JP7174539B2 - 抽出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、抽出装置に関する。
従来の本技術分野の背景技術として、特許文献1、特許文献2がある。
特許文献1には、常温、常圧で気体であり、液化状態では水と油を溶解できる物質Aの相変化のサイクルを利用し、固体と液体の混合物を分離する構成が開示されている。
特許文献2には、使用済の活性炭を未使用の活性炭として再生する装置が開示されている。
W02003/101579号公報 W02015/033455号公報
ところで、常温常圧では気体であり、液化すると水および油を溶解できる液化ガスには様々なものがある。この液化ガスの特性を利用した固液分離手法として、上述の特許文献1が開示されている。
特許文献1では、液化ガスの例としてDME(DiMethyl Ether:ジメチルエーテル)を選択し、石炭と水との混合物である高含水率の石炭を、水と石炭とに分離する方法が開示されている。しかしながら、DMEを循環させるために外部からの冷熱供給のために熱交換器を2箇所設け、さらに、圧力の回収装置も設置されているので、装置コストが高価である。
特許文献2では、DMEを用いて不純物を吸着した使用済活性炭から不純物を除去して活性炭を再生する方法が開示されている。しかしながら、除去した不純物を効率良く高圧系外へ排出する方法が記載されていない。
本発明は上記実状に鑑み創案されたものであり、抽出処理を効率良く行え、抽出物を高圧系外へ排出できる抽出装置の提供を目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る抽出装置は、抽剤である1種類の液化ガスを溶媒および冷媒として用いて、抽出物を取り出す装置であり、抽剤を気体から液体に相変化させる第1の相変化部と、抽剤を液体から気体に相変化させる第2の相変化部と、被処理物が格納され、前記第1の相変化部で液化した抽剤が流入される処理槽と前記第2の相変化部と前記処理槽との間に設けられる膨張弁と、前記第1の相変化部と前記処理槽との間に設けられる切替弁とを備え、前記切替弁と前記処理槽との間に、貯留槽が並列に設けられており、前記液化ガスが発泡しやすい液体の場合、前記切替弁を用いて、前記貯留槽を通過することなく前記処理槽に導かれ、前記液化ガスが発泡しにくい液体の場合、前記切替弁を用いて、前記貯留槽を通過して前記処理槽に導かれることを特徴とする抽出装置。
本発明によれば、抽出処理を効率良く行え、抽出物を高圧系外へ排出できる抽出装置を提供できる。
実施形態1の抽出装置の構成を示す模式図。 実施形態2の抽出装置の構成を示す模式図。 実施形態3の抽出装置の構成を示す模式図。 実施形態4の抽出装置の構成を示す模式図。 実施形態5の抽出装置の定常運転の状態を示す模式図。 実施形態5の抽出装置の移送運転の状態を示す模式図。 実施形態5の抽出装置の回収運転の状態を示す模式図。 実施形態6の抽出装置の構成を示す模式図。 実施形態6の変形例1の抽出装置の処理槽周辺の構成を示す模式図。 実施形態6の変形例2の抽出装置の処理槽周辺の構成を示す模式図。 実施形態7の抽出装置の処理槽を第1工程の真空引きした状態の模式図。 実施形態7の抽出装置の第2工程の処理槽に液化イソブタンを封入した状態の模式図。 実施形態7の抽出装置の第3工程の処理槽に原料を投入した状態の模式図。 実施形態7の抽出装置の第5-1工程の原料が投入され真空引きした処理槽にガス化したイソブタンが封入された状態の模式図。 実施形態7の抽出装置の第5-2工程の処理槽に封入された液化イソブタンを処理槽に移送した状態の模式図。 実施形態7の抽出装置の第6-1工程の処理槽のガス化したイソブタンが排出されるとともに、処理槽の原料からの抽出が開始された状態の模式図。 実施形態7の抽出装置の第6-4工程の処理槽が抽出中であり、処理槽に原料が投入される状態の模式図。 実施形態7の抽出装置の第6-5工程の処理槽が抽出中であり、処理槽に原料が投入される状態の模式図。 実施形態7の抽出装置の第7工程の処理槽の液化イソブタンを処理槽に移送する状態の模式図。 実施形態7の抽出装置の第8工程の熱交換器の液化イソブタンを処理槽に回収する状態の模式図。 実施形態7の抽出装置の第9工程の熱交換器の抽出物を回収する状態の模式図。 実施形態7の抽出装置の第10-1工程の処理槽の開放準備と処理槽の抽出を開始する状態の模式図。 実施形態7の抽出装置の第10-4工程の処理槽が抽出中であり、処理槽で新しい原料に交換された状態の模式図。 実施形態7の抽出装置の第11工程の処理槽の液化イソブタンを処理槽に移送する状態の模式図。 実施形態7の抽出装置の第12工程の熱交換器の液化イソブタンを処理槽に回収する状態の模式図。 実施形態7の抽出装置の第13工程の熱交換器の抽出物を抽出する状態の模式図。 実施形態7の抽出装置の第14-1工程の処理槽の開放準備と処理槽の抽出を開始する状態の模式図。 実施形態7の抽出装置の第14-2工程の処理槽の真空引きと処理槽の抽出中の状態の模式図。 実施形態8の抽出装置における実施形態7の第7工程の処理槽周辺を示す模式図。 実施形態9の抽出装置の圧縮機、熱交換器周辺を示す模式図。 実施形態10の抽出装置の圧縮機、熱交換器周辺を示す模式図。 実施形態11の抽出装置の処理槽周辺を示す模式図。 実施形態12の抽出装置の熱交換器周辺を示す模式図。 実施形態13の抽出装置の構成を示す模式図。 実施形態14の抽出装置の構成を示す模式図。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明は、液化ガス(抽剤)を溶媒として用いて、混合物から抽出物を取り出す抽出装置に係る発明である。
具体的には、固体と液体との混合物から抽出物の液体を取り出す。或いは、固体と抽出物の固体との混合物から抽出物の固体を取り出す。
以下の実施例では、被処理物から、抽剤として使用する液化ガスに溶解する溶解成分を、効率的に抽出可能な抽出装置及び抽出方法について説明する。被処理物の例としては動植物や、水処理汚泥などを、溶解成分としては、水、油、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、有機酸、脂肪酸などを挙げることができる。
以下、被処理物として魚を、抽出物である溶解成分として魚油を例に挙げて本実施形態1の抽出装置及び抽出方法を説明するが、本発明の被処理物、溶解成分は魚、魚油に限定されるものではない。
本実施形態1は、魚に含まれるドコサヘキサエン酸(DocosaHexaenoic Acid、DHA)、エイコサペンタエン酸(Eicosa Pentaenoic Acid、EPA)などを含む魚油の抽出等に適用可能である。
≪実施形態1≫
図1を用いて、本発明の適用対象の一つである食用油の抽出方法を実現する装置構成の一例を説明する。
本実施形態1の抽出装置は、抽剤の相変化を行うための熱交換器3と、抽剤を圧送する圧縮機5と、被処理物である魚が格納される処理槽2と、処理槽2と熱交換器3との間であって液化した抽剤が通る経路に設けられる膨張弁6と、処理槽2と熱交換器3の間であって、液化した抽剤が通る経路に設けられる貯留槽7と、熱交換器3で気化した抽剤が通る経路に設けられた閉止弁13と、被処理物から抽出した抽出物を回収容器8に回収するための回収弁9と、を備える。
本実施形態1では、抽剤として、油を溶解できる液化ガスとしてブタンを使用した。また、熱交換器3は、シェルアンドチューブ型を使用し、チューブ側に気化したブタンガスを通過させた例について示す。圧縮機5は、ポンプやコンプレッサ等様々なものが適用できる。本実施形態1では、抽剤であるブタン自体で熱交換器の冷凍サイクルを形成している。そのため、圧縮機5は気相用の圧縮器を用いており、液相用経路には膨張弁6を設けて減圧し、温度差を形成する必要がある。
本実施形態1では、ブタンの相変化に必要な蒸発潜熱を、自身の凝縮潜熱で供給する。まず、ブタンガスは圧縮機5から高温高圧のガスとなって排出され冷却器20を経由して熱交換器3のチューブ内に送られる。
熱交換器3では、高温のブタンガスが凝縮しながら凝縮熱をシェル側の液化ブタンに伝えるので、シェル側の液化ブタンは供給された熱を蒸発熱として利用しブタンガスとなる。チューブ内に送られて液体となった液化ブタンは、貯留槽7を通り処理槽2に供給される。
処理槽2には入口側と出口側にフィルターが設置され、それらの間に魚が封入されている。処理槽2に液化ブタンが供給されると、必要に応じて攪拌することで、液化ブタンと魚が効率良く接触し、魚中の魚油が液化ブタンに溶解する。このとき、処理槽2内の液化ブタンの流れ方向を上方流とすると、フィルターが詰まりにくくなるので、処理槽2における圧力損失を低減できるという利点がある。
処理槽2で魚油を溶解した液化ブタンは膨張弁6に送られる。魚油を溶解した液化ブタンは、膨張弁6通過時に減圧するので温度と圧力が低下し、二相流となって熱交換器3のシェル側に送られる。膨張弁6を通過することで温度が低下し、シェル側とチューブ側に温度差を発生させることで、熱交換を可能としている。
熱交換器3では、シェル側の液化ブタンは、チューブ側のブタンガスの凝縮熱を受熱することで蒸発してブタンガスとなる。このとき、魚油の沸点はブタンと比べて高いので、魚油は蒸発せずに残留し熱交換器内で濃縮されていく。蒸発したブタンガスは、再度圧縮器5に送られるので、高圧系内でブタンの相変化サイクルを形成する。また、定常運転時は、凝縮潜熱から蒸発潜熱への熱の伝達が効率良く行える。
冷却器20は圧縮器5の摩擦損失で発生する熱をブタンの相変化サイクルから排除するために備えられており、ブタンガスが指定した温度を維持するように常に温度を計測し、その結果に応じて冷却器20を運転する。
処理槽2において魚油の溶解が完了すると、回収すべき魚油は液化ブタンと共に熱交換器3に保持されている。このまま回収弁9を開けて魚油を回収する排出物排出運転を行うと、液化ブタンも排出されてしまうので、再度大量のブタンをブタンの相変化サイクル内に注入する必要が生じる。
これを防ぐために、本発明では以下の回収運転を行う。
まず、膨張弁6を全閉にし、圧縮器5を運転する。この状態では、シェル側の液化ブタンは常に蒸発し、チューブ側のブタンガスは凝縮を継続する。凝縮した液化ブタンは、チューブ下流に設置された貯留槽7に貯留することとなる。貯留槽7は魚油の回収運転時には、液化ブタンが流入できる余裕が必要となる。膨張弁6を全閉していない定常運転時(抽出運転時)において、貯留槽7の内部の大半はブタンガスで充たされていることが好ましく、液化ブタンは少ない方が好ましい。
また、貯留槽7は熱交換器3よりも天地方向で下側にあることがより好ましい。重力の影響により、下側の貯留槽7に液体が流れ込みやすくなることでチューブ内の液体ブタンを排除しやすくし、熱交換器3のチューブ側に液体が滞留することを抑制することができる。シェル側の蒸発潜熱が、チューブ側の凝縮潜熱だけで無く、チューブ側の液体を冷却するための顕熱としても利用されることを抑制できるため、相変化の効率を向上することが可能となる。同様の理由で、熱交換器3よりも天地方向下側に処理槽2を配置すると好ましい。
膨張弁6を閉じたまま圧縮機5を駆動し続けると、熱交換器3のシェル側のブタンは大半が除去され、魚油の純度が向上する。
魚油を大気圧下に取り出す際には、外気の高圧系内への流入を防ぐために、熱交換器3のシェル側の圧力を大気圧以上に保つようにする。
対象物(魚油)の回収運転時は、熱交換器3のシェル側の圧力を常に計測し、大気圧に近づいた時点で閉止弁13を全閉し、シェル側を大気圧以上に保持し、排出時まで閉止弁13の全閉を維持する。
ここで、閉止弁13の全閉のタイミングが遅れ、シェル側が大気圧以下になった場合は、膨張弁6を一時開放してブタンを供給し、シェル側の圧力を昇圧する。また、使用する圧縮器5が容積型の場合、圧縮器5の運転停止により閉止弁13の役割を代替できる。熱交換器3のシェル側を適切な圧力への調整が完了した後、回収弁9を開放する事で回収容器8に魚油を回収できる。
本実施形態1では、抽出物を排出する前に、膨張弁6を閉じて圧縮機5を駆動する回収運転を行うことで、熱交換器3のシェル側に残存する液化ブタンの量を低減できる。また、回収運転でシェル側からチューブ側に移動するブタンを貯蓄できる貯留槽2を設けているので、上記の回収運転を効率よく実施可能としている。
なお、本実施形態1では、液相用経路に設けた膨張弁6を、回収運転時に全閉する閉止弁として利用している構成を示しているが、膨張弁6とは別に、閉止弁を設けてもよい。本実施形態1では、冷凍サイクルを形成するための膨張弁6を閉止弁と併用しているので、部品点数を削減できるメリットがある。
なお、本実施形態1では、利用するガスとしてブタンを例示して説明したが、プロパン、ノルマルブタン、イソブタン、ネオペンタン、イソペンタンでも同様の抽出が行える。また、抽出対象が水もしくは水溶性の物質である場合、これらを溶解できるジメチルエーテルやエチルメチルエーテルを利用するのが好ましい。
また、上述の圧縮器5が潤滑材を必要とする型式であると潤滑材が魚油に混入する恐れがあるので、オイルフリーの圧縮器であることが好ましく、例えば、ダイアフラム型やチューブポンプ型の圧縮器が好ましい。圧縮器5に潤滑材を用いるのであれば、無害な食用油もしくはシリコーンオイルを潤滑材として用いることが好ましい。
<<実施形態2>>
図2は、実施形態2の抽出装置の構成を示す模式図である。
本発明の実施形態2について、図2を用いて説明する。なお、実施形態1と同様の構成については説明を省略する。本実施形態2では、熱交換器3のチューブ側の下流から処理槽2までの構成が実施形態1と異なる。
本実施形態2では、熱交換器3で液化した液化ブタンが流れる経路に貯留槽7を設けることは共通するが、実施形態1と異なり、並列に貯留槽7を設けている。そして、定常運転時(膨張弁6開弁時)には貯留槽7を介さずに液化ブタンが流れるように、対象物(魚油)の回収運転時(膨張弁6全閉時)には貯留槽7を介するように経路を切り替える切替弁31を備えている。
貯留槽7では気液界面が配管よりも広い面積で存在するので、使用する液化ガスが発泡しやすい液体の場合、定常運転時に貯留槽7を通過させると、この中が泡で充たされてしまい、運転時における気液界面の位置計測が困難になる。そのような事態を防ぐために、定常運転時には熱交換器3のチューブ側から流出した液化ブタンが貯留槽7を通過することなく処理槽2に導かれるようにした。
対象物の回収運転時は、膨張弁6を全閉にし、切替弁31で熱交換器3と貯留槽7とを連通させて、液化ブタンを貯留槽7に貯留する。
本実施形態2に必須の構成ではないが、熱交換器3で液化したブタンが流れる経路にポンプ10を設けるとより好ましい。ポンプ10により、液化ブタンの送液圧力を昇圧できるので、処理槽2の圧力損失が大きな場合でも、安定的に液化ガスを処理槽2に送液できる。ポンプ10の設置位置は、気体の吸い込みによる送液効率低下を防ぐために、処理槽2および熱交換器3、貯留槽7よりも天地方向で下側にすることが好ましい。ポンプ10は、実施形態1に記載した直列に貯留槽7を配置した構造に適用しても、同様の効果を奏する。
<<実施形態3>>
図3は、実施形態3の抽出装置の構成を示す模式図である。
図3を用いて、実施形態1とは異なる装置構成の他の一例を説明する。本実施形態3では、熱交換器3のチューブ側の下流から処理槽2までの構成が実施形態1と異なる。
熱交換器3のチューブ側から流出した液化ブタンは直接処理槽2の天地方向上側に導かれる。高圧系内に封入されるガス量は、定常運転時において、処理槽2の内部に気液界面が存在するように調整され、上部はブタンガスで充たされている。
定常運転時は、処理槽2の内部では、上部から液化ブタンが滴下され、下部フィルターf2の上側に保持されている被処理物である魚と接触して、下部の出口から流出する。
対象物(魚油)の回収運転時は、膨張弁6を全閉し、熱交換器3から排出される液化ブタンを処理槽2に貯留する。
<<実施形態4>>
図4は、実施形態4の抽出装置の構成を示す模式図である。
本発明の実施形態4について、図4を用いて説明する。なお、実施形態1と同様の構成については説明を省略する。
実施形態4では、抽出に用いる液化ガスとしてのブタンと、熱の伝達に用いる冷媒としてのフロンとの二種類のガスを用いる。ここで用いる抽出用のガスはブタンである必要は無く、抽出対象に合わせてプロパン、ノルマルブタン、イソブタン、ネオペンタン、イソペンタン、ジメチルエーテル、エチルメチルエーテルを選定しても良い。熱の伝達用のガスは、フロンである必要は無く室温付近で適切な圧力で相変化を起こすガスを選定しても良い。
本実施形態4では、ブタンの相変化に必要な蒸発潜熱と凝縮潜熱とを、フロンを用いた冷凍サイクルで伝達する。また、2つの熱交換器3、4はシェルアンドチューブ型を例示しているが、ブタンガスの液化に利用する熱交換器3は、効率を上げるためにプレート型でも良い。
実施形態1では、抽剤を気体から液体に相変化させる第1の相変化部と、抽剤を液体から気体に相変化させる第2の相変化部と、を熱交換器3で構築していたのに対して、本実施形態4では、第1の相変化部を熱交換器3で、第2の相変化部を熱交換器4と、別々の熱交換器を用いている。そして、熱交換器3、4での熱交換には、フロンの冷凍サイクルを利用している。
まず、フロンは圧縮機5から高温高圧のガスとなって排出され冷却器20を経由して熱交換器4のチューブ内に送られる。ここで、高温のフロンガスは凝縮しながら凝縮熱をブタン側に伝えるので、シェル側の液化ブタンは供給された熱を蒸発熱として利用しブタンガスとなる。
次いで、液体となった液化フロンは膨張弁6に送られ、通過時に減圧して温度と圧力が低下し、二相流となって熱交換器3のチューブ側に送られる。ここで、熱交換器3のシェル側のブタンガスは凝縮しながら凝縮熱をフロン側に伝え、低温の液化フロンは供給された熱を蒸発熱として利用しフロンガスとなる。
次いで、気体となったフロンガスは圧縮機5に送られて再度圧縮され、冷凍サイクルを形成する。
一方、ブタン側のサイクルでは、まず、熱交換器3のシェル側から排出された液化ブタンが、ポンプ10により、魚が充填、保持された処理槽2に送られる。処理槽2では、魚に含まれる魚油が液化ブタンに溶解する。
次に、魚油を溶解した液化ブタンは処理槽内部のフィルターを通過し、閉止弁12を通過して熱交換器4に送液される。熱交換器4には液化ブタンよりもやや高温のフロンが連続的に供給されているので、フロンの持つ潜熱により液化ブタンが加熱され、ブタンガスとなって排出される。
液化ブタンに溶存していた魚油は沸点以下であるためにそれらの大半が蒸発されずに熱交換器4の内部にとどまる。排出された高純度のブタンガスは閉止弁13を経由して圧縮器11により熱交換器3に送られる。
熱交換器3にはブタンガスよりも低温のフロンが連続的に供給されているので、フロンの蒸発潜熱によりブタンガスが冷却され、液化ブタンとなって排出され、ブタンの相変化サイクルを形成する。以上が定常運転である。
なお、本実施例では、気相側流路に配置した圧縮器11と液相側流路に配置したポンプ10の双方を記載した例を示したが、これに限定されるものではない。抽剤であるブタンの循環が実現すればよいので、ブタンサイクルの移送器としては、圧縮器11とポンプ10の何れか一方の構成でも問題ない。圧縮機11を用いる場合には、ブタンサイクルに膨張弁が必要となる。これは、圧縮機11により変化した圧力を膨張弁で緩和する必要があるからである。後述するように、熱交換器4から回収物を回収するためには、ブタンサイクルの一部を回収弁9が開弁したとき外気から遮断するための回収用の弁(12、13)が必要となる。回収用の弁の他に、追加で膨張弁を設けるとコストが上がるため、回収用の弁を膨張弁とすれば、圧縮器用の弁と回収用の弁を一つの弁で賄えることからコスト削減可能である。一方で、圧力変化が生じないポンプ10を用いる場合には、ブタンサイクルに膨張弁を用いる必要が無いため、回収用の弁は膨張弁でなくともよい。また、熱交換器3を熱交換器4よりも上に配置することで,ブタンを重力により循環するのであれば、圧縮器11とポンプ10の双方が無くても実現可能である。
機器類の天地方向を上から順に、熱交換器3、処理槽2、熱交換器4と並べることで、ブタンの移送効率が向上するメリットがある。ブタンサイクルの移送器の必要出力が抑制できるため、低消費電力化、小型化に寄与する。
この定常運転を継続すると、熱交換器4のシェル側の魚油の濃度が上昇する。目的の魚油の抽出量を得られた後、魚油の回収運転を行う。
回収運転では、ポンプ10を停止し、閉止弁12を全閉にし、圧縮器11を運転すると、熱交換器4のシェル側は減圧されるので、残存する液化ブタンの蒸発が促進される。圧縮器11の運転を継続すると、圧縮器11の下流は圧力が上昇するのでブタンガスが液化する。液化ブタンは処理槽2に送られるので、熱交換器4の液化ブタンは減少し、魚油の純度が向上する。魚油を大気圧下に取り出す操作では、閉止弁12、閉止弁13、圧縮器11を適切に制御し、熱交換器4のシェル側の圧力を大気圧以上に保つ。熱交換器4のシェル側を適切な圧力へ調整した後、回収弁9を開放する事で回収容器8に魚油を回収できる。
また、上述の方法では、ブタン側の経路に設けられた圧縮器11を用いて熱交換器4から液化ブタンを除去した例を示したが、圧縮器11の代わりにフロン側の経路に設けられた圧縮器5の運転でも液化ブタンの除去が可能である。閉止弁12を全閉にし、バルブ13を開けたまま、圧縮器5を運転すると、熱交換器4内に残存する液化ブタンが気化され、熱交換器3で再度液化ブタンになる。液化ブタンは処理槽2に導かれて貯留されるとともに、熱交換器4内の魚油の純度が向上する。ブタンサイクルの移送器に圧縮器11がなく、ポンプ10を用いている場合でも、熱交換器4内の回収物である魚油の純度を向上できる。
<<実施形態5>>
図5は、実施形態5の抽出装置C1の定常運転の状態を示す模式図である。図5中の二重実線はフロン(冷媒)側のサイクルに液化ブタンが存在することを示す。図5の処理槽2Aの密なドットは液化ブタンの存在を示し、処理槽2Bの白抜き空間は真空を示す。
なお、図5以下のサイクルの図において構成要素等の記号の意味を示したものが表1~表3である。
Figure 0007174539000001
Figure 0007174539000002
Figure 0007174539000003
実施形態5は、実施形態4の抽出装置における1つの処理槽2を、2つの処理槽2A、2Bに変更した抽出装置C1としたものである。
実施形態5の抽出装置C1は、ポンプ10と熱交換器4との間に、並列に2つの処理槽2A、2Bを配置している。処理槽2A、2Bには、それぞれ固体をろ過するためのフィルターf3、f4が下方に設置されている。
そして、処理槽2Aは、弁14、16の間に配置されている。また、処理槽2Bは、弁15、17の間に配置されている。これにより、処理槽2Aは、弁14、16を閉じることでブタン側のサイクル(図5中二重実線で示す)から切り離し、独立にできる。同様に、処理槽2Bは、弁15、17によりブタン側のサイクルから切り離し、独立とできる。つまり、処理槽2A、2Bはそれぞれ独立にブタン側のサイクル内で稼動できる。
抽出装置C1の定常運転は、以下のように稼動される。
ここでは、処理槽2Aで抽出が行われることとする。この際、処理槽2Aをブタン側のサイクル(図5中二重実線で示す)とを接続する弁14、16は開弁されている。一方、処理槽2Bをブタン側のサイクルとを接続する弁15、17は閉弁され、ブタン側のサイクルから切り離される。
まず、フロン側のサイクル(図5中破線で示す)では、フロンは圧縮機5から高温高圧のガスとなって排出され冷却器の冷却ファン20fを経由して熱交換器4のチューブ4c内に送られる。ここで、高温のフロンガスは凝縮しながら凝縮熱をブタン側に伝えるので、シェル4s側の液化ブタンは供給された熱を蒸発熱として利用しブタンガスとなる。
次いで、液体となった液化フロンは膨張弁6に送られ、通過時に減圧して温度と圧力が低下し、二相流となって熱交換器3の第1チューブ3a側に送られる。ここで、熱交換器3の第2チューブ3b側のブタンガスは凝縮しながら凝縮熱を第1チューブ3a側の液化フロンに伝える。すると、第1チューブ3aを流れる低温の液化フロンは供給された熱を蒸発熱として利用しフロンガスとなる。
次いで、気体となったフロンガスは圧縮機5に送られて再度圧縮され、冷凍サイクルを形成する。
なお、本実施例では、冷凍サイクルをフロン側のサイクルで構成した例を示しているが、実施例1から3に記載したように、ブタン側のサイクルのみで冷凍サイクルを構成してもよい。
一方、ブタン側のサイクル(図5中二重実線で示す)では、まず、熱交換器3の第2チューブ3b側から排出された液化ブタンが、ポンプ10により、被処理物の魚が充填、保持された処理槽2Aに送られる。なお、実施例4と同様に、ポンプ10の代わりに、圧縮機11を用いてもよい。
処理槽2Aでは、魚に含まれる魚油(抽出物)が液化ブタンに溶解する。
次に、魚油を溶解した液化ブタンは処理槽2A内部のフィルターf3を通過し固形分がフィルターf3で除去され、開弁された弁16を通過して熱交換器4に送液される。熱交換器のチューブ4cには液化ブタンよりもやや高温のフロンが連続的に供給されているので、フロンの持つ潜熱により液化ブタンが加熱され、ブタンガスとなって排出される。
熱交換器3にはブタンガスよりも低温のフロンが連続的に第1チューブ3aに供給されているので、フロンの蒸発潜熱によりブタンガスが冷却され、液化ブタンとなって第2チューブ3bから排出され、ブタンの相変化サイクルを形成する。以上が定常運転である。なお、図5では、処理槽2A内が原料と液化ブタンで満たされ、処理槽2B内が原料が入り、真空引きされた状態を示す。
本実施例では、ブタンガス側のサイクルと、フロンガス側のサイクルの計2つを設ける場合を例に説明している。この場合、ブタンガス側のサイクルでは圧力を変化させる必要がないので、弁を膨張弁として用いなくてもよい。一方で、実施例1のようにブタン側のサイクルで熱交換サイクルを構築する構成としてもよい。その場合には、弁16と弁17は膨張弁として用いることで、圧力を変化させるようにする。
定常運転を継続すると、熱交換器4のシェル4s側の液化ブタンは減少し、魚油の純度が向上し、濃度が上昇する。目的の魚油の抽出量を得られた後、液化ブタンを処理槽2Aから処理槽2Bに移送する移送運転、魚油の回収運転に移行する。
回収運転に移行する前に、弁16を全閉にし、弁15を開弁し、フロン側のサイクルの圧縮器5を運転する濃縮運転を実施することが好ましい。このようにすると、熱交換器4内に残存する液化ブタンが気化され、熱交換器4内の魚油の純度が向上する。処理槽2Bが実施例2で記載した貯留槽7としての役割を果たすため、本実施例では、貯留槽7を省略可能である。また、濃縮運転を実施することにより、熱交換器4内に残存する液化ブタンの量を低減できるため、回収運転の際に外部に放出されるブタンの量を低減できるので、1サイクルによるブタンのロスを低減可能である。
移送運転を行った後、濃縮運転を行って、その後回収運転を実施してもよいし、濃縮運転を行った後に回収運転を実施し、その後に移送運転を行ってもよい。前者の場合には、回収運転と、後述する原料の入れ替えを並行して実施できるため、効率がより良くなる。
魚油の回収運転の前に、処理槽2Aから処理槽2Bへの液化ブタンの移送運転が行われる。
図6は、実施形態5の抽出装置C1の移送運転の状態を示す模式図である。 処理槽2A内の液化ブタンの処理槽2Bへの移送運転に際しては、処理槽2Aの側の弁14は閉弁され、弁16は開弁される。一方、処理槽2Bの側の弁15は開弁され、弁17は閉弁される。
フロン側のサイクル(図5中破線で示す)は、上記定常運転と同様に行われる。
一方、ブタン側のサイクル(図6中二重実線で示す)では、処理槽2A内部の魚油を溶解した液化ブタンは、フィルターf3を通過し、開弁された弁16を通過して熱交換器4に送液される。熱交換器4のチューブ4cには液化ブタンよりもやや高温のフロンが連続的に供給されているので、フロンの持つ潜熱により熱交換器4のシェル4s内の液化ブタンが加熱され、熱交換器3の第2チューブ3bに向けてブタンガスとなって排出される。
熱交換器3にはブタンガスよりも低温のフロンが連続的に第1チューブ3aに供給されているので、フロンの蒸発潜熱により第2チューブ3bのブタンガスが冷却され、液化ブタンとなって排出される。
上述の移送運転を継続することで、液化ブタンが処理槽2Aから処理槽2Bへの移送が終了する(図7参照)。
図7は、実施形態5の抽出装置C1の回収運転の状態を示す模式図である。図7中の二重実線は液化ブタンを示し、二重破線は気化したブタンの存在を示す。
続いて、抽出装置C1は移送運転から回収運転に移行する。
回収運転で抽出物(魚油)を大気圧下の油受け19に取り出す操作では、弁22を全閉にし、フロン側のサイクルの圧縮器5を停止する。そして、弁16と弁17とを全閉にし、ポンプ10を停止し、熱交換器4のシェル4s側の圧力を大気圧以上に保つ。熱交換器4のシェル4s側を適切な圧力へ調整した後、回収弁18を開放する事で油受け(回収容器)19に魚油が回収される。
その後、処理槽2Bでの抽出が行われる。この際、処理槽2Bをブタン側のサイクル(図7中二重実線で示す)と接続する弁15、17は開弁される。一方、処理槽2Aをブタン側のサイクルとを接続する弁14、16は閉弁され、ブタン側のサイクルから切り離される。
そして、上述の処理槽2Aと同様な定常運転、移送運転、回収運転が行われる。
その後、交互に処理槽2Aと処理槽2Bとに原料gを入れて、処理槽2Aの抽出と処理槽2Bの抽出とが交互に行われる。
上記構成によれば、複数ある全ての原料容器の処理槽2Aと処理槽2Bの上部と下部に、ブタン側のサイクルと切り離すための弁14、16および弁15、17をそれぞれ設けている。
処理槽2Aは、弁14、16を開閉し、また、処理槽2Bは、弁15、17を開閉することで、ブタン側のサイクルの回路から独立させることができる。そのため、移送運転と同時に抽出物の抽出が行え、処理槽2Aと処理槽2Bとを連続して稼動(運転)させることができる。従って、効率が高い抽出が可能となる。そのため、抽出が短時間にできる。
また、処理槽2Aの液化ガスを効率良く別の処理槽2Bに移送できる。同様に、処理槽2Bの液化ガスを効率良く別の処理槽2Aに移送できる。
なお、処理槽2Aと処理槽2Bが2つの場合を例示したが、3つ以上の処理槽を設けてもよい。処理槽を多く設けることで、抽出時間が長い抽出物の処理時間の短縮を図れる。
<<実施形態6>>
図8は、実施形態6の抽出装置C2の構成を示す模式図である。図8中の二点鎖線はブタン側のサイクルが真空であることを示す。
実施形態6の抽出装置C2は、弁14、16の間に処理槽2Aと真空ポンプ21aとを設け、弁15、17の間に処理槽2Bと真空ポンプ21bとを設けたものである。その他の構成は、実施形態5と同様であるから同一の構成要素を同じ符号を付して示し、説明は省略する。
図8に示すように、ブタン側のサイクル(図8中二点鎖線で示す)において、弁14、16を閉弁して、処理槽2Aをブタン側のサイクルから独立させる。そして、弁15、17、22、23を開弁し、真空ポンプ21bを稼動させる。これにより、処理槽2Bを含むブタン側のサイクルを、処理槽2Aと独立に真空引きできる。
同様に、ブタン側のサイクルにおいて、弁15、17を閉弁して、処理槽2Bを独立させる。そして、弁14、16、22、23を開弁し、真空ポンプ21aを稼動させる。これにより、処理槽2Aを含むブタン側のサイクルを、処理槽2Bと独立に真空引きできる。
また、弁14、16を閉弁して、処理槽2Aを回路から独立させ、真空ポンプ21aを稼動させ、処理槽2Aを真空引きすることも可能である。同様に、動弁15、17を閉弁して、処理槽2Bを回路から独立させ、真空ポンプ21bを稼動させ、処理槽2Bを真空引きすることも可能である。
上記構成によれば、処理槽2Aと処理槽2Bとブタン側のサイクル(図8中二点鎖線で示す)とを真空にすることが可能である。そのため、ブタン側のサイクルの容積を空気に占有されることなく、無駄なく抽出作業に使用できる。
<<実施形態6の変形例>>
図9は、実施形態6の変形例1の抽出装置C21の処理槽2A、2B周辺の構成を示す模式図である。
実施形態6の変形例1は、実施形態5における処理槽2A、2B近くに一つの真空ポンプ24を設けたものである。その他の構成は、実施形態5と同様であるから同一の構成要素を同じ符号を付して示し、説明は省略する。
変形例1の抽出装置C21は、処理槽2Aに続く配管p1と処理槽2Bに続く配管p2とが設けられ、真空ポンプ24に続く配管p3と、配管p1、p2との間に三方弁25が設けられる。
三方弁25で、真空ポンプ24に続く配管p3と処理槽2Aに続く配管p1との間を開とし、処理槽2Bに続く配管p2を閉とすることで、処理槽2Aおよび処理槽2Aに接続されるブタン側のサイクル(図5中二重実線で示す)を真空引きできる。この際、処理槽2Bを真空状態にすることなく、独立した作業が行える。
また、三方弁25で、真空ポンプ24に続く配管p3と処理槽2Bに続く配管p2との間を開とし、処理槽2Aに続く配管p1を閉とすることで、処理槽2Bおよび処理槽2Bに接続されるブタン側のサイクルを真空引きできる。この際、処理槽2Aを真空状態にすることなく、独立した作業が行える。
変形例1の構成によれば、一つの真空ポンプ24で処理槽2Aと処理槽2Bとブタン側のサイクル(図8中二点鎖線で示す)とを真空にすることが可能である。また、三方弁25で処理槽2Aまたは処理槽2Bを真空にする切替えが可能である。
また、処理槽2Aと処理槽2Bとを独立にできるので、処理槽2Aまたは処理槽2Bへの液化イソブタンの移送が完了すると処理槽2Aまたは処理槽2Bでの抽出作業が可能となる。そのため、抽出作業の連続運転が可能である。
図10は、実施形態6の変形例2の抽出装置C22の処理槽2A、2B周辺の構成を示す模式図である。
実施形態6の変形例2は、処理槽2A、2B近くに一つの真空ポンプ24を設け、処理槽2Aと処理槽2Bとの切替えを、弁26と弁27とで切り換える構成としたものである。その他の構成は、実施形態5と同様であるから同一の構成要素を同じ符号を付して示し、説明は省略する。
変形例2の抽出装置C22では、処理槽2Aに続く配管p4と処理槽2Bに続く配管p5とが設けられる。そして、真空ポンプ24に続く配管p6と、処理槽2Aに続く配管p4との間に弁26が設けられ、真空ポンプ24に続く配管p6と、処理槽2Bに続く配管p5との間に弁27が設けられる。
この構成により、弁26を開弁し、弁27を閉弁することで、処理槽2Aおよび処理槽2Aに接続されるブタン側のサイクルを真空引きできる。この際、処理槽2Bを真空状態にすることなく、独立して作業が行える。
また、弁27を開弁し、弁26を閉弁することで、処理槽2Bおよび処理槽2Bに接続されるブタン側のサイクルを真空引きできる。この際、処理槽2Aを真空状態にすることなく、独立して作業が行える。
変形例2の構成によれば、一つの真空ポンプ24で処理槽2Aと処理槽2Bとブタン側のサイクルとを真空にすることが可能である。また、弁26と弁27を開閉することで処理槽2Aまたは処理槽2Bを真空にする切替えが可能である。
<<実施形態7>>
実施形態7では、実施形態5の抽出装置C1に2つの真空ポンプ21a、21を設けた抽出装置C3の動作方法について説明する。その他の構成は、実施形態5の抽出装置C1と同様であるから同様な符号を付して示し、詳細な説明を省略する。
実施形態7の抽出装置C3は、制御装置E3で制御される。
以下の各工程は、制御装置E3で制御される。
図11は、実施形態7の抽出装置C3の処理槽2Bを第1工程の真空引きした状態の模式図である。図11中二点鎖線は、ブタン側サイクルが真空であることを示す。
実施形態7の抽出装置C3では、弁14と弁16との間に真空ポンプ21aと排気弁28とを接続する。また、弁15と弁17との間に真空ポンプ21bと排気弁29とを接続している。
ここで、ポンプ10は、最下部に設置するとよい。これにより、ポンプ10の送る力を最も効率的にブタンに伝達し、損失少なくブタンを循環させることができる。
以下、抽出装置C3の動作方法について説明する。
第1工程(図11)として、処理槽2Bとブタン側のサイクル(図11中二点鎖線で示す)との真空引きが行われる。まず、排気弁29が閉弁されるとともに、弁15、17、22、23が開弁され、真空ポンプ21bが稼動される。これにより、処理槽2Bを含むブタン側のサイクル(図11中二点鎖線)が真空引きされる。
そして、弁14、16が閉弁され、排気弁28が開弁される。これにより、処理槽2Aがブタン側サイクルから切り離され大気圧とされる。
図12は、実施形態7の抽出装置C3の第2工程の処理槽2Bに液化ブタンを封入した状態の模式図である。
第2工程として、処理槽2Bを含むブタン側のサイクル(図12中二重実線)に液化イソブタン(抽剤)が封入される。
処理槽2Bの上方の真空ポンプ21bとの間の管路には、液化ブタンが充填されたボンベ30が接続されている。つまり、ボンベ30は処理槽2Bより上方に取り付けられる。
排気弁29は閉弁される。そして、ボンベ30内の液化ブタンを処理槽2Bおよびブタン側のサイクル(図12中二重実線で示す)に封入する。真空ポンプ21bとボンベ30とを処理槽2Bの同じ側に設置することで、部品を共通化でき、部品数を少なくできる。なお、真空ポンプ21bとボンベ30とを処理槽2Bの下方側に設置することも可能である。
図13は、実施形態7の抽出装置C3の第3工程の処理槽2Aに原料を投入した状態の模式図である。図13の処理槽2Bのハッチングは液化イソブタンが充填されていることを示す。
第3工程では、弁14、16が閉弁され排気弁28は開弁され、処理槽2Aがブタン側のサイクル(図13中二重実線)から切り離され、処理槽2Bとブタン側のサイクルとに液化ブタンが充填されている。排気弁29は閉弁されている。
処理槽2Aが開けられ、処理槽2Aに原料gが投入される。
その後、第4工程で、排気弁28、弁14、16を閉弁した状態で、真空ポンプ21aが稼動され原料が投入された処理槽2Aが真空ポンプ21aにより真空引きされる。
図14は、実施形態7の抽出装置C3の第5-1工程の原料gが投入され真空引きした処理槽2Aにガス化したブタンが封入された状態の模式図である。
第5-1工程では、弁16、排気弁28が閉弁され、弁14が開弁される。そして、原料gが投入され真空引きした処理槽2Aに、弁17、22、23が開弁されたブタン側のサイクル(図14中二重実線で示す)からガス化したブタンが封入される。
図15は、実施形態7の抽出装置C3の第5-2工程の処理槽2Bに封入された液化ブタンを処理槽2Aに移送した状態の模式図である。
第5-2工程では、弁17、22、23、14が開弁され、処理槽2Bから処理槽2Aへのブタン側のサイクル(図15中二重実線で示す)が開放される。そして、弁15、16および排気弁28、29が閉弁される。この状態で、圧縮機5が稼動され、ポンプ10が稼動される。これにより、処理槽2Bに封入された液化ブタンは、処理槽2Bから出て、熱交換器4で気化され、熱交換器3で液化され、液化ブタンとなる。そして、液化ブタンは、処理槽2Aに運ばれる。この運転が継続され、処理槽2Bに封入された液化ブタンは処理槽2Aに移送される。こうして、処理槽2Bにはガス化したブタンが残留する。
図16は、実施形態7の抽出装置C3の第6-1工程の、処理槽2Bに残留しているガス化したブタンを排出するとともに、処理槽2Aの原料からの抽出運転が開始された状態の模式図である。
第6-1工程で、処理槽2Bの上流と下流の弁15、17は閉弁され、排気弁29は開弁され、処理槽2Bのガス化したブタンは排気弁29を通って排出される。
処理槽2A近くの排気弁28は閉弁され、処理槽2Aを含むブタン側のサイクル(図16中二重実線で示す)の弁16、22、23、14は開弁される。この状態で、圧縮機5、ポンプ10は稼動される。処理槽2Aの原料gと液化ブタンは、フィルターf3で固形分が除去され、熱交換器4のシェル4sに流入する。熱交換器4のシェル4sで液化ブタンは気化されるとともに、液化ブタンに溶解していた抽出対象は熱交換器4のシェル4sに残留する。気化したイソブタンは熱交換器3の第2チューブ3bで液化され、ポンプ10により処理槽2Aに移送される。
第6-2工程では、処理槽2(処理槽のうちの一部)Aでの抽出は続行される。一方、大気圧となった処理槽(処理槽のうちの他部)2Bの側の弁15、17、排気弁29は閉弁され、真空ポンプ21bが稼動される。これにより処理槽2Bは真空とされる。
第6-3工程では、図16と同様、処理槽2Aでの抽出は続行される。一方、処理槽2Bが真空になると真空ポンプ21bが停止される。その後、弁15、17は閉弁された状態で、排気弁29が開弁され、処理槽2Bに大気が入り、大気圧とされる(図16中クロスハッチで示す)。
図17は、実施形態7の抽出装置C3の第6-4工程の処理槽2Aが抽出中であり、処理槽2Bに原料が投入される状態の模式図である。
第6-4工程では、処理槽2Aでの抽出は続行される。一方、処理槽2Bは、弁15、17は閉弁され排気弁29が開弁された状態で、処理槽2Bに原料が投入される。
図18は、実施形態7の抽出装置C3の第6-5工程の処理槽2Aが抽出中であり、処理槽2Bに原料が投入される状態の模式図である。図18の二重実線はブタン側サイクルに液化イソブタンが充填されていることを示す。
第6-5工程では、処理槽2Aでの抽出は続行される。一方、原料gが投入された処理槽2Bは、弁15、17と排気弁29とが閉弁された状態で、真空ポンプ21bが稼動されて真空引きされる。
第6-6工程では、処理槽2Aでの抽出が完了する。また、原料が投入された処理槽2Bの真空引きが完了すると、真空ポンプ21bが停止される。
図19は、実施形態7の抽出装置C3の第7工程の処理槽2Aの液化イソブタンを処理槽2Bに移送する状態の模式図である。図19の二重実線はブタン側サイクルに液化イソブタンが充填されていることを示す。
第7工程では、処理槽2A側の弁14、排気弁28は閉弁する。そして、弁16、22、23、15を開弁し、排気弁29は閉弁する。そして、圧縮機5、ポンプ10を稼動ずる。これにより、処理槽2Aの液化ブタンは、熱交換器4で気化され、熱交換器3で液化される。そして、液化ブタンは処理槽2Bに送られる。処理槽2Aには、ガス化したブタンが留まることとなる。
図20は、実施形態7の抽出装置C3の第8工程の熱交換器3、4の液化イソブタンを処理槽2Bに回収する状態の模式図である。なお、図20中のブタン側のサイクルの二重実線は液化イソブタンの存在を示し、二重破線は気化したイソブタンの存在を示す。
第8工程は、液化イソブタンの回収処理である。第8工程は、熱交換器4に貯留した抽出物を回収する前の処理である。
第8工程では、排気弁28、29、弁14、16、17が閉弁され、弁22、23は開弁される。そして、圧縮機5、ポンプ10が稼動される。これにより、ブタン側のサイクル(図20中二重実線、二重破線で示す)の熱交換器3、4の液化イソブタンが処理槽2Bに回収される。ブタンサイクル内のブタンは飽和蒸気圧である。そして、熱交換器4のシェル4sには、抽出物が残る。
図21は、実施形態7の抽出装置C3の第9工程の熱交換器4の抽出物を回収する状態の模式図である。なお、図21中のブタン側のサイクルの二重実線は液化ブタンの存在を示し、二重破線は気化したブタンの存在を示す。
第9工程は、熱交換器4の抽出物を回収する工程である。
第9工程では、弁14、16、17は閉弁され、弁15は開弁される。そして、ポンプ10の下流の弁23は開弁され、ポンプ10の上流の弁22は閉弁される。圧縮機5、ポンプ10は停止される。そして、熱交換器4に接続される弁18を開放すると、熱交換器4のシェル4sに貯留する抽出物(油)が、熱交換器4内のガスの圧力により油受け(回収容器)19に排出される。これにより、被処理物の原料gに含まれる抽出物を抽出できる。
図22は、実施形態7の抽出装置C3の第10-1工程の処理槽2Aの開放準備と処理槽2Bの抽出を開始する状態の模式図である。なお、図22中のブタン側のサイクルの二重実線は液化したブタンの存在を示す。
第10-1工程では、処理槽2A近くの弁14、16を閉弁し、排気弁28を開放する。これにより、処理槽2A内に存在する気化したブタンを排気弁28から排出する。図22の処理槽2Aのクロスハッチングは大気圧であることを示す。
一方、処理槽2Bでは、弁17、22、23,15を開き、圧縮機5、ポンプ10を稼動して、処理槽2Bの原料の抽出を開始する。処理槽2Bの原料が入った液化ブタンはフィルターf4で固形分が除去され、熱交換器4のシェル4sに送られる。熱交換器4のシェル4sで液化ブタンは気化し、抽出物は、熱交換器4のシェル4sに残る。気化したブタンは熱交換器3の第2チューブ3bで液化され、ポンプ10で処理槽2Bに送られる。図22の処理槽2Bの密なドットは液化ブタンの存在を示す。
第10-2工程では、図22の第10-1工程と同様に、処理槽2Bでの抽出は続行される。一方、大気圧となった処理槽2Aの側の弁14、16、排気弁28は閉弁され、真空ポンプ21aが稼動される。これにより処理槽2Aは真空とされる。
第10-3工程では、図22の第10-1工程と同様に、処理槽2Bでの抽出は続行される。一方、処理槽2Aが真空になると真空ポンプ21aが停止される。その後、弁14、16は閉弁された状態で、排気弁28が開弁され、処理槽2Aが大気圧とされる。
図23は、実施形態7の抽出装置C3の第10-4工程の処理槽2Bが抽出中であり、処理槽2Aで新しい原料gに交換された状態の模式図である。なお、図23中のブタン側のサイクルの二重実線は液化ブタンの存在を示す。
図23の第10-4工程では、図22の第10-1工程と同様に、処理槽2Bでの抽出は続行される。一方、処理槽2Aでは、弁14、16は閉弁され排気弁28が開弁された状態で、処理槽2Bの抽出済みの原料がこれから抽出が行われる原料(被処理物)gと交換される。
第10-5工程では図22の第10-1工程と同様に、処理槽2Bでの抽出は続行される。一方、原料gが投入された処理槽2Aは、弁14、16と排気弁28とが閉弁された状態で、真空ポンプ21aが稼動されて真空引きされる。
第10-6工程では、図22の第10-1工程と同様な状態で処理槽2Bでの抽出が完了する。また、原料が投入された処理槽2Aの真空引きが完了すると、弁14、16と排気弁28とが閉弁された状態で真空ポンプ21aが停止される。
図24は、実施形態7の抽出装置C3の第11工程の処理槽2Bにある液化ブタンを処理槽2Aに移送する状態の模式図である。なお、図24中のブタン側のサイクルの二重実線は液化ブタンの存在を示す。
第11工程では、処理槽2B側の弁15、排気弁29は閉弁する。そして、弁17、22、23、14を開弁し、排気弁28は閉弁する。そして、圧縮機5、ポンプ10を稼動ずる。これにより、処理槽2Bの液化ブタンは、熱交換器4のシェル4sで気化され、熱交換器3で液化される。そして、液化ブタンはポンプ10により処理槽2Aに送られ、回収される。その結果、処理槽2Bの液化イソブタンが処理槽2Aに移送され、処理槽2Bには、ガス化したブタンが留まることとなる。図24の処理槽2Aの中央から下部には液化イソブタンが存在し、理槽2Aの上部にはガス化したブタンが存在することを示す。処理槽2Bには、ガス化したブタンが存在することを示す。
図25は、実施形態7の抽出装置C3の第12工程の熱交換器3、4の液化ブタンを処理槽2Aに回収する状態の模式図である。
第12工程は、液化ブタンの回収処理である。第12工程は、熱交換器4に貯留した抽出物を採取する前の処理である。
第12工程では、排気弁28、29、弁15、16、17が閉弁され、弁22、23、14が開弁される。そして、圧縮機5、ポンプ10が稼動される。これにより、ブタン側のサイクル(図25中二重実線、二重破線で示す)の熱交換器3、4の液化ブタンが処理槽2Aに回収される。図25では、処理槽2Aには液化ブタンが存在し、処理槽2Bには気化したブタンが存在することを示す。
そして、熱交換器4のシェル4sには、抽出物が残留する。
図26は、実施形態7の抽出装置C3の第13工程の熱交換器4の抽出物を回収する状態の模式図である。
第13工程は、熱交換器4の抽出物を回収する工程である。
第13工程では、弁15、16、17は閉弁され、弁14は開弁される。そして、ポンプ10の下流の弁23は開弁され、ポンプ10の上流の弁22は閉弁される。圧縮機5、ポンプ10は停止される。そして、熱交換器4に接続される弁18を開放すると、熱交換器4のシェル4sに貯留する抽出物の油がガスの圧力により油受け(回収容器)19に排出される。
図27は、実施形態7の抽出装置C3の第14-1工程の処理槽2Bの開放準備と処理槽2Aの抽出を開始する状態の模式図である。なお、図27中のブタン側のサイクルの二重実線は液化イソブタンの存在を示し、二重破線は気化したイソブタンの存在を示す。図27の処理槽2Aには液化イソブタンが存在し、処理槽2Bは大気圧であることを示す。
第14-1工程では、処理槽2B近くの弁15、17を閉弁し、排気弁29を開放し、気化したブタンを排気弁28から排出する。
一方、処理槽2Aでは、弁14、16、22、23を開き、圧縮機5、ポンプ10を稼動して、処理槽2Aの原料の抽出を開始する。処理槽2Aの原料が入った液化ブタンはフィルターf3で固形分が除去され、熱交換器4に送られる。熱交換器4のシェル4sで液化ブタンは気化し、抽出物は、熱交換器4のシェル4sに残留する。気化したブタンは熱交換器3の第2チューブ3bで液化され、ポンプ10で処理槽2Aに送られる。
図28は、実施形態7の抽出装置C3の第14-2工程の処理槽2Bの真空引きと処理槽2Aの抽出中の状態の模式図である。なお、図28中のブタン側のサイクルの二重実線は液化ブタンの存在を示し、二点鎖線は真空を示す。
第14-2工程では、図27の第14-1工程と同様に、処理槽2Aでの抽出は続行される。一方、大気圧となった処理槽2Bの側の弁15、17、排気弁29は閉弁され、真空ポンプ21aが稼動される。これにより処理槽2Bは真空とされる。
第14-3工程では、図27の第14-1工程と同様に、処理槽2Aでの抽出は続行される。一方、処理槽2Bが真空になると真空ポンプ21bが停止される。その後、弁15、17は閉弁された状態で、排気弁29が開弁され、処理槽2Bに大気が入り、大気圧とされる。
この後、第6-4工程(図17)の処理槽2Bの原料gが投入される工程に戻る。
抽出装置C3のポンプ10の上流側には、吸い込み側の圧力計Psが設けられ、ポンプ10の下流側には、吐出側の圧力計Pdが設けられている。圧力計Ps、Pdの検出信号は、制御装置E3に入力されている。また、ポンプ10を運転するための制御信号は制御装置E3から出力されている。
第1~第14-3工程を通じて、吐出側の圧力計Pdの検出値が既定値を超えた場合には、損失が大きくなっているので、制御装置E3からポンプ10の回転速度を低減するように制御する。
上記構成によれば、処理槽2Aと処理槽2Bとを切り換えることで、被処理物の原料gから抽出物を抽出する連続運転が可能である。
また、処理槽2Aまたは処理槽2Bの液化ガスを効率よく、別の処理槽2Bまたは処理槽2Aに移送できる。
加えて、液化ガスの除去後に気化したガスを開放するので、開放前の液化ガスの外部排出量を削減できる。
図21、図26に示すように、熱交換器3、4の上流側の弁16、17を閉弁し、熱交換器3、4への流入を停止した状態で冷凍サイクルを運転する。そのため、熱交換器4の液化ガスを全て除去後、残存の高圧ガス圧を利用して抽出物を油受け(容器)19に回収できる。
従って、熱交換器4に貯留する抽出物を効率良く回収できる。
また、吐出側の圧力計Pdで圧力値を検出して、制御装置E3によりポンプ10をフィードバック制御するので、ポンプ10の運転を効率的に行える。そのため、省エネを図れる。
<<実施形態8>>
図29は、実施形態8の抽出装置C30における実施形態7の第7工程の処理槽2A、2B周辺を示す模式図である。
実施形態8の抽出装置C30は、第7工程(図19)で処理槽2Aの液化ブタンを処理槽2Bに移送する際の構成と、第11工程(図24)で処理槽2Bの液化ブタンを処理槽2Aに移送する際の構成とに係るものである。
実施形態10では、抽出装置C30を制御する制御装置E30が設けられている。
実施形態8では、第7工程(図19)で処理槽2Aの液化ブタンが処理槽2Bに移送し終わったことを検知するため、処理槽2Aの液化ブタンの液面を検知する液検知センサ2a1を設けている。
また、第11工程(図24)で処理槽2Bの液化ブタンが処理槽2Aに移送し終わったことを検知するため、処理槽2Bの液化ブタンの液面を検知する液検知センサ2b1を設けている。液検知センサ2a1、2b1は非接触のセンサ、例えば光学式センサが好ましい。なお、液検知センサ2a1、2b1は、光学式センサ以外の液検知センサを用いてもよい。
その他の構成は、実施形態7と同様であるから同様な構成要素には同一の符号を付して示し、詳細な説明は省略する。
液検知センサ2a1、2b1の入力信号は、制御装置E30に入力される
処理槽2Aに液検知センサ2a1を設けているので、第7工程(図19)で処理槽2Aの液化ブタンが処理槽2Bに移送し終わったことを検出し、制御装置E30で判断できる。また、処理槽2Bに液検知センサ2b1を設けているので、第11工程(図24)で処理槽2Bの液化ブタンが処理槽2Aに移送し終わったことを検出し、制御装置E30で判断できる。
<<実施形態9>>
図30は、実施形態9の抽出装置C31の圧縮機5、熱交換器4周辺を示す模式図である。
実施形態9は、圧縮機5のフィードバック制御に係る構成である。
実施形態9の抽出装置C31では、抽出装置C31を制御する制御装置E31が設けられている。
そして、抽出装置C31には、熱交換器4において、液化ブタンや抽出物の液位がチューブ4cの高さ以下の高さになったことを検知する液検知センサ4a1が設けられている。
そして、フロン側のサイクル(図30中破線で示す)の熱交換器4のチューブ4cのフロンの出口温度を検出する温度センサ4a2が熱交換器4の下流に設けられている。また、ブタン側のサイクル(図30中二重実線で示す)のガス化したイソブタンの温度を検出するための温度センサ4a3が熱交換器4のガス化したイソブタンの出口に設けられている。その他の構成は、実施形態7と同様な構成であるから同様な構成要素には同一の符号を付して示し、詳細な説明は省略する。
本構成により、熱交換器4において、液化ブタンや抽出物の液位がチューブ4cの高さ以下の高さになったことを液検知センサ4a1が検出した場合にはフロン側のサイクルの動作が過剰となるので、制御装置E31は、圧縮機5の回転速度を低下させる。
また、温度センサ4a2が熱交換器4のフロンの出口温度が既定値以上になったと検出した場合には、フロン側のサイクルの動作が過剰なので、制御装置E31は、圧縮機5の回転速度を低下させる。
また、温度センサ4a3が熱交換器4のガス化したイソブタンの出口温度が既定値以上になったと検出した場合には、フロン側のサイクルが動作が過剰なので、制御装置E31は、圧縮機5の回転速度を低下させる。
上記構成によれば、抽出装置C31の運転状態に応じて圧縮機5を適切にフィードバック制御できる。
<<実施形態10>>
図31は、実施形態10の抽出装置C32の圧縮機5、熱交換器4周辺を示す模式図である。
実施形態10の抽出装置C32は、実施形態7の液化ブタンの回収処理の第8工程(図20参照)、第12工程(図25参照)において気化用の熱交換器4の終了判断の制御に係る構成である。
実施形態10では、抽出装置C32を制御する制御装置E32が設けられている。
実施形態10では、フロン側のサイクル(図31中破線で示す)の熱交換器4のチューブ4cのフロンの出口温度を検出する温度センサ4a2が熱交換器4の下流に設けられている。そして、ブタン側のサイクル(図31中二重実線で示す)の熱交換器4下流のガス化したイソブタンの管路には、流量センサr1が設けられている。その他の構成は、実施形態7と同様な構成であるから同様な構成要素には同一の符号を付して示し、詳細な説明は省略する。
温度センサ4a2の検出信号と流量センサr1の検出信号とは、制御装置E32に入力されている。また、制御装置E32の制御信号により、熱交換器4を稼動させる圧縮機5の運転が制御される。
温度センサ4a2で検出される熱交換器4のチューブ4cのフロンの出口温度が既定温度以上の場合には、ガス化したブタンの存在が少ないと考えられるので、制御装置E32により、熱交換器4を稼動させる圧縮機5の運転を停止する。
或いは、流量センサr1で検出されるブタン側のサイクル(図31中二重実線で示す)の熱交換器4下流のガス化したブタンの流量が既定流量以下の場合には、ガス化したブタンの存在が少ないと考えられるので、制御装置E32により、熱交換器4を稼動させる圧縮機5の運転を停止する。
上記構成によれば、気化用の熱交換器4の過剰な運転を抑えられ、運転を適切に行える。
<<実施形態11>>
図32は、実施形態11の抽出装置C33の処理槽2A、2B周辺を示す模式図である。
実施形態11は、実施形態7の第6-1工程(図16参照)での処理槽2Bのガス化したブタンと第10-1工程(図22参照)の処理槽2Aのガス化したブタンとを再利用する構成である。
実施形態11では、抽出装置C33を制御する図示しない制御装置E33が設けられている。制御装置E33で以下の処理が行われる。
実施形態11の抽出装置C33では、排気弁28、29は管路k1を介してそれぞれ貯留タンク32に接続され、貯留タンク32は管路k2を介して圧縮機33に接続されている。圧縮機33は管路k3を介して水管34aが巻かれた液タンク34に接続され、液タンク34は管路k4を介して循環タンク10の上流側に接続されている。水管34aには冷却水が流される。
この構成により、第10-1工程や第6-1工程で排気弁28、29がそれぞれ開弁されると、排気弁28または排気弁29を介してガス化したブタンが貯留タンク32に送られる。貯留タンク32のガス化したブタンは圧縮機33で圧縮され、水管34aが巻かれた液タンク34に送られ冷却される。液タンク34でガス化したブタンが冷却されることで凝縮し、液化ブタンとなる。液タンク34で凝縮した液化ブタンは管路k4を介してポンプ10に送られ、ブタン側のサイクルで再利用される。
同様に、第14-1工程(図27参照)の処理槽2Bの気化したブタンも排気弁28や真空ポンプ出口を介して貯留タンク32に送られ、ブタン側のサイクルで再利用される。
上記構成によれば、ガス化したブタンが捨てられることなく再利用されるので、ランニングコストの低コスト化が可能である。そのため、ランニングコストが低い抽出装置C33を実現できる。
実施形態5~11において、被処理物として魚、抽出物として魚油を例に挙げたが、魚以外の被処理物、魚油以外の抽出物に適用できるのは勿論である。
<<実施形態12>>
図33は、実施形態12の抽出装置C34の熱交換器44周辺を示す模式図である。
実施形態12の抽出装置C34は、被処理物が固体で抽出物が固体の場合である。
実施形態12では、抽出装置C34を制御する制御装置E34が設けられている。制御装置E34で以下の処理が行われる。
実施形態12の処理槽42A、42Bでは、被処理物の固体に含まれる抽出物(固体)が抽剤に溶けている。そして、フィルターf3、f4で被処理物の抽出物以外の固体は除去される。
一方、熱交換器44は下方が細くなる形状のシェル44sを有している。シェル44sの底部には、開閉自在な下蓋44fが設けられている。その他の構成は、実施形態7と同様な構成であるから同様な構成要素には同一の符号を付して示し、詳細な説明は省略する。
上記構成により、第9工程(図21参照)、第13工程(図26参照)において、弁16、17は閉弁される。そして、ポンプ10の上流の弁22は閉弁される。圧縮機5、ポンプ10は停止される。そして、熱交換器44の下蓋44fが開放され、熱交換器44のシェル44sに貯留する抽出物の固体が重力により容器49に排出される。
この構成により、固体の被処理物から固体の抽出物を抽出できる。
一例としては、例えば砂と塩が混ざった被処理物から、抽出物の塩を溶解して取り出せる。
<<実施形態13>>
図34は、実施形態13の抽出装置C35の構成を示す模式図である。
実施形態13の抽出装置C35は、実施形態3(図3)における処理槽2に代えて、2つの処理槽2A、2Bを並列に設置したものである。
実施形態13では、抽出装置C35を制御する制御装置E35を備えている。
抽出装置C35は、実施形態5(図5~図7参照)と同様に、処理槽2Aの上流に弁14を設置し、下流に弁16を設置している。また、処理槽2Bの上流に弁15を設置し、下流に弁17を設置している。
抽出装置C35は、制御装置E35により実施形態5と同様に動作される。
上記構成によれば、実施形態5と同様な作用効果を奏する。
<<実施形態14>>
図35は、実施形態14の抽出装置C36の構成を示す模式図である。
実施形態14の抽出装置C36は、実施形態4(図4)の処理槽4に代えて、真空ポンプ21aおよび処理槽2Aと、真空ポンプ21bおよび処理槽2Bとを並列に設置したものである。
抽出装置C36は、実施形態6(図8参照)と同様に、真空ポンプ21aおよび処理槽2Aの上流に弁14を設置し、下流に弁16を設置している。また、真空ポンプ21bおよび処理槽2Bの上流に弁15を設置し、下流に弁17を設置している。実施形態13では、抽出装置C36を制御する制御装置E36を備えている。
抽出装置C36は、実施形態6、7と同様に動作される。
上記構成によれば、実施形態6、7と同様な作用効果を奏する。
なお、抽出装置C36は実施形態6の変形例(図9参照)に代替できる。
また、実施形態14の抽出装置C36は実施形態8~12の構成を適用できる。
<<その他の実施形態>>
1.前記実施形態では、抽出中の処理槽として、処理槽2Aまたは処理槽2Bの単数の場合を例示したが、抽出中の処理槽と非抽出中の処理槽とを単数の処理槽と単数の処理槽だけではなく、抽出中の単数の処理槽と非抽出中の複数の処理槽または抽出中の複数の処理槽と非抽出中の単数の処理槽または抽出中の複数の処理槽と非抽出中の複数の処理槽としてもよい。
2.なお、前記実施形態、変形例では様々な構成を説明したが、これらの構成を適宜組み合わせることができる。
3.本発明は、特許請求の範囲に記載した範囲内で様々な変形形態、具体的形態が可能であり、説明した実施形態、変形例に限定されない。
2、2B 処理槽
2A 第2の処理槽(処理槽)
3 熱交換器(第1の相変化部、第1の熱交換器)
4 熱交換器(第2の相変化部、第2の熱交換器)
4a1 液検知センサ(液センサ)
4a2 温度センサ(第1温度センサ)
4a3 温度センサ(第2温度センサ)
5 圧縮機
6 膨張弁
7 貯留槽
8 回収容器
9 回収弁
10 ポンプ
12 閉止弁
13 閉止弁
5 弁(第2弁)
7 弁(第1弁)
14 第4の弁、
16 第3の弁、
18 弁(回収弁)
20 冷却器
21b 真空ポンプ(第2の真空ポンプ)
21a 真空ポンプ(第1の真空ポンプ)
24 真空ポンプ
28、29 排出弁
30 ボンベ(抽剤容器)
33 圧縮機(再利用圧縮機)
34 液タンク(冷却器)
2a1、2b1 液検知センサ(終了センサ)
C、C1、C2、C3、C21、C22、C30~C36 抽出装置
E3、E21、E22、E30~E36 制御装置
f3、f4 フィルター
p4 配管(第1配管)
p5 配管(第2配管)
p6 配管(第3配管)
26 弁(第5弁)
27 弁(第6弁)
Pd 圧力センサ
r1 流量センサ

Claims (7)

  1. 抽剤である1種類の液化ガスを溶媒および冷媒として用いて、抽出物を取り出す装置であり、
    抽剤を気体から液体に相変化させる第1の相変化部と、抽剤を液体から気体に相変化させる第2の相変化部とを有する1つの熱交換器と、
    被処理物が格納され、前記第1の相変化部で液化した抽剤が流入される処理槽と、
    前記第2の相変化部と前記処理槽との間に設けられる膨張弁と、
    前記第1の相変化部と前記処理槽との間に設けられる切替弁とを備え、
    前記第2の相変化部には、回収弁が接続され
    前記切替弁と前記処理槽との間に、貯留槽が並列に設けられており、
    前記液化ガスが発泡しやすい液体の場合、前記切替弁を用いて、前記貯留槽を通過することなく前記処理槽に導かれ、
    前記液化ガスが発泡しにくい液体の場合、前記切替弁を用いて、前記貯留槽を通過して前記処理槽に導かれる抽出装置。
  2. 請求項1に記載の抽出装置において、
    前記貯留槽は、前記第1の相変化部および前記第2の相変化部よりも下側に配置されている抽出装置
  3. 請求項2に記載の抽出装置において、
    前記処理槽は、前記貯留槽よりも下側に配置されている抽出装置
  4. 抽剤である1種類の液化ガスを溶媒および冷媒として用いて、抽出物を取り出す装置であり、
    抽剤を気体から液体に相変化させる第1の相変化部と、抽剤を液体から気体に相変化させる第2の相変化部とを有する1つの熱交換器と、
    被処理物が格納され、前記第1の相変化部で液化した抽剤が流入される処理槽と、
    前記第2の相変化部と前記処理槽との間に設けられる膨張弁と、
    前記第1の相変化部と前記処理槽との間に設けられる貯留槽とを備え、
    前記第2の相変化部には、回収弁が接続される抽出装置。
  5. 抽剤である1種類の液化ガスを溶媒および冷媒として用いて、抽出物を取り出す装置であり、
    抽剤を気体から液体に相変化させる第1の相変化部と、抽剤を液体から気体に相変化させる第2の相変化部とを有する1つの熱交換器と、
    被処理物が格納され、前記第1の相変化部で液化した抽剤が流入される処理槽と、
    前記第2の相変化部と前記処理槽との間に設けられる膨張弁とを備え、
    前記第2の相変化部には、回収弁が接続される抽出装置。
  6. 抽剤を気体から液体に相変化させる第1の相変化部と、
    抽剤を液体から気体に相変化させる第2の相変化部と、
    被処理物が格納され、前記第1の相変化部で液化した抽剤が流入される処理槽と、
    前記第2の相変化部と前記処理槽との間に設けられる第1弁と、
    前記第1の相変化部と前記処理槽との間に設けられる第2弁とを備え、
    前記第2の相変化部には、回収弁が接続され、
    前記処理槽と並列に設けられる第2の処理槽と、
    前記第2の相変化部と第2の処理槽との間に設けられる第3の弁と、
    前記第1の相変化部と前記第2の処理槽との間に設けられる第4の弁と、を備え
    前記第1弁と前記第3の弁は並列に設けられ、
    前記第2弁と前記第4の弁は並列に設けられ、
    前記第4の弁と前記第3の弁の間に前記第2の処理槽と第1の真空ポンプとを設け、前記第2弁、前記第1の弁の間に前記処理槽と第2の真空ポンプとを設け、
    前記第2弁および前記第1の弁を閉弁するとともに前記第4の弁および前記第3の弁を開弁し、前記第1の真空ポンプを稼働し、前記第2の処理槽を含む抽剤サイクルを、前記処理槽とは独立して真空引きし、
    前記第3の弁と前記第4の弁とを閉弁するとともに前記第2弁、前記第1弁を開弁し、前記第2の真空ポンプを稼働し、前記処理槽を含む抽剤サイクルを、前記第2の処理槽とは独立して真空引きする抽出装置
  7. 抽剤を気体から液体に相変化させる第1の相変化部と、
    抽剤を液体から気体に相変化させる第2の相変化部と、
    被処理物が格納され、前記第1の相変化部で液化した抽剤が流入される処理槽と、
    前記第2の相変化部と前記処理槽との間に設けられる第1弁と、
    前記第1の相変化部と前記処理槽との間に設けられる第2弁とを備え、
    前記第2の相変化部には、回収弁が接続され、
    前記処理槽と並列に設けられる第2の処理槽と、
    前記第2の相変化部と第2の処理槽との間に設けられる第3の弁と、
    前記第1の相変化部と前記第2の処理槽との間に設けられる第4の弁と、を備え
    前記第1弁と前記第3の弁は並列に設けられ、
    前記第2弁と前記第4の弁は並列に設けられ、
    前記第2の処理槽と前記処理槽の近くに一つの真空ポンプを設け、
    前記第2の処理槽に続く第1配管と、前記処理槽に続く第2配管とを設け、
    前記真空ポンプに続く第3配管と、前記第2の処理槽に続く前記第1配管との間に第5弁が設けられ、前記真空ポンプに続く前記第3配管と、前記処理槽に続く前記第2配管との間に第6弁が設けられ、
    前記第5弁を開弁し、前記第6弁を閉弁することで、前記第2の処理槽および前記第2の処理槽に接続される抽剤サイクルを真空引きし、
    前記第6弁を開弁し、前記第5弁を閉弁することで、前記処理槽および前記処理槽に接続される抽剤サイクルを真空引きする抽出装置。
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