JP2020170126A - 帯電装置、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】経時で帯電ローラに供給するAC電圧が低下してしまっても地汚れなどの異常画像を生じにくくする。【解決手段】感光体ドラム11(像担持体)に対して回転しながら当接する帯電ローラ12と、帯電ローラ12にAC電圧とDC電圧とを供給する電源部75(電圧供給部)と、が設けられている。そして、帯電ローラ12に供給するAC電圧のピーク電圧Vppの絶対値が所定値X以下になったときに、帯電ローラ12に供給するDC電圧Vcの絶対値が増加するように電源部75が制御されている。【選択図】図2
Description
この発明は、感光体ドラムなどの像担持体の表面を帯電する帯電装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式の画像形成装置と、に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、感光体ドラム(像担持体)を帯電する帯電ローラを設ける技術が広く知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
詳しくは、帯電ローラは、感光体ドラムに対して回転しながら当接するように配置されていて、所定の帯電バイアスが印加されることで、感光体ドラムの表面を帯電する。
詳しくは、帯電ローラは、感光体ドラムに対して回転しながら当接するように配置されていて、所定の帯電バイアスが印加されることで、感光体ドラムの表面を帯電する。
一方、特許文献1等には、帯電ローラに印加する帯電バイアスとして、AC電圧(交流電圧)とDC電圧(直流電圧)とを重畳したものを用いる技術が開示されている。
従来の技術は、帯電ローラにAC電圧とDC電圧とを供給しているため、像担持体(感光体ドラム)が良好に帯電される効果が期待できる。
しかし、経時で帯電ローラの表面粒子が削れて抵抗が低下することなどにより、帯電ローラに供給するAC電圧のピーク電圧が低下してしまう不具合が発生してしまっていた。そして、そのように、経時でAC電圧が大きく低下してしまうと、像担持体に形成する画像に地汚れなどの異常画像が発生してしまっていた。
しかし、経時で帯電ローラの表面粒子が削れて抵抗が低下することなどにより、帯電ローラに供給するAC電圧のピーク電圧が低下してしまう不具合が発生してしまっていた。そして、そのように、経時でAC電圧が大きく低下してしまうと、像担持体に形成する画像に地汚れなどの異常画像が発生してしまっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、経時で帯電ローラに供給するAC電圧が低下してしまっても地汚れなどの異常画像が生じにくい、帯電装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明における帯電装置は、像担持体に対して回転しながら当接する帯電ローラと、前記帯電ローラにAC電圧とDC電圧とを供給する電圧供給部と、を備え、前記帯電ローラに供給するAC電圧のピーク電圧の絶対値が所定値以下になったときに、前記帯電ローラに供給するDC電圧の絶対値が増加するように前記電圧供給部が制御されるものである。
本発明によれば、経時で帯電ローラに供給するAC電圧が低下してしまっても地汚れなどの異常画像が生じにくい、帯電装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1及び図2にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1は、実施の形態における画像形成装置1を示す全体構成図である。図2は、図1の画像形成装置1に設置されたイエロー用のプロセスカートリッジ10Y(作像部)の構成を示す断面図である。
なお、4つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BK(作像部)は、作像プロセスに用いられるトナーTの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、図2ではイエロー用のプロセスカートリッジ10Yのみを代表的に図示する。
図1は、実施の形態における画像形成装置1を示す全体構成図である。図2は、図1の画像形成装置1に設置されたイエロー用のプロセスカートリッジ10Y(作像部)の構成を示す断面図である。
なお、4つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BK(作像部)は、作像プロセスに用いられるトナーTの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、図2ではイエロー用のプロセスカートリッジ10Yのみを代表的に図示する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は用紙等のシートが収容される給紙部、9はシートの搬送タイミングを調整するレジストローラ、を示す。
また、10Y、10M、10C、10BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成されるプロセスカートリッジ、16は各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム上に形成されたトナー像を中間転写ベルト17上に重ねて転写する1次転写ローラ、を示す。
また、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のトナー像をシート上に転写するための2次転写ローラ、19は中間転写ベルト17を清掃する中間転写ベルトクリーニング部、20はシート上のトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、を示す。
また、10Y、10M、10C、10BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成されるプロセスカートリッジ、16は各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム上に形成されたトナー像を中間転写ベルト17上に重ねて転写する1次転写ローラ、を示す。
また、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のトナー像をシート上に転写するための2次転写ローラ、19は中間転写ベルト17を清掃する中間転写ベルトクリーニング部、20はシート上のトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、を示す。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光L(露光光)が、それぞれ、対応するプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11(像担持体)の表面に向けて発せられる。
一方、4つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11(図2参照)は、それぞれ、所定の回転方向(反時計方向)に回転している。そして、まず、感光体ドラム11の表面は、帯電ローラ12との当接位置で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11上には、帯電電位Vd(−700V程度である。)が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11の表面は、それぞれのレーザ光Lの照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光Lが各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光Lは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光Lが各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光Lは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光Lは、紙面左側から1番目の感光体ドラム11(像担持体)の表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11の回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電ローラ12にて帯電された後の感光体ドラム11上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される(−50〜100V程度の露光電位が形成される。)。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11の表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11の表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11の表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11の表面は、それぞれ、現像装置13との対向位置に達する。そして、各現像装置13から感光体ドラム11上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11上の潜像が現像されてトナー像が形成される(現像工程である。)。詳しくは、レーザ光Lが照射された画像部の潜像電位(露光電位)と、現像ローラ13aに印加された現像バイアス(−500V程度である。)と、の電位差(現像ポテンシャル)によって形成される電界によって、トナーTが潜像に付着する。
その後、現像工程後の感光体ドラム11の表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部(1次転写ニップ)に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写ローラ16が設置されている。そして、1次転写ローラ16の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11の表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部(1次転写ニップ)に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写ローラ16が設置されている。そして、1次転写ローラ16の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
そして、1次転写工程後の感光体ドラム11の表面は、それぞれ、クリーニング装置14との対向位置に達する。そして、この位置で、クリーニングブレード14aによって感光体ドラム11上に残存する未転写トナーが機械的に除去されて、除去された未転写トナーがクリーニング装置14内に回収される(クリーニング工程である。)。なお、クリーニング装置14内に回収された未転写トナーは、搬送スクリュ14bによってクリーニング装置14外に搬送されて、廃トナーとして廃トナー回収容器の内部に回収される。
その後、感光体ドラム11の表面は、潤滑剤供給装置15、除電装置の位置を順次通過して、感光体ドラム11における一連の作像プロセスが終了する。
その後、感光体ドラム11の表面は、潤滑剤供給装置15、除電装置の位置を順次通過して、感光体ドラム11における一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11上の各色のトナーが重ねて転写(担持)された中間転写ベルト17は、図中の時計方向に走行して、2次転写ローラ18との対向位置(2次転写ニップ)に達する。そして、2次転写ローラ18との対向位置で、シート(用紙)上に中間転写ベルト17上に担持されたカラーのトナー像が転写される(2次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17の表面は、中間転写ベルトクリーニング部19の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部19に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
その後、中間転写ベルト17の表面は、中間転写ベルトクリーニング部19の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部19に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
ここで、中間転写ベルト17と2次転写ローラ18との間(2次転写ニップである。)に搬送されるシートは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されるものである。
詳しくは、シートを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送されたシートが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9(タイミングローラ)に導かれる。レジストローラ9に達したシートは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
詳しくは、シートを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送されたシートが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9(タイミングローラ)に導かれる。レジストローラ9に達したシートは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写されたシートは、搬送ベルトによって定着装置20に導かれる。定着装置20では、定着ベルトと加圧ローラとのニップにて、カラー画像(トナー)がシート上に定着される。
そして、定着工程後のシートは、排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセス(印刷動作)が完了する。
そして、定着工程後のシートは、排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセス(印刷動作)が完了する。
次に、図2にて、プロセスカートリッジ10Yについて詳述する。
図2に示すように、プロセスカートリッジ10Yは、像担持体としての感光体ドラム11と、帯電ローラ12(帯電装置40)と、現像装置13と、クリーニング装置14と、潤滑剤供給装置15と、が一体的にユニットとして構成されている。プロセスカートリッジ10Yは、画像形成装置本体1に対して着脱可能(交換可能)に設置されていて、適宜に画像形成装置本体1から取り出されて新品のものに交換されたり修理がされたりすることになる。
図2に示すように、プロセスカートリッジ10Yは、像担持体としての感光体ドラム11と、帯電ローラ12(帯電装置40)と、現像装置13と、クリーニング装置14と、潤滑剤供給装置15と、が一体的にユニットとして構成されている。プロセスカートリッジ10Yは、画像形成装置本体1に対して着脱可能(交換可能)に設置されていて、適宜に画像形成装置本体1から取り出されて新品のものに交換されたり修理がされたりすることになる。
ここで、像担持体としての感光体ドラム11は、負帯電性の有機感光体であって、ドラム状導電性支持体上に感光層等を設けたものである。
感光体ドラム11は、基層としての導電性支持体上に、絶縁層である下引き層、感光層としての電荷発生層及び電荷輸送層、表面層(保護層)が順次積層されている。なお、本実施の形態における感光体ドラム11は、その外径が30mm程度に設定されている。また、感光体ドラム11の表面層(保護層)は、無機微粒子を含有して架橋樹脂により固められた高硬度なものである。
感光体ドラム11は、駆動モータによって図2の反時計方向に回転駆動される。
感光体ドラム11は、基層としての導電性支持体上に、絶縁層である下引き層、感光層としての電荷発生層及び電荷輸送層、表面層(保護層)が順次積層されている。なお、本実施の形態における感光体ドラム11は、その外径が30mm程度に設定されている。また、感光体ドラム11の表面層(保護層)は、無機微粒子を含有して架橋樹脂により固められた高硬度なものである。
感光体ドラム11は、駆動モータによって図2の反時計方向に回転駆動される。
図2を参照して、帯電装置40には、帯電ローラ12が設置されている。
帯電ローラ12は、外径が8mm程度の導電性を有する芯金上に、層厚が2mm程度のヒドリンゴムなどからなる弾性層が形成されて、その弾性層の表面にフィラー(微粒子)を含有した層厚が5μm程度の表面層が積層されたローラ部材である。帯電ローラ12に、そのような表面層を形成することで、均一放電が可能になるとともに、弾性層からの汚染成分の染み出しを軽減することができる。
帯電ローラ12は、そのローラ部(弾性層が形成された部分である。)が感光体ドラム11に対して軸方向にわたって当接するように設置されている。帯電ローラ12は、感光体ドラム11の回転にともない、図2の時計方向に従動回転(連れ回り)する。なお、本実施の形態において、帯電ローラ12を駆動機構に接続して積極的に回転駆動しても良い。
そして、制御部70によって制御される帯電用の電源部75(電圧供給部)から帯電ローラ12に所定の電圧(帯電バイアス)が印加されて、これにより対向する感光体ドラム11の表面を一様に帯電する。本実施の形態では、オゾン発生量を低減するとともに帯電電位Vdの安定化のために、帯電ローラ12に印加する帯電バイアスとして、AC電圧とDC電圧とを重畳したものを用いている。
なお、本実施の形態における帯電装置40の特徴的な構成・動作については、後で詳しく説明する。
帯電ローラ12は、外径が8mm程度の導電性を有する芯金上に、層厚が2mm程度のヒドリンゴムなどからなる弾性層が形成されて、その弾性層の表面にフィラー(微粒子)を含有した層厚が5μm程度の表面層が積層されたローラ部材である。帯電ローラ12に、そのような表面層を形成することで、均一放電が可能になるとともに、弾性層からの汚染成分の染み出しを軽減することができる。
帯電ローラ12は、そのローラ部(弾性層が形成された部分である。)が感光体ドラム11に対して軸方向にわたって当接するように設置されている。帯電ローラ12は、感光体ドラム11の回転にともない、図2の時計方向に従動回転(連れ回り)する。なお、本実施の形態において、帯電ローラ12を駆動機構に接続して積極的に回転駆動しても良い。
そして、制御部70によって制御される帯電用の電源部75(電圧供給部)から帯電ローラ12に所定の電圧(帯電バイアス)が印加されて、これにより対向する感光体ドラム11の表面を一様に帯電する。本実施の形態では、オゾン発生量を低減するとともに帯電電位Vdの安定化のために、帯電ローラ12に印加する帯電バイアスとして、AC電圧とDC電圧とを重畳したものを用いている。
なお、本実施の形態における帯電装置40の特徴的な構成・動作については、後で詳しく説明する。
現像装置13は、主として、感光体ドラム11に対向する現像ローラ13aと、現像ローラ13aに対向する第1搬送スクリュ13bと、仕切部材を介して第1搬送スクリュ13bに対向する第2搬送スクリュ13cと、現像ローラ13aに対向するドクターブレード13dと、で構成される。
現像ローラ13aは、内部に固設されてローラ周面に磁極を形成するマグネットと、マグネットの周囲を回転するスリーブと、で構成される。マグネットによって現像ローラ13a(スリーブ)上に複数の磁極が形成されて、現像ローラ13a上に現像剤Gが担持されることになる。現像装置13内には、キャリアCとトナーTとからなる2成分現像剤Gが収容されている。現像ローラ13aや2つの搬送スクリュ13b、13cは、現像用モータによって図2の矢印方向に回転駆動される。
このように構成された現像装置13によって、感光体ドラム11の表面に形成された静電潜像が現像されて、感光体ドラム11の表面にトナー像が形成されることになる。
現像ローラ13aは、内部に固設されてローラ周面に磁極を形成するマグネットと、マグネットの周囲を回転するスリーブと、で構成される。マグネットによって現像ローラ13a(スリーブ)上に複数の磁極が形成されて、現像ローラ13a上に現像剤Gが担持されることになる。現像装置13内には、キャリアCとトナーTとからなる2成分現像剤Gが収容されている。現像ローラ13aや2つの搬送スクリュ13b、13cは、現像用モータによって図2の矢印方向に回転駆動される。
このように構成された現像装置13によって、感光体ドラム11の表面に形成された静電潜像が現像されて、感光体ドラム11の表面にトナー像が形成されることになる。
ここで、画像形成装置本体1に設けられたトナー補給部は、交換可能に構成されたトナーボトル31と、トナーボトル31を保持・回転駆動するとともに現像装置13に新品トナーTを補給するトナーホッパ部32と、で構成されている。また、トナーボトル31内には、新品のトナーT(図2では、イエローのトナーである。)が収容されている。また、トナーボトル31の内周面には、螺旋状の突起が形成されている。
なお、トナーボトル31内の新品トナーTは、現像装置13内のトナーT(既設のトナーである。)の消費にともない、トナー補給口から現像装置13内に適宜に補給されるものである。現像装置13内のトナーTの消費(トナー濃度)は、現像装置13内の現像剤Gのトナー濃度(現像剤G中のトナーの割合である。)を磁気的に検知するトナー濃度センサ13eによって検知される。
クリーニング装置14には、感光体ドラム11の表面に当接して感光体ドラム11の表面をクリーニングするクリーニングブレード14aと、装置内に回収されたトナーを装置外に搬送する搬送スクリュ14bと、が設置されている。
クリーニングブレード14aは、ウレタンゴム等のゴム材料からなり、感光体ドラム11表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。これにより、感光体ドラム11上に付着する未転写トナー(シートから生じる紙粉、帯電ローラ12による放電時に感光体ドラム11上に生じる放電生成物、トナーに添加されている添加剤、等の付着物も含むものとする。)が機械的に掻き取られてクリーニング装置14内に回収されることになる。
クリーニングブレード14aは、ウレタンゴム等のゴム材料からなり、感光体ドラム11表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。これにより、感光体ドラム11上に付着する未転写トナー(シートから生じる紙粉、帯電ローラ12による放電時に感光体ドラム11上に生じる放電生成物、トナーに添加されている添加剤、等の付着物も含むものとする。)が機械的に掻き取られてクリーニング装置14内に回収されることになる。
図2を参照して、潤滑剤供給装置15は、感光体ドラム11に摺接する発泡弾性層が周設されて感光体ドラム11上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給ローラ15a、潤滑剤供給ローラ15a(発泡弾性層)に摺接する固形潤滑剤15b、潤滑剤供給ローラ15aに対して固形潤滑剤15bを付勢する圧縮スプリング15c、固形潤滑剤15bや圧縮スプリング15cを収納するホルダ15d、感光体ドラム11に当接して感光体ドラム11上に供給された潤滑剤を薄層化する薄層化ブレード15f、等で構成される。
潤滑剤供給装置15は、クリーニング装置14(クリーニングブレード14a)に対して感光体ドラム11の回転方向下流側であって、帯電ローラ12に対して感光体ドラム11の回転方向上流側に配設されている。また、薄層化ブレード15fは、潤滑剤供給部材としての潤滑剤供給ローラ15aに対して感光体ドラム11の回転方向下流側に配設されている。
そして、潤滑剤供給ローラ15aによって感光体ドラム11の表面に供給された潤滑剤は、薄層化ブレード15fによって、感光体ドラム11の表面に均一かつ適量に薄層化されることになる。
これにより、感光体ドラム11との摺接によってクリーニングブレード14aのエッジ部が摩耗する不具合などが軽減されることになる。
潤滑剤供給装置15は、クリーニング装置14(クリーニングブレード14a)に対して感光体ドラム11の回転方向下流側であって、帯電ローラ12に対して感光体ドラム11の回転方向上流側に配設されている。また、薄層化ブレード15fは、潤滑剤供給部材としての潤滑剤供給ローラ15aに対して感光体ドラム11の回転方向下流側に配設されている。
そして、潤滑剤供給ローラ15aによって感光体ドラム11の表面に供給された潤滑剤は、薄層化ブレード15fによって、感光体ドラム11の表面に均一かつ適量に薄層化されることになる。
これにより、感光体ドラム11との摺接によってクリーニングブレード14aのエッジ部が摩耗する不具合などが軽減されることになる。
以下、本実施の形態における帯電装置40において、特徴的な構成・動作について説明する。
先に図2を用いて説明したように、帯電装置40には、像担持体としての感光体ドラム11に対して回転しながら当接する帯電ローラ12が設置されている。
また、その帯電ローラ12にAC電圧(交流電圧)とDC電圧(直流電圧)とを供給する電圧供給部としての電源部75が設置されている。この電源部75は、制御部70によって別々に制御可能なAC電源76とDC電源77とが設けられている。AC電源76は、定電流制御によって帯電ローラ12に供給するAC電圧を調整するように構成されている。したがって、帯電ローラ12の抵抗が増減すると、オームの法則より、AC電圧(ピーク電圧Vpp)は、それに合わせて増減するように調整されることになる。
先に図2を用いて説明したように、帯電装置40には、像担持体としての感光体ドラム11に対して回転しながら当接する帯電ローラ12が設置されている。
また、その帯電ローラ12にAC電圧(交流電圧)とDC電圧(直流電圧)とを供給する電圧供給部としての電源部75が設置されている。この電源部75は、制御部70によって別々に制御可能なAC電源76とDC電源77とが設けられている。AC電源76は、定電流制御によって帯電ローラ12に供給するAC電圧を調整するように構成されている。したがって、帯電ローラ12の抵抗が増減すると、オームの法則より、AC電圧(ピーク電圧Vpp)は、それに合わせて増減するように調整されることになる。
ここで、図3を参照して、本実施の形態では、電源部75(AC電源76)から帯電ローラ12に供給するAC電圧のピーク電圧Vpp(上下限値)の絶対値が所定値X(図4参照)以下になったときに、電源部75(DC電源77)から帯電ローラ12に供給するDC電圧Vcの絶対値が増加するように電源部75(電圧供給部)を制御している。
詳しくは、図4に示すように、画像形成装置1において印刷動作(シートPの通紙枚数)が繰り返されていくと、初期に比べて、帯電ローラ12に印加するAC電圧のピーク電圧Vppが徐々に低下していく。これは、帯電ローラ12を使い込んでいくと、徐々に、感光体ドラム11の表面の摩耗に加えて、帯電ローラ12の表面層に含有されたフィラー(微粒子)が削れていってローラの抵抗が低下してしまうためである。そして、先に説明したようにAC電源76を定電流制御しているため、そのように帯電ローラ12の抵抗が低下していくと、制御上、ピーク電圧Vppが低下してしまう。
そして、DC電圧Vcの大きさを固定値にして変化させず、ピーク電圧Vppが低下して所定値X以下になってしまうと、AC電圧をDC電圧に重畳する効果が軽減してしまって、感光体ドラム11における帯電電位Vdが低下して、感光体ドラム11上に形成される画像に帯電不足による地汚れ(非画像部がトナーで汚れる現象である。)が発生してしまう。本実施の形態における帯電装置40(画像形成装置1)の例では、図4に示すように、DC電圧Vcの大きさが初期時のままであるとき、ピーク電圧Vpp(絶対値)が1600V以下になると、地汚れによる異常画像が発生してしまう。AC電圧を重畳する効果がなくなった状態のとき、ほぼDC電圧のみによる帯電工程がおこなわれることになるが、そのようなとき帯電ローラ12の表面の凹凸性や抵抗ムラなどによる影響を受けやすくなって地汚れが生じやすくなる。
そして、DC電圧Vcの大きさを固定値にして変化させず、ピーク電圧Vppが低下して所定値X以下になってしまうと、AC電圧をDC電圧に重畳する効果が軽減してしまって、感光体ドラム11における帯電電位Vdが低下して、感光体ドラム11上に形成される画像に帯電不足による地汚れ(非画像部がトナーで汚れる現象である。)が発生してしまう。本実施の形態における帯電装置40(画像形成装置1)の例では、図4に示すように、DC電圧Vcの大きさが初期時のままであるとき、ピーク電圧Vpp(絶対値)が1600V以下になると、地汚れによる異常画像が発生してしまう。AC電圧を重畳する効果がなくなった状態のとき、ほぼDC電圧のみによる帯電工程がおこなわれることになるが、そのようなとき帯電ローラ12の表面の凹凸性や抵抗ムラなどによる影響を受けやすくなって地汚れが生じやすくなる。
このようなことから、本実施の形態では、帯電ローラ12に印加するAC電圧のピーク電圧Vppが所定値X(1600V)に達したときに、制御部70によるDC電源77の制御によって、帯電ローラ12に印加するDC電圧Vc(絶対値)を増加させている。DC電圧による帯電工程がおこなわれるときに、大きなDC電圧Vcを帯電ローラ12に印加することで、帯電ローラ12の表面の凹凸性や抵抗ムラなどによる影響を受けにくくなり、感光体ドラム11の帯電電位Vdの低下が軽減される。したがって、地汚れが生じにくくなる。
具体的に、図3に示すように、比較例として、実線グラフN1に示すように初期から経時にかけてDC電圧Vcを固定値とした場合には、破線グラフN2に示すように経時でのピーク電圧Vppの低下にともない帯電電位Vdが低下して、地汚れ画像が生じてしまうことになる。これに対して、本実施の形態では、実線グラフM1に示すように経時での電圧Vppの低下にともないDC電圧Vcを大きくしているため、破線グラフM2に示すように初期から経時にかけて帯電電位Vdが低下することなく、地汚れ画像が生じにくくなる。
具体的に、図3に示すように、比較例として、実線グラフN1に示すように初期から経時にかけてDC電圧Vcを固定値とした場合には、破線グラフN2に示すように経時でのピーク電圧Vppの低下にともない帯電電位Vdが低下して、地汚れ画像が生じてしまうことになる。これに対して、本実施の形態では、実線グラフM1に示すように経時での電圧Vppの低下にともないDC電圧Vcを大きくしているため、破線グラフM2に示すように初期から経時にかけて帯電電位Vdが低下することなく、地汚れ画像が生じにくくなる。
なお、本実施の形態では、電源部75(AC電源76)が定電流制御によって帯電ローラ12に供給するAC電圧を調整して、その調整したAC電圧のピーク電圧Vppの絶対値が把握されることになる。
詳しくは、制御部70によってAC電源76の定電流制御をおこなっているときに、制御部70でピーク電圧Vppの値(調整値)の変化をモニターしている。そして、ピーク電圧Vppが所定値Xに達したときに、DC電圧Vcを増加する制御をおこなうことになる。
詳しくは、制御部70によってAC電源76の定電流制御をおこなっているときに、制御部70でピーク電圧Vppの値(調整値)の変化をモニターしている。そして、ピーク電圧Vppが所定値Xに達したときに、DC電圧Vcを増加する制御をおこなうことになる。
ここで、本実施の形態では、帯電ローラ12に供給するAC電圧のピーク電圧Vppの絶対値の所定値Xに対する低下量に応じて、帯電ローラ12に供給するDC電圧Vcの絶対値の増加量が調整される。
詳しくは、図4を参照して、ピーク電圧Vppの低下量(所定値Xとの差分)は、矢印で示した通紙枚数が100kp枚(10万枚)のときが50V程度であって、その隣りの矢印で示した通紙枚数が130kp枚(13万枚)のときが80V程度であり、後者の方が低下量が大きい。その場合、後者の方が、前者に比べて、DC電圧Vcが大きくなるように制御する。
このような制御をおこなうのは、ピーク電圧Vppの低下量が大きくなるほど地汚れが生じやすく、DC電圧Vcを大きくするほど地汚れを解消しやすいからである。ただし、DC電圧Vcを一様に大きく設定してしまうと、感光体ドラム11への負担が大きくなるため、地汚れを解消するために必要な分だけDC電圧Vcを増加している。
詳しくは、図4を参照して、ピーク電圧Vppの低下量(所定値Xとの差分)は、矢印で示した通紙枚数が100kp枚(10万枚)のときが50V程度であって、その隣りの矢印で示した通紙枚数が130kp枚(13万枚)のときが80V程度であり、後者の方が低下量が大きい。その場合、後者の方が、前者に比べて、DC電圧Vcが大きくなるように制御する。
このような制御をおこなうのは、ピーク電圧Vppの低下量が大きくなるほど地汚れが生じやすく、DC電圧Vcを大きくするほど地汚れを解消しやすいからである。ただし、DC電圧Vcを一様に大きく設定してしまうと、感光体ドラム11への負担が大きくなるため、地汚れを解消するために必要な分だけDC電圧Vcを増加している。
さらに具体的に、本実施の形態では、ピーク電圧Vpp(絶対値)が所定値X以下になったときに、次式に基づいてDC電圧Vc(絶対値)を増加している。
Vc増加量(補正量)=(所定値X−Vpp)×補正係数α+補正係数β
ここで、本実施の形態において、補正係数αは2V、補正係数βは0Vに設定している。
なお、このような演算は、制御部70の演算部において、定電流制御によって時々刻々と検出されるピーク電圧Vppに基づいて演算される。
このようにピーク電圧Vppの低下の程度に合わせてDC電圧Vcを調整することで、感光体ドラム11に無駄なダメージを与えることなく、効率的に地汚れの発生を防止することができる。
Vc増加量(補正量)=(所定値X−Vpp)×補正係数α+補正係数β
ここで、本実施の形態において、補正係数αは2V、補正係数βは0Vに設定している。
なお、このような演算は、制御部70の演算部において、定電流制御によって時々刻々と検出されるピーク電圧Vppに基づいて演算される。
このようにピーク電圧Vppの低下の程度に合わせてDC電圧Vcを調整することで、感光体ドラム11に無駄なダメージを与えることなく、効率的に地汚れの発生を防止することができる。
なお、本実施の形態において、帯電ローラ12の累積駆動時間(又は、累積走行距離)に応じて、帯電ローラ12に供給するDC電圧Vcの絶対値の増加量を調整しても良い。
すなわち、上述したような演算によってVc増加量(補正量)を求めるのではなくて、制御部70の記憶部に予め記憶された制御テーブルに基づいてVc増加量(補正量)を求めることができる。
詳しくは、実験などによって、ピーク電圧Vppが所定値Xを下回ってからの、帯電ローラ12の累積駆動時間(又は、累積走行距離)と、ピーク電圧Vppの低下量と、の関係を求めておく。そして、その関係に基いて、帯電ローラ12の累積駆動時間(又は、累積走行距離)と、DC電圧Vcの増加量(補正量)と、の関係を予め制御テーブルとして記憶部に記憶しておく。そして、制御部70においてピーク電圧Vpp(絶対値)が所定値X以下になったものと判断されたときからの、帯電ローラ12の累積駆動時間(又は、累積走行距離)の値を制御テーブルに照合しながら、Vc増加量(補正量)を調整していく。
このような制御をおこなう場合には、種々のノイズなどによる演算誤差が生じることなく、感光体ドラム11に無駄なダメージを与えることなく、効率的に地汚れの発生を防止することができる。
すなわち、上述したような演算によってVc増加量(補正量)を求めるのではなくて、制御部70の記憶部に予め記憶された制御テーブルに基づいてVc増加量(補正量)を求めることができる。
詳しくは、実験などによって、ピーク電圧Vppが所定値Xを下回ってからの、帯電ローラ12の累積駆動時間(又は、累積走行距離)と、ピーク電圧Vppの低下量と、の関係を求めておく。そして、その関係に基いて、帯電ローラ12の累積駆動時間(又は、累積走行距離)と、DC電圧Vcの増加量(補正量)と、の関係を予め制御テーブルとして記憶部に記憶しておく。そして、制御部70においてピーク電圧Vpp(絶対値)が所定値X以下になったものと判断されたときからの、帯電ローラ12の累積駆動時間(又は、累積走行距離)の値を制御テーブルに照合しながら、Vc増加量(補正量)を調整していく。
このような制御をおこなう場合には、種々のノイズなどによる演算誤差が生じることなく、感光体ドラム11に無駄なダメージを与えることなく、効率的に地汚れの発生を防止することができる。
ここで、本実施の形態において、帯電ローラ12は、その表面粗さRzが7〜40μmになるように形成されている。
表面粗さRzが小さな帯電ローラ12は、表面粗さRzが大きなものに比べて、表面層に含有されるフィラーが小さくなるため、フィラー頂点からの放電が不安定になって均一な帯電が生じにくくなる。したがって、図5に示すように、表面粗さRzが小さな帯電ローラ12は、表面粗さRzが大きなものに比べて、地汚れが生じやすくなるピーク電圧Vpp(地汚れ発生限界)も大きくなってしまう。図6のグラフN3を参照して、表面粗さRzが小さ過ぎる帯電ローラ12は、そのままでは、かなり早い時期から帯電電位Vcの低下が起こる。そのため、DC電圧Vcの増加を早い時期からおこなわなくてはならず、感光体ドラム11が寿命に達するまでには、かなりの増加量になってしまうことになる。これらのことを勘案して、帯電ローラ12の表面粗さRzは7μm以上であることが好ましい。
また、帯電ローラ12の表面粗さRzが40μmを超えると、放電の起点となるフィラーとフィラーとの間隔(粒子間隔)が広がって、ボソツキ画像が生じやすくなってしまう。このことから、帯電ローラ12の表面粗さRzは40μm以下であることが好ましい。
なお、本願明細書等において、「表面粗さRz」は、JIS0601−1994における「十点平均粗さ」であるものと定義する。
表面粗さRzが小さな帯電ローラ12は、表面粗さRzが大きなものに比べて、表面層に含有されるフィラーが小さくなるため、フィラー頂点からの放電が不安定になって均一な帯電が生じにくくなる。したがって、図5に示すように、表面粗さRzが小さな帯電ローラ12は、表面粗さRzが大きなものに比べて、地汚れが生じやすくなるピーク電圧Vpp(地汚れ発生限界)も大きくなってしまう。図6のグラフN3を参照して、表面粗さRzが小さ過ぎる帯電ローラ12は、そのままでは、かなり早い時期から帯電電位Vcの低下が起こる。そのため、DC電圧Vcの増加を早い時期からおこなわなくてはならず、感光体ドラム11が寿命に達するまでには、かなりの増加量になってしまうことになる。これらのことを勘案して、帯電ローラ12の表面粗さRzは7μm以上であることが好ましい。
また、帯電ローラ12の表面粗さRzが40μmを超えると、放電の起点となるフィラーとフィラーとの間隔(粒子間隔)が広がって、ボソツキ画像が生じやすくなってしまう。このことから、帯電ローラ12の表面粗さRzは40μm以下であることが好ましい。
なお、本願明細書等において、「表面粗さRz」は、JIS0601−1994における「十点平均粗さ」であるものと定義する。
また、本実施の形態において、帯電ローラ12は、その外径が8mm以上になるように形成されている。
図7に示すように、外径が小さな帯電ローラ12は、外径が大きなものに比べて、AC電圧のピーク電圧Vpp(絶対値)が減少していくスピードがはやくなる。これは、外径が小さな帯電ローラ12は、外径が大きなものに比べて、感光体ドラム11に接触する面積(ニップ幅)が短くなって、単位面積当たりの圧力(ニップ圧)が大きくなり、帯電ローラ12の表面層のフィラーの摩耗が進みやすくなるためである。特に、帯電ローラ12の外径が8mmよりも小さくなると、かなり早い時期からピーク電圧Vppの低下にともなうDC電圧Vcの増加をおこなわなくてはならず、感光体ドラム11が寿命に達するまでには、かなりの増加量になってしまうことになる。これらのことを勘案して、帯電ローラ12の外径は8mm以上であることが好ましい。なお、本実施の形態では、帯電ローラ12の外径を12mm程度に設定している。
図7に示すように、外径が小さな帯電ローラ12は、外径が大きなものに比べて、AC電圧のピーク電圧Vpp(絶対値)が減少していくスピードがはやくなる。これは、外径が小さな帯電ローラ12は、外径が大きなものに比べて、感光体ドラム11に接触する面積(ニップ幅)が短くなって、単位面積当たりの圧力(ニップ圧)が大きくなり、帯電ローラ12の表面層のフィラーの摩耗が進みやすくなるためである。特に、帯電ローラ12の外径が8mmよりも小さくなると、かなり早い時期からピーク電圧Vppの低下にともなうDC電圧Vcの増加をおこなわなくてはならず、感光体ドラム11が寿命に達するまでには、かなりの増加量になってしまうことになる。これらのことを勘案して、帯電ローラ12の外径は8mm以上であることが好ましい。なお、本実施の形態では、帯電ローラ12の外径を12mm程度に設定している。
以上説明したように、本実施の形態における帯電装置40は、感光体ドラム11(像担持体)に対して回転しながら当接する帯電ローラ12と、帯電ローラ12にAC電圧とDC電圧とを供給する電源部75(電圧供給部)と、が設けられている。そして、帯電ローラ12に供給するAC電圧のピーク電圧Vppの絶対値が所定値X以下になったときに、帯電ローラ12に供給するDC電圧Vcの絶対値が増加するように電源部75が制御されている。
これにより、経時で帯電ローラ12に供給するAC電圧が低下してしまっても地汚れなどの異常画像を生じにくくすることができる。
これにより、経時で帯電ローラ12に供給するAC電圧が低下してしまっても地汚れなどの異常画像を生じにくくすることができる。
なお、本実施の形態では、感光体ドラム11や帯電ローラ12(帯電装置40)や現像装置13やクリーニング装置14や潤滑剤供給装置15を一体化してプロセスカートリッジ10Yを構成して、作像部のコンパクト化とメンテナンス作業性の向上とを図っている。
これに対して、これらの構成部材を、プロセスカートリッジの構成部材とせずに、それぞれ単体で画像形成装置本体1に交換可能に設置されるように構成することもできる。このような場合にも、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本願において、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電装置と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像装置と、像担持体上をクリーニングするクリーニング装置と、のうち少なくとも1つと、像担持体と、が一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるユニットと定義する。
これに対して、これらの構成部材を、プロセスカートリッジの構成部材とせずに、それぞれ単体で画像形成装置本体1に交換可能に設置されるように構成することもできる。このような場合にも、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本願において、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電装置と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像装置と、像担持体上をクリーニングするクリーニング装置と、のうち少なくとも1つと、像担持体と、が一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるユニットと定義する。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
10Y、10M、10C、10BK プロセスカートリッジ、
11 感光体ドラム(像担持体)、
12 帯電ローラ(帯電部材)、
40 帯電装置、
75 電源部(電圧供給部)、
76 AC電源、
77 DC電源。
10Y、10M、10C、10BK プロセスカートリッジ、
11 感光体ドラム(像担持体)、
12 帯電ローラ(帯電部材)、
40 帯電装置、
75 電源部(電圧供給部)、
76 AC電源、
77 DC電源。
Claims (7)
- 像担持体に対して回転しながら当接する帯電ローラと、
前記帯電ローラにAC電圧とDC電圧とを供給する電圧供給部と、
を備え、
前記帯電ローラに供給するAC電圧のピーク電圧の絶対値が所定値以下になったときに、前記帯電ローラに供給するDC電圧の絶対値が増加するように前記電圧供給部が制御されることを特徴とする帯電装置。 - 前記帯電ローラに供給するAC電圧のピーク電圧の絶対値の前記所定値に対する低下量に応じて、前記帯電ローラに供給するDC電圧の絶対値の増加量が調整されることを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
- 前記帯電ローラの累積駆動時間又は累積走行距離に応じて、前記帯電ローラに供給するDC電圧の絶対値の増加量が調整されることを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
- 前記帯電ローラは、その表面粗さRzが7〜40μmになるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の帯電装置。
- 前記帯電ローラは、その外径が8mm以上になるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の帯電装置。
- 前記電圧供給部が定電流制御によって前記帯電ローラに供給するAC電圧を調整して、その調整したAC電圧のピーク電圧の絶対値が把握されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の帯電装置。
- 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の帯電装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019072509A JP2020170126A (ja) | 2019-04-05 | 2019-04-05 | 帯電装置、及び、画像形成装置 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04367878A (ja) * | 1991-06-14 | 1992-12-21 | Canon Inc | 帯電装置 |
JP2007199372A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-08-09 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置の帯電装置 |
JP2010107796A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Canon Inc | 帯電ローラ、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
-
2019
- 2019-04-05 JP JP2019072509A patent/JP2020170126A/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (3)
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