JP3761114B2 - 液体噴出器のカバーキャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は液体噴出器のノズル付き押下げヘッドに装着するカバーキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、実開平3−90663号には、容器体口頸部に嵌合させた装着筒により容器体内に下端を垂下させたシリンダを装着すると共に、シリンダ上端部に設けた保持筒の螺管内面に、該螺管を貫通してシリンダ内へ上方付勢状態でかつ上下動可能に垂下する作動部材の吐出路形成管部上端部を作動部材下降状態で螺合させ、かつ該吐出路形成管部上端にノズル付き押下げヘッドを嵌着してなる液体噴出器において、上下面開放の筒状をなすと共に、周壁の前後部下端より上方へ、かつ左右上端より下方へ、各々ノズル突出用の四つの割り溝を形成し、かつ周壁内周の下端及び上端に各々係合突条を突設してなるカバーキャップを、割り溝の一つからノズルを突出させると共に、下方に位置する係合突条を保持筒下端と装着筒上端との間隙内へ離脱可能に嵌合させて押下げヘッド及び保持筒外周に着脱自在に嵌合してなる液体噴出器が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種のカバーキャップは、液体噴出器本来の使用目的以外での押下げヘッドのむやみな押下げ防止を目的とするのみならず、不使用状態での外観向上を図ることをもその目的の1つとしている。
しかし、上記従来例ではカバーキャップ装着状態においてノズルが露出しているため形態上のまとまりがなく、しかも上面が開放し、かつ周壁に割り溝を形成しているため、ノズル付き押下げヘッドの露出部分が多く煩雑な感じを与え、外観向上の点から問題があった。
【0004】
請求項1記載の液体噴出器のカバーキャップは、装着口からのみ押下げヘッド周面を露出させてノズルを覆うと共に、ノズル収納部をノズルに係合可能にしかつキャップ胴部下端を装着筒上面へ当接可能にすることにより、カバーキャップの容易な離脱を防止し、形態上のまとまりを与えて簡素な構成にすると共に、押下げヘッドの無用な押下げ防止を図ろうとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の手段として、液体噴出器1のノズル5付き押下げヘッド6周壁外面へ嵌合自在な円筒体の周壁背面部を切除して周壁切除面9、9を平行に向かい合わせて周方向の間隔が押下げヘッド6周壁の外径よりも小さく、かつ押下げヘッド6周壁の正面部6aに摺動自在に係合して拡開する装着口8を形成した弾性変形自在なキャップ胴部Aと、
キャップ胴部Aの正面部上端から突出し、かつ筒基部下内面がノズル5下外面に係合自在なノズル収納筒Bと、
ノズル収納筒Bの上面を閉塞する収納筒上壁に連設してキャップ胴部A上面を閉塞すると共に、装着時に上記押下げヘッド周壁6上面を覆うキャップ頂壁Cと、
キャップ頂壁Cとキャップ胴部Aとの境界部を形成する角部10の背面部側を切除して形成した装着口拡開用切り込み11とを有し、
キャップ胴部A下端正面部は、ノズル収納筒B基部下内面のノズル5基部下外面への係合時に、シリンダ3上端を係合させた装着筒1a上面へ当接する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1乃至図4において、1は液体噴出器で、容器体口頸部外面へ装着筒1aを嵌合させ、装着筒上端から内向きフランジを介して案内筒2を起立すると共に、内向きフランジ下面から垂下する嵌合筒へシリンダ3上端を嵌着させ、シリンダ3内から上方付勢されて起立する作動部材4上端に、上方へ向け傾斜した短筒状のノズル5を有するノズル付き押下げヘッド6を嵌着させ、該ノズル付き押下げヘッド6外面を上記案内筒2内面へ上下動自在に嵌合させている。
【0007】
7は液体噴出器1のノズル付き押下げヘッド6へ装着させるカバーキャップで、弾性変形自在なキャップ胴部Aと、ノズル収納筒Bと、キャップ頂壁Cとを有する。以下、これらについて順次説明する。
【0008】
キャップ胴部Aは、ノズル付き押下げヘッド6の周壁外面へ嵌合自在な円筒体を素材とし、図5乃至10にも示すように、該円筒体の周壁背面部を上下全長にわたって切除して装着口8を形成している。装着口8の左右両端を形成する周壁切除面9、9は平行に向かい合っており、その左右方向の間隔はノズル付き押下げヘッド6の外径よりも小さくなっている。
【0009】
装着口8はキャップ胴部Aをノズル付き押下げヘッド6に嵌め込ませるためのもので、装着口8をノズル付き押下げヘッド6周壁の正面部、つまりノズル5の下方の周壁部分に係合させてキャップ胴部Aを押し込むと、キャップ胴部Aは弾性変形自在であるから周壁切除面9、9が互いに離間して装着口8が拡開する。この拡開の度合いは周壁切除面9、9がノズル付き押下げヘッド6の正面部6aと背面部6bとの境界部に達したところで最大となる。そして、境界部を通過すると周壁切除面9、9は互いに接近し、図11に示すように、これらが背面部6bの所定位置に達したところで装着口8の左右の間隔は拡開前の元の間隔に戻る。
【0010】
装着口8が背面部6bの所定位置に達したところで、カバーキャップ7の装着は完了するが、この時点においてキャップ胴部Aの下端面は案内筒2上面に当接している。ところでこの当接の時点であるが、カバーキャップ7の装着当初においてはカバーキャップ7が傾いている等その装着角度によってはキャップ胴部Aの全下端面が案内筒2上面に当接してないこともあるが、遅くとも後述のノズル収納筒Bの基部下内面がノズル5基部下面へ係合する際には、これとほぼ同時にキャップ胴部Aの全下端面が案内筒2上面に当接する。
【0011】
ノズル収納筒Bは装着口8と対向する位置、つまりキャップ胴部Aの正面部上端から突出している。ノズル収納筒Bはノズル5を収納させるためのもので、その基部の下内面は、キャップ胴部Aの装着口8が正面部6aと背面部6bとの境界部に達したところでノズル5の下外面に係合するようになっている。
【0012】
キャップ頂壁Cはキャップ胴部A上面を閉塞すると共に、ノズル収納筒Bの上面を閉塞する上壁に連設している。
このキャップ頂壁Cとキャップ胴部Aとの境界部を形成する角部10、10の背面部側は切除されて装着口拡開用切り込み11、11を形成している。
【0013】
次に本実施形態の作用について説明する。
カバーキャップ7をノズル付き押下げヘッド6に装着するには、装着口8を押下げヘッド周壁の正面側に係合させて押し込めばよく、すると装着口8は上記のごとく拡開してノズル付き押下げヘッド6に嵌め込まれる。一方、ノズル収容筒Bは上記のごとくしてノズル5下面に係合するが、この係合状態でさらに押し込むとカバーキャップ7は下方に変位し、ノズル収納筒B基部内面がノズル5基部下面に係合したところでキャップ胴部Aの下端正面部が案内筒2上面に当接してその全下端面が案内筒2上面に当接し、カバーキャップ7の装着が完了する。
使用する場合は、キャップ胴部A等カバーキャップ7の適所を持って該カバーキャップ7を手前方向、すなわち正面方向へ引っ張ればよく、すると装着口8が拡開してキャップ胴部Aがノズル付き押下げヘッド6から離脱すると共に、ノズル収納筒Bもノズル5からの係合を離脱するため、カバーキャップ7はノズル付き押下げヘッド6から容易に外れる。
【0014】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、ノズル収納筒を有するため、カバーキャップからノズルが露出することがなく、しかもノズル付き押下げヘッドの他の部分も装着口を除いてカバーキャップから露出することがないため、カバーキャップ装着時の形態にまとまりがあって簡素な形態となり、したがって外観向上を期することができる。
【0015】
また、ノズル収納筒がノズルに係合自在であると共に、キャップ胴部下端が案内筒上面に当接自在であり、しかもキャップ胴部は弾性によってノズル付き押下げヘッドに係合するため、カバーキャップがノズル付き押下げヘッドから容易に離脱することがない。
【0016】
さらに、キャップ胴部下端が案内筒上面に当接自在であるため、カバーキャップ装着時、ノズル付き押下げヘッドを押し下げようとしても押下げが不能であり、したがって悪戯や錯誤による無用むやみな押下げが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液体噴出器のカバーキャップの装着状態を示すもので、一部を断面にした側面図である。
【図2】同じく、図1の平面図である。
【図3】同じく、側面図である。
【図4】同じく、正面図である。
【図5】同じく、カバーキャップの正面側から見た斜視図である。
【図6】同じく、カバーキャップの背面側から見た斜視図である。
【図7】同じく、カバーキャップの平面図である。
【図8】同じく、カバーキャップの正面図である。
【図9】同じく、カバーキャップの側断面図である。
【図10】同じく、カバーキャップの一部切欠背面図である。
【図11】同じく、図1のX−X線に沿う略示断面図である。
【符号の説明】
1 液体噴出器
1a 装着筒
5 ノズル
6 ノズル付き押下げヘッド
6a 正面部
8 装着口
9 周壁切除面
10 角部
11 装着口拡開用切り込み
A キャップ胴部
B ノズル収納筒
C キャップ頂壁
Claims (1)
- 液体噴出器1のノズル5付き押下げヘッド6周壁外面へ嵌合自在な円筒体の周壁背面部を切除して周壁切除面9、9を平行に向かい合わせて周方向の間隔が押下げヘッド6周壁の外径よりも小さく、かつ押下げヘッド6周壁の正面部6aに摺動自在に係合して拡開する装着口8を形成した弾性変形自在なキャップ胴部Aと、
キャップ胴部Aの正面部上端から突出し、かつ筒基部下内面がノズル5下外面に係合自在なノズル収納筒Bと、
ノズル収納筒Bの上面を閉塞する収納筒上壁に連設してキャップ胴部A上面を閉塞すると共に、装着時に上記押下げヘッド周壁6上面を覆うキャップ頂壁Cと、
キャップ頂壁Cとキャップ胴部Aとの境界部を形成する角部10の背面部側を切除して形成した装着口拡開用切り込み11とを有し、
キャップ胴部A下端正面部は、ノズル収納筒B基部下内面のノズル5基部下外面への係合時に、シリンダ3上端を係合させた装着筒1a上面へ当接する
ことを特徴とする液体噴出器のカバーキャップ。
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