JP3765347B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、地図映像を少なくとも一方に含む2つの映像を表示器の同一画面に画面分割表示するナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
地図の道路上の各点を数値化して得られる道路データを含む地図データをCD−ROM等の記憶媒体に記憶しておき、車両の現在地及び進行方位を各種センサを用いて検出しつつその現在地を含む一定範囲の地域の地図データ群を記憶媒体から読み出して車両の現在地周辺の地図としてディスプレイ上に映し出すとともに、その地図上に車両の現在地及び進行方位を示す自車位置を表示器に自動表示させるナビゲーション装置は公知である。
【0003】
このナビゲーション装置の表示器としては、通常のテレビ放送で採用されている表示画面が4:3のアスペクト比のものが一般的であるが、近時、ハイビジョンテレビ放送で採用されている16:9のアスペクト比の表示画面を有するものを用いることが考えられている。
このように4:3のアスペクト比より大きいアスペクト比の表示器を用いた場合には、2つ以上の映像を同一画面上に画面分割表示することが十分に可能である。例えば、上記した自車位置を含む地図からなる航行情報の映像と、テレビ放送等のビデオ映像との2つの映像を表示器の画面の左右に分割して同時に表示するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、そのような2つの映像を表示器の1画面に表示するナビゲーション装置では、航行情報の映像及びビデオ映像は共に元々4:3のアスペクト比の映像であり、それらの映像は個別に横方向を圧縮することにより例えば、8:9のアスペクト比の映像に変換してから合成しているのである。この2映像の合成自体については例えば、特開平7−123335号公報に開示されている。
【0005】
よって、表示器に表示される2つの映像は歪んだ映像となっており、特に地図映像を示すと適切な方向や距離を確認することが難しくなるという欠点があった。
そこで、本発明の目的は、地図映像を少なくとも一方に含む2つの映像を同一画面上に画面分割表示した場合に地図映像を適切に表示することができるナビゲーション装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のナビゲーション装置は、地図映像を少なくとも一方に含む2つの映像を表示器の同一画面に画面分割表示するナビゲーション装置であって、地図映像を形成するための地図データを記憶した記録媒体と、表示器の表示画面の各画素に対応した記憶位置を有するメモリと、表示器の表示画面のうちの地図映像を表示すべき領域に対応するメモリの記憶位置を地図表示エリアとして設定する設定手段と、所定の地点を中心とした地図表示エリア分の地図データを記録媒体から読み出してメモリの地図表示エリアの各記憶位置に書き込み、メモリのその他の記憶位置に非地図データを書き込む書込手段と、メモリの各記憶位置からデータを所定の順に読み出して第1ビデオ信号として出力する読出手段と、第1ビデオ信号と同期した第2ビデオ信号を出力するビデオ信号出力手段と、読出手段から出力される第1ビデオ信号が地図データである期間においては、当該第1ビデオ信号を表示器に対して中継出力し、読出手段から出力される第1ビデオ信号が非地図データである期間においては、ビデオ信号出力手段から出力される第2ビデオ信号を表示器に対して中継出力する中継手段と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1及び図2は本発明の一実施例としてテレビチューナ付の車載ナビゲーション装置を示している。図1はナビゲーション部であり、図2はTVユニット部である。この車載ナビゲーション装置のナビゲーション部においては、車両の航行状態を測定するセンサとして加速度センサ1、角速度センサ2、距離センサ3及びGPS装置4が設けられている。加速度センサ1は車両の加速度を検出し、角速度センサ2は振動ジャイロからなり、車両の角速度を検出し、距離センサ3は車両の走行距離を検出するためのものであり、GPS装置4は緯度及び経度情報等から車両の絶対的な位置を検出するために用いられるべき複数の人工衛星からの測位用のデータを示す信号を受信する部分である。各センサ(装置)の検出出力はシステムコントローラ5に供給される。加速度センサ1としては、例えば圧電素子が用いられる。また、距離センサ3は車両のドライブシャフト(図示せず)の所定角度の回転毎にパルス信号を発生するパルス発生器からなる。
【0009】
システムコントローラ5は各センサ(装置)1〜4の検出出力を入力としA/D(アナログ/ディジタル)変換等の処理を行なうインターフェース6と、種々の画像データ処理を行なうとともにインターフェース6から順次送られてくる各センサ(装置)1〜4の出力データに基づいて車両の進行方向、走行距離、走行方位及び現在地座標(経度、緯度)等の高速演算を行なうCPU(中央処理回路)7と、このCPU7の各種の処理プログラムやその他必要な情報が予め書き込まれたROM(リード・オンリ・メモリ)8と、プログラムを実行する上で必要な情報の書込み及び読出しが行なわれるRAM(ランダム・アクセス・メモリ)9から構成されている。RAM9は本ナビゲーション装置の電源断時にもバッテリー(図示せず)の出力電圧を安定化した電圧が供給されてデータが消滅しないようにバックアップされる。
【0010】
外部記憶媒体として、読出し専用の不揮発性の記憶媒体としての例えばCD−ROMが用いられる。なお、外部記憶媒体としては、CD−ROMに限らず、DVD−ROM、DATやICカード等の不揮発性記憶媒体を用いることも可能である。CD−ROMには、地図の道路上の各点をディジタル化(数値化)して得られる地図データの他に道路情報としての各道路ユニットの範囲を示す経度及び緯度データ、各道路ユニット間の接続関係データ並びに地点表示パターンデータが予め記憶されている。このCD−ROMはCD−ROMドライブ10によって記憶情報の読み取りがなされる。CD−ROMドライブ10の読取出力はCD−ROMデコーダ11でデコードされてバスライン23に送出される。
【0011】
CPU7は、車両の走行時には、タイマー割込みにより所定周期で加速度センサ1、角速度センサ2、距離センサ3及びGPS装置4の各出力データに基づいて車両の進行方向、加速度、車速、走行距離、方位を得て、更に車両の現在地の座標データである経度及び緯度データを求め、その現在地点座標、すなわち自車位置を含む一定範囲の地域の地図データをCD−ROMから収集し、この収集したデータをRAM9に一時的に蓄えるとともに表示装置16に供給する。
【0012】
表示装置16は、CRTを有するモニタ17の画面の各画素に対応した記憶位置を有するV(Video)-RAM18と、システムコントローラ5から送られてくる地図データをV−RAM18に画像データとして描画しかつこの画像データを出力するグラフィックディスプレイコントローラ(GDC)19と、このGDC19から出力される航行情報を示す画像データをアナログのビデオ信号(例えば、NTSC方式の複合ビデオ信号)に変換する映像変換回路20とを備えている。更に、表示装置16は、TVユニット部及びモニタ17からの情報信号を受け入れると共にその情報信号に応じてCPU7及びGDC19の制御動作を変更させる外部コントローラ21を有している。V−RAM18、GDC19及び外部コントローラ21はバスライン23に接続されている。
【0013】
バスライン23には、更に入力装置24及びD/Aコンバータ25が接続されている。入力装置24はキーボード等からなり、使用者によるキー操作により各種の指令等をシステムコントローラ5に対して発する。D/Aコンバータ25は、CD−ROMドライブ10、又はRAM9からバスライン23を介して送出される音声ディジタルデータのD/A変換を行なう。D/Aコンバータ25の出力オーディオ信号は図示しないがアンプによって増幅された後、スピーカに供給される。
【0014】
車載ナビゲーション装置のTVユニット部においては、テレビチューナ30が備えられ、テレビチューナ30はアンテナ31で受信された高周波信号から選局チャンネルの高周波信号を得てその信号を復調することにより複合ビデオ信号(以下、TVビデオ信号とする)及びオーディオ信号を出力する。また、TVユニット部には、VTR(ビデオテープレコーダ)入力端子32が設けられており、図示しないVTRからの複合ビデオ信号(以下、VTRビデオ信号)を入力することができるようになっている。更に、上記した映像変換回路20からの航行情報を示すビデオ信号(以下、航行ビデオ信号とする)が入力され、航行ビデオ信号はメインセレクタ33及びサブセレクタ34に供給される。これらビデオ信号は例えば、4:3のアスペクト比のようなモニタ17の画面全体に表示され得る映像である。メインセレクタ33はモニタ17の表示画面の左半分に表示すべきビデオ信号を選択するものであり、サブセレクタ34はモニタ17の表示画面の右半分に表示すべきビデオ信号を選択するものである。メインセレクタ33及びサブセレクタ34各々は3つの入力端子を有し、第1入力端子にはTVビデオ信号、第2入力端子には航行ビデオ信号、第3入力端子にはVTRビデオ信号が供給される。
【0015】
メインセレクタ33及びサブセレクタ34の各選択出力は画面コントローラ35に供給される。画面コントローラ35にはRAM36が接続されており、画面コントローラ35はメインセレクタ33から供給されるビデオ信号をディジタル化し、それを半分に間引いてRAM36の第1エリア(図示せず)に書き込む。同時に、サブセレクタ34から供給されるビデオ信号をディジタル化し、それを半分に間引いてRAM36の第2エリア(図示せず)に書き込む。RAM36の第1エリアがモニタ17の左半分の画面に表示する映像を記憶するエリアであり、第2エリアがモニタ17の右半分の画面に表示する映像を記憶するエリアである。一方、モニタ17の走査線周波数に同期してRAM36の第1エリア及び第2エリアから交互にビデオ信号をライン単位で書込順に読み出して、更にアナログビデオ信号に戻す。このように2つのビデオ信号を合成する構成は、画面コントローラ35及びRAM36を用いたものに限らず、例えば、特開平7−123335号公報に示されたものでも良い。
【0016】
画面コントローラ35の出力には切換スイッチ38が接続されている。この切換スイッチ38は映像変換回路20からの航行ビデオ信号と画面コントローラ35の出力ビデオ信号とを切り換えるためのものであり、切換制御信号に応じて切換動作する。その切換制御信号はGDC19から供給される。切換スイッチ38から出力されるビデオ信号がモニタ17に供給される。モニタ17は供給されるビデオ信号が示す映像を表示する。この実施例で用いられたモニタ17はその画面に2つの映像を画面分割表示しても十分な画面サイズであるアスペクト比16:9の表示画面を有し、その横縦の画素数は448×240であるとする。
【0017】
GDC19は、図3に示すように、V−RAM18からデータを読み出す読出回路41と、読出回路41によって読み出される毎にその新たな読出データを保持するレジスタ42と、そのレジスタ42に保持されたデータが所定の色(例えば、緑色)を示すか否かを判別する判別回路43とを備えている。判別回路43はレジスタ42に保持されたデータの色が所定の色に等しいならば高レベルに、等しくないならば低レベルになる切換制御信号を生成する。
【0018】
テレビチューナ30の選局動作、メインセレクタ33及びサブセレクタ34の選択動作、並びに画面コントローラ35の映像合成動作はマイクロコンピュータ40によって制御される。
CPU7は、図4に示した動作を実行し、その動作では先ず、モニタ17の画面サイズの情報を取得する(ステップS1)。これはナビケーション装置のモニタ17として様々な画面サイズのものを用いることができるため、どのような画面サイズのモニタが本体に接続されているのか確認するためである。しかしながら、モニタ17の画面サイズが予め定められたもの以外の使用ができない場合にはこのステップS1の実行は必要はない。CPU7はモニタ17から出力される画面サイズ情報すなわち、448×240画素であることを外部コントローラ21を介して得る。
【0019】
次に、CPU7はモニタ17の映像表示モードとして分割表示指令が発生したか否か判別する(ステップS2)。これは入力装置24からのユーザによる操作によって発生される。分割表示指令が発生していない場合には、地図表示エリアをV−RAM18の記憶位置(0,0)から記憶位置(447,239)までの範囲であると設定する(ステップS3)。この記憶位置(0,0)はモニタ17の画面の最も左上の画素に対応し、記憶位置(447,239)はモニタ17の画面の最も右下の画素に対応する。そして、CPU7はRAM9に記憶された自車位置をV−RAM18の地図表示エリアの中心記憶位置(224,120)とし、CD−ROMからCD−ROMドライブ10によって自車位置を中心とする地図データを読み出させてそれをGDC19にV−RAM18に書き込ませる(ステップS4)。すなわち、CD−ROMからは自車位置を中心とするモニタ17の表示画面全部に相当する地図データが読み出される。その地図データはCD−ROMデコーダ11でデコードされた後、バスライン23を介してGDC19に供給される。GDC19は自車位置がV−RAM18の記憶位置(224,120)となるようにその地図データをV−RAM18に書き込む。更に、GDC19は所定のタイミングでV−RAM18の地図表示エリア内の記憶位置(0,0)から記憶位置(447,239)までの地図データを記憶位置順(すなわち、モニタ17の画面走査順)に読み出して映像変換回路20に供給する。その際、中心記憶位置(224,120)を含む所定の領域の地図データには自車位置を示す矢印が付加される。映像変換回路20は地図データをアナログのビデオ信号に変換する。このビデオ信号の水平及び垂直同期タイミングはテレビチューナ30の出力TVビデオ信号又はVTR入力端子32に供給されるVTRビデオ信号に同期させる。
【0020】
なお、CD−ROMから読み出されてV−RAM18に書き込まれる地図データの領域は設定された地図表示エリアより広い範囲であっても良い。
CPU7はステップS2で分割表示指令が発生していると判別した場合には、モニタ17の表示画面の左に地図、すなわち航行情報を表示するのか判別する(ステップS5)。入力装置24からのユーザによる操作によってモニタ17の表示画面の左半分及び右半分のいずれに航行情報を表示するか指定されるので、入力装置24の出力から表示位置は判別される。モニタ17の表示画面の左半分に航行情報を表示する場合には、地図表示エリアをV−RAM18の記憶位置(0,0)から記憶位置(223,239)までの範囲であると設定し(ステップS6)、RAM9に記憶された自車位置をV−RAM18の地図表示エリアの中心記憶位置(112,120)とし、CD−ROMからCD−ROMドライブ10によって自車位置を中心とする地図データを読み出させてそれをGDC19にV−RAM18に書き込ませる(ステップS7)。また、単色表示エリアをV−RAM18の記憶位置(224,0)から記憶位置(447,239)までの範囲であると設定し(ステップS8)、その設定したV−RAM18の単色表示エリアに単色データをGDC19によって書き込ませる(ステップS9)。
【0021】
よって、CD−ROMからはモニタ18の表示画面の左右半分に相当する領域で自車位置を中心とする地図データが読み出される。その地図データはCD−ROMデコーダ11でデコードされた後、バスライン23を介してGDC19に供給される。GDC19は自車位置がV−RAM18の記憶位置(112,120)となるようにその地図データをV−RAM18に書き込む。また、V−RAM18の単色表示エリアの各記憶位置には同一の単色データが書き込まれる。GDC19は所定のタイミングでV−RAM18の記憶位置(0,0)から記憶位置(447,239)までのデータを記憶位置順に読み出して映像変換回路20に供給する。その際、中心記憶位置(112,120)を含む所定の領域の地図データには自車位置を示す矢印が付加される。映像変換回路20は供給される地図データ及び単色データをアナログの航行ビデオ信号に変換する。
【0022】
CPU7は、ステップS5でモニタ17の表示画面の右半分に航行情報を表示すると判別した場合には、単色表示エリアをV−RAM18の記憶位置(0,0)から記憶位置(223,239)までの範囲であると設定し(ステップS10)、その設定したV−RAM18の単色表示エリアに単色データをGDC19によって書き込ませる(ステップS11)。そして、地図表示エリアをV−RAM18の記憶位置(224,0)から記憶位置(447,239)までの範囲であると設定し(ステップS12)、RAM9に記憶された自車位置をV−RAM18の地図表示エリアの中心記憶位置(336,120)とし、CD−ROMからCD−ROMドライブ10によって自車位置を中心とする地図データを読み出させてそれをGDC19にV−RAM18に書き込ませる(ステップS13)。
【0023】
よって、V−RAM18の単色表示エリアの各記憶位置には同一の単色データが書き込まれると共に、CD−ROMからはモニタ18の表示画面の左右半分に相当する領域で自車位置を中心とする地図データが読み出される。その地図データはCD−ROMデコーダ11でデコードされた後、バスライン23を介してGDC19に供給される。GDC19は自車位置がV−RAM18の記憶位置(336,120)となるようにその地図データをV−RAM18に書き込む。GDC19は所定のタイミングでV−RAM18の記憶位置(0,0)から記憶位置(447,239)までのデータを記憶位置順に読み出して映像変換回路20に供給する。その際、中心記憶位置(336,120)を含む所定の領域の地図データには自車位置を示す矢印が付加される。映像変換回路20は供給される地図データ及び単色データをアナログの航行ビデオ信号に変換する。
【0024】
このようなCPU7による制御動作が行なわれ、CPU7は上記のステップS2〜S13までの動作を繰り返し実行するので、モニタ17の表示画面の例えば、左半分に航行情報映像を表示し、右半分にテレビ放送映像を表示する場合には、1水平走査期間(H)においては映像変換回路20から出力される航行ビデオ信号は図5(a)に示すように、最初のほぼH/2の期間では地図からなる航行情報を示し、残りの期間では単色を示す。この1水平走査期間においては、GDC19からは切換制御信号が図5(b)に示すように、航行ビデオ信号の航行情報と単色との境で低レベルから高レベルに反転するように生成する。この切換制御信号は切換スイッチ38に供給される。また、このときの航行ビデオ信号によって形成される映像画像は、かかる1水平走査期間に対応した画像として示すと、例えば、図5(c)に示すように、左半分に航行情報を示し、右半分が単色(ハッチング部分)となる。
【0025】
テレビチューナ30からは航行ビデオ信号と同期したタイミングでTVビデオ信号が図5(d)に示すように、出力される。このTVビデオ信号が示す映像は例えば、図5(e)に示すような内容であるとする。このTVビデオ信号はサブセレクタ34を介して画面コントローラ35に供給される。画面コントローラ35はTVビデオ信号をディジタル化し、それを半分に間引いてRAM36の第2エリアに書き込む。RAM36の第1エリアには現回路動作上はメインセレクタ33から供給されるビデオ信号が書き込まれるが、何も書き込まれないようにしても良い。画面コントローラ35はRAM36のビデオ信号をライン単位で順に読み出して、更にアナログビデオ信号に戻して出力する。このビデオ信号は図6(a)に示すように、1水平走査期間において最後のほぼH/2の期間でテレビ放送映像を示すものとなり、そのビデオ信号によって形成される映像画面は、例えば、図6(b)のように、右半分に横方向に圧縮されたテレビ放送を示すことになる。
【0026】
切換スイッチ8は切換制御信号が低レベルである期間では映像変換回路20から出力される航行ビデオ信号をモニタ17に中継出力し、切換制御信号が高レベルである期間では画面コントローラ35からのビデオ信号をモニタ17に中継出力する。すなわち、図7(a)に示すように、1水平走査期間のうちの最初のほぼ半分が航行ビデオ信号、残りの期間が圧縮TVビデオ信号からなる合成ビデオ信号が図7(b)に示す切換制御信号に応じて生成するのである。これにより、モニタ17の表示画面には図7(c)に示すように、左半分に自車位置を中心とした地図が歪みなく表示され、右半分には横方向に圧縮されたテレビ放送が表示される。
【0027】
なお、モニタ17の表示画面の右半分に航行情報映像を表示し、左半分にテレビ放送映像を表示する場合には、1水平走査期間(H)においては映像変換回路20から出力される航行ビデオ信号は最初のほぼH/2の期間では単色を示し、残りの期間では地図からなる航行情報を示し、切換制御信号は高レベルから低レベルに反転する。また、画面コントローラ35から出力されるビデオ信号は、1水平走査期間において最初のほぼH/2の期間で横方向に圧縮されたテレビ放送映像を示すものとなる。
【0028】
また、上記した実施例においては、航行情報は自車位置が中心となる地図を示すが、ユーザがモニタに表示された地図上をカーソル操作する場合にはそのカーソル位置を中心とする地図であっても良い。
更に、上記した実施例においては、モニタの表示画面の左右に2つの映像を画面分割表示するようにしたが、画面の例えば、右角の一部にだけテレビ放送映像を表示し、それ以外の画面部分には航行情報を表示するようにしても良い。この場合には、そのテレビ放送映像を表示する一部に対応するV−RAMの記憶位置に単色データを書き込み、その他の記憶位置には地図データを書き込めば良い。
【0029】
また、モニタ画面上には地図映像である航行情報と共にテレビ放送映像が表示されるようにしたが、それ以外の例えば、ナビゲーション装置の操作メニュー等の文字映像であっても良い。
また、上記した実施例のモニタは、16:9のアスペクト比の表示画面を有するものであるが、画面の横縦の画素数比はアスペクト比に必ず等しいとは限らないので、448×240画素を有している。更に、モニタ画面のアスペクト比は16:9に限定されることはない。
【0030】
更に、合成するビデオ信号の形式は複合ビデオ信号に限らず、RGB信号でも良いことは明らかである。
また、V−RAMに記憶される単色データは地図データを示さないデータであれば、色を示さなくても良い。
【0031】
【発明の効果】
上記したように、本発明のナビゲーション装置によれば、航行情報映像を含む2つの映像を同一画面に画面分割表示し、しかもその航行情報を歪みなく適切に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるナビゲーション装置のナビゲーション部の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の装置のTVユニット部の構成を示すブロック図である。
【図3】図1の装置のGDCの切換制御信号発生部の構成を示すブロック図である。
【図4】図1の装置のCPUの動作を示すフローチャートである。
【図5】航行ビデオ信号、切換制御信号及びTVビデオ信号の各波形並びに各映像を示す図である。
【図6】画面コントローラの出力ビデオ信号波形及びその映像を示す図である。
【図7】切換スイッチの動作を説明するための信号波形及び映像を示す図である。
【主要部分の符号の説明】
1 加速度センサ
2 角速度センサ
3 距離センサ
4 GPS装置
5 システムコントローラ
7 CPU
9 RAM
16 表示装置
17 モニタ
18 V−RAM
19 GDC
24 入力装置
30 TVチューナ
35 画面コントローラ
Claims (7)
- 地図映像を少なくとも一方に含む2つの映像を表示器の同一画面に画面分割表示するナビゲーション装置であって、
地図映像を形成するための地図データを記憶した記録媒体と、
前記表示器の表示画面の各画素に対応した記憶位置を有するメモリと、
前記表示器の表示画面のうちの地図映像を表示すべき領域に対応する前記メモリの記憶位置を地図表示エリアとして設定する設定手段と、
所定の地点を中心とした前記地図表示エリア分の地図データを前記記録媒体から読み出して前記メモリの前記地図表示エリアの各記憶位置に書き込み、前記メモリのその他の記憶位置に非地図データを書き込む書込手段と、
前記メモリの各記憶位置からデータを所定の順に読み出して第1ビデオ信号として出力する読出手段と、
前記第1ビデオ信号と同期した第2ビデオ信号を出力するビデオ信号出力手段と、
前記読出手段から出力される前記第1ビデオ信号が前記地図データである期間においては、当該第1ビデオ信号を前記表示器に対して中継出力し、前記読出手段から出力される前記第1ビデオ信号が非地図データである期間においては、前記ビデオ信号出力手段から出力される前記第2ビデオ信号を前記表示器に対して中継出力する中継手段と、を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。 - 前記表示器の表示画面が横縦N×Mの画素から形成されると共に、前記表示器の表示画面の画素に対応する前記メモリの記憶位置が前記表示器の表示画面の最も左上の画素に対応する記憶位置(0,0)から前記表示器の表示画面の最も右下の画素に対応する記憶位置(N−1,M−1)までの範囲で構成されており、
前記表示器の表示画面のうちの左半分の領域に地図映像を表示する場合に、
前記設定手段は、前記メモリの記憶位置(0,0)から記憶位置(N/2−1,M−1)までの範囲を前記地図表示エリアとして設定し、
前記書込手段は、前記地図表示エリアの中心に対応する前記メモリの記憶位置(N/4,M/2)に前記所定の地点の地図データが記憶されるように前記地図表示エリア分の地図データを前記記録媒体から読み出して前記メモリに設定された前記地図表示エリアに書き込むと共に、前記メモリの記憶位置(N/2,0)から記憶位置(N−1,M−1)までの範囲に非地図データを書き込むことを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。 - 前記表示器の表示画面が横縦N×Mの画素から形成されると共に、前記表示器の表示画面の画素に対応する前記メモリの記憶位置が前記表示器の表示画面の最も左上の画素に対応する記憶位置(0,0)から前記表示器の表示画面の最も右下の画素に対応する記憶位置(N−1,M−1)までの範囲で構成されており、
前記表示器の表示画面のうちの左半分の領域に地図映像を表示する場合に、
前記設定手段は、前記メモリの記憶位置(N/2,0)から記憶位置(N−1,M−1)までの範囲を前記地図表示エリアとして設定し、
前記書込手段は、前記地図表示エリアの中心に対応する前記メモリの記憶位置(3N/4,M/2)に前記所定の地点の地図データが記憶されるように前記地図表示エリア分の地図データを前記記録媒体から読み出して前記メモリに設定された前記地図表示エリアに書き込むと共に、前記メモリの記憶位置(0,0)から記憶位置(N/2−1,M−1)までの範囲に非地図データを書き込むことを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。 - 前記読出手段は、前記表示器の映像表示のための走査順に対応するメモリの各記憶位置からデータを読み出すことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1記載のナビゲーショ ン装置。
- 本装置は車両に搭載されており、
前記所定の地点は前記車両の現在位置であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1記載のナビゲーション装置。 - 前記所定の地点は前記表示器に表示された地図映像上のカーソル位置であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1記載のナビゲーション装置。
- 前記第2ビデオ信号は、前記表示器の表示画面のうちの地図映像を表示すべき領域以外の領域に映像を表示するために圧縮されたビデオ信号であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1記載のナビゲーション装置。
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Cited By (1)
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US7272497B2 (en) * | 2003-03-24 | 2007-09-18 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Vehicle navigation system with multi-use display |
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1997
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