JP3752351B2 - 水の改質処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水道水、井戸水等の通常の水を、任意のpH値であって、強い還元性を有する水に改質処理する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
水を電気分解して得られるアルカリイオン水および酸性イオン水は、それぞれの特性により、各種分野において、広く利用されるようになっている。このようなアルカリイオン水および酸性イオン水は、通常、処理槽内に陰極と陽極とを配置し、陰極および陽極の間を多孔質の電解隔膜等によって隔離した状態で、陰極と陽極との間に直流電圧を印加するようになっている。陰極と陽極との間に直流電圧が印加されると、陰極には、H+ イオンが引き寄せられて、H+ イオンは、陰極における電子との反応によってH2 ガスとなって放散される。その結果、陰極の周辺には、H+ イオンの減少に伴ってOH- イオンが増加し、pH値がアルカリ性を呈するアルカリイオン水が生成される。
【0003】
陽極の周辺では、OH- イオンが陽極に引き寄せられて、そのOH- イオンが陽極に電子を奪い取られることによってO2 ガスとなって放散される。その結果、陽極の周辺では、OH- イオンの減少に伴ってH+ イオンが増加し、pH値が酸性を呈する酸性イオン水が生成される。
【0004】
pH値がアルカリ性になったアルカリイオン水は、酸化還元電位(ORP)値がマイナスになった強い還元性を有している。pH値が酸性になった酸性イオン水は、酸化力が強く、ORP値がプラスになっている。
【0005】
このように、水の電解処理によって得られるアルカリイオン水および酸性イオン水は、pH値とORP値とが相関しており、通常、両者を別個に制御して調整することができない。
【0006】
還元電位を有する水は、自由に活動する電子の数が多く、しかも、電子のエネルギーが高レベルになっていると考えられる。従って、マイナスORP値がマイナス側に大きくなるほど、活動する電子の数が多くなり、各電子エネルギーが高レベルになって強い還元性を有する状態になる。しかし、このように、ORP値がマイナス側に大きくなるほど、すなわち、還元電位がマイナス側に大きくなるほど電子は不安定な状態になり、エネルギーを放出して安定な状態に戻ろうとする。その結果、マイナスORP値を長期にわたって持続させることができず、還元電位(マイナスORP値)は短時間で低減して消失してしまう。
【0007】
従って、マイナスORP値を有するように改質された水は、短時間の間に利用しなければならないために、その利用範囲が限定され、広範囲にわたって利用することができないという問題がある。
【0008】
特開平8−24865号公報には、結晶性粘土鉱物のセラミックによって構成された電解隔膜を利用して、長期にわたって安定したpH値を有するイオン水の製造方法および製造装置が開示されている。このイオン水の製造方法および製造装置では、結晶性粘土鉱物に含まれるケイ酸(SiO4 )が、アルカリ性の処理水内に溶出して、モノケイ酸(Si(OH)4 )に単量体化され、さらに、モノケイ酸が、6個のOH- イオンが配位した[Si(OH)6 ]2-の錯イオンとされる。この錯イオンが、長期にわたって安定したpH値を被処理水に与える主要な成分になっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
結晶性粘度鉱物は、結晶状または層状構造になっているために、化学的に安定であり、しかも、物理的に強固な物質である。従って、結晶性粘土鉱物から単量体化されたモノケイ酸を得るためには、pH11以上の強力なアルカリ性の環境において、その結晶性粘土鉱物を単結晶状化してコロイド粒子として、そのコロイド粒子の表面から溶出させなければならない。このためには、被処理水に長時間にわたって通電を繰り返して電解処理しなければならず、従って、そのための作業が容易ではなく、また、装置も大型化するという問題がある。
【0010】
また、このような製造方法では、長期にわたって安定したpH値を持続する強アルカリイオン水が得られるものの、マイナスORP値を制御することはできないという問題もある。
【0011】
本発明は、このような問題を解決するものであり、その目的は、任意のpH値において強い還元性を有し、しかも、pH値および還元性が長期にわたって安定した水に改質することができる水の改質処理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明の水の改質処理装置は、内部に被処理水を収容し得るように珪藻土を主体として構成されており、通電のための補助用の水内に浸漬された生成容器と、この生成容器の内周面に沿って配置された内部電極と、この生成容器の外周面に沿って配置された外部電極と、前記内部電極に対向するように、生成容器の周壁面に埋設された第3電極とを具備し、前記内部電極と外部電極との間に交流電流が印加されるとともに、内部電極と第3電極との間に直流電流が印加されるようになっていることを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の水の改質処理装置では、直流電流が印加される内部電極と第3電極との極性が、時限的に反転される。
【0014】
請求項3に記載の水の改質処理装置では、第3電極および内部電極と外部電極および内部電極とに交互に印加される。
【0015】
請求項4に記載の水の改質処理装置では、前記内部電極がチタンによって構成されており、前記第3電極がアルミニウムによって構成されている。
【0016】
請求項5に記載の水の改質処理装置では、前記内部電極がステンレス鋼によって構成されており、前記第3電極が亜鉛によって構成されている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の水の改質処理装置の実施の形態の一例を示す断面図である。この水の改質処理装置は、水道水、井戸水等の通電のための補助用水が収容される処理槽11と、この処理槽11内の補助用水内に浸漬状態で配置された生成容器12とを有している。
【0019】
処理槽11は、上面が開放されており、その底部には、処理槽11内に収容された通電のための補助溶液水溶液を排出するための排出弁11aが設けられている。生成容器12内には、改質処理される水道水等の通常の水が、被処理水として収容されるようになっている。
【0020】
生成容器12は、珪藻土によって、例えば、内径が120mm、深さが180mm、厚さが40mmに構成された有底円筒状をしており、その周壁部には、例えばアルミニウムのパンチング板によって円筒状に構成された第3電極13が埋設されている。第3電極13は、例えば、厚さ1mmのアルミニウム板に、内径19mmの多数の透孔を形成して、内径150mm、高さ120mmの円筒状に構成されており、従って、珪藻土によって構成された生成容器12の内周面から30mmの位置に一体的に埋設されている。この第3電極13には、生成容器12の上方に延出するリード線13aが接続されている。第3電極13としては、アルミニウムに限らず、亜鉛、あるいは、アルミニウムと亜鉛の組み合わせによって構成してもよい。
【0021】
生成容器12の外周面には、例えばチタン板によって構成された外部電極14が巻き付けられている。この外部電極14は、上下方向および周方向にそれぞれ適当な間隔をあけて正方形状の複数の開口部が設けられており、珪藻土によって構成された生成容器12を補強するように、その外周面に、上端部を除いて巻き付けられている。外部電極14としては、チタンに限らず、ステンレス鋼、鉄等の金属板、あるいは導電性カーボンも使用することができる。
【0022】
処理槽11の開放された上面は、蓋体16によって覆われている。この蓋体16は、その外周縁部が、処理槽11の周面における上端縁にボルト止めされており、その中央部に貫通孔16aが設けられている。蓋体16には、貫通孔16aの周囲に上下方向に沿って配置された複数の支持軸18の上端部が、それぞれ取り付けられており、この支持軸18の下端部に、生成容器12が載置される支持台15が、処理槽11の底部に対して若干上方位置にほぼ水平状態で取り付けられている。蓋体16の中央部に設けられた貫通孔16aは、生成容器12の開放された上端面に整合状態で対向しており、生成容器12の上端面が、蓋体16における貫通孔16aの周縁部に、シリコンゴム製のパッキング17を介して水密状態に圧接されている。
【0023】
蓋体16には、処理槽11内に通電補助用水を補給するための補給管19が、フロート式の逆止弁19aを介して接続されている。
【0024】
生成容器12の内部には、円筒状をした内部電極21が配置されている。この内部電極21は、例えばチタン製のパンチング板によって構成されており、生成容器12の内周面に対向する周面には、例えば、内径が8mm程度の多数の透孔が形成されている。内部電極21の上端部には、フランジ体22が取り付けられている。このフランジ体22は、内部電極21の上端面を覆った状態になっており、その外周縁部が、内部電極21の上縁部から全周にわたって外方に延出している。そして、フランジ体22の外周蓋部が、処理槽11の上端面を覆う蓋体16に、Oリング23を介して水密状態で圧接されている。
【0025】
フランジ体22には、生成容器12内に配置された円筒状の内部電極21内に被処理水を注水する注水管24が貫通状態で設けられている。この注水管24には、生成容器12内に注水される被処理水の流量を調整する流量調整弁25が設けられている。
【0026】
また、フランジ体22には、内部電極21の内部に生成される処理水を排出する排水管26が貫通状態で設けられている。この排水管26には、内部電極21内にて生成される水素ガスを排出するための排気管27が連通状態で取り付けられている。
【0027】
内部電極21と一体的に取り付けられたフランジ体22は、蓋体16の中央部に設けられた貫通孔16a内に内部電極21を挿入した状態で、蓋体16の上端面に、ワンタッチ式の係止具28によって着脱可能に取り付けられるようになっている。
【0028】
円筒状の第3電極13が埋設された珪藻土製の生成容器12は、例えば、食品添加物規格に適合した乾燥珪藻土に水を加えて混練し、予め準備された円筒状の第3電極13に対して、珪藻土を被覆して所定の有底円筒状に成形した後に、大気中での予備乾燥および400℃前後にて焼成することにより製造される。
【0029】
なお、外部電極14は、珪藻土製の生成容器12の強度を向上させるために、生成容器12の外周面に巻き付けて、生成容器12と一体的に構成したが、このような構成に限らず、外部電極14を円筒状に構成して、その円筒状の外部電極14内に生成容器12を、適当な間隔をあけて同心状に配置する構成としてもよい。
【0030】
図2は、本発明の水の処理装置における電気回路図である。円筒状の内部電極21および生成容器12の外周面に設けられた外部電極14には、商用電流として通常使用されている50Hzまたは60Hzの交流電流が、電圧調整器31によって調整された状態で、また、ブロッキングコンデンサー36によって、先鋭的に高電圧になった波形とされて、印加されるようになっている。電圧調整器31によって調整された交流電流の電圧値は、電圧計34によって測定されるようになっており、また、内部電極21と外部電極14との間に印加される交流電流の電流値および電圧値は、電流計32および電圧計35によって、それぞれ、検出されるようになっている。
【0031】
また、内部電極21および外部電極14は、直流電流制御器33に直接接続されており、第3電極13は、可変抵抗器37を介して直流電流制御器33に接続されている。直流電流制御器33に供給される直流電流は、電流計38によって測定される。なお、内部電極21および外部電極14との間に流れる直流と交流の割合は、可変コンデンサー39によって、小範囲ではあるが調整できるようになっている。
【0032】
直流電流制御器33は、整流器によって生成される直流電流が、内部電極21と第3電極13との間、または内部電極21と外部電極14との間に、選択的に印加するようになっており、また、内部電極21と第3電極13との間に印加される直流電流の極性を、時限的に反転させるようにもなっている。
【0033】
例えば、生成容器12内に生成される処理水を強アルカリ性とする場合には、内部電極21をマイナス極とするとともに、第3電極13および外部電極14を時限的に切り替えて交互にプラス極として、直流電流が適当な時間にわたって印加されるようになっている。また、処理水を中性域近傍のpH値とする場合には、第3電極13および内部電極21の極性を時限的に反転した状態で、両者の間に直流電流が適当な時間にわたって印加される。
【0034】
このような構成の水処理装置では、処理槽11内に、水道水等の水を通電補助用水として充填して、また、生成容器12内に水道水等の被処理水を充填するとともに、所定の流量で供給しつつ、内部電極21と外部電極14との間に、交流電流を印加しつつ、内部電極21と第3電極13との間に直流電流を印加すると、生成容器12内には、pH6.0〜12.5の範囲の任意の値であって、マイナスORP値がマイナス側に大きくなった強い還元性を有する処理水が生成される。生成された処理水は、長期にわたってpH値を安定的に維持するとともに、マイナスORP値の劣化も抑制される。生成される処理水のpH値は、内部電極21と埋設電極13との間に印加される直流電流の値が大きく、また、その通電時間が長くなるほど、高いpH値(アルカリ側)になるとともに、マイナスORP値も顕著になる。さらに、生成時に得られたマイナスORP値の経時的な劣化を抑制する効果は、この直流電流と同時に通電されている交流電流の通電量と相関している。
【0035】
生成された処理水が、長期にわたってpH値を安定的に維持し、しかも、マイナスORP値の劣化を抑制し得る状態になる理由は、次のように考えられる。
【0036】
例えば、内部電極21と外部電極14との間に印加される交流電流は、生成容器12内の被処理水にエネルギーを与えて、水分子間の水素結合を弛緩した状態にしていると考えられる。他方、内部電極21をマイナス極、生成容器12に埋設された第3電極13をプラス極として直流電流が印加されると、珪藻土によって構成された生成容器12を電解隔膜とした電気分解処理と同様に、H+ イオンが、マイナス極である内部電極21近傍に生成される。そして、生成されたH+ イオンは、ガス化されて水中に放散されることになる。これにより、内部電極12の近傍では、OH- イオンの生成が顕著になり、生成容器12内の被処理水のpHは、アルカリ側にシフトされる。
【0037】
他方、生成容器12を構成する珪藻土は、結晶性粘土鉱物にみられるような結晶構造または層状構造ではなくて非晶質あるいはクリストバラスのSiO2 を主として構成されており、置換型陽イオンとして共存する金属(Al、Mg、Fe、Mn、その他)がほとんど存在しない。このため、生成容器12内に埋設されている第3電極13をプラス極として直流電流を印加すると、マイナス極となっている生成容器12内の内部電極21の周辺で生成されるOH- イオンと同時に生成するH+ イオンが珪藻土内に取り込まれ、アルミニウムによって構成された第3電極13から、Alイオンが交換イオンとして被処理水中に溶出することになる。また、同時に、生成容器12内の被処理水がアルカリ側にシフトすることによって、珪藻土から非晶質のSiO2 成分が順次溶出する。
【0038】
珪藻土によって構成された生成容器12から被処理水に溶出されるSiO2 成分は、非晶質あるいはクリストバラスになっているために、結晶性粘土鉱物から得られる結晶構造または層状構造のSiO4 成分に比較すれば、極性の反転を繰り返す環境下にて、容易にSi(OH)4 または錯イオン[Si(OH)6 ]2-が生成され、プラス極になった際にアルミニウム製の第3電極13から溶出するAlイオンにより、多核錯体としての水和性のケイ質アルミニウムが容易に生成されることになると考えられる。
【0039】
このようにして生成される多核錯体は、多価金属イオンであるAlイオンの電子配置によって活性を呈することが知られており、従って、生成されるアルカリ水は、多核錯体を多量に含むことによって活性化されたアルカリを呈する。しかも、共存する多核錯体によって、電子エネルギーが低下することが抑制されているために、pH値およびORP値、特にマイナスORP値の劣化が抑制されると考えられる。このことは、生成されるアルカリイオン水のpH値およびORP値を測定する際に、測定値が一定になるまでに、数分〜30分程度の時間を要すること、および、pH値およびORP値が数週間以上にわたって、ほとんど劣化しないことからも明らかである。
【0040】
処理水をpH7の中性とするためには、OH- またはH+ が理論的には10-7モル存在すればよい。従って、生成される処理水を、例えば、pH12とする場合には、錯イオン[Si(OH)6 ]2-は、1リットル当たり10mg以下の微量が存在すればよく、また、マイナスORP値の劣化を防止するために共存する金属イオンとしてのAlイオンも、Siの1/100の微量が存在すればよいと推定される。
【0041】
このように、第3電極13をプラス極、内部電極21をマイナス極として、両者の間に直流電流を印加することにより、強アルカリ性の処理水が得られるが、この場合には、第3電極13と内部電極21との間に印加される直流電流の通電時間を制御することによって、第3電極13からの金属イオン(Alイオン)の溶出量が調整されることになる。直流電流制御器33は、直流電流の通電時間を制御するために、例えば、直流電流のプラス極を、第3電極13と外部電極14とに交互に時限的に切り替えられる。
【0042】
また、本発明の水の改質処理装置では、このように、マイナスORP値の劣化が抑制された強アルカリイオン水を生成するのみならず、マイナスORP値の劣化が抑制される所定のpH値の処理水とすることもできる。この場合には、直流電流を印加する際の内部電極21の極性と第3電極13の極性とを時限的に反転させればよい。内部電極21がマイナス極、第3電極13がプラス極になった状態で直流電流が印加されると、前述したように、第3電極13からはAlイオンが溶出するが、極性を反転させて、内部電極21がプラス極、第3電極13がマイナス極になった状態で直流電流が印加されると、チタンによって構成された内部電極21から金属イオンとしてのTiイオンが溶出する。従って、内部電極21と第3電極13との間に印加される直流電流値と、内部電極21および第3電極13の極性反転時間を調整することによって、内部電極21および第3電極13からそれぞれ溶出するTiイオン量およびAlイオン量と、生成容器12から溶出するSiイオン量とがそれぞれ調整され、生成される処理水のpH値が調整される。
【0043】
本発明の水処理装置によって生成される処理水中には、コロイド粒子が存在しているが、処理水中のコロイド粒子は、チンダル光を呈する1〜0.1μm程度の大きさが最大であり、所定のpH値、マイナスORP値の劣化を防止するために必要とされる各種イオンは、さらに小さく、目視的に透明感を与える大きさである。処理水は、静置させることにより、コロイド粒子を沈降させることができるために、その上澄水は、全く透明なものであり、「水道水の水質基準」に適合した清浄なものである。従って、飲料水として、あるいは食品加工に好適に用いることができるとともに、広域のpH値において、強い還元性が持続するために、あらゆるものの洗浄用としても好適に使用することができる。
【0044】
また、得られた処理水を透明容器に収容して、密栓にて気密状態で常温にて保存した場合、pH値の変化はほとんどなく、また、マイナスORP値は、徐々にではあるが劣化する。処理水は、大気による影響が最も大きく、pH値およびマイナスORP値が大きく変化することが判明している。これは、大気中のCO2 ガスが処理水中に進入して、紫外光によってラジカル化されることによるものと考えられる。
【0045】
処理水のpH値の安定およびマイナスORP値の劣化の抑制は、直流電流が印加される内部電極21および第3電極13のそれぞれの材質の組み合わせによって異なる。すなわち、生成された処理水が、電子エネルギーレベルが準安定な状態である活性化状態をできるだけ持続させて、マイナスORP値が劣化することを抑制するためには、処理水中に生成される多核錯イオン中に存在している複数種類の金属原子間にて電子が授受されることが必要になる。準安定状態の金属原子、すなわち、多核錯イオン内にて電子的に励起されているものの、他の原子と結合してそのエネルギーを消費することにより物質変化が生じて安定化していくことができない程度の準安定状態の金属原子は、他の種類の低電子レベルの金属原子との間で電子が授受されるためには、両者の酸化還元電位が極めて接近していることが必要であると考えられる。
【0046】
このために、例えば、内部電極21としてTiを使用した場合には、第3電極13として、Tiと標準電極電位がほとんど同レベルであるAlを使用することにより、生成される処理水のpH値が安定化されるとともにマイナスORP値の劣化が抑制されることになる。同様に、内部電極21としてステンレス鋼を使用する場合にはステンレス鋼に含まれるCrと標準電極電位がほぼ同レベルであるZnを第3電極13として使用することが好ましい。
【0047】
なお、外部電極14は、生成容器12を補強するために生成容器12の外周面に埋設する構成に限らず、生成容器12とは適当な間隔をあけて嵌合状態で配置するようにしてもよい。また、本発明の水改質処理装置を複数用いて、各水改質処理装置における生成容器12内に被処理水を直列式に通水するとともに、並列式に通電して処理するようにしてもよい。
【0048】
さらに、複数の生成容器12を大型の処理槽11内に配置して、直列通水、並列給電によって水を改質処理するようにしてもよい。この場合、複数の生成容器12を使用することによって得られる生成水は、1つの生成容器12を使用する場合と同程度の通電量によって、同程度の生成pH値およびマイナスORP値になるが、その後の経時的なマイナスORP値の劣化が抑制されることになる。
【0049】
【実施例】
<実施例1>
図1に示す本発明の水の処理装置において、pH7.64、ORP(酸化還元電位)が+653mVの水道水を補助用水として処理槽11内に充填するとともに、生成容器12内に、処理される水(被処理水)として同様の水道水を充填した。そして、生成容器12に対して、毎時間4.5リットルの流量で、被処理水としての水道水を注水管24から生成容器12内に補給した。このような状態で、内部電極21と外部電極14と間に、通常、商用として使用されている交流電流を、70V前後の供給電圧によって10A程度で供給した。また、直流制御回路33によって、第3電極13および外部電極14をプラス極として交互に切り替えるとともに、内部電極21をマイナス極として、3.5A程度の一定の直流電流を印加した。この場合、第3電極13に対する通電時間を120秒、外部電極14に対する通電時間を300秒として交互に切り替えた。このようにして、被処理水を改質処理したところ、定常状態になった時点で、pHが12.25の強アルカリ性であり、ORPが−997mVときわめて強い還元性を有する処理水が生成された。
【0050】
なお、生成された処理水のpH値およびORP値は、東亜電波工業株式会社製の測定器(商品名「HM−14P型」、pH電極「GST2419C型」、ORP電極「PT2019C型」)を使用した。測定に際して、pH値が安定するまでには3分程度、ORP値が安定するまでには30分程度を要するが、それぞれの測定時間を3分とした。以下、同様である。
【0051】
生成された処理水は、生成直後は、僅かに白濁気味で綿状の浮遊物も認められたが、1cm/分程度の沈降速度で浮遊物は沈殿した。浮遊物が沈殿した後の上澄水を採取したところ、上澄水は、無色透明および無臭であり、飲用した場合にも舌に対して刺激が全く無く、かすかに甘味が感じられるとともに、若干のアルカリ臭も感じられた。
【0052】
得られた処理水を、プラスチック製の透明容器に充填して、気密に密栓し、常温にて水中で保存したところ、7日後には、pHは12.26であったが、ORPが−750mV、15日後には、pHは12.28、ORPが−348mV、1か月後には、pHは12.31、ORPが−222mV、2か月後には、pHは12.33、ORPが−118mVになっていた。また、同時に生成された処理水を、冷蔵保存したところ、2か月後には、pHは12.47、ORPが−142mVになった。
【0053】
このように、生成された処理水は、pH値がほとんど変化せず、また、マイナスORP値の低下の割合も、従来のアルカリイオン水に比べて、きわめて小さくなっている。
【0054】
生成された処理水の洗浄能力を調べるために、市販の2種類の界面活性剤(指定濃度の水溶液)と比較したところ、汚れた布地類の洗浄、ガラスやプラスチック製品の表面汚れの拭き取り、食用油や機械油の拡散およびエマルジョン化等において、ほとんど同等の効果が認められた。しかも、洗浄後において、仕上げ洗浄、仕上げ拭き等の必要がなかった。特に、血液の付着した布地の洗浄においては、界面活性剤よりも顕著な効果が認められた。さらに、生成されたアルカリイオン水を、手、足、顔の皮膚、頭髪に、数週間にわたって塗布し続けたが、刺激がなく、肌荒れ等も認められなかった。
【0055】
<実施例2>
実施例1において、内部電極21と第3電極13との極性を交互に切り替えて、1.2A程度の直流電流を印加した。内部電極21をマイナス極、第3電極13をプラス極としての直流電流の通電時間を70秒、内部電極21をプラス極、第3電極13をマイナス極として直流電流の通電時間を120秒とした。被処理水は、1時間当たり4リットル程度で補給した。内部電極21と外部電極14との間に印加される交流電流は、電圧値が33V程度、電流値が3.6A程度であった。その他の条件は、実施例1と同様である。
【0056】
定常状態になった時点で生成された処理水は、pHが7.16、ORPが−565mVであった。生成された処理水は、実施例1にて得られた処理水よりも透明であり、また、アルカリ臭も感じられなかった。得られた処理水を飲用したところ、まろやかであった。
【0057】
得られた処理水を、プラスチック製の透明容器に充填して気密に密栓し、常温にて水中で保存したところ、7日後には、pHは7.48、ORPが−102mV、15日後には、pHは7.52、ORPが−28mV、1か月後には、pHは7.53、ORPが+156mVになった。
【0058】
<実施例3>
実施例2において、第3電極13を、アルミニウムに替えて亜鉛によって構成して、また、内部電極21と第3電極13との極性を交互に切り替えて、1.2A程度の直流電流を印加した。内部電極21をマイナス極、第3電極13をプラス極としての直流電流の通電時間を200秒、内部電極21をプラス極、第3電極13をマイナス極として直流電流の通電時間を240秒とした。被処理水は、1時間当たり2リットル程度で補給した。内部電極21と外部電極14との間に印加される交流電流は、電圧値が28V程度、電流値が3.5A程度であった。その他の条件は、実施例2と同様である。
【0059】
定常状態になった時点で生成された処理水は、pHが7.79、ORPが−424mVであった。生成された処理水は、実施例2にて得られた処理水とほぼ同様であり、まろやかな飲用感があった。
【0060】
得られた処理水を、プラスチック製の透明容器に充填して気密に密栓し、常温にて水中で保存したところ、3日後には、pHは7.85、ORPが−125mV、7日後には、pHは7.88、ORPが−87mV、15日後には、pHは7.91、ORPが−3mV、1か月後には、pHは7.94、ORPが+195mVになった。
【0061】
<実施例4>
実施例3において、被処理水として、pHが7.86、ORPが+752mVの工業用水を使用した。その他の条件は、実施例3と同様にして被処理水を改質処理したところ、生成された処理水は、pHが7.98、ORPが−409mVであった。
【0062】
生成された処理水には、綿状の浮遊物が認められ、十分に沈降させるために、約60分を要した。沈殿物の量は、実施例3によって得られた処理水よりも若干多く、褐色味を帯びていたが、上澄水は、被処理水に比べて色合い、透明度において優れており、また、異臭も無く、まろやかな飲用感があった。pH値および−ORP値の劣化に関しては、実施例2および3とほぼ同様の傾向であった。
【0063】
<実施例5>
実施例3において、内部電極21を、チタンに替えてステンレス鋼によって構成し、また、内部電極21と第3電極13との極性を交互に切り替えて、1.5A程度の直流電流を印加した。内部電極21をマイナス極、第3電極13をプラス極としての直流電流の通電時間を300秒、内部電極21をプラス極、第3電極13をマイナス極として直流電流の通電時間を60秒とした。被処理水は、1時間当たり10リットル程度で補給した。内部電極21と外部電極14との間に印加される交流電流は、電圧値が35V程度、電流値が4.8A程度であった。その他の条件は、実施例3と同様である。定常状態になった時点で生成された処理水は、pHが9.11、ORPが−583mVであった。
【0064】
生成された処理水から浮遊物を沈殿させて上澄水を得たところ、若干黄色化し、また、沈殿物も同様に若干黄色化していた。上澄水を飲用したところ、まろやか感が若干劣っているようであった。
【0065】
このように、内部電極21としてチタンに替えてステンレス鋼を使用すると、pH値および−ORP値を大きくする効率には優れていたものの、飲用感において、若干劣っているようであった。pH値および−ORP値の劣化に関しては、実施例2および3とほぼ同様の傾向であった。
【0066】
<実施例6>
実施例5において、内部電極21として、ステンレス鋼に白金(Pt)をメッキしたものを使用した。その他の条件は、実施例5と同様にして被処理水を改質処理したところ、生成された処理水は、pHが8.78、ORPが−642mVであった。
【0067】
生成された処理水の上澄水は、無色透明で無臭であり、また、実施例5とは異なり、まろやかな飲用感があった。pH値および−ORP値の劣化に関しては、実施例2および3とほぼ同様の傾向であった。
【0068】
【発明の効果】
本発明の水の改質処理装置は、このように、任意のpH値の強還元電位水を容易に製造することができる。しかも、得られた強還元水の電位が長時間にわたって維持されるために、広範囲にわたって利用することができる。しかも、被処理水は、特別な前処理をする必要がない。しかも、本発明の処理装置は、小型でコンパクトであり、各家庭においても容易に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水の改質処理装置の実施の形態の一例を示す縦断面図である。
【図2】その水の改質処理装置の電気回路図である。
【符号の説明】
11 処理槽
12 生成容器
13 第3電極
14 外部電極
21 内部電極
Claims (5)
- 内部に被処理水を収容し得るように珪藻土を主体として構成されており、通電のための補助用の水内に浸漬された生成容器と、
この生成容器の内周面に沿って配置された内部電極と、
この生成容器の外周面に沿って配置された外部電極と、
前記内部電極に対向するように、生成容器の周壁面に埋設された第3電極とを具備し、
前記内部電極と外部電極との間に交流電流が印加されるとともに、内部電極と第3電極との間に直流電流が印加されるようになっていることを特徴とする水の改質処理装置。 - 直流電流が印加される内部電極と第3電極との極性が、時限的に反転される請求項1に記載の水の改質処理装置。
- 直流電流は、第3電極および内部電極と外部電極および内部電極とに交互に印加される請求項1に記載の水の改質処理装置。
- 前記内部電極がチタンによって構成されており、前記第3電極がアルミニウムによって構成されている請求項1に記載の水の改質処理装置。
- 前記内部電極がステンレス鋼によって構成されており、前記第3電極が亜鉛によって構成されている請求項1に記載の水の改質処理装置。
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