JP3760121B2 - 超臨界流体を使用した油除去装置 - Google Patents

超臨界流体を使用した油除去装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、切削油が付着した切り屑等のように、油分が付着した微細固体状の処理物から、溶剤を使わずに、例えば超臨界二酸化炭素等の超臨界流体をキャリアとして、油分を除去する装置に関し、例えば、機械部品の切削や半導体基材を切削した時の有効物質の回収等に利用できる超臨界流体を使用した油除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
切削油にまみれた切り屑等のように、油分を含む微細固体状の処理物をリサイクルするため、その処理物から油分を除去し、回収する場合、従来では完全に油分を除去して回収する手段としては、溶剤を用いるもの以外に無かった。例えば、一度処理物をトリクレン等の溶剤で洗浄してそれに付着した油分を除去し、油分と処理物を分離し、残った処理物をアルコール中で超音洗浄をするものである。
【0003】
このような手段では、油を溶かした溶剤の再処理も必要であり、再処理コストが多くかかるという課題がある。そのため、原材料コストが低い一般的な鉄系金属等は、油分を除去しないまま廃棄されることが多い。
ところが近年では、高融点金属であるタングステン、或いは希少元素を有する金属材料やセラミック材料が多く使われる様になり、切削油等を使用してそれらの素材を切り出したときに発生する有用材料を再利用すべきであるとする需要が高まりつつある。
【0004】
前記のような溶剤を使わずに微細固体状の処理物から油分を除去する手段の一つとして、超臨界流体を利用する油分除去手段がある。
超臨界流体とすることができる流体には様々なものがあるが、超臨界状態における温度や圧力に加え、流体の入手の容易性等から二酸化炭素の超臨界状態を利用が最も簡単である。
【0005】
図5に、従来の一般的なCO2 超臨界流体を用い、油分を含んだ微細固体状の処理物から油分を除去するための洗浄サイクルを示す。
まず、圧力容器である洗浄容器1に油まみれの切粉等のような油分が付いた微細固体状の処理物aを入れ、洗浄容器1を真空ポンプ9で減圧する。その後、液体二酸化炭素ボンベ2から液体CO2 を液体貯蔵容器兼液化容器3に注入する。この液体貯蔵容器兼液化容器3は冷却器4により冷却され、液体CO2 は液体の状態に保たれる。
【0006】
この液体貯蔵容器兼液化容器3内の液体CO2 をプランジャーポンプ等の昇圧ポンプ5で昇圧し、加熱器7へ送る。この加熱器7にはヒータ8が内蔵しており、このヒータ8により液体CO2 を40℃程度に加熱し、CO2 を超臨界状態とし、この超臨界CO2 流体を洗浄容器1に送り込む。
【0007】
この洗浄容器1内では、超臨界CO2 流体が処理物aから油を溶かし、洗浄容器1から排出される。この時、超臨界CO2 流体が処理物aの中の特に細かい粒子をまき込んで流れて行くので、フィルタ容器11に設けたフィルタ10に通し、細かい粒子を濾過し、油分のみを含んだ超臨界CO2 流体を減圧弁である調圧弁12に送り、ここで減圧した後、気化分離器13へ送る。このとき、調圧弁12によって超臨界CO2 流体を臨界圧力より低い圧力まで減圧すると、CO2 がガス化し、油分だけが気化分離器13の中で下に溜まっていく。この気化分離器13の底に溜まった油分は、ドレンバルブ14を開けることにより、ドレン受容器15に回収される。
【0008】
この気化分離器13で油分とCO2 ガスとを分離した後に、気化したCO2 ガスを液体貯蔵容器兼液化器3側に導き、冷却器4により冷却すると、またCO2 が再び液化される。
このようにしてCO2 が液体CO2 、超臨界CO2 流体及びCO2 ガスとその形態を変えるように所定のサイクルで循環しながら、処理物aから油分を除去していく。
【0009】
このようなサイクルにより、処理物aから油分の除去が完了すると、液体貯蔵容器兼液化器3から液体CO2 が回収ボンベ6に回収され、後に再利用される。また、圧力容器1が大気圧に減圧され、その蓋が開けられて、その底に溜まった油分を除去した処理物aが回収される。
【0010】
【発明が解決しようとしている課題】
しかしながら、前述のような従来の超臨界流体を使用した油分除去装置のように、単一の洗浄容器1に油分が付着した微細固体状の処理物aを入れて油分を除去する場合、油分の除去が完了した処理物aを洗浄容器1から取り出すのが容易ではなく、洗浄容器1の中に処理物aが或る程度残ってしまう。
【0011】
超臨界流体はガスの性質があるため、狭い空隙まで流体が浸透する性質がある。しかし、このような性質のある超臨界流体であっても、油分を含んだ泥状の処理物aの内部に流体が浸透して脱油するのには長い時間がかかる。このため、脱油効率が悪いという問題があった。
【0012】
本発明は、このような従来の超臨界流体を使用した油分除去装置の課題に鑑み、微細固体状の処理物から油分を効率よく分離できると共に、フィルタの目詰まりも少なく、しかも油分を除去した処理物を容易に回収することができる超臨界流体を使用した油分除去装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明では、油分を除去した処理物aを容易に回収し、複数の処理物aを順次処理できるようにするため、超臨界流体の保持とその圧力を保持することができる第一の容器21と、脱油すべき処理物aを収納する第二の容器22とを使用し、第一の容器21の中に第二の容器22を収納するようにした。
【0014】
さらに、第二の容器22に収納した処理物aが第一の容器21に漏れ出てしまわないように、第二の容器22の開口部にフィルタ23を設けた。また、油分を含む処理物aの中に超臨界流体が容易に浸透し、処理物aが満遍なく超臨界流体に晒されるように、処理物aを振動や渦流により攪拌するようにしたものである。
【0015】
すなわち、本発明による超臨界流体を使用した油分除去装置は、超臨界流体とその圧力を保持する第一の容器21と、この第一の容器21の中に配置され、油が付着した微細固体状の処理物aを収納する第二の容器22と、この第二の容器22の上部開口部を覆うように設けられた処理物aを濾過するフィルタ23と、この第二の容器22の中に超臨界流体を供給する超臨界流体供給源と、この第一の容器21の中の油が付着した処理物aを攪拌する手段と、この第二の容器22から前記フィルタ23を通して第一の容器21を経て回収された超臨界流体を気化して気体と油分とに分離する気化分離器36とを有するものである。
【0016】
このような超臨界流体を使用した油分除去装置において、第二の容器22に供給された超臨界流体は、第二の容器22の中の油分を含んだ処理物aに接触し、油分を含んだまま第二の容器22に設けたフィルタ23を通って第一の容器21に流れ出る。このとき、第二の容器22の中の油分を含んだ処理物aが超臨界流体に満遍なく晒されるように、油分を含んだ処理物aを攪拌することにより、油分の除去効率を高めることができる。また、フィルタ23は、第二の容器22から第一の容器21に流れ出る超臨界流体から処理物aの粉塵等を濾過する。その後超臨界流体は、第一の容器21内を下降し、その下部の排出口35から気化分離器36側へと送られ、そこで減圧され、気化されることにより、ガスと油分が分離される。
【0017】
この油分除去装置では、第一の容器21の中に入れた第二の容器22に油分が付着した処理物aを収納して処理するため、油分を除去した後に、第一の容器21から、それより小さい第二の容器22を取り出し、別の場所で処理物aを処理することが可能である。また、処理すべき処理物aが複数ある場合、それらを複数の第二容器22に入れておけば、第一の容器21へ収納する第二の容器22の交換が簡単に行なえる。
【0018】
前述のように、フィルタ23は、第二の容器22の上部開口部を覆うように、すなわち蓋として設けられているため、超臨界流体を送る配管の途中に設けたような局所的なフィルタを通過する場合に比べて超臨界流体の流速が遅くなる。これにより、フィルタ23の目詰まりを低減することが出来る。
【0019】
さらに前述のように、第二の容器22の中の泥状の処理物aの全体を満遍なく超臨界流体に晒すために、第二の容器22の中の処理物aを撹拌するが、攪拌された処理物aがフィルタ23に及ばないようにするために、第二の容器22に設けたフィルタ23より内側に、孔開きの整流板24を設けるとよい。これにより、舞い上がった処理物aの粉塵等がフィルタ23に直接及ばなくなり、フィルタ23の目詰まりがさらに確実に防止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について、具体的且つ詳細に説明する。
本発明の一実施形態による油分除去装置の構成を図1に示す。この基本的なサイクルは、図5により前述した従来の一般的な油分除去装置と同じである。
【0021】
この図1に示された実施形態による油分除去装置では、供給される超臨界流体とその圧力を保持する圧力容器としての第一の容器21と、油分が付着した微細固体状の処理物aを収納し、これを超臨界流体に晒す第二の容器22とが使用されている。
【0022】
この第二の容器22の上面開口部は蓋状のフィルタ23が被せられている。このフィルタ23は、メッシュ状のもの、或いは多孔質板等が使用される。
さらに、このフィルタ23の内側、すなわちその下面には、孔開きの整流板24が設けられている。この整流板24は、孔開き板を間隔を置いて何枚か重ねたものであるが、その孔が上下に重ならないようにするのがよい。
【0023】
これらフィルタ23や整流板24は、上下に重ねられ、図3に示すようなリング継手37により第二の容器22の上端開口部周りのフランジに着脱自在に固定される。図3に示すリング継手37は、その一端のジョイント37aをねじで締め付けることによりフィルタ23や整流板24を第二の容器22の上端開口部周りのフランジに固定し、そのねじを緩めてジョイント37aを開くことにより、フィルタ23や整流板24を第二の容器22から取り外すことができる。これにより、フィルタ23や整流板24を交換することが容易である。
【0024】
この第二の容器22は、前記第一の容器21の中に設置される。図1の例では、第一の容器21の中程の高さの位置から内側にフランジ状の支持部材29が延設され、この支持部材29に第二の容器22の外周から延設されたフランジがねじで固定されている。第一の容器21の支持部材29には超臨界粒体が通過する通過孔30が設けられている。
第一の容器21の内周面の前記支持部材29の下には、前記第二の容器22の下部を囲み、且つ第二の容器22に近接する側が下方に下がるようなテーパを有する下方流促進板31が設けられている。
【0025】
第一の容器21の底には、台座によって振動器32が設置され、この振動器32が第二の容器22の底面に接している。この振動器32が作動することにより、第二の容器22の底面からその振動が処理物aに伝達され、処理物aが攪拌される。振動器32としては、モータに偏心器を併用した電動式、電磁力により振動を発生する電磁式或いは磁歪により振動を発生する磁歪式等の振動器を使用することができる。
【0026】
振動器32への電力ケーブルや温度測定のための熱電対は、第一の容器22を貫通してその中に導入されたケーブルユニット33に納められている。
さらに、第一の容器22の底壁には、ドレンバルブ47が設けられ、第一の容器22を空にするときやメンテナンスを行うときにこのドレンバルブ47から第一の容器22内の液体を排出する。
【0027】
この実施形態による超臨界流体を使用した油分除去装置によるサイクルも基本的に図5により前述した油分除去装置のものと同様である。超臨界流体として、前述した油分除去装置と同様に超臨界CO2 流体を使用した場合についてそのサイクルを以下に説明する。
【0028】
前述した第二の容器22に油まみれの切粉等のような油分が付着した微細固体状の処理物aを入れる。この第二の容器22の前述したフィルタ23と整流板24の中央を貫通して超臨界CO2 流体を第二の容器22に供給する超臨界流体導入ダクト26が配管されている。この超臨界流体導入ダクト26は、第二の容器22の内部でほぼ垂直であるが、そのフィルタ23より上のエルボ状の部分から水平になり、ベローズ管27を介して第一の容器21の外部に貫通し、後に述べる加熱器44に接続されている。ベローズ管27は、前記振動器32により第二の容器22の振動を吸収する。
【0029】
まず、第一の容器21の下方流促進板31より下に設けた超臨界流体排出口35にバルブを介して接続された真空ポンプ25で第一の容器21を減圧する。その後、液体二酸化炭素ボンベ41から液体CO2 を液体貯蔵容器兼液化容器39に注入する。この液体貯蔵容器兼液化容器39は冷却器40により冷却され、液体CO2 は液体の状態に保たれる。
【0030】
この液体貯蔵容器兼液化容器39内の液体CO2 をプランジャーポンプ等の昇圧ポンプ43で昇圧し、加熱器44へ送る。この加熱器44にはヒータ45が内蔵しており、このヒータ45により液体CO2 を40℃程度の温度に加熱し、超臨界CO2 流体とし、これを前述の超臨界流体導入ダクト26を通して第二の容器22に送り込む。
【0031】
この第二の容器22では、振動器32により処理物aに振動が与えられることにより、超臨界CO2 流体が処理物aに満遍なく浸透し、その処理物aから油を溶かす。この油分を含んだ超臨界CO2 流体は、整流板24とフィルタ23を通って第二の容器22から排出され、第一の容器21に入る。この時、超臨界CO2 流体に巻き込まれた処理物aの中の特に細かい粒子は、フィルタ23を通る過程で濾過され、油分のみを含んだ超臨界CO2 流体が第一の容器21に流入する。また、その内側の整流板24は、振動により攪拌される処理物aが直接フィルタ23に及ぶのを防止し、これによりフィルタ23の目詰まりが防止される。
【0032】
第一の容器21に入った超臨界CO2 流体は、図1に矢印で示すように、支持部材29に設けた通過孔30を通って第一の容器21の下方に下り、さらに下方流促進板31により案内され、超臨界流体排出口35から排出される。この超臨界流体排出口35から排出された超臨界CO2 流体は、減圧弁である調圧弁34により減圧された後、気化分離器36へ送られる。このとき、調圧弁34によって超臨界CO2 流体を臨界圧力より減圧するとCO2 がガス化し、油分だけが気化分離器36の中で下に溜まっていく。この気化分離器36の底に溜まった油分は、ドレンバルブ37を開けることにより、ドレン受容器38に回収することができる。
【0033】
この気化分離器36で油分とCO2 ガスとを分離した後に、気化したCO2 ガスを液体貯蔵容器兼液化器39側に導いて、冷却器40により冷却すると、またCO2 が再び液化される。この再液化されたCO2 は、前述のようにして加熱器44へ送られ、加熱されて超臨界CO2 流体とされて第二の容器22に送られる。
【0034】
このようにしてCO2 が液体CO2 、超臨界CO2 流体及びCO2 ガスとその形態を変えるように所定の温度−圧力サイクルで循環しながら、処理物aから油分が除去されていく。
このようなサイクルにより、処理物aから油分の除去が完了すると、液体貯蔵容器兼液化器39から液体CO2 が回収ボンベ42に回収され、後に再利用される。
【0035】
図4に、CO2 の状態と前記油分除去装置におけるCO2 の温度−圧力サイクルを示す。斜線を施した部分が超臨界状態である。
例えば、液体CO2 貯蔵容器兼液化容器39を温度20℃、圧力56.5Kgf/cm2 (5.54Mpa)以上の状態にしておくと、常に液体CO2 が得られる。この状態から加圧ポンプ43で昇圧し、加熱器44で31℃以上の温度に加熱すると、液体CO2 は超臨界状態となり超臨界CO2 流体が得られる。これを、第二の容器22に供給し、前述のようにして処理物aの油分の抽出に使用する。
【0036】
処理物aの油分の抽出効率を考慮すると、第二の容器22に供給する超臨界CO2 流体の圧力は、100Kgf/cm2 (9.81Mpa)以上、より望ましくは130Kgf/cm2 (12.75Mpa)が必要であり、温度は40℃程度が好ましい。
その後、超臨界CO2 流体を前述した調圧弁34で7.38MPa以下の気圧に減圧すると、CO2 が気化される。次に、CO2 ガスが貯蔵容器兼液化容器39で温度20℃、圧力56.5Kgf/cm2 (5.54Mpa)とされ、以下このサイクルを繰り返しながら、前述のようにして処理物aの油分を除去する。
【0037】
図2は、本発明による油分除去装置の他の実施形態を示すもので、第二の容器22の中の処理物aを攪拌する攪拌手段のみが異なっている。すなわち、この実施形態では、振動器に代えて攪拌器32’を使用しており、処理物aの中でこの攪拌機32’により回転される攪拌子46により処理物が攪拌される。それ以外の構成は図1により前述した実施形態による油分除去装置と同様である。従って例えば、第一の容器21の底にいはドレンバルブ47が設けられている。
【0038】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明による油分除去装置では、処理物aが攪拌されながら超臨界流体に晒されるため、処理物aの全体に満遍なく超臨界流体が及び、効率よく油分が除去できる。
超臨界流体をキャリアとして処理物aから油分を除去した後は、第一の容器21より小さい第二の容器22を第一の容器21から取り出し、処理物aを回収することができる。また、複数の第二の容器22に複数の処理物aを収納しておけば、第一の容器21内の第二の容器22を交換するだけで、順次複数の処理物aを処理できる。従って、処理物aの取り扱いが極めて容易になる。
【0039】
また、フィルタ23は、第二の容器22の上部開口部を覆うように、蓋として設けられているため、フィルタ23の目詰まりは少ない。さらにフィルタ23より内側に、孔開きの整流板24を設けたものでは、攪拌舞い上がった処理物aの粉塵等がフィルタ23に直接及ばなくなり、フィルタ23の目詰まりがより確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による超臨界流体を使用した油分除去装置の概略を示す配管系統図である。
【図2】本発明の他の実施形態による超臨界流体を使用した油分除去装置の概略を示す部分断面図である。
【図3】前記実施形態による超臨界流体を使用した油分除去装置において使用されるリング継手の例を示す半断面斜視図である。
【図4】前記実施形態による超臨界流体を使用した油分除去装置において使用されるCO2 の状態図と同装置の温度−圧力サイクルの例を示すグラフである。
【図5】従来例である超臨界流体を使用した油分除去装置の概略を示す配管系統図である。
【符号の説明】
21 第一の容器
22 第二の容器
23 フィルタ
24 整流板
36 気化分離器
a 処理物

Claims (3)

  1. 超臨界流体をキャリアとして油が付着した微細固体状の処理物(a)から油分を搬送し、この超臨界流体を気化して油分を分離する装置において、超臨界流体とその圧力を保持する第一の容器(21)と、この第一の容器(21)の中に配置され、油が付着した処理物(a)を収納する第二の容器(22)と、この第二の容器(22)の上部開口部を覆うように設けられた処理物(a)を濾過するフィルタ(23)と、この第二の容器(22)の中に超臨界流体を供給する超臨界流体供給源と、この第一の容器(21)の中に油が付着した処理物(a)を攪拌する手段と、この第二の容器(22)から前記フィルタ(23)を通して第一の容器(21)を経て回収された超臨界流体を気化して気体と油分とに分離する気化分離器(36)とを有することを特徴とする超臨界流体を使用した油除去装置。
  2. 第二の容器(22)に設けたフィルタ(23)より第二の容器(22)の内側に、孔開きの整流板(24)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の超臨界流体を使用した油除去装置。
  3. 第二の容器(22)に設けたフィルタ(23)を通って第一の容器(21)に流れ出た超臨界流体が、第一の容器(21)内を下降し、その下部の排出口(35)から気化分離器(36)側へと送られることを特徴とする請求項1または2に記載の超臨界流体を使用した油除去装置。
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