JP3750971B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、左右方向に貯蔵室が並設された構成の冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
図14は上記冷蔵庫の一例を示すものである。ここで、野菜室1の下方には、縦板部2aおよび横板部2bを有する逆T字状の仕切壁2が配設されている。この仕切壁2は野菜室1の下方に製氷室3およびセレクト室4を形成するものであり、野菜室1の後方にはRエバポレータが配設され、製氷室3およびセレクト室4の後方にはFエバポレータが配設されている。
【0003】
製氷室3およびセレクト室4には扉が装着されている。これら各扉は前後方向へスライド可能にされており、扉を前方へ操作すると、扉が引出され、製氷室3の前面およびセレクト室4の前面が開放される。尚、Rエバポレータは野菜室1用の冷気を生成するものである。また、Fエバポレータは製氷室3およびセレクト室4用の冷気を生成するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の場合、仕切壁2の装着状態でウレタンを発泡させ、仕切壁2をウレタンの発泡圧で庫内に固定しようとすると、RエバポレータおよびFエバポレータの配置スペースが小さくなるので、ウレタンの発泡後に仕切壁2を固定することが考えられている。この場合、扉を前方へ引出すと、扉の荷重で仕切壁2が傾斜する虞れがある。すると、仕切壁2の縦板部2aと野菜室1の底板との間に隙間が生じ、製氷室3およびセレクト室4間が隙間を介して連通してしまう。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、左右方向に並ぶ貯蔵室間が連通することを防止できるエアシール性が良好な冷蔵庫を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の冷蔵庫は、前面が開口する冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体内に設けられた第1の仕切部材と、前記冷蔵庫本体内に設けられ、前記第1の仕切部材の下方に第1の貯蔵室および第2の貯蔵室を左右方向に並べて形成する第2の仕切部材とを備え、前記第2の仕切部材は縦板部および横板部を有し、前記縦板部の前端部は前記第1の仕切部材に係合されているとともに、第1の仕切部材の前端部には、断熱材が充填された断熱材充填部が設けられ、縦板部は、前記断熱材充填部に係合しているとことに特徴を有している。
上記手段によれば、第2の仕切部材に扉等の荷重が作用しても、第2の仕切部材の縦板部と第1の仕切部材との間に隙間が生じ難くなるので、左右方向に並ぶ第1の貯蔵室および第2の貯蔵室間が連通することが防止される。
また、第1の仕切部材の係合部分の剛性が高まり、係合部分が扉等の荷重で変位し難くなるので、縦板部と第1の仕切部材との間に隙間が一層生じ難くなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施例を図1ないし図12に基づいて説明する。まず、図2の(b)において、冷蔵庫本体11は前面が開口する箱状をなすものであり、鋼板製の外箱12と合成樹脂製の内箱13とを組合わせ、外箱12および内箱13間に発泡ウレタン製の断熱材14を現場発泡方式で充填することに基づいて形成されている。
【0015】
冷蔵庫本体11内には合成樹脂製のR仕切板15が組付けられており、冷蔵庫本体11内には、R仕切板15の上方に位置して冷蔵室16が区画形成されている。この冷蔵室16内の後部には縦長な冷気ダクト17が配設されており、冷気ダクト17には、冷蔵室16内に開口する複数の冷気吹出口(図示せず)が形成されている。また、冷蔵庫本体11には、図2の(a)に示すように、扉18が装着されている。この扉18は左辺部を中心に回動可能にされており、冷蔵室16の前面開口部は扉18の回動に伴い開閉される。
【0016】
冷蔵庫本体11内には、図2の(b)に示すように、R仕切板15の下方に位置してV仕切壁19が設けられている。このV仕切壁19は第1の仕切部材に相当するものであり、冷蔵庫本体11内には、R仕切板15とV仕切壁19との間に位置して野菜室20が形成されている。
【0017】
内箱13には、図3に示すように、野菜室20内の左右両側面に位置して上下方向に対向する一対の扉レール21が一体形成されており、各組の扉レール21間には直板状のスライドレール22が挿入されている。これら各スライドレール22の後端部には、下端部に位置してリヤローラ23が装着されており、各リヤローラ23は下方の扉レール21に接触している。また、内箱13には、野菜室20内の左右両側面に位置してフロントローラ24が装着されており、各フロントローラ24はスライドレール22を下方から支持している。
【0018】
両スライドレール22の前端部には扉25が固定されており、扉25を前後方向へ操作すると、各リヤローラ23が扉レール21に沿って転動する。これと共に、各フロントローラ24が回転し、各スライドレール22がスライドする。これにより、扉25の前方への引出し操作および後方への押込み操作が許容され、野菜室20の前面開口部が扉25によって開閉される。
【0019】
各扉レール21の前端部には薄肉部26が形成されている。これら各薄肉部26は、上下方向に対向する扉レール21間に幅広な空間部27を形成するものであり、両リヤローラ23が空間部27内に移動すると、各スライドレール22が扉25の自重で後端部を中心に下方へ傾斜する。また、上方に位置する各扉レール21には、前端部に位置して板状のストッパ28が一体形成されており、各スライドレール22は、上方のリヤローラ23がストッパ28に係止されることに基づいて両扉レール21間から抜止めされる。
【0020】
V仕切壁19は、図1に示すように、断熱仕切壁29と断熱仕切壁29の前端部に組付けられたV仕切組立30とから構成されたものであり、以下、断熱仕切壁29およびV仕切組立30について詳述する。
【0021】
<断熱仕切壁29について>
内箱13にはV仕切ケース31が一体形成されており、V仕切ケース31内には断熱材14が充填されている。このV仕切ケース31は前端部が閉塞され、後端部が外箱12および内箱13間の隙間に通じるものであり、V仕切ケース31の前端部には薄肉部32が形成されている。尚、V仕切ケース31内の断熱材14は、外箱12および内箱13間に上述の発泡ウレタンを注入する際にV仕切ケース31の後面開口部を通して充填されたものである。
【0022】
<V仕切組立30について>
V仕切カバー33は前面が開口する断面コ字状をなすものであり、V仕切カバー33には、図4の(a)および(b)に示すように、円筒状をなす2個のボス部34が一体形成されている。また、V仕切カバー33の左側板および右側板には円柱状の取付軸35が一体形成されており、各取付軸35の先端部には、図4の(b)に示すように、傾斜面状の面取部36が形成されている。尚、V仕切カバー33はV仕切壁19の前枠に相当するものであり、合成樹脂を射出成形することに基づいて形成されている。
【0023】
内箱13の左側板および右側板には、図5の(a)に示すように、前端部に位置して凹部37が形成されている。これら各凹部37の内面には円形状の取付孔38が形成されており、V仕切カバー33は、各取付軸35が取付孔38内に挿入されることに基づいて内箱13に固定されている。
【0024】
V仕切カバー33の左側板および右側板には、図5の(d)に示すように、一対のスリット39が形成されており、V仕切カバー33の左側板および右側板には一対のスリット39によって可撓片40が形成されている。これら各可撓片40には、長さ方向の中央部に位置して爪部41が一体形成され、図4の(b)に示すように、基端部に位置して上述の取付軸35が形成されており、V仕切カバー33を内箱13内に前方から押込むと、各取付軸35の先端部が内箱13の内面によって押圧される。すると、各可撓片40が内側へ弾性変形し、各取付軸35が内箱13の取付孔38内に挿入される。
【0025】
V仕切カバー33の上端部および下端部には、図5の(b)に示すように、後方へ突出する水平な上板42および下板43が一体形成されており、上板42および下板43は、図1に示すように、薄肉部32の上面および下面に係合されている。また、V仕切カバー33の左端部および右端部には、図5の(a)に示すように、L字状をなす一対の当て板44が一体形成されており、各当て板44は内箱13のコーナー部に前方からあてがわれている。
【0026】
V仕切カバー33内には発泡スチロール製の絶縁物45が収納されている。この絶縁物45には円形状をなす2個の貫通孔46が形成されており、各貫通孔46内にはV仕切カバー33のボス部34が挿入されている。また、絶縁物45の左端部および右端部には切欠状の係合部47が形成されている。これら各係合部47内には、図5の(c)に示すように、可撓片40の爪部41が係合されており、絶縁物45は、両爪部41によって係止されることに基づいてV仕切カバー33内から抜止めされている。
【0027】
絶縁物45は、V仕切カバー33を内箱13に装着する前にV仕切カバー33内に前方から押込まれたものであり、絶縁物45をV仕切カバー33内に押込むと、爪部41が絶縁物45によって押圧される。すると、各可撓片40が外側へ弾性変形し、各爪部41が絶縁物45の係合部47に係合される。尚、図4の(b)の符号48は、爪部41の下方が成形時にアンダカットになることを防止するための開口部である。
【0028】
V仕切カバー33には、図5の(a)に示すように、V仕切カバー33の左側板と後板と右側板とを跨ぐ略コ字状のシール材49が貼付されている。このシール材はソフトテープからなるものであり、V仕切カバー33の両開口部48は、図5の(b)に示すように、下端部がシール材49によって塞がれている。このシール材49の左側辺部および右側辺部はV仕切カバー33と凹部37の内面との間で挟持され、両者の間を水密に塞いでいる。また、シール材49の後辺部は、図1に示すように、V仕切カバー33とV仕切ケース31との間で挟持され、両者の間を水密に塞いでいる。
【0029】
V仕切カバー33には、図4の(a)に示すように、上辺部および下辺部に沿って複数の爪部50が一体形成されており、図4の(c)に示すように、上方の各爪部50とV仕切カバー33との間,下方の各爪部50とV仕切カバー33との間には隙間が形成されている。これら隙間内には、図1に示すように、断面略コ字状をなす仕切板51が嵌合されており、V仕切カバー33の前面開口部は仕切板51によって覆われている。
【0030】
V仕切カバー33の各ボス部34内には、仕切板51を通してねじ52が締込まれており、仕切板51はねじ52によってV仕切カバー33に固定されている。また、外箱12の左右両側部には、図5に示すように、ねじ孔12aが形成されている。これら各ねじ孔12a内には仕切板51を通してねじ52が締込まれており、仕切板51の左右両端部は外箱12に固定されている。尚、仕切板51はV仕切壁19の前板に相当するものであり、鋼板から形成されている。
【0031】
冷蔵庫本体11には、図5の(a)に示すように、防露パイプ53が装着されている。この防露パイプ53は一端部が外箱12の内面に沿って上方へ延び、他端部が外箱12の内面に沿って下方へ延びるものであり、防露パイプ53のU字部分は、図1に示すように、V仕切カバー33内に収納され、絶縁物45と仕切板51との間で挟持されている。
【0032】
防露パイプ53のうちV仕切カバー33内に収納された上辺部および下辺部間にはV仕切カバー33の2個のボス部34が挿入されている。また、防露パイプの上辺部および下辺部間には、図4の(c)に示すように、左方の可撓片40が挿入されており、防露パイプ53の上辺部および下辺部は2個のボス部34および左方の可撓片40によって位置規制されている。
【0033】
V仕切カバー33には、図4の(a)に示すように、左方のボス部34の下方に位置して台形板状のボスベース54が一体形成されており、ボスベース54の外周部には後方へ突出するフランジ部55が一体形成されている。前者のボスベース54には、横長な楕円形状のボス部56が一体形成されており、ボス部56の孔57は、V仕切カバー33の別のボス部34を通る中心線CL上に配置されている。
【0034】
冷蔵庫本体11内には、図6に示すように、V仕切壁19の下方に位置して逆T字状のI&S仕切壁58が配設されている。このI&S仕切壁58は第2の仕切部材に相当するものであり、図7の(a)に示すように、縦板部に相当する垂直な縦仕切組立59と、横板部に相当する水平な横仕切組立60と、逆T字板状の仕切板組立61とを組合わせることから構成されている。
【0035】
I&S仕切壁58には、図1に示すように、縦仕切組立59の上端部に位置して筒部139が設けられており、筒部139内にはV仕切壁19のボス部56が係合されている。このボス部56内には前方からねじ141が締込まれており、I&S仕切壁58は筒部139とボス部56との係合力,ねじ141による締結力によってV仕切壁19に連結されている。また、V仕切壁19の仕切板51は、図6に示すように、ボス部56(ねじ141の締結部分)の上方および右方でV仕切カバー33にねじ52によって固定され、図1に示すように、ボス部56の上方を含んだ左右方向の全域で仕切カバー33の爪部50に嵌合されている。以下、縦仕切組立59,横仕切組立60,仕切板組立61について詳述する。
【0036】
<縦仕切組立59について>
図8の縦仕切カバー62は合成樹脂を射出成形してなるものであり、縦仕切カバー62の前端部には前枠63が一体形成されている。この前枠63は前面が開口する箱状をなすものであり、前枠63の内面には、高さ方向中央部に位置して円筒状のボス部64が一体形成されている。また、前枠63内には発泡スチロール製の絶縁物65が収納されている。この絶縁物65には円形状の貫通孔66が形成されており、前枠63のボス部64は貫通孔66内に挿入されている。
【0037】
前枠63の上端部にはスイッチケース67が一体形成されている。このスイッチケース67は前面および後面が開口する角筒状をなすものであり、スイッチケース67内には前方からドアスイッチ68が収納され、ドアスイッチ68のリード線69は、図9の(a)に示すように、スイッチケース67の後方に引出されている。
【0038】
縦仕切カバー62には、図8に示すように、フランジ部70が一体形成されている。このフランジ部70は、縦仕切カバー62の上下辺部および後辺部を囲うコ字板状をなすものであり、フランジ部70の各辺部には略コ字状の嵌合部71が2個ずつ一体形成されている。
【0039】
I仕切カバー72は合成樹脂を射出成形してなるものであり、I仕切カバー72にはフランジ部73が一体形成されている。このフランジ部73はI仕切カバー72の上下辺部および後辺部を囲うコ字板状をなすものであり、フランジ部73の各辺部には爪部74が2個ずつ一体形成され、各爪部74は、図9の(b)に示すように、縦仕切カバー62の嵌合部71内に嵌合されている。
【0040】
I仕切カバー72のフランジ部73には、図8に示すように、対角線上に位置して2個の切欠部75が形成されており、各切欠部75内には束線76の端部が押込まれ、束線76の中央部は縦仕切カバー62およびI仕切カバー72間に収納されている。この束線76は複数本のリード線を束ねてなるものであり、束線76の両端部にはコネクタ77が電気的に接続されている。
【0041】
縦仕切カバー62およびI仕切カバー72間には絶縁物78が収納されており、絶縁物78は、図7の(g)に示すように、縦仕切カバー62のフランジ部70およびI仕切カバー72のフランジ部73間で挟持されている。この絶縁物78は発泡スチロールから形成されたものであり、縦仕切カバー62およびI仕切カバー72間に収納された束線76は絶縁物78によってずれ止め状態に押えられている。
【0042】
縦仕切カバー62のフランジ部70およびI仕切カバー72のフランジ部73には、図8に示すように、シール材79が貼付されている。このシール材79はソフトテープからなるものであり、図7の(g)に示すように、縦仕切カバー62のフランジ部70と絶縁物78との合せ部分,I仕切カバー72のフランジ部73と絶縁物78との合せ部分を下辺部を除いて水密に覆っている。
【0043】
<横仕切組立60について>
図10の(a)のS底板80は合成樹脂を射出成形してなるものであり、S底板80の略中央部には円筒状のボス部81が一体形成されている。また、S底板80には、図11に示すように、前面が開口する箱状の前枠82が一体形成されている。この前枠82は左右両端部がS底板80から突出する長尺なものであり、前枠82の内部には円筒状をなす3個のボス部83が一体形成され、このうち左から2番目に位置するボス部83はS底板80の左端部に対向している。
【0044】
S底板80には、図10の(a)に示すように、S底板フランジ部84が一体形成されている。このS底板フランジ部84はS底板80の左右側辺部および後辺部を囲うコ字板状をなすものであり、S底板フランジ部84の後辺部および一方の側辺部には略コ字状をなす複数の嵌合部85が一体形成され、S底板フランジ部84の他方の側辺部および前枠82には孔状をなす複数の嵌合部86が形成されている。
【0045】
F天井板87は合成樹脂を射出成形してなるものであり、F天井板87の略中央部には円形状の貫通孔88が形成されている。また、F天井板87にはF天井板フランジ部89が一体形成されている。このF天井板フランジ部89はF天井板87の左右側辺部および前後辺部を囲うものであり、F天井板フランジ部89の各辺部には複数の爪部90が一体形成されている。
【0046】
S底板フランジ部84の一方の側辺部に位置する各嵌合部85は、図11の(a)に示すように、F天井板フランジ部89の一方の側辺部に位置する爪部90に嵌合され、S底板フランジ部84の後辺部に位置する各嵌合部85はF天井板フランジ部89の後辺部に位置する爪部90に嵌合されている。また、S底板フランジ部84の他方の側辺部に位置する孔状の各嵌合部86はF天井板フランジ部89の他方の側辺部に位置する爪部90に嵌合され、前枠82に位置する孔状の各嵌合部86はF天井板フランジ部89の前辺部に位置する爪部90に嵌合されている。
【0047】
S底板80の中央部に位置するボス部81内には、図10の(a)に示すように、F天井板87の貫通孔88を通してねじ91が締込まれている。また、S底板80およびF天井板87間には発泡スチロール製の絶縁物92が収納されており、絶縁物92は、図7の(f)に示すように、S底板フランジ部84およびF天井板フランジ部89間で挟持されている。
【0048】
絶縁物92の前端部およびF天井板フランジ部89の前辺部には、図10の(a)に示すように、ソフトテープ製のシール材93が貼付されており、シール材93は、図10の(b)に示すように、絶縁物92とF天井板フランジ部89との合せ部分を水密に覆い、図7の(c)に示すように、S底板80の前枠82に圧接している。
【0049】
S底板フランジ部84およびF天井板フランジ部89には、図11の(a)に示すように、ソフトテープ製のシール材94が貼付されており、シール材94は、図11の(b)および(c)に示すように、S底板フランジ部84と絶縁物92との合せ部分,F天井板フランジ部89と絶縁物92との合せ部分を水密に覆っている。
【0050】
S底板80の前枠82内には、図11の(a)に示すように、断面L字状をなす鋼板製のF補強板95が収納されており、F補強板95の左右両端部には径小な貫通孔96が形成され、両貫通孔96間には径大な3個の貫通孔97が形成されている。
【0051】
前枠82内には、F補強板95の前方から発泡スチロール製の絶縁物98が収納されている。この絶縁物98の左右両端部には半円形状の切欠部99が形成され、両切欠部99間には3個の貫通孔100が形成されており、前枠82の各ボス部83は、F補強板95の径大な貫通孔97内を通して絶縁物98の貫通孔100内に挿入されている。
【0052】
S底板80には、図10の(a)に示すように、F天井板87側の内面に位置して線状のS底面ヒータ101が装着されている。また、S底板フランジ部84の後辺部には、隅部に位置して貫通孔102が形成されており、S底板80およびF天井板87間には貫通孔102内を通して束線103が挿入されている。この束線103は複数本のリード線(このうち2本はS底面ヒータ101の電源線である)を束ねたものであり、束線103には、S底板80およびF天井板87間の外部に位置してコネクタ104が電気的に接続されている。
【0053】
S底板80の前枠82には、左右方向中央部に位置して束線挿入部105が一体形成されている。この束線挿入部105は前後両面が開口する角筒状をなすものであり、束線103の前端部は、S底板80およびF天井板87間から束線挿入部105内を通して前枠82内に引出され、束線103の前方の引出端部にはコネクタ(図示せず)が電気的に接続されている。
【0054】
<縦仕切組立59および横仕切組立60間の連結について>
縦仕切カバー62のフランジ部70およびI仕切カバー72のフランジ部73には、図9の(b)に示すように、下辺部に位置して略L字状をなす複数の爪部106が1列に一体形成されている。
【0055】
S底板80の左端部には、図11の(a)に示すように、複数の係合孔107が左右2列に形成されている。このうち左列の各係合孔107内には、図7の(b)に示すように、I仕切カバー72の爪部106が係合され、右列の各係合孔107内には縦仕切カバー62の爪部106が係合されており、縦仕切組立59および横仕切組立60間は、爪部106と係合孔107との係合力によって連結され、縦仕切組立59のシール材79は縦仕切組立59と横仕切組立57のS底板80との間で挟持されている。
【0056】
S底板80の左端部には、図11の(a)に示すように、係合孔107の左右両側に位置して突部108が一体形成されている。このうち右方の突部108は、図7の(b)に示すように、縦仕切カバー62の下端部に面接触し、左方の突部108はI仕切カバー72の下端部に面接触しており、両突部108は、縦仕切組立59を横仕切組立60に対して垂直状態に保持している。
【0057】
<仕切板組立61について>
図12の(a)の仕切板109は合成樹脂を射出成形してなるものであり、仕切板109の外周部にはリブ110が一体形成されている。このリブ110は仕切板109のうち左端部,右端部,上端部を除いた部分に位置するものであり、図12の(b)に示すように、断面形状が二股状をなしている。
【0058】
仕切板109の横辺部には、図12の(a)に示すように、左右両端部に位置して円筒状のボス部111が一体形成され、両ボス部111間に位置して3個の貫通孔112が形成されている。また、仕切板109の縦辺部には、上端部に位置して円筒状のボス部111が一体形成され、ボス部111の下方に位置して貫通孔112が形成されている。
【0059】
仕切板109の縦辺部には短尺なシール板(クッション板)113が収納され、横辺部には長尺なシール板(クッション板)114が収納されている。これらシール板113および114は合成樹脂から形成されたものであり、短尺なシール板113には円形状の1個の貫通孔115が形成され、長尺なシール板114には3個の貫通孔115が形成されている。
【0060】
仕切板109の縦辺部には、短尺なシール板113の前方から短尺なヒータ板116が収納され、仕切板109の横辺部には、長尺なシール板114の前方から長尺なヒータ板117が収納されており、短尺なヒータ板116には円形状の1個の貫通孔118が形成され、長尺なヒータ板117には3個の貫通孔118が形成されている。これらヒータ板116および117は鋼板から形成されたものであり、ヒータ板116および117の前面には線状のヒータ119が装着され、ヒータ119にはコネクタ120が電気的に接続されている。
【0061】
仕切板109の横辺部には開口部121が形成され、長尺なシール板114には切欠部122が形成されている。この切欠部122は上面が開口するものであり、コネクタ120はシール板114の切欠部122内から仕切板109の開口部121を通して後方に引出されている。
【0062】
仕切板109の縦辺部のリブ110には、短尺な鋼板製の補強板123が嵌合され、仕切板109の横辺部のリブ110には、長尺な鋼板製の補強板124が嵌合されている。これら補強板123および124は、図12の(b)に長尺な補強板124を代表して示すように、断面略コ字状をなすものであり、ヒータ板116および117を前方から覆っている。
【0063】
短尺な補強板123には、図12の(a)に示すように、左右側辺部に位置して略コ字状をなす複数の嵌合部125が形成され、長尺な補強板124には、上下辺部に位置して複数の嵌合部125が形成されている。
【0064】
仕切板109のリブ110内には複数の爪部(図示せず)が一体形成されており、短尺な補強板123の各嵌合部125はリブ110の爪部に嵌合され、補強板123,ヒータ板116,シール板113を仕切板109の縦辺部に仮止めしている。また、長尺な補強板124の各嵌合部125はリブ110の爪部に嵌合され、補強板124,ヒータ板117,シール板114を仕切板109の横辺部に仮止めしている。
【0065】
<仕切板組立61の装着について>
長尺な補強板124には、左右両端部に位置して径大な貫通孔126が形成され、両貫通孔126間に位置して径小な3個の貫通孔127が形成されている。また、短尺な補強板123には上端部に位置して径大な貫通孔126が形成され、貫通孔126の下方に位置して径小な貫通孔127が形成されている。
【0066】
縦仕切組立59(図8参照)の前枠63のボス部64内には、前方から短尺な補強板123の貫通孔127,ヒータ板116の貫通孔118,シール板113の貫通孔115,仕切板109の縦辺部の貫通孔112,絶縁物65(図8参照)の貫通孔66を通してねじ128(図6参照)が締込まれている。
【0067】
横仕切組立60(図11のa参照)の前枠82の各ボス部83内には、前方から長尺な補強板124の貫通孔127,ヒータ板117の貫通孔118,シール板114の貫通孔115,仕切板109の横辺部の貫通孔112,絶縁物98(図11のa参照)の貫通孔100,F補強板95(図11のa参照)の貫通孔97を通してねじ128(図6参照)が締込まれており、仕切板組立61はねじ128の締結力によって縦仕切組立59および横仕切組立60の双方に固定されている。
【0068】
この状態では、仕切板組立61(図12参照)の仕切板109の各ボス部111が横仕切組立60の絶縁物98の切欠部99(図11のa参照)内に挿入され、図7の(e)に示すように、F補強板95の貫通孔96の周縁部に接触している。また、前枠82には、F補強板95の各貫通孔96に対向して貫通孔129が形成されており、各ボス部111の内部は貫通孔129に対向している。
【0069】
<I&S仕切壁58の装着について>
内箱13の左側板および右側板には、図7の(a)に示すように、前端部に位置して凹部130が形成されており、横仕切組立60の前枠82は、左端部および右端部が凹部130内に前方から嵌合されている。これら各凹部130の後面には貫通孔131が形成されており、外箱12および内箱13間の断熱材14内には、図7の(d)に示すように、各貫通孔131の後方に位置してレール補強板132が埋設されている。
【0070】
各レール補強板132には、仕切板組立61の補強板124(図12のa参照)の貫通孔126から仕切板109のボス部111,F補強板95の貫通孔96,横仕切組立60の前枠82の貫通孔129を通してねじ133が締込まれており、I&S仕切壁58はねじ133によって内箱13に固定されている。また、前枠82には、図11の(a)に示すように、左側板および右側板に位置してソフトテープ製のシール材134が貼付されており、各シール材134は、図7の(e)に示すように、前枠82と凹部130の内面との間で挟持されている。
【0071】
内箱13の右側板には、図7の(f)に示すように、凹部134が形成されている。この凹部134は、上述した凹部130の後方に形成されたものであり、後方の凹部134内には横仕切組立60の右辺部が嵌合され、横仕切組立60の右辺部のシール材93および後辺部のシール材93は内箱13と横仕切組立60との間で挟持されている。
【0072】
縦仕切組立59の縦仕切カバー62およびI仕切カバー72には、図8に示すように、前後方向へ延びる板状のリブ135および136が一体形成されている。これらリブ135および136は、図7の(g)に示すように、傾斜板状をなすものであり、リブ135および136間には台形空間状の嵌合部137が形成され、シール材79の上辺部は嵌合部137内に位置している。
【0073】
V仕切ケース31には前後方向へ延びる断面台形状のビード138が一体形成されている。このビード138は縦仕切組立59の嵌合部137内に嵌合されており、シール材79の上辺部はビード138と縦仕切組立59との間で挟持されている。
【0074】
縦仕切組立59の前枠63には、図9の(a)に示すように、後板に位置して筒部139が一体形成されている。この筒部139は、前枠63の後板から前方へ突出するものであり、図9の(c)に示すように、後面が開口し且つ前面が閉塞された横長な楕円形状をなしている。この筒部139内には、図1に示すように、後方からV仕切カバー33のボス部56が嵌合されており、ボス部56の外周面は筒部139の内周面に略接触している。
【0075】
筒部139の前板部には円形状の貫通孔140が形成されている。この貫通孔140内には前方からねじ141が挿入されており、ねじ141はV仕切カバー33のボス部56内に締込まれている。また、縦仕切組立59の前枠63には、図9の(a)に示すように、上面に位置してソフトテープ製のシール材142が貼付されており、シール材142は、図1に示すように、縦仕切組立59とV仕切カバー33との間で挟持されている。
【0076】
冷蔵庫本体11内には、図6に示すように、野菜室20の下方に位置して製氷室143およびセレクト室144が左右方向に並べて形成され、製氷室143およびセレクト室144の下方に位置して冷凍室145が形成されている。このうちセレクト室144はV仕切壁19と縦仕切組立59と横仕切組立60とによって囲まれた部分を称するものであり、上方の野菜室20,側方の製氷室144,下方の冷凍室145に対して熱的に隔絶されている。
【0077】
製氷室143はV仕切壁19と縦仕切組立59とで囲まれた部分を称するものであり、製氷室143および冷凍室145間は、I&S仕切壁58の前枠82の後部に形成された切欠部82a(図10参照)を介して連通している。尚、製氷室143,セレクト室144,冷凍室145は第1の貯蔵室,第2の貯蔵室,第3の貯蔵室に相当するものである。
【0078】
縦仕切組立59の縦仕切カバー62には、図8に示すように、上下方向に対向する一対の扉レール21が一体形成されている。これら扉レール21は、図3の扉レール21と同様、薄肉部26およびストッパ28を有するものであり、両扉レール21間には図3のスライドレール22が挿入され、このスライドレール22の後端部には、図3のスライドレール22と同様、下端部に位置してリヤローラ23が装着されている。尚、縦仕切カバー62の両扉レール21はセレクト室144内に位置するものである。
【0079】
内箱13の右側板には、図6に示すように、セレクト室144内に位置して上下方向に対向する一対の扉レール21が一体形成されている。これら扉レール21は図3の扉レール21と同様の薄肉部26およびストッパ28を有するものであり、両扉レール21間には図3のスライドレール22が挿入され、このスライドレール22の後端部には、図3のスライドレール22と同様、下端部に位置してリヤローラ23が装着されている。
【0080】
横仕切組立60の前枠82には、図11の(a)に示すように、S底板80の左右端部に位置して一対のローラ支持台146が一体形成されている。これら各組のローラ支持台146にはフロントローラ147の軸148が支持されており、各フロントローラ147上には、図6に示すように、セレクト室144内のスライドレール22が載置されている。
【0081】
セレクト室144内の両スライドレール22の前端部には、図2の(a)に示すように、第2の扉149が固定されており、扉149を前後方向へ操作すると、両スライドレール22が扉レール21に沿ってスライドすることに基づいて扉149の引出し操作および押込み操作が許容され、セレクト室144の前面開口部が扉149によって開閉される。
【0082】
縦仕切組立59のI仕切カバー72には、図9の(a)に示すように、上下方向に対向する一対の扉レール21が一体形成されている。これら扉レール21は、図3の扉レール21と同様、薄肉部26およびストッパ28を有するものであり、両扉レール21間には図3のスライドレール22が挿入され、このスライドレール22の後端部には、図3のスライドレール22と同様、下端部に位置してリヤローラ23が装着されている。
【0083】
内箱13の左側板には、図6に示すように、製氷室143内に位置して上下方向に対向する一対の扉レール21が一体形成されている。これら扉レール21は図3の扉レール21と同様、薄肉部26およびストッパ28を有するものであり、両扉レール21間には図3のスライドレール22が挿入され、このスライドレール22の後端部には、図3のスライドレール22と同様、下端部に位置してリヤローラ23が装着されている。
【0084】
横仕切組立60の前枠82には、図11の(a)に示すように、左側部に位置して一対のローラ支持台146が2組一体形成されている。これら各組のローラ支持台146上にはフロントローラ147の軸148が支持されており、各フロントローラ147上には、図6に示すように、製氷室143内のスライドレール22が載置されている。
【0085】
製氷室143内の両スライドレール22には、図2の(b)に示すように、前端部に位置して第1の扉150が固定されており、扉150を前後方向へ操作すると、両スライドレール22が扉レール21に沿ってスライドすることに基づいて扉150の引出し操作および押込み操作が許容され、製氷室143の前面開口部が扉150によって開閉される。尚、冷凍室145には、野菜室20と同一構成によって扉151が装着されており、冷凍室145の前面開口部は扉151の引出し操作および押込み操作に基づいて開閉される。
【0086】
冷蔵庫本体11の底部には、後方に位置して機械室152が形成されており、機械室152内には冷凍サイクルのコンプレッサ153が配設されている。また、冷蔵庫本体11内には、製氷室143,セレクト室144,冷凍室145の3室の後方に位置してF冷気生成室154が形成されている。このF冷気生成室154内には冷凍サイクルのFエバポレータ155が配設されており、コンプレッサ153が作動すると、コンプレッサ153からFエバポレータ155に冷媒が与えられる。
【0087】
F冷気生成室154内にはFファンモータ156が配設されている。このFファンモータ156の回転軸にはFファン157が固定されており、Fファンモータ156が作動すると、Fファン157が回転してFエバポレータ155に風が吹付けられ、冷気が生成される。そして、冷気の一部がF冷気生成室154内から冷凍室145内を通して製氷室143内に送られ、冷気の残りがセレクト室144内に送られる。
【0088】
F冷気生成室154内からセレクト室144内へ至る冷気通路にはダンパ装置(図示せず)が配設されている。また、扉18の前面には、図2の(a)に示すように、操作パネル158が装着されている。この操作パネル158にはセレクトキー159が装着されており、セレクトキー159を操作すると、ダンパ装置が作動し、セレクトキー159の操作内容に応じて冷気通路の開口量が調節される。すると、F冷気生成室154内からセレクト室144内への冷気供給量が調節され、セレクト室144がセレクトキー159の操作内容に応じてチルド室,冷蔵室,冷凍室等として機能する。
【0089】
冷蔵庫本体11内には、図2の(b)に示すように、野菜室20の後方に位置してR冷気生成室160が形成されている。このR冷気生成室160内にはRエバポレータ161が配設されており、コンプレッサ153が作動すると、コンプレッサ153からRエバポレータ161に冷媒が与えられる。
【0090】
F冷気生成室160内にはRファンモータ162が配設されている。このRファンモータ162の回転軸にはRファン163が連結されており、Rファンモータ162が作動すると、Rファン163が回転してRエバポレータ161に風が吹付けられ、冷気が生成される。そして、冷気の一部がR冷気生成室160内から野菜室20内に送られ、冷気の残りが冷気ダクト17内を上昇し、冷気ダクト17の冷気吹出口から冷蔵室16内に送られる。
【0091】
上記実施例によれば、I&S仕切壁58の縦仕切組立59の前端部をV仕切壁19に係合した。このため、I&S仕切壁58の横仕切組立60に扉149および150の荷重が作用しても、縦仕切組立59とV仕切壁19との間に隙間が生じ難くなるので、製氷室143およびセレクト室144間が連通することが防止される。
【0092】
特に、製氷室143およびセレクト室144をスライド式の扉150および扉149によって開閉する場合には、扉150の前方への引出し時および扉149の前方への引出し時にスライドレール22からフロントローラ147を通してI&S仕切壁58に大きな荷重が作用する。しかしながら、I&S仕切壁58の前端部をV仕切壁19に係合したので、両者の間に隙間が生じて製氷室143およびセレクト室144間が連通することが防止される。
【0093】
また、I&S仕切壁58の横仕切組立60に切欠部82aを設け、製氷室143および冷凍室145間を切欠部82aを介して連通させた。このため、横仕切組立60の外周部を冷蔵庫本体11に組付けるにあたって、冷蔵庫本体11による横仕切組立60の支持量が少なくなり、I&S仕切壁58が扉149および150の荷重で変位し易くなる。しかしながら、I&S仕切壁58の前端部をV仕切壁19に係合したので、両者の間に隙間が生じて製氷室143およびセレクト室144間が連通することが防止される。
【0094】
また、V仕切壁19の前端部にボス部56を設け、ボス部56をI&S仕切壁58の縦仕切組立59に係合させた上でボス部56内にねじ141を螺合した。このため、縦仕切組立59とV仕切壁19との係合部分がねじ141によって締結され、縦仕切組立59とV仕切壁19との連結強度が高まるので、両者の間に隙間が一層生じ難くなる。
【0095】
また、V仕切壁19の仕切板51をボス部56の上方でV仕切カバー33にねじ止めした。このため、V仕切カバー33のうち扉149および150の荷重を受け易い部分が仕切板51に固定されるので、V仕切カバー33が仕切板51に対して変位し、両者の間に隙間が生じることが防止される。
【0096】
また、V仕切カバー33内に防露パイプ53を収納し、仕切板51をV仕切カバー33にねじ止めしたので、防露パイプ53がねじ52の締結力で仕切板51に密着する。このため、防露パイプ53から仕切板51を通してV仕切カバー33に熱が効率的に伝達されるので、仕切板51およびV仕切カバー33に結露が生じ難くなる。尚、防露パイプ53は冷凍サイクルの一部を構成するものであり、防露パイプ53内にはコンプレッサ153から吐出された冷媒が循環する。
【0097】
また、仕切板51をV仕切カバー33のリブ50に嵌合したので、仕切板51をV仕切カバー33に仮止めした状態でねじ止めできる。このため、仕切板51を手で支えながらねじ止めする必要がなくなるので、仕切板51のV仕切カバー33に対する組付作業性が向上する。
【0098】
また、仕切板51をV仕切壁19および縦仕切組立59間の係合部分の上方でリブ50に嵌合した。このため、V仕切カバー33のうち扉149および150の荷重を受け易い部分が仕切板51に連結されるので、V仕切カバー33が仕切板51に対して変位し、両者の間に隙間が生じることが防止される。
【0099】
また、V仕切カバー33に爪部41を設けた。このため、絶縁物45をV仕切カバー33内に押込むだけで、爪部41が絶縁物45に係合し、絶縁物45がV仕切カバー33内に抜止め状態で収納されるので、絶縁物45の組付作業性が向上する。
【0100】
また、可撓片40の前端部を爪部41から前方に突出させた(図5のd参照)。このため、可撓片40の前端部を押圧すると、可撓片40が弾性変形し、爪部41と絶縁物45との間の係合が解除されるので、V仕切カバー33内に絶縁物45を向きを誤って挿入した場合でもV仕切カバー33内から容易に取外し、再収納できる。これと共に、絶縁物45をV仕切カバー33内に押込む際に絶縁物45が爪部41に引掛かり難くなるので、絶縁物45の欠損等が防止される。
【0101】
また、防露パイプ53の上辺部および下辺部間に可撓片40を挿入した。このため、防露パイプ53の上辺部および下辺部が位置規制されるので、例えば仕切板51を通して外箱12にねじ52を締込む際にねじ52が防露パイプ53に当り、防露パイプ53が傷付くことが防止される。
【0102】
また、可撓片40の基端部に取付軸35を設けた。このため、V仕切カバー33を内箱13内に押込むだけで可撓片40が弾性変形し、取付軸35が内箱13の取付孔38内に挿入されるので、V仕切カバー33の内箱13に対する組付作業性が向上する。
【0103】
次に本発明の第2実施例を図13に基づいて説明する。V仕切カバー33のフランジ部55には、後端部に位置してカバー164が固定されており、V仕切カバー33には、ボスベース54とフランジ部55とボス部56とカバー164とによって断熱材ケース165が形成されている。この断熱材ケース165は断熱材充填部に相当するものであり、カバー164の外周面にはソフトテープ製のシール材166が貼付されている。
【0104】
V仕切ケース31の薄肉部32には開口部167が形成されている。この開口部167は、V仕切ケース31の内部と断熱材ケース165の内部とを繋ぐものであり、断熱材ケース165の内部には断熱材14が充填されている。尚、断熱材ケース165内の断熱材14は、V仕切ケース31にV仕切カバー33を組付けた後に外箱12および内箱13間に発泡ウレタンを注入することに基づいて充填されたものである。
【0105】
上記実施例によれば、断熱材ケース165内に断熱材14を充填した。このため、断熱材ケース165の剛性が高まり、断熱材ケース165が扉149および150の荷重で変位し難くなるので、縦仕切組立59の前端部とV仕切カバー33との間に隙間が一層生じ難くなる。
【0106】
尚、上記第1および第2実施例においては、縦仕切組立59の筒部139からV仕切カバー33のボス部56内にねじ141を締込んだが、これに限定されるものではなく、例えばねじ141を廃止し、縦仕切組立59の筒部139内にV仕切カバー33のボス部56を嵌合するだけでも良い。
【0107】
また、上記第1および第2実施例においては、V仕切カバー33のボス部56を縦仕切組立59の筒部139内に嵌合することに基づいてV仕切カバー33と縦仕切組立59との間を係合したが、これに限定されるものではなく、V仕切カバー33あるいは縦仕切組立59に爪部を設け、爪部を相手側に引掛ける構成としても良い。
【0108】
また、上記第1および第2実施例においては、V仕切カバー33にボス部56を設け、縦仕切組立59に筒部139を設けたが、これに限定されるものではなく、例えば縦仕切組立59にボス部56を設け、V仕切カバー33に筒部139を設け、縦仕切組立59のボス部56をV仕切カバー33の筒部139内に嵌合しても良い。
【0109】
また、上記第1および第2実施例においては、製氷室143およびセレクト室144の前面開口部を引出式の扉149および150によって開閉したが、これに限定されるものではなく、例えば冷蔵室16の扉18のような回動式のものによって開閉しても良い。
【0110】
また、上記第1および第2実施例においては、野菜室20の下方に製氷室143およびセレクト室144が左右方向に並べて形成された構成の冷蔵庫に本発明を適用したが、これに限定されるものではなく、例えば、冷蔵室の下方に製氷室および野菜室が左右方向に並べて形成された構成の冷蔵庫に適用しても良い。
【0111】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の冷蔵庫は次の効果を奏する。
請求項1記載の手段によれば、第2の仕切部材の縦板部を第1の仕切部材に前端部で係合させた。このため、縦板部と第1の仕切部材との間に隙間が生じ難くなるので、左右方向に並ぶ第1の貯蔵室および第2の貯蔵室間が連通することが防止される。また、縦板部を第1の仕切部材の断熱材充填部に係合した。このため、第1の仕切部材の係合部分の剛性が高まり、係合部分が扉等の荷重で変位し難くなるので、縦板部と第1の仕切部材との間に隙間が一層生じ難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図(V仕切壁と縦仕切組立との係合状態を示す縦断面図)
【図2】(a)は冷蔵庫の全体構成を示す正面図、(b)はX−X線に沿う断面図
【図3】野菜室の扉の装着状態を示す縦断面図
【図4】(a)はV仕切カバーを示す前面図、(b)はX1 −X1 線に沿う断面図、(c)はX2 −X2 線に沿う断面図
【図5】(a)はV仕切組立を示す分解斜視図、(b)はV仕切組立の端部を組立状態で示す矢印X1 視図、(c)はV仕切組立の端部を組立状態で示す矢印X2 視図、(d)はX3 部を拡大して示す図
【図6】V仕切壁およびI&S仕切壁が冷蔵庫本体に装着された状態を示す前面図
【図7】(a)はI&S仕切壁を示す斜視図、(b)はX1 線に沿う断面図、(c)はX2 −X2 線に沿う断面図、(d)はX3 −X3 線に沿う断面図、(e)はX4 部を拡大して示す図、(f)はX5 −X5 線に沿う断面図、(g)はX6 −X6 線に沿う断面図
【図8】縦仕切組立を示す分解斜視図
【図9】(a)は縦仕切組立を後方から示す斜視図、(b)は縦仕切組立を下方から示す斜視図、(c)はX−X線に沿う断面図
【図10】(a)横仕切組立を示す分解斜視図、(b)はF天井板および絶縁物の合せ部分を示す矢印X視図
【図11】(a)は横仕切組立を示す別の分解斜視図、(b)は矢印X1 視図、(c)は矢印X2 視図
【図12】(a)は仕切板組立を示す分解斜視図、(b)は仕切板組立を組立状態で示すX−X線に沿う断面図
【図13】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図14】従来例を示す図
【符号の説明】
11は冷蔵庫本体、19はV仕切壁(第1の仕切部材)、22はスライドレール、33はV仕切カバー(前枠)、51は仕切板(前板)、53は防露パイプ、56はボス部、58はI&S仕切壁(第2の仕切部材)、59は縦仕切組立(縦板部)、60は横仕切組立(横板部)、82aは切欠部、141はねじ、143は製氷室(第1の貯蔵室)、144はセレクト室(第2の貯蔵室)、145は冷凍室(第3の貯蔵室)、147はフロントローラ(ローラ)、149は第2の扉、150は第1の扉、165は断熱材ケース(断熱材充填部)を示す。

Claims (1)

  1. 前面が開口する冷蔵庫本体と、
    前記冷蔵庫本体内に設けられた第1の仕切部材と、
    前記冷蔵庫本体内に設けられ、前記第1の仕切部材の下方に第1の貯蔵室および第2の貯蔵室を左右方向に並べて形成する第2の仕切部材とを備え、 前記第2の仕切部材は縦板部および横板部を有し、
    前記縦板部の前端部は前記第1の仕切部材に係合されているとともに、
    第1の仕切部材の前端部には、断熱材が充填された断熱材充填部が設けられ、
    縦板部は、前記断熱材充填部に係合していることを特徴とする冷蔵庫。
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