JP3755664B2 - クラリスロマイシンの製法 - Google Patents

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Description

本発明はクラリスロマイシンと呼ばれる6−O−メチル−エリスロマイシンAを製造する際の中間体として作用するエリスロマイシンA誘導体の製法を開示する。より詳細に述べれば、エリスロマイシンA 9−オキシムの9−O−アリール誘導体を製造し、それを使用し、その後粗生成物をチオシアネート塩の形成によって精製する前記製法を開示する。
クラリスロマイシンは6−O−メチル−エリスロマイシンAというUSAN名で呼ばれ、式(1)であらわされる。これはエリスロマイシンAから誘導される化合物であり、(エリスロマイシンAと)同様にマクロライド系抗生物質群に属する。両化合物間の構造的相違は、マクロラクトンの6位置ヒドロキシルのメチル化にある。この変形によって、エリスロマイシンAの胃酸による不活性化、並びにその後の吸収低下という欠点が回避される(ナカガワ、Y.、イタイ、S.、ヨシダ、T.、ナガイ、T.Chem.Pharm.Bull.1992、40巻、725−728ページ)。
この化合物はワタナベら(大正製薬)によって、欧州特許EP41,355(米国特許US4,331,803)に初めて開示された。
Figure 0003755664
1を製造するための種々の方法が開示されている。この化合物は2’−O−3’−N−ジベンジルオキシカルボニル−デス−N−メチル−エリスロマイシンA誘導体のメチル化によって製造できる(US4,331,803)。化合物1は下記の特許に開示されるように、エリスロマイシンA 9−オキシム(2)誘導体からも製造されている:US5,274,085;4,680,386;4,668,776:4,670,549及び4,672,109及び欧州特許出願公開EP0260938;及びより最近の国際公開WO00/31099。
化合物2を使用する場合、メチル化の際にはOHオキシム基を保護しなければならない。この保護は下記を含む種々様々の基によって行われる:
−2−アルケニル基(US4,670,549及び4,668,776)
−ベンジルまたは置換ベンジル基(US4,680,386及び4,670,549)
−低級アルキルまたは置換アルキル、低級アルケニル、メチル置換基を有するアリール、置換オキサリル、及び置換チオメチル基(US4,672,109)
−トリアルキルシリル基(国際出願PCT/US97/01955)
−1,3−ベンゾジチオール−2−イル(WO00/31099)。
1を製造するための公知の方法には、処理や除去が困難な二次生成物及び不純物が形成されるという欠点がある。種々の溶媒中で再結晶することによって化合物1を精製する方法が幾つか開示されている。蟻酸(US6444796)及びメタンスルホン酸(EP1134229)塩等の中間体塩類を分離するという精製法も開示されている。
本発明は、化合物2またはその塩酸塩を出発原料として6−O−メチル−エリスロマイシンAを合成する実際的、効率的方法を提供するものである。その際C9オキシムのヒドロキシル基を、窒素含有アリール基のハロゲン化誘導体と反応させる。その結果、9−O−アリール誘導体が生成し、次にその2’及び4’’位置がトリアルキルシリル基で保護され、続いてC6ヒドロキシル位置の選択的アルキル化が行われる。その後前記6−O−メチレートを単一段階で脱シリル化及び脱オキシム化すると、6−O−メチル−エリスロマイシンAが生成する。アルキル化剤がメチル化誘導体である場合は、生成産物はクラリスロマイシンである。
生成した化合物は粗−クラリスロマイシンであり、そのまま市場に出せないという場合には、それをチオシアネート塩として分離することによって精製する。このチオシアネート塩は容易にクラリスロマイシンに変換される中間体であって、医薬的使用に供せられる。この精製法はその他のいかなる公知の合成法によって生産される粗クラリスロマイシンにも適用できる。
本発明は、下記(1)〜(14)の発明を提供する。
(1)下記式で表されるエリスロマイシンA 9−O−アリールオキシム化合物。
Figure 0003755664
(式中、R1及びR2は、同時に水素または−Si(CH33であり、R3は−N(CH32であり、R4は水素または−CH3である。)
(2)下記式で表される9−O−(2−ピリミジル)エリスロマイシンA オキシムである(1)の化合物。
Figure 0003755664
(3)下記式で表される2’,4”−O−ビス(トリメチルシリル)−9−O−(2−ピリミジル)エリスロマイシンA オキシムである(1)の化合物。
Figure 0003755664
(4)下記式で表される2’,4”−O−ビス(トリメチルシリル)−6−O−メチル−9−O−(2−ピリミジル)エリスロマイシンA オキシムである(1)の化合物。
Figure 0003755664
(5)下記の段階を含んでなる、6−O−メチル−エリスロマイシンA誘導体の製法。
1. エリスロマイシンA 9−オキシムまたはその塩酸塩を、下記式で示されるいずれかの窒素化複素環のハロ誘導体との反応によって保護し、エリスロマイシンA 9−O−アリール オキシムを形成する。
Figure 0003755664
(各式中、A、B、C及びDは、窒素原子またはCHであり、X、Y及びZは、水素原子、アルキル基、塩素原子または臭素原子である。A、B及びCのいずれかには1個の窒素原子が常に存在し、X及びYのいずれかには1個のClまたはBrが存在する。)
2. エリスロマイシンA 9−O−アリール オキシムの2’及び4’’OHをシラン化試薬で保護する。
3. 前段階において得られた生成物の6−OHをヨウ化メチルでメチル化する。
4. 前段階において得られた生成物を還元剤を用いてシラン脱保護及び脱オキシム化し、粗6−O−メチル−エリスロマイシンAを得る。
5. 粗6−O−メチル−エリスロマイシンAのチオシアネート塩を形成する。
6. 前段階で得られた粗6−O−メチル−エリスロマイシンAのチオシアネート塩を水と混合可能の溶媒及び水に溶かしてなる混液中に、無機塩基を添加して、6−O−メチル−エリスロマイシンA(クラリスロマイシン)を沈殿させる。
(6)エリスロマイシンA 9−オキシムまたはその塩酸塩のO−アリール化(段階1)が、これと、下記式で示されるいずれかの窒素化複素環のハロ誘導体との反応によって行われる(5)の製法。
Figure 0003755664
(各式中、A、B、C及びDは、窒素原子またはCHであり、X、Y及びZは、水素原子、アルキル基、塩素原子または臭素原子である。A、B及びCのいずれかには1個の窒素原子が常に存在し、X及びYのいずれかには1個のClまたはBrが存在する。)
(7)窒素化複素環のハロ誘導体が2−クロロピリミジンである(5)又は(6)の製法。
(8)前記第1段階の反応が、ジメチルホルムアミドまたはテトラヒドロフラン溶媒中で、カリウムt−ブトキシド等の有機塩基の存在下で40〜90℃で行われる(5)〜(7)のいずれかの製法。
(9)前記第2段階が、前記エリスロマイシンA 9−O−アリール オキシム誘導体と、塩化トリメチルシリル及びトリメチルシリルイミダゾールのシラン化混合物とを、塩化メチレン溶媒中、0〜5℃で反応させる(5)〜(8)のいずれかの製法。
(10)前記エリスロマイシンA 9−O−アリール オキシムが、9−O−(2−ピリミジル)エリスロマイシンA オキシムである(5)〜(9)のいずれかの製法。
(11)前記第3段階が、エリスロマイシンA 2’,4”−O−ビス(トリメチルシリル)−9−O−アリール オキシム誘導体と、ヨウ化メチルとを、THF−DMSOまたはDMSO−塩化メチレン溶媒中、KOHの存在下、0〜5℃で反応させる(5)〜(10)のいずれかの製法。
(12)前記エリスロマイシンA 2’,4”−O−ビス(トリメチルシリル)−9−O−アリール オキシム誘導体が、2’,4”−O−ビス(トリメチルシリル)−9−O−(2−ピリミジル)エリスロマイシンA オキシムである(11)の製法。
(13)前記第4段階が、エリスロマイシンA 2’,4”−O−ビス(トリメチルシリル)−9−O−アリール オキシム中間体を、水アルコール溶媒中、70〜90℃でメタ重亜硫酸ナトリウムと反応させることによって、一段階で脱シラン化及び脱アリールオキシム化する(5)〜(12)のいずれかの製法。
(14)前記エリスロマイシンA 2’,4”−O−ビス(トリメチルシリル)−9−O−アリール オキシムが、2’,4”−O−ビス(トリメチルシリル)−6−O−メチル−9−O−(2−ピリミジル)エリスロマイシンA オキシムである(13)の製法。
エリスロマイシンA 9−O−アリール オキシムは、化合物2またはその塩酸塩と、以下の二つのうちのどちらかの式から誘導される化合物である窒素含有アリール基のハロゲン化誘導体とによって製造される:
Figure 0003755664
この際基A、B、C、またはDの一つに少なくとも1個の窒素が常に存在し、基X、Y、またはZにはハロゲン原子、ClまたはBrが存在しなければならない。
この化合物群のなかでは、X=Cl、A及びB=N、C=CH、Y及びZ=Hである化合物、2−クロロピリミジンが注目に値する。この化合物は市場で容易に入手でき、安全に取り扱うことができ、これらの理由で実験の中心的材料である。
本発明の第一段階は、文献に記載の方法によって製造できるエリスロマイシンA 9−オキシムまたはその塩酸塩を使用して開始される。概してこれらの化合物はエリスロマイシンAから出発して製造される。エリスロマイシンAを塩酸ヒドロキシルアミン及び塩基と反応させるか、メタノール中でヒドロキシルアミンと反応させるか、またはヒドロキシルアミン及び有機酸と反応させる。結晶化条件によって、上記の二化合物のいずれかが分離できる。
化合物2は、既述のように、それを窒素化複素環のハロ誘導体と反応させることによって9−O−アリール化される。アリール化反応はアルカリ性アルコキシド類、トリエチルアミン、イミダゾール、ビス(トリメチルシリル)アミン等、適切な有機塩基の存在下で行われる。
エリスロマイシンA及び置換O−アリールヒドロキシルアミンを、少なくとも1個の窒素を含む複素環と反応させ、対応するエリスロマイシンA 9−O−オキシム誘導体を作ることも可能である。
第二段階ではエリスロマイシンA 9−O−アリールオキシムの2’及び4’’−ヒドロキシル基を適切なシラン化試薬で保護する。
第三段階では適切なメチル化剤の使用によって位置C6ヒドロキシルのアルキル化が選択的に行われる。
本発明の合成過程中に形成されるエリスロマイシンA 9−アリール オキシム誘導体は下に示す二つの構造に対応する:
Figure 0003755664
上記構造3において、基A、BまたはCの一つは少なくとも1個の窒素原子である。基X、YまたはZの一つは少なくとも1単位のエリスロマイシンA オキシ厶誘導体であり、ここでR1及びR2は同時に水素または−Si(CH33であり、R3は−N(CH32、そしてR4は水素または−CH3であり得る。
より詳細に述べれば、本発明の関連する面は化合物2またはその塩酸塩の、2−クロロピリミジンによるアリール化法の説明であり、このアリール化によって次式によるエリスロマイシンA 9−O−(2−ピリミジル)オキシム4が生成する:
Figure 0003755664
エリスロマイシンA 9−オキシム誘導体の製法におけるヒドロキシル保護基の使用は広く開示されている(US4,672,109、及びEP0260938th2)。酸素原子の保護基は公知の方法を使用して導入される;例えばトリメチルシリルが、EtN、ピリジンまたはイミダゾール等の有機塩基の存在のもとで、化合物4と塩化トリメチルシリル等のシリル化剤との反応を使用して位置2’−及び4’’−ヒドロキシルに導入される。
位置2’−及び4’’−が保護されているエリスロマイシンA 9−アリール オキシムのC6ヒドロキシル位置は、US4,672,109;US4,670,549及びPCT/US97/01955に開示されている方法にしたがって選択的にアルキル化される。
本発明の関連せる面は、構造5によってあらわされるエリスロマイシンA 2’,4’’−ビス(トリメチルシリル)−6−O−メチル−9−O−(2−ピリミジル)オキシムAの製造である:
Figure 0003755664
本発明の第四段階において、保護された化合物5の位置2’−及び4’’−及び9−アリール オキシムの保護基は、アルコール(エタノール等)溶媒中亜硫酸水素ナトリウム溶液の使用によって、還流下で単一段階で除去される。
本発明の合成スキームの特殊な実施態様を下に示す;ここには粗クラリスロマイシンを製造するための試薬、条件及びこの過程を通じて生成する中間体が次々に記載されている:
Figure 0003755664
上記スキームによると、第一段階ではエリスロマイシンA 9−オキシム(化合物2)またはその塩酸塩を有機溶媒(例えばジメチルホルムアミド −DMF−、またはテトラヒドロフラン −THF−)中で塩基(カリウムt−ブトキシド等)の存在下で2−クロロピリミジンと反応させ、9−O−(2−ピリミジル)エリスロマイシンA オキシ厶(化合物4)を形成する。
第二段階において、化合物4を適切なシリル化剤(例えば塩化トリメチルシリルおよび/またはトリメチルシリル イミダゾール)と反応させ、エリスロマイシンA 2’、4’’−ビス−トリメチルシリル−9−O−(2−ピリミジル)オキシム誘導体(化合物6)を形成する。
第三段階において、化合物6の6−OH基のメチル化を、適切な溶媒(例えば有機溶媒テトラヒドロフラン −THF−、及びジメチルスルホキシド −DMSO−の混合物)中で塩基(水酸化カリウ厶等)の存在下でハロゲン化メチル(ヨウ化メチル等)と反応させ、エリスロマイシンA 2’−、4’’−ビス−トリメチルシリル−6−O−メチル−9−O−(2−ピリミジル)オキシム誘導体(化合物5)を形成する。
第四段階において、化合物5を40%亜硫酸水素ナトリウム水溶液と共にアルコール(エタノール等)中で還流することによって位置2’−及び4’’−のシリル基及び9−O−(2−ピリミジル)オキシムを除去すると、粗6−O−メチル−エリスロマイシンA オキシムが回収される。
この生成物を適切な割合のチオシアン酸アンモニウム、及び溶媒で処理すると対応する6−O−メチル−エリスロマイシンA チオシアネートが得られる。これを塩基(NaOH等)で中和し、医薬品級の品質を有する6−O−メチル−エリスロマイシンA(クラリスロマイシン)を得る。以下に説明する形で実施されるこの最後の段階によって、結晶化過程中に、II型クラリスロマイシンとして知られる構造を有するクラリスロマイシンが生成する。
この方法によると高収率で最終目的の産物を製造できる。驚くべきことに、2−クロロピリミジンを使用してエリスロマイシン9−オキシムのオキシム位置を保護すると、非常に安定で分離しやすいという利点を有する新しいエリスロマイシン オキシム誘導体群が得られる。これは工業設備の生産性をより高め、安全性の諸問題を減らす。
本発明の開発において認められるその他の利点は、一般的市販の試薬を使用し、緩和な条件で単一段階においてクラリスロマイシンを脱保護できることである。
医薬品の厳しい品質条件に達するために必要なその後の精製段階は、マクロライドの世界では既に知られているチオシアネート塩等の中間体を使用するという点で革新的なものである。この方法では中間体チオシアネートを先ず最初に簡単かつ安全に分離することができ、それは最終的に高純度のクラリスロマイシンに導く。
チオシアン酸アンモニウムの使用はこれまでに報告されたものより危険性がより低く、より安価である。
下記の実施例は本発明の好ましい実施態様を説明するものであって、決して発明の範囲を制限するものではない。
9−O−(2−ピリミジル)エリスロマイシンA オキシムの製法
不活性気流下、室温で、カリウムt−ブトキシド 3.6gを蒸留ジメチルホルムアミド(DMF) 75mL中エリスロマイシンA オキシム 20gの溶液に激しく撹拌しながら加える。この混合物が均質になったとき、DMF 15mL中2−クロロピリミジン4.38gの溶液を加える。混合物をアルゴン気流下で12−24時間、80℃に加熱する。TLC(薄層クロマトグラフィー)(CHCl:MeOH:NHOH 20:1:0.
Figure 0003755664

物を濾過し、生成した固体を沸騰水100−150mLで処理する。その後上記固体が溶解するまで少量のエタノールを加える。熱溶液を速やかに濾過し、濾液を静置して沈殿させると9−O−エリスロマイシンA(2−ピリミジル)オキシム 18−20gが得られる。その構造をNMR及び質量スペクトルによって確認する。
H−NMR(300MHz、CDCl):δ 8.60(2H、C3’’’C)、7.02(1H、C4’’’C)、5.17(1H、C13C)、4.87(1H、C−1’’C)、4.84(1H、O)、4.38(1H、C−1’C)、3.98(2H、C11C yC3C)、3.30(3H、C−3’’C )、2.28(6H、C3’N−(C )、1.42(3H、C6C )、0.85(C13CH )。
13C−NMR(75MHz、CDCl):δ177.6(C−9)、175.6(C−1)、165.6(2C3’’’)、159.5(C1’’’)、116.5(C−4’’’、103.3(C−1’)、96.2(C−1’’)、83.6(C−5)、79.8(C−3)、77.9(C−4’’)、77.1(C−13)、74.9(C−6)、74.4(C−12)、72.6(C−3’’)、70.9(C−2’)、70.0(C−11)、68.8(C−5’)、65.4(C−3’)、65.4(C−5’’)、49.5(C−3’’)、44.8(C−2)、40.4(C3’N−()、39.3(C−4)、37.7(C−7)、35.0(C−2’’)、34.0(C−8)、28.7(C−4’)、28.0(C6)、26.8(C−7)、21.4(C−5’)、21.3(C−3’’)、21.2(C13CH)、18.6(C−5’’)、18.3(C−8)、16.3(C−12)、15.9(C−2)、14、9(C−10)、10.6(C13CH )、9.0(C−4−H)。
MS(m/z):L−SIMS 849〔M+Na
9−O−(2−ピリミジル)エリスロマイシンA オキシムの製法
100mL丸底フラスコ中、不活性気流下で、エリスロマイシン オキシム塩酸 5g溶液(6.37mmol)を乾燥THF 25mL中に入れる。カリウムt−ブトキシド 1.78g(15.9mmol)を激しく撹拌しながら加える。均質溶液が得られたならば、乾燥THF 5mL中2−クロロピリミジン 1.81gの溶液を加える。生成した溶液を50−60℃で20時間加熱する。反応をTLCによってコントロールする(実施例1を参照)。必要な反応時間後、溶媒を除去すると黄色固体が生成する。それを約30mLの水で沸点で処理する。少量の、ほとんど全ての固体が溶解するのに十分なエタノール(5mL)を加え、それを濾過し、母液を冷まして生成物を結晶させる。白色固体 4−5gが生成し、その分光特性は実施例1で生成した化合物のそれらと一致する。
2’,4’’−O−ビス(トリメチルシリル)−9−O−(2−ピリミジル)エリスロマイシンA オキシムの製法。
ジクロロメタン 50mL中9−O−(2−ピリミジル)エリスロマイシンA オキシム 10gの溶液を不活性気流下で0−5℃に冷やす。上記溶液を撹拌し、無水硫酸マグネシウム2gを加える。ジクロロメタン中シリル化剤の溶液 60mL(塩化トリメチルシリル 18.6g及びトリメチルシリルイミダゾール 24g)を、室温で一晩撹拌撹拌した反応混合物に加える。TLC(CHCl:MeOH 10:1)プレートは反応の
Figure 0003755664

水100mLを加え、有機相を分離する。水相をジクロロメタン 10mLで洗い、有機相を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濃縮すると、2’,4’’−O−ビス(トリメチルシリル)−9−O−(2−ピリミジル)エリスロマイシンA オキシム 10−12gが得られる。その構造をNMR及び質量スペクトルによって確認する。
H−NMR(300MHz、CDCl):δ 8.55(2H、C3’’’C)、6.99(1H、C4’’’C)、5.12(1H、C13C)、4.79(1H、C−1’’C)、4.34(1H、C−1’C)、4.15(1H、C−5’’C)、3.93(3H、C11C,C3C y O)、3.52(1H、C5’C)、3.47(1H、C5C)、3.27(3H、C−3’’C )、2.20(6H、C3’N−(C )、1.42(3H、C6C )、0.85(C13CH )、0.10(9H、C−4’’Si(C )、0.09(9H、C−2’Si(C )。
13C−NMR(75MHz、CDCl):δ 177.1(C−9)、176.0(C−1)、165.6(2C3’’’)、159.6(C1’’’)、116.3(C−4’’’)、102.8(C−1’)、96.3(C−1’’)、81.7(C−5)、80.8(C−4’’)、79.3(C−3)、77.1(C−13)、75.3(C−6)、74.3(C−12)、73.3(C−2’)、73.1(C−3’’)、69.9(C−11)、67.7(C−5’)、65.1(C−3’)、64.9(C−5’’)、49.7(C−3’’’)、44.7(C−2)、40、9(C3’N−()、40.2(C−4)、38.3(C−10)、35.7(C−2’’)、34.2(C−8)、29.6(C−4’)、27.9(C6)、26.9(C−7)、22.1(C−3’’)、21.7(C−5’)、21.3(C13CH)、19.1(C−5’’)、18.6(C−8)、16.3(C−12)、15.5(C−2 )、14.8(C−10)、10.7(C13CH )、9.6(C−4)、0.98(Si()、0.79(Si
MS(m/z):L−SIMS 971〔MH
2’,4’’−O−ビス(トリメチルシリル)−6−O−メチル−9−O−(2−ピリミジル)エリスロマイシンA オキシムの製法
粉末水酸化カリウム 1.3gとヨウ化メチル 3g(1.3mL)とを、テトラヒドロフラン(THF) 40mL及びジメチルスルホキシド(DMSO) 50mL中 2’,4’’−O−ビス(トリメチルシリル)−9−O−(2−ピリミジル)エリスロマイシンAオキシム 10gの氷冷溶液に加え、この混合物を室温で6時間撹拌する。トリエチルアミン(1.5mL)を加え、さらに30分間撹拌した後、ヘプタン100mLを加える。DMSOを含む相を分離し、ヘプタン100mLづつで3回抽出する。合一したヘプタン抽出液を水100mL、ブライン100mLで洗い、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮すると、粗2’,4’’−O−ビス(トリメチルシリル)−6−O−メチル−9−O−(2−ピリミジル)エリスロマイシンA オキシムが6−7.5g得られる。これをさらに精製することなく、次の段階に使用する。その構造をNMR及び質量スペクトルによって確認する。
H−NMR(300MHz、CDCl):δ 8.56(2H、C3’’’C)、6.97(1H、C4’’’C)、5.19(1H、C13C)、5.08(1H、O)、4.84(1H、C−1’’C)、4.39(1H、C−1’C)、4.16(1H、C−5’’C)、3.28(3H、C−3’’C )、2.74(3H、C−6OC )、2.20(6H、C3’N−(C )、1.40(3H、C6C )、0.84(C13CH )、0.10(9H、C−4’’Si(C )、0.08(9H、C−2’Si(C )。
13C−NMR(75MHz、CDCl):δ 175.9(C−9)、176.0(C−1)、165.9(2C3’’’)、159.5(C1’’’)、116.0(C−4’’’)、102.5(C−1’)、96.2(C−1’’)、80.8(C−5)、80.8(C−4’’)、79.1(C−3)、77.9(C−13)、76.9(C−6)、74.3(C−12)、73.3(C−2’)、73.1(C−3’’)、70.1(C−11)、67.1(C−5’)、65.2(C−3’)、65.2(C−5’’)、50.9(C−6OC )、49.7(C−3’’)、45.3(C−2)、41.0(C3’N−()、39.2(C−4)、38.3(C−10)、35.8(C−2’’)、34.1(C−8)、27.9(C6)、22.2(C−3’’)、21.9(C−5’)、21.2(C13CH)、19.4(C−5’’)、18.7(C−8)、16.3(C−12CH)、16.1(C−2CH)、15.1(C−10)、10.6(C13CH )、9.8(C−4)、1.08(Si()、0.91(Si
MS(m/z):L−SIMS 985〔MH
粗6−O−メチル−エリスロマイシンAの製法
前段階で製造した生成物(5g)を水とエタノールとの1:1混液に溶解し、亜硫酸水素ナトリウム40%水溶液 5.3gを加える。生成した混合物を80℃で6時間撹拌し、水50mLで希釈し、室温で冷まし、ジクロロメタン50mLづつで3回抽出する。合一した有機抽出物を無水炭酸カリウム上で乾燥し、溶媒を蒸発すると粗6−O−メチル−エリスロマイシンA生成物が3−3.5g得られる。その構造はNMR及び質量スペクトルによって確認される。
H−NMR(300MHz、CDCl):δ 5.02(1H、C13C)、4.91(1H、C−1’’C)、4.42(1H、C−1’C)、3.75(2H、C−3C y C11C)、3.65(1H、C−5C)、3.47(1H、C−5’C)、3.31(3H、C−3’’C )、3.17(1H、C−2’C)、3.02(3H、C−6OMe)、3.01(1H、C−4’’C)、2.98(1H、C−10C)、2.86(1H、C−2C)、2.57(1H、C−8C)、2.49(1H、C−3’C)、3.01(1H、C−4’’C)、2.40(1H、C−5’’C)、2.35(1H、C−2’’CH)、2.27(6H、C3’N−(C )、1.89(2H、C−4C y C13CHCH)、1.83(1H、C−7CH)、1.69(1H、C−7CH)、1.64(1H、C−4’CH)、1.57(1H、C−2’’CH)、1.46(C13CHCH)、1.39(C6C )、1.29(C5’’C )、1.21(C3’’C )、1.19(C4’CH)、1.23(C−5’C )、1.18(C2C )、1.11(C−8C )、1.10(C10C y C12C )、1.08(C4C )、0.83(C13CH )。
13C−NMR(75MHz、CDCl):δ、221.0(C−9)、175.8(C−1)、102.8(C−1’)、96.1(C−1’’)、80.7(C−5)、77.9(C−4’’)、78.4(C−6 y C−3)、76.5(C−13)、74.2(C−12)、72.6(C−3’’)、69.0(C−11)、68.7(C−5’)、65.7(C−3’)、65.5(C−5’’)、50.6(C−60C )、49.4(C−3’’)、40.2(C3’N−()、39.3(C−7)、38.2(C−10)、34.9(C−2’’)、28.6(C−4’)、21.4(C−5’、C13CH y C−3’’)、19.7(C−6)、18.6(C−5’’)、17.9(C−8)、15.9(C−2 y C−12CH)、12.2(C−10)、10.5(C−5’’)、9.0(C−4CH)。
MS(m/z):L−SIMS 748〔MH
6−O−メチル−エリスロマイシンA チオシアネート
これまでの実施例において製造した粗クラリスロマイシンを2:1水−メタノール混合物に一部分再溶解する。上記懸濁液を35−40℃に加熱し、pHを16%HClで徐々に3.5−4.4に調節する。その後懸濁固体の完全な溶解が認められる。水 5mLに溶解したチオシアン酸アンモニウム 0.7gを加え、pHを5%NaOHで6.4−6.8に調節する。上記混合物を35−40℃で60分間沈殿させ、沈殿物を濾過し、30−35℃の水で洗い(3×15mL)、50℃で真空乾燥する。クラリスロマイシン チオシアネート 2.5−3gが得られる。その構造をNMRスペクトルによって確認する。
H−NMR(300MHz、CDCl):δ 5.12(1H、C13C)、4.91(1H、C−1’’C)、4.60(1H、C−1’C)、4.07(1H)、3.84(1H)、3.72(3H)、3.38(2H)、3.32(3H)、3.05(2H)、3.02(3H)、2.92(1H)、2.81(6H)、2.56(1H)、2.41(1H)、1.90(4H)、1.60(2H)、1.45(1H)、1.37(3H)、1.23(12H)、1.08(12H)、0.82(3H)。
13C−NMR(75MHz、CDCl):δ 221.2、176.8、132.7(SCN)、102.0、96.6、81.1、78.7、78.3、77.9、77.0、75.0、73.4、69.7、69.5、67.1、65.7、65.6、50.2、49.0、45.5、45.2、39.4、39.1、38.2、34.9、30.0、20.8、20.6、21.2、19.7、18.4、17.5、15.5、16.1、11.6、10.1、9.0。
6−O−メチル−エリスロマイシンA(クラリスロマイシン)の製法
これまでの段階で製造したチオシアネート3gをメタノール15mLに溶解し、その溶液を40℃に加熱する。それを活性炭で漂白し、濾過し、水15mLを加える。pHを15%NaOHで10.0−10.2に調節する。pH=7.5−8.0になると、クラリスロマイシンは結晶し始める。この混合物を20−25℃で2時間静置し、固体を濾過し、25℃の水で洗い(3×12mL)、50℃で真空乾燥する。クラリスロマイシン 2.5gが生成する。その構造はNMR及び質量スペクトル、そしてx線粉末回折によって確認される。
H−NMR(300MHz、CDCl):δ 5.02(1H、C13C)、4.91(1H、C−1’’C)、4.42(1H、C−1’C)、3.75(2H、C−3C y C11C)、3.65(1H、C−5C)、3.47(1H、C−5’C)、3.31(3H、C−3’’C )、3.17(1H、C−2’C)、3.02(3H、C−6OMe)、3.01(1H、C−4’’C)、2.98(1H、C−10C)、2.86(1H、C−2C)、2.57(1H、C−8C)、2.49(1H、C−3’C)、3.01(1H、C−4’’C)、2.40(1H、C−5’’C)、2.35(1H、C−2’’CH)、2.27(6H、C3’N−(C )、1.89(2H、C−4C y C13CHCH)、1.83(1H、C−7CH)、1.69(1H、C−7CH)、1.64(1H、C−4’CH)、1.57(1H、C−2’’CH)、1.46(C13CHCH)、1.39(C6C )、1.29(C5’’C )、1.21(C3’’C )、1.19(C4’CH)、1.23(C−5’C )、1.18(C2C )、1.11(C−8C )、1.10(C10C y C12C )、1.08(C4C )、0.83(C13CH )。
13C−NMR(75MHz、CDCl):δ 221.0(C−9)、175.8(C−1)、102.8(C−1’)、96.1(C−1’’)、80.7(C−5)、77.9(C−4’’)、78.4(C−6 y C−3)、76.5(C−13)、74.2(C−12)、72.6(C−3’’)、69.0(C−11)、68.7(C−5’)、65.7(C−3’)、65.5(C−5’’)、50.6(C−6OC )、49.4(C−3’’)、40.2(C3’N−()、39.3(C−7)、38.2(C−10)、34.9(C−2’’)、28.6(C−4’)、21.4(C−5’、C13CH y C−3’’)、19.7(C−6)、18.6(C−5’’)、17.9(C−8)、15.9(C−2 y C−12CH)、12.2(C−10)、10.5(C−5’’)、9.0(C−4CH)。
MS(m/z):L−SIMS 748〔MH
X線粉末回折(2θ 角位置):8.5;9.4;10.7;11.2;11.9;12.3;13.1;13.8;14.1;15.0;15.4;16.3;17.0;17.2;17.5:18.1;19.0;19.9;20.3;21.2;22.2、23.1、25.0。

Claims (14)

  1. 下記式で表されるエリスロマイシンA 9−O−アリールオキシム化合物。
    Figure 0003755664
    (式中、R1及びR2は、同時に水素または−Si(CH33であり、R3は、−N(CH32であり、R4は、水素または−CH3である。)
  2. 下記式で表される9−O−(2−ピリミジル)エリスロマイシンA オキシムである請求項1記載の化合物。
    Figure 0003755664
  3. 下記式で表される2’,4”−O−ビス(トリメチルシリル)−9−O−(2−ピリミジル)エリスロマイシンA オキシムである請求項1記載の化合物。
    Figure 0003755664
  4. 下記式で表される2’,4”−O−ビス(トリメチルシリル)−6−O−メチル−9−O−(2−ピリミジル)エリスロマイシンA オキシムである請求項1記載の化合物。
    Figure 0003755664
  5. 下記の段階を含んでなる、6−O−メチル−エリスロマイシンA誘導体の製法。
    1. エリスロマイシンA 9−オキシムまたはその塩酸塩を、下記式で示されるいずれかの窒素化複素環のハロ誘導体との反応によって保護し、エリスロマイシンA 9−O−アリール オキシムを形成する。
    Figure 0003755664
    (各式中、A、B、C及びDは、窒素原子またはCHであり、X、Y及びZは、水素原子、アルキル基、塩素原子または臭素原子である。A、B及びCのいずれかには1個の窒素原子が常に存在し、X及びYのいずれかには1個のClまたはBrが存在する。)
    2. エリスロマイシンA 9−O−アリール オキシムの2’及び4’’OHをシラン化試薬で保護する。
    3. 前段階において得られた生成物の6−OHをヨウ化メチルでメチル化する。
    4. 前段階において得られた生成物を還元剤を用いてシラン脱保護及び脱オキシム化し、粗6−O−メチル−エリスロマイシンAを得る。
    5. 粗6−O−メチル−エリスロマイシンAのチオシアネート塩を形成する。
    6. 前段階で得られた粗6−O−メチル−エリスロマイシンAのチオシアネート塩を水と混合可能の溶媒及び水に溶かしてなる混液中に、無機塩基を添加して、6−O−メチル−エリスロマイシンA(クラリスロマイシン)を沈殿させる。
  6. エリスロマイシンA 9−オキシムまたはその塩酸塩のO−アリール化(段階1)が、これと、下記式で示されるいずれかの窒素化複素環のハロ誘導体との反応によって行われる請求項5記載の製法。
    Figure 0003755664
    (各式中、A、B、C及びDは、窒素原子またはCHであり、X、Y及びZは、水素原子、アルキル基、塩素原子または臭素原子である。A、B及びCのいずれかには1個の窒素原子が常に存在し、X及びYのいずれかには1個のClまたはBrが存在する。)
  7. 窒素化複素環のハロ誘導体が2−クロロピリミジンである請求項5又は6記載の製法。
  8. 前記第1段階の反応が、ジメチルホルムアミドまたはテトラヒドロフラン溶媒中で、カリウムt−ブトキシド等の有機塩基の存在下で40〜90℃で行われる請求項5〜7のいずれか1項記載の製法。
  9. 前記第2段階が、前記エリスロマイシンA 9−O−アリール オキシム誘導体と、塩化トリメチルシリル及びトリメチルシリルイミダゾールのシラン化混合物とを、塩化メチレン溶媒中、0〜5℃で反応させる請求項5〜8のいずれか1項記載の製法。
  10. 前記エリスロマイシンA 9−O−アリール オキシムが、9−O−(2−ピリミジル)エリスロマイシンA オキシムである請求項5〜9のいずれか1項記載の製法。
  11. 前記第3段階が、エリスロマイシンA 2’,4”−O−ビス(トリメチルシリル)−9−O−アリール オキシム誘導体と、ヨウ化メチルとを、THF−DMSOまたはDMSO−塩化メチレン溶媒中、KOHの存在下、0〜5℃で反応させる請求項5〜10のいずれか1項記載の製法。
  12. 前記エリスロマイシンA 2’,4”−O−ビス(トリメチルシリル)−9−O−アリール オキシム誘導体が、2’,4”−O−ビス(トリメチルシリル)−9−O−(2−ピリミジル)エリスロマイシンA オキシムである請求項11記載の製法。
  13. 前記第4段階が、エリスロマイシンA 2’,4”−O−ビス(トリメチルシリル)−9−O−アリール オキシム中間体を、水アルコール溶媒中、70〜90℃でメタ重亜硫酸ナトリウムと反応させることによって、一段階で脱シラン化及び脱アリールオキシム化する請求項5〜12のいずれか1項記載の製法。
  14. 前記エリスロマイシンA 2’,4”−O−ビス(トリメチルシリル)−9−O−アリール オキシムが、2’,4”−O−ビス(トリメチルシリル)−6−O−メチル−9−O−(2−ピリミジル)エリスロマイシンA オキシムである請求項13記載の製法。
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