JP3761635B2 - メモリボード、メモリアクセス方法及びメモリアクセス装置 - Google Patents

メモリボード、メモリアクセス方法及びメモリアクセス装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メモリボード、メモリアクセス方法及びメモリアクセス装置に係り、特に、ディスク的に使用できると共にCPU(central processing unit )のメインメモリとしても使用可能なメモリボードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、マイコンを内蔵した電子機器の小型化が進み、CPU及びシステムロジックを搭載したマイコンボードのメモリスロットにメモりボードを装着して使用するようにしたものが知られている。
【0003】
現状においては、こうしたメモリボードはCPUのメインメモリとして使用されており、通常、小型で大容量のD−RAM(dynamic random access memory)が搭載されている。このD−RAMは、ロウアドレス(row address )とカラムアドレス(column address)とによりマトリックス的に一つのアドレスを指定するように構成されているため、システムロジックには、CPUから出力されるアドレス信号をロウアドレスとカラムアドレスとに分けるためのロジックが内蔵されている。
【0004】
また、D−RAMに対して効率的にデータの読み書きを実行するため、システムロジックには、インタリーブ(interleve )を実行するためのロジックも内蔵されている。このインタリーブロジックは、D−RAMに対して効率よくアクセスする目的の下、D−RAM内を複数のバンクに分け、隣合うアドレスが別々のバンクに割り当てられるように、CPUから出力されるアドレス信号を変換する処理を実行している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところがD−RAMは、電源オフにすると記憶内容が消去されてしまうことから、上述の様な従来のメモリボードでは、データを記憶しておくことができない。このため、電源をオフにしてもデータを記憶しておけるメモリボードの提供が臨まれている。
【0006】
こうした要望に対して、EP−ROM(erasable and programable read onlymemory )をメモリボードに搭載することも考えられるが、EP−ROMではデータの消去に紫外線照射が必要である上、一度に全部のデータが消去されてしまい、部分的な書き換えができないという問題がある。
【0007】
また、最近では、EP−ROMに代わるものとして部分的な書き換えが可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ(flush memory)が注目されている。しかし、フラッシュメモリはリニアなアドレス割付となっていることから、CPUのメインメモリとしては動作速度などの点で不十分である。
【0008】
そこで、本発明は、CPUのメインメモリとして高速アクセスが可能であり、しかもディスク的に使用することのできるメモリボードを提供することを第1の目的とし、さらに、このようなメモリボードに対して効率よくデータの読み書きを実行できるようにすることを第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段、発明の実施の形態及び発明の効果】
上記第1の目的を達成するためになされた本発明のメモリボードは、請求項1に記載の様に、CPUを搭載したマイコンボードのメモリスロットに装着して使用されるメモリボードにおいて、記憶素子としてD−RAMとフラッシュメモリとを搭載し、該D−RAM及び該フラッシュメモリを、当該メモリボード上に配線されるデータバス、アドレスバス及び制御信号ラインに対して、前記マイコンボード側からいずれもアクセス可能な様に結線すると共に、前記フラッシュメモリとして、前記マイコンボード側で実行されるインタリーブを実質的に解除してフラッシュメモリ内にリニアに連続するアドレスにてデータを書き込むための処理手順を、前記マイコンボード上のCPUで処理可能なプログラム形式にて記憶したインタリーブ解除手順記憶部を有することを特徴とする。
【0010】
この請求項1記載の発明によれば、CPUはD−RAM及びフラッシュメモリのいずれに対してもアクセスが可能であるから、D−RAMにアクセスしてこれをメインメモリとして使用し、フラッシュメモリにアクセスしてこれを一種のディスクとして使用することができる。フラッシュメモリは電源をオフにしてもデータを保持できるので、次に電源オンした際に先に記憶しておいたデータやプログラムを読み出して処理することができる。また、フラッシュメモリは部分的な書き換えが可能なので、EP−ROMの様な全部消去の不揮発性メモリとは違ってディスク的な使用が可能である。
【0011】
また、通常、D−RAMを記憶装置とする場合には、マイコンボード上のシステムロジックにおいて、CPUの出力したアドレス信号をインタリーブ( interleave )によって変換することにより、D−RAMに対して効率的なアクセスが可能になるような工夫がなさ れている。このインタリーブは、隣合うアドレスが別々のバンクに割り当てられる様な変換を行うものであるため、CPUが出力した連続的なアドレスが不連続なアドレスに置き換えられてしまう。従って、このようなインタリーブを実行するシステムロジックを備えたマイコンボードに装着された場合に何も処置を採らずにフラッシュメモリにデータを書き込んでしまうと、フラッシュメモリ内の離れたアドレスのデータによって、例えば1つのプログラムが記憶されることになる。このため、このプログラムを修正して書き直そうとしても、上述の様に、フラッシュメモリはその性質として連続的なアドレスにより特定されるブロックを単位として消去を行うものであるため、このプログラムの書き換えが困難となってしまうのである。
【0012】
これに対し、本発明のメモリボードによれば、相手がインタリーブを実行するマイコンボードである場合には、インタリーブ解除手順記憶部に記憶されているプログラムを最初にインストールして、フラッシュメモリにデータを書き込むときはインタリーブを実質的に解除できるようにしておくのである。インタリーブが解除されれば、メモリボードに入力されるアドレス信号は、CPUが出力した連続的なアドレス信号と同じになるので、一連のプログラムやデータがフラッシュメモリ内でバラバラに書き込まれてしまうといったことがない。
【0013】
より具体的には、請求項2に記載の様に、請求項1記載のメモリボードにおいて、前記フラッシュメモリがS−RAMインタフェースを有する記憶素子であり、前記アドレスバスが、前記フラッシュメモリに対して、ラッチ回路を介して接続されるルートと、該ラッチ回路を介さずに接続されるルートの2系統のルートで接続され、アドレスバスにロウアドレスが出力されているタイミングにおいて前記ラッチ回路に動作信号を与える様に、該ラッチ回路にロウアドレスストローブライン(row address strobe line ;以下、「RAS」と略す。)が接続されると共に、該ロウアドレスストローブライン及びカラムアドレスストローブライン(column address strobe line;以下、「CAS」と略す。)を、前記アドレスバスにカラムアドレスが出力されているタイミングで前記フラッシュメモリにアドレス確定のための動作信号を与える様に、所定の信号処理回路を介して該フラッシュメモリに接続したことを特徴とするメモリボードとして実現することができる。
【0014】
この請求項2記載の発明によれば、RAS及びCASから与えられる動作パルスによって、マイコンボード側からアドレスバスに出力されるアドレス信号がロウアドレスを特定するものなのかカラムアドレスを特定するものであるのかをD−RAMに区別させ、D−RAM内にマトリックス的に配置されたアドレスを特定することができる。
【0015】
ここで、ロウアドレス及びカラムアドレスについて具体例で少し説明しておく。例えば、24ビットで1つのアドレスを特定する様にアドレス信号が構成されているとすると、マイコンボード側では、これを12ビットずつの2つの信号に分けて出力する。この場合、例えば、CPUの出力した24ビットのアドレス信号を上位12ビットと下位12ビットに分けるといったことがマイコンボード上のシステムロジックで実行される。そして、この上位12ビットでロウアドレスを特定し、下位12ビットでカラムアドレスを特定することによりD−RAM内にマトリックス的に割り付けられた記憶領域の中から1つのアドレスを特定することができるのである。
【0016】
一方、フラッシュメモリの内部は、リニアに番地がつながったアドレス割付となっている。従って、ロウアドレスとカラムアドレスに分かれたアドレス信号そのままではフラッシュメモリ内のアドレスを特定できない。そこで、請求項2記載のメモリボードでは、RASに出力される制御信号によってラッチ回路を動作させてロウアドレスをラッチしておき、RAS及びCASに出力される制御信号によってカラムアドレスを取り込める状態を判別し、ラッチ回路及びアドレスバスからアドレスを取り込んで合成し、アドレスを確定しているのである。
【0017】
この請求項2記載のメモリボードによれば、今日普及しているS−RAMインタフェースを採用した各種のフラッシュメモリを、D−RAMと同じメモリボード上に共存させることができ、フラッシュメモリによるディスク的記憶機能と、D−RAMによるメインメモリとしての記憶機能とを両立させることができる。
【0018】
また、請求項3に記載した様に、請求項1記載のメモリボードにおいて、前記フラッシュメモリがD−RAMインタフェースを有する記憶素子であり、該フラッシュメモリ及び前記D−RAMが、ロウアドレスストローブライン及びカラムアドレスストローブラインに対して互いに並列に接続されていることを特徴とするメモリボードとして具体化することもできる。
【0019】
この請求項3記載のメモリボードによれば、フラッシュメモリはD−RAMインタフェースを有するので、ロウアドレスとカラムアドレスとに分けて出力されるアドレス信号を内部的に処理してフラッシュメモリ内のアドレスを特定することができる。
【0020】
この様に、D−RAMインタフェースを有するフラッシュメモリを使用する場合、外部にラッチ回路等を備えることなく上記第1の目的を達成することができる。また、本発明のメモリボードは、請求項4記載の様に、請求項1〜3のいずれか記載のメモリボードにおいて、前記フラッシュメモリとして、該フラッシュメモリ内の記憶領域を、アドレスの連続する所定バイト分を一つの単位とする複数のブロックとし、該ブロックを単位としてデータを消去するディスク的な消去機能を実現するための処理手順を、前記マイコンボード上のCPUで処理可能なプログラム形式にて記憶したディスク的消去手順記憶部を有するものを用いるとよい。
【0021】
この請求項4記載のメモリボードによれば、マイコンボードに装着して電源をオンとした時点で、このディスク的消去手順記憶部の記憶内容をCPU側にインストールする。より具体的には、フラッシュメモリに記憶されているディスク的消去手順を表すプログラムをメインメモリであるD−RAMにインストールする。以後は、このD−RAMにインストールされたプログラムに従って、必要に応じてフラッシュメモリ内のデータをアドレスの連続したブロック単位で消去して書き換える処理を実行することにより、フラッシュメモリをディスク的に使用することができる。なお、このプログラムは他の記憶装置からインストールするようにしてもよいのであるが、フラッシュメモリに最初から記憶しておけば、こうした他の装置を使用する必要がなく簡便となる。そして、フラッシュメモリは不揮発性であるから、上記記憶しておいたプログラムは必要なときにいつでもインストールすることができる。
【0022】
【0023】
た、本発明のメモリボードは、請求項に記載した様に、請求項1〜のいずれか記載のメモリボードにおいて、前記フラッシュメモリとして、それ自身がフラッシュメモリであることを前記CPU側に判別させるための種別判別情報を記憶した種別判別情報記憶部を有するものを用いるとよい。具体的には、フラッシュメモリであることを判別できるようなID番号などを登録しておき、CPU側からID読み出し専用コマンドを発行してフラッシュメモリのID番号を取得できるようにするといったような構成を採ればよい。
【0024】
こうした情報が登録されていることにより、CPUは、メモリボード全体の中で何番地から何番地までのアドレスがフラッシュメモリ中にあるのかを容易に判別することができる。この結果、請求項6記載のメモリボードによれば、この判別結果に従って、CPUがデータを書き込もうとするアドレスがフラッシュメモリであるのか否かを判別し、フラッシュメモリに対してデータを書き込むときにはインタリーブを実質的に解除するようにし、D−RAMに対してデータを読み書きするときはインタリーブによる効率的アクセスを確保するといった形で、アクセスしようとするアドレスに基づいてインタリーブの有無を切り換え、このメモリボードをメインメモリ及びディスク的メモリとして使用することができるようになる。
【0025】
また、本発明のメモリボードは、請求項に記載した様に、請求項記載のメモリボードにおいて、前記種別判別情報を、さらに、当該フラッシュメモリが何ビット対応の記憶素子であるかを区別させる情報としておくとよい。これは、例えば、CPUが32ビット対応のものであって一度に32ビット分のデータの読み書きを実行しようとするとき、フラッシュメモリが8ビット対応にしか構成されていないとすると、データの読み書きを4度実施しなければCPUが必要としている処理を実行できない。そこで、CPU側に、フラッシュメモリが何ビット対応であるかを識別させるようにし、32ビットCPUに対して8ビットのフラッシュメモリであれば、指令を4回繰り返して32ビット分のデータの読み書きを実行できるようにするのである。
【0026】
そこで、請求項に記載の様に、請求項1〜のいずれか記載のメモリボードにおいて、前記フラッシュメモリとして、当該フラッシュメモリと前記マイコンボード側のCPUの対応ビット数が異なるとき、CPU側からの読み書き指令に対して、フラッシュメモリ側の対応ビット数に応じて前記読み書き指令を前記マイコンボード側から実質的に繰り返し発行させることによってCPUとフラッシュメモリの対応ビット数の相違を解消するための処理手順を、前記マイコンボード上のCPUで処理可能なプログラム形式にて記憶した対応ビット数相違解消手順記憶部を有するものを用いるとよい。
【0027】
この請求項記載のメモリボードによれば、この対応ビット数相違解消手順記憶部に記憶されているプログラムを最初にCPUのメインメモリにインストールしておくことで、上述したようなCPUの対応ビット数とフラッシュメモリの対応ビット数の相違を解消することができる。
【0028】
また、上記第2の目的を達成するためになされた本発明のメモリアクセス方法は、請求項に記載した様に、CPU側からいずれもアクセス可能な様に、データバス、アドレスバス及び制御信号ラインに対して結線されたD−RAM及びフラッシュメモリを記憶素子として備えたメモリ手段に対してデータを読み書きするに当たり、CPUにより指定されたアドレスをインタリーブにより変換してから前記メモリ手段へ出力するようにしたメモリアクセス方法において、前記CPUにより指定されたアドレスがフラッシュメモリ内のアドレスである場合には、前記インタリーブによって変換された後のアドレスが該CPUにより指定されたアドレスそのものとなるように、前記インタリーブの規則を逆に使って前記CPUにより指定されたアドレスを変更してから前記インタリーブを実行する様にしたことを特徴とする。
【0029】
この請求項記載のメモリアクセス方法によれば、メモリ手段としてフラッシュメモリとD−RAMとを備えている場合に、フラッシュメモリに対してはインタリーブを実質的に解除した形でアドレス信号が出力される。ここで、インタリーブを概念化し、このメモリアクセス方法により実行される処理内容のより具体的な一例に基づいて図示しながら説明する。
【0030】
図1(a)に示す様に、CPU1から仮に8ビットのアドレス信号が出力されているとしたとき、インタリーブロジック2は、この内のいずれかのビットをずらしてしまうことにより、図示の如く、CPU1が「00001000」という信号を出した場合に「00000001」という信号に変換して出力するといった機能を実現している。そこで、同図(b)示す様にインタリーブロジック2からの出力が「00001000」となる場合を考えると、これに対応するCPU1の出力は「000001000」という信号をインタリーブロジック2に入力すればよい。つまり、CPU1の指定したアドレスそのままでメモリにアクセスしようとするときは、インタリーブロジック内の変換規則に従って、CPU1が指定しようとしているアドレスをいわば逆変換して得たアドレスをインタリーブロジック3に入力してやればよいのである。
【0031】
請求項記載のメモリアクセス方法は、図1で説明した考え方を利用して、CPUがフラッシュメモリにアクセスしようとしているときは、CPUが指定したアドレスを一旦インタリーブを逆にかけたようなアドレスに変換してからインタリーブを実行することで、インタリーブを実質的に解除するのである。そして、インタリーブが実質的に解除されているが故に、フラッシュメモリにデータを書き込む場合、連続したアドレスでデータを書き込むことができ、フラッシュメモリのディスク的な使用を可能ならしめるのである。
【0032】
一方、この請求項記載のメモリアクセス方法は、D−RAMに対してアクセスする際には通常のインタリーブを実行することで、連続的でないアドレスに対してデータの読み書きを行うことにより、高速アクセスを実現している。この本発明のメモリアクセス方法は、請求項に記載した様に、請求項記載のメモリアクセス方法において、前記CPUは、前記メモリ手段が備えている各記憶素子に予めアクセスすることにより、いずれの記憶素子がフラッシュメモリであるのかを判別しておき、該判別結果に基づいて、該CPUが指定しようとするアドレスがフラッシュメモリ内のアドレスであるのかD−RAM内のアドレスであるのかを区別するようにしておくとよい。
【0033】
この請求項記載のメモリアクセス方法によれば、最初にメモり手段の各記憶素子にアクセスしてフラッシュメモリを判別することで、フラッシュメモリに対してCPUが何番地から何番地までのアドレスを割り付けたかを把握しておき、以後、CPUがメモリ手段にアクセスしようとするとき、指定されたアドレスから対象となる記憶素子がフラッシュメモリであるか否かを判別し、フラッシュメモリである場合には、インタリーブを実質的に解除するための処理を実行するのである。
【0034】
また、請求項10に記載した様に、請求項又は記載のメモリアクセス方法において、前記フラッシュメモリと前記CPUの対応ビット数が異なるとき、該CPUが発行する読み書き指令を、前記フラッシュメモリ側の対応ビット数に応じて繰り返し発行することによってCPUとフラッシュメモリの対応ビット数の相違を解消するようにしておくとよい。
【0035】
これは、CPUとフラッシュメモリの対応ビット数が異なるときに、フラッシュメモリが仮想的にCPUと同じ対応ビット数であるかの如く取り扱うためである。また、上記第2の目的を達成するためになされた本発明のメモリアクセス装置は、請求項11に記載した様に、CPUと、該CPUのアドレスバスに接続され、CPUから出力されるアドレス信号を所定の規則に従って変換してからメモリ手段に対して出力するインタリーブ手段を内蔵したシステムロジックとを備えるメモリアクセス装置において、前記メモリ手段が、CPU側からいずれもアクセス可能な様に、データバス、アドレスバス及び制御信号ラインに対して並列的に結線されたD−RAM及びフラッシュメモリを記憶素子として備え、前記CPUによるデータ読み書きの対象となる記憶素子が前記フラッシュメモリであるか否かを判別する対象記憶素子判別手段と、該対象記憶素子判別手段によってデータ読み書きの対象となる記憶素子が前記フラッシュメモリであると判別された場合には、前記インタリーブ手段を実質的に機能させないようにするインタリーブ解除手段とを備えたことを特徴とする。
【0036】
この請求項11記載のメモリアクセス装置によれば、CPUがメモリにアクセスしようとするとき、対象記憶素子判別手段が、アクセスの対象がD−RAMなのかフラッシュメモリなのかを判別する。対象となる記憶素子がD−RAMである場合は、インタリーブ解除手段が働かないので、システムロジック内のインタリーブ手段によって変換されたアドレスに基づいて効率的にアクセスが行われる。従って、メインメモリに要求される高速読み書きが確保される。一方、フラッシュメモリがアクセスの対象である場合は、インタリーブ解除手段が働くので、CPUの出力した通りの連続的なアドレスにてアクセスが行われる。従って、一連のデータがフラッシュメモリ内にバラバラのアドレスに書き込まれてしまうということがなく、次に、このデータを書き換えようという場合に支障を来すことがない。この装置によれば、D−RAMをメインメモリとし、フラッシュメモリをディスクに見立てた小型コンピュータシステムを構成することができ、しかもD−RAMに対するアクセス方法を犠牲にしていないので、D−RAMの特質を生かした高速処理が可能である。
【0037】
また、本発明のメモリアクセス装置は、具体的には、請求項12に記載した様に、請求項11記載のメモリアクセス装置において、前記インタリーブ解除手段が、前記インタリーブ手段によって変換された後のアドレスが前記CPUにより指定されたアドレスとなるように、前記所定の規則を逆に使って前記CPUにより指定されたアドレスを変換してから前記インタリーブ手段に入力する手段として構成することができる。
【0038】
この請求項12記載のメモリアクセス装置によれば、請求項記載のメモリアクセス方法を利用してインタリーブが実質的に解除され、フラッシュメモリをディスクに見立てた利用が可能となる。この様な機能は、プログラムによってソフト的に実現することができる。この場合、メモリ手段がメモリボードの様に着脱自在な手段の場合、請求項5記載のメモリボードの様に、フラッシュメモリにこのインタリーブを実質的に解除するためのプログラムを記憶させておき、最初に、このフラッシュメモリ内のプログラムをCPUのメインメモリとなるD−RAMにインストールするようにしてやるとよい。
【0039】
また、他の具体的な構成としては、請求項13に記載した様に、請求項11記載のメモリアクセス装置において、前記インタリーブ手段から出力されるアドレスバスとして、前記インタリーブ手段から出力されるアドレス信号を該インタリーブ手段への入力時の信号に逆変換する第2のインタリーブ手段を経由する第1の出力バスと、前記第2のインタリーブ手段をバイパスする第2の出力バスとを備え、前記インタリーブ解除手段が、該第1,第2の出力バスを切り換えることにより、前記フラッシュメモリに対するデータの読み書きに際して前記インタリーブ手段を実質的に機能させないようにする手段として構成することもできる。
【0040】
この請求項13記載のメモリアクセス装置を模式的に示すと図2の様に表すことができる。即ち、第1のインタリーブロジック4と、第2のインタリーブロジック5とをシステムロジック内に備えさせ、第1のインタリーブロジック4の出力バスを第2のインタリーブロジック5に入力するルートと第2のインタリーブロジック5をバイパスするルートの2系統に分岐しておくのである。そして、ルート切換ロジック6を設けておき、この切換ロジック6に対してCPU1からルート切り替え指令を出力する様にしておけばよいのである。図の例において、第1のインタリーブロジック4に「00001000」というアドレスが入力されると、「00000001」にアドレスが変換される。しかし、第1のインタリーブロジック4の変換規則を逆転させた構成の第2のインタリーブロジック5に、この「00000001」を入力することにより、最終的に得られるアドレス信号を「00001000」に戻すことができるのである。
【0041】
以上の原理を利用して、請求項12記載のメモリアクセス装置と同様の作用・効果が発揮され、メインメモリとしてのD−RAMへの高速アクセスと、ディスク的記憶装置としてのフラッシュメモリへのアクセスとを的確に行うことができるのである。
【0042】
また、さらに他の構成としては、請求項14に記載の様に、請求項11記載のメモリアクセス装置において、前記CPUから前記システムロジックに入力されるアドレスバスとして、前記インタリーブ手段に入力する第1の入力バスと、該インタリーブ手段をバイパスする第2の入力バスとを備え、前記インタリーブ解除手段が、該第1,第2の入力バスを切り換えることにより、前記フラッシュメモリに対するデータの読み書きに際して前記インタリーブ手段を実質的に機能させないようにする手段として構成することもできる。
【0043】
この請求項14記載のメモリアクセス装置を模式図で示すと、図3に示す様になる。即ち、インタリーブロジック8の入力側においてアドレスバスを分岐させてインタリーブロジック8をバイパスするルートを設けておき、切換ロジック9によってルートを切り換える様にしてやるのである。この請求項15記載のメモリアクセス装置では、フラッシュメモリに対してアクセスする場合は、そもそもインタリーブ手段をパスするのである。これにより、メモリ手段にはCPUが出力したままのアドレスが伝達され、フラッシュメモリ内に連続的なアドレスでもってデータの読み書きを実行することができるようになるのである。
【0044】
また、本発明のメモリアクセス装置としては、請求項15に記載した様に、請求項1114のいずれか記載のメモリアクセス装置において、前記フラッシュメモリが、それ自身がフラッシュメモリであることを前記CPUに判別させるための種別情報を記憶した種別情報記憶部を有し、前記CPUが、前記メモリ手段に対してデータの読み書きをすべきアドレスを指定するアドレス指定機能と、前記メモリ手段内の各記憶素子に対して予めアクセスし、いずれの記憶素子に前記種別情報が記憶されているかを確認することにより、前記メモリ手段内のいずれの記憶素子がフラッシュメモリであるかを判別するフラッシュメモリ判別機能と、該フラッシュメモリ判別機能部によってフラッシュメモリと判別した記憶素子に対して前記メモリ手段全体の中でどのアドレスに割り付けられるかを特定するフラッシュアドレス特定機能と、前記アドレス指定機能により指定されたアドレスが前記フラッシュアドレス特定憶機能によって特定されるアドレスであるときに前記インタリーブ解除手段を作動させるインタリーブ解除機能とを付与されているものを採用することもできる。これらの機能は、プログラムをインストールすることによってソフト的に付与すればよい。
【0045】
この請求項15記載の装置によれば、最初にメモり手段にアクセスしていずれの記憶素子がフラッシュメモリであるかをフラッシュメモリの種別情報記憶部の記憶内容から判別することにより、CPUがメモり手段の各記憶素子に対して割り付けたアドレスの何番地から何番地までがフラッシュメモリであるかを把握することができる。こうして何番地から何番地までがフラッシュメモリであるかが把握できれば、CPUがアクセスしようとしてアドレスを指定したとき、このアドレスがフラッシュメモリを対象とするものであるか否かが容易に判明する。そして、フラッシュメモリがアクセス対象となっているのであれば、インタリーブ解除手段を作動させるようにすることで、これまで述べてきたようなフラッシュメモリのディスク化が実現されるのである。また、逆に、CPUの指定するアドレスがD−RAMを対象とするものであるということも容易に判明し、この場合は、インタリーブ解除手段を作動させないようにして、D−RAMへの高速アクセスを実現することができる。
【0046】
また、本発明のメモリアクセス装置は、請求項16に記載した様に、請求項1115のいずれか記載のメモリアクセス装置において、前記フラッシュメモリと前記CPUの対応ビット数が異なるとき、該CPUが発行する読み書き指令を、前記フラッシュメモリ側の対応ビット数に応じて繰り返し発行することによってCPUとフラッシュメモリの対応ビット数の相違を解消するビット数相違解消手段を備えるようにするとよい。この請求項17記載のメモリアクセス装置によれば、フラッシュメモリがCPUの対応ビット数と異なっていても支障なくデータの読み書きを実行することができる。
【0047】
なお、これら請求項1116のいずれか記載のメモリアクセス装置において、前記メモリ手段として、前記CPU及び前記システムロジックを搭載したマイコンボードのメモリスロットに装着されるメモリボード上に備えられたもの、より具体的には、請求項1〜に記載した様なメモリボードを使用するとよい。
【0048】
以上、本発明における課題を解決するための手段、発明の実施の形態及び発明の効果について詳述したが、さらに、実施例を用いて、より具体的な説明を加える。
【0049】
【実施例】
発明の実施の形態として、小型コンピュータシステムの実施例について説明する。実施例の小型コンピュータシステムは、図4に示す様に、CPU11と、システムロジック12とを搭載し、デュアルインラインメモリモジュール(dual inline memory module ;以下、「DIMM」という。)に対応したメモリスロット13を備えるマイコンボード10と、フラッシュメモリ31及びD−RAM32を搭載したDIMMとしてのコネクタ33を有するメモリボード30とにより構成されている。なお、本実施例ではフラッシュメモリ31は8ビット対応のものが1チップだけ搭載され、D−RAM32としては16ビット対応のものが2チップ搭載されている。また、CPU11は32ビット対応のものである。
【0050】
システムロジック12は、特に、D−RAM32にアクセスするための構成として、CPU11から出力されるアドレス信号を所定の規則に従って変換するインタリーブロジック14と、このインタリーブロジックで変換されたアドレス信号をロウアドレスとカラムアドレスにより特定されるマトリックス的なアドレス信号に分けるためのロジック(以下、「マトリックス化ロジック」という。)15とが内蔵されている。このシステムロジック12は、D−RAMをメモリとして使用する場合に一般的に用いられているものである(こうしたシステムロジックとしては、例えば、CIRRUS LOGIC,INC社製の商品名「PT86C368B」などを用いることができる。)。
【0051】
このシステムロジック12は、アドレスバス16及びデータバス17を介してCPU11と接続されている。そして、アドレスバス16及びデータバス17は、システムロジック12から延ばされてメモリスロット13へとつながれている。また、システムロジック12からは、ロウアドレスストローブライン(以下、「RASライン」という。)18、カラムアドレスストローブライン(以下、「CASライン」という。)19、及び書き込み指令信号ライン(以下、「WRライン」という。)20がメモリスロット13へと延ばされている。なお、図では省略したが、その他、通常CPU11、システムロジック12及びメモリスロット13の間に配線される各種信号線などが備えられていることはもちろんである。また、電源回路などその他の素子などが備えられていることももちろんである。
【0052】
メモリボード30に搭載するフラッシュメモリ31としては、S−RAMインタフェースを有する一般的なものを使用する(このS−RAMインタフェースのフラッシュメモリとしては、例えば、インテル社製の商品名「28F400」などを用いることができる。)。フラッシュメモリ31がS−RAMインタフェースであるため、アドレスバス34がフラッシュメモリ31に対して2系統に分岐されたアドレスバス34a,34bにて接続されている。
【0053】
これら2系統の一方のルートのアドレスバス34aにはラッチ回路35が備えられている。このラッチ回路35はRASライン36からのパルス信号を受けてアドレスバス34に出力されているデータをラッチする様に構成されている。そして、このラッチ回路35を経由する方のアドレスバス34aは、フラッシュメモリ31のアドレス端子A0 〜An の内、上位アドレスに対応するアドレス端子に接続されている。そして、もう1つのルートのアドレスバス34bが下位アドレスに対応するアドレス端子に接続されている。
【0054】
また、RASライン36は、CASライン37と共に信号処理回路41に入力されている。この信号処理回路41の出力ラインは、フラッシュメモリ31においてアドレス確定動作を実行するためのCS端子に入力されている。また、CASライン37はWRライン38と共に別の信号処理回路42に入力されている。そして、この信号処理回路42の出力ラインが、フラッシュメモリ31のOE端子に入力されており、WRライン38は、単独でWR端子に入力されている。
【0055】
これらRASライン36、CASライン37及びWRライン38は途中で分岐されてD−RAM32へも入力されている。またアドレスバス34もデータバス39と共に、フラッシュメモリ31及びD−RAM32にそれぞれ接続されている。D−RAM32上の端子のいずれに各バス及び信号ラインが結線されるかについては、通常D−RAMに対してなされているのと同じであるので説明は省略する。また、RASライン36等の信号変化とD−RAM32の動作の関係も通常のD−RAMと変わるところがないので、これも説明は省略する。
【0056】
フラッシュメモリ31は、本実施例の特徴として、予め、フラッシュメモリであることを意味するID番号が登録されている。このID番号は、アドレスで指定される記憶領域とは関係なく、CPU側からID読み出し専用コマンドが発行されたら出力できるように、フラッシュメモリ31内に登録されているのである。また、所定の領域に、後述する3つのプログラムが登録されている。
【0057】
次に、フラッシュメモリ31がアドレスを確定する際の、RASライン36等に出力される信号とフラッシュメモリ31の動作内容との関係をタイミングチャートを用いて説明する。図5に示す様に、RASライン36は、アドレスバス34にロウアドレスが出力されるタイミングにおいて立ち下がり信号を出力する。この立ち下がり信号を受けると、ロウアクティブに設計されたラッチ回路35が動作して、アドレスバス34に出力されているデータをラッチする。
【0058】
この時点では、CASライン37の信号がハイのままであるので、信号処理回路41はハイレベル信号を出力する状態にあり、CS端子はアクティブになっていない。CASライン37の信号は、アドレスバス34にカラムアドレスが出力されるタイミングにおいてロウレベルに切り換わる。このCASライン37の信号の立ち下がりに応じて、信号処理回路41からの出力がロウに変化し、CS端子がアクティブとなる。この結果、ラッチ回路35によってラッチされているデータを上位アドレスとし、アドレスバス34に出力されているデータを下位アドレスとする1つのアドレス信号が確定する。こうして、フラッシュメモリ31は、マイコンボード10からロウアドレスとカラムアドレスに分けて出力されるアドレスデータをフラッシュメモリ31内のアドレスを特定し得るデータに戻すのである。
【0059】
そして、こうして特定されたアドレスに対するアクセスが書き込みの場合には、図5に示した様に、WRライン38があるタイミングでロウに切り換わり、フラッシュメモリ31のWR端子をアクティブにし、データバス39に出力されているデータを書き込む処理が実施される。読み出しの場合には、WRライン38がハイレベル信号のままであるからWR端子はアクティブにならない。そして、あるタイミングにおいてCASライン37がロウレベルでWRライン38がハイレベルの状態が出現するので、このとき信号処理回路42がロウレベル信号を出力し、OE端子がアクティブとなる。このOE端子がアクティブとなると、フラッシュメモリ31は、指定されているアドレスのデータをデータバス39に対して出力する様に動作する。
【0060】
次に、フラッシュメモリ31の内部構造について説明する。フラッシュメモリ31は、図6に模式的に示す様に、アドレスと関係なく、CPU側からID読み出し専用コマンドが発行されたときに出力を行うID登録部分31aにID番号が登録されている。このID番号は、当該記憶素子が8ビット対応のフラッシュメモリであることを判別させるためのものである。
【0061】
そして、アドレスで指令されるメモリ領域の先頭2Kバイト中の第1の領域31bに、マイコンボード10側のインタリーブを実質的に解除するためのプログラム(以下、「インタリーブ解除プログラム」という。)が記憶されている。この2Kバイトの領域は、ミニマムページサイズ(minimum page size )であって、インタリーブが係らず、必ず連続的なアドレスでデータを格納できる領域である。
【0062】
また、本実施例では、同じくこの先頭2Kバイトの第2の領域31cに、8ビット対応,16ビット対応のフラッシュメモリを32ビット対応のCPUに対して正常に動作させるためのビット数の相違を解消するためのプログラム(以下、「ビット数相違解消プログラム」という。)が記憶されている。
【0063】
そして、さらに、他の領域に31dには64Kバイトを1単位としてデータを消去するためのプログラム(以下、「ディスク化プログラム」という。)が記憶されている。次に、実施例のコンピュータシステムにおける動作内容を説明する。
【0064】
CPU11は、電源オン時に次の処理を実行する様になっている。まず、図7に示す様に、メモリボード30に対してアクセスし、各記憶素子31,32の記憶容量の確認を実行する(S10)。そして、今後、CPU11が各記憶素子31,32にアクセスする際のメモリボード30の全体に対するアドレス割付を実行する(S20)。例えば、S10の処理により最初にアクセスした方の記憶素子が「1番地」〜「X番地」というアドレスを有するものと認識したら、次の記憶素子は「X+1番地」〜というアドレスを有するものと認識し、CPU11から各記憶素子を見たときのアドレス割付を実施するのである。
【0065】
また、各記憶素子31,32のID登録部分31aにフラッシュメモリであることを示すID番号が格納されているか否かにより、先ほど割り付けたアドレスの内、どの範囲のアドレスがフラッシュメモリ31に該当するのかを識別する(S30)。
【0066】
以上の処理を実行することにより、CPU11からメモリボード30を見たときの全記憶領域に対する連続的なアドレス割付が完了し、また、どのアドレスを指定するとフラッシュメモリ31へのアクセスであるのかを判別できるようにするための前処理が完了する。
【0067】
次に、こうしてフラッシュメモリ31のアドレスが判明したら、まず、インタリーブ解除プログラム格納領域31bにアクセスし、インタリーブ解除プログラムをD−RAM32にインストールする(S40)。本実施例では、D−RAM32は、CPU11のメインメモリとして使用されるのである。
【0068】
このインタリーブ解除プログラムの読み出しに当たっては、CPU11では、メインBIOS(main basic input/output system)によってバス幅を8ビット固定としてプログラムの読み出しを実行する。これは、メモリボード30側に何ビットのフラッシュメモリ31が搭載されていてもよいように汎用性を持たせるためである。
【0069】
そして、インタリーブ解除プログラムに続いて、続く格納領域31cに格納されているビット数相違解消プログラムをインストールする(S50)。これら二つのプログラムは、それほど大きなものではないので、インタリーブに関係ない先頭2Kバイトに格納されていることから、バス幅を8ビットに固定するだけで支障なくインストールが実行できる。
【0070】
次に、ビット数相違解消プログラム及びインタリーブ解除プログラムを実行しながら、ディスク化プログラム格納領域31dにアクセスし、ディスク化プログラムのインストールを実行する(S60)。これは、ディスク化プログラムは、容量的に大きなものなので、フラッシュメモリ31のミニマムページサイズ以内に格納できないことから、後述する様にインタリーブを解除しながらプログラムの読み出しを実行しなければならないからである。また、ビット数相違解消プログラムも起動することにより、フラッシュメモリ31が16ビットであればバス幅を16ビットにして8ビット固定の場合より効率よくディスク化プログラムを読み出すためである。
【0071】
次に、CPU11によりデータの読み書きを実際に行うための処理の内容を図8のフローチャートに基づいて説明する。まず、CPU11は、アクセスの対象となるアドレスを決定し、アドレスバス16にセットする(S110)。また、アクセスの内容が書き込みか読み出しかを決定して、これをシステムロジック12に対して指令する(S120〜S150)。即ち、読み出しの場合には読み出し指令を出力し(S130)、書き込みの場合は書き込むべきデータをデータバス17にセットすると共に(S140)、システムロジック12に書き込みを指令する(S150)。
【0072】
ここで、S110のアドレスセットは、詳しくは、図9に示す様な内容となっている。まず、アクセスすべきアドレスMAを決定したら(S111)、このアドレスMAがフラッシュメモリ31内のアドレスであるか否かを判断する(S113)。フラッシュメモリ31内のアドレスであると判断された場合は、最初に読み込んでおいたインタリーブ解除プログラムを実行してアドレスMAをMA’に変更し、この変更されたアドレスMA’をアドレスバスにセットする(S115,S117)。フラッシュメモリ31内のアドレスではないと判別された場合は、最初に決定したアドレスMAをそのままアドレスバスにセットする(S119)。
【0073】
このインタリーブ解除プログラムは、図1を用いて概念的に説明したのと同様の方法を採用したものである。即ち、インタリーブロジックに入力されるアドレスをXとし、インタリーブロジックから出力されるアドレスをYとしたときの関係がY=f(X)という関数で表されるとき、これを逆に、Yを変数とする関数に変換した関数式X=g(Y)を用いて、Yを与えるXを求めるのと同じ思想の下で構成されている。
【0074】
ただし、インタリーブの規則は1つだけでなく、種々の規則があり、使用されるインタリーブロジックによって異なっている。インタリーブの条件は、D−RAMのミニマムページサイズをどのように設定するかによっても異なる。本実施例では、ミニマムページサイズを2Kバイトに設定してある。
【0075】
そこで、本実施例では、フラッシュメモリ31のインタリーブ解除プログラム記憶部31cに、上記X=g(Y)に相当する複数の関数式と、どの種類のインタリーブロジックの場合にどの関数式を用いたらよいかの関係を対応付けたテーブルとを記憶しておく。そして、CPU11がインタリーブ解除プログラムをメインメモリとしてのD−RAM32にインストールする際に、この対応関係テーブルを参照して、自身の備えているインタリーブロジック14に対応する関数式を選択し、これをインタリーブ解除プログラムで使用する関数式としてインストールしておく様に構成してある。
【0076】
こうして、本実施例によれば、CPU11がメモリボード30のフラッシュメモリ31に対してアクセスするときは、インタリーブ解除プログラムが実行される。そして、インタリーブロジック14にはCPU11が決定したアドレスMAそのものではなく、これをY=MAを変数としてX=g(Y)の関数式に代入して求められた関数X=MA’をインタリーブロジック14に入力することにより、インタリーブロジック14から出力されるアドレスが元々のMAになるようにしている。この結果、フラッシュメモリ31に対しては、CPU11がフラッシュメモリ31をディスク的な記憶装置と見立てて決定したリニアに連続するアドレスに従って、データやプログラムなどがバラバラにされることなく書き込まれる。
【0077】
従って、データやプログラムの書き換えの必要が生じた場合には、最初にインストールしておいたディスク化プログラムを起動して、フラッシュメモリ31内を、例えば連続する64Kバイトを1つのブロックとしてその中のデータを消去し、そこに新たなデータを書き込むといった処理により、フラッシュメモリ31をハードディスクやフロッピーディスク等のディスクと同様の記憶装置として機能させることができるのである。つまり、フラッシュメモリ31には一連のデータは連続したアドレスに書き込まれるので、上記ブロック内のデータ消去を行ったときに別の一連のデータの一部を消去してしまうといったことがなく、ディスクと同様の読み書きを実行できる状態となるのである。本実施例では、上述の記憶領域31a〜31d以外の記憶領域を、書き込み可能な記憶領域とし、連続するアドレスに従って、64Kバイトを1つのブロックとするように64Kバイトごとのブロックに分割し、CPU11がフラッシュメモリ31及びD−RAM32の両方を含むメモリボード30の全体に対して割り付けたアドレスの中の何番地から何番地が1つのブロックに相当するのかを最初に本プログラムをインストールした際に直ちに本プログラムを実行して演算し、その演算結果をD−RAM32内に書き込んでおく。そして、この演算結果は、フラッシュメモリ31に対して書き込みのためのアクセスをする際に参照され、対応するアドレスの存在するブロック内のデータを消去して新たなデータを上書きするといった形で、フラッシュメモリ31をあたかもディスクの様に機能させるのである。
【0078】
一方、D−RAM32に対してアクセスするときは、インタリーブ解除プログアムは実行されないので、D−RAM32に対しては、インタリーブによる効率的なアクセスが可能となり、CPU11のメインメモリとしての機動性を損なうことがない。
【0079】
また、読み出し指令(S130)及び書き込み指令(S150)においては、具体的には、RASライン、CASライン及びWRラインへの信号出力によって読み出し指令と書き込み指令とを実施している。読み出し指令の場合は、まず、ロウアドレスをアドレスバスにセットしてRASラインをハイからロウに切り換え、次に、カラムアドレスをアドレスバスにセットしてCASラインをハイからロウに切り換える。なお、WRラインはハイレベルのままとしておく。これは、図4に示した様に、信号処理回路42は、CASラインがロウでWRラインがハイのときにOE端子をアクティブとし、読み出し許可の状態とするからである。
【0080】
書き込み指令の場合も、データバスにデータをセットしたら、まず、ロウアドレスをアドレスバスにセットしてRASラインをハイからロウに切り換え、次に、カラムアドレスをアドレスバスにセットしてCASラインをハイからロウに切り換える。そして、今度は、WRラインをハイからロウに切り換える。これによって、WR端子がアクティブとなり、フラッシュメモリが書き込み状態となるのである。
【0081】
なお、このとき、最初にインストールしておいたビット数相違解消プログラムが実行される。このビット数相違解消プログラムにより、8ビット対応のフラッシュメモリ31を32ビット対応のCPU11によって正常に読み書きできるようになっている。
【0082】
このビット数相違解消プログラム自体は、図10に示す様な構成となっている。まず、アクセスの対象となるフラッシュメモリが8ビット/16ビット/32ビットのいずれの構成であるかを判断する(S210)。フラッシュメモリが何ビット対応のものであるかは、最初に読み込んだフラッシュメモリのID番号によって特定することができる。
【0083】
32ビット対応に構成されていれば、バス幅を32ビットとして読み出し/書き込みの指令信号は1回だけ出力する(S220)。しかし、16ビット対応にしか構成されていない場合は、バス幅を16ビットとして2回繰り返し出力し(S230)、また、8ビット対応にしか構成されていない場合にはバス幅を8ビットとして4回繰り返し出力する(S240)。
【0084】
より具体的には、本実施例では、RASライン18,36及びCASライン18,37は、各4本の信号線RAS0〜RAS3、CAS0〜CAS3で構成されており、32ビット対応の場合は、これら各4本の信号線に同時に信号を出力するが、16ビット対応の場合はRAS0,RAS1,CAS0,CAS1のグループと、RAS2,RAS3,CAS2,CAS3のグループとに分けて2回信号を出力する。8ビットであれば、RAS0,CAS0、RAS,CAS1、・・・と4回に分けて信号を出力する。
【0085】
こうして、ビット数相違解消プログラムを実行することにより、本実施例では、32ビット対応のCPU11に対して8ビット対応のフラッシュメモリ31を正常に動作させることができている。なお、本実施例ではビット数相違解消プログラムにおいては常にS240の処理にしか進まないが、例えば、フラッシュメモリ31を2個用いれば、16ビット対応のフラッシュメモリとして構成できるので、同じフラッシュメモリであってもS230の処理へ進む様な構成ともなり得る。このため、S210の判定では、メモリボード30全体としてのフラッシュメモリの対応ビット数に基づいて判断を実行する必要がある。
【0086】
以上説明した本実施例のメモリボード30は、小さなメモリボード上にCPUのメインメモリと、ディスク的な記憶装置とを共に備えさせることができるので、小型電子機器用の記憶装置としてきわめて優れている。また、ビット数相違解消プログラムをインストールして8ビットのフラッシュメモリを32ビットのCPUに対応させることができるので、より小型のメモリボードとすることができる。つまり、現在普及している8ビットのフラッシュメモリで32ビットのCPUに対応させようとすると、どうしても4個のフラッシュメモリが必要となるのであるが、これを8ビットのフラッシュメモリでも32ビットのCPUに対応できるようにしたので、メモリボード上には最低1個のフラッシュメモリがあればよいこととなり、その分だけメモリボードを小さくすることができるのである。
【0087】
特に、本実施例では、インタリーブ解除機能を採用したことにより、フラッシュメモリ31には、常に、リニアに連続するアドレスにてデータやプログラムなどが書き込まれる。このフラッシュメモリへのデータの書き込み状態は、アドレスが連続した例えば64Kバイト分の記憶領域を単位としてデータの消去を行うというフラッシュメモリの性質に合致している。従って、インタリーブの解除機能は、インタリーブによって高速アクセスを実現されているD−RAMと、ディスク的に読み書き可能なフラッシュメモリとを1つのメモリボード上に共存させる上で、きわめて重要な作用・効果を発揮しているといえる。
【0088】
次に、第2実施例を説明する。第2実施例は、図11に示す様な構成のコンピュータシステムであり、上述した第1実施例との違いは、メモリボード50上に、フラッシュメモリ51として、D−RAMインタフェースを有する16ビット対応のものを用いる点である。このD−RAMインタフェースのフラッシュメモリ51とは、概念的にいえば、図4のラッチ回路35や信号処理回路41、2系統のアドレスバス34a,34bが本体内に内蔵されたものとしてイメージして差し支えない。つまり、フラッシュメモリ51の記憶領域はS−RAMインタフェースのフラッシュメモリ31と同様に、リニアに連続的なアドレスで割り当てられており、内部的にラッチ等を行うことで、ロウアドレスを上位アドレスとし、カラムアドレスを下位アドレスとする1つのアドレス信号に戻す処理を実行してアドレスを特定するようになっていると考えてよい。なお、このD−RAMインタフェース付きの16ビットのフラッシュメモリ51はほとんど市場に出回っていないが、インテル社製の商品名「28F016DX」がこれに対応するフラッシュメモリとして用いることができる。
【0089】
なお、この第2実施例のメモリボード50における他の構成は第1実施例とほぼ同様であるので、各部品に図4と同一の記号を付して詳細な説明は省略する。また、インタリーブ解除プログラム等についても第1実施例と同様であるので、その説明は省略する。
【0090】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は、これに限らず、さらに種々なる形態で実施することが可能である。例えば、メモリボードの構成として、シングルインラインメモリモジュール(single inline memory module ;SIMM)を用いてもよいし、フラッシュメモリへのアクセスの際にインタリーブをい実質的に解除できる限りは、ソフト的ではなくハード的に実施されていてもよく、また、そこに採用されたアルゴリズムがどのような手順になっていようとも、実質的にインタリーブを解除できる限り、本発明の目的を十分に達成することができ、それもまた一つの実施の形態として本発明の要旨の範囲内に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項7記載のメモリアクセス方法を概念的に例示する模式図である。
【図2】 請求項11記載のメモリアクセス装置を概念的に例示する模式図である。
【図3】 請求項12記載のメモリアクセス装置を概念的に例示する模式図である。
【図4】 第1実施例としてのコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。
【図5】 第1実施例におけるフラッシュメモリのアドレス確定動作の様子を示すタイミングチャートである。
【図6】 第1実施例におけるフラッシュメモリ内に予め登録されているプログアム等の格納位置を示す説明図である。
【図7】 第1実施例における初期設定処理のフローチャートである。
【図8】 第1実施例におけるメモリアクセス処理のフローチャートである。
【図9】 第1実施例におけるインタリーブ解除に関する処理のフローチャートである。
【図10】 第1実施例におけるCPUとフラッシュメモリの対応ビット数の相違を解消するための処理のフローチャートである。
【図11】 第2実施例としてのコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1・・・CPU、2,4,5,8・・・インタリーブロジック、6,9・・・切換ロジック、10・・・マイコンボード、11・・・CPU、12・・・システムロジック、13・・・メモリスロット、14・・・インタリーブロジック、15・・・マトリックス化ロジック、16・・・アドレスバス、17・・・データバス、18・・・RASライン、19・・・CASライン、20・・・WRライン、30・・・メモリボード、31・・・フラッシュメモリ、32・・・D−RAM、33・・・コネクタ、34,34a,34b・・・アドレスバス、35・・・ラッチ回路、36・・・RASライン、37・・・CASライン、38・・・WRライン、41,42・・・信号処理回路、51・・・フラッシュメモリ。

Claims (17)

  1. CPUを搭載したマイコンボードのメモリスロットに装着して使用されるメモリボードにおいて、
    記憶素子としてD−RAMとフラッシュメモリとを搭載し、
    該D−RAM及び該フラッシュメモリを、当該メモリボード上に配線されるデータバス、アドレスバス及び制御信号ラインに対して、前記マイコンボード側からいずれもアクセス可能な様に結線すると共に、
    前記フラッシュメモリが、
    前記マイコンボード側で実行されるインタリーブを実質的に解除してフラッシュメモリ内にリニアに連続するアドレスにてデータを書き込むための処理手順を、前記マイコンボード上のCPUで処理可能なプログラム形式にて記憶したインタリーブ解除手順記憶部を有することを特徴とするメモリボード。
  2. 請求項1記載のメモリボードにおいて、
    前記フラッシュメモリがS−RAMインタフェースを有する記憶素子であり、
    前記アドレスバスが、前記フラッシュメモリに対して、ラッチ回路を介して接続されるルートと、該ラッチ回路を介さずに接続されるルートの2系統のルートで接続され、
    アドレスバスにロウアドレスが出力されているタイミングにおいて前記ラッチ回路に動作信号を与える様に、該ラッチ回路にロウアドレスストローブラインが接続されると共に、
    該ロウアドレスストローブライン及びカラムアドレスストローブラインを、前記アドレスバスにカラムアドレスが出力されているタイミングで前記フラッシュメモリにアドレス確定のための動作信号を与える様に、所定の信号処理回路を介して該フラッシュメモリに接続したこと
    を特徴とするメモリボード。
  3. 請求項1記載のメモリボードにおいて、
    前記フラッシュメモリがD−RAMインタフェースを有する記憶素子であり、
    該フラッシュメモリ及び前記D−RAMが、ロウアドレスストローブライン及びカラムアドレスストローブラインに対して互いに並列に接続されていることを特徴とするメモリボード。
  4. 請求項1〜3のいずれか記載のメモリボードにおいて、
    前記フラッシュメモリが、
    該フラッシュメモリ内の記憶領域を、アドレスの連続する所定バイト分を一つの単位とする複数のブロックとし、該ブロックを単位としてデータを消去するディスク的な消去機能を実現するための処理手順を、前記マイコンボード上のCPUで処理可能なプログラム形式にて記憶したディスク的消去手順記憶部を有することを特徴とするメモリボード。
  5. 請求項1〜のいずれか記載のメモリボードにおいて、
    前記フラッシュメモリが、それ自身がフラッシュメモリであることを前記CPU側に判別させるための種別判別情報を記憶した種別判別情報記憶部を有することを特徴とするメモリボード。
  6. 請求項記載のメモリボードにおいて、
    前記種別判別情報は、さらに、当該フラッシュメモリが何ビット対応の記憶素子であるかを区別させる情報であることを特徴とするメモリボード。
  7. 請求項1〜のいずれか記載のメモリボードにおいて、
    前記フラッシュメモリが、
    当該フラッシュメモリと前記マイコンボード側のCPUの対応ビット数が異なるとき、CPU側からの読み書き指令に対して、フラッシュメモリ側の対応ビット数に応じて前記読み書き指令を前記マイコンボード側から実質的に繰り返し発行させることによってCPUとフラッシュメモリの対応ビット数の相違を解消するための処理手順を、前記マイコンボード上のCPUで処理可能なプログラム形式にて記憶した対応ビット数相違解消手順記憶部を有することを特徴とするメモリボード。
  8. CPU側からいずれもアクセス可能な様に、データバス、アドレスバス及び制御信号ラインに対して結線されたD−RAM及びフラッシュメモリを記憶素子として備えたメモリ手段に対してデータを読み書きするに当たり、CPUにより指定されたアドレスをインタリーブにより変換してから前記メモリ手段へ出力するようにしたメモリアクセス方法において、
    前記CPUにより指定されたアドレスがフラッシュメモリ内のアドレスである場合には、前記インタリーブによって変換された後のアドレスが該CPUにより指定されたアドレスそのものとなるように、前記インタリーブの規則を逆に使って前記CPUにより指定されたアドレスを変更してから前記インタリーブを実行する様にしたことを特徴とするメモリアクセス方法。
  9. 請求項記載のメモリアクセス方法において、
    前記CPUは、前記メモリ手段が備えている各記憶素子に予めアクセスすることにより、いずれの記憶素子がフラッシュメモリであるのかを判別しておき、該判別結果に基づいて、該CPUが指定しようとするアドレスがフラッシュメモリ内のアドレスであるのかD−RAM内のアドレスであるのかを区別するようにしたことを特徴とするメモリアクセス方法。
  10. 請求項又は記載のメモリアクセス方法において、
    前記フラッシュメモリと前記CPUの対応ビット数が異なるとき、該CPUが発行する読み書き指令を、前記フラッシュメモリ側の対応ビット数に応じて繰り返し発行することによってCPUとフラッシュメモリの対応ビット数の相違を解消するようにしたこと特徴とするメモリアクセス方法。
  11. CPUと、
    該CPUのアドレスバスに接続され、CPUから出力されるアドレス信号を所定の規則に従って変換してからメモリ手段に対して出力するインタリーブ手段を内蔵したシステムロジックと
    を備えるメモリアクセス装置において、
    前記メモリ手段が、CPU側からいずれもアクセス可能な様に、データバス、アドレスバス及び制御信号ラインに対して並列的に結線されたD−RAM及びフラッシュメモリを記憶素子として備え、
    前記CPUによるデータ読み書きの対象となる記憶素子が前記フラッシュメモリであるか否かを判別する対象記憶素子判別手段と、
    該対象記憶素子判別手段によってデータ読み書きの対象となる記憶素子が前記フラッシュメモリであると判別された場合には、前記インタリーブ手段を実質的に機能させないようにするインタリーブ解除手段と
    を備えたことを特徴とするメモリアクセス装置。
  12. 請求項11記載のメモリアクセス装置において、
    前記インタリーブ解除手段が、前記インタリーブ手段によって変換された後のアドレスが前記CPUにより指定されたアドレスとなるように、前記所定の規則を逆に使って前記CPUにより指定されたアドレスを変換してから前記インタリーブ手段に入力する手段として構成されていることを特徴とするメモリアクセス装置。
  13. 請求項11記載のメモリアクセス装置において、
    前記インタリーブ手段から出力されるアドレスバスとして、前記インタリーブ手段から出力されるアドレス信号を該インタリーブ手段への入力時の信号に逆変換する第2のインタリーブ手段を経由する第1の出力バスと、前記第2のインタリーブ手段をバイパスする第2の出力バスとを備え、
    前記インタリーブ解除手段が、該第1,第2の出力バスを切り換えることにより、前記フラッシュメモリに対するデータの読み書きに際して前記インタリーブ手段を実質的に機能させないようにする手段として構成されていること
    を特徴とするメモリアクセス装置。
  14. 請求項11記載のメモリアクセス装置において、
    前記CPUから前記システムロジックに入力されるアドレスバスとして、前記インタリーブ手段に入力する第1の入力バスと、該インタリーブ手段をバイパスする第2の入力バスとを備え、
    前記インタリーブ解除手段が、該第1,第2の入力バスを切り換えることにより、前記フラッシュメモリに対するデータの読み書きに際して前記インタリーブ手段を実質的に機能させないようにする手段として構成されていること
    を特徴とするメモリアクセス装置。
  15. 請求項1114のいずれか記載のメモリアクセス装置において、
    前記フラッシュメモリが、それ自身がフラッシュメモリであることを前記CPUに判別させるための種別情報を記憶した種別情報記憶部を有し、
    前記CPUが、前記メモリ手段に対してデータの読み書きをすべきアドレスを指定するアドレス指定機能と、
    前記メモリ手段内の各記憶素子に対して予めアクセスし、いずれの記憶素子に前記種別情報が記憶されているかを確認することにより、前記メモリ手段内のいずれの記憶素子がフラッシュメモリであるかを判別するフラッシュメモリ判別機能と、
    該フラッシュメモリ判別機能部によってフラッシュメモリと判別した記憶素子に対して前記メモリ手段全体の中でどのアドレスに割り付けられるかを特定するフラッシュアドレス特定機能と、
    前記アドレス指定機能により指定されたアドレスが前記フラッシュアドレス特定憶機能によって特定されるアドレスであるときに前記インタリーブ解除手段を作動させるインタリーブ解除機能とを付与されていること
    を特徴とするメモリアクセス装置。
  16. 請求項1115のいずれか記載のメモリアクセス装置において、
    前記フラッシュメモリと前記CPUの対応ビット数が異なるとき、該CPUが発行する読み書き指令を、前記フラッシュメモリ側の対応ビット数に応じて繰り返し発行することによってCPUとフラッシュメモリの対応ビット数の相違を解消するビット数相違解消手段を備えたこと特徴とするメモリアクセス装置。
  17. 請求項1116のいずれか記載のメモリアクセス装置において、
    前記メモリ手段が、前記CPU及び前記システムロジックを搭載したマイコンボードのメモリスロットに装着されるメモリボード上に備えられていることを特徴とするメモリアクセス装置。
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