JP3751040B2 - 浴槽用給湯装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、浴槽へ所定量の湯を給湯することのできる浴槽用給湯装置、より詳しくは、給水路からの水をバーナの燃焼により加熱し、この加熱後の湯を手動式の浴槽用給湯栓を有する給湯路に供給する熱交換器を有する給湯器と、前記給湯路に供給する給湯量を積算する給湯量積算手段と、前記給湯路への湯水の流通量を変更する流量変更弁と、前記給湯量積算手段によって給湯量を積算しながら給湯する積算給湯制御を実行すべく前記給湯器を制御する給湯制御手段とを備えている浴槽用給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の浴槽用給湯装置としては、例えば特開昭58−33052号公報に開示のものなどが知られている。
この公報に開示の浴槽用給湯装置は、浴槽用給湯栓による落とし込みによって浴槽へ給湯するもので、設定した目標給湯量の湯が浴槽に給湯されると、ブザーやランプなどの報知手段で報知するように構成されている。
また、設定した目標給湯量の湯が浴槽に給湯されると、自動的に給湯を停止して報知する構成の給湯装置も開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ブザーやランプなどで報知する構成のものでは、時として浴槽用給湯栓を閉め忘れることがあり、必要以上の量を給湯したり、場合によっては、浴槽から湯を溢れさせてしまう虞れもあった。
その点、自動的に給湯を停止する構成のものでは、かかる虞れもなくて便利ではあるが、この給湯装置の使用に不慣れな人の場合、給湯する目標給湯量の設定が必ずしも適切に行くとは限らず、給湯停止後にさらに湯を足したいような場合が往々にして生じ、このような場合、給湯装置を再度設定し直さなければならない煩わしさがあった。
さらに、目標給湯量が装置側で予め決められている場合においても、時として湯を足したいような場合があり、この場合も同様で、やはり煩わしい操作を必要とした。
ところで、この種の給湯装置においては、浴槽への給湯のための積算給湯制御を解除した状態において、台所などへの一般給湯制御を実行できるように構成したものが多い。このような場合、自動的に給湯を停止するものでは、給湯が自動停止した後、肝心の浴槽用給湯栓を閉め忘れることがあり、閉め忘れたままで台所などへの一般給湯を開始すると、この一般給湯と並行して浴槽への給湯も再開され、結局、浴槽内に必要以上の湯が給湯されるという虞れがあった。
【0004】
本発明は、このような従来の問題点を解決するもので、その目的は、浴槽へ必要以上に給湯することを防止するのみならず、目標給湯量に達した後、さらに湯を足したいような場合、いちいち煩わしい操作をすることなく簡易に足せるようにし、かつ、浴槽用給湯栓を閉め忘れも、不必要な給湯が継続されることがないようにする点にある。
また、台所などへの一般給湯を併せて行なう場合においては、浴槽用給湯栓を閉め忘れたままで一般給湯などを開始しようとしても、浴槽内への給湯が再開されることのない浴槽用給湯装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明による浴槽用給湯装置の第1の特徴構成は、給水路からの水をバーナの燃焼により加熱し、この加熱後の湯を手動式の浴槽用給湯栓を有する給湯路に供給する熱交換器を有する給湯器と、前記給湯路に供給する給湯量を積算する給湯量積算手段と、前記給湯路への湯水の流通量を変更する流量変更弁と、前記給湯量積算手段によって給湯量を積算しながら給湯する積算給湯制御を実行すべく前記給湯器を制御する給湯制御手段とを備えている浴槽用給湯装置であって、前記給湯制御手段が、前記給湯量積算手段による検出給湯量が目標給湯量になると、前記流量変更弁により給湯量を減少させるとともに、この流量変更弁による給湯量減少後、設定時間内に前記給湯路への湯水の流通の停止を検出しないと、前記流量変更弁を閉じて給湯を停止するように構成し、前記給湯制御手段に対して前記積算給湯制御の開始を指示する積算給湯指示手段および前記積算給湯制御を解除して一般給湯制御の開始を指示する一般給湯指示手段を備え、前記給湯制御手段が、前記流量変更弁を開けて給湯する一般給湯制御を実行すべく前記給湯器を制御するように構成し、前記一般給湯指示手段により一般給湯制御を指示した直後に、前記給湯路への湯水の流通を検出すると、前記給湯制御手段が、前記一般給湯制御の実行を停止して前記流量変更弁を閉じるように構成してある点にある。
【0007】
第2の特徴構成は、前記給湯制御手段が、前記給湯量積算手段による検出給湯量が目標給湯量になるに伴って報知手段を作動させるとともに、前記一般給湯指示手段により一般給湯制御を指示すると、前記報知手段の作動を解除するように構成し、前記一般給湯指示手段により一般給湯制御を指示した直後に、前記給湯路への湯水の流通を検出すると、この一般給湯指示手段による報知の解除を停止するように構成してある点にある。
【0008】
第3の特徴構成は、前記給湯制御手段が、前記流量変更弁による給湯量減少後の前記設定時間内に、前記一般給湯指示手段により一般給湯を指示した際、前記給湯路への湯水の流通の停止を検出すると、前記流量変更弁を開けるとともに、報知手段の作動を解除して、前記一般給湯制御の実行を可能にするように構成してある点にある。
【0009】
第4の特徴構成は、前記給湯制御手段が、前記流量変更弁による給湯量減少後の前記設定時間内に、前記給湯路への湯水の流通の停止を検出すると、前記流量変更弁を開けるとともに、報知手段の作動を解除して、前記一般給湯制御の実行を可能にするように構成してある点にある。
【0010】
第5の特徴構成は、前記目標給湯量を変更設定する目標給湯量設定手段を設けてある点にある。
【0011】
第6の特徴構成は、前記給湯制御手段が、前記給湯路に供給する給湯温度を目標給湯温度にするように前記給湯器を制御すべく構成し、この目標給湯温度を変更設定する目標温度設定手段を設けてある点にある。
【0012】
第7の特徴構成は、前記給水路に通水量検出手段を設け、この通水量検出手段による検出通水量の積算で前記給湯路への給湯量を検出するとともに、前記給湯路への湯水の流通を検出するように構成してある点にある。
【0013】
【作用】
本発明の第1の特徴構成によれば、給湯路に供給する給湯量を積算する給湯量積算手段を設け、この給湯量積算手段による検出給湯量が目標給湯量になり、かつ、設定時間内に給湯路への湯水の流通の停止を検出しないと、流量変更弁を閉じて給湯を停止するものであり、しかも、この目標給湯量になった後の設定時間内においては、流量変更弁によって給湯量が減少されているため、浴槽内へ必要以上に給湯するような事態が回避される。それでいて、前記設定時間内においては給湯が続行されているので、さらに湯を足したいような場合、いちいち煩わしい操作をすることなく簡易に足すことができる。
【0014】
又、第1の特徴構成によれば、前記給湯制御手段に対して積算給湯制御の開始を指示する積算給湯指示手段と一般給湯制御の開始を指示する一般給湯指示手段とを備えているため、浴槽への積算給湯のみならず、台所などへの一般給湯をも実行することができ、しかも、前記一般給湯指示手段により一般給湯制御を指示した直後に、給湯路への湯水の流通を検出すると、一般給湯制御の実行を停止して流量変更弁を閉じるものであるから、一般給湯と並行して浴槽への給湯が再開されるような事態が確実に回避される。
【0015】
第2の特徴構成によれば、給湯量積算手段による検出給湯量が目標給湯量になるに伴って報知手段を作動させるものであるから、目標給湯量になったことを確実に知ることができ、かつ、一般給湯指示手段により一般給湯制御を指示すると、報知手段の作動が解除されるのであるが、この一般給湯指示手段により一般給湯制御を指示した直後に、給湯路への湯水の流通を検出すると、この一般給湯指示手段による報知の解除を停止して報知を続行するものであるから、使用者は浴槽用給湯栓の閉め忘れを知ることができる。
【0016】
第3の特徴構成によれば、一般給湯制御の実行を手動により行なうにもかかわらず、目標給湯量になった後、給湯路への湯水の流通の停止を検出して始めて一般給湯制御の実行を可能にするものであるから、この一般給湯制御を実行しようとすれば浴槽用給湯栓を閉めざるを得ず、この浴槽用給湯栓の閉め忘れによる不都合を極力回避することができる。
【0017】
第4の特徴構成によれば、流量変更弁による給湯量減少後の前記設定時間内に、給湯路への湯水の流通の停止を検出すると、流量変更弁を開け、報知手段の作動を解除して一般給湯制御の実行を可能にするものであるから、前記設定時間内に浴槽用給湯栓を閉めると、給湯制御手段が一般給湯指示手段による一般給湯制御の指示などを全て自動的に行なうことになり、使用者にとっては極めて便利に使用することができる。
【0018】
第5の特徴構成によれば、給湯路へ供給する目標給湯量を変更設定する目標給湯量設定手段を設けるものであるから、この目標給湯量を一律に設定したものとは異なり、使用者が自由に給湯量を決めて便利に使用することができるとともに、仮に設定した給湯量が適切でなく、さらに湯を足したい場合には、上述したように煩わしい操作を必要とせず、容易に湯を足すことができる。
【0019】
第6の特徴構成によれば、前記給湯制御手段が、前記給湯路に供給する給湯温度を目標給湯温度にするように前記給湯器を制御すべく構成し、この目標給湯温度を変更設定する目標温度設定手段を設けるものであるから、給湯量のみならず、その給湯温度をも自由に設定して、さらに便利に使用することができる。
【0020】
第7の特徴構成によれば、前記給水路に通水量検出手段を設け、この通水量検出手段による検出通水量の積算で前記給湯路への給湯量を検出するとともに、前記給湯路への湯水の流通を検出するように構成してあるため、ひとつの通水量検出手段によって、浴槽への給湯量の検出と給湯路への湯水流通の検出との両作用を行なわせることができ、さらに、この通水量検出手段によって給湯器の熱交換器へ点火に十分な量の水が供給されたか否かを検知させることも可能で、ひとつの通水量検出手段に種々の作用を行なわせることにより、部品点数の減少によるコストダウンを図ることができる。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、第1の特徴構成によれば、浴槽内へ必要以上に給湯するような事態が回避され、かつ、目標給湯量に達した後にさらに湯を足したいような場合、いちいち煩わしい操作をすることなく簡易に足すことができる。
【0022】
又、第1の特徴構成によれば、浴槽への積算給湯のみならず、台所などへの一般給湯をも実行することができ、しかも、浴槽用給湯栓が閉め忘れたままになっていても、一般給湯と並行して浴槽への給湯が再開されるような事態が確実に回避される。
【0023】
第2の特徴構成によれば、使用者は目標給湯量になったことを確実に知ることができ、しかも、浴槽用給湯栓を閉め忘れたまま、一般給湯指示手段により一般給湯制御を指示した場合、使用者は、報知手段によって浴槽用給湯栓の閉め忘れを知ることができる。
【0024】
第3の特徴構成によれば、一般給湯制御の実行を手動により行なうにもかかわらず、浴槽用給湯栓の閉め忘れによる不都合を極力回避することができる。
【0025】
第4の特徴構成によれば、流量変更弁による給湯量減少後の設定時間内に浴槽用給湯栓を閉めるだけで、自動的に一般給湯制御に切り換わることになり、極めて便利に使用することができる。
【0026】
第5の特徴構成によれば、自由に給湯量を決めることができ、仮に設定した給湯量が適切でない場合には、煩わし操作を必要とせずに容易に湯を足すことができる。
【0027】
第6の特徴構成によれば、給湯量のみならず、その給湯温度をも自由に設定して、さらに便利に使用することができる。
【0028】
第7の特徴構成によれば、ひとつの通水量検出手段によって、浴槽への給湯量の検出と給湯路への湯水流通の検出などの作用を行なわせることができ、部品点数の減少によるコストダウンを図ることができる。
【0029】
【実施例】
本発明による浴槽用給湯装置の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、給湯装置全体の概略を示し、この給湯装置は、給湯器Aとこの給湯器Aの動作を制御する制御部H、ならびに、操作部Rなどから構成されている。
前記給湯器Aは、燃焼室1と、この燃焼室1の内部に備えられたバーナ2と、このバーナ2によって水を加熱する熱交換器3などからなり、燃焼室1の下方には、バーナ2へ燃焼用の空気を供給するとともに、バーナ2の燃焼排ガスを燃焼室1外へ排気するファン4が連通接続されている。
【0030】
前記熱交換器3には、加熱用の水を供給する給水路5と、熱交換器3で加熱された後の湯を供給する給湯路6とが連通接続され、この給湯路6には、台所や洗面所などに給湯する一般用給湯栓7と、浴槽8に給湯する手動式の浴槽用給湯栓9とが連通接続されている。
前記給水路5には、熱交換器3への通水量Qxを検出する通水量検出手段としての通水量センサ10と、熱交換器3の入口側における入水温度Tiを検出する入水温センサ11と、熱交換器3への通水量Qxを変更調節するとともに、給湯路6への湯水の流通量を変更する流量変更弁としての水量調節弁12とが備えられ、給湯路6の方には、この給湯路6から一般用給湯栓7や浴槽用給湯栓9に供給する給湯温度Txを検出する給湯温センサ13が備えられている。
【0031】
前記バーナ2には、一般家庭用のガス供給管に接続して燃料ガスを供給する燃料供給路14が連通接続され、この燃料供給路14には、バーナ2への燃料供給量Ipを調節する電磁比例弁15と、燃料の供給を断続する断続弁16とが備えられるとともに、点火用のイグナイタ17と着火を検出するフレームロッド18も設けられている。
【0032】
前記操作部Rは、有線または無線によって制御部Hに接続されるコントローラで、この浴槽用給湯装置の運転の開始や停止を指示する運転スイッチ19、目標給湯温度Tsを変更設定する目標温度設定手段としての温度設定スイッチ20、浴槽用給湯栓9から浴槽8への給湯を指示する積算給湯指示手段としての湯張りスイッチ21、浴槽8へ給湯する目標給湯量を変更設定する目標給湯量設定手段としての湯量設定スイッチ22、設定した目標給湯量に達したことを報知する報知手段としてのブザー23、後述する積算給湯制御を解除して一般給湯制御に切り換える一般給湯指示手段として作用する湯張り解除スイッチ24、ならびに、種々の情報を表示するLEDランプ25などが備えられている。
【0033】
前記制御部Hには、給湯器Aの動作を制御する給湯制御手段26などが備えられ、この給湯制御手段26は、湯張りスイッチ21が入れられた後、通水量センサ10が検出する通水量Qxを積算する機能を有し、換言すると、通水量センサ10とで給湯路6への湯量を検出する給湯量積算手段27を構成するとともに、入水温センサ11によって検出される入水温度Ti、温度設定スイッチ20により設定される目標給湯温度Ts、ならびに、熱交換器3を介してバーナ2が給水路5からの水に供給し得る最大熱量Gmに基づいて、熱交換器3から給湯路6へ供給される給湯温度Txを目標給湯温度Tsにするための目標通水量Qmを下記式1から算出し、通水量センサ10によって検出する通水量Qxが、前記目標通水量Qmに等しくなるように、水量調節弁12を変更調節するように構成されている。
【0034】
【数1】
Qm=Gm/(Ts−Ti) (ただし、Ts>Ti)
【0035】
なお、上記式1において、最大熱量Gmは、電磁比例弁15を調節してバーナ2の発生熱量が最大になるときに、熱交換器3を介して水に供給し得る熱量であり、予め給湯制御手段26に記憶保持されている。
【0036】
つぎに、給湯制御手段26による給湯制御動作の第一の実施例につき、図2と図3のフローチャートに基づいて説明する。
給湯運転は、操作部Rの運転スイッチ19を入れることで開始され、一般用給湯栓7や浴槽用給湯栓9を開けて給水路5内を水が通過し、通水量センサ10による検出通水量Qxが点火水量に達すると(ステップ1)、ファン4による通風が開始され、電磁比例弁15と断続弁16が開いてイグナイタ17によりバーナ2に点火され、火移りがフレームロッド18で確認されてバーナ2の燃焼が開始される。なお、検出通水量Qxが点火水量に達しないと、燃焼停止の状態で待機することになる(ステップ2)。
【0037】
この場合、操作部Rの湯張りスイッチ21が入れられておらず(ステップ3)、一般用給湯栓7や浴槽用給湯栓9が開けられると、通常の一般給湯制御が実行される(ステップ4)。
すなわち、給湯温センサ13により検出される給湯温度Txが、温度設定スイッチ20によって設定された目標給湯温度Tsになるように電磁比例弁15を調節してバーナ2への燃料供給量Ipを制御するとともに、ファン4の回転数が、燃料供給量Ipに対して予め設定された回転数になるように制御される。
そして、上述の式1に基づいて目標通水量Qmが算出され、通水量センサ10による検出通水量Qxが目標通水量Qmと等しくなるように水量調節弁12を変更調節して、目標給湯温度Tsでの給湯を実行し、一般用給湯栓7や浴槽用給湯栓9が閉じられて検出通水量Qxが点火水量以下になると(ステップ1)、バーナ2の燃焼が停止される(ステップ2)。
なお、検出通水量Qxと目標通水量Qmとが等しいか否かは、両者の差が所定の値以下であるか否かによって判断する。
【0038】
前記操作部Rの湯張りスイッチ21が入れられて(ステップ3)、浴槽用給湯栓9が開けられると、浴槽8へ所定量の湯を給湯する積算給湯制御が実行される。
この場合、先の一般給湯制御と同じ動作で、温度設定スイッチ20によって設定された目標給湯温度Tsでの給湯が実行されるのであるが(ステップ5)、この積算給湯制御においては、通水量センサ10による検出通水量Qxが積算され、この積算流量が操作部Rの湯量設定スイッチ22で設定された目標給湯量にまで達すると(ステップ6)、操作部Rのブザー23が鳴動されてその旨を報知するとともに(ステップ7)、水量調節弁12が絞られて最少通水量にまで減少される(ステップ8)。この場合、給湯量は変わるが、給湯温度はそのままになるように制御される。
【0039】
このブザー23の鳴動で、直ちに浴槽用給湯栓9を閉め、その後、湯張り解除スイッチ24を入れると(ステップ9)、通水量センサ10が水の流通の停止を検出し(ステップ10)、ブザー23の鳴動を停止するとともに(ステップ11)、水量調節弁12が開いて一般給湯制御に切り換わるが(ステップ12)、浴槽8の湯が不足している場合には、所望の湯量になるまで待って浴槽用給湯栓9を閉めることになる。
【0040】
この場合、水量調節弁12が絞られて最少通水量になった後、浴槽用給湯栓9を閉め忘れたままで湯張り解除スイッチ24を入れると(ステップ9)、通水量センサ10が水の流通を検出し(ステップ10)、湯張り解除スイッチ24を切って(ステップ13)、設定された一定の時間、具体的には約7分間だけ給湯が続行される(ステップ14)。浴槽用給湯栓9を閉め忘れて湯張り解除スイッチ24を入れ忘れた場合も同様で、約7分間給湯が続行され(ステップ14)、7分経過後に、ブザー23の鳴動が停止され(ステップ15)、水量調節弁12が閉じられ(ステップ16)、燃焼が停止されて(ステップ17)、給湯が停止されるので、浴槽用給湯栓9を閉め忘れたとしても、浴槽8から湯を溢れさせるようなことはない。
【0041】
この状態で、湯張り解除スイッチ24を入れると(ステップ18)、まず、水量調節弁12が開く(ステップ19)。この場合、浴槽用給湯栓9が閉められていると、通水量センサ10が水の流通の停止を検出して(ステップ20)、一般給湯制御に切り換わるが、浴槽用給湯栓9が閉め忘れたままであると、給水路5内の水の流通を通水量センサ10が検出し(ステップ20)、浴槽用給湯栓9の閉め忘れであると判断し、水量調節弁12を閉じ(ステップ21)、ブザー23を鳴動してその旨を報知し(ステップ22)、湯張り解除スイッチ24を切る(ステップ23)。
その後、浴槽用給湯栓9を閉じて、再び湯張り解除スイッチ24を入れることで、一般給湯制御に切り換わるのである。
【0042】
つぎに、給湯制御手段26による給湯制御動作の第二の実施例につき、図4のフローチャートに基づいて説明する。ただし、ステップ1からステップ8までは、第一の実施例と全く同様であるから、その図と説明とを省略し、ステップ18からステップ23までは、同じく第一の実施例と同様であるから、その説明を省略する。
ステップ8で水量調節弁12が絞られて最少通水量にまで減少された後、浴槽用給湯栓9を閉めて湯張り解除スイッチ24を入れると(ステップ24)、第一の実施例と同様に、通水量センサ10が水の流通の停止を検出し(ステップ25)、ブザー23の鳴動を停止し(ステップ26)、水量調節弁12を開いて一般給湯制御に切り換わる(ステップ27)。
【0043】
浴槽用給湯栓9を閉め忘れたままで、湯張り解除スイッチ24を入れると、通水量センサ10が水の流通を検出し(ステップ25)、湯張り解除スイッチ24を切って(ステップ28)、直ちに、ブザー23の鳴動を停止し(ステップ29)、水量調節弁12を閉じ(ステップ30)、燃焼を停止して(ステップ31)、給湯を停止する。つまり、この第二の実施例においては、浴槽用給湯栓9を閉め忘れていても、湯張り解除スイッチ24を入れさえすれば、給湯が停止することになる。
そして、浴槽用給湯栓9を閉め忘れ、湯張り解除スイッチ24も入れ忘れた場合には(ステップ24)、第一の実施例と同様で、やはり約7分間だけ給湯が続行され(ステップ32)、7分経過後に、給湯が停止される。
【0044】
つぎに、給湯制御手段26による給湯制御動作の第三の実施例につき、図5のフローチャートに基づいて説明するが、やはりステップ1からステップ8までは、第一の実施例と同様であるから、その図と説明とを省略し、ステップ18からステップ23までは、同じく第一の実施例と同様であるから、その説明を省略する。
この第三の実施例においては、ステップ8で水量調節弁12が絞られて最少通水量にまで減少された後、浴槽用給湯栓9を閉めると、通水量センサ10が水の流通の停止を検出し(ステップ33)、湯張り解除スイッチ24を入れなくとも自動的に、ブザー23の鳴動を停止し(ステップ34)、水量調節弁12を開き(ステップ35)、湯張りスイッチ21を切って(ステップ36)、一般給湯制御に切り換わるのである。
浴槽用給湯栓9を閉めなければ、これまでの実施例と同様で、やはり約7分間だけ給湯を続行し(ステップ37)、その後、ブザー23の鳴動を停止し(ステップ38)、水量調節弁12を閉じ(ステップ39)、燃焼を停止して(ステップ40)、給湯を停止することになる。
【0045】
〔別実施例〕
上述した実施例においては、浴槽8への積算給湯制御と台所などへの一般給湯制御とを実行できる給湯装置を例にして説明したが、積算給湯制御専用の給湯装置に適用することもできる。
また、積算給湯指示手段としての湯張りスイッチ21と一般給湯指示手段としての湯張り解除スイッチ24とを別々に設けたものを示したが、これら両スイッチ21,24をひとつのスイッチで構成して実施することもできる。例えば、湯張りスイッチ21を押すことで積算給湯制御が実行され、同じ湯張りスイッチ21を再度押すことで、積算給湯制御が解除されて一般給湯制御が実行されるように構成することもできる。
さらに、運転スイッチ19を一度切って、再び運転スイッチ19を入れることにより、積算給湯制御を解除して一般給湯制御を実行するように構成することもでき、また、ひとつの湯張り解除スイッチ24で報知解除手段と一般給湯指示手段とを兼用したものを示したが、これらを別々にして実施することもできる。
【0046】
また、給水路5に設けた通水量センサ10によって、給湯路6への湯水の流通を検出するものを示したが、この通水量センサ10とは別のセンサを直接給湯路6に設け、そのセンサによって給湯路6への湯水の流通を検出するように構成することもできる。
さらに、この通水量センサ10による検出通水量Qxを給湯制御手段26が積算して、積算流量を検出する構成のものを示したが、積算流量計などを用いて、積算流量を直接検出するようにして実施することもできる。
【0047】
また、浴槽8への給湯量が目標給湯量に達したことを報知する報知手段としては、ブザー23以外にランプの点灯や点滅も考えられ、さらに、このような報知と共にディスプレイに浴槽用給湯栓9の閉め忘れである旨を表示するなど、報知手段としては種々の方法が考えられる。
【0048】
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯装置全体の概略構成図
【図2】第一の実施例の制御動作のフローチャート
【図3】第一の実施例の制御動作のフローチャート
【図4】第二の実施例の制御動作のフローチャート
【図5】第三の実施例の制御動作のフローチャート
【符号の説明】
A 給湯器
2 バーナ
3 熱交換器
5 給水路
6 給湯路
9 浴用給湯栓
10 通水量検出手段
12 流量変更弁
20 目標温度設定手段
21 積算給湯指示手段
22 目標給湯量設定手段
23 報知手段
24 一般給湯指示手段
26 給湯制御手段
27 給湯量積算手段
Claims (7)
- 給水路(5)からの水をバーナ(2)の燃焼により加熱し、この加熱後の湯を手動式の浴槽用給湯栓(9)を有する給湯路(6)に供給する熱交換器(3)を有する給湯器(A)と、前記給湯路(6)に供給する給湯量を積算する給湯量積算手段(27)と、前記給湯路(6)への湯水の流通量を変更する流量変更弁(12)と、前記給湯量積算手段(27)によって給湯量を積算しながら給湯する積算給湯制御を実行すべく前記給湯器(A)を制御する給湯制御手段(26)とを備えている浴槽用給湯装置であって、
前記給湯制御手段(26)が、前記給湯量積算手段(27)による検出給湯量が目標給湯量になると、前記流量変更弁(12)により給湯量を減少させるとともに、この流量変更弁(12)による給湯量減少後、設定時間内に前記給湯路(6)への湯水の流通の停止を検出しないと、前記流量変更弁(12)を閉じて給湯を停止するように構成し、
前記給湯制御手段(26)に対して前記積算給湯制御の開始を指示する積算給湯指示手段(21)および前記積算給湯制御を解除して一般給湯制御の開始を指示する一般給湯指示手段(24)を備え、
前記給湯制御手段(26)が、前記流量変更弁(12)を開けて給湯する一般給湯制御を実行すべく前記給湯器(A)を制御するように構成し、前記一般給湯指示手段(24)により一般給湯制御を指示した直後に、前記給湯路(6)への湯水の流通を検出すると、前記給湯制御手段(26)が、前記一般給湯制御の実行を停止して前記流量変更弁(12)を閉じるように構成してある浴槽用給湯装置。 - 前記給湯制御手段(26)が、前記給湯量積算手段(27)による検出給湯量が目標給湯量になるに伴って報知手段(23)を作動させるとともに、前記一般給湯指示手段(24)により一般給湯制御を指示すると、前記報知手段(23)の作動を解除するように構成し、前記一般給湯指示手段(24)により一般給湯制御を指示した直後に、前記給湯路(6)への湯水の流通を検出すると、この一般給湯指示手段(24)による報知の解除を停止するように構成してある請求項1記載の浴槽用給湯装置。
- 前記給湯制御手段(26)が、前記流量変更弁(12)による給湯量減少後の前記設定時間内に、前記一般給湯指示手段(24)により一般給湯を指示した際、前記給湯路(6)への湯水の流通の停止を検出すると、前記流量変更弁(12)を開けるとともに、報知手段(23)の作動を解除して、前記一般給湯制御の実行を可能にするように構成してある請求項1または2記載の浴槽用給湯装置。
- 前記給湯制御手段(26)が、前記流量変更弁(12)による給湯量減少後の前記設定時間内に、前記給湯路(6)への湯水の流通の停止を検出すると、前記流量変更弁(12)を開けるとともに、報知手段(23)の作動を解除して、前記一般給湯制御の実行を可能にするように構成してある請求項2または3記載の浴槽用給湯装置。
- 前記目標給湯量を変更設定する目標給湯量設定手段(22)を設けてある請求項3または4記載の浴槽用給湯装置。
- 前記給湯制御手段(26)が、前記給湯路(6)に供給する給湯温度を目標給湯温度にするように前記給湯器(A)を制御すべく構成し、この目標給湯温度を変更設定する目標温度設定手段(20)を設けてある請求項5記載の浴槽用給湯装置。
- 前記給水路(5)に通水量検出手段(10)を設け、この通水量検出手段(10)による検出通水量の積算で前記給湯路(6)への給湯量を検出するとともに、前記給湯路(6)への湯水の流通を検出するように構成してある請求項6記載の浴槽用給湯装置。
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