JP2003030716A - 紙葉類処理装置、及び紙葉類収納ユニット - Google Patents
紙葉類処理装置、及び紙葉類収納ユニットInfo
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Abstract
紙葉類処理装置を提供する。 【解決手段】 スタッカ5は、紙葉類処理装置1の設置
面(通常、水平か、或いはほぼ水平である)の垂直方向
の交差方向に紙幣MDを並べて収納する横置きのタイプ
である。入出金口2に置かれた紙幣MDをスタッカ5に
収納する場合、そのスタッカ5に収納されている先頭の
紙幣MDを強制的に退避させて、そのスタッカ5内に紙
幣MDを収納できる空間を形成させ、その形成させた空
間に紙幣MDを搬送して収納させる。それにより、スタ
ッカ5への紙幣MDの収納、及びそれからの繰出しはピ
ックローラ8を用いて行う。
Description
ケット、或いは金券などの紙葉類(媒体)を投入、或い
は投出する処理を行う紙葉類処理装置に関する。
どの紙葉類の投入、及び投出の少なくとも一方を処理と
して行う紙葉類処理装置は、現在、非常に多く設置して
使用されている。例えば紙葉類として紙幣に注目すれ
ば、それを取り扱う紙葉類処理装置は、紙幣入出金機な
どの現金処理装置として、或いは自動支払機(Cash Dis
penser:CD)や現金自動預金支払機(Automated Tell
er Machine:ATM)などの自動化機器に搭載される装
置として実現されて広く使用されている。
示す図である。図14に示す従来の紙葉類処理装置は、
例えば還流型の紙幣入出金機であり、紙幣の入出金用に
用いられる入出金口1401と、紙幣の真偽やその種類
(金種)などの判別を行う鑑別部1402と、入出金口
1401に投出する紙幣を一時的にプールする一時プー
ル部1403と、例えば互いに異なる金種の紙幣を収納
した2つのスタッカ1404と、鑑別部1402による
判別結果から不良と見なした紙葉類(媒体)を収納する
ための不良媒体収納ボックス1405と、を備えて構成
されている。各スタッカ1404には、それぞれ、上下
動するステージ1404aが設けられており、入金され
た紙幣はステージ1404a上に積層されている。
金では、2つのスタッカ1404のなかの何れかから紙
幣を繰出して鑑別部1402に搬送し、その紙幣の真偽
や金種等の判別を行い、その判別によって紙幣が適切な
ものであることを確認、即ち真で破損していないといっ
たことを確認できれば一時プール部1403に紙幣を搬
送してプールする。紙幣が適切なものであると確認でき
なければ、不良媒体収納ボックス1405に搬送してそ
こに収納させる。そのような鑑別、その結果に応じて搬
送先を決定しての搬送を各紙幣毎に行って、入出金口1
401に投出すべき紙幣を全てプールさせる。そのよう
に一時プール部1403にプールさせた紙幣を、一点鎖
線で示す位置に移動している入出金口1401aに投出
させることで出金する。
トされた紙幣を繰出して鑑別部1402に搬送し、その
紙幣の真偽や金種等の判別を行い、その判別によって紙
幣が適切なものであることを確認できれば、その紙幣を
一時プール部1403に搬送してプールする。紙幣が適
切なものであると確認できなければ、入出金口1401
aに搬送してそこにプールさせる。そのような鑑別、そ
の結果に応じて搬送先を決定しての搬送を各紙幣毎に入
出金口1401aに紙幣がなくなるまで行う。その後
は、入金を行うか否かの最終的な問い合わせをユーザに
対して行い、そのユーザが入金を指示すれば、一時プー
ル部1403に収納させた紙幣は対応するスタッカ14
04に搬送して収納させ、入出金口1401aにプール
させた紙幣はそれを実線で示す状態に移動させた後、そ
の特には図示しないシャッタを開放することで返却す
る。スタッカ1404内に紙幣を収納するために、ステ
ージ1404aは下降させて上部に空間を形成させる。
そのユーザが入金を指示しなければ、即ち入金のキャン
セルを指示すれば、一時プール部1403に収納させた
紙幣を全て入出金口1401aに搬送してプールさせ、
それを実線で示す状態に移動させた後、シャッタを開放
することで返却する。ステージ1404aは、例えば入
金が終了した後に上昇させて、スタッカ1404から紙
幣を繰り出せる状態に移行させる。
は、上述したように、スタッカ1404内に上下動する
ステージ1404aを用意することにより、そのステー
ジ1404a上に紙幣を積層する形で収納するようにな
っていた。それにより、紙幣を収納、即ち入金を行う場
合には、そのステージ1404aを下降させて、その上
に積層された紙幣は自重により落下させることでスタッ
カ1404内の上部に紙幣を収納する空間を形成させる
ようになっていた。しかし、その紙幣は軽く、何らかの
抵抗がスタッカ1404内の部材に触れるなどして何ら
かの抵抗が働くと、ステージ1404aの下降に合わせ
て下降しなくなったりする。このようなことから、スタ
ッカ1404内に紙幣を収納する空間を形成できないこ
とがあるという問題点があった。なお、これは、投入さ
れた紙葉類を内部に収納する処理を行う紙葉類処理装置
に共通した問題点である。
定して行える紙葉類処理装置を提供することを目的とす
る。
理装置は、投入口に置かれた紙葉類を内部に収納でき、
該内部に収納した紙葉類を投出口に排出できることを前
提とし、紙葉類が収納される収納部と、収納部内に収納
された紙葉類を繰出して投出口に搬送する繰出搬送手段
と、投入口に置かれた紙葉類を収納部内に収納する場合
に、該収納部内に収納されている紙葉類を強制的に退避
させて、該収納部内に紙葉類を収納できる空間を形成す
る紙葉類退避手段と、投入口に置かれた紙葉類を搬送し
て、紙葉類退避手段により収納部内に形成された空間に
収納する収納搬送手段と、を具備する。
理装置は、共に、投入口に置かれた紙葉類を内部に収納
できることを前提とし、それぞれ以下の手段を具備す
る。第2の態様の紙葉類処理装置は、投入口に置かれた
紙葉類を収納させる収納部と、投入口に置かれた紙葉類
を収納部内に収納する場合に、該収納部内に空気の流れ
を発生させる送風手段と、投入口に置かれた紙葉類を搬
送して、送風手段により空気の流れが発生している収納
部内に収納する収納用搬送手段と、を具備する。
置かれた紙葉類を収納させる収納部と、投入口に置かれ
た紙葉類を収納部に搬送して、紙葉類処理装置が設置さ
れる設置面の垂直方向の交差方向上に該紙葉類を並べる
形で該収納部内に収納する収納搬送手段と、を具備す
る。
において、紙葉類の収納部内への収納、及び該収納部か
らの繰出しは、同一のローラーを用いて行う、ことが望
ましい。
に収納されている紙葉類を退避させつつ、収納部内に新
たに収納される紙葉類をガイドする、ことが望ましい。
また、収納部内で繰出搬送手段により最初に繰出される
紙葉類を退避させて、該最初に繰出される紙葉類より早
く繰出される位置に投入口に置かれた紙葉類を収納させ
る、ことが望ましい。
で繰出搬送手段により最初に繰出される紙葉類にローラ
ーを接触させて、該紙葉類を退避させる、ことが望まし
い。そのローラーは、ガイド部材を用いて導く形で動作
させる、ことが望ましい。
上記第1〜第3の態様における何れかの構成に加えて、
収納搬送手段による収納部内への紙葉類の搬送を補助す
る補助搬送手段、を更に具備する。
上記第1、第3、或いは第4の態様における構成に加え
て、投入口に置かれた紙葉類を収納部内に収納する場合
に、該収納部内に空気の流れを発生させる送風手段、を
更に具備する。
は、投入口に置かれた紙葉類を内部に収納し、該内部に
収納した紙葉類を投出口に排出できる紙葉類処理装置
に、該紙葉類の収納のために搭載されることを前提と
し、紙葉類が収納される収納部と、収納部内に収納され
ている紙葉類を退避させて、該収納部内に紙葉類を収納
できる空間を形成する紙葉類退避手段と、を具備する。
は、投入口に置かれた紙葉類を内部に収納できる紙葉類
処理装置に、該紙葉類の収納のために搭載されることを
前提とし、紙葉類が収納される収納部と、収納部内に、
該収納部内に収納される紙葉類を誘導するための空気の
流れを発生させる送風手段と、を具備する。
納部内に収納する場合に、その収納部内に収納されてい
る紙葉類を強制的に退避させて、その収納部内に紙葉類
を収納できる空間を形成し、その空間に、投入口に置か
れた紙葉類を搬送して収納させる。
に退避させることにより、新たに紙葉類を収納させる空
間を確実に形成させられるようになる。この結果、紙葉
類を常に安定して収納部内に収納することも可能とな
る。
納部内に収納する場合に、その収納部内に空気の流れを
発生させ、その空気の流れが発生している状態で紙葉類
を収納部内に収納させる。
紙葉類の搬送力として作用させたり、紙葉類が他の部材
(他の紙葉類を含む)と接触するのを回避させるために
作用させられる。このようなことから、空気の流れを発
生させることにより、収納部内への紙葉類の収納をより
スムーズに行えるようになる。
納部内に収納する場合に、その収納部内への紙葉類の搬
送を補助搬送手段により補助させる。それにより、収納
部内への紙葉類の搬送をより確実、且つ安定に行えるよ
うになっている。
納させる収納部に、紙葉類処理装置が設置される設置面
(通常、水平か、或いはほぼ水平である)の垂直方向の
交差方向上に並べる形で紙葉類を収納させる。そのよう
にして収納させることにより、収納部の垂直方向(縦方
向)上の幅を抑えられるようになる。それにより、紙葉
類処理装置から他の収納部を取り出すことなく、取り出
すべき収納部だけを、前面(操作面側)、或いは後面
(前面と対向する側の面)から取り出すことが行えるよ
うになる。この結果、保守作業もより容易に行えること
となる。
明の実施の形態につき詳細に説明する。 <第1の実施の形態>図1は、第1の実施の形態による
紙葉類処理装置の構成を示す図である。その紙葉類処理
装置1は、紙葉類として紙幣MDの入出金処理を行う還
流型の紙幣入出金機として実現されている。
記する)1は、図1に示すように、紙幣MDの入出金用
に用いられる入出金口2と、紙幣MDの真偽やその種類
(金種)などの判別を行う鑑別部3と、入出金口2に投
出する紙幣MDを一時的にプールする一時プール部4
と、例えば互いに異なる金種の紙幣MDを収納した3つ
のスタッカ(収納ボックス)5と、鑑別部3による判別
結果から不良、即ち偽、或いは破損していると見なした
紙幣MDを収納するための不良媒体収納ボックス6と、
電子回路等が配置されている制御部エリア7と、各スタ
ッカ5に設けられたピックローラー8と、を備えて構成
されている。
部として処理装置1に搭載される。その紙幣収納ユニッ
トの構成、及び動作について、図2〜図8に示す説明図
を参照して詳細に説明する。
ように、スタッカ5と、それを収納する部分である本体
と、に区別される構成となっている。スタッカ5は、内
部に収納される紙幣MDに対して圧力を加えるための圧
力板11と、その圧力板11に圧力を加えるスプリング
12と、紙幣MDを覆うような形状のカバー部材13
と、そのカバー部材13に設けられた位置決めピン14
と、取り出しや収納用に設けられた取っ手15と、を備
えて構成されている。そのようなスタッカ5を収納する
本体は、図2、図4、或いは図8に示すように、そのス
タッカ5を覆うような形状のカバー部材16と、スタッ
カ5内に収納された紙幣MDを退避させるための退避レ
バー17と、その退避レバー17の動力源である退避レ
バー駆動モータ(以降、駆動モータと略記する)18
と、その駆動モータ18によりベルトBTを介して駆動
されて、それの動力を退避レバー17に伝達するプーリ
19と、スプリング20によりピックローラー8に向け
てされるセパレータ21と、スタッカ5内にエアーを送
風する送風機22と、を備えて構成されている。
置決めピン14を先にして、そのピン14がカバー部材
16に当接するまで紙幣収納ユニット10内に挿入する
ことで本体にセットされる。そのようにセットすること
により、スタッカ5内に収納された紙幣MDのなかで最
も位置決めピン14よりの紙幣MDはピックローラ8に
当接した状態となる。
傍に、スタッカ5から繰出された、或いはその内部に搬
送された紙幣MDを検出する繰出しセンサ9が配置され
ている。その繰出しセンサ9は、例えば発光素子、及び
受光素子を組み合わせて構成された光学センサである。
そのような光学センサは、特に図示していないが、図2
に示す位置にある退避レバー17を検出する退避レバー
位置センサーとして紙幣収納ユニット10に採用されて
いる。
て、上述した構成の紙幣収納ユニット10の動作を説明
する。各説明図には、理解を容易とするために、紙幣収
納ユニット10の構成要素を抜粋して表してある。ここ
では、便宜的に、スタッカ5内に収納された紙幣MD
は、ピックローラ8に接触している紙幣MDを先頭の紙
幣MDと呼ぶことにする。
して、スタッカ5から紙幣MDを繰出す際、即ち出金の
際の動作を説明する。スタッカ5内に収納された紙幣M
Dの先頭は、圧力板11がスプリング12によって押さ
れることにより、ピックローラ8に圧接した状態となっ
ている。そのピックローラ8は、図4(a)に示すよう
に、シャフト41に2つ設けてあり、各ピックローラ8
に、それぞれセパレータ21がスプリング20によって
押しつけられている。
(a)及び(b)に示す状態にある。プーリ19はシャ
フト23に取り付けられ、2つのギア24はそのシャフ
ト23に固定的に取り付けられている。退避レバー17
は、ギア24の回転に伴い、軸17aを中心に回転す
る。それにより、退避レバー駆動モータ18が回転する
と、ベルトBTにより動力が伝達されてプーリ19が回
転し、その回転によってギア24を含むシャフト23全
体が回転することにより、退避レバー17が軸17aを
中心に回転するようになっている。紙幣MDの繰出し
は、退避レバー17が図5に示す状態で行われる。
モータ42からの動力がピックローラ8に伝達されて、
それが図4(b)中の矢印方向に回転する。その回転に
より、先頭に位置する紙幣MDはピックローラー8との
摩擦力によって繰出される。なお、ピックローラー8の
動力源となるピックローラ駆動モータ42は、各スタッ
カ5(紙幣収納ユニット10)毎に用意しても良いが、
1つの駆動モータ42からの動力を、ソレノイド等を用
いて各スタッカ5のピックローラー8に選択的に伝達で
きるようにしても良い。本実施の形態では、後者の方式
を採用している。
ックローラー8とセパレータ21の間にはさまれる。そ
のセパレータ21には、ワンウェイクラッチが組み込ま
れることで、図4(b)中の矢印方向には回転せず、そ
の逆向きの方向にだけ回転するようになっている。それ
により、繰出された紙幣MDが複数枚であれば、ピック
ローラー8と接触している1枚の紙幣MDだけがピック
ローラー8の回転に伴って搬送され、他の紙幣MDはセ
パレータ21との摩擦力によって分離され繰出しがそこ
で終了する。繰出された紙幣MDが1枚だけであれば、
その1枚の紙幣MDは、セパレータ21による摩擦力を
受けつつ、ピックローラー8の回転により繰出されるこ
とになる。ピックローラー8の駆動は、例えば繰出しセ
ンサ9が紙幣MDを検出してから所定時間が経過した
後、終了させている。
は、1枚の紙幣MDを繰出す度に、上述したような動作
を行う。それにより、1枚ずつ、紙幣MDをスタッカ5
内から繰出して搬送し、入出金口2に投出するようにな
っている。
て、スタッカ5に紙幣MDを収納する際、即ち入金の際
の動作を説明する。スタッカ5内に紙幣MDを収納させ
る場合、退避レバー17は、駆動モータ18により駆動
されて、図5に示す状態から図6に示す状態に移行する
ことにより、先頭の紙幣MDを奥側(圧力板11)に向
けて押し、その先頭の紙幣MDの前に空間を形成させて
いる。それにより、図7に示すように、その内部に収納
される紙幣MDは、それが形成した空間内に搬送される
ようになっている。
ている紙幣MDとの角度がより緩やかになるように、新
たに収納される紙幣MDをガイドする。それにより、専
用の部材を設けることなく、よりスムーズに紙幣MDが
スタッカ5内に収納できるようにさせている。
紙幣MDをスタッカ5内に収納させる際に、それを駆動
して、新たに収納する紙幣MDと、既に収納されている
紙幣MDとの間にエアーを送風させている。その間にエ
アーを送風させることで、新たに収納する紙幣MDはエ
アーに誘導されるようになるだけでなく、そのエアーが
紙幣MD間の接触を抑える層として機能するようにな
る。これらの結果、紙幣MDはよりスムーズにスタッカ
5内に収納できるようになっている。
すると、それを図6(b)中の矢印方向に回転(図に向
かって右回転)させて図5に示す状態に復帰させる。他
に収納する紙幣MDが存在しているのであれば、その方
向に1回転させて、新たに収納した紙幣MDを退避レバ
ー17により退避させる。このことから、各スタッカ5
(紙幣収納ユニット10)は、1枚の紙幣MDを収納す
る度に退避レバー17を1回転させつつ、上述したよう
な動作を行うようになっている。それにより、1枚ず
つ、紙幣MDを入出金口2内から繰出して搬送し、収納
すべきスタッカ5内に収納させている。
ー17を用いて、スタッカ5内に収納された紙幣MDを
退避させることで空間を形成させて、入出金口2に投入
された紙幣MDを収納させるようにしている。その退避
レバー17を用いる結果、紙幣MDの自重によって空間
を形成させる従来(図14参照)とは異なり、紙幣MD
を収納させる空間を強制的、且つ確実に形成させること
ができる。このため、紙幣MDを常に安定してスタック
5内に収納させることができる。また、入金時と出金時
とで異なるルートで紙幣MDを搬送しなくても済むよう
になることから、言い換えれば、ピックローラー8によ
って紙幣MDの収納やその繰出しを行えるようになるこ
とから、紙葉類処理装置1の構成を全体的に簡素化する
こともできるようになる。
的に形成させると、図1に示すように、紙幣MDを処理
装置1の設置面(通常、水平か、或いはほぼ水平であ
る。図1中では不良媒体収納ボックス6の下の線と一致
する)の垂直方向の交差方向上に並べる形で収納するこ
とができるようになる。図14に示す従来の処理装置と
は異なり、スタッカ5を横置きにすることができるよう
になる。その従来の処理装置では、スタッカ1404が
縦置きであるために、スタッカ1404への紙幣の補
充、或いはそれに収納された紙幣の回収といった保守作
業を行う場合、各スタッカ1404を全て処理装置本体
から引き出すようになっていた。しかし、スタッカ5を
横置きにすると、補充、或いは回収が必要なスタッカ5
だけを、前面(利用者と向き合う操作面側)、或いは後
面(その前面と対向する側の面であり、処理装置1が店
舗に設置されるものであれば、通常、利用者から見えな
い店舗内側になる)から引き出せるようになる。このた
め、保守作業をより容易に行えるようになるという効果
も得られることになる。
しわが生じる。それらは、弾力性を変化させるだけでな
く、紙幣MD間に形成される空間の大きさを変化させ
る。複数の紙幣MDを重ねた場合には、その全体の厚み
が、かける圧力の大きさによって変化するようになる。
このことから、図14に示すような従来の紙葉類処理装
置では、紙幣を収納する空間を形成させるために、その
上に積層された紙幣MDの上端を検出しつつ、ステージ
1404aを下降させるという制御を行わなければなら
なかった。しかし、本実施の形態のように、その空間を
強制的に形成させると、そのような制御を行う必要性は
回避される。その制御用に必要なセンサは不要となる。
これらのことから、ハードウェア構成の簡素化や制御内
容の簡易化の面でも効果が得られることとなる。
置の回路構成図である。上述した紙幣収納ユニット10
が搭載される紙葉類処理装置1は、図9に示すように、
装置1全体の制御を行う上位制御部91と、入出金口2
からの紙幣MDの繰出しや一時プール部4に収納した紙
幣MDのそれへの投出などを制御する入出金口制御部9
2と、上記鑑別部3と、スタッカ5、或いは入出金口2
から繰出された紙幣MDの搬送を制御する媒体搬送制御
部93と、スタッカ5に係わる制御を行うスタッカ制御
部94と、上記ピックローラ駆動モータ42と、複数の
退避レバー駆動モータ18からなる退避レバー駆動モー
タ群95と、ピックローラ駆動モータ42、及び退避レ
バー駆動モータ群95を構成する退避レバー駆動モータ
18を駆動するモータ駆動回路96と、複数の繰出しセ
ンサ9からなる繰出しセンサ群97と、複数の退避レバ
ー位置センサからなる退避レバー位置センサ群98と、
例えば各スタッカ5に設けられた、それに収納された紙
幣MDの残量を検出する媒体残量検出センサからなる媒
体残量検出センサ群99と、各センサ群97〜99を構
成するセンサを駆動し、それが出力する信号を処理する
センサ制御回路100と、各紙幣収納ユニット10が備
えた送風機22からなる送風機群101と、送風機群1
01を構成する総数機22を駆動してエアーを発生させ
るエアー制御回路102と、各部に電力を供給する電源
103と、を備えて構成されている。
群95、繰出しセンサ群97、退避レバー位置センサ群
98、媒体残量検出センサ群99、及び送風機群101
は、全て処理装置1に搭載された紙幣収納ユニット10
によるものである。それら以外の大部分は、制御部エリ
ア7(図1参照)内に収納されている。
搬送制御部93は、特には図示していないが、それぞれ
モータやソレノイドなどの負荷を駆動するようになって
いる。スタッカ5内に収納された紙幣MDの種類を検出
するためのセンサや、搬送路を搬送している紙幣MD、
或いはその厚みを検出するための各種センサ、紙幣MD
の搬送先を切り換えるためのソレノイド、ユーザに通知
すべき情報を通知するための表示部、及びユーザが操作
を行う対象である操作部などについては、混乱を避ける
ために図示を省略している。
制御部91は、特には図示しない操作部をユーザが操作
することで行った指示に従い、その指示に対応するため
の制御を行う。その制御は、繰出しセンサ群96、退避
レバー位置センサ群98、或いは媒体残量検出センサ群
99を構成するセンサのデータ化された出力信号をセン
サ制御回路100からスタッカ制御部94を介して随
時、受け取ることで、そのときの状態を監視しつつ、各
制御部92〜94に必要に応じてコマンドを送出するこ
とで行う。それにより、入金時、及び出金時には、紙幣
収納ユニット10に上述したような動作を行わせる。以
降、その制御のための上位制御部91の動作について、
図10、図11に示す各種フローチャートを参照して詳
細に説明する。
る。ユーザが操作部を操作して出金を指示した場合に、
上位制御部91が実行する主要な処理を抜粋してその流
れを表したものである。ここでは、混乱を避けるため
に、鑑別部3に鑑別させるための処理や、その鑑別結果
に対応するための処理は省略させている。始めに、図1
0を参照して、その出金処理について詳細に説明する。
す紙幣収納ユニット10の退避レバー位置センサの出力
信号から、それの退避レバー17の位置確認を行う。そ
の確認によって退避レバー17が退避レバー位置センサ
で検出できない位置にあることが判明すれば、退避レバ
ー位置センサで検出される位置に退避レバー17を回転
移動させる。ステップS2にはその後に移行する。な
お、退避レバー17の回転移動は、例えばスタッカ制御
部94を介してセンサ制御回路100から受け取る退避
レバー位置センサの出力信号を監視しつつ、そのスタッ
カ制御部94の制御下で退避レバー駆動モータ42をモ
ータ駆動回路96に駆動させることで行われる。
MDの枚数を繰出し枚数としてセットする。次に移行す
るステップS3では、紙幣MDを繰出すスタッカ5内の
紙幣(媒体)MDの残量の有無を、スタッカ制御部94
を介してセンサ制御回路100から受け取る媒体残量検
出センサの出力信号から確認する。その確認の結果、紙
幣MDが無いと判定した場合、ステップS4に移行し
て、その旨を表示部などに表示することで紙幣MDの補
充を要求した後、一連の処理を終了する。そうでない場
合には、即ち紙幣MDが有ると判定した場合には、ステ
ップS5で1枚の紙幣MDの繰出しに要する時間、即ち
ピックローラ8を駆動する時間をセットし、更にステッ
プS6でそのピックローラ8の駆動を開始させた後、ス
テップS7に移行する。なお、ピックローラ8の駆動
は、例えばピックローラ駆動モータ42からの動力がピ
ックローラ8に伝達される状態にして、スタッカ制御部
94を介してモータ駆動回路96にそのモータ42を駆
動させることで行われる。
れた紙幣MDを繰出しセンサ9が検出したか否か判定す
る。スタッカ制御部94を介してセンサ制御回路100
から受け取る繰出しセンサ9の出力信号により、その繰
出しセンサ9を構成する発光素子から受光素子に届くは
ずの光が遮断されていることを確認した場合、判定はY
ESとなってステップS12に移行する。そうでない場
合には、判定はNOとなってステップS8に移行する。
ローラ8を駆動させてからステップS5でセットした時
間が経過したか否か判定する。その時間が経過した場
合、判定はYESとなってステップ9に移行する。そう
でない場合には、判定はNOとなって上記ステップS7
に戻る。それにより、セットした時間が経過するまでの
間は、スタッカ5から繰出された紙幣MDを繰出しセン
サ9が検出するのを待つ。
の駆動を一時、終了させた後、再度、それを駆動させる
形でリトライを行う。続くステップS10では、ステッ
プ5でセットした時間が経過するまでの間に繰出しセン
サ9が紙幣MDを検出したか否か判定する。その間に繰
出しセンサ9が紙幣MDを検出した場合、判定はYES
となってステップS12に移行する。そうでない場合に
は、判定はNOとなり、ステップS11で紙幣MDを繰
出せない旨を表示部等で通知することにより、保守要求
を行った後、一連の処理を終了する。
ることで移行するステップS12では、ステップS5で
セットした時間が経過するのを待つ。その時間が経過す
ると、ステップS13に移行して、ピックローラ8を停
止させる。その後はステップS14に移行する。
トした枚数、スタッカ5から紙幣MDを繰出したか否か
判定する。その枚数、紙幣MDをスタッカ5から繰出し
ていない場合、判定はNOとなって上記ステップS3に
戻り、それ以降の処理を同様に実行する。そうでない場
合には、判定はYESとなり、一時プール部4にプール
した紙幣MDを入出金口2に投出させた後、一連の処理
を終了する。
る。ユーザが操作部を操作して入出金口2にセットされ
た紙幣MDの入金を指示した場合に、上位制御部91が
実行する主要な処理を抜粋してその流れを表したもので
ある。次に、図11を参照して、その入金処理について
詳細に説明する。ここでも、混乱を避けるために、鑑別
部3に鑑別させるための処理や、その鑑別結果に対応す
るための処理は省略させている。
ット10の退避レバー位置センサが、それの退避レバー
17を検出しているか否か判定する。スタッカ制御部9
4を介してセンサ制御回路100から受け取った各退避
レバー位置センサの出力信号により、退避レバー位置セ
ンサが退避レバー17を検出していない紙幣収納ユニッ
ト10が存在していない場合、判定はYESとなってス
テップS22に移行する。そうでない場合には、判定は
NOとなってステップS40に移行する。
ップS2と同様の方法で、退避レバー位置センサで検出
できない位置にある退避レバー17を、そのセンサで検
出できる位置に復帰させる。続くステップS41では、
全ての退避レバー17が退避レバー位置センサに検出さ
れるようになったか否か判定する。全ての退避レバー1
7が退避レバー位置センサにより検出されている場合、
判定はYESとなってステップS22に移行する。そう
でない場合には、判定はNOとなり、ステップS42に
おいて、退避レバー17を回転させるうえで不具合が発
生している旨を表示部等により通知する形で保守要求を
行った後、一連の処理を終了する。なお、全ての退避レ
バー17が退避レバー位置センサに検出されている状態
とするのは、入出金口2には様々な種類の紙幣MDがセ
ットされることを前提としているためである。言い換え
れば、入出金口2から繰出した紙幣MDを、それと同じ
種類の紙幣MDが収納されるスタッカ5に収納させるた
めである。
枚数をカウントするために、その枚数に初期値をセット
する。続くステップS23では、紙幣MDを収納できる
ようにピックローラ8の駆動を行うとともに、送風機2
2によるエアーの送風を行わせる。その後はステップS
24に移行する。なお、送風機22によるエアーの送風
は、例えばスタッカ制御部94に指示して、その制御下
でエアー制御回路102に送風機22を駆動させること
で実現される。
5に示す位置から図6に示す位置に移行させるために、
その動作量に対応する駆動時間をセットする。次に移行
するステップS25では、その退避レバー17の駆動を
行う。その駆動を開始させた後にステップS26に移行
する。なお、退避レバー17の駆動は、スタッカ制御部
94に指示して、その制御下でモータ駆動回路96に退
避レバー駆動モータ42を駆動させることで行われる。
6に示す位置に到達したか否か判定する。少なくとも退
避レバー位置センサが退避レバー17を検出しなくなっ
た場合、判定はYESとなってステップS31に移行す
る。そうでない場合には、判定はNOとなってステップ
S27に移行する。
たか否か判定するために、その位置に到達したことを検
出するための専用のセンサを用意しても良いが、その位
置に到達すると、スタッカ5内に空間(図6等参照)が
形成されて、スタッカ5内における紙幣MDの残量が見
かけ上、変化する。このことに着目して、媒体残量検出
センサの出力信号により退避レバー17が図6に示す位
置に到達したか否か判定するようにすることもできる。
避レバー17の駆動を開始させてから、ステップS24
でセットした駆動時間が経過したか否か判定する。その
駆動時間が経過した場合、判定はYESとなってステッ
プS28に移行する。そうでない場合には、判定はNO
となって上記ステップS26に戻る。それにより、その
駆動時間が経過するまでの間は、退避レバー17が図6
に示す位置に到達するのを待つようになっている。
7の駆動を一旦、終了させた後、再度、その駆動を行う
ことでリトライする。次に移行するステップS29で
は、ステップ24でセットした駆動時間が経過するまで
の間に退避レバー17が図6に示す位置に到達したか否
か判定する。その間に退避レバー17が図6に示す位置
に到達した場合、判定はYESとなってステップS31
に移行する。そうでない場合には、判定はNOとなり、
ステップS30において、退避レバー17を駆動するう
えでの不具合が発生している旨を表示部等で通知するこ
とにより、保守要求を行った後、一連の処理を終了す
る。
示す位置に到達した後に移行するステップS31では、
退避レバー17の駆動を終了させて停止させるととも
に、入出金口2から1枚、紙幣MDを繰出して搬送を開
始させる。続くステップS32では、収納先のスタッカ
5用の繰出しセンサ9が紙幣MDの後端を検出したか否
か判定する。その繰出しセンサ9の受光素子に届く光を
紙幣MDが遮っている状態から遮らない状態に移行する
と、その移行に伴ってセンサの出力信号が変化する。こ
のことから、繰出しセンサ9の出力信号にその変化が生
じた場合、紙幣MDの後端を検出したとして、判定はY
ESとなり、ステップS37に移行する。そうでない場
合には、判定はNOとなってステップS33に移行す
る。
された紙幣MDを繰出してから所定の時間が経過したか
否か判定する。その時間が経過した場合、判定はYES
となってステップS34に移行する。そうでない場合に
は、判定はNOとなって上記ステップS32に戻る。そ
れにより、入出金口2の紙幣MDを繰出してからその時
間が経過するまでの間は、繰出しセンサ9により紙幣M
Dの後端を検出するのを待つ。
送を一旦、終了させた後、再度、その搬送を行うことで
リトライする。次に移行するステップS35では、所定
の時間が経過するまでの間に繰出しセンサ9により紙幣
MDの後端を検出したか否か判定する。その間に繰出し
センサ9により紙幣MDの後端を検出した場合、判定は
YESとなってステップS37に移行する。そうでない
場合には、判定はNOとなり、ステップS36におい
て、紙幣MDの搬送上における不具合(例えばジャム)
が発生している旨を表示部等で通知することにより、保
守要求を行った後、一連の処理を終了する。
タッカ5に収納される紙幣MDの後端を検出することで
移行するステップS37では、入金枚数をインクリメン
トするとともに、要求された枚数の紙幣MDの入金が完
了したか否か判定する。入出金口2にセットされた紙幣
MDが残っている場合、判定はNOとなり、上記ステッ
プS24に戻ってそれ以降の処理を同様に実行する。そ
うでない場合には、判定はYESとなってステップS3
8に移行する。ステップS37から移行した場合には、
ステップS24では、新たに収納した紙幣MDを退避さ
せるために、退避レバー17を1回転させるだけの駆動
時間をセットすることになる。
動を終了させて停止させるとともに、送風機22による
エアーの送風を終了させる。続くステップS39では、
退避レバー17を図5に示す位置に復帰させる。一連の
処理はその後に終了する。
枚、繰出す毎に、退避レバー17を回転させることによ
り、紙幣MDが存在しない空間をスタッカ5内に形成さ
せて、その空間内に紙幣MDを収納させるようになって
いる。それにより、新たに収納する紙幣MDは、スタッ
カ5内で先頭になるようにさせている。また、収納がよ
りスムーズに行えるように、スタッカ5内にはエアーを
送風させている。
金のキャンセルを指示することがある。そのキャンセル
を指示した場合、スタッカ5毎にカウントした入金枚数
分、各スタッカ5から紙幣MDを繰出して入出金口2に
戻すようになっている。そのようにして、入金のキャン
セルに対応させている。 <第2の実施の形態>上記第1の実施の形態では、退避
レバー17を回転させて紙幣MDを退避させているが、
そのように回転させると、紙幣MDを退避させる移動量
が大きくなる。第2の実施の形態は、その移動量がより
小さくなるようにしたものである。
上記第1の実施の形態におけるそれらと大部分が同じで
ある。このことから、第1の実施の形態と同じ、或いは
基本的な同じものについては同一の符号を用いつつ、第
1の実施の形態から異なる部分のみ説明することとす
る。
類収納ユニットの構成を示す図である。第2の実施の形
態では、図12に示すように、先端にローラー121a
を備えた退避レバー121を採用している。そのローラ
ー121aを紙幣MDに接触させて退避させることによ
り、紙幣MDにかかる摩擦力を小さく抑え、その摩擦力
によって生じる悪影響を回避させるようにしている。
を軸に回転するリンク部材122を介して、駆動モータ
18からの動力を伝達させている。そのリンク部材12
2は、図12(b)に示すように、側面から見てU字型
となっている。その切り欠きとなっている部分に、退避
レバー121の楕円形状の突出部121bが挟まれたよ
うな状態となっている。それにより、退避レバー121
をリンク部材122に支持させている。
レール部材123には、図12(b)に示すような形状
でレール123aが形成されている。そのレール123
a内に、突出部121aに形成された穴に通したピン1
24の端部がスプリング125の作用によって押し付け
られている。このため、リンク部材122がシャフト2
3を軸に回転すると、ピン124がレール123aに沿
って移動するようになっている。それにより、退避レバ
ー121は、レール123に導かれる形で動作するよう
にさせている。
支持部材126の先端には、ピンチローラー127が設
けられている。その支持部材126は、軸126aを中
心に回転する。リンク部材122に設けられた板バネ1
22aは、支持部材126に作用して、ピンチローラー
127を動作させるためのものである。その支持部材1
26には、スプリング128による弾性力を作用させて
いる。
に図示している状態のピンチローラー127と接触する
図12(b)に示す補助ローラー128がシャフト41
に取り付けられている。それらローラー127、128
が接触する位置は、図12(b)から明らかなように、
ピックローラー8とセパレータ21が接触する位置より
も、スタッカ5内の紙幣MDに近くなっている。それに
より、スタッカ5内に収納する紙幣MDに対し、ピック
ローラー8による動力の伝達が終了した後も補助ローラ
ー128により動力を伝達できるようにして、紙幣MD
をスタッカ5内により確実に搬送させるようにさせてい
る。
2、レール部材123、ピンチローラー127、及び補
助ローラー128は、それぞれ2つ用意している。それ
により、紙幣MDを退避させることがより安定的に行え
るようにさせている。
伴う退避レバー121,及びピンチローラー127の動
作を説明する図である。次に図13を参照しつつ、それ
らの動作について説明する。
は、通常、図13(a)に示す状態にある。紙幣MDを
スタッカ5内に収納する入金時には、その状態をスター
ト位置として、それらの動作を開始させる。
(溝)123aには、2つの穴123b、123cが設
けられている。それらの穴123b、123cは、図1
3に向かって右回りにピン124がレール123aに沿
って動くように設けたものである。そのために、レール
123aの深さ(ピン124の端部がレール123a内
に入る部分の長さ)は、例えば穴123b、123cで
最も深く、穴123b(123c)から穴123c(1
23b)に右回りで向かう部分は穴123c(123
b)に近づくにつれて徐々に浅くなるようになってい
る。それにより、穴123c(123b)に達すると、
ピン124の端部は急激にスプリング125の作用によ
って深く入り込み、穴123c(123b)によって左
回りにピン124がレール123aに沿って移動するの
を阻止するようになっている。
2がシャフト23を軸に右回転させると、ピン124は
レール123aを穴123bから穴123cに向かって
移動し、その穴123cの位置で停止する。それによ
り、図13(a)に示す状態から図13(b)に示す状
態、図13(b)に示す状態から図13(c)に示す状
態に順次、移行することになる。図13(b)は退避レ
バー121が紙幣MDを退避させるために加圧を開始し
た位置(加圧開始位置)での状態を示し、ピン124が
穴123cに達した図13(c)は、紙幣MDをスタッ
カ5内に搬送する入金を行う位置(入金位置)での状態
を示している。
122の板バネ122aに支持部材126が押されて、
ピンチローラー127は補助ローラー128と接触して
いる。この状態に移行させて、スタッカ5内に紙幣MD
を搬送する。その状態は、繰出しセンサ9(図2等参
照)により紙幣MDの後端を検出した後に、駆動モータ
18の回転方向をそれまでと逆にすることで解除させ
る。
にすることで、即ちリンク部材122がシャフト23を
軸に左回転させることで、ピン124はレール123a
を穴123cから穴123bに向かって移動し、その穴
123bの位置で停止する。それにより、図13(c)
に示す状態から図13(d)に示す状態を経て、図13
(e)に示す状態に順次、移行、即ちスタート位置に復
帰することになる。ピンチローラー127は、スプリン
グ128の作用によってスタート位置の状態に復帰す
る。スタッカ5内の紙幣MDは、スプリング12の作用
によって補助ローラー128(ピックローラー8)に向
けて押され、退避レバー121によって形成された空間
は消滅する。
すことで、退避レバー121に設けられたローラー12
1aの中心点(回転軸)の軌道は図13(c)に示すよ
うになる。それにより、入金時に退避レバー121によ
る紙幣MDの移動量を抑えて、新たに収納された紙幣M
Dと既に収納された紙幣MDとがより適切に重なるよう
にさせている。
レール123aを比較的に大きな角度で曲げている。こ
れは、紙幣MDに対して横方向(水平方向)からローラ
ー121aで加圧させるためである。穴123cから穴
123bに向かう始めの部分がほぼ下方向になっている
のは、新たに収納された紙幣MDに退避レバー121を
作用させるのを抑えるためである。そのようなレール1
23aをレール部材123に設けることで、紙幣MDの
収納をより安定的に行えるようにしている。なお、レー
ル部材123以外の部材を用いて退避レバー121をガ
イドさせるようにしても良い。
路構成は、上記第1の実施の形態と基本的に同じである
(図9参照)。入金処理(図11参照)では、退避レバ
ー121の動きはレール部材123によって制限させて
いることから、それを復帰させる動作やそれを駆動させ
る動作は駆動モータ18の回転方向を変更することで行
うようになっているが、それ以外は基本的に同じであ
る。出金処理(図10参照)は基本的に同じである。こ
れらのことから、それらについての詳細な説明は省略す
る。
の形態)では、スタッカ5は横置きとしているが、それ
を図14に示すような縦置きにしても良い。紙幣MDの
収納のためにスタッカ5内に形成させる空間について
は、その先頭に形成させるのではなく、別の場所に形成
させるようにしても良い。エアーの送風については、図
14に示すような紙葉類処理装置に本発明を適用させ
て、スタッカ1404への紙幣の収納をよりスムーズに
行えるようにさせても良い。
エアーを送風させるために、そのスタッカ5、及びそれ
を収納する部分はユニット化させて紙幣収納ユニット1
0としているが、そのようなユニット化は行わなくても
良い。ユニット化を行う場合には、複数のスタッカ5を
備えることができるようにしても良い。
紙幣入出金機に本発明を適用させたものであるが、本発
明を適用できる紙葉類処理装置は、そのような紙幣入出
金機に限定されるものではない。本発明は、少なくとも
紙葉類を収納できる機能を搭載した紙葉類処理装置に幅
広く適用できるものである。
置かれた紙葉類を収納部内に収納する場合に、その収納
部内に収納されている紙葉類を退避させて、その収納部
内に紙葉類を収納できる空間を形成し、その空間に、投
入口に置かれた紙葉類を搬送して収納させる。収納部内
の紙葉類を強制的に退避させることにより、新たに紙葉
類を収納させる空間を確実に形成させることができる。
このため、紙葉類を常に安定して収納部内に収納するこ
とができる。
部内に収納する場合に、その収納部内に空気の流れを発
生させ、その空気の流れが発生している状態で紙葉類を
収納部内に収納させる。発生させた空気の流れは、収納
部内に収納される紙葉類の搬送力として作用させたり、
紙葉類が他の部材(他の紙葉類を含む)と接触するのを
回避させるのに作用させられるため、収納部内への紙葉
類の収納をよりスムーズに行うことができるようにな
る。
部内に収納する場合に、その収納部内への紙葉類の搬送
を補助搬送手段により補助させる。このため、収納部内
への紙葉類の搬送をより確実、且つ安定に行うことがで
きる。
させる収納部に、紙葉類処理装置が設置される設置面
(通常、水平か、或いはほぼ水平である)の垂直方向の
交差方向上に並べる形で紙葉類を収納させる。そのよう
にして収納させることにより、収納部の垂直方向(縦方
向)上の幅を抑えることができる。このため、紙葉類処
理装置から他の収納部を取り出すことなく、取り出すべ
き収納部だけを、前面(操作面側)、或いは後面(前面
と対向する側の面)から取り出すことができる。それに
より、保守作業もより容易に行うことができるようにな
る。
を示す図である。
成を示す図である(その1)。
成を示す図である(その2)。
作を説明する図である(その1)。
作を説明する図である(その2)。
を説明する図である(その1)。
を説明する図である(その2)。
を説明する図である(その3)。
構成図である。
2の実施の形態)。
ンチローラーの動作を説明する図である。
る。
Claims (12)
- 【請求項1】 投入口に置かれた紙葉類を内部に収納で
き、該内部に収納した紙葉類を投出口に排出できる紙葉
類処理装置において、 前記紙葉類が収納される収納部と、 前記収納部内に収納された紙葉類を繰出して前記投出口
に搬送する繰出搬送手段と、 前記投入口に置かれた紙葉類を前記収納部内に収納する
場合に、該収納部内に収納されている紙葉類を強制的に
退避させて、該収納部内に紙葉類を収納できる空間を形
成する紙葉類退避手段と、 前記投入口に置かれた紙葉類を搬送して、前記紙葉類退
避手段により前記収納部内に形成された空間に収納する
収納搬送手段と、 を具備することを特徴とする紙葉類処理装置。 - 【請求項2】 投入口に置かれた紙葉類を内部に収納で
きる紙葉類処理装置において、 前記投入口に置かれた紙葉類を収納させる収納部と、 前記投入口に置かれた紙葉類を前記収納部内に収納する
場合に、該収納部内に空気の流れを発生させる送風手段
と、 前記投入口に置かれた紙葉類を搬送して、前記送風手段
により空気の流れが発生している前記収納部内に収納す
る収納搬送手段と、 を具備することを特徴とする紙葉類処理装置。 - 【請求項3】 投入口に置かれた紙葉類を内部に収納で
きる紙葉類処理装置において、 前記投入口に置かれた紙葉類を収納させる収納部と、 前記投入口に置かれた紙葉類を前記収納部に搬送して、
前記紙葉類処理装置が設置される設置面の垂直方向の交
差方向上に該紙葉類を並べる形で該収納部内に収納する
収納搬送手段と、 を具備することを特徴とする紙葉類処理装置。 - 【請求項4】 前記紙葉類の前記収納部内への収納、及
び該収納部からの繰出しは、同一のローラーを用いて行
う、 ことを特徴とする請求項1、2、または3記載の紙葉類
処理装置。 - 【請求項5】 前記紙葉類退避手段は、前記収納部内に
収納されている紙葉類を退避させつつ、該収納部内に新
たに収納される紙葉類をガイドする、 ことを特徴とする請求項1記載の紙葉類処理装置。 - 【請求項6】 前記紙葉類退避手段は、前記収納部内で
前記繰出搬送手段により最初に繰出される紙葉類を退避
させて、該最初に繰出される紙葉類より早く繰出される
位置に前記投入口に置かれた紙葉類を収納させる、 ことを特徴とする請求項1、または5記載の紙葉類処理
装置。 - 【請求項7】 前記紙葉類退避手段は、前記収納部内で
前記繰出搬送手段により最初に繰出される紙葉類にロー
ラーを接触させて、該紙葉類を退避させる、ことを特徴
とする請求項6記載の紙葉類処理装置。 - 【請求項8】 前記紙葉類退避手段は、ガイド部材を用
いて導く形で前記ローラーを動作させる、 ことを特徴とする請求項7記載の紙葉類処理装置。 - 【請求項9】 前記収納搬送手段による前記収納部内へ
の紙葉類の搬送を補助する補助搬送手段、 を更に具備することを特徴とする請求項1、2、3、ま
たは4記載の紙葉類処理装置。 - 【請求項10】 前記投入口に置かれた紙葉類を前記収
納部内に収納する場合に、該収納部内に空気の流れを発
生させる送風手段、 を更に具備することを特徴とする請求項1、3、または
9記載の紙葉類処理装置。 - 【請求項11】 投入口に置かれた紙葉類を内部に収納
し、該内部に収納した紙葉類を投出口に排出できる紙葉
類処理装置に、該紙葉類の収納のために搭載されるユニ
ットであって、 前記紙葉類が収納される収納部と、 前記収納部内に収納されている紙葉類を退避させて、該
収納部内に紙葉類を収納できる空間を形成する紙葉類退
避手段と、 を具備することを特徴とする紙葉類収納ユニット。 - 【請求項12】 投入口に置かれた紙葉類を内部に収納
できる紙葉類処理装置に、該紙葉類の収納のために搭載
されるユニットであって、 前記紙葉類が収納される収納部と、 前記収納部内に、該収納部内に収納される紙葉類を誘導
するための空気の流れを発生させる送風手段と、 を具備することを特徴とする紙葉類収納ユニット。
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JP2001213240A JP3766002B2 (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | 紙葉類処理装置、及び紙葉類収納ユニット |
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