JP3894146B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2321/00Details or arrangements for defrosting; Preventing frosting; Removing condensed or defrost water, not provided for in other groups of this subclass
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    • F25D2321/1412Removal by evaporation using condenser heat or heat of desuperheaters

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  • Removal Of Water From Condensation And Defrosting (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍サイクルを行って庫内を冷却する冷蔵庫に関し、特に蒸発器で生じるドレン水の処理に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、冷凍サイクルを行う冷蔵庫が広く知られている。この種の冷蔵庫では、庫内空気が蒸発器で冷媒と熱交換して冷却され、その際に庫内空気中の水分が凝縮してドレン水が生じる。このため、上記冷蔵庫では、蒸発器で生じたドレン水の処理が必要となる。
【0003】
一般に、ドレン水の処理方法としては、蒸発器で生じたドレン水をドレンパンに受けて庫外へ排出することが考えられる。ただ、冷蔵庫は屋内に設置されることが多く、生じたドレン水を庫外へ排水できないケースもあり得る。
【0004】
そこで、特許文献1では、圧縮機の吐出ガス冷媒を利用したドレン水の処理を行っている。具体的に、特許文献1の冷蔵庫では、吐出ガス冷媒の流れる冷媒管をドレンパン内に配置している。そして、ドレンパンに溜まったドレン水を高温の吐出ガス冷媒で加熱して蒸発させ、ドレン水を庫外へ排水することなく処理している。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−52465号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示されているように吐出ガス冷媒だけでドレン水を処理しようとすると、圧縮機の運転中しかドレン水の処理を行うことができないという問題があった。
【0007】
つまり、一般的に、冷蔵庫では、庫内温度が所定の範囲内に保たれるように圧縮機の運転を制御する場合が多い。例えば、庫内温度を一定に保つべく、圧縮機を起動したり停止させたりする運転制御が行われる。この場合、生じたドレン水の全てを圧縮機の運転中に蒸発させることができなければ、庫内温度が目標に達して圧縮機が停止した後も、蒸発しきれなかったドレン水がドレンパンに残留する。そして、再び圧縮機が起動してドレン水が発生し始めると、新たに生じたドレン水が残留したドレン水に追加され、ドレン水が庫内に溢れ出すといったトラブルのおそれがあった。
【0008】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、圧縮機の運転状態に拘わらずドレン水を蒸発させるための手段を講じ、ドレン水を確実に処理して冷蔵庫の信頼性を向上させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、冷蔵庫を対象としている。そして、圧縮機(41)、凝縮器(42)、膨張機構(43)、及び蒸発器(44)が設けられて冷凍サイクルを行う冷媒回路(40)と、庫外ファン(38)が設置されて該庫外ファン(38)により吸引された庫外空気が流通する庫外空気通路(35)と、上記庫外空気通路(35)に設置されて上記蒸発器(44)で生じたドレン水が導入される水受け皿(62)と、上記冷媒回路(40)を流れる高温冷媒によって上記水受け皿(62)のドレン水を加熱する加熱用部材(52)と、庫内温度が所定の目標範囲内に保たれるように上記圧縮機( 41 )の起動と停止を交互に行う温度制御手段( 71 )と、庫内温度が上記目標範囲を超えた後は上記温度制御手段( 71 )により運転制御される圧縮機( 41 )の状態に関係なく所定の基準条件が成立するまで庫外ファン( 38 )を最大風量で運転する風量制御手段( 72 )とを備え、上記風量制御手段( 72 )は、上記目標範囲の上限値以上に設定された基準温度を庫内温度が上回った時から数え始めた上記圧縮機( 41 )の起動回数又は停止回数が所定の基準値に達することを基準条件としているものである。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載の冷蔵庫において、凝縮器(42)は、庫外空気通路(35)に配置されて冷媒を庫外空気と熱交換させるように構成され、水受け皿(62)は、上記庫外空気通路(35)における凝縮器(42)の下流に配置されるものである。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1に記載の冷蔵庫において、風量制御手段(72)は、基準条件が成立してから庫内温度が目標範囲を超えるまでの間は圧縮機(41)の運転中にだけ庫外ファン(38)を運転するように構成されるものである。
【0012】
請求項4の発明は、請求項3に記載の冷蔵庫において、凝縮器(42)は、庫外空気通路(35)に配置されて冷媒を庫外空気と熱交換させるように構成され、風量制御手段(72)は、基準条件が成立してから庫内温度が目標範囲を超えるまでの間に庫外ファン(38)を運転する際に、凝縮器(42)から出た高温冷媒の温度に基づいて上記庫外ファン(38)の風量を調節する風量制御を行うように構成されるものである。
【0013】
請求項5の発明は、請求項4に記載の冷蔵庫において、風量制御手段(72)は、凝縮器(42)から出た高温冷媒の温度が所定の基準温度未満であれば庫外ファン(38)の風量を最大風量よりも小さく設定し、凝縮器(42)から出た高温冷媒の温度が上記基準温度以上であれば庫外ファン(38)の風量を最大に設定する動作を風量制御として行うように構成されるものである。
【0014】
−作用−
請求項1の発明では、冷媒回路(40)が冷蔵庫(10)に設けられる。圧縮機(41)を運転すると、冷媒回路(40)で冷媒が循環して冷凍サイクルが行われる。冷媒回路(40)の蒸発器(44)では庫内空気が冷却され、その際にドレン水が生成する。生成したドレン水は、水受け皿(62)へ送られる。水受け皿(62)のドレン水は、庫外空気通路(35)を流れる庫外空気により加熱されて蒸発する。この庫外空気によるドレン水の蒸散は、圧縮機(41)が運転されているか否かに拘わらず行われる。また、圧縮機(41)の運転中であれば、加熱用部材(52)が高温冷媒によってドレン水を加熱し、この高温冷媒を利用した加熱によってもドレン水の蒸散が行われる。
【0015】
また、請求項1の発明では、圧縮機(41)の運転状態が温度制御手段(71)によって制御される。この温度制御手段(71)は、庫内温度が目標範囲内に保たれるように、例えば圧縮機(41)の発停や容量調節を行う。また、この発明では、庫外ファン(38)の運転状態が風量制御手段(72)によって制御される。例えば冷蔵庫(10)の扉が開かれて庫内温度が目標範囲の上限を上回ると、それから基準条件が成立するまでの間は、風量制御手段(72)が庫外ファン(38)を最大風量で運転する。その際、風量制御手段(72)は、圧縮機(41)の状態、即ち圧縮機(41)の容量や圧縮機(41)が運転されているか否かに拘わらず、庫外ファン(38)を最大風量に保つ。
【0016】
ここで、庫内温度が目標範囲を超えた状態では、庫内空気の露点温度と蒸発器(44)での冷媒蒸発温度の差が大きくなっている。このため、庫内温度が目標範囲を超えてから暫くの間は、ドレン水の発生量が多くなる。そこで、このようにドレン水の発生量が多いと推測される場合、この発明の風量制御手段(72)は、庫外ファン(38)を最大風量で運転し続ける。そして、庫外空気通路(35)における庫外空気の流量を最大に保ち、水受け皿(62)に溜まったドレン水の蒸発を促進させる。
【0017】
また、請求項1の発明では、温度制御手段(71)が庫内温度に応じて圧縮機(41)を起動したり停止させたりする。つまり、この発明の温度制御手段(71)は、圧縮機(41)に対していわゆるオンオフ制御を行う。一方、庫内温度が上記目標範囲を超えた後において、この発明の風量制御手段(72)は、温度制御手段(71)により行われる圧縮機(41)の起動又は停止の回数を、庫内温度が所定の基準温度を上回った時から数え始める。そして、風量制御手段(72)は、圧縮機(41)の起動回数又は停止回数が所定の基準値に達するまで、庫外ファン(38)を最大風量で運転し続ける。
【0018】
ここで、貯蔵物の出し入れ等で庫内温度が上昇した後、再び庫内温度が所定範囲に落ち着くまでに生じるドレン水の量は、夏季等の冷却負荷の大きい運転条件ほど多くなる。一方、貯蔵物の出し入れ等で庫内温度が上昇した後、再び庫内温度が所定範囲に落ち着くまでにおける圧縮機(41)の起動や停止の時間間隔は、冷却負荷の大きい運転条件ほど長くなる。そこで、この発明の風量制御手段(72)は、圧縮機(41)の起動回数又は停止回数が所定の基準値に達するまで庫外ファン(38)を最大風量に保持することとし、ドレン水の生成量が多いと推測される場合ほど庫外ファン(38)が最大風量に保持される時間を長くしている。
【0019】
請求項2の発明では、凝縮器(42)で冷媒と熱交換した庫外空気が水受け皿(62)のドレン水と接触する。つまり、圧縮機(41)の運転中において、水受け皿(62)に溜まったドレン水は、冷媒から吸熱して温度上昇した庫外空気と接触し、この庫外空気により加熱されて蒸発する。
【0020】
請求項3の発明では、基準条件が一旦成立した後に庫内温度が再び目標範囲を上回るまでの間、圧縮機(41)の運転中にだけ風量制御手段(72)が庫外ファン(38)を運転する。つまり、基準条件が成立して庫内温度の変動が落ち着いてくると、ドレン水の生成量は少なくなる。そこで、このような状態では、圧縮機(41)が運転されている間だけ、風量制御手段(72)が庫外ファン(38)を運転する。
【0021】
請求項4の発明では、基準条件が一旦成立した後に庫内温度が再び目標範囲を上回るまでの間、風量制御手段(72)は、庫外ファン(38)に対して風量制御を行う。具体的に、風量制御手段(72)は、凝縮器(42)から出た高温冷媒の温度に基づいて庫外ファン(38)の風量を調節する。例えば、風量制御手段(72)は、高温冷媒の温度が高すぎると庫外ファン(38)の風量を増やし、高温冷媒の温度がさほど高くなければ庫外ファン(38)の風量を低く抑える。
【0022】
請求項5の発明では、風量制御手段(72)が次のような風量制御を行う。つまり、凝縮器(42)から出た高温冷媒の温度が基準温度未満であれば、風量制御手段(72)が庫外ファン(38)の風量を最大風量よりも小さくする。また、凝縮器(42)から出た高温冷媒の温度が基準温度以上であれば、風量制御手段(72)が庫外ファン(38)の風量を最大に設定し、凝縮器(42)で冷媒と熱交換する庫外空気の量を充分に確保する。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0024】
本実施形態は、本発明に係る冷蔵庫により構成された保冷庫(10)である。この保冷庫(10)は、主として玄米や野菜などの貯蔵を目的とするものであり、例えば農家の納屋の中に設置される。
【0025】
《保冷庫の全体構成》
図1に示すように、上記保冷庫(10)は、収納ユニット(15)と冷凍機ユニット(20)とを備えている。
【0026】
上記収納ユニット(15)は、高さ1.5m程度の直方体形の箱状に形成されている。収納ユニット(15)の前面には、左右に開くドア(16)が設けられている。この収納ユニット(15)は、その内部が庫内空間となっており、この庫内空間に玄米等の貯蔵物が収納される。
【0027】
上記冷凍機ユニット(20)は、収納ユニット(15)の天板(17)の上に載置されている。この冷凍機ユニット(20)は、直方体状のケーシング(21)を備えている。このケーシング(21)は、高さ250mm程度の横長に形成されている。ケーシング(21)の前面には、操作パネル(22)が取り付けられている。この操作パネル(22)には、図示しないが、各種の操作スイッチや庫内温度の表示部などが設けられている。
【0028】
上記冷凍機ユニット(20)の構成について、図2及び図3を参照しながら説明する。なお、ここでの説明における「右」,「左」,「前」,「後」は、何れも冷凍機ユニット(20)を前面側から見た場合のものである。
【0029】
上記冷凍機ユニット(20)のケーシング(21)は、その底部に底フレーム(25)が配置されている。また、ケーシング(21)の内部には、断熱部材(24)と電装品箱(23)とが収納されている。断熱部材(24)は、中空のドーム状に形成された発泡スチロール製の部材であって、ケーシング(21)の右側面寄りに配置されている。ドーム状の断熱部材(24)は、その内部が庫内空気通路(30)となっている。この庫内空気通路(30)は、収納ユニット(15)の天板(17)を貫通する庫内吸込口(31)及び庫内吹出口(32)により、収納ユニット(15)内の庫内空間と連通している。一方、電装品箱(23)は、電源ユニットやプリント基板等が収納された直方体の箱であって、ケーシング(21)の背面に沿って断熱部材(24)の後側に配置されている。
【0030】
上記ケーシング(21)の内部空間は、その概ね右半分が断熱部材(24)と電装品箱(23)とによって占められ、その概ね左半分が庫外空気通路(35)となっている。また、ケーシング(21)は、その左側面の前面寄りに庫外吸込口(36)が開口し、その背面の左寄りに庫外吹出口(37)が開口している。そして、庫外空気通路(35)は、庫外吸込口(36)及び庫外吹出口(37)によってケーシング(21)の外部と連通している。
【0031】
上記冷凍機ユニット(20)のケーシング(21)内には、冷媒回路(40)が設けられている。この冷媒回路(40)は、圧縮機(41)と、凝縮器(42)と、膨張機構であるキャピラリチューブ(43)と、蒸発器(44)と、アキュームレータ(45)とを順に配管接続して構成された閉回路であって、内部に冷媒が充填されている。
【0032】
具体的に、この冷媒回路(40)において、圧縮機(41)の吐出側は、吐出配管(51)を介して凝縮器(42)の入口端に接続されている。吐出配管(51)の中ほどの部分は、蛇行した形状の蛇行部(52)を構成している。この蛇行部(52)については後述する。凝縮器(42)の出口端から延びる高圧液管(53)には、キャピラリチューブ(43)の一端が接続されている。このキャピラリチューブ(43)の他端は、蒸発器(44)の入口端に接続されている。蒸発器(44)の出口端は、吸入配管(54)とアキュームレータ(45)を介して圧縮機(41)の吸入側に接続されている。吸入配管(54)は、断熱チューブ(55)で覆われている。
【0033】
尚、図2及び図3では吐出配管(51)にハッチングを付しているが、この吐出配管(51)に付したハッチングは、理解を助けるためのものであって、断面を意味するものではない。
【0034】
上記冷媒回路(40)の蒸発器(44)は、断熱部材(24)内部の庫内空気通路(30)に配置されている。具体的に、この蒸発器(44)は、庫内空気通路(30)における左右幅方向の中央部に、庫内空気通路(30)を前後に横断する姿勢で配置されている。庫内吸込口(31)は、蒸発器(44)に沿ってその右側に開口している。庫内吹出口(32)は、蒸発器(44)に沿ってその左側に開口している。蒸発器(44)の左側には、2つの庫内ファン(33)が前後に並んで設置されている。また、蒸発器(44)の下方には、蒸発器(44)で生成したドレン水を受けるためのドレンパン(60)が形成されている。
【0035】
一方、上記冷媒回路(40)の圧縮機(41)、アキュームレータ(45)、及び凝縮器(42)は、ケーシング(21)内の庫外空気通路(35)に配置されている。具体的に、圧縮機(41)とアキュームレータ(45)は、ケーシング(21)内における左後ろの隅部に設置されている。凝縮器(42)は、ケーシング(21)の左側面に沿って、庫外吸込口(36)に臨むように配置されている。また、凝縮器(42)の右側には、庫外ファン(38)が設置されている。
【0036】
ケーシング(21)内の庫外空気通路(35)には、水受け皿(62)が設置されている。水受け皿(62)は、比較的浅くて上面の開口した直方体形の容器状に形成され、庫外ファン(38)の右側に配置されている。つまり、水受け皿(62)は、庫外空気通路(35)における凝縮器(42)の下流側に配置されている。また、水受け皿(62)は、底フレーム(25)に形成された開口にはめ込まれており、その底面が底フレーム(25)の上面よりも下に位置している。この水受け皿(62)には、ドレンパン(60)に受けられたドレン水が、ドレン通路(61)を通じて導入される。
【0037】
上記水受け皿(62)の底には、吐出配管(51)の蛇行部(52)と止め具(63)とが配置されている。この蛇行部(52)は、水受け皿(62)の底面に沿って前後に蛇行しており、上記止め具(63)にはめ込まれて水受け皿(62)に固定されている。そして、この蛇行部(52)は、水受け皿(62)に溜まったドレン水を冷媒回路(40)の高温冷媒と熱交換させて加熱する加熱用部材を構成している。
【0038】
上記冷凍機ユニット(20)には、図示しないが、庫内温度センサと冷媒温度センサとが設けられている。庫内温度センサは、庫内空気通路(30)における庫内吸込口(31)付近に設置され、庫内空気通路(30)へ取り込まれる庫内空気の温度を検出している。冷媒温度センサは、高圧液管(53)に取り付けられ、凝縮器(42)から出て高圧液管(53)を流れる高温冷媒の温度を検出している。
【0039】
《コントローラの構成》
上記冷凍機ユニット(20)には、コントローラ(70)が設けられている。図4に示すように、このコントローラ(70)には、温度制御手段である温度制御部(71)と、風量制御手段である風量制御部(72)とが設けられている。また、この風量制御部(72)には、通常制御部(73)とドレン蒸散部(74)とが設けられている。
【0040】
上記温度制御部(71)には、庫内温度センサの検出値、即ち庫内温度の実測値が入力されている。そして、温度制御部(71)は、庫内温度を所定の目標範囲内に保つべく、圧縮機(41)の運転制御を行うように構成されている。
【0041】
具体的に、この温度制御部(71)は、ユーザーにより設定された庫内温度の設定値を目標範囲の下限値に設定し、この下限値にディファレンシャルとして4℃加算した値を目標範囲の上限値に設定している。例えば、庫内温度の設定値が12℃である場合、温度制御部(71)では、12℃以上16℃以下の温度範囲が目標範囲に設定される。
【0042】
そして、温度制御部(71)は、入力された庫内温度センサの検出値と設定された目標範囲とを比較し、その結果に応じて圧縮機(41)の起動と停止を交互に行うように構成されている。つまり、温度制御部(71)は、圧縮機(41)の運転により庫内温度が低下して目標範囲の下限値に達すると、圧縮機(41)を停止させて庫内空気の冷却を停止する。その後、庫外からの熱侵入等により庫内温度が上昇して目標範囲の上限値を上回ると、温度制御部(71)は、圧縮機(41)を起動して庫内空気の冷却を再開する。
【0043】
上記風量制御部(72)の通常制御部(73)は、圧縮機(41)の発停に連動して庫外ファン(38)を発停させるように構成されている。具体的に、通常制御部(73)は、圧縮機(41)の運転中に庫外ファン(38)を低風量で運転する一方、圧縮機(41)の停止中は庫外ファン(38)も停止させる。また、通常制御部(73)には、冷媒温度センサの検出値、即ち高圧液管(53)の温度の実測値が、凝縮器(42)から出て高圧液管(53)を流れる冷媒の温度として入力されている。そして、通常制御部(73)は、入力された冷媒温度センサの検出値が予め設定された基準温度以上である場合に限り、圧縮機(41)に連動して運転される庫外ファン(38)の風量を最大に設定する。
【0044】
上記風量制御部(72)のドレン蒸散部(74)には、庫内温度センサの検出値(即ち庫内温度の実測値)が入力されている。そして、ドレン蒸散部(74)は、庫外ファン(38)に対する次のような制御動作を行うように構成されている。
【0045】
ドレン蒸散部(74)は、温度制御部(71)で設定された目標範囲の上限値を庫内温度センサの検出値が一旦上回ると、その後は上記通常制御部(73)による庫外ファン(38)の制御を禁止し、圧縮機(41)の運転中だけでなく停止中においても庫外ファン(38)を最大風量で運転し続ける。
【0046】
また、ドレン蒸散部(74)は、通常制御部(73)の制御動作を禁止した後に温度制御部(71)が圧縮機(41)を停止させた回数を数え、この停止回数が3回に達するか否かを監視している。つまり、ドレン蒸散部(74)では、計数した圧縮機(41)の停止回数が予め設定した基準値である3回に達することが基準条件とされている。尚、3回という基準値の値は、単なる例示である。そして、ドレン蒸散部(74)は、この基準条件が成立するまでの間は庫外ファン(38)を最大風量に保持し続ける一方、この基準条件の成立後は通常制御部(73)による庫外ファン(38)の制御を再開させる。
【0047】
−運転動作−
上記保冷庫(10)の運転動作について説明する。ここでは、圧縮機(41)、庫外ファン(38)、及び庫内ファン(33)の全てが運転され、庫内空間の冷却が行われている状態での動作を説明する。
【0048】
庫外ファン(38)を運転すると、庫外空気が庫外吸込口(36)を通って庫外空気通路(35)へ取り込まれる。この庫外空気は、庫外空気通路(35)を庫外吹出口(37)へ向かって流れる。一方、庫内ファン(33)を運転すると、庫内空気が庫内吸込口(31)を通って庫内空気通路(30)へ取り込まれる。この庫内空気は、庫内空気通路(30)を庫内吹出口(32)へ向かって流れる。
【0049】
圧縮機(41)を運転すると、冷媒回路(40)で冷媒が循環して冷凍サイクルが行われる。具体的に、圧縮機(41)で圧縮された冷媒は、吐出配管(51)へ吐出される。この冷媒は、吐出配管(51)の蛇行部(52)を流れる間に水受け皿(62)内のドレン水へ放熱し、その後に凝縮器(42)へ導入される。凝縮器(42)へ導入された冷媒は、庫外空気との間で熱交換を行い、庫外空気へ放熱して凝縮する。凝縮器(42)で凝縮した冷媒は、高圧液管(53)を通ってキャピラリチューブ(43)へ流入する。
【0050】
キャピラリチューブ(43)を通過する間に減圧された冷媒は、蒸発器(44)へ導入される。蒸発器(44)へ導入された冷媒は、庫内空気との間で熱交換を行い、庫内空気から吸熱して蒸発する。蒸発器(44)で蒸発した冷媒は、吸入配管(54)とアキュームレータ(45)を通って圧縮機(41)へ吸入される。そして、この冷媒は、圧縮された後に再び圧縮機(41)から吐出配管(51)へ吐出される。
【0051】
上述のように、蒸発器(44)では、庫内空気通路(30)を流れる庫内空気が冷媒と熱交換して冷却される。その際には、庫内空気中の水分が凝縮してドレン水が生成する。蒸発器(44)で生成したドレン水は、ドレンパン(60)に一旦受けられ、その後にドレン通路(61)を通って水受け皿(62)へ導入される。
【0052】
水受け皿(62)へ導入されたドレン水は、吐出配管(51)の蛇行部(52)を流れる高温冷媒により加熱される。また、このドレン水は、凝縮器(42)で冷媒から吸熱した庫外空気と接触して加熱される。そして、水受け皿(62)のドレン水は、高温冷媒と庫外空気とによって加熱されて蒸発し、水蒸気となって庫外空気と共に庫外吹出口(37)を通って排出される。
【0053】
−コントローラによる制御動作−
《温度制御部の動作》
温度制御部(71)の動作について、図5を参照しながら説明する。
【0054】
貯蔵物を出し入れするために収納ユニット(15)のドア(16)が開けられ、それによって庫内温度が庫外の気温近くまで上昇したと仮定する。また、ユーザによって庫内温度の設定値が12℃に設定され、ディファレンシャルの4℃を加算して目標範囲が12℃以上16℃以下に設定されているとする。
【0055】
時刻t0では、上昇した庫内温度を低下させるべく、圧縮機(41)を運転して庫内空気が冷却されている。庫内温度が次第に低下し、時刻t1で庫内温度が12℃まで低下すると、温度制御部(71)が圧縮機(41)を停止させる。圧縮機(41)の停止中は、新たに収容された貯蔵物の保有する熱や庫外から侵入した熱により、庫内温度が次第に上昇してゆく。そして、時刻t2で庫内温度が16℃を超えると、温度制御部(71)が圧縮機(41)を起動する。圧縮機(41)の起動後は庫内温度が再び低下してゆき、時刻t3で庫内温度が12℃になると、温度制御部(71)が圧縮機(41)を停止させる。圧縮機(41)の停止後は庫内温度が再び上昇してゆき、時刻t4で庫内温度が16℃を超えると、温度制御部(71)が圧縮機(41)を起動する。温度制御部(71)は、このように圧縮機(41)の起動と停止を交互に繰り返し行い、庫内温度を目標範囲内に保つ。
【0056】
《風量制御部の動作》
先ず、風量制御部(72)の全体的な動作について、図5を参照しながら説明する。
【0057】
時刻t0では、庫内温度が目標範囲の上限値である16℃を上回っている。従って、時刻t0では、通常制御部(73)による庫外ファン(38)の制御が禁止され、ドレン蒸散部(74)による庫外ファン(38)の制御が行われる。つまり、圧縮機(41)が運転されているか否かとは無関係に、庫外ファン(38)が最大風量で運転される。その後、温度制御部(71)による圧縮機(41)の停止と起動が交互に繰り返され、その間にドレン蒸散部(74)が圧縮機(41)の停止回数を数える。そして、圧縮機(41)の停止回数が3回に達する時刻t5までは、ドレン蒸散部(74)が庫外ファン(38)を最大風量で連続的に運転し続ける。
【0058】
時刻t5に圧縮機(41)の停止回数が3回に達した後は、ドレン蒸散部(74)による庫外ファン(38)の制御が停止され、通常制御部(73)による庫外ファン(38)の制御が行われる。
【0059】
通常制御部(73)は、圧縮機(41)の発停に連動して庫外ファン(38)を発停させる。つまり、図5に示す例において、時刻t5から時刻t6迄と時刻t7から時刻t8迄では圧縮機(41)が停止中であり、その間は通常制御部(73)が庫外ファン(38)を停止させる。一方、時刻t6から時刻t7迄と時刻t8から時刻t9迄では圧縮機(41)が運転中であり、その間は通常制御部(73)が庫外ファン(38)を運転する。その際、この通常制御部(73)は、原則として庫外ファン(38)を低風量で運転するが、冷媒温度センサの検出値が基準温度(例えば50℃)を超えている間だけは庫外ファン(38)を最大風量で運転する。
【0060】
ここで、図5に示す例において、庫内温度が16℃を超えた状態では、庫内空気の露点温度と蒸発器(44)での冷媒蒸発温度の差が大きくなっている。このため、庫内温度が一旦16℃を上回ると、その後しばらくの間は、ドレン水の多く発生する状態が続く。
【0061】
そこで、ドレン蒸散部(74)は、時刻t1に庫内温度が一旦12℃まで下がった後も、時刻t5まで庫外ファン(38)を最大風量で運転し続ける。つまり、時刻t1から時刻t2迄や時刻t3から時刻t4迄の間は圧縮機(41)の停止中で新たなドレン水は生じないが、その間も庫外ファン(38)を最大風量に保持する。そして、吐出配管(51)の蛇行部(52)によるドレン水の加熱が行えない圧縮機(41)の停止中においても、庫外空気通路(35)における庫外空気の流量を最大に保ち、庫外空気の熱を利用して水受け皿(62)に溜まったドレン水の蒸発を促進させている。
【0062】
ドレン蒸散部(74)が庫外ファン(38)の制御に際して圧縮機(41)の停止回数を考慮する理由について説明する。夏季等の冷却負荷の大きい時期には、ドア(16)の開閉等により庫内へ侵入する庫外空気の絶対湿度が高く、ドレン水の生成量も多くなる。一方、冷却負荷の大きい時期には、圧縮機(41)が停止した時点から一旦起動された後に再び停止する時点までの経過時間が長くなる。図5に示す例において、時刻t1から時刻t3迄の経過時間や時刻t3から時刻t5迄の経過時間は、中間期等の冷却負荷が比較的小さい時期に比べ、夏季等の冷却負荷が大きい時期ほど長くなる。
【0063】
このため、圧縮機(41)の停止回数に基づいて庫外ファン(38)を最大風量に保つ期間を定めておけば、冷却負荷が大きくてドレンの生成量も多いときほど、庫外ファン(38)が最大風量に保持される時間が長くなる。そこで、ドレン蒸散部(74)は、圧縮機(41)の停止回数を考慮することにより、ドレン水の生成量に応じて庫外ファン(38)を最大風量に保つ時間を調節し、水受け皿(62)のドレン水を確実に蒸散させるようにしている。
【0064】
次に、ドレン蒸散部(74)の詳細な動作について、図6及び図7のフロー図を参照しながら説明する。
【0065】
図6に示すドレン蒸散部(74)のメインルーチンでは、ステップST10において、庫内温度センサが検出する庫内温度の実測値Draと、ユーザーにより設定された庫内温度の設定値Dspとを比較する。そして、庫内温度の実測値Draが庫内温度の設定値Dsp以下であれば、ステップST14へ移行して通常制御部(73)による庫外ファン(38)の制御を行わせる。一方、庫内温度の実測値Draが庫内温度の設定値Dspよりも高ければ、ステップST11へ移行する。
【0066】
ステップST11では、庫内温度の設定値Dspにディファレンシャル分のDdef(図5の例では4℃)を加えた値、即ち目標範囲の上限値(Dsp+Ddef)を、庫内温度の実測値Draと比較する。そして、庫内温度の実測値Draが上限値(Dsp+Ddef)を超えていれば、ステップST13へ移行して庫外ファン(38)を最大風量に保持する。一方、庫内温度の実測値Draが上限値(Dsp+Ddef)以下であれば、ステップST12へ移行する。
【0067】
ステップST12では、圧縮機(41)の停止回数Cthが3回に達したか否かを判断する。そして、停止回数Cthが3回に達していなければ、ステップST13へ移行して庫外ファン(38)を最大風量に保持する。一方、停止回数Cthが3回に達していれば、ステップST14へ移行して通常制御部(73)による庫外ファン(38)の制御を行わせる。
【0068】
図7に示すドレン蒸散部(74)のサブルーチンでは、圧縮機(41)の停止回数が計数される。具体的に、ステップST20では、停止回数Cthを0(ゼロ)にリセットする。続くステップST21では、サーモON状態か否か、即ち圧縮機(41)が運転中か否かを判断する。そして、圧縮機(41)の運転中であれば、そのままの状態を保持し続ける一方、圧縮機(41)の停止中であれば、ステップST22へ移行して停止回数Cthに「1」を加算する。次のステップST21では、サーモOFF状態か否か、即ち圧縮機(41)が停止中か否かを判断する。そして、圧縮機(41)の停止中であれば、そのままの状態を保持し続ける一方、圧縮機(41)の運転中であれば、ステップST24へ移行する。
【0069】
ステップST24では、庫内温度の実測値Draを目標範囲の上限値(Dsp+Ddef)と比較する。そして、庫内温度の実測値Draが上限値(Dsp+Ddef)未満であれば、ステップST21へ戻る。一方、庫内温度の実測値Draが上限値(Dsp+Ddef)以上であれば、ステップST25へ移行する。ステップST25では、庫内温度の実測値Draを目標範囲の上限値に5℃加算した値(Dsp+Ddef+5)と比較する。そして、庫内温度の実測値Draが値(Dsp+Ddef+5)未満であれば、ステップST21へ戻る。一方、庫内温度の実測値Draが値(Dsp+Ddef+5)以上であれば、ステップST20へ戻って停止回数Cthを0(ゼロ)にリセットする。
【0070】
−実施形態の効果−
本実施形態では、ドレン水が導入される水受け皿(62)を庫外空気通路(35)に設け、庫外空気によってもドレン水を加熱するようにしている。このため、圧縮機(41)の運転中は蛇行部(52)を通過する高温冷媒と庫外空気の両方の熱を利用してドレン水を蒸発させることができ、更には、圧縮機(41)の停止中も庫外空気の熱を利用してドレン水を蒸発させることができる。つまり、圧縮機(41)の停止中であっても、庫外空気でドレン水を蒸発させることが可能となり、ドレン水の蒸散量を充分に確保することができる。従って、本実施形態によれば、ドレン水が庫内に溢れ出すといったトラブルを未然に防止することができ、保冷庫(10)の信頼性を向上させることができる。
【0071】
また、上記冷凍機ユニット(20)において、水受け皿(62)のドレン水は、凝縮器(42)を通過した庫外空気と接触する。従って、本実施形態によれば、凝縮器(42)で放熱される冷媒の凝縮熱をも利用してドレン水を蒸発させることができ、ドレン水の蒸散量を更に増大させることが可能となる。
【0072】
また、上記冷凍機ユニット(20)では、庫内温度が目標範囲を超えてから基準条件が成立するまでの間、圧縮機(41)の状態とは無関係にドレン蒸散部(74)が庫外ファン(38)を最大風量に保っている。つまり、ドレン水の生成量の増大が予想される運転状態においては、庫外ファン(38)を最大風量で運転し続けることができる。従って、本実施形態によれば、ドレン水が多く生成する場合に庫外空気通路(35)での庫外空気流量を最大に保つことができ、ドレン水を確実に蒸散させることができる。
【0073】
また、上記冷凍機ユニット(20)のコントローラ(70)では、ドレン水の生成量が多くなる運転条件ほど圧縮機(41)の停止される時間間隔が長くなる点に着目し、圧縮機(41)の停止回数を基準に庫外ファン(38)の運転を制御している。そして、ドレン水の生成量が多い運転条件ほど、庫外ファン(38)が最大風量に保持される時間を長くするようにしている。従って、本実施形態によれば、必要にして十分な時間だけ庫外ファン(38)を最大風量に保つことが可能となり、ドレン水を確実に蒸散させることができる。
【0074】
また、上記コントローラ(70)の風量制御部(72)において、ドレン蒸散部(74)における基準条件が成立した後は、通常制御部(73)が圧縮機(41)の運転中にだけ庫外ファン(38)を運転する。つまり、基準条件が成立していてドレン水の生成量が少なくなった状態では、凝縮器(42)での放熱やドレン水の蒸散が必要となる圧縮機(41)の運転中にだけ庫外ファン(38)を運転するようにしている。従って、本実施形態によれば、庫外ファン(38)の無駄な運転を回避することができる。
【0075】
また、上記上記コントローラ(70)の風量制御部(72)では、凝縮器(42)から出た高温冷媒の温度に基づき、通常制御部(73)が庫外ファン(38)の風量制御を行っている。このため、庫外ファン(38)を最大風量で運転しなくても凝縮器(42)における冷媒の放熱量を充分に確保できる場合には、庫外ファン(38)を最大風量よりも低い低風量で運転することができる。従って、本実施形態によれば、必要のない場合には庫外ファン(38)を低風量で運転することができ、庫外ファン(38)の運転に起因して発生する騒音を出来るだけ低く抑えることができる。
【0076】
−実施形態の変形例−
上記実施形態のコントローラ(70)において、風量制御部(72)のドレン蒸散部(74)は、庫外ファン(38)の制御に際して圧縮機(41)の停止回数を考慮するように構成されているが、圧縮機(41)の停止回数に代えて圧縮機(41)の起動回数を考慮するように構成されていてもよい。つまり、ドレン蒸散部(74)は、圧縮機(41)の起動回数が例えば3回に達するまでの間、庫外ファン(38)を最大風量に保持するように構成されていてもよい。
【0077】
また、上記実施形態のドレン蒸散部(74)では、圧縮機(41)の停止回数に関する基準値が3回に固定されているが、この基準値を運転状態に応じて増減させるようにしてもよい。
【0078】
また、上記実施形態のドレン蒸散部(74)は、庫外ファン(38)の制御に際して圧縮機(41)の停止回数を考慮するように構成されているが、庫内温度が目標範囲を超えてからの経過時間を考慮して庫外ファン(38)の制御を行うように構成されていてもよい。つまり、ドレン蒸散部(74)は、図5に示す例で庫内温度が16℃を超えてから例えば1時間に亘って庫外ファン(38)を最大風量に保ち続けるように構成されていてもよい。
【0079】
【発明の効果】
本発明では、ドレン水が導入される水受け皿(62)を庫外空気通路(35)に設け、庫外空気によってもドレン水を加熱するようにしている。このため、圧縮機(41)の運転中は高温冷媒と庫外空気の両方の熱を利用してドレン水を蒸発させることができ、更には、圧縮機(41)の停止中も庫外空気の熱を利用してドレン水を蒸発させることができる。つまり、圧縮機(41)の停止中であっても、庫外空気でドレン水を蒸発させることが可能となり、ドレン水の蒸散量を充分に確保することができる。従って、本発明によれば、ドレン水が庫内に溢れ出すような事態を確実に回避することが可能となり、冷蔵庫(10)の信頼性を向上させることができる。
【0080】
また、本発明では、庫内温度が目標範囲を超えてから基準条件が成立するまでの間、圧縮機(41)の状態とは無関係に風量制御手段(72)が庫外ファン(38)を最大風量に保っている。つまり、ドレン水の生成量の増大が予想される運転状態には、庫外ファン(38)を最大風量で運転し続けることができる。従って、この発明によれば、ドレン水が多く生成する場合に庫外空気通路(35)での庫外空気流量を最大に保つことができ、ドレン水を確実に蒸散させることができる。
【0081】
また、本発明では、ドレン水の生成量が多くなる運転条件ほど圧縮機(41)の起動や停止の時間間隔が長くなる点に着目し、圧縮機(41)の起動又は停止の回数を基準に庫外ファン(38)の運転を制御している。そして、ドレン水の生成量が多い運転条件ほど、庫外ファン(38)が最大風量に保持される時間を長くするようにしている。従って、この発明によれば、必要にして十分な時間だけ庫外ファン(38)を最大風量に保つことが可能となり、ドレン水を確実に蒸散させることができる。
【0082】
請求項2の発明において、水受け皿(62)のドレン水は、凝縮器(42)を通過した庫外空気と接触する。従って、この発明によれば、凝縮器(42)で放熱される冷媒の凝縮熱をも利用してドレン水を蒸発させることができ、ドレン水の蒸散量を更に増大させることが可能となる。
【0083】
請求項3の発明では、風量制御手段(72)の基準条件が成立した後において、風量制御手段(72)が圧縮機(41)の運転中にだけ庫外ファン(38)を運転する。つまり、基準条件が成立していてドレン水の生成量が少なくなっている状態では、凝縮器(42)での放熱やドレン水の蒸散が必要となる圧縮機(41)の運転中にだけ庫外ファン(38)を運転するようにしている。従って、この発明によれば、庫外ファン(38)の無駄な運転を回避することができる。
【0084】
請求項4及び請求項5の発明では、凝縮器(42)から出た高温冷媒の温度に基づき、風量制御手段(72)が庫外ファン(38)の風量制御を行っている。このため、凝縮器(42)で放熱すべき熱量に対して庫外空気の流量が過多であるにも拘わらず庫外ファン(38)が最大風量で運転され続けるといった事態を、確実に回避することができる。従って、これらの発明によれば、必要のない場合には庫外ファン(38)の風量を最大風量よりも小さくすることができ、庫外ファン(38)の運転により発生する騒音を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態における保冷庫の全体構成を示す概略斜視図である。
【図2】 実施形態における冷凍機ユニットの内部構造を示す平面図である。
【図3】 実施形態における冷凍機ユニットの内部構造を示す正面図である。
【図4】 実施形態におけるコントローラの構成を示すブロック図である。
【図5】 保冷庫における庫内温度変動の一例を示す庫内温度と時刻の関係図である。
【図6】 実施形態のドレン蒸散部における制御のメインルーチンを示すフロー図である。
【図7】 実施形態のドレン蒸散部における制御のサブルーチンを示すフロー図である。
【符号の説明】
(10) 保冷庫(冷蔵庫)
(35) 庫外空気通路
(38) 庫外ファン
(40) 冷媒回路
(41) 圧縮機
(42) 凝縮器
(43) キャピラリチューブ(膨張機構)
(44) 蒸発器
(52) 蛇行部(加熱用部材)
(62) 水受け皿
(71) 温度制御部(温度制御手段)
(72) 風量制御部(風量制御手段)

Claims (5)

  1. 圧縮機(41)、凝縮器(42)、膨張機構(43)、及び蒸発器(44)が設けられて冷凍サイクルを行う冷媒回路(40)と、
    庫外ファン(38)が設置されて該庫外ファン(38)により吸引された庫外空気が流通する庫外空気通路(35)と、
    上記庫外空気通路(35)に設置されて上記蒸発器(44)で生じたドレン水が導入される水受け皿(62)と、
    上記冷媒回路(40)を流れる高温冷媒によって上記水受け皿(62)のドレン水を加熱する加熱用部材(52)と
    庫内温度が所定の目標範囲内に保たれるように上記圧縮機( 41 )の起動と停止を交互に行う温度制御手段( 71 )と、
    庫内温度が上記目標範囲を超えた後は上記温度制御手段( 71 )により運転制御される圧縮機( 41 )の状態に関係なく所定の基準条件が成立するまで庫外ファン( 38 )を最大風量で運転する風量制御手段( 72 )とを備え、
    上記風量制御手段( 72 )は、上記目標範囲の上限値以上に設定された基準温度を庫内温度が上回った時から数え始めた上記圧縮機( 41 )の起動回数又は停止回数が所定の基準値に達することを基準条件としている冷蔵庫。
  2. 請求項1に記載の冷蔵庫において、
    凝縮器(42)は、庫外空気通路(35)に配置されて冷媒を庫外空気と熱交換させるように構成され、
    水受け皿(62)は、上記庫外空気通路(35)における凝縮器(42)の下流に配置されている冷蔵庫。
  3. 請求項1に記載の冷蔵庫において、
    風量制御手段(72)は、基準条件が成立してから庫内温度が目標範囲を超えるまでの間は圧縮機(41)の運転中にだけ庫外ファン(38)を運転するように構成されている冷蔵庫。
  4. 請求項2に記載の冷蔵庫において、
    凝縮器(42)は、庫外空気通路(35)に配置されて冷媒を庫外空気と熱交換させるように構成され、
    風量制御手段(72)は、基準条件が成立してから庫内温度が目標範囲を超えるまでの間に庫外ファン(38)を運転する際に、凝縮器(42)から出た高温冷媒の温度に基づいて上記庫外ファン(38)の風量を調節する風量制御を行うように構成されている冷蔵庫。
  5. 請求項3に記載の冷蔵庫において、
    風量制御手段(72)は、凝縮器(42)から出た高温冷媒の温度が所定の基準温度未満であれば庫外ファン(38)の風量を最大風量よりも小さく設定し、凝縮器(42)から出た高温冷媒の温度が上記基準温度以上であれば庫外ファン(38)の風量を最大に設定する動作を風量制御として行うように構成されている冷蔵庫。
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