JP3749475B2 - プリント処理方法、プリント受付け機及びプリント処理装置 - Google Patents

プリント処理方法、プリント受付け機及びプリント処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3749475B2
JP3749475B2 JP2001368599A JP2001368599A JP3749475B2 JP 3749475 B2 JP3749475 B2 JP 3749475B2 JP 2001368599 A JP2001368599 A JP 2001368599A JP 2001368599 A JP2001368599 A JP 2001368599A JP 3749475 B2 JP3749475 B2 JP 3749475B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
print
recording medium
order information
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001368599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002287270A (ja
Inventor
孝之 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001368599A priority Critical patent/JP3749475B2/ja
Publication of JP2002287270A publication Critical patent/JP2002287270A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3749475B2 publication Critical patent/JP3749475B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Projection-Type Copiers In General (AREA)
  • Light Sources And Details Of Projection-Printing Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、写真プリントから別の写真プリントを得るなどのように、印画紙等の画像記録媒体に形成されている画像を新たな画像記録媒体に形成する時のプリント処理方法、プリント受付け機及びプリント処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
DPE店やラボ等では、撮影された写真フィルムが持ち込まれると、この写真フィルムに現像処理を施す。このとき、同時プリントやインデックスプリントの作成が依頼されていれば、写真フィルムに記録されている画像に応じて印画紙を露光して写真プリントやインデックスプリントを作成し、現像処理の終了した写真フィルムと共に写真プリント及びインデックスプリントを顧客に返却する。
【0003】
近年の画像処理の多様化に伴って、写真フィルムに記録されている画像をスキャナ等によって読込んで作成した画像データ(デジタル画像データ)に種々の画像処理を施した後に、この画像データを用いて写真プリントを作成するプリントシステムが普及している。このような写真プリントシステムを用いることにより、写真フィルムに記録されている画像をマトリックス状に配置したインデックスプリントの作成も可能となっている。
【0004】
また、デジタルスチルカメラ(DSC)等の普及に伴い、DPE店などでは、デジタルスチルカメラによって撮影された画像の画像データ等から写真プリントを作成するDTPサービスが依頼されることがあるが、上記写真プリントシステムを用いることにより、DTPサービスが可能となっている。
【0005】
一方、写真プリントは、アルバム等に整理されて保管され、写真フィルムは、このアルバムや写真プリントとは、別に保管されるのが一般的である。また、焼増し注文は、このアルバム等に整理されている写真プリントを見て行われる。
【0006】
このために、焼増しを注文するときに、写真フィルムや同時プリント時に渡される注文シートではなく、写真プリントがDPE店等に持ちこまれることがある。このような場合、写真プリントの画像をスキャナで読込んで画像データを作成し、この画像データに基づいて印画紙等を露光することにより、写真プリントの作成が可能となる。
【0007】
ところで、焼増し注文の利便性を図るために、ラボやDPE店とは別に焼増し注文等の受付け専用のプリント受付け機を設置し、写真プリントを持ち込んで焼増しを注文する人が、自分で種々の注文条件を入力するプリントサービスが検討されている。
【0008】
このようなプリントサービスでは、注文シートに必要事項や注文条件を書き込むことにより可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、注文シートに注文条件を記録するようにした場合、画像をプリントするときに色合いを変えるなどのように好みの画像に仕上がるように注文することは困難となる。また、焼増しを受付ける場所に人員を配置した場合、設置場所や受付け時間が制限されてしまう。
【0010】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、写真プリント等の可視画像が記録された画像記録媒体を持ち込んで、所謂セルフサービスで画像の複写を注文するときに、好みの仕上がりが得られるような円滑な注文を可能とするプリント処理方法に加え、焼増しプリントの受付けの省力化及び焼増しプリントを依頼する時の利便性の向上を図るプリント処理方法を提案することを目的とする。また、本発明は、このプリント処理方法に好適なプリント受付け機及びプリント処理装置を提案することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のプリント処理方法は、画像記録媒体に記録された可視画像に応じた画像を、新たな画像記録媒体に形成するプリント処理を行うプリント処理方法であって、前記画像記録媒体に形成されている画像を読み込んで表示すると共に画像記録媒体の表面状態を判定し、判定した前記表面状態及び入力される注文条件に応じて設定した処理条件に基づいて画像処理を施して前記表示画像を変更すると共に、前記処理条件と前記入力された注文条件とを含む注文情報を注文情報記録媒体に記録し、前記画像記録媒体に形成されている画像を前記注文情報に基づいて新たな画像記録媒体に形成することを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、画像読取り手段によって読取った画像を表示手段に表示する。この表示手段によって表示した画像を見ながら入力手段によって注文条件を入力することにより、注文条件に応じて設定される処理条件に基づいて画像処理を施して表示する。
【0013】
この注文条件及び画像の処理条件を用いることにより、注文条件に応じた画像を新たな画像記録媒体に形成することができる。
【0014】
一方、画像記録媒体の一種とする写真プリントでは、仕上がりの面種にグロッシー、ラスタ、シルクなどがあり、面種によって表面状態が異なる。また、このような写真プリントの面種は、画像を読み込んだときに画像データに現れる。
【0015】
ここから、可視画像が記録されている画像記録媒体の表面状態を判定し、判定した表面状態を処理条件に加えて画像処理を行う。
【0016】
これにより、表示手段に表示した画像を見ながら注文条件を入力することにより、新たな画像記録媒体に好みに応じた仕上がりの画像を形成することができる。
【0017】
すなわち、本発明のプリント処理方法は、画像記録媒体に記録された可視画像に応じた画像を、新たな画像記録媒体に形成するプリント処理を行うプリント処理方法であって、入力される注文条件及び処理条件を注文情報として可視画像が形成された前記画像記録媒体に記録し、該注文情報及び前記画像記録媒体の表面状態に基づいて前記画像記録媒体に形成されている画像を新たな画像記録媒体に形成する、ことにより、焼増し依頼を行う注文者が注文条件及び画像処理条件を入力することになるので、焼増し注文を受付ける人員が必要なくなり、省力化が可能となると共に、常時、セルフサービスで焼増し注文を受付けることが可能となり、焼増し注文を行うときの利便性の向上を図ることができる。
【0018】
このときに、画像記録媒体の表面状態に基づいた画像処理を行って、表示手段に表示し、注文条件及び画像処理条件をそのまま注文情報として画像記録媒体に記録して、焼増し注文を受付けることにより、好みの仕上がりの注文が可能となるようにしている。
【0019】
本発明のプリント受付け機は、画像記録媒体に形成された可視画像に応じた画像を新たな画像記録媒体に記録するプリント注文を受付けるプリント受付け機であって、前記画像記録媒体に形成されている可視画像を読み込む画像読取り手段と、前記画像読取り手段によって読取った画像データに応じた画像を表示する表示手段と、前記画像記録媒体の画像が形成されている表面状態を判定する判定手段と、前記画像記録媒体に形成された画像に応じた画像を新たな画像記録媒体に形成するときの注文条件を入力する注文条件入力手段と、前記判定手段によって判定された表面状態及び前記注文条件入力手段によって入力される注文条件に応じて設定した処理条件に基づいて前記画像読取り手段によって読取った画像データに対して所定の画像処理を施すと共に、画像処理した画像データに応じて前記表示手段の表示画像を変更する画像処理手段と、前記入力手段によって入力された注文条件及び前記画像処理手段によって設定した処理条件を含む注文情報を注文情報記録媒体に記録する記録手段と、を含むことを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、画像記録媒体に形成されている画像を画像読取り手段によって読取って表示手段に表示する。画像処理手段は、入力手段から入力される注文条件及び判定手段によって判定される画像記録媒体の表面状態に応じて設定される処理条件に基づいて画像処理を施し、処理した画像を表示手段に表示する。また、注文情報記録手段は、入力手段から入力された注文条件と画像処理手段が設定した処理条件を注文情報として注文情報記録媒体に記録する。
【0021】
これにより、新たな画像記録媒体に形成する画像が好みの仕上がりとなるように注文情報を設定することができる。なお、焼増し注文の利便性や注文受け付けの省略化を図ることを目的とした場合、プリント受付け機は、少なくとも、注文条件及び処理条件等の注文情報を入力する入力手段と、入力された注文情報を画像記録媒体に記録する記録手段と、を備えたものであれば良い。
【0022】
一方、本発明のプリント処理装置は、画像記録媒体に形成されている画像に応じた画像を、新たな画像記録媒体に形成するプリント処理装置であって、前記画像記録媒体に形成されている画像を画像データとして読み込む画像読込み手段と、注文情報記録媒体に記録されている注文条件及び処理条件を含む注文情報を読込む注文情報読込み手段と、前記注文情報読込み手段によって読み込んだ前記注文情報から前記画像記録媒体の表面状態を設定する設定手段と、前記画像読込み手段によって読込んだ画像データを、前記設定手段によって設定した前記表面状態及び前記注文情報読込み手段によって読込んだ注文情報に基づいて画像処理して新たな画像記録媒体に形成する画像複写手段と、を含むことを特徴とする。
【0023】
この発明によれば、画像読込み手段によって読込んだ画像データを、注文情報読込み手段によって読込んだ注文情報の内の処理条件に基づいて画像処理を施すときに、注文情報から画像記録媒体の表面状態を設定し、設定した表面状態及び注文条件に基づいた画像処理を行い、画像処理した画像データを注文条件に基づいて新たな画像記録媒体に形成する。
【0024】
これにより、画像が形成された画像記録媒体と注文情報が記録された注文情報記録媒体を用いれば、新たな画像記録媒体に形成する画像の仕上がりを注文者の好みに合わせることができる。
【0025】
このような本願発明では、注文情報記録媒体として画像が形成されている画像記録媒体を用いることができる。このとき、例えば裏印字等によって可視画像として形成しても良く、不可視画像として形成するものであっても良い。また、注文情報をバーコード化して記録するようにしても良い。
【0026】
これにより、画像が形成されている画像記録媒体のみをプリント受付け機からプリント処理装置へ受け渡すだけで良く、処理の円滑化と確実性の向上を図ることができる。なお、バーコードとしては、一次元バーコードを用いても良いが、情報化密度の高い二次元バーコードを用いることが好ましい。
【0027】
また、注文情報を不可視画像として記録することにより、画像記録媒体の画像面に注文情報を記録することができ、これにより、画像読込み手段が注文情報読込み手段を兼ねるようにすることができる。
【0028】
また、本発明のプリント処理装置は、前記注文情報に基づいて新たな画像記録媒体に画像を形成したときの複写情報を、前記新たな画像を形成する画像記録媒体に記録する複写情報記録手段を含むことができる。
【0029】
このような複写情報も注文情報と同様に、不可視画像として記録して良く、さらに、バーコード化して記録しても良い。
【0030】
また、複写情報としては、前記複写情報記録手段が前記新たな画像が形成された画像記録媒体に担持させる半導体メモリに前記複写情報を記録したものであっても良い。
【0031】
半導体メモリには、ICラベルのように肉厚が約0.2mm〜0.4mm程度の薄さに形成されたものがあり、このようなICラベルを画像記録媒体に貼付するなどすれば、新たな画像記録媒体の取り扱い性を損ねることなく、新たな画像記録媒体に容易に種々の情報を記録することができ、画像記録媒体に注文情報を含む画像情報を担持させるに好ましい。
【0032】
さらに、本発明では、画像記録媒体としては印画紙等の写真感光材料を用いることができ、印画紙に画像を記録した写真プリントから写真プリントへの画像複写や、別の画像記録媒体から印画紙への画像複写を容易に行うことができる。
【0033】
一方、プリント受付け機に設ける判定手段は、注文者が、例えばキー操作による入力から判定するものであってよく、読取り手段に表面状態を検出する機能を合わせ持たせても良い。
【0034】
また、判定手段としては、前記判定手段が前記画像記録媒体の表面粗さを検出する検出手段を含み、該検出手段の検出結果に基づいて前記画像記録媒体の表面状態を判定するものであれば良く、前記判定手段の判定結果に基づいて前記画像処理手段によって画像処理を行うときの処理条件を切り替えるものであれば良い。
【0035】
また、このような判定手段に用いる検出手段は、画像記録媒体に所定径のスポット光を照射し、該スポット光の反射光を受光するものを適用でき、このときに受光する反射光の拡散状態から可視画像が形成されている画像記録媒体の表面状態を容易にかつ的確に判定することができる。
【0036】
さらに、前記画像読取り手段が、前記画像記録媒体に照射した光源からの光の反射光を受光して画像を読取るときに、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記光源の光の前記画像記録媒体への入射角度を切り替えるものであることが好ましい。
【0037】
このような本発明のプリント受付け機では、前記画像処理手段が施す画像処理に退色補正を含むことがより好ましく、これにより、画像記録媒体に可視画像を形成した当初の画像を新たな画像記録媒体に再現することができる。
【0038】
また、プリント処理装置では、画像読込みに先だって注文情報記録媒体に記録されている注文情報を読取り、画像記録媒体の表面状態を設定し、画像読込みを行うときに、この設定結果に基づいてフィルタ処理を施す等の表面状態に応じた処理を行うものであれば良い。
【0039】
さらに、プリント受付け機に設けた判定手段は、プリント処理装置に設けても良く、これにより、プリント受付け機で可視画像が形成されている画像記録媒体の表面状態を検出しなくても、画像記録媒体に形成されている可視画像に応じた画像を、適切に新たな画像記録媒体に形成することが可能となる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施の形態]
図1には、本発明の実施の形態に係るプリントサービスシステム100の概略構成を示している。このプリントサービスシステム100は、複数のプリント受付け機102とプリント処理装置10によって構成されている。
【0041】
プリント受付け機102は、画像が記録された画像記録媒体として、例えば印画紙に画像を形成した写真プリント62が持ち込まれて、この写真プリント62に形成されている画像の複写を受付ける(焼増し受付け)。このとき、プリント受付け機102では、種々の注文条件が合わせて入力される。
【0042】
また、プリント処理装置10は、プリント受付け機102によって受付けた焼増し注文に応じて、写真プリント62に形成されている画像に応じた画像を印画紙50(図7参照)に焼付けて、新たな写真プリント62(以下「写真プリント62A」とする)を作成する。このとき、プリント処理装置10では、プリント受付け機102で入力された注文条件に基づいたプリント処理を行う。
【0043】
このようなプリントサービスに用いるプリント受付け機102は、プリント処理装置10とは異なる場所に設置される。
【0044】
図2及び図3には、プリント受付け機102の概略構成を示している。図3に示すように、プリント受付け機102には、スキャナ部104及び印字部106が設けられており、焼増しする写真プリント62が、プリント受付け機102に設けている図示しない挿入口からスキャナ部104へ挿入される。スキャナ部104は、この写真プリント62を搬送ベルト108等の搬送手段によって一定速度で搬送する。
【0045】
このスキャナ部104には、R、G、Bの各色の光を原稿画像となる写真プリント62へ向けて発する光源110(110R、110G、110B)と、写真プリント62で反射したR、G、Bの各色の光を検出するCCDアレイ112R、112G、112Bによって形成されているCCDラインセンサ114が設けられている。また、スキャナ部104には、複数の反射ミラー、各種レンズ及びフィルタ等によって構成された光学系116が設けられており、光源110から照射した光が、搬送ベルト108上を一定速度で搬送される写真プリント62で反射されてCCDラインセンサ114に結像される。これにより、写真プリント62に形成されている画像がCCDラインセンサ114に読込まれる。
【0046】
図2に示すように、プリント受付け機102には、画像メモリ118が設けられており、CCDラインセンサ114の出力がA/D変換され、画像データ(デジタル画像データ)として画像メモリ118に記憶される。なお、スキャナ部104は、後述するモニタに表示可能な解像度で画像読込みを行うものであれば良い。
【0047】
一方、プリント受付け機102には、画像処理部120、モニタ122及び操作パネル124が設けられている。モニタ122には、画像メモリ118に記憶された画像データに応じた画像、すなわち、写真プリント62に形成されている画像が表示される。
【0048】
また、プリント受付け機102では、操作パネル124のキー操作によって写真プリント62に形成された画像の焼増しを注文する時の注文条件が入力される。
【0049】
なお、注文条件としては、焼増しプリントの注文者、仕上がりの受渡し先(送付先)等の注文者に対する情報、プリントサイズ、プリント枚数等と共に、好みのレイアウトや画質の画像を形成するための、例えば、複数の画像の合成、画像を回転/移動させるときのアフィン変換パラメータ、画像のトーンや色を変換する場合のパラメータ、テンプレートやクリップアートの要否及び使用するテンプレート、クリップアートの選択、裏印字情報等の特殊処理等の指示が入力される。
【0050】
また、操作パネル124としては、タッチパネル式のモニタに種々の注文項目を表示し、タッチ操作等によってそれぞれの項目から注文条件を選択して設定するなどの機構を用いても良く、また、キーボード等のキー操作によって注文条件を入力するものであっても良い。
【0051】
画像処理部120は、画像メモリ118に記憶された画像データに応じた画像をモニタ122に表示すると共に、操作パネル124のキー操作によって入力される注文条件に基づいて各種パラメータを設定し、設定したパラメータに基づいて、グレイバランス調整、階調調整、濃度調整、彩度調整、シャープネス(鮮鋭化)処理、覆い焼き処理、電子変倍処理、幾何学処理、周辺光量補正処理、ソフトフォーカス処理、赤目補正処理等の従来公知の処理を施す。
【0052】
このような注文条件に基づいた画像処理が行われることにより、モニタ122には、操作パネル124のキー操作によって入力した注文条件に応じた画像が表示され、注文者は、このモニタ122の表示を見ながら注文内容の確認を行うことができるようになっている。
【0053】
また、画像処理部120は、画像処理を施したときの各種パラメータに基づいて、写真プリント62の画像を焼増しするときの処理条件を設定する。この画像処理部120で設定された処理条件は、操作パネル124のキー操作によって入力される注文条件と共に注文情報設定部126へ入力される。注文情報設定部126では、注文条件と処理条件等に基づいて写真プリント62を焼増しする時の注文情報を設定する。
【0054】
一方、図3に示すように、プリント受付け機102に設けられている印字部106には、スキャナ部104を通過した写真プリント62が送られる。印字部106では、この写真プリント62を搬送ベルト128等の搬送手段によって搬送する。また、印字部106には、この写真プリント62の搬送路に対向してラベルライタ130が設けられている。
【0055】
図2に示すように、プリント受付け機102には、エンコード部132が設けられている。エンコード部132は、注文情報設定部126で設定された注文情報をコード化してラベルライタ130へ出力する。ラベルライタ130は、コード化された注文情報を示すラベル64を写真プリント62に印字する。
【0056】
第1の実施の形態に適用したプリントサービスシステム100では、プリント受付け機102で写真プリント62に印字するラベル64として二次元バーコードを用いている。
【0057】
一般に、バーコードは、白と黒の平行線の組み合わせによって種々の情報を表示するものであるが、一次元的に情報を表示するものであり、情報量は少なくまた情報化密度が低い。
【0058】
近年、多数の情報を高密度に表示するために、バーコードの二次元化(二次元バーコードとする)が種々検討されている。第1の実施の形態では、ラベル64に、一例としてこの二次元バーコードを使用している。
【0059】
この二次元バーコードは、図4(B)に示すように、一次元バーコードを積み重ねたスタック型シンボルと、図4(C)に示すように、碁盤の目に白黒を配置するマトリックス型シンボルがある。また、スタック型シンボルには、Code49、Code16K、Codablock、PDF47、SuperCode、UltraCode等があり、マトリックス型シンボルには、VeriCode、CPCode、DataMatrix、Code 1、MaxiCode、ArrayTag、AztecCode、DataMatrix EC200、QRCodeモデル2等があるが、いずれを適用しても良く、また、これらとは別に設定した専用のシンボルを用いても良い。
【0060】
このような二次元バーコードは、情報量が最も少ないとされているスタック型シンボルのCode49やCode16Kでも、英数字で49字または77字と、従来から用いられている一次元バーコードの数倍の情報量を表示でき、また、マトリックス型シンボルでは、英数字で1520字(1045バイト)〜4296字(1847バイト)程度の情報量の表示が可能となっている。これにより、種々の注文情報を示す文字やバイナリーデータをコード化して表示することが可能となっている。
【0061】
また、二次元バーコードには、誤り訂正機能を合わせ持たすことができ、これにより情報の的確な読出しを可能とすることができる。
【0062】
このような二次元バーコードは、従来の一次元バーコードが一次元的にスキャンするかCCDラインセンサを用いたスキャナによって読取ることができるのに対して、二次元バーコードは、CCDラインセンサによってスキャンするか、エリアCCDセンサによってシンボルが画像データとして読込まれる。
【0063】
一方、プリント受付け機102では、図4(A)に示すように、ラベル64を写真プリント62の画像面に、画像と重ねるように印字する。このとき、ラベルライタ130は、赤外線等の予め設定された非可視光領域の波長の光にのみ反射するインクまたはリボンを用いて印字するようにしている。
【0064】
このようなインクないしリボンは、可視光が照射されたときには、反射や発光が生じなく、特定の波長の非可視光が照射されたときにこの波長の光のエネルギーによって発光が生じる。すなわち、ラベル64は、非可視画像として写真プリント62に印字された所謂ステルスバーコードとなっている(以下、この写真プリント62を「写真プリント62B」とする)。
【0065】
これにより、可視光がそのまま透過するので、画像に重ねてラベル64が印字されていても、写真プリント62(62B)に形成している画像が部分的に隠されてしまうなどして損ねられることがない。また、写真プリント62Bは、ラベル64が印字されているか否かを目視で確認することが困難となり、無闇にラベル64として記録されている情報が読取られることがない。
【0066】
このラベル64は、印字部分が非可視光によって発光するので、非可視光を含む光を照射し、反射光を除去して発光した波長の光を透過するフィルタを用いることにより、発光部分である印字部分、すなわち、二次元バーコードとなっているラベル64のシンボルの読取りが可能となっている。
【0067】
図3に示すように、プリント受付け機102には、受付け箱134が設けられており、ラベル64が印字された写真プリント62Bは、印字部106から送り出されると、受付け箱134に集積される。
【0068】
このようにしてプリント受付け機102によって受付けられた写真プリント62Bは、図1に示すように、プリント処理装置10に受け渡される。
【0069】
図5には、第1の実施の形態に適用したプリント処理装置10の概略構成を示している。図5及び図6に示すように、このプリント処理装置10は、画像処理装置12及びプリンタプロセッサ18を備えている。プリンタプロセッサ18は、画像記録媒体として写真感光材料の一種である印画紙50(図7参照)を、画像処理装置12で処理した画像データ(デジタル画像データ)に応じて走査露光する。これにより、画像データに応じた画像を形成した写真プリント62が得られる。
【0070】
図5に示すように、プリント処理装置10では、ネガフィルムやリバーサルフィルム等の写真フィルム20に形成された画像や、スマートメディア24などの画像記憶メディア等に記録されている画像データから写真プリントを作成する一般的構成が用いられている。プリント処理装置10では、写真フィルム20に記録された画像に応じた画像データや、スマートメディア24に記録されている画像データを画像処理装置12に入力する。
【0071】
このために、画像処理装置12には、写真フィルム20の各画像コマに記録されている画像を読込むフィルムスキャナ22、スマートメディア24に記録されている画像データを読込みメディアドライブ26等が接続される。
【0072】
フィルムスキャナ22は、135フィルムやAPSフィルム等の写真フィルム20に記録されている各画像コマの画像を読取って、画像データを出力する。なお、プリント処理装置10は、図示しないフィルムプロセッサを備え、カメラ等によって画像撮影された写真フィルム20を、フィルムスキャナ22へ装填するのに先だって現像処理可能となっている。
【0073】
メディアドライブ26は、デジタルスチルカメラ等に用いるスマートメディア24を適用するときに、このスマートメディア24が装填される。これにより、デジタルスチルカメラによって撮影されてスマートメディア24に記憶されている画像データが画像処理装置12に読込まれる。なお、スマートメディア24に限らず、従来公知の任意の記録メディアを用いることができ、メディアドライブ26は、適用する記憶メディアに合わせたものが用いられる。また、スマートメディア24に記録される画像データは、デジタルスチルカメラによって撮影された画像の画像データに限らず、デジタルビデオカメラ等によって撮影され画像等をパソコンによって編集処理した画像データ等の種々の画像データを用いることができる。
【0074】
画像処理装置12は、画像メモリ30を備えており、フィルムスキャナ22、メディアドライブ26等から入力される画像データを、画像メモリ30に記憶する。
【0075】
画像処理装置12には、色階調処理部32、ハイパートーン処理部34、ハイパーシャープネス処理部36等によって構成されて各種の画像処理を行う画像処理部38が設けられている。画像処理装置12は、画像メモリ30に記録した画像データに対して、色階調処理部32、ハイパートーン処理部34、ハイパーシャープネス処理部36等によって種々の画像処理を行う。
【0076】
また、画像処理装置12は、プレスキャン処理部90、処理条件設定部92及び注文情報処理部94が設けられ、また、図6に示すように、画像処理装置12には、キーボード12Kと共にモニタ12Mが設けられている。
【0077】
画像処理装置12では、フィルムスキャナ22や後述するスキャナ等によって画像データを読込むときに、例えば低解像度で画像を読込むプレスキャンを行った後に、高解像度で画像を読込むファインスキャンを行い、プレスキャンで読込んだ画像データに基づいて各種の処理条件等を設定し、設定した処理条件等に基づいてファインスキャンで読込んだ画像データに対する画像処理を行う。この時に、モニタ12Mには、プレスキャンによって読込んだ画像データに基づいた画像が表示され、この表示画像を見ながら画像処理条件等の設定及び設定の確認が可能となっている。
【0078】
注文情報処理部94には、たとえば注文情報入力機(図示省略)が接続され、撮影済み(未現像)の写真フィルム20が持ち込まれたり、画像データが記憶されているスマートメディア24が持ち込まれて写真プリント62の作成が依頼されたときに、注文者名などの注文者を特定可能な情報、プリントサイズ、光沢か絹目か等の仕上がり、プリント枚数等の一般的な種々の注文情報が入力される。
【0079】
処理条件設定部92は、注文情報処理部94に入力された注文情報に基づいた画像データの処理条件の設定を合わせて行う。これにより、画像処理部38では、注文情報に基づいた画像データに対する処理を行う。また、プリント枚数や仕上がり、プリントサイズ等は、プリント条件として画像データと共にプリンタプロセッサ18へ出力される。
【0080】
すなわち、プレスキャン処理部90では、キーボード12Kのキー操作等によって処理条件設定部92に入力される処理条件ないし予め設定されているかプレスキャンした画像データに基づいて自動的に設定される処理条件等に応じて、例えば、グレイバランス調整、階調調整、濃度調整、彩度調整、シャープネス(鮮鋭化)処理、覆い焼き処理、電子変倍処理、幾何学処理、周辺光量補正処理、ソフトフォーカス処理、赤目補正処理等の従来公知の種々の処理が施され、処理された画像データに応じた画像がモニタ12Mに表示される。また、処理条件設定部92は、この処理条件に基づいて画像処理部38を制御し、ファインスキャンによって読込んだ画像データに対する処理を行う。
【0081】
図5及び図6に示すように、プリンタプロセッサ18は、デジタルプリンタ42とペーパープロセッサ(以下「プロセッサ44」と言う)によって構成されている。
【0082】
画像処理装置12とプリンタプロセッサ18は、例えばIEEE1394規格等のインターフェイスによって接続しており、画像処理装置12で処理の終了した画像データ及び注文条件は、プリンタプロセッサ18へ出力される。これにより、プリンタプロセッサ18は、例えば、プリントサイズや仕上がりに合わせて印画紙50を選択し、選択した印画紙50を画像データに応じて露光するなどの、この注文情報に基づいたプリント処理が可能となっている。
【0083】
図7に示すように、プリンタプロセッサ18に設けているデジタルプリンタ42は、画像メモリ46及び露光部48を備えており、画像処理装置12から入力される画像データを、一旦、画像メモリ46に記憶する。
【0084】
デジタルプリンタ42の露光部48には、画像記録媒体として印画紙50が装填されており、画像データが入力されると、ロール状の印画紙50を外周端から引き出して、画像データに応じて印画紙50を露光する。画像露光された印画紙50は、プロセッサ44へ送り出される。
【0085】
なお、露光部48としては、例えば、R、G、Bの各色のレーザ光源52と、ポリゴンミラー、fθレンズ等によって構成されている走査光学系(図示省略)を備え、印画紙50を一定速度で副走査搬送しながらレーザ光源52から画像データに応じてR、G、Bの各色のレーザ光を照射(主走査)することにより、印画紙50を画像データに応じて露光する一般的構成を用いることができる。
【0086】
プロセッサ44は、処理液処理部54、乾燥部56及びソータ部58を備えた一般的構成となっており、プロセッサ44は、この印画紙50に対し、発色現像、漂白定着、水洗等の処理液処理を施した後、乾燥処理を施し、印画紙50に露光した画像を顕像化する。
【0087】
また、プロセッサ44には、カッタ60が設けられており、乾燥処理の終了した印画紙50は、画像毎に切断されて写真プリント62としてソータ部58へ排出されて集積される。なお、プリンタプロセッサ18は、画像処理装置12から写真フィルム20の一本分の画像やスマートメディア24の1枚分の画像(画像データ)をマトリックス状に配置したインデックスプリント用の画像データが入力されることにより、この画像データに応じて印画紙50を露光し、インデックスプリントとしてソータ部58へ排出する。
【0088】
一方、プリント処理装置10には、画像読込み手段として反射型スキャナであるフラットベットスキャナ(以下「スキャナ28」とする)が設けられている。プリントサービスシステム100では、プリント受付け機102によって受付けた写真プリント62Bがスキャナ28に装填される。
【0089】
スキャナ28は、画像処理装置12に接続しており、画像処理装置12は、このスキャナ28を用いて、写真プリント62(62B)などの反射原稿に記録された画像の画像データの読込みが可能となっている。なお、プリンタプロセッサ18のデジタルプリンタ42がスキャナ機能を備えているときには、このデジタルプリンタ42のスキャナをスキャナ28として用いても良い。
【0090】
図8には、スキャナ28の一例を示している。このスキャナ28は、R、G、Bの各色の光を原稿画像へ向けて発する光源76(76R、76G、76B)と、原稿画像で反射したR、G、Bの各色の光を検出するCCDアレイ78R、78G、78Bによって形成されているCCDラインセンサ80を備えている。
【0091】
写真プリント62は、透明ガラスであるプラテンガラス82に画像面が下方へ向けられた状態で載置され、押えカバー84によって覆われて挟まれる。また、スキャナ28には、複数の反射ミラー86及び、各種レンズ及びフィルタによって構成された光学系88が設けられており、光源76から写真プリント62に照射した光が、写真プリント62で反射されると、複数の反射ミラー86によって反射されて折り返され、さらに光学系88を透過することによりCCDラインセンサ80に結像される。また、光源76及び複数の反射ミラー86を、写真プリント62とCCDラインセンサ80との光路長が一定となるように写真プリント62に対して相対移動(副走査)することにより、写真プリント62に形成されている画像がCCDラインセンサ80に読込まれる。
【0092】
スキャナ28は、CCDラインセンサ80によって読込んだ画像をA/D変換して、画像データとして出力する。また、スキャナ28では、低解像度で画像を読込むプレスキャンを行った後に、高解像度で画像を読込むファインスキャンを行う。これにより、プレスキャンによって読込まれた画像データとファインスキャンによって読込まれた画像データが画像処理装置12に入力される。
【0093】
なお、スキャナ28では、ファインスキャンのみを行い、ファインスキャンによって読込まれた画像データをスキャナ28又は画像処理装置12で低解像度の画像データに変換して、プレスキャンされた画像データとして用いるようにしても良い。また、スキャナ28としては、反射原稿に記録されている画像を読込む一般的構成の反射型画像読取り装置を適用することができ、本実施の形態では、詳細な説明を省略する。
【0094】
一方、スキャナ28には、写真プリント62Bに印字しているラベル64に応じた所定波長の非可視光(以下、一例として「赤外線」とする)を発する光源76IRが設けられている。また、CCDラインセンサ80は、光源76IRから照射される光によってラベル64が発光する光(一例として「赤外線」とする)を検知するCCDアレイ78IRを備えている。
【0095】
スキャナ28は、写真プリント62Bに記録されているラベル64のシンボルを画像データとして読込んで画像処理装置12へ出力する。
【0096】
画像処理装置12には、デコード部74が設けられており、ラベル64の画像データがデコード部74に入力される。デコード部74では、このラベル64の画像データに基づいて二次元バーコード化されて写真プリント62Bに記録されている注文情報を復元して注文情報処理部94へ出力する。
【0097】
注文情報処理部94は、デコード部74から入力される注文情報から写真プリント62Bの画像データを処理する時の処理条件を処理条件設定部92へ出力する。これにより、画像処理装置12の画像処理部38では、スキャナ28によって読込んだ写真プリント62の画像データに対して、写真プリント62に記録されている注文情報に基づいた画像処理を行う。
【0098】
また、注文情報処理部94で読込んだ注文情報は、プリンタプロセッサ18のデジタルプリンタ42へ送られるようになっている。これによりデジタルプリンタ42では、注文情報に基づいた画像露光が可能となり、写真プリント62B(62)に形成されている画像を、プリント受付け機102で入力された注文条件に応じて複写した写真プリント62(以下「写真プリント62A」とする)の作成が可能となっている。
【0099】
一方、画像処理装置12には、エンコード部72が設けられている。また、図5及び図7に示すように、プリンタプロセッサ18のプロセッサ44には、ラベルライタ66が設けられている。このラベルライタ66は、プリント受付け機102のラベルライタ130と同様に、写真プリント62の画像面に、非可視画像のラベル(以下「ラベル68」とする)を印字する。
【0100】
注文情報処理部74は、写真プリント62Bの画像の焼増し処理を行うときに、写真プリント62Bに記録されている注文情報に加え、この画像データに基づいて印画紙50を露光する時の露光条件等のプリント処理装置10での処理条件に関する情報及び複写した画像であることを示す情報(以下「複写情報」という)をエンコード部72へ出力する。エンコード部72は、この複写情報を二次元バーコードにエンコード(二次元バーコード化)してラベルライタ66へ出力する。
【0101】
これにより、複写された写真プリント62Aには、注文情報及び処理情報に加えて複写された写真プリントであることを示す情報が記録される。
【0102】
なお、画像処理装置12は、フィルムスキャナ22やスキャナ28によって読込んだ画像データをハードディスクに記憶させたり、ネットワーク等を介して画像処理装置12を図示しない画像サーバに接続し、この画像サーバに画像データを記憶させるようにしても良い。
【0103】
ここで、プリント受付け機102を用いた写真プリント62に形成されている画像の焼増し依頼に対する基本的処理の流れを説明する。
【0104】
図9には、プリントサービスシステム100に設けているプリント受付け機102での焼増し注文の受け付け処理の流れを示している。
【0105】
このフローチャートでは、注文者が焼増しを依頼する写真プリント62を図示しない挿入口に挿入されると処理を開始し、最初のステップ150では、搬送ベルト108によって写真プリント62を一定速度で搬送しながら、写真プリント62に形成されている画像を読取る。
【0106】
この後、ステップ152では、読取った画像データに基づいた画像をモニタ122に表示する。すなわち、写真プリント62に形成されている画像をモニタ122に表示する。これにより、モニタ122に表示した画像を見ながら、操作パネル124のキー操作によって注文条件の入力が可能となる。
【0107】
次のステップ154では、注文条件が入力されたか否かを確認し、注文条件が入力されてステップ154で肯定判定されると、ステップ156へ移行し、入力された注文条件に基づいて各種パラメータを設定し、画像処理を行う。また、ステップ158では、画像処理した画像に合わせてモニタ122の表示を変更する。すなわち、注文条件に基づいて処理した画像をモニタ122に表示する。
【0108】
また、ステップ160では、好みの画像がモニタ122に表示されたか否か、すなわち、好みの画像が得られるように注文条件を設定することができたか否かが確認され、このステップ160で肯定判定されると、ステップ162へ移行して、入力された注文条件及び画像処理を行った時の処理条件に基づいて注文情報を設定する。なお、好みの画像が得られないとき(ステップ160で否定判定)には、再度、注文条件の入力(注文条件の変更)がなされる。
【0109】
このようにして設定された注文情報は、ステップ164で二次元バーコードに変換されて、非可視画像のラベル64として写真プリント62に印字される。このラベル64は、二次元バーコードの非可視画像(ステルスバーコード)として写真プリント62Bに印字されているので、写真プリント62Bの画像面に印字されていても、写真プリント62Bに形成されている画像を損ねてしまうことがない。
【0110】
これにより、写真プリント62は、注文情報が記録された写真プリント62Bとして、プリント処理装置10へ受け渡される。
【0111】
図10には、この写真プリント62Bに対するプリント処理装置10での処理の流れを示している。
【0112】
このフローチャートは、プリント受付け機102で受付けられた写真プリント62Bがスキャナ28に装填され、プリント処理の開始が指示されると実行され、最初のステップ170では、スキャナ28に装填された写真プリント62Bの画像を読込む。
【0113】
スキャナ28は、ステップ170でR、G、Bの各色の画像データと共に、非可視画像として記録されているラベル64のシンボルを画像データとして読込む(ステップ172)。このとき、このラベル64は、写真プリント62Bの画像面に記録しているので、写真プリント62Bを装填しなおすことなく、写真プリント62Bに形成されている画像と合わせて円滑に読込むことができる。
【0114】
写真プリント62Bの画像読み込みが終了すると、先ず、ステップ174では、ラベル64のシンボルをデコードして、写真プリント62Bに記録されている注文情報を読出し、ステップ176では、この注文情報に基づいて画像処理を行う時の処理条件や画像データに基づいて印画紙50を露光する時の露光条件を設定する。
【0115】
この後、ステップ178では、注文条件に基づいて設定した処理条件に基づいて、スキャナ28によって読込んだ写真プリント62Bに形成されている画像の画像データに対する画像処理を行う。なお、スキャナ28によってプレスキャンを行い、プレススキャン画像データに対して予め設定されている画像処理を行うと共に、基本的な処理条件を設定し、この処理条件と注文情報に基づく処理条件に基づいて画像処理を行うようにしてもよく、また、注文情報として基本的処理条件も合わせて設定し、プレスキャンを省略して、ファインスキャンして得られた画像データに対して画像処理を施すようにしても良い。
【0116】
このようにして画像処理を行うと、次のステップ180では、処理した画像データを用いて印画紙50への画像露光を施す。
【0117】
一方、ステップ182では、写真プリント62Bに記録されている注文情報やプリント処理装置10での画像処理情報および露光情報に基づいて複写情報を設定し、次のステップ184では、この複写情報を二次元バーコードにエンコードし、不可視画像として写真プリント62に印字する。これにより、複写履歴が記録された写真プリント62Aが得られる。
【0118】
このようにして作成された写真プリント62Aは、プリント受付け機102によって受付けた写真プリント62(62B)と共に、注文情報として記録されている注文者に渡される。
【0119】
このようにプリントサービスシステム100では、プリント受付け機102によって注文者が仕上がり画像を確認しながら焼増し注文を行うことができるので、PTP(Print to Print)処理を容易にかつ確実に行うことができると共に、注文者の注文に応じた画像を形成(複写)した写真プリント62Aを、注文者に渡すことができる。
【0120】
また、プリント処理装置10では、注文者が焼増しを注文するときに種々の処理条件を設定しているので、プリント処理を円滑に行うことができる。
【0121】
さらに、焼増しした写真プリント62Aに複写情報を合わせて記録しているので、この複写情報から注文履歴と共に、複写した写真プリントであることを明確することができる。
【0122】
なお、ここでは、注文依頼に応じて作成した写真プリント62Aに複写履歴を記録するようにしたが、複写履歴としては、焼増しによって得られた写真プリント62(写真プリント62A)であることを明示する情報のみであっても良く、また、複写履歴を記録しないものであっても良い。
【0123】
また、プリント処理を行うときに、写真プリント62Aの画像面にステルスバーコードとして注文情報を記録するようにしたが、注文情報の記録はこれに限るものではない。例えば、写真プリント62の裏面側に可視画像として一次元バーコード又は二次元バーコードとして印字(裏印字)してもよく、画像の周囲にある余白部分等の非画像部分に記録するようにしても良い。また、注文情報は、バーコードに限らず、予め設定されているコードに基づいて印字するものであっても良く、また、注文情報を所定のコードに変換するときに、さらに、電子あぶり出し方式を用いるようにしても良い。この場合、プリント処理装置10のスキャナ28等で裏印字された可視画像を読取るようにすれば良い。
【0124】
一般に、プリント受付け機としては、写真プリント62を持ち込む注文者自身が受付け処理を行えるものであれば良く、これにより、焼増しの注文受付けの人員が不要となり、受付け処理の省力化が可能となる。また、受付け処理を省力化することにより、受付け時間や受付け場所の拡張が可能となり、注文者の利便性の向上を図ることができる。
【0125】
図11には、このような省力化及び注文者の利便性の向上が可能となるプリント受付け機の一例を示している。このプリント受付け機102Aは、スキャナ部104、画像メモリ118及び画像処理部120が省略されている。このプリント受付け機102Aでは、モニタ122に注文条件及び画像の処理条件等の各種項目を表示し、このモニタ122の表示を見ながら、操作パネル124Aのキー操作によって注文条件及び処理条件の入力が可能となっている。また、モニタ122の表示によって設定した注文条件及び処理条件の確認が可能となっている。
【0126】
注文情報設定部126は、この操作パネル124Aのキー操作によって入力された注文条件及び処理条件から注文情報を設定する。
【0127】
また、写真プリント62は、プリント受付け機102Aの図示しない挿入口から挿入されることにより、印字部106へ送られる。このときに、印字部106では、例えばラベルライタ130によって、注文情報に基づいた二次元バーコードのラベル64を不可視画像として写真プリント62に印字して、焼増し注文を受付ける。これにより、注文情報が記録された写真プリント62Bが得られる。
【0128】
このようなプリント受付け機102Aにおいてもは、人手を介さずに注文を受付けることができるので、任意の場所に設置可能であり、また、常時(24時間)、注文を受付けることができるので、注文者が焼増し注文をするときの利便性の向上が可能となる。
【0129】
ところで、写真プリント62の仕上がりの面種には、グロッシー、ラスター、シルク等があり、その仕上がりの面種によって表面状態(エンボス等の有無や大きさ等)が異なり、スキャナ部104や、スキャナ28で画像を読込むときの光の反射が僅かながら相違する。このような表面状態に応じた光の反射の相違は、画像データや、処理条件に影響するため、写真プリント62Aに形成する画像が変化することがある。
【0130】
このような写真プリント62の表面状態は、表面状態に応じたフィルタ処理等を施すことにより、複写した写真プリント62Aの画像に影響を及ぼすのを防止することができる。
【0131】
図2に示すプリント受付け機102及び図5に示すプリント処理装置10では、写真プリント62の表面状態に応じた適切な処理が可能となっている
【0132】
図2に示すように、プリント受付け機102には、操作パネル124に面種入力部140および面種検出部142が設けられており、切替スイッチ144の操作によって切替られるようになっている。すなわち、切替スイッチ144の操作によって面種入力(面種入力部140)が選択されることにより、操作パネル124の図示しないキー操作によって写真プリント62の面種(例えばグロッシー、ラスター、シルク等)のマニュアル入力が可能となる。
【0133】
また、切替スイッチ144によって面種検出(面種検出部142)が選択されると、スキャナ部104で写真プリント62に形成されている画像読取りを行うときに、写真プリント62に照射する光の反射状態から、面種検出部142が写真プリント62の面種を判断する。
【0134】
一方、スキャナ部104では、マニュアル入力又は自動検出によって面種が判定されると、写真プリント62に形成されている画像を読込むときに、面種に応じて予め設定されているフィルタ処理を施す。これにより、画像メモリ118には、写真プリント62の面種に影響されない画像データが記憶される。
【0135】
また、注文情報設定部126では、判定された面種を加えた注文情報を設定し、設定された注文情報に応じた二次元バーコードが写真プリント62に不可視画像として印字される。すなわち、写真プリント62Bには、面種情報を含む注文情報が記録される。
【0136】
図5に示されるように、プリント処理装置10の画像処理装置12には、面種設定部146が設けられており、面種設定部146には、スキャナ28によって読込んだ不可視画像の画像データから注文情報を読み出すことにより、この注文情報に含まれている面種情報が入力される。
【0137】
面種設定部146は、この面種情報に基づいてスキャナ28によって画像を読込む時の写真プリント62Bの面種を設定する。スキャナ28は、写真プリント62Bに記録されている画像を読込むときに、この面種に応じて予め設定されているフィルタ処理等を行う。
【0138】
すなわち、プリント処理装置10では、スキャナ28に写真プリント62Bが装着されると、先ず、この写真プリント62Bに不可視画像として形成されているラベル64を読込む。この後、ラベル64の画像から注文情報を読出し、この注文情報に基づいて面種設定を行う。
【0139】
この後、写真プリント62Bに形成されている画像を読込むとき(プレスキャン及びファインスキャン)に、面種に応じて設定されているフィルタ処理を行う。
【0140】
これにより、画像メモリ30には、写真プリント62Bの面種に影響しない適切な画像データが記憶され、この画像データに基づいて印画紙50への複写処理を行うことができる。
【0141】
なお、プリント受付け機102では、写真プリント62の面種のマニュアル設定及び自動設定を切替えるようにしたが、これに限らず、マニュアル又は自動の何れか少なくとも一方で面種設定を行うものであれば良い。
【0142】
また、プリント処理装置10では、写真プリント62Bに記録された注文情報に基づいて面種を設定するようにしたが、スキャナ28ないし画像処理装置12で面種の自動検出を行い、この検出結果に基づいて写真プリント62Bに形成されている画像読込み及び画像処理を行うものであっても良く、これにより、注文情報に面種情報が含まれていないときにも、面種に応じた適切なプリント処理が可能となる。
【0143】
なお、図12に示すように、プリント受付け機102としては、スキャナ部104に切替スイッチ144Aと、面種検出手段142A及び面種設定手段140Aを設けたものであっても良い。また、図13に示すように、プリント処理装置10としては、画像処理装置12に接続するスキャナ28に切替スイッチ144Bと面種設定手段140B及び面種検出手段142Bを設けるようにしても良い。
【0144】
面種設定手段140A、140Bは、マニュアル操作で写真プリント62(62B)の面種を設定ないし選択するようにし、面種検出手段142A、142Bは、写真プリント62(62B)の画像を読込むときに、光の反射率等から面種を検出判定する。また、スキャナ部104及びスキャナ28又は、面種設定手段140A、140B及び面種検出手段142A、142Bは、面種設定手段140A、140Bで設定した面種又は面種検出手段142A、142Bで検出した面種に基づいて写真プリント62(62B)の画像を読込んだときに、画像補正等を行うことができるようにすれば良い。
【0145】
これにより、プリント受付け機102及びプリント処理装置10のスキャナ28で写真プリント62、62Bに記録されている画像読込みを行うときに、マニュアル操作で面種を設定するか、面種の自動検出を行うかを適切に切替えることができる。また、プリント受付け機102及びスキャナ28に後付けで面種情報入力機能を合わせ持たすことができる。
【0146】
一方、第1の実施の形態では、写真プリント62に注文情報を印字するものとして説明したが、注文情報を写真プリントに担持させる構成は、これに限定するものではない。
【0147】
図14には、写真プリントでの注文情報の担持に対する他の一例とするプリントサービスシステム200に用いられるプリント受付け機202の概略構成を示し、図16には、プリントサービスシステム200に用いるプリント処理装置10Bの概略構成を示している。
【0148】
図14に示すように、プリントサービスシステム200に用いられるプリント受付け機202には、非可視画像のラベル64を印字するラベルライタ130に換えて、ICラベル204に注文情報を書き込むICラベルライタ206が設けられている。このICラベルライタ206は、ICラベル204に非接触で種々の情報を記録可能となっている。
【0149】
このラベルライタ206は、注文情報設定部126に接続しており、注文情報設定部126で注文条件及び注文条件に基づいた画像の処理条件に基づいて設定された注文情報が入力されることにより、この注文情報を写真プリント62毎に設けるICラベル204に記録する。
【0150】
図15(B)に示すように、ICラベル202は、例えば不織布等の外装材208内にICチップとアンテナコイルからなる内蔵モジュール210が埋め込まれており、外装材208の厚さが厚くとも約0.4mm程度に仕上げられている。
【0151】
ICラベル204は、アンテナコイルを介して入力されるデータをICチップに記録し、また、アンテナコイルを介してICチップ内に記録されているデータを出力可能となっている。すなわち、ICラベル204は、非接触方式でICチップへのデータの書き込み及び読出しが可能となっている。
【0152】
プリント受付け機202では、注文条件が入力されると、この注文条件に基づいて設定した注文情報をICラベル204に記録して、写真プリント62と共にこのICラベル204を図示しない排出口から排出する。
【0153】
注文者は、プリント受付け機202から一旦排出された写真プリント62の裏面側に、このICラベル204を貼付し、注文情報を担持させた写真プリント62Cとして、図示しない受付け口から受付け箱内に投入する。これにより、プリント受付け機202は、写真フィルム62に形成された画像の焼増し注文を受付ける。
【0154】
このようにして受付けられた写真プリント62Cは、プリント処理装置10Bへ受け渡される。このとき、写真プリント62Cは、ICラベル204の厚さが約0.4mm以下となっているために、アルバム等を用いた一般的な整理・保存可能となっている。また、図15(A)に示すように、ICラベル204は、写真プリント62の画像面と反対側の面に貼付されるので、写真プリント62に形成されている画像を隠すなどして仕上がり品質を低下させてしまうことがない。
【0155】
なお、ここでは、注文者が写真プリント62にICラベル204を貼付するようにしているが、プリント受付け機202内で自動的にICラベルを貼付するようにしても良く、また、注文者が写真プリント62をプリント受付け機202に挿入する前にICラベル204を貼付し、ICラベルライタ206が、写真プリント62に貼付されたICラベル204に注文情報を記録するものであっても良い。
【0156】
一方、図16及び図17に示すように、プリントサービスシステム200に設けられるプリント処理装置10Bには、非可視画像を読込むための光源76IR及びCCDアレイ78IR等を備えたスキャナ28に換えて、ICラベルリーダ212を備えたスキャナ28Aが用いられる。
【0157】
図17に示すように、このICラベルリーダ212は、写真プリント62Cがプラテンガラス82上の所定位置に載置されることにより、写真プリント62Cの裏面に貼付されているICラベル204が対向するように、例えば押さえカバー84等に設けられている。なお、ICラベルリーダ212は、これに限らず、スキャナ28Aに装着された写真プリント62CのICラベル204から記録されているデータ(注文情報)の読み出しが可能な位置であれば、任意の位置に設置することができる。
【0158】
このICラベルリーダ212は、画像処理装置12Bに設けている注文情報処理部94に接続している。これにより、画像読込みのためにスキャナ28Aに装着された写真プリント62CのICラベル204から注文情報の読込みが可能となっている。なお、ICラベルリーダ212は、スキャナ28Aによって写真プリント62Cの画像を読込むときに、所定のタイミングでICラベル204に記録されている注文情報を読込んで画像処理装置12Bの注文情報処理部94へ出力する。
【0159】
これにより、プリント処理装置10Bでは、写真プリント62CのICラベル204に記録されている注文情報に基づいた焼増し処理が可能となり、プリント処理装置10Bでは、プリント受付け機202に入力された注文条件に合わせた写真プリント62(図16の写真プリント62D)を作成することができる。この写真プリント62Dは、写真プリント62Cと共に注文者に渡される。
【0160】
したがって、このように構成されているプリントサービスシステム200においても、注文者の要求(注文)に応じて画像を複写した写真プリント62Dを作成することができる。
【0161】
なお、プリント処理装置10BにもICラベルライタを設け、作成した写真プリント62Dに、複写情報を記録したICラベルを貼付するようにしても良い。
【0162】
のようなICラベル204を用いることにより、例えば、家庭のパソコン等によって所定のフォームで注文情報を記録したICラベル204を作成し、このICラベル204を写真プリント62に貼付して、プリント処理装置10Bに受け渡すようにすることもできる。
【0163】
なお、ICラベル204として、数Mバイト程度から数十Mバイトのデータの記録が可能な大容量のICチップ(例えばLSIチップ)等を用いても良い。このような大容量のICラベル(LSIラベル)を用いることにより、写真プリント62Cに注文情報のみでなく、この写真プリント62Cを用いた複写履歴等も合わせて記録可能となる。
【0164】
なお、第1の実施の形態では、写真プリント62に注文情報を担持させるように説明したが、本発明はこれに限定するものではない。例えば、図18に示すプリント受付け機220を用いても良い。
【0165】
このプリント受付け機220には、カードライタ222を備えている。このカードライタ220としては、注文情報記録媒体として用いるメモリカード224に注文情報を記録する。なお、メモリカード224としては、ICカードやLSIカード等に限らず、スマートメディア等のマルチメディアカードを用いることができる。
【0166】
このプリント受付け機220では、写真プリント62の注文依頼を受け付けると、注文情報をメモリカード224に記録する。なお、プリント受付け機220では、注文を受付けた写真プリント62毎に識別コード(IDコード)を付与し、メモリカード224には、識別コード毎に注文情報を記録しても良い。これにより、1枚のメモリーカード224を用いて多数枚の写真プリント62に対する注文情報を記録することができる。
【0167】
このようなプリント受付け機220を用いた場合、プリント処理装置では、メモリカード224に記録されている情報を読み出すカードリーダを設ければ良く、これにより、写真プリント62のぞれぞれに注文情報を担持させたときと同じように、注文者の注文条件に応じた写真プリントの作成が可能となる。
【0168】
第2の実施の形態
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。前記したように、例えば印画紙等に画像を形成した写真プリント62の仕上がりの面種には、グロッシー、ラスター、シルクなどがあり、面種によって表面状態が異なる。
【0169】
ここで、第2の実施の形態では、表面状態にかかわらず適切な画像複写を可能とするプリント受付け機の一例を説明する。
【0170】
図19には、第2の実施の形態に適用したプリント受付け機230に設けているスキャナ部232の概略構成を示している。
【0171】
このスキャナ部232には、読取りステージ234が設けられており、図示しない挿入口から挿入される写真プリント62が、挿入ローラ対236によって挟持されて、読取りステージ234上に載置される。なお、スキャナ部232には、読取りステージ234の周縁部の所定位置に図示しないストッパが出没可能に設けられており、このストッパが突出していることにより、挿入ローラ対236によって送り込まれる写真プリント62が、読取りステージ234上の所定位置に停止されて載置される。また、このストッパは、写真プリント62を読取りステージ234から送り出すときに、読取りステージ234上から退避する。
【0172】
この読取りステージ234には、上面に図示しない吸着孔ないし吸着溝が形成されており、これらに負圧源238が接続している。これにより、読取りステージ234に載置された写真プリント62が、負圧源238から供給される負圧によって、読取りステージ234上に吸着保持され、写真プリント62に撓みや湾曲、しわ等が生じていても、写真プリント62が、均一に伸ばされて読取りステージ234上の所定位置に吸着保持される。
【0173】
なお、吸着孔及び吸着溝は、写真プリント62を吸着したときに、写真プリント62の表面にくぼみ等が現れない内径及び溝幅であれば、任意の形状で設けることができる。
【0174】
スキャナ部232には、読取りステージ234を挟んで挿入ローラ対236と反対側に送出しローラ240が設けられている。この送出しローラ240は、通常、読取りステージ234上から退避している(図19で実線で示す)が、スキャナ部232での写真プリント62に対する処理が終了すると、読取りステージ234の上面上に移動し(図19で二点鎖線で示す)て、読取りステージ234との間で写真プリント62を挟持する。
【0175】
この状態で、写真プリント62の吸着保持を解除すると共に、送出しローラ240を回転駆動することにより、写真プリント62が、読取りステージ234上から排出される。なお、写真プリント62の搬送機構は、これに限らず、従来公知の任意の構成を適用することができる。
【0176】
一方、プリント受付け機230のスキャナ部232には、読取りステージ234の上方に、反射ミラー242及び光源244等を備えた走査ユニット246が設けられている。また、走査ユニット246には、CCDラインセンサ114が設けられている。
【0177】
スキャナ部232では、光源244から読取りステージ234上の写真プリント62へ向けてR、G、Bの各色成分を含む光を照射する。反射ミラー242は、光源244から照射されて写真プリント62に形成されている画像に応じて反射した光をCCDラインセンサ114へ向けて反射する。この反射光が図示しないレンズ等を介してCCDラインセンサ114上に結像され、これにより、写真プリント62に形成されている画像が読込み可能となっている。
【0178】
この走査ユニット246は、光源244が副走査方向へ移動する光源移動方式となっており、この走査ユニット246の走査移動によって、読取りステージ234に保持された写真プリント62に形成されている画像が読み込まれて、画像データが出力される。
【0179】
なお、プリント受付け機230は、モニタ122や操作パネル124A等を設けると共に、スキャナ部232の後に前記した印字部106(図3参照)を設けたものであっても良く、印字部106に換えて、ICラベルライタ206やカードライタ222等を設け、注文情報の入力及び出力が可能となっている。また、これらに限らず、注文条件の入力及び注文情報の出力が可能となる構成であれば任意の構成を用いることができる。
【0180】
ところで、このプリント受付け機230のスキャナ部232には、光沢検出センサ250が設けられている。この光沢検出センサ250は、読取りステージ234上に吸着保持された写真プリント62の所定位置に対向するように配置されており、この写真プリント62の表面へスポット状の光ビームを照射し、この反射光を受光する。なお、光沢検出センサ250は、走査ユニット246等と干渉しないように、例えば、画像読取り時に走査ユニット246退避したり、光沢測定時に写真プリント62の所定位置に対向するように移動するなどの任意の構成を適用することができる。
【0181】
一方、図20に示すように、プリント受付け機230には、画像処理部120Aに、前処理フィルタ252、拡縮部254及びシャープネス処理部256が形成されており、CCDラインセンサ114によって読み込んだ画像データが画像メモリ118に格納されると、この画像メモリ118から前処理フィルタ252、拡縮部254及びシャープネス処理部256のそれぞれで、所定の画像処理が施される。なお、この画像処理部120Aで処理された画像データは、図示しないモニタに表示されたり、注文情報設定部126(図2参照)等へ出力される。
【0182】
また、プリント受付け機230には、光沢検出センサ250の測定結果に基づいて、写真プリント62の表面状態を判定する判定部258が設けられている。
【0183】
一般に、グロッシー仕上げの写真プリント62は、シャープさなどの切れ味が良い仕上がりが特徴であるが、光沢面で光の反射などの影響を受けやすい。また、シルク仕上げの写真プリント62は、絹目ともいい、丸みのある独特の描写感が得られるが、1〜100μmの凹凸が乳剤表面に形成されている。
【0184】
さらに、マット仕上げの写真プリント62は、落着いた雰囲気と深みや立体感のある描写(画像形成)が特徴であり、半光沢ともいい、仕上がりの光沢が抑えられている。
【0185】
一方、写真プリント62の表面にスポット状の光ビームを照射した場合、光沢面では、反射光がスポット状となるが、表面に凹凸があり光沢のない表面状態では反射光が拡散されてしまう。
【0186】
すなわち、反射光のスポット径が入射させた光ビームのスポット径に近ければ、表面が滑らかな光沢面であり、表面が粗くなる(凹凸が大きくなる)ことにより、反射光が広がり、ついにはスポットが消えるように拡散される。
【0187】
ここから、判定部258では、光沢検出センサ250が写真プリント62に照射したスポット状の光ビームの反射光を受光し、受光結果が入力されることにより、写真プリント62の表面状態を判定することができる。
【0188】
このような光沢検出センサ250としては、株式会社キーエンス製の光沢度判別センサPI−G(商品名)等を用いることができる。
【0189】
画像処理部120Aには、係数切換部260が設けられている。この係数切換部260では、判定部258の判定結果に基づいて前処理フィルタ252およびシャープネス処理部256で画像データに対して処理を施すときの係数を切り換える。
【0190】
これにより、プリント受付け機230に設けている画像処理部120Aでは、写真プリント62の表面状態を自動的に検出し、表面状態に応じて適切な画像処理が可能となるようにしている。また、プリント受付け機230では、このときの処理条件を、注文情報として写真プリント62に担持させるようにしている。
【0191】
また、画像処理部120Aには、SETUP部262及び色再現3DLUT264が設けられている。このSETUP部262では、写真プリント62に形成されている画像に、紫外線等の影響を受けて退色が生じているか否かを判別する。色再現3DLUT264では、この判別結果に基づいて、退色前の色を再現するように画像処理を行う。
【0192】
このような画像処理は、例えば、画像データに基づいて色分解を行い、各色のバランスや、色味等から判断し、判断結果に基づいて逆補正を行うことにより色再現を可能とする。
【0193】
すなわち、カラーバランスや色味から写真プリント62に形成されている画像がセピア色ないし色味がセピア色となっていると判定したときには、カラーバランスないし色味を戻すようにパラメータを設定して、逆補正を施すことにより、画像形成当初(プリント当初)の色を再現する。また、写真プリント62の周縁部にしろ縁が設けられているときには、このしろ縁の色を読み込んで、退色が生じているか否かを判断すると共に、退色補正をするときのパラメータを設定するようにしても良い。
【0194】
ここで、第2の実施の形態の作用として、図21を参照しながら、プリント受付け機230による写真プリント62の表面状態の判定と判定結果に基づいた処理の概略を説明する。
【0195】
プリント受付け機230では、挿入口から写真プリント62が挿入されると、この写真プリント62を挿入ローラ対236によって挟持して引き入れ、スキャナ部232の読取りステージ234へ送り込む。この後に、スキャナ部232に送り込まれた写真プリント62が、読取りステージ234の所定位置に載置されると、負圧源238を作動させて、写真プリント62を読取りステージ234上に吸着保持する。
【0196】
一般にロール状の印画紙に画像を形成した写真プリント62は、巻き癖等が残っていることがあり、これにより、カールしていたり湾曲していることがある。このような写真プリント62を読取りステージ234に吸着保持することにより、平面性を持たせることができるので、表面状態を判定するときの誤判定の発生や、読み込んだ画像データの画像に歪み等が生じてしまうのを確実に防止することができる。
【0197】
なお、写真プリント62に平面性を持たせる構成は、これに限らず、マスクや透明ガラス板等の押さえ板を用いて挟むなどの従来公知の任意の構成を適用することができる。
【0198】
プリント受付け機230では、写真プリント62がスキャナ部232に装填され、画像読取り指示が入力されたり注文条件が入力されると、写真プリント62に形成されている画像読込みを開始するときに、図21に示すフローチャートを実行する。
【0199】
このフローチャートは、最初のステップ280で、光沢検出センサ250を用いて、写真プリント62の表面の光沢測定を行い、この測定結果を判定部258に読み込む(ステップ282)。
【0200】
なお、スキャナ部232では、光沢検出センサ250が、読取りステージ234上の写真プリント62の所定位置で光沢測定を行うようにしているが、光沢検出センサ250を移動させながら光沢測定を行うか、複数の光沢検出センサ250を設けて光沢測定を行うようにするなどして、写真プリント62表面の複数箇所の光沢を測定するようにしても良く、これにより、写真プリント62の表面に付着している塵や埃等による誤判定の発生を防止することができ好ましい。
【0201】
次のステップ284では、読み込んだ測定結果から写真プリント62の表面状態の判定である光沢判定を行う。この光沢判定は、写真プリント62へ向けてスポット状の光ビームを照射し、この反射光を受光する。このときに、受光した光がスポット状となっているか又は拡散しているかから判定する。
【0202】
例えば、写真プリント62の表面の凹凸が10μm以上であるときに、写真プリント62の表面が粗いと判断するようにしたときに、この粗さでの反射光の収束状態(スポット径や光量、光量分布など)を基準にして、光沢面であるか否かを判断する。
【0203】
ここで、反射光がスポット状で光沢面であると判断されると、ステップ284で肯定判定してステップ286へ移行する。このステップ286では、前処理フィルタ252及びシャープネス処理部256で画像データを処理するときの係数を、光沢面に合わせて設定している係数に切り換える。
【0204】
例えば、前処理フィルタ252に関する係数としては、画像データに含まれる高周波成分を除去するように設定されている係数に切り換える。また、例えば、シルク仕上げなどの写真プリント62では、表面に指紋等が付着し難いが、グロッシー仕上げなどの光沢面では、指紋が付着し易いことから、指紋消し(フィンガープリント)処理が行われるように設定されている係数に切り換える。
【0205】
また、シャープネス処理部256に対しては、光沢面から読み込んだ画像データに対して、最適なシャープネス処理が行われるように設定している係数に切り換える。
【0206】
一方、非光沢面と判断されたときには、ステップ284で否定判定して、ステップ288へ移行する。このステップ288では、非光沢面に合わせて設定されている係数に切り換える。すなわち、高周波成分の除去を抑えるように設定されている係数に切り換えたり、指紋消し処理を抑えるように設定されている係数等に切り換え、さらに、非光沢面から読み込んだ画像データに対して、最適なシャープネス処理が可能となるように設定されている係数に切り換える。
【0207】
このようにして、写真プリント62の面種判定及び判定結果に基づいた係数切り換えを行うと、ステップ290へ移行し、CCDラインセンサ114を用いた画像読込み行い、読み込んだ画像データを画像メモリ118に格納する。さらに、ステップ292では、この画像データに対して、前処理フィルタ252、拡縮部254及びシャープネス処理部256のそれぞれで、面種に応じて切り換えられた係数に基づいた画像処理を行う。
【0208】
このように、プリント受付け機230では、写真プリント62の面種判定を行うと共に、この判定結果に基づいて係数切り換えを行う。このときに、写真プリント62の表面の凹凸の大きさ(表面粗さ)に応じて、最適な画像処理が可能となるように設定している係数に切り換えることにより、写真プリント62の表面状態にかかわらず適正が画像データを生成することができる。
【0209】
なお、本実施の形態では、一例として、写真プリント62の表面が光沢面か非光沢面可らの2段階で判定するようにしたが、これに限らず、写真プリント62がグロッシー仕上げなどの光沢面か、マット仕上げなどの半光沢面か及びシルク仕上げなどの非光沢面か等のように複数段階に判別し、それぞれの仕上げに応じて適正な画像読込み及び画像データとなるように処理することができるように設定している係数に切り換えるようにしても良い。
【0210】
一方、プリント受付け機230では、写真プリント62の面種に応じた前処理フィルタ252及びシャープネス処理部256等での画像処理が終了すると、SETUP部262で、退色等の発生の有無を判定し、色再現3DLUT264で、例えば、退色等が発生しているときには、その退色状態に応じて逆補正を行うことにより、本来の写真プリント62の画像を再現可能な画像データを生成する。
【0211】
これにより、注文者が持ち込んだ写真プリント62に退色等の画像変化が生じていても、本来の画像を形成した写真プリント62を作成することができる。
【0212】
なお、第2の実施の形態では、写真プリント62の面種(表面状態)に応じて画像処理を行うときの係数を切り換えるようにしたが、写真プリント62に形成されている画像を読み込むときに、光源244から写真プリント62へ向けて照射する光の照射角度を切り換えるようにしても良い。
【0213】
すなわち、図22に示すスキャナ部232Aでは、走査ユニット246Aに設けている光源244Aの位置が、判定部258(図22では図示省略)の判定結果に基づいて切り替わるようになっている。
【0214】
写真プリント62の表面に凹凸が生じている状態で、図22に二点鎖線で示すように、写真プリント62の表面に対する光源244Aからの光の照射角度αを小さくする(α=α)と、写真プリント62の表面の凹凸による影が生じることがある。
【0215】
また、表面の凹凸が極めて小さい光沢面では、光源244Aから写真プリント62へ照射する光の照射角度αを大きくする(α=α、α>α)と、同じ画像でもCCDラインセンサ114での受光量が多くなり、場合によっては、CCDアレイが飽和してしまうことがある。
【0216】
ここから、スキャナ部232Aでは、写真プリント62が光沢面であると判定されると、照射角度αが照射角度αとなるように、図22で二点鎖線で示す位置へ光源244Aを移動し、写真プリント62の表面が非光沢面であると判定されると、照射角度αが照射角度αとなるように図22で実線で示す位置へ光源244Aを移動する。
【0217】
このようにして、画像読取りを行う時の光源244Aの位置を写真プリント62の面種(表面状態)によって切り換えることにより、写真プリント62の表面状態にかかわらず、写真プリント62に形成されている画像を適正に読取ることができる。さらに、読取った画像データを、写真プリント62の表面状態に応じて切り換えた係数に基づいて画像処理を行うことにより、より一層適正な画像データが得られる。
【0218】
なお、スキャナ部232Aでは、写真プリント62の表面状態に応じて光源244Aを移動させるようにしたが、これに限らず、照射角度が異なる複数の光源を配置し、写真プリント62の表面状態に応じて、選択した光源に切り換えて画像読取りを行うものであっても良い。
【0219】
一方、第2の実施の形態では、画像読取り手段として光源244が副走査方向へ移動する光源移動方式のスキャナ部232を用いて説明したが、光源を固定すると共に光源に対してして、写真プリント62またはCCDラインセンサ114ないし反射ミラー等を相対移動させる光源固定式の画像読取り手段を、一体又は別に設け、写真プリント62の表面状態に応じて光源移動式の画像読取り手段と光源固定式の画像読取り手段を切り換えるようにしても良い。
【0220】
すなわち、写真プリント62の表面に凹凸があるときに、光源移動式の画像読取り手段を用いたときには、写真プリント62の表面の凹凸が陰影として画像データに現れてしまう恐れがあるので、非光沢面では、光源固定式の画像読取り手段を用い、光沢面では、光源固定方式又は光源移動方式の画像読取り手段を用いるように切り換えても良い。
【0221】
なお、第2の実施の形態では、プリント受付け機に面種の判定手段及び判定結果に基づいた係数切換手段を設けたが、同様の構成を、プリント処理装置に設けても良く、これにより、焼き増し注文を受付けた写真プリント62から、写真プリント62の面種に関わらず、適正な画像データを生成して、新たな写真プリント62を形成することができる。
【0222】
また、以上説明した本実施の形態では、画像が形成されている画像記録媒体として印画紙に画像を形成した写真プリント62を用いたが、写真プリント62に限らず、紙等の種々の画像記録媒体を用い、この画像記録媒体に形成された画像の複写に適用することができる。
【0223】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、画像記録媒体の表面状態と注文条件に応じた画像を表示させて焼増し等の注文を受付けると共に、この注文条件に基づいて画像記録媒体に形成されている画像を、新たな画像記録媒体に形成するため、注文者の注文に応じて画像複写が可能となるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に適用したプリントサービスシステムの概略構成図である。
【図2】 第1の実施の形態に係るプリント受付け機の概略構成図である。
【図3】 第1の実施の形態に係るプリント受付け機での写真プリントの搬送路を示す概略図である。
【図4】 (A)は第1の実施の形態に係るプリント受付け機で受付けられた写真プリントの概略図であり、(B)及び(C)はそれぞれ写真プリントにラベルとして印字される二次元バーコードの一例を示す概略図である。
【図5】 第1の実施の形態に係るプリント処理装置の概略構成図である。
【図6】 プリント処理装置の一例を示す外観図である。
【図7】 プリンタプロセッサの一例を示す概略構成図である。
【図8】 第1の実施の形態に係るスキャナの一例を示す要部の概略構成図である。
【図9】 注文受付けの概略を示す流れ図である。
【図10】 プリント受付け機で受付け注文に対するプリント処理の概略を示す流れ図である。
【図11】 第1の実施の形態に係るプリント受付け機の他の一例を示す要部の概略構成図である。
【図12】 第1の実施の形態に係るプリント受付け機の他の一例を示す概略構成図である。
【図13】 第1の実施の形態に係るプリント処理装置の他の一例を示す概略構成図である。
【図14】 注文情報の記録に係るプリント受付け機の他の一例を示す概略構成図である。
【図15】 (A)は図14に示すプリント受付け機で受付けられた写真プリントの概略図であり、(B)はICラベルの一例を示す概略図である。
【図16】 図14に示すプリント受付け機に対するプリント処理装置の概略構成図である。
【図17】 図16に示すプリント処理装置に設けられるスキャナの概略構成図である。
【図18】 注文情報の記録に係るプリント受付け機の他の一例を示す概略図である。
【図19】 第2の実施の形態に適用したプリント受付け機の要部を示す概略構成図である。
【図20】 第2の実施の形態に適用したプリント受付け機の要部を示すブロック図である。
【図21】 第2の実施の形態に適用したプリント受付け機による画像読取りの概略を示す流れ図である。
【図22】 第2の実施の形態に係るプリント受付け機の他の一例を示す要部の概略図である。
【符号の説明】
プリント処理装置
12、12B 画像処理装置(画像複写手段)
18 プリンタプロセッサ(画像複写手段)
28、28A スキャナ(画像読込み手段、画像情報読込み手段)
50 印画紙(画像記録媒体)
62(62A、64B、62C、62D) 写真プリント
64、68 ラベル
66、130 ラベルライタ(注文情報記録手段)
94 注文情報処理部
100、200 プリントサービスシステム
102、202、220、230 プリント受付け機
104、232、232A スキャナ部(画像読取り手段)
120、120A 画像処理部(画像処理手段)
122 モニタ(表示手段)
124、124A 操作パネル(注文条件入力手段)
140 面種入力部
142 面種検出部
144 切替スイッチ
146 面種設定部
204 ICラベル(半導体メモリ、注文情報記録媒体)
204 ICラベルライタ(記録手段)
222 カードライタ(記録手段)
224 メモリカード(半導体メモリ、注文情報記録媒体)
244、244A 光源
246、246A 走査ユニット(画像読取り手段)
250 光沢検出センサ(検出手段)
252 前処理フィルタ
256 シャープネス処理部
258 判定部(判定手段)
260 係数切換部
262 SETUP部
264 色再現3DLUT

Claims (21)

  1. 画像記録媒体に記録された可視画像に応じた画像を、新たな画像記録媒体に形成するプリント処理を行うプリント処理方法であって、
    前記画像記録媒体に形成されている画像を読み込んで表示すると共に画像記録媒体の表面状態を判定し、
    判定した前記表面状態及び入力される注文条件に応じて設定した処理条件に基づいて画像処理を施して前記表示画像を変更すると共に、前記処理条件と前記入力された注文条件とを含む注文情報を注文情報記録媒体に記録し、
    前記画像記録媒体に形成されている画像を前記注文情報に基づいて新たな画像記録媒体に形成することを特徴とするプリント処理方法。
  2. 前記注文情報記録媒体として前記画像が形成された前記画像記録媒体を用いることを特徴とする請求項1に記載のプリント処理方法。
  3. 前記新たな画像記録媒体に前記注文情報を含む複写情報を記録することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプリント処理方法。
  4. 少なくとも前記新たな画像記録媒体が印画紙であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のプリント処理方法。
  5. 画像記録媒体に形成された可視画像に応じた画像を新たな画像記録媒体に記録するプリント注文を受付けるプリント受付け機であって、
    前記画像記録媒体に形成されている可視画像を読み込む画像読取り手段と、
    前記画像読取り手段によって読取った画像データに応じた画像を表示する表示手段と、
    前記画像記録媒体の画像が形成されている表面状態を判定する判定手段と、
    前記画像記録媒体に形成された画像に応じた画像を新たな画像記録媒体に形成するときの注文条件を入力する注文条件入力手段と、
    前記判定手段によって判定された表面状態及び前記注文条件入力手段によって入力される注文条件に応じて設定した処理条件に基づいて前記画像読取り手段によって読取った画像データに対して所定の画像処理を施すと共に、画像処理した画像データに応じて前記表示手段の表示画像を変更する画像処理手段と、
    前記入力手段によって入力された注文条件及び前記画像処理手段によって設定した処理条件を含む注文情報を注文情報記録媒体に記録する記録手段と、
    を含むことを特徴とするプリント受付け機
  6. 前記記録手段が前記画像記録媒体に前記注文情報を記録することを特徴とする請求項5に記載のプリント受付け機。
  7. 前記記録手段が前記注文情報を不可視画像として前記画像記録媒体に記録することを特徴とする請求項6に記載のプリント受付け機。
  8. 前記記録手段が前記注文情報をバーコード化して記録することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のプリント受付け機。
  9. 前記判定手段が前記画像記録媒体の表面粗さを検出する検出手段を含み、該検出手段の検出結果に基づいて前記画像記録媒体の表面状態を判定することを特徴とする請求項5から請求項8の何れか1項に記載のプリント受付け機。
  10. 前記判定手段の判定結果に基づいて前記画像処理手段によって画像処理を行うときの処理条件を切り替えることを特徴とする請求項5から請求項9の何れか1項に記載のプリント受付け機。
  11. 前記画像読取り手段が、前記画像記録媒体に照射した光源からの光の反射光を受光して画像を読取るときに、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記光源の光の前記画像記録媒体への入射角度を切り替えることを特徴とする請求項6から請求項11の何れか1項に記載のプリント受付け機。
  12. 前記画像処理手段が施す画像処理に退色補正を含むことを特徴とす る請求項6から請求項12の何れか1項に記載のプリント受付け機。
  13. 画像記録媒体に形成されている画像に応じた画像を、新たな画像記録媒体に形成するプリント処理装置であって、
    前記画像記録媒体に形成されている画像を画像データとして読み込む画像読込み手段と、
    注文情報記録媒体に記録されている注文条件及び処理条件を含む注文情報を読込む注文情報読込み手段と、
    前記注文情報読込み手段によって読み込んだ前記注文情報から前記画像記録媒体の表面状態を設定する設定手段と、
    前記画像読込み手段によって読込んだ画像データを、前記設定手段によって設定した前記表面状態及び前記注文情報読込み手段によって読込んだ注文情報に基づいて画像処理して新たな画像記録媒体に形成する画像複写手段と、
    を含むことを特徴とするプリント処理装置
  14. 前記注文情報読込み手段が前記画像記録媒体に不可視画像として記録されている注文情報を読取ることを特徴とする請求項13に記載のプリント処理装置。
  15. 前記画像読込み手段が前記注文情報読込み手段を兼ねることを特徴とする請求項13又は請求項14に記載のプリント処理装置。
  16. 前記注文情報読込み手段が前記画像記録媒体にバーコード化されて記録されている注文情報を読込むことを特徴とする請求項13から請求項15の何れか1項に記載のプリント処理装置。
  17. 前記注文情報に基づいて新たな画像記録媒体に画像を形成したときの複写情報を、前記新たな画像記録媒体に記録する複写情報記録手段を含むことを特徴とする請求項13から請求項16の何れか1項に記載のプリント処理装置。
  18. 前記複写情報記録手段が前記複写情報を不可視画像として記録することを特徴とする請求項17に記載のプリント処理装置。
  19. 前記複写情報記録手段が前記複写情報をバーコード化して記録することを特徴とする請求項17又は請求項18に記載のプリント処理装置。
  20. 前記複写情報記録手段が前記新たな画像が形成された画像記録媒体に担持させる半導体メモリに前記複写情報を記録することを特徴とする請求項17に記載のプリント処理装置。
  21. 少なくとも前記新たな画像記録媒体が印画紙であることを特徴とする請求項13から請求項20の何れか1項に記載のプリント処理装置。
JP2001368599A 2000-12-04 2001-12-03 プリント処理方法、プリント受付け機及びプリント処理装置 Expired - Fee Related JP3749475B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001368599A JP3749475B2 (ja) 2000-12-04 2001-12-03 プリント処理方法、プリント受付け機及びプリント処理装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-368374 2000-12-04
JP2000368374 2000-12-04
JP2001368599A JP3749475B2 (ja) 2000-12-04 2001-12-03 プリント処理方法、プリント受付け機及びプリント処理装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005322518A Division JP2006085192A (ja) 2000-12-04 2005-11-07 画像読取り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002287270A JP2002287270A (ja) 2002-10-03
JP3749475B2 true JP3749475B2 (ja) 2006-03-01

Family

ID=26605173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001368599A Expired - Fee Related JP3749475B2 (ja) 2000-12-04 2001-12-03 プリント処理方法、プリント受付け機及びプリント処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3749475B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4538717B2 (ja) * 2004-02-20 2010-09-08 ノーリツ鋼機株式会社 写真プリント装置
JP2005262754A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Fuji Xerox Co Ltd 文書印刷装置、印刷制御装置、文書処理装置及び方法
JP4477911B2 (ja) 2004-03-23 2010-06-09 富士フイルム株式会社 記憶素子実装方法、および画像形成装置
JP2005271378A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Noritsu Koki Co Ltd プリント装置
KR100908898B1 (ko) 2004-10-15 2009-07-23 켄지 요시다 도트패턴의 리드 방법
JP4685455B2 (ja) * 2005-01-05 2011-05-18 富士フイルム株式会社 プリント注文受付方法およびプリント注文受付機ならびにプリント生産システム
JP4556813B2 (ja) 2005-09-08 2010-10-06 カシオ計算機株式会社 画像処理装置、及びプログラム
JP2007074578A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Casio Comput Co Ltd 画像処理装置、撮影装置、及びプログラム
JP5933357B2 (ja) * 2012-06-13 2016-06-08 株式会社Pfu オーバーヘッド型画像読取装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002287270A (ja) 2002-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6970229B2 (en) Print processing method, printing order receiving machine and print processing device
JP2002077474A (ja) プリントシステム
JP3749475B2 (ja) プリント処理方法、プリント受付け機及びプリント処理装置
US6356339B1 (en) Digital photo system which replaces a portion of subject matter common to two digital images
JP2002171408A (ja) 画像処理方法及び画像処理装置
JP2006085192A (ja) 画像読取り装置
US7280240B2 (en) Image processing apparatus and customized printing system using the same
US6769617B2 (en) Image forming apparatus and image forming method
JP3908216B2 (ja) プリントシステム
JP2000246961A (ja) ディジタル画像を印刷する方法及び装置
JPH11338062A (ja) プリントシステム
JPH11258712A (ja) プリンタ及び写真焼付装置のセットアップ方法、並びに、プリントシステム及び写真焼付システム、並びに、プリンタ及び写真焼付装置のセットアップシステム
JP2004110244A (ja) プリントシステムおよびプリント
JPH09179211A (ja) デジタル写真プリントシステム
JP2004157540A (ja) 画像処理
JPH11282089A (ja) プリンタ及び画像情報を記録した記録材
JP2004058510A (ja) プリントシステムおよびプリント
JPH11261804A (ja) デジタルフォトシステム
EP1137245A2 (en) Photo finishing system with ink-jet printer
JP2002101237A (ja) 画像処理装置用のデータ読取装置、画像処理装置用のデータ記録装置、及び写真プリントシステム
EP1134963A2 (en) System for printing digitised images
JPH11288044A (ja) 写真プリント装置
JP2003114482A (ja) デジタルプリントシステム
JP2005345700A (ja) フィルム情報読取方法とその方法を実施する装置
JPH0996873A (ja) 画像記録方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040308

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081209

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121209

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121209

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131209

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees