を用いつつ、第1の実施の形態から異なる部分のみ説明することとする。
【0072】
図12は、第2の実施の形態における紙葉類収納ユニットの構成を示す図である。
第2の実施の形態では、図12に示すように、先端にローラー121aを備えた退避レバー121を採用している。そのローラー121aを紙幣MDに接触させて退避させることにより、紙幣MDにかかる摩擦力を小さく抑え、その摩擦力によって生じる悪影響を回避させるようにしている。
【0073】
その退避レバー121には、シャフト23を軸に回転するリンク部材122を介して、駆動モータ18からの動力を伝達させている。そのリンク部材122は、図12(b)に示すように、側面から見てU字型となっている。その切り欠きとなっている部分に、退避レバー121の楕円形状の突出部121bが挟まれたような状態となっている。それにより、退避レバー121をリンク部材122に支持させている。
【0074】
リンク部材122に隣接させて配設されたレール部材123には、図12(b)に示すような形状でレール123aが形成されている。そのレール123a内に、突出部121aに形成された穴に通したピン124の端部がスプリング125の作用によって押し付けられている。このため、リンク部材122がシャフト23を軸に回転すると、ピン124がレール123aに沿って移動するようになっている。それにより、退避レバー121は、レール123に導かれる形で動作するようにさせている。
【0075】
リンク部材122に隣接させて配設された支持部材126の先端には、ピンチローラー127が設けられている。その支持部材126は、軸126aを中心に回転する。リンク部材122に設けられた板バネ122aは、支持部材126に作用して、ピンチローラー127を動作させるためのものである。その支持部材126には、スプリング12による弾性力を作用させている。
【0076】
図12(a)には図示していないが、それに図示している状態のピンチローラー127と接触する図12(b)に示す補助ローラー128がシャフト41に取り付けられている。それらローラー127、128が接触する位置は、図12(b)から明らかなように、ピックローラー8とセパレータ21が接触する位置よりも、スタッカ5内の紙幣MDに近くなっている。それにより、スタッカ5内に収納する紙幣MDに対し、ピックローラー8による動力の伝達が終了した後も補助ローラー128により動力を伝達できるようにして、紙幣MDをスタッカ5内により確実に搬送させるようにさせている。
【0077】
上記退避レバー121、リンク部材122、レール部材123、ピンチローラー127、及び補助ローラー128は、それぞれ2つ用意している。それにより、紙幣MDを退避させることがより安定的に行えるようにさせている。
【0078】
図13は、上記リンク部材122の動作に伴う退避レバー121,及びピンチローラー127の動作を説明する図である。次に図13を参照しつつ、それらの動作について説明する。
【0079】
退避レバー121やリンク部材122などは、通常、図13(a)に示す状態にある。紙幣MDをスタッカ5内に収納する入金時には、その状態をスタート位置として、それらの動作を開始させる。
【0080】
レール部材123に形成されたレール(溝)123aには、2つの穴123b、123cが設けられている。それらの穴123b、123cは、図13に向かって右回りにピン124がレール123aに沿って動くように設けたものである。そのために、レール123aの深さ(ピン124の端部がレール123a内に入る部分の長さ)は、例えば穴123b、123cで最も深く、穴123b(123c)から穴123c(123b)に右回りで向かう部分は穴123c(123b)に近づくにつれて徐々に浅くなるようになっている。それにより、穴123c(123b)に達すると、ピン124の端部は急激にスプリング125の作用によって深く入り込み、穴123c(123b)によって左回りにピン124がレール123aに沿って移動するのを阻止するようになっている。
【0081】
図13(a)に示す状態でリンク部材122がシャフト23を軸に右回転させると、ピン124はレール123aを穴123bから穴123cに向かって移動し、その穴123cの位置で停止する。それにより、図13(a)に示す状態から図13(b)に示す状態、図13(b)に示す状態から図13(c)に示す状態に順次、移行することになる。図13(b)は退避レバー121が紙幣MDを退避させるために加圧を開始した位置(加圧開始位置)での状態を示し、ピン124が穴123cに達した図13(c)は、紙幣MDをスタッカ5内に搬送する入金を行う位置(入金位置)での状態を示している。
【0082】
図13(c)に示す状態では、リンク部材122の板バネ122aに支持部材126が押されて、ピンチローラー127は補助ローラー128と接触している。この状態に移行させて、スタッカ5内に紙幣MDを搬送する。その状態は、繰出しセンサ9(図2等参照)により紙幣MDの後端を検出した後に、駆動モータ18の回転方向をそれまでと逆にすることで解除させる。
【0083】
駆動モータ18の回転方向をそれまでと逆にすることで、即ちリンク部材122がシャフト23を軸に左回転させることで、ピン124はレール123aを穴123cから穴123bに向かって移動し、その穴123bの位置で停止する。それにより、図13(c)に示す状態から図13(d)に示す状態を経て、図13(e)に示す状態に順次、移行、即ちスタート位置に復帰することになる。ピンチローラー127は、スプリング12の作用によってスタート位置の状態に復帰する。スタッカ5内の紙幣MDは、スプリング12の作用によって補助ローラー128(ピックローラー8)に向けて押され、退避レバー121によって形成された空間は消滅する。
【0084】
ピン124をレール123aに沿って動かすことで、退避レバー121に設けられたローラー121aの中心点(回転軸)の軌道は図13(c)に示すようになる。それにより、入金時に退避レバー121による紙幣MDの移動量を抑えて、新たに収納された紙幣MDと既に収納された紙幣MDとがより適切に重なるようにさせている。
【0085】
穴123bから穴123cに向かう途中でレール123aを比較的に大きな角度で曲げている。これは、紙幣MDに対して横方向(水平方向)からローラー121aで加圧させるためである。穴123cから穴123bに向かう始めの部分がほぼ下方向になっているのは、新たに収納された紙幣MDに退避レバー121を作用させるのを抑えるためである。そのようなレール123aをレール部材123に設けることで、紙幣MDの収納をより安定的に行えるようにしている。なお、レール部材123以外の部材を用いて退避レバー121をガイドさせるようにしても良い。
【0086】
上述したような動作を実現させるための回路構成は、上記第1の実施の形態と基本的に同じである(図9参照)。入金処理(図11参照)では、退避レバー121の動きはレール部材123によって制限させていることから、それを復帰させる動作やそれを駆動させる動作は駆動モータ18の回転方向を変更することで行うようになっているが、それ以外は基本的に同じである。出金処理(図10参照)は基本的に同じである。これらのことから、それらについての詳細な説明は省略する。
【0087】
なお、本実施の形態(第1及び第2の実施の形態)では、スタッカ5は横置きとしているが、それを図14に示すような縦置きにしても良い。紙幣MDの収納のためにスタッカ5内に形成させる空間については、その先頭に形成させるのではなく、別の場所に形成させるようにしても良い。エアーの送風については、図14に示すような紙葉類処理装置に本発明を適用させて、スタッカ1404への紙幣の収納をよりスムーズに行えるようにさせても良い。
【0088】
そのスタッカ5内に空間を形成させたり、エアーを送風させるために、そのスタッカ5、及びそれを収納する部分はユニット化させて紙幣収納ユニット10としているが、そのようなユニット化は行わなくても良い。ユニット化を行う場合には、複数のスタッカ5を備えることができるようにしても良い。
【0089】
本実施の形態は、紙葉類として紙幣を扱う紙幣入出金機に本発明を適用させたものであるが、本発明を適用できる紙葉類処理装置は、そのような紙幣入出金機に限定されるものではない。本発明は、少なくとも紙葉類を収納できる機能を搭載した紙葉類処理装置に幅広く適用できるものである。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、投入口に置かれた紙葉類を収納部内に収納する場合に、その収納部内に収納されている紙葉類を退避させて、その収納部内に紙葉類を収納できる空間を形成し、その空間に、投入口に置かれた紙葉類をガイドして搬送し収納収納させる。収納部内の紙葉類を強制的に退避させることにより、新たに紙葉類を収納させる空間を確実に形成させることができる。その空間内に、ガイドによってスムーズに紙葉類は搬送される。これらの結果、紙葉類を常に安定して収納部内に収納することができる。
【0091】
本発明は、投入口に置かれた紙葉類を収納部内に収納する場合に、その収納部内に空気の流れを発生させ、その空気の流れが発生している状態で紙葉類を収納部内に収納させる。発生させた空気の流れは、収納部内に収納される紙葉類の搬送力として作用させたり、紙葉類が他の部材(他の紙葉類を含む)と接触するのを回避させるのに作用させられるため、収納部内への紙葉類の収納をよりスムーズに行うことができるようになる。
【0092】
本発明は、投入口に置かれた紙葉類を収納部内に収納する場合に、その収納部内への紙葉類の搬送を補助搬送手段により補助させる。このため、収納部内への紙葉類の搬送をより確実、且つ安定に行うことができる。
【0093】
本発明は、投入口に置かれた紙葉類を収納させる収納部に、紙葉類処理装置が設置される設置面(通常、水平か、或いはほぼ水平である)の垂直方向の交差方向上に並べる形で紙葉類を収納させる。そのようにして収納させることにより、収納部の垂直方向(縦方向)上の幅を抑えることができる。このため、紙葉類処理装置から他の収納部を取り出すことなく、取り出すべき収納部だけを、前面(操作面側)、或いは後面(前面と対向する側の面)から取り出すことができる。それにより、保守作業もより容易に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による紙葉類処理装置の構成を示す図である。
【図2】第1の実施の形態による紙幣収納ユニットの構成を示す図である(その1)。
【図3】第1の実施の形態による紙幣収納ユニットの構成を示す図である(その2)。
【図4】紙幣の繰出し時における紙幣収納ユニットの動作を説明する図である(その1)。
【図5】紙幣の繰出し時における紙幣収納ユニットの動作を説明する図である(その2)。
【図6】紙幣の収納時における紙幣収納ユニットの動作を説明する図である(その1)。
【図7】紙幣の収納時における紙幣収納ユニットの動作を説明する図である(その2)。
【図8】紙幣の収納時における紙幣収納ユニットの動作を説明する図である(その3)。
【図9】第1の実施の形態による紙葉類処理装置の回路構成図である。
【図10】出金処理のフローチャートである。
【図11】入金処理のフローチャートである。
【図12】紙幣収納ユニットの構成を示す図である(第2の実施の形態)。
【図13】リンク部材の動作に伴う退避レバー、及びピンチローラーの動作を説明する図である。
【図14】従来の紙葉類処理装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 紙葉類処理装置
2 入出金口
5 スタッカ
8 ピックローラー
9 繰出しセンサ
10 紙幣収納ユニット
17、121 退避レバー
18 退避レバー駆動モータ
21 セパレータ
22 送風機
24 ギア
41 ピックローラ駆動モータ
91 上位制御部
92 入出金口制御部
93 媒体搬送制御部
94 スタッカ制御部
95 退避レバー駆動モータ群
96 モータ駆動回路
97 繰出しセンサ群
98 退避レバー位置センサ群
99 媒体残量検出センサ群
100 センサ制御回路
101 送風機群
102 エアー制御回路
121a ローラー
122 リンク部材
122a 板バネ
123 レール部材
123a レール
123b、123c 穴
124 ピン
126 支持部材
127 ピンチローラー
128 補助ローラー
MD 紙幣(紙葉類)

Claims (11)

  1. 投入口に置かれた紙葉類を内部に収納でき、該内部に収納した紙葉類を投出口に排出できる紙葉類処理装置において、
    前記紙葉類が収納される収納部と、
    前記収納部内に収納された紙葉類を繰出して前記投出口に搬送する繰出搬送手段と、
    前記投入口に置かれた紙葉類を前記収納部内に収納する場合に、該収納部内に収納されている紙葉類を強制的に退避させて、該収納部内に紙葉類を収納できる空間を形成するとともに、該収納部内に新たに収納される紙葉類をガイドする紙葉類退避手段と、
    前記投入口に置かれた紙葉類を搬送して、前記紙葉類退避手段により前記収納部内に形成された空間に収納する収納搬送手段と、
    を具備することを特徴とする紙葉類処理装置。
  2. 投入口に置かれた紙葉類を内部に収納できる紙葉類処理装置において、
    前記投入口に置かれた紙葉類を収納させる収納部と、
    前記投入口に置かれた紙葉類を前記収納部内に収納する場合に、該収納部内に空気の流れを発生させる送風手段と、
    前記投入口に置かれた紙葉類を搬送して、前記送風手段により空気の流れが発生している前記収納部内に収納する収納搬送手段と、
    を具備することを特徴とする紙葉類処理装置。
  3. 投入口に置かれた紙葉類を内部に収納できる紙葉類処理装置において、
    前記投入口に置かれた紙葉類を収納させる収納部と、
    前記投入口に置かれた紙葉類を前記収納部内に収納する場合に、該収納部内に収納されている紙葉類を強制的に退避させて、該収納部内に紙葉類を収納できる空間を形成するとともに、該収納部内に新たに収納される紙葉類をガイドする紙葉類退避手段と、
    前記投入口に置かれた紙葉類を搬送して、前記紙葉類退避手段により前記収納部内に形成された空間に、前記紙葉類処理装置が設置される設置面の垂直方向の交差方向上に該紙葉類を並べる形で収納する収納搬送手段と、
    を具備することを特徴とする紙葉類処理装置。
  4. 前記紙葉類の前記収納部内への収納、及び該収納部からの繰出しは、同一のローラーを用いて行う、
    ことを特徴とする請求項1、2、または3記載の紙葉類処理装置。
  5. 前記紙葉類退避手段は、前記収納部内で前記繰出搬送手段により最初に繰出される紙葉類を退避させて、該最初に繰出される紙葉類より早く繰出される位置に前記投入口に置かれた紙葉類を収納させる、
    ことを特徴とする請求項1、または記載の紙葉類処理装置。
  6. 前記紙葉類退避手段は、前記収納部内で前記繰出搬送手段により最初に繰出される紙葉類にローラーを接触させて、該紙葉類を退避させる、
    ことを特徴とする請求項記載の紙葉類処理装置。
  7. 前記紙葉類退避手段は、ガイド部材を用いて導く形で前記ローラーを動作させて、前記収納部内の紙葉類を退避させる
    ことを特徴とする請求項記載の紙葉類処理装置。
  8. 前記収納搬送手段による前記収納部内への紙葉類の搬送を補助する補助搬送手段、
    を更に具備することを特徴とする請求項1、2、3、または4記載の紙葉類処理装置。
  9. 前記投入口に置かれた紙葉類を前記収納部内に収納する場合に、該収納部内に空気の流れを発生させる送風手段、
    を更に具備することを特徴とする請求項1、3、または記載の紙葉類処理装置。
  10. 投入口に置かれた紙葉類を内部に収納し、該内部に収納した紙葉類を投出口に排出できる紙葉類処理装置に、該紙葉類の収納のために搭載されるユニットであって、
    前記紙葉類が収納される収納部と、
    前記収納部内に収納されている紙葉類を退避させて、該収納部内に紙葉類を収納できる空間を形成するとともに、該収納部内に新たに収納される紙葉類をガイドする紙葉類退避手段と、
    を具備することを特徴とする紙葉類収納ユニット。
  11. 投入口に置かれた紙葉類を内部に収納できる紙葉類処理装置に、該紙葉類の収納のために搭載されるユニットであって、
    前記紙葉類が収納される収納部と、
    前記収納部内に、該収納部内に収納される紙葉類を誘導するための空気の流れを発生させる送風手段と、
    を具備することを特徴とする紙葉類収納ユニット。
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