JP3749707B2 - 長さ寸法測定用コラム - Google Patents

長さ寸法測定用コラム Download PDF

Info

Publication number
JP3749707B2
JP3749707B2 JP2002360333A JP2002360333A JP3749707B2 JP 3749707 B2 JP3749707 B2 JP 3749707B2 JP 2002360333 A JP2002360333 A JP 2002360333A JP 2002360333 A JP2002360333 A JP 2002360333A JP 3749707 B2 JP3749707 B2 JP 3749707B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carriage
frame
column
measurement
cable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002360333A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003214802A (ja
Inventor
ジョルディル パスカル
ザニエ アドリアノ
Original Assignee
テーザ エスエイ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by テーザ エスエイ filed Critical テーザ エスエイ
Publication of JP2003214802A publication Critical patent/JP2003214802A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3749707B2 publication Critical patent/JP3749707B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B5/00Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques
    • G01B5/02Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques for measuring length, width or thickness
    • G01B5/06Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques for measuring length, width or thickness for measuring thickness
    • G01B5/061Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques for measuring length, width or thickness for measuring thickness height gauges

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)

Description

【0001】
本発明は、測定機に関するものであり、特に長さ寸法測定用コラムに関するものである。
【発明の属する技術分野】
【0002】
【従来の技術】
長さ寸法測定コラムは、例えば特許文献1(米国特許第4,924,598号明細書)に記載されている。
それらは、例えば、機械工場で、寸法測定または比較に例えば用いられる。
長さ寸法測定コラムは、一般的に基台付きのフレームと、フレームにそって垂直に移動することができるキャリッジと、キャリッジ駆動装置と、キャリッジの垂直位置測定システムとから成る。
測定ピンがキャリッジに接続され、被測定物に接触させられる。
一部の長さ寸法測定コラムは、作業面上で長さ寸法測定コラムを容易に移動させることができるようにエアクッションを生み出すことが可能な手段を備えた基台を有する。
【0003】
駆動装置は、手動型とし、ハンドルで作動させることができる、あるいは電動型としてモータを使用することができる。
ハンドルまたはモータは、キャリッジに連結されたケーブルまたはベルト、ならびにキャリッジと反対方向に移動するカウンタウェイトを駆動する。
ケーブルまたはベルトは、2つのプーリの間に張られている。
キャリッジは、フレームに連結されたガイドレールに当接するためにローラを備えている。
【0004】
電子測定システムは、キャリッジの位置、すなわち測定ピンの位置を決定し、電子ディスプレイ上にそれを表示することができる。
このタイプの測定用コラムに期待される分解能と精度は、ミクロンのオーダーである。
【0005】
この精度は、測定ピンと被測定物の間の接触力に、大きく依存する。
接触力が大きいと、測定ピンと被測定物の一方又は双方にたわみが引き起こされたり、さらには材料に弾性変形が引き起こされ、測定に影響するおそれがある。
それゆえ、測定ピンと被測定物の間の接触力は最小でなければならず、この接触力は、いかなる場合でも、測定の都度同一でなければならない。
【0006】
許容最大占有空間と製造精度による制約があるので、ベルトは、かならずしもフレームに対して厳密に平行ではない。
とくに、特許文献1に記載の発明で明らかになったのだが、キャリッジの上のベルトの取付角度αはキャリッジの長手方向位置によって変動する。
これは、とくにキャリッジが、コラムの下部プーリまたは上部プーリの近くにあり、プーリの半径rがフレームとキャリッジの上のベルトの取付点の間の距離dと異なる場合に当てはまる。
これは、またフレームに対するプーリの中心位置が厳密に制御されていない場合に当てはまる。
このような状況において、キャリッジに対するベルトの牽引力は非垂直方向に働き、キャリッジの平面に平行な水平軸に沿ってモーメントmが加わる。
このモーメントは、測定ピンと被測定物の間の接触力に影響するので、測定精度はキャリッジの長手方向位置によって変動する。
【0007】
特許文献2(米国特許第5,040,308号明細書)に記載の測定コラムでは、測定キャリッジが調節部材を介して駆動ベルトの上端に接続されている。
キャリッジは、測定軸方向に調節部材に対して摺動することができる。
しかしながら、調節部材とキャリッジの間の連接では測定軸に沿った移動しかできない。
したがって、測定軸に垂直な牽引力の成分は、キャリッジに、また間接的に測定ピンに対して働く。
【0008】
特許文献3(欧州特許出願公開第223736号明細書)に記載の測定コラムでは、測定キャリッジが枠体を介して駆動ベルトの上端に接続されている。
キャリッジは、枠体に対して水平方向に旋回、摺動することができる。
反対に、キャリッジと枠体の平面に平行な軸に沿った枠体に対するキャリッジの旋回を可能にする手段は一切ない。
したがって、駆動ケーブルによって枠体にかかるすべてのモーメントは、かならず測定ピンに跳ね返る。
【0009】
他方で、測定ピンは、キャリッジと枠体の平面に平行な軸yにそって配置される。
この構造の利点は少ない、なぜなら測定ピンはフレーム上にガイドレールによって構成された基準表面から遠くなるからである。
そのうえ測定ピンは、フレームの角の近くに位置し、複雑な形状の物の一部とその角が接触するおそれがある。
【0010】
【特許文献1】
米国特許第4,924,598号明細書
【特許文献2】
米国特許第5,040,308号明細書
【特許文献3】
欧州特許出願公開第223736号明細書
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の一つの目的は、これらの問題が解決された、長さ寸法測定コラムを提供することである。
【0012】
とくに、本発明の一つの目的は、駆動システムが垂直成分一つしか含んでいない力をキャリッジに加える長さ寸法測定コラムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題を解決するための手段は、次のとおりである。
第1に、フレームと、
フレームの長手方向にそった測定軸にそって移動可能なキャリッジと、
キャリッジに連結され、被測定物と接触させられる測定ピンと、
キャリッジを駆動するための駆動体と駆動モータとを有するキャリッジの動力駆動装置と、
測定軸に沿うキャリッジの位置測定システムとから成り、
駆動体とキャリッジとの間に、キャリッジの平面に平行な旋回軸に沿った旋回動作を可能にする連接要素を有することを特徴とする、長さ寸法測定用コラム。
第2に、前記旋回軸が、水平であることを特徴とする、上記第1に記載の長さ寸法測定用コラム。
第3に、前記連接要素が、キャリッジの平面に垂直な軸に沿った旋回動作も可能にすることを特徴とする、上記第1に記載の長さ寸法測定用コラム。
第4に、前記駆動体がケーブルまたはベルトであって、
前記連接要素が、ケーブルまたはベルトに固定された力分配要素と、該力分配要素と前記キャリッジの間の接続要素とから成ることを特徴とする、上記第1に記載の長さ寸法測定用コラム。
第5に、前記力分配要素が、前記フレームに当接させるためのローラを有することを特徴とする、上記第4に記載の長さ寸法測定用コラム。
第6に、前記力分配要素が、それを前記フレームの前面に当接するための少なくとも一つのローラと、前記フレームの後面に当接するためのローラを有することを特徴とする、上記第5に記載の長さ寸法測定用コラム。
第7に、前記力分配要素が、どのような水平軸に沿っても旋回動作可能であることを特徴とする、上記第6に記載の長さ寸法測定用コラム。
第8に、前記力分配要素が、前記キャリッジの一部を覆う枠体であることを特徴とする、上記第4に記載の長さ寸法測定用コラム。
第9に、前記枠体と前記キャリッジの間の相対的移動距離を制限するための、スペーサロッドを有することを特徴とする、上記第8に記載の長さ寸法測定用コラム。
第10に、前記接続要素が、水平の旋回軸で構成されることを特徴とする、上記第4に記載の長さ寸法測定用コラム。
第11に、前記水平の旋回軸が、前記力分配要素と前記キャリッジとの相対的移動を可能にするように取り付けられていることを特徴とする、上記第10に記載の長さ寸法測定用コラム。
第12に、前記キャリッジが、キャリッジの支えの重心位置の一点だけで前記連接要素によって駆動されることを特徴とする、上記第1に記載の長さ寸法測定用コラム。
第13に、前記駆動体がケーブルまたはベルトであって、
ケーブルまたはベルトの上端と下端が、両者ともに同じ点で前記連接要素に固定されていることを特徴とする、上記第1に記載の長さ寸法測定用コラム。
第14に、前記ケーブルまたは前記ベルトの上端と下端が、両者ともに前記キャリッジの駆動点の近傍の一点で、前記連接要素に固定されていることを特徴とする、上記第13に記載の長さ寸法測定用コラム。
第15に、前記測定ピンが、前記キャリッジの平面に垂直に取り付けられていることを特徴とする、上記第1に記載の長さ寸法測定用コラム。
第16に、前記キャリッジの位置測定システムに、連結されたケーブルを有し、
該ケーブルが、ケーブルまたはベルトが力とモーメントを、キャリッジに直接にかけるのを阻止するように、前記連接要素に連結されていることを特徴とする、上記第1に記載の長さ寸法測定コラム。
また、上記課題は、本発明によって、以下の独立の手段に記載の各要素から成る長さ寸法測定コラムによって達成される。
【0014】
第1の手段は、長さ寸法測定コラム(1)において、
フレーム(2)と、
フレームに沿った測定軸(z)にそって移動することができるキャリッジ(3)と、
キャリッジ(3)に連結され、被測定物と接触させられる測定ピン(44)と、
測定軸(z)にそって移動することによって、キャリッジ(3)を駆動するためのケーブルまたはベルト(40)を有するキャリッジの駆動装置と、
測定軸(z)にそった前記キャリッジ(3)の位置測定システム、とから成り少なくともキャリッジ(3)の平面に平行な旋回軸(x)にそった旋回を可能にする、ケーブルまたはベルト(40)とキャリッジ(3)の間の連接要素(5、30)を有すること特徴とする、長さ寸法測定コラムを提案するものである。
【0015】
第2の手段は、第1の手段にくわえて、旋回軸(x)が水平であることを特徴とする長さ寸法測定コラムを提案するものである。
【0016】
第3の手段は、第1の手段にくわえて、連接要素(5、30)が、キャリッジ(3)の平面に垂直な軸(y)にそった旋回も可能にすることを特徴とする長さ寸法測定コラムを提案するものである。
【0017】
第4の手段は、第1の手段にくわえて、連接要素(5、30)が、ケーブルまたはベルト(40)に固定された力分配要素(5)と、力分配要素(5)とキャリッジ(3)の間の接続要素(30)とから成る、ことを特徴とする長さ寸法測定コラムを提案するものである。
【0018】
第5の手段は、第4の手段にくわえて、力分配要素(5)が、それをフレーム(2)に当接させるために少なくとも一つのローラ(51、52)を有することを特徴とする長さ寸法測定コラムを提案するものである。
【0019】
第6の手段は、第5の手段にくわえて、力分配要素(5)が、それをフレーム(2)の前面に位置する物差し(22)に当接するための少なくとも一つの前面ローラ(52)と、フレーム(2)の後面レール(21)に当接するためのローラ(51)を有することを特徴とする長さ寸法測定コラムを提案するものである。
【0020】
第7の手段は、第6の手段にくわえて、力分配要素(5)が、任意の水平軸(x、y)にそって旋回自由であることを特徴とする長さ寸法測定コラムを提案するものである。
【0021】
第8の手段は、第4の手段にくわえて、力分配要素(5)が、キャリッジ(3)の一部を覆う枠体(5)に適合していることを特徴とする長さ寸法測定コラムを提案するものである。
【0022】
第9の手段は、第8の手段にくわえて、枠体(5)とキャリッジ(3)の間の相対的運動の大きさを制限するための、少なくとも一つのスペーサロッド(54)を有することを特徴とする長さ寸法測定コラムを提案するものである。
【0023】
第10の手段は、第4の手段にくわえて、接続要素が水平旋回軸である旋回軸(30)で構成されることを特徴とする長さ寸法測定コラムを提案するものである。
【0024】
第11の手段は、第10の手段にくわえて、旋回軸(30)が、旋回軸の長手方向軸に沿った力分配要素(5)とキャリッジ(3)の相対的移動を可能にするように取り付けられていることを特徴とする長さ寸法測定コラムを提案するものである。
【0025】
第12の手段は、第1の手段にくわえて、キャリッジ(3)が、キャリッジの支えの幾何学的中心となる重心位置の近傍の一点を有する開口部(34)だけで連接要素(5、30)によって駆動されることを特徴とする長さ寸法測定コラムを提案するものである。
【0026】
第13の手段は、第1の手段にくわえて、ケーブルまたはベルト(40)の上端と下端が、両者ともに同じ点で前記連接要素(5、30)に固定されていることを特徴とする長さ寸法測定コラムを提案するものである。
【0027】
第14の手段は、第13の手段にくわえて、ケーブルまたはベルト(40)の上端と下端が、両者ともに、キャリッジ(3)の駆動点を有する開口部(34)の近傍の一点で連接要素(5、30)に固定されていることを特徴とする長さ寸法測定コラムを提案するものである。
【0028】
第15の手段は、第1の手段にくわえて、測定ピン(44)が、キャリッジ(3)の平面(x−z)に垂直に取り付けられていることを特徴とする長さ寸法測定コラムを提案するものである。
【0029】
第16の手段は、第1の手段にくわえて、キャリッジ(3)の測定システムに連結された少なくとも一本のケーブルを有し、少なくとも一本のケーブルが、ケーブルまたはベルトが力とモーメントをキャリッジに直接にかけるのを阻止するように、連接要素(5、30)に連結されていることを特徴とする長さ寸法測定コラムを提案するものである。
【0030】
とくに、本発明の目的は、フレームと、フレームにそった測定軸にそって移動することのできるキャリッジと、キャリッジに連結された、被測定物と接触させるための測定ピンと、測定軸にそって移動する前記キャリッジを駆動するためのケーブルまたはベルトから成る駆動装置と、測定軸に沿った前記キャリッジの位置測定システムとから成り、ケーブルまたはベルトとキャリッジの間の連接要素が、少なくともキャリッジの平面に平行な旋回軸にそって旋回を可能にすることを特徴とする長手方向寸法測定コラムによって達成される。
【0031】
この構造は、キャリッジに、ひいては測定ピンに反映されるのがケーブルまたはベルトによってかけられた牽引力の垂直成分だけであるという利点がある。
このようにして、とくにキャリッジが二つのプーリの一方の近くにあるとき、この力の水平成分による測定誤差が防止される。
【0032】
【実施例】
本発明は、説明のための図面を参照して、付属の説明を読むことによっていっそう明らかになるだろう。
【0033】
図1は長さ寸法測定コラムの主要構成の概略図であり、図2は完成した長さ寸法測定コラムの側面図であり、図3は本発明による長さ寸法測定コラムのキャリッジの一部を分解した斜視図であり、図4は本発明による長さ寸法測定コラムのキャリッジの斜視図である。
【0034】
本発明による長さ寸法測定コラム1の一例は、基台20に垂直に取り付けられたフレーム2を具備する。
フレーム2は、例えば、容量性、誘導、または磁気による物差し22とガイドレール24とを備えた前面を有する。
物差し22は、例えば容量性または磁気電極を備えたガラス製の物差しで構成される。
物差し22は、キャリッジ3に取り付けられたセンサー(図示は省略)によって、絶対または相対位置の測定を可能にする電極を備えている。
ガイドレール24は、フレーム2に取り付けられるか、好適にはフレーム2の表面を加工することで形成されている。
該ガイドレール24は、キャリッジ3のガイドローラ31が当接して移動する平坦な当接表面を有している。
フレーム2の後面側には、ガイドレール24とは異なる後面レール21が形成されている。
後面レール21は、追加ローラ32のための後部ころがり表面を有している。
さらに、側面ローラ33は、側面レール25に当接することができる。
x−y平面内のキャリッジ3の位置は、後面レール21、ガイドレール24、側面レール25によって完全に定義される。
【0035】
フレームに結合された駆動機構は、上部プーリ42と下部プーリ43とを含む。
駆動機構は、さらに、2つのプーリの一方を回転駆動することが可能な図示されていないモータ、ならびに2つのプーリの間に張られたループを形成するケーブルまたはベルト40を有する。
キャリッジ3は、ケーブルまたはベルト40によって駆動され、したがって、モータによって垂直軸zに沿って移動されることができる。
ループ状のベルト40の別の部分に固定されたカウンタウェイト41は、キャリッジ3とは反対方向に移動する。
ベルト40に対する牽引力は、例えば、モータと駆動プーリの間の図示されていない摩擦体によって、および/またはモータの駆動トルクを制御して、正確に制御される。
【0036】
測定ピン44は、測定ピン保持体45によってキャリッジ3に取り付けられる。
測定ピン44の球形の先端は、被測定物と接触させられる。
容量性、誘導性、光電性または磁気抵抗性タイプの測定システムは、測定ピン44の位置または2つの測定点の間の測定ピン44による移動を、図示されていない、電子ディスプレイ上で示すことができる。
測定システムは、例えば、物差し22に向き合って電子センサがキャリッジ3に取り付けられ、および、図示されていない軟質ケーブルマットによって接続され、場合によっては局所無線結合で、操作または測定ディスプレイコンソールに、接続される。
【0037】
本発明によれば、ケーブルまたはベルト40は、この例では枠体5と旋回軸30によって構成された連接要素を介してキャリッジ3に接続されている。
枠体5は、力分配要素の役割を果たし、フレーム2の前面に位置するレールとしても機能する物差し22に当接する前面ローラ52と、フレーム2の後面レール21に当接する後面ローラ51を備えている。
スペーサロッド54は、キャリッジの重心の近くに必要ならば最小圧力をかけて枠体5をキャリッジ3から離して維持することを可能にする当たり止めの役割を果たす。
枠体5は、キャリッジ内の開口部34に緩く挿入された旋回軸30を介してキャリッジ3に接続される。
開口部34は、キャリッジの支えの重心位置の近傍にある。
従って、枠体5によるキャリッジ3への力の伝達は、全て旋回軸30による点を介して行われる。
とくに、キャリッジ3は、開口部34に位置するこの点によってのみ、垂直測定軸zにそって動かされる。
【0038】
ケーブルまたはベルト40の上端と下端は、枠体5の中心軸におけるポイント53に取り付けられた翼部55によって枠体5に固定される。
すなわち、ベルト40の上端は、図3におけるポイント53と枠体5との間であって、ポイント53の軸より上側に取り付けられ、ベルト40の下端は、ポイント53の軸より下側に取り付けられているが、ベルト40の上端と下端とを重ね合わせ、同一の箇所に取り付けることもできる。
枠体5は、旋回軸30にネジ止めされる。
翼部55は、キャリッジ3の重心位置の近傍の一点によって駆動することで、キャリッジ3を手動で移動することができる。
【0039】
開口部34と旋回軸30の間の遊びは、軸yにそった旋回軸30と枠体5の回転動作を可能にするのに十分なものである。
他方で、枠体5は、枠体に平行で旋回軸の頭部を通る水平軸xにそって容易に旋回動作できるように、旋回軸30に十分緩めて取り付けられている。
旋回軸30は、さらに長手方向軸yにそって開口部34内を摺動することができる。
【0040】
このようにして、ケーブルまたはベルト40とフレーム2の間の角度αが大きくなったとき、枠体5は軸xのまわりを旋回動作する可能性がある。
なぜなら枠体5の上部は、移動する可能性があり、前面ローラ52はレールとしても機能する物差し22から離れることさえできるからである。
枠体5の下部は、旋回軸30と開口部34の間の遊びのおかげでキリッジ3に近づいたり、離れたりできる。
しかしながら、スペーサロッド54はあまりに大きな振幅の移動を阻止し、例えば、キャリッジが測定軸zにそって急速に移動されたときに揺動するのを阻止することができる。
【0041】
したがって理解すべきことは、ケーブルまたはベルト40の牽引によってかけられた力とモーメントは、キャリッジ3に直接かかることはなく、なによりもまず枠体5に働くということである。
軸yに平行な力の成分ならびに軸xにそったモーメントは、後面ローラ51、前面ローラ52を介してそれらを吸収するフレーム2に伝達される。
これはとくに、水平軸xにそったモーメントmの場合であり、ベルト40とフレーム2の間の角度αによってとりわけ誘発されるものである。
例えば、完全にフレームの中心軸内にないようなケーブルによって引き起こされた、軸yにそったモーメントは、枠体5を旋回駆動するが、それはキャリッジ3には反映されない。
【0042】
牽引ケーブルまたはベルト40にくわえて、測定センサーを表示装置に接続する図示されていないケーブルハーネスもキャリッジ3に牽引またはモーメントをかけることがある。
それは、とくにこのハーネスが行程の終わりで張られたとき、あるいは懸架されたケーブルの重みがキャリッジによって支えられるときに当てはまる。
本発明によれば、ケーブルハーネスもこれらの望まれない力とモーメントがキャリッジに直接ではなく、枠体にも働くように枠体5に連結される。
図示した例において、ケーブルは枠体に連結されるが、それは、枠体5の後部に弾性的に該ケーブルを維持する挟み部56による。
挟み部56は、フレーム2の後部に配置されているので、ケーブルハーネスが被測定物または測定ピンと接触するおそれを制限することもできる。
【0043】
図示した例において、ケーブルまたはベルト40とキャリッジの間の連接要素は、キャリッジ3を取り囲む枠体5によって構成される。
この変型の利点は、キャリッジと枠体との連結の全長を減らし、それによって所与の高さのフレームにそった測定最大行程を増すことができることである。
くわえて、この有利な配置によって、駆動ケーブルまたはベルト40の上端と下端を同一点に固定することができる。
変型においても、キャリッジ3に対して異なって配置された連接要素を、例えば、キャリッジの上と下の一方または双方と、その延長部内に取り付けられた一つまたは複数の連接要素を用いることが可能である。
【0044】
図示した例において、枠体5とキャリッジ3の間の連結は、水平軸yにそった並進と水平軸xとyにそった回転動作を可能にする旋回軸によって実施される。異なる自由度を可能にするその他の連結手段も容易に考えることができるが、それをもって本発明の範囲を逸脱するものではない。
【0045】
【発明の効果】
本発明は、以上述べたような特徴を有するので、長さ寸法測定コラムにおいて、駆動システムが垂直成分一つしか含んでいない力をキャリッジに加えることができる。
とくにキャリッジが、2つのプーリの一方の近くにあるとき、この力の水平成分による測定誤差が防止される効果が大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る長さ寸法測定コラムの主要構成の概略図
【図2】本発明に係る完成した長さ寸法測定コラムの側面図
【図3】本発明に係る長さ寸法測定コラムのキャリッジの一部を分解した斜視図
【図4】本発明に係る長さ寸法測定コラムのキャリッジの斜視図
【符号の説明】
1 長さ寸法測定用コラム
2 フレーム
3 キャリッジ
5 枠体
20 基台
21 後面レール
22 物差し
24 ガイドレール
25 側面レール
30 旋回軸
31 ガイドローラ
32 追加ローラ
33 側面ローラ
34 開口部
40 ベルト
41 カウンタウェイト
42 上部プーリ
43 下部プーリ
44 測定ピン
45 測定ピン保持体
51 後面ローラ
52 前面ローラ
53 ポイント
54 スペーサロッド
55 翼部
56 挟み部

Claims (16)

  1. フレームと、
    フレームの長手方向にそった測定軸にそって移動可能な平面を有するとともに、測定軸にそって並進するよう誘導されるキャリッジと、
    キャリッジに連結され、被測定物と接触させられる測定ピンと、
    キャリッジを駆動するためのループ状に張られたケーブルまたはベルトと駆動モータとを有するキャリッジの動力駆動装置と、
    測定軸に沿うキャリッジの位置測定システムとから成り、
    ループ状に張られたケーブルまたはベルトとキャリッジとの間に旋回可能に取付けらた連接要素であって、キャリッジの平面に平行な旋回軸に沿った旋回動作を可能にする連接要素を有することを特徴とする、長さ寸法測定用コラム。
  2. 前記旋回軸が、水平であることを特徴とする、請求項1に記載の長さ寸法測定用コラム。
  3. 前記連接要素が、キャリッジの平面に垂直な軸に沿った旋回動作も可能にすることを特徴とする、請求項1に記載の長さ寸法測定用コラム。
  4. 前記連接要素が、前記ケーブルまたはベルトに固定された力分配要素と、該力分配要素と前記キャリッジの間の接続要素とから成ることを特徴とする、請求項1に記載の長さ寸法測定用コラム。
  5. 前記力分配要素が、前記フレームに当接させるためのローラを有することを特徴とする、請求項4に記載の長さ寸法測定用コラム。
  6. 前記力分配要素が、それを前記フレームの前面に当接するためのローラと、前記フレームの後面に当接するためのローラを有することを特徴とする、請求項5に記載の長さ寸法測定用コラム。
  7. 前記力分配要素が、どのような水平軸に沿っても旋回動作可能であることを特徴とする、請求項6に記載の長さ寸法測定用コラム。
  8. 前記力分配要素が、前記キャリッジの一部を覆う枠体であることを特徴とする、請求項4に記載の長さ寸法測定用コラム。
  9. 前記枠体と前記キャリッジの間の相対的移動距離を制限するための、スペーサロッドを有することを特徴とする、請求項8に記載の長さ寸法測定用コラム。
  10. 前記接続要素が、水平の旋回軸で構成されることを特徴とする、請求項4に記載の長さ寸法測定用コラム。
  11. 前記水平の旋回軸が、前記力分配要素と前記キャリッジとの相対的移動を可能にするように取り付けられていることを特徴とする、請求項10に記載の長さ寸法測定用コラム。
  12. 前記キャリッジが、キャリッジの支えの重心位置の一点だけで前記連接要素によって駆動されることを特徴とする、請求項1に記載の長さ寸法測定用コラム。
  13. 前記ケーブルまたはベルトの上端と下端が、両者ともに同じ点で前記連接要素に固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の長さ寸法測定用コラム。
  14. 前記ケーブルまたは前記ベルトの上端と下端が、両者ともに前記キャリッジの駆動点の近傍の一点で、前記連接要素に固定されていることを特徴とする、請求項13に記載の長さ寸法測定用コラム。
  15. 前記測定ピンが、前記キャリッジの平面に垂直に取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載の長さ寸法測定用コラム。
  16. 前記キャリッジの位置測定システムに、連結されたケーブルを有し、
    該ケーブルが、ケーブルまたはベルトが力とモーメントを、キャリッジに直接にかけるのを阻止するように、前記連接要素に連結されていることを特徴とする、請求項1に記載の長さ寸法測定コラム。
JP2002360333A 2001-12-12 2002-12-12 長さ寸法測定用コラム Expired - Fee Related JP3749707B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP01811217A EP1319921B1 (fr) 2001-12-12 2001-12-12 Colonne de mesure d'une dimension longitudinale
EP01811217.7 2001-12-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003214802A JP2003214802A (ja) 2003-07-30
JP3749707B2 true JP3749707B2 (ja) 2006-03-01

Family

ID=8184311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002360333A Expired - Fee Related JP3749707B2 (ja) 2001-12-12 2002-12-12 長さ寸法測定用コラム

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6763604B2 (ja)
EP (1) EP1319921B1 (ja)
JP (1) JP3749707B2 (ja)
CN (1) CN1232797C (ja)
DE (1) DE60118330T2 (ja)
HK (1) HK1054783A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1241436B1 (fr) * 2001-03-14 2014-11-19 Tesa Sa Colonne de mesure de dimensions, et procédé permettant d'introduire une commande de changement de mode de mesure dans une telle colonne.
EP1596155A1 (fr) * 2004-05-10 2005-11-16 SCHNYDER & CIE. S.A. Appareil de mesure à force constante
US20060191154A1 (en) * 2004-08-27 2006-08-31 Thilo Kraemer Method for measuring the thickness and/or length of objects and devices for this purpose
DE602006011792D1 (de) * 2006-04-18 2010-03-04 Hexagon Metrology Spa Horizontalarm-koordinatenmessmaschine
DE202006006323U1 (de) * 2006-04-19 2006-06-22 Tesa Sa Vertikales Längenmessgerät
DE602006009625D1 (de) * 2006-04-19 2009-11-19 Tesa Sa Vorrichtung zur Messung von Dimensionen und vertikale Säule mit einer solchen Vorrichtung
CN102954880A (zh) * 2012-10-24 2013-03-06 芜湖可挺汽车底盘件有限公司 轿车左前保险杠安装支架检测工装
CN102954884A (zh) * 2012-10-24 2013-03-06 芜湖可挺汽车底盘件有限公司 一种用于轿车前控制臂安装支撑架的检测工装
CN102944260A (zh) * 2012-10-30 2013-02-27 芜湖可挺汽车底盘件有限公司 轿车三角臂检测装置
US11122995B2 (en) * 2017-07-07 2021-09-21 Trustees Of Tufts College Patient measurement device and related methods

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3719509A1 (de) * 1987-06-11 1988-12-22 Mauser Werke Oberndorf Hoehenmessgeraet
CH680385A5 (ja) * 1989-10-04 1992-08-14 Hans Meyer
CH687163A5 (fr) * 1992-07-16 1996-09-30 Tesa Sa Appareil de mesure de grandeurs linéaires.
CH690931A5 (fr) * 1996-07-02 2001-02-28 Sylvac S A Instrument pour mesurer des longueurs ou des angles.
US6401352B1 (en) * 1999-10-01 2002-06-11 Mitutoyo Corporation Linear measuring machine

Also Published As

Publication number Publication date
DE60118330T2 (de) 2006-12-14
DE60118330D1 (de) 2006-05-18
CN1232797C (zh) 2005-12-21
JP2003214802A (ja) 2003-07-30
EP1319921B1 (fr) 2006-03-29
HK1054783A1 (en) 2003-12-12
CN1424556A (zh) 2003-06-18
US6763604B2 (en) 2004-07-20
US20030106233A1 (en) 2003-06-12
EP1319921A1 (fr) 2003-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3749707B2 (ja) 長さ寸法測定用コラム
JP4041536B2 (ja) 台架
JP2002206612A5 (ja)
JP2001508548A (ja) 釣り合い形座標位置決め機械
KR101484141B1 (ko) 차량용 도어 체커 시험장치
US4630472A (en) Seat belt testing device
JP2020533534A (ja) 主保持体と機器保持体とを有する装置
CN110806190B (zh) 形状测定装置
JP3699704B2 (ja) 長さ寸法測定用コラム及び動力駆動装置
US7895758B2 (en) Shape measuring apparatus and method for eyeglass element
JP3751939B2 (ja) 長さ寸法測定用コラム
JP4045126B2 (ja) 簡易静摩擦測定装置
CN208892632U (zh) 一种适用于甲状腺超声检测的横向扫查装置
CN207882087U (zh) 一种耐弯曲试验机
US20020066302A1 (en) Seat sensor calibration system and related method
US8240056B2 (en) Apparatus and method for measuring bevel perimeter of spectacle lens
JP2723393B2 (ja) 屋根材踏割試験装置
CN217786151U (zh) 一种隧道断面变形检测装置
KR20060098089A (ko) 시트 펌핑기구 시험장치
CN218674167U (zh) 测试台架及抬头显示器的测试设备
CN215874652U (zh) 一种用于鼻整形的测量装置
CN220207040U (zh) 一种扭簧比较仪检定装置
CN213932438U (zh) 一种计米器
CN113075078B (zh) 一种刀片锋利度测试仪校准装置
JP3261250B2 (ja) 衝突実験用ダミーの腰椎特性試験装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040629

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20040927

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20040930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050419

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20050706

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20050726

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051025

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081209

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121209

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121209

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131209

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees