JP2003302316A - 油分測定方法および装置 - Google Patents

油分測定方法および装置

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JP2003302316A JP2002107686A JP2002107686A JP2003302316A JP 2003302316 A JP2003302316 A JP 2003302316A JP 2002107686 A JP2002107686 A JP 2002107686A JP 2002107686 A JP2002107686 A JP 2002107686A JP 2003302316 A JP2003302316 A JP 2003302316A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油分抽出溶媒の揮散を安全に行え、かつ精度
よく測定することができる油分測定方法および装置を提
供する。 【解決手段】 液体中の油分を油分抽出溶媒Hで抽出し
て油分抽出液をつくり、この油分抽出液から油分抽出溶
媒Hを揮散させ、残留分を燃焼させることにより発生し
た二酸化炭素から油分を測定する油分測定方法であっ
て、一端側に開放部7を有し、他端側に加熱部8を有す
るとともに、前記開放部7と加熱部8との間にキャリア
ガスを導入するためのキャリアガス導入口9を有する燃
焼炉1内において、前記キャリアガス導入口9から導入
されるキャリアガスを燃焼炉1の一端側と他端側とに分
流して流しつつ、前記油分抽出溶媒Hの揮散を前記キャ
リアガス導入口9よりも一端側よりの位置で行い、前記
残留分の燃焼を前記加熱部8にて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自然水
や、工場、下水処理場などからの排水に含まれる油分の
濃度を測定する油分測定方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自然水や排水などの液体中に含まれる油
分を測定する方法として、日本工業規格JIS K 0
102に規定される工場排水試験方法があり、その2
4.2には、ヘキサン(n−ヘキサン)抽出物質の測定
方法(重量法)が規定されている。この重量法は、試料
をpH4以下の塩酸酸性として、ヘキサンで抽出を行な
った後、80℃でヘキサンを揮散させて残留するヘキサ
ン抽出物質の質量を精密天秤などを用いて量るものであ
る。
【0003】前記重量法は、定量感度が5ppmであ
り、ヘキサン抽出物質の移し替え時における操作ミスや
事前洗浄時におけるミスに起因する誤差の影響を受けや
すく、高精度の分析が困難であるといった問題がある。
そして、測定操作手順が煩わしく、測定結果を得るまで
に時間がかかる。また、前記重量法は、残留油脂が5m
g以上必要なため、試料が1Lも必要であるとともに、
抽出用ヘキサンも1つの試料について100mL以上必
要であり、クリーンケミストリの観点から好ましくな
い。
【0004】ところで、高感度検出する手法の一つに、
ガスクロマトグラフィがあり、この手法を油分の測定に
用いることが考えられるが、多成分に分離して個々の成
分ごとに量を測定することができても、トータル量での
換算値を得ることは困難であるといった問題がある。
【0005】そこで、上記の問題を解決できる油分測定
方法として、図2に示す油分測定装置Aを用いて行なう
ものが提案されている。すなわち、この油分測定装置A
は、上流側から順に、燃焼炉21と、水分吸着器2と、
ガス分析部3と、ポンプ4と、流量制御器5とを備えて
いる。
【0006】前記燃焼炉21は、上流部分にキャリアガ
ス導入口9を備えているとともに、下流部分に加熱部8
を備えている。なお、11は燃焼炉21の内部を移動す
るボート、11aはこのボート11を操作する操作棒で
ある。また、15は前記キャリアガス導入口9に接続さ
れる流路であり、15aはキャリアガス源、15bは流
量計測手段、15cは流量調整弁部である。
【0007】上記の構成からなる油分測定装置Aでは、
まず、液体中の油分をヘキサンで抽出してヘキサン抽出
液をつくるという工程を、前記JIS K 0102の
24.1に準拠して行なった後、前記燃焼炉21の外部
において、前記ヘキサン抽出液に対して熱風をあてるな
どしてヘキサン抽出液からヘキサンを揮散させ、ヘキサ
ン抽出物質を得る。
【0008】次に、前記ヘキサン抽出物質をボート11
に収容した後、このボート11を前記燃焼炉21の一端
側からその内部に挿入し、燃焼炉21の一端側を栓22
で閉じた状態にして、燃焼炉21内を気密にする。続い
て、前記燃焼炉21内において、キャリアガス導入口9
からのキャリアガスをしばらく流す。これは、前記ボー
ト11を燃焼炉21内に挿入した際に、空気中の二酸化
炭素が同時に燃焼炉21内に巻き込まれるためであり、
その巻き込んだ二酸化炭素がガス分析部3を通過して外
部に放出されたことを確認したのちに、前記ボート11
を加熱部8内に移動させ、ヘキサン抽出物質の燃焼およ
び酸化を行って二酸化炭素に変換し、最後に、前記ガス
分析部3にて測定した二酸化炭素濃度から油分濃度を算
出するのである。
【0009】ヘキサンの揮散を一般的な燃焼炉が有する
燃焼管などの密閉系にて行うと、多量のヘキサンが揮散
・燃焼した場合には爆発燃焼の危険性があるが、上記の
方法では、ヘキサンの揮散を大気中で行うため、そのよ
うなおそれがないのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法で
は、前記ボート11やヘキサン抽出物質に大気中の二酸
化炭素が吸着してしまうことから、大気中の二酸化炭素
の影響によって測定誤差が生じるため、特に微量測定に
適さないものとなる。
【0011】また、他の油分測定方法として、図3に示
す油分測定装置Bを用いて行なうものが提案されてい
る。なお、図2の油分測定装置Aに示したものと同一構
造の部材については、同じ符号を付し、その説明を省略
する。油分測定装置Bは、上記油分測定装置Aに比し
て、燃焼炉21の前記栓22が設けられていた位置に、
前記流路15を分岐してなる流路23が接続されてお
り、また、燃焼炉21の内部にヘキサン抽出液を注入す
るための注入口10が設けられており、さらに、前記注
入口10が形成された部分の近辺に加熱ヒータ12が形
成されており、また、この加熱ヒータ12の外側に冷却
ブロアー24が配置されている点で異なる。なお、15
d,23a,25aは、それぞれ開閉弁である。
【0012】上記の構成からなる油分測定装置Bでは、
まず、液体中の油分をヘキサンで抽出してヘキサン抽出
液をつくるという工程を、前記JIS K 0102の
24.1に準拠して行なった後、前記ヘキサン抽出液を
注入口10から燃焼炉21内に配置されたボート11内
に注入し、このボート11においてヘキサン抽出液から
ヘキサンを揮散させ、ヘキサン抽出物質を得る。そし
て、このとき、前記流路15から燃焼炉21内に送った
キャリアガスによって、揮散したヘキサンを流路23側
へと排出し、流路23に設けられた排出流路25から外
部に排出する。
【0013】次に、前記流路23から燃焼炉21内にキ
ャリアガスを送り、そのキャリアガスがガス分析部3側
へと向かう状態とした後、前記ヘキサン抽出物質を収容
したボート11を、前記加熱ヒータ12によって急速加
熱し、前記ヘキサン抽出物質を蒸発させる。蒸発したヘ
キサン抽出物質は、前記キャリアガスによって加熱部8
へと送られ、燃焼および酸化して二酸化炭素に変換さ
れ、最後に、前記ガス分析部3にて測定した二酸化炭素
濃度から油分濃度を算出するのである。
【0014】上記の方法では、大気中の二酸化炭素の影
響を受けることはないが、多量のヘキサンが揮散・燃焼
した場合には爆発燃焼の危険性がある。また、前記加熱
ヒータ12によって蒸発したヘキサン抽出物質の一部
が、燃焼炉21の加熱部8と加熱ヒータ12との間に形
成される低温部に付着し、これによって測定誤差が生じ
ることとなる。
【0015】さらに他の油分測定方法として、図4に示
す油分測定装置Cを用いて行なうものが提案されてい
る。なお、図2および図3の油分測定装置A,Bに示し
たものと同一構造の部材については、同じ符号を付し、
その説明を省略する。油分測定装置Cは、上記油分測定
装置Bに比して、前記ボート11および加熱ヒータ12
に代えて、内側に石英ウール(図示せず)を保持し、通
電状態で発熱する発熱コイル26と、この発熱コイル2
6に電流を供給するための電源27とを設けてある点で
異なる。
【0016】上記の構成からなる油分測定装置Cでは、
まず、液体中の油分をヘキサンで抽出してヘキサン抽出
液をつくるという工程を、前記JIS K 0102の
24.1に準拠して行なった後、前記ヘキサン抽出液を
注入口10から燃焼炉21内に配置された発熱コイル2
6上に滴下し、この発熱コイル26においてヘキサン抽
出液からヘキサンを揮散させ、ヘキサン抽出物質を得
る。そして、このとき、前記流路15から燃焼炉21内
に送ったキャリアガスによって、揮散したヘキサンを流
路23側へと排出し、流路23に設けられた排出流路2
5から外部に排出する。
【0017】次に、前記流路23から燃焼炉21内にキ
ャリアガスを送り、そのキャリアガスがガス分析部3側
へと向かう状態とした後、前記ヘキサン抽出物質を保持
する発熱コイル26に、前記電源27から大電流を供給
することによって瞬間的に高温加熱し、前記ヘキサン抽
出物質を蒸発させる。蒸発したヘキサン抽出物質は、前
記キャリアガスによって加熱部8へと送られ、燃焼およ
び酸化して二酸化炭素に変換され、最後に、前記ガス分
析部3にて測定した二酸化炭素濃度から油分濃度を算出
するのである。
【0018】上記の方法では、前記油分測定装置Bを用
いる方法と同様に、大気中の二酸化炭素の影響を受ける
ことはないが、多量のヘキサンが揮散・燃焼した場合に
は爆発燃焼の危険性がある。また、油分測定装置Bでの
加熱ヒータ12による加熱に比して、前記発熱コイル2
6では、ヘキサン抽出物質をより瞬間的にかつ高温で加
熱することができるが、それでもなお、発熱コイル26
によって蒸発したヘキサン抽出物質の一部が、燃焼炉2
1の加熱部8と加熱ヒータ12との間に形成される低温
部に付着し、これによって測定誤差が生じることは防止
できなかった。
【0019】本発明は、上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的は、油分抽出溶媒の揮散を安全に行
え、かつ精度よく測定することができる油分測定方法お
よび装置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の油分測定方法は、液体中の油分を油分抽出
溶媒で抽出して油分抽出液をつくり、この油分抽出液か
ら油分抽出溶媒を揮散させ、残留分を燃焼させることに
より発生した二酸化炭素から油分を測定する油分測定方
法であって、一端側に開放部を有し、他端側に加熱部を
有するとともに、前記開放部と加熱部との間にキャリア
ガスを導入するためのキャリアガス導入口を有する燃焼
炉内において、前記キャリアガス導入口から導入される
キャリアガスを燃焼炉の一端側と他端側とに分流して流
しつつ、前記油分抽出溶媒の揮散を前記キャリアガス導
入口よりも一端側よりの位置で行い、前記残留分の燃焼
を前記加熱部にて行う(請求項1)。
【0021】上記の構成によれば、油分抽出溶媒の揮散
を安全に行え、かつ精度よく測定することができる油分
測定方法を提供することができる。
【0022】また、前記燃焼炉の一端側に流れるキャリ
アガスの流量を他端側に流れるキャリアガスの流量より
も大きくするとしてもよい(請求項2)。この場合に
は、揮散炉内の前記キャリアガス導入口よりも一端側よ
りの位置で油分抽出溶媒を揮散させることにより、揮散
した油分抽出溶媒が他端側に流れることを確実に防止す
ることが可能となる。
【0023】本発明の油分測定装置は、液体中の油分を
油分抽出溶媒で抽出して油分抽出液をつくり、この油分
抽出液から油分抽出溶媒を揮散させ、残留分を燃焼させ
ることにより発生した二酸化炭素から油分を測定するた
めの油分測定装置であって、一端側に開放部を有し、他
端側に加熱部を有するとともに、前記開放部と加熱部と
の間にキャリアガスを導入するためのキャリアガス導入
口を有する燃焼炉を備え、前記キャリアガス導入口から
導入されるキャリアガスを燃焼炉の一端側と他端側とに
分流して流しつつ、前記油分抽出溶媒の揮散を前記キャ
リアガス導入口よりも一端側よりの位置で行い、前記残
留分の燃焼を前記加熱部にて行うように構成した(請求
項3)。
【0024】また、前記燃焼炉の一端側に流れるキャリ
アガスの流量が他端側に流れるキャリアガスの流量より
も大きくなるように構成したとしてもよい(請求項
4)。
【0025】上記の構成によれば、油分抽出溶媒の揮散
を安全に行え、かつ精度よく測定することができる油分
測定装置を提供することができる。その他、上記油分測
定装置によって得られる効果は、上記油分測定方法によ
って得られる効果と同様である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の詳細について図
を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施例に
係る油分測定方法に用いる油分測定装置Dの構成を概略
的に示す説明図である。油分測定装置Dは、液体中の油
分を油分抽出溶媒で抽出して油分抽出液をつくり、この
油分抽出液から油分抽出溶媒を非密閉系で揮散させ、残
留分(残差分)を燃焼させることにより発生した二酸化
炭素から油分を測定するためのものである。なお、本実
施例では、前記油分抽出溶媒としてヘキサン(n−ヘキ
サン)Hを用いる。
【0027】そして、前記油分測定装置Dは、上流側か
ら順に、前記油分抽出溶媒を揮散させるための部分(以
下、揮散部という)1aを有する燃焼炉1と、水分吸着
器2と、ガス分析部3と、ポンプ4と、流量制御器5と
を備えている。
【0028】前記燃焼炉1は、ほぼ水平方向に配置され
る細長い空間6aを形成する試料気化管としての管体6
と、この管体6(空間6a)の一端側(一端)に設けら
れる開放部7と、前記管体6(空間6a)の他端側(他
端部)に設けられる加熱部8と、前記管体6における開
放部7と加熱部8との間の位置に設けられキャリアガス
導入口9と、前記管体6におけるキャリアガス導入口9
と前記開放部7との間に設けられる注入口10とを有し
ている。
【0029】また、前記燃焼炉1の内部には、燃焼炉1
内において前記注入口10が設けられている位置から前
記加熱部8内における上流部分の位置まで移動し、かつ
前記油分抽出液を収容するように構成されたボート11
が設けられている。
【0030】前記揮散部1aは、前記開放部7および加
熱部8に連なる状態で、前記キャリアガス導入口9と開
放部7との間に位置する部分である。
【0031】前記開放部7は、前記空間6aを外部(大
気)に連通する状態とするためのものである。
【0032】前記加熱部8は、炭化水素を酸化して二酸
化炭素に変換する酸化炉としての機能も有するものであ
り、前記管体6の外周に配置される加熱ヒータ12と、
前記空間6aにおける前記加熱ヒータ12の内側に相当
する範囲において、その下流部分に配置される石英ウー
ル13および酸化触媒14とを備えている。
【0033】前記加熱ヒータ12は、その内側に相当す
る範囲にある空間6aを約800〜900℃に加熱す
る。
【0034】前記キャリアガス導入口9には、例えばキ
ャリアガスCGを収容したボンベからなるキャリアガス
源15aを上流側に有し、その下流側に前記キャリアガ
ス源15aからのキャリアガスCGの流量を計測する流
量計測手段15bと、この流量計測手段15bの計測結
果に基づいてその開度が調整される流量調整弁部15c
とが設けられた流路15が接続されている。
【0035】前記キャリアガス源15aから供給される
キャリアガスCGは、酸素ガスのみからなるか、あるい
は窒素,アルゴンなどの不活性ガスと酸素ガスとを混合
した混合ガスである。そして、燃焼炉1内に対してキャ
リアガス源15aからキャリアガスCGを導入すること
により、燃焼炉1内が常に酸素雰囲気となる。
【0036】前記流量計測手段15bとしては、例え
ば、マスフローメータを用いることができる。なお、前
記流量計測手段15bおよび流量調整弁部15cとを一
体的に設けて流量制御手段(図示せず)として構成して
もよく、この場合、前記流量制御手段としては、マスフ
ローコントローラを用いることができる。
【0037】そして、本実施例では、前記キャリアガス
源15aから供給されるキャリアガスCGの流量が、
1.0L/minとなるように設定されている。
【0038】前記注入口10は、前記油分抽出液を管体
6の内部(前記揮散部1a)に注入するためのものであ
る。
【0039】前記ボート11は、例えば、石英もしくは
白金によって形成されており、前記開放部7を挿通する
操作棒11aの操作によって空間6a内を移動する。
【0040】前記ガス分析部3は、前記燃焼炉1の下流
側に送られたガス中に含まれる二酸化炭素の濃度を測定
するもので、例えば非分散型赤外線ガス分析計(NDI
R)よりなり、その途中に前記水分吸着器2を備えたガ
ス流路16を介して前記燃焼炉1の下流側に接続されて
いる。
【0041】前記ポンプ4および流量制御器5は、前記
ガス分析部3の下流側に設けられたガス流路17中に設
けられ、前記流量制御器5の制御によってポンプ4の吸
引量が調整できるように構成してある。
【0042】そして、前記ポンプ4によってガスを吸引
する流量が、前記キャリアガス導入口9から燃焼炉1内
に導入するキャリアガスCGの流量よりも小さくなるよ
うに、前記ポンプ4は流量制御器5によって制御される
のであり、本実施例では、前記流量制御器5は、ガス流
路17を流れるガスの流量(ポンプ4によってガスを吸
引する流量)が0.2L/minとなるように前記ポン
プ4を制御する。
【0043】次に、上記の構成からなる油分測定装置D
を用いて行なう油分測定方法について説明する。まず、
液体状の試料を採取し、その試料中の油分を油分抽出溶
媒で抽出して油分抽出液をつくる必要がある。本実施例
では、上述したように、油分抽出溶媒としてヘキサンH
を用いるのであり、試料中の油分をヘキサンHで抽出し
て油分抽出液としてのヘキサン抽出液をつくるのであ
る。この工程は、前記JIS K0102の24.1に
準拠して行なう。
【0044】(1)まず、試料(例えば工場排水)を、
広口ガラス瓶に採取する。採取した試料を保存する場合
は、メチルオレンジを指示薬として塩酸酸性で密栓保存
する。
【0045】(2)前記試料全量を分液ロートに移し、
メチルオレンジを指示薬として塩酸酸性とし、ヘキサン
Hを加えて振り混ぜ、放置する。
【0046】(3)前記放置により、水相とヘキサン相
に分離する。水相は前記広口ガラス瓶に戻し、ヘキサン
相は小型の分液ロートに移す。
【0047】(4)前記広口ガラス瓶の試料をヘキサン
Hを加えて再度抽出し、ヘキサン相を小型の分液ロート
内に合わせる。
【0048】(5)ヘキサン相に硫酸ナトリウムを加え
水分を除く。硫酸ナトリウムをろ過したヘキサン相を蒸
留フラスコに移す。
【0049】(6)蒸留フラスコの加熱温度を約80℃
としてヘキサンHを蒸留する。蒸留フラスコ内の液量が
2mLになるまで蒸留を行い、10mLのメスフラスコ
に移す。蒸留フラスコを少量のヘキサンHで洗浄し、1
0mLのメスフラスコに合わせる。最後に、ヘキサンH
で10mLにメスアップする。
【0050】上記(1)〜(6)の手順により、ヘキサ
ン抽出液が得られ、これを上記油分測定装置を用いて分
析するのである。
【0051】(7)まず、前記キャリアガス導入口9か
ら燃焼炉1内にキャリアガスCGを常に導入し続ける状
態とし、燃焼炉1内に導入したキャリアガスCGを前記
一端側および他端側に分流する。ここで、前記油分測定
装置Dでは、前記流路15から燃焼炉1内に供給される
キャリアガスCGは、燃焼炉1内に入ってすぐに分流
し、一端側に流れるキャリアガスCGの流量が他端側に
流れるキャリアガスCGの流量よりも大きくなるように
構成してある。
【0052】なお、本実施例では、1.0L/minで
燃焼炉1内に供給されたキャリアガスCGが、一端側に
0.8L/minだけ流れ、他端側に0.2L/min
だけ流れるように構成してある。また、一端側に流れた
キャリアガスCGは、開放部7から外部へと排出され、
他端側に流れたキャリアガスCGは、加熱部8を経て燃
焼炉1の下流側へと送られる。
【0053】(8)そして、(6)においてメスアップ
したヘキサン抽出液を、液体の定量採取および対象に対
する液体の定量注入を行なう機能を兼ね備えた採取注入
手段としてのメスピペット(またはマイクロピペット)
18によって1mL採取し、前記注入口10から燃焼炉
1内のボート11に供給(注入)する。もちろん、この
とき、前記ボート11を、前記注入口10の下方に移動
させておく。また、ボート11を適宜の温度(例えば、
約80℃)に加熱しておく必要がある場合には、予めボ
ート11を加熱部8内または加熱部8付近に移動して加
熱した後に、注入口10の下方に移動させればよい。
【0054】なお、前記注入口10から燃焼炉1の内部
に外部の空気が導入されないように構成しておく必要が
あり、前記空気の導入を防止するために、注入口10に
対して開閉自在な栓(図示せず)を設けてもよいが、本
実施例においては、前記注入口10を常に閉塞する栓を
設け、この栓をゴム栓やコルク栓によって形成し、かつ
前記採取注入手段に液体を注入するためのニードル18
aを具備して、ボート11に溶媒抽出液を供給するとき
には、前記ニードル18aで前記栓を挿通した状態とす
るように構成することが望ましい。
【0055】(9)ヘキサン抽出液を収容したボート1
1を所定時間放置しておくことにより、ボート11内の
ヘキサン抽出液からヘキサンHが揮散し、揮散したヘキ
サンHは前記キャリアガスCGにより一端側の開放部7
から外部に排出されるのであり、一方、前記ボート11
上には上記残留分としてのヘキサン抽出物質が残る。こ
のとき、前記ボート11を前記キャリアガス導入口9よ
りも一端側よりの位置に移動させる、言い換えれば、ヘ
キサン抽出液からのヘキサンHの揮散を前記キャリアガ
ス導入口9よりも一端側よりの位置において行なうよう
にすることにより、前記ヘキサン抽出液から揮散したヘ
キサンHが他端側(ガス分析部3側)へ流れてしまわな
いようにする。
【0056】なお、前記ボート11の位置(前記ヘキサ
ンHの揮散を行なおうとする位置)が、前記キャリアガ
ス導入口9に近すぎると、揮散したヘキサンHの一部が
他端側(ガス分析部3側)へと流れる可能性が高くな
り、また、前記ボート11の位置(前記ヘキサンHの揮
散を行なおうとする位置)が、前記開放部7に近すぎる
と、残留分(ヘキサン抽出物質)に空気中のHC(炭化
水素)やCO2 (二酸化炭素)が接触し、測定誤差を生
じさせる可能性が高くなることから、前記ボート11の
位置(前記ヘキサンHの揮散を行なおうとする位置)
を、キャリアガス導入口9および開放部7から一定以上
離しておく。
【0057】(10)所定時間(例えば、3分以内)が
経過し、前記ヘキサン抽出液からのヘキサンHの揮散が
完了すれば、ヘキサン抽出物質(残留分)を収容したボ
ート11を加熱部8に移動させる。この加熱部8の上流
部分において、前記ヘキサン抽出物質は瞬間的に燃焼
し、その後、加熱部8の下流部分において、前記燃焼に
よって生じた燃焼ガスG中のHC(炭化水素)がH2
および二酸化炭素(CO 2 )に変換される。なお、前記
ヘキサン抽出物質の燃焼効率は、前記加熱部8内に設け
られた石英ウール13および酸化触媒14によって上昇
することとなる。
【0058】上記のように、前記ヘキサン抽出物質(残
留分)の燃焼効率を上昇させることにより、前記残留分
の燃焼を、前記加熱部8内のみでかつ瞬間的に行うこと
ができ、前記ヘキサン抽出物質から蒸発・気化した油分
(残留分)が、燃焼炉1内に形成される低温部に付着・
吸着し、これによって測定誤差が生じるということを確
実に防ぐことが可能となる。
【0059】(11)そして、前記燃焼ガスGは、キャ
リアガスCGによって燃焼炉1の下流側に接続されたガ
ス流路16へと導出され、このガス流路16中に設けら
れた前記水分吸着器2によって、前記燃焼ガスG中のH
2 O(水分)が除去される。
【0060】(12)上記のように水分が除去され乾い
た状態の燃焼ガスGが、前記ガス分析部3に供給され、
このガス分析部3において、二酸化炭素の測定が行なわ
れる。そして、前記ガス分析部3から出力された信号を
コンピュータにおいて処理することにより二酸化炭素濃
度(CO2 濃度)が得られる。詳しくは、前記二酸化炭
素濃度を求めるために、前記燃焼炉1とガス分析部3と
の間にあるガス流路16から少量の二酸化炭素の標準ガ
スを導入してガス分析部3に送り、二酸化炭素濃度(も
しくは炭素量)と前記ガス分析部3から前記コンピュー
タに出力される信号(例えば、吸収感度などの測定値に
相当する信号)とを対応させた検量線を予め作成し、こ
れを前記コンピュータにインプットしておくのである。
このように構成することにより、炭素量として1〜30
μg程度の量を測定できることになり、従来の上記重量
法の100倍以上の感度を実現することが可能となる。
【0061】(13)引き続き、前記コンピュータによ
り、上記のように得られる二酸化炭素濃度を油分の重量
(油分濃度)に換算する。この換算は、前記二酸化炭素
濃度がCH2 からなる油分が燃焼し二酸化炭素となって
得られたものとみなして行なわれる。詳しくは、予め作
成し、前記コンピュータにインプットしておいた二酸化
炭素濃度とCH2 の量とを対応させた検量線に基づい
て、前記二酸化炭素濃度からCH2 としての油分量を、
例えばmg単位で求めることができる。
【0062】ここで、前記みなし換算に用いる油分とし
て、CH2 に代えて、一般に等量のオクタンとセタンと
からなる混合物を指す標準物質を採用してもよい。ま
た、試料の油分(前記油分抽出溶媒で抽出した油分)の
成分が事前に判明している場合には、その物質で上記検
量線を作成し、油分重量(油分濃度)を求めればよい。
さらに、前記試料の油分が、植物油などの油分で酸素を
含むことが判明しているときには、植物油の主成分であ
るオレイン酸,リノール酸などに含まれる炭素量が平均
で77%であることを用いて油分重量(濃度)を算出す
ればよい。
【0063】(14)上記のようにガス分析部3の測定
に用いられた燃焼ガスGは、キャリアガスCGによって
ガス分析部3の下流側のポンプ4および流量制御器5に
送られた後、油分測定装置の外に放出され、適宜に処理
される。
【0064】上記の構成からなる油分測定方法および装
置Dでは、ガス分析部3における二酸化炭素の検出感度
は、炭素量換算で数μgといった微量であっても精度よ
く測定することができ、従って、ヘキサンH(油分抽出
溶媒)に抽出される試料(油分)がきわめて少量(微
量)であっても、高感度・高精度の測定が可能である。
そして、試料が微量であるが故にヘキサンH(油分抽出
溶媒)の除去(揮散)を迅速に行なうことができ、それ
だけ、測定に要する時間が短縮化され、迅速に結果を得
ることが出来る。
【0065】また、ヘキサン抽出液(溶媒抽出液)より
ヘキサンH(油分抽出溶媒)を除去する(揮散させる)
工程からヘキサン抽出物質(溶媒抽出物質)を燃焼・酸
化し、測定を行なう工程までを、酸素雰囲気で大気から
隔離した状態で行なうことができるので、油分濃度の測
定に大気中の二酸化炭素の影響が及ぶことがなく、繰り
返し分析精度変動係数で10%以下となり、高精度化が
図れる。
【0066】さらに、ヘキサン抽出液(溶媒抽出液)よ
りヘキサンH(油分抽出溶媒)を除去する(揮散させ
る)工程からヘキサン抽出物質(溶媒抽出物質)を燃焼
・酸化し、測定を行なう工程までの間に、前記キャリア
ガスCGの流路を切り換えたりする必要がなく、非常に
簡易に測定することが可能となる。
【0067】また、前記ヘキサン抽出物質(溶媒抽出物
質)を高温の加熱部8内に挿入して瞬間的に燃焼させる
ようにしてあり、前記ヘキサン抽出物質(溶媒抽出物
質)中の比較的高沸点のものをも瞬間的に燃焼させるこ
とができるため、従来のように、ヘキサン抽出物質(溶
媒抽出物質)から蒸発・気化した油分のうち、特に高沸
点のものが、高温部の上流側に形成される低温部に付着
・吸着し、これによって測定誤差が生じるということを
確実に防ぐことが可能となる。
【0068】また、ヘキサン(油分抽出溶媒)の揮散を
大気中で行うと、大気中の二酸化炭素の影響によって測
定誤差が生じ、前記揮散を一般的な燃焼炉が有する燃焼
管などの密閉系において行うと、多量のヘキサン(油分
抽出溶媒)が揮散・燃焼した場合には爆発燃焼の危険性
があるばかりでなく、燃焼炉の低温部などに付着したヘ
キサン(油分抽出溶媒)の影響がいつまでも継続するた
め正確な測定ができないというおそれがあるが、上記の
構成からなる油分測定方法および装置Dでは、一端側に
開放部7を有する燃焼炉1(つまり、開放系)にてヘキ
サン(油分抽出溶媒)を揮散させるため、上記のような
爆発燃焼や測定誤差が発生することを確実に防止するこ
とが可能となる。
【0069】また、前記燃焼炉1内の前記キャリアガス
導入口9よりも一端側よりの位置(揮散部1a)でヘキ
サン(油分抽出溶媒)を揮散させるとともに、燃焼炉1
内に導入されたキャリアガスCGが前記一端側および他
端側に分流し、一端側に流れるキャリアガスCGの流量
が他端側に流れるキャリアガスCGの流量よりも大きく
なるように構成してあることから、揮散部1aで揮散さ
せたヘキサン(油分抽出溶媒)が他端側に流れることを
確実に防止することが可能となる。
【0070】なお、上記実施例では、キャリアガス源1
5aから供給されるキャリアガスCGとして、酸素ガス
のみからなるか、あるいは不活性ガスと酸素ガスとを混
合した混合ガスであるとしているが、このような構成に
限るものではなく、例えば、空気を前記キャリアガスC
Gとして用いてもよい。そして、この場合には、前記キ
ャリアガス源15aの下流側に、キャリアガスCG中の
炭化水素と二酸化炭素(CO2 )とを除去するための手
段を設けるようにすればよい。なお、前記キャリアガス
CG中の炭化水素および二酸化炭素の量が既知で、かつ
その量が経時的に変化せず一定であり、さらに、演算等
によって前記炭化水素および二酸化炭素が測定値に及ぼ
す影響を除去できるのであれば、前記炭化水素と二酸化
炭素とを除去するための手段を設けなくともよい。ま
た、前記キャリアガスCGとして酸素を含まないガスを
用い、酸素を燃焼炉1内に供給するための酸素導入口を
別途設けてもよい。
【0071】また、上記実施例では、ガス分析部3の下
流側にポンプ4および流量制御器5を設けてあるが、こ
のような構成に限るものではなく、例えば、前記ポンプ
4および流量制御器5を設けなくともよく、また、前記
ポンプ4および流量制御器5に相当するものを、前記燃
焼炉1の他端側に設けてもよい。
【0072】さらに、前記ポンプ4および流量制御器5
を制御することにより、油分抽出溶媒を揮散させる場合
と、残留分を加熱部8にて加熱燃焼させる場合とで、燃
焼炉1の他端側に流れるキャリアガスの流量を変化させ
てもよい。
【0073】また、上記実施例では、ヘキサン抽出液
(溶媒抽出液)を燃焼炉1内に注入するための注入口1
0を設けてあるが、この注入口10を設けなくともよ
い。この場合には、例えば、前記開放部7から前記ボー
ト11にヘキサン抽出液(溶媒抽出液)を注入すればよ
い。
【0074】また、上記実施例において、前記加熱部8
に移動して高温となったボート11を短時間で冷却する
ために、前記管体6のキャリアガス導入口9よりも一端
側よりの位置の外側に、例えば、図3に示す冷却ブロア
ー24などの冷却手段を配置してもよく、また、前記流
路15中などに前記キャリアガス導入口9から燃焼炉1
内に導入されるキャリアガスを冷却するための冷却手段
を設けてもよい。
【0075】また、上記実施例では、ボート11を一つ
のみ用いているが、例えば、ボート11を二つ用意し、
前記加熱部8内に移動させた一方のボート11上でこの
ボート11に収容したヘキサン抽出物質(溶媒抽出物
質)の燃焼を行なうと同時に、前記燃焼炉1内の前記キ
ャリアガス導入口9よりも一端側よりの位置に移動させ
た他方のボート11にヘキサン抽出液(溶媒抽出液)を
注入し、ヘキサンHを揮散させるという操作を、前記二
つのボート11,11を交互に移動させて順次行うよう
にすれば、より効率よく測定を行なうことが可能とな
る。
【0076】また、上記実施例では、前記加熱部8内に
酸化触媒14を設けて、加熱部8を酸化炉に兼用してお
り、これによって、酸化炉を加熱部8と別体として形成
する場合に比して、構造がコンパクトとなり、また、加
熱部8内におけるヘキサン抽出物質(溶媒抽出物質)の
燃焼効率が上昇することとなっているが、このような構
成に限るものではなく、例えば、前記加熱部8内に酸化
触媒14を設けず、燃焼炉1と水分吸着器2との間に、
酸化炉(図示せず)を設けるようにしてもよい。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、上記の構成からな
る本発明によれば、油分抽出溶媒の揮散を安全に行え、
かつ精度よく測定することができる油分測定方法および
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る油分測定方法に用いる
油分測定装置の構成を概略的に示す説明図である。
【図2】従来の油分測定方法に用いる油分測定装置の構
成を概略的に示す説明図である。
【図3】他の従来の油分測定方法に用いる油分測定装置
の構成を概略的に示す説明図である。
【図4】さらに他の従来の油分測定方法に用いる油分測
定装置の構成を概略的に示す説明図である。
【符号の説明】
1…燃焼炉、7…開放部、8…加熱部、9…キャリアガ
ス導入口、D…油分測定装置、H…油分抽出溶媒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 31/00 G01N 31/00 V 31/12 31/12 A 33/18 33/18 B (72)発明者 吉田 智至 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内 (72)発明者 中原 武利 大阪府大阪狭山市狭山5−2232−3−2− 516 Fターム(参考) 2G042 AA01 BE10 CA02 CB03 DA04 EA03 EA04 FA08 FA16 FB01 FB04 GA03 GA10 HA02 HA07 2G052 AA06 AB11 AB12 AD26 AD42 CA03 CA04 CA12 CA18 CA28 CA48 EA03 EB01 EB03 EB11 ED07 FB02 FB08 FD02 FD18 GA11 HA15 HB07 JA03 JA07 JA09 JA11 JA25 4D056 AB13 AB14 AC02 BA20 CA15 CA17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体中の油分を油分抽出溶媒で抽出して
    油分抽出液をつくり、この油分抽出液から油分抽出溶媒
    を揮散させ、残留分を燃焼させることにより発生した二
    酸化炭素から油分を測定する油分測定方法であって、一
    端側に開放部を有し、他端側に加熱部を有するととも
    に、前記開放部と加熱部との間にキャリアガスを導入す
    るためのキャリアガス導入口を有する燃焼炉内におい
    て、前記キャリアガス導入口から導入されるキャリアガ
    スを燃焼炉の一端側と他端側とに分流して流しつつ、前
    記油分抽出溶媒の揮散を前記キャリアガス導入口よりも
    一端側よりの位置で行い、前記残留分の燃焼を前記加熱
    部にて行うことを特徴とする油分測定方法。
  2. 【請求項2】 前記燃焼炉の一端側に流れるキャリアガ
    スの流量を他端側に流れるキャリアガスの流量よりも大
    きくする請求項1に記載の油分測定方法。
  3. 【請求項3】 液体中の油分を油分抽出溶媒で抽出して
    油分抽出液をつくり、この油分抽出液から油分抽出溶媒
    を揮散させ、残留分を燃焼させることにより発生した二
    酸化炭素から油分を測定するための油分測定装置であっ
    て、一端側に開放部を有し、他端側に加熱部を有すると
    ともに、前記開放部と加熱部との間にキャリアガスを導
    入するためのキャリアガス導入口を有する燃焼炉を備
    え、前記キャリアガス導入口から導入されるキャリアガ
    スを燃焼炉の一端側と他端側とに分流して流しつつ、前
    記油分抽出溶媒の揮散を前記キャリアガス導入口よりも
    一端側よりの位置で行い、前記残留分の燃焼を前記加熱
    部にて行うように構成したことを特徴とする油分測定装
    置。
  4. 【請求項4】 前記燃焼炉の一端側に流れるキャリアガ
    スの流量が他端側に流れるキャリアガスの流量よりも大
    きくなるように構成した請求項3に記載の油分測定装
    置。
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