JP3757876B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内機内部に発生するカビ等の菌類の生長を抑制することができる空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、室内機の室内送風機等の表面に発生しやすいカビの抑制に有効な空気調和機としては、例えば特開2000−213795号公報に示されている。
【0003】
以下、従来の形態について、図面を参照しながら説明する。図11は従来の空気調和機の冷凍サイクル図である。図12は従来の制御方法を説明するためのグラフである。
【0004】
図11において、圧縮機104、アキュムレータ109、四方弁105、室外ファン111を付設した室外熱交換器106と弁開度を電気的に制御可能な電動膨張弁107を有する室外機103と、室内ファン112を付設した室内熱交換器108を有する室内機102を接続して冷媒循環回路を構成している。また、室内機102には室内熱交換器108の温度を検出する室内配管温度センサー114が設けられている。
【0005】
次に、従来のカビ抑制制御として特開2000−213795号公報に記載されている例について説明する。
【0006】
リモコン等の操作手段からの指示により減菌モードに入る。
【0007】
減菌モードは、室内機102の室内熱交換器108を凝縮器として機能させて、少なくとも室内機2内をカビ・ダニなどの菌類の生育可能温度以上に上昇させる運転モードであり、室内機102内部の菌類の減菌とドレン水等の水分の蒸発促進を行うものである。これによって、室内機102内部の菌類は全て死滅するかあるいは数が減少し、また生育に必要な水分も減少するので、室内機102内部での菌類の繁殖を抑制できる。
【0008】
具体的に減菌モードの運転は、室内機102の室内熱交換器108の凝縮温度を50℃以上、好ましくは60℃以上となるように暖房運転と同じサイクルで行う。但し、室内ファン112は冷暖房運転時の最小風速以下の風速、いわゆる超微風速となるように制御される。また圧縮機104の目標運転周波数(N0)を、運転可能な上限値に設定しておき、室内熱交換器8の熱交温度DCがなるべく高くなるようにする。タイマ(T0)を60分にセットし、タイマオーバになるまで減菌モードを継続する。
【0009】
次に、熱交温度DCを60℃付近で保つための圧縮機104の制御方法を説明する。図12は、制御方法を説明するためのグラフである。この制御方法では、特に圧縮機104を保護するために熱交温度DCに基づいて圧縮機104の運転周波数の垂下を適宜行いながら、熱交温度DCを60℃付近に保つために、図12に示す温度領域に従って運転周波数を制御する。
【0010】
まず、減菌モードの運転開始時においては、運転周波数を上記目標運転周波数(N0)に設定して起動する。そして、熱交温度DCが「停止域」(67℃以上)まで上昇すると、圧縮機104などを保護するため、一旦圧縮機104を停止し、一定時間(例えば、3分間)後に、再起動させる。尚、再起動のときは、前回の起動時に設定した運転周波数からαHzだけ低い運転周波数に設定して運転を行う。即ち、1回目の再起動であればN0−αであり、2回目の再起動であればN0−2αというような具合である。
【0011】
また、熱交温度DCが「垂下域」にあるときは、時間(T1)(例えば、30秒)毎に運転周波数を(dN1)(例えば、4Hz)ずつ垂下させる。「垂下域」とは、熱交温度DCが上昇しているときは65℃以上67℃未満であり、下降しているときは63℃以上67℃未満である。
【0012】
熱交温度DCが「無変化域」にあるときは、現在の運転周波数を維持する。「無変化域」とは、熱交温度DCが上昇しているときは63℃以上65℃未満であり、下降しているときは61℃以上63℃未満である。
【0013】
熱交温度DCが「アップ域」にあるときは、時間(T2)(例えば、90秒)毎に運転周波数を(dN2)(例えば、2Hz)ずつ上昇させる。この「アップ域」では、起動時に設定した運転可能な上限値(N0)(あるいはN0−αなど)まで上昇させることができる。「アップ域」とは、熱交温度DCが上昇しているときは61℃以上63℃未満であり、下降しているときは59℃以上61℃未満である。
【0014】
熱交温度DCが「復帰域」にあるときは、運転周波数を起動時に設定した運転可能な上限値(N0)(あるいはN0−αなど)にする。「復帰域」とは、熱交温度DCが上昇しているときは61℃未満であり、下降しているときは59℃未満である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の従来制御では50℃以上という高温を維持するために、保護制御により停止した圧縮機を所定時間になるまで何度も再起動することで、外気温度が35℃近くになる夏場には圧縮機への負荷が非常に大きなものになる。また菌類の生育可能温度以上に室内機内部の温度を上昇させてしまうため、弱い菌類は死滅するが強い菌類が残って増殖することになる。その結果、暖房によるカビ抑制効果が薄れてしまうといった課題があった。
【0016】
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、外気温度が高い夏場でも圧縮機への負荷を軽減するとともに、菌類を死滅させるのではなく菌類にヒートショックを与えて、菌類の生長を抑制するため一部の強い菌類のみを増殖させることなく一様に抑制効果を発揮できる空気調和機を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、室内熱交換器を凝縮器として機能させて暖房運転を行い、室内機内部を一定温度以上に上昇させ一定時間後に暖房運転を停止する加温モードと、加温モード終了後に風向変更羽根を閉じて吹出口を閉塞または閉塞に近い状態に保ったまま運転停止状態を一定時間維持する保温モードからなる内部乾燥運転を実行する運転制御手段を備えたことを特徴とする。
【0018】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の加温モードにおいて暖房運転終了条件を前記圧縮機の保護制御により圧縮機が停止するまでとしたことを特徴とする。
【0019】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2記載の空気調和機の保温モードにおいて室外機の保護制御により圧縮機が停止することで加温モードが終了した場合は加温モードの開始から圧縮機が停止するまでの時間によって保温モードの継続時間を可変するようにしたことを特徴とする。
【0020】
また、請求項4に記載の発明は、内部乾燥運転に加温モードの前に室内送風機のみを一定時間運転する送風モードを加えたことを特徴とする。
【0021】
また、請求項5に記載の発明は、内部乾燥運転に保温モード終了後に室内送風機のみを一定時間運転する冷却モードを加えたことを特徴とする。
【0022】
また、請求項6に記載の発明は、空気調和機の運転停止中に請求項1〜請求項5記載の前記内部乾燥運転を行った場合は前記内部乾燥運転終了後に元の運転停止状態に戻し、また通常運転中に請求項1〜請求項5記載の内部乾燥運転を行った場合は一旦通常運転を中断して内部乾燥運転を所定時間行い、内部乾燥運転終了後に元の通常運転に戻すようにしたことを特徴とする。
【0023】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項5記載の内部乾燥運転中にリモコン等の制御装置から運転切換や運転停止などの信号を受信した場合は内部乾燥運転終了後にその命令を反映させるようにしたことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明にかかる空気調和機の冷凍サイクル図の1例である。
【0025】
図1において、圧縮機4、アキュムレータ9、四方弁5、室外ファン11を付設した室外熱交換器6と弁開度を電気的に制御可能な電動膨張弁7を有する室外機3と、室内ファン12を付設した室内熱交換器8を有する室内機2を接続して冷媒循環回路を構成している。また、室内機2には室内熱交換器8の温度を検出する室内配管温度センサー14と、室内機2が設置されている部屋の室温を検地する室内温度センサー16が設けられている。室外機3には室外熱交換器6の温度を検出する室外配管温度センサー13と、外気温度を検地する外気温度センサー15が設けられている。
【0026】
冷房設定時には、圧縮機4により高温高圧に圧縮された冷媒ガスは、四方弁5により室外熱交換器6に送られ、室外ファン11により室外空気と熱交換して冷却され、電動膨張弁7により減圧液化し、室内熱交換器8と室内ファン12により室内空気より熱を奪い室内を冷房しガス化し、四方弁5からアキュムレータ9、圧縮機4の吸入側に戻る回路を循環している。
【0027】
暖房設定時には、圧縮機4により高温高圧に圧縮された冷媒ガスは、四方弁5により切換えられて室内熱交換器8に送られ、室内ファン12により室内空気と熱交換して室内を暖房し、冷却された冷媒ガスは電動膨張弁7により減圧液化され、室外熱交換器6と室外ファン11により室外空気より熱を奪いガス化し、四方弁5からアキュムレータ9、圧縮機4の吸入側に戻る回路を循環するようにしている。
【0028】
図2は、本発明の実施の形態における空気調和機の制御方法を採用した室内機の概略縦断面図を示しており、室内機2の本体上部及び前部には吸込口21が形成されるとともに、本体下部には吹出口22が形成されている。
【0029】
また、吸込口21と吹出口22とを連通する風回路には室内熱交換器8と室内ファン12が設けられており、室内ファン12はファンモータ(図示せず)と連結されており、自在に回転数を可変できる。また吹出口22には風向変更羽根20が設けられており、風向変更羽根20はステッピングモータ(図示せず)と連結されており、揺動自在に角度を変更できる。室内配管温度センサー14は、下方に配置された室内熱交換器8の冷媒配管に当接した状態で取り付けられており、室内温度センサー16(図示せず)は本体前部に隣接して配置されている。
【0030】
次に、実施の形態1の制御について説明する。
【0031】
ここで、1日1回、40℃以上の雰囲気を最短で5分間、好ましくは10分以上維持することでカビの生長を抑制することで可能であることが共同発明者により確認されており、従来のようにカビを死滅させるために必要な温度60℃以上に室内機内部を加熱する必要がないことが分かっている。
【0032】
そこで実施の形態1の加温モードと保温モードからなる内部乾燥運転はカビが繁殖しやすい室内ファン12の周りから吹出口22の近傍までの室内機内部をカビの生長が抑制される温度40℃以上を10分以上維持できるようにしている。
【0033】
図3のフローチャートを参照してその動きを説明する。
【0034】
リモコンから内部乾燥予約が送信され(ステップS01)、室内機2がそれを受信し、
室内機2内部に内臓された時計が内部乾燥運転開始時刻になるまで待つ(ステップS02)。内臓された時計が内部乾燥運転開始時刻になると内部乾燥運転を開始する(ステップS03)。
【0035】
内部乾燥運転を開始する前に圧縮機4が動いていた場合は圧縮機再起動の3分待ちに入り、内部乾燥運転を開始する前に圧縮機4が停止していた場合はそのまま次のステップに移る(ステップS04)。
【0036】
加温モードに入ると、風向変更羽根20を水平にし、室内ファン12の回転数を低くし風量を微風にすることでなるべく人に暖かい風が当たらないようにしながら暖房運転を行う(ステップS05)。
【0037】
このとき圧縮機周波数は外気温度センサー15が検知した外気温度に応じて決定される。加温モードは室内機2内部を40℃以上に加温するだけでよいので、外気温度に応じた低い周波数で運転するだけでよく圧縮機4への負荷を軽減することができる。乾燥運転開始後20分が経過するまで加温モードを続け、経過したら保温モードに移行する(ステップS06)。
【0038】
保温モードに入ると暖房運転を停止し風向変更羽根20を閉めて吹出口22を閉塞する(または閉塞に近い状態にする)(ステップS07)。保温モードに入ってからt_keep分(例えば10分)経過したら(ステップS08)、内部乾燥運転を終了させる(ステップS09)。
保温モードは加温モードだけで40℃以上の雰囲気を10分間維持できなかったときでも室内機2内部の熱を逃がさないようにすることで40℃以上の雰囲気を維持し、加温モードと保温モード合わせて10分以上とすることができる。
【0039】
上記内部乾燥運転によれば室内外温度によらず40℃以上の雰囲気を10分以上維持することができる。
(実施の形態2)
また図4のフローチャートに示す実施の形態2のように加温モードから保温モードに移る条件を内部乾燥運転開始後20分経過(ステップS06)の他に、圧縮機保護制御により圧縮機4が停止した場合(ステップS21)という条件を付け加えることで、外気温度が35℃以上、室内温度が30℃近くというような高負荷状態で圧縮機4が高圧保護制御により停止した場合の再起動をやめ、更に圧縮機4の負担を軽減することができる。
【0040】
その他の説明は実施の形態1と同じステップ番号を付けることにより省略する。
(実施の形態3)
また図5のフローチャートに示す実施の形態3のように内部乾燥運転開始後20分経過して加温モードから保温モードに移ったか(ステップS06)、圧縮機4の保護制御によりモードが移ったか(ステップS21)により保温モードの継続時間を変更する(ステップS31とS32)ことでより確実に40℃以上の雰囲気を10分以上維持することができるようになる。
【0041】
また内部乾燥運転開始後20分経過して加温モードから保温モードに移った場合の保温モード継続時間を短くすることができ、快適性を損なわないようにすることができる。
【0042】
その他の説明は実施の形態1および2と同じステップ番号を付けることにより省略する。
(実施の形態4)
また図6のフローチャートに示す実施の形態4のように内部乾燥運転開始(ステップS03)の後に風向変更羽根20を水平にし室内ファン12を低速回転させ風量を微風で送風運転をする送風モードを入れ(ステップS41)、送風モードを20分間行う(ステップS42)ことで、内部乾燥運転開始前に冷房運転やドライ運転をしていた場合に溜まった結露水が加温モードで暖房運転された際に一気に室内へ最蒸発するのを抑えることができ、快適性を損なわないようにすることができる。
【0043】
その他の説明は実施の形態1〜3と同じステップ番号を付けることにより省略する。
(実施の形態5)
また図7のフローチャートに示す実施の形態5のように保温モード終了後に(ステップS08)、風向変更羽根20を水平にし室内ファン12を低速回転させ風量を微風で送風運転をする冷却モードを入れ(ステップS51)、冷却モードを3分間行う(ステップS52)ことで、40℃以上に温められた室内機2内部を室内温度まで冷やしてから内部乾燥運転を終了することで、次に、冷房運転やドライ運転で立ち上がった際のきしみ音の発生を抑えることができる。
【0044】
その他の説明は実施の形態1〜4と同じステップ番号を付けることにより省略する。
(実施の形態6)
また図8のフローチャートに示す実施の形態6のように内部乾燥運転を開始する前に冷房運転中(ステップS61)だった場合、内部乾燥運転開始時刻になったら(ステップS02)、現在の運転状況(運転中/停止中、運転モード、設定温度、ファン速、風向)を記憶させてから(ステップS62)、冷房運転を停止させる(ステップS63)。
【0045】
そして内部乾燥運転が終了した後(ステップS09)、内部乾燥運転開始前の運転状況(冷房運転)に復帰させる(ステップS64)。
【0046】
図8のフローチャートでは冷房運転中(ステップS61)にリモコンから室内機2に内部乾燥予約を送信しているが(ステップS01)、これは停止中に内部乾燥を予約した後に冷房運転を行っても以降同様の動きをする。
【0047】
また図8のフローチャートでは内部乾燥運転前が冷房運転中だった場合について説明したが、これがドライ運転、暖房運転、送風運転、停止中であっても同様である。
【0048】
その他の説明は実施の形態1〜5と同じステップ番号を付けることにより省略する。
(実施の形態7)
また図9および図10のフローチャートに示す実施の形態7のように内部乾燥運転中にリモコンからの信号を受信した場合の処理について説明する。
【0049】
内部乾燥運転中にリモコンから信号(例えば運転/停止=運転、運転モード=ドライ、設定温度=25℃、ファン速=自動、風向=自動)が送信され、それを室内機2が受信すると(ステップS71)、内部乾燥運転中の処理をいったん中止し、ステップS62で記憶した運転状況記憶データを変更する(ステップS72)。その後、途中で中止した内部乾燥運転の処理に戻る。これは内部乾燥運転中ならば何度行われても同様の処理を行う。
【0050】
そして、内部乾燥運転終了後(ステップS09)リモコンから送信された信号が反映される(この場合は運転/停止=運転、運転モード=ドライ、設定温度=25℃、ファン速=自動、風向=自動)(ステップS64)。
【0051】
上記例では運転モード、ファン速を同時に変更しているが、運転/停止だけや設定温度だけといった1つの変更でも同様に行われる。
【0052】
これにより内部乾燥運転を完遂しつつ、ユーザーの希望(リモコン操作)にも答えることができる。
【0053】
その他の説明は実施の形態1〜6と同じステップ番号を付けることにより省略する。
【0054】
なお、上記実施の形態は、1台の室外機に1台の室内機を接続した場合を例にとり説明したが、本発明の空気調和機における室内機の台数は必ずしも1台に限定されるものではなく、室内機が2台以上の場合でも同様の考え方に基づいて同じ制御方式によりシステムを制御することができ、同様の効果を得ることができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0056】
請求項1に記載の本発明によれば、風向変更羽根を水平にし、微風で一定時間暖房運転をする加温モードと暖房運転を停止し風向変更羽根を閉めて吹出口を一定時間閉塞する(または閉塞に近い状態にする)保温モードからなる内部乾燥運転をすることにより、室内機内部を40℃以上で10分以上に維持することができ、一様にカビの生長を抑制できると同時に圧縮機への負担を軽減することができる。
【0057】
また、請求項2に記載の本発明によれば、加温モードから保温モードに移る条件に圧縮機保護制御により圧縮機が停止した場合を付け加えることで、更に圧縮機の負担を軽減することができる。
【0058】
また、請求項3に記載の本発明によれば、加温モードから保温モードへの移り方により保温モード継続時間を変更することでより確実に40℃以上の雰囲気を10分以上維持することができるようになる。また内部乾燥運転開始後20分経過して加温モードから保温モードに移った場合の保温モード継続時間を短くすることができ、快適性を損なわないようにすることができる。
【0059】
また、請求項4に記載の本発明によれば、内部乾燥運転開始後すぐに風向変更羽根を水平にし微風で一定時間送風運転をする送風モードを入れることで、内部乾燥運転開始前に冷房運転やドライ運転をしていた場合に溜まった結露水が加温モードで暖房運転された際に一気に室内へ最蒸発するのを抑えることができ、快適性を損なわないようにすることができる。
【0060】
また、請求項5に記載の本発明によれば、保温モード終了後に風向変更羽根を水平にし微風で一定時間送風運転をする冷却モードを行うことで、40℃以上に温められた室内機2内部を室内温度まで冷やしてから内部乾燥運転を終了できるため、次に、冷房運転やドライ運転で立ち上がった際のきしみ音の発生を抑えることができる。
【0061】
また、請求項6に記載の本発明によれば、現在の運転状況を記憶させてから内部乾燥運転を開始するため終了後自動的に元の運転状態に戻すことができ、ユーザーの操作のわずらわしさを省略できる。
【0062】
また、請求項7に記載の本発明によれば、内部乾燥運転中におけるリモコン操作を内部乾燥運転終了後に反映させることで、内部乾燥運転を完遂しつつ、ユーザーの希望(リモコン操作)にも応えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における空気調和機の冷凍サイクル図
【図2】同空気調和機の室内機の断面図
【図3】本発明の実施の形態1にかかる空気調和機の制御を示すフローチャート
【図4】本発明の実施の形態2にかかる空気調和機の制御を示すフローチャート
【図5】本発明の実施の形態3にかかる空気調和機の制御を示すフローチャート
【図6】本発明の実施の形態4にかかる空気調和機の制御を示すフローチャート
【図7】本発明の実施の形態5にかかる空気調和機の制御を示すフローチャート
【図8】本発明の実施の形態6にかかる空気調和機の制御を示すフローチャート
【図9】本発明の実施の形態7にかかる空気調和機の制御を示すフローチャート
【図10】同空気調和機の制御を示すフローチャート
【図11】従来の空気調和機の冷凍サイクル図
【図12】従来の空気調和機の制御の説明図
【符号の説明】
2 室内機
3 室外機
4 圧縮機
5 四方弁
6 室外熱交換器
7 電動膨張弁
8 室内熱交換器
9 アキュムレータ
11 室外ファン
12 室内ファン
13 室外配管温度センサー
14 室内配管温度センサー
15 外気温度センサー
16 室内温度センサー
20 風向変更羽根
21 吸込口
22 吹出口
Claims (7)
- 圧縮機と、冷房運転と暖房運転の冷凍サイクルを切り換えるための機構と、室外熱交換器と、前記室外熱交換器に空気を流通させるための室外送風機と、減圧器とを有する1台の室外機と、吸込口から吹出口に至る風回路内部に室内熱交換器と、前記室内熱交換器に空気を流通させる室内送風機を配置し、前記吹出口に前記室内送風機から送り出される空気の風向を変更する風向変更羽根と、前記室内熱交換器の温度を検出する配管温度検出手段とを有する少なくとも1台の室内機とからなる空気調和機において、前記室内熱交換器を凝縮器として機能させて暖房運転を行い、前記室内機内部を一定温度以上に上昇させ一定時間後に暖房運転を停止する加温モードと、前記加温モード終了後に前記風向変更羽根を閉じて吹出口を閉塞または閉塞に近い状態に保ったまま運転停止状態を一定時間維持する保温モードからなる内部乾燥運転を実行する運転制御手段を備えることを特徴とする空気調和機。
- 加温モードにおいて暖房運転終了条件を圧縮機の保護制御により圧縮機が停止するまでとすることを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
- 保温モードにおいて室外機の保護制御により圧縮機が停止することで加温モードが終了した場合は前記加温モードの開始から前記圧縮機が停止するまでの時間によって保温モードの継続時間を可変することを特徴とする請求項2記載の空気調和機。
- 内部乾燥運転に加温モードの前に室内送風機のみを一定時間運転する送風モードを加えたことを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の空気調和機。
- 内部乾燥運転に保温モード終了後に室内送風機のみを一定時間運転する冷却モードを加えたことを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の空気調和機。
- 空気調和機の運転停止中に内部乾燥運転を行った場合は前記内部乾燥運転終了後に元の運転停止状態に戻し、また通常運転中に前記内部乾燥運転を行った場合は一旦通常運転を中断して前記内部乾燥運転を所定時間行い前記内部乾燥運転終了後に元の通常運転に戻すことを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の空気調和機。
- 内部乾燥運転中にリモコン等の制御装置から運転切換や運転停止などの信号を受信した場合は内部乾燥運転終了後にその命令を反映させることを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の空気調和機。
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