JP4083603B2 - 電波吸収パネルの取付構造及びその取付方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電波吸収パネルの取付構造及びその取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、高速道路交通システムの一分野である有料道路の自動料金収受(ETC)システムが採用されている。このETCシステムによって、料金所での自動車のノンストップによる渋滞解消、キャッシュレス化への対応、料金所での無人化等を図ろうとしている。
【0003】
このETCシステムに於て、アーチ状のゲート(ガントリー)の上辺に設置した路側アンテナから道路に向けて電波を発信し、この道路を走行通過する自動車の車載器と上記路側アンテナとの間で双方向通信を行う。その際、上記路側アンテナから直接的に車載器の電波が到達するのみであれば、問題は生じないのであるが、上記路側アンテナから発信された電波が一旦道路面にて反射し、さらに、該料金所近傍にて上記道路と交差してあるいは平行に設けられた別の高架道路の裏面側───高架裏───で再反射すると、次のような問題を生ずる。即ち、上記高架裏で電波が再反射すると、再び上記車載器へ電波が到達し、一度の通過にかかわらず、二度の料金徴収を行う等の誤操作のおそれがあった。
そこで、上記料金所等の近傍の高架道路の裏面側───高架裏───に、電波の反射を低減乃至無くするための電波吸収パネルを取付けている。
【0004】
従来、高架裏(桁裏ということもある)に電波吸収パネルを取付ける方法としては、地上から足場を組み立てて、高架裏に対しこの足場から作業して電波吸収パネルを取付け、その後、この足場で解体するという方法が用いられ、また、補修作業時も同様に高架裏側に組立てた足場から補修作業を行い、その後、この足場を解体していた。
しかしながら、このような電波吸収パネルの取付方法では、高架の桁下を往来する車を、長い期間にわたり通行規制を行う必要があった。
そのような問題を解決するため、電波吸収パネルを足場に兼用する構成が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特許第3084009号公報
【特許文献2】
特開2000−234312公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電波吸収パネルの上面を足場に兼用する構造及びそのような取付方法では、以下のような問題がある。つまり、▲1▼交換するパネルの枚数によってはパネルが足場として使用できず、作業効率を低下させる。▲2▼パネルを取り外した箇所が存在した場合、作業者の足元が危険であり、落下する虞が生じる。また、足場が無いので高架裏(桁裏)の補修を行うことが困難である。
【0007】
以上のような問題▲1▼▲2▼があった。本発明は、このような問題▲1▼▲2▼を解決して、短い工期にて確実かつ簡単に電波吸収パネルの取付作業が可能であり、かつ、安全性が高い取付方法及び取付構造を提供することを一つの目的とし、また、布設後は、足場を残したまま電波吸収パネルの取り外しが可能な電波吸収パネルの取付構造及び取付方法を、提供することを他の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係る電波吸収パネルの取付構造は、上層側の足場板と下層側の電波吸収パネルとが所定隙間をもつよう連結部材により連結された一体状の複合パネル体とされ、高架裏に平行に複数本配設された横梁に、上記複合パネル体の両端側が、上記隙間により上記足場板と上記電波吸収パネルとが該横梁乃至該横梁の一部を上下挟んで、取着されたものである。
また、上記複合パネル体は、上記足場板と上記電波吸収パネルとの間の上記所定隙間を維持するスペーサ部材を有するものである。
【0009】
また、上述の目的を達成するために、本発明に係る電波吸収パネルの取付方法は、高架裏に複数本の横梁を相互が平行となるよう取付け、次に、上層側の足場板と下層側の電波吸収パネルとを所定隙間をもつよう連結部材により連結させて一体状とした複合パネル体の両端側を、該隙間により該足場板と該電波吸収パネルとが該横梁乃至該横梁の一部を上下挟むよう、差し込み状として上記横梁に取着させる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図示の実施の形態に基づき、本発明を詳説する。
【0011】
図1に示した一部破断斜視説明図に於て、10は高架道路であって、その高架裏(桁裏)11には、長手方向にH型鋼等の高架道路主桁12が複数列配設されている。この主桁12と平行にその下方位置に、H型鋼等の縦梁3が吊部材(索条)2aにて吊下状に保持されている。そして、図2の斜視説明図に示すように、平面視において縦梁3に直交状に、横梁4が複数本の縦梁3の下面に当接して固着される。即ち、多数本の横梁4が平行に、上記高架道路10の長手方向と直交する幅方向(左右方向)に配設され、縦梁3と横梁4とにより平面視井桁状となる。
【0012】
横梁4は、複合パネル体1固定用部材であり、その長手方向に向かって見てI型断面であり(既成の)H型鋼等を使用すればよく、または、プレートを溶接してI型断面の構造としてもよい。即ち、横梁4は、上フランジ板部13と、下フランジ板部14と、これらを連結する中間連結板部15と、により構成され、上フランジ板部13が縦梁3の下面とボルト・ナット等の固定部材や溶接により接続される。また、横梁4は長手方向に同一I断面の長尺梁部材で、その端部4aにおいても図2に示すように断面I型である。
【0013】
図4、図5、図6は複合パネル体1の平面図、側面断面図、正面断面図であり、これらに於て、本発明に係る取付構造により高架裏11に取付けされる電波吸収パネル6は、足場板5と共に複合パネル体1として予め構成されたものであり、複合パネル体1は、上層側の足場板5と下層側の電波吸収パネル6とが所定隙間Aをもつよう連結部材7により連結されて一体状とされている。
【0014】
電波吸収パネル6は、電磁波吸収パネルとも呼ばれ、例えば、平面視矩形板状の電波吸収本体と、電波吸収本体の下面側に積層状とした表面板材(FRP板)と、電波吸収本体の上面乃至側面を保護する保護板材等を有するよう構成し、矩形板状のパネル部材としている。なお、電波吸収本体は従来より知られている材料・構成によるものが適用できる。
【0015】
足場板5は、図4〜図6に示すように、平面視、電波吸収パネル6の大きさ(縦・横寸法)と(略)同一としたり、図8に示すように足場板5の大きさ(寸法)と電波吸収パネル6の大きさ(寸法)とが異なった設定のものとする。図示の足場板5は、金属製プレートを波型に折り曲げて形成した断面凹凸波型の足場部材とし、軽量でありながら剛性を有するものとしている。これにより、複合パネル体1を広面積としても、軽量で作業者が施工に際し取り扱いやすくしている。
【0016】
図7は足場板5と電波吸収パネル6との連結部を示す要部断面図であり、足場板5と電波吸収パネル6とは所定寸法の隙間Aを有して連結部材7により一枚のパネル状となるよう連結されている。さらに、複合パネル体1は足場板5と電波吸収パネル6との間の上記所定隙間Aを維持するスペーサ部材8を有している。
【0017】
連結部材7及びスペーサ部材8について説明すると、図7に示すように、連結部材7は、ボルト16とボルト16に螺合するナット部材17───特にアイナット───とし、上層側の足場板5と下層側の電波吸収パネル6とに夫々設けた貫通孔に、ボルト16を電波吸収パネル6側から挿通させ、足場板5側にてナット部材17が足場板5と電波吸収パネル6とを挟んで連結するものである。
なお、ナット部材17をアイナットとすることで、電波吸収パネル6と足場板5との連結部材7の一部として機能すると共に、後にも説明する落下防止ワイヤ19を挿通させる治具、及び、施工の際における複合パネル体1の吊り下げ用治具としても機能させることができる。
【0018】
そして、スペーサ部材8は、例えばリング状乃至C字状等の部材とされ、上記ボルト16及びナット部材17により足場板5と電波吸収パネル6とを予め連結する際に、電波吸収パネル6と足場板5との間に配設されてボルト16に挿通されるものである。そして、スペーサ部材8の高さtの寸法が電波吸収パネル6と足場板5との間の上記所定隙間Aとなる。また、スペーサ部材8は高さtの板部材とし、ボルト16の近傍において電波吸収パネル6と足場板5との間に挟ませたものとしてもよい。
【0019】
また、足場板5が上述のとおりプレートが波型に折り曲げられた構成であるため、連結部材7を、足場板5の凹部20に配置させることで、連結部材7を短くでき、かつ、しっかりと固定できる。そして、図4と図6に示すように複合パネル体1の中央部に配設させた凹部20に、間隔を持って(2箇所)連結部材7,7が配設され、連結部材7,7により一体状のパネルを構成している。
【0020】
図4に示すように、複合パネル体1の足場板5(複合パネル体1全体)の縦寸法Bは、隣り合う上記横梁4,4の夫々の中間連結板部15,15間の寸法Dより小さい寸法(B<D)であり、かつ、その隣り合う横梁4,4の夫々の下フランジ板部14,14(又は上フランジ板部13,13)間の寸法Eより大きく(E<B)なるよう設定されている。言い換えれば、複合パネル体1の縦寸法Bと横梁4,4間の寸法D、Eが上記の関係を満たすよう、横梁4,4を縦梁3に接続する。なお、図8において後にも説明するが、足場板5の大きさ(寸法)と電波吸収パネル6の大きさ(寸法)を同一としてもよいが異なるよう設定してもよい。
【0021】
そして、図3の斜視説明図に示すように、この複合パネル体1を横梁4,4に取着させる。具体的に説明すると、高架裏11に平行に複数本配設された横梁4に(横梁4,4間において)、複合パネル体1の縦方向両端側が、隙間Aにより足場板5と電波吸収パネル6とが横梁4の一部を上下挟んで、横梁4と差し込み状となって取着された構造とする。
つまり、図3〜図7に示すように、上記横梁4の一部とは横梁4の下フランジ板部14(の片側平板部)であり、複合パネル体1の両側における隙間Aにより、下フランジ板部14を足場板5と電波吸収パネル6とが上下から挟んだ状態とし、下フランジ板部14に複合パネル体1を取着させる。この第一の実施の形態では、上記隙間Aを横梁4の下フランジ板部14の厚さ寸法と略同一乃至若干大きめに設定している。
【0022】
また、図8は複合パネル体1の横梁4との固定部を示す要部断面図であり、複合パネル体1は、横梁4との取付けがされるパネル体1の縦方向側縁部(両端側)に、連結固定部材9を有している。連結固定部材9は、足場板5と電波吸収パネル6とを連結させ一体状のパネル体1に(補助的に)保持すると共に、横梁4への取付け用として作用する。つまり、連結固定部材9は、ボルト23とボルト23に螺合するナット24とを有し、足場板5と電波吸収パネル6とに設けた貫通孔に、ボルト23を電波吸収パネル6側から挿通させ、足場板5側にてナット24が足場板5と電波吸収パネル6とを挟んで連結するものである。そして、横梁4への固定は、横梁4に形成した貫通(長)孔や切欠部にボルト23を挿通させ、複合パネル体1と横梁4とをナット24により締めつけて固定する。ボルト23、ナット24は緩み止め手段が付されている。
また、この連結固定部材9においても、複合パネル体1の横梁4との取付けがされる側縁部(両端側)であって足場板5の凹部20に配置されている。
【0023】
また、図9は本発明の取付構造の第二の実施の形態であり、高架裏11に平行に複数本配設された(上記と同様の)横梁4に(横梁4,4間において)、複合パネル体1の縦方向両端側が、隙間Aにより足場板5と電波吸収パネル6とが横梁4(全体)の上下面を上下挟んで、横梁4と差し込み状となって取着された構造としている。この実施の形態では、隙間Aを横梁4の高さ寸法より大きく設定している。さらに、連結部材7としては、断面略Z字状やコ字状の継ぎ部材21と、継ぎ部材21と足場板5及び継ぎ部材21と電波吸収パネル6とを連結するボルト・ナット部材22とにより構成されている。
【0024】
上記第一、及び、第二の実施の形態では、足場板5は横梁4の下フランジ板部14の上面、及び、横梁4の上フランジ板部13の上面に載置状となって固定されるため、足場板5上に荷重が作用しても───作業者が乗っても───極めて安全である。
また、足場板5と電波吸収パネル6との間の所定隙間Aは、足場板5と電波吸収パネル6との間全面において均一寸法に形成する以外にも、図示省略するが、複合パネル体1の少なくとも横梁4との取付けがされる縦方向の側縁部(両端側)において所定隙間Aが形成されてもよい。
【0025】
次に、この複合パネル体1の高架裏(桁裏)11への取付方法(工法)について説明すると、図1に示すように、高架裏11の主桁12に吊部材2aを垂下状に取り付け、縦梁3を吊部材2aによって吊り下げ状に、かつ、主桁12の下方に平行に保持する。その後、図2に示すように、横梁4を縦梁3の下面にかつ平面視直交状に、ボルト・ナット等の固定部材や溶接により取付ける。複数本(多数本の)横梁4は、相互が平行として、高架裏11に道路の左右幅方向に配設されることとなる。
【0026】
そして、上層側の足場板5と下層側の電波吸収パネル6とを所定隙間Aをもつよう連結部材7により連結させて予め一体状とした複合パネル体1の縦方向両端側を、隙間Aにより足場板5と電波吸収パネル6とが横梁4の一部(下フランジ板部14)を上下挟むよう、差し込み状として横梁4に取着させる。
なお、他の実施の形態としては、予め組み立てた複合パネル体1を下フランジ板部14を上下挟んで下フランジ板部14に取着させる以外に、図9に示すように、一体状とした複合パネル体1の縦方向両端側を、隙間Aにより足場板5と電波吸収パネル6とが横梁4(全体の上下面)を上下挟むよう、差し込み状として横梁4に取着させてもよい。
【0027】
複合パネル体1の横梁4への取着は、図3に示すように、横梁4の端部4aから複合パネル体1の隙間Aにより差し入れ、矢印Sのように横梁4の長手方向にスライドさせながら順次取付けていく。このスライド差し込み作業の際、上記の連結固定部材9は複合パネル体1から外しておき、複合パネル体1を所定の固定位置に位置させてから、連結固定部材9により横梁4の下フランジ板部14に設けた貫通孔において横梁4と複合パネル体1とを固定する。
【0028】
また、他の取着方法としては、図示省略するが、複合パネル体1の縦寸法Bと横梁4,4間の寸法D、Eを適切に調整し、複合パネル体1を上下方向に傾斜させて縦方向の一側縁部(上方側)を一方の横梁4に差し込み、次いで、他側縁部(下方側)を持ち上げて他方の横梁4に(縦方向にずらしながら)嵌め込むようしてもよい。
つまり、いずれとも、複合パネル体1の自重を一旦横梁4に預けてから固定させるため安全である。
【0029】
その後、図4に示すように、(隣り合う複数枚の)複合パネル体1の連結部材7(のアイナット)に落下防止ワイヤ19を挿通させ、複合パネル体1の不意の落下を防止する。このワイヤ19の両端部は縦梁3や横梁4に固着させればよい。
そして、図示省略するが、主桁12と縦梁3との間に板片をボルト・ナット又は溶接にて連結して固定吊り部材として機能させ、主桁12と縦梁3との間の構造を強固なものとする。なお、吊部材2aはそのまま残し、あるいは、一部を除去して、電波吸収パネル6の取付作業は完了する。
【0030】
また、図8の要部断面図に示すように、足場板5の大きさと電波吸収パネル6との大きさは、縦方向・横方向において同一とする必要がなく、例えば、電波吸収パネル6の縦寸法Fを足場板5の縦寸法Bより長くし、かつ、電波吸収パネル6の縦寸法Fを隣り合う一対の横梁4,4の中心線間隔Hより僅かに小さい寸法としてもよい。つまり、電波吸収パネル6の縦寸法Fは、横梁4,4の中心線間隔Hと、パネルクリアランスGによって決まるものであり、電波吸収パネル6の縦寸法FとパネルクリアランスGとの和が横梁4,4の中心線間隔Hとなる(F+G=H)。これにより、複合パネル体1を横梁4に簡単に取付けできると共に、隣り合う電波吸収パネル6,6との隙間を無くする(隙間を極めて小さくする)ことができる。また、図示省略するが、足場板5の寸法を電波吸収パネル6の寸法より長くしてもよい。
【0031】
本発明は上記のような構成であり、地上から組み立てた足場を必要としないので、従来のように、桁下を行き来する車の通行規制を行う必要もない。そして、いつでも足場板5の上を歩いて、桁裏、及び、電波吸収パネル6のメンテナンス(点検・修理)を容易に行い得るという利点がある。また、高架道路10の振動に対して、耐久性がある。
また、下フランジ板部14を上下挟んで複合パネル体1を横梁4に取付けると、縦梁3の真下位置でも複合パネル体1を配置できる。つまり、高架裏11の幅寸法に左右されることなく全面に電波吸収パネル6を配設でき、隣り合う電波吸収パネル6との間に隙間がないよう全面にわたって布設できる。
【0032】
【発明の効果】
本発明は上述の構成により次のような効果を奏する。
【0033】
(請求項1によれば)足場板5と電波吸収パネル6とを予め組み立てた複合パネル体1として取り付けるため、取付作業が簡略化できる。また、従来のような地上から組み立てた足場を別途組立てたり解体する手間がなくなり、工期の短縮化が図れる。
そして、布設後は、足場板5は足場として、電波吸収パネル6は電波吸収用のパネル体として独立して役割を果たすことができる。つまり、連結部材7を緩める(外す)ことにより、足場板5を残したまま電波吸収パネル6のみを取り外し、交換可能とできる。電波吸収パネル6が取り替えのために取り外されていても、残された足場板5により高架裏(桁裏)11等の補修を安全に行い得る。
(請求項2によれば)複合パネル体1を横梁4に取付ける際、隙間Aが確保されているため、複合パネル体1の縦方向(長手方向)両端側におけるその隙間Aから横梁4に差し込み、横梁4に取着させることができ、取付作業を容易にできる。
【0034】
(請求項3によれば)足場板5と電波吸収パネル6とを予め組み立てた複合パネル体1として取り付けるため、取付作業が簡略化でき、従来のような地上から組み立てる足場を別途組立てたり解体する手間がなくなり、工期の短縮化が図れる。 横梁4(乃至その一部)を上下挟んで取り付けるため、複合パネル体1の取付けが極めて容易となり、また、その自重を一旦横梁4に預けてから固定させるため安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示し、第一の取付手順を示す斜視説明図である。
【図2】第二の取付手順を示す斜視説明図である。
【図3】第三の取付手順を示す斜視説明図である。
【図4】複合パネル体の平面図である。
【図5】取付構造を説明する複合パネル体の側面断面図である。
【図6】取付構造を説明する複合パネル体の正面断面図である。
【図7】足場板と電波吸収パネルとの連結部を示す要部断面図である。
【図8】複合パネル体の横梁との固定部を示す要部断面図である。
【図9】取付構造の第二の実施の形態を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 複合パネル体
4 横梁
5 足場板
6 電波吸収パネル
7 連結部材
8 スペーサ部材
11 高架裏
A 隙間
Claims (3)
- 上層側の足場板(5)と下層側の電波吸収パネル(6)とが所定隙間(A)をもつよう連結部材(7)により連結された一体状の複合パネル体(1)とされ、高架裏(11)に平行に複数本配設された横梁(4)に、上記複合パネル体(1)の両端側が、上記隙間(A)により上記足場板(5)と上記電波吸収パネル(6)とが該横梁(4)乃至該横梁(4)の一部を上下挟んで、取着されたことを特徴とする電波吸収パネルの取付構造。
- 上記複合パネル体(1)は、上記足場板(5)と上記電波吸収パネル(6)との間の上記所定隙間(A)を維持するスペーサ部材(8)を有する請求項1記載の電波吸収パネルの取付構造。
- 高架裏(11)に複数本の横梁(4)を相互が平行となるよう取付け、次に、上層側の足場板(5)と下層側の電波吸収パネル(6)とを所定隙間(A)をもつよう連結部材(7)により連結させて一体状とした複合パネル体(1)の両端側を、該隙間(A)により該足場板(5)と該電波吸収パネル(6)とが該横梁(4)乃至該横梁(4)の一部を上下挟むよう、差し込み状として上記横梁(4)に取着させることを特徴とする電波吸収パネルの取付方法。
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