JP3760118B2 - 車両用灯具の照射方向制御装置 - Google Patents

車両用灯具の照射方向制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3760118B2
JP3760118B2 JP2001233419A JP2001233419A JP3760118B2 JP 3760118 B2 JP3760118 B2 JP 3760118B2 JP 2001233419 A JP2001233419 A JP 2001233419A JP 2001233419 A JP2001233419 A JP 2001233419A JP 3760118 B2 JP3760118 B2 JP 3760118B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
vehicle height
posture
lamp
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001233419A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003040029A (ja
Inventor
敦之 戸田
誠 伊澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2001233419A priority Critical patent/JP3760118B2/ja
Priority to US10/207,834 priority patent/US6817741B2/en
Priority to DE10235238.0A priority patent/DE10235238B4/de
Priority to CNB021303835A priority patent/CN1212581C/zh
Priority to FR0209809A priority patent/FR2828663B1/fr
Publication of JP2003040029A publication Critical patent/JP2003040029A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3760118B2 publication Critical patent/JP3760118B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q1/00Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor
    • B60Q1/02Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments
    • B60Q1/04Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments the devices being headlights
    • B60Q1/06Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments the devices being headlights adjustable, e.g. remotely-controlled from inside vehicle
    • B60Q1/08Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments the devices being headlights adjustable, e.g. remotely-controlled from inside vehicle automatically
    • B60Q1/10Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments the devices being headlights adjustable, e.g. remotely-controlled from inside vehicle automatically due to vehicle inclination, e.g. due to load distribution
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q2300/00Indexing codes for automatically adjustable headlamps or automatically dimmable headlamps
    • B60Q2300/10Indexing codes relating to particular vehicle conditions
    • B60Q2300/11Linear movements of the vehicle
    • B60Q2300/112Vehicle speed
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q2300/00Indexing codes for automatically adjustable headlamps or automatically dimmable headlamps
    • B60Q2300/10Indexing codes relating to particular vehicle conditions
    • B60Q2300/11Linear movements of the vehicle
    • B60Q2300/114Vehicle acceleration or deceleration
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q2300/00Indexing codes for automatically adjustable headlamps or automatically dimmable headlamps
    • B60Q2300/10Indexing codes relating to particular vehicle conditions
    • B60Q2300/11Linear movements of the vehicle
    • B60Q2300/116Vehicle at a stop
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q2300/00Indexing codes for automatically adjustable headlamps or automatically dimmable headlamps
    • B60Q2300/10Indexing codes relating to particular vehicle conditions
    • B60Q2300/13Attitude of the vehicle body
    • B60Q2300/132Pitch
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q2300/00Indexing codes for automatically adjustable headlamps or automatically dimmable headlamps
    • B60Q2300/20Indexing codes relating to the driver or the passengers
    • B60Q2300/22Seat occupation

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の前輪及び後輪あるいはその一方の車軸部についての車高変位を検出して車両姿勢の変化を求めるとともに、当該変化に応じて車両用灯具の照射方向の制御を行うように構成された車両用灯具の照射方向制御装置において、車体のバラツキや車高検出手段の取り付け誤差等の要因について対策を講じることで確かな照射制御を保証するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の停車時や走行中において、車両進行方向における姿勢変化によって車両に付設された灯具の照射光の向きが一定しなくなるのを防止するために、車両姿勢の変化に対して、当該変化による影響を打ち消すように灯具の照射方向を常時補正する装置(所謂オートレベリング装置)が知られている。
【0003】
例えば、前輪や後輪の車軸部に対して付設された車高検出手段によって測定した検出信号に基づいて、車両姿勢(ピッチ角)について演算し、その変化を相殺する方向に灯具の反射鏡を駆動することで光軸の自動調整を行うようにした装置が提案されている。
【0004】
ところで、一般的な車高測定の方法では、車軸と車体との距離を計測する車高センサが用いられるが、実車については各種の誤差(例えば、車両の組立誤差や、車高センサの取付誤差、車高センサ自身のもつ誤差、例えば、センサ出力原点のバラツキ等に起因する誤差等。)があるため、車両姿勢の演算結果に影響を及ぼす結果、例えば、求めたピッチ角が誤差を含むことになる。尚、この誤差については、灯具の初期調整(エイミング調整)によって吸収できるので、灯具の光軸に対するズレとして反映されることはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した誤差要因についてエイミング調整のみで対処しようとする方法には一定の限界があり、例えば、以下に示す問題がある。
【0006】
・灯具内の反射鏡を駆動するアクチュエータについて、誤差分を考慮した可動範囲を確保する必要が生じる。例えば、可動反射鏡の回動支点(あるい傾動支点)とアクチュエータ固定部(連結部分)との距離であるランプスパンが長いランプでは、アクチュエータの移動ストロークが大きいので、誤差分を吸収する動き代(しろ)を充分に確保できないか、あるいは、逆に、動き代を確保したために充分なストロークが得られなくなってしまうという不都合が起き得る。これと同様のことは、ホィールベースの短い車両において発生する。つまり、そのような車両では、ピッチ角の変化が大きいので、アクチュエータの移動ストロークを大きくする必要が生じるからである。
【0007】
尚、アクチュエータのストロークについては、「反射鏡の駆動制御において実際に必要なストローク(設計上のストローク)+誤差分×2」(「×2」の部分は、アクチュエータの突き出し方向と引き込み方向についてそれぞれ同じだけの誤差分に相当するストロークを考慮する必要があることに依る。)に設定されるので、当該ストロークを一定とした場合に、誤差吸収のためのストロークを大きくとり過ぎると、必要なストロークに皺寄せが来てしまうことになる。勿論、「誤差分×2」を含めた全ストロークを常に確保できるのであれば問題ないが、車両における灯具やアクチュエータの配置スペースに制約がある場合にはそのようなことが常に保証されている訳ではない。
【0008】
・トラックのように、工場出荷時には荷台の架装が行われずに、出荷の後で架装業者によりユーザーの用途に合わせた架装が行われるような場合には、同じ車型の車種であっても、架装の状態によって車両姿勢が大きく異なってくる。しかし、架装による車両姿勢の変化を予測することが不可能であるため、上記のような誤差分吸収の動き代を事前に設定することはできず、よって、従来の方法では対処できない。
【0009】
従って、上記した各種の誤差要因の影響を充分に除去し得ない場合に、車両の姿勢変化について正しい検出・認識がなされずに、照射方向の制御精度が悪化してしまう虞がある。
【0010】
そこで、本発明は、車高検出手段の車体への取付精度に係るバラツキや、車両の個体差等に起因する車両姿勢検出への影響を排除することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記した課題を解決するために、前輪又は後輪の車軸部に対して設けられた車高検出手段による検出情報に基いて車両姿勢について演算を行い、当該車両姿勢に応じて灯具の照射方向を変化させる車両用灯具の照射方向制御装置において、下記に示す構成要素を備えたものである。
・車両姿勢の基準状態で上記車軸部について実際の車高値を示す「H0」と車両設計上の車高値「H0′」との差を示す差分データ「ΔH(=H0′−H0)」を記憶する不揮発性の記憶手段。
・車高検出手段による検出情報と車両姿勢の傾き角との相関関係を示す制御線が予め用意されるとともに、車高検出手段によって車両の荷重変化に応じて検出される車高検出データを「H」とするとき、「H−(H0′−H0)」として車高値を求めてこれを上記制御線の表現式に代入することにより車両姿勢の傾き角を算出し、その結果に基いて車両姿勢変化の影響を打ち消すように灯具の照射方向を制御する照射制御手段。
【0012】
従って、本発明によれば、車両姿勢の基準状態における実際の車高値と車両設計上の車高値との差を示すデータを事前に記憶させておき、照射制御時には当該記憶データによって補正された車高データに基づいて、車両姿勢の傾きを求めるとともに、これに応じて灯具の照射方向を制御することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る照射方向制御装置の基本構成を示すものである。
【0014】
照射方向制御装置1は、車高検出手段2、車速検出手段3、記憶手段4、照射制御手段5、駆動手段6を備えている。尚、照射制御手段5によって駆動手段6を介して照射方向が制御される灯具7には、例えば、自動車用灯具の場合、ヘッドランプ、フォッグランプ、コーナリングランプ等が挙げられる。
【0015】
車高検出手段2は、車両の前輪又は後輪の車軸部と車体との間隔から車高変位を検出するために設けられており、その検出信号は照射制御手段5に送られ、ここで車両の停止姿勢や走行姿勢を求めるための基礎情報として利用される。例えば、前輪又は後輪の車軸部の上下変動を検出するための車高センサを設けた形態が挙げられる。
【0016】
尚、車高検出手段2の数については、例えば、前後の車軸部にそれぞれ1つずつ設ける形態や、いずれか一方の車軸部に1つだけ設ける形態が挙げられる。後者の場合には、車高検出手段を静荷重変化に対する車高変化量が大きい車軸部に付設することが好ましい(その理由は、例えば、車両の重心が前寄りに位置する場合には、後輪の車軸部の方が前輪の車軸部に比して車両における荷重変化の影響を受け易いので当該変化が検出し易いからである。)。
【0017】
車速検出手段3は、車両の速度、さらには加速度や加加速度等を検出するために設けられるものであり、その検出信号は照射制御手段5に送出されて、停車状態あるいは走行状態についての情報を提供する。
【0018】
記憶手段4は、車両姿勢の基準状態において実際の車高値(あるいは車高検出値)又は当該車高値と車両設計上の車高値との差を示すデータを記憶するものであり、不揮発性の記憶手段が用いられる。
【0019】
ここで、「車両姿勢の基準状態」とは、車高検出に関して車体の基準姿勢となる状態を意味し、例えば、自動車メーカーの製造ラインや自動車の修理時において、前照灯のエイミング調整を行う状態(一人乗車時や空車状態)が挙げられ、これは前照灯の光軸に関する初期調整であるという点で好ましい(エイミング調整済み状態を基準としてレベリング制御を行える。)。
【0020】
尚、記憶手段4には、例えば、フラッシュメモリや、EEPROM(Electrical Erasable and Programmable Read Only Memory)等、電気的な書き込みと消去が可能で電源遮断時にデータが消えずに保持されるもの、あるいはRAM(Random Access Memory)をコンデンサや電池等でバックアップすることで電源遮断時にデータが消えないものが使用される。
【0021】
照射制御手段5には、例えば、自動車用の場合に、マイクロコンピュータを内蔵するECU(電子制御ユニット)が使用されるが、これに内蔵されたメモリを記憶手段4として利用する形態と、外付けのメモリを記憶手段4として用いる形態が挙げられる。
【0022】
照射制御手段5においては、車高検出手段2により得られる検出情報に対して、記憶手段4の記憶データを用いて車高データの補正を行う。そして、補正された車高データから車両姿勢を演算により求め、演算結果に基いて車両姿勢変化による影響を打ち消すための制御信号を駆動手段6に送出する。
【0023】
尚、駆動手段6については、例えば、ステッピングモータ及びその駆動回路を用いた構成が挙げられるが、その如何は問わないので、DCモータやソレノイド等のアクチュエータを使った機構でも構わない。また、灯具の照射制御機構(レベリング機構)については周知の機構を用いれば良い(例えば、アクチュエータがランプボディの背面に付設されていて、灯室内の反射鏡についてその傾動姿勢を変化させることでランプの照射方向を制御する等。)。そして、本発明におけるレベリング制御に関しては、スタティック(静的)、ダイナミック(動的)等の如何を問わずに適用が可能である。
【0024】
次に、照射制御手段5における車高データの補正処理について説明する。
【0025】
先ず、前後輪の車軸に対して1つずつ車高検出手段を取り付けた場合の実施形態を例にすると、上記した一切の誤差要因を無視した場合(あるいは誤差がない理想的な場合)において、車高検出手段によって車両の荷重変化時にそれぞれ検出される車高検出値及び車両のホィールベース(軸距)から、車両姿勢の傾き角(ピッチ角)を求めるのは容易である。
【0026】
しかしながら、現実には上記の誤差要因について考慮する必要がある。
【0027】
記憶手段4に保持されるデータについては、下記の形態が挙げられる。
【0028】
(I)車両姿勢の基準状態における実際の車高値を記憶する形態
(II)車両姿勢の基準状態における実際の車高値と車両設計上の車高値との差を示すデータを記憶する形態。
【0029】
先ず、(I)の形態について説明すると、車両姿勢の基準状態において前輪の車軸部について実際の車高値を示すデータ(これを「Hf0」と記す。)及び後輪の車軸部について実際の車高値を示すデータ(これを「Hr0」と記す。)が不揮発性の記憶手段4に記憶される。
【0030】
前輪の車軸部に対して設けられた車高検出手段によって車両の荷重変化に応じて検出される車高検出データを「Hf」と記し(「f」はフロントを意味する。)、後輪の車軸部に対して設けられた車高検出手段によって車両の荷重変化に応じて検出される車高検出データを「Hr」と記す(「r」はリアを意味する。)とき、車両姿勢の傾き角「p」(ピッチ角)を求める手順は、例えば、以下の通りである。
【0031】
(1)データ「Hf」、「Hr」から「Hf0」、「Hr0」をそれぞれ差し引いて「Hf−Hf0」、「Hr−Hr0」を求める
(2)「Hf−Hf0」と「Hr−Hr0」の差をとり、これを車両のホィールベース「W」で割る
(3)(2)の値から、その逆正接関数値を求めると、これが車両姿勢の傾き角「p」である。
【0032】
つまり、「p=arc tan(((Hf−Hf0)−(Hr−Hr0))/W)」を用いて計算すれば良い。尚、ここで、「arc tan(X)」は変数Xの逆正接関数(tanの逆関数)を示す。
【0033】
上式においてHf0、Hr0は、初期値として記憶された基準状態での車高値を示しており、これらは車両の個体差、車高検出手段自身のもつ誤差や当該手段の車体への取り付け誤差等を反映しており、車両毎に異なるものである。そして、Hf=Hf0、Hr=Hr0においては傾きがなく、例えば、この基準状態で灯具の光軸が規定の方向を向くようにエイミング調整が行われる。
【0034】
次に、形態(II)の場合には、実際の車高値「Hf0」、「Hr0」と車両設計上の車高値「Hf0′」、「Hr0′」との差をそれぞれ示す差分データ「ΔHf(=Hf0′−Hf0)」、「ΔHr(=Hr0′−Hr0)」を記憶手段4に記憶させる。
【0035】
そして、車両姿勢の傾き角「p」を求めるために以下の手順を踏む。
【0036】
(1)データ「Hf」、「Hr」から「Hf0′」、「Hr0′」と「ΔHf」、「ΔHr」との差をそれぞれ差し引いて「Hf−(Hf0′−ΔHf)」、「Hr−(Hr0′−ΔHr)」を求める
(2)両者の差、「Hf−(Hf0′−ΔHf)−[Hr−(Hr0′−ΔHr)]」を、ホィールベース「W」で割る
(3)(2)の値から、その逆正接関数値を求めると、これが車両姿勢の傾き角「p」である。
【0037】
つまり、「p=arc tan((Hf−(Hf0′−ΔHf)−[Hr−(Hr0′−ΔHr)])/W)」を用いて計算すれば良い。
【0038】
Hf0′や、Hr0′は設計値を示すので車種が同じである限り不変であり、よって、車両の個体差、車高検出手段自身のもつ誤差や当該手段の車体への取り付け誤差等を反映しているのは、実際値と設計値との差を示すΔHf、ΔHrである。
【0039】
尚、本式において、「ΔHf=Hf0′−Hf0」、「ΔHr=Hr0′−Hr0」を代入すれば容易に分かるように、これは形態(I)について上記に示したした式と内容的に同じである。
【0040】
両者の相違に関しては、形態(I)において、車高測定値であるHf0、Hr0をそのまま記憶させているのに対して、形態(II)では、実際値と設計値との差ΔHf、ΔHrを記憶させている点にある。例えば、形態(I)では基準状態での測定値がそのまま記憶されているので当該値が直ぐに分かる反面、何らかの理由により記憶データが喪失してしまった場合(データの控えもない)に、その値を元通りにするための手掛かりがない。これに対して、形態(II)では、例えば、ΔHf、ΔHrについての統計データが残っていて、それらがある範囲内に収まっていることが分かっている場合等において、推定値を用いたデータの書き換えが可能である(例えば、車両の大半において、「α≦|ΔHf|≦β」の範囲内にある場合に、その中間の値を推定値とし代用すれば良い。勿論、その結果、元の記憶データに一致する訳ではないが、それほど違わない値を期待できる。)。また、形態(II)では、Hf0′、Hr0′について、プログラム中に記述できるので、データ消失によってΔHf、ΔHrがゼロになってもHf0′、Hr0′の分は式中に残る。
【0041】
以上の説明では、車両前後の車軸部にそれぞれ車高検出手段を設けた形態について説明したが、一方の車軸部にのみ車高検出手段を設けた形態について以下に説明する。
【0042】
本形態では、上記誤差要因を無視した場合に、一方の車軸部に係る高さ変化と、他方の車軸部に係る変化との間には、一定の相関関係があることに基いている。つまり、車両設計値から求めた制御線(例えば、リア車高からフロント車高を推定する関係式に従う制御線)を用いることで、1つの車高検出信号からでも、車両姿勢を知ることができる。
【0043】
そのために、前輪又は後輪の車軸部に対して設けられた車高検出手段により検出される車高変位に対する車両姿勢の傾き角の相関関係を示す制御線が予め照射制御手段5に用意されている。簡単な例としては、車高値「H」と車両姿勢の傾き角「p」との間に、一次関数関係「p=A・H+B」(A、Bは定数である。)が認められる場合が挙げられる。つまり、上記誤差要因を無視した場合には、Hについての検出値を本式に代入すれば傾き角pが求まる。
【0044】
しかしながら、実際には誤差要因について考慮する必要がある。
【0045】
先ず、車両姿勢の基準状態で車軸部について実際の車高値「H0」又はこれと車両設計上の車高値「H0′」との差を示す差分データ「ΔH(=H0′−H0)」を記憶手段4に記憶しておく。
【0046】
そして、車高検出手段によって車両の荷重変化時に検出される車高検出データ「H」から「H0′−H0」を差し引いたもの、「H−(H0′−H0)」あるいは「H−ΔH」を車高値して求め(つまり、これを新たな「H」とする。)、これを制御線の表現式に代入する(今の例では「p=A・H+B」のHに代入する)ことにより車両姿勢の傾き角「p」を求めれば良い。「H0′=H0」(ΔH=0)の場合には設計通りであるが、そうでない場合には、「H0′−H0」が値をもつので、これが誤差を反映している。尚、車高測定値「H0」を記憶手段4に記憶させる場合において、設計上の値「H0′」については必ずしも不揮発性メモリに記憶させることを要しないが(例えば、プログラム中に記述できる。)、差分データ「ΔH」については記憶手段4に記憶させる必要がある。
【0047】
上記の説明において、例えば、リア車軸に付設した車高検出手段のみによる検出値から車両姿勢の傾き角pを求める場合には、「H」→「Hr」に置換すれば良く、「Hr−(Hr0′−Hr0)」からリア車高値を求めてこれを制御線の表現式に代入すれば良い。
【0048】
また、上記制御線については常に1つとは限らず、荷重分布に応じた複数の制御線を使い分けることもできる。例えば、車両における乗車人員又は積荷の変化に伴う車両の荷重分布の変化を検出するために荷重分布状態検出手段を設ける場合には、荷重分布の検出にあたって、人的な荷重変化と物的な荷重変化とに分けて検出を行うことが処理の効率化の点で好ましい。
【0049】
(a)乗員の人数及び配置による荷重変化
(b)積載物の重量及び配置による荷重変化。
【0050】
先ず、(a)については、車両内の乗員位置及び重量の変化に伴う荷重変化である。例えば、座席に設けられた着座センサあるいは重量検出センサによって当該座席に人が座っているか否か又は着座している人の体重を検出することによって直接的に得ることができる。この他、座席に人が座っているか否かを、光(赤外線等)や音波等を利用した非接触式センサによって検出したりあるいはシートベルトの装着の有無をセンサ(機械式スイッチ等を含む)によって検出するとともに、人の体重については平均的な値を想定する(例えば、着座している人の座高によって大人か小人かを判断して、判断結果に応じて予め決められた体重値を用いる等)ことによって間接的に荷重を算定したり、あるいは、自動車のように乗車位置が定まっている場合には、ドアの開閉信号及び開閉の時間間隔によって助手席に人が座っているか否か等を判断することができる。
【0051】
また、(b)については、例えば、積載した荷物の位置及び重量を検出するセンサを車両に付設すれば良い。つまり、荷重分布状態検出手段により、車両のトランクルームや荷台にかかる荷重の有無及び荷重量を検出することによって荷重変化を直接的に検出することができる。その際、積載物の重量を連続量として検出することもできるが、段階的に範囲分けを行う方が装置構成の簡単化の点で好ましい。
【0052】
いずれにしても、荷重分布状態に応じた制御線を予め複数用意しておき、照射制御においては、現在の荷重分布状態に対応する制御線を選択する。そして、当該制御線に基づいて車高検出手段の検出信号から車両姿勢の傾き角を算出するとともに、その影響を打ち消す方向に灯具の照射光軸について方向を制御すれば良い。
【0053】
図2は、横軸に車高検出値(リア車軸に設けられた車高センサの出力)をとり、縦軸に車両姿勢(停車姿勢又は定速走行時等の安定走行時における姿勢)を示す傾き角(ピッチ角)をとって、2つの制御線8、9を例示したものである。尚、原点に位置された点「O」は車両(乗用車)に運転者1名が乗車している状況を示しており、灯具の照射光軸について出荷時のエイミング調整を行うことで原点位置に設定される。
【0054】
尚、制御線8、9はいずれも直線近似によって1次式に規定されたもの(例えば、複数点に対する1次回帰式として表現される直線)であり、よって、図示のように、各制御線が原点を通る直線として規定されている場合には、両軸に関する比例関係が認められる(図では制御線8の方が制御線9に比して傾きが大きい。)。
【0055】
尚、これら2つの制御線を使い分けるにあたっては、荷重分布状態検出手段として助手席に人が着座しているか否かを検知するための着座センサを設け、例えば、助手席の着座が検知されない場合に制御線8を選択し、助手席の着座が検知された場合に制御線9を選択すれば良い。
【0056】
この他、車両の走行姿勢の変化に対する灯具の照射方向補正については、例えば、下記に示す形態が挙げられる。
【0057】
(I)前席の乗員数又は乗員重量を検出して、そのときの荷重状態に応じて制御線の傾きや切片を切り替える形態
(II)運転席及び助手席の乗員重量を各別に検出するとともに荷重状態を複数段階に分類し、各段階の荷重状態に応じて制御線を切り替える形態
(III)前席の乗員重量合計を検出するとともに荷重状態を複数段階に分類し、各段階の荷重状態に応じて制御線を切り替える形態
(IV)車両のトランクルーム又は荷台にかかる荷重の有無あるいは荷重量を検出するとともに、そのときの荷重分布の状態に応じて制御線の傾きや切片を切り替える形態。
【0058】
その他、荷重分布の状態に応じて、基準車高値(記憶手段4のデータ)を変更して当該値に基づく車高データの補正値から車両姿勢の傾き角を算出するといった、各種形態での実施が可能である。
【0059】
尚、トラックのように、出荷後において架装業者によりユーザーの用途に合わせた架装が行われる場合には、架装の状態によって車両姿勢が大きく異なってくるので、基準姿勢を予め決めておいて、そのときに測定される車高値又は当該車高値に基づく差分データを記憶させることで、新たな制御基準(基準車高値)を設定できるので、その後における灯具の照射方向制御(あるいは調整)を正しく行うことができる。
【0060】
【実施例】
図3乃至図5は、本発明を自動車用灯具の照射制御装置に適用した一例を示すものである。
【0061】
図3は装置構成例10を示すものであり、下記に示す要素を備えている(括弧内の数字は符号を示す。)。
【0062】
・フロントの車高センサ(11)
・リアの車高センサ(12)
・助手席の着座センサ(13)
・車速センサ(14)
・ECU(15)
・アクチュエータ(16)
・ヘッドランプ(17)。
【0063】
尚、ECU15は電子制御ユニットであって、内蔵のマイクロコンピュータを用いて演算処理を行う。そして、上記した記憶手段4を構成する不揮発性メモリを内蔵している。また、車両の前部において左右のヘッドランプとそのレベリング用アクチュエータが設けられるが、以下では説明の簡単化及び両ヘッドランプ間でレベリング制御に差がないことを理由に、一方のヘッドランプについてのみ説明を行うことにする。
【0064】
車高センサ11、12については、それらの検出信号をECU15に送出する。
【0065】
また、着座センサ13は、助手席に人が座っているか否かを検知するために設けられていて、その出力信号はECU15に送出される。例えば、助手席における15kg以上の重量の有無を検知できるようになっている。
【0066】
車速センサ14には、例えば、ABS(Anti−skid Brake System)用に後輪に設けられたセンサを用いることができ、当該センサによる検出信号はABS制御ユニットからECU15に送られる。
【0067】
車両姿勢算出処理については、ECU15内において、車高センサ11、12からの車高検出値に基いて前記した式から計算されるが、その際に、不揮発性メモリの記憶データに基づく上記の補正処理が行われる。尚、一方の車高センサだけを用いて照射制御を行う場合(例えば、車高センサの故障時等)には、ピッチ角を所定の制御線に従って算出する。つまり、制御線については表現式(例えば、1次関数式)としてECU内のプログラムにより記述されるか、あるいはメモリに記憶済みである。そして、着座センサ13からの検知信号がECU15に送られてくると、当該検知信号による着座の有無に応じて車両の荷重分布状態を把握することができ、当該状態に応じた基準車高値の補正、あるいは使用すべき制御線の特定が行われる。
【0068】
ECU15は、車両姿勢の算出結果からレベリング機構について駆動するための制御量を算定して、これをアクチュエータ16に送出する。尚、ECU15には車速センサ14からの信号が送られてくるので、ECU15は車両が現在停車中であるのか、走行中であるのかを知ることができる。従って、例えば、停車中や安定走行中である場合にレベリング制御を行い、それ以外の状況(例えば、凹凸の多い悪路等)では当該レベリング制御を禁止するといった制御が可能になる。尚、「安定走行中」であるか否かの判断方法については、例えば、車両走行時の加速度を取得して(車速値について時間による1階微分を算出すれば良い。)、当該加速度の大きさや車速が許容範囲内にあるとき、あるいはこの状態の継続時間が予め決められた基準時間以上に亘って認められたときに安定走行中であると判断する方法や、加速度からさらに加加速度を求めてその大きさから判断する方法等、各種各様の形態が挙げられるので、これ以上の説明は省略する。
【0069】
アクチュエータ16は、ECU15からの信号に従ってレベリング機構を動作させる。これによって、車両姿勢の変化に対して、ヘッドランプ17の照射光軸が一定した方向を向くように制御することができる。
【0070】
図4及び図5は、装置の動作について説明するためのフローチャート図である。
【0071】
図4は前記の形態(I)を採用した場合について処理例を示しており、先ず、ステップS1では、車高センサ11、12について基準設定を行うか否かを判断し、設定する場合にはステップS2に進むが、設定しない場合にはステップS4に進む。
【0072】
ステップS2では、車両姿勢の基準状態、例えば、エイミング調整を行う状態における車高センサの検出値(前記のHf0、Hr0)を読み込んで、次ステップS3に進んで、これらをECU15内の不揮発性メモリに記憶した後、ステップS4に進む。尚、基準車高値の記憶に関しては、例えば、ECUに設けた初期化スイッチを操作することでマイクロコンピュータに対して車両姿勢の基準状態にあることを認識させるとともに、そのときに車高検出値を不揮発性メモリに記憶させる形態、あるいは、ECUのコネクタ端子に初期化信号を入力することによってマイクロコンピュータに対して車両姿勢の基準状態にあることを認識させるとともに、そのときに車高検出値を不揮発性メモリに記憶させる形態等が挙げられる。
【0073】
ステップS4では、車速センサ14からの検出信号に基いて車速計算や加速度を計算する。
【0074】
次ステップS5では、車高センサ11、12の検出値と、上記ステップS3で記憶したデータに基いて車両のピッチ角を演算により算出する。そして、当該ピッチ角については所定時間における平均値(例えば、T1秒間に亘る平均ピッチ角や、T2(>T1)秒間に亘る平均ピッチ角)を求める。尚、ピッチ角の算出においては、着座センサ13からの検知信号に基づいて助手席の着座の有無を参照する。
【0075】
次ステップS6では、ヘッドランプスイッチが投入されてオン状態になっているか否かを判断し、オンの場合にはステップS7に進むが、オフの場合にはステップS4に戻る。
【0076】
ステップS7では、車速センサ14の出力信号に基づいて車両の走行状態を判断する。そして、車両が走行中であると判断した場合には次ステップS8に進み、停車中であると判断した場合にはステップS9に進む。
【0077】
ステップS8では、ステップS5で求めた平均ピッチ角、例えば、T2秒間に亘る平均ピッチ角を選んで、これに応じたレベリング制御のための制御量を算出し、制御信号をアクチュエータ16に送出して、ステップS10に進む。
【0078】
また、ステップS9では、ステップS5で求めたピッチ角、例えば、T1(<T2)秒間に亘る平均ピッチ角を選んで、これに応じたレベリング制御のための制御量を算出し、制御信号をアクチュエータ16に送出して、ステップS10に進む。
【0079】
ステップS10では、アクチュエータ16の駆動によりレベリング機構が動作されてヘッドランプ17の照射方向が制御される。そして、ステップS4に戻る。
【0080】
尚、ステップS8では、ステップS4で計算した車速や加速度の区分に応じた詳細な制御を行うことができる(例えば、急な加減速時等において無暗に照射光軸制御が行われてしまうことによる過補正を防止し、対向車両や道路利用者等に眩惑光を与えないようにするために、レベリング制御を一時的に禁止したり、一定の待ち時間を設ける等。)が、その態様は多岐に亘るので具体的な説明については省略する。
【0081】
図5は前記の形態(II)を採用した場合について処理例を示しており、図4との相違点だけを以下に説明する。
【0082】
先ず、ステップS1において、車高センサ11、12についての基準設定を行うと判断した場合には、ステップS2に進んで車両姿勢の基準状態(例えば、エイミング調整を行う状態)における車高センサの検出値(前記のHf0、Hr0)を読み込んでから、次ステップS11に進む。
【0083】
ステップS11において、車両設計上の車高値(前記のHf0′、Hr0′)と前ステップの車高値との差分データ(ΔHf=Hf0′−Hf0、ΔHr=Hr0′−Hr0)を計算する。
【0084】
次ステップS12では、前ステップで求めた差分データをECU15内の不揮発性メモリに記憶した後、ステップS4に進む。
【0085】
尚、ステップS4乃至S10については、図4の場合と基本的に同じであるが、ステップS5では、上記差分データと、車両設計上の車高値を用いて補正される車高データに基いてピッチ角が計算される。
【0086】
しかして、上記のように、電気的に書き込み消去可能な不揮発性メモリを用いて、エイミング時における車高センサの検出値を記憶させておき、この値を基準にして車両姿勢の変化を演算で求めて、灯具の光軸調整や制御を行うことができるので、上記誤差要因の影響を排除することができる。そして、アクチュエータのストロークに関して誤差吸収分を予め見込んで設定を行う必要がなくなる。
【0087】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、請求項1に係る発明によれば、車両姿勢の基準状態における実際の車高値と車両設計上の車高値との差を示すデータを事前に記憶させておき、照射制御時には当該記憶データによって補正された車高データに基づいて、車両姿勢の傾きを求めるとともに、これに応じて灯具の照射方向を制御することにより、各種の誤差要因の影響を排除できる。よって、エイミング調整のみによる対処方法のように、アクチュエータについて誤差吸収のためのストロークに設定に関わる問題に煩わされることがなく、また、車両の姿勢変化についての正しい検出及び認識が可能になり、照射方向の制御精度が向上する。
【0089】
そして、車両姿勢の基準状態における実際の車高値と車両設計上の車高値との差を示す差分データを記憶させて、これを用いて車高データの補正を行うことができるので、データ喪失時になくなるのが差分データで済み、また、書き換えによる対応が容易である。
【0090】
また、片方の車軸部に設けられる車高検出手段だけを用いて車両姿勢の傾き角を算出できるので、構成及び処理の簡単化に適している。つまり、車両の前輪及び後輪の車軸部にそれぞれ車高検出手段を設ける必要がないので、部品点数の削減によってコストの低減や作業時間の短縮化を図ることができる。また、仮に、車両の前後輪の車軸部にそれぞれ車高検出手段が付設されている場合であっても、車高検出手段の一方のものが故障等によって機能しなくなった場合に残りの車高検出手段の検出信号に基づいて車両姿勢の算出及びこれに応じた灯具の照射方向制御を行うことにより援護できるので、装置の信頼性を高めることができる。
【0091】
請求項2に係る発明によれば、車両姿勢の基準状態を、前照灯のエイミングを行う状態に規定することで、エイミング調整された灯具について、この状態を基準にレベリング制御できるので、制御性や精度が良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る照射方向制御装置の基本構成を示すブロック図である。
【図2】車高検出値と車両姿勢変化との関係について一例を示すグラフ図である。
【図3】図4及び図5とともに本発明の実施例を示すものであり、本図は装置の構成について概略的に示すブロック図である。
【図4】処理手順の一例を示すフローチャート図である。
【図5】処理手順の別例を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1…照射方向制御装置、2…車高検出手段、4…記憶手段、5…照射制御手段、7…車両用灯具

Claims (2)

  1. 前輪又は後輪の車軸部に対して設けられた車高検出手段による検出情報に基いて車両姿勢について演算を行い、当該車両姿勢に応じて灯具の照射方向を変化させる車両用灯具の照射方向制御装置において、
    車両姿勢の基準状態で上記車軸部について実際の車高値を示す「H0」と車両設計上の車高値「H0′」との差を示す差分データ「ΔH(=H0′−H0)」を記憶する不揮発性の記憶手段と、
    上記車高検出手段による検出情報と車両姿勢の傾き角との相関関係を示す制御線が予め用意されるとともに、上記車高検出手段によって車両の荷重変化に応じて検出される車高検出データを「H」とするとき、「H−(H0′−H0)」として車高値を求めてこれを上記制御線の表現式に代入することにより車両姿勢の傾き角を算出し、その結果に基いて車両姿勢変化の影響を打ち消すように灯具の照射方向を制御する照射制御手段とを備えている
    ことを特徴とする車両用灯具の照射方向制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用灯具の照射方向制御装置において、
    車両姿勢の基準状態が前照灯のエイミング調整を行う状態とされる
    ことを特徴とする車両用灯具の照射方向制御装置。
JP2001233419A 2001-08-01 2001-08-01 車両用灯具の照射方向制御装置 Expired - Fee Related JP3760118B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001233419A JP3760118B2 (ja) 2001-08-01 2001-08-01 車両用灯具の照射方向制御装置
US10/207,834 US6817741B2 (en) 2001-08-01 2002-07-31 Irradiating direction control device for vehicle lamp
DE10235238.0A DE10235238B4 (de) 2001-08-01 2002-08-01 Strahlrichtungssteuervorrichtung für Fahrzeugleuchten
CNB021303835A CN1212581C (zh) 2001-08-01 2002-08-01 车灯照明方向控制装置
FR0209809A FR2828663B1 (fr) 2001-08-01 2002-08-01 Appareil de reglage d'une direction d'eclairage d'une lampe de vehicule

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001233419A JP3760118B2 (ja) 2001-08-01 2001-08-01 車両用灯具の照射方向制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003040029A JP2003040029A (ja) 2003-02-13
JP3760118B2 true JP3760118B2 (ja) 2006-03-29

Family

ID=19065197

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001233419A Expired - Fee Related JP3760118B2 (ja) 2001-08-01 2001-08-01 車両用灯具の照射方向制御装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6817741B2 (ja)
JP (1) JP3760118B2 (ja)
CN (1) CN1212581C (ja)
DE (1) DE10235238B4 (ja)
FR (1) FR2828663B1 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003306074A (ja) * 2002-04-12 2003-10-28 Koito Mfg Co Ltd 自動車用ヘッドランプのオートレベリング装置
JP4184159B2 (ja) * 2003-06-06 2008-11-19 三菱電機株式会社 車両用ヘッドライト光軸制御装置
EP1527950B1 (fr) * 2003-10-31 2006-05-31 Valeo Vision Procédé de correction de l'angle de site d'un projecteur de véhicule automobile
JP4394540B2 (ja) * 2004-08-23 2010-01-06 株式会社小糸製作所 車両用灯具の照射方向制御装置
FR2884195B1 (fr) * 2005-04-12 2009-05-15 Valeo Vision Sa Procede d'etalonnage d'un dispositif de reglage automatique de la position angulaire d'un projecteur
JP4633636B2 (ja) 2006-01-13 2011-02-16 株式会社小糸製作所 車両用灯具の照射方向制御装置及びその初期化方法
DE102006049977A1 (de) * 2006-02-14 2007-08-23 Volkswagen Ag Steuergerät für einen Fahrzeugscheinwerfer und Verfahren zur Steuerung eines Fahrzeugscheinwerfers
DE102006049118B4 (de) * 2006-10-18 2008-12-18 Continental Automotive Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Ermitteln eines Signalversatzes eines Nickratensensors
JP4859652B2 (ja) 2006-12-15 2012-01-25 アルパイン株式会社 画像表示装置
US20080191626A1 (en) * 2007-02-08 2008-08-14 Ford Global Technologies, Llc Lighting system
JP5053881B2 (ja) * 2008-02-13 2012-10-24 株式会社小糸製作所 車両用ランプ制御システム及び制御方法
JP5255301B2 (ja) * 2008-03-12 2013-08-07 株式会社小糸製作所 車両用前照灯装置
JP5068779B2 (ja) * 2009-02-27 2012-11-07 現代自動車株式会社 車両周囲俯瞰画像表示装置及び方法
US8135514B2 (en) * 2009-03-26 2012-03-13 GM Global Technology Operations LLC Automotive systems and methods of operating vehicles
US8858046B2 (en) * 2010-06-28 2014-10-14 Koito Manufacturing Co., Ltd. Control apparatus for vehicle lamp, vehicle lighting system, and vehicle lamp
USRE49776E1 (en) * 2010-10-26 2024-01-02 Koito Manufacturing Co., Ltd. Vehicle lamp controller, vehicle lamp system, and vehicle lamp control method
JP5761982B2 (ja) * 2010-12-15 2015-08-12 株式会社小糸製作所 車両用灯具の制御装置
DE102011081395A1 (de) * 2011-08-23 2013-02-28 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Steuergerät zur Einstellung einer Leuchtweite eines Scheinwerfers eines Fahrzeugs
JP6592255B2 (ja) * 2015-03-03 2019-10-16 株式会社アイチコーポレーション 作業車
CN105774640B (zh) * 2016-03-09 2017-11-14 江苏小牛电动科技有限公司 一种基于电动车的车灯控制方法和系统
DE102017207435A1 (de) * 2017-05-03 2018-11-08 Volkswagen Aktiengesellschaft Verfahren zum Betreiben einer von außen sichtbaren Beleuchtung eines Kraftfahrzeugs sowie Kraftfahrzeug zur Durchführung des Verfahrens
FR3066267B1 (fr) * 2017-05-15 2020-06-12 Renault S.A.S Procede d'estimation de l'assiette d'un vehicule
CN108773318A (zh) * 2018-05-28 2018-11-09 武汉理工大学 一种基于pid控制的智能前照灯传动系统及方法
FR3101393B1 (fr) * 2019-09-27 2022-09-23 Valeo Vision Dispositif et procede de commande de sources lumineuses matricielles

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3128611B2 (ja) * 1996-04-26 2001-01-29 株式会社小糸製作所 車輌用灯具の照射方向制御装置
JP3518362B2 (ja) * 1998-01-06 2004-04-12 日産自動車株式会社 車両のピッチ角演算装置
JP3518309B2 (ja) * 1998-02-02 2004-04-12 日産自動車株式会社 車両のピッチ角演算装置
EP1380468B1 (en) * 1998-06-16 2006-05-17 Denso Corporation System for automatically adjusting optical axis direction of a headlight of a vehicle
JP3518349B2 (ja) * 1998-07-08 2004-04-12 日産自動車株式会社 ピッチング角演算装置
JP2000062525A (ja) * 1998-08-24 2000-02-29 Koito Mfg Co Ltd 車輌用灯具の照射方向制御装置
JP3847972B2 (ja) * 1998-09-18 2006-11-22 株式会社小糸製作所 自動車用ヘッドランプのオートレベリング装置
JP3849960B2 (ja) * 1998-09-29 2006-11-22 株式会社小糸製作所 自動車用ヘッドランプのオートレベリング装置
JP2000118293A (ja) * 1998-10-14 2000-04-25 Koito Mfg Co Ltd 自動車用ヘッドランプのオートレベリング装置
JP2000211423A (ja) * 1999-01-22 2000-08-02 Koito Mfg Co Ltd 車輌用灯具の照射方向制御装置
JP3782619B2 (ja) * 1999-09-09 2006-06-07 株式会社小糸製作所 自動車用ヘッドランプのオートレベリング装置
JP3782625B2 (ja) * 1999-11-05 2006-06-07 株式会社小糸製作所 自動車用ヘッドランプのオートレベリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
FR2828663A1 (fr) 2003-02-21
US20030026107A1 (en) 2003-02-06
JP2003040029A (ja) 2003-02-13
CN1212581C (zh) 2005-07-27
DE10235238A1 (de) 2003-02-20
US6817741B2 (en) 2004-11-16
CN1400419A (zh) 2003-03-05
FR2828663B1 (fr) 2010-04-23
DE10235238B4 (de) 2017-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3760118B2 (ja) 車両用灯具の照射方向制御装置
US6193398B1 (en) System for automatically adjusting optical axis direction of vehicle headlight
JP4726277B2 (ja) 車両用前照灯光軸方向自動調整装置
JP3384236B2 (ja) 車両用前照灯光軸方向自動調整装置
US7552001B2 (en) Irradiation direction controller and leveling angle setting method of vehicle lamp
JP3168414B2 (ja) 車両用前照灯の光軸調整装置
WO2016114159A1 (ja) 車両用灯具の制御装置及び車両用灯具システム
JP3847972B2 (ja) 自動車用ヘッドランプのオートレベリング装置
JP3850943B2 (ja) 車輌用灯具の照射方向制御装置
US7054730B2 (en) Irradiating direction control apparatus of lighting unit for vehicle
US10953787B2 (en) Headlamp leveling system and method
US6389344B1 (en) Automatic headlight aiming device for a vehicle
JP4140125B2 (ja) 車両用前照灯光軸方向自動調整装置
US7086763B2 (en) Apparatus for automatically adjusting direction of light axis of vehicle headlight
JP4145812B2 (ja) 自動車用ヘッドランプのオートレベリング装置
JP3518349B2 (ja) ピッチング角演算装置
JP3820299B2 (ja) 車輌用灯具の照射方向制御装置
JP2014156172A (ja) 車両用前照灯の光軸調整装置、車両用前照灯システム
WO2017208327A1 (ja) 前照灯用光軸制御装置
Kormanyos HID System with Adaptive Vertical Aim Control
US20180334084A1 (en) Control device for vehicular lamp and vehicle lighting system
JP2004196212A (ja) 車両用灯具の照射方向制御装置
KR20150062323A (ko) 차량의 적응형 전방 조명 시스템
JP5903313B2 (ja) ヘッドランプの光軸制御装置
JP2005350014A (ja) 車両用前照灯の照射角度調整装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3760118

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100113

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100113

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110113

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120113

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130113

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140113

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees