JP3763787B2 - 流水部材の固定用具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排水管等の流水部材の固定用具に関するものであり、特に、流水部材の敷設作業の効率化を図ることができる固定用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば家庭内で発生する汚水は、排水管を通って、下水道の幹管に流れ込む。排水管は、汚水が自重で流動するように、下水道に向かって傾斜させる必要がある。そこで、従来では、図15(イ)及び(ロ)に示すような排水管60の固定用具50を使用している。
【0003】
前記固定用具50は、コンクリート基礎49等に固定されるベース51と、このベース51に立設された一対のボルトからなる支柱53と、両端部に形成された挿通孔が各支柱53に挿通される上下一対のバンド体55a,55bと、両方のバンド体55a,55bを所定の高さ位置で固定すべく、各支柱53に螺合された上下ナット体56a,56bから構成されている。そして、排水管60をバンド体55a,55bで挟持するように、上下のナット体56a,56bで両方のバンド体55a,55bの両端部を共締め固定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のような従来の固定用具50によれば、排水管60を固定用具50に保持させるに際し、高さ調節された下部バンド体55bの凹部に排水管60を嵌め込み、引き続き上部バンド体55aの各端部を対応したそれぞれ各支柱53に外嵌し、この状態でさらに上部ナット体56aを支柱53に螺着して締結することが行われる。
【0005】
しかしながら、このような固定用具50は、通常、排水管60の1m〜2m毎に配設されているため、建物の敷地面積が広くなると、非常に多くの固定用具50が設けられることになり、これらの全てについて前記のように支柱53に対して上部ナット体56aを螺着締結することは非常に面倒で作業性が悪く、これがネックになって排水管60の敷設工事が非効率なものになっていた。
【0006】
本発明は前記のような状況に鑑みなされたものであり、排水管等の流水部材の固定用具に対する固定をワンタッチ操作で行うことが可能であり、これによって流水部材の敷設工事の効率化を図ることができる流水部材の固定用具を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、排水管等の流水部材を保持する保持手段と、この保持手段を所定の高さ位置で固定する支持部材とを備えた流水部材の固定用具において、前記保持手段は、上部が開放し且つ流水部材の外周面に沿うように湾曲した円弧状の保持部材によって形成され、且つこの保持部材には、流水部材を上方から保持部材内に押し込むに際し、流水部材から離間する方向に向けて弾性変形することにより流水部材の通過を許容するように形状設定されてなる少なくとも一つのガイド部が設けられているとともに、保持部材の曲率中心を通る水平方向に延びた位置で外方に向かって膨出する左右一対の逃がし凹部が設けられ、該逃がし凹部から互いに反対方向に突出する一対の突出物によって保持部材が支持部材に軸支されることを特徴とするものである。
【0008】
この発明によれば、流水部材を保持部材の一対の端部間に載置した状態で下方に向けて押圧することにより、保持部材のガイド部は流水部材から離間する方向に向けて弾性変形して広がるため、流水部材はガイド部を擦り抜け下方に移動して保持部材に支持された状態になる。そして、流水部材は、保持部材に支持された状態で元の形状に復帰したガイド部によって上部の開放部分が狭められるとともに、ガイド部の弾性力によって押圧挟持されるため、確実に抜け止めされた状態で保持部材に保持される。
【0009】
このように保持手段は、流水部材に対して一操作を加えることにより当該流水部材を抜け止め状態で保持し得るように構成されているため、従来のように流水部材を上下一対の所定の保持手段に挟持させた状態で、支柱にナットを螺着して締結するような面倒な操作を行う必要がなく、流水部材の敷設工事を極めて容易にかつ迅速に施すことが可能になり、工事コストの低減化に貢献する。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ガイド部は、保持部材の両側部から流水部材の外周面に沿うように延設されたガイド部本体と、該ガイド部本体の上端部から斜め上方に向けて延設された、流水部材を誘導する誘導部とを備えていることを特徴とするものである。
【0011】
この発明によれば、流水部材を誘導部に位置させた状態で当該流水部材を押下することにより、誘導部材は流水部材から離間する方向に移動してガイド部本体が弾性変形し、保持部材の上部開口が広がるため、流水部材は、この広がった隙間をすり抜けて保持部材内に嵌り込む。
【0012】
そして、流水部材が保持部材内に嵌り込んだ後には、弾性変形していたガイド部本体が元の位置に復元するため、流水部材はその上側面がガイド部本体によって押えられて抜け止め状態になる。
【0013】
このように、ガイド部を一対のガイド部本体と各ガイド部本体の上端部から上方に向かって上広がりで延設された一対の誘導部とから構成することにより、ガイド部の構造を簡単なものにした上で、流水部材をワンタッチで保持部材に抜け止め状態で保持させ得るようになる。
【0014】
請求項3記載の発明は、排水管等の流水部材を保持する保持手段と、この保持手段を所定の高さ位置で固定する支持部材とを備えた流水部材の固定用具において、前記保持手段は、上部が開放し且つ流水部材の外周面に沿うように湾曲した円弧状の保持部材によって形成され、且つこの保持部材には、流水部材の直径寸法より間隙寸法が小さくなっている左右一対の曲折部であって、流水部材を上方から保持部材内に押し込むに際し、流水部材の通過を許容する曲折部が設けられているとともに、外方に向かって膨出する左右一対の逃がし凹部が設けられ、該逃がし凹部から互いに反対方向に突出する一対の突出物によって保持部材が支持部材に軸支されることを特徴とするものである。
【0015】
請求項4記載の発明は、流水部材を保持する保持手段と、この保持手段を所定の高さ位置で固定する支持部材とを備えた排水管等の流水部材の固定用具において、前記保持手段は、上部が開放し且つ流水部材の外周面に沿うように湾曲した円弧状の保持部材と、前記上部の開放を閉止するように保持部材の対向した上端部間に架設されるカバー体とによって形成され、前記保持部材の両上端部には、左右一対の逃がし凹部が設けられ、さらに、上方に向かうにしたがって互いの間隔寸法が漸増する傾斜面を有する左右一対のガイド部が前記逃がし凹部から上方に向けて延設される一方、前記カバー体の両側部には、一対の被案内突片が設けられ、逃がし凹部および被案内突片は、カバー体を流水部材の方向に向けて押圧することによりガイド部の傾斜面に当接する被案内突片が該傾斜面に案内されて滑って逃がし凹部内に入り込み、互いに外れ止め状態で係合するように形状設定されていることを特徴とするものである。
【0016】
この発明によれば、流水部材を保持部材に嵌め込み、引き続きカバー体を保持部材の上端部間に架設した状態で当該カバー体を下方に向けて押圧することにより、これらに設けられた係合部が互いに抜け止め状態で係合されるため、流水部材は、保持部材およびカバー体からなる環状体に挿通されて支持された状態になる。
【0017】
このように、保持部材の他に、保持部材の上部の開放部分に架設されるカバー体を採用することにより、流水部材は、より確実に外れ止めされた状態で固定用具に保持される。
【0018】
また、この発明によれば、流水部材が保持部材に嵌め込まれた状態で、カバー体の両側部に形成された一対の第二係合部を保持部材の上端部に形成された一対の第一係合部に対応させるようにして当該カバー体を下方に向けて押圧することにより、第一および第二係合部が外れ止め状態で互いに係合し、流水部材はカバー体に押えられて保持部材から抜け出さないようになる。
【0019】
このように、カバー体を保持部材に対して着脱可能な別体として形成することにより、流水部材の敷設状況から特にカバー体の装着が不要な場所にはカバー体の採用を見合わせることが可能になり、カバー体の採用可否の自由度を大きくすることができる。
【0020】
請求項5記載の発明は、流水部材を保持する保持手段と、この保持手段を所定の高さ位置で固定する支持部材とを備えた排水管等の流水部材の固定用具において、前記保持手段は、上部が開放し且つ流水部材の外周面に沿うように湾曲した円弧状の保持部材と、前記上部の開放を閉止するように保持部材の対向した上端部間に架設されるカバー体とによって形成され、該カバー体は、一側部が流水部材の延びる方向に直交する方向に所定の軸回りに回動可能に前記保持部材に連結され、前記保持部材の前記所定の軸と反対側の上端部には、逃がし凹部が設けられ、さらに、傾斜面を有するガイド部が前記逃がし凹部から上方に向けて延設される一方、前記カバー体の前記所定の軸と反対側の側部には、被案内突片が設けられ、逃がし凹部および被案内突片は、カバー体を流水部材の方向に向けて押圧することによりガイド部の傾斜面に当接する被案内突片が該傾斜面に案内されて滑って逃がし凹部内に入り込み、互いに外れ止め状態で係合するように形状設定されていることを特徴とするものである。
【0021】
この発明によれば、カバー体を連結軸回りに回動して保持部材の上端部間を開放した状態で流水部材を保持部材に嵌め込み、引き続きカバー体を連結軸回りに逆回動して保持部材の上端部間に架設した状態で当該カバー体を下方に向けて押圧することにより、これらの一方側に形成された第二係合部が保持部材の各上端部に形成された第一係合部に外れ止め状態で係合され、これによる保持部材の上端部間の開口の閉止で保持部材に嵌り込んでいる流水部材は確実に外れ止めされた状態で固定用具に保持される。
【0022】
このようにカバー体を連結軸回りに回動可能に保持部材に連結しておくことにより、カバー体の一方の側部と、保持部材の一方の上端部とは係合操作時に互いに位置決めされた状態になっているため、両係合部の係合操作が容易になる。
【0023】
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記支持部材は、保持手段の高さ位置を調整する高さ調整手段を有していることを特徴とするものである。
【0024】
この発明によれば、流水部材の敷設状況に応じて設定された保持手段の高さ位置を、高さ調整手段を操作することによって適宜固定することができ、流水部材は常に固定用具によって適正に支持された状態になる。
【0025】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記高さ調整手段は、保持手段から互いに反対方向に突設された一対の突出物と、各突出物が位置決め状態で嵌入されるように支持部材に上下方向に向けて並設された複数の係止孔とを備えて構成されていることを特徴とするものである。
【0026】
この発明によれば、設定された高さ位置で保持手段の一対の突出物を支持部材の当該突出物に対応した係止孔に嵌入することにより、保持手段の高さ位置が固定される。このように、係止孔を選択して突出物をこの係止孔に嵌め込むという簡単な操作で保持手段の設定された高さ位置が固定されるため、保持手段の高さ位置固定操作が容易になる。
【0027】
請求項8記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記高さ調整手段は、上下方向に延びる支持部材としての一対のねじ軸と、保持手段から互いに反対方向に突設され、且つ前記ねじ軸に外嵌し得る貫通孔がそれぞれ穿設された一対の係止板と、各係止板を挟持するように各ねじ軸に螺着された各一対の係止ナットとを備えて構成されていることを特徴とするものである。
【0028】
この発明によれば、上下の係止ナットをねじ軸回りに同一方向に正逆回転操作することにより、これら一対の係止ナットに挟持された係止板が昇降し、これによって保持手段の高さ位置を容易に変更することができるとともに、係止ナットの回転操作を中止することによって設定された保持手段の高さ位置は固定される。このように、係止ナットの回転操作および回転操作の中止で保持手段の高さ位置が変更された後に直ちに保持手段の高さ位置が固定されるため、保持手段の高さ位置の変更および固定操作が容易になる。
【0029】
また、予め係止ナットの高さ位置をねじ軸の中間位置に設定しておけば、少ない回転操作で係止ナットを所定の高さ位置まで昇降させることが可能になる。
【0030】
請求項9記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記高さ調整手段は、保持手段の底部に軸支されたねじ軸と、該ねじ軸に螺着された係止ナットと、ねじ軸の前記係止ナットより下方部分が嵌入される筒体とからなる支持部材によって構成されていることを特徴とするものである。
【0031】
この発明によれば、係止ナットをねじ軸回りに正逆回転操作することによってねじ軸の当該係止ナットより上方部分の長さ寸法が変更されるため、ねじ軸の係止ナットより下方部分が筒体に嵌入している支持部材の高さ位置が変更される。そして、係止ナットの回転操作を中止することにより、直ちに保持手段の設定された高さ位置が固定される。このように、係止ナットの回転操作および回転操作の中止で保持手段の高さ位置が変更された後に直ちに保持手段の高さ位置が固定されるため、保持部材の高さ位置の変更および固定操作が容易になる。
【0032】
また、係止ナットの回転操作で保持手段を昇降させるようにしているため、保持手段を回転させる必要はなく、従って、流水部材が保持手段に保持された状態のままで保持手段の昇降操作を行うことができる。
【0033】
請求項10記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記高さ調整手段は、保持手段の底部に固定された下方に向かって延びる第一ねじ軸と、この第一ねじ軸に下部において同心で対向した第二ねじ軸と、第一および第二ねじ軸に螺着されるナット体とからなる支持部材によって構成され、前記第一および第二ねじ軸は、互いに逆ねじになるように螺設されていることを特徴とするものである。
【0034】
この発明によれば、第一および第二ねじ軸は、互いに逆ねじになるように螺設されているため、長尺ナット体を所定の一方向に向けて回転操作することにより第一および第二ねじ軸の双方を長尺ナット体から外方に向けて突出させることができる一方、長尺ナット体を他方向に向けて回転操作することにより第一および第二ねじ軸の双方は長尺ナット体内に引き込まれる。従って、長尺ナット体の正逆回転操作によって昇降部材の高さを変更することができる。このように、長尺ナット体の回転操作および回転操作の中止で保持手段の高さ位置が変更された後に直ちに保持手段の高さ位置が固定されるため、保持部材の高さ位置の変更および固定操作が容易になる。
【0035】
また、第一および第二ねじ軸が互いに逆ねじになっているため、長尺ナット体の回転に対する支持部材の伸縮の速度がそうでない場合の2倍になり、支持部材の伸縮操作を迅速に行うことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は本発明に係る固定用具の第一実施形態を示す図であり、図1は一部断面正面図、図2は平面図、図3は一部断面側面図、図4は側面視の説明図である。これらの図に示すように、本発明の固定用具10は、流水部材としての例えば円筒状の排水管(流水部材)1を保持する単体の保持手段3と、この保持手段3を所定の高さ位置で固定する一対の支持部材5a,5bと、保持手段3の高さ調整をするための高さ調整手段6と、両方の支持部材5a,5bが固定されるベース部材17とを備えた基本構成を有している。
【0037】
前記保持手段3は、例えば帯状の金属製の板材をプレス加工等により形成したもので、例えば排水管1の外周面に沿うように湾曲した円弧状の保持部(保持部材)7と、保持部材7の両側から外側に屈曲されたガイド部8とからなっている。保持部材7の両側と各ガイド部8の下端部との接合部分は、排水管1の中心O(保持部材7の曲率中心と一致している)を通る水平方向に延びた横断線上に位置し、この部分が外方に向かって膨出されることによって形成した幅方向一対の逃がし凹部7a,7b(第一係合部)が設けられている。各逃がし凹部7a,7bには、内側から外側に向けてボルト(突出物)8a,8bが貫設され、これによって各ボルト8a,8bの先端が逃がし凹部7a,7bから外部に向けて突出した状態になっている。
【0038】
前記ガイド部8は、各逃がし凹部7a,7bから上方に向けて延設された一対のガイド部本体81と、各ガイド部本体81の上端部からさらに上方に向かってそれぞれ延設された一対の誘導部82とからなっている。各ガイド部本体81は、円筒状を呈した排水管1の上半分の外周面に沿うように円弧状に形成され、これによって各上端部が互いに接近する方向に向けて撓ませられた状態になっている。
【0039】
これに対し、各誘導部82は、ガイド部本体81の上端部から互いに離反する方向に向かうように折り曲げられて形成され、これによって各ガイド部本体81と各誘導部82との境界位置には、ガイド部8間の間隙寸法が最小になる曲折部83が形成されている。曲折部83間の寸法は、排水管1の直径寸法より小さくなっている。したがって、排水管1は、保持部材7に嵌め込まれた状態でその周面が一対のガイド部本体81によって抱きかかえられた状態になり、外れ止めされることになる。
【0040】
前記各支持部材5a,5bは、断面形状がコの字状を呈し、例えば金属性の板材よりプレス加工されたもので、その長手方向に複数の係止孔12a〜12g(図3)が所定間隔をおいて形成されてなる本体部13a,13bと、これらの本体部13a,13bの下端部から互いに反対方向に向けて直角に屈曲した取付部14a,14bとからなっている。一方の取付部14aは、ベース部材17に固定されているのに対し、他方の取付部14bは、本体部13a,13b間の距離を調整し得るように、コンクリート等の基礎15側に固定されるベース部材17にスライド自在になっている。具体的には、一方の支持部材5aの取付部14aは、ピン18aによりベース部材17に固定されているのに対し、他方の取付部14bは、ピン18bがベース部材17に形成された長孔19に挿通されていることによりベース部材17上でスライド自在となっている。
【0041】
前記複数の係止孔12a〜12gは前記本体部13のボルト8a,8bが選択的に挿通されるものであるが、各係止孔12a〜12gは断続的に独立して設けても、あるいは図3に示す如く小幅部17aを介して連続的(長孔状)に設けてもよい。また、各係止孔12a〜12gに対応して下方から順に番号(例えば1〜7)が付されている。本実施形態においては、前記ボルト(係合部)と係止孔(被係合部)とにより、本発明に係る前記高さ調整手段6が構成されている。
【0042】
以下、図1〜図4を参照しながら固定用具10を使用した排水管1の固定操作について説明する。
【0043】
先ず、複数の固定用具10のベース部材17を所定の間隔をおいてコンクリート等の基礎15にボルト21a等で固定する。具体的には、ベース部材17の一方をボルト21aで固定し、両方の支持部材5a,5bを立設させた状態にする。なお、他方の支持部材5bはスライド自在になっている。
【0044】
引き続き、それぞれの両方の支持部材5a,5bの係止孔12a〜12gに保持手段3のボルト8a,8bをそれぞれ挿通させる。これらのボルト8a,8bの挿通に際しては、他方の支持部材5bがスライド自在なので簡単に行える。下水道側の固定用具10は、排水管1を最も低く固定する必要があるため、その固定用具10のボルト8a,8bは、例えば、最下段の係止孔12a(番号1)に挿通する。
【0045】
そして、排水管1が上流側向けて高く傾斜するように、それぞれの固定用具10のボルト8a,8bを順次高い係止孔12b〜12gに挿通する。各係止孔に対応した番号が付されているため、作業者は、その番号により各固定用具10の所定高さの係止孔を認識することができ、所定の係止孔12a〜12gを容易に選択することができる。
【0046】
所定高さの係止孔12a〜12gにボルト8a,8bをそれぞれ挿通した後に、そのボルト8a,8bにナット体23をそれぞれ締結することにより、保持手段3を両方の支持部材5a,5bに固定すると共に、他方の支持部材5bの取付部14bをボルト21bでベース部材17の他方と共に基礎15に固定する。
【0047】
前記ナット体23は、排水管1を保持部材7に嵌合させてから、締結してもよい。ナット体23の締結前は、保持手段3はボルト8a,8bを支点にして揺動自在であるため、保持手段3は、図4に示す如く、保持手段3を支持部材に対して、排水管1に沿って容易に傾斜させることができ、保持手段3で排水管1に傷つけるおそれもない。
【0048】
また、前記保持手段3は、両側が接近する方向(幅方向)に弾性変形する場合には、両方の支持部材5a,5bを固定しておいて、これらの保持手段3の幅方向に変形させながら、両方のボルト8a,8bを所定の係止孔12a〜12gに挿通するようにしてもよい。
【0049】
このように複数の固定用具10を取り付けた後に、排水管1を、図1に二点鎖線で示すように、一対のガイド部8の上方位置に位置させた後に、ガイド部8間に向けて下降させる。そうすると、各ガイド部8の曲折部83間の距離は、排水管1の直径より小さいため、排水管1は一旦一対の誘導部82によって支持された状態になる。
【0050】
この状態で排水管1を下方に向けて押圧すると、この押圧力の水平分力によって排水管1の周面が当接している各誘導部82は、それぞれ外方に向かう力を受けることによって曲折部83間が拡幅するようにガイド部本体81が弾性変形し、これによって曲折部83間を通過して保持部材7に向かうことになる。
【0051】
そして、排水管1が保持部材7の内面に当接した状態では、各ガイド部8は、弾性力によって元の姿勢に戻り、これによってその上半分が一対のガイド部8によって押えられた状態になるため、排水管1は、図1に実線で示すように、保持手段3に安定した状態で保持された状態になり、不用意に外れてしまうような不都合は生じない。
【0052】
図5は、本発明に係る固定用具の第二実施形態を示す斜視図である。なお、第一実施形態と同一部材は同一符号を付してその説明は省略する。この実施形態の固定用具10aにおいては、保持部材70は、その曲率中心Oを通る水平方向に延びた横断線Lより上方位置にまで各側部が延びるように形成され、かかる各側部の上端部に逃がし凹部7a,7bがそれぞれ形成されている。各逃がし凹部7a,7bは、第一実施形態と同様の方法で支持部材5a,5bの本体部13a,13bに固定されている。
【0053】
また、前記各逃がし凹部7a,7bから上方に向けて延設される各ガイド部8´は、本実施形態においては、直線状に形成されている。かかる各ガイド部8´は、上端部がそれぞれ一対の支持部材5a,5bの本体部13a,13bの対向面に当接するように基端側で折り曲げられ、これらの対向面は、上方に向かうにしたがって両者の間隔寸法が漸増する傾斜面84になっている。
【0054】
そして、第二実施形態においては、図5に二点鎖線で示すように、排水管1が保持部材70に支持された状態で、支持部材5a,5bの本体部13a,13b間の位置で当該保持部材70の上部に架設部材であるカバー体9を被せるようにしている。
【0055】
かかるカバー体9は、上に凸でわずかに湾曲したカバー本体91と、このカバー本体91の各端部が上方に向けて折り曲げられることによって形成した一対の被案内突片(第二係合部)92とを備えて構成されている。カバー本体91は、長さ寸法が一対の支持部材5a,5bの本体部13a,13b間の内寸法と略同一に寸法設定されているとともに、一対の被案内突片92は、先端側に向かうに従って両者間の間隙寸法が漸増するようにそれぞれ傾斜して設けられている。そして、各被案内突片92のカバー本体91に対する傾斜角度は、本体部13a,13bに対する誘導部82の傾斜角度と略同一に設定されている。
【0056】
そして、排水管1が保持部材70に嵌め込まれた状態でカバー体9も各被案内突片92を逃がし凹部7a,7bに係合することにより、排水管1は、図5に示すように、その上面がカバー本体91によって押えられるため、保持部材70から確実に外れ止めされた状態になる。
【0057】
図6は、第二実施形態の固定用具10aの作用を説明するための断面図であり、(イ)は、カバー体9が保持部材70に装着される直前の状態、(ロ)は、カバー体9が保持部材70に装着されつつある状態、(ハ)は、カバー体9が保持部材70に装着された状態をそれぞれ示している。
【0058】
カバー体9を保持部材70に装着するに際しては、まず、図6の(イ)に示すように、カバー体9を把持して、各被案内突片92が一対のガイド部8´の傾斜面84にそれぞれ対向するように排水管1の上方位置に位置させる。この状態でカバー体9を下降させると、図6の(ロ)に示すように、各被案内突片92は、対応したガイド部8´の傾斜面84に当接する。この状態でカバー本体91の両側部二個所を、図6の(ロ)に矢印で示すように下方に向かって強く押圧する。
【0059】
そうすると、各被案内突片92がガイド部8´の傾斜面84に案内されて下方に滑るため、これによってカバー本体91は、その中央部が一旦上方に向かって膨出するように弾性変形した後、各被案内突片92は傾斜面84の下端部でガイド部8´から外れて逃がし凹部7a,7bに嵌り込み、図6の(ハ)に示すように、逃がし凹部7a,7bに係止された状態になる。この状態では、カバー本体91は排水管1の周面に沿うように円弧状に弾性変形し、各被案内突片92の先端部が逃がし凹部7a,7bの天井面に押圧当止しているため、排水管1は保持部材70に抜け止め状態で締結されることになる。
【0060】
図7は、本発明に係る固定用具の第三実施形態を示す斜視図である。なお、第一および第二の実施形態と同一部材は同一符号を付してその説明は省略する。第三実施形態の固定用具10bは、第二実施形態の変形形態とみなし得るものであり、保持部材70´には、第二実施形態の保持部材70の一方のガイド部8´に代えて先端部が巻き込まれて形成された離間状態で幅方向一対の第一蝶番筒85が設けられている。第三実施形態の保持部材70´のその他の構成は先の第二実施形態の保持部材70と同様である。
【0061】
また、第三実施形態のカバー体9´には、第一蝶番筒85に対応した部分には、第二実施形態の被案内突片92に代えて第一蝶番筒85に対応した第二蝶番筒93が設けられている。第三実施形態のカバー体9´のその他の構成は第二実施形態のカバー体9と同様である。
【0062】
そして、第二蝶番筒93が一対の第一蝶番筒85間に嵌め込まれた状態で、これらに蝶番軸86が挿通されてかしめ止めされることにより、カバー体9´が蝶番軸86回りに正逆回動し、保持部材70´の上部を開放した開放姿勢と、保持部材70´の上部を閉止した閉止姿勢との間で姿勢変更し得るようになっている。
【0063】
図8は、第三実施形態の固定用具10bの作用を説明するための断面図であり、(イ)は、カバー体9´が保持部材70´に装着される前の状態、(ロ)は、カバー体9´が保持部材70´に装着されつつある状態、(ハ)は、カバー体9´が保持部材70´に装着された状態をそれぞれ示している。
【0064】
カバー体9´を保持部材70´に装着するに際しては、まず、カバー体9´を蝶番軸86回りに反時計方向に回動して、図8の(イ)に示すように、保持部材70の上部が開放した開放姿勢に設定し、この状態で排水管1を保持部材70´に嵌め込む。ついで、カバー体9´を蝶番軸86回りに時計方向に回動させることにより、図8の(ロ)に示すように、被案内突片92は、ガイド部8´の傾斜面84に当接する。この状態でカバー体9´を下方に向けて図8の(ロ)に矢印で示すように下方に向かって強く押圧する。
【0065】
そうすると、各被案内突片92がガイド部8´の傾斜面84に案内されて下方に滑るため、これによってカバー本体91は、その中央部が一旦上方に向かって膨出するように弾性変形した後、各被案内突片92は傾斜面84の下端部でガイド部8´から外れて逃がし凹部7bに嵌り込み、図8の(ハ)に示すように、逃がし凹部7bに係止された状態になる。この状態では、カバー本体91は排水管1の周面に沿うように円弧状に弾性変形し、各被案内突片92の先端部が逃がし凹部7a,7bの天井面に押圧当止しているため、排水管1は保持部材70´に抜け止め状態で締結されることになる。
【0066】
図9〜図10は本発明に係る固定用具の第四実施形態を示す。なお、前記第一実施形態と同一部材は同一符号を付してその説明は省略する。本実施形態の固定用具10cは、一方の支持部材5aの取付部14aが、他方の支持部材5b側に延設されている。そして、その一方の取付部14aに、他方の支持部材5bの取付部14bがスライド自在に嵌合されている。また、一方の取付部14aが前記ベース部材17の機能を有し、直接的に基礎15(図1)にボルト21a,21bで固定されるようになっている。
【0067】
第四実施形態の固定用具10cによれば、一方の取付部14aがベース部材17の役割を果たしているため、別途ベース部材17を採用する必要がなくなり、これによって部品点数の減少が実現し、固定用具10cの製造コストの低減化に貢献することができる。
【0068】
図11は、本発明に係る固定用具の第五実施形態を示す斜視図である。この実施形態の固定用具10dは、保持手段3が第一実施形態のものと同様の保持部材7と、この保持部材7の各端部から上方に向けて延設された幅方向一対のガイド部8とを備えて構成されている。但し、第一実施形態の保持手段3に設けられている逃がし凹部7a,7bは設けられておらず、これらに代えて保持部材7とガイド部本体81との境界部分から互いに反対方向に向けて突設された係止板71を有している。各係止板71には、略中央位置に後述のねじ軸61が摺接状態で挿入される貫通孔71aが穿設されている。
【0069】
一方、ベース部材17には、両側部に立設された支持部材としての一対のねじ軸61が設けられている。各ねじ軸61の軸心間の距離は、前記一対の係止板71の各貫通孔71aの孔心間の距離と等しく寸法設定されている。従って、各貫通孔71aを対応したねじ軸61にそれぞれ嵌め込むことにより、保持手段3が一対のねじ軸61に装着されることになる。
【0070】
また、各ねじ軸61には、2個の係止ナット62がそれぞれ螺着されており、各係止板71はこれら2個の係止ナット62によって挟持されるようになされている。保持手段3は、各係止板71が各2個の係止ナット62によって挟持されることにより、設定された高さ位置が固定されるようになっている。
【0071】
そして、この実施形態においては、高さ調整手段は、ベース部材17に立設された上下方向に延びる支持部材としての一対のねじ軸61と、保持手段3から互いに反対方向に突設され、且つ各ねじ軸61に外嵌し得る貫通孔71aがそれぞれ穿設された一対の係止板71と、各係止板71を挟持するように各ねじ軸61に螺着された各一対の係止ナット62とからなっている。
【0072】
第五実施形態の固定用具10dによれば、各ねじ軸61に螺着された上下の係止ナット62をねじ軸61回りに同一方向に正逆回転操作することにより、これら一対の係止ナット62に挟持された係止板71が昇降し、これによって保持手段3の高さ位置を容易に変更することができるとともに、係止ナット62の回転操作を中止することによって設定された保持手段3の高さ位置は固定される。このように、係止ナット62の回転操作によって保持手段3の高さ位置が変更されるとともに、2個の係止ナット62により係止板71を挟持した状態で当該係止ナット62の回転操作を中止することにより、直ちに保持手段3の高さ位置が固定されるため、保持手段3の高さ位置の変更および固定操作を容易に行うことができる。
【0073】
また、予め係止ナット62の高さ位置をねじ軸61の中間位置に設定しておけば、少ない回転操作で係止ナット62を所定の高さ位置まで昇降させることが可能になり、保持手段3の迅速な高さ調整を行う上で有効である。
【0074】
因みに、図15に示す従来の固定用具50によれば、排水管60は、ねじ軸である一対の支柱53に両側部が外嵌された上下一対のバンド体55a,55bによって挟持された状態で、各バンド体55a,55b各側部を上下のナット体56a,56bで挟持することにより固定用具50に固定されるようになっているため、排水管60を固定用具50に固定するに際しては、まず、下部のナット体56bの高さ位置を設定し、引き続き下部のナット体56bに支持されている下部のバンド体55bに排水管60を支持させた状態で上部のバンド体55aを排水管60に被せ、最後に上部のナット体56aを支柱53に螺着して上端から上部のバンド体55aの位置までねじ込んでいかなければならない。そして、このねじ込み行程が長いため、排水管60の敷設を迅速に行い得ないという不都合が存在したのである。
【0075】
これに対し、第五実施形態の固定用具10dにあっては、従来のものと同様のねじ軸61を採用してはいるが、保持手段3が保持部材7およびガイド部8からなる上部開放のもので構成され、排水管1は、上部開口から弾性変形するガイド部8を介してワンタッチで保持手段3に装着されるようになされているため、係止板71を挟持した上下一対の係止ナット62を予めねじ軸61の略中間位置に位置させておくことが可能であり、これによって各係止ナット62の高さ位置調整時の昇降行程を少なくすることができ、その結果、従来の図15に示す固定用具50に比べて排水管1の敷設を効率的に行うことができる。
【0076】
図12は、本発明に係る固定用具の第六実施形態を示す斜視図である。この実施形態の固定用具10eは、保持手段3として保持部材7とガイド部8とからなる第五実施形態のもの(図11)と同様のものが採用されている。但し、第六実施形態の保持手段3においては、係止板71は設けられていない。
【0077】
かかる保持手段3は、ベース部材17の中央部に立設されて当該保持手段3を昇降可能に支持する高さ調整手段および支持部材を兼用した昇降部材63によって支持されている。昇降部材63は、ベース部材17の中央部に固定された上下方向に延びる円筒体63aと、上部開口からこの円筒体63aに摺接状態で嵌挿されるねじ軸63bと、このねじ軸63bに螺着された係止ナット63cとからなっている。
【0078】
ねじ軸63bは、その上端部が受け座72を介して保持部材7の底部に固定され、ねじ軸63bの係止ナット63cより下方部分が円筒体63aに嵌挿された状態で昇降部材63が保持手段3を支持している。
【0079】
第六実施形態の固定用具10eによれば、保持手段3を回り止めした状態で一つの係止ナット63cをねじ軸63b回りに正逆回転操作することによってねじ軸63bの当該係止ナット63cより上方部分の長さ寸法が変更されるため、ねじ軸63bの係止ナット63cより下方部分が円筒体63aに嵌入している昇降部材63の高さ位置が変更される。そして、係止ナット63cの回転操作を中止することにより、直ちに保持手段3の設定された高さ位置が固定される。このように、係止ナット63cの回転操作および回転操作の中止で保持手段3の高さ位置が変更された後に直ちに保持手段3の高さ位置が固定されるため、保持部材の高さ位置の変更および固定操作が容易になり、排水管1の敷設工事を効率的に行うことができる。
【0080】
また、係止ナット63cの回転操作で保持手段3を昇降させるようにしているため、保持手段3を回転させる必要はなく、従って、流水部材が保持手段3に保持された状態のままで保持手段3の昇降操作を行うことができる。
【0081】
図13は、本発明に係る固定用具の第七実施形態を示す斜視図である。この実施形態の固定用具10fは、保持手段3として受け座72も含めて保持部材7とガイド部8とからなる第六実施形態のもの(図12)と同一のものが採用されている。
【0082】
これに対し保持手段3を昇降可能に支持する高さ調整手段および支持部材の双方を兼用した昇降部材64は、保持部材7の底部に固定された下方に向かって延びる第一ねじ軸64aと、この第一ねじ軸64aに下部において同心で対向した第二ねじ軸64bと、第一および第二ねじ軸64a,64bに螺着される六角筒状の長尺ナット体64cとを備えて構成されている。
【0083】
そして、前記第一および第二ねじ軸64a,64bは、互いに逆ねじになるように雄ねじが螺設設定されているとともに、長尺ナット体64cの内周面には、その上下に第一および第二ねじ軸64a,64bの逆ねじに対応するように逆ねじに螺設設定された雌ねじが螺設されている。
【0084】
第七実施形態の固定用具10fによれば、第一および第二ねじ軸64a,64bは、互いに逆ねじになるように螺設設定されているため、長尺ナット体64cを所定の一方向に向けて回転操作することにより第一および第二ねじ軸64a,64bの双方を長尺ナット体64cから外方に向けて突出させることができる一方、長尺ナット体64cを他方向に向けて回転操作することにより第一および第二ねじ軸64a,64bの双方を長尺ナット体64c内に引き込むことができ、長尺ナット体64cの正逆回転操作によって昇降部材64の高さを変更することができる。このように、長尺ナット体64cの回転操作および回転操作の中止で保持手段3の高さ位置が変更された後に直ちに当該保持手段3の高さ位置が固定されるため、保持手段3の高さ位置の変更および固定操作が容易になる。
【0085】
また、第一および第二ねじ軸64a,64bが互いに逆ねじになっているため、長尺ナット体64cの回転に対する昇降部材64の伸縮の速度が図12に示す第六実施形態に比べて2倍になり、昇降部材64の昇降操作を迅速に行うことができ、排水管1の現地施工の迅速性を確保することができる。
【0086】
本発明は、前記の実施例に限定されるものではなく、図14(イ)に示す如く係合部として第一実施形態のボルト8a,8bの代りにピン41を使用することも可能である。ピン41は各支持部材5a,5bの係止孔に挿入するだけでよいので、更に作業性を向上することができる。
【0087】
また、支持部材5に形成される被係合部の形状も、図14(ロ)に示すように長孔43連続する係止孔44を複数形成したものであってもよく、その他、孔に限らず係合部(ボルト等)8a,8bが係合する凹部であってもよく、特に限定されるものではない。
【0088】
前記保持手段及び支持部材の材質は、金属に限定されるものではなく、その他、合成樹脂であってもよい。保持手段の形状も、排水管の外形に応じて任意の形状にすることも可能である。しかも、流水部材として筒状の排水管を例示したが、上面が開口する反割り状のものであっても良く、流水とは家庭用等の排水に限らず流水部材内を流れる液体をいう。
【0089】
以上詳述したように、本発明の固定用具10は、排水管1を保持する保持手段(保持部材7,70,70´)と、この保持手段を所定の高さ位置で固定する支持部材5a,5bとを備えてなるものであり、保持手段は、排水管1を当該保持手段の上に載置した後の一操作により当該排水管1を抜け止め状態で保持するように構成されているため、従来のように排水管1を所定の保持手段に載置した後に雄ネジの螺設された支柱にナットを螺着して締結するような面倒な操作を行う必要がなく、排水管1の敷設工事を極めて容易にかつ迅速に施すことが可能になり、工事コストの低減化に貢献することができる。
【0090】
そして、保持手段を上部が開放したU字形状を呈する保持部材7によって形成し、この保持部材7に排水管1が保持された状態で当該保持部材7の最大横幅位置より上方に延びた幅方向一対のガイド部8を設け、各ガイド部8を、排水管1が上方から保持部材7内に押し込まれるに際し、互いに離間する方向に向けて弾性変形することにより排水管1の通過を許容するように形状設定することにより(第一実施形態)、排水管1を保持部材7の一対の端部間に載置した状態で下方に向けて押圧すれば、保持部材7の一対のガイド部8は互いに離間する方向に向けて弾性変形して広がるため、排水管1はガイド部8間を擦り抜け下方に移動して保持部材7に支持された状態になる。そして、排水管1は、保持部材7に支持された状態で元の形状に復帰した一対のガイド部8によって上部開放が狭められるとともに、各ガイド部8の弾性力によって押圧挟持されるため、排水管1を確実に抜け止めされた状態で保持部材7に保持させることができる。
【0091】
また、保持手段を、上部が開放したU字形状を呈する保持部材70と、上部開放を閉止するようにように保持部材70の対向した上端部間に架設されるカバー体9とによって形成し、保持部材70には、その上部に逃がし凹部7a,7bを設ける一方、前記カバー体9には、逃がし凹部7a,7bに対応した被案内突片92を設け、被案内突片92を、排水管1が保持部材70内に嵌め込まれた状態で当該排水管1に向けて押圧することにより外れ止め状態で被案内突片92が逃がし凹部7a,7bに係合するように形状設定すれば(第二実施形態)、排水管1を保持部材70に嵌め込み、引き続きカバー体9を保持部材70の上端部間に架設した状態で当該カバー体9を下方に向けて押圧するというワンタッチ操作によりカバー体9が外れ止め状態で保持部材70に係合され、保持部材70に嵌り込んでいる排水管1をその上部がカバー体9によって確実に外れ止めされた状態で固定用具10に保持させることができる。
【0092】
さらに、保持手段を、上部が開放したU字形状を呈する保持部材70´(図7、図8)と、上部の開放を閉止するようにように保持部材70´の対向した上端部間に架設されるカバー体9´とによって形成した上で、カバー体9´の一方の端部を蝶番軸86回りに回動自在に保持部材70´に連結するとともに、同他方の端部の被案内突片92が保持部材70´の逃がし凹部7bに嵌り込んで係止されるように構成すれば(第三実施形態)、カバー体9´を蝶番軸86回りに回動して保持部材70´の上端部間を開放した状態で排水管1を保持部材70´に嵌め込み、引き続きカバー体9´を蝶番軸86回りに逆回動して保持部材70´の上端部間に架設した状態で当該カバー体9´を下方に向けて押圧することにより、カバー体9´の被案内突片92が抜け止め状態で保持部材70´の逃がし凹部7b嵌り込み、これによるカバー体9´の保持部材70´への係止によって保持部材70´に装着されている排水管1はその上部がカバー体9´によって確実に外れ止めされた状態で固定用具10に保持される。
【0093】
前記の実施形態においては、保持部材7,70,70´は、U字状を呈したものが採用されているが、本発明は、保持部材7,70,70´がU字状であることに限定されるものではなく、排水管1を嵌め込み得るように上部が開放されているとともに、嵌め込まれた排水管1を固定し得るものであればどのような形状であってもよい。さらに、保持部材7,70,70´は、その両側部の逃がし凹部7a,7bがそれぞれ支持部材5a,5bの本体部13a,13bに固定されているため、保持部材7,70,70´の下部は、一体である必要はなく、切断されていてもよい。すなわち、保持部材7,70,70´としてその底部で二分されたものをそれぞれ採用してもよい。
【0094】
前記の第六実施形態(図12)においては、昇降部材63を円筒体63a、ねじ軸63bおよび係止ナット63cで構成し、ねじ軸63bは円筒体63aに摺接状態で上下動可能に嵌挿され、係止ナット63cのねじ軸63b回りの正逆回転操作でねじ軸63bを昇降させるようにしているが、係止ナット63cを設ける代わりに、円筒体63aの内周面にねじ軸63bの雄ねじに対応した雌ねじを螺設し、ねじ軸63bを円筒体63aの雌ねじに螺着させるようにしてもよい。こうすることによって、保持手段3をねじ軸63bの軸心回りに正逆回転させることによって保持手段3を昇降させることができる。また、係止ナット63cが用いられない分、部品点数の低減化に貢献する。
【0095】
前記の各実施形態においては、保持部材7の両側部にガイド部8がそれぞれ設けられているが、本発明は、保持部材7に互いに対向した一対のガイド部8を設けることに限定されるものではなく、保持部材7の一方の側部にのみガイド部8を設け、他方の側部には特にガイド部8を設けないようにしてもよい。こうすることにより一つのガイド部8の弾性力によっていわゆる片持ち状態で保持部材7に保持された排水管1を抜け止めすることができる。
【0096】
【発明の効果】
請求項1および請求項3記載の固定用具によれば、保持手段は、一操作で流水部材を当該保持手段に抜け止め状態で保持し得るように構成されているため、従来のように流水部材を保持手段に載置した後に支柱にナットを螺着して締結するような面倒な操作を行う必要がなく、流水部材の敷設工事を極めて容易にかつ迅速に施すことが可能になり、工事コストの低減化に貢献することができる。
【0097】
請求項4および請求項5記載の固定用具によれば、保持手段の上部開口を覆って流水部材に被せられるカバー体がワンタッチ操作で保持手段に装着し得るようになされているため、流水部材の現地施工の容易性を確保した上で流水部材をより確実に外れ止めした状態で固定用具に支持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固定用具の第一実施形態を示す一部断面正面図である。
【図2】図1に示す固定用具の平面図である。
【図3】図1に示す固定用具の一部断面側面図である。
【図4】傾斜した排水管に対応して保持手段が傾斜することを説明するための説明図である。
【図5】本発明に係る固定用具の第二実施形態を示す斜視図である。
【図6】第二実施形態の固定用具の作用を説明するための断面図であり、(イ)は、架設部材が保持部に装着される直前の状態、(ロ)は、架設部材が保持部に装着されつつある状態、(ハ)は、架設部材が保持部に装着された状態をそれぞれ示している。
【図7】本発明に係る固定用具の第三実施形態を示す斜視図である。
【図8】第三実施形態の固定用具の作用を説明するための断面図であり、(イ)は、架設部材が保持部に装着される前の状態、(ロ)は、架設部材が保持部に装着されつつある状態、(ハ)は、架設部材が保持部に装着された状態をそれぞれ示している。
【図9】本発明に係る固定用具の第四実施形態を示す一部断面正面図である。
【図10】図9に示す固定用具の一部断面平面図である。
【図11】本発明に係る固定用具の第五実施形態を示す斜視図である。
【図12】本発明に係る固定用具の第六実施形態を示す斜視図である。
【図13】本発明に係る固定用具の第七実施形態を示す斜視図である。
【図14】(イ)は他の高さ調整手段の断面正面図、(ロ)は同断面側面図を示す。
【図15】従来の固定用具を例示する図であり、(イ)はバンド体で排水管を固定した状態を示す断面正面図、(ロ)は同側面図である。
【符号の説明】
1,60 排水管(流水部材)3 保持手段
5,5a,5b 支持部材 6 調整手段
10,10a,10b,10c,10d,10e,10f 固定用具
12a,12b 係止孔 13a,13b 本体部
14a,14b 取付部 15 基礎
17 ベース部材 17a 小幅部
18a,18b ピン 19 長孔
21a,21b ボルト 23 ナット体
41 ピン 43 長孔
44 係止孔 49 コンクリート基礎
50 固定用具 51 ベース
53 支柱 55a 上部バンド体
55b 下部バンド体 56a 上部ナット体
56b 下部ナット体 61 ねじ軸
62 係止ナット 63,64 昇降部材(支持部材)
63a 円筒体 63b ねじ軸
63c 係止ナット 64a 第一ねじ軸
64b 第二ねじ軸 64c 長尺ナット体
7,70,70´ 保持部材 7a,7b 逃がし凹部(第一係合部)
71 係止板 71a 貫通孔
72 受け座 8 ガイド部
8a,8b ボルト 81 ガイド部本体
82 誘導部 83 曲折部
84 傾斜面 85 第一蝶番筒
86 蝶番軸 9,9´ カバー体(架設部材)
91 カバー本体 92 被案内突片(第二係合部)
93 第二蝶番筒

Claims (10)

  1. 排水管等の流水部材を保持する保持手段と、この保持手段を所定の高さ位置で固定する支持部材とを備えた流水部材の固定用具において、前記保持手段は、上部が開放し且つ流水部材の外周面に沿うように湾曲した円弧状の保持部材によって形成され、且つこの保持部材には、流水部材を上方から保持部材内に押し込むに際し、流水部材から離間する方向に向けて弾性変形することにより流水部材の通過を許容するように形状設定されてなる少なくとも一つのガイド部が設けられているとともに、保持部材の曲率中心を通る水平方向に延びた位置で外方に向かって膨出する左右一対の逃がし凹部が設けられ、該逃がし凹部から互いに反対方向に突出する一対の突出物によって保持部材が支持部材に軸支されることを特徴とする排水管等の流水部材の固定用具。
  2. 前記ガイド部は、保持部材の両側部から流水部材の外周面に沿うように延設されたガイド部本体と、該ガイド部本体の上端部から斜め上方に向けて延設された、流水部材を誘導する誘導部とを備えていることを特徴とする請求項1記載の流水部材の固定用具。
  3. 排水管等の流水部材を保持する保持手段と、この保持手段を所定の高さ位置で固定する支持部材とを備えた流水部材の固定用具において、前記保持手段は、上部が開放し且つ流水部材の外周面に沿うように湾曲した円弧状の保持部材によって形成され、且つこの保持部材には、流水部材の直径寸法より間隙寸法が小さくなっている左右一対の曲折部であって、流水部材を上方から保持部材内に押し込むに際し、流水部材の通過を許容する曲折部が設けられているとともに、外方に向かって膨出する左右一対の逃がし凹部が設けられ、該逃がし凹部から互いに反対方向に突出する一対の突出物によって保持部材が支持部材に軸支されることを特徴とする排水管等の流水部材の固定用具。
  4. 流水部材を保持する保持手段と、この保持手段を所定の高さ位置で固定する支持部材とを備えた排水管等の流水部材の固定用具において、前記保持手段は、上部が開放し且つ流水部材の外周面に沿うように湾曲した円弧状の保持部材と、前記上部の開放を閉止するように保持部材の対向した上端部間に架設されるカバー体とによって形成され、前記保持部材の両上端部には、外方に向かって膨出する左右一対の逃がし凹部が設けられ、さらに、上方に向かうにしたがって互いの間隔寸法が漸増する傾斜面を有する左右一対のガイド部が前記逃がし凹部から上方に向けて延設される一方、前記カバー体の両側部には、一対の被案内突片が設けられ、逃がし凹部および被案内突片は、カバー体を流水部材の方向に向けて押圧することによりガイド部の傾斜面に当接する被案内突片が該傾斜面に案内されて滑って逃がし凹部内に入り込み、互いに外れ止め状態で係合するように形状設定されていることを特徴とする流水部材の固定用具。
  5. 流水部材を保持する保持手段と、この保持手段を所定の高さ位置で固定する支持部材とを備えた排水管等の流水部材の固定用具において、前記保持手段は、上部が開放し且つ流水部材の外周面に沿うように湾曲した円弧状の保持部材と、前記上部の開放を閉止するように保持部材の対向した上端部間に架設されるカバー体とによって形成され、該カバー体は、一側部が流水部材の延びる方向に直交する方向に所定の軸回りに回動可能に前記保持部材に連結され、前記保持部材の前記所定の軸と反対側の上端部には、外方に向かって膨出する逃がし凹部が設けられ、さらに、傾斜面を有するガイド部が前記逃がし凹部から上方に向けて延設される一方、前記カバー体の前記所定の軸と反対側の側部には、被案内突片が設けられ、逃がし凹部および被案内突片は、カバー体を流水部材の方向に向けて押圧することによりガイド部の傾斜面に当接する被案内突片が該傾斜面に案内されて滑って逃がし凹部内に入り込み、互いに外れ止め状態で係合するように形状設定されていることを特徴とする流水部材の固定用具。
  6. 前記支持部材は、保持手段の高さ位置を調整する高さ調整手段を有していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の流水部材の固定用具。
  7. 前記高さ調整手段は、保持手段から互いに反対方向に突設された一対の突出物と、各突出物が位置決め状態で嵌入されるように支持部材に上下方向に向けて並設された複数の係止孔とを備えて構成されていることを特徴とする請求項6記載の流水部材の固定用具。
  8. 前記高さ調整手段は、上下方向に延びる支持部材としての一対のねじ軸と、保持手段から互いに反対方向に突設され、且つ前記ねじ軸に外嵌し得る貫通孔がそれぞれ穿設された一対の係止板と、各係止板を挟持するように各ねじ軸に螺着された各一対の係止ナットとを備えて構成されていることを特徴とする請求項6記載の流水部材の固定用具。
  9. 前記高さ調整手段は、保持手段の底部に軸支されたねじ軸と、該ねじ軸に螺着された係止ナットと、ねじ軸の前記係止ナットより下方部分が嵌入される筒体とからなる支持部材によって構成されていることを特徴とする請求項6記載の流水部材の固定用具。
  10. 前記高さ調整手段は、保持手段の底部に固定された下方に向かって延びる第一ねじ軸と、この第一ねじ軸に下部において同心で対向した第二ねじ軸と、第一および第二ねじ軸に螺着されるナット体とからなる支持部材によって構成され、前記第一および第二ねじ軸は、互いに逆ねじになるように螺設されていることを特徴とする請求項6記載の流水部材の固定用具。
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