JP3750963B2 - 昇華性シートの充填方法およびその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、グリンシート積層体を製造するに際して、グリンシートに形成される所定容積のキャビティを所定の目的の形状に保持するため、昇華性物質からなるシートをそのようなキャビティ内に効率よく充填する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、未焼成のグリンシートを、内部に所定のキャビティが形成されるように重ね合わせる一方、未焼成の電極を適宜配設し、積層、一体化せしめ、それを焼成することにより前記キャビティに所定の電極が露呈せしめられた積層構造体からなる電気化学的セルが製造され、これらは、例えば酸素センサ、NOX センサなどのセンサセルとしてに用いられる。
【0003】
その1例を図5を参照して説明すると、1枚の固体電解質からなるグリンシート10a、切り抜き窓状のキャビティ11が設けられたスペーサとしてのグリンシート10b、および平板状の第2の電解質グリンシート10cを加圧して積層すると、各グリンシート10a、b、cで包囲された所定形状の空間が形成される。そして、予めグリンシート10aのキャビティ11に対応する面に内側電極を設けておけば前記セルを構成できる。
【0004】
このような積層構造体は、所定の焼成温度で焼結して十分な強度が得られるのであるが、前記の加工の際に所定形状の空間が変形、特にシート10a、10cが内方に凸状に膨らむという変形が生じやすいものである。そして、このように空間の容積が変化すると電気化学的定数が変化することになりセンサ性能が一定しないという品質問題が生じるので、このような空間の容積が変化するのを防止する手段として、その空間と同形状の昇華性物質からなるシートを予め充填しておき、焼成操作において昇華、消失させるという方法が開発されている。
【0005】
この昇華性シートに用いられる昇華性物質としては、テオブロミン、インジゴ、ヘキサブロムベンゼンあるいはナフタセンを主成分して調製される。このような昇華性物質を主成分とする昇華性シートを前記キャビティ11に嵌め込む作業を行うに際して、この昇華性シートが、厚さが0.20〜0.50mm程度と薄いうえ、可撓性に乏しく脆いため破損し易いこと、グリンシートの方に傷を付けやすいこと、その結果不良品が発生するなどの品質上の問題を解消できる方法を、本出願人はすでに特願平9−56184号として提案した。
【0006】
この提案による充填方法を図6に基づいて説明する。
図6において、複数の所定形状のキャビティ11が形成されているグリンシート10がセット台12上に載置され、その上方にはパンチ雄型13を備えたパンチ装置14が昇降自在に配置されている。このパンチ雄型13の打ち抜き面の形状は、目的とする前記キャビティ11の平面形状に倣って形成され、かつその配置間隔を同じくして配設されている。さらに、グリンシート10の上面には、前記キャビティ11の平面形状に倣って形成されたキャビティを備えた金属製パンチ雌型15がセットされている。
【0007】
次いで、このパンチ雄型13とパンチ雌型15との間に昇華性シート2を挟み込むように配置して、パンチ雄型13を下降させて、押し圧すれば、前記キャビティ11の平面形状に対応する所定形状の昇華製シート片21を所定の個数だけ、そのキャビティ11の配列に対応させて配列させた状態で打ち抜くことが出来る。そして、その打ち抜き動作に継続して、前記パンチ雄型13をさらに下方に押圧して前記の複数の昇華性シート片21を複数の前記キャビティ11内に同時に充填することができる。なお、この場合、昇華性シート2の上側にストリッパ16を配置しておき、このストリッパー16を押さえ板とし、前記パンチ雌型15との間で昇華性シート2を上下から挟持して、昇華性シートの位置ずれなどを防止して打ち抜き操作を確実にすることができるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の打ち抜き、充填方法をさらに改良し、自動化、量産化に適した充填方法と装置を開発するためになされたものであり、グリーンシートに対するポンチ雌型とストリッパなどの配置が正確であって、昇華性シート片を打ち抜く操作とそれをグリーンシートのキャビティ内に充填する操作とを連続して行うことを可能とする昇華性シートの充填方法およびその装置を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決する昇華性シートの充填方法は、グリンシートを載置するためのワーク台の上方に、パンチ雌型とストリッパとパンチ雄型とを下方から上方にこの順序に配列させ取り付けたパンチセット台を配置し、前記ワーク台の所定位置に、キャビティを設けたグリンシートを載置するとともに、パンチ雌型とストリッパとの間に昇華性シートを装入した後、前記パンチセット台側とワーク台とを接近させるように、いずれか一方を移動させ、先ず前記パンチ雌型と前記ワーク台とを突き当てながら、さらに移動を継続して、前記パンチ雌型とストリッパとの間で前記昇華性シートを押し圧して挟持し、続いてパンチ雄型により昇華性シートを所定形状に打ち抜く操作と、前記グリンシートの前記キャビティに充填する操作とを継続して行うことを特徴とするものである。
【0010】
また、上記の問題を解決する昇華性シートの充填装置は、グリンシートを載置するためのワーク台と、その上方に配置したパンチセット台とを具備し、そのいずれか一方を他方に向けて移動自在なものとした昇華性シートの充填装置であって、前記パンチセット台の下側には、パンチ雌型とストリッパとパンチ雄型とが下方から上方に向かって順次配列し、そのパンチ雌型とストリッパとは昇華性シートの装入、取り出し可能な間隔に隔てられていて、かつそれぞれが下方に弾発状態に保持されて上方に移動可能に配設されるとともに、前記パンチ雄型が、前記ワーク台とパンチセット台とを押し付けようとしたときに、その間に介在するパンチ雌型とストリッパとその間に挟んだ昇華性シートとを少なくとも貫通できる長さを有するものとして配置されたことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、先ず本発明の昇華性シートの充填装置の実施形態を図1を参照しながら説明する。
本発明の充填装置は、その部分断面図である図1に示すように、ベース台3と、その上方に配置されたパンチセット台4からなり、このベース台3の所定に位置には、前述したような所定のキャビティ11を形成したグリンシート10を載置するためのワーク台31がセットされ、パンチセット台4は、ベース台3に立設した支柱33にスライド可能に取り付けられ、油圧装置など(図示せず)によって、昇降自在なものとして組み立てられている。なお、支柱33は、図示したものに限らず、強度などの必要に応じて適宜な本数に設定すればよい。
【0012】
この場合、ワーク台31にはグリンシート10を嵌め込むための凹部32が形成され、このためこのグリンシート10は、ベース台3上において、予め定めた位置に正確に配置することができる。なお、このような目的のためには、ワーク台31に凹部32を設ける方法以外に、位置決め用のピンなどをグリンシートのピン孔に対応させてワーク台31またはベース台3の上面に配置して、グリンシート10の配置位置を規制するようにしてもよいのは言うまでもない。
【0013】
そして、前記パンチセット台4の下側には、パンチ雌型5とストリッパ6と雄型固定板7に垂下固定されたパンチ雄型71とが下方から上方に向かって順次配列している。
このパンチ雄型71の打ち抜き面である下面の形状は、グリンシート10上の目的とする前記キャビティ11の平面形状に倣って形成され、かつそのパンチ雄型71の配置個数およびその配置位置は、前記キャビティ11の配置個数とその配置位置に上下に対応するよう同じくして配設されているものである。また、このパンチ雌型5には、前記パンチ雄型71が貫通可能であって、その外形に倣った断面形状のパンチ孔51が透設され、かつ前記パンチ雄型71の場合に同様な配置個数とその配置位置が設定されている。
【0014】
さらに、ストリッパ6は、追って装入される昇華性シート2を前記パンチ雌型5との間で上下から押し圧挟持して、前記パンチ雄型71の打ち抜き操作の際の位置ずれや変形を防止するための板材であり、前記パンチ雌型5のパンチ孔51と同個数、同配置の貫通孔61が透設されている。そして、その貫通孔61の横断面形状は、パンチ孔51の場合より余裕を持たせてよく、また図1に示すように、パンチ孔51の一部を断面段付形状、またはテーパ状(図示せず)に切り欠いておき、透設加工を行う部分の肉を薄くした形状にするのが孔開け加工を容易にできる点から好ましい。
【0015】
そして、本発明の最も特徴とするところは、そのパンチ雌型5とストリッパ6とは昇華性シート2の装入、取り出し可能な間隔に隔てられているとともに、そのパンチ雌型5とストリッパ6のそれぞれが下方に向けて弾発状態に保持されながら、上方にスライド移動可能に配設され、さらに、前記パンチ雄型71が、前記ワーク台31とパンチセット台4とを押し付けようとしたときに、その間に介在するパンチ雌型5とストリッパ6とその間に挟んだ昇華性シート2との全厚みを少なくとも貫通できる長さを有するものとして配置された点にある。
以下のその具体的な構造事例を説明する。
【0016】
先ず、ストリッパ6は、その上面に突設した支柱62を、上方の雄型固定板7を貫通して、パンチセット台4に設けられた筒状空間41に嵌挿した状態で、スライドして昇降可能に取り付けられている。この充填装置の待機状態を示す図1の場合には、前記支柱62の頭部63は、前記筒状空間41に収容されたスプリング64により、下方に向けて弾発状態に保持されながら、ストリッパ6全体が上方にスライド移動可能に配設されている。
【0017】
このように、ストリッパ6は、上方の雄型固定板7に対して所定の間隔にあるとともに、上方への押圧力によって上方へ押し上げられ、かつその押圧力が無くなったときには、弾発力によって下降して当初の位置に復帰するように設定されているのである。
なお、図1の例では、支柱62がストリッパ6のほぼ中央に配置されているが、この形態に限定されるものではなく、ストリッパ6が水平状態で垂直方向に精度よく円滑に移動できるように、周辺部、対角角部など適宜に配置場所を選択できるものである。
【0018】
次に、パンチ雌型5は、その上面に突設した支柱52a、52bを、上方のストリッパ6と雄型固定板7を貫通して、パンチセット台4に設けられた筒状空間42、43に嵌挿した状態で、スライドして昇降可能に取り付けられている。図1の場合には、前記支柱52aの頭部53aは、前記筒状空間42に収容されたスプリング54aにより、下方に向けて弾発状態に保持されながら、上方にスライド移動可能に配設されている。
【0019】
そして、さらに図1では、このパンチ雌型5の支柱52aと、前記ストリッパ6の支柱62との、それぞれの頭部53a、63までの長さを調整することにより、昇華性シート2の装入、取り出し可能な、好ましい間隔に隔てられているのである。
なお、他方の支柱52bの場合は、その上部53bは、前記筒状空間43に収容された摺動部材、例えばベアリング部材54bに嵌着されて、パンチ雌型5全体が上下方向に精度よく円滑に移動できるよう、昇降自在に保持されている。
【0020】
つづいて、雄型固定板7に固定されたパンチ雄型71は、前記パンチセット台4を下降させてワーク台31に押し付けようとしたときに、その間に介在するパンチ雌型5とストリッパ6とその間に挟んだ昇華性シート2との全厚みを少なくも貫通できる長さを有するものとして配置しておかなければならない。
つまり、パンチセット台4を下降させるに従い、パンチ雌型5が先ずワーク台31に当接して停止し、続いてストリッパ6が昇華性シート2を挟む状態で停止してから、パンチ雄型71が下降して打ち抜きを開始し、その打ち抜いたシート片を、パンチ雌型5の下面に近接して位置することになったグリンシート10のキャビティ11に送り込む必要があるからである。
【0021】
以上の説明から理解できるように、図1のこの充填装置の待機状態では、雄型固定板7と前記ストリッパ6との間には、上記にパンチセット台4の下降動作による昇華性シート2の打ち抜き操作と充填操作を完了させるために、パンチ雄型71がパンチ雌型5とストリッパ6とその間に挟んだ昇華性シート2とを少なくも貫通できるだけの間隔を予め設けておく必要があることになる。
【0022】
次に、以上説明した本発明の充填装置の実施形態を示す図1〜3を参照しながら本発明の充填方法について説明する。
図1に示すように、グリンシート10を載置するためのワーク台31の上方に、パンチ雌型5とストリッパ6とパンチ雄型71とを下方から上方にこの順序に配列させ取り付けたパンチセット台4側を配置して待機状態とする。ここで、パンチ雄型71、ストリッパ6の貫通孔61、およびパンチ雌型5のパンチ孔51については、後記のグリンシート10のキャビティ11を含め、各々の配置を上下方向において精度よく一致させることは言うまでもない。
【0023】
上記待機状態において、ワーク台31の所定位置にグリンシート10を載置するとともに、パンチ雌型5とストリッパ6との間に昇華性シート2を装入して、パンチ雌型5の上面に載置する。このグリンシート10と昇華性シート2を載置するための方法は適宜手段が採用可能であるが、特にグリンシート10については、グリンシート10のキャビティ11の位置を前記パンチ雄型71、ストリッパ6の貫通孔61、およびパンチ雌型5のパンチ孔51などの位置に正確に上下一致させる必要があるため、予め位置を規制して準備してあるワーク台31の凹部32に嵌め込む方法、または位置決めピン(図示せず)を予め配置しておきグリンシート10の載置位置を規制する方法などによって、ワーク台31の所定位置にグリンシート10を載置する必要がある。
【0024】
次に、前記パンチセット台4側をワーク台31に向けて油圧装置などにより下降させる。すると、先ず前記パンチ雌型5が前記ワーク台31に突き当たることになるが、さらにパンチセット台4側の下降動作を続けると、パンチ雌型5はその位置に停止するが、前記ストリッパ6を下降させて、パンチ雌型5との間で、図2(この図では上下方向の縮尺を約1/2にして描いてある)に示すように、前記昇華性シート2を押し圧して挟持するようになる。
【0025】
そして、さらに前記下降動作を続けて、昇華性シート2が動かないように拘束しながら、パンチ雄型71を下降させて昇華性シート2を所定形状の打ち抜き片21に打ち抜く。続いてさらに下降動作を続ければ、図3(この図では上下方向の縮尺を約1/2にして描いてある)に示すように、パンチ雌型5をグリンシート10に向けて接近させ、そのキャビティ11に、昇華性シート2の前記打ち抜き片21を押し込むように充填することができる。
【0026】
かくして、充填操作が終了した後、前記パンチセット台4側をワーク台31から離して油圧装置などにより上昇させる。そして、図1に示す当初の待機状態に復帰させることができる。このようにパンチ台4を上昇させれば、自動的にワーク台31とパンチ雌型5とが当初の間隔を開けるとともに、雄型固定板7とストリッパ6とパンチ雌型5とも当初の間隔を開けた待機状態に自動的に戻るので、充填済みグリンシート10をワーク台31から斜め上方に取り出したり、用済み昇華性シートを容易に取り出すことができるようになる。
【0027】
ここで、前記充填操作に完了を検知してパンチセット台の復帰操作を始動させるには、例えば、図1のように、パンチセット台4側の側方に上ストッパロッド44を配設しておき、充填操作が終了時には、対向するワーク台31側に設けた下ストッパロッド34をに突き当たるように設定しておき、下降動作を拘束したり、このストッパロッド間に圧力センサを介在させ、所要に制御データを得るようにするなど、適宜な制御方法が応用できる。
【0028】
なお、説明の都合上、この実施形態では、グリンシート10を載置するためのワーク台31を固定側とし、パンチセット台4が昇降自在に設定された場合について説明したが、本発明では、この形態に限定されず、ワーク台31側を昇降自在に設定してもよく、このようにいずれか一方を他方に向けて移動自在なものが利用可能なのである。
【0029】
以上説明した通り、本発明の昇華性シートの充填方法およびその装置によれば、パンチ雌型とストリッパとパンチ雄型などをパンチ台側の所定の位置に配置しているので、従来のように、パンチ雌型とストリッパとを個別に、パンチ操作のその都度、所定の位置にセットし、それを繰り返すという煩わしい操作の必要がなく、また、パンチ台側を下降させるだけで、前記パンチ雌型とストリッパとの間で昇華性シートを押し圧挟持して確実に打ち抜き操作を行うことができるという作用が得られるのである。
そして、さらにパンチ台4側の下降操作を継続して、打ち抜いた昇華性シート片を1連の連続動作でグリンシートの所定のキャビティに充填することができる利点が得られる。
【0030】
そして、さらに、この充填操作終了後、パンチ台側を上昇させれば、雄型固定板とストリッパとパンチ雌型相互間の間隔、あるいはパンチ雌型とワーク台との間隔が当初の状態に復帰するので、充填済みグリンシートおよび用済み昇華性シートの取り出し、または新規のグリンシートや昇華性シートの装入、装填が簡単であり、必要に応じて自動機械化も容易となる利点が得られるのである。
【0031】
なお、本発明の昇華性シートの充填方法において、充填操作が終了してパンチ雄型71が上昇を開始させた場合、いったん充填した打ち抜き片21がパンチ雄型71の下面に密着したまま抜け出てきてしまうという不具合が生じるときがある。このような不具合を防止するには、図4に示すように、パンチ雌型5に透設されたパンチ孔51の最下端のパンチ雌型5側の周辺角部分を段付形状にしてグリンシート10との間に隙間空間を設けるように形成しておくのがよい。この空間により打ち抜き片の抜け出しが防止できる理由は不詳ではあるが、図4のような段付形状の他テーパー形状でも同様な成果が得られた。
【0032】
【発明の効果】
本発明の昇華性シートの充填方法およびその装置は、以上に説明したように構成されているので、次のような効果が得られる。よって本発明は自動化、量産化に適している昇華性シートの充填方法およびその装置として、その工業的価値極めて大なるものがある。
(1)打ち抜き、充填の各操作において、グリーンシートに対するポンチ雄型、ポンチ雌型およびストリッパとの配置が正確であって位置ずれが生じるおそれが少ない。
【0033】
(2)ポンチ雌型とストリッパによる昇華性シートの挟持、昇華性シートを打ち抜くための打ち抜き操作、それに続く打ち抜き片をグリーンシートのキャビティ内に充填する充填操作とをポンチセット台を下降させる連続した1操作で行うことを可能とする。
(3)充填操作後、ポンチセット台を上昇させれば、昇華性シートおよびグリンシートの装入、取り出しなど着脱操作を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置、方法を説明するための充填装置の要部断面略図。
【図2】本発明の方法を説明するための充填装置の要部断面略図。
【図3】本発明の方法を説明するための充填装置の要部断面略図。
【図4】本発明の1実施形態を示す充填装置の要部断面略図。
【図5】グリンシートの態様を説明するための要部斜視図。
【図6】打ち抜き、充填操作を説明するための充填装置の要部断面略図。
【符号の説明】
10 グリンシート、11 キャビティ、2 昇華性シート、3 ベース台、31 ワーク台、32 凹部、33 支柱、4 パンチセット台、5 パンチ雌型、51 パンチ孔、6 ストリッパ、61 貫通孔、7 雄型固定板、71 パンチ雄型。
Claims (6)
- グリンシートを載置するためのワーク台の上方に、パンチ雌型とストリッパとパンチ雄型とを下方から上方にこの順序に配列させ取り付けたパンチセット台を配置し、前記ワーク台の所定位置に、キャビティを設けたグリンシートを載置するとともに、パンチ雌型とストリッパとの間に昇華性シートを装入した後、前記パンチセット台側とワーク台とを接近させるように、いずれか一方を移動させ、先ず前記パンチ雌型と前記ワーク台とを突き当てながら、さらに移動を継続して、前記パンチ雌型とストリッパとの間で前記昇華性シートを押し圧して挟持し、続いてパンチ雄型により昇華性シートを所定形状に打ち抜く操作と、前記グリンシートの前記キャビティに充填する操作とを継続して行うことを特徴とする昇華性シートの充填方法。
- 前記パンチセット台を、その下方に配置した前記ワーク台に向けて下降させる請求項1に記載の昇華性シートの充填方法。
- 前記ワーク台をその上方に配置した前記パンチセット台に向けて上昇させる請求項1に記載の昇華性シートの充填方法。
- グリンシートを載置するためのワーク台と、その上方に配置したパンチセット台とを具備し、そのいずれか一方を他方に向けて移動自在なものとした昇華性シートの充填装置であって、前記パンチセット台の下側には、パンチ雌型とストリッパとパンチ雄型とが下方から上方に向かって順次配列し、そのパンチ雌型とストリッパとは昇華性シートの装入、取り出し可能な間隔に隔てられていて、かつそれぞれが下方に弾発状態に保持されて上方に移動可能に配設されるとともに、前記パンチ雄型が、前記ワーク台とパンチセット台とを押し付けようとしたときに、その間に介在するパンチ雌型とストリッパとその間に挟んだ昇華性シートとを少なくとも貫通できる長さを有するものとして配置されたことを特徴とする昇華性シートの充填装置。
- 側方にストッパを併設した請求項5に記載の昇華性シートの充填装置。
- パンチ雌型に透設されたパンチ孔の最下端のパンチ雌型側の周辺角部分を、グリンシートとの間に空間が設けられるように段付形状またはテーパー形状に形成した請求項4または5に記載の昇華性シートの充填装置。
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