JP3759315B2 - 自動取引装置およびログファイルの記録方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動取引装置およびログファイルの記録方法に関し、さらに詳しくは、自動取引装置などで取り引きを行ったことの証拠として生成されるロギングデータの記録に関する。
【0002】
【従来の技術】
銀行などの金融機関に設置されている従来の自動取引装置では、取り引きを行ったことの証拠として、ログファイルをリアルタイムに紙に印刷することが一般的であった。
なお、ログファイルを印刷するプリンタはジャーナルプリンタと呼ばれており、紙に印刷されたログファイルは紙ジャーナルと呼ばれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の自動取引装置ではログファイルを紙に印刷しているため検索における操作性が低下する問題がある。また、紙ジャーナル費用、装填などに要する人件費、紙ジャーナルの保存管理などに起因してランニングコストが高くなってしまう問題がある。
【0004】
なお、ログファイルを紙ジャーナルに印字するまでに一時的に電子データとして保存して、印字後にそのデータを破棄する方式は知られている。これは、電子データに対する信頼性が、紙よりも低いと考えられていたためであり、自動取引装置では取引の証拠として絶対的な信頼性が必要であったことに起因している。紙は燃えない限り残っている(10年間)、ちぎれても読むことができるなど、電子データは記録の仕方によっては、一ヵ所のビット誤りが発生した場合、全てのデータが読めなくなるなど。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明は、取引の履歴をログファイルとして記憶する記憶手段と、取り外しが可能な電子記録媒体にログファイルを書き込む記録媒体書込手段を有する自動取引装置において、電子記録媒体に書き込みを行っていないログファイルを第1の状態のログファイル、電子記録媒体に1度目の書き込みを行ったログファイルを第2の状態のログファイル、第1の状態のログファイルとして前記記憶手段に記憶されてから一定期間が経過した第2の状態のログファイルを第3の状態のログファイルとして、これら各ログファイルを前記記憶手段に記憶させ、所定のタイミングで前記第1の状態のログファイルと前記第3の状態のログファイルを前記記録媒体書込手段により同一の電子記録媒体に書き込むことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態の自動取引装置のブロック図である。
自動取引装置100は、顧客に対して操作の案内を行ったり,顧客からの指示や入力を受け取るための顧客操作・表示部10と、係員に対して操作の案内を行ったり,係員からの指示や入力を受け取るための係員操作・表示部11と、キャッシュカードや振込カードの磁気ストライプの読み取り/書き込みを行うためのカード処理部20と、紙幣の入出金および計数を行うと共にそれらの紙幣を収納する紙幣処理部30と、硬貨の入出金および計数を行うと共にそれらの硬貨を収納する硬貨処理部40と、通帳の記帳を行うための通帳処理部60と、取引の内容を印字したレシート(明細票)を発行するレシート処理部70と、取り外しが可能な光磁気ディスクにログファイルを書き込む光磁気ディスクドライブ部75と、上位装置であるホストコンピュータ110と接続部95により接続されるメイン処理部80と、ログファイルや他のデータを記憶するマスタハードディスク90とスレーブハードディスク91とを具備して構成される。
【0007】
なお、図示しないが、自動取引装置100は、モニタ盤および監視センタから監視できるようになっている。前記モニタ盤は、一つの営業店内の自動取引装置(数台〜数10台)の状態を遠隔地にいる係員に知らせるためのものであり、営業店内の自動取引装置担当者の近くに設置されている。一方、監視センタは、銀行の全ての自動取引装置(数100台〜数1000台)を土日含めてずっと監視するものである。
【0008】
自動取引装置100では、随時発生する取り引きの履歴を、ログという形である単位で区切られたファイル(以下、ログファイルと言う)で前記マスタハードディスク90とスレーブハードディスク91に同一の内容をリアルタイムに書き込む。このとき、各取り引きに応じた各々の取引ログについては、一連のユニークなログ番号を付ける。
【0009】
取り引きの履歴を日単位で区切ったとすると、例えば97年11月28日の1日分のログは「97112800.log」というログファイルとして前記マスタハードディスク90とスレーブハードディスク91に同一の内容をリアルタイムに書き込まれる。なお、ここでは、説明の都合上、取り引きの履歴を日単位で区切るようにしたが、この限りではなく、取り引きの履歴を二日単位で区切るようにしてもよい。
【0010】
前記マスタハードディスク90に書き込んだログファイルは、前記光磁気ディスクドライブ部75により、あるタイミングで、光磁気ディスクに書き込む。なお、説明の都合上、前記のあるタイミングとして朝電源を投入するタイミングとするが、この限りではなく、電源終了処理の中で行ってもよく、また今後の24時間営業を考慮すると24時10分などに行ってもよい。
【0011】
前記マスタハードディスク90とスレーブハードディスク91は、現在セットされている光磁気ディスクにどこからどこまでのログファイルを書き込んだかを記録する「現光磁気ディスクへコピー済みファイル管理表」を用意する。前記マスタハードディスク90とスレーブハードディスク91は、空の光磁気ディスクがセットされた場合は、「現光磁気ディスクへコピー済みファイル管理表」を「旧光磁気ディスクへコピー済みファイル管理表」とし、新規に「現光磁気ディスクへコピー済みファイル管理表」を生成する。
【0012】
マスタハードディスク90とスレーブハードディスク91中の各ログファイルは4つの状態に基いて管理されている。光磁気ディスクに1度も書き込んでいないログファイルを未保存ログファイルとして、例えば「未保存」ディレクトリに保管し、光磁気ディスクに1度だけ書き込んだログファイルを保存済ログファイルとして、例えば「保存済」ディレクトリに保管し、生成してから一定の期間が経過したログファイルを削除予定ログファイルとして、例えば「削除予定」ディレクトリに保管し、光磁気ディスクに2度書き込んだログファイルを削除待ちログファイルとして、例えば「削除待ち」ディレクトリに保管する。なお、ここでは、ログファイルの状態によって4つのディレクトリに保管するように説明するが、別途管理ファイルを設けて管理してもよく、また各々のログファイル自身に管理フラグとして持っていてもよい。また、前記一定の期間として、50営業日とするが、この限りではなく、例えば30営業日または100営業日としてもよい。 マスタハードディスク90とスレーブハードディスク91中の各ログファイルは、状態が変わったときに別のディレクトリに移動する。例えば、光磁気ディスクに1度書き込んだなら、そのログファイルを「未保存」ディレクトリから「保存済」ディレクトリに移動する。また、例えば、生成してから50営業日が経過したなら、そのログファイルを「保存済」ディレクトリから「削除予定」ディレクトリに移動する。また、例えば、光磁気ディスクに2度書き込んだなら、そのログファイルを「削除予定」ディレクトリから「削除待ち」ディレクトリに移動する。
【0013】
次に、図2のフローチャートを用いて、マスタハードディスク90の中のログファイルを光磁気ディスクに書き込む場合における動作を説明する。
ステップS1では、電源を入れ、システムを起動する。
ステップS2では、起動時に、光磁気ディスクドライブ部75に光磁気ディスクがセットされているか否かをチェックし、光磁気ディスクがセットされていればその残量を確認する。
【0014】
光磁気ディスクドライブ部75に光磁気ディスクがない場合は、例えば「光磁気ディスク無し」のようなメッセージを監視センタやモニタ盤に表示して係員が光磁気ディスクをセットするまで待つ。なお、「光磁気ディスク無し」のメッセージを表示するときにアラームを鳴らすようにしてもよい。
また、光磁気ディスクの残量に応じて、プレニアエンド、ニアエンド、エンドなどをアラームとし、監視センタやモニタ盤にメッセージを表示し、エンド時に新しい光磁気ディスクのセット待ちとする。
【0015】
上記では、光磁気ディスクドライブ部75に光磁気ディスクがない場合は、光磁気ディスクがセットされるまで待つように説明したが、自動取引装置100のノンストップ性を優先させ、本来光磁気ディスクに書き込むべきログファイルを一時的にマスタハードディスク90(とスレーブハードディスク91)に書き込み、光磁気ディスクがセットされたときにこれらのログファイルを光磁気ディスクにコピーするようにしてもよい。これにより、自動取引装置100の運用効率を低下させることなくログファイルを光磁気ディスクにコピーすることができる。
【0016】
なお、上記ステップS2で新しい光磁気ディスクがセットされたならば、マスタハードディスク90とスレーブハードディスク91中の「現光磁気ディスクへコピー済みファイル管理表」を「旧光磁気ディスクへコピー済みファイル管理表」とし、新規に「現光磁気ディスクへコピー済みファイル管理表」を生成する。ステップS3では、マスタハードディスク90を元にして、光磁気ディスクにコピーするログファイルの選定を行う。このとき、マスタハードディスク90の前記「未保存」ディレクトリの中のログファイルと、これらのログファイルのファイル名とファイル数をリストアップする。また、マスタハードディスク90の前記「削除予定」ディレクトリの中のログファイルと、これらのログファイルのファイル名とファイル数をリストアップする。なお、リストアップした「未保存」ディレクトリの中のログファイルと「削除予定」ディレクトリの中のログファイルのファイル数が一致する。
【0017】
毎日1個のログファイルが作成されるので、通常、「未保存」ディレクトリと「削除予定」ディレクトリからそれぞれ1個のファイルがリストアップされる。なお、ログファイルをリストアップするタイミングによっては前日が営業休日(例えば日曜日)の場合は、「未保存」ディレクトリと「削除予定」ディレクトリからそれぞれ2個のファイルがリストアップされる場合がある。また、連休明けでは、「未保存」ディレクトリと「削除予定」ディレクトリからそれぞれ9個のファイルがリストアップされる場合がある。
【0018】
ステップS4では、スレーブハードディスク91を元にして、光磁気ディスクにコピーするログファイルの選定を行う。このとき、スレーブハードディスク91の前記「未保存」ディレクトリの中のログファイルと、これらのログファイルのファイル名とファイル数をリストアップする。また、スレーブハードディスク91の前記「削除予定」ディレクトリの中のログファイルと、これらのログファイルのファイル名とファイル数をリストアップする。なお、リストアップした「未保存」ディレクトリの中のログファイルと「削除予定」ディレクトリの中のログファイルのファイル数が一致する。
【0019】
毎日1個のログファイルが作成されるので、通常、「未保存」ディレクトリと「削除予定」ディレクトリからそれぞれ1個のファイルがリストアップされる。なお、前日が営業休日(例えば日曜日)の場合は、「未保存」ディレクトリと「削除予定」ディレクトリからそれぞれ2個のファイルがリストアップされる。また、連休明けでは、「未保存」ディレクトリと「削除予定」ディレクトリからそれぞれ9個のファイルがリストアップされる場合がある。
【0020】
ステップS5では、上記ステップS3でマスタハードディスク90から選定したファイルと、上記ステップS4でスレーブハードディスク91から選定したファイルの同一性を確認する。このとき、マスタハードディスク90から選定したファイルとスレーブハードディスク91から選定したファイルのファイル名、ファイル数、内容が一致するか否かを確認する。なお、ファイルの同一性が認められる場合は、ここまでのログの電子記録としての整合性は保証される。
【0021】
上記ステップS5でファイルの同一性が認められない場合は、例えば「ログファイル内容相違」のようなメッセージを監視センタの表示画面または前記係員操作・表示部11およびモニタ盤に表示して係員による復旧待ちとする。なお、「ログファイル内容相違」のメッセージを表示するときにアラームを鳴らすようにしてもよい。
【0022】
ステップS6では、光磁気ディスクドライブ部75を用いて、上記ステップS3で選定したログファイルを光磁気ディスクにコピーする。これにより、マスタハードディスク90の「未保存」ディレクトリと「削除予定」ディレクトリの中のログファイルは光磁気ディスクにコピーされる。
ステップS7では、ログファイルをコピーした光磁気ディスクに対してライトアフターリードチェックを行う。
【0023】
ステップS8では、ライトアフターリードチェックでエラーを検出したか否かを判定する。エラーを検出したならばステップS9に進み、エラーを検出していないならばステップS10に進む。
ステップS9では、図3に示すエラー光磁気ディスク交換処理を実行する。
ステップS10では、マスタハードディスク90とスレーブハードディスク91の中のログファイルの状態の更新やログファイルの削除を行う。このとき、上記ステップS6で、「未保存」ディレクトリと「削除予定」ディレクトリの中のログファイルが光磁気ディスクにコピーされるため、「未保存」ディレクトリの中のログファイルを「保存済」ディレクトリに移動し、「削除予定」ディレクトリの中のログファイルを「削除待ち」ディレクトリに移動する。さらに、「保存済」ディレクトリの中のログファイルについて、経過日数のチェックを行い、50営業日を過ぎたログファイルについて、「保存済」ディレクトリから「削除予定」ディレクトリに移動する。一方、「削除待ち」ディレクトリの中のログファイルについても同様に経過日数のチェックを行い、101営業日を過ぎたログファイルについて、「削除待ち」ディレクトリから削除する。
【0024】
「削除予定」ディレクトリの中のログファイルは、50営業日前に別の光磁気ディスクに1度コピーされているため、今回2度目コピーしたことになる。また、「未保存」ディレクトリ中のログファイルは、50営業日後に別の光磁気ディスクに2度目コピーすることになる。このように、同じログファイルを2枚の光磁気ディスクに分散させて書き込むため、一方の光磁気ディスクが壊れても他方の光磁気ディスクにデータが残ることとなる。
【0025】
光磁気ディスクにコピーしたログファイルの改竄を防止するために公開鍵暗号方式の電子署名を付けておくことが好ましい。また、複数回消去書き込み可能な光磁気ディスクの代わりに、一回のみ記録のできる光磁気ディスクやCD−ROMなど用いればログファイルの改竄の心配がなくなる。
光磁気ディスクの中のログファイルは、一般のパーソナルコンピュータや、自動取引装置自身や、営業店にあるテラー端末や、各種端末を用いて容易かつ迅速に検索することができるため、検索の操作性が向上する。なお、光磁気ディスクの中のログファイルは、検索することはできるが、電子署名を付けているため改竄はできず、ログファイルを安全に保管することができる。
【0026】
次に、図3のフローチャートを用いて、上記ステップS9で行うエラー光磁気ディスク交換処理における動作を説明する。
ステップS91では、光磁気ディスクに書き込みエラーが発生しているため、光磁気ディスクの交換を要求すると共にマスタハードディスク90とスレーブハードディスク91の「現光磁気ディスクへコピー済みファイル管理表」に基いてエラー光磁気ディスクにコピーしたログファイルを把握する。このとき、例えば「光磁気ディスクの交換が必要」のようなメッセージを監視センタの表示画面または前記係員操作・表示部11やモニタ盤に表示して係員が新しい光磁気ディスクをセットするまで待つ。なお、「光磁気ディスクの交換が必要」のメッセージを表示するときにアラームを鳴らすようにしてもよい。
【0027】
ステップS92では、係員が書き込みエラーが発生した光磁気ディスクを取り出し、新しい光磁気ディスクをセットする。
ステップS93では、前記「現光磁気ディスクへコピー済みファイル管理表」をもとにどこからどこまでのログファイルを光磁気ディスクにコピーしていたかを把握し、マスタハードディスク90の「保存済」ディレクトリや「削除待ち」ディレクトリの中の該当するログファイルを光磁気ディスクにコピーする。これにより、エラー発生した光磁気ディスクに記録していたログファイルと同一のものが新しい光磁気ディスクに復元する。
【0028】
ステップS94では、ログファイルをコピーした光磁気ディスクに対してライトアフターリードチェックを行う。
ステップS95では、ライトアフターリードチェックでエラーを検出したか否かを判定する。エラーを検出したならば上記ステップS91に戻ってステップS91〜ステップS95まで繰り返す。エラーを検出していないならばステップS96に進む。
【0029】
ステップS96では、エラーが発生した光磁気ディスクの交換が正常に終了したことを係員に通知する。この場合は、「エラー光磁気ディスク交換正常終了」のようなメッセージを前記係員操作・表示部11に表示する。さらに、ライトアフターリードチェックの結果を印字したレシートを発行する。この次の動作は、図2のステップS10に戻る。
【0030】
上記図2の処理は、毎日朝電源投入時に自動的に行われるが、図4に、緊急に本日の現時点までのログを光磁気ディスクに吸い上げる場合の動作のフローチャートを示す。
ステップT1では、係員が使用する自動取引装置100の各種のユーティリティ内の「ログ吸い上げ」を実行する。
【0031】
ステップT2では、本日の現時点までのログを、ログファイルとして光磁気ディスクにコピーする。このとき前記の暗号化やチェックを行う。更に、本光磁気ディスクは途中吸い上げの光磁気ディスクである旨の記録を光磁気ディスク自身に書き込む。そして、この光磁気ディスクにも電子署名を付ける。
上記ステップT2で光磁気ディスクへのコピーが正常に終わったらならばその結果を係員に通知する。このとき、コピーの結果を印字したレシートを発行するかまたは、「コピー正常終了」のようなメッセージを前記係員操作・表示部11に表示する。
【0032】
ステップT3では、光磁気ディスクの交換を要求する。このとき、例えば「光磁気ディスクの交換が必要」のようなメッセージを前記係員操作・表示部11に表示して係員が新しい光磁気ディスクをセットするまで待つ。
ステップT4では、係員がログファイルを吸い上げた光磁気ディスクを取り出し、新しい光磁気ディスクをセットする。
【0033】
ステップT5では、前記「現光磁気ディスクへコピー済みファイル管理表」をもとにどこからどこまでのログファイルを光磁気ディスクにコピーしていたかを把握し、マスタハードディスク90の「保存済」ディレクトリや「削除待ち」ディレクトリの中の該当するログファイルを光磁気ディスクにコピーする。これにより、エラーの発生した光磁気ディスクに記録していたログファイルと同一のものが新しい光磁気ディスクに復元する。
【0034】
ステップT6では、ログファイルをコピーした光磁気ディスクに対してライトアフターリードチェックを行う。
ステップT7では、ライトアフターリードチェックでエラーを検出したか否かを判定する。エラーを検出したならば上記ステップT3に戻ってステップT3〜ステップT7まで繰り返す。エラーを検出していないならばステップT8に進む。
【0035】
ステップT8では、ログファイルの吸い上げが正常に終了したことを係員に通知する。この場合は、「ログ吸い上げ正常終了」」のようなメッセージを前記係員操作・表示部11に表示する。さらに、ライトアフターリードチェックの結果を印字したレシートを発行する。
上記自動取引装置100によれば、取り引きの証拠となるロギングデータを光磁気ディスクに効率よく書き込むことができるため、人件費や紙ジャーナル費などを節約できると共に検索の操作性が向上する。また、同一のログファイルを2枚の光磁気ディスクに書き込むため、一方の光磁気ディスクからデータを読み取ることが不可能になっても他方の光磁気ディスクからデータを読み取ることができ、データの信頼性が向上する。
【0036】
上記実施形態では、ハードディスクの中のログファイルを光磁気ディスクに書き込むように説明したが、大量のデータを記録することが可能で、高信頼性かつ低コストであれば例えばCD−RやCD−RWや大容量FDなどの記録媒体を用いるようにしてもよい。なお、光磁気ディスク以外の記録媒体を利用する場合は、光磁気ディスクドライブ部75の代わりに、利用する記録媒体にデータを書き込むことができる構成を設ける。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の自動取引装置では、取り外しが可能な電子記録媒体にログファイルを書き込む。このため、人件費や紙ジャーナル費などを節約できると共に検索の操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の自動取引装置のブロック図である。
【図2】ログファイルを光磁気ディスクに書き込む場合にかかる動作のフローチャートである。
【図3】エラー光磁気ディスク交換処理にかかる動作のフローチャートである。
【図4】現時点でのログファイルを光磁気ディスクに書き込む場合にかかる動作のフローチャートである。
【符号の説明】
100 自動取引装置
10 顧客操作・表示部
11 係員操作・表示部
20 カード処理部
30 紙幣処理部
40 硬貨処理部
60 通帳処理部
70 レシート処理部
75 光磁気ディスクドライブ部
90 マスタハードディスク
91 スレーブハードディスク
Claims (8)
- 取引の履歴をログファイルとして記憶する記憶手段と、取り外しが可能な電子記録媒体にログファイルを書き込む記録媒体書込手段を有する自動取引装置において、
電子記録媒体に書き込みを行っていないログファイルを第1の状態のログファイル、電子記録媒体に1度目の書き込みを行ったログファイルを第2の状態のログファイル、第1の状態のログファイルとして前記記憶手段に記憶されてから一定期間が経過した第2の状態のログファイルを第3の状態のログファイルとして、これら各ログファイルを前記記憶手段に記憶させ、
所定のタイミングで前記第1の状態のログファイルと前記第3の状態のログファイルを前記記録媒体書込手段により同一の電子記録媒体に書き込むことを特徴とする自動取引装置。 - 自動取引装置の取引の履歴をログファイルとして該自動取引装置に設けられた記憶手段に記憶し、取り外しが可能な電子記録媒体に該自動取引装置に設けられた記録媒体書込手段でログファイルを書き込むログファイルの記録方法において、
電子記録媒体に書き込みを行っていないログファイルを第1の状態のログファイル、電子記録媒体に1度目の書き込みを行ったログファイルを第2の状態のログファイル、第1の状態のログファイルとして前記記憶手段に記憶されてから第1の期間を経過した第2の状態のログファイルを第3のログファイルとして、これら各ログファイルを前記記憶手段に記憶させ、
所定のタイミングで前記第1の状態のログファイルと前記第3の状態のログファイルを前記記録媒体書込手段により同一の電子記録媒体に書き込むことを特徴とするログファイルの記録方法。 - 請求項1において、
前記所定のタイミングは自動取引装置の電源投入時、電源終了処理時、所定の時刻のいずれかとすることを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1または請求項3において、
電子記録媒体に書き込んだ第3の状態のログファイルを第4の状態のログファイルとして記憶手段に記憶し、電子記録媒体への前記第1の状態のログファイルと第3の状態のログファイルの書き込み時に、前記記憶手段に記憶されてから前記第1の期間より長い第2の期間を経過した第4の状態のログファイルを前記記憶手段から削除することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1、請求項3、または請求項4において、
前記記憶手段として第1の記憶手段と第2の記憶手段を備え、
該第1の記憶手段と第2の記憶手段に同一内容のログファイルを日付を入れて記憶させ、
電子記憶媒体へのログファイルの書き込み時にそれぞれ同一日付の第1の状態のログファイル、同一日付の第3の状態のログファイルを前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段から選定して、前記第1の記憶手段から選定した前記ログファイルと前記第2の記憶手段から選定した前記ログファイルとの同一性を確認し、同一性が認められた場合、第1の状態のログファイルと第3の状態のログファイルを前記記録媒体書込手段により前記電子記憶媒体に書き込むことを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1、請求項3乃至請求項5のいずれか1項において、
現在セットされている電子記録媒体に既に書き込んであるログファイルを示す管理情報を前記記憶手段に記録しておき、
現在セットされている電子記録媒体にログファイルを書き込むときにエラーが発生した場合は、そのエラーが発生した電子記録媒体に変えてセットされた新規の電子記録媒体に、前記管理情報をもとにエラーが発生した電子記録媒体書き込まれていたすべてのログファイルと同一のログファイルを前記記録媒体書込手段により書き込むことを特徴とする自動取引装置。 - 請求項6において、
本日の現時点までの取引履歴のログファイルの書き込みを指示する手段を備え、
該手段により書込みが指示された場合は、現在セットされている電子記録媒体に本日の現時点までの取引履歴のログファイルを前記記録媒体書込手段により書き込み、
書み込み終了後、前記電子記録媒体と交換にセットされた新規の電子記録媒体に、前記管理情報をもとに交換前の電子記録媒体書き込まれていたすべてのログファイルと同一のログファイルを書き込むことを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1、請求項3乃至請求項7のいずれか1項において、
電子記録媒体に電子署名を付加することを特徴とする自動取引装置。
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