JP3751939B2 - 長さ寸法測定用コラム - Google Patents

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    • G01B5/02Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques for measuring length, width or thickness
    • G01B5/06Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques for measuring length, width or thickness for measuring thickness
    • G01B5/061Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques for measuring length, width or thickness for measuring thickness height gauges

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は測定機械に関するものであり、とくに長さ寸法測定用コラム、例えば、高さ測定用コラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高さ測定用コラムは、例えば、特許文献1(米国特許第4,924,598号明細書)に記載されている。
それらは、例えば、機械工場で、寸法測定または比較に例えば用いられる。
測定用コラムは、一般的に基台付きのフレームと、フレームにそって垂直に移動できるキャリッジと、キャリッジ駆動装置と、キャリッジの垂直位置測定システムとから成る。
測定ピンがキャリッジに接続され、被測定物に接触させられる。
一部の測定用コラムは、作業面上で高さ測定用コラムを容易に移動させることができるようにエアクッションを生み出すことが可能な手段を備えた基台を有する。
【0003】
特許文献1に記載の測定用コラムは、軸または伝動ベルトを介して下部プーリを駆動できるモータを、基台内に収納して備えている。
下部プーリは、往復台に接続された駆動ベルト、並びにキャリッジと反対方向に移動するカウンタウェイトを駆動する。
駆動ベルトは、下部および上部プーリの間に張られている。
キャリッジは、フレームに結合されたガイドレールに当接するためのローラを備えている。
【0004】
電子位置測定システムは、キャリッジの位置、すなわち測定ピンの位置を決定し、電子ディスプレイ上にそれを表示できる。
このタイプの測定用コラムに期待される分解能と精度は、ミクロンのオーダーである。
【0005】
この精度は、測定ピンと被測定物の間の接触力に、大きく依存する。
接触力が大きいと、測定ピンと被測定物の一方又は双方にたわみが引き起こされたり、さらには材料に弾性変形が引き起こされ、測定に影響するおそれがある。
それゆえ、測定ピンと被測定物の間の接触力は、最小でなければならず、この接触力は、いかなる場合でも、測定の都度同一でなければならない。
【0006】
したがって、大事なのは、キャリッジの長手方向位置にかかわらず、ケーブルまたはベルトによってキャリッジに働く牽引力が再現可能になることを保証することである。
この目的のために必要なのは、キャリッジの駆動ができる限りなめらかで規則的になるようにコラムを備えることである。
とくに、衝撃と急停止をできる限りなくすことが必要である。
【0007】
しかるに、上述のごとく、測定コラムはエアクッション上を移動されることが多い。
キャリッジは、モータによって垂直に移動させられる。
測定ピンは、被測定物と接触することになる。
操作員は操作卓または高さ調整ハンドルを操作する。
したがって、測定コラムには通常の測定の際に異なる種類の衝撃と加速が加えられる。
【0008】
これらの従来技術の枠の中で分かったことによれば、これらの加速は、カウンタウェイトの揺動を引き起こすことがある。
なぜなら、カウンタウェイトは、ケーブルまたはベルトによって吊り下げられ、したがって、側面方向に移動自在だからである。
カウンタウェイトがコラムの下部にあるとき、衝撃が比較的大きな振幅のカウンタウェイトの揺動を引き起こし、それはきわめてゆっくりとしか減衰しない。
それがとくに当てはまるのは、測定キャリッジにかかる力とモーメントを制限するためにケーブルおよび/またはベルトの張力を低くした最近の測定コラムの場合である。
この場合、駆動ベルトが、揺動しているカウンタウェイトに及ぼすのは限られた復帰力だけである。
【0009】
この揺動は駆動ベルトまたはケーブルに変動する牽引を引き起こし、それがキャリッジと測定ピンにも反映される。
被測定物に対する測定ピンの当接力はこの牽引に影響され、測定を大きく混乱させる。
【0010】
他方で、カウンタウェイトの大きな揺動は、測定コラムの移動の際にも発生する可能性があり、ついにはコラムを損傷することがある。
【0011】
特許文献2(米国特許第4,399,617号明細書)に記載の測定コラムでは、その中央部で長手方向開口部を介してそれを貫通するロッドによってカウンタウェイトがガイドされる。
カウンタウェイトは、自由に移動せず、このロッドの周りを摺動する。
このようにして、揺動のいっさいの可能性が排除される。
しかしながら、カウンタウェイトと中心ロッドの間の摩擦によって駆動ケーブルには追加の張力が発生し、測定キャリッジに反映して、追加の応力を生み出す。
ロッドが完全に垂直でない場合、摩擦はさらにカウンタウェイトの垂直位置に依存し、当接力はキャリッジの位置によって変動させることになる。
ロッドとカウンタウェイトを貫通する開口部は、高い精度で加工してカウンタウェイトの行程全体を通じて一定の摩擦力を保証しなければならない。
したがって、この要求事項のために、大きなコスト増となる。
【0012】
【特許文献1】
米国特許第4,924,598号明細書
【特許文献2】
米国特許第4,399,617号明細書
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の一つの目的は、従来技術のコラムの問題が解決された、長さ寸法測定コラムを提供することである。
とくに、本発明の一つの目的は、カウンタウェイトによって発生する誤差を最小限に抑えた、長さ寸法測定コラムを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題を解決するための手段は、次のとおりである。
第1に、フレームと、
フレーム沿いの測定軸にそって移動できるキャリッジと、
キャリッジを駆動するための駆動体と、
キャリッジと反対方向に移動するように駆動体に接続されたカウンタウェイトと、
カウンタウェイトのがたつきを制限できるガイド表面を有するガイド管とを含み
カウンタウェイトがガイド表面と接触することを防止するため、カウンタウェイトとガイド表面との間に、遊びを設けたことを特徴とする、長さ寸法測定用コラム。
第2に、前記遊びが、5ミリメートル未満であることを特徴とする、上記第1に記載の長さ寸法測定用コラム。
第3に、前記遊びが、1ミリメートル未満であることを特徴とする、上記第1に記載の長さ寸法測定用コラム。
第4に、前記ガイド管がチューブであり、
前記ガイド表面が、チューブの内面によって構成されることを特徴とする、上記第1に記載の長さ寸法測定用コラム。
第5に、前記チューブが、前記フレームの内部に位置することを特徴とする、上記第4に記載の長さ寸法測定用コラム。
第6に、前記カウンタウェイトが前記ガイド表面にぶつかった場合に、制動減衰するための制動減衰体を備えていることを特徴とする、上記第1に記載の長さ寸法測定用コラム。
第7に、前記制動減衰体が、前記カウンタウェイトの周囲のオーリングによって構成されることを特徴とする、上記第6に記載の長さ寸法測定用コラム。
第8に、前記ガイド表面の垂直性の調整要素を具備することを特徴とする、上記第1に記載の長さ寸法測定用コラム。
第9に、前記調整要素として、前記ガイド表面の上部の位置を調整するためのねじを具備することを特徴とする、上記第8に記載の長さ寸法測定用コラム。
第10に、前記ガイド表面の上部の位置を調整するためのねじを、2つの軸にそって2つ具備することを特徴とする、上記第9に記載の長さ寸法測定用コラム。
第11に、前記調整要素として、前記ガイド表面の下部の位置を調整するためのねじを具備することを特徴とする、上記第8に記載の長さ寸法測定用コラム。
第12に、前記ガイド表面の下部の位置を調整するためのねじを、2つの軸にそって2つ具備することを特徴とする、上記第11に記載の長さ寸法測定用コラム。
第13に、前記ねじが、弾性ワッシャを備えていることを特徴とする、上記第9に記載の長さ寸法測定用コラム。
また、上記の課題は本発明によれば、次に示す第1の手段に記載の特徴を備え、推奨実施例が従属の手段に示された記載の要素から成る、長さ寸法測定用コラムによって達成される。
【0015】
第1の手段は、長さ寸法測定用コラム(1)において、
フレーム(2)と、
フレーム沿いの測定軸(z)にそって移動できるキャリッジ(3)と、
前記測定軸にそって移動することによって前記キャリッジを駆動するためのケーブルまたはベルト(40)と、
前記キャリッジと反対方向に移動するように前記ケーブルまたは前記ベルトに接続されたカウンタウェイト(41)と、
前記カウンタウェイト(41)のがたつきを制限できるガイド表面、(260)とから成り
前記カウンタウェイト(41)が垂直方向に移動したときにカウンタウェイト(41)とガイド表面(260)全体の間のいっさいの接触を防止するのに十分な前記カウンタウェイト(41)と前記ガイド表面(260)の間の遊びを有することを特徴とする、長さ寸法測定用コラムを提案するものである。
【0016】
第2の手段は、第1の手段にくわえて、前記遊びが5ミリメートル未満であることを特徴とする、長さ寸法測定用コラムを提案するものである。
【0017】
第3の手段は、第1の手段にくわえて、前記遊びが1ミリメートル未満であることを特徴とする、長さ寸法測定用コラムを提案するものである。
【0018】
第4の手段は、第1の手段にくわえて、前記ガイド表面(260)がチューブの内面(260)の少なくとも一部によって構成されることを特徴とする、長さ寸法測定用コラムを提案するものである。
【0019】
第5の手段は、第4の手段にくわえて、前記チューブが前記フレームの内部に置かれることを特徴とする、長さ寸法測定用コラムを提案するものである。
【0020】
第6の手段は、第1の手段にくわえて、前記カウンタウェイト(41)と前記ガイド表面(260)の間に衝突があった場合に制動減衰するために制動減衰表面を備えていることを特徴とする、長さ寸法測定用コラムを提案するものである。
【0021】
第7の手段は、第6の手段にくわえて、前記制動減衰表面が前記カウンタウェイト(41)の周囲のオーリングパッキンによって構成されることを特徴とする、長さ寸法測定用コラムを提案するものである。
【0022】
第8の手段は、第1の手段にくわえて、前記ガイド表面(260)の垂直性の調整要素を具備することを特徴とする、長さ寸法測定用コラムを提案するものである。
【0023】
第9の手段は、第8の手段にくわえて、前記調整要素として、前記ガイド表面(260)の上部の位置を調整するためのねじを少なくとも1つ具備することを特徴とする、長さ寸法測定用コラムを提案するものである。
【0024】
第10の手段は、第9の手段にくわえて、2つの軸にそって前記ガイド表面(260)の上部の位置を調整するためのねじを少なくとも2つ具備することを特徴とする、長さ寸法測定用コラムを提案するものである。
【0025】
第11の手段は、第8の手段にくわえて、前記ガイド表面(260)の下部の位置を調整するためのねじを少なくとも1つ具備することを特徴とする、長さ寸法測定用コラムを提案するものである。
【0026】
第12の手段は、第11の手段にくわえて、2つの軸にそって前記ガイド表面(260)の下部の位置を調整するためのねじを少なくとも2つ具備することを特徴とする、長さ寸法測定用コラムを提案するものである。
【0027】
第13の手段は、第9の手段にくわえて、前記ねじが弾性ワッシャを備えていることを特徴とする、長さ寸法測定用コラムを提案するものである。
【0028】
とくに、本発明の解決すべき課題は、カウンタウェイト41のがたつきを制限するガイド表面260によって達成される。
カウンタウェイト41とガイド表面260の間に遊びが備えられる。
すなわち、この遊びは、カウンタウェイト41が垂直方向に移動したときにカウンタウェイト41とガイド表面260の間のいっさいの接触を防止するのに十分なものとするためである。
【0029】
このことは、追加の摩擦を発生させることなしに、カウンタウェイト41の揺動を大幅に減らすことができるという利点を有する。
カウンタウェイト41の振動は、その振幅がきわめて小さく、そのためすぐに制動減衰されることになる。
【0030】
ガイド表面260とカウンタウェイト41の間の遊びの選択は、検討の結果となる。
遊びが大きすぎると、カウンタウェイト41の揺動によって発生させられる変動誤差をなくすのに不十分になる。
遊びが小さすぎると、カウンタウェイト41とガイド表面260の間のいっさいの接触を防止するために厳密な製造公差が課される。
もし、遊びが不十分であると、きわめて精密な加工をしても、測定コラムが絶対的に水平ではない表面の上に置かれたときに、カウンタウェイト41がガイド表面260にぶつかるおそれを回避することができない。
【0031】
テストと試験によればカウンタウェイト41とガイド表面260の間の衝突可能性は、遊びが0.2ミリメートル未満のときに急増する。
他方で、5ミリメートル未満の遊びは、平均的な高さ測定コラムにおいて、カウンタウェイト41の揺動の制動減衰時間が、測定の実施、及び、キャリッジ3を安定させるのに必要な時間を満たすのに十分なものとする。
したがって、遊びの適正値は、0.2ミリメートルと5ミリメートルの間にあり、好ましくは0.5ミリメートルと2ミリメートルの間にある。
1ミリメートルの遊びを採用して行われた最終試験が、顕著に効果的であった。
【0032】
【実施例】
本発明は、付属の図面によって説明された推奨実施態様の例の説明を読むことによっていっそう明らかになるものである。
【0033】
図1は本発明に係る長さ寸法測定用コラムの側面図であり、図2は本発明のガイドチューブの一部の斜視図であり、図3はカウンタウェイトの側面図である。
【0034】
本発明による測定用コラムの一例は、基台20上に垂直に取り付けられた垂直フレーム2を有している。
フレーム2の前面側には、図示されていない物差しとガイドレール24を備えている。
物差しは、例えば、キャリッジ3上に取り付けられた、図示されていない位置測定システムに係るセンサによって、絶対的位置測定または相対的位置測定を可能にする容量性電極または磁気電極を備えている。
ガイドレール24は、フレーム2の表面に取り付けられるか、好ましくはフレーム2を加工することにより形成されている。
該ガイドレール24には、キャリッジ3のローラが移動する平坦な当接表面を有している。
フレーム2の後面上の、もう一方のレールは、補完のローラのための後側ころがり表面を形成する。
【0035】
フレームに結合された駆動機構は、上部プーリ42と図示されていない下部プーリとを含む。
駆動機構は、さらに、上部プーリ42を回転駆動することが可能なモータ、ならびに2つのプーリの間に張られたループを形成するケーブルまたはベルト40を有する。
キャリッジ3が、駆動用のベルト40の第一の端に固定され、したがって、モータによって垂直z軸にそって駆動されることができる。
駆動用のベルト40の別の端に固定されたカウンタウェイト41は、フレーム2の内部をキャリッジ3とは反対方向に移動する。
ベルト40の牽引力は、例えば、モータと駆動プーリの間の図示されていない摩擦体によって、および/またはモータの駆動トルクを制御して、正確に制御される。
【0036】
測定ピン44は、測定ピン保持体45によってキャリッジ3に取り付けられる。
測定ピン44の先端は球形であって、該先端は被測定物と接触させられるものである。
測定軸にそったキャリッジの位置測定システムは、容量性、誘導性、光電性または磁気抵抗性タイプのものである。
該位置測定システムは、測定ピン44の位置または2つの測定点の間の測定ピン44による移動を、図示されていない、電子ディスプレイ上で示すことができる。
位置測定システムは、例えば、図示されない物差しに向き合って電子的センサがキャリッジ3に取り付けられて、図示されていない軟質ケーブルマットによって、場合によっては局所無線結合で、操作用および測定ディスプレイ用コンソールに接続される。
【0037】
カウンタウェイト41とカウンタウェイト41のガイド表面260は、図2と図3にもっと詳細に示されている。
この例において、カウンタウェイト41は、金属製円筒、例えば、質量がフレーム2のそれに対応するような鋼鉄の円筒と、キャリッジとともに移動して駆動される要素とから成る。
ベルト40のカウンタウェイト41の取付点は、カウンタウェイト41の垂直を保証するように完全に心出しされる。
カウンタウェイト41の長さは、制限するのが望ましい。
なぜなら、それによって、カウンタウェイト41が完全に垂直でない場合の衝突が防止され、他方では、可能なフレームの高さに対する可能な行程を長くできるからである。
この目的のために、カウンタウェイト41の直径は、フレーム2の空洞内に導入可能な最大直径に近いことが望ましい。
【0038】
停止時、カウンタウェイト41とキャリッジ3は、その結果、上部プーリ42のそれぞれの側に垂れ下がる。
すなわち、双方の質量は均衡するので、駆動用のベルト40は、このプーリにいっさいのトルクも作用しない。
カウンタウェイト41とキャリッジの質量が等しいだけで、駆動用のベルト40が上部プーリ42を滑らないのに十分である。
しかしながら、質量が大きければ、キャリッジに力とモーメントが発生して、測定を乱すおそれがある。
複合プラスチック製のベルトとアルマイト仕上げアルミ製のプーリの駆動表面の場合、950グラム程度の質量で最終試験が実施された。
別の最終試験は、鋼鉄製のベルトで実施された。
【0039】
カウンタウェイト41は、その外面上にわずかに突出しているゴムパッキンによるオーリング410を二つ備えている。
これらのパッキンは、カウンタウェイト41とガイド表面260との間で起こり得る衝突を制動減衰するために、制動減衰体としての役割を果たす。
そのために、これらの衝突によって引き起こされた振動は、より迅速に制動され、チューブ26によって増幅された衝突音は、ゴムパッキンによって消音される。
カウンタウェイト41の長さが長く、やや斜めに傾いて移動することが可能な場合、好ましくは、カウンタウェイト41の上下に複数のオーリングパッキンを備える。
【0040】
ベルト40は、溝416の中にベルト40を維持する頭なしねじ411またはコッタピンによってカウンタウェイト41の下端に固定される。
ベルト40の張力調整装置が、カウンタウェイト41の他の端に備えられる。図示した例において、この例はカウンタウェイト41内にねじ込まれ、好ましくは、接着された頭なしねじ412を備えている。
角形鋼414は、ロッドである頭なしねじ412にそって、カウンタウェイト41の中の溝417内を摺動する。
ナット413があるので、ベルト40を張ることでカウンタウェイト41が角形鋼414に近づく。
そして、該ベルト40は、ねじ415によって角形鋼414に固定できる。
【0041】
図示した例において、カウンタウェイト41のガイド表面260は、フレーム2の内部に位置する円筒形のチューブ26の内面260によって構成される。
先に示したごとく、オーリング410のレベルでカウンタウェイト41の最大半径とガイドチューブ26の内面260の間の遊びは、好ましくは0.2ミリメートルと0.5ミリメートルの間に含まれ、より好ましくは0.5と2ミリメートルの間に含まれ、例えば、1ミリメートルである。
ガイドチューブ26の長さは、カウンタウェイト41の行程以上であり、したがって、測定コラムの高さに依存する。
【0042】
ガイドチューブ26は、ねじ261によってフレーム2の内部に取り付けられる。
図示した例において、チューブの頂部の近くに3本のねじ261が配置されるとともに、補完の3本のねじがその基部の近くに配置されている。
これらのねじは、丸く膨らんだ弾性ワッシャ262を備え、2つの軸の中でチューブ26の垂直性の調整を可能にして、カウンタウェイト41がその全行程にわたって衝突なしに移動できることを保証する。
調整済みのねじは、好ましくは、一滴の接着剤またはゆるみ止めねじによって固定される。
多数の異なる垂直性調整要素、例えば、コラムの頂上と基部に2本のねじを用いることも可能であろう。
フレーム2の垂直性自体は、図示されていない調整脚によって基台20と作業面の間に平行を調整して、また好ましくは基台の基礎の下の調整ねじによって基台20とフレーム2の空洞内の間の垂直を適合させて、あらかじめ調整できる。
【0043】
図示した例において、カウンタウェイト41は、断面が円形であり、円筒形のチューブ26の内面260によってガイドされる。
この配置の利点は、精密に加工するためのコストが低い、押出形状または回転形状が用いられることにある。
ただし、カウンタウェイト41の他の形状、例えば、断面が長方形または楕円、ガイド表面260の他の形状も使用可能であり、非円形断面は、カウンタウェイト41が自身の長手方向軸を中心に回転するのを阻止する利点があることが理解されるものである。
また、カウンタウェイト41の、その全体は囲繞しないガイド表面260を、備えることも可能である。
例えば、ガイド表面260が、線条を減らされた一つまたは複数の垂直バンドまたはロッド、あるいはカウンタウェイト41の行程に沿って離散する点、ガイドの各点、例えば、フレーム2内に設けた複数のねじを用いることもできる。
しかしながら、これらの変型の欠点として、それぞれのガイド点または表面を調整し、心出しする必要があり、組み立てコストが高くなる。
他方で、カウンタウェイト41の行程にそった可能なあらゆる方向でいっさいの揺動を阻止するために、多数の重要なロッドまたは点を備えなければならない。
【0044】
一つの実施例において、フレーム2の内面を用いて、カウンタウェイト41をガイドすることも可能である。
しかしこの変型の欠点として、この比較的かさばる部品を正確に加工する必要があり、コストが高くなる。
測定精度は、そのかなりの部分がフレームの剛性に依存するので、後者は鋳鉄で製造されることが多く、したがって、精密に加工することが困難である。
【0045】
カウンタウェイト41は、一つまたは複数の長手方向開口部を備え、また、フレームに連結され、これらの開口部と遊びをもって貫通する一つまたは複数の垂直ロッドによってガイドすることができる。
しかしながら、これらの開口部の加工によって製造コストが上がる。
くわえて、制動減衰表面、例えば、ゴムパッキンをこれらの開口部の内部に設置することは困難である。
【0046】
最後に、横並びに、あるいは上下に吊り下げられた複数個のカウンタウェイト41を使用し、および/または複数のケーブルまたはベルトによって、キャリッジを一つまたは複数のカウンタウェイト41と接続することも可能であることが理解されるだろう。
【0047】
【発明の効果】
本発明は、以上述べたような特徴を有するので、長さ寸法測定用コラムにおいて、カウンタウェイトのがたつきなどによって発生する変動誤差を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る長さ寸法測定用コラムの側面図
【図2】本発明に係る高さ測定用コラム内のガイドチューブの一部の斜視図
【図3】本発明に係る高さ測定用コラム内のカウンタウェイトの側面図
【符号の説明】
1 長さ寸法測定用コラム
2 フレーム
3 キャリッジ
20 基台
24 ガイドレール
26 ガイドチューブ
40 ベルト
41 カウンタウェイト
42 上部プーリ
44 測定ピン
45 測定ピン保持体
260 内面
261 ねじ
262 弾性ワッシャ
410 オーリング
411,412 頭なしねじ
413 ナット
414 角形鋼
415 ねじ
416,417 溝

Claims (13)

  1. 長さ寸法測定用コラムであって、
    フレームと、
    フレーム沿いの測定軸にそって移動できるキャリッジと、
    キャリッジを駆動するための駆動体と、
    キャリッジと反対方向に移動するように駆動体に接続されたカウンタウェイトと、
    カウンタウェイトのがたつきを制限できるガイド表面を有するガイド管とを含み
    カウンタウェイトが垂直に変位したときにガイド表面と接触することを防止するため、カウンタウェイトと全てのガイド表面との間に、遊びを設け、この遊びが、測定操作の間のカウンタウェイトの揺動によって発生する変動誤差を防ぐように制限されていることを特徴とする、長さ寸法測定用コラム。
  2. 前記遊びが、5ミリメートル未満であることを特徴とする、請求項1に記載の長さ寸法測定用コラム。
  3. 前記遊びが、1ミリメートル未満であることを特徴とする、請求項1に記載の長さ寸法測定用コラム。
  4. 前記ガイド管がチューブであり、
    前記ガイド表面が、チューブの内面によって構成されることを特徴とする、請求項1に記載の長さ寸法測定用コラム。
  5. 長さ寸法測定用コラムであって、
    フレームと、
    フレーム沿いの測定軸にそって移動できるキャリッジと、
    キャリッジを駆動するための駆動体と、
    キャリッジと反対方向に移動するように駆動体に接続されたカウンタウェイトと、
    カウンタウェイトのがたつきを制限できるガイド表面を有するガイド管とを含み、
    カウンタウェイトが垂直に変位したときにガイド表面と接触することを防止するため、カウンタウェイトと全てのガイド表面との間に、遊びを設けたこと、および
    前記ガイド管がチューブであり、前記ガイド表面が、チューブの内面によって構成され、該チューブが、前記フレームの内部に位置することを特徴とする、長さ寸法測定用コラム。
  6. 前記カウンタウェイトが前記ガイド表面にぶつかった場合に、制動減衰するための制動減衰体を備えていることを特徴とする、請求項に記載の長さ寸法測定用コラム。
  7. 前記制動減衰体が、前記カウンタウェイトの周囲のオーリングによって構成されることを特徴とする、請求項6に記載の長さ寸法測定用コラム。
  8. 前記ガイド表面の垂直性の調整要素を具備することを特徴とする、請求項に記載の長さ寸法測定用コラム。
  9. 前記調整要素として、前記ガイド表面の上部の位置を調整するためのねじを具備することを特徴とする、請求項8に記載の長さ寸法測定用コラム。
  10. 前記ガイド表面の上部の位置を調整するためのねじを、2つの軸にそって2つ具備することを特徴とする、請求項9に記載の長さ寸法測定用コラム。
  11. 前記調整要素として、前記ガイド表面の下部の位置を調整するためのねじを具備することを特徴とする、請求項8に記載の長さ寸法測定用コラム。
  12. 前記ガイド表面の下部の位置を調整するためのねじを、2つの軸にそって2つ具備することを特徴とする、請求項11に記載の長さ寸法測定用コラム。
  13. 前記ねじが、弾性ワッシャを備えていることを特徴とする、請求項9に記載の長さ寸法測定用コラム。
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