JP3753859B2 - ハンダ鏝及び鏝先部材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品などをハンダ付けするのに使用されるハンダ鏝に関するものであり、更に詳しくは、伝熱性及び耐久性に勝れたハンダ鏝とそれに用いる鏝先部材とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子部品等のハンダ付けに使用するハンダ鏝には、それを手に持ってハンダ付け作業を行う手動式のものや、ハンダ付けロボットのアームに取り付けて使用する自動機用のものなどがある。図5は従来の一般的なハンダ鏝の要部を示すもので、このハンダ鏝は、糸状ハンダを溶融させてハンダ付け対象物に付着させるための鏝先部40aを有する銅製の鏝先部材40と、該鏝先部材40を加熱するためのコイルヒーター41とを有している。上記ヒーター41は、ステンレス製の伝熱パイプ42の外周に電気絶縁製シートを介して巻き付けられていて、この伝熱パイプ42内に上記鏝先部材40が収容され、伝熱パイプ42の外側に保護用パイプ44が絶縁状態で取り付けられている。
【0003】
上記鏝先部材40は一般に、伝熱性の良い純銅で形成されているが、銅はハンダと接触すると腐食し易いため、耐腐食性を高めるために図6に示すように鉄メッキ層45で被覆している。即ち、該鏝先部材40の表面全体を10〜1000μmの厚さの鉄メッキ層45で覆い、鏝先部40aにおけるハンダと接触する先端部分40bを除くその他の部分に、ハンダが付着しないようにするため、上記鉄メッキ層45の上からクロムコーティング層46と耐熱用のセラミックコーティング層47とを順次施している。図中48は、先端部分40bに鉄メッキ層45の上から施した防錆用の予備ハンダである。
ところが、鏝先部40aに鉄メッキ層45を形成する上記従来の方法は、次のような欠点があった。
【0004】
(1)鉄に不純物が多く含まれているため、ハンダの濡れ性が悪く、ハンダ付け作業に支障を来し易い。
【0005】
(2)鉄の熱伝動率が低いため、伝熱性が低下して作業能率が悪くなる。特に耐腐食性を高めるために鉄メッキ層の厚さを100μm以上にすると、伝熱性が極端に低下し、例えば、1つのポイントをハンダ付けしたあと1秒以上の間隔をおかないと、鏝先部の温度が回復しないため次のポイントをハンダ付けすることができないことが多い。
【0006】
(3)図7に示すように、先端部が尖った鏝先部40aを有する鏝先部材40に鉄メッキをするとき、上記先端部にメッキ層45が厚く付着し易く、このため該鉄メッキ層45を均一化するための再加工が必要となり、ハンダ鏝の製造が非常に面倒である。特に、精密部品のハンダ付けを行うハンダ鏝の鏝先部は微細で複雑な形状をしているため、実質的に上記再加工を行うことができない場合が多い。
【0007】
(4)鉄メッキ層45が消耗すると使用できないため、鏝先部40aに付着したハンダを除去するのにやすり掛けを行うことができず、ハンダの除去が面倒である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の主要な技術的課題は、鏝先部の伝熱性及び耐腐食性が勝れると共に、ハンダの濡れ性にも勝れた鏝先部材と、それを用いたハンダ鏝とを提供することにある。
【0009】
本発明の他の技術的課題は、鏝先部におけるハンダと接触する部分に鉄メッキ層を形成する必要がなく、従って該鉄メッキ層を均一厚さに再加工する必要がない、構造が簡単で製造が容易な鏝先部材と、それを用いたハンダ鏝とを提供することにある。
【0010】
本発明の更に他の技術的課題は、鏝先部に付着したハンダの除去が簡単で、やすり掛けすることも可能な鏝先部材と、それを用いたハンダ鏝とを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の鏝先部材は、ヒータにより加熱される銅製の本体部と、該本体部からの熱によりハンダを溶融させてハンダ付け箇所に付着させるための鏝先部とを有していて、上記鏝先部が、上記銅製の本体部と一体の第1部分と、銅と鉄の合金からなるチップで形成された先端側の第2部分とに分かれていて、上記第1部分の外表面に、ハンダとの接触による腐食を防止するための保護層が形成され、この保護層は、鏝先部における上記第1部分と第2部分との接合部を越えて該第2部分の一部を覆うように形成されていることを特徴とするものである。
【0012】
上記構成を有する鏝先部材は、ハンダと接触する部分が、伝熱性に勝れる銅の性質と耐腐食性に勝れる鉄の性質の両方を合わせ持つことになるため、伝熱性と耐腐食性の両方が調和良く高められる共に、ハンダの濡れ性も良くなる。また、ハンダと接触する上記チップの部分だけが銅−鉄合金により形成され、その他の部分は伝熱性の良い銅製であるため、鉄を含むことにより伝熱性が低下する影響が最小限に抑えられ、ヒーターからの熱を効率よくハンダに伝達することができる。
しかも、上記保護層により、鏝先部における第1部分の腐食を確実に防止することができるばかりでなく、この保護層を第1部分と第2部分との接合部を越えて該第2部分の一部を覆うように形成したことにより、ハンダが上記第1部分と第2部分との接合面から浸透して銅製の第1部分を腐食させるのを確実に防止することができる。
更に、上記保護層の形成により、チップからなる第2部分だけをハンダの濡れ面として設定することができるため、精密なハンダ付け作業を行うことができ、また、鉄を含むことにより伝熱性が低下する部分を必要最小限の範囲に抑え、伝熱効率の低下を極力防止することもできる。
【0013】
また、鏝先部の表面に鉄メッキ層を形成する必要がないため、該鉄メッキ層が不均一な厚さに形成されることがなく、従ってそれを均一厚さに再加工する必要も全くなく、構造が簡単で製造が容易である。従って、例えば鏝先部の先端の厚みが0.1mm程度といった精密な鏝先部材の製造も可能である。更に、鏝先部に付着したハンダをやすり掛けで除去することもでき、ハンダの除去作業が簡単である。
【0014】
本発明の具体的な構成態様によれば、上記保護層は、耐腐食性を持たせるための鉄メッキ層と、該鉄メッキ層へのハンダの付着を防止するためのクロムコーティング層とからなっていて、必要に応じて該クロムコーティング層の上に耐熱性を高めるためのセラミックコーティング層が施される。
【0017】
また、上記鏝先部におけるチップからなる第2部分の表面には、防錆のための予備ハンダを付着させておくことが望ましい。
【0018】
本発明において、上記チップを構成する合金中の銅と鉄との混合比は、銅95〜5%:鉄5〜95%であることが好ましく、より好ましくは、銅80〜20%:鉄20〜80%である。この場合、上記チップの酸化を防止するため、合金中に少量のセラミックスを混合することもできる。
【0019】
本発明においてはまた、上記鏝先部材とヒータとを有するハンダ鏝が提供される。上記ヒーターとして好ましくは、ニクロム線のような電気抵抗線からなるコイルヒーターか、又は高周波誘導加熱式のヒーターが用いられる。
上記コイルヒーターの場合は、それが電気絶縁性シートを介して鏝先部材に直接巻き付けられる。高周波誘導加熱式ヒーターの場合は、低抵抗で非磁性を示す導体の外周を高抵抗の磁性体層で覆った発熱部材と、該発熱部材の回りに巻かれた誘導コイルとで構成される。
【0020】
そして、上記ヒーターと鏝先部材とがパイプ内に収容されることにより発熱ヘッドが形成され、この発熱ヘッドが、ヘッドホルダに上記パイプを介して着脱自在に取り付けられる。この場合、上記発熱ヘッドにおけるパイプの後端部とヘッドホルダとに、相互に係合し合う突部と窪みとを設けておくことにより、上記発熱ヘッドを軸線回りに正確に位置決めした状態でヘッドホルダに取り付けることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明をハンダ付けロボットのアームに取り付けて使用する自動機用のハンダ鏝に適用した場合の一例を示すもので、図中1はハンダ付けロボットのアーム、2Aは該アーム1に着脱自在のハンダ鏝、3は該ハンダ鏝2Aの鏝先部17に糸状ハンダ4を順次供給するためのハンダ供給手段である。
【0022】
上記ハンダ鏝2Aは、上記ロボットアーム1に取り付けるためのヘッドホルダ6と、該ヘッドホルダ6に着脱自在の発熱ヘッド7とからなっている。
上記発熱ヘッド7は、図2からも分かるように、ハンダを溶融させてハンダ付け対象物に付着させるための上記鏝先部17を備えた純銅製の鏝先部材10と、この鏝先部材10を加熱するためのヒーター11Aと、鏝先部材10の温度を検出するための温度センサ12と、これらの鏝先部材10とヒーター11A及び温度センサ12を内蔵するパイプ13とからなるもので、該パイプ13が螺子部材14で上記ヘッドホルダ6に着脱自在に取り付けられている。
【0023】
上記鏝先部材10は、図3からも分かるように、円柱形をした本体部16の先端に、ハンダ付け対象物に応じた形状に加工された上記鏝先部17を有するもので、該鏝先部17は、上記本体部16と一体である銅製の第1部分17aと、銅と鉄との合金からなるチップにより形成された先端の第2部分17bとを備えている。このチップからなる第2部分17bは、ハンダと直接接触して該ハンダを溶融させると共に対象物に付着させるための部分で、上記第1部分17aに嵌合又は接着等の適宜手段により結合、一体化されている。
【0024】
上記チップを形成する銅−鉄合金は、例えば銅と鉄との微粉末を均一に混合して溶融させたあと、固化することにより得られるもので、銅と鉄の両方の性質、即ち、銅による良好な伝熱性及び濡れ性と、鉄による良好な耐腐食性及び濡れ性とを合わせ持つものである。従って、鏝先部17のハンダと接触する第2部分17bをこのような銅−鉄合金で形成することにより、該第2部分17bに、ハンダ付けに必要な伝熱性と耐腐食性及び濡れ性とをバランス良く保持させることができる。しかも、上記チップが鏝先部17の第2部分17bだけに取り付けられていて、その他の部分は伝熱性の良い純銅製であるため、鉄を含むことによる伝熱性の低下を最小範囲に抑え、ヒーター11Aからの熱を効率よくハンダ付け部位に伝達することができる。
【0025】
上記チップにおける伝熱性と耐腐食性とのバランスは、銅と鉄との混合比を変えることによって自由に調整することができる。即ち、銅の割合を多くすれば、耐腐食性は低くなるが伝熱性と濡れ性は高くなり、鉄の割合を多くすれば、伝熱性は低くなるが耐腐食性は高くなる。銅と鉄との好ましい混合比は、ハンダ付け条件に応じて適当に調整されるが、好ましくは銅95〜5%:鉄5〜95%の範囲で調整することであり、より好ましくは、銅80〜20%:鉄20〜80%の範囲で調整することである。この場合、合金中に珪素等のセラミックスを少量(1%前後)添加することにより、チップの酸化を防止することができる。
【0026】
上記鏝先部17における第1部分17aの外表面には、耐腐食性を高めるための鉄メッキ層21と、ハンダを付着しにくくするための硬質クロムコーティング層22と、耐熱性の向上とクロムコーティング層22の保護とを行うためのセラミックコーティング層23とからなる保護層20が形成されている。この保護層20は、純銅製の第1部分17aにハンダが付着するのを防止してその腐食を防ぐことを目的とするもので、第2部分17bを含む鏝先部材10の全体を覆うように一旦形成したあと、該第2部分17bを覆う保護層20を除去する方法や、第2部分17bにマスキングを施した状態で各層を被設する方法等により、形成することができる。この場合に上記保護層20は、第2部分17b全体が完全に露出するように形成しても良いが、図示したように、該第2部分17bの一部をも覆うように形成することが望ましく、これにより、ハンダが第1部分17aと第2部分17bとの接合部18内に浸透して銅製の第1部分17aを腐食させるのを確実に防止することができる。
【0027】
このような保護層20を設けることにより、第1部分17aの腐食を防止することができるばかりでなく、チップからなる第2部分17bだけを確実にハンダに接触させることができ、その接触範囲の大きさや形状も自由に設定することができるため、精密なハンダ付け作業を行うことが可能になる。
【0028】
なお、上記鏝先部17の第2部分17bの保護層20で覆われていない表面には、必要に応じて防錆のための予備ハンダ24が付着される。
また、上記セラミックコーティング層23には、例えば珪素やアルミナ等の素材が使用されるが、このセラミックコーティング層は必ずしも必要ではなく、クロムコーティング層22が施されていれば所期の保護効果は十分得られる。
【0029】
一方、上記ヒーター11Aは、ニクロム線のような電気抵抗線からなるコイルヒーターであって、このコイルヒーターが、ポリエステルフィルムのような電気絶縁性を持った薄いシート26を介して上記鏝先部材10の本体部16に直接巻き付けられている。そして、上記鏝先部材10の外面の鏝先部17にできるだけ近い位置に、電気絶縁性シート26を介して上記温度センサ12が取り付けられている。
【0030】
このように、発熱用のヒーター11Aを鏝先部材10に直接巻き付けるようにすると、該ヒーター11Aからの熱が直接鏝先部材10に伝わるため、伝熱効率が非常に良くなり、銅−鉄合金からなるチップの使用により鏝先部17の伝熱性及び濡れ性が良くなったことと相俟って、該鏝先部17における温度の立ち上がりが非常に早くなり、1秒以下の短い時間間隔で連続的にハンダ付けを行うことができる。鉛が含まれない高温用ハンダにも好適に使用することができる。
【0031】
上記鏝先部材10の、ヒーター11Aが巻かれると共に温度センサ12が取り付けられた部分を覆う上記パイプ13は、スレンレス等の金属製である。このパイプ13の側面には、冷却用の通気穴27が複数設けられ、パイプ13の後端部には、ヘッドホルダ6の取付部6aに形成した突部29と係合し合う窪み28が1つ又は複数形成され、これらの窪み28と突部29との係合によって発熱ヘッド7が、軸線回りに位置決めされた状態でヘッドホルダ6に取り付けられるようになっている。
【0032】
このように、発熱ヘッド7とヘッドホルダ6とに窪み28と突部29を設けることにより、ロボットアーム1に取り付けたハンダ鏝2Aの発熱ヘッド7を鏝先部17の形状が異なるものと交換する場合に、該発熱ヘッド7を常に決められた一定の向きに取り付けることができるため、発熱ヘッド7を交換する度にロボットのティーチングを行う必要がなくなる。
なお、上記窪み28をヘッドホルダ6側に設け、突部29を発熱ヘッド7側に設けても良い。
【0033】
上記ヒーター11A及び温度センサ12から延びるリード線11a,12aの先端には、図示しないコネクタが接続されていて、このコネクタをヘッドホルダ6に設けたコネクタに接続するようになっている。
【0034】
図4は本発明のハンダ鏝の第2実施例を示すもので、このハンダ鏝2Bは、ヒーター11Bが高周波誘導加熱式のヒーターである点で、上記第1実施例と相違している。即ち、このヒーター11Bは、低抵抗で非磁性を示す導体31の外周を高抵抗の磁性体層32で覆った発熱部材30と、該発熱部材30の回りに巻かれた誘導コイル33とにより構成されている。上記発熱部材30における導体31は銅製の部材であって、鏝先部材10とは別に形成されて該鏝先部材10に密に接合されているが、該鏝先部材10と一体に形成することもできる。
【0035】
そして、上記第1実施例のハンダ鏝2Aと同様に、上記ヒーター11Bと、鏝先部材10の本体部16と、該鏝先部材10の温度を検出するための温度センサ12とが、パイプ13内に収容されることにより発熱ヘッド7が形成され、この発熱ヘッド7が、ヘッドホルダ6に上記パイプ13を介して着脱自在に取り付けられている。この場合、上記パイプ13の後端部とヘッドホルダ6における取付部とに、相互に係合し合う突部と窪みとが形成されることも第1実施例と同じである。
なお、この第2実施例における鏝先部材10の構造については第1実施例と同じであるため、同一構成部分に第1実施例と同じ符号を付してその説明は省略する。
【0036】
上記各実施例においては、温度センサ12をパイプ13内の鏝先部17にできるだけ近い位置に配設しているが、鏝先部17に溶接等の手段によって直接取り付けても良い。
また、上記各実施例のハンダ鏝は、ロボットアームに取り付けて使用する自動機用のハンダ鏝であるが、本発明は、握持用のハンドルを備えた手動式のハンダ鏝にも適用できることは当然である。
【0037】
【発明の効果】
このように本発明によれば、鏝先部のハンダと接触する部分を銅−鉄合金からなるチップで形成したことにより、従来のように該部分に鉄メッキ層を形成することなく、その部分の伝熱性と耐腐食性とをバランス良く高めることができると同時に、ハンダの濡れ性も高めることができる。また、従来のように鉄メッキ層を均一厚さに再加工する必要がないため、ハンダ鏝の構造が簡単でその製造も容易であり、更に、鏝先部に付着したハンダをやすり掛けで除去することもできるため、ハンダの除去作業を簡単且つ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハンダ鏝の第1実施例を示す側面図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】図2の要部拡大断面図である。
【図4】本発明に係るハンダ鏝の第2実施例を示す要部断面図である。
【図5】従来のハンダ鏝の要部断面図である。
【図6】図5の要部拡大断面図である。
【図7】鏝先部材に鉄メッキ層を形成した場合の断面図である。
【符号の説明】
1 ロボットアーム 2A,2B ハンダ鏝
4 ハンダ 6 ヘッドホルダ
7 発熱ヘッド 10 鏝先部材
11A,11B ヒーター 12 温度センサ
13 パイプ 16 本体部
17 鏝先部 17a 第1部分
17b 第2部分 20 保護層
21 鉄メッキ層 22 クロムコーティング層
23 セラミックコーティング層 24 予備ハンダ
26 絶縁性シート 28 窪み
29 突部 30 発熱部
31 導体 32 磁性体層
33 誘導コイル

Claims (11)

  1. ヒータにより加熱される銅製の本体部と、該本体部からの熱によりハンダを溶融させてハンダ付け箇所に付着させるための鏝先部とを有し、
    上記鏝先部が、上記銅製の本体部と一体の第1部分と、銅と鉄の合金からなるチップで形成された先端側の第2部分とに分かれていて、上記第1部分の外表面に、ハンダとの接触による腐食を防止するための保護層が形成され、この保護層は、鏝先部における上記第1部分と第2部分との接合部を越えて該第2部分の一部を覆うように形成されている、
    ことを特徴とする鏝先部材。
  2. 請求項に記載の鏝先部材において、上記保護層が、耐腐食性を持たせるための鉄メッキ層と、該鉄メッキ層へのハンダの付着を防止するためのクロムコーティング層とからなることを特徴とするもの。
  3. 請求項に記載の鏝先部材において、上記クロムコーティング層の上に耐熱性を高めるためのセラミックコーティング層が設けられていることを特徴とするもの。
  4. 請求項1から3の何れかに記載の鏝先部材において、上記鏝先部におけるチップからなる第2部分の表面に、防錆のための予備ハンダが付設されていることを特徴とするもの。
  5. 請求項1から4の何れかに記載の鏝先部材において、上記チップを構成する合金中の銅と鉄との混合比が、銅95〜5%:鉄5〜95%であることを特徴とするもの。
  6. 請求項1から4の何れかに記載の鏝先部材において、上記チップを構成する合金中の銅と鉄との混合比が、銅80〜20%:鉄20〜80%であることを特徴とするもの。
  7. 請求項5又は6に記載の鏝先部材において、上記チップを構成する合金中にセラミックスが混合されていることを特徴とするもの。
  8. 請求項1から7の何れかに記載の鏝先部材と、該鏝先部材を加熱するためのヒータとを有することを特徴とするハンダ鏝。
  9. 請求項に記載のハンダ鏝において、上記ヒーターが発熱用のコイルからなっていて、このコイルが、電気絶縁性シートを介して鏝先部材に直接巻き付けられ、このコイルを巻いた鏝先部材をパイプに取り付けることにより発熱ヘッドが形成され、この発熱ヘッドが、ヘッドホルダに上記パイプを介して着脱自在に取り付けられていることを特徴とするもの。
  10. 請求項に記載のハンダ鏝において、上記ヒーターが、高周波誘導加熱式のヒーターであって、低抵抗で非磁性を示す導体の外周を高抵抗の磁性体層で覆った発熱部材と、該発熱部材の回りに巻かれた誘導コイルとにより構成され、このヒーター及び鏝先部材をパイプに取り付けることにより発熱ヘッドが形成され、この発熱ヘッドが、ヘッドホルダに上記パイプを介して着脱自在に取り付けられていることを特徴とするもの。
  11. 請求項9又は10に記載のハンダ鏝において、上記発熱ヘッドにおけるパイプの後端部とヘッドホルダとに、相互に係合し合う突部と窪みとが形成され、これらの突部と窪みとによって発熱ヘッドを軸線回りに位置決めした状態で取付可能であることを特徴とするもの。
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