JP3760350B2 - 高架道路裏面のルーバーシステム及びルーバー補修方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、高架道路の桁下裏面(以下、高架道路裏面という。)の景観を向上し、或いは高架下を走行する車や電車などが発する騒音が高架道路の裏面に反射して周辺に拡散すること、又は高架上を走行する車輛が発する振動が床板を通じて伝わる二次伝播音を低減する吸音機能を働くルーバーシステムとその補修方法の技術分野に属する。
更に云えば、背面板と側壁板で下面開放の箱状体を形成し、前記箱状体内に吸音材を充填し、開放された下面側に複数のルーバーを配置するが、前記複数のルーバーは箱状体の大きさを1単位とするルーバーユニットとして構成し、該ルーバーユニットを高架道路の桁下の地面側(下方側)から着脱したり交換修理することが可能に構成した高架道路裏面のルーバーシステム及び補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、高架道路裏面を見上げた際の景観を向上し、合わせて高架下を走行する車や電車などが発する騒音が高架道路裏面に反射して周辺に拡散や高架上を走行する車輛が発する振動が床板を通じて伝わる二次伝播音を低減する吸音機能を働き、高架道路等の桁下部分の保守点検のための歩廊を提供する手段として、下記の技術が知られている。
【0003】
本出願人の名義に係る特許文献1に開示された「桁下裏面側の足場兼用吸音システム」は、桁下裏面に吊り下げた小梁に吸音材を歩廊材と共に水平方向に敷設して構成されている。前記小梁は一定の間隔をあけて水平に設置し、該小梁の下側フランジの下面に複数の金属製ルーバーを一定の間隔をあけて平行にボルト止めし、前記ルーバーの上に吸音材を載置する。吸音材の上面は小梁の上側フランジの上面と同等レベルとし、小梁の上側フランジの上面に歩廊材として波形プレートを敷設した構成である(主に請求項1記載の発明)。
したがって、桁下裏面側の足場兼用吸音システムを構成する各部材は、桁下裏面へ吊り下げた小梁に対して順に組み上げてゆく方法で構築される。
【0004】
特許文献2に開示された「吸音パネル」は、周側壁を形成する枠材を枠組みして上下面を開放されたパネル枠を形成し、このパネル枠の下面側に複数のルーバーを一定の間隔をあけて取り付け、同パネル枠内の前記ルーバーの上に吸音材を充填し、同パネル枠の上面側に遮蔽板(背面板)を取り付けて閉塞した構成である。
要するに複数部材を統合しユニット化した構成が注目される。前記遮蔽板が歩廊材を兼ねる旨の記載も認められる。
【0005】
特許文献3に開示した「高架道路裏面吸音板用ユニット式ルーバーシステム」は、背面板の長手方向の両側辺に側壁部を有し、短手方向の辺には側壁がないか又は側壁の一部分を小さな幅寸で有し、全体として下向きの溝形状に形成されている。前記背面板の短手方向の辺の側壁を形成する端部板は、同短手方向の辺と同等な長さを有し、前記側壁部と同等な高さを有し、背面板との接合部を結合されている。前記背面板と端部板が形成する下面開放の箱形容器の中へ吸音材が充填されている。前記下面開放の箱形容器の下面部に複数のルーバーが取付られている。そして、前記背面板が、高架道路裏面の下地材へ、吊り手段によって吊り支持されるものである。
【0006】
【特許文献1】
特許第3196138号公報
【特許文献2】
特許第2953989号公報
【特許文献3】
特願2001−355347号(平成13年11月20日の出願)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特許文献1の「桁下裏面側の足場兼用吸音システム」は、同システムを構成する各部材を、桁下裏面へ吊り下げた小梁に対して順に組み上げてゆく方法で構築されるから、現場での組立作業が中心となり、現場への搬入部材の種類と数量が多く、その管理が面倒である。その上、現場での組み立て作業の工数が多く、手間が多く掛かって工期が長引くという問題点がある。
【0008】
その点、上記特許文献2の「吸音パネル」は、必要な複数部材を統合しユニット化した構成であるから、工場加工が増え、その分だけ現場への搬入部材の種類と数量を節減でき、現場での組立工数を減らし、工事期間を短縮できる利点が認められる。しかしながら、この吸音パネルの構成は、パネルの周側壁を形成する、横断面が溝形鋼状の枠材を矩形状に枠組みして上下面を開放されたパネル枠(周側壁)を形成するから、枠組み作業に多くの手間がかかる。また、パネル枠の下面側に複数のルーバーを一定の間隔をあけて取り付ける手段に関しては、ルーバーの両端部を相対向する枠材の表面(下面)にそれぞれ係止させるとのみ説明されているだけで、図面にも具体的記載は見当たらない。
【0009】
いずれにしても、ルーバーの取付け手段は、従来技術の常として、個別に、上方から下向き姿勢でのみ取付け可能な構成と推定される。よって、供用中のルーバーが破損等して取り換え補修の必要が生じた場合、破損したルーバーだけを取り換えることは不可能で、ルーバーと共にユニット化された「吸音パネル」を全体として取り換え補修する以外に手段はなく、技術的に甚だ困難で不経済なものである。
【0010】
上記特許文献3の発明に係る「高架道路裏面吸音板用ユニット式ルーバーシステム」は、上記した特許文献2の欠点や問題点を全て解決している。即ち、構造が簡単で、構成部材に特注品がなく、比較的簡単な加工で容易に安価に製造できる。しかも、高架道路裏面の下地材への取り付けが、1ユニット当たり4本程度の少ないボルト数のボルト止めで目的を達成でき、現場作業の工数節減に寄与するところ大である。
【0011】
本発明の目的は、上記特許文献3の発明を基礎として、更に下記の技術的課題を解決することである。
即ち、従来の高架道路裏面のルーバーシステムは、高架道路裏面の景観を良好にすること、及び吸音機能の面ではほぼ満足できるものである。しかし、その供用中に不慮の事故や災害などで一部又は全部のルーバーに破損などを生じて交換、修理の必要が発生した場合には、甚だ困難なことになる。というのも、既往のルーバーシステムは全て、ルーバーの着脱を上方から下向きの作業姿勢で行う構成になっており、高架道路の桁下の地面側からルーバーの着脱を行うことは不可能な構成である。そこで仮に上方側からルーバーの着脱を下向きの作業姿勢で行う場合には、先ず歩廊材を撤去し、吸音材を撤去しなければならない。しかし、歩廊材を撤去した時点でその補修作業対象部位に作業用足場が存在しないことになるから、別途、仮設足場を用意しなければならない。しかし、下向きの作業姿勢でルーバーの着脱を行うに適した足場を用意することは、甚だ難しい条件の要求であり、実施の可能性が危ぶまれる。勿論、前記仮設足場の用意と並行して、人や物の落下事故を防止する養生手段の準備も不可欠である。
【0012】
よって本発明の目的は、上記の課題を解決するため、ルーバーの新規取り付け及び交換修理の作業を、高架道路の桁下の地面側(下方側)から行なえる構成とし、少ない仮設材により、安全且つ容易にルーバーの新規取り付けや交換修理の作業を行える高架道路裏面のルーバーシステム及びルーバー補修方法を提供することである。
本発明の次の目的は、一次、二次と念入りな脱落防止措置を施した高架道路裏面のルーバーシステムを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る高架道路裏面のルーバーシステムは、
平面が矩形状の背面板と、同背面板の四辺に設けられた側壁板とにより下面を開放した箱状体が形成されており、
前記箱状体の下面に複数のルーバーが略平行に配置されていること、
前記複数のルーバーは、その上面部を少なくとも2本の直交方向に配置した保持材と結合したルーバーユニットとして構成されており、前記保持材が、前記箱状体において保持材と平行な配置の側壁板へ取り付けられていること、
前記背面板が、高架道路裏面の下地材へ、吊り手段によって吊り支持されることをそれぞれ特徴とする。
【0014】
請求項2に記載した発明に係る高架道路裏面のルーバーシステムは、
平面が矩形状の背面板と、同背面板の長辺及び短辺に設けられた側壁板とにより下面を開放された箱状体が形成されており、
前記箱状体の下面に複数のルーバーが略平行に配置されていること、
前記複数のルーバーは、その上面部を、直交方向に配置した少なくとも2本の保持材と結合したルーバーユニットとして構成されており、前記の各保持材が、前記箱状体へ保持材と平行な配置に設けられユニット固定部材へ取り付けられていること、
前記背面板が、高架道路裏面の下地材へ、吊り手段によって吊り支持されることをそれぞれ特徴とする。
【0015】
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載した高架道路裏面のルーバーシステムにおいて、下面を開放された箱状体の中に吸音材が充填されていることを特徴とする。
【0016】
請求項4に記載した発明は、請求項1又は2又は3に記載した高架道路裏面のルーバーシステムにおいて、
背面板に下方へ屈曲した1乃至複数個の溝形部が形成されており、背面板と側壁板が形成する箱状体の中へ充填した吸音材の上面位置は前記溝形部の下底面へ接触して規制され、同吸音材の上面と背面板との間に空隙が確保されていること、
前記溝形部の溝内に吊り金具が設置され、前記吊り金具に頭を支持された上向きのボルトを吊り手段として背面板が高架道路裏面の下地材へ吊り支持されること、
背面板の溝形部の両端は側壁板によって閉鎖されていることをそれぞれ特徴とする。
【0017】
請求項5に記載した発明は、請求項1又は2に記載した高架道路裏面のルーバーシステムにおいて、
箱状体内の長辺方向の中間位置に、短辺方向の側壁板と平行な配置でユニット固定部材が設けられており、このユニット固定部材にルーバーユニットの保持材が取り付けられていることを特徴とする。
【0018】
請求項6に記載した発明は、請求項1又は2又は5に記載した高架道路裏面のルーバーシステムにおいて、
ルーバーユニットの保持材は、複数のルーバーが相互間に間隔をあけて平行に配置された間隔部分を利用して、箱状体の側壁板或いはユニット固定部材へ取付金具により取り付けられていることを特徴とする。
【0019】
請求項7に記載した発明は、請求項1又は2又は5又は6に記載した高架道路裏面のルーバーシステムにおいて、
ルーバーユニットの保持材には、複数のルーバーが相互間に間隔をあけて平行に配置された間隔部分にボルト孔が複数設けられており、箱状体の側壁板およびユニット固定部材には、保持材に設けられた前記ボルト孔と対応する位置に、取付用ボルトの頭を通す口径の円孔、及び同円孔と一連に同取付用ボルトの軸部を通す幅寸で長孔を形成して成るボルト孔が設けられており、下方から前記円孔へ頭を通し前記長孔へ軸部を位置させた取付用ボルトの軸部へ保持材のボルト孔を通し、下方からナットを締め込んでボルト止めによる取り付けが行われていることを特徴とする。
【0020】
請求項8に記載した発明は、請求項7に記載した高架道路裏面のルーバーシステムにおいて、ボルト止め用のナットとして緩み止めナットが使用されていることを特徴とする。
【0021】
請求項9に記載した発明は、請求項7又は8に記載した高架道路裏面のルーバーシステムにおいて、
取付用ボルトの首部に軸部を幅狭にする平面部が形成されており、側壁板及びユニット固定部材のボルト孔における長孔の幅寸は前記平面部の位置におけるボルト軸部の幅寸を通し得る大きさとされ、取付用ボルトは首部の平面部を前記長孔へ通してボルト止めが行われていることを特徴とする。
【0022】
請求項10に記載した発明は、請求項1又は2又は5に記載した高架道路裏面のルーバーシステムにおいて、
背面板の長辺方向の側壁板の下縁に内方へ折り曲げたリップ部が形成されており、短辺方向の側壁板及び中間位置のユニット固定部材の両端部は、その下縁部を前記リップ部の上に載せて背面板と結合されており、ルーバーの保持材は前記両側のリップ部の内法寸法よりも短く形成されていることを特徴とする。
【0023】
請求項11に記載した発明は、請求項1又は2に記載した高架道路裏面のルーバーシステムにおいて、
ルーバーは、上面に開口を有する倒立台形状の中空部材であり、その上面の中央部に下向きに曲げたリップの間の平行な間隔部が吹き抜け開口部として形成されており、ルーバーの前記両側のリップの下縁に掛け止めた吊り具、および同吊り具の中央部に上向きに設けられ前記吹き抜け開口を上方へ立ち上がるボルトが保持材のボルト孔へ通され、上方からナットが締め込まれていることを特徴とする。
【0024】
請求項12に記載した発明は、請求項1及び2又は5ないし7並びに11のいずれか一に記載した高架道路裏面のルーバーシステムにおいて、ルーバーには、その上面部を除く各面に多数の吸音孔が設けられていることを特徴とする。
【0025】
請求項13に記載した発明は、請求項2又は5又は6及び7又は9及び10のいずれか一に記載した高架道路裏面のルーバーシステムにおいて、
ユニット固定部材は断面がZ形状の板材から成り、その上側フランジが背面板と結合されており、下側フランジにルーバーの保持材がボルト止めで取り付けられていることを特徴とする。
【0026】
請求項14に記載した発明は、請求項1ないし7又は9及び10のいずれか一に記載した高架道路裏面のルーバーシステムにおいて、
短辺方向の側壁板は上下に同じ向きのフランジを有する溝形鋼状の板材から成り、その上側フランジは背面板に結合され、下側フランジはその両端部の下面を長辺方向の側壁板のリップ部の上に載せていることを特徴とする。
【0027】
請求項15に記載した発明は、請求項1ないし7又は9及び10並びに13又は14のいずれか一に記載した高架道路裏面のルーバーシステムにおいて、背面板の上面部に、落下防止用ワイヤーを通す孔を備えた吊り金具がヒンジを介して起伏自在に設置されていることを特徴とする。
【0028】
請求項16に記載した発明に係る高架道路裏面のルーバーの補修方法は、
平面が矩形状の背面板と、背面板の四辺に設けられた側壁板とにより下面を開放した箱状体を形成し、その背面板を高架道路裏面の下地材へ吊り手段によって吊り支持されており、且つ、前記箱状体の下面に略平行に配置する複数のルーバーは、各々の上面部を、直交方向に配置した少なくとも2本の保持材と結合したルーバーユニットとして構成し、前記保持材が、前記箱状体において保持材と平行な配置の側壁板又はユニット固定部材の下縁部と、前記複数のルーバー相互間の間隔部分の位置を利用して取付金具により取り付けた高架道路裏面のルーバーを補修する方法であって、
前記取付金具を下方側から解除することによって、前記ルーバーユニットを保持材と共に取り外し、
次いで、複数のルーバーと、その上面部に該ルーバーと直交する方向に取付けられた複数の保護材とより成る新規のルーバーユニットを前記箱状体の側壁板又はユニット固定部材に下方側から取付金具により取り付けることを特徴とする。
【0029】
請求項17に記載した発明は、請求項16に記載した高架道路裏面のルーバーの補修方法において、
ルーバーユニットの保持材には、複数のルーバーが相互間に間隔をあけて平行に配置された間隔部分にボルト孔が複数設けられており、箱状体の側壁板およびユニット固定部材には、保持材に設けられた前記ボルト孔と対応する位置に、取付用ボルトの頭を通す口径の円孔、及び同円孔と一連に同取付用ボルトの軸部を通す幅寸で長孔を形成して成るボルト孔が設けられており、下方から前記円孔へ頭を通し前記長孔へ軸部を位置させた取付用ボルトの軸部へ保持材のボルト孔を通し、下方からナットを締め込んでボルト止めによる取り付けが行われることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施形態】
以下に、図面を参照して、請求項1〜15に記載した発明に係る高架道路裏面のルーバーシステムの実施形態を説明する。
図1に示したように、平面が矩形状の背面板1と、この背面板1の四辺に設けられた側壁板2、3とにより下面を開放した箱状体が形成され、前記箱状体の下面に複数のルーバー4…が相互間に適度な間隔をあけて各々略平行に配置されている。
1個の箱状体に配置される前記複数のルーバー4…は、図2に例示したように、各々の上面部の長手方向に間隔を開けて直交方向に配置した3本(但し、少なくとも2本以上であれば可)の保持材5と後述する構造で結合し、一単位のルーバーユニットとして構成されている。
【0031】
ちなみに、ルーバー4は、図4に示すように、上面に開口を有する倒立台形状の中空部材であり、その上面の中央部に、下向きに曲げたリップ4a、4aの間の平行な間隔部が吹き抜け開口部4bとして形成されている。該ルーバー4の前記両側のリップ4a、4aの下縁に図5のように掛け止めた吊り具14は、その中央部に上向きに設けられ前記吹き抜け開口4bを上方へ立ち上がるボルト15を有し、該ボルト15が保持材5のボルト孔21(図6)へ通され、上方からナット16を締め込んで保持材5への結合が行われている(請求項11記載の発明)。
【0032】
ルーバー4には、通例図1又は図3に示したように、その上面部を除く各面に多数の吸音孔4cが設けられ、吸音効果に有益な所定の開口率が達成されている(請求項12記載の発明)。
【0033】
上記構成のルーバーユニットは、各保持材5を、前記箱状体において各保持材5と対応する位置へ平行に配置された短辺方向の側壁板3、3、或いは別途箱状体に取り付けられたユニット固定部材6へ後述の構造で取り付けられ、もってルーバーユニットの一括取り付けが行われている。
なお、後述するルーバーの補修方法を下方側から上向きの作業として行えるようにするために、ルーバーユニットの保持材5は、複数のルーバー4…が例えば図5に示したように相互間に125mm程度の間隔をあけて平行に配置されている場合に、その間隔部分Sを利用して、箱状体の側壁板3或いはユニット固定部材6へ取付金具K(但し、ボルト止めには限らない。)により取り付けられている(請求項6記載の発明)。
【0034】
上記の背面板1が、高架道路裏面の下地材(例えば図3に示す小梁8)へ、後述する吊り手段によって吊り支持される(以上、請求項1、2記載の発明)。
【0035】
いわゆる歩廊材を兼ねる上記背面板1は、板厚が1mm程度の亜鉛メッキ鋼板(鋼製波板を含む)で構成され、図2の場合は、長辺方向の両側辺を下方へほぼ直角に折り曲げて側壁板2、2が形成されている。同背面板1の短辺方向の側壁板3、3は、図2の場合、別途用意した壁板を背面板1へ取り付けて箱状体を構成する構造の例を示している。しかし、この実施例の限りではない。背面板1の四辺の側壁板2、3を、いずれも背面板1の折り曲げ加工で形成しても良く、又は逆に四辺の側壁板2、3をいずれも側壁板1とは別体の壁板又は枠体として成形加工し、これらを背面板1の四辺へ接合して、又は枠体を背面板1とは別異に枠組みした後に背面板1を取り付ける手法などで構成することもできる(請求項1記載の発明)。
【0036】
ちなみに背面板1の通例の大きさは、長辺方向の長さが約2mの場合と約3mの場合とがある。背面板1の短辺方向の長さは約70cm位である。側壁板2、3の高さは約110mm程度に形成されている。長辺方向が前記のように長いため、図2の実施例では、箱状体内の長辺方向の中間位置に、短辺方向の側壁板3と平行な配置でユニット固定部材6が設けられており、このユニット固定部材6にもルーバーユニットの保持材5を取り付ける構成とされている(請求項5記載の発明)。但し、ルーバーユニットの保持材5の取り付けは、短辺方向の側壁板3に代わるユニット固定部材6を更に複数設けて、ユニット固定部材6にのみ取り付ける構成で実施することもできる(請求項2記載の発明)。図2はまた、前記構成の箱状体の中にマット状に成形加工した吸音材7が充填される例を示している(請求項3記載の発明)。
ユニット固定部材6は断面がZ形状の板材から成り、その上側フランジ6aが背面板1と結合されている。下側フランジ6bにルーバーの保持材5がボルト止めで取り付けられる(請求項13記載の発明)。
【0037】
上記の背面板1の長辺方向には、図2、図5の場合、下方へ倒立台形状に屈曲した2個(1乃至複数個で可)の溝形部10が形成され、背面板1と四辺の側壁板2、3が形成する箱状体の中へ充填した吸音材7は、図5に示したように、吸音材7の上面位置は前記溝形部10の下底面へ接触して規制され、同吸音材7の上面と背面板1との間に、吸音効果に有益な空隙Gが確保されている。
また、前記溝形部10の溝内の両端位置に吊り金具11が設置されている。この吊り金具11に関しては、先の特許文献3(特願2001−355347号)の明細書及び図面に詳しく開示している。簡単に説明すると、吊り金具11は溝形部10の深さ以下のせいから成り、上下2段に分かれて長手方向に溝形状部分11bと角孔状部分11aを有する。下段の角孔状部分11aを利用して背面板1とのボルト止め13が行われている。吊り金具11の上段の溝形状部分11bに頭を通したボルト12が上向きに立てられ、前記上向きのボルト12を高架道路裏面の下地材(小梁8)へ接合して吊り支持が行われている。
なお、背面板1の前記溝形部11の両端は短辺方向の側壁板3によって閉鎖されている。よって、溝形部10内へ落ちたボルトやナット類その他が不用意に下方へ落下する事故は未然に防止することができる(以上請求項4記載の発明)。
【0038】
次に、上記背面板1の短辺方向の側壁板3は、同背面板1の短辺方向と同等な長さを有する。また、長辺方向の側壁板2と同等な高さに形成されている。より具体的には図3と図4に示しているように、短辺方向の側壁板3は、上下に同じ向きのフランジ3aと3bを有する溝形鋼状の板材から成り、その上側フランジ3aは背面板1の上面部に重ねて例えばリベット9で一体的に結合される(図3)。下側フランジ3bは、その両端部の下面を、長辺方向の側壁板2の下縁のリップ部2aの上に載せている(図2、図5=請求項14記載の発明)。
【0039】
上記構成の側壁板3の下縁へ、上記した構成のルーバーユニットの保持材5を下方側から上向き姿勢で着脱可能に取り付ける手段として、上述したように、ルーバーユニットの保持材5には、複数のルーバー4、4が相互間に間隔をあけて平行に配置された間隔部分Sを利用して、箱状体の側壁板3或いはユニット固定部材6へ取付金具Kで取り付けられている(請求項6記載の発明)。
【0040】
図4は、上記取付金具Kがボルト止め手段である場合の実施例を示す。即ち、ルーバーユニットの保持材5には、複数のルーバー4、4…が相互間に間隔をあけて平行に配置された間隔部分S(図5参照)にボルト孔17が複数設けられている(図6)。一方、箱状体の短辺方向の側壁板3、及びユニット固定部材6には、保持材5に設けられた前記ボルト孔17と対応する位置に、取付用ボルト18の頭を通す大きさの口径を有する円孔19aと一連に同取付用ボルト18の軸部を通す幅寸の長孔19bを形成したボルト孔19が設けられている(図6参照)。つまり、取付用ボルト18は、下方側から前記円孔19aへ頭を通し、更に横移動させて前記長孔19bへ軸部を位置させる。この取付用ボルト18の軸部へ、下方側から当てがった保持材5のボルト孔17を通し、下方側からナット20を締め込んでボルト止めによる取り付けが行われる(請求項7記載の発明)。したがって、逆に下方側からナット20を緩めて外せば、保持材5と共にルーバーユニットの着脱操作、ひいては交換等による補修作業を楽に行えるのである。別途図示して説明することは省略したが、ユニット固定部材6の下側フランジにも同様に円孔19aと長孔19bとより成るボルト孔19が設けられ、同様なボルト止めが行われる。
なお、図4中の符号5aは、保持材5の剛性を高める立ち上がり部分の先端の折り返しを指す。吸音材を傷つけないための配慮による。
【0041】
なお、上記ボルト止めの緩み止め措置として、そのボルト止めに使用するナット20には、公知の緩み止めナットが好適に使用される(請求項8記載の発明)。因みに緩み止めナットは、実公昭46−8496号公報その他に開示されている。
【0042】
なお、下方側から上向きの作業としてルーバーユニットの着脱操作、交換補修等の作業を楽に行えるようにする工夫として、図4に示したように、取付用ボルト18の首部には、軸部を幅狭にする平面部18aが形成されている。そして、側壁板3及びユニット固定部材6の上述したボルト孔19における長孔19bの幅寸は、前記平面部18aの位置におけるボルト軸部の幅寸を通し得る大きさに形成されている。つまり、取付用ボルト18は、首部の平面部18aを前記長孔19bへ通すことにより、同取付用ボルト18は上下方向(軸方向)へ動く心配が無く、また、ナット20を締めたり緩めたりする作業の際に共回りしない状態に安定する。よって、ルーバーユニットを下方側から持ち上げて保持材5のボルト孔17へ取付用ボルト18の軸部を通す作業を楽に確実に行えるし、ナット20の締め緩め作業を効率よく行えるのである(請求項9記載の発明)。また、図6に示したように、短辺方向の側壁板3(及びユニット固定部材6)に設けるボルト孔19の中の少なくとも1個については、長孔19bを設ける位置と向きを180°正反対の向きとする。かくすると、保持材5のボルト孔17との関係で、長孔19bに対する長手方向の位置が確定し、側壁板3(及びユニット固定部材6)と保持材5との間に位置ズレを起こす心配が無く、正確な位置に着脱できる。
【0043】
次に、上記背面板1の長辺方向の側壁板2の下縁には、図2に示したように、内方へ折り曲げたリップ部2aが形成されている。そして、短辺方向の側壁板3及び中間位置のユニット固定部材6の両端部は、その下縁部を前記リップ部2aの上に載せて背面板1と安定状態に結合されている。また、ルーバー4の保持材5は、前記両側のリップ部2a、2aの内法寸法よりも短く形成されている。その理由は、ルーバーユニットを下方側から持ち上げて保持材5のボルト孔17へ取付用ボルト18の軸部を通す作業を楽に確実に行えるようにする為である(請求項10記載の発明)。
【0044】
本発明の高架道路裏面のルーバーシステムにも、脱落防止の措置として、図3に示したように、背面板1の上面部に、落下防止用ワイヤーを通す孔22を備えた吊り金具23がヒンジを介して起伏自在に設置されている(請求項15記載の発明)。
【0045】
最後に、請求項16及び17に記載した発明に係る高架道路裏面のルーバーの補修方法について説明する。
このルーバー補修方法は、上に説明した高架道路裏面のルーバーシステムの構成を前提として成立する。即ち、平面が矩形状の背面板1と、同背面板1の四辺に設けられた側壁板2、3とにより下面を開放した箱状体を形成し、その背面板を高架道路裏面の下地材8へ吊り手段によって吊り支持する。箱状体の中に吸音材を充填するか否かは、用途に応じて決定する。
前記箱状体の下面に略平行に配置する複数のルーバー4…は、各々の上面部を少なくとも2本の直交方向に配置した保持材5と結合したルーバーユニットとして構成する。そして、前記保持材5を、前記箱状体において同保持材5と平行な配置で設けた側壁板3及び/又はユニット固定部材6の下縁部と、前記複数のルーバー4、4相互間の間隔部分Sの位置を利用して取付金具Kにより取り付ける。
したがって、前記のルーバーユニットは、前記の取付金具Kを下方側から解除することによって保持材5と共に取り外す。ルーバーユニットの中で損傷しているルーバーを取り替え、或いは新規に用意したルーバーユニットの保持材5を、前記箱状体の側壁板3又はユニット固定部材6へ下方側から再び取付金具Kにより取り付ける。
【0046】
なお、上記の補修方法を実施する場合、ルーバーユニットの保持材5には、複数のルーバー4、4…が相互間に間隔をあけて平行に配置された間隔部分Sにボルト孔17を複数設ける。箱状体の短辺方向の側壁板3およびユニット固定部材6には、保持材5に設けられた前記ボルト孔17と対応する位置に、取付用ボルト18の頭を通す口径の円孔19a、及び同円孔19aと一連に同取付用ボルト18の軸部を通す幅寸で長孔19bを形成したボルト孔19を設けておく。従って、下方から前記円孔19aへ頭を通し前記長孔19bへ軸部を位置させた取付用ボルト18の軸部へ保持材5のボルト孔17を通し、下方からナット20を締め込むボルト止めによる取付けを容易かつ迅速に行うことができる。
【0047】
つまり、高架道路裏面の桁下側(下方側=地上側)から上向きの作業姿勢でルーバーユニットの着脱を行うから、例えば道路に作業台車を用意すれば簡単に、安全に実施でき、道路交通の障害度も極めて低い。他に仮設足場や養生枠などを必要としない。
【0048】
なお、本発明のルーバーシステムは、高架道路裏面への適用に限らず、同様な対策を必要とする高架鉄道、高架橋などの裏面へも全く同様に使用できる。
【0049】
【発明の効果】
請求項1〜17に記載した発明に係る高架道路裏面のルーバーシステム及びルーバー補修方法によれば、ルーバーの新規取り付け及び交換修理の作業を、高架道路の桁下の地面側(下方側)から行なえる構成であり、少ない仮設材により、安全且つ容易にルーバーの新規取り付けや交換修理の作業を行える。
本発明はまた、一次、二次と念入りな脱落防止措置を施した高架道路裏面のルーバーシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るルーバーシステムを下から見上げて示した斜視図である。
【図2】本発明に係るルーバーシステムの各構成部材を分解して示した斜視図である。
【図3】本発明に係るルーバーシステムの正面方向の長さを省略して示した断面図である。
【図4】ルーバーユニットの取付構造を示した分解斜視図である。
【図5】本発明に係るルーバーシステムの側面方向の断面図である。
【図6】側壁板及び保持材のボルト孔の位置を例示した図である。
【符号の説明】
1 背面板
2 側壁板
3 側壁板
4 ルーバー
5 保持材
8 高架道路裏面の下地材
6 ユニット固定部材
7 吸音材
10 溝形部
G 空隙
11 吊り金具
12 上向きのボルト
K 取付金具
S 間隔部分
17 ボルト孔
18 取付用ボルト
19a 円孔
19b 長孔
19 ボルト孔
20 ナット
18a 取付用ボルトの首部の平面部
2a リップ部
4a リップ
4b 吹き抜け開口部
21 ボルト孔
16 ナット
3a 上側フランジ
3b 下側フランジ
22 落下防止用ワイヤーを通す孔
23 吊り金具
Claims (17)
- 平面が矩形状の背面板と、同背面板の四辺に設けられた側壁板とにより下面を開放した箱状体が形成されており、
前記箱状体の下面に複数のルーバーが略平行に配置されていること、
前記複数のルーバーは、その上面部を少なくとも2本の直交方向に配置した保持材と結合したルーバーユニットとして構成されており、前記保持材が、前記箱状体において保持材と平行な配置の側壁板へ取り付けられていること、
前記背面板が、高架道路裏面の下地材へ、吊り手段によって吊り支持されることをそれぞれ特徴とする、高架道路裏面のルーバーシステム。 - 平面が矩形状の背面板と、同背面板の長辺及び短辺に設けられた側壁板とにより下面を開放された箱状体が形成されており、
前記箱状体の下面に複数のルーバーが略平行に配置されていること、
前記複数のルーバーは、その上面部を、直交方向に配置した少なくとも2本の保持材と結合したルーバーユニットとして構成されており、前記の各保持材が、前記箱状体へ保持材と平行な配置に設けられユニット固定部材へ取り付けられていること、
前記背面板が、高架道路裏面の下地材へ、吊り手段によって吊り支持されることをそれぞれ特徴とする、高架道路裏面のルーバーシステム。 - 下面を開放された箱状体の中に吸音材が充填されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載した高架道路裏面のルーバーシステム。
- 背面板に下方へ屈曲した1乃至複数個の溝形部が形成されており、背面板と側壁板が形成する箱状体の中へ充填した吸音材の上面位置は前記溝形部の下底面へ接触して規制され、同吸音材の上面と背面板との間に空隙が確保されていること、
前記溝形部の溝内に吊り金具が設置され、前記吊り金具に頭を支持された上向きのボルトを吊り手段として背面板が高架道路裏面の下地材へ吊り支持されること、
背面板の溝形部の両端は側壁板によって閉鎖されていることをそれぞれ特徴とする、請求項1又は2又は3に記載した高架道路裏面のルーバーシステム。 - 箱状体内の長辺方向の中間位置に、短辺方向の側壁板と平行な配置でユニット固定部材が設けられており、このユニット固定部材にルーバーユニットの保持材が取り付けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載した高架道路裏面のルーバーシステム。
- ルーバーユニットの保持材は、複数のルーバーが相互間に間隔をあけて平行に配置された間隔部分を利用して、箱状体の側壁板或いはユニット固定部材へ取付金具により取り付けられていることを特徴とする、請求項1又は2又は5に記載した高架道路裏面のルーバーシステム。
- ルーバーユニットの保持材には、複数のルーバーが相互間に間隔をあけて平行に配置された間隔部分にボルト孔が複数設けられており、箱状体の側壁板およびユニット固定部材には、保持材に設けられた前記ボルト孔と対応する位置に、取付用ボルトの頭を通す口径の円孔、及び同円孔と一連に同取付用ボルトの軸部を通す幅寸で長孔を形成して成るボルト孔が設けられており、下方から前記円孔へ頭を通し前記長孔へ軸部を位置させた取付用ボルトの軸部へ保持材のボルト孔を通し、下方からナットを締め込んでボルト止めによる取り付けが行われていることを特徴とする、請求項1又は2又は5又は6に記載した高架道路裏面のルーバーシステム。
- ボルト止め用のナットとして緩み止めナットが使用されていることを特徴とする、請求項7に記載した高架道路裏面のルーバーシステム。
- 取付用ボルトの首部に軸部を幅狭にする平面部が形成されており、側壁板及びユニット固定部材のボルト孔における長孔の幅寸は前記平面部の位置におけるボルト軸部の幅寸を通し得る大きさとされ、取付用ボルトは首部の平面部を前記長孔へ通してボルト止めが行われていることを特徴とする、請求項7又は8に記載した高架道路裏面のルーバーシステム。
- 背面板の長辺方向の側壁板の下縁に内方へ折り曲げたリップ部が形成されており、短辺方向の側壁板及び中間位置のユニット固定部材の両端部は、その下縁部を前記リップ部の上に載せて背面板と結合されており、ルーバーの保持材は前記両側のリップ部の内法寸法よりも短く形成されていることを特徴とする、請求項1又は2又は5に記載した高架道路裏面のルーバーシステム。
- ルーバーは、上面に開口を有する倒立台形状の中空部材であり、その上面の中央部に下向きに曲げたリップの間の平行な間隔部が吹き抜け開口部として形成されており、ルーバーの前記両側のリップの下縁に掛け止めた吊り具、および同吊り具の中央部に上向きに設けられ前記吹き抜け開口を上方へ立ち上がるボルトが保持材のボルト孔へ通され、上方からナットが締め込まれていることを特徴とする、請求項1又は2に記載した高架道路裏面のルーバーシステム。
- ルーバーには、その上面部を除く各面に多数の吸音孔が設けられていることを特徴とする、請求項1及び2又は5ないし7並びに11のいずれか一に記載した高架道路裏面のルーバーシステム。
- ユニット固定部材は断面がZ形状の板材から成り、その上側フランジが背面板と結合されており、下側フランジにルーバーの保持材がボルト止めで取り付けられていることを特徴とする、請求項2又は5又は6及び7又は9及び10のいずれか一に記載した高架道路裏面のルーバーシステム。
- 短辺方向の側壁板は上下に同じ向きのフランジを有する溝形鋼状の板材から成り、その上側フランジは背面板に結合され、下側フランジはその両端部の下面を長辺方向の側壁板のリップ部の上に載せていることを特徴とする、請求項1ないし7又は9及び10のいずれか一に記載した高架道路裏面のルーバーシステム。
- 背面板の上面部に、落下防止用ワイヤーを通す孔を備えた吊り金具がヒンジを介して起伏自在に設置されていることを特徴とする、請求項1ないし7又は9及び10並びに13又は14のいずれか一に記載した高架道路裏面のルーバーシステム。
- 平面が矩形状の背面板と、背面板の四辺に設けられた側壁板とにより下面を開放した箱状体を形成し、その背面板を高架道路裏面の下地材へ吊り手段によって吊り支持されており、且つ、前記箱状体の下面に略平行に配置する複数のルーバーは、各々の上面部を、直交方向に配置した少なくとも2本の保持材と結合したルーバーユニットとして構成し、前記保持材が、前記箱状体において保持材と平行な配置の側壁板又はユニット固定部材の下縁部と、前記複数のルーバー相互間の間隔部分の位置を利用して取付金具により取り付けた高架道路裏面のルーバーを補修する方法であって、
前記取付金具を下方側から解除することによって、前記ルーバーユニットを保持材と共に取り外し、
次いで、複数のルーバーと、その上面部に該ルーバーと直交する方向に取付けられた複数の保護材とより成る新規のルーバーユニットを前記箱状体の側壁板又はユニット固定部材に下方側から取付金具により取り付けることを特徴とする、高架道路裏面のルーバーの補修方法。 - ルーバーユニットの保持材には、複数のルーバーが相互間に間隔をあけて平行に配置された間隔部分にボルト孔が複数設けられており、箱状体の側壁板およびユニット固定部材には、保持材に設けられた前記ボルト孔と対応する位置に、取付用ボルトの頭を通す口径の円孔、及び同円孔と一連に同取付用ボルトの軸部を通す幅寸で長孔を形成して成るボルト孔が設けられており、下方から前記円孔へ頭を通し前記長孔へ軸部を位置させた取付用ボルトの軸部へ保持材のボルト孔を通し、下方からナットを締め込んでボルト止めによる取り付けが行われることを特徴とする、請求項16に記載した高架道路裏面のルーバーの補修方法。
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