JP3757546B2 - 外力計測装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば加速度センサ、角速度センサ等からなる外力検出手段から出力される検出信号中に含まれるランダムノイズ、ドリフト等の成分を除去してから積分して出力する外力計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、従来技術による外力計測装置は、例えば回転角を検出する装置の場合には、被測定物となる移動体の回転角を検出するために、角速度信号を積分して検出するようにしている。
【0003】
しかし、角速度に対応した信号を積分して変位角度を求める場合には、ジャイロセンサ等の角速度センサによって検出された検出信号を積分するときに、積分の基準値となるセンサの検出値零が温度変化等の影響によりドリフトしてしまい、変位角度を示す積分値にこのドリフト成分が誤差として累積してしまう。また、この誤差は時間経過に伴って大きくなるため、変位角度を検出する際の大きな問題となっている。
【0004】
この誤差を除去するために、一の従来技術として、特公平4−76611号(特開昭63−78019号)公報に示すような積分型角度検出方法が知られている。
【0005】
この従来技術は、センサから出力される検出信号が積分の基準値から基準範囲内にあるときには積分を中止し、検出信号がこの範囲を越えた時点の一定時間前から基準範囲内に入った時点の一定時間後までの間、検出信号の積分を実行するという不感帯処理を行うもので、ランダムノイズやドリフトがこの基準範囲内にあるときには、このノイズ成分を除去することができ、安定した変位角度信号を得ることができる。
【0006】
また、積分の基準値となる検出値零が温度変動等により大きくドリフトする場合の対策としては、特開平7−324941号公報(以下、他の従来技術という)に示すようなオフセットドリフト補正装置が知られている。
【0007】
この従来技術によるオフセットドリフト補正装置は、角速度を検出する角速度センサと、該角速度センサから出力される検出信号によって、移動体が旋回動作中か否かを判定する旋回判定手段と、該旋回判定手段によって移動体が旋回動作中でないと判断したときに、補正角速度を平滑した平均角速度を用いて角速度センサのオフセット補正値を推定して修正する適応フィルタとから構成される。
【0008】
そして、この従来技術によるオフセットドリフト補正装置は、角速度センサからの出力とその時刻で推定された適応フィルタからの出力の差が推定値の誤差量となり、この値を平均化して、前記旋回判定手段で旋回中でないと判定したときだけ、適応フィルタを用いてオフセット補正値を更新する。これにより、十分な時間経過後には角速度センサのオフセット補正値が適応フィルタからの出力に収束し、推定オフセット補正値を角速度センサから差し引いた補正角速度を正確な角速度として処理することによって検出信号が温度ドリフトするのを防止し、ドリフト成分をキャンセルすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した一の従来技術による積分型角度検出方法では、ドリフトとランダムノイズの成分を除去して安定した積分信号を得るためには、基準範囲を検出信号のランダムノイズに対して十分に大きな値に設定する必要がある。このように、基準範囲を大きく設定すると、回転速度が低速の場合には角速度は基準範囲よりも小さくなり、実際には回転しているにも拘らず、角速度が零に設定されてしまい、低速時における変位角度が計測できなくなる。
【0010】
一方、この従来技術において、低速時でも角度が計測できるように基準範囲を小さく設定すると、基準範囲を越えたランダムノイズに対しても積分を実行してしまい、正確な変位角度を計測することができないという問題がある。
【0011】
また、他の従来技術によるオフセットドリフト補正装置は、オフセット補正値を遂次変化させるもので、適応フィルタからオフセットの推定値を求めるようとすると時間遅れが生じて、実際の真のオフセット補正値と推定オフセット補正値との間にずれが生じる。このため、ずれた分が積分値に影響し、静止しているにも拘らず角度値が変化するという誤差が生じる可能性がある。
【0012】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明は簡単な処理によって、検出信号中のドリフト成分、ランダムノイズ成分等を同時に除去することのできる外力計測装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明による外力計測装置は、図1に示すように、被測定物に加わる角速度、加速度によって発生する外力を検出信号として検出する外力検出手段101と、該外力検出手段101から出力される検出信号の検出値よりオフセット補正値を減算する減算手段102と、該減算手段102から出力される減算値を平滑化した平均値として出力する平滑手段103と、前記外力検出手段101に外力が作用しているか否かを平滑化した平均値を用いて判定する判定手段104と、該判定手段104によって外力が作用していないと判定したときには零値を被積分値として出力し、外力が作用していると判定したときには前記減算手段102から出力される減算値を被積分値として出力する被積分値出力手段105と、該被積分値出力手段105から出力される被積分値を積分し、積分結果を計測値として出力する積分手段106とから構成したことにある。
【0014】
このように構成することにより、減算手段102では、外力検出手段101から出力された検出値からオフセット補正値を減算し、平滑手段103ではこの減算値を平滑化した平均値として出力する。これにより、ランダムノイズを滑らかにして該ノイズの波高値を低減することができる。
【0015】
また、判定手段104では、平滑手段103から出力される平均値が基準範囲内にあるか否かで、外力検出手段101に真に外力が加わっているか否かを判定する。被積分値出力手段105では、該判定手段104で真に外力が加わっていないノイズと判定したときには零値を被積分値として出力し、真に外力が加わっていると判定したときには前記減算手段102から出力される減算値を被積分値として出力する。これにより、被積分値出力手段105から出力される被積分値中のランダムノイズを低減でき、積分手段106で積分した計測値中の誤差を低減できる。
【0016】
しかも、平滑手段103では減算値を平滑化することにより、減算値に含まれるランダムノイズの波高値を小さくできるから、被積分値出力手段105における基準範囲の設定を小さくすることができ、外力検出手段101に真に外力が加わっていると判定できる範囲を広げることができ、小さい外力が印加された場合でもこの外力を検知できる。
【0017】
また、請求項2の発明による外力計測装置は、図2に示すように、被測定物に加わる角速度、加速度によって発生する外力を検出信号として検出する外力検出手段201と、該外力検出手段201から出力される検出信号の検出値よりオフセット補正値を減算する減算手段202と、該減算手段202から出力される減算値を平滑化した第1の平均値として出力する第1の平滑手段203と、前記外力検出手段201に外力が作用しているか否かを前記第1の平均値を用いて判定する第1の判定手段204と、該第1の判定手段204によって外力が作用していないと判定したときには零値を被積分値として出力し、外力が作用していると判定したときには前記減算手段202から出力される減算値を被積分値として出力する被積分値出力手段205と、該被積分値出力手段205から出力される被積分値を積分し、積分結果を計測値として出力する積分手段206と、前記減算手段202によって減算するときのオフセット補正値を更新するか否かを前記第1の平均値を用いて判定する第2の判定手段207と、該第2の判定手段207によってオフセット補正値を更新する第1の平均値が第2の基準範囲内にあると判定したときには、前記外力検出手段201から出力される検出値を平滑化した第2の平均値として出力する第2の平滑手段208と、該第2の平滑手段208から出力される第2の平均値を前記減算手段202のオフセット補正値として更新するオフセット補正値更新手段209とから構成したことにある。
【0018】
このように構成することにより、請求項1の発明と同様に、第1の平滑手段203では減算値を平滑化することにより、減算値に含まれるランダムノイズの波高値を小さくでき、第1の判定手段204における判定基準を低くでき、外力検出手段201に真に外力が加わっていると判定できる範囲を広げることができ、実際の外力に近い被積分値を得ることができる。
【0019】
しかも、第2の判定手段207では、第1の平均値を用いてオフセット補正値を更新するか否かを判定し、オフセット補正値を更新すると判定したときには、第2の平滑手段208で前記外力検出手段201から出力される検出値を第2の平均値とし、オフセット補正値更新手段209でこの平均値を、前記減算手段202のオフセット補正値として更新する。これにより、減算手段202で検出値からこのオフセット補正値を常に減算することにより、検出値中のドリフト成分を低減することができ、実際の角速度により近い被積分値を被積分値出力手段205から積分手段206に向けて出力することができる。
【0020】
さらに、請求項3の発明では、被測定物に加わる角速度、加速度によって発生する外力を検出信号として検出する外力検出手段301と、該外力検出手段301から出力される検出信号の検出値よりオフセット補正値を減算する減算手段302と、該減算手段302から出力される減算値を平滑化した第1の平均値として出力する第1の平滑手段303と、前記外力検出手段301に外力が作用しているか否かを判定するために、該第1の平滑手段303から出力される第1の平均値が予め定められた第1の基準範囲内にあるか否かを判定する第1の判定手段304と、該第1の判定手段304によって第1の平均値が第1の基準範囲内にあると判定したときには零値を被積分値として出力し、第1の平均値が第1の基準範囲外にあると判定したときには前記減算手段302から出力される減算値を被積分値として出力する被積分値出力手段305と、該被積分値出力手段305から出力される被積分値を積分し、積分結果を計測値として出力する積分手段306と、前記減算手段302によって減算するときのオフセット補正値を更新するか否かを判定するために、前記減算手段302から出力される減算値が予め定められた第2の基準範囲内にあるか否かを判定する第2の判定手段307と、該第2の判定手段307によって減算値が第2の基準範囲内にあると判定したときには、前記外力検出手段301から出力される検出値を平滑化した第2の平均値として出力する第2の平滑手段308と、該第2の平滑手段308から出力される第2の平均値を前記減算手段のオフセット補正値として更新するオフセット補正値更新手段309とから構成したことにある。
【0021】
このように構成することにより、請求項1の発明と同様に、第1の平滑手段303では減算値を平滑化することにより、減算値に含まれるランダムノイズの波高値を小さくでき、第1の判定手段304における第1の基準範囲の設定を小さくでき、外力検出手段301に真に外力が加わっていると判定できる範囲を広げることができ、実際の外力に近い被積分値を得ることができる。
【0022】
しかも、第2の判定手段307では、減算手段202から出力される減算値が第2の基準範囲内にあるか否かを判定し、減算値が基準範囲内にあると判定したときには、第2の平滑手段308で前記外力検出手段301から出力される検出値を第2の平均値とし、オフセット補正値更新手段309でこの平均値を、前記減算手段302のオフセット補正値として更新する。これにより、減算手段302で検出値からこのオフセット補正値を常に減算することにより、外力検出手段301で検出される検出値中のドリフト成分(温度ドリフト等)を低減することができ、実際の角速度により近い被積分値を被積分値出力手段305から積分手段306に向けて出力することができる。
【0023】
請求項4の発明では、図2、図3に示すように、第2の判定手段207(307)における第2の基準範囲を、当該装置の起動時には通常処理時の範囲よりも大きく設定したことにある。
【0024】
上記構成により、装置の起動時には外力検出手段201(301)等の動作が不安定となった場合でも、第2の基準範囲を大きくすることで、起動時における大きなドリフトを補正でき、減算手段202(302)から出力される減算値を安定させて出力することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。ここで、図4ないし図26は本発明による実施例を示すに、本実施例では、外力計測装置として角速度計測装置を例に挙げて説明する。
【0026】
まず、第1の実施例を図4ないし図7に基づいて説明する。
【0027】
1は本実施例による角速度センサで、該角速度センサ1は被測定物となる移動体(図示せず)に設けられ、該角速度センサ1は、コリオリ力を用いて角速度を検出するジャイロセンサ等が用いられている。
【0028】
2はアナログ−ディジタル変換回路(以下A/D変換回路という)で、該A/D変換回路2は前記角速度センサ1から読込んだアナログ検出信号を所定時間毎に読込んで、アナログ信号をディジタル信号に変換して、検出値Vinを出力するものである。
【0029】
3はA/D変換回路2の次段に設けられた演算回路を示し、該演算回路3は後述する減算回路4、平滑回路5、判定回路6、被積分値出力回路7、積分回路8等から大略構成されている。
【0030】
ここで、演算回路3の構成について説明するに、減算回路4は、角速度センサ1から検出されたn番目の検出信号値Vn から予め設定されたオフセット補正値V01を減算して減算値VAnを得るもので、下記の数1のようにして算出される。
【0031】
【数1】
VAn=Vn −V01
【0032】
平滑回路5は、前記減算回路4から出力される減算値VAnの移動平均を下記の数2のように演算して平均値VBnを算出する。これにより、該平均値VBnは、高周波分を平滑化して減算値VAn中のランダムノイズを低減する。
【0033】
【数2】
Figure 0003757546
但し、M1 :2以上の整数
【0034】
また、判定回路6には、付設された記憶回路6A内に角速度センサ1に角速度が加わっているか否かを判定するための基準範囲Vs が記憶されている。そして、該判定回路6は、平滑回路5から出力される移動平均値VBnが基準範囲Vs 内にあるか否かを判定し、基準範囲Vs 内にあると判定したときには判定信号VC を被積分値出力回路7に向けて出力する。
【0035】
被積分値出力回路7は、判定回路6から出力される判定信号VC を受けて、該判定信号VC の入力があるときには零値を被積分値VDnとし、判定信号VC の入力がないときには前記減算回路4から出力される減算値VAnを被積分値VDnとして出力する。このように、該被積分値出力回路7は判定信号VC の有無によって零値と減算値VAnとを選択し、この信号を被積分値VDnとして出力するスイッチング動作を行っている。
【0036】
積分回路8は、被積分値出力回路7から出力される被積分値VDnを積分し、この結果を変位角度θn を示す計測値VOnとして信号出力回路9に出力する。
【0037】
さらに、9は演算回路3の次段に設けられた信号出力回路で、該信号出力回路9は演算回路3で演算された計測値VOnを後続された回路(図示せず)に出力する。
【0038】
次に、図5の処理プログラムに基づいて、演算回路3の被積分値出力処理の動作について説明する。
【0039】
まず、ステップ1では、所定時間毎(例えば、20mS)に角速度センサ1から出力される検出信号値Vn を読込み(図6の波形(イ)参照)、ステップ2では、読込んだ検出信号値Vn から予め設定されたオフセット補正値V01を減算した減算値VAnを、Vn −V01として演算する(図6の波形(ロ)参照)。
【0040】
ステップ3では、減算値VAnの移動平均値VBnを前記数2に基づいて演算し、減算値VAnに加わっているランダムノイズを低減させることにより、図7の波形(ハ)のような平均値VBnを得る。
【0041】
ステップ4では、この平均値VBnが基準範囲Vs 内にあるか否かを判定し、「YES」と判定した場合には、検出信号値Vn は角速度センサ1に角速度が加わっていないときのノイズであると判断してステップ5に移る。そして、ステップ5では減算値VAnを零値に設定する(図7の波形(ホ)の領域a参照)。
【0042】
一方、ステップ4で「NO」と判定した場合には、平均値VBnが基準範囲Vs を越えた場合であるから、角速度センサ1に真に角速度が加わっていると判断してステップ6に移る。そして、ステップ6では減算値VAnをそのまま出力する(図7の波形(ホ)の領域b参照)。
【0043】
さらに、ステップ7では、このように設定された減算値VAnを被積分値VDnに置換し、ステップ8では、この被積分値VDnを積分して計測値VOnを得る(図7の波形(ヘ)参照)。そして、ステップ9にてリターンする。
【0044】
次に、図6と図7の波形図に基づいて、本実施例による角速度計測装置の具体的な作用について、図5の処理との関係において説明する。
【0045】
まず、図6中で上段の波形(イ)は角速度センサ1からA/D変換回路2を介して演算回路3に入力される検出信号値Vn 、下段の波形(ロ)はVn −V01により減算されて減算回路4から出力される減算値VAnをそれぞれ示す。また、図7中で上段の波形(ハ)は減算値VAnを前記数2のように移動平均して平滑回路5から出力される平均値VBn、波形(ニ)は判定回路6から出力される判定信号VC 、波形(ホ)は被積分値出力回路7から出力される被積分値VDnをそれぞれ示し、下段の波形(ヘ)は積分回路8から出力される計測値VOnを示す。
【0046】
まず、図6中の波形(イ)の検出信号値Vn は、温度変化、経時劣化等によるドリフト信号Dを傾きとした右上りの波形となる。また、角速度が加わっていない部分にはランダムノイズが重畳している。
【0047】
ステップ2の処理により、減算値VAnを算出し、波形(ロ)のようにオフセット補正値V01分だけ減算してシフトさせる。次に、ステップ3の処理により、ノイズ分を低減させるために数2の移動平均を演算し、波形(ハ)のように周波数の高い波形を除去し、ノイズ成分を低減する。
【0048】
ステップ4〜7の処理では、平均値VBnが基準範囲Vs 内にある場合、即ち領域a,aのときには、波形(二)に示す判定信号VC を判定回路6から被積分値出力回路7に向けて出力し、該被積分値出力回路7では、この判定信号VC を受けて減算値VAnを零に設定し、この減算値VAnを被積分値VDnとして積分回路8に出力する(波形(ホ)の領域a参照)。
【0049】
一方、平均値VBnが基準範囲Vs 外にある場合、即ち領域bのときには、判定信号VC は出力されていないから、被積分値出力回路7では、この判定信号VC を受けて減算値VAnをそのまま出力し、被積分値出力回路7からはこの減算値VAnを被積分値VDnとして積分回路8に出力する(波形(ホ)の領域b参照)。
【0050】
このように構成される本実施例の角速度計測装置においては、積分回路8に入力される被積分値VDnを、検出信号値Vn 中のドリフト成分とランダムノイズ成分とを除去した波形に設定でき、この被積分値VDnをステップ8の処理により積分することによって、正確な変位角度θn を検出することができる(図7中の波形(ヘ)参照)。
【0051】
また、減算回路4と判定回路6との間に平滑回路5を設けたから、該平滑回路5から出力される平均値VBnには検出信号値Vn または減算値VAnに含まれるランダムノイズを低減することができる。
【0052】
これにより、判定回路6では、平滑回路5から出力される平均値VBnと基準範囲Vs とを比較し、角速度センサ1に角速度が加わっているか否かを判定するようにしたから、判定対象となる平均値VBn中のノイズを低減することにより、角速度センサ1に角速度が真に加わっているか否かの判定を正確に行うことができる。
【0053】
さらに、判定回路6では、平均値VBnと基準範囲Vs とを比較することにより判定を行っているから、平滑回路5により減算値VAn中のノイズが低減した分だけ、ノイズによって基準範囲Vt を越えるのを低減できる。そして、被積分値出力回路7から出力される被積分値VDnには、ノイズを被積分値VDnとして出力されるのを低減することができる。
【0054】
しかも、一の従来技術のようにノイズによる誤検出を防止するために、不感帯処理の領域となる基準範囲を大きく設定する必要もなくなり、角速度センサ1に加わる角速度が小さいときでも角速度に対応した角度変位θn を測定することができ、角速度の検出感度を高めることができる。
【0055】
なお、本実施例では、検出信号値Vn にランダムノイズとドリフトの成分が重畳した場合について補正するために、基準範囲Vs を大きく設定しているが、ランダムノイズだけが重畳した検出信号値Vn の場合には、基準範囲Vs を小さく設定でき、角速度の検出範囲を広げることができる。
【0056】
次に、図8ないし図13に基づいて、本発明による第2の実施例について説明する。
【0057】
本実施例の特徴は、第1の実施例による被積分値出力処理に加えてオフセット補正値更新設定処理を行うものである、そして、このオフセット補正値更新設定処理は、減算値を平滑化した平均値が第2の基準範囲内にあるか否かを判定し、平均値が第2の基準範囲内にあると判定したときには、前記外力検出手段から出力される検出値を平滑した平均値を減算手段によって減算するときのオフセット補正値として更新設定したものである。
【0058】
なお、本実施例では、前述した第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0059】
11はA/D変換回路2の次段に設けられた演算回路を示し、該演算回路11は第1実施例で述べた回路とほぼ同様に、被積分値出力処理を行うために構成された後述の減算回路12、第1の平滑回路13、第1の判定回路14、被積分値出力回路15、積分回路16等と、新たにオフセット補正値更新設定処理を行うために構成された第2の判定回路17、第2の平滑回路18、オフセット補正値更新回路19等からなる。
【0060】
ここで、演算回路11の構成について説明するに、減算回路12は、角速度センサ1から検出されたn番目の検出信号値Vn から予め設定されたオフセット補正値V02を減算し、減算値VEnを得るもので、下記の数3のようにして算出される。
【0061】
【数3】
VEn=Vn −V02
【0062】
第1の平滑回路13は、前記減算回路12から出力される減算値VEnの移動平均を下記の数4のように演算して第1の平均値VFnを算出する。これにより、該平均値VF は、高周波分を平滑化して減算値VEn中のランダムノイズを低減する。
【0063】
【数4】
Figure 0003757546
但し、M1 :2以上の整数
【0064】
第1の判定回路14には、付設された記憶回路14A内に角速度センサ1に角速度が加わっているか否かを判定するための基準範囲Vt1が記憶されている。そして、該判定回路14は、第1の平滑回路13から出力される第1の平均値VFnが基準範囲Vt1内にあるか否かを判定し、基準範囲Vt1内にあると判定したときには第1の判定信号VG を被積分値出力回路15に向けて出力する。
【0065】
被積分値出力回路15は、第1の判定回路14から出力される第1の判定信号VG を受けて、該第1の判定信号VG の入力があるときには零値を被積分値VHnとし、第1の判定信号VG の入力がないときには前記減算回路12から出力される減算値VEnを被積分値VHnとして出力する。このように、該被積分値出力回路15は第1の判定信号VG の有無によって零値と減算値VEnとを選択し、この信号を被積分値VHnとして出力するスイッチング動作を行っている。
【0066】
また、積分回路16は、被積分値出力回路15から出力される被積分値VHnを積分し、この結果を変位角度θn を示す計測値VOnとして信号出力回路9に出力する。
【0067】
さらに、第2の判定回路17には、付設された記憶回路17A内に減算回路12によって減算するときのオフセット補正値V02を更新するか否かを判定するための基準範囲Vt2が記憶されている。そして、該第2の判定回路17は、第1の平滑回路13から出力される第1の平均値VFnが基準範囲Vt2内にあるか否かを判定し、基準範囲Vt2内にあると判定したときには第2の判定信号VI を第2の平滑回路18に向けて出力する。
【0068】
第2の平滑回路18は、第2の判定回路17から第2の判定信号VI が出力されたときに、A/D変換回路2を介して角速度センサ1から出力される検出信号値Vn を補正基準値VJn′読込み、この補正基準値VJn′を数5の移動平均の式に基づいて第2の平均値VKn′を算出する。これにより、該平均値VKn′は、平滑化することにより検出信号値Vn 中のドリフトノイズを抽出する。
【0069】
【数5】
Figure 0003757546
但し、M2 :2以上の整数
【0070】
オフセット補正値更新回路19は、第2の平滑回路18から出力される第2の平均値VKn′を受けて、該第2の平均値VKn′をオフセット補正値V02として更新する。
【0071】
次に、図9と図10の処理プログラムに基づいて、本実施例の処理動作について説明する。
【0072】
まず、ステップ11では、所定時間毎(例えば、20mS)にA/D変換回路2を介して角速度センサ1から出力される検出信号値Vn を読込み(図11の波形(イ)参照)、ステップ12では、読込んだ検出信号値Vn からオフセット補正値V02を減算した減算値VEnを演算する(図11の波形(ハ)参照)。
【0073】
ステップ13では、減算値VEnの移動平均値VFnを前記数4に基づいて演算し、減算値VEnに加わっているランダムノイズを低減させることにより、図12の波形(ニ)のような第1の平均値VFnを得る。
【0074】
ステップ14では、この第1の平均値VFnが第1の基準範囲Vt1内にあるか否かを判定し、「YES」と判定した場合には、第1の平均値VFnが第1の基準範囲Vt1内にあるから、検出信号値Vn は角速度センサ1に角速度が加わっていないときのノイズであると判定してステップ15に移る。そして、ステップ15では減算値VEnを零値に設定する(図12の波形(ヘ)のa領域参照)。
【0075】
一方、ステップ14で「NO」と判定した場合には、第1の平均値VFnが第1の基準範囲Vt1を越えた場合であるから、角速度センサ1に真に角速度が加わっていると判定してステップ16に移る。そして、ステップ16では減算値VEnをそのまま出力する(図12の波形(ヘ)のb領域参照)。
【0076】
さらに、ステップ17では、このように設定された減算値VEnを被積分値VHnに設定し、ステップ18では、この被積分値VHnを積分して計測値VOnを得る(図12の波形(ト)参照)。そして、ステップ19では図10に示すオフセット補正値更新設定処理を行って、ステップ20にてリターンする。
【0077】
次に、オフセット補正値更新設定処理について、図10を参照しつつ説明する。
【0078】
まず、ステップ21では、ステップ13で算出した第1の平均値VFnが第2の基準範囲Vt2内にあるか否かを判定し、「NO」と判定した場合(図13の波形(チ)のd領域参照)にはステップ25に移ってリターンし、「YES」と判定した場合(図13の波形(チ)のc領域参照)には、オフセット補正値V02を更新すべくステップ22以降の処理を行う。
【0079】
ステップ22では、角速度センサ1から出力される検出信号値Vn を補正基準値VJn′とし読込み、ステップ23ではこの補正基準値VJn′の移動平均を数5のように演算して第2の平均値VKn′を得る。
【0080】
さらに、ステップ24では、この第2の平均値VKn′をオフセット補正値V02として減算回路12に記憶し、ステップ25でリターンする。
【0081】
次に、図11ないし図13に示す波形図に基づいて、本実施例による角速度計測装置の具体的な作用について、図9と図10の処理との関係で説明する。
【0082】
まず、図11中の上段の波形(イ)は角速度センサ1から演算回路11に出力される検出信号値Vn 、波形(ロ)は減算回路12にオフセット補正値更新回路19から出力されるオフセット補正値V02で、波形(ハ)は減算回路12から出力される減算値VEnをそれぞれ示す。
【0083】
また、図12中の上段の波形(ニ)は減算値VEnを前記数4のように移動平均した第1の平滑回路13から出力される第1の平均値VFn、波形(ホ)は第1の判定回路14から出力される第1の判定信号VG 、波形(ヘ)は被積分値出力回路15から出力される被積分値VHn、下段の波形(ト)は積分回路16から出力される積分結果となる計測値VOnをそれぞれ示す。
【0084】
さらに、図13中の上段の波形(チ)は減算値VEnを前記数4のように移動平均した第1の平均値VFn、波形(リ)は第2の判定回路17から出力される第2の判定信号VI 、波形(ヌ)は第2の判定信号VI を受けて第2の平滑回路18に読込まれる補正基準値VJn′、下段の波形(ル)は補正基準値VJn′を前記数5のように移動平均して第2の平滑回路18から出力される第2の平均値VKn′をそれぞれ示す。
【0085】
まず、図11中の波形(イ)の検出信号値Vn は、温度変化、経時劣化等によるドリフト信号Dを傾きとした右上りの波形となる。また、角速度が加わっていない部分にはランダムノイズが重畳している。
【0086】
ステップ12の処理により、検出信号値Vn から波形(ロ)のオフセット補正値V02分だけ減算した減算値VEnを得る。次に、ステップ13の処理により、ノイズ分を低減させるために数4の移動平均を演算し、波形(ニ)の第1の平均値VFnのように、周波数の高い波形を除去してノイズ成分を低減する。
【0087】
ステップ14〜17の処理では、第1の平均値VFnが第1の基準範囲Vt1内にある場合、即ち領域a,aのときには、波形(ホ)に示す第1の判定信号VG を第1の判定回路14から被積分値出力回路15に向けて出力し、該被積分値出力回路15では、この第1の判定信号VG を受けて減算値VEnを零値に設定し、被積分値出力回路15からはこの減算値VEnを被積分値VHnとして積分回路16に出力する(波形(ヘ)参照)。
【0088】
一方、第1の平均値VFnが基準範囲Vt1外にある場合、即ち領域bのときには、第1の判定信号VG は出力されていないから、被積分値出力回路15では、この第1の判定信号VG を受けて減算値VEnをそのまま出力し、被積分値出力回路15からはこの減算値VEnを被積分値VHnとして積分回路16に出力する(波形(ヘ)参照)。
【0089】
さらに、図13に示す波形図に基づいて、本実施例によるオフセット補正値更新設定処理について説明する。
【0090】
ステップ21では、ステップ13で算出した第1の平均値VFnが第2の基準範囲Vt2内にある場合、即ち領域c,cのときには、波形(リ)に示すように、第2の判定信号VI を第2の平滑回路18に出力する。そして、該第2の平滑回路18では、第2の判定信号VI を受けて、A/D変換回路2を介して角速度センサ1から出力される検出信号値Vn を、波形(ヌ)に示す補正基準値VJn′に対して数5の移動平均を演算し、得られた第2の平均値VKn′をオフセット補正値更新回路19に向けて出力する。
【0091】
ここで、第2の判定回路17から出力される第2の平均値VKn′は、周波数の高い波形を除去し、ノイズ成分を除去した値となる。そして、この第2の平均値VKn′はオフセット補正値V02(波形(ロ)と波形(ル))となる。
【0092】
このように構成される本実施例の角速度計測装置では、前述した如く、被積分値出力を補正することによって検出信号値Vn が重畳したランダムノイズを除去し、オフセット補正値を更新することによって検出信号値Vn のドリフト成分を除去することができる。
【0093】
かくして、本実施例では、第1の判定回路14における第1の基準範囲Vt1を、第1の実施例による基準範囲Vs に比べて大幅に小さくすることができ、被積分値出力回路15から出力される被積分値VHnには、演算回路11に加わる実際の角速度に近い値を得ることができ、変位角度θn を感度良く検出することができる。
【0094】
次に、図14ないし図19に基づいて、本発明による第3の実施例について説明する。
【0095】
本実施例の特徴は、第1の実施例による被積分値出力処理に加えてオフセット補正値更新設定処理を行うものである。そして、このオフセット補正値更新設定処理は、減算値が第2の基準範囲内にあるか否かを判定し、平均値が第2の基準範囲内にあると判定したときには、前記外力検出手段から出力される検出値を平滑した平均値を減算手段によって減算するときのオフセット補正値として更新設定したものである。
【0096】
なお、本実施例では、前述した第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0097】
21はA/D変換回路2の次段に設けられた演算回路を示し、該演算回路21は第1実施例で述べた回路とほぼ同様に、被積分値出力処理を行うために構成された後述の減算回路22、第1の平滑回路23、第1の判定回路24、被積分値出力回路25、積分回路26と、新たにオフセット補正値更新設定処理を行うために構成された第2の判定回路27、第2の平滑回路28、オフセット補正値更新回路29からなる。
【0098】
ここで、演算回路21の構成について説明するに、減算回路22は、角速度センサ1から検出されたn番目の検出信号値Vn から予め設定されたオフセット補正値V03を減算し、減算値VLnを得るもので、下記の数6のようにして算出される。
【0099】
【数6】
VLn=Vn −V03
【0100】
第1の平滑回路23は、前記減算回路22から出力される減算値VLnの移動平均を下記の数7のように演算して第1の平均値VMnを算出する。これにより、該第1の平均値VMnは、高周波分を平滑化して減算値VLn中のランダムノイズを低減する。
【0101】
【数7】
Figure 0003757546
但し、M1 :2以上の整数
【0102】
第1の判定回路24には、付設された記憶回路24A内に角速度センサ1に角速度が加わっているか否かを判定するための基準範囲Vu1が記憶されている。そして、該判定回路24は、第1の平滑回路23から出力される第1の平均値VMnが基準範囲Vu1内にあるか否かを判定し、基準範囲Vu1内にあると判定したときには第1の判定信号VN を被積分値出力回路25に向けて出力する。
【0103】
被積分値出力回路25は、第1の判定回路24から出力される第1の判定信号VN を受けて、該第1の判定信号VN の入力があるときには零値を被積分値VPnとし、第1の判定信号VN の入力がないときには前記減算回路22から出力される減算値VLnを被積分値VPnとして出力する。このように、該被積分値出力回路25は第1の判定信号VN の有無によって零値と減算値VLnとを選択し、この信号を被積分値VPnとして出力するスイッチング動作を行っている。
【0104】
また、積分回路26は、被積分値出力回路25から出力される被積分値VPnを積分し、この結果を変位角度θn を示す計測値VOnとして信号出力回路9に出力する。
【0105】
さらに、第2の判定回路27には、付設された記憶回路27A内に減算回路22によって減算するときのオフセット補正値V03を更新するか否かを判定するための基準範囲Vu2が記憶されている。そして、該第2の判定回路27は、減算回路22から出力される減算値VLnが基準範囲Vu2内にあるか否かを判定し、基準範囲Vu2内にあると判定したときには第2の判定信号VQ を第2の平滑回路28に向けて出力する。
【0106】
第2の平滑回路28は、第2の判定回路27から第2の判定信号VQ が出力されたときに、A/D変換回路2を介して角速度センサ1から出力される検出信号値Vn を補正基準値VRn′として読込み、この補正基準値VRn′を数8の移動平均の式に基づいて第2の平均値VSn′を算出する。これにより、該平均値VSn′は、高周波分を平滑化することにより検出信号値Vn 中のオフセットドリフトを抽出する。
【0107】
【数8】
Figure 0003757546
但し、M2 :2以上の整数
【0108】
オフセット補正値更新回路29は、第2の平滑回路28から出力される第2の平均値VSn′を受けて、該第2の平均値VSn′をオフセット補正値V03として更新する。
【0109】
次に、図15と図16の処理プログラムに基づいて、本実施例の処理動作について説明する。
【0110】
まず、ステップ31では、所定時間毎(例えば、20mS)に角速度センサ1から出力される検出信号値Vn を読込み(図17の波形(イ)参照)、ステップ32では、読込んだ検出信号値Vn からオフセット補正値V03を減算した減算値VLnを演算する(図17の波形(ハ)参照)。
【0111】
ステップ33では、減算値VLnの移動平均値VMnを前記数6に基づいて演算し、減算値VLnに加わっているランダムノイズを低減させることにより、図18の波形(ニ)のような第1の平均値VMnを得る。
【0112】
ステップ34では、この第1の平均値VMnが第1の基準範囲Vu1内にあるか否かを判定し、「YES」と判定した場合には、第1の平均値VMnが第1の基準範囲Vu1内にある場合であるから、検出信号値Vn は角速度センサ1に角速度が加わっていないときのノイズであると判定してステップ35に移る。そして、ステップ35では減算値VLnを零値に設定する(図18の波形(ヘ)の領域a参照)。
【0113】
一方、ステップ34で「NO」と判定した場合には、第1の平均値VMnが第1の基準範囲Vu1を越えた場合であるから、角速度センサ1に真に角速度が加わっていると判定してステップ36に移る。そして、ステップ36では減算値VLnをそのまま出力する(図22の波形(ヘ)の領域b参照)。
【0114】
さらに、ステップ37では、このように設定された減算値VLnを被積分値VPnに設定し、ステップ38では、この被積分値VPnを積分して計測値VOnを得る(図18の波形(ト)参照)。そして、ステップ39では図16に示すオフセット補正値更新設定処理を行って、ステップ40にてリターンする。
【0115】
次に、図16のオフセット補正値更新設定処理について説明する。
【0116】
まず、ステップ41では、ステップ33で算出した第1の平均値VMnが第2の基準範囲Vu2内にあるか否かを判定し、「NO」と判定した場合(図19の波形(チ)の領域d参照)にはステップ45に移りリターンし、「YES」と判定した場合(図19の波形(チ)の領域c参照)には、オフセット補正値V03を更新設定すべくステップ42以降の処理を行う。
【0117】
ステップ42では、角速度センサ1から出力される検出信号値Vn を補正基準値VRn′とし読込み、ステップ43ではこの補正基準値VRn′の移動平均を数8のように演算して第2の平均値VSn′を得る。
【0118】
さらに、ステップ44では、この第2の平均値VSn′をオフセット補正値V03として減算回路22に記憶し、ステップ45でリターンする。
【0119】
次に、図17ないし図19に示す波形図に基づいて、本実施例による角速度計測装置の具体的な作用について、図15と図16の処理との関係で説明する。
【0120】
まず、図17中の上段の波形(イ)は角速度センサ1から演算回路22に出力される検出信号値Vn 、波形(ロ)は減算回路22にオフセット補正値更新回路29から出力されるオフセット補正値V03で、波形(ハ)は減算回路22から出力される減算値VLnをそれぞれ示す。
【0121】
また、図18中の上段の波形(ニ)は減算値VLnを前記数7のように移動平均した第1の平滑回路23から出力される第1の平均値VMn、波形(ホ)は第1の判定回路24から出力される第1の判定信号VN 、波形(ヘ)は被積分値出力回路25から出力される被積分値VPn、下段の波形(ト)は積分回路26から出力される積分結果となる計測値VOnをそれぞれ示す。
【0122】
さらに、図19中の上段の波形(チ)は減算回路22から出力される減算値VLn、波形(リ)は第2の判定回路27から出力される第2の判定信号VQ 、波形(ヌ)は第2の判定信号VQ を受けて第2の平滑回路28に読込まれる補正基準値VRn′、下段の波形(ル)は補正基準値VRn′を前記数8のように移動平均して第2の平滑回路28から出力される第2の平均値VSn′をそれぞれ示す。
【0123】
まず、図17中の波形(イ)の検出信号値Vn は、温度変化、経時劣化等によるドリフト信号Dを傾きとした右上りの波形となる。また、角速度が加わっていない部分にはランダムノイズが重畳している。
【0124】
ステップ32の処理により、検出信号値Vn から波形(ロ)のオフセット補正値V03分だけ減算した減算値VLnを得る。次に、ステップ33の処理により、ノイズ分を低減させるために数7の移動平均を演算し、波形(ニ)の第1の平均値VMnのように、周波数の高い波形を除去してノイズ成分を低減する。
【0125】
ステップ34〜37の処理では、第1の平均値VMnが第1の基準範囲Vu1内にある場合、即ち領域a,aのときには、波形(ホ)に示す第1の判定信号VN を第1の判定回路24から被積分値出力回路25に向けて出力し、該被積分値出力回路25では、この第1の判定信号VN を受けて減算値VLnを零値に設定し、被積分値出力回路25からはこの減算値VLnを被積分値VPnとして積分回路26に出力する(波形(ヘ)参照)。
【0126】
一方、第1の平均値VMnが基準範囲Vu1外にある場合、即ち領域bのときには、第1の判定信号VN は出力されていないから、被積分値出力回路25では、この第1の判定信号VN を受けて減算値VLnをそのまま出力し、被積分値出力回路25からはこの減算値VLnを被積分値VPnとして積分回路26に出力する(波形(ヘ)参照)。
【0127】
一方、図19に示す波形図に基づいて、図16のオフセット補正値更新設定処理について説明する。
【0128】
ステップ41では、ステップ32で演算した減算値VLnが第2の基準範囲Vu2内にある場合、即ち領域c,cのときには、波形(リ)に示すように、第2の判定信号VQ を第2の平滑回路28に出力する。そして、該第2の平滑回路28では、第2の判定信号VQ を受けて、A/D変換回路2を介して角速度センサ1から出力される検出信号値Vn を、波形(ヌ)に示す補正基準値VRn′に対して数8の演算を行い、得られた第2の平均値VSn′をオフセット補正値更新回路29に向けて出力する。
【0129】
ここで、第2の平滑回路28から出力される第2の平均値VSn′は、周波数の高い波形を除去し、ノイズ成分を除去した値となる。そして、この第2の平均値VSn′はオフセット補正値V03(波形(ロ)と波形(ル))となる。
【0130】
このように構成される本実施例の角速度計測装置では、前述した如く、被積分値出力を補正することによって検出信号値Vn に重畳したドリフトノイズを抽出でき、オフセット補正値を更新することによって検出信号値Vn のドリフト成分を除去することができる。
【0131】
かくして、本実施例では、第1の判定回路24における第1の基準範囲Vu1を、第2の実施例による基準範囲Vt1に比べて大幅に小さくすることができ、被積分値出力回路25から出力される被積分値VPnには、演算回路21に加わる実際の角速度に近い値を得ることができ、変位角度θの感度良く検出することができる。
【0132】
しかも、オフセット補正値更新設定処理は、減算値VLnの信号が第2の基準範囲Vu2内にあるか否かを判定するようにしたから、前記第2の実施例に比べて、移動平均の演算を行わない分だけ、時間差をなくすことができ、減算回路22から出力される減算値VLn中のノイズ分を低減することができる。
【0133】
さらに、図20ないし図26に基づいて、本発明による第4の実施例について説明する。
【0134】
本実施例の特徴は、オフセット補正値更新設定処理に用いられる第2の基準範囲を、装置起動時に通常処理時の範囲よりも大きく設定する前処理を行ったことにある。
【0135】
なお、本実施例では、前述した第2の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0136】
31は第2の基準範囲Vu2を設定する第2の基準範囲設定回路を示し、該第2の基準範囲設定回路31は、オフセット補正値更新設定処理を行う第2の判定回路17の記憶回路17Aに接続されている。また、該第2の基準範囲設定回路31は、装置を起動するメインスイッチ(図示せず)が閉成してから基準時間T0 が経過するまでの間、第2の基準範囲Vt2を大きな信号値Aに設定し、経過後には通常時の信号値B(A>B)に設定するものである。そして、この第2の基準範囲設定処理は、図21に示すように、前述した被積分値出力処理とオフセット補正値更新設定処理の前処理として行うものである。
【0137】
ここで、図22に示す処理プログラムに基づいて、本実施例によるオフセット補正値更新設定処理の動作について説明する。
【0138】
まず、ステップ61で、メインスイッチが閉成したかを否かを検出し、該メインスイッチが閉成するまでこのステップ61で待機する。
【0139】
ステップ61で「YES」と判定した場合には、ステップ62に移り、このステップ62ではタイマTをリセット:スタートさせる。
【0140】
ステップ63では、タイマTが基準時間T0 を経過したか否かを判定し、ステップ63で「YES」と判定した場合には、基準時間T0 を経過しているから、ステップ64に移る。ステップ64では、第2の基準範囲Vt2を信号値Bに設定し、ステップ66に移って、リターンする。
【0141】
一方、ステップ63で「NO」と判定した場合には、未だ基準時間T0 が経過していないから、ステップ65に移る。ステップ65では、第2の基準範囲Vt2を信号値Bよりも大きな信号値Aに設定し、ステップ66に移って、リターンする。
【0142】
次に、図23ないし図25に示す波形図に基づいて、本実施例による角速度計測装置の具体的な作用について説明する。なお、各波形(イ)〜(ヌ)は前述した第2の実施例と同様位置の波形であるので、個々の波形についての説明は省略し、その特徴部分のみを説明する。
【0143】
まず、検出信号値Vn を示す波形(イ)では、装置起動時から基準時間T0 が経過するまでの領域eの間には、角速度センサ1の波形の乱れが現れている。
【0144】
一方、波形(チ)に示すように、第2の判定回路17における第2の基準範囲Vt2は、第2の基準範囲設定回路31によって基準時間T0 が経過するまでの間は大きな信号値Aに設定され、基準時間T0 の経過後には通常時の信号値Bに設定される。
【0145】
これにより、オフセット補正値更新設定処理は、波形(イ)が乱れている領域eにおいて、オフセット補正値V02′を検出信号値Vn に近い波形に設定することができ、この領域eにある信号値をノイズとして扱うことができる。この結果、被積分値出力回路25から出力される被積分値VPnの領域eでは信号値を零に設定することができる。
【0146】
かくして、本実施例では、装置起動時におけるノイズを確実に除去することができ、装置起動時における検出誤差を低減し、高感度な変位角速検出を行うことができる。
【0147】
なお、前記第4の実施例では、第2の実施例について、前処理に当たる第2の基準範囲設定処理を行うようにしたが、図26に示すように、第3の実施例で用いた第2の判定回路27の記憶回路27Aに第2の基準範囲設定回路31′を接続してもよく、この場合には、図22中の処理プログラム中のステップ64とステップ65において括弧内の処理を行えばよい。
【0148】
また、第4の実施例では、第2の基準範囲Vt2(Vu2)を時間経過によって2段階に切換えるようにしたが、本発明はこれに限らず、第2の基準範囲Vt2(Vu2)を順次減少させるように設定してもよい。
【0149】
さらに、前記各実施例では、外力検出手段に角速度を検出する角速度センサ1を用いたものについて説明したが、本発明はこれに限らず、加速度を検出する加速度センサを用いたものでもよい。
【0150】
【発明の効果】
以上詳述した如く、請求項1の発明によれば、減算手段で外力検出手段から出力された検出値からオフセット補正値を減算し、平滑手段ではこの減算値を平滑化した平均値として出力し、検出値に重畳されるランダムノイズを滑らかにして該ノイズの波高値を低くすることができる。また、判定手段では、外力検出手段に外力が作用しているか否かを判定し、外力が作用していないときには被積分値を零に設定し、外力が作用しているときには減算値を被積分値として出力する。これにより、被積分値出力手段からはランダムノイズを低減した被積分値を積分手段に出力することができ、該積分手段からは正確な計測値を得ることができる。
【0151】
しかも、減算値中のランダムノイズを平滑手段によって小さくすることにより、判定手段における判定基準を低く設定することができ、被積分値出力手段から出力される被積分値を、外力検出手段に加わる外力に近い波形とすることができる。
【0152】
従って、外力検出手段に例えばジャイロ等の角速度センサを用いた場合には、この被積分値を積分手段で積分することにより、正確な変位角度を計測することができる。
【0153】
請求項2の発明では、請求項1の発明による被積分値出力処理に加えて、減算手段によって減算するときのオフセット補正値を更新する処理を加え、この処理を、第1の平滑手段から出力される第1の平均値を用いて更新するか否かを判定し、更新すると判定したときには検出値を平滑化した第2の平均値をオフセット補正値として更新設定する。これにより、減算手段では、検出値から常に更新したオフセット補正値を減算することにより、検出値中のドリフト成分を低減することができ、外力検出手段に加わる外力に近い被積分値を被積分値出力手段から積分手段に向けて出力することができる。
【0154】
請求項3の発明では、請求項1の発明による被積分値出力処理に加えて、減算手段によって減算するときのオフセット補正値を更新する処理を加え、この処理を、減算手段から出力される減算値が第2の基準範囲内にあるか否かを判定し、範囲内にあると判定したときには検出値を平滑化した第2の平均値をオフセット補正値として更新設定する。これにより、減算手段では、検出値から常に更新したオフセット補正値を減算することで、検出値中のドリフト成分を低減することができ、外力検出手段に加わる外力に近い被積分値を被積分値出力手段から積分手段に向けて出力することができる。
【0155】
請求項4の発明では、第2の判定手段における第2の基準範囲を、装置の起動時には大きくし、基準時間経過後には前記第2の基準範囲を小さく設定することにより、減算手段から出力される減算値を安定させて出力することができ、起動時の誤差計測を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明を示す機能ブロック図である。
【図2】請求項2の発明を示す機能ブロック図である。
【図3】請求項3の発明を示す機能ブロック図である。
【図4】第1の実施例による角速度計測装置の構成を示す回路図である。
【図5】第1の実施例による被積分値出力処理を示す流れ図である。
【図6】角速度センサから出力される検出値、減算回路から出力される減算値を示す波形図である。
【図7】平滑回路から出力される平均値、判定回路から出力される判定信号、被積分値出力回路から出力される被積分値、積分回路から出力される計測値を示す波形図である。
【図8】第2の実施例による角速度計測装置の構成を示す回路図である。
【図9】第2の実施例による被積分値出力処理を示す流れ図である。
【図10】第2の実施例によるオフセット補正値更新設定処理を示す流れ図である。
【図11】角速度センサから出力される検出値、オフセット補正値更新回路から出力されるオフセット補正値、減算回路から出力される減算値を示す波形図である。
【図12】第1の平滑回路から出力される第1の平均値、第1の判定回路から出力される第1の判定信号、被積分値出力回路から出力される被積分値、積分回路から出力される計測値を示す波形図である。
【図13】第1の平滑回路から出力される第1の平均値、第2の判定回路から出力される第2の判定信号、第2の判定信号を受けて第2の平滑回路に読込まれる補正基準値、第2の平滑回路から出力される第2の平均値(オフセット補正値)を示す波形図である。
【図14】第3の実施例による角速度計測装置の構成を示す回路図である。
【図15】第3の実施例による被計測値出力処理を示す流れ図である。
【図16】第3の実施例によるオフセット補正値更新設定処理を示す流れ図である。
【図17】角速度センサから出力される検出値、オフセット補正値更新回路から出力されるオフセット補正値、減算回路から出力される減算値を示す波形図である。
【図18】第1の平滑回路から出力される第1の平均値、第1の判定回路から出力される第1の判定信号、被積分値出力回路から出力される被積分値、積分回路から出力される計測値を示す波形図である。
【図19】減算回路から出力される減算値、第2の判定回路から出力される第2の判定信号、第2の判定信号を受けて第2の平滑回路に角速度センサから読込まれる補正基準値、第2の平滑回路から出力される第2の平均値(オフセット補正値)を示す波形図である。
【図20】第4の実施例による角速度計測装置の構成を示す回路図である。
【図21】第4の実施例による全体の処理を示す流れ図である。
【図22】第4の実施例による第2の基準範囲設定処理を示す流れ図である。
【図23】角速度センサから出力される検出値、オフセット補正値更新回路から出力されるオフセット補正値、減算回路から出力される減算値を示す波形図である。
【図24】第1の平滑回路から出力される第1の平均値、第1の判定回路から出力される第1の判定信号、被積分値出力回路から出力される被積分値、積分回路から出力される計測値を示す波形図である。
【図25】第1の平滑回路から出力される第1の平均値、第2の判定回路から出力される第2の判定信号、第2の判定信号を受けて第2の平滑回路に読込まれる補正基準値、第2の平滑回路から出力される第2の平均値(オフセット補正値)を示す波形図である。
【図26】第4の実施例による変形例を示す角速度計測装置の回路図である。
【符号の説明】
1 角速度センサ(外力検出手段)
2 A/D変換回路
3,11,21 演算回路
4,12,22 減算回路
5 平滑回路
6 判定回路
7,15,25 被積分値出力回路
8,16,26 積分回路
9 信号出力回路
13,23 第1の平滑回路
14,24 第1の判定回路
17,27 第2の判定回路
18,28 第2の平滑回路
19,29 オフセット補正値更新回路
31,31′ 第2の基準範囲設定回路

Claims (4)

  1. 被測定物に加わる角速度、加速度によって発生する外力を検出信号として検出する外力検出手段と、
    該外力検出手段から出力される検出信号の検出値よりオフセット補正値を減算する減算手段と、
    該減算手段から出力される減算値を平滑化した平均値として出力する平滑手段と、
    前記外力検出手段に外力が作用しているか否かを平滑化した平均値を用いて判定する判定手段と、
    該判定手段によって外力が作用していないと判定したときには零値を被積分値として出力し、外力が作用していると判定したときには前記減算手段から出力される減算値を被積分値として出力する被積分値出力手段と、
    該被積分値出力手段から出力される被積分値を積分し、積分結果を計測値として出力する積分手段とから構成してなる外力計測装置。
  2. 被測定物に加わる角速度、加速度によって発生する外力を検出信号として検出する外力検出手段と、
    該外力検出手段から出力される検出信号の検出値よりオフセット補正値を減算する減算手段と、
    該減算手段から出力される減算値を平滑化した第1の平均値として出力する第1の平滑手段と、
    前記外力検出手段に外力が作用しているか否かを前記第1の平均値を用いて判定する第1の判定手段と、
    該第1の判定手段によって外力が作用していないと判定したときには零値を被積分値として出力し、外力が作用していると判定したときには前記減算手段から出力される減算値を被積分値として出力する被積分値出力手段と、
    該被積分値出力手段から出力される被積分値を積分し、積分結果を計測値として出力する積分手段と、
    前記減算手段によって減算するときのオフセット補正値を更新するか否かを前記第1の平均値を用いて判定する第2の判定手段と、
    該第2の判定手段によってオフセット補正値を更新すると判定したときには、前記外力検出手段から出力される検出値を平滑化した第2の平均値として出力する第2の平滑手段と、
    該第2の平滑手段から出力される第2の平均値を前記減算手段のオフセット補正値として更新するオフセット補正値更新手段とから構成してなる外力計測装置。
  3. 被測定物に加わる角速度、加速度によって発生する外力を検出信号として検出する外力検出手段と、
    該外力検出手段から出力される検出信号の検出値よりオフセット補正値を減算する減算手段と、
    該減算手段から出力される減算値を平滑化した第1の平均値として出力する第1の平滑手段と、
    前記外力検出手段に外力が作用しているか否かを判定するために、該第1の平滑手段から出力される第1の平均値が予め定められた第1の基準範囲内にあるか否かを判定する第1の判定手段と、
    該第1の判定手段によって第1の平均値が第1の基準範囲内にあると判定したときには零値を被積分値として出力し、第1の平均値が第1の基準範囲外にあると判定したときには前記減算手段から出力される減算値を被積分値として出力する被積分値出力手段と、
    該被積分値出力手段から出力される被積分値を積分し、積分結果を計測値として出力する積分手段と、
    前記減算手段によって減算するときのオフセット補正値を更新するか否かを判定するために、前記減算手段から出力される減算値が予め定められた第2の基準範囲内にあるか否かを判定する第2の判定手段と、
    該第2の判定手段によって減算値が第2の基準範囲内にあると判定したときには、前記外力検出手段から出力される検出値を平滑化した第2の平均値として出力する第2の平滑手段と、
    該第2の平滑手段から出力される第2の平均値を前記減算手段のオフセット補正値として更新するオフセット補正値更新手段とから構成してなる外力計測装置。
  4. 前記第2の判定手段における第2の基準範囲は、当該装置の起動時には通常処理時の範囲よりも大きく設定してなる請求項3記載の外力計測装置。
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