JP3879880B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は半導体ウエハや液晶表示パネル用ガラス基板等のFPD(Flat Panel Display)用基板あるいは半導体製造装置用マスク基板等の基板に対して各種の処理を施す基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば液晶表示パネル用ガラス基板の製造工程におけるレジスト塗布ラインにおいては、カセットに収納されたガラス基板を搬送ユニットによりカセットから取り出し、このガラス基板を洗浄ユニットにより洗浄し、熱処理ユニットにより熱処理を行い、スピンコータやロールコータ等の塗布ユニットによりその表面にフォトレジストの薄膜を形成し、端縁洗浄ユニットにおいてその端縁の洗浄処理を行い、さらに、再度熱処理ユニットにより熱処理を行った後、搬送ユニットによりカセットに収納している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような基板処理装置において処理すべき基板の厚みには、いくつかの種類がある。例えば液晶表示パネル用の角形ガラス基板においては、その厚みが0.7mmのものと1.1mmのものとが常用されている。このような厚みの異なる基板を同一の基板処理装置で処理することは困難である。
【0004】
例えばガラス基板を収納するカセットにおいては、ガラス基板の厚みの差異によりその撓み量が異なることから、カセットにおけるガラス基板間のピッチを変更する必要が生じ、これに伴って、搬送ユニットによるガラス基板の搬送動作を変更する必要が生ずる。また、塗布ユニットや端縁洗浄ユニットにおいては、ガラス基板の厚みの差異により、ガラス基板の表面に供給すべきレジストや溶剤等の処理液の供給ノズルとガラス基板の表面との距離が変更されることから、適切な処理が困難となる。さらに、熱処理ユニットにおいては、昇降ピンによるガラス基板の昇降速度をガラス基板の厚みに応じて設定しないと、ガラス基板が破損する可能性がある。
【0005】
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その厚みの異なる基板を処理する場合であっても、基板を適切に処理することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、被処理基板に対して所定の処理を施す基板処理装置において、被処理基板の厚みを測定する測定手段と、その先端部を前記被処理基板の裏面と当接させて前記被処理基板を昇降させるための複数の支持ピンを有する処理ユニットと、前記被処理基板の表面に処理液を塗布するための塗布ノズルを有する塗布ユニットと、前記測定手段により測定された被処理基板の厚みに応じて、前記基板処理ユニットにおいて前記複数の支持ピンにより前記被処理基板を昇降させるときの前記支持ピンの昇降速度の設定を変更するとともに、前記塗布ユニットにおいて前記塗布ノズルにより処理液を前記被処理基板の表面に吐出するときの前記塗布ノズルと前記被処理基板の表面との距離の設定を変更する設定変更手段と、前記設定変更手段を制御する制御手段と、を備え、前記塗布ユニットは前記塗布ノズルを前記被処理基板の表面に沿って走行させるものであって、前記設定変更手段は前記被処理基板の厚みに応じて、前記基板の表面に沿って走行する塗布ノズルと前記被処理基板との距離が一定となるように前記距離の設定を変更するとともに、前記設定変更手段は、前記被処理基板の厚みが比較的小さい場合には、前記昇降速度を比較的小さくし、前記被処理基板の厚みが比較的大きな場合には、前記昇降速度を比較的大きくするように昇降速度の設定を変更することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、被処理基板に対して所定の処理を施す基板処理装置において、被処理基板の厚みを入力する入力手段と、その先端部を前記被処理基板の裏面と当接させて前記被処理基板を昇降させるための複数の支持ピンを有する処理ユニットと、前記被処理基板の表面に処理液を塗布するための塗布ノズルを有する塗布ユニットと、前記入力手段により入力された被処理基板の厚みに応じて、前記基板処理ユニットにおいて前記複数の支持ピンにより前記被処理基板を昇降させるときの前記支持ピンの昇降速度の設定を変更するとともに、前記塗布ユニットにおいて前記塗布ノズルにより処理液を前記被処理基板の表面に吐出するときの前記塗布ノズルと前記被処理基板の表面との距離の設定を変更する設定変更手段と、前記設定変更手段を制御する制御手段と、を備え、前記塗布ユニットは前記塗布ノズルを前記被処理基板の表面に沿って走行させるものであって、前記設定変更手段は前記被処理基板の厚みに応じて、前記基板の表面に沿って走行する塗布ノズルと前記被処理基板との距離が一定となるように前記距離の設定を変更するとともに、前記設定変更手段は、前記被処理基板の厚みが比較的小さい場合には、前記昇降速度を比較的小さくし、前記被処理基板の厚みが比較的大きな場合には、前記昇降速度を比較的大きくするように昇降速度の設定を変更することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の基板処理装置において、前記被処理基板の下面を保持する搬送アームを有し、前記搬送アームをカセット内に進入させて、前記カセットから被処理基板を取り出し、あるいは、前記カセットに被処理基板を収納する搬送ユニットをさらに備え、前記設定変更手段は、さらに、被処理基板の厚みに応じて、前記搬送アームが前記カセット内に進入するときの前記搬送ユニットにおける搬送アームの高さ方向の位置の設定を変更する。
【0009】
請求項4に記載の発明は、被処理基板に対して所定の処理を施す基板処理装置において、被処理基板の厚みを測定する測定手段と、前記被処理基板の表面に処理液を塗布するための塗布ノズルを有する塗布ユニットと、前記測定手段により測定された被処理基板の厚みに応じて、前記塗布ユニットにおいて前記塗布ノズルにより処理液を前記被処理基板の表面に吐出するときの前記塗布ノズルと前記被処理基板の表面との距離が0.2mm以下となるように前記距離の設定を変更する設定変更手段と、を備え、前記塗布ユニットは前記塗布ノズルを前記被処理基板の表面に沿って走行させるものであって、前記設定変更手段は前記被処理基板の厚みに応じて、前記基板の表面に沿って走行する塗布ノズルと前記 被処理基板との距離が一定となるように前記距離の設定を変更することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、被処理基板に対して所定の処理を施す基板処理装置において、被処理基板の厚みを入力する入力手段と、前記被処理基板の表面に処理液を塗布するための塗布ノズルを有する塗布ユニットと、前記入力手段により入力された被処理基板の厚みに応じて、前記塗布ユニットにおいて前記塗布ノズルにより処理液を前記被処理基板の表面に吐出するときの前記塗布ノズルと前記被処理基板の表面との距離が0.2mm以下となるように前記距離の設定を変更する設定変更手段と、を備え、前記塗布ユニットは前記塗布ノズルを前記被処理基板の表面に沿って走行させるものであって、前記設定変更手段は前記被処理基板の厚みに応じて、前記基板の表面に沿って走行する塗布ノズルと前記被処理基板との距離が一定となるように前記距離の設定を変更することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る基板処理装置の配置を示す平面図である。なお、図1においては、各ユニット間のガラス基板5の搬送機構については、図示を省略している。
【0012】
この基板処理装置は、液晶表示パネルを製造する際に、その素材である角形板状のガラス基板5に対して一連のレジスト塗布処理を施すものであり、搬入用のカセット2からガラス基板5を取り出し、あるいは搬出用のカセット2にガラス基板5を収納する搬送ユニット3と、ガラス基板5の表面を洗浄する洗浄ユニット4と、その内部に熱処理プレート46を内蔵しガラス基板5に対して熱処理を施す複数の熱処理ユニット6と、ガラス基板5の表面にフォトレジストを供給してその薄膜を形成する塗布ユニット7と、ガラス基板5の端縁付近に塗布されたレジストを除去する端縁洗浄ユニット8と、搬入用のカセット2に収納されたガラス基板5の厚みを測定するための測定ユニット9と、各ユニットを制御する制御機構10とを備える。
【0013】
この基板処理装置においては、カセット2に収納されたガラス基板5は搬送ユニット3によりカセット2から取り出される。そして、このガラス基板5は洗浄ユニット4により洗浄され、複数の熱処理ユニット6により熱処理された後、塗布ユニット7によりその表面にフォトレジストの薄膜が形成される。そして、このガラス基板5は、端縁洗浄ユニット8においてその端縁の洗浄処理が施された後、再度複数の熱処理ユニット6により熱処理され、搬送ユニット3によりカセット2に収納される。
【0014】
なお、上述した複数の熱処理ユニット6は、ガラス基板5を加熱処理する加熱ユニット、ガラス基板5を冷却処理する冷却ユニット、ガラス基板5をアドヒュージョン処理するアドヒュージョンユニットのいずれかとなっている。そして、洗浄ユニット4と塗布ユニット7との間においては、上流側から2個の加熱ユニット、アドヒュージョンユニットおよび冷却ユニットがこの順で配設されており、端縁洗浄ユニット8と搬出側の搬送ユニット3との間においては、上流側から3個の加熱ユニットおよび冷却ユニットがこの順で配設されている。
【0015】
以下、上述した各ユニットの構成について個別に説明する。
【0016】
先ず、搬送ユニット3の構成について説明する。図2は、図1に示す搬送ユニット3のカバーを切断して見た側面図であり、図3は搬送ユニット3の平面図である。
【0017】
この搬送ユニット3は、ガラス基板5の下面を吸着して保持するための搬送アーム21を有する。この搬送アーム21に連結するスライダ22は、支持部23内においてモータ28の駆動により回転するボールねじ29と螺合している。このため、搬送アーム21は、モータ28の駆動により、図2および図3に示すX方向に往復移動する。
【0018】
また、支持部23を支持する支軸31の上下方向の位置を規制する軸受体32に付設されたスライダ33は、基部34内においてモータ35の駆動により回転するボールねじ36と螺合している。このため、搬送アーム21は、モータ35の駆動により、支持部23とともに、図2に示すZ方向に往復移動する。
【0019】
さらに、支持部23を支持する支軸31の端部に付設された平歯車37は、モータ38の駆動により回転する平歯車39と噛合している。このため、搬送アーム21は、モータ38の駆動により、支持部23とともに、図3に示すθ方向に回動する。
【0020】
搬送アーム21の上面には、ガラス基板5を吸着保持する際に使用する3個の吸着孔41が穿設されている。この吸着孔41は、搬送アーム21内に形成された連通孔42および管路43を介して真空ポンプ等の真空源44と接続されている。
【0021】
この搬送ユニット3においてカセット2からガラス基板5を取り出す際には、図4に示すように、搬送アーム21をカセット2内に収納されたガラス基板5の下方に進入させた状態において、搬送アーム21を若干上昇させてガラス基板5をその下方より支持するとともに、吸着孔41による吸引作用によりガラス基板5を吸着する。そして、搬送アーム21を水平方向に移動させてガラス基板5をカセット2内から取り出した後、搬送アーム21を回動させてガラス基板5を後段の洗浄ユニット4に向けて搬送する。なお、この搬送ユニット3によりガラス基板5をカセット2に収納する際には、上述した工程を逆に実行する。
【0022】
このような搬送ユニット3と対向配置されるカセット2は、ガラス基板5の厚みによってそのガラス基板5間のピッチが異なるものが使用される。すなわち、図4に示すように、カセット2におけるガラス基板5間のピッチP1は、搬送ユニット3の搬送アーム21によるガラス基板5の下面からの吸着保持に必要なスペース等を考慮して決定される。
【0023】
一方、処理を行うべきガラス基板5としてその厚みが小さいものを使用した場合においては、ガラス基板5自体の自重による撓み量が大きくなることから、カセット2におけるガラス基板5間のピッチを拡大しないと、搬送ユニット3の搬送アーム21によるガラス基板5の吸着保持に支障を来す。このため、このような厚みの小さいガラス基板5を処理する場合においては、図5に示すように、ガラス基板5間の距離を大きくしたピッチP2のカセット2が使用される。
【0024】
このため、これに対応して、搬送ユニット3によるガラス基板5のカセット2からの取り出し、あるいはカセット2へのガラス基板5の収納時においても、搬送アーム21の上下位置をカセット2のピッチP2に対応するように変更する必要がある。このため、この搬送ユニット3においては、後述するように、制御機構10の制御でモータ35の回転を制御して搬送アーム21のZ方向の位置を調整することにより、搬送アーム21の上下位置をカセット2のピッチに対応させている。すなわち、この搬送ユニット3においては、処理を行うべきガラス基板5に作用する基板処理装置の機械的な設定として、搬送アーム21の高さ方向(Z方向)の位置を変更している。
【0025】
次に、洗浄ユニット4の構成について説明する。
【0026】
図1に示す洗浄ユニット4は、鉛直方向を向く回転軸を中心に回転する回転チャックに保持したガラス基板5の表面に洗浄液を供給した後、当該ガラス基板5の表面に回転ブラシを当接させることにより、ガラス基板5の表面を洗浄するユニットである。この洗浄ユニット4においては、処理を行うべきガラス基板5の厚みが変更された場合においても、この厚みの変化は柔軟性を有する回転ブラシにより吸収されることから、一般的には、ガラス基板5の厚みが洗浄処理に影響を与えることはない。
【0027】
但し、例えば回転ブラシの下端部とガラス基板5の表面とを非接触状態として洗浄を実行する洗浄方式を採用する場合等、ガラス基板5の厚みの変化が洗浄処理に影響を与える場合においては、ガラス基板5を保持した回転チャックをガラス基板5の厚みの変化に対応する距離だけ昇降させることにより、そこに保持されたガラス基板5の表面の高さ位置が一定となるようにすればよい。
【0028】
この場合においては、処理を行うべきガラス基板5に作用する基板処理装置の機械的な設定として、ガラス基板5を保持する回転チャックの高さ方向の位置を変更している。
【0029】
次に、熱処理ユニット6の構成について説明する。図6は、図1に示す熱処理ユニット6の側面概要図である。
【0030】
この熱処理ユニット6は、ハウジング45内に配設された熱処理プレート46と、この熱処理プレート46を貫通して昇降可能な複数の支持ピン47とを有する。
【0031】
熱処理プレート46は、その内部にヒータを内蔵したホットプレート、または、その内部にペルチェ素子等の冷却素子を内蔵したクールプレートから構成される。上述した加熱ユニットおよびアドヒュージョンユニットにおいてはこの熱処理プレート46としてホットプレートが採用され、冷却ユニットにおいてはこの熱処理プレート46としてクールプレートが採用される。
【0032】
複数の支持ピン47は、その先端部をガラス基板5の裏面周辺部分と当接させてガラス基板5を昇降させるためのものである。この複数の支持ピン47の下端部は、支持部材48により支持されている。そして、この支持部材48に付設されたねじ49は、モータ52の駆動により回転するボールねじ53と螺合している。このため、複数の支持ピン47は、モータ52の駆動により、図示しない搬送機構との間でガラス基板5を受け渡しするための上昇位置と、ガラス基板5を熱処理プレート46上に載置するため熱処理プレート46内まで下降した下降位置との間を昇降する。
【0033】
この熱処理ユニット6においてガラス基板5を熱処理する場合には、複数の支持ピン47を上昇させ、この支持ピン47により図示しない搬送機構からガラス基板5を受け取る。そして、支持ピン47を下降させることによりガラス基板5を熱処理プレート46上に載置して、熱処理プレート46によりガラス基板5に熱処理を施す。ガラス基板5に対する熱処理が完了すれば、支持ピン47を上昇させてガラス基板5を熱処理プレート46上から剥離し、図示しない搬送機構に受け渡す。
【0034】
このような熱処理ユニット6においては、支持ピン47の昇降速度は、ガラス基板5の厚みによって決定される。すなわち、ガラス基板5としてその厚みが小さいものを使用した場合においては、支持ピン47の昇降速度を小さくしないと、特にガラス基板5を熱処理プレート46から剥離する場合等において、ガラス基板5が破損するおそれがある。一方、ガラス基板5として厚みが大きいものを使用する場合においては、支持ピン47の昇降速度を小さくすると、熱処理ユニット6における処理効率が低下する。
【0035】
このため、この熱処理ユニット6においては、後述するように、制御機構10の制御でモータ52の回転速度を制御することにより、支持ピン47の昇降速度をガラス基板5の厚みに対応して調整している。すなわち、この熱処理ユニット6においては、処理を行うべきガラス基板5に作用する基板処理装置の機械的な設定として、支持ピン47の昇降速度を変更している。
【0036】
次に、塗布ユニット7の構成について説明する。図7は、図1に示す塗布ユニット7の模式図であり、図8はその塗布ノズル55の断面図である。
【0037】
この塗布ユニット7は、ガラス基板5を水平に吸着保持する回転チャック56と、ガラス基板5の表面に処理液としてのレジストを塗布するための塗布ノズル55とを有する。回転チャック56は、エアシリンダ57の駆動により微少距離昇降可能な鉛直軸58と連結されている。また、この鉛直軸58はモータ59と同期ベルト60を介して接続されており、モータ59の駆動により回転する。このため、回転チャック56は、ガラス基板5を吸着保持した状態で微少距離だけ昇降し、かつ、鉛直軸58を中心に回転する構成となっている。
【0038】
また、塗布ノズル55は支持アーム62を介して移動フレーム63と接続されている。さらに、回転チャック56の周囲には、ガラス基板5の回転時におけるレジストの飛散を防止するためのカップ65が配設されている。
【0039】
塗布ノズル55は、図8に示すように、その断面が倒立家型をなし、その下端部にはレジストをガラス基板5の表面に塗布するための吐出口66が設けられている。この吐出口66は、図8における紙面に垂直な方向に延びるスリット状の形状を成す。また、この塗布ノズル55には、塗布ノズル55にレジストを供給するレジスト供給管67が接続されている。
【0040】
このレジスト供給管67は、図7に示すように、エア弁68を介してレジスト供給槽69に接続されている。そして、このレジスト供給槽69は、窒素ガスにより加圧された加圧室71内に設置されている。このため、エア弁68を開放すれば、レジスト供給槽69からレジスト供給管67を介して塗布ノズル55にレジストが圧送される。
【0041】
レジスト供給管67より塗布ノズル55に圧送されたレジストは、吐出口66からガラス基板5の表面に向けて均一に吐出される。なお、塗布ノズル55の下端部とガラス基板5の表面との距離は、例えば0.1〜0.2mm程度に設定されている。
【0042】
この塗布ユニット7によりガラス基板5にレジストを塗布する場合においては、矩形状のガラス基板5を回転チャック56により吸着保持して停止させた状態で移動フレーム63を走行させることにより、塗布ノズル55をガラス基板5の表面に沿って走行させるとともに、レジスト供給管67より塗布ノズル55にレジストを供給する。これにより、図8に示すように、ガラス基板5の表面にレジストが塗布される。しかる後、回転チャック56を高速に回転させ、ガラス基板5の表面に塗布されたレジストを遠心力によりガラス基板5の表面全域に行き渡らせることにより、ガラス基板5の表面に均一なレジストの薄膜を形成する。
【0043】
このような塗布ユニット7において処理すべきガラス基板5の厚みが変更された場合においては、ガラス基板5にレジストを適切に塗布することが不可能となる。すなわち、厚みの小さいガラス基板5を処理するために使用される塗布ユニット7で厚みの大きいガラス基板5を処理した場合においては、塗布ノズル55の下端部とガラス基板5の表面とが衝突することになる。また、厚みの大きいガラス基板5を処理するために使用される塗布ユニット7で厚みの小さいガラス基板5を処理した場合においては、塗布ノズル55の下端部とガラス基板5の表面との距離が大きくなることにより、レジストの塗布不良が発生する。
【0044】
このため、この塗布ユニット7においては、後述するように、制御機構10の制御でエアシリンダ57を駆動して回転チャック56を微少距離昇降させることにより、回転チャック56に吸着保持されたガラス基板5の表面の高さ位置が一定となるようにし、これにより塗布ノズル55の下端部とガラス基板5の表面との間の距離が一定となるようにしている。すなわち、この塗布ユニット7においては、処理を行うべきガラス基板5に作用する基板処理装置の機械的な設定として、ガラス基板5を保持する回転チャック56の高さ方向の位置を変更している。
【0045】
なお、上記塗布ユニット7においては、回転チャック56を昇降させることにより塗布ノズル55の下端部とガラス基板5の表面との間の距離が一定となるようにしているが、塗布ノズル55を昇降させることにより塗布ノズル55の下端部とガラス基板5の表面との間の距離が一定となるようにしてもよい。
【0046】
また、上記塗布ユニット7においては、レジストを吐出する塗布ノズル55を使用してガラス基板5にレジストを塗布するものであるが、例えば現像液をカーテン状に吐出する現像液供給ノズルを使用したガラス基板5の現像ユニットにおいても、上記同様、現像液供給ノズルの下端部とガラス基板5の表面との距離が一定となるように調整することで、ガラス基板5を精度よく現像できるようにすることも可能である。
【0047】
次に、端縁洗浄ユニット8の構成について説明する。図9は、図1に示す端縁洗浄ユニット8の側面図であり、図10はその平面図である。
【0048】
この端縁洗浄ユニット8は、塗布ユニット7によりその表面にレジストが塗布されたガラス基板5をその下面より支持する真空チャック51と、矩形状のガラス基板5における各辺に対応して配設された4個のレジスト除去ヘッド61と、各レジスト除去ヘッド61をガラス基板5の各辺に沿って往復移動させるためのレジスト除去ヘッド移動機構81とを備える。
【0049】
前記真空チャック51は、その内部にエアシリンダ等の駆動源を内蔵する昇降機構12と連結されている。このため、この真空チャック51は、ガラス基板5を保持した状態で微少距離だけ昇降可能となっている。
【0050】
前記レジスト除去ヘッド61は、前記真空チャック51に支持されたガラス基板5の端縁に処理液を供給してレジストを除去するためのものである。図11はこのレジスト除去ヘッド61を真空チャック51の一部とともに示す断面図であり、図12はレジスト除去ヘッド61のカバー13を破断して示す正面図である。
【0051】
これらの図に示すように、このレジスト除去ヘッド61は、ガラス基板5の端縁表面に溶剤等の処理液を供給するための8本の処理液供給ノズル14と、ガラス基板5の端縁表面に窒素ガスや空気等の気体を供給するための8本の気体供給ノズル15と、ガラス基板5の端縁裏面に溶剤等の処理液を供給するための8本の裏面用処理液供給ノズル16と、ガラス基板5の端縁裏面に窒素ガスや空気等の気体を供給するための2本の裏面用気体供給ノズル17と、ガラス基板の端縁に供給された処理液を吸引除去するための排気部18とを有する。
【0052】
8本の処理液供給ノズル14は、各々処理液供給管24と接続されている。また、この処理液供給管24は、図示しない加圧タンクを介して処理液の供給源と接続されている。一方、8本の気体供給ノズル15は、各々気体供給管25と接続されている。また、この気体供給管25は、図示しない電磁弁等を介して気体の供給源と接続されている。
【0053】
同様に、8本の裏面用処理液供給ノズル16は、各々処理液供給管26と接続されている。また、この処理液供給管26は、図示しない加圧タンクを介して処理液の供給源と接続されている。一方、2本の気体供給ノズル17は、各々気体供給管27と接続されている。また、この気体供給管27は、図示しない電磁弁等を介して気体の供給源と接続されている。
【0054】
また、排気部18は、図9および図10に示す排気管64と接続されている。この排気管64は、図示しない電磁弁等を介して真空ポンプや排気ファン等の排気手段と接続されている。
【0055】
再度図9および図10を参照して、前記レジスト除去ヘッド移動機構81は、支持具82を介して各レジスト除去ヘッド61を支持するとともに、固定フレーム84に付設された上下一対のガイド部材85に案内され、矩形状をなすガラス基板5の端縁に沿って移動可能な4個の支持アーム83を有する。そして、各支持アーム83は、駆動モータ86に連動連結された駆動プーリ87と複数の従動プーリ88とに亘って巻回されたワイヤー89に連結されている。このため、駆動モータ86を正逆転させることにより、各レジスト除去ヘッド61は、ガラス基板5の端縁に沿って往復移動する。
【0056】
この、端縁洗浄ユニット8によりガラス基板5の端縁を洗浄する場合においては、レジスト除去ヘッド61における処理液供給ノズル14および裏面用処理液供給ノズル16からガラス基板5の端縁両面に処理液を供給するとともに、気体供給ノズル15および裏面用気体供給ノズル17からガラス基板5の端縁両面に向けて気体を噴出する。
【0057】
そして、レジスト除去ヘッド移動機構81により、各レジスト除去ヘッド61をガラス基板5の端縁に沿って移動させる。これにより、ガラス基板5の端縁両面に処理液が供給され、ガラス基板5の端縁付近に塗布されたレジストが溶解除去される。レジストの除去に供された処理液と溶解除去されたレジストは、気体供給ノズル15および裏面用気体供給ノズル17からガラス基板5の端縁両面に向けて噴出される気体により、ガラス基板5の端縁から外方に吹き飛ばされた後、排気部18により吸引除去される。この状態において、各吸引ヘッド61がガラス基板5の端縁全域に沿って移動することにより、ガラス基板5の端縁全域に亘ってレジストを吸引除去することができる。
【0058】
このような端縁洗浄ユニット8において処理すべきガラス基板5の厚みが変更された場合においては、ガラス基板5の端縁を適切に洗浄することが不可能となる。すなわち、厚みの小さいガラス基板5を処理するために使用される端縁洗浄ユニット8で厚みの大きいガラス基板5を処理した場合においては、処理液供給ノズル14の下端部とガラス基板5の表面とが衝突することになる。また、厚みの大きいガラス基板5を処理するために使用される端縁洗浄ユニット8で厚みの小さいガラス基板5を処理した場合においては、塗布ノズル55の下端部とガラス基板5の表面との距離が大きくなることにより、処理液供給ノズル14から吐出された後ガラス基板5の表面に到達する前の、排気部18による吸引作用によって生じる処理液の軌跡の変化により、処理液がガラス基板5の表面に十分に供給されなかったり、処理液のガラス基板5の表面に対する到達位置が不安定となって洗浄領域と非洗浄領域の境界線の形状が悪化したりする現象が発生する。
【0059】
このため、この端縁洗浄ユニット8においては、後述するように、制御機構10の制御で昇降機構12を駆動して真空チャック51を微少距離昇降させることにより、真空チャック51に吸着保持されたガラス基板5の表面の高さ位置が一定となるようにし、これにより処理液供給ノズル14の下端部と真空チャック51に支持されたガラス基板5の表面との間隔が一定となるようにしている。すなわち、この端縁洗浄ユニット8においては、処理を行うべきガラス基板5に作用する基板処理装置の機械的な設定として、ガラス基板5を保持する真空チャック51の高さ方向の位置を変更している。
【0060】
なお、上記のように処理液供給ノズル14の下端部と真空チャック51に支持されたガラス基板5の表面との間隔を一定にするために真空チャック51を上昇させた場合においては、裏面用処理液供給ノズル16の上端部と真空チャック51に支持されたガラス基板5の裏面との間隔が変化する。しかしながら、ガラス基板5の裏面においては、レジストはガラス基板5の端縁に線状に付着しているに過ぎないことから、裏面用処理液供給ノズル16の下端部とガラス基板5の裏面との間隔がこのように変化した場合においても、ガラス基板5の裏面におけるレジスト除去に実質的な影響はない。
【0061】
なお、上記端縁洗浄ユニット8においては、真空チャック51を昇降させることにより処理液供給ノズル14の下端部とガラス基板5の表面との間の距離が一定となるようにしているが、処理液供給ノズル14を昇降させることにより処理液供給ノズル14の下端部とガラス基板5の表面との間の距離が一定となるようにしてもよい。
【0062】
次に、測定ユニット9の構成について説明する。
【0063】
図1に示す測定ユニット9は、処理を行うべきガラス基板5の厚みを測定するためのものであり、カセット2に収納されたガラス基板5の端縁を撮像し得るように配置されたCCDカメラ73を有する。そして、このCCDカメラ73は、測定ユニット9に内蔵された画像処理装置を介して、図13に示す制御機構10のメインコントローラ74に接続されている。
【0064】
なお、上記CCDカメラ43のかわりに、接触子を有する接触式変位センサを使用してガラス基板5の厚みを測定するようにしてもよい。さらに、ガラス基板5自体を測定する換わりに、ガラス基板5を収納するカセット2に表示されたガラス基板5の厚みを表すマーク等を測定することにより、そこに収納されたガラス基板5の厚みを認識するようにしてもよい。
【0065】
次に、制御機構10の構成について説明する。図13は、上述した基板処理装置を制御する制御機構10を示すブロック図である。
【0066】
この制御機構10は、メインコントローラ74と、搬送ユニット3を制御する搬送ユニットコントローラ75と、熱処理ユニット6を制御する熱処理ユニットコントローラ76と、塗布ユニット7を制御する塗布ユニットコントローラ77と、端縁洗浄ユニット8を制御する端縁洗浄ユニットコントローラ78とを備える。これらのメインコントローラ74、搬送ユニットコントローラ75、熱処理ユニットコントローラ76、塗布ユニットコントローラ77、端縁洗浄ユニットコントローラ78は、データバス79により互いに連結されている。
【0067】
また、搬送ユニットコントローラ75は、搬送ユニット3における搬送アーム21の上下位置を調整するためのモータ35を含む搬送アーム上下機構95と接続されている。また、熱処理ユニットコントローラ76は、熱処理ユニット6における支持ピン47を昇降駆動するためのモータ52を含む支持ピン上下機構96と接続されている。また、塗布ユニットコントローラ77は、塗布ユニット7における回転チャック56を昇降駆動するためのエアシリンダ57を含む回転チャック上下機構97と接続されている。さらに、端縁洗浄ユニットコントローラ78は、端縁洗浄ユニット8における真空チャック51を昇降駆動するための昇降機構12を含む真空チャック上下機構98と接続されている。
【0068】
なお、搬送ユニットコントローラ75や熱処理ユニットコントローラ76は、各搬送ユニット3または各熱処理ユニット6毎に配設するようにしてもよい。
【0069】
上述した基板処理装置によりガラス基板5を処理する場合においては、測定ユニット9におけるCCDカメラ73により、次に処理を実行されるためにカセット2に収納されたガラス基板5の端縁を撮像する。そして、撮像された端縁の画像を画像処理することにより、ガラス基板5の厚みを測定する。測定ユニット9において測定されたガラス基板5の厚みは、メインコントローラ74に送られる。
【0070】
メインコントローラ74は、測定ユニット9により測定したガラス基板5の厚みに基づいて、各処理ユニットに対応したコントローラにガラス基板5に作用する基板処理装置の機械的な設定の変更を指示する。これにより、各コントローラはガラス基板5に作用する基板処理装置の機械的な設定を変更する。
【0071】
より具体的には、搬送ユニットコントローラ75は、搬送アーム上下機構95により搬送ユニット3における搬送アーム21の上下位置を調整することにより、搬送アーム21の上下位置をカセット2のピッチに対応させ、ガラス基板5をカセット2から適切に取り出し、また、ガラス基板5をカセット2内に適切に収納し得るようにしている。
【0072】
また、熱処理ユニットコントローラ76は、支持ピン上下機構96により熱処理ユニット6における支持ピン47の昇降速度をガラス基板5の厚みに対応して調整することにより、ガラス基板5に破損を生じることなく迅速にガラス基板を昇降し得るようにしている。
【0073】
また、塗布ユニットコントローラ77は、回転チャック上下機構97により塗布ユニット7における回転チャック56を昇降駆動して、回転チャック56に吸着保持されたガラス基板5の表面の高さ位置が一定となるようにすることにより、塗布ノズル55の下端部とガラス基板5の表面との衝突やレジストの塗布不良を防止している。
【0074】
さらに、端縁洗浄ユニットコントローラ78は、昇降機構12により端縁洗浄ユニット8における真空チャック51を昇降駆動して、真空チャック51に吸着保持されたガラス基板5の表面の高さ位置が一定となるようにすることにより、
処理液供給ノズル14の下端部とガラス基板5の表面との衝突やガラス基板5の端縁の洗浄不良を防止している。
【0075】
このように、各ユニットにおいてガラス基板5に作用する基板処理装置の機械的な設定が変更されることにより、ガラス基板5の厚みが変更された場合においても、ガラス基板5に対して、一連のレジスト塗布処理を適切に実行することが可能となる。
【0076】
上述した実施の形態においては、測定ユニット9でガラス基板5の厚みを測定することにより各ユニットにおいてガラス基板5に作用する基板処理装置の機械的な設定を変更する場合について説明したが、処理を行うべきガラス基板5の厚みを予め入力することにより、各ユニットにおいてガラス基板5に作用する基板処理装置の機械的な設定を変更するようにしてもよい。
【0077】
図14はこのような実施形態に係る制御機構11を示すブロック図である。
【0078】
この制御機構11においては、上述した実施形態における測定ユニット9に換えて、入力装置19がメインコントローラ74に接続されている。この制御機構11を有する基板処理装置においてガラス基板5を処理する場合には、入力装置19から処理を行うべきガラス基板5の厚みを入力する。この入力値はメインコントローラ74に送られる。そして、メインコントローラ74は、入力装置19から入力されたガラス基板5の厚みに基づいて、各処理ユニットに対応したコントローラにガラス基板5に作用する基板処理装置の機械的な設定の変更を指示する。これにより、各コントローラはガラス基板5に作用する基板処理装置の機械的な設定を変更する。
【0079】
なお、入力装置19からガラス基板5の厚みを入力する場合においては、予め設定した複数のガラス基板5の厚みのうちから処理すべきガラス基板5の厚みを選択するようにしてもよく、また、実際のガラス基板5の厚みを数値として入力してもよい。
【0080】
上述した実施の形態においては、いずれも、ガラス基板5に作用する基板処理装置の機械的な設定として、各ユニットにおいて、ガラス基板5の処理時にガラス基板5に作用する処理機構の上下移動に係る設定を利用し、ガラス基板5の厚みに応じてこの処理機構の上下移動に係る設定を変更する場合について説明したが、基板処理装置がガラス基板5の厚みに応じて変更すべきその他の基板処理装置の機械的な設定を有する場合には、この設定をも変更するようにしてもよい。
【0081】
また、上述した実施の形態においては、いずれも、基板として液晶表示パネル用の角形のガラス基板5を使用した場合について説明したが、他のFPD用基板や半導体ウエハあるいは半導体製造装置用マスク基板等の各種の基板の端縁処理を行う装置にこの発明を適用することも可能である。
【0082】
【発明の効果】
請求項1および請求項4に記載の発明によれば、被処理基板の厚みを測定する測定手段と、測定手段により測定された被処理基板の厚みに応じて、被処理基板に作用する基板処理装置の機械的な設定を変更する設定変更手段とを備えたことから、厚みの異なる基板を処理する場合であっても、基板の厚みの測定値に応じた設定により、基板を適切に処理することができる。
【0083】
請求項2および請求項5に記載の発明によれば、被処理基板の厚みを入力する入力手段と、入力手段により入力された被処理基板の厚みに応じて、被処理基板に作用する基板処理装置の機械的な設定を変更する設定変更手段とを備えたことから、厚みの異なる基板を処理する場合であっても、基板の厚みの入力値に応じた設定により、基板を適切に処理することができる。
【0084】
請求項1乃至請求項に記載の発明によれば、被処理基板の厚みに応じて、基板処理ユニットにおいて複数の支持ピンにより被処理基板を昇降させるときの支持ピンの昇降速度の設定を変更する設定変更手段を備えることから、基板の厚みが小さいものを使用した場合においては、支持ピンの昇降速度を小さくして、基板の破損等を防止することができる。また、基板の厚みが大きいものを使用する場合においては、支持ピンの昇降速度を小さくすることによる、処理効率の低下を防止することができる。
【0085】
請求項1乃至3、請求項、および、請求項に記載の発明によれば、被処理基板の厚みに応じて、塗布ユニットにおいて塗布ノズルにより処理液を被処理基板の表面に吐出するときの塗布ノズルと被処理基板の表面との距離の設定を変更する設定変更手段を備えることから、厚みの小さい基板を処理する設定で厚みの大きい基板を処理した場合においてノズルと基板表面との衝突を防止することができる。また、厚みの大きい基板を処理する設定で厚みの小さい基板を処理した場合においてノズルの下端部と基板表面との距離が大きくなることによる処理液塗布不良を防止することができる。
【0086】
請求項3に記載の発明によれば、被処理基板の厚みに応じて、搬送アームがカセット内に進入するときの搬送ユニットにおける搬送アームの高さ方向の位置の設定を変更する設定変更手段を備えることから、基板の厚みが小さい場合に基板自体の自重による撓み量が大きくなることによる搬送アームの基板保持に来される支障を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る基板処理装置の配置を示す平面図である。
【図2】 搬送ユニット3のカバーを切断して見た側面図であある。
【図3】 搬送ユニット3の平面図である。
【図4】 ガラス基板5を収納したカセット2を示す模式図である。
【図5】 ガラス基板5を収納したカセット2を示す模式図である。
【図6】 熱処理ユニット6の側面概要図である。
【図7】 塗布ユニット7の模式図である。
【図8】 塗布ノズル55の断面図である。
【図9】 端縁洗浄ユニット8の側面図である。
【図10】 端縁洗浄ユニット8の平面図である。
【図11】 レジスト除去ヘッド61等を示す断面図である。
【図12】 レジスト除去ヘッド61のカバー13を破断して示す正面図である。
【図13】 制御機構10を示すブロック図である。
【図14】 他の実施形態に係る制御機構11を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 カセット
3 搬送ユニット
4 洗浄ユニット
5 基板
6 熱処理ユニット
7 塗布ユニット
8 端縁洗浄ユニット
9 測定ユニット
10 制御機構
11 制御機構
14 処理液供給ノズル
19 入力装置
21 搬送アーム
46 熱処理プレート
47 支持ピン
51 真空チャック
55 塗布ノズル
56 回転チャック
61 レジスト除去ヘッド
73 CCDカメラ
75 搬送ユニットコントローラ
76 熱処理ユニットコントローラ
77 塗布ユニットコントローラ
78 端縁洗浄ユニットコントローラ
95 搬送アーム上下機構
96 支持ピン上下機構
97 回転チャック上下機構
98 真空チャック上下機構

Claims (5)

  1. 被処理基板に対して所定の処理を施す基板処理装置において、
    被処理基板の厚みを測定する測定手段と、
    その先端部を前記被処理基板の裏面と当接させて前記被処理基板を昇降させるための複数の支持ピンを有する処理ユニットと、
    前記被処理基板の表面に処理液を塗布するための塗布ノズルを有する塗布ユニットと、
    前記測定手段により測定された被処理基板の厚みに応じて、前記基板処理ユニットにおいて前記複数の支持ピンにより前記被処理基板を昇降させるときの前記支持ピンの昇降速度の設定を変更するとともに、前記塗布ユニットにおいて前記塗布ノズルにより処理液を前記被処理基板の表面に吐出するときの前記塗布ノズルと前記被処理基板の表面との距離の設定を変更する設定変更手段と、
    前記設定変更手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記塗布ユニットは前記塗布ノズルを前記被処理基板の表面に沿って走行させるものであって、前記設定変更手段は前記被処理基板の厚みに応じて、前記基板の表面に沿って走行する塗布ノズルと前記被処理基板との距離が一定となるように前記距離の設定を変更するとともに、
    前記設定変更手段は、前記被処理基板の厚みが比較的小さい場合には、前記昇降速度を比較的小さくし、前記被処理基板の厚みが比較的大きな場合には、前記昇降速度を比較的大きくするように昇降速度の設定を変更することを特徴とする基板処理装置。
  2. 被処理基板に対して所定の処理を施す基板処理装置において、
    被処理基板の厚みを入力する入力手段と、
    その先端部を前記被処理基板の裏面と当接させて前記被処理基板を昇降させるための複数の支持ピンを有する処理ユニットと、
    前記被処理基板の表面に処理液を塗布するための塗布ノズルを有する塗布ユニットと、
    前記入力手段により入力された被処理基板の厚みに応じて、前記基板処理ユニットにおいて前記複数の支持ピンにより前記被処理基板を昇降させるときの前記支持ピンの昇降速度の設定を変更するとともに、前記塗布ユニットにおいて前記塗布ノズルにより処理液を前記被処理基板の表面に吐出するときの前記塗布ノズルと前記被処理基板の表面との距離の設定を変更する設定変更手段と、
    前記設定変更手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記塗布ユニットは前記塗布ノズルを前記被処理基板の表面に沿って走行させるものであって、前記設定変更手段は前記被処理基板の厚みに応じて、前記基板の表面に沿って走行する塗布ノズルと前記被処理基板との距離が一定となるように前記距離の設定を変更するとともに、
    前記設定変更手段は、前記被処理基板の厚みが比較的小さい場合には、前記昇降速度を比較的小さくし、前記被処理基板の厚みが比較的大きな場合には、前記昇降速度を比較的大きくするように昇降速度の設定を変更することを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の基板処理装置において、
    前記被処理基板の下面を保持する搬送アームを有し、前記搬送アームをカセット内に進入させて、前記カセットから被処理基板を取り出し、あるいは、前記カセットに被処理基板を収納する搬送ユニットをさらに備え、
    前記設定変更手段は、さらに、被処理基板の厚みに応じて、前記搬送アームが前記カセット内に進入するときの前記搬送ユニットにおける搬送アームの高さ方向の位置の設定を変更することを特徴とする基板処理装置
  4. 被処理基板に対して所定の処理を施す基板処理装置において、
    被処理基板の厚みを測定する測定手段と、
    前記被処理基板の表面に処理液を塗布するための塗布ノズルを有する塗布ユニットと、
    前記測定手段により測定された被処理基板の厚みに応じて、前記塗布ユニットにおいて前記塗布ノズルにより処理液を前記被処理基板の表面に吐出するときの前記塗布ノズルと前記被処理基板の表面との距離が0.2mm以下となるように前記距離の設定を変更する設定変更手段と、を備え、
    前記塗布ユニットは前記塗布ノズルを前記被処理基板の表面に沿って走行させるものであって、前記設定変更手段は前記被処理基板の厚みに応じて、前記基板の表面に沿って走行する塗布ノズルと前記被処理基板との距離が一定となるように前記距離の設定を変更することを特徴とする基板処理装置。
  5. 被処理基板に対して所定の処理を施す基板処理装置において、
    被処理基板の厚みを入力する入力手段と、
    前記被処理基板の表面に処理液を塗布するための塗布ノズルを有する塗布ユニットと、
    前記入力手段により入力された被処理基板の厚みに応じて、前記塗布ユニットにおいて前記塗布ノズルにより処理液を前記被処理基板の表面に吐出するときの前記塗布ノズルと前記被処理基板の表面との距離が0.2mm以下となるように前記距離の設定を変更する設定変更手段と、を備え、
    前記塗布ユニットは前記塗布ノズルを前記被処理基板の表面に沿って走行させるものであって、前記設定変更手段は前記被処理基板の厚みに応じて、前記基板の表面に沿って走行する塗布ノズルと前記被処理基板との距離が一定となるように前記距離の設定を変更することを特徴とする基板処理装置。
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