JP3763145B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクに対してデータの記録及び再生が可能な光ディスク装置に関し、特に、半導体レーザの劣化を予測し、半導体レーザの寿命が突然尽きることによるデータの記録失敗を防止することが可能な光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、半導体レーザは、時間の経過に伴い劣化し、同じパワーの光を出力するために、電流量を徐々に増加させなければならないことが知られている。また、半導体レーザの寿命は、使用時の温度と密接な関係があり、温度が高くなると、劣化速度(単位時間当たりの駆動電流の上昇)が指数関数的に上昇することも知られている。従って、半導体レーザを連続して長時間使用しないことが好ましい。
【0003】
一方、DVD−RWやDVD−RAMなどの大容量のデータの記録が可能な光ディスクの登場に伴い、DVD−RWやDVD−RAMにTV番組などを録画するDVDビデオレコーダなども実用化されている。このようにTV番組などを録画する場合、半導体レーザを長時間連続して使用しなければならず、特に、光ディスクにデータを記録するときは、光ディスクのデータ記録面の状態を変化させる必要があるため、データを再生するときに比べてはるかにパワーの強いレーザビームを出力するので、半導体レーザの温度上昇速度が速く、かつ高温になる。従って、DVDビデオレコーダなどのデータの記録及び再生が可能な光ディスク装置では、半導体レーザの寿命が問題となる。
【0004】
半導体レーザの寿命を予測するために、例えば特許文献1では、半導体レーザに所定のパワーの光を出力させ、その時の温度と電流値を測定し、測定した電流値を温度係数で補正し、補正した電流が所定の劣化閾値を超えたときに、半導体レーザの寿命が尽きたものと判断している。また、特許文献2も同様に、一定のパワーの光を出力するときの温度と電流値を測定し、測定した電流値をその温度における正常な電流値と比較して、半導体レーザの劣化を検出している。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−279642号公報
【特許文献2】
特開昭63−142877号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1又は2に記載された従来の方法によれば、半導体レーザの実際の温度及び電流値を測定しているので、個々の半導体レーザの個体差にかかわらず、その寿命が尽きるまで使用することができる。一方、半導体レーザの劣化が急激に進み、突然その寿命が尽きる可能性もあるため、データの記録が中断する虞がある。特に、DVDビデオレコーダでは、ユーザが長期間にわたって複数のTV番組の録画予約を行うこともあるため、上記従来の方法をDVDビデオレコーダに適用すると、予約期間中に半導体レーザの寿命が尽きると、それ以後の番組が録画されず、データの記録失敗となる。
【0007】
本発明は、上記従来例の問題点を解決するためになされたものであり、DVDビデオレコーダのように長時間にわたって連続的にデータの記録が行われる可能性のある光ディスク装置において、半導体レーザの劣化を予測し、データの記録中に半導体レーザの寿命が尽きることによるデータの記録失敗を防止することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、レーザビームを出力する半導体レーザを含み、回転する光ディスクに対してレーザビームを照射することによりデータの記録及び再生を行う光ピックアップと、前記半導体レーザの温度を測定する温度センサと、前記半導体レーザの発光を制御する制御部と、所定のメッセージを表示する表示部と、前記表示部に表示されたメッセージに対する応答を入力するための入力部を備えた光ディスク装置において、前記制御部は、前記半導体レーザの動作保証温度範囲を所定数の温度範囲に分割し、分割された各温度範囲に対応して予め設定されている温度補正係数のテーブルを記憶した補正係数記憶部をさらに備え、前記半導体レーザによりデータの記録又は再生が行われたときに、前記半導体レーザの動作時間を測定し、前記半導体レーザの動作中に、前記温度センサを用いて前記半導体レーザの温度を測定し、測定された温度が所定値以下のときは、前記動作時間を補正せず、また測定された温度が所定値を超えているときは、前記測定された温度に基づいて、前記補正係数記憶部に記憶されているテーブルから、当該前記半導体レーザの温度に対応する温度補正係数を読み出し、読み出した温度補正係数を用いて、測定された動作時間を補正し、光ディスク装置が最初に起動されてからの動作時間又は補正された動作時間を累積的にカウントし、カウントした累積動作時間を予め設定されている閾値と比較し、前記累積動作時間が前記閾値を超えているときに、前記表示部に対してデータの記録を禁止して再生専用とするか否かのメッセージを表示させるための信号を出力し、前記表示部に前記メッセージを表示させた後、前記入力部を介して入力された結果が肯定的である場合に、以後データの記録を禁止し、光ディスクからのデータの再生のみを行い、前記入力部を介して入力された結果が否定的である場合に、データの記録又は再生を行う。
【0009】
このような構成によれば、半導体レーザの動作時の温度を考慮して半導体レーザの動作時間を補正し、補正した動作時間を累積的にカウントしているので、カウントした累積動作時間は、比較的精度良く半導体レーザの寿命を反映している。従って、累積動作時間をデータの記録のための半導体レーザの寿命に相当する閾値と比較し、累積動作時間が閾値を超えているときに、データの記録を禁止して再生専用とするか否かのメッセージを表示して、ユーザに再生専用を選択させることにより、突然半導体レーザの寿命が尽きることによるデータの記録失敗を防止することができる。また、ユーザがデータの記録又は再生を続行することを選択したときでも、突然半導体レーザの寿命が尽きる虞があるものの、半導体レーザの個体差によっては長時間データの記録及び再生ができる可能性があり、光ディスク装置をその寿命が尽きるまで有効に使用することができる。なお、データを再生するときは、データを記録するときに比べて必要なレーザビームのパワーが相当小さいので、半導体レーザが劣化してデータの記録に必要なパワーが出力できなくても、データの再生用としては十分なパワーを出力することができる。
【0010】
また、請求項2の発明は、レーザビームを出力する半導体レーザを含み、回転する光ディスクに対してレーザビームを照射することによりデータの記録及び再生を行う光ピックアップと、前記半導体レーザの温度を測定する温度センサと、前記半導体レーザの発光を制御する制御部と、所定のメッセージを表示する表示部を備えた光ディスク装置において、前記制御部は、前記半導体レーザの動作保証温度範囲を所定数の温度範囲に分割し、分割された各温度範囲に対応して予め設定されている温度補正係数のテーブルを記憶した補正係数記憶部をさらに備え、前記半導体レーザによりデータの記録又は再生が行われたときに、前記半導体レーザの動作時間を測定し、前記半導体レーザの動作中に、前記温度センサを用いて前記半導体レーザの温度を測定し、測定された温度が所定値以下のときは、前記動作時間を補正せず、また測定された温度が所定値を超えているときは、前記測定された温度に基づいて、前記補正係数記憶部に記憶されているテーブルから、当該前記半導体レーザの温度に対応する温度補正係数を読み出し、読み出した温度補正係数を用いて、測定された動作時間を補正し、光ディスク装置が最初に起動されてからの動作時間又は補正された動作時間を累積的にカウントし、カウントした累積動作時間を予め設定されている閾値と比較し、前記累積動作時間が前記閾値を超えているときに、前記表示部に対してデータの記録不能のメッセージを表示させるための信号を出力し、前記表示部に前記メッセージを表示させた後、以後データの記録を禁止し、光ディスクからのデータの再生のみを行う。
【0011】
このような構成によれば、上記請求項1の場合と異なり、累積動作時間が閾値を超えているときに、自動的にデータの記録を禁止して再生専用とするので、突然半導体レーザの寿命が尽きることによるデータの記録失敗を防止することができる。
【0012】
また、請求項3の発明は、回転する光ディスクに対してレーザビームを照射することによりデータの記録及び再生を行う光ディスク装置において、データの記録の際に、前記レーザビームを照射する半導体レーザの温度及び動作時間を測定し、動作時間をその時の温度に対応する温度補正係数で補正し、補正後の動作時間を累積的にカウントし、カウントした累積動作時間を所定の閾値と比較し、前記累積動作時間が前記閾値を超えているときに、データの記録のための前記半導体レーザの寿命が尽きたものと判断する。
【0013】
このような構成によれば、半導体レーザの動作時の温度を考慮して半導体レーザの動作時間を補正し、補正した動作時間を累積的にカウントしているので、カウントした累積動作時間により、比較的精度良く半導体レーザの寿命を予測することができる。
【0014】
また、請求項4の発明は、請求項3の光ディスク装置において、データの記録のための前記半導体レーザの寿命が尽きたものと判断した後、データの記録を禁止し、データの再生のみを行うことを特徴とする。
【0015】
このような構成によれば、データ記録のための半導体レーザの寿命が尽きたときでも、データを再生するときは、データを記録するときに比べて必要なレーザビームのパワーが相当小さいので、半導体レーザが劣化してデータの記録に必要なパワーが出力できなくても、この光ディスク装置をデータの再生用として使用し続けることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態に係る光ディスク装置について、図面を参照しつつ説明する。本実施の形態に係る光ディスク装置1の構成を図1に示す。光ディスク装置1は、例えば、光ディスク2に向かって所定波長のレーザビームを照射し、光ディスクに記録されているデータを再生すると共に、例えばDVD−R、DVD−RW、DVD−RAMなどのデータの記録が可能な光ディスクに対してデータ再生時よりも強度(パワー)の大きいレーザビームを照射してデータを記録するものである。
【0017】
図1に示すように、光ディスク装置1は、光ディスク2を保持するテーブル3と、テーブル3及びその上に保持された光ディスク2を回転駆動するスピンドルモータ4と、光ディスク2に対して光ビームを照射してデータの記録及び/又は再生を行う光ピックアップ5と、光ピックアップ5を光ディスク2の半径方向に移動させるトラッキングサーボ機構6と、スピンドルモータ4、光ピックアップ5及びトラッキングサーボ機構6などを制御する制御部7と、光ピックアップ5から出力されるRF信号を処理するためのRF信号処理部8と、処理されたRF信号をパーソナルコンピュータやモニタディスプレイ装置に出力するためのインタフェース(I/F)9と、光ディスク装置1の動作状況やユーザへのメッセージなどを表示するためのLCDなどの表示部10と、光ディスク装置1の動作選択などを行うためのプッシュボタンスイッチ又はリモコン装置などの入力部11で構成されている。
【0018】
次に、3ビーム方式の光ピックアップ5の構成を図2に示す。光ピックアップ5は、所定の波長のレーザビームを光ディスク2に向けて出力する半導体レーザ21と、半導体レーザ21から出力されたレーザビームを3本のビームに分光する回折格子(GR)22と、回折格子22により分光されたビームを透過させると共に、光ディスク2からの反射光を反射させる偏光ビームスプリッタ(PBS)23と、ビームの偏光状態を変換する1/4波長板(λ/4)24と、ビームの光路を光ディスク2側に90度曲げるためのミラー25と、ミラー25により光路を曲げられたビームを平行光束にするコリメータレンズ26と、平行光束化されたビームを光ディスク2上に集光するための対物レンズ27と、光ディスク2からの反射光を受光し、光の強度に応じた電気信号に変換し出力する受光素子(PDIC)28と、偏光ビームスプリッタ23により反射された光を受光素子28上に集光する集光レンズ29と、半導体レーザ21の近傍に設けられた温度センサ30などで構成されている。
【0019】
半導体レーザ21から出力されたレーザビームは回折格子22により回折され、0次回折光、±1次回折光、±2次回折光・・・に分光される。これらの回折光のうち、0次回折光は最も強度が高く、光ディスク2に対するデータの記録及び再生に用いられる。また、次に強度の高い1次回折光は、光ディスク2上でのトラッキング制御に用いられる。受光素子28は、0次回折光及び±1次回折光に対応した3つの受光部を有し、それぞれ独立して信号を出力する。
【0020】
RF信号処理部8は、光ピックアップ5の受光素子28から出力されるアナログの信号を増幅し、A/D変換して、所定のトラッキングエラー信号、フォーカシングエラー信号及び光ディスク2から読み出したデータに相当するRF信号として出力する。トラッキングエラー信号及びフォーカシングエラー信号は制御部7に出力され、トラッキングサーボ制御及びフォーカシングサーボ制御に利用される。また、データ再生動作では、RF信号はインタフェース(I/F)9に出力され、光ディスク2のデータとしてパーソナルコンピュータやモニタディスプレイ装置に出力される。
【0021】
制御部7は、所定の制御プログラムを記憶したROM、制御プログラムを実行するCPU及びデータを一時的に記憶するRAMなどで構成され、スピンドルモータ4の回転のオン/オフ、光ピックアップ5の半導体レーザ21の発光のオン/オフ、データの記録時及び再生時における半導体レーザ21の強度の切り換え、トラッキングサーボ機構6による光ピックアップ5のトラッキング、図示しないフォーカシングサーボ機構による光ピックアップ5の対物レンズ27のフォーカシングなどを制御する。
【0022】
光ディスク装置1では、半導体レーザ21を連続して使用すると、半導体レーザ21が発熱し、その熱が光ピックアップ5の全体に伝わり、温度が上昇する。光ピックアップ5は、微小なベース部材上に上記構成要素が搭載されているため、半導体レーザ21の発熱により各部品が膨張し、レーザビームのフォーカシングエラーやトラッキングエラーが生ずる。また、半導体レーザ21は温度が高くなると劣化が激しくなり、寿命が短くなる。光ディスク装置1では、光ピックアップ5の温度が0℃〜60℃の範囲で動作を保証するため、半導体レーザ21の近傍に温度センサ20が設けられている。制御部7は、例えば光ピックアップ5の温度が70℃以上になると、半導体レーザ21の発振を停止するように制御する。さらに、制御部7は、半導体レーザ21の寿命を予測するために、半導体レーザ21の動作時間を測定すると共に、温度センサ30を用いて、そのときの半導体レーザ30の温度を測定する。
【0023】
半導体レーザ21は、その動作温度が高ければ高いほど指数関数的に劣化速度が速くなるため、半導体レーザ21の寿命を予測するに当たって、動作時間だけでなく、動作時の温度も考慮する必要がある。本実施の形態では、上記半導体レーザの動作保証温度範囲0℃〜60℃を複数の温度範囲に分割し、各温度範囲ごとに動作時間を補正するための温度補正係数を設定している。一例として、0℃〜20℃の範囲では、温度補正係数を「1」に設定、すなわち補正を行わない。20℃〜40℃の範囲では、温度補正係数を「2」に設定する。40℃〜60℃の範囲では、温度補正係数を「4」に設定する。この温度範囲の区分及び温度補正係数は例示であって、実際に光ディスク装置に使用する半導体レーザを用いて劣化試験を行い、半導体レーザの劣化特性に応じて設定する。
【0024】
制御部7は、前述のようにROM、CPU、RAM等で構成され、様々な機能を行う。図4に制御部7の機能ブロックを示す。制御部7は、上記温度範囲と温度補正係数のテーブルを記憶した補正係数記憶部71と、累積動作時間を記憶する累積動作時間記憶部72と、累積動作時間と比較される閾値を記憶した閾値記憶73を有する。これらの各記憶部71、72及び73は、ROM又はRAMにより構成されている。
【0025】
また、制御部7は、データの記録又は再生が行われたときに、半導体レーザ21の動作時間を測定する動作時間測定部74と、半導体レーザ21の動作中に、温度センサ30を用いて半導体レーザ21の温度を測定する温度測定部75を有する。これら各測定部74及び75の機能は、CPUが所定のプログラムを実行することにより達成される。
【0026】
さらに、制御部7は、温度測定部75により測定した半導体レーザ21の動作時の温度に基づいて、補正係数記憶部71から温度補正係数を読み出す補正係数読み出し部76と、読み出した温度補正係数を用いて半導体レーザ21の動作時間を補正する動作時間補正部77と、光ディスク装置1が最初に起動されてからの動作時間又は補正された動作時間を累積的にカウントする累積動作時間カウント部78と、カウントした累積動作時間を閾値記憶部73に記憶されている閾値と比較する累積動作時間比較部79とを有する。閾値は、例えば10,000時間など、各半導体レーザの種類に応じた固有の時間であり、量産される半導体レーザの個体差を考慮した値を設定する。これら各部75〜79の機能は、所定のプログラムに従い、CPUの演算機能及び比較機能により実行される。
【0027】
さらに、制御部7は、累積動作時間が閾値を超えたときに、表示部10に対してデータの記録を禁止して再生専用とするか否かのメッセージを表示するためのメッセージ表示部80と、表示部10にメッセージを表示した後、入力部11を介してユーザにより入力された結果が肯定的であるか否定的であるか、すなわち再生専用が選択されたか否かを判別する入力判別部81と、入力結果が肯定的である場合に、以後光ディスクからのデータの再生のみを行うために、データの記録を禁止する動作制限部82と、インタフェース(I/F)9を介して受信した他の装置からの動作命令及び動作制限部82からの動作制限命令に従って、光ディスク2に対するデータの記録及び/又は再生を制御するデータ記録/再生部83を備える。これら各部の機能も、CPUが所定のプログラムを実行することにより達成される。なお、入力結果が否定的である場合は、動作制限部82によるデータ記録禁止は行わず、そのまま動作命令に従ってデータの記録又は再生を行う。
【0028】
次に、上記光ディスク装置1における半導体レーザ21の寿命予測及び予測された寿命時間に達したときの動作について、図4に示すフローチャートを参照しつつ説明する。なお、以下の説明においては、制御部7を図3に示す各部の名称で呼ぶものとする。
【0029】
まず、インタフェース(I/F)9を介して動作命令が入力されると、データ記録再生部83はその動作命令に従って光ピックアップ5を制御し、光ディスク2に対してデータの記録又は再生を行う(S1)。データの記録又は再生動作と並行して、動作時間測定部74及び温度測定部75は、それぞれ半導体レーザ21の動作時間及び動作時の温度を測定する(S2)。データの記録又は再生が完了すると、補正係数読み出し部76は、測定した半導体レーザ21の動作温度(測定温度)と所定の設定温度(例えば20℃)とを比較する(S3)。なお、半導体レーザ21の動作中に測定温度が変化したときは、例えば変化した温度の平均値又は最高値を測定温度とする。
【0030】
測定温度が設定温度を超えているときは(S3でYES)、補正係数読み出し部76は、測定温度に基づいて補正係数記憶部71に記憶されているテーブルの中からその測定温度に対応する温度補正係数を読み出し、動作時間補正部77は、測定した動作時間を補正する(S4)。また、測定温度が設定温度以下であるときは(S3でNO)、測定温度の補正は行わない。そして、累積動作時間カウント部78は、その時点までの累積動作時間を累積時間記憶部72から読み出し、読み出した累積動作時間に新たに測定した動作時間又は補正した動作時間を加算して新たな累積動作時間とする(S5)。なお、累積動作時間記憶部72に記憶されている累積動作時間は、新たな累積動作時間に更新される。
【0031】
次に、累積動作時間比較部79は、閾値記憶部73から閾値を読み出し、新たな累積動作時間と閾値とを比較する(S6)。閾値は、一般ユーザの使用に対しては非常に大きな値であるので、通常の使用では短期間に累積動作時間が閾値を超えることはなく(S6でNO)、ステップS1に戻って次の使用に備える。一方、光ディスク装置1が長期間使用された結果、累積動作時間が閾値を超えているときは(S6でYES)、メッセージ表示部80は、表示部10に対してデータの記録を禁止して再生専用とするか否かのメッセージを表示させるための信号を出力する(S7)。表示部10は、メッセージ表示部80からの信号に応じて、データの記録を禁止して再生専用とするか否かのメッセージを表示する。その後、ユーザが入力部11を操作して何らかの選択を入力すると、入力判別部81は入力された結果が肯定的であるか否定的であるかを判別する(S8)。入力結果が肯定的である場合は(S8でYES)、動作制限部82は、光ディスク2からのデータの再生のみを行うために、以後データの記録を禁止する。また、入力結果が否定的である場合は(S8でNO)、データ記録を禁止することなくステップS1に戻り、次のデータの記録又は再生に備える。
【0032】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、様々な変形が可能である。例えば、半導体レーザ21の累積動作時間が閾値を超え、データ記録のための寿命が尽きていると考えられる場合であっても、半導体レーザの個体差により、若干の使用が可能な場合もありうる。そのような場合に、ステップS8においてユーザによりデータの再生専用が選択された場合であっても、ステップS1でデータの記録命令が入力されると、ステップS9でのデータ記録禁止を解除して、データの記録を行うようにしてもよい。あるいは、ステップS7にジャンプして、表示部10に再生専用とするか否かのメッセージを再表示させるようにしてもよい。
【0033】
また、上記実施の形態では、ステップS8において、ユーザに再生専用とするか否かの選択をさせたが、ステップS8を省略して強制的に再生専用とするように構成してもよい。さらに、ステップS8〜S10を省略して、単に表示部10に半導体レーザの寿命が近いことを表示するだけであってもよい。
【0034】
なお、上記実施の形態において、光ディスク2の具体例として、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAMを例示したが、本発明はこれらの光ディスクに限定されず、CD−RやCD−RWなど従来から用いられている光ディスク及びより高密度な記録が可能な次世代光ディスクにも適用されうることは言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、半導体レーザの動作時の温度を考慮して半導体レーザの動作時間を補正し、補正した動作時間を累積的にカウントしているので、カウントした累積動作時間により比較的精度良く半導体レーザの寿命を予測することができる。また、累積動作時間をデータの記録のための半導体レーザの寿命に相当する閾値と比較し、累積動作時間が閾値を超えているときに、データの記録を禁止して再生専用とするか否かのメッセージを表示して、ユーザに再生専用を選択させることにより、突然半導体レーザの寿命が尽きることによるデータの記録失敗を防止することができる。また、ユーザがデータの記録又は再生を続行することを選択したときでも、突然半導体レーザの寿命が尽きる虞があるものの、半導体レーザの個体差によっては長時間データの記録及び再生ができる可能性があり、光ディスク装置をその寿命が尽きるまで有効に使用することができる。
【0036】
また、請求項2によれば、上記請求項1の場合と異なり、累積動作時間が閾値を超えているときに、自動的にデータの記録を禁止して再生専用とするので、突然半導体レーザの寿命が尽きることによるデータの記録失敗を防止することができる。
【0037】
また、請求項3によれば、半導体レーザの動作時の温度を考慮して半導体レーザの動作時間を補正し、補正した動作時間を累積的にカウントしているので、カウントした累積動作時間により、比較的精度良く半導体レーザの寿命を予測することができる。
【0038】
また、請求項4によれば、データ記録のための半導体レーザの寿命が尽きたときでも、データを再生するときは、データを記録するときに比べて必要なレーザビームのパワーが相当小さいので、半導体レーザが劣化してデータの記録に必要なパワーが出力できなくても、光ディスク装置をデータの再生用として使用し続けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る光ディスク装置の構成を示す図である。
【図2】 3ビーム方式の光ピックアップの構成を示す図である。
【図3】 上記光ディスク装置における制御部の機能を示すブロック図である。
【図4】 上記実施形態に係る光ディスク装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 光ディスク装置
2 光ディスク
5 光ピックアップ
7 制御部
10 表示部
11 入力部
21 半導体レーザ
30 温度センサ
71 補正係数記憶部
72 累積動作時間記憶部
73 閾値記憶部
74 動作時間測定部
75 温度測定部
76 補正係数読み出し部
77 動作時間補正部
78 累積動作時間カウント部
79 累積動作時間比較部
80 メッセージ表示部
81 入力判別部
82 動作制限部
83 データ記録/再生部

Claims (4)

  1. レーザビームを出力する半導体レーザを含み、回転する光ディスクに対してレーザビームを照射することによりデータの記録及び再生を行う光ピックアップと、前記半導体レーザの温度を測定する温度センサと、前記半導体レーザの発光を制御する制御部と、所定のメッセージを表示する表示部と、前記表示部に表示されたメッセージに対する応答を入力するための入力部を備えた光ディスク装置において、
    前記制御部は、
    前記半導体レーザの動作保証温度範囲を所定数の温度範囲に分割し、分割された各温度範囲に対応して予め設定されている温度補正係数のテーブルを記憶した補正係数記憶部をさらに備え、
    前記半導体レーザによりデータの記録又は再生が行われたときに、前記半導体レーザの動作時間を測定し、
    前記半導体レーザの動作中に、前記温度センサを用いて前記半導体レーザの温度を測定し、
    測定された温度が所定値以下のときは、前記動作時間を補正せず、また測定された温度が所定値を超えているときは、前記測定された温度に基づいて、前記補正係数記憶部に記憶されているテーブルから、当該前記半導体レーザの温度に対応する温度補正係数を読み出し、読み出した温度補正係数を用いて、測定された動作時間を補正し、
    光ディスク装置が最初に起動されてからの動作時間又は補正された動作時間を累積的にカウントし、
    カウントした累積動作時間を予め設定されている閾値と比較し、
    前記累積動作時間が前記閾値を超えているときに、前記表示部に対してデータの記録を禁止して再生専用とするか否かのメッセージを表示させるための信号を出力し、
    前記表示部に前記メッセージを表示させた後、前記入力部を介して入力された結果が肯定的である場合に、以後データの記録を禁止し、光ディスクからのデータの再生のみを行い、前記入力部を介して入力された結果が否定的である場合に、データの記録又は再生を行うことを特徴とする光ディスク装置。
  2. レーザビームを出力する半導体レーザを含み、回転する光ディスクに対してレーザビームを照射することによりデータの記録及び再生を行う光ピックアップと、前記半導体レーザの温度を測定する温度センサと、前記半導体レーザの発光を制御する制御部と、所定のメッセージを表示する表示部を備えた光ディスク装置において、
    前記制御部は、
    前記半導体レーザの動作保証温度範囲を所定数の温度範囲に分割し、分割された各温度範囲に対応して予め設定されている温度補正係数のテーブルを記憶した補正係数記憶部をさらに備え、
    前記半導体レーザによりデータの記録又は再生が行われたときに、前記半導体レーザの動作時間を測定し、
    前記半導体レーザの動作中に、前記温度センサを用いて前記半導体レーザの温度を測定し、
    測定された温度が所定値以下のときは、前記動作時間を補正せず、また測定された温度が所定値を超えているときは、前記測定された温度に基づいて、前記補正係数記憶部に記憶されているテーブルから、当該前記半導体レーザの温度に対応する温度補正係数を読み出し、読み出した温度補正係数を用いて、測定された動作時間を補正し、
    光ディスク装置が最初に起動されてからの動作時間又は補正された動作時間を累積的にカウントし、
    カウントした累積動作時間を予め設定されている閾値と比較し、
    前記累積動作時間が前記閾値を超えているときに、前記表示部に対してデータの記録不能のメッセージを表示させるための信号を出力し、
    前記表示部に前記メッセージを表示させた後、以後データの記録を禁止し、光ディスクからのデータの再生のみを行うことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 回転する光ディスクに対してレーザビームを照射することによりデータの記録及び再生を行う光ディスク装置において、
    データの記録又は再生の際に、前記レーザビームを照射する半導体レーザの温度及び動作時間を測定し、動作時間をそのときの温度に対応する温度補正係数で補正し、補正後の動作時間を累積的にカウントし、カウントした累積動作時間を所定の閾値と比較し、前記累積動作時間が前記閾値を超えているときに、データの記録のための前記半導体レーザの寿命が尽きたものと判断することを特徴とする光ディスク装置。
  4. データの記録のための前記半導体レーザの寿命が尽きたものと判断した後、データの記録を禁止し、データの再生のみを行うことを特徴とする請求項3に記載の光ディスク装置。
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