JP3757631B2 - 液体包装容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体包装容器、特にシートの貼り合わせにより形成される液体包装容器に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来から、合成樹脂製などによりなるボトルタイプの容器においてはその不要時における廃棄処理を行うことでゴミの増大や環境破壊を招き易いという点が問題となってきている。このような状況から近年、一般家庭での使用量が大きい台所用液体洗剤や洗濯用液体洗剤、液体柔軟剤、シャンプー、リンス、ボディーソープなどの商品に対しては、詰め替え用として環境への影響を考慮した素材を選択した容器であってかさ張り難い形状の液体用包装容器を用いて提供されるようになってきた。
図13はその一例としての液体包装容器1を示しており、それぞれ積層構成とした正面シート2と背面シート3と底シート4からなり、容器底部に前記底シート4を介在させた状態で正面シート2と背面シート3とを貼り合わせ(例えば、ヒートシール)、容器底部の正面シート2の下辺と背面シート3の下辺との間を広げるようにして自立でき、また、容器上部では前記正面シート2と背面シート3との三周辺を相互に貼り合わせた形態としていて、この形態を一般にスタンディングパウチと称されている。そして、この液体包装容器1では、空容器に内容物を移し替えるに際しては容器上部の一方の隅部を切り取り、その切り口を空容器の口部に当てがいながら注ぎ入れるようにしている。そして、この内容物の注出が行い易いように、図示されているごとく、前記隅部に略嘴状の注出口部5を設けるようにしていて、正面シート2と背面シート3との周辺を貼り合わせ容器中央側に向けて凸形状とした二つの凸シール部6の間に注出通路7を配置させるとともに、前記注出口部5の上方および側方に段部8を形成(即ち、注出口部外縁形状を凹状に形成)し、この段部8を容器の口部に当てがわせるようにして、開封した注出口部5を容器口部内に差し入れることで、注出口部に対する前記注出口部のズレなどを抑えて安定した注出を行うことを目的とした工夫が提案されている。
【0003】
ところで、上記液体包装容器は比較的柔軟なシートから形成されて形状変形し易いものであるため、注出口部を開封してから容器を傾けながらその注出口部を容器口部に差し入れようとする際、内容物が注出口部側に移動することで正面シートや背面シートが変形し、そして、注出口部においては前記正面シートと背面シートとが密接するようになり、注出通路が閉鎖されて内容物がスムーズに注出され難くなるという問題がある。
このような点から注出口部において正面シートと背面シートとが密着するのを抑えるようにする試みが数々なされており、本出願人においても注出口部の正面シートや背面シートにそのシート自体を突出変形させてなる凸部を設ける工夫を提案している。そして、前述した注出口部の正面シートや背面シートに凸部を設けるようにした場合、この凸部によって常時開放状態となる部分が正面シートと背面シートとの間、即ち、注出通路中に形成されるために閉塞を生じさせることなく内容物がスムーズに注出されるようになり、初期の目的を達成できるようになった。
しかし、前述したように正面シートや背面シートに上記凸部を設けるようにした場合、この凸部が容器の外表面から外方に向けて突出した状態となっているため、液体包装容器の流通段階での取り扱い時や、購入した一般消費者がこの液体包装容器を開封するときにその凸部に指が触れ易くなり、指などが不用意に接触することでその凸部が凹んでしまうという問題がある。そして、前記凸部が凹んでしまうとその凸部によって形成されていた通路部分が無くなり、正面シートと背面シートとが密着した状態となって上述したような内容物のスムーズな注出が行えなくなるという不都合が生じていた。
【0004】
そこで上記した事情に鑑み、凸部の強度を高めて不用意に凸部に指などが触れるようなことがあってもその凸部が凹まないようにし、内容物が適正に流れ出るようにする以下の構成が提案された。その構成を図1〜9に示す例に基づいて説明する。
その液体包装容器1にあっては、図2に示すように、注出口部5における正面シート2と背面シート3とに、注出通路7の中心線9上の位置にして、シート厚さ方向において容器外方に向けて凸となるように突出した凸部10が一つずつ設けられている。この凸部10は前記中心線9の長さ方向に沿う方向を長手としており、容器正面側から見たときに長円状となる形状に設けられている。このように、この注出口部5の正面シート2と背面シート3に前記凸部10が設けられていることで、注出通路7の内部に前記凸部10の内面空間による通路が形成されることとなる。よって、注出口部5を開封した後に容器を傾けて内容物を注出する際に、上述した従来例では注出口部5での正面シート2と背面シート3とが密接した状態となって注出通路7は閉じていたが、前記凸部10が存在することで注出通路7の内部では空間が形成されている状態のままであるため、内容物が注出されるようになる。そして、内容物がその空間を通り始めることを切っ掛けとして内容物の流れの圧力などによって、一層、注出通路7が大きく開かれるようにもなり、内容物は確実に注出できるようになる。前記凸部10は、正面シート2や背面シート3に対して形成する際に真空成型、圧空成型、加圧成型などの公知の成型をして成形されるものである。
【0005】
そして、上記凸部10それぞれには図1と図2に示されているように、複数の補強リブ11が設けられている。この補強リブ11それぞれは凸部10の長手方向に直交する方向に、即ち、凸部10の短幅方向に亘るようにして設けられていて、この複数の補強リブ11が平行にして凸部10の長手に並ぶように配置されている。なお、図においては正面シート2側から見た状態で一方の凸部10が描かれているが、背面シート3の凸部10にあっても同様にして設けられている。
凸部10における上記補強リブ11は正面シート2や背面シート3に対して凸部10を形成する際に同時に又は別工程で真空成型、圧空成型、加圧成型などの公知の成型をして成形されるものであり、凸部10の長手方向に沿った断面が略波状となるようにその複数の補強リブ11が比較的密にして並び設けられている。このように凸部10において補強リブ11が設けられていることから凸部10自体の強度が増し、上述したようなこの液体包装容器1の流通段階での取り扱い時や一般消費者が取り扱う時に前記凸部10に不用意に指などが触れて押されることがあっても、その凸部10が凹まずに形状保持される。よって、注出通路に凸部内方の空間による通路部分が形成され続け、内容物の注出時にも適正に注出されるようになる。
【0006】
図1において12はこの注出口部5を切断する場所を表す開口予定線部を示していて、この開口予定線部12は上記凸部10を横断する位置に設定され、開口予定線部12の端は正面シート2と背面シート3とのヒートシール部分に設けた切り欠き13に達している。さらに、この開口予定線部12が凸部10を横断する部分においては、その開口予定線部12の近傍に平行にして上記補強リブ11が位置している。このように開口予定線部12と前記補強リブ11とが平行な関係とされていることから、手操作で開封する際には、その切断が補強リブ11に案内されながら進んで開口予定線部12に沿った適正な開口縁が形成されるようになる。即ち、内容物を注ぎ出し易い開口が形成されることになる。なお、開口予定線部12は図3に示されているように補強リブ11の上に位置するようにしてもよい。
【0007】
図1に示した例では、中心線9と直交する方向での断面形状が円弧となる凸部10に、その凸部10の短幅方向に亘って上記補強リブ11を設けたものとしているが、この例に限定されるものではない。
図4に示されているように、凸部10自体の膨出形状(断面形状やシート面側から見た正面形状)と補強リブ11を設ける位置とに変化を持たせることで各種のバリエーションが得られる。図4(イ)示すように断面を円弧状として正面形状を長円状とした凸部10に、その凸部10の長手方向両端を除く位置に複数の補強リブ11を設けるようにしたり、図4(ロ)に示すように断面を円弧状とし正面形状において長手方向両端を先細り状とした凸部10に複数の補強リブ11を設けることができる。
また、図5(イ)には、断面形状を略山形状とし正面形状を長円状とした凸部10に、その凸部10の両端を除いた位置に複数の補強リブ11を設けた例を示し、図5(ロ)では断面形状を略山形状として両端を先細りさせた凸部10に、その凸部10の両端を除いた位置に複数の補強リブ11を設けた例を示している。
図6(イ)には、断面形状を略台形形状とし正面形状を長円状とした凸部10に、その凸部10の両端を除いた位置に複数の補強リブ11を設けた例を示していて、図6(ロ)では断面形状を略台形形状として両端を先細りさせた凸部10に、その凸部10の両端を除いた位置に複数の補強リブ11を設けた例を示している。
このように各種のバリエーションを得ることができるものであり、さらに、上述した各例では補強リブ11を凸部10の長手方向両端を除く位置に設けるようにしているが、これに限定されるものではなく、その両端側にもこの補強リブを設けるようにしてもよい。そして、上述した各例において示されている補強リブそれぞれの端部11aは、凸部の短幅方向でのシート一般面14までには達していないが、図2に示されている例のように凸部周りのシート一般面14に達するようにしてもよい。
【0008】
図7も他の例を示している。この例においては注出口部5にある凸部10から液体包装容器1における収納領域15側に向けてその凸部10側を求心となるようにした状態で複数の筋押し16を連続させたものであり、この筋押し16によって注出口部5から収納領域15までに亘るシートを補強するようにしており、注出時における注出口部5と収納領域15との間での折れ曲がりなどが生じ難くなるようにしている。
【0009】
図8と図9に示す例においては、凸部10を注出口部5の領域内にとどめることなく収納領域15側の端部を中心線9の方向に沿い収納領域15側に向けて延設したものであり、このように凸部10を収納領域15にかかるように延設しておくことで上述の筋押し16を設けた場合と同じように注出口部5と収納領域15との間のシートを補強できるようになる。そして、図9(イ)に示すように補強リブ11の並び間隔を不等にしたり、図9(ロ)に示すように補強リブ11自体を>状に屈曲させた形状にしてもよく、補強リブ11の並び間隔や補強リブ11自体の形状も変形させることができる。
【0010】
そこで本発明は上記液体包装容器においてより一層内容物が適正に流れ出るようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、正面シートと背面シートとの辺部を貼り合わせて容器上部側に、注出通路が配置されている略嘴状の注出口部を有する液体包装容器において、前記注出口部における正面シートまたは背面シートの少なくとも一方のシートに、シートの厚さ方向であって容器外方に向けて凸となる凸部を設けて、該凸部に補強リブを設け、かつ、前記凸部の周りに、シート一般面からシート厚さ方向であって容器外方に向けて傾斜して前記凸部と前記補強リブとに連続する傾斜部を設け、前記傾斜部の周辺が、正面シートと背面シートとのヒートシール領域に重なっていることを特徴とする液体包装容器を提供して、上記課題を解消するものである。
そして、本発明において、上記凸部には上記補強リブが複数設けられていて、それぞれの補強リブは平行に並び設けられていることが良好であり、また、凸部には交差している複数の補強リブが設けられているものとすることができるものである。
さらに、上記注出口部の開口予定線部が上記凸部を通るようにして設定され、該開口予定線部上または近傍に上記補強リブが平行にして位置していることが良好である。
【0012】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明を図10から図12に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。なお、図13に示す従来例と構成が重複する部分は同符号を付してその説明を省略する。
【0013】
本発明の液体包装容器1において、図10と図11に示す例では凸部10が容器本体における上記収納領域15側に向けて先細り状にして延設されているとともに、凸部10の長手方向に沿って縦の補強リブ11が設けられている。そして、凸部10の短幅方向(中心線9に交差する方向)に亘るそれぞれの補強リブ11が平行にしてその凸部10の長手方向に並び設けられているとともに、この複数の補強リブ11に対して前記縦の補強リブ11が交差している。このように凸部10に設ける補強リブ11自体にあっては、凸部10を補強すればよいものであるとからその向きが限定されるものではなく、また、複数の補強リブを設ける場合では交差するように配置することも可能である。
さらに、上記凸部10の周りには、図11に示すように、シート一般面14から容器外方に向けて傾斜して凸部10と補強リブ11とに連続する断面形状となる斜面部17が設けられており、前記シート一般面14から斜面部17を経て前記凸部10が外方に突出した状態となっている。この斜面部17は容器本体の成形時に注出口部5における凸部10周りの正面シート2と背面シート3とが密着しないようにするもので、正面シート2と背面シート3とを重ね合わせて所要箇所(即ち、容器周辺部)をヒートシールするときに、正面シート2の斜面部17と背面シート3の斜面部17とが接触しないため、ヒートシール時の熱などの影響がその斜面部17に及んでも凸部10周りの正面シート2と背面シート3との間が密着しないようにしているものである。
なお、上記斜面部17は凸部10の成型時と同時に又は別工程で真空成型、圧空成型、加圧成型などにより成型されるもので、この斜面部17は少なくとも開口予定線部12が設けられている部分では正面シート2と背面シート3とのヒートシールする領域に重なるように成型され、ヒートシールした後にはその開口予定線部12が設けられている部分において、ヒートシールされた辺部の内縁からシート一般面を介在させることなくこの斜面部17が連続するようにしている。
【0014】
図12においては上記斜面部17を凸部10の周りに配置させた液体包装容器1を示している。この図12に示された液体包装容器1では上述した例とは注出口部5の形状が異なっていて、容器本体の一方の側辺に段部を形成することなく直線状にし、注出口部5を略山形状にして上方に突出させたものである。この例に示すように凸部10に対して補強リブ11を設けた構造は略山形状にした注出口部5に対しても採用できるものであり、液体包装容器1の形状を限定することなく、シート貼り合わせ形式の容器における注出口部に採用できる。
【0015】
本発明の容器に使用する材料構成としては、下記のものを例として挙げることができる。
(1)
正面シート、背面シート:(外面)ポリエチレンテレフタレート(12μm)/アルミ箔(7μm)/延伸ナイロン(15μm)/線状低密度ポリエチレン(100μm)
底シート:(外面)ナイロン(25μm)/アルミ箔(7μm)/線状低密度ポリエチレン(120μm)
(2)
正面シート、背面シート:(外面)内面に蒸着層を設けたポリエチレンテレフタレート(12μm)/延伸ナイロン(15μm)/線状低密度ポリエチレン(130μm)
*蒸着層としてはアルミニウムなどの金属蒸着、アルミナ、シリカなどの無機化合物蒸着などを挙げることができる。
底シート:(外面)ナイロン(25μm)/線状低密度ポリエチレン(120μm)
(3)
正面シート、背面シート:(外面)内面に蒸着層を設けたポリエチレンテレフタレート(12μm)/外面に蒸着層を設けた延伸ナイロン(15μm)/線状低密度ポリエチレン(130μm)
底シート:(外面)ナイロン(25μm)/線状低密度ポリエチレン(120μm)
(4)
正面シート、背面シート:(外面)内面に蒸着層を設けたポリエチレンテレフタレート(12μm)/線状低密度ポリエチレン(150μm)
底シート:(外面)ナイロン(25μm)/線状低密度ポリエチレン(150μm)
(5)
正面シート、背面シート:(外面)ポリエチレンテレフタレート(12μm)/延伸ナイロン(15μm)/線状低密度ポリエチレン(130μm)
底シート:(外面)ナイロン(25μm)/線状低密度ポリエチレン(130μm)
(6)
正面シート、背面シート:(外面)ポリエチレンテレフタレート(12μm)/外面に蒸着層を設けた延伸ナイロン(15μm)/線状低密度ポリエチレン(130μm)
底シート:(外面)ナイロン(25μm)/線状低密度ポリエチレン(130μm)
(7)
正面シート、背面シート:(外面)延伸ナイロン(15μm)/線状低密度ポリエチレン(150μm)
底シート:(外面)延伸ナイロン(25μm)/線状低密度ポリエチレン(150μm)
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の液体包装容器によれば、正面シートと背面シートとの辺部を貼り合わせて容器上部側に、注出通路が配置されている略嘴状の注出口部を有する液体包装容器において、前記注出口部における正面シートまたは背面シートの少なくとも一方のシートに、シートの厚さ方向であって容器外方に向けて凸となる凸部を設けて、該凸部に補強リブを設け、かつ、前記凸部の周りに、シート一般面からシート厚さ方向であって容器外方に向けて傾斜して前記凸部と前記補強リブとに連続する傾斜部を設け、前記傾斜部の周辺が、正面シートと背面シートとのヒートシール領域に重なっていることを特徴とするものである。このように凸部に補強リブを設けるようにすることで凸部自体が補強された状態となり、液体包装容器の流通段階や開封操作するときにその凸部に不用意に指などが触れるようなことがあっても、その凸部が凹むようなことがなくなり、凸部内方の空間による通路が注出通路内に常時形成されたものとなり、内容物の注出をスムーズに行えるようになる。
そして、凸部の周りのシート一般面から容器外方に向けて傾斜して凸部と補強リブとに連続する断面形状となる斜面部は、容器本体の成形時に注出口部における凸部周りの正面シートと背面シートとが密着しないようにし、正面シートと背面シートとを重ね合わせて所要箇所をヒートシールするときに、正面シートの斜面部と背面シートの斜面部とが接触しないため、ヒートシール時の熱などの影響がその斜面部に及んでも凸部周りの正面シートと背面シートとの間が密着しないようになる。
また、凸部に複数の補強リブを平行にして、そして、交差させたりして設けるようにすれば凸部の形状保持がより一層確実になる。さらに、注出口部の開口予定線部を凸部を通るようにして設定し、該開口予定線部上または近傍に前記補強リブを平行にして位置するようにすれば、手操作にて開封するときの切断縁がその凸部に案内されながら開口予定線部に沿って進むようになり、その開口予定線部にて指定した適正な開口形状が得られ易くなるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 液体包装容器の一例を示す説明図である。
【図2】 図1の例における注出口部を開封した状態を示す説明図である。
【図3】 開封予定線部が補強リブ上に位置している例を示す説明図である。
【図4】 凸部と補強リブとの組み合わせを示すもので、(イ)は断面円弧にして長円状の凸部に補強リブを設けた例を示す説明図、(ロ)は断面円弧にして端部が先細りしている凸部に補強リブを設けた例を示す説明図である。
【図5】 同じく凸部と補強リブとの組み合わせを示すもので、(イ)は断面山形状にして長円状の凸部に補強リブを設けた例を示す説明図、(ロ)は断面山形状にして端部が先細りしている凸部に補強リブを設けた例を示す説明図である。
【図6】 同じく凸部と補強リブとの組み合わせを示すもので、(イ)は断面台形状にして長円状の凸部に補強リブを設けた例を示す説明図、(ロ)は断面台形状にして端部が先細りしている凸部に補強リブを設けた例を示す説明図である。
【図7】 筋押しを設けた例を示す説明図である。
【図8】 凸部を収納領域に延設した例を示す説明図である。
【図9】 補強リブの変形を示すもので、(イ)は間隔を不等にして並べ設けた例を示す説明図、(ロ)は略>状にした例を示す説明図である。
【図10】 本発明に係る液体包装容器の一例を示す説明図である。
【図11】 本発明の一例を開封した状態で示す説明図である。
【図12】 本発明における注出口部の他の形状を示す説明図である。
【図13】 従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…液体包装容器
2…正面シート
3…背面シート
5…注出口部
7…注出通路
10…凸部
11…補強リブ
12…開口予定線部
13…切り欠き
15…収納領域
16…筋押し
17…斜面部
Claims (4)
- 正面シートと背面シートとの辺部を貼り合わせて容器上部側に、注出通路が配置されている略嘴状の注出口部を有する液体包装容器において、
前記注出口部における正面シートまたは背面シートの少なくとも一方のシートに、シートの厚さ方向であって容器外方に向けて凸となる凸部を設けて、該凸部に補強リブを設け、かつ、前記凸部の周りに、シート一般面からシート厚さ方向であって容器外方に向けて傾斜して前記凸部と前記補強リブとに連続する傾斜部を設け、
前記傾斜部の周辺が、正面シートと背面シートとのヒートシール領域に重なっていることを特徴とする液体包装容器。 - 上記凸部には上記補強リブが複数設けられていて、それぞれの補強リブは平行に並び設けられている請求項1に記載の液体包装容器。
- 上記凸部には交差している複数の補強リブが設けられている請求項1に記載の液体包装容器。
- 上記注出口部の開口予定線部が上記凸部を通るようにして設定され、該開口予定線部上または近傍に上記補強リブが平行にして位置している請求項1から3の何れか一項に記載の液体包装容器。
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