JP3764701B2 - 油分測定方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自然水や、工場、下水処理場などからの排水に含まれる油分の濃度を測定する油分測定方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自然水や排水などの液体中に含まれる油分を測定する方法として、日本工業規格JIS K 0102に規定される工場排水試験方法があり、その24.2には、ヘキサン(n−ヘキサン)抽出物質の測定方法(重量法)が規定されている。この重量法は、試料をpH4以下の塩酸酸性として、ヘキサンで抽出を行なった後、80℃でヘキサンを揮散させて残留するヘキサン抽出物質の質量を精密天秤などを用いて量るものである。
【0003】
前記重量法は、定量感度が5ppmであり、ヘキサン抽出物質の移し替え時における操作ミスや事前洗浄時におけるミスに起因する誤差の影響を受けやすく、高精度の分析が困難であるといった問題がある。そして、測定操作手順が煩わしく、測定結果を得るまでに時間がかかる。また、前記重量法は、残留油脂が5mg以上必要なため、試料が1Lも必要であるとともに、抽出用ヘキサンも1つの試料について100mL以上必要であり、クリーンケミストリの観点から好ましくない。
【0004】
ところで、高感度検出する手法の一つに、ガスクロマトグラフィがあり、この手法を油分の測定に用いることが考えられるが、多成分に分離して個々の成分ごとに量を測定することができても、トータル量での換算値を得ることは困難であるといった問題がある。
【0005】
そこで、上記の問題を解決できる油分測定方法として、図2に示す油分測定装置Aを用いて行なうものが提案されている。すなわち、この油分測定装置Aは、上流側から順に、燃焼炉21と、水分吸着器2と、ガス分析部3と、ポンプ4と、流量制御器5とを備えている。
【0006】
前記燃焼炉21は、上流部分にキャリアガス導入口9を備えているとともに、下流部分に加熱部8を備えている。なお、11は燃焼炉21の内部を移動するボート、11aはこのボート11を操作する操作棒である。また、15は前記キャリアガス導入口9に接続される流路であり、15aはキャリアガス源、15bは流量計測手段、15cは流量調整弁部である。
【0007】
上記の構成からなる油分測定装置Aでは、まず、液体中の油分をヘキサンで抽出してヘキサン抽出液をつくるという工程を、前記JIS K 0102の24.1に準拠して行なった後、前記燃焼炉21の外部において、前記ヘキサン抽出液に対して熱風をあてるなどしてヘキサン抽出液からヘキサンを揮散させ、ヘキサン抽出物質を得る。
【0008】
次に、前記ヘキサン抽出物質をボート11に収容した後、このボート11を前記燃焼炉21の一端側からその内部に挿入し、燃焼炉21の一端側を栓22で閉じた状態にして、燃焼炉21内を気密にする。続いて、前記燃焼炉21内において、キャリアガス導入口9からのキャリアガスをしばらく流す。これは、前記ボート11を燃焼炉21内に挿入した際に、空気中の二酸化炭素が同時に燃焼炉21内に巻き込まれるためであり、その巻き込んだ二酸化炭素がガス分析部3を通過して外部に放出されたことを確認したのちに、前記ボート11を加熱部8内に移動させ、ヘキサン抽出物質の燃焼および酸化を行って二酸化炭素に変換し、最後に、前記ガス分析部3にて測定した二酸化炭素濃度から油分濃度を算出するのである。
【0009】
ヘキサンの揮散を一般的な燃焼炉が有する燃焼管などの密閉系にて行うと、多量のヘキサンが揮散・燃焼した場合には爆発燃焼の危険性があるが、上記の方法では、ヘキサンの揮散を大気中で行うため、そのようなおそれがないのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の方法では、前記ボート11やヘキサン抽出物質に大気中の二酸化炭素が吸着してしまうことから、大気中の二酸化炭素の影響によって測定誤差が生じるため、特に微量測定に適さないものとなる。
【0011】
また、他の油分測定方法として、図3に示す油分測定装置Bを用いて行なうものが提案されている。なお、図2の油分測定装置Aに示したものと同一構造の部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
油分測定装置Bは、上記油分測定装置Aに比して、燃焼炉21の前記栓22が設けられていた位置に、前記流路15を分岐してなる流路23が接続されており、また、燃焼炉21の内部にヘキサン抽出液を注入するための注入口10が設けられており、さらに、前記注入口10が形成された部分の近辺に加熱ヒータ12が形成されており、また、この加熱ヒータ12の外側に冷却ブロアー24が配置されている点で異なる。なお、15d,23a,25aは、それぞれ開閉弁である。
【0012】
上記の構成からなる油分測定装置Bでは、まず、液体中の油分をヘキサンで抽出してヘキサン抽出液をつくるという工程を、前記JIS K 0102の24.1に準拠して行なった後、前記ヘキサン抽出液を注入口10から燃焼炉21内に配置されたボート11内に注入し、このボート11においてヘキサン抽出液からヘキサンを揮散させ、ヘキサン抽出物質を得る。そして、このとき、前記流路15から燃焼炉21内に送ったキャリアガスによって、揮散したヘキサンを流路23側へと排出し、流路23に設けられた排出流路25から外部に排出する。
【0013】
次に、前記流路23から燃焼炉21内にキャリアガスを送り、そのキャリアガスがガス分析部3側へと向かう状態とした後、前記ヘキサン抽出物質を収容したボート11を、前記加熱ヒータ12によって急速加熱し、前記ヘキサン抽出物質を蒸発させる。蒸発したヘキサン抽出物質は、前記キャリアガスによって加熱部8へと送られ、燃焼および酸化して二酸化炭素に変換され、最後に、前記ガス分析部3にて測定した二酸化炭素濃度から油分濃度を算出するのである。
【0014】
上記の方法では、大気中の二酸化炭素の影響を受けることはないが、多量のヘキサンが揮散・燃焼した場合には爆発燃焼の危険性がある。また、前記加熱ヒータ12によって蒸発したヘキサン抽出物質の一部が、燃焼炉21の加熱部8と加熱ヒータ12との間に形成される低温部に付着し、これによって測定誤差が生じることとなる。
【0015】
さらに他の油分測定方法として、図4に示す油分測定装置Cを用いて行なうものが提案されている。なお、図2および図3の油分測定装置A,Bに示したものと同一構造の部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
油分測定装置Cは、上記油分測定装置Bに比して、前記ボート11および加熱ヒータ12に代えて、内側に石英ウール(図示せず)を保持し、通電状態で発熱する発熱コイル26と、この発熱コイル26に電流を供給するための電源27とを設けてある点で異なる。
【0016】
上記の構成からなる油分測定装置Cでは、まず、液体中の油分をヘキサンで抽出してヘキサン抽出液をつくるという工程を、前記JIS K 0102の24.1に準拠して行なった後、前記ヘキサン抽出液を注入口10から燃焼炉21内に配置された発熱コイル26上に滴下し、この発熱コイル26においてヘキサン抽出液からヘキサンを揮散させ、ヘキサン抽出物質を得る。そして、このとき、前記流路15から燃焼炉21内に送ったキャリアガスによって、揮散したヘキサンを流路23側へと排出し、流路23に設けられた排出流路25から外部に排出する。
【0017】
次に、前記流路23から燃焼炉21内にキャリアガスを送り、そのキャリアガスがガス分析部3側へと向かう状態とした後、前記ヘキサン抽出物質を保持する発熱コイル26に、前記電源27から大電流を供給することによって瞬間的に高温加熱し、前記ヘキサン抽出物質を蒸発させる。蒸発したヘキサン抽出物質は、前記キャリアガスによって加熱部8へと送られ、燃焼および酸化して二酸化炭素に変換され、最後に、前記ガス分析部3にて測定した二酸化炭素濃度から油分濃度を算出するのである。
【0018】
上記の方法では、前記油分測定装置Bを用いる方法と同様に、大気中の二酸化炭素の影響を受けることはないが、多量のヘキサンが揮散・燃焼した場合には爆発燃焼の危険性がある。また、油分測定装置Bでの加熱ヒータ12による加熱に比して、前記発熱コイル26では、ヘキサン抽出物質をより瞬間的にかつ高温で加熱することができるが、それでもなお、発熱コイル26によって蒸発したヘキサン抽出物質の一部が、燃焼炉21の加熱部8と加熱ヒータ12との間に形成される低温部に付着し、これによって測定誤差が生じることは防止できなかった。
【0019】
本発明は、上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、油分抽出溶媒の揮散を安全に行え、かつ精度よく測定することができる油分測定方法および装置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の油分測定方法は、液体中の油分を油分抽出溶媒で抽出して油分抽出液をつくり、この油分抽出液から油分抽出溶媒を揮散させ、残留分を燃焼させることにより発生した二酸化炭素から油分を測定する油分測定方法であって、一端側に開放部を有し、他端側に加熱部を有するとともに、前記開放部と加熱部との間にキャリアガスを導入するためのキャリアガス導入口を有する燃焼炉内において、前記キャリアガス導入口から導入されるキャリアガスを燃焼炉の一端側と他端側とに分流して流しつつ、前記油分抽出溶媒の揮散を前記キャリアガス導入口よりも一端側よりの位置で行い、前記残留分の燃焼を前記加熱部にて行う(請求項1)。
【0021】
上記の構成によれば、油分抽出溶媒の揮散を安全に行え、かつ精度よく測定することができる油分測定方法を提供することができる。
【0022】
また、前記燃焼炉の一端側に流れるキャリアガスの流量を他端側に流れるキャリアガスの流量よりも大きくするとしてもよい(請求項2)。この場合には、揮散炉内の前記キャリアガス導入口よりも一端側よりの位置で油分抽出溶媒を揮散させることにより、揮散した油分抽出溶媒が他端側に流れることを確実に防止することが可能となる。
【0023】
本発明の油分測定装置は、液体中の油分を油分抽出溶媒で抽出して油分抽出液をつくり、この油分抽出液から油分抽出溶媒を揮散させ、残留分を燃焼させることにより発生した二酸化炭素から油分を測定するための油分測定装置であって、一端側に開放部を有し、他端側に加熱部を有するとともに、前記開放部と加熱部との間にキャリアガスを導入するためのキャリアガス導入口を有する燃焼炉を備え、前記キャリアガス導入口から導入されるキャリアガスを燃焼炉の一端側と他端側とに分流して流しつつ、前記油分抽出溶媒の揮散を前記キャリアガス導入口よりも一端側よりの位置で行い、前記残留分の燃焼を前記加熱部にて行うように構成した(請求項3)。
【0024】
また、前記燃焼炉の一端側に流れるキャリアガスの流量が他端側に流れるキャリアガスの流量よりも大きくなるように構成したとしてもよい(請求項4)。
【0025】
上記の構成によれば、油分抽出溶媒の揮散を安全に行え、かつ精度よく測定することができる油分測定装置を提供することができる。その他、上記油分測定装置によって得られる効果は、上記油分測定方法によって得られる効果と同様である。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の詳細について図を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る油分測定方法に用いる油分測定装置Dの構成を概略的に示す説明図である。
油分測定装置Dは、液体中の油分を油分抽出溶媒で抽出して油分抽出液をつくり、この油分抽出液から油分抽出溶媒を非密閉系で揮散させ、残留分(残差分)を燃焼させることにより発生した二酸化炭素から油分を測定するためのものである。なお、本実施例では、前記油分抽出溶媒としてヘキサン(n−ヘキサン)Hを用いる。
【0027】
そして、前記油分測定装置Dは、上流側から順に、前記油分抽出溶媒を揮散させるための部分(以下、揮散部という)1aを有する燃焼炉1と、水分吸着器2と、ガス分析部3と、ポンプ4と、流量制御器5とを備えている。
【0028】
前記燃焼炉1は、ほぼ水平方向に配置される細長い空間6aを形成する試料気化管としての管体6と、この管体6(空間6a)の一端側(一端)に設けられる開放部7と、前記管体6(空間6a)の他端側(他端部)に設けられる加熱部8と、前記管体6における開放部7と加熱部8との間の位置に設けられキャリアガス導入口9と、前記管体6におけるキャリアガス導入口9と前記開放部7との間に設けられる注入口10とを有している。
【0029】
また、前記燃焼炉1の内部には、燃焼炉1内において前記注入口10が設けられている位置から前記加熱部8内における上流部分の位置まで移動し、かつ前記油分抽出液を収容するように構成されたボート11が設けられている。
【0030】
前記揮散部1aは、前記開放部7および加熱部8に連なる状態で、前記キャリアガス導入口9と開放部7との間に位置する部分である。
【0031】
前記開放部7は、前記空間6aを外部(大気)に連通する状態とするためのものである。
【0032】
前記加熱部8は、炭化水素を酸化して二酸化炭素に変換する酸化炉としての機能も有するものであり、前記管体6の外周に配置される加熱ヒータ12と、前記空間6aにおける前記加熱ヒータ12の内側に相当する範囲において、その下流部分に配置される石英ウール13および酸化触媒14とを備えている。
【0033】
前記加熱ヒータ12は、その内側に相当する範囲にある空間6aを約800〜900℃に加熱する。
【0034】
前記キャリアガス導入口9には、例えばキャリアガスCGを収容したボンベからなるキャリアガス源15aを上流側に有し、その下流側に前記キャリアガス源15aからのキャリアガスCGの流量を計測する流量計測手段15bと、この流量計測手段15bの計測結果に基づいてその開度が調整される流量調整弁部15cとが設けられた流路15が接続されている。
【0035】
前記キャリアガス源15aから供給されるキャリアガスCGは、酸素ガスのみからなるか、あるいは窒素,アルゴンなどの不活性ガスと酸素ガスとを混合した混合ガスである。そして、燃焼炉1内に対してキャリアガス源15aからキャリアガスCGを導入することにより、燃焼炉1内が常に酸素雰囲気となる。
【0036】
前記流量計測手段15bとしては、例えば、マスフローメータを用いることができる。なお、前記流量計測手段15bおよび流量調整弁部15cとを一体的に設けて流量制御手段(図示せず)として構成してもよく、この場合、前記流量制御手段としては、マスフローコントローラを用いることができる。
【0037】
そして、本実施例では、前記キャリアガス源15aから供給されるキャリアガスCGの流量が、1.0L/minとなるように設定されている。
【0038】
前記注入口10は、前記油分抽出液を管体6の内部(前記揮散部1a)に注入するためのものである。
【0039】
前記ボート11は、例えば、石英もしくは白金によって形成されており、前記開放部7を挿通する操作棒11aの操作によって空間6a内を移動する。
【0040】
前記ガス分析部3は、前記燃焼炉1の下流側に送られたガス中に含まれる二酸化炭素の濃度を測定するもので、例えば非分散型赤外線ガス分析計(NDIR)よりなり、その途中に前記水分吸着器2を備えたガス流路16を介して前記燃焼炉1の下流側に接続されている。
【0041】
前記ポンプ4および流量制御器5は、前記ガス分析部3の下流側に設けられたガス流路17中に設けられ、前記流量制御器5の制御によってポンプ4の吸引量が調整できるように構成してある。
【0042】
そして、前記ポンプ4によってガスを吸引する流量が、前記キャリアガス導入口9から燃焼炉1内に導入するキャリアガスCGの流量よりも小さくなるように、前記ポンプ4は流量制御器5によって制御されるのであり、本実施例では、前記流量制御器5は、ガス流路17を流れるガスの流量(ポンプ4によってガスを吸引する流量)が0.2L/minとなるように前記ポンプ4を制御する。
【0043】
次に、上記の構成からなる油分測定装置Dを用いて行なう油分測定方法について説明する。
まず、液体状の試料を採取し、その試料中の油分を油分抽出溶媒で抽出して油分抽出液をつくる必要がある。本実施例では、上述したように、油分抽出溶媒としてヘキサンHを用いるのであり、試料中の油分をヘキサンHで抽出して油分抽出液としてのヘキサン抽出液をつくるのである。この工程は、前記JIS K 0102の24.1に準拠して行なう。
【0044】
(1)まず、試料(例えば工場排水)を、広口ガラス瓶に採取する。採取した試料を保存する場合は、メチルオレンジを指示薬として塩酸酸性で密栓保存する。
【0045】
(2)前記試料全量を分液ロートに移し、メチルオレンジを指示薬として塩酸酸性とし、ヘキサンHを加えて振り混ぜ、放置する。
【0046】
(3)前記放置により、水相とヘキサン相に分離する。水相は前記広口ガラス瓶に戻し、ヘキサン相は小型の分液ロートに移す。
【0047】
(4)前記広口ガラス瓶の試料をヘキサンHを加えて再度抽出し、ヘキサン相を小型の分液ロート内に合わせる。
【0048】
(5)ヘキサン相に硫酸ナトリウムを加え水分を除く。硫酸ナトリウムをろ過したヘキサン相を蒸留フラスコに移す。
【0049】
(6)蒸留フラスコの加熱温度を約80℃としてヘキサンHを蒸留する。蒸留フラスコ内の液量が2mLになるまで蒸留を行い、10mLのメスフラスコに移す。蒸留フラスコを少量のヘキサンHで洗浄し、10mLのメスフラスコに合わせる。最後に、ヘキサンHで10mLにメスアップする。
【0050】
上記(1)〜(6)の手順により、ヘキサン抽出液が得られ、これを上記油分測定装置を用いて分析するのである。
【0051】
(7)まず、前記キャリアガス導入口9から燃焼炉1内にキャリアガスCGを常に導入し続ける状態とし、燃焼炉1内に導入したキャリアガスCGを前記一端側および他端側に分流する。ここで、前記油分測定装置Dでは、前記流路15から燃焼炉1内に供給されるキャリアガスCGは、燃焼炉1内に入ってすぐに分流し、一端側に流れるキャリアガスCGの流量が他端側に流れるキャリアガスCGの流量よりも大きくなるように構成してある。
【0052】
なお、本実施例では、1.0L/minで燃焼炉1内に供給されたキャリアガスCGが、一端側に0.8L/minだけ流れ、他端側に0.2L/minだけ流れるように構成してある。また、一端側に流れたキャリアガスCGは、開放部7から外部へと排出され、他端側に流れたキャリアガスCGは、加熱部8を経て燃焼炉1の下流側へと送られる。
【0053】
(8)そして、(6)においてメスアップしたヘキサン抽出液を、液体の定量採取および対象に対する液体の定量注入を行なう機能を兼ね備えた採取注入手段としてのメスピペット(またはマイクロピペット)18によって1mL採取し、前記注入口10から燃焼炉1内のボート11に供給(注入)する。もちろん、このとき、前記ボート11を、前記注入口10の下方に移動させておく。また、ボート11を適宜の温度(例えば、約80℃)に加熱しておく必要がある場合には、予めボート11を加熱部8内または加熱部8付近に移動して加熱した後に、注入口10の下方に移動させればよい。
【0054】
なお、前記注入口10から燃焼炉1の内部に外部の空気が導入されないように構成しておく必要があり、前記空気の導入を防止するために、注入口10に対して開閉自在な栓(図示せず)を設けてもよいが、本実施例においては、前記注入口10を常に閉塞する栓を設け、この栓をゴム栓やコルク栓によって形成し、かつ前記採取注入手段に液体を注入するためのニードル18aを具備して、ボート11に溶媒抽出液を供給するときには、前記ニードル18aで前記栓を挿通した状態とするように構成することが望ましい。
【0055】
(9)ヘキサン抽出液を収容したボート11を所定時間放置しておくことにより、ボート11内のヘキサン抽出液からヘキサンHが揮散し、揮散したヘキサンHは前記キャリアガスCGにより一端側の開放部7から外部に排出されるのであり、一方、前記ボート11上には上記残留分としてのヘキサン抽出物質が残る。このとき、前記ボート11を前記キャリアガス導入口9よりも一端側よりの位置に移動させる、言い換えれば、ヘキサン抽出液からのヘキサンHの揮散を前記キャリアガス導入口9よりも一端側よりの位置において行なうようにすることにより、前記ヘキサン抽出液から揮散したヘキサンHが他端側(ガス分析部3側)へ流れてしまわないようにする。
【0056】
なお、前記ボート11の位置(前記ヘキサンHの揮散を行なおうとする位置)が、前記キャリアガス導入口9に近すぎると、揮散したヘキサンHの一部が他端側(ガス分析部3側)へと流れる可能性が高くなり、また、前記ボート11の位置(前記ヘキサンHの揮散を行なおうとする位置)が、前記開放部7に近すぎると、残留分(ヘキサン抽出物質)に空気中のHC(炭化水素)やCO2 (二酸化炭素)が接触し、測定誤差を生じさせる可能性が高くなることから、前記ボート11の位置(前記ヘキサンHの揮散を行なおうとする位置)を、キャリアガス導入口9および開放部7から一定以上離しておく。
【0057】
(10)所定時間(例えば、3分以内)が経過し、前記ヘキサン抽出液からのヘキサンHの揮散が完了すれば、ヘキサン抽出物質(残留分)を収容したボート11を加熱部8に移動させる。この加熱部8の上流部分において、前記ヘキサン抽出物質は瞬間的に燃焼し、その後、加熱部8の下流部分において、前記燃焼によって生じた燃焼ガスG中のHC(炭化水素)がH2 Oおよび二酸化炭素(CO2 )に変換される。なお、前記ヘキサン抽出物質の燃焼効率は、前記加熱部8内に設けられた石英ウール13および酸化触媒14によって上昇することとなる。
【0058】
上記のように、前記ヘキサン抽出物質(残留分)の燃焼効率を上昇させることにより、前記残留分の燃焼を、前記加熱部8内のみでかつ瞬間的に行うことができ、前記ヘキサン抽出物質から蒸発・気化した油分(残留分)が、燃焼炉1内に形成される低温部に付着・吸着し、これによって測定誤差が生じるということを確実に防ぐことが可能となる。
【0059】
(11)そして、前記燃焼ガスGは、キャリアガスCGによって燃焼炉1の下流側に接続されたガス流路16へと導出され、このガス流路16中に設けられた前記水分吸着器2によって、前記燃焼ガスG中のH2 O(水分)が除去される。
【0060】
(12)上記のように水分が除去され乾いた状態の燃焼ガスGが、前記ガス分析部3に供給され、このガス分析部3において、二酸化炭素の測定が行なわれる。そして、前記ガス分析部3から出力された信号をコンピュータにおいて処理することにより二酸化炭素濃度(CO2 濃度)が得られる。詳しくは、前記二酸化炭素濃度を求めるために、前記燃焼炉1とガス分析部3との間にあるガス流路16から少量の二酸化炭素の標準ガスを導入してガス分析部3に送り、二酸化炭素濃度(もしくは炭素量)と前記ガス分析部3から前記コンピュータに出力される信号(例えば、吸収感度などの測定値に相当する信号)とを対応させた検量線を予め作成し、これを前記コンピュータにインプットしておくのである。このように構成することにより、炭素量として1〜30μg程度の量を測定できることになり、従来の上記重量法の100倍以上の感度を実現することが可能となる。
【0061】
(13)引き続き、前記コンピュータにより、上記のように得られる二酸化炭素濃度を油分の重量(油分濃度)に換算する。この換算は、前記二酸化炭素濃度がCH2 からなる油分が燃焼し二酸化炭素となって得られたものとみなして行なわれる。詳しくは、予め作成し、前記コンピュータにインプットしておいた二酸化炭素濃度とCH2 の量とを対応させた検量線に基づいて、前記二酸化炭素濃度からCH2 としての油分量を、例えばmg単位で求めることができる。
【0062】
ここで、前記みなし換算に用いる油分として、CH2 に代えて、一般に等量のオクタンとセタンとからなる混合物を指す標準物質を採用してもよい。また、試料の油分(前記油分抽出溶媒で抽出した油分)の成分が事前に判明している場合には、その物質で上記検量線を作成し、油分重量(油分濃度)を求めればよい。さらに、前記試料の油分が、植物油などの油分で酸素を含むことが判明しているときには、植物油の主成分であるオレイン酸,リノール酸などに含まれる炭素量が平均で77%であることを用いて油分重量(濃度)を算出すればよい。
【0063】
(14)上記のようにガス分析部3の測定に用いられた燃焼ガスGは、キャリアガスCGによってガス分析部3の下流側のポンプ4および流量制御器5に送られた後、油分測定装置の外に放出され、適宜に処理される。
【0064】
上記の構成からなる油分測定方法および装置Dでは、ガス分析部3における二酸化炭素の検出感度は、炭素量換算で数μgといった微量であっても精度よく測定することができ、従って、ヘキサンH(油分抽出溶媒)に抽出される試料(油分)がきわめて少量(微量)であっても、高感度・高精度の測定が可能である。そして、試料が微量であるが故にヘキサンH(油分抽出溶媒)の除去(揮散)を迅速に行なうことができ、それだけ、測定に要する時間が短縮化され、迅速に結果を得ることが出来る。
【0065】
また、ヘキサン抽出液(溶媒抽出液)よりヘキサンH(油分抽出溶媒)を除去する(揮散させる)工程からヘキサン抽出物質(溶媒抽出物質)を燃焼・酸化し、測定を行なう工程までを、酸素雰囲気で大気から隔離した状態で行なうことができるので、油分濃度の測定に大気中の二酸化炭素の影響が及ぶことがなく、繰り返し分析精度変動係数で10%以下となり、高精度化が図れる。
【0066】
さらに、ヘキサン抽出液(溶媒抽出液)よりヘキサンH(油分抽出溶媒)を除去する(揮散させる)工程からヘキサン抽出物質(溶媒抽出物質)を燃焼・酸化し、測定を行なう工程までの間に、前記キャリアガスCGの流路を切り換えたりする必要がなく、非常に簡易に測定することが可能となる。
【0067】
また、前記ヘキサン抽出物質(溶媒抽出物質)を高温の加熱部8内に挿入して瞬間的に燃焼させるようにしてあり、前記ヘキサン抽出物質(溶媒抽出物質)中の比較的高沸点のものをも瞬間的に燃焼させることができるため、従来のように、ヘキサン抽出物質(溶媒抽出物質)から蒸発・気化した油分のうち、特に高沸点のものが、高温部の上流側に形成される低温部に付着・吸着し、これによって測定誤差が生じるということを確実に防ぐことが可能となる。
【0068】
また、ヘキサン(油分抽出溶媒)の揮散を大気中で行うと、大気中の二酸化炭素の影響によって測定誤差が生じ、前記揮散を一般的な燃焼炉が有する燃焼管などの密閉系において行うと、多量のヘキサン(油分抽出溶媒)が揮散・燃焼した場合には爆発燃焼の危険性があるばかりでなく、燃焼炉の低温部などに付着したヘキサン(油分抽出溶媒)の影響がいつまでも継続するため正確な測定ができないというおそれがあるが、上記の構成からなる油分測定方法および装置Dでは、一端側に開放部7を有する燃焼炉1(つまり、開放系)にてヘキサン(油分抽出溶媒)を揮散させるため、上記のような爆発燃焼や測定誤差が発生することを確実に防止することが可能となる。
【0069】
また、前記燃焼炉1内の前記キャリアガス導入口9よりも一端側よりの位置(揮散部1a)でヘキサン(油分抽出溶媒)を揮散させるとともに、燃焼炉1内に導入されたキャリアガスCGが前記一端側および他端側に分流し、一端側に流れるキャリアガスCGの流量が他端側に流れるキャリアガスCGの流量よりも大きくなるように構成してあることから、揮散部1aで揮散させたヘキサン(油分抽出溶媒)が他端側に流れることを確実に防止することが可能となる。
【0070】
なお、上記実施例では、キャリアガス源15aから供給されるキャリアガスCGとして、酸素ガスのみからなるか、あるいは不活性ガスと酸素ガスとを混合した混合ガスであるとしているが、このような構成に限るものではなく、例えば、空気を前記キャリアガスCGとして用いてもよい。そして、この場合には、前記キャリアガス源15aの下流側に、キャリアガスCG中の炭化水素と二酸化炭素(CO2 )とを除去するための手段を設けるようにすればよい。なお、前記キャリアガスCG中の炭化水素および二酸化炭素の量が既知で、かつその量が経時的に変化せず一定であり、さらに、演算等によって前記炭化水素および二酸化炭素が測定値に及ぼす影響を除去できるのであれば、前記炭化水素と二酸化炭素とを除去するための手段を設けなくともよい。また、前記キャリアガスCGとして酸素を含まないガスを用い、酸素を燃焼炉1内に供給するための酸素導入口を別途設けてもよい。
【0071】
また、上記実施例では、ガス分析部3の下流側にポンプ4および流量制御器5を設けてあるが、このような構成に限るものではなく、例えば、前記ポンプ4および流量制御器5を設けなくともよく、また、前記ポンプ4および流量制御器5に相当するものを、前記燃焼炉1の他端側に設けてもよい。
【0072】
さらに、前記ポンプ4および流量制御器5を制御することにより、油分抽出溶媒を揮散させる場合と、残留分を加熱部8にて加熱燃焼させる場合とで、燃焼炉1の他端側に流れるキャリアガスの流量を変化させてもよい。
【0073】
また、上記実施例では、ヘキサン抽出液(溶媒抽出液)を燃焼炉1内に注入するための注入口10を設けてあるが、この注入口10を設けなくともよい。この場合には、例えば、前記開放部7から前記ボート11にヘキサン抽出液(溶媒抽出液)を注入すればよい。
【0074】
また、上記実施例において、前記加熱部8に移動して高温となったボート11を短時間で冷却するために、前記管体6のキャリアガス導入口9よりも一端側よりの位置の外側に、例えば、図3に示す冷却ブロアー24などの冷却手段を配置してもよく、また、前記流路15中などに前記キャリアガス導入口9から燃焼炉1内に導入されるキャリアガスを冷却するための冷却手段を設けてもよい。
【0075】
また、上記実施例では、ボート11を一つのみ用いているが、例えば、ボート11を二つ用意し、前記加熱部8内に移動させた一方のボート11上でこのボート11に収容したヘキサン抽出物質(溶媒抽出物質)の燃焼を行なうと同時に、前記燃焼炉1内の前記キャリアガス導入口9よりも一端側よりの位置に移動させた他方のボート11にヘキサン抽出液(溶媒抽出液)を注入し、ヘキサンHを揮散させるという操作を、前記二つのボート11,11を交互に移動させて順次行うようにすれば、より効率よく測定を行なうことが可能となる。
【0076】
また、上記実施例では、前記加熱部8内に酸化触媒14を設けて、加熱部8を酸化炉に兼用しており、これによって、酸化炉を加熱部8と別体として形成する場合に比して、構造がコンパクトとなり、また、加熱部8内におけるヘキサン抽出物質(溶媒抽出物質)の燃焼効率が上昇することとなっているが、このような構成に限るものではなく、例えば、前記加熱部8内に酸化触媒14を設けず、燃焼炉1と水分吸着器2との間に、酸化炉(図示せず)を設けるようにしてもよい。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、上記の構成からなる本発明によれば、油分抽出溶媒の揮散を安全に行え、かつ精度よく測定することができる油分測定方法および装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る油分測定方法に用いる油分測定装置の構成を概略的に示す説明図である。
【図2】従来の油分測定方法に用いる油分測定装置の構成を概略的に示す説明図である。
【図3】他の従来の油分測定方法に用いる油分測定装置の構成を概略的に示す説明図である。
【図4】さらに他の従来の油分測定方法に用いる油分測定装置の構成を概略的に示す説明図である。
【符号の説明】
1…燃焼炉、7…開放部、8…加熱部、9…キャリアガス導入口、D…油分測定装置、H…油分抽出溶媒。

Claims (4)

  1. 液体中の油分を油分抽出溶媒で抽出して油分抽出液をつくり、この油分抽出液から油分抽出溶媒を揮散させ、残留分を燃焼させることにより発生した二酸化炭素から油分を測定する油分測定方法であって、一端側に開放部を有し、他端側に加熱部を有するとともに、前記開放部と加熱部との間にキャリアガスを導入するためのキャリアガス導入口を有する燃焼炉内において、前記キャリアガス導入口から導入されるキャリアガスを燃焼炉の一端側と他端側とに分流して流しつつ、前記油分抽出溶媒の揮散を前記キャリアガス導入口よりも一端側よりの位置で行い、前記残留分の燃焼を前記加熱部にて行うことを特徴とする油分測定方法。
  2. 前記燃焼炉の一端側に流れるキャリアガスの流量を他端側に流れるキャリアガスの流量よりも大きくする請求項1に記載の油分測定方法。
  3. 液体中の油分を油分抽出溶媒で抽出して油分抽出液をつくり、この油分抽出液から油分抽出溶媒を揮散させ、残留分を燃焼させることにより発生した二酸化炭素から油分を測定するための油分測定装置であって、一端側に開放部を有し、他端側に加熱部を有するとともに、前記開放部と加熱部との間にキャリアガスを導入するためのキャリアガス導入口を有する燃焼炉を備え、前記キャリアガス導入口から導入されるキャリアガスを燃焼炉の一端側と他端側とに分流して流しつつ、前記油分抽出溶媒の揮散を前記キャリアガス導入口よりも一端側よりの位置で行い、前記残留分の燃焼を前記加熱部にて行うように構成したことを特徴とする油分測定装置。
  4. 前記燃焼炉の一端側に流れるキャリアガスの流量が他端側に流れるキャリアガスの流量よりも大きくなるように構成した請求項3に記載の油分測定装置。
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