JP3755744B2 - 基板搬送用ロボット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造装置等で用いられる基板搬送用ロボットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4に示すように、半導体ウェハや液晶ガラス基板など薄板状の基板を搬送する従来の一般的な基板搬送用ロボット51は、固定ベース52と固定ベース52に旋回可能に連結された第1アーム53と、第1アーム53に旋回可能に連結された第2アーム54と、第2アーム54に旋回可能に連結された基板載置用のフォーク55から構成されていた。
この基板搬送用ロボット51は、フォーク55を固定ベース52に対して昇降させる動作、フォーク55を固定ベース51を中心にした円周方向に旋回させる動作、およびフォーク55を固定ベース52の中心を基準とする半径方向に伸縮させる動作の合計3自由度を有していた。
基板搬送用ロボット51は1台で複数の処理装置を受け持つのが一般的であり、図5に示すように、基板搬送用ロボット51を中心に複数の処理装置61を放射状に配置して、複数の処理装置61に順次、基板を搬出入するレイアウトが取られていた。
しかし、近年、半導体の需要の増大に伴い半導体製造装置の増設の要求が強いが、処理装置を放射状に配置したのでは、設置スペースが大きいので、限られたスペース内に半導体製造装置を増設することが困難であるという問題に直面している。そこで、図6に示すように、処理装置61を矩形に配置したいという要求が出てきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の基板搬送用ロボットのフォークは固定ベースの中心を基準とした半径方向の伸縮動作しか出来ないので、処理装置に対する基板の搬出入の方向が前記半径方向と一致しない矩形配置には対応できないという問題があった。
そこで、本発明は矩形に配置された複数の処理装置に基板を搬出入できる基板搬送用ロボットを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1の発明は、固定ベースと、前記固定ベースに旋回可能に連結された1つの第1アームと、前記第1アームに旋回可能に連結された1つの第2アームと、前記第2アームに旋回可能に連結されたフォークと、を備えるとともに、前記第1アームおよび前記第2アームの駆動用モータはそれぞれ前記固定ベース内部に取付けられ、前記フォークの駆動用モータは前記第1アームに取付けられた基板搬送用ロボットにおいて、前記フォークの駆動用モータは、前記第2アームの旋回軸部に内蔵された減速機付きモータであり、前記駆動用モータの回転軸が前記第2アームの旋回中心に一致するように前記第1アームに取り付けられることを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例を示めす基板搬送用ロボットの外形図であり、(a)はその平面図、(b)は側面図である。図2はアーム部の内部機構を示す側断面図、図3は別の実施例を示す基板搬送用ロボットの平面図である。
図1(a)、(b)に示すように、本発明の基板搬送用ロボット1は、固定ベース2と、前記固定ベース2に旋回可能に連結された第1アーム3と、前記第1アーム3に旋回可能に連結された第2アーム4と、前記第2アーム4に旋回可能に連結されたフォーク5とからなっている。なお、第1アーム3は、固定ベース2内に設けた図示しない昇降機構により上下動が可能となっている。
フォーク5は旋回軸6を挟んで、2つの基板載置部5a、5bが互いに逆向きに取り付けられた両頭型のフォークである。
第1アーム3、第2アーム4、およびフォーク5からなるアーム部の内部機構は、図2に示すように構成される。
第1アーム3と第2アーム4の駆動用モータは、それぞれ固定ベース2の内部に設置され(図示せず)、その出力軸は同心2軸で構成されている。同心2軸の外側の軸は第1アーム3駆動用の出力軸7で、第1アーム3の下部に直接連結される。また、内側の軸は第2アーム4駆動用の出力軸8で、第1アーム3内に突出するとともに、先端部にプーリ9が取り付けられ、第2アーム4の下部に連結されたプーリ10とベルト11で結ばれて、第2アーム4と連結される。
第2アーム4の先端部には、フォーク5が旋回可能に取り付けられている。フォーク5を支持する軸12の下部にはプーリ13を取り付けている。
また、フォーク5の駆動用のモータ14は、第1アーム3にその回転軸が第2アーム4の旋回中心に一致するように固定されている。モータ14には減速機15を介してプーリ16が取り付けられている。プーリ13とプーリ16はベルト17で結ばれている。
第1アーム3、第2アーム4およびフォーク5はそれぞれ別のモータで駆動されるので、フォーク5は水平面内において任意の方向に進退できる。
また、フォーク5は、2つのフォークは両頭型(つまり、向きが180度異なる)に代えて、図3に示すような「く」字型、つまり2つの基板載置部を旋回中心周りに任意の角度で曲げて取り付けてもよい。
なお、本発明は、固定ベースに昇降機構を有しない基板搬送用ロボットにおいても同様に適用することができる。
【0006】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、フォークを水平面内において任意の方向に進退できるので、矩形に配置された複数の処理装置に対して基板の搬出入ができる効果がある。また2つの基板載置部を両頭型あるいは「く」字型に取り付けて、処理前の基板と処理済みの基板を同時にフォーク上に載置できるようにしたので、基板の搬出入を能率的にできるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す基板搬送用ロボットの外形図であり、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
【図2】アーム部の内部機構を示す側断面図である。
【図3】本発明の別の実施例を示す基板搬送用ロボットの平面図である。
【図4】従来の基板搬送用ロボットを示す平面図である。
【図5】処理装置の放射状配置を示す平面図である。
【図6】処理装置の矩形配置を示す平面図である。
【符号の説明】
1 基板搬送用ロボット、2 固定ベース、3 第1アーム、4 第2アーム、5 フォーク、5a,5b 基板載置部、6 旋回中心、7 第1アーム駆動用の出力軸、8 第2アーム駆動用の出力軸、9、10 プーリ、11 ベルト、12 軸、13 プーリ、14 モータ、15 減速機、16 プーリ、17 ベルト、51 基板搬送用ロボット、52 固定ベース、53 第1アーム、54第2アーム、55 フォーク、61 処理装置
Claims (1)
- 固定ベースと、前記固定ベースに旋回可能に連結された1つの第1アームと、前記第1アームに旋回可能に連結された1つの第2アームと、前記第2アームに旋回可能に連結されたフォークと、を備えるとともに、前記第1アームおよび前記第2アームの駆動用モータはそれぞれ前記固定ベース内部に取付けられ、前記フォークの駆動用モータは前記第1アームに取付けられた基板搬送用ロボットにおいて、
前記フォークの駆動用モータは、前記第2アームの旋回軸部に内蔵された減速機付きモータであり、
前記駆動用モータの回転軸が前記第2アームの旋回中心に一致するように前記第1アームに取り付けられることを特徴とする基板搬送用ロボット。
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