JP3761351B2 - 分散システムの遠隔保守管理装置、その方法及びそのプログラムを記録した記憶媒体 - Google Patents

分散システムの遠隔保守管理装置、その方法及びそのプログラムを記録した記憶媒体 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、分散システムにおける管理対象装置の保守,管理を、システムの管理者が遠隔に行うための、分散システムの遠隔保守管理装置、その方法及びそのプログラムを記録した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
分散システムにおいては、複数の装置をそれぞれ離れた土地に分散配置して所望の制御や処理を行わせる。この場合、管理対象となる装置の保守データの取得や、管理対象装置の保守,管理を行うために必要なアプリケーションの導入や、管理対象装置で発生した障害の修復等を行うことが必要であり、このため、分散システムの保守管理装置が用いられている。
【0003】
図13は、従来の分散システムの保守管理装置の一例を示したものである。
従来の分散システムの保守管理装置は、図13に示すように、出力装置G1と、システム監視装置G2と、管理対象システムG3とから構成されている。
図13を参照して、従来の分散システムの保守管理装置の動作を説明する。
システム監視装置G2は、システム管理装置G31に対して保守データを要求する。システム管理装置G31は、各管理対象装置G32〜G32に対して、保守データを要求する。管理対象装置G32〜G32は、それぞれが記憶している保守アプリケーションを動作させて、保守データを取得する。そして、管理対象装置G32〜G32は、取得した保守データを、システム管理装置G31へ送付する。システム管理装置G31は、送付された保守データをシステム監視装置G2へ送付する。システム監視装置G2は、送付された保守データを、システム監視装置G2が有する何らかの送信手段を用いて、出力装置G1へ送信する。これによって、出力装置G1は、複数の管理対象装置G32〜G32の保守情報を蓄積するので、システム管理者は、出力装置G1から、蓄積されている保守情報を取り出すことによって、管理対象装置G32〜G32の保守情報を得ることができる。
なお、この従来例と類似したものとして、遠隔操作でアプリケーションを登録,更新する遠隔保守方式が、例えば特開平4−250545号公報に開示されており、また、一つの保守アプリケーションによって、マルチプラットホームからなる分散システム全体を保守,管理できる運用管理のための装置およびこの装置を備えたコンピュータシステムが、例えば特開平6−149737号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図13に示されたような従来の分散システムの保守管理装置には、次のような、各種の問題点があった。
【0005】
第1の問題点は、保守アプリケーションを更新するためには、保守要員が、保守対象システムの所在地まで出向かなければならないということである。この理由は、従来の保守管理装置では、ネットワークを用いて、保守アプリケーションを遠隔操作によって更新する方法について、考慮されていなかったためである。第2の問題点は、保守アプリケーションの更新は、すべての管理対象装置に対して行わなければならないということである。この理由は、保守アプリケーションが、すべての管理対象装置ごとに組み込まれているためである。
第3の問題点は、マルチプラットホームの分散システムにおいて、保守アプリケーションは、管理対象装置ごとに作成しなければならないということである。この理由は、異なったプラットホームでも、同一の保守アプリケーションを動作させる方法について、考慮されていなかったためである。
第4の問題点は、管理対象装置の資源を無駄に使用しているということである。この理由は、保守アプリケーションが、すべての管理対象装置に組み込まれているためである。
第5の問題点は、保守データを取得するためには、特別なシステム監視装置を必要とするということである。この理由は、管理対象システムからシステム監視装置へ送付されるのは、保守データだけであるため、保守データを加工して出力すための手段や装置が、システム監視装置において必要となるためである。
第6の問題点は、障害に対処するために、装置の環境を修正したり、障害を未然に防止したりする等の目的で、装置の環境を更新する等の保守作業を、遠隔に行うことができないということである。この理由は、装置の環境の修正や更新を行うための、保守アプリケーションや修正物件の送付を行う方法について、考慮されていなかったためである。
【0006】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであって、これらの欠点を補うために、下記のような各種機能を備えた、分散システムの遠隔保守管理装置、その方法及びそのプログラムを記録した記憶媒体を提供することを目的としている。
【0007】
(1)保守のためのアプリケーションを、遠隔操作で登録したり更新したりすることができる。
(2)保守アプリケーションを各種プラットホーム間で共通化することによって、マルチプラットホームの分散システムの場合でも、一種類の保守アプリケーションを開発するだけで、分散システム全体の保守管理を行うことができる。
(3)保守アプリケーションの管理方法として、保守アプリケーションを管理対象システム内の記憶装置に記憶させておき、システム管理装置が、必要なときにだけ、管理対象装置へ保守アプリケーションを送付する方法を用いることができる。
(4)管理対象装置が受け取った保守アプリケーションは、実行を完了すると、管理対象装置から消去することができる。
(5)システムの保守管理や監視のために必要なアプリケーションを、管理対象システムにおいて、必要に応じて動的に作成することができる。
(6)システムの保守管理や監視を行う際に、管理対象システムで作成した、システムの管理や監視のために必要なアプリケーションを、保守アプリケーション導入装置やシステム監視装置が、ネットワーク等を介して管理対象システムから取得することができる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、分散システムの遠隔保守管理装置に係り、複数の管理対象装置を含む分散システムに対して、該管理対象装置を保守,管理するために必要な保守アプリケーションを記憶するデータ記憶装置と、該記憶されている保守アプリケーションを読み出して上記管理対象装置において実行させるシステム管理装置とを備えて管理対象システムを形成するとともに、該管理対象システムに対して、上記保守アプリケーションを、通信手段を介して導入する保守アプリケーション導入装置と、該管理対象システムから、該管理対象システムにおける上記保守アプリケーションの実行結果を、通信手段を介して取り出すシステム監視装置とを備え、上記各管理対象装置の保守,管理を遠隔で行うことができるように構成されている分散システムの遠隔保守管理装置であって、上記保守アプリケーションが、管理対象装置を保守,管理するために必要なプログラムと、各管理対象装置から取得する保守データを管理するためのプログラムと、保守データを出力するためのプログラムとから構成されていて、上記システム管理装置が、上記保守アプリケーション導入装置を介して入力された該保守アプリケーションを、上記データ記憶装置に記憶させるとともに、該記憶されている保守アプリケーションを読み出して上記管理対象装置へ送付し、該管理対象装置が該保守アプリケーションを実行して作成した保守データを加工して上記データ記憶装置に記憶させ、該記憶された保守データを読み出して所定のデータ形式に変換するとともに、該変換された保守データと該変換された保守データを出力するためのプログラムとをシステム監視装置に出力し、上記システム監視装置が、該出力されたプログラムを実行して送付された保守データを出力するように構成されていることを特徴としている。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の分散システムの遠隔保守管理装置に係り、上記保守アプリケーションが、管理対象装置の障害を修復するプログラムであり、上記システム管理装置が上記データ記憶装置から該保守アプリケーションを読み出して管理対象装置へ送付することによって、管理対象装置が該保守アプリケーションを実行して、障害を修復することを特徴としている。
【0011】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の分散システムの遠隔保守管理装置に係り、上記保守アプリケーションが、装置の環境に依存しない処理コードで記述されていることを特徴としている。
【0012】
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の分散システムの遠隔保守管理装置に係り、上記システム管理装置の行う保守データの加工が、SQL文又はXML文への加工であることを特徴としている。
【0013】
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の分散システムの遠隔保守管理装置に係り、上記所定のデータ形式が、HTML形式又はXML文形式であることを特徴としている。
【0014】
また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一つに記載の分散システムの遠隔保守管理装置に係り、上記保守アプリケーションが、管理の対象である装置で実行する保守プログラムと、保守プログラムを、管理の対象である装置において実行して得られる保守データを管理するための保守データ管理プログラムと、保守データを出力装置に出力できる形式に変換し出力データを作成するための出力データ作成プログラムと、出力データを出力するための出力プログラムとを含むとともに、上記データ記憶装置が、上記保守アプリケーション導入装置で実行する入力アプリケーションを記憶する入力アプリケーション記憶部と、保守アプリケーション導入装置から送付されたすべての保守アプリケーションを記憶する保守アプリケーション記憶部と、管理対象装置から送付された保守データを記憶する保守データ記憶部とを備え、上記システム管理装置が、入力アプリケーション記憶部から入力アプリケーションを取り出して保守アプリケーション導入装置へ送る入力アプリケーション送付手段と、保守アプリケーション導入装置から送られた保守アプリケーションを上記保守アプリケーション記憶部に記憶させる保守アプリケーション登録手段と、上記保守アプリケーション記憶部に記憶されている保守プログラムをすべての管理対象装置へ送る保守アプリケーション送付手段と、管理対象装置における保守プログラムの動作の結果得られた保守データを上記保守データ管理プログラムに従って加工して上記保守データ記憶部に記憶する保守データ解析手段と、上記保守データ記憶部に記憶されている保守データから上記出力データ作成プログラムに従って出力データを作成する処理と、作成した出力データと上記保守アプリケーション記憶部に記憶している出力プログラムとから、出力データと出力プログラムとを組にした出力アプリケーションを作成する処理と、該出力アプリケーションをシステム監視装置へ送る処理とを行う出力アプリケーション作成手段とを備えていることを特徴としている。
【0015】
また、請求項7記載の発明は、請求項6記載の分散システムの遠隔保守管理装置に係り、上記保守アプリケーションが、保守アプリケーションを識別するための名称であるアプリケーション名と、保守アプリケーションを管理対象システムに登録するときに使用するデータであるデータ種別とを含み、上記システム管理装置において、保守アプリケーション登録手段が、送られてきた保守アプリケーションのデータ種別が登録であるときは、保守アプリケーション記憶部に、アプリケーション名と、保守プログラムと、保守データ管理プログラムと、出力データ作成プログラムと、出力プログラムとを新たに記憶し、データ種別が更新であるときは、保守アプリケーション記憶部から、送られてきた保守アプリケーションのアプリケーション名と同じアプリケーション名を持つ記憶部を検索して、この結果得られた記憶部に、保守プログラムと、保守データ管理プログラムと、出力データ作成プログラムと、出力プログラムとを上書きするように構成されていることを特徴としている。
【0016】
また、請求項8記載の発明は、請求項6又は7記載の分散システムの遠隔保守管理装置に係り、上記保守アプリケーションが、保守アプリケーションを識別するための名称であるアプリケーション名を含み、上記データ記憶装置が、上記システム監視装置から出力された保守データを選択するための選択プログラムを記憶する選択アプリケーション記憶部を備え、上記システム管理装置が、上記選択アプリケーション記憶部に記憶されている選択プログラムと、保守アプリケーション記憶部に記憶されている保守アプリケーションのアプリケーション名とから、システム監視装置で動作させる選択アプリケーションを作成して、システム監視装置に送付する選択アプリケーション作成手段を備えるとともに、出力する保守データのアプリケーション名を指定するための入力装置を備えたことを特徴としている。
【0018】
また、請求項9記載の発明に係る分散システムの遠隔保守管理方法は、保守アプリケーション導入装置から通信手段を介して導入された、複数の管理対象装置を保守,管理するために必要な保守アプリケーションをシステム管理装置がデータ記憶装置に記憶し、該記憶されている保守アプリケーションをシステム管理装置が読み出して上記管理対象装置において実行し、該保守アプリケーションの実行結果をシステム管理装置が通信手段を介してシステム監視装置に送付し、システム監視装置が該実行結果を出力し、これにより、システム管理者が上記各管理対象装置の保守,管理を遠隔で行うことができるようにした分散システムの遠隔保守管理方法であって、上記保守アプリケーションが、管理対象装置を保守,管理するために必要なプログラムと、各管理対象装置から取得する保守データを管理するためのプログラムと、保守データを出力するためのプログラムとから構成されていて、上記システム管理装置が、上記保守アプリケーション導入装置を介して入力された該保守アプリケーションを、上記データ記憶装置に記憶させるとともに、該記憶されている保守アプリケーションを読み出して上記管理対象装置へ送付し、該管理対象装置が該保守アプリケーションを実行して作成した保守データを加工して上記データ記憶装置に記憶させ、該記憶された保守データを読み出して所定のデータ形式に変換するとともに、該変換された保守データと該変換された保守データを出力するためのプログラムとをシステム監視装置に出力し、上記システム監視装置が、該出力されたプログラムを実行して送付された保守データを出力することを特徴としている。
【0019】
また、請求項10記載の発明は、分散システムの遠隔保守管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に係り、該分散システムの遠隔保守管理プログラムは、コンピュータに読み取られることにより、該コンピュータに、保守アプリケーション導入装置から通信手段を介して導入された、複数の管理対象装置を保守,管理するために必要な保守アプリケーションをデータ記憶装置に記憶する処理と、該記憶されている保守アプリケーションを読み出して上記管理対象装置において実行する処理と、該保守アプリケーションの実行結果を通信手段を介してシステム監視装置に出力する処理とを実行させ、これにより、上記コンピュータが、上記各管理対象装置の保守,管理を遠隔で行うことができるようにしたことを特徴としている。
【0020】
【作用】
この発明の構成では、複数の管理対象装置を含む分散システムに対して、この管理対象装置を保守,管理するために必要な保守アプリケーションを記憶するデータ記憶装置と、記憶されている保守アプリケーションを読み出して管理対象装置において実行させるシステム管理装置とを備えて管理対象システムを形成するとともに、この管理対象システムに対して、保守アプリケーションを、通信手段を介して導入する保守アプリケーション導入装置と、管理対象システムから、管理対象システムにおける保守アプリケーションの実行結果を、通信手段を介して取り出すシステム監視装置とを備えることによって、各管理対象装置の保守,管理を遠隔で行うことができるように構成されているので、管理対象分散システムの保守データの取得や、管理対象分散システムを保守,管理するために必要なアプリケーションの導入や、管理対象分散システムで発生した障害を修復するためのアプリケーションの実行の操作を、システムの管理者が遠隔で行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用いて具体的に行う。
◇第1実施例
図1は、この発明の第1実施例である分散システムの遠隔保守管理装置の構成を示すブロック図である。
この例の分散システムの遠隔保守管理装置は、入力装置1と、保守アプリケーション導入装置2と、管理対象システム3と、システム監視装置4と、出力装置5と、保守アプリケーション6とから概略構成されている。
入力装置1は、保守アプリケーション6を入力するために設けられている。保守アプリケーション導入装置2は、入力装置1を介して入力された保守アプリケーション入力を、管理対象システム3に導入されるために設けられている。管理対象システム3は、管理対象装置33〜33からなる分散システムに対して、システムを管理するシステム管理装置32と、システム管理装置32が、管理対象装置33〜33に適用する保守アプリケーションと、管理対象装置33〜33から取り出した保守データとを記憶するデータ記憶装置31とを設けたものである。システム監視装置4は、管理対象システム3を監視する機能を有している。出力装置5は、システム監視装置4における監視結果の保守情報を出力する機能を有する。保守アプリケーション6は、管理対象装置33を管理,保守するために必要なプログラムである。
【0022】
この例の分散システムの遠隔保守管理装置において、保守アプリケーション6は、管理対象装置33〜33を管理,保守するために必要なプログラムと、各管理対象装置から取得した、保守のために必要なデータ(以下、保守データという)を管理するためのプログラムと、保守データを出力するためのプログラムとから構成されているプログラムであって、装置の環境に依存しない処理コードで記述されている。したがって、どのような装置であっても、保守アプリケーション6を実行することが可能である。
保守アプリケーション6は、システム管理者によって、保守アプリケーション導入装置2に接続されている入力装置1から入力され、システム管理装置32を経て、データ記憶装置31に記憶される。例えば、ハードウェア構成を取得する保守アプリケーションが、入力装置1から入力されたとすると、システム管理装置32は、入力された保守アプリケーション「ハードウェア構成取得」を保守アプリケーション導入装置2から受け取って、データ記憶装置31に記憶する。
【0023】
管理対象装置33〜33は、保守,管理の対象となる装置である。分散システムは、通常、複数の管理対象装置から構成されている。システム管理装置32は、データ記憶装置31に記憶されている保守アプリケーション6を読み出して、管理対象装置33〜33へ送付する。管理対象装置33〜33は、装置の環境に依存しない処理コードを解釈して実行するための手段を持っていて、この手段を用いて、送付された保守アプリケーション6を実行し、保守のために必要な情報である保守データを生成する。生成した保守データは、システム管理装置32へ送られて、保守アプリケーション6に含まれている、保守データを管理するプログラムを用いて加工されたのち、データ記憶装置31に記憶される。
例えば、データ記憶装置31に記憶されている保守アプリケーション「ハードウェア構成取得」を、システム管理装置32が読み出して、管理対象装置33〜33へ送付したとすると、管理対象装置33〜33は、送付された保守アプリケーション「ハードウェア構成取得」を実行して、保守データ「CPU=Pentium(登録商標),Memory=96Mbyte」を生成する。この保守データは、システム管理装置32へ送られ、例えば記憶装置へアクセスする際の定型文であるSQL(Structured Query Language)文又はデータを記述するためのXML(Extensible Markup Language)文に加工されて、データ記憶装置31に記憶される。
【0024】
システム監視装置4は、管理対象システムを監視するための装置である。システム監視装置4に接続されている出力装置5に、管理対象システムの状態を出力するためのプログラムとデータは、システム管理装置32が作成する。すなわち、システム管理装置32は、データ記憶装置31に記憶されている保守データと保守アプリケーション6を用いて、出力するデータとプログラムを作成する。
例えば、データ記憶装置31には、保守アプリケーション6として、「ハードウェア構成取得」が記憶され、保守データとして、「CPU=Pentium,Memory=96Mbyte」が記憶されているものとする。さらに、保守アプリケーション6である「ハードウェア構成取得」は、保守データを出力するためのプログラムとして、保守データをページ記述言語であるHTML(Hyper Text Markup Language)形式又はデータを記述するためのXML文形式に変換するプログラムと、HTML又はXMLを出力するプログラムを含んでいるものとする。
このとき、システム管理装置32は、保守アプリケーション「ハードウェア構成取得」を用いて保守データをHTML形式又はXML文形式に変換する。そして、システム管理装置32は、このHTML形式又はXML文形式に変換されたデータとHTML又はXMLを出力するためのプログラムとを、システム監視装置4に送付する。システム監視装置4は、送付されてきた保守データとプログラムを実行して、出力装置5に出力する。
【0025】
また、保守アプリケーション6が、管理対象装置33の障害を修復するプログラムを含む場合もある。例えば、データ記憶装置31に記憶されている保守アプリケーション「SCSI(Small Computer System Interface)ドライバ更新」を、システム管理装置32が読み出して、管理対象装置331〜33nへ送ったとすると、管理対象装置331〜33nは、送付された保守アプリケーション「SCSIドライバ更新」を実行して、管理対象装置331〜33nのSCSIドライバの更新を行い、障害を修復する。システム管理装置32は、管理対象装置331〜33nの障害修復結果の保守データを読み出して、データ記憶装置31に記憶し、システム監視装置4は、データ記憶装置31に記憶されている障害修復結果の保守データを、出力装置5に出力する。
【0026】
このように、この例の分散システムの遠隔保守管理装置では、上述のような動作を行うので、管理対象分散システムの保守データの取得や、障害の修復を遠隔で行うことができる。さらにこの例の分散システムの遠隔保守管理装置は、以下に列挙するような各種の効果を有している。
(1)保守アプリケーションを遠隔操作で登録したり、更新したりすることができる。
(2)装置の環境に依存しない保守アプリケーションを使用しているので、マルチプラットホームから構成されている分散システムへの適用が容易である。
(3)保守アプリケーションを一括管理するので、資源の消費を抑えることができる。
(4)遠隔操作で障害を修復することができる。
(5)上記(1)〜(4)の機能によって、システムの保守要員や使用する資源を少なくすることができるので、保守費用を低減することができる。
(6)監視するためのプログラムとデータを、管理対象システム内のシステム管理装置から送付するので、システム監視装置が特定されない。
【0027】
◇第2実施例
図2は、この発明の第2実施例である分散システムの遠隔保守管理装置の構成を示すブロック図、図3は、同実施例における保守アプリケーションの内容を示す図、図4は、同実施例における保守アプリケーションの登録動作を示すフローチャート、図5は、同実施例における保守アプリケーションを動作させて保守データを取得する場合の動作を示すフローチャート、図6は、同実施例におけるシステム監視装置に保守データを出力する場合の動作を示すフローチャート、図7は、同実施例における保守アプリケーションの登録動作の具体例を示す図、図8は、同実施例における保守アプリケーションを動作させて保守データを取得する動作の具体例を示す図、図9は、同実施例におけるシステム監視装置に保守データを出力する動作の具体例を示す図である。
【0028】
この例の分散システムの遠隔保守管理装置は、図2に示すように、入力装置1Aと、保守アプリケーション導入装置2Aと、管理対象システム3Aと、システム監視装置4Aと、出力装置5Aとから概略構成されている。
入力装置1Aは、保守アプリケーション6Aを入力するために設けられている。保守アプリケーション導入装置2Aは、入力装置1Aを介して入力された保守アプリケーション入力を、管理対象システム3Aに導入されるために設けられている。管理対象システム3Aは、管理対象装置33A〜33Aからなる分散システムに対して、システムを管理するシステム管理装置32Aと、システム管理装置32Aが、管理対象装置33A〜33Aに適用する保守アプリケーションと、管理対象装置33A〜33Aから取り出した保守データとを記憶するデータ記憶装置31Aとを設けたものである。システム監視装置4Aは、管理対象システム3Aを監視する機能を有している。出力装置5Aは、システム監視装置4Aにおける監視結果の保守情報を出力する機能を有する。
【0029】
この例の分散システムの遠隔保守管理装置において、保守アプリケーション6Aは、管理対象となる装置を管理するために必要となる情報を取得するプログラム、管理対象となる装置の障害を修復するためのプログラムから構成される。保守アプリケーション6Aは、管理の対象となる装置の環境に依存しない処理コードで記述されている。
保守アプリケーション6Aは、図3に示すように、アプリケーション名61と、データ種別62と、保守プログラム63と、保守データ管理プログラム64と、出力データ作成プログラム65と、出力プログラム66とから構成されている。これらのうち、保守プログラム63と、保守データ管理プログラム64と、出力データ作成プログラム65と、出力プログラム66とは、それぞれ、プログラムコードによって記述されている。
アプリケーション名61は、保守アプリケーション6Aを識別するための名前である。データ種別62は、保守アプリケーション6Aを管理対象システム3Aに登録するときに使用するデータであり、例えば、「新規」又は「更新」のどちらかの値をとる。「新規」は、送付された保守アプリケーション6Aを、管理対象システム3Aに新規に登録することを表す。「更新」は、管理対象システム3Aに登録されている既存の保守アプリケーションを、送付された保守アプリケーション6Aで上書きすることを表す。保守プログラム63は、管理の対象である装置で実行するプログラムである。保守データ管理プログラム64は、保守プログラム63を、管理の対象である装置で実行して得られる保守データを管理するためのプログラムである。出力データ作成プログラム65は、保守データを出力装置5Aに出力できるデータ形式に変換したデータ(以下、出力データという)を作成するためのプログラムである。出力プログラム66は、出力データを出力するためのプログラムである。
【0030】
保守アプリケーション導入装置2Aは、保守アプリケーション6Aを管理対象システム3Aへ送付するための装置であり、ネットワーク等によって、管理対象システム3Aと接続されている。保守アプリケーション導入装置2Aは、アプリケーション動作手段21を含んでいる。アプリケーション動作手段21は、アプリケーションを実行するための手段であり、ここでは、保守アプリケーション6Aを、入力装置1Aから入力して、管理対象システム3Aへ送付するためのアプリケーション(以下、入力アプリケーションという)を、管理対象システム3Aから取得して実行する。
【0031】
管理対象システム3Aは、管理する対象のシステムであり、ネットワーク等によって、保守アプリケーション導入装置2Aと、システム監視装置4Aとに接続されている。管理対象システム3Aは、データ記憶装置31Aと、システム管理装置32Aと、管理対象装置33A〜33Aとからなっている。
【0032】
データ記憶装置31Aは、保守に必要なデータを記憶する装置であって、入力アプリケーション記憶部311と、保守アプリケーション記憶部312と、保守データ記憶部313を含んでいる。
入力アプリケーション記憶部311は、保守アプリケーション導入装置2Aで実行する入力アプリケーションを記憶している。保守アプリケーション記憶部312は、保守アプリケーション導入装置2Aから送付されたすべての保守アプリケーション6Aを記憶する。ただし、保守アプリケーション記憶部312は、保守アプリケーション6Aのうち、アプリケーション名61と、保守プログラム63と、保守データ管理プログラム64と、出力データ作成プログラム65と、出力プログラム66とを記憶する。保守データ記憶部313は、管理対象装置33A〜33Aで保守プログラム63を実行させて取得する保守データを記憶する。
【0033】
システム管理装置32Aは、管理対象システム3Aの管理を行う装置である。管理対象システム3A内には、必ず、一つのシステム管理装置32Aが必要となる。システム管理装置32Aは、入力アプリケーション送付手段321と、保守アプリケーション登録手段322と、保守アプリケーション送付手段323と、保守データ解析手段324と、出力アプリケーション作成手段325とを含んでいる。
【0034】
入力アプリケーション送付手段321は、入力アプリケーション記憶部311から入力アプリケーションを取り出し、保守アプリケーション導入装置2Aのアプリケーション動作手段21へ送る。
保守アプリケーション登録手段322は、保守アプリケーション導入装置2Aから送られてきた保守アプリケーション6Aを、保守アプリケーション記憶部312に記憶する処理を行う。この処理では、送られてきた保守アプリケーション6Aのデータ種別62が「登録」であれば、アプリケーション名61と、保守プログラム63と、保守データ管理プログラム64と、出力データ作成プログラム65と、出力プログラム66とを、保守アプリケーション記憶部312に新たに記憶する。また、データ種別62が「更新」であれば、保守アプリケーション記憶部312から送られてきた、保守アプリケーション6Aのアプリケーション名61と同じアプリケーション名を持つ記憶部を検索して、この結果得られた記憶部に、保守プログラム63と、保守データ管理プログラム64と、出力データ作成プログラム65と、出力プログラム66とを上書きする。
【0035】
保守アプリケーション送付手段323は、保守アプリケーション記憶部312に記憶している保守プログラム63を、管理対象システム3A内のすべての管理対象装置33A〜33Aに送る。
保守データ解析手段324は、保守プログラム63を、管理対象装置33A〜33Aで動作させて得られた保守データを、保守アプリケーション記憶部312に記憶している保守データ管理プログラム64に従って加工して、保守データ記憶部313に記憶する。
出力アプリケーション作成手段325は、保守データ記憶部313に記憶している保守データから、保守アプリケーション記憶部312に記憶している出力データ作成プログラム65に従って出力データを作成する処理と、作成した出力データと保守アプリケーション記憶部312に記憶している出力プログラム66とから、出力データと出力プログラムとを組にしたアプリケーション(以下、出力アプリケーションという)を作成する処理と、出力アプリケーションをシステム監視装置4Aに送る処理とを行う。
【0036】
管理対象装置33A〜33Aは、管理の対象となる装置である。管理対象システム3A内には、通常、複数の管理対象装置33A〜33Aが存在する。管理対象装置33A〜33Aは、アプリケーション動作手段331を含んでいる。
アプリケーション動作手段331は、システム管理装置32Aの保守アプリケーション送付手段323から送られる保守プログラム63を実行するための手段である。アプリケーション動作手段331では、装置の環境に依存しない処理コードで記述されている、保守プログラム63を実行させることができる。アプリケーション動作手段331で、保守プログラム63を実行して得られたデータは、保守データ解析手段324へ送られる。また、アプリケーション動作手段331は、保守プログラム63の実行が終了すると、保守アプリケーション送付手段323から送られてきた保守プログラム63を消去する。
【0037】
システム監視装置4Aは、管理対象システム3Aの管理対象装置33A〜33Aの状態を監視するための装置であり、ネットワーク等によって、管理対象システム3Aと接続されている。システム監視装置4Aは、アプリケーション動作手段41を有している。アプリケーション動作手段41は、システム管理装置32Aの出力アプリケーション作成手段325から出力アプリケーションを取得して、出力プログラムを実行する。
出力装置5Aは、システム管理装置32Aの出力アプリケーション作成手段325から送付された出力アプリケーションを、システム監視装置4Aのアプリケーション動作手段41で実行した結果を出力する。
【0038】
以下、図2乃至図6を参照して、この例の分散システムの遠隔保守管理装置の動作について説明する。この例の分散システムの遠隔保守管理装置が持つ動作は、保守アプリケーションの登録動作と、保守アプリケーションを動作させて保守データを取得する動作と、システム監視装置に保守データを出力する動作の3つであり、以下、これら各動作について分説する。
【0039】
最初、図2乃至図4を参照して、保守アプリケーションの登録動作について説明する。
まず、保守アプリケーション導入装置2Aのアプリケーション動作手段21は、データ記憶装置31Aの入力アプリケーション記憶部311に記憶されている入力アプリケーションを、入力アプリケーション送付手段321から取得して(図4のステップA1)、実行する(図4のステップA2)。入力装置1Aから送付された保守アプリケーション6Aを、実行している入力アプリケーションに入力する(図4のステップA3)。入力された保守アプリケーション6Aは、保守アプリケーション登録手段322へ送付される(図4のステップA4)。保守アプリケーション登録手段322は、送付された保守アプリケーション6Aを解析して、データ種別62の値を取り出す(図4のステップA5)。データ種別62が、「更新」であるか、「登録」であるかを調べて(図4のステップA6)、「登録」の場合には、図4のステップA7に進み、「更新」の場合は、図4のステップA8に進む。
【0040】
図4のステップA7では、保守アプリケーション6Aの登録を行うために、送られてきた保守アプリケーション6Aの、アプリケーション名61と、保守プログラム63と、保守データ管理プログラム64と、出力データ作成プログラム65と、出力プログラム66とを、保守アプリケーション記憶部312に記憶する。
図4のステップA8では、保守アプリケーション6Aの更新を行う対象を検索するため、保守アプリケーション記憶部312から送られてきた、保守アプリケーション6Aのアプリケーション名61と一致する保守アプリケーションを探す。一致する保守アプリケーションが存在する場合には、図4のステップA10に進み、存在しない場合には、処理を終了する(図4のステップA9)。
図4のステップA10では、保守アプリケーション記憶部312に記憶している保守アプリケーションの更新を行うために、送付されてきた保守アプリケーション6Aの保守プログラム63と、保守データ管理プログラム64と、出力データ作成プログラム65と、出力プログラム66のうちで、変更のあるプログラムを、検索して得られた保守アプリケーションの記憶部に上書きする。
以上の処理によって、保守アプリケーションの登録動作が終了する。
【0041】
次に、図2,図3,図5を参照して、保守アプリケーションを動作させて保守データを取得する場合の動作について説明する。
【0042】
まず、システム管理装置32Aの保守アプリケーション送付手段323は、保守アプリケーション6Aの保守プログラム63を、保守アプリケーション記憶部312から取り出す(図5のステップB1)。次に、取り出した保守プログラム63を、管理対象装置33A〜33Aの保守アプリケーション動作手段331へ送付する(図5のステップB2)。保守アプリケーション動作手段331は、送られてきた保守プログラム63を実行する(図5のステップB3)。
この結果として、保守データが出力される場合には、保守データを記憶する処理を行うために図5のステップB5に進み、保守データがない場合には、図5のステップB8に進む。なお、保守アプリケーション動作手段331は、保守アプリケーションの実行を完了すると、送られてきた保守プログラム63を消去する。
図5のステップB5では、得られた保守データをシステム管理装置32Aの保守データ解析手段324へ送る。保守データ解析手段324は、保守アプリケーション6Aの保守データ管理プログラム64を、保守アプリケーション記憶部312から取り出し、送られてきた保守データを、取り出した保守データ管理プログラム64に従って加工して、保守データ記憶部313に記憶する処理を実行する(図5のステップB6,ステップB7)。さらに、保守アプリケーション記憶部312に記憶しているすべての保守アプリケーションについて、図5のステップB1からステップB7までの処理を繰り返して実行する(図5のステップB8)。
【0043】
次に、図2,図3,図6を参照して、システム監視装置に保守データを出力する場合の動作について説明する。
【0044】
まず、出力アプリケーション作成手段325は、保守データ記憶部313から保守データを取得し(図6のステップC1)、保守アプリケーション記憶部312から、対応する保守アプリケーション6Aの、出力データ作成プログラム65を取得する(図6のステップC2)。
出力アプリケーション作成手段325は、出力データ作成プログラム65に従って、保守データから出力データを作成する(図6のステップC3)。さらに、出力アプリケーション作成手段325は、保守アプリケーション記憶部312から対応する保守アプリケーション6Aの出力プログラム66を取得し(図6のステップC4)、作成した出力データと取得した出力プログラム66とから、出力アプリケーションを作成する(図6のステップC5)。そして出力アプリケーション作成手段325は、作成した出力アプリケーションを、システム監視装置4Aのアプリケーション動作手段41へ送る(図6のステップC6)。
アプリケーション動作手段41は、送られてきた出力アプリケーションを実行する(図6のステップC7)。出力装置5Aは、システム監視装置4Aのアプリケーション動作手段41で出力アプリケーションを実行した結果を出力する(図6のステップC8)。さらに、保守データ記憶部313に記憶しているすべての保守データについて、図6のステップC1からステップC8までの処理を繰り返して実行する(図6のステップC9)。
【0045】
次に、この例の分散システムの遠隔保守管理装置の動作の具体例について説明する。
【0046】
まず、図7を参照して、保守アプリケーションの登録動作の具体例を説明する。この具体例では、ハードウェア構成を取得する保守アプリケーションの更新処理について説明する。
【0047】
最初に、保守アプリケーション導入装置2Aのアプリケーション動作手段21は、入力アプリケーション送付手段321から取得した入力アプリケーションを実行して、図7のD1のように出力する(図4のステップA1,ステップA2)。入力する保守アプリケーションは、図7の保守アプリケーションD2とする。保守アプリケーションD2は、データ記憶装置31Aの保守アプリケーション記憶部312に記憶されている、保守アプリケーション「ハードウェア構成取得」を更新するためのものである。
【0048】
保守アプリケーションD2のアプリケーション名61には、「ハードウェア構成取得」が指定されている。保守アプリケーションD2のデータ種別62には、更新を行うことを示す「更新」が指定されている。保守アプリケーションD2の保守プログラム63には、通常、新しい動作プログラムが記述されているが、この具体例では変更を行わないので、「変更なし」が指定されている。保守アプリケーションD2の保守データ管理プログラム64も、保守プログラム63と同様に、この具体例では変更を行わないので、「変更なし」が指定されている。保守アプリケーションD2の出力データ作成プログラム65には、保守データをHTML形式又はXML文形式に変換するプログラムが設定されている。保守アプリケーションD2の出力プログラム66には、HTML又はXMLを出力するプログラムが設定されている。
【0049】
入力された保守アプリケーションD2は、保守アプリケーション導入装置2Aを経て、システム管理装置32Aの保守アプリケーション登録手段322に送られる(図4のステップA3,ステップA4)。保守アプリケーション登録手段322は、送られてきた保守アプリケーションD3を解析する(図4のステップA5)。データ種別D4が「更新」なので(図4のステップA6)、保守アプリケーション記憶部312の記憶D10から、アプリケーション名が「ハードウェア構成取得」であるデータを検索する(図4のステップA8)。この結果、データD11のアプリケーション名が、「ハードウェア構成取得」であることを確認する。
検索に成功したので(図4のステップA9)、データD11の保守プログラムと、保守データ管理プログラムと、出力データ作成プログラムと、出力プログラムとを、それぞれ、保守プログラムD6,保守データ管理プログラムD7,出力データ作成プログラムD8,出力プログラムD9に置き換える。ここでは、保守プログラムD6と保守データ管理プログラムD7は、「変更なし」なので、データD11の保守プログラムと保守データ管理プログラムの置き換えは行わない。データD11の出力データ作成プログラムを、出力データ作成プログラムD8に設定されているHTML形式又はXML文形式への変換プログラムで上書きし、データD11の出力プログラムを、出力プログラムD9に設定されているHTML又はXMLを出力するプログラムで上書きする(図4のステップA10)。この結果、保守アプリケーション記憶部312は、データD12のようになる。
【0050】
次に、図8を参照して、保守アプリケーションを動作させて保守データを取得する動作の具体例を説明する。
【0051】
まず、保守アプリケーション送付手段323は、保守アプリケーション6Aの保守プログラム63を、データ記憶装置31Aの保守アプリケーション記憶部312から取得する。この具体例では、保守アプリケーション記憶部312は、E1のようになっているとする。ここでは、アプリケーション名「ハードウェア構成取得」の保守プログラム「構成取得」E2を取得する(図5のステップB1)。
次に、保守アプリケーション送付手段323は、管理対象装置33A〜33Aのアプリケーション動作手段331へ、保守プログラムE2を送付する(図5のステップB2)。アプリケーション動作手段331は、送られてきた保守プログラムE3を実行する(図5のステップB3)。この結果、ハードウェア構成の保守データが得られる。この保守データの一例として、図8のデータE4のような、「,」で区切られたテキスト形式の場合が考えられる。
保守データE4が得られたので(図5のステップB4)、保守データE4を保守データ解析手段324へ送付する(図5のステップB5)。アプリケーション動作手段331は、保守アプリケーションの実行を完了すると、送られてきた保守プログラムE3を消去する。保守データ解析手段324は、送られてきた保守データE5の処理を行うために、保守アプリケーション記憶部E1から、保守データ管理プログラムE6を取得する。保守データ管理プログラムE6は、保守データをSQL文に変換して、保守データ記憶部313に記憶するプログラムである。
保守データ解析手段324は、保守データ管理プログラムE6を用いて、保守データE5をSQL文に変換して(図5のステップB6)、図8のデータE8のように保守データ記憶部313に記憶する(図5のステップB7)。さらに、保守アプリケーション記憶部E1に記憶されている保守アプリケーションのすべてについて、同様の処理を行う(図5のステップB8)。
【0052】
次に、図9を参照して、システム監視装置4Aに保守データを出力する動作の具体例を説明する。この具体例では、ハードウェア構成を出力する動作を説明する。
【0053】
まず、図9のデータF2で示す保守データ記憶部313から、「ハードウェア構成取得」の保守データF4を取り出す(図6のステップC1)。そして、図9のデータF1で示す保守アプリケーション記憶部312から、出力データ作成プログラムF3を取り出す(図6のステップC2)。この具体例では、出力データ作成プログラムF3は、保守データをHTML形式に変換するプログラムである。
出力アプリケーション作成手段325は、出力データ作成プログラムF3を用いて、保守データからHTML形式の出力データを作成する(図6のステップC3)。そして、出力アプリケーション作成手段325は、データF1で示す保守アプリケーション記憶部312から出力プログラム「HTML出力」を取り出して(図6のステップC4)、作成した出力データと出力プログラムから出力アプリケーションF5を作成する(図6のステップC5)。出力アプリケーション作成手段325は、作成した出力アプリケーションF5を、システム監視装置4Aのアプリケーション動作手段41に送付する(図6のステップC6)。
アプリケーション動作手段41は、送られてきた出力アプリケーションF6を実行する(図6のステップC7)。出力装置5Aは、アプリケーション動作手段41で実行した結果を、データF7のように出力する(図6のステップC8)。さらに、同様の処理を、図9のデータF2に示す保守データ記憶部313に記憶している「ソフトウェア構成」と、「障害情報」とについて行う(図6のステップC9)。
【0054】
このように、この例の分散システムの遠隔保守管理装置では、上述のような動作を行うので、管理対象分散システムの保守データの取得を遠隔で行うことができる。さらにこの例の分散システムの遠隔保守管理装置は、以下に列挙するような各種の効果を有している。
【0055】
(1)保守アプリケーションを遠隔から登録したり、置換したりすることができる。この結果、保守アプリケーションの管理のために、保守要員が管理対象システムの所在地まで出向くことが少なくなるので、保守費用を低減することができる。
この理由は、保守アプリケーションを管理する管理者が使用するための保守アプリケーション導入装置と、管理対象であるシステムが、ネットワークで繋がれていて、保守アプリケーションの管理を行うために、管理対象システム内に設置するシステム管理装置に、保守アプリケーションを遠隔で登録したり更新したりすることができる仕組みを提供しているためである。
【0056】
(2)管理対象装置に保守アプリケーションを設置する必要がない。この結果、保守アプリケーションを登録する作業や、更新する作業を、分散システム内のすべての管理対象装置に対して行う必要がなくなり、新しい保守アプリケーションの導入が容易になる。
この理由は、保守アプリケーションは、管理対象システム内のシステム管理装置で管理され、管理対象装置が保守アプリケーションを必要とするときのみ、システム管理装置から、管理対象装置に送付する手法を用いているためである。
【0057】
(3)システム監視装置や保守アプリケーション導入装置が特定されない。この結果、ネットワークに接続されさえすれば、どのような状況からでも、管理対象システムを管理,監視することができる。
この理由は、システム監視装置や保守アプリケーション導入装置が、管理対象システム内で動的に作成されるような、システムを管理,監視するためのアプリケーションを取得して実行するからである。
【0058】
(4)保守アプリケーションの再利用を、容易に行うことができる。この結果、保守アプリケーションの開発コストが低減され、保守業務の費用を低下させることができる。
この理由は、保守アプリケーションが、プログラムモジュールごとに細分化されているので、既存のプログラムモジュールを再利用して、管理対象システムの構成に応じた、保守アプリケーションを作成することができるためである。例えば、保守データの保存方式を変更する場合には、保守データ管理プログラムのみを置き換えるだけで、新しい保守アプリケーションを作成することが可能である。
【0059】
(5)保守アプリケーションを、装置に依存しない処理記述で実装するので、各種のプラットホームの装置が混在する分散システムにおいても、プラットホームごとに保守アプリケーションを作成する必要はなく、保守アプリケーションを一つ作成するだけで、システムを管理することができる。この結果、保守アプリケーションの開発費用を低減することが可能となり、さらに保守業務の費用を低下させることができる。
この理由は、管理対象装置内にある、保守アプリケーションを動作させるための、アプリケーション動作手段が、装置の環境に依存しない処理コードを実行できるようになっているためである。
【0060】
◇第3実施例
図10は、この発明の第3実施例である分散システムの遠隔保守管理装置の構成を示すブロック図、図11は、同実施例におけるシステム監視装置に保守データを出力する場合の動作を示すフローチャート、図12は、同実施例におけるシステム監視装置に保守データを出力する動作の具体例を示す図である。
この例の分散システムの遠隔保守管理装置は、図10に示すように、入力装置1Bと、保守アプリケーション導入装置2Bと、管理対象システム3Bと、システム監視装置4Bと、出力装置5Bと、入力装置7とから概略構成されている。この例において、入力装置1B,保守アプリケーション導入装置2B,システム監視装置4B,出力装置5Bと、管理対象システム3Bの管理対象装置33B〜33Bは、図2に示された第2実施例の場合の、入力装置1A,保守アプリケーション導入装置2A,システム監視装置4A,出力装置5Aと、管理対象システム3Aの管理対象装置33A〜33Aと同様であるが、管理対象システム3Bにおいて、データ記憶装置34が、図2に示されたデータ記憶装置31の構成に加えて、選択アプリケーション記憶部314を有する点と、システム管理装置35が、図2に示されたシステム管理装置32の構成に加えて、選択アプリケーション作成手段326を有する点と、別に入力装置7を有する点とが異なっている。
【0061】
選択アプリケーション記憶部314は、選択プログラムを記憶する。選択プログラムとは、システム監視装置4Bから出力する保守データを選択するためのアプリケーションである。
選択アプリケーション作成手段326は、選択アプリケーション記憶部314に記憶されている選択プログラムと、保守アプリケーション記憶部312に記憶されている保守アプリケーションのアプリケーション名とから、システム監視装置4Bで動作させる選択アプリケーションを作成して、システム監視装置4Bのアプリケーション動作手段41へ、選択アプリケーションを送付する。
入力装置7は、出力する保守データのアプリケーション名を指定するための入力装置である。
【0062】
以下、図10,図11を参照して、この例の分散システムの遠隔保守管理装置の全体の動作について説明する。この例において、保守アプリケーションの登録動作と、保守アプリケーションを動作させて保守データを取得する動作とは、第2実施例の場合と同様なので、説明を省略し、ここでは、システム監視装置に保守データを出力する場合の動作について詳細に説明する。
【0063】
第2実施例では、システム監視装置4Aから出力装置5Aに出力する保守データは、保守データ記憶部313に記憶されている保守データのすべてであったが、この例では、出力装置5Bに出力する保守データを選択できる機能を有している。まず、選択アプリケーション作成手段326は、選択アプリケーション記憶部314から選択プログラムを取得し、保守データ記憶部313から、記憶している保守データのアプリケーション名の一覧を取得する。取得した選択プログラムと、保守データのアプリケーション名の一覧から、選択アプリケーションを作成する(図11のステップC10)。選択アプリケーション作成手段326は、作成した選択アプリケーションを、システム監視装置4Bのアプリケーション動作手段41に送付する(図11のステップC11)。アプリケーション動作手段41は、送付された選択アプリケーションを実行する(図11のステップC12)。
システム管理者は、保守データのアプリケーション名の一覧から、出力したい項目を、入力装置7を用いて選択する(図11のステップC13)。アプリケーション動作手段41で実行している選択アプリケーションは、選択されたアプリケーション名を、出力アプリケーション作成手段325に通知する(図11のステップC14)。出力アプリケーション作成手段325は、保守データ記憶部313から、選択されたアプリケーション名の保守データを取得する(図11のステップC15)。
【0064】
以後の、ステップC2からC8までの動作は、図6に示された第2実施例の場合と同様である。すなわち、出力アプリケーション作成手段325は、保守アプリケーション記憶部312から、対応する保守アプリケーションの、出力データ作成プログラム65を取得する(図11のステップC2)。
出力アプリケーション作成手段325は、出力データ作成プログラム65に従って、保守データから出力データを作成する(図11のステップC3)。さらに、出力アプリケーション作成手段325は、保守アプリケーション記憶部から対応する保守アプリケーションの出力プログラム66を取得し(図11のステップC4)、作成した出力データと取得した出力プログラム66とから、出力アプリケーションを作成する(図11のステップC5)。そして出力アプリケーション作成手段325は、作成した出力アプリケーションを、システム監視装置4Bのアプリケーション動作手段41へ送る(図11のステップC6)。
アプリケーション動作手段41は、送られてきた出力アプリケーションを実行する(図11のステップC7)。出力装置5Bは、システム監視装置4Bのアプリケーション動作手段41で、出力アプリケーションを実行した結果を出力する(図11のステップC8)。
【0065】
次に、図12を参照して、この例の分散システムの遠隔保守管理装置の具体例について説明する。この具体例においては、「ハードウェア構成取得」を選択して出力する動作を説明する。
【0066】
まず、選択アプリケーション作成手段326は、選択アプリケーション記憶部314から、選択プログラムF8を取得し、保守データ記憶部313(図12のデータF2)から、アプリケーション名の一覧F9を取得する。選択アプリケーション作成手段326は、選択プログラムF8と、アプリケーション名の一覧F9とから、選択アプリケーションF10を作成し(図11のステップC10)、システム監視装置4Bのアプリケーション動作手段41へ送る(図11のステップC11)。アプリケーション動作手段41は、送られてきた選択アプリケーションF11を実行して、例えば、データF12のような画面を出力する。
この具体例では、システム管理者は、「ハードウェア構成取得」を、入力装置7を用いて選択する(図11のステップC13)。選択した「ハードウェア構成取得」は、出力アプリケーション作成手段325へ通知される(図11のステップC14)。出力アプリケーション作成手段325は、保守データ記憶部313から、「ハードウェア構成取得」の保守データを取得する(図11のステップC15)。なお、図12における、ステップC2からステップC8までの動作は、図9に示された第2実施例の場合と同様である。
【0067】
このように、この例の分散システムの遠隔保守管理装置では、上述のような動作を行うので、前述の第2実施例の場合の効果に加えて、出力したい保守データのアプリケーション名を指定することによって、アプリケーション名に対応する出力アプリケーションを作成して、システム監視装置を動作させて、アプリケーション名に対応する保守データを取得するので、所望の保守データを選択的に出力することができる。
【0068】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られたものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、管理対象システムと、保守アプリケーション導入装置及びシステム監視装置を接続する通信手段は、ネットワークに限らず、独立の通信線路であってもよい。また通信手段は、有線であると無線であるとを問わない。
【0069】
また、上述の各実施例においては、この発明の分散システムの遠隔保守管理装置をハードウェアによって構成した場合について記述したが、これに限定されるものではなく、各実施例と同一の機能の全部又は一部を、ソフトウェアによって実現することも可能である。
この場合は、ハードウェア構成として、CPU(中央処理装置)と、ROMやRAM等の内部記憶装置と、FDD(フレキシブルディスクドライバ)、HDD(ハードディスクドライバ)、CD−ROMドライバ等の外部記憶装置と、入力手段と、出力手段とを有し、外部記憶装置に記憶された保守アプリケーションを内部記憶装置に記憶されたプログラムが読み出して、出力手段を介して管理対象装置に出力し、管理対象装置からのデータを、入力手段を介して入力して、管理対象装置を保守,管理するプログラムを実行することによって,管理対象システムを形成する。これに対して、入力手段が、保守アプリケーション導入装置から保守アプリケーションを通信手段を介して入力することによって、保守アプリケーションを外部記憶装置に記憶する。また、出力手段が、管理対象システムにおける保守アプリケーションの実行結果を通信手段を介して取り出すことによって、システム監視装置から保守データを出力可能にする。
これによって、複数の管理対象装置を含む分散システムに対して、該管理対象装置を保守,管理するために必要な保守アプリケーションを記憶する手段と、該記憶されている保守アプリケーションを読み出して前記管理対象装置において実行させる手段とを設けて管理対象システムを形成し、該管理対象システムに対して、上記保守アプリケーションを通信手段を介して導入する手段と、該管理対象システムから、該管理対象システムにおける上記保守アプリケーションの実行結果を通信手段を介して取り出す手段とを設けて、上記各管理対象装置の保守,管理を遠隔で行うことができるようにした分散システムの遠隔保守管理方法を実行して、各管理対象装置の保守,管理を遠隔で実現することができる。
そして、これらの動作に必要なプログラムは、予め作成して、フロッピディスク(FD)やハードディスク(HD)やコンパクトディスク(CD)等の記憶媒体に予め記憶させたものとして提供することが可能であり、これをFDDやHDDに適用することによって、上記分散システムの遠隔保守管理方法を実行することができる。
なお、上記記憶媒体は、FDやHDやCD等の磁気ディスクや光磁気ディスクに限らず、半導体メモリ、光メモリその他の記録媒体であっても良い。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の分散システムの遠隔保守管理装置によれば、管理対象分散システムの保守データの取得や、管理対象分散システムを保守,管理するために必要なアプリケーションの導入や、管理対象分散システムで発生した障害を修復するためのアプリケーションの実行の操作を、システムの管理者が、遠隔で行うことができる。また、任意の保守データを選択的に取得することができる。
そして、この際、保守アプリケーションを遠隔操作で登録したり、更新したりすることができるとともに、装置の環境に依存しない保守アプリケーションを使用しているので、マルチプラットホームから構成されている分散システムへの適用が容易であり、さらに、保守アプリケーションを一括管理するので、資源の消費を抑えることができるとともに、監視するためのプログラムとデータを、管理対象システム内のシステム管理装置から送付するので、システム監視装置が特定されないという利点がある。
したがって、この発明の構成によれば、分散システムの遠隔保守管理装置において、システムの保守要員や使用する資源を少なくすることができるので、保守費用を低減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である分散システムの遠隔保守管理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の第2実施例である分散システムの遠隔保守管理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】同保守アプリケーションの内容を示す図である。
【図4】同保守アプリケーションの登録動作を示すフローチャートである。
【図5】同保守アプリケーションを動作させて保守データを取得する場合の動作を示すフローチャートである。
【図6】同実施例におけるシステム監視装置に保守データを出力する場合の動作を示すフローチャートである。
【図7】同保守アプリケーションの登録動作の具体例を示す図である。
【図8】同保守アプリケーションを動作させて保守データを取得する動作の具体例を示す図である。
【図9】同システム監視装置に保守データを出力する動作の具体例を示す図である。
【図10】この発明の第3実施例である分散システムの遠隔保守管理装置の構成を示すブロック図である。
【図11】同実施例におけるシステム監視装置に保守データを出力する場合の動作を示すフローチャートである。
【図12】同システム監視装置に保守データを出力する動作の具体例を示す図である。
【図13】従来の分散システムの保守管理装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
1,1A,1B 入力装置
2,2A,2B 保守アプリケーション導入装置
3,3A,3B 管理対象システム
4,4A,4B システム監視装置
5,5A,5B 出力装置
6 保守アプリケーション
7 入力装置
31,31A,34 データ記憶装置
32,32A,35 システム管理装置
33〜33,33A〜33A,33B〜33B
管理対象装置 311 入力アプリケーション記憶部
312 保守アプリケーション記憶部
313 保守データ記憶部
314 選択アプリケーション記憶部
321 入力アプリケーション送付手段
322 保守アプリケーション登録手段
323 保守アプリケーション送付手段
324 保守データ解析手段
325 出力アプリケーション作成手段
326 選択アプリケーション作成手段

Claims (10)

  1. 保守、管理の対象となる複数の管理対象装置と、データ記憶装置と、システム管理装置と、
    前記システム管理装置と通信手段を介してデータの授受を行う保守アプリケーション導入装置とシステム監視装置と、
    から構成された分散システムの遠隔保守管理装置において、
    前記保守アプリケーション導入装置は、前記管理対象装置において実行される保守プログラムと、前記管理対象装置から取得した保守データを管理する保守データ管理プログラムと、前記保守データを所定の形式に変換して出力データを作成する出力データ作成プログラムと、前記出力データを出力する出力プログラムとを含む保守アプリケーションを前記システム管理装置に出力する手段を備え、
    前記システム管理装置は、入力した前記保守アプリケーションを前記データ記憶装置に記憶させる手段と、前記保守プログラムを前記データ記憶装置から読み出して前記管理対象装置へ出力する手段と、前記管理対象装置が前記保守プログラムを実行することにより得られた前記保守データを前記保守データ管理プログラムを用いて加工して前記データ記憶装置に記憶させる手段と、前記データ記憶装置から読み出した前記保守データを前記出力データ作成プログラムを用いて所定のデータ形式に変換する手段と、前記変換された保守データと前記変換された保守データの出力を行う前記出力プログラムとを前記システム監視装置に出力する手段とを備え、
    前記データ記憶装置は、前記保守アプリケーションと前記加工された保守データとを記憶する手段を備え、
    前記システム監視装置は、入力した前記出力プログラムを実行することにより、入力した前記変換された保守データを保守情報として出力する手段を備えたことを特徴とする分散システムの遠隔保守管理装置。
  2. 前記保守アプリケーションが、管理対象装置の障害を修復するプログラムを含み、前記システム管理装置が前記データ記憶装置から該保守アプリケーションを読み出して管理対象装置へ送付することによって、管理対象装置が該保守アプリケーションを実行して、障害を修復することを特徴とする請求項1記載の分散システムの遠隔保守管理装置。
  3. 前記保守アプリケーションが、装置の環境に依存しない処理コードで記述されていることを特徴とする請求項1又は2記載の分散システムの遠隔保守管理装置。
  4. 前記システム管理装置の行う保守データの加工が、SQL文又はXML文への加工であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の分散システムの遠隔保守管理装置。
  5. 前記所定のデータ形式が、HTML形式又はXML文形式であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の分散システムの遠隔保守管理装置。
  6. 前記データ記憶装置が、前記保守アプリケーション導入装置で実行する入力アプリケーションを記憶する入力アプリケーション記憶部と、保守アプリケーション導入装置から送付されたすべての保守アプリケーションを記憶する保守アプリケーション記憶部と、管理対象装置から送付された保守データを記憶する保守データ記憶部とを備え、
    前記システム管理装置が、入力アプリケーション記憶部から入力アプリケーションを取り出して保守アプリケーション導入装置へ送る入力アプリケーション送付手段と、保守プリケーション導入装置から送られた保守アプリケーションを前記保守アプリケーション記憶部に記憶させる保守アプリケーション登録手段と、前記保守アプリケーション記憶部に記憶されている保守プログラムをすべての管理対象装置へ送る保守アプリケーション送付手段と、管理対象装置における保守プログラムの動作の結果得られた保守データを前記保守データ管理プログラムに従って加工して前記保守データ記憶部に記憶する保守データ解析手段と、前記保守データ記憶部に記憶されている保守データから前記出力データ作成プログラムに従って出力データを作成する処理と、作成した出力データと前記保守アプリケーション記憶部に記憶している出力プログラムとから、出力データと出力プログラムとを組にした出力アプリケーションを作成する処理と、該出力アプリケーションをシステム監視装置へ送る処理とを行う出力アプリケーション作成手段とを備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の分散システムの遠隔保守管理装置。
  7. 前記保守アプリケーションが、保守アプリケーションを識別するための名称であるアプリケーション名と、保守アプリケーションを管理対象システムに登録するときに使用するデータであるデータ種別とを含み、
    前記システム管理装置において、保守アプリケーション登録手段が、送られてきた保守アプリケーションのデータ種別が登録であるときは、保守アプリケーション記憶部に、アプリケーション名と、保守プログラムと、保守データ管理プログラムと、出力データ作成プログラムと、出力プログラムとを新たに記憶し、データ種別が更新であるときは、保守アプリケーション記憶部から、送られてきた保守アプリケーションのアプリケーション名と同じアプリケーション名を持つ記憶部を検索して、この結果得られた記憶部に、保守プログラムと、保守データ管理プログラムと、出力データ作成プログラムと、出力プログラムとを上書きするように構成されていることを特徴とする請求項6記載の分散システムの遠隔保守管理装置。
  8. 前記保守アプリケーションが、保守アプリケーションを識別するための名称であるアプリケーション名を含み、
    前記データ記憶装置が、前記システム監視装置から出力された保守データを選択するための選択プログラムを記憶する選択アプリケーション記憶部を備え、
    前記システム管理装置が、前記選択アプリケーション記憶部に記憶されている選択プログラムと、保守アプリケーション記憶部に記憶されている保守アプリケーションのアプリケーション名とから、システム監視装置で動作させる選択アプリケーションを作成して、システム監視装置に送付する選択アプリケーション作成手段を備えるとともに、
    出力する保守データのアプリケーション名を指定するための入力装置を備えたことを特徴とする請求項6又は7記載の分散システムの遠隔保守管理装置。
  9. データ記憶装置と、システム管理装置と、
    前記システム管理装置と通信手段を介してデータの授受を行う保守アプリケーション導入装置とシステム監視装置と、が複数の管理対象装置の保守管理を行う分散システムの遠隔保守管理方法において、
    前記保守アプリケーション導入装置が、前記管理対象装置において実行される保守プログラムと、前記管理対象装置から取得した保守データを管理する保守データ管理プログラムと、前記保守データを所定の形式に変換して出力データを作成する出力データ作成プログラムと、前記出力データを出力する出力プログラムとを含む保守アプリケーションを前記システム管理装置に出力するステップと、
    前記システム管理装置が、入力した前記保守アプリケーションを前記データ記憶装置に記憶させ、前記保守プログラムを前記データ記憶装置から読み出して前記管理対象装置へ出力し、前記管理対象装置が前記保守プログラムを実行することにより得られた前記保守データを前記保守データ管理プログラムを用いて加工して前記データ記憶装置に記憶させ、前記データ記憶装置から読み出した前記保守データを前記出力データ作成プログラムを用いて所定のデータ形式に変換し、前記変換された保守データと前記変換された保守データの出力を行う前記出力プログラムとを前記システム監視装置に出力するステップと、
    前記システム監視装置が、入力した前記出力プログラムを実行することにより、入力した前記変換された保守データを保守情報として出力するステップとを含むことを特徴とする分散システムの遠隔保守管理方法。
  10. データ記憶装置と、システム管理装置と、
    前記システム管理装置と通信手段を介してデータの授受を行う保守アプリケーション導入装置とシステム監視装置と、が複数の管理対象装置の保守管理を行う分散システムの遠隔保守管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
    前記保守アプリケーション導入装置が、前記管理対象装置において実行される保守プログラムと、前記管理対象装置から取得した保守データを管理する保守データ管理プログラムと、前記保守データを所定の形式に変換して出力データを作成する出力データ作成プログラムと、前記出力データを出力する出力プログラムとを含む保守アプリケーションを前記システム管理装置に出力する手順と、
    前記システム管理装置が、入力した前記保守アプリケーションを前記データ記憶装置に記憶させ、前記保守プログラムを前記データ記憶装置から読み出して前記管理対象装置へ出力し、前記管理対象装置が前記保守プログラムを実行することにより得られた前記保守データを前記保守データ管理プログラムを用いて加工して前記データ記憶装置に記憶させ、前記データ記憶装置から読み出した前記保守データを前記出力データ作成プログラムを用いて所定のデータ形式に変換し、前記変換された保守データと前記変換された保守データの出力を行う前記出力プログラムとを前記システム監視装置に出力する手順と、
    前記システム監視装置が、入力した前記出力プログラムを実行することにより、入力した前記変換された保守データを保守情報として出力する手順とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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