JP3749501B2 - 帯電部材、帯電装置、これらを用いる作像ユニット及び画像形成装置 - Google Patents

帯電部材、帯電装置、これらを用いる作像ユニット及び画像形成装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式の複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に配設される帯電部材、帯電装置、像担持体とこの帯電装置を有する作像ユニットと、この帯電装置を有する画像形成装置に関するものである。さらに詳細には、像担持体表面に対向して配設され、かつ像担持体に対して微少な間隙を有する帯電部材、これを配設する帯電装置、さらにこれらを備える作像ユニット、画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式の画像形成装置は、像担持体に帯電を施し、その帯電を露光より選択的に消去あるいは減少させ、像担持体上に静電潜像を形成するものが知られている。そして、像担持体に帯電する帯電装置としては、コロナ放電を利用したものが主流であった。しかし、このコロナ放電を用いた帯電装置は、オゾンが多量に発生してしまうという不具合があり、またコロナ放電を行わせるために5〜10kVという高電圧を印加する高電圧電源が必要となり、画像形成装置の低コスト化が難しくなる。
従って、近年、コロナ放電を利用しない帯電部材を像担持体に対向して設ける帯電装置が提案されている。この帯電装置は、像担持体と直接接触させる接触型と微少な間隙を設ける非接触型とがある。接触型の帯電装置では、コロナ放電を用いる場合の不具合の多くが解消される一方、「像流れ」と呼ばれる異常画像の発生及び像担持体の摩耗量が増大する等の不具合が発生している。また、印加電圧に交流を用いた場合は騒音が発生するという不具合がある。さらに、接触型帯電装置では、トナーや紙粉を像担持体と帯電部材で擦りつけるので汚染を助長するという不具合がある。
【0003】
そのために、非接触型で像担持体を帯電させる帯電装置が多く提案されている。この非接触型の帯電装置では、接触型の帯電装置と比較して、帯電部材が像担持体に機械的に当接しないために、互いに摩耗することが無く、さらに、トナー又は紙粉等による汚れることが少ないために、経時劣化を防止することができる。
【0004】
また、従来、所定の間隙にするために、帯電部材の両端にスペーサ部材を接着剤で貼着させているが、この接着剤が圧力を受けてスペーサ部材から染み出してくることがある。この染み出した接着剤にトナー等が付着して異常生成物を形成すると、異常放電が発生して像担持体、帯電部材の劣化を招くことになる。また、異常放電により像担持体が正常に帯電しないために画像斑等の異常画像が形成されることがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、圧力が加えられても像担持体と帯電部材とが形成する間隙の変動が少なく、帯電部材からの放電生成物と異常生成物を少なくすることができる帯電部材を提供することである。
さらに、この帯電部材を配設することで、像担持体と帯電部材とが形成する間隙の変動を少なくして像担持体の帯電を均一にすることができる帯電装置を提供することである。
また、この帯電装置を用いることで帯電装置を交換するための期間を長くした高寿命の作像ユニットを提供することである。
また、この帯電装置を用いることで、放電生成物を形成することが少なくなるために、異常画像の少ない高品位の画像を得ることができる画像形成装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、帯電装置に配設される帯電部材であって、像担持体に対向して配置されて、像担持体表面を帯電させる帯電部材において、前記帯電部材は、軸部と軸部を被覆する本体部とから構成され、像担持体の画像形成領域外に対応する本体部の端部に又は端部より内側に段差を有し、その段差に収縮性を有するスペーサ部材を設けて、像担持体と帯電部材との間で間隙を形成する帯電部材とする。
請求項2に記載の発明は、前記帯電部材は、円柱形状で、回転可能に配設される請求項1に記載の帯電部材とする。
請求項3に記載の発明は、前記本体部は、導電剤を含む樹脂から構成される請求項1又は2に記載の帯電部材とする。
請求項4に記載の発明は、前記スペーサ部材は、切れ目を有しない請求項1ないし3のいずれかに記載の帯電部材とする。
請求項5に記載の発明は、前記スペーサ部材は、熱又は光により収縮する請求項1ないし4のいずれかに記載の帯電部材とする。
請求項6に記載の発明は、前記スペーサ部材は、弾性により収縮する請求項1ないし4のいずれかに記載の帯電部材とする。
請求項7に記載の発明は、前記スペーサ部材は、弾性を有するゴム製である請求項6に記載の帯電部材とする。
請求項8に記載の発明は、前記スペーサ部材は、弾性を有する金属製である請求項6に記載の帯電部材とする。
請求項9に記載の発明は、前記スペーサ部材は、前記本体部より硬度が低い請求項1ないし7のいずれかに記載の帯電部材とする。
請求項10に記載の発明は、前記スペーサ部材は、接着剤なしで前記本体部に固定される請求項1ないし9のいずれかに記載の帯電部材とする。
【0007】
請求項11に記載の発明は、像担持体に対向し、像担持体表面を帯電させる帯電部材を配設する帯電装置において、前記帯電部材は、軸部と軸部を被覆する本体部とから構成され、像担持体の画像形成領域外に対応する本体部の端部に又は端部より内側に段差を有しその段差に収縮性を有するスペーサ部材を設けて、像担持体と帯電部材との間で間隙を形成する帯電装置とする。
請求項12に記載の発明は、前記帯電部材と前記像担持体の間で形成される間隙は、接触しない距離であって、80μm以下である請求項11に記載の帯電装置とする。
請求項13に記載の発明は、前記帯電部材は、スペーサ部材で像担持体に接触し、前記スペーサ部材は、4〜25Nの荷重で像担持体に対して押圧され、かつ、スペーサ部材の像担持体表面の移動する円周方向における接触幅を0.5mm以下にする請求項11又は12に記載の帯電装置とする。
請求項14に記載の発明は、前記帯電部材は、請求項2ないし10のいずれかに記載の帯電部材である請求項11ないし13のいずれかに記載の帯電装置とする。
請求項15に記載の発明は、少なくとも帯電装置を配設する作像ユニットであって、画像形成装置本体に着脱可能な作像ユニットであって、
前記作像ユニットの帯電装置は、像担持体に対向して配置されて、像担持体表面を帯電させる帯電部材を配設する作像ユニットにおいて、前記帯電部材は、軸部と軸部を被覆する本体部とから構成され、像担持体の画像形成領域外に対応する本体部の端部に又は端部より内側に段差を有し、その段差に収縮性を有するスペーサ部材を設けて、像担持体と帯電部材との間で間隙を形成する作像ユニットとする。
請求項16に記載の発明は、前記作像ユニットの帯電部材は、請求項ないし10のいずれかに記載の帯電部材である請求項15に記載の作像ユニットとする。
請求項17に記載の発明は、前記作像ユニットは、現像装置及び/又はクリーニング装置を配設する請求項15又は16に記載の作像ユニットとする。
請求項18に記載の発明は、帯電装置と像担持体の一部に当接して位置決めする当接部材を備える請求項15ないし17のいずれかに記載の作像ユニットとする。
【0008】
請求項19に記載の発明は、少なくとも像担持体、帯電装置、現像装置を配設する画像形成装置であって、前記画像形成装置の帯電装置は、像担持体に対向して配置されて、像担持体表面を帯電させる帯電部材を配設する画像形成装置において、前記帯電部材は、軸部と軸部を被覆する本体部とから構成され、像担持体の画像形成領域外に対応する本体部の端部に又は端部より内側に段差を有し、その段差に収縮性を有するスペーサ部材を設けて、像担持体と帯電部材との間で間隙を形成する画像形成装置とする。
請求項20に記載の発明は、前記画像形成装置の帯電部材は、請求項ないし10のいずれかに記載の帯電部材である請求項19に記載の画像形成装置とする。
請求項21に記載の発明は、前記画像形成装置において、前記像担持体は、アモルファスシリコンを光導電体として用いる請求項19又は20に記載の画像形成装置とする。
請求項22に記載の発明は、前記画像形成装置において、前記像担持体は、有機光導電体を用い、フィラーを分散させる表面層を有する請求項19又は20に記載の画像形成装置とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の帯電部材、本発明の帯電装置を用いる画像形成装置である本発明の画像形成装置の構成を示す概略図である。図2は、図1の画像形成装置の画像形成部の構成を示す概略図である。この画像形成装置1は、表面に感光体層を有するドラム状であってイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に対応する分の個数分の像担持体61と、各像担持体61をほぼ一様に帯電する帯電装置100と、帯電された像担持体61にレーザ光で露光して静電潜像を形成する露光装置70と、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の現像剤を収容し、像担持体61上の静電潜像に対応するトナー像を形成する現像装置63と、像担持体61上のトナー像を転写する1次転写装置62と、像担持体61上のトナー像が転写されるベルト状の中間転写体50と、中間転写体50のトナー像を転写する2次転写装置51と、中間転写体50のトナー像が転写される記録媒体上のトナー像を定着させる定着装置80と、さらに、像担持体61上に転写後残留するトナーを除去するクリーニング装置64とを備える。記録媒体は、記録媒体を収納する給紙装置21、22のひとつから、1枚ずつ搬送経路を搬送ローラでレジストローラ23まで搬送され、ここで、像担持体61上のトナー像と同期を計って転写位置に搬送される。
【0010】
ここで、帯電装置100について詳細に説明する。
図3は、本発明の帯電装置の構成を示す概略図である。図4は、本発明の帯電部材と像担持体との位置関係を示す概略図である。
帯電装置100は、像担持体61に対向し、微少な間隙Gを設けて配設される帯電部材101と、帯電部材を清掃する不図示のクリーニング部材102と、帯電部材101に電圧を印加する不図示の電源と、帯電部材101を像担持体に61に加圧して接触させる加圧スプリング105とを少なくとも備える。
帯電部材101は、図3及び図4に示すように、像担持体61に微少な間隙Gを持たせて対向して配設される。帯電部材101と像担持体61の間隙Gは、一定の厚さを有するスペーサ部材103を帯電部材101の非画像形成領域に貼着させて調整する。また、スペーサ部材103は、像担持体61と移動する円周方向に対して接触幅Wをもって接触している。
図5は、本発明の帯電部材の構造を示す概略図である。図5に示すように、帯電部材101の本体部の両端に、段差101eが設けられ、この段差101eにスペーサ部材103を巻き付ける。例えば、この段差101eとしては、図5(A)に示すように、帯電部材101本体部101bの端部に段差101eがある。図5(B)に示すように、帯電部材101本体部101bの端部内側に段差101eがあり、スペーサ部材103を両側から挟むような状態になっている。さらに、図5(C)に示すように、帯電部材101本体部101bの端部に段差101eがあり、この段差101eに別の部材101fを設けられている。これにより、帯電部材101の端部に段差101eがあっても、スペーサ部材103を両側から挟むことで、スペーサ部材103の変動を抑えることができる。
【0011】
また、図6は、本発明の帯電部材にスペーサ部材を巻き付けた状態を示す概略構成図である。図6(A)は、帯電部材の端部に段差にスペーサ部材を巻き付けた状態を示し、図6(B)は、帯電部材の端部内側に段差にスペーサ部材を巻き付けた状態を示し、図6(C)は、帯電部材の端部に段差にスペーサ部材を巻き付け、その側面を別の部材で挟んだ状態を示している。
スペーサ部材103は、像担持体61と接触して加圧されているため、像担持体61の回転に伴って、移動することがある。このために、段差101eにスペーサ部材103を接着剤で貼着して固定する。従来は、凸状又は帯電部材101表面に直接スペーサ部材を接着剤で貼着していたことで、接着剤が染み出して、これに像担持体61の表面のトナー、紙粉等の異物が付着して、異常生成物になり、これが次第に大きくなりこの異常生成物の箇所で異常放電が発生して、像担持体61上に斑点状の静電潜像を形成して、異常画像が形成されることがあった。しかし、段差101eにしたことで、図6(A)に示すように、この間隙Gを調整するためのスペーサ部材103の底部は段差101eにあり、ここから接着剤が染み出しても、像担持体61との距離が離れているために、異常放電を抑えることができる。
また、図6(B)に示すように、段差101eは、帯電部材101端部より内側に設けても良いし、図6(C)に示すように、段差101eが帯電部材103の端部にある場合でも、その側面を別の部材101fで抑えて、挟んでも良い。スペーサ部材103の接着剤が少ない場合に帯電部材101の回転によりスペーサ部材103は左右に移動したり、剥がれることがある。しかし、図6(B)及び図6(C)に示すように、段差101eにすることで、像担持体61に接触していることによる圧力を受けても、スペーサ部材103の変位を防止し、帯電部材101の間隙Gを適正な範囲に維持することができ、異常放電を抑え、異常画像が形成されるのを防止することができる。
【0012】
また、帯電部材101の形状は、特に限定されず、半円柱状で固定されて配設されていても良い。また、図3に示すように、帯電部材101の形状が円柱状で、両端をギア又は軸受104で回転可能に支持されていても良い。このように、帯電部材101は、像担持体61への最近接部から、像担持体61移動方向の上下流に漸次離間する局面で形成されていると、像担持体61をより均一に帯電させることができる。像担持体61に対向する帯電部材101が、先鋭な部分があると、その部分の電位が高くなるために優先的に放電が開始され、像担持体61の均一な帯電が困難になる。従って、円柱状の形状で、曲面を有することで均一な像担持体61の帯電が可能になる。また、帯電部材101の放電している表面は強いストレスを受ける。放電が常に同じ面で発生するので、その劣化が促進され、さらに、削り落ちることがある。そのために、帯電部材101の全面を放電する面として使用できるのであれば、回転させることで、早期の劣化を防止することで、長期にわたって使用することができる。また、スペーサ部材103を巻き付ける段差101eは、旋盤等による切削加工で設けることができる。また、外側の凸部を別部材にしても良い。
【0013】
図7は、本発明の帯電装置に備えられる帯電部材の半径方向の断面図である。帯電部材101は、中心に金属製芯金による軸部101a、その外側に中抵抗層101cと最外層に表面層101dとを有する本体部101bからなる構造をしている。軸部101aは、例えば、直径が8〜20mmのステンレス、アルミニウムの高い剛性と導電性を有している金属製又は1×10Ω・cm以下、好ましくは1×10Ω・cm以下で高い剛性を有する導電性の樹脂等で構成される。中抵抗層101cは、1×10Ω・cm〜1×10Ω・cmの体積抵抗率で、1〜2mm程度の厚さにすることが好ましい。表面層101dは、1×10Ω・cm〜1×1010Ω・cmの体積抵抗率で、10μm程度の厚さが好ましい。表面層101dの体積抵抗率は、中抵抗層101cの電気抵抗率より高くすることが好ましい。ここで、本体部101bは、中抵抗層101cと表面層101dとの2層構造で示したが、特にこの構造に限定されるものではなく、単層でも3層であっても良い。
【0014】
中抵抗層101cには、従来は、ヒドリンゴム等のゴムを用いていたが、ここでは、ゴムより膨張係数の低い樹脂を用いて、導電剤を混入して電気抵抗を調整する。通常、樹脂の線膨張係数はゴムの約1/2以下であり、樹脂の体積膨張係数は等方性の場合ゴムの約1/6以下になる。従来のように、ゴムを用いると、熱や湿度により、ゴムの寸法精度が大きく変化し、間隙Gが小さくなり像担持体61と接触することがある。ゴムには、その弾性を発揮させるためや劣化防止のために数種類の可塑剤、活性剤が添加されており、さらに、導電剤を分散させるために分散補助剤を添加していることがある。像担持体61の表面は、ポリカーボネイト、アクリル等の非晶性樹脂が多く用いられており、可塑剤、活性剤等により非常に弱い。また、帯電部材101と像担持体61とが接触していると、その接触部分にトナー等の異物を巻き込み、帯電部材101が汚染されて帯電不良となる。さらに、像担持体61も汚染されて、横筋等の異常画像が形成される。
【0015】
ここで、中抵抗層101cの樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン樹脂、ポリスチレン及びその共重合体等のスチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂等を用いることができる。樹脂には、導電剤のほかに強度を向上、寸法の精度を向上させるためにカーボンファイバー、グラスファイバー、炭化物、硼化物等のセラミックスを混入することにより膨張係数を小さくすることができる。導電剤としては、過酸化リチウム等のアルカリ金属塩、過塩素酸ナトリウム等の過塩素酸塩、テトラブチルアンモニウム塩等の4級アンモニウム塩、高分子導電剤等のイオン系導電剤、カーボンブラック、銀粉、銅粉等の金属粉、ITO等のセラミックス粉を用いることができる。
表面層101dは、表面張力が小さいフッ素系樹脂に導電剤を混入して電気抵抗を調整する。フッ素系樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレンの共重合体を用いることができる。導電剤としては、中抵抗層101cと同様に、カーボンブラック、銀粉、銅粉等の金属粉、ITO等のセラミックス粉を用いることができる。
【0016】
帯電部材101と像担持体61との間隙Gは、スペーサ部材103により100μm以下、特に、20〜50μmの範囲にする。これにより、帯電装置100の作動時における異常画像の形成を抑えることができる。間隙Gが、100μm以上では、像担持体61に到達するまでの距離も長くなることで、パッシェンの法則の放電開始電圧が大きくなり、さらに、像担持体61までの放電空間が大きくなることで、像担持体61を所定の帯電をさせるためには放電による放電生成物が多量に必要となり、これが画像形成後も放電空間に多量に残留し、像担持体61に付着して、像担持体61の経時劣化を促進する原因になる。
また、この間隙Gが小さいと、像担持体61までの到達距離も短く、放電エネルギーも小さくても像担持体61を帯電させることができる。しかし、帯電部材101と像担持体61により形成される空間が狭くなり、空気の流が悪くなってしまう。そのために、放電空間で形成された放電生成物はこの空間内に滞留するために、間隙Gが大きい場合と同様に、画像形成後も放電空間に多量に残留し、像担持体61に付着して、像担持体61の経時劣化を促進する原因になる。従って、放電エネルギーを小さくして放電生成物の生成を少なくし、かつ、空気が滞留しない程度の空間を形成することが好ましい。そのために、間隙Gは、100μ以下であって、20〜50μmの範囲にすることが好ましい。これにより、ストリーマ放電の発生を防止し、放電生成物の生成を少なくして像担持体61に堆積する量を少なくして、斑点状の画像斑・像流れを防止することができる。
【0017】
ここで、上述したように、像担持体61上に現像後に残留するトナーは、像担持体61に対向して設けられるクリーニング装置64によりクリーニングされるが、完全に除去するのは困難であり、極わずかのトナーがクリーニング装置を通過し、帯電装置100へと搬送されてくる。このときに、トナーの粒径が間隙Gより大きいと、トナーは回転する像担持体61や帯電部材101により摺擦されて熱を帯び、帯電部材101に融着することがある。このトナーが融着した部分は、像担持体61に近くなるために優先的に放電が生ずる異常放電を起こす。従って、間隙Gは、画像形成装置1に用いられるトナーの最大粒径よりも大きいことが好ましい。
【0018】
また、帯電部材101は、図3に示すように、帯電装置100の図示しないハウジングの側板に設けられる軸受104に嵌合され、軸受104には従動しない摩擦係数の低い樹脂による軸受104に設ける圧縮バネ105により像担持体61表面方向に押圧されている。これにより、機械的振動、芯金の偏位があっても一定の間隙Gを形成することができる。押圧する荷重は、4〜25Nにする。好ましくは、6〜15Nにする。帯電部材101は、軸受104で固定されていても、回転するときの振動、帯電部材101の偏心、その表面の凹凸により間隙Gの大きさが変動し、間隙Gが適正な範囲からはずれる場合があり、このために、経時的には像担持体61の劣化を促進することになる。ここで、荷重とは、スペーサ部材103を通して像担持体61に加わるすべての荷重を意味する。これは、帯電部材101の両端に設けられる圧縮バネ105の力、帯電部材101とクリーニング部材102の自重等により調整できる。荷重が小さいと、帯電部材101の回転時による変動、駆動するギア等の衝撃力による跳ね上がりを抑えることができない。荷重が大きいと、帯電部材101と嵌合する軸受104との摩擦が大きくなり、経時的な摩耗量を大きくして変動を促進することになる。従って、荷重を4〜25N、好ましくは、6〜15Nの範囲にすることにより、間隙Gを適正な範囲にして、放電生成物の生成を少なくして像担持体61に堆積する量を少なくして像担持体61の寿命を延ばし、かつ、斑点状の異常画像・画像流を防止することができる。
【0019】
また、スペーサ部材103の像担持体61表面の移動方向における接触幅Wを0.5mm以下にする。接触幅Wは、図3に示すように、帯電部材101の各層の材料・厚さと荷重の大きさにより制御することができる。接触幅Wを0.5mm以下にすることで、回転する像担持体61表面のうねり、偏心等により像担持体61側から帯電部材101に加えられる外力又は圧縮バネ105による帯電部材101への押圧する荷重が変化しても、間隙Gが大きく変動するのを阻止することができる。
また、スペーサ部材103は、円周方向に切れ目があると、荷重より押圧されているために、この部分から接着剤が染み出したり、切れ目から剥がれたりすることが多い。このために、切れ目をなくすことで、像担持体61との接触による圧力を受けても、接着剤が染み出したり、剥がれるのを防止する。また、接着剤を用いないスペーサ部材103を用いることが好ましい。これにより、染み出した接着剤にトナー等が付着するのを防止することができる。
さらに、 スペーサ部材103は、この帯電部材101の本体部101bの、中抵抗層101cと表面層101dよりも硬度が低いことが好ましい。スペーサ部材103には、像担持体61と接触しているために圧力がかかっている。このために、スペーサ部材103が帯電部材101の段差101e中で回転することがある。そのときに、スペーサ部材103の方を帯電部材101よりも硬度が高いと帯電部材101を摩耗する。そのために、スペーサ部材103の硬度を低くして、スペーサ部材103を摩耗させて、間隙Gが変動した場合にはスペーサ部材103のみを交換する。これにより、帯電部材103の寿命を延ばすことができる。
【0020】
図8は、スペーサ部材の外観を示す斜視図である。図8(A)は、熱収縮性樹脂製のスペーサ部材の外観で、図8(B)は、弾性を有する金属製のスペーサ部材の外観である。
また、スペーサ部材103には、熱収縮性の樹脂を用いることができる。図8(A)に示すように、円周方向に切れ目のないチューブ状のスペーサ部材103を帯電部材101の段差101eに配置し、熱処理して収縮させて巻き付ける。ここで、スペーサ部材103を収縮させるのに熱を用いたが、特に限定されず、紫外線等の光によって収縮するものであっても良い。スペーサ部材103は、ポリエチレン、ポリオレフィン等のオレフィン樹脂、ポエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂を用いることができる。さらに、これらの収縮性の樹脂を用いることが好ましい。収縮は、特別な処理をすることで収縮するものであってもよく、例えば、熱又は光を作用させることが挙げられる。
また、このスペーサ部材103は、接着剤を用いないことが好ましい。帯電部材101端部の内側に段差101eを設け、両側を壁にしてスペーサ部材103を抑えることで、接着剤を用いなくて、多少スペーサ部材103のみが回転したり又は滑っても、間隙Gが変動することはない。また、これにより、接着剤が用いる必要が無く、接着剤の染み出しによる放電生成物の形成を防止することができる。
【0021】
また、スペーサ部材103には、弾性を有する金属又はゴムを用いることができる。図8(B)に示すように、円周方向に切れ目がある金属製のスペーサ部材103を帯電部材101の段差101eに配置し、金属の弾性による圧縮力を利用して巻き付ける。ここで、スペーサ部材103を収縮させるのに金属の弾性を用いたが、特に限定されず、ゴムの弾性による圧縮力によって収縮するものであっても良い。
スペーサ部材103は、金属としては、アルミニウム、鉄、銅、チタン又はこれらを主体とする合金を用いることができる。さらに、これらの表面を酸化物で被覆して、電気的に絶縁性にすることが好ましい。金属製のスペース部材103は、像担持体61の樹脂による感光層と比較して硬いため、さらに、表面に樹脂で被覆することが好ましい。これにより、像担持体61の感光層より硬度を低くして、像担持体61の摩耗を減らすことができる。
また、ゴムとしては、天然ゴム、ポリウレタンゴム、クロロプレンゴム、ニトリル−ブタジエンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムを用いることができる。JIS−A:ゴム硬度が70Hs以上が好ましく、さらに、シリカ、アルミナ、グラスファイバー等を添加して硬化させたものが好ましい。これにより、間隙Gの変動を防ぐことができる。
【0022】
図9は、本発明の帯電部材であって、段差とスペーサ部材の一つの例である。図9(A)は、段差にスペーサ部材を配置し、図9(B)は、スペーサ部材を段差に押し込んだ状況を示している。図9に示すように、帯電部材101の端部内側に2つの小さい段差101eを設け、ここに収縮性樹脂製のスペーサ部材103を巻き付けるときに、圧力をかけて段差101eに樹脂製スペーサ部材103を押し込むことで、樹脂製のスペーサ部材103は帯電部材101の段差101eに固定できる。これにより、軸方向における接触幅Aで帯電部材101と像担持体61が接触して、間隙Gを一定に保つことができる。
また、帯電部材101の回転方向は、端部にギアを配設して、像担持体61と逆方向に回転させる。帯電部材101の回転させる線速度は、像担持体61の線速度以上の線速度で回転させることが好ましく、同じ線速度が特に好ましい。帯電部材101の線速度を像担持体61より遅くする場合は、印加する電圧によっては帯電が不安定になり、像担持体61を均一に帯電させることが困難になる。
【0023】
また、帯電装置100は、帯電部材101の汚染を除去するためのクリーニング部材102を備える。図10は、本発明の帯電装置に備えられるクリーニング部材の構成を示す概略図である。クリーニング部材102は、図10に示すように、帯電装置100の図示しないハウジングの側板に設けられる軸受に嵌合され、回転可能に軸支される。このクリーニング部材102は、帯電部材101に当接して、外周面をクリーニングする。帯電部材101の表面にトナー、紙粉、部材の破損物等の異物が付着すると、電界が異物部分に集中するために優先的に放電が生ずる異常放電を起こす。逆に、電気的絶縁性の異物が広い範囲に付着すると、その部分では放電が生じないために、像担持体61に帯電斑が生ずる。このために、帯電装置100には帯電部材101の表面をクリーニングするクリーニング部材102を設けることが好ましい。
【0024】
また、帯電装置100は、帯電部材101に電圧を印加する電源を備える。電圧としては、直流電圧だけでも良いが、直流電圧と交流電圧を重畳した電圧が好ましい。帯電部材101の層構成が不均一な部分がある場合には、直流電圧のみを印加すると像担持体61の表面電位が不均一になることがある。重畳した電圧では、帯電部材101表面が等電位となり、放電が安定して像担持体61を均一に帯電させることができる。
重畳する電圧における交流電圧は、ピ−ク間電圧を像担持体61の帯電開始電圧の2倍以上にすることが好ましい。帯電開始電圧とは、帯電部材101に直流のみを印加した場合に像担持体61が帯電され始めるときの電圧の絶対値である。これにより、像担持体61から帯電部材101への逆放電が生じ、そのならし効果で像担持体61をより安定した状態で均一に帯電させることができる。
【0025】
スペーサ部材103の接触幅Wを0.5mm以下にすることで、間隙Gの変動を抑えることができる。これは、帯電部材101の本体部101bに硬質の樹脂に、強度を向上させるためのセラミックス等によって更に硬質にする。これにより、この硬質樹脂の帯電部材101は、像担持体61の回転中に、帯電部材101と像担持体61の偏心、回転の振動又は圧縮バネのばらつきによる押圧力の差異によっても接触幅Wがほとんど同じにすることができる。さらに、帯電部材101と像担持体61の間の間隙Gは、所定の大きさに制御することができる。
また、像担持体61の駆動装置のギア、チェーンなどの駆動部材が経時的に摩耗等により偏心が大きくなったり、衝撃力が加わっても間隙Gの変動を抑えることができる。これにより、帯電部材101の全面を一様に帯電に用いられることから、一部を過度に使用される場合に生ずる劣化が生ずることなく、帯電部材101の寿命も延ばすことができる。
【0026】
図11は、本発明の作像ユニットの構成を示す概略図である。画像形成装置1本体に着脱可能であって、少なくとも像担持体61と上述の帯電装置100を配設する作像ユニットを用いることができる。この作像ユニットでは、像担持体61と帯電装置100とは、上述したように、一定の間隙Gを持って対向するように組み込まれている。このために、画像形成装置1から着脱しても間隙Gを一定に保持することができる。従って、画像形成時には、像担持体61を均一に帯電することができ、放電生成物が少なく、かつ、異常画像のない画像を形成することができる。また、経時的な変化により帯電部材101と像担持体61の当接が生じないために、帯電部材101の経時的な劣化が少なく、作像ユニット全体の寿命を延ばすことができる。
また、この作像ユニットは、帯電装置100を配置し、像担持体61を配置しないものであっても良い。像担持体61、現像装置63、帯電装置100はそれぞれ寿命が異なり、メンテナンス性を考慮して最適の組み合わせをとることができる。このほかに、作像ユニットは、少なくとも像担持体61のクリーニング装置64、現像装置63、のいずれかを配設するものであっても良い。
また、作像ユニットは、像担持体61、帯電装置100を作像ユニット内に組み付けるときの、位置出しのための当接部材を有する。像担持体61、帯電装置100は、それぞれ別に組み付けられるために、当接部材を作像ユニット本体に設け、像担持体61と帯電部材101とを所定の間隙Gにする。また、像担持体61、帯電装置100は、寿命が異なることがあり、回収して補修し再度又は新たな像担持体61等を組み付ける場合であっても、当接部材を設けることで、所定の間隙Gにすることができる。
【0027】
また、少なくとも像担持体61と上述の帯電装置100を有する画像形成装置1である。画像形成装置1では、像担持体61と帯電装置100とは、上述したように、一定の間隙Gを持って対向するように組み込まれている。これにより、像担持体61と帯電装置100との間の間隙Gを、像担持体61等との駆動・回転時で偏心により中心がぶれたり、回転による振動、衝撃力が生じて、帯電部材101の像担持体61への圧力が変化しても、一定に維持することができる。
さらに、像担持体61が備える光導電体をアモルファスシリコン系にすることが好ましい。アモルファスシリコン系像担持体61は、真空中の気相成長法で製造されるために表面が極めて平滑になる。従って、像担持体61を回転させても帯電部材101との間で形成される間隙Gの変動が少なく、帯電部材101表面の全体で放電し、像担持体61は均一に帯電される。さらに、間隙Gが一定に維持されることから放電生成物の発生を少なく抑えることができる。
また、光導電性の有機物質を用いる像担持体61は、樹脂中に有機物質を分散させている。層構成により有機物質が表面層に含まれないことが多いが、いずれの層構成であっても、樹脂を主体としている。そのために、上述の帯電部材101を用いることで間隙Gを一定に維持できるが、さらに、像担持体61の表面層にフィラーを分散させて硬質の表面にすることが好ましい。耐摩耗性が向上し、経時的劣化を抑え、寿命を延ばすことができる。フィラーとしては、グラスファイバー、アルミナ、シリカ等の酸化物を用いることができる。
【0028】
この画像形成装置1は、上述の帯電装置100のほかに下記の装置を搭載する。図1に示すように、画像形成装置1における露光装置70は、帯電装置100により帯電された像担持体61に光を照射して、光導電性を有する像担持体61上に静電潜像を形成する。光Lは、蛍光灯、ハロゲンランプ等のランプ、LED、LD等の半導体素子によるレーザ光線等であっても良い。ここでは、図示しない画像処理部からの信号により像担持体61の回転速度に同期して照射される場合は、LDの素子を用いる。
【0029】
現像装置63は、現像剤担持体を有し、現像装置63内に貯蔵されたトナーを供給ローラで攪拌部に搬送されて、キャリアを含む現像剤と混合・攪拌され、像担持体61に対向する現像領域に搬送される。このときに、正又は負極性に帯電されたトナーは、像担持体61の静電潜像に転移して現像される。現像剤は、磁性又は非磁性の一成分現像剤又はこれらを併せて使用するものであっても良いし、湿式の現像液を用いるものであっても良い。
【0030】
1次転写装置62は、像担持体61上の現像されたトナー像を中間転写体50の裏側からトナーの極性と反対の極性の電場を形成して、中間転写体50に転写する。1次転写装置62は、コロトロン、スコロトロンのコロナ転写器、転写ローラ、転写ブラシのいずれの転写装置であっても良い。その後、給紙装置22から搬送されてくる記録媒体と同期させて、再度2次転写装置51による転写で記録媒体上にトナー像を転写する。ここで、最初の転写が中間転写体50ではなく、記録媒体に直接転写する方式であっても良い。
【0031】
定着装置80は、記録媒体上のトナー像を、加熱及び/又は加圧して記録媒体上にトナー像を固定して定着させる。ここでは、1対の加圧・定着ローラの間を通過させ、このときに熱・圧力をかけて、トナーの結着樹脂を溶融しながら定着させる。定着装置80は、ローラ状ではなく、ベルト状であっても良いし、ハロゲンランプ等で熱照射により定着させるものであっても良い。
像担持体61のクリーニング装置64は、転写されずに像担持体61上に残留したトナーをクリーニングして除去し、次の画像形成を可能にする。クリーニング装置64は、ウレタン等のゴムによるブレード、ポリエステル等の繊維によるファーブラシ等のいずれの方式であっても良い。
【0032】
以下、本発明の画像形成装置1の動作について説明する。
読み取り部30は、原稿搬送部36の原稿台上に原稿をセットするか、又、原稿搬送部36を開いてコンタクトガラス31上に原稿をセットし、原稿搬送部36を閉じて原稿を押さえる。そして、不図示のスタートスイッチを押すと、原稿搬送部36に原稿をセットしたときは原稿をコンタクトガラス31上へと搬送して後、他方コンタクトガラス31上に原稿をセットしたときは直ちに、第1読み取り走行体及び第2読み取り走行体32、33を走行する。そして、第1読み取り走行体32で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2読み取り走行体33に向け、第2読み取り走行体33のミラーで反射して結像レンズ34を通して読取りセンサであるCCD35に入れ、画像情報を読み取る。読み取った画像情報をこの制御部に送る。制御部は、読み取り部30から受け取った画像情報に基づき、画像形成部60の露光装置70内に配設された図示しないLD又はLED等を制御して像担持体61に向けて、書き込みのレーザ光Lを照射させる。この照射により、像担持体61の表面には静電潜像が形成される。
【0033】
給紙部20は、多段に備える給紙カセット21から給紙ローラにより記録媒体を繰り出し、繰り出した記録媒体を分離ローラで分離して給紙路に送り出し、画像形成部60の給紙路に記録媒体を搬送ローラで搬送する。この給紙部20以外に、手差し給紙も可能となっており、手差しのための手差しトレイ、手差しトレイ上の記録媒体を手差し給紙路に向けて一枚ずつ分離する分離ローラも装置側面に備えている。レジストローラ23は、それぞれ給紙カセット21に載置されている記録媒体を1枚だけ排出させ、中間転写体50と2次転写装置51との間に位置する2次転写部に送る。画像形成部60では、読み取り部30から画像情報を受け取ると、上述のようなレーザ書き込みや、現像プロセスを実施させて像担持体61上に潜像を形成させる。
【0034】
現像装置63内の現像剤は、図示しない磁極により汲み上げて保持され、現像剤担持体上に磁気ブラシを形成する。さらに、現像剤担持体に印加する現像バイアス電圧により像担持体61に転移して、その像担持体61上の静電潜像を可視化して、トナー像を形成する。現像バイアス電圧は、交流電圧と直流電圧を重畳させている。次に、トナー像に応じたサイズの記録媒体を給紙させるべく、給紙部20の給紙ローラのうちの1つを作動させる。また、これに伴なって、駆動モータで支持ローラの1つを回転駆動して他の2つの支持ローラを従動回転し、中間転写体50を回転搬送する。同時に、個々の画像形成ユニットでその像担持体61を回転して像担持体61上にそれぞれ、ブラック・イエロー・マゼンタ・シアンの単色画像を形成する。そして、中間転写体50の搬送とともに、それらの単色画像を順次転写して中間転写体50上に合成トナー像を形成する。
【0035】
一方、給紙部20の給紙ローラの1つを選択回転し、給紙カセット21の1つから記録媒体を繰り出し、分離ローラで1枚ずつ分離して給紙路に入れ、搬送ローラで画像形成装置1の画像形成部60内の給紙路に導き、この記録媒体をレジストローラ23に突き当てて止める。そして、中間転写体50上の合成トナー像にタイミングを合わせてレジストローラ23を回転し、中間転写体50と2次転写装置51との当接部である2次転写部に記録媒体を送り込み、この2次転写部に形成されている2次転写バイアスや当接圧力などの影響によってトナー像を2次転写して記録媒体上にトナー像を記録する。ここで、2次転写バイアスは、直流であることが好ましい。
画像転写後の記録媒体は、2次転写装置の搬送ベルトで定着装置80へと送り込み、定着装置80で加圧ローラによる加圧力と熱の付与によりトナー像を定着させた後、排出ローラ41で排紙トレイ40上に排出する。
【0036】
【実施例】
(実施例1と比較例1)
帯電部材の材質による円周方向の接触幅Wに対する影響を評価した。
実施例1では、帯電部材の中抵抗層に硬質の樹脂を用い、比較例1では、帯電部材の中抵抗層に軟質のゴムを用いる。スペーサ部材は、同一の樹脂によるテープを用いる。
スペーサ部材を巻き付けた帯電部材を、天秤ばかりの積載台面に接触させる。この帯電部材の上に透明なガラス板を載せ、このガラス板に圧力をかける。このときに、ガラス板と帯電部材の接触部分の接触幅Wを測定し、かつ天秤ばかりの加圧力を測定した。その結果を表1に示す。
【表1】
Figure 0003749501
表1からも明らかなように、硬質の樹脂を中抵抗層に用いた実施例1の帯電部材は、帯電部材にかける圧力を変えても、接触幅Wが変化しなかったが、軟質のゴムを用いた比較例1の帯電部材は、圧力により接触幅Wが大きく変化した。
【0037】
(実施例2)
また、このときの画像形成装置1の像担持体61、帯電装置100のプロセス条件を、下記の条件にして、6万プリント、15万プリントのプリント試験を行なって、接着剤の染み出し、異常画像の発生を評価した。
像担持体
像担持体は、4層構造でAl基体の上に下引層、キャリア発生層、キャリア移動層、表面層からなっている。キャリア発生材料は、フタロシアニン顔料を用いた。表面層となる保護層には、ポリカーボネート樹脂を用い、フィラーとして平均粒径0.05〜0.8μmのシリカを用いた。像担持体の帯電条件等は、画像部電位:−150V、非画像部電位:−700V、像担持体の線速:245mm/s とした。
帯電装置
帯電部材101は、円筒状で直径は12mmのものを用い、段差を端部内側に接触幅A:8mmに設け、軸部は直径:10mm、材質:快削鋼(JIS SUM22)、中抵抗層は厚さ:2mm、材質:ABS樹脂、導電剤:エーテルアミド、表面層は厚さ:10μm、材質:フッ素樹脂、導電剤:ITOで、電圧条件は交流電圧:2kHz、Vp−p:2kV、直流電圧:−450Vで、スペーサ部材は熱収縮性フッ素樹脂、加圧した圧力:10N、クリーニング部材:ポリエステル繊維で、接触幅Wは0.3mm、間隙Gは40μmにした。
【0038】
(比較例2)
帯電部材101の表面層に、発泡性ウレタンゴムにカーボンブラックを混入し、厚さ:5mm、接触幅A:5mmにしたスペーサ部材103を接着剤で帯電部材101に貼着した以外は、すべて実施例2と同じ条件にした。
【0039】
その結果、表2に示す。
【表2】
Figure 0003749501
6万プリントした後では、実施例2の帯電ローラは、何ら問題が生じていない。比較例1の帯電部材101は、接着剤が染み出していたが、画像流れ、画像斑等の異常画像は現れていない。
15万プリントした後では、実施例2では、スペーサ部材103はよれたり、移動したりすることはなかった。また、画像流れ、画像斑等の異常画像は現れていない。比較例2では、接着剤が染み出していたし、放電生成物が原因の画像流れが画像上に現れていた。また、接着剤にトナー等が付着した異常生成物が原因の画像斑が現れていた。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の帯電装置は、帯電装置と像担持体の間に形成される間隙を、画像形成動作時であっても、一定に維持することができ、帯電部材の全面で一様な放電をさせることで、異常放電と放電生成物の発生を少なく抑え、
異常画像が形成されるのを防止して、高品位の画像を得ることができる。また、本発明の作像ユニットでは、像担持体と帯電部材の経時的な接触を抑えることで、経時的な劣化を抑え、異常画像の形成を防止し、作像ユニットの寿命を延ばすことができる。また、本発明の画像形成装置では、帯電部材の経時的な劣化を抑え、異常画像が形成されるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯電部材、本発明の帯電装置を用いる画像形成装置である本発明の画像形成装置の構成を示す概略図である。
【図2】本発明を説明するための画像形成部の拡大図である。
【図3】本発明の帯電装置に備えられる帯電部材の構成を示す概略図である。
【図4】本発明の帯電部材と像担持体との位置関係を示す概略図である。
【図5】本発明の帯電装置に備えられる帯電部材の構造を示す概略図である。
【図6】本発明の帯電装置に備えられる帯電部材にスペーサ部材を配設した状態を示す概略構成図である。
【図7】本発明の帯電装置に備えられる帯電部材の半径方向の断面図である。
【図8】スペーサ部材の外観を示す斜視図である。
【図9】図9は、本発明の帯電部材であって、段差とスペーサ部材の一つの例である。
【図10】本発明の帯電装置に備えられるクリーニング部材の構成を示す概略図である。
【図11】本発明の作像ユニットの構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
10 画像形成部
20 給紙部
21 給紙カセット
22 給紙装置
23 レジストローラ
30 読み取り部
31 コンタクトガラス
32、33 読み取り走行体
34 レンズ
35 CCD
36 自動原稿搬送装置
40 排紙収納部
41 排紙ローラ
50 中間転写体
51 2次転写装置
52 中間転写ベルトクリーニング装置
60 画像形成部
61 像担持体
62 1次転写装置
63 現像装置
63a 現像剤担持体
64 クリーニング装置
64a クリーニングブラシ
64b クリーニングブレード
70 露光装置
80 定着装置
100 帯電装置
101 帯電部材
101a 軸部
101b 本体部
101c 中抵抗層
101d 表面層
101e 段差
101f 別の部材
102 クリーニング部材
103 スペーサ部材
104 軸受
105 加圧スプリング
G 間隙
L レーザ光
W 接触幅(円周方向)
A 接触幅(軸方向)

Claims (22)

  1. 帯電装置に配設される帯電部材であって、像担持体に対向して配置されて、像担持体表面を帯電させる帯電部材において、
    前記帯電部材は、軸部と軸部を被覆する本体部とから構成され、
    像担持体の画像形成領域外に対応する本体部の端部に又は端部より内側に段差を有し、その段差に収縮性を有するスペーサ部材を設けて、像担持体と帯電部材との間で間隙を形成する
    ことを特徴とする帯電部材。
  2. 前記帯電部材は、円柱形状で、回転可能に配設される
    ことを特徴とする請求項1に記載の帯電部材。
  3. 前記本体部は、導電剤を含む樹脂から構成される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の帯電部材。
  4. 前記スペーサ部材は、切れ目を有しない
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の帯電部材。
  5. 前記スペーサ部材は、熱又は光により収縮する
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の帯電部材。
  6. 前記スペーサ部材は、弾性により収縮する
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の帯電部材。
  7. 前記スペーサ部材は、弾性を有するゴム製である
    ことを特徴とする請求項6に記載の帯電部材。
  8. 前記スペーサ部材は、弾性を有する金属製である
    ことを特徴とする請求項6に記載の帯電部材。
  9. 前記スペーサ部材は、前記本体部より硬度が低い
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の帯電部材。
  10. 前記スペーサ部材は、接着剤なしで前記本体部に固定される
    ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の帯電部材。
  11. 像担持体に対向し、像担持体表面を帯電させる帯電部材を配設する帯電装置において、
    前記帯電部材は、軸部と軸部を被覆する本体部とから構成され、
    像担持体の画像形成領域外に対応する本体部の端部に又は端部より内側に段差を有し、その段差に収縮性を有するスペーサ部材を設けて、像担持体と帯電部材との間で間隙を形成する
    ことを特徴とする帯電装置。
  12. 前記帯電部材と前記像担持体の間で形成される間隙は、接触しない距離であって、80μm以下である
    ことを特徴とする請求項11に記載の帯電装置。
  13. 前記帯電部材は、スペーサ部材で像担持体に接触し、
    前記スペーサ部材は、4〜25Nの荷重で像担持体に対して押圧され、
    かつ、スペーサ部材の像担持体表面の移動する円周方向における接触幅を0.5mm以下にする
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載の帯電装置。
  14. 前記帯電部材は、請求項2ないし10のいずれかに記載の帯電部材である
    ことを特徴とする請求項11ないし13のいずれかに記載の帯電装置。
  15. 少なくとも帯電装置を配設する作像ユニットであって、画像形成装置本体に着脱可能な作像ユニットであって、
    前記作像ユニットの帯電装置は、像担持体に対向して配置されて、像担持体表面を帯電させる帯電部材を配設する作像ユニットにおいて、
    前記帯電部材は、軸部と軸部を被覆する本体部とから構成され、
    像担持体の画像形成領域外に対応する本体部の端部に又は端部より内側に段差を有し、その段差に収縮性を有するスペーサ部材を設けて、像担持体と帯電部材との間で間隙を形成する
    ことを特徴とする作像ユニット。
  16. 前記作像ユニットの帯電部材は、請求項ないし10のいずれかに記載の帯電部材である
    ことを特徴とする請求項15に記載の作像ユニット。
  17. 前記作像ユニットは、現像装置及び/又は像担持体を配設する
    ことを特徴とする請求項15又は16に記載の作像ユニット。
  18. 前記作像ユニットは、帯電装置と像担持体の一部に当接して位置決めする当接部材を備える
    ことを特徴とする請求項15ないし17のいずれかに記載の作像ユニット。
  19. 少なくとも像担持体、帯電装置、現像装置を配設する画像形成装置であって、
    前記画像形成装置の帯電装置は、像担持体に対向して配置されて、像担持体表面を帯電させる帯電部材を配設する画像形成装置において、
    前記帯電部材は、軸部と軸部を被覆する本体部とから構成され、
    像担持体の画像形成領域外に対応する本体部の端部に又は端部より内側に段差を有し、その段差に収縮性を有するスペーサ部材を設けて、像担持体と帯電部材との間で間隙を形成する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  20. 前記画像形成装置の帯電部材は、請求項ないし10のいずれかに記載の帯電部材である
    ことを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
  21. 前記画像形成装置において、
    前記像担持体は、アモルファスシリコンを光導電体として用いる
    ことを特徴とする請求項19又は20に記載の画像形成装置。
  22. 前記画像形成装置において、
    前記像担持体は、有機光導電体を用い、フィラーを分散させる表面層を有する
    ことを特徴とする請求項19又は20に記載の画像形成装置。
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