JP3752420B2 - 薄膜除去装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、矩形LCD基板にレジスト膜を形成すると共に基板の周縁部に付着した不要なレジスト膜を除去するための薄膜形成装置及び薄膜除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、液晶表示装置の製造工程においては、ガラス基板の表面に例えばITO(Indium Tin Oxide)の薄膜や回路パターンを形成するために、半導体製造工程の場合と同様のフォトリソグラフィ技術が利用される。この場合、例えば、レジスト液塗布処理によってガラス基板の表面にレジスト液が塗布され、露光処理によってガラス基板上のレジスト膜に回路パターンが露光され、現像処理によってレジスト膜に露光された回路パターンが現像される。
【0003】
ここでレジスト液塗布処理を行う際には、いわゆるスピンコーティング方法が広く採用されている。この方法は、処理容器内に設けられたスピンチャック上に基板を保持し、高速で回転させることで、基板上に供給された溶剤と感光性樹脂からなるレジスト液を遠心力によって拡散させ、このことによって基板全面に亘って均一な厚さのレジスト膜を形成するものである。
【0004】
ところで、LCDの製造においては、LCD基板が大型でかつ矩形状であることから半導体ウエハと比較して概して均一なレジスト膜の形成が難しいということがある。特に4つの角部は、中心から距離があるため、この部分の周速はかなり高速となり、基板の周囲に乱気流が発生するという不具合が生じる可能性がある。また、中心部からかなり距離のある基板の角部にまでレジスト液を均一に拡散させるにはレジスト液中に含まれる溶剤の揮発をできるだけ防止して拡散速度を一定にする必要がある。このため、LCD基板製造装置においては、基板のみを回転させるのではなく、この基板を略密閉収納するカップごと高速で回転させることで、溶剤の揮発及び乱気流の発生を防止しようとしている。
【0005】
また、スピンコーティング方式でレジスト液塗布処理を行った場合、塗布直後における膜厚は均一であっても、時間が経過すると均一性が失われる可能性がある。例えば、スピンチャックの回転が停止して遠心力が働かなくなった後、表面張力の影響によって基板周縁部のレジスト液が盛り上がるように厚くなることがある。また、基板の表面に供給されたレジスト液が基板の下面の周縁部に回り込んで不要な膜が形成されることがある。
【0006】
このように基板の周縁部に不均一な膜が形成されると、回路パターン等の現像時に周縁部のレジストが完全に除去されずに残存することになり、その後の処理に悪影響を与えたり、また搬送中に残存レジストが剥がれてパーティクルが発生するおそれがある。
【0007】
このため、従来、上記レジスト塗布装置によるレジスト液塗布直後に、エッジリムーバと呼ばれる装置使用して、基板周縁部の不要なレジスト膜を除去する処理が行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、回転数その他の条件によっては、図11に示すように、カップCP内に収容されたガラス基板Gの回転方向に対向する側の4つの角部(斜線部100)のレジスト膜が特に他の縁部と比較して高く盛り上がる場合がある。このような現象が発生すると、上記エッジリムーバを用いて基板周縁部の不要レジスト膜を除去したとしても、上記4つの角部100のレジスト膜が除去しきれずに残ってしまうということになる。
【0009】
そこで、エッジリムーバによる除去速度を遅くすることで上記盛り上がり部を念入りに洗浄する方法が考えられる。しかし、従来の装置において、基板に対するレジスト液の塗布条件に応じてエッジリムーバの速度を設定するにはプログラムを変更しなければならず、オペレータがロット毎に細かく設定することは困難である。また、自由に速度を設定したのでは、タクトが狂ってしまい他の処理装置の処理速度に影響を及ぼし、ひいてはスループットが低下することになり兼ねない。
【0010】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、より簡易な手順による設定で、上記4つの角部にレジスト膜の残りが生じることを防止でき、かつタクトタイムにも影響を及ぼさない薄膜形成装置及び薄膜除去装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の主要な第1の観点によれば、矩形基板表面の周縁部に対して溶剤を吹き付け、これにより基板表面の周縁部を覆う不要な薄膜を除去する薄膜除去部と、この薄膜除去部を前記基板の周縁部に沿って駆動する薄膜除去部駆動部と、前記薄膜除去部の移動範囲を、前記基板の各辺に沿って区間Aと区間Bに分け、区間Aについての区間A速度の情報と区間Bについての区間B速度の情報を格納する格納部と、前記格納部から前記区間A速度の情報及び区間B速度の情報を取り出し、区間Aについては区間A速度で、区間Bについては区間B速度で前記薄膜除去部駆動部を動作させる制御部とを有し、前記区間Aは、前記各辺の、前記基板を回転させる際の基板周囲の外気を切る側の縁部の範囲にのみ設定され、前記区間Bは、前記各辺における前記区間A以外の範囲に設定され、区間A速度は、区間B速度よりも遅く設定されている薄膜除去装置が提供される。
【0013】
1の実施形態によれば、上記区間A速度のうち、上記基板外での速度は、基板内での速度よりも高速に設定されている
1の実施形態によれば、上記区間A速度及び区間B速度は、上記基板の縁部の薬液の盛り上がり範囲及び厚さに基づいて決定される。
他の形態によれば、前記薄膜除去部の移動方向に沿って上流側に区間Aを設定し、下流側に区間Bを設定する。
他の形態によれば、前記区間Bにおける前記溶剤の吐出圧よりも前記区間Aにおける前記溶剤の吐出圧の方が大きくなるように制御される。
他の形態によれば、前記薄膜除去部は、前記溶剤を吐出する複数のノズルを有し、前記各ノズルのうち前記溶剤を吐出させるノズルの本数が、前記区間Bより前記区間Aの方で多くなるように制御する。
他の形態によれば、前記薄膜除去部は、前記吐出された溶剤を吸引する吸引口を有し、前記吸引口による吸引量が、前記区間Bよりも前記区間Aで大きくなるように制御する。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0029】
次に、この発明に係る熱処理装置の一実施形態を、図1に示すLCD基板の塗布現像処理システム1に適用した場合を例にとって説明する。
【0030】
この塗布現像処理システム1は、LCD基板に対してレジスト液を塗布した後、図に2で示す露光システム(EXP)に一旦受け渡し、この露光システム2によって露光処理された後の基板を再度受け取って現像処理を行なうものである。
【0031】
このような一連の処理を行なうため、この塗布現像処理システム1は、LCD基板のローディング及びアンローディングを行なうためのローダ/アンローダ部(L/UL)3と、基板洗浄処理を行なうための第1プロセス部4と、レジスト液の塗布(コーティング)及び周縁レジスト除去処理を行なうための第2プロセス部5と、現像処理を行なうための第3プロセス部6と、露光システム2との間で基板の受け渡しを行なうためのインターフェース部(I/F)7とを備えている。
【0032】
ローダ/アンローダ部3は、カセット載置台10及び搬送部(C/S)11を備えている。カセット載置台10上には2種類のカセットC1,C2が載置されている。例えば、第1のカセットC1には処理前のLCD基板が収納され、第2のカセットC2には処理後のLCD基板が収納される。
【0033】
また、搬送部11には、第1のサブアーム機構13が設けられている。この第1のサブアーム機構13は、基板を保持できる例えばアーム14を有し、このアームを旋回させ進退させ上下させることで、第1のカセットC1に収納された基板を取り出し、第1のプロセス部4側に受け渡せるようになっている。なお、全ての処理が終了した基板は、この第1のサブアーム機構13によって例えば第1のプロセス部4側から第2のカセットC2へと収納される。
【0034】
上記第1のプロセス部4は、上記第1のサブアーム機構13から基板を受け取る第1のメインアーム機構15を有する。このメインアーム機構15は、Y方向に沿って延設された第1の中央搬送路16上を走行するベース17と、このベース17上で旋回、進退、上下駆動される例えばアーム18とを具備する。
【0035】
この第1のメインアーム機構15の側方には、中央搬送路16に沿って、例えばブラシスクラバからなる2つの洗浄ユニット(SCR)19、例えばホットプレートを備える加熱/加熱ユニット(HP/HP)20、紫外線洗浄装置からなる乾式洗浄ユニット(UV)21、および例えばクーリングプレートを備える冷却ユニット(COL)22がそれぞれ設けられている。
【0036】
ここで、「加熱/加熱ユニット(HP/HP)」の表記は、ホットプレートを有する加熱ユニットが例えば上下2段に積み上げて設置されていることを示している(以下同じ)。また、図中、加熱ユニットを表すHP及び冷却ユニットを表すCOLの後に付された数字(「HP1」や「COL1」等)は、加熱処理若しくは冷却処理の種類若しくは順序を示している。
【0037】
上記第1のメインアーム機構15は、上記ローダ/アンローダ部3から受け取った基板を各処理ユニット19〜20に挿入し、必要な処理を行なわせた後、この基板を取り出して順次別の処理ユニット19〜20若しくは第2のプロセス部5に搬送するようになっている。
【0038】
一方、第2のプロセス部5は、Y方向に沿って延設された第2の中央搬送路23上を走行する第2のメインアーム機構24を具備する。この第2のメインアーム機構24は、上記第1のメインアーム機構15と同様に構成されたベース25及びアーム26を有する。
【0039】
また、この第2のメインアーム機構24の側方には、基板に対してレジストの塗布を行なうと共に周縁部の不要レジストを除去するレジスト塗布・周辺レジスト除去ユニット(CT/ER)28と、基板表面の疎水化処理を行なうためのアドヒージョン/冷却ユニット(AD/COL)29と、加熱/加熱ユニット(HP/HP)30、加熱/冷却ユニット(HP/COL)31が配置されている。
【0040】
上記第2のメインアーム機構24は、上記第1のプロセス部4から受け取った基板を各処理ユニット28〜31に挿入し、必要な処理を行なわせた後、この基板を取り出して順次別の処理ユニット28〜31若しくは第3のプロセス部6側に搬送するようになっている。
【0041】
第3のプロセス部6は、Y方向に沿って延設された第3の中央搬送路33上を走行する第3のメインアーム機構34を具備する。この第3のメインアーム機構34は、上記第1、第2のメインアーム機構15、24と同様に構成されたベース35及びアーム36を有する。
【0042】
この第3のメインアーム機構34の側方には、露光処理後のLCD基板を現像処理するための3つの現像処理ユニット(DEV)38と、タイトリングを行なうタイトラー(TITLER)39と、加熱/加熱ユニット(HP/HP)40と、加熱/冷却ユニット(HP/COL)41とが配設されている。
【0043】
上記第3のメインアーム機構34は、上記第2のプロセス部5から受け取ったレジスト液塗布済みの基板を露光システム2側(インターフェース部7)に移送すると共に、上記露光済みの基板を露光システム2側から受け取る。そして、この露光済み基板を各処理ユニット38〜41に挿入し、必要な処理を行なわせた後、この基板を取り出して順次別の処理ユニット38〜41若しくは第2のプロセス部5側に搬送するようになっている。
【0044】
なお、この図に示されるように、第1、第2、第3のプロセス部4、5、6間には冷却ユニット(COL)42、43が設けられている。これらの冷却ユニット42、43は処理中の基板を一時的に待機させておくために用いられる。
【0045】
また、上記インターフェース部7は、バッファーカセット(BC)及び第2のサブアーム機構46を有する搬送・待機部47及び上記第2のサブアーム機構46と露光システム2との間での基板受け渡しを行なわせるための受け渡し台(図示せず)を有する受け渡し部49とからなる。
【0046】
このインターフェース部7は、上記第2のプロセス部5から上記第3メインアーム機構34を介して受け取ったレジスト塗布済みの基板を露光システム2側に移送すると共に、露光済みの基板を露光システム2から受け取って第3のプロセス部6に受け渡す機能を有する。
【0047】
次に、上記のように構成される塗布現像処理システムにおける処理手順を図2のフローチャートを参照して説明する。なお、フローチャート内の英字記号は図1の同符号が付されたユニットで行われることを意味している。
【0048】
まず、上記載置台10上の第1のカセットC1内に収納された未処理の基板は上記ローダ/アンローダ部3から上記搬送部(C/S)11を介して第1のプロセス部4の第1のメインアーム機構15に受け渡される(ステップS1,S2)。ついで、この基板は、乾式洗浄装置(UV)21によって紫外線洗浄され(ステップS3)、その後上記冷却ユニット22によって第1の冷却(COL1)が行われる(ステップS4)。
【0049】
次いで上記湿式洗浄装置19によってブラシ洗浄(SRC)が行われたならば、上記加熱ユニット20による第1の加熱処理(HP1)によって加熱乾燥された後(ステップS6)、上記冷却ユニット22による第2の冷却処理によって冷却される(ステップS7)。ついで、この基板は第1のメインアーム機構15から第2のプロセス部5の第2のメインアーム機構24に受け渡される。
【0050】
第2のプロセス部に受け渡された基板は、アドヒージョン処理ユニット29によって表面の疎水化処理(AD)が行われた後(ステップS8)、第3の冷却処理(COL3)が施される(ステップS9)。ついで、疎水化処理後の基板は、レジスト液塗布・周縁レジスト除去ユニット28に導入されレジスト塗布(CT)及び基板周縁の不要なレジスト液の除去(ER)が行われる。
【0051】
このように処理された基板は、上記加熱ユニット30、31に挿入され、ベーキング処理(HP2)が施される(ステップS11)。このことによって、基板に塗布されたレジスト液に含まれる溶剤を揮発させる。ついで、この基板を冷却ユニットに挿入し、略室温にまで冷却(COL4)する(ステップS12)。ついで、この基板は、上記第2のメインアーム機構24から第3のメインアーム機構34を介してインターフェース部7に搬送され、露光システム2に受け渡される(ステップS13)。そして、この露光システム2において露光処理(EXP)が施される(ステップS14)。
【0052】
露光処理が行なわれた基板は、上記インターフェース部7、第3のメインアーム機構34を介してタイトラー39に挿入されタイトリング処理が行なわれる(ステップS15)。
【0053】
その後、基板は現像処理装置38に導入され、現像処理(DEV)が行われる(ステップS16)。この現像処理ユニット38は、例えば基板上に現像液を供給しながら基板を回転させることで現像を行ない、リンス液で現像液を洗い流した後、振り切り乾燥を行なう。
【0054】
最後に、この基板は、この基板に対向する加熱/加熱ユニット40もしくは加熱/冷却ユニット41に挿入され、第3の加熱処理(HP3)によって加熱乾燥された後(ステップS17)、第5の冷却処理(COL5)により冷却される(ステップS18)。
【0055】
以上の処理全てが終了した基板は、上記第3のメインアーム機構34から、上記第2、第1のメインアーム機構24、15を介して上記搬送部11(C/S)に設けられた第1のサブアーム機構13に受け渡される(ステップS19)。そして、この第1のサブアーム機構13によって上記ローダ/アンローダ部3に載置された第2のカセットC2内に収容される(ステップS20)。
【0056】
次に、この発明の要部であるレジスト塗布・周辺レジスト除去ユニット28(塗布・周縁部除去ユニット28という)について図3以下を参照して説明する。
【0057】
この塗布・周縁部除去ユニット28は、ケーシング28a内に、レジスト液塗布部50と、周縁部除去部51とが隣接して配置されている。
【0058】
レジスト液塗布部50は、処理容器としての回転カップ52内で、基板Gを例えばスピンチャック53によって吸着保持する。そして、このレジスト液塗布部50は、上記基板Gの中心上方に例えばレジストノズル54を移動させてレジスト液を供給した後、スピンチャック53を高速で回転させることにより、遠心力によって基板G上のレジスト液を拡散させる。このことで、基板Gの全面に薄くかつ均一な厚さでレジスト液を塗布する。
【0059】
なお、基板Gの回転は、上記スピンチャック53をカップ52(内カップ)ごと高速回転させることで行う。すなわち、このように基板Gを回転させながらレジスト液を塗布する手法は、半導体ウエハ上に回路パターンを形成する場合にも採用されているが、LCDの製造においては、LCD基板Gが大型でかつ矩形であることからウエハと比較して均一なレジスト膜の形成が難しいということがある。特に、4つの角部は中心から距離があるため、この部分の周速はかなり高速になり、基板Gの周囲に乱気流が発生するという不具合が生じる可能性がある。また、基板Gの角部にまでレジスト液を均一に拡散させるには、レジスト液中に含まれる溶剤の揮発をできるだけ防止して、拡散速度を一定にする必要がある。このため、LCD基板製造装置においては、基板Gのみを回転させるのではなく、この基板Gをカップ52内に密閉収納し、このカップ52ごと高速で回転させることで、溶剤の揮発及び乱気流の発生を防止するようにしているのである。
【0060】
以上のようにして、レジスト液が塗布された基板Gは、搬送レール55に沿って移動する一対の搬送アーム56によって周縁部除去部51にまで搬送されるようになっている。
【0061】
この周縁部除去部51は、搬送された基板Gを載置するための例えば載置台58を有する。この載置台58の周囲には、例えばこの載置台58上に載置された基板Gの各4つの角部近傍をそれぞれホームポジションとするように配置された4つの薄膜除去ヘッド60が設けられている。各薄膜除去ヘッド60は、基本的に同一の構成を有している。図4は、この周縁部除去部51のみを拡大して示す斜視図である。各薄膜除去ヘッド60は、このヘッド60を基板Gの周縁部に沿って駆動する移動機構62に取り付けられている。
【0062】
この移動機構62は、例えばリニアガイド、ステッピングモータ及び駆動ベルトで構成されるもので、上記ステッピングモータの回転数を任意に制御することで、上記ヘッド60の移動速度を制御できるようになっている。
【0063】
ここで、薄膜除去ヘッド60は、図5(a)、(b)に示す構成を有している。図5(b)に示すように、ヘッド60は、上部ヘッド構成材64aと下部ヘッド構成材64bを有し、これらを上下方向に対向させている。また、このヘッド60は、このヘッド60の基端部側に通じる吸引口65を有している。
【0064】
そして上部ヘッド構成材64aと下部ヘッド構成材64bには、上部ヘッド構成材64aと下部ヘッド構成材64bとの間の処理空間S内に基板Gの縁部を位置させた際に、不要な膜を除去する部分に向けて溶剤を吐出するためのニードルノズル66、67が固定されている。これら各ニードルノズル66,67には、別設の例えばタンク69などの溶剤供給源から、窒素ガス等による圧送によって溶剤が所定圧で供給されるようになっている。
【0065】
このニードルノズル66、67は、細い線材の中に吐出口と同径の流通部(図示せず)が形成されてなる中空構造を有する。一般的に使用されている例えばニードルノズル66,67の吐出口の直径は約260μm程度である。そしてタンク69に加えられる窒素ガスの圧力は、約1kg/cm2程度であり、これによって毎分40ml程度の溶剤が基板Gの表裏面の周縁部に対して吐出され、不要なレジスト膜70が溶解され基板G上から除去されるようになっている。なお吐出された溶剤や溶解したレジスト液は、上記吸引口65から吸引されて外部へと排出されるようになっている。
【0066】
また、上記ニードルノズル66、67は、図5(a)に示すように、この薄膜除去ヘッド60の進行方向(基板Gの縁部(長辺、短辺)に沿う方向)に沿って例えば一直線状に所定の間隔を存して複数配置されている。
【0067】
次に、この塗布・周縁部除去ユニット28の制御系について説明する。
この塗布・周縁部除去ユニット28の主要な制御系は、図3に示すように、上記レジスト液塗布部50を制御するレジスト塗布制御部72と、上記搬送アーム56を制御する搬送アーム制御部73と、上記周縁部除去部51を制御する周縁レジスト除去制御部74と、各制御部72〜74を制御する中央制御装置75とを有する。
【0068】
この中央制御装置75には、この発明の要旨に関係する部分だけを挙げると、塗布部50及び除去部51のレシピを入力するための入出力部78と、それらのレシピを格納する塗布部レシピ格納部76及び除去部レシピ格納部77とが接続されている。
【0069】
図6は、上記薄膜除去ヘッド60の動作経路を説明するための模式図である。この実施形態では、1つの除去ヘッド60の上記基板Gの長辺(短辺)に沿う移動工程を区間Aと区間B(短辺については区間A’、区間B’)の2工程に分け、それぞれに所定の速度を割り付ける。上記レシピ格納部77には、区間A速度格納部81と区間B速度格納部82が設けられており、それぞれに区間A速度、区間B速度が格納されるようになっている。なお、短辺の区間A’,区間B’については、長辺の区間A、区間Bと同様に取り扱えば良いので、以下、適宜その説明は省略する。
【0070】
次に、この区間A、区間B距離および区間A、区間B速度の決定方法について説明する。
【0071】
すなわち、従来例の項で説明したように、回転数その他のレジスト塗布条件によっては、図6に示すように、ガラス基板Gの回転方向に対向する側の4つの角部100のレジスト膜が特に他の縁部と比較して高く盛り上がるという事態が発生する。このような現象が発生すると、エッジリムーバを用いて基板周縁部のレジスト液を除去したとしても、上記4つの角部100のレジスト膜が十分に除去しきれずに残ってしまうということになる。例えば、370×470mmサイズの矩形状ガラス基板の場合、周縁部の膜厚の1測定例によれば、上記4つの角部100での盛り上がり部で5.2μm、その他の縁部で3.3〜4.3μmという結果を得ている。
【0072】
そこで、この実施形態では、上記ヘッド60の基板Gの縁部に沿う移動工程を区間Aと区間Bに分け、所定のタクトタイム内で区間Aと区間Bの速度を適正化することで上記盛り上がりを有効に除去するようにする。
【0073】
すなわち、区間Aは、上記除去ヘッド60のホーム位置から少なくとも斜線部を含む長さに設定され、区間Bは、その余りの長さに設定する。この実施形態では、区間Aは例えば80mmに設定される。そして、区間A速度は、所定の溶剤の吐出量に対して上記盛り上がりの膜厚を除去できる低速に設定され、区間B速度は、この周縁除去工程を所定のタクトタイム内で終了させることができかつ他の部分の膜厚を除去できる速度に設定される。ここで、タクトタイムを60秒とすると:
区間Aでのスキャン時間+区間Bでのスキャン時間+区間A’でのスキャン時間+区間B’でのスキャン時間+レシピ外時間(位置決め等)=60秒
となるように設定される。
【0074】
なお、区間B、区間B’の速度は、区間Aの速度によって自動的に定まるので区間A、区間A’の条件から自動的に計算しても良い。なお、この実施形態では、デフォルトの設定では、区間B,区間B’の距離及び速度は、区間A,区間A’の距離及び速度から自動的に計算して求めるようになっている。
【0075】
また、上記盛り上がり部分100は、上記レジスト塗布装置のカップ32内に入り込んだ外気を切る位置に発生している。すなわち、この部分のレジスト膜が他の部分と比べて乾燥速度が速いためであると推測できる。また、この盛り上がりの厚さ及び範囲は、基板Gの寸法及び長辺・短辺比(縦横比)に関係していると思われる。したがって、上記盛り上がりが発生しているかを、レジスト液塗布部50のスピンチャック53の回転数、基板Gの寸法及び基板Gの長辺・短辺比に基いて判断し、これらの条件に基いて区間A距離、区間A速度を自動的に決定しても良い。この実施形態では、上記塗布部レシピ格納部76に格納された塗布部レシピに基づいて、区間A距離及び区間A速度を自動で演算し、これをデフォルト値としてオペレータに提示するようになっている。
【0076】
この実施形態では、例えば区間A速度は、図7に示すように、80mmの範囲で55mm/sに設定され、区間B速度は、390mmの範囲で80mm/sに設定される。
【0077】
次に、レジスト液塗布・周縁部除去ユニット28の動作について説明する。
【0078】
まず、オペレータは、システムを立ち上げた後、上記入出力部78を通じて塗布部レシピ及び除去部レシピを入力する。塗布部レシピとしては、基板Gの寸法(長辺寸法及び短辺寸法)、スピンチャック53の回転数、レジスト液の吐出速度の各情報が少なくとも入力される。
【0079】
また、周辺除去用レシピとしては、区間A(区間A’)の距離、区間A速度(区間A’速度)および洗浄液の吐出量の情報が少なくとも入力される。図8は、その入力画面例である。この例では、区間A距離として80mm、速度として50mm/secが入力されている。なお、前述したように、区間A距離と区間A速度のデフォルト値は、上記中央制御部が上記塗布部レシピ格納部76に格納された塗布部レシピに基づいて演算するようになっているから、オペレータはこれを修正するのみで良い。
【0080】
ついで、この画面でOKボタンが押されることにより、区間B速度が自動的に計算される。具体的には、上記基板Gの寸法と、区間A距離,区間A’距離とから、区間B,区間B’距離が算出される。そして、タクトタイム(60秒)、区間A速度、区間A’速度と、区間B,区間B’距離とから、区間B速度、区間B’速度が算出される。この実施形態の場合、区間B速度、区間B’速度は、80mm/secと決定される。
【0081】
上記設定動作が終了したならば、基板Gの処理が開始される。
【0082】
上記基板Gがこの塗布・周縁部除去ユニット28にロードされると、まず、レジスト液塗布部50において基板Gに対してスピンコーティング方法によるレジスト液塗布が実施される。このことによりレジスト膜が形成された基板Gは、搬送アーム56によって周縁部除去部51の載置台58へと搬送される。
【0083】
基板Gが載置台58に載置されると、この周縁部除去部51は、移動機構62を作動させ、図5(b)に示したように、基板Gの各辺の縁部の一端を各処理空間に位置させるように上記薄膜除去ヘッド60を基板G側に駆動する。
【0084】
ついで、上記区間A,区間Bに沿い、所定の区間A速度及び区間B速度で上記ヘッド60を移動させると共に、上記上部ヘッド構成材64a及び下部ヘッド構成材64bのニードルノズル66,67から溶剤を吐出させる。このことによって、上記基板Gの縁部に付着した不要なレジスト膜が除去される。
【0085】
以上のようにして周縁部の不要なレジスト膜が除去された基板Gは、この周縁部除去部51から搬送アーム25aによって取り出され、加熱装置30等に移送された後、最終的に上記カセットに収納されていく。
【0086】
このような構成によれば、以下の効果を得ることができる。
【0087】
第1に、基板Gの4つの角部100に特に厚く生じたレジスト膜の盛り上がりを除去する場合に、除去ヘッド60の移動工程を区間A、区間Bに分け、それぞれに一定速度を割り付けて駆動するようにしたから、装置制御が簡略化する。
【0088】
すなわち、上記角部100に生じた盛り上がりの除去は、エッジリムーバによる除去速度を遅くすることで念入りに洗浄する方法が考えられる。しかし、従来の装置においては、基板に対するレジスト液の塗布条件に応じてエッジリムーバの速度を設定するにはプログラムを変更しなければならず、オペレータがロット毎に細かく設定することは困難である。また、自由に速度を設定したのでは、タクトが狂ってしまい他の処理装置の処理速度に影響を及ぼし、ひいてはスループットが低下することになり兼ねないということがあった。
【0089】
これに対して、この実施形態の構成によれば、前述したように、ヘッド60の移動工程を区間A,区間Bに分けると共に、区間A速度に基づいて区間B速度を決定するようにしたから、この除去処理をタクトタイム内で終わらせることが容易になる。
【0090】
また、移動工程に沿って上流側に区間Aを設定するようにしたので、レジスト液の盛り上がりをより効果的に除去できる。すなわち、このような構成によれば、区間Aがより長い時間溶剤と接触することになるから、この部分の除去能が高まるのである。
【0091】
さらに、上記実施形態では、レジスト液塗布部50におけるレジスト液塗布レシピ(スピンチャック53の回転数、基板Gの寸法等の情報)に基づいて上記区間A速度を求めるようにしているから、オペレーターによる設定が容易になる。
【0092】
なお、この発明は上記一実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々変形可能である。
【0093】
上記一実施形態では、上記レジスト液塗布部50の塗布レシピに基づいて区間A速度を決定するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、図9に示すように上部ヘッド64a、下部ヘッド64bに例えば距離センサ90a、90bを設け、これらが接続された膜厚検出部91の検出値に基づいて、ヘッド60の速度を制御するようにしても良い。
【0094】
この場合、区間Aの速度だけを決めておいて、区間A距離、区間B距離及び区間B速度は、上記センサ90a、90bの膜厚検出結果に基づいて決定するようにしても良い。例えば、膜厚が所定寸法以下に変化したところまでを、区間Aとして、区間Bの速度は、タクトタイム内で上記ヘッド60のスキャンが終わるような速度に設定するようにしても良い。
【0095】
また、上記一実施形態では、上記ヘッドを区間A内で区間A速度で移動させるようにしたが、移動させず、停止させるようにしても良い。この場合、図10に示すように、上記ヘッドを上記膜厚盛り上がり部100でレジスト膜の塗布条件によって決定された時間だけ停止させた後、移動させるようにすることが好ましい。
【0096】
さらに、この場合、上記ヘッド60の進行方向に沿う溶剤吐出範囲を上記レジスト膜の盛り上がりの範囲に対応させるようにしても良い。具体的には、上記ニードルノズル66,67の設置間隔を広くして溶剤の塗布範囲を広げるようにしても良いし、ノズル66,67の本数自体を多くしても良い。
【0097】
さらに、上記位置実施形態では、区間Aに基づいて区間Bの除去条件を決定するようにしたが、これに限定されるものではなく、区間Bに基づいて区間Aの除去条件を決定するようにしても良い。
【0098】
また、上記ニードルノズル66,67の配置は上記一実施形態に限定されるものではなく、スリット状のノズルあっても良いし、ノズルを千鳥状に配置するようにしても良い。
【0099】
さらに、上記一実施形態では、上記薄膜除去ヘッド60の区間A速度は、基板G外でも基板G内でも一定の速度であったが、これに限定されるものではない。例えば、区間Aにおいて基板Gに達するまでは高速で、基板Gに達してから所定の低速で移動させるようにしても良い。このような構成によれば、一定のタクトタイム内に不要レジスト膜の除去を終えなくてはならない場合において、区間Aでの基板G外でのスキャン時間を短縮できる分、区間Aのスキャン時間を長く取ることができる。したがって、区間Aのスキャン速度をその分低速化してこの部分の不要レジスト膜を有効に除去できる効果がある。
【0100】
また、上述した実施形態では、区間Aと区間Bとでヘッド60の移動速度を可変するものであったが、図5(a)に示した洗浄液供給源69のポンプ(図示を省略)の吐出圧を制御することで、区間Aと区間Bとでヘッド60のニードルノズル66、67から吐出される溶剤の吐出圧を可変するようにしても構わない。具体的には、上述した例でいえば例えば区間Bにおける吐出圧よりも区間Aにおける吐出圧の方が大きくなるように制御すればよい。また、区間Bにおいては、図12(a)に示すように、ヘッド60の各5本のニードルノズル66、67のうち、例えば各3本のニードルノズル66、67から溶剤を吐出し、区間Aにおいて図12(b)に示すように、ヘッド60の各5本のニードルノズル66、67から溶剤を吐出するように制御しても構わない。
【0101】
更に、図9に示した実施形態では、上部ヘッド64a、下部ヘッド64bに例えば距離センサ90a、90bを設け、これらが接続された膜厚検出部91の検出値に基づいて、ヘッド60の速度を制御するように構成したが、膜厚検出部91の検出値に基づいて、ニードルノズル66、67から吐出される溶剤の吐出圧や溶剤を吐出するニードルノズル66、67の本数を制御しても構わない。また、往路において膜厚検出部91により膜厚を検出し、その結果が図13に示すように基板G上の所定の位置131、132が厚いときに、復路において位置131、132の部分にだけニードルノズル66、67から溶剤を塗布するように構成して構わない。
【0102】
また、図14に示すように、ヘッド60の進行方向の反対側の上下にそれぞれ基板Gに向けて乾燥用の気体としての例えばN2ガスを噴出するエアーナイフ141を設け、このエアーナイフ141から噴出されるN2ガスの量や温度を区間に応じて可変としてもよい。また、区間でなくとも、膜厚検出部91の検出値に基づいて、N2ガスの量や温度を制御しても構わない。
【0103】
また、上述した実施形態では、区間Aと区間Bとでヘッド60の移動速度を可変するものであったが、例えばこれに合わせて図5(b)に示した吸引口65から吸引される気体の量を制御するようにしても構わない。上述の例でいうと区間Bで吸引口65から吸引される気体の量よりも区間Aで吸引口65から吸引される気体の量の方を大きくすればよい。また、膜厚検出部91の検出値に基づいて、同様に吸引口65から吸引される気体の量を制御してもよい。
【0104】
また、上記実施の形態では、カラーフィルターの塗布・現像処理システムについて説明したが、これに限らず、LCD基板等、他の基板の塗布・現像処理システムについても適用することができる。また、リンス液の膜を形成するためにボックス状のカバーを用いたが、これに限らずリンス液の膜が形成されればどのような機構であってもよい。
【0105】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、より簡易な手順による設定で、上記4つの角部にレジスト膜の残りが生じることを防止でき、かつタクトタイムにも影響を及ぼさない薄膜形成装置及び薄膜除去装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるLCD製造装置を示す平面図。
【図2】同じく、LCDの製造工程を示すフローチャート。
【図3】本発明の一実施形態の要部であるレジスト液塗布・周縁レジスト膜除去システムを示す概略構成図。
【図4】同じく、周縁部除去部のみを示す斜視図。
【図5】同じく、薄膜除去ヘッドを示す平面図及び縦断面図。
【図6】同じく、薄膜除去ヘッドの移動工程を説明するための模式図。
【図7】同じく、薄膜除去ヘッドの移動速度の一例を説明するための図。
【図8】同じく、区間A,区間Bの距離および速度を設定するための画面を示す図。
【図9】他の実施形態にかかる薄膜除去ヘッドを示す縦断面図。
【図10】他の実施形態にかかる薄膜除去ヘッドの移動工程を説明するための模式図。
【図11】従来の技術による欠点を説明するための説明図。
【図12】本発明の他の実施形態を説明するためのヘッドの正面図である。
【図13】本発明の更に別の実施形態を説明するためのグラフである。
【図14】本発明のまた別の実施形態に係るヘッドの正面図である。
【符号の説明】
G…ガラス基板
S…処理空間
1…塗布現像処理システム
28…レジスト塗布・周辺レジスト除去ユニット(塗布・周縁部除去ユニット)
50…レジスト液塗布部
51…周縁部除去部
52…回転カップ
52〜54…制御部
53…スピンチャック
54…レジストノズル
55…搬送レール
56…搬送アーム
58…載置台
60…薄膜除去ヘッド
62…移動機構
64a…上部ヘッド構成材
64b…下部ヘッド構成材
65…吸引口
66.67…ニードルノズル
69…タンク
70…レジスト膜
72…レジスト塗布制御部
73…搬送アーム制御部
75…中央制御装置
76…塗布部レシピ格納部
77…除去部レシピ格納部
78…入出力部
81…区間A速度格納部
82…区間B速度格納部
90a.90b…センサ
91…膜厚検出部
100…4つの角部

Claims (7)

  1. 薄膜形成部により矩形の基板表面に塗布液を塗布しながらこの基板を回転させることで形成された薄膜のうち不要な部分を除去する薄膜除去装置であって、
    基板表面の周縁部に対して溶剤を吹き付け、これにより基板表面の周縁部を覆う不要な薄膜を除去する薄膜除去部と、
    この薄膜除去部を前記基板の周縁部に沿って駆動する薄膜除去部駆動部と、
    前記薄膜除去部の移動範囲を、前記基板の各辺に沿って区間Aと区間Bに分け、区間Aについての区間A速度の情報と区間Bについての区間B速度の情報を格納する格納部と、
    前記格納部から前記区間A速度の情報及び区間B速度の情報を取り出し、区間Aについては区間A速度で、区間Bについては区間B速度で前記薄膜除去部駆動部を動作させる制御部とを有し、
    前記区間Aは、前記薄膜形成部で前記基板を回転させる際の、前記各辺の基板周囲の外気を切る側の縁部の範囲にのみ設定され、
    前記区間Bは、前記各辺における前記区間A以外の範囲に設定され、
    区間A速度は、区間B速度よりも遅く設定されていることを特徴とする薄膜除去装置。
  2. 請求項に記載の薄膜除去装置において、
    前記区間A速度のうち、前記基板外での速度は、基板内での速度よりも高速に設定されていることを特徴とする薄膜除去装置。
  3. 請求項に記載の薄膜除去装置において、
    前記区間A速度及び区間B速度は、前記基板の縁部の薬液の盛り上がり範囲及び厚さに基づいて決定されることを特徴とする薄膜除去装置。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の薄膜除去装置において、
    前記薄膜除去部の移動方向に沿って上流側に区間Aを設定し、下流側に区間Bを設定することを特徴とする薄膜除去装置。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の薄膜除去装置において、
    前記区間Bにおける前記溶剤の吐出圧よりも前記区間Aにおける前記溶剤の吐出圧の方が大きくなるように制御されることを特徴とする薄膜除去装置。
  6. 請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の薄膜除去装置において、
    前記薄膜除去部は、前記溶剤を吐出する複数のノズルを有し、
    前記各ノズルのうち前記溶剤を吐出させるノズルの本数が、前記区間Bより前記区間Aの方で多くなるように制御することを特徴とする薄膜除去装置。
  7. 請求項5または6に記載の薄膜除去装置において、
    前記薄膜除去部は、前記吐出された溶剤を吸引する吸引口を有し、
    前記吸引口による吸引量が、前記区間Bよりも前記区間Aで大きくなるように制御することを特徴とする薄膜除去装置。
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