JP3763863B2 - 装飾紐縫い付け刺繍機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は装飾紐縫い付け刺繍機に関し、特に被刺繍物に対して装飾紐を縫い付ける技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば被服等の被刺繍物に装飾紐を縫い付ける方法として、2種類の方法が知られている。その一つは、装飾紐上に針を落とし、装飾紐そのものに刺繍糸を刺し通して縫い付ける方法である。この方法は、一般に厚みが薄いテープ状の装飾紐を縫い付ける場合に用いられる。
他の一つは、装飾紐上には針を落とさず、装飾紐の上面を幅方向に対して跨ぐように被刺繍物に針を落とし、刺繍糸で装飾紐を押さえ付けるように縫い付ける方法である。この方法は、一般に厚みのあるコード状の装飾紐を縫い付ける場合に用いられる。
【0003】
ところで、後者の方法において、装飾紐の幅が比較的小さいときは、「千鳥振り」と呼ばれる動作を行いながら装飾紐を被刺繍物に縫い付ける。この千鳥振りは、装飾紐上には直接針を落とさないようにするため、装飾紐の長手方向に沿う針落ち位置に関する一つのデータ(以下、「ステッチデータ」と呼ぶ。)ごとに装飾紐をその装飾紐の短手方向に振らせ、そのステッチデータで指定された位置の被刺繍物に針を落としている。したがって、千鳥振りを行うことによって、図15に示すような縫い付けができる。
すなわち、装飾紐200をステッチデータで指定される位置P200,P202,P204の順に従って縫い付けると、刺繍糸202は装飾紐200を跨がるように、かつ、位置P200,P202,P204上で被刺繍物に針が落とされる。
【0004】
ところで、上記千鳥振りを行うための機構では、縫い付け可能な装飾紐の幅は一定の範囲に限られている。このため、装飾紐の幅が大きくなると千鳥振りによる縫い付けが行えなくなる。この場合には、装飾紐を被刺繍物に縫い付けるために針を落とす位置、すなわち刺繍枠を移動させる移動量データを作成する必要がある。従来、この移動量データは、装飾紐の幅に基づいて一針ごとの針落ち位置を算出していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、移動量データの算出作業は複雑であり、また多量のデータについて行わなければならない。したがって、実際に刺繍を行う前の算出作業に相当の時間を要していた。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その課題は、装飾紐の幅とステッチデータとに基づいて針落ち位置を自動的に算出し、算出された針落ち位置に従って装飾紐の縫い付けを行うことである。
【0006】
【課題を解決するための第1の手段】
本出願の請求項1に記載された発明の装飾紐縫い付け刺繍機は、図1に模式的に示すように、装飾紐の長手方向に沿う位置データの並び14と、その装飾紐の幅Rに関する幅データ12とを記憶する記憶手段10と、その記憶手段10に記憶されている位置データの並び14に基づいて、前記装飾紐の幅方向の向きを算出する方向算出手段20と、その方向算出手段20によって算出された幅方向の向きと、前記記憶手段10に記憶されている前記幅データ12とに基づいて、前記位置データの並び14のうちの一対の位置データに対応させ、当該一対の位置データで示す位置14a,14bから前記幅方向の向きに沿って幅データの幅だけ離れている位置を針落ち位置とし、前記装飾紐の両縁部上に向かい合って位置する少なくとも一対の針落ち位置30a,30bを求める演算手段30と、その演算手段30によって求められた針落ち位置30a,30bに基づいて刺繍枠を駆動させ、前記装飾紐を縫い付ける駆動手段40とを有する。
【0007】
ここで、「装飾紐の幅に関する幅データ」には、装飾紐の短手方向における装飾紐そのものの幅Rのみならず、装飾紐の中心線上に沿う位置データの場合には装飾紐の短手方向における装飾紐の半分の幅等のように、おおよそ装飾紐を縫い付けるために必要となる装飾紐の短手方向における幅をも含むものとする。
また、「位置データ」には、絶対位置のデータ〔図1に示す(xm,ym),(xn,yn),(xp,yp),(xi,yi)等〕のみならず、相対位置〔図1に示す(Δxm,Δym),(Δxn,Δyn),(Δxi,Δyi)等〕を積算することによって絶対位置が求められる場合におけるその相対位置のデータをも含むものとする。
さらに、「位置データの位置」は位置データによって指定される位置を意味し、「幅データの幅」は幅データによって指定される幅を意味する。
そして、「装飾紐の両縁部上に向かい合って位置する」という場合には、交互に一つの針落ち位置が存する場合だけでなく、交互に複数個の針落ち位置が存する場合をも含むものとする。
【0008】
【第1の手段による作用】
請求項1の発明によれば、方向算出手段20は装飾紐の幅方向の向きを算出する。算出された幅方向の向きと幅データ12とに基づいて、演算手段30は位置データの並び14のうちの一対の位置データ14a,14bに対応させて少なくとも一対の針落ち位置30a,30bを求める。こうして針落ち位置30a,30bに基づいて、駆動手段40が刺繍枠を駆動させ、装飾紐を縫い付ける。したがって、針落ち位置が自動的に算出されるので、装飾紐の縫い付けを簡単に行うことが可能になる。
【0009】
【課題を解決するための第2の手段】
本出願の請求項2に記載された発明の装飾紐縫い付け刺繍機は、請求項1に記載の装飾紐縫い付け刺繍機において、前記演算手段30は、前記方向算出手段20によって算出された幅方向の向きと、前記記憶手段10に記憶されている前記幅データ12とに基づいて、前記位置データの並び14のうちの一対の位置データに対応させ、前記装飾紐の両縁部上に向かい合って位置する二対の針落ち位置を求める構成である。
【0010】
【第2の手段による作用】
請求項2の発明によれば、演算手段30は、一対の位置データに対応させて、向きと幅データ12とに基づいて装飾紐の両縁部上に向かい合って位置する二対の針落ち位置を求める。このため、一対の位置データで指定される位置の間に、装飾紐の両縁部を往復する縫い付けが行われるので、装飾紐を確実に縫い付けることが可能になる。
【0011】
【課題を解決するための第3の手段】
本出願の請求項3に記載された発明の装飾紐縫い付け刺繍機は、請求項1に記載の装飾紐縫い付け刺繍機において、前記記憶手段10には、第1所定幅と第2所定幅とがさらに記憶されており、その第1所定幅と第2所定幅との和は前記幅データ12の幅Rであり、前記演算手段30は、前記位置データの並び14のうちの一対の位置データに基づいて、一方の位置データの位置から前記装飾紐の幅方向の向きに対して前記第1所定幅に位置する第1の針落ち位置と、他方の位置データの位置から前記装飾紐の幅方向の向きとは逆の向きに対して前記第2所定幅に位置する第2の針落ち位置とを求める構成である。
【0012】
【第3の手段による作用】
請求項3の発明によれば、演算手段30は、位置データの並び14のうちの一対の位置データに基づいて、一方の位置データの位置から装飾紐の幅方向の向きに対して第1所定幅に位置する第1の針落ち位置と、他方の位置データの位置から装飾紐の幅方向の向きとは逆の向きに対して第2所定幅に位置する第2の針落ち位置とを求める。このため、一対の位置データで指定される位置の間に、装飾紐の両縁部を往復する縫い付けが行われるので、装飾紐をジグザグ状に縫い付けることが可能になる。
【0013】
【課題を解決するための第4の手段】
本出願の請求項4に記載された発明の装飾紐縫い付け刺繍機は、請求項3に記載の装飾紐縫い付け刺繍機において、前記記憶手段10には、装飾紐の中心線上に沿う位置データの並び14と、その装飾紐の半幅に関する幅データとが記憶されており、前記演算手段30は、前記記憶手段10に記憶されている位置データの並び14について、第1の位置データの位置と第2の位置データの位置との間を結ぶ線分と、その第2の位置データの位置と第3の位置データの位置との間を結ぶ線分との間になす角度の二等分線上に、交互に向きを変えながら前記第2の位置データの位置から前記幅データの幅Rだけ離れている針落ち位置を求める構成である。
【0014】
【第4の手段による作用】
請求項4の発明によれば、演算手段10は、三つの位置データに基づく二つの線分における角度の二等分線上に、交互に向きを変えながら針落ち位置を求める。このため、二つの線分における角度が変化しても、その角度の二等分線上の位置を縫い付けるので、特に曲線に沿って装飾紐を縫い付ける場合には見た目をよくすることが可能になる。
【0015】
【課題を解決するための第5の手段】
本出願の請求項5に記載された発明の装飾紐縫い付け刺繍機は、請求項1に記載の装飾紐縫い付け刺繍機において、前記記憶手段10には、装飾紐の縁部に沿う位置データの並び14と、その装飾紐の縁部に沿う針落ち間隔と、その装飾紐の幅Rに関する幅データ12とが記憶されており、前記演算手段30は、前記記憶手段10に記憶されている位置データの並び14について、第1の位置データの位置と第2の位置データの位置との間を結ぶ線分上に前記第1の位置データの位置から前記針落ち間隔だけ離れている第2の針落ち位置を求めるとともに、前記第1の位置データの位置と前記第2の針落ち位置との間の垂直二等分線上に前記第1の位置データの位置と前記第2の針落ち位置との中点から前記幅データの幅だけ離れている第1の針落ち位置を求め。前記駆動手段40は、前記記憶手段10に記憶されている第1の位置データの位置、前記演算手段30によって求められた第1の針落ち位置と第2の針落ち位置、前記記憶手段に記憶されている第2の位置データの位置に基づいて刺繍枠を駆動させ、前記装飾紐を縫い付ける構成である。
【0016】
【第5の手段による作用】
請求項5の発明によれば、演算手段30は、第1の位置データの位置から針落ち間隔だけ離れている位置を第2の針落ち位置として求め、第1の位置データの位置と第2の針落ち位置の間の距離である針落ち間隔を底辺とし、幅データの幅Rを高さとする二等辺三角形の頂点を第1の針落ち位置として求める。こうして求められた二つの針落ち位置に基づいて、駆動手段40が刺繍枠を駆動させ、装飾紐を縫い付ける。このため、装飾紐の縁部に沿う位置データの並び、針落ち間隔および幅データとによって、装飾紐の縁部に沿う縫い付けを含みながらもジグザグ状に進行する針落ち位置が自動的に算出され、装飾紐の縫い付けが可能になる。
【0017】
【課題を解決するための第6の手段】
本出願の請求項6に記載された発明の装飾紐縫い付け刺繍機は、実施例で用いた符号を参考のために括弧内に記せば、装飾紐の縁部に沿う位置データの並び14(P11,P12,P13,P14,P15)と、その装飾紐の幅Rに関する幅データ12とを記憶する記憶手段10と、その記憶手段10に前記位置データの並び14(P11,P12,P13,P14,P15)として記憶されている第1の位置データ(P11)、第2の位置データ(P12)および第3の位置データ(P13)を一組とし、前記第2の位置データ(P12)に基づいて、前記装飾紐の幅方向の向きを算出する方向算出手段20と、その方向算出手段20によって算出された幅方向の向きに沿って前記第2の位置データ(P12)の位置から前記幅データの幅Rだけ離れている針落ち位置(P21)を求め、次の一組にかかる第1の位置データを前記第3の位置データ(P13)以後の位置データに設定する演算手段40と、前記第1の位置データ(P11)の位置、前記演算手段30によって求められた針落ち位置(P21)前記第3の位置データ(P13)の位置に基づいて刺繍枠を駆動させ、前記装飾紐を縫い付ける駆動手段40とを有する。
【0018】
ここで、一組にかかる第1の位置データ、第2の位置データおよび第3の位置データは、必ずしも連続する位置データの並びに限らず、その位置データの並びにおける一定または不定の間隔ごとに指定される三つの位置データに対しても適用されるものとする。
【0019】
【第6の手段による作用】
請求項6の発明によれば、演算手段30は、位置データの並び14として記憶されている第1の位置データ(P11),第2の位置データ(P12)および第3の位置データ(P13)を一組とし、方向算出手段20によって算出された幅方向の向きに沿って上記一組の第2の位置データ(P12)の位置から幅データの幅Rだけ離れている針落ち位置(P21)を求める。駆動手段40は、当該一組の第1の位置データ(P11)の位置、演算手段30によって求められた針落ち位置(P21)当該一組の第3の位置データ(P13)の位置に基づいて刺繍枠を駆動させ、装飾紐を縫い付ける。次の一組については、演算手段30が第1の位置データを当該一組の第3の位置データ(P13)以後の位置データに設定する。すなわち、位置データの並び14に従って例えば一つおきに設定する場合は、第1の位置データ(P13)、第2の位置データ(P14)および第3の位置データ(P15)が一組となる。同様に例えば二つおきに設定する場合は、第1の位置データ(P14)、第2の位置データ(P15)および第3の位置データ(P15の次に並ぶ位置データ)が一組となる。したがって、装飾紐の縁部に沿う三つの位置データと幅データとによって、ジグザグ状に進行する縫い付けを行うことが可能になる。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図2は、装飾紐縫い付け刺繍機の全体構成を示すブロック図であって、本発明を実施するために必要な最小限の構成を示す。この装飾紐縫い付け刺繍機は、ミシン制御装置100を中心に構成されている。
図において、ミシン制御装置100は、CPU110、ROM102、RAM104、表示制御回路106、表示装置108、入力処理回路112および出力処理回路116によって構成されている。
【0021】
CPU110は、ROM102に格納されたミシン制御プログラムに従って装飾紐縫い付け刺繍機の全体を制御する。ROM102にはEEPROMが使用され、上記ミシン制御プログラムの他に、刺繍枠148をジグザグ状に移動させる相対移動量を算出する演算プログラム等が格納されている。なお、このROM102にはEEPROMに限らず、PROM、EPROMまたはフラッシュRAM等の不揮発性メモリを使用してもよい。
RAM104は記憶手段10の一つであって、DRAMが使用される。このRAM104には、装飾紐の幅Rに関する幅データ12と、その装飾紐の長手方向に沿う位置データの並び14等の各種のデータあるいは入出力信号が格納される。なお、RAM104にはDRAMに限らず、SRAMやフラッシュRAM等の揮発性メモリを使用してもよい。
【0022】
表示制御回路106は、CPU110からバス114を介して送られた表示制御データに従って、表示装置108の表示制御を行う回路である。すなわち、制御データに含まれる位置データの並び14に従って線分図形を順次描き、被刺繍物の一つである被刺繍布146に縫い付ける装飾紐の柄を表示装置108に表示する。この表示装置108には、筐体の大きさをコンパクトにし、消費電力を低く抑えるため、モノクロの液晶表示装置を使用するのが最適である。
なお、この表示装置108にはモノクロの液晶表示装置に限らず、カラーの液晶表示装置やCRT、プラズマ表示装置およびLED表示装置(LEDを矩形領域に格子状に配置した表示装置)等のように、柄が表示可能な他の表示装置を使用してもよい。
【0023】
入力処理回路112には、キーボード(KEY)120、ポインティングデバイス(pointing device)122、外部記憶装置124、X軸用エンコーダ144およびY軸用エンコーダ134が接続されている。この入力処理回路112は、これらの装置等から送られたそれぞれの送信信号を受けて、ミシン制御装置100内で処理可能なデータ形式に変換し、バス114を介してCPU110又はRAM104へ転送する。
【0024】
なお、ポインティングデバイス122としてはマウスが最適であるが、トラックボール(track ball)、ライトペン、デジタイザ、タッチセンススクリーン(touch-sensitive screen)等を使用してもよい。これらのうち、トラックボールやライトペン、およびタッチセンススクリーンを適用すれば、カーソルを移動させるための場所をとらないため、省スペース化を図ることができる。
また、外部記憶装置124としてはフレキシブルディスク装置(flexible disk device)が最適であるが、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、紙テープリーダ/パンチ装置等のように、大容量の記憶装置を適用してもよい。特に、ハードディスク装置を適用した場合にはアクセス速度が向上し、光磁気ディスク装置を適用した場合には膨大なデータ量を記憶させることができる。
【0025】
出力処理回路116は、CPU110からバス114を介して送られた駆動データを駆動装置130へ転送するためのインタフェースである。この駆動装置130には、ミシン本体140の主軸126を回転駆動させるモータ128、刺繍枠148をX軸方向に移動させるパルスモータ142および刺繍枠148をY軸方向に移動させるパルスモータ132が接続されている。ここで、刺繍枠148には、被刺繍布146が張られている。
なお、上記各構成要素は、いずれもバス114に互いに結合されている。
【0026】
以下、図3(A)に示すような縫い付け方法と、図3(B)に示すような縫い付け方法について、順に説明する。ここで、いずれの縫い付け方法でも、装飾紐200を跨ぎながら、その装飾紐200の幅を保持しつつジグザグ状に縫い付けを行う。ただ、図3(A)に示す縫い付け方法では装飾紐200の長手方向に沿う移動を含まないのに対して、図3(B)に示す縫い付け方法では装飾紐200の長手方向に沿う移動を含む点で異なっている。
【0027】
次に、本発明を実行するための処理手順について、図4乃至図13を参照しつつ説明する。図4は本発明を実施するための処理手順を示すフローチャートであって、演算手段20と駆動手段30を具体化した手順の一つである。この処理手順は、いずれも図2に示すROM102に格納された処理プログラムをCPU110が実行することによって実現される。なお、説明中に用いる角度の単位は、いずれもラジアン(radian)である。
【0028】
まず、幅データ12に対応する装飾紐200の幅Rを入力する(ステップS10)。その入力方法は、例えばKEY120から行う。こうして入力された幅Rのデータは、図2に示すRAM104に格納され、記憶される。
その後、刺繍の対象となる柄を入力する(ステップS12)。その入力方法は、例えばポインティングデバイス122としてのマウスによって、装飾紐200の長手方向に沿う位置データの並び14(以下、「柄データ」と呼ぶ。)を選択するのが望ましい。
【0029】
以下、説明を簡単にするために、ステップS12において入力された柄の一例を図5に示す。この図5には、被刺繍布146に装飾紐200を縫い付ける場合において、装飾紐200の長手方向に沿う移動を含まない図3(A)に示す縫い付け方法を実現するための位置情報を示す。
【0030】
図5において、装飾紐200の長手方向に沿って、離散的に絶対位置(x0,y0),…,(xk,yk),(xm,ym),(xn,yn),(xp,yp),(xq,yq),…,(xe,ye)が指定されている。
ここで、ステッチデータは、これらの絶対位置相互間の相対移動量である。逆に、ステッチデータが入力として与えられる場合には、このステッチデータを積算することによって、上記の絶対位置を求めることができる。
【0031】
例えば、絶対位置(xk,yk)と絶対位置(xm,ym)との間について、次に示す式1が成り立つものとする。
xm=xk+Δxk, ym=yk+Δyk … (式1)
この場合、x軸方向への相対移動量(Δxk)とy軸方向への相対移動量(Δyk)とを一対にしてなるデータ(Δxk,Δyk)がステッチデータである。
【0032】
同様に、絶対位置(xm,ym)と絶対位置(xn,yn)との間について、次に示す式2が成り立つものとする。
xn=xm+Δxm, yn=ym+Δym … (式2)
この場合、x軸方向への相対移動量(Δxm)とy軸方向への相対移動量(Δym)とを一対にしてなるデータ(Δxm,Δym)がステッチデータ(すなわち、位置データ)である。さらに、他の絶対位置相互間についても同様である。
このようなステッチデータを複数組み合わせて構成され刺繍する柄を形成するデータが、装飾紐の長手方向に沿う位置データの並び14、すなわち「柄データ」である。
【0033】
なお、ステップS12では直接に位置情報を入力したが、フレキシブルディスク装置のフレキシブルディスクに予め記憶されている複数の柄の一覧を表示装置108に表示させ、このうちの一つの柄を選択させてもよい。
こうして入力されたステッチデータや柄データは、上記の幅Rと同様に図2に示すRAM104に格納され、記憶される。
【0034】
次に、RAM104から刺繍開始におけるステッチデータを取得し(ステップS14)、このステッチデータに基づき最初に刺繍枠148を移動させる点(以下、「スタート点」と呼ぶ。)の位置を算出する(ステップS16)。
以下、スタート点の位置の算出方法について、図6を参照しつつ説明する。ここでは説明を簡単にするため、ステッチデータは装飾紐200の中心線上を指定しているものとする。すなわち、図5に示す振れ幅ra(第1所定幅)と振れ幅rb(第2所定幅)が等しく、ra=rb=R/2が成り立つ。このため、振れ幅を単に「r」とする。
なお、スタート点の位置を算出するのは、通常刺繍を開始するときに刺繍針の位置を刺繍紐200の端部の中央部に位置決めするからである。したがって、刺繍針の位置が刺繍紐200の端部の縁部に位置決めする場合には、ステップS16,S18を省略してステップS20(後述する中間位置の算出)から実行すればよい。
【0035】
図6(A)において、絶対位置(x0,y0)を原点とする相対座標系〔xy座標系〕では、次の絶対位置(x1,y1)との間では、次に示す式3が成り立つ。
x1=x0+Δx0, y1=y0+Δy0 … (式3)
このとき、角度α0は、次に示す式4に従って求められる。
α0=tan-1(Δy0/Δx0) … (式4)
そして、針落ち位置を求める。まず、絶対位置(x0,y0)から次の絶対位置(x1,y1)に向かって、装飾紐200の左側の絶対位置(x0a,y0a)までの相対移動量(Δx0a,Δy0a)は、次に示す式5と式6とによって求められる。
Δx0a=r・cos(α0+π/2) … (式5)
Δy0a=r・sin(α0+π/2) … (式6)
同様に、装飾紐200の右側の絶対位置(x0b,y0b)までの相対移動量(Δx0b,Δy0b)は、次に示す式7と式8とによって求められる。
Δx0b=r・cos(α0+3π/2) … (式7)
Δy0b=r・sin(α0+3π/2) … (式8)
【0036】
さらに、刺繍枠148を移動させるための相対移動量(Δx,Δy)は、次のようにして求められる。例えば、図6(B)に示すように、絶対位置(x0,y0)から、その左側の絶対位置(x0a,y0a)に移動させる場合には、Δx=Δx0a,Δy=Δy0aとすればよい。
こうして求められた相対移動量(Δx,Δy)に基づいて、刺繍枠148を移動させ、その移動後に針を落として縫製を行う(ステップS18)。具体的には、算出された相対移動量を駆動データとして、図2に示すCPU110からバス114を介して出力処理回路116を経て駆動装置130に出力して、刺繍枠148を針落ち位置に移動させる。その後、同様に刺繍針の駆動信号を駆動装置130に出力して、ミシン本体140の主軸126を回転駆動させて刺繍針を上下動させる。
【0037】
次に、中間点におけるステッチデータを取得し(ステップS20)、このステッチデータに基づき刺繍枠148を移動させる点の位置を算出する(ステップS22)。
ここで、図7に示すように、位置P1を原点とする相対座標系において第1象限上で刺繍枠148を移動させると、次の位置P2を原点とする相対座標系では第3象限上で刺繍枠148を移動させることになる。この場合、第1象限上での移動方向はx軸とy軸ともにプラス〔+〕であるが、第3象限上での移動方向はx軸とy軸ともにマイナス〔−〕になる。
また、位置P2を原点とする相対座標系において第4象限上で刺繍枠148を移動させると、次の位置P3を原点とする相対座標系では第2象限上で刺繍枠148を移動させることになる。この場合、第4象限上での移動方向はx軸はプラスでy軸はマイナスであるが、第2象限上での移動方向はx軸はマイナスになりy軸はプラスになる。
以下、同様にすれば、結局、注目する位置を原点とする相対座標系では、一つ前の位置から注目する位置に刺繍枠148を移動させる場合に、以下に説明する中間点を算出する前に、その移動ベクトルの符号を反転させる必要がある。
【0038】
以下、中間点の算出方法について、図8を参照しつつ説明する。
図8(A)において、まず、絶対位置(xm,ym)における角度αについては、次に示す式9に従って求められる。
αm=tan-1(Δym/Δxm) … (式9)
ここで、実際にはymとxmの符号によって角度が異なるため、次に示す表1に従って角度を補正する必要がある。
Figure 0003763863
【0039】
同様に、絶対位置(xn,yn)における角度αnについては、次に示す式9に従って求められる。
αn=tan-1(Δyn/Δxn) … (式10)
ここで、実際にはΔynとΔxnの符号によって角度が異なるため、次に示す表2に従って角度を補正する必要がある。
Figure 0003763863
【0040】
こうして、二つのステッチデータ間における角度の二等分線、すなわちx軸と絶対位置(xna,yna)とのなす角度δnは、次に示す式11によって求められる。
βn=(θa+θb)/2 … (式11)
また、絶対位置(xn,yn)から絶対位置(xna,yna)までの線分とx軸とのなす角度θnは、次に示す式12の関係を有する。
βn=θn+αm … (式12)
したがって、角度θnは、次に示す式13によって求められる。
θn=βn−αm=(θa+θb)/2−αm … (式13)
【0041】
そして、針落ち位置を求める。まず、絶対位置(xn,yn)から次の絶対位置(xp,yp)に向かって、装飾紐200の左側の絶対位置(xna,yna)までの相対移動量(Δxna,Δyna)は、次に示す式14と式15とによって求められる。
Δxna=r・cos(θn) … (式14)
Δyna=r・sin(θn) … (式15)
同様に、装飾紐200の右側の絶対位置(xnb,ynb)までの相対移動量(Δxnb,Δynb)は、次に示す式16と式17とによって求められる。
Δxnb=r・cos(θn+π) … (式16)
Δynb=r・sin(θn+π) … (式17)
【0042】
さらに、刺繍枠148を移動させるための相対移動量(Δx,Δy)は、次のようにして求められる。例えば、図8(B)に示すように、絶対位置(xm,ym)の右側の絶対位置(xmb,ymb)から、絶対位置(xn,yn)の左側の絶対位置(xna,yna)に移動させる場合には、次に示す式18と式19に従って求められる。なお、相対移動量(Δxmb,Δymb)は前回のステップS22の実行によって求められたものである。
Δx=Δxn+Δxna−Δxmb … (式18)
Δy=Δyn+Δyna−Δymb … (式19)
こうして求められた相対移動量(Δx,Δy)に基づいて、ステップS18と同様に刺繍枠148を移動させ、その移動後に針を落として縫製を行う(ステップS24)。この場合、算出された左側の絶対位置(xna,yna)までの相対移動量(Δxna,Δyna)と、右側の絶対位置(xnb,ynb)までの相対移動量(Δxnb,Δynb)とを交互に選択することによって、刺繍枠148をジグザグ状に進行させることができる。
なお、絶対位置(xm,ym)と絶対位置(xn,yn)とによって、右側の絶対位置(xmb,ymb)と左側の絶対位置(xna,yna)、あるいは左側の絶対位置(xma,yma)と右側の絶対位置(xnb,ynb)が決定される。この結果は、一対のステッチデータに基づいて、一対の針落ち位置を求めていることになる。
【0043】
そして、刺繍枠148を次の位置に移動させるため、RAM104からステッチデータを取得する(ステップS26)。このとき、ステッチデータが取得できなかった場合には(NO)、上述したステップS22とステップS24の処理を実行して刺繍枠148を移動させる。
一方、ステップS28においてステッチデータが取得できなかった場合には(YES)、前回取得したステッチデータに基づき最後に刺繍枠148を移動させる点(以下、「エンド点」と呼ぶ。)の位置を算出する(ステップS30)。以下、エンド点の位置の算出方法について、図9を参照しつつ説明する。
【0044】
図9(A)において、絶対位置(xz,yz)を原点とする相対座標系では、最後の絶対位置(xe,ye)との間では、次に示す式20が成り立つ。
xe=xz+Δxz, ye=yz+Δyz … (式20)
このとき、角度αzは、次に示す式21に従って求められる。
αz=tan-1(Δyz/Δxz) … (式21)
【0045】
そして、絶対位置(xz,yz)から最後の絶対位置(xe,ye)に向かって、装飾紐200の左側の絶対位置(xea,yea)までの相対移動量(Δxea,Δyea)は、次に示す式22と式23とによって求められる。
Δxea=r・cos(αz+π/2) … (式22)
Δyea=r・sin(αz+π/2) … (式23)
なお、図示する角度θe=αz+π/2である。同様に、装飾紐200の右側の絶対位置(xzb,yzb)までの相対移動量(Δxzb,Δyzb)は、次に示す式24と式25とによって求められる。
Δxeb=r・cos(αz+3π/2) … (式24)
Δyeb=r・sin(αz+3π/2) … (式25)
【0046】
さらに、刺繍枠148を移動させるための相対移動量(Δx,Δy)は、次のようにして求められる。例えば、図9(B)に示すように、絶対位置(xz,yz)の右側の絶対位置(xzb,yzb)から、最終の絶対位置(xe,ye)の左側の絶対位置(xea,yea)に移動させる場合には、次に示す式26と式27に従って求められる。なお、相対移動量(Δxzb,Δyzb)は前回のステップS22の実行によって求められたものである。
Δx=Δxz+Δxea−Δxzb … (式26)
Δy=Δyz+Δyea−Δyzb … (式27)
【0047】
こうして求められた相対移動量(Δx,Δy)に基づいて、ステップS18と同様に刺繍枠148を移動させ、その移動後に針を落として縫製を行い(ステップS32)、本処理手順を終了する。こうして、図5に示すようなコード状の装飾紐200に対して刺繍糸202がジグザグ状に縫い付けられる。
なお、三つの位置データに基づく二つの線分における角度の二等分線上に、交互に向きを変えながら相対移動量(針落ち位置)を求めるので、二つの線分における角度が変化しても、その角度の二等分線上の位置を縫い付けることになる。したがって、特に曲線に沿って装飾紐200を縫い付ける場合には見た目をよくすることができる。
【0048】
次に、図3に示すステップS12において入力された他の柄の一例を図10に示す。この図10には、被刺繍布146に装飾紐200を縫い付ける場合において、装飾紐200の長手方向に沿う移動を含む図3(B)に示す縫い付け方法を実現するための位置情報を示す。
なお、この縫い付け方法を実現するための処理手順を示すフローチャートは図4と同様であるが、ステップS16,S22,S30における相対移動量の算出方法が異なる。このため、以下には各位置における相対移動量の算出方法について、図11を参照しつつ説明する。
【0049】
図11には、絶対位置(x0,y0)を原点とする相対座標系では、次の絶対位置(x1,y1)との間では、次に示す式28が成り立つ。
x1=x0+Δx0, y1=y0+Δy0 … (式28)
このとき、角度θは、次に示す式29に従って求められる。
θ=tan-1(Δy0/Δx0) … (式29)
ここで、実際にはΔy0とΔx0の符号によって角度が異なるため、次に示す表3に従って角度を補正する必要がある。
Figure 0003763863
【0050】
また、絶対位置(x0,y0)から次の絶対位置(x1,y1)に向かって、装飾紐200の左側の絶対位置(x0a,y0a)までの距離Lは、次に示す式30に従って求められる。ここで、図示するように針落ち間隔をBとする。
L={(B/2)2+R21/2 … (式30)
さらに、角度θrは、次に示す式31に従って求められる。
θr=tan-1(2R/B) … (式31)
【0051】
以上のことから、絶対位置(x0,y0)から左側の絶対位置(x0a,y0a)までの相対移動量(Δx0a,Δy0a)は、次に示す式32と式33とによって求められる。
Δx0a=L・cos(θ0+θr) … (式32)
Δy0a=L・sin(θ0+θr) … (式33)
【0052】
また、左側の絶対位置(x0a,y0a)から、絶対位置(x0,y0)から次の絶対位置(x1,y1)に向かう線分上の絶対位置(x0b,y0b)までの相対移動量(Δx0b,Δy0b)は、次に示す式34と式35とによって求められる。
Δx0b=B・cos(θ0)−Δx0a … (式34)
Δy0b=B・sin(θ0)−Δy0a … (式35)
【0053】
さらに、絶対位置(x0b,y0b)から次の絶対位置(x1,y1)までの相対移動量(Δx0c,Δy0c)は、次に示す式36と式37とによって求められる。
Δx0c=Δx0−(Δx0a+Δx0b) … (式36)
Δy0c=Δy0−(Δy0a+Δy0b) … (式37)
【0054】
こうして求められた相対移動量(Δx0a,Δy0a),(Δx0b,Δy0b),(Δx0c,Δy0c)の順に従ってステップS18に示す刺繍枠148の移動と縫製を行うことにより、図10に示すようなコード状の装飾紐200に対して刺繍糸202がジグザグ状に縫い付けられる。このため、装飾紐200の縁部に沿う縫い付けを含みながらもジグザグ状に進行する相対移動量(針落ち位置)が自動的に算出され、装飾紐の縫い付けができる。
この場合、針落ち間隔Bが小さくなるにつれて、装飾紐200に沿う刺繍糸202の縫製部分が多くなる。この縫製部分は、装飾紐200に隠れるように縫い付けられるため、刺繍糸202が装飾紐200を跨ぐ部分が少なくなる。したがって、装飾紐200を縫い付けた際の柄に対する影響も少なくなるので、見た目がよくなる。
なお、絶対位置(x0,y0)と絶対位置(x1,y1)とによって、絶対位置(x0,y0)と左側の絶対位置(x0a,y0a)、および左側の絶対位置(x0a,y0a)と絶対位置(x0b,y0b)とが決定される。この結果は、一対のステッチデータに基づいて、二対の針落ち位置を求めていることになる。
【0055】
ここで、特に針落ち間隔Bが0である場合の例を、図12に示す。この場合、上記式30乃至式37において、B=0とすれば刺繍枠148を移動させる相対移動量を求めることもできるが、回転行列を用いて求めることもできる。
すなわち、D=(Δx02+Δy021/2とするとき、cosθ0=Δx0/D,sinθ0=Δy0/Dである。したがって、絶対位置(x0,y0)から次の絶対位置(x1,y1)に向かって、装飾紐200の左側の絶対位置(x0a,y0a)までの相対移動量(Δx0a,Δy0a)は、次に示す式38によって求められる。
【数1】
Figure 0003763863
ここで、係数(r/D)は、絶対位置(x0,y0)と次の絶対位置(x1,y1)との間の距離Dを振れ幅rに調整するためのものである。
【0056】
同様に、装飾紐200の右側の絶対位置(x0b,y0b)までの相対移動量(Δx0b,Δy0b)は、次に示す式39によって求められる。
【数2】
Figure 0003763863
【0057】
なお、上記の回転行列は、絶対位置(x0,y0)と絶対位置(x1,y1)との間の線分と、絶対位置(x0,y0)と絶対位置(x0a,y0a)との間の線分によりなす角度θrを維持しながら絶対位置(x0a,y0a)を求める場合にも有効である。
具体的には、上記式38における回転行列中の角度(π/2)を角度θrに、係数(r/D)を係数{r/(D・sinθr)}にそれぞれ置き換えればよい。同様に、上記式38における回転行列中の角度(3π/2)を角度(θr+π)に、係数(r/D)を係数{r/(D・sinθr)}にそれぞれ置き換えればよい。この場合には、所望のなす角度θrで刺繍糸202を装飾紐200に対して縫い付けることができる。
【0058】
上述した実施例について、ステップS16,S22,S30(方向算出手段20,演算手段30)の実行により、RAM104に記憶されている装飾紐200の幅Rとステッチデータ(位置データの並び14)とに基づいて、刺繍枠148の相対移動量(針落ち位置)を求める。こうして、装飾紐200の両縁部上に向かい合って位置する少なくとも一対の相対移動量(針落ち位置であり、具体的には図5に示す縫い付けパターンの場合が一対であり、図10に示す縫い付けパターンの場合が二対である)が求められる。その後、ステップS18,S24,S32(駆動手段40)の実行により、算出された相対移動量に基づいて刺繍枠148を駆動させ、被刺繍布146に装飾紐200を縫い付ける。
このため、装飾紐200の幅Rとステッチデータとを用意すれば、自動的に装飾紐200の縫い付けを行うことができる。したがって、刺繍枠148を進行させる位置を刺繍を行う前にあらかじめ求める必要がなくなるので、そのための工数を削減することができる。
【0059】
以上では装飾紐縫い付け刺繍機の一実施例について説明したが、この装飾紐縫い付け刺繍機におけるその他の部分の構造、形状、大きさ、材質、個数、配置および動作条件等についても、本実施例に限定されるものでない。
例えば、針落ち位置を算出する過程において、ステッチデータ(位置データの並び14)は相対移動量を用いたが、絶対座標系における位置を用いてもよい。この場合であっても、いったん相対移動量を求めることにより、上記実施例と同様に自動的に針落ち位置を求めることができる。
【0060】
また、上記の実施例では、中間点における針落ち位置を算出するには、図8(A)に示すように、絶対位置(xm,ym)と絶対位置(xn,yn)との間を結ぶ線分と、絶対位置(xn,yn)と絶対位置(xp,yp)との間を結ぶ線分との間になす角度の二等分線上に、例えば左側の絶対位置(xna,yna)を針落ち位置として求めた。この算出方法に限らず、上記二つの線分にそれぞれ平行な線分であって幅データ12の幅Rだけ離れている線分を求め、これらの平行な線分の交点を針落ち位置として求めてもよい。
【0061】
すなわち、図13に示すように絶対位置(xn,yn)を原点とする相対座標系において、絶対位置(xm,ym)と絶対位置(xn,yn)との間を結ぶ線分302の方程式は式40で表され、絶対位置(xn,yn)と絶対位置(xp,yp)との間を結ぶ線分306の方程式は式41で表される。
y=(Δyn/Δxn)x=Kn・x … (式40)
y=(Δym/Δxm)x=Km・x … (式41)
【0062】
このとき、線分302との距離が振れ幅rである線分300の方程式は式42で表され、線分306との距離が振れ幅rである線分304の方程式は式43で表される。
y=Kn・x+(Dn/Δxn)・r … (式42)
y=Km・x+(Dm/Δxm)・r … (式43)
ここで、上式において、Dn=(Δxn2+Δyn21/2,Dm=(Δxm2+Δym21/2である。したがって、これらの線分300,304の交点の座標は、次に示す式44,式45のように表される。
【数3】
Figure 0003763863
【0063】
こうして求められた交点の座標は、図8(A)における絶対位置(xn,yn)から左側の絶対位置(xna,yna)までの相対移動量(Δxna,Δyna)に相当する。したがって、以降の処理は上述した実施例と同様にして、刺繍枠148を移動させるための相対移動量(Δx,Δy)を求めればよい。
この算出方法によれば、角度によることなく刺繍枠148を移動させるための相対移動量を求めることができる。
【0064】
さらに、上記の実施例では、ステッチデータは装飾紐200の中心線上を指定している(ra=rb=R/2)ものとしたが、振れ幅raの値と振れ幅rbの値とが異なっていてもよい。
ここで、式5,式6,式14,式15,式22,式23における「r」を「ra」とし、式7,式8,式16,式17,式24,式25における「r」を「rb」として針落ち位置を算出する必要がある。この場合には、ステッチデータは装飾紐200に沿う任意線上を指定することができる。
こうして、ステッチデータのうちの一対のデータに基づいて、一方の位置データの位置から装飾紐の幅方向の向きに対して振れ幅ra(第1所定幅)に位置する第1の相対移動量と、他方の位置データの位置から装飾紐の幅方向の向きとは逆の向きに対して振れ幅rb(第2所定幅)に位置する第2の針落ち位置とを求めることが可能になる。このため、一対の位置データで指定される位置の間に、装飾紐200の両縁部を往復する縫い付けが行われるので、装飾紐をジグザグ状に縫い付けることができる。
【0065】
そして、装飾紐200の長手方向に沿う移動を含まない図3(A)に示す縫い付け方法を行う処理手順において、その中間点の針落ち位置の算出では、連続する三つのステッチデータ(位置データの並び14)を用いた。これに対して、振れ幅ra,rbの一方を0とする場合(例えば、振れ幅ra=R,振れ幅rb=0とする場合)には、装飾紐200の縁部に沿うステッチデータについて、一つおき、あるいは二つおき以上の離散的に選択した三つのステッチデータを用いてもよい。
例えば、図14に示すようにステッチデータによって指定された位置(絶対位置、あるいは相対位置を積算した絶対位置)が、P11,P12,P13,P14,P15であるとする。このとき、P11,P12,P13を一組とし、P13,P14,P15を次の一組としたうえで、一つおきの位置P12,P14に対応するそれぞれの振れ幅の位置P21,P22を針落ち位置として求める。具体的には、上述した式14,式15における「r」を「ra」とし、式16,式17における「r」を「0」として、式9〜式19を演算する。この演算において、図4のステップS26でRAM104からステッチデータを取得する際には、各組における第1の位置データがP11,P13,P15,…となるように設定する必要がある。そして、刺繍枠148を位置P11,P21,P13,P22,P15,…の順に移動させて縫い付ける。
このように、必ずしも連続する三つのステッチデータを用いることなく、装飾紐200の縁部に沿う離散的な三つのステッチデータを用いる場合であっても、装飾紐200に対してジグザグ状の縫い付け(すなわち、図3に示すような縫い付け)を行うことができる。
【0066】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、針落ち位置が自動的に算出されるので、装飾紐の縫い付けを簡単に行うことができる。
【0067】
請求項2の発明によれば、装飾紐を確実に縫い付けることができる。
【0068】
請求項3の発明によれば、装飾紐をジグザグ状に縫い付けることができる。
【0069】
請求項4の発明によれば、二つの線分における角度が変化しても、その角度の二等分線上の位置を縫い付けるので、特に曲線に沿って装飾紐を縫い付ける場合には見た目をよくすることができる。
【0070】
請求項5の発明によれば、装飾紐の縁部に沿う縫い付けを含みながらもジグザグ状に進行する針落ち位置が自動的に算出され、装飾紐の縫い付けができる。
特に、針落ち間隔を短くすると装飾紐の縁部に沿う縫い付けを長くなり、結果として装飾紐を跨ぐ箇所が減る。このため、装飾紐全体に占める縫い付け糸の割合が減ることになり、縫い付け糸を目立たなくすることもできる。
【0071】
請求項6の発明によれば、装飾紐の縁部に沿う三つの位置データと幅データとによって、ジグザグ状に進行する縫い付けを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の装飾紐縫い付け刺繍機の構成を示す概念図である。
【図2】 装飾紐縫い付け刺繍機の全体構成を示すブロック図である。
【図3】 装飾紐の縫い付け方法を示す図である。
【図4】 本発明を実施するための処理手順を示すフローチャートである。
【図5】 装飾紐の縁部に沿う移動を含まない縫い付け方法を実現するために必要となる位置情報を示す図である。
【図6】 針落ち位置を算出する方法を示す図であって、スタート点における刺繍枠を相対的に移動させる相対移動量を算出する場合を示す。
【図7】 現在の位置から次の位置への移動に関し、各位置を相対座標系の原点とする場合の移動過程がどの象限に対応するのかを示す図である。
【図8】 針落ち位置を算出する方法を示す図であって、中間点における刺繍枠を相対的に移動させる相対移動量を算出する場合を示す。
【図9】 針落ち位置を算出する方法を示す図であって、エンド点における刺繍枠を相対的に移動させる相対移動量を算出する場合を示す。
【図10】 装飾紐の縁部に沿う移動を含む縫い付け方法を実現するために必要となる位置情報を示す図である。
【図11】 刺繍枠を相対的に移動させる相対移動量を算出する方法を示す図である。
【図12】 刺繍枠を相対的に移動させる相対移動量を算出する方法を示す他の図である。
【図13】 第2の針落ち位置を算出する方法を示す図である。
【図14】 第3の針落ち位置を算出する方法を示す図である。
【図15】 装飾紐の縫い付け方法の一つである千鳥縫いを示す図である。
【符号の説明】
10 記憶手段
12 幅データ
14 位置データの並び
14a,14b 位置データ
20 方向算出手段
30 演算手段
30a,30b 針落ち位置
40 駆動手段

Claims (6)

  1. 装飾紐の長手方向に沿う位置データの並びと、その装飾紐の幅に関する幅データとを記憶する記憶手段と、
    その記憶手段に記憶されている位置データの並びに基づいて、前記装飾紐の幅方向の向きを算出する方向算出手段と、
    その方向算出手段によって算出された幅方向の向きと、前記記憶手段に記憶されている前記幅データとに基づいて、前記位置データの並びのうちの一対の位置データに対応させ、当該一対の位置データで示す位置から前記幅方向の向きに沿って幅データの幅だけ離れている位置を針落ち位置とし、前記装飾紐の両縁部上に向かい合って位置する少なくとも一対の針落ち位置を求める演算手段と、
    その演算手段によって求められた針落ち位置に基づいて刺繍枠を駆動させ、前記装飾紐を縫い付ける駆動手段と、
    を有することを特徴とする装飾紐縫い付け刺繍機。
  2. 請求項1に記載の装飾紐縫い付け刺繍機において、
    前記演算手段は、前記方向算出手段によって算出された幅方向の向きと、前記記憶手段に記憶されている前記幅データとに基づいて、前記位置データの並びのうちの一対の位置データに対応させ、前記装飾紐の両縁部上に向かい合って位置する二対の針落ち位置を求めることを特徴とする装飾紐縫い付け刺繍機。
  3. 請求項1に記載の装飾紐縫い付け刺繍機において、
    前記記憶手段には、第1所定幅と第2所定幅とがさらに記憶されており、その第1所定幅と第2所定幅との和は前記幅データの幅であり、
    前記演算手段は、前記位置データの並びのうちの一対の位置データに基づいて、一方の位置データの位置から前記装飾紐の幅方向の向きに対して前記第1所定幅に位置する第1の針落ち位置と、他方の位置データの位置から前記装飾紐の幅方向の向きとは逆の向きに対して前記第2所定幅に位置する第2の針落ち位置とを求めることを特徴とする装飾紐縫い付け刺繍機。
  4. 請求項3に記載の装飾紐縫い付け刺繍機において、
    前記記憶手段には、装飾紐の中心線上に沿う位置データの並びと、その装飾紐の半幅に関する幅データとが記憶されており、
    前記演算手段は、前記記憶手段に記憶されている位置データの並びについて、第1の位置データの位置と第2の位置データの位置との間を結ぶ線分と、その第2の位置データの位置と第3の位置データの位置との間を結ぶ線分との間になす角度の二等分線上に、交互に向きを変えながら前記第2の位置データの位置から前記幅データの幅だけ離れている針落ち位置を求めることを特徴とする装飾紐縫い付け刺繍機。
  5. 請求項1に記載の装飾紐縫い付け刺繍機において、
    前記記憶手段には、装飾紐の縁部に沿う位置データの並びと、その装飾紐の縁部に沿う針落ち間隔と、その装飾紐の幅に関する幅データとが記憶されており、
    前記演算手段は、前記記憶手段に記憶されている位置データの並びについて、第1の位置データの位置と第2の位置データの位置との間を結ぶ線分上に前記第1の位置データの位置から前記針落ち間隔だけ離れている第2の針落ち位置を求めるとともに、前記第1の位置データの位置と前記第2の針落ち位置との間の垂直二等分線上に前記第1の位置データの位置と前記第2の針落ち位置との中点から前記幅データの幅だけ離れている第1の針落ち位置を求め、
    前記駆動手段は、前記記憶手段に記憶されている第1の位置データの位置、前記演算手段によって求められた第1の針落ち位置と第2の針落ち位置、前記記憶手段に記憶されている第2の位置データの位置に基づいて刺繍枠を駆動させ、前記装飾紐を縫い付けることを特徴とする装飾紐縫い付け刺繍機。
  6. 装飾紐の縁部に沿う位置データの並びと、その装飾紐の幅に関する幅データとを記憶する記憶手段と、
    その記憶手段に前記位置データの並びとして記憶されている第1の位置データ,第2の位置データおよび第3の位置データを一組とし、前記第2の位置データに基づいて前記装飾紐の幅方向の向きを算出する方向算出手段と、
    その方向算出手段によって算出された幅方向の向きに沿って前記第2の位置データの位置から前記幅データの幅だけ離れている針落ち位置を求め、次の一組にかかる第1の位置データは現在の一組にかかる第3の位置データ以後の位置データを用いて設定する演算手段と、
    前記第1の位置データの位置、前記演算手段によって求められた針落ち位置、前記第3の位置データの位置に基づいて刺繍枠を駆動させ、前記装飾紐を縫い付ける駆動手段と、
    を有することを特徴とする装飾紐縫い付け刺繍機。
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