JP3748472B2 - 光学機器 - Google Patents

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  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファインダー内表示、特にスーパーインポーズ表示を行うカメラ等の光学機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
オートフォーカスのフォーカスポイントをファインダー視野内の被写体像に重ねて表示するいわゆるスーパーインポーズ表示技術が従来知られている。被写体像と表示像とを重ねることで、表示像の「位置」と表示像の「状態」を使用者に対して極めて直感的に伝えることが可能である。
【0003】
そして、表示像について、消灯(透過)、減光、着色の3つの状態をとり得るようにすれば、例えば、
▲1▼消灯→選択されていないフォーカスポイント
▲2▼減光→選択されたフォーカスポイント
▲3▼着色→ピントが合っている又は合ったフォーカスポイント
と対応付けて、選択されたフォーカスポイントについてピントの合い具合をファインダー上の被写体から目を離すことなく容易に知ることができる。
【0004】
特に、ピントが合っている又は合ったフォーカスポイントを発光型表示とすることで、撮影者の注意を引くことができるので表示の見落としを少なくすることができ、また被写体輝度が低いときにも視認性をよくすることができるという利点がある。
【0005】
このようなファインダー内表示を実現するための技術としては、例えば特開平6−130481号公報にて提案されたものがある。このものは、液晶を充填した回折格子をフォーカシングスクリーンに光軸方向に隣接させて配置し、液晶への電界のオン−オフで光の回折を制御して消灯と減光を切り換え、さらに、減光状態において照明光を斜めから当てて着色表示するものである。
【0006】
これによれば、被写体像とカメラの撮影情報等を表す表示像とを重ねて観察させることができ、しかも表示像が上記3状態をとり得ることから、先に示したような利便性の向上が著しい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報提案のものでは、回折格子に照明光を斜めから当てて着色表示を行うという制約から、着色表示を行える位置がファインダー視野の中央部に限定されてしまうという問題がある。
【0008】
そこで、本願発明では、表示像の消灯、減光、着色という3状態を選択可能であって、ファインダー視野内の広範囲に着色表示像を表すことができるようにした光学機器を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本願発明では、ファインダー光路に入射する物体光を遮ってファインダー視野内で減光表示像を形成する減光状態と、物体光を透過させる透過状態とを有する第1の表示手段と、第1の表示手段が減光状態にある場合において、表示光によってファインダー視野内で減光表示像と重なる発光表示像を形成する第2の表示手段とを有し、第2の表示手段を、ファインダー光路内に配設されて上記物体光および表示光のうち一方を透過させるとともに他方を反射するミラー部材に表示光を投射して発光表示像を形成するように構成している。
【0010】
すなわち、例えば、ファインダー接眼レンズの前に配設され、ファインダー視野の全域に対応する大きさを有するミラー部材の広範な部分に第2の表示手段によって表示光を投射可能とし、その反射光による発光表示像と第1表示手段による減光表示像とをファインダー視野内で重ねて観察できるようにして、ファインダー視野内の広い範囲で、消灯、減光、着色という3状態のスーパーインポーズ表示を得ることができるようにしている。
【0011】
なお、ミラー部材として所定波長(例えば、それ以上の波長では人間の目の感度が低くなる670nm)よりも短い波長の光を透過させるとともに所定波長より長い波長の光を反射するものを用い、表示光の波長を上記所定波長より長い波長に設定することにより、ミラー部材の存在により物体像が暗くなるのを防止し、かつ表示光を効率良く反射させることができるようにするのが望ましい。
【0012】
また、表示光の光源を発光ダイオードとして、高彩度の着色表示をするのが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1および図2には、本願発明の第1実施形態であるカメラを示している。なお、図1は撮像状態を、図2は物体像観察状態をそれぞれ示している。
【0014】
本カメラは、写真フィルムに画像を記録する第1の撮像系と、CCDエリアセンサーで画像を光電変換してカメラに内蔵したメモリに電気的信号として記録する第2の撮像系とを有し、さらに、これらに共通の撮像対象である物体像を観察するファインダー系と物体像に重畳させた情報表示を行うスーパーインポーズ表示系とを備えている。
【0015】
スーパーインポーズ表示系は、物体光を遮って(減光して)表示を行う第1のスーパーインポーズ表示系と、光を発することによって表示を行う第2のスーパーインポーズ表示系とから構成されている。
【0016】
図1および図2において、1はカメラ本体、2は不図示の各種対物レンズを取り付けるためのカメラ側マウント、101は対物レンズの光軸、102は第1の撮像系の撮像面となる写真フィルムである。103は半透過性のフィルムからなる主ミラー(ペリクルミラー)であり、対物レンズから入射した物体光を、後述するファインダー光学系に向けて反射させるとともに、そのまま後述する焦点検出系に透過させる。3はフォーカルプレーンシャッター、21は写真フィルムへの磁気情報の書き込みと読み出しを行う磁気ヘッドである。第1の撮像系は一眼レフカメラの技術として知られている。
【0017】
まず、カメラの焦点検出系を構成する要素について説明する。104は対物レンズの光軸101上に斜めに配置された第1反射鏡、105は第1反射鏡104によって折り返された撮像面102に共役な近軸的結像面、106は平面鏡である第2反射鏡、109は紙面奥行き方向に並んだ2つの凹面上にアルミニウム等を局所的に蒸着した反射鏡を有する再結像レンズブロック、107は赤外線カットフィルター、111は1対の2次元型受光エリアを有する焦点検出用エリアセンサーである。
【0018】
各受光エリアは、同一の開口を持った多数の画素よりなる複数のセンサー列で構成され、センサー列同士も対をなしている。対をなすセンサー列の出力間の位相を比較して対物レンズの結像状態を知ることができる。
【0019】
ここで、第1反射鏡104は楕円鏡である。楕円を定義する二つの焦点は、対物レンズの光軸101上の光線が主ミラー103で屈折した後の光路を逆に対物レンズ側に延長した線上と、その光線が第1反射鏡104によって反射した後の光路を延長した線上とにそれぞれ位置する。再結像レンズブロック109の一対の反射鏡も楕円鏡である。また、第1反射鏡104は焦点検出領域を制限する視野マスクの役割を兼ねるため、必要な領域のみが光を反射するようになっている。なお、これらの構成要素のうちの光学的に機能する部分は何れも紙面に対して対称に構成されている。
【0020】
次に、ファインダー系とスーパーインポーズ表示系を構成する要素について説明する。11は光入射面が平面、光射出面がマット面11aで構成されるフォーカシングスクリーン、13はファインダー視野内にフォーカスポイントや撮影範囲等をスーパーインポーズ表示するための第1液晶表示器、15は高屈折率のガラスからなるコンデンサーレンズ、12はペンタダハミラー、16は反射手段としての可動ミラー、80は主に670nm以上の赤色光を反射するダイクロイックミラー、14は接眼レンズである。接眼レンズ14の射出面側が接眼窓となる。
【0021】
84は第2のスーパーインポーズ表示系の光源となる赤色LED、83は集光レンズ、82は表示セグメントのみ光が透過するように構成された第2の液晶表示器、81は第2液晶表示器82の表示視度を第1液晶表示器13の表示視度と揃えるための表示レンズである。
【0022】
第1液晶表示器13と第2液晶表示器82には、ファインダー上で同一の位置に対応した表示セグメントがあり、具体的にはフォーカスポイントの表示セグメントを共通に有している。ただし、第1液晶表示器13は減光表示に、第2液晶表示器82は発光型の表示に用いられるため、第1液晶表示器13はポジ型液晶、第2の液晶表示器82はネガ型液晶である。
【0023】
主ミラー103からの反射光によってフォーカシングスクリーン11のマット面11a上には物体像が形成される。フォーカシングスクリーン11を透過した光束は第1液晶表示器13とコンデンサーレンズ15を経てペンタダハミラー12の内部に入射し、12gを稜線として紙面手前と奥に設けられたダハ面12b,12cでそれぞれ1回ずつ反射した後、可動ミラー16に達し、ここでもう一度反射して接眼レンズ14の方向に向かう。
【0024】
可動ミラー16はミラー駆動機構によって位置制御されて、図2に示す位置と図1に示す位置とを選択的にとり得る。図2の位置で、接眼レンズ14を通してフォーカシングスクリーンのマット面11aを視ると、物体像を正立正像として観察することが可能である。
【0025】
第2の撮像系の要素について説明する。第2の撮像系は上述のファインダー系と光路を一部共有して構成されている。図において、4は円形の開口を有する絞り、5は凸レンズ、6は反射鏡、7は凹レンズ、8は固体撮像素子であるCCD等のエリアセンサーである。凸レンズ5と凸レンズ7は結像光学系を構成している。これらは可動ミラー16が図1に示す位置のときに光軸101と共軸になる。
【0026】
フォーカシングスクリーン11上に形成された物体像の光束はマット面11aで拡散作用を受けてペンタダハミラー12に入る。このうち絞り4の開口を通過した光束は凸レンズ5によって収斂し、反射鏡6を介して凹レンズ7に入射する。凹レンズ7は像面の湾曲を補正するために設けられており、第2の撮像系のエリアセンサー8上にはフォーカシングスクリーン11上の物体像が良好に縮小結像される。コンデンサーレンズ15に高屈折率のガラスを用いた代わりにフォーカシングスクリーン11の光入射面は平面としてある。
【0027】
このようにフォーカシングスクリーン11を通過した光束を再結像したことによって、可動ミラー16が図1に示す位置と図2に示す位置の何れにあっても、エリアセンサー8の出力として物体像の状態を知ることができる。可動ミラー16が図2の位置にある物体像観察状態では、エリアセンサー8の出力は物体輝度の検出に用いられ、図1の位置のときは第2の撮像系の画像の取り込みを行う。第2の撮像系で撮像された画像は、カメラ本体1の背面側に設けられた表示部9内の液晶表示装置10で観察することができる。表示部9は回転軸20の回りに回動し、液晶表示装置10での観察を必要としないときには点線9’で示した位置に収納することもできる。
【0028】
次に、スーパーインポーズ表示の動作について説明する。まず、第1のスーパーインポーズ表示系を構成する第1液晶表示器13は、TN液晶やゲストホスト液晶等の遮光型液晶表示器か、PDLC等の散乱型液晶表示器であって、表示セグメントの部分について対物レンズを透過した光束が以降のファインダー系に導かれるを阻止する。ファインダー画像上では表示セグメントに対応した部分を暗く視認させることができる。第1液晶表示器13をフォーカシングスクリーン11に光軸方向に隣接させて配置することにより、撮影画面上の任意の位置に表示パターンを配置することが可能である。
【0029】
なお、液晶表示器の代わりにエレクトロクロミック素子等の減光性表示素子や液晶ホログラム素子等の回折表示素子を用いてもよい。
【0030】
次に、第2のスーパーインポーズ表示系では、第2液晶表示器82がLED84と集光レンズ83によって照明され、これを接眼レンズ14、ダイクロイックミラー80、表示レンズ81を介して観察させる。
【0031】
一般的な誘電体多層膜の特性としてダイクロイックミラー80における光の吸収は無く、分光透過率特性は分光反射率特性を反転したものとなる。したがって、フォーカシングスクリーン11を透過した被写体のうち、概ね670nm以下の成分が後方の接眼レンズ14まで達し、それ以上の成分は反射される。
【0032】
このような特性のダイクロイックミラー80を通して、被写体がどのように見えるかは人間の目の感度特性に依存する。一般的に670nm以上の赤の波長は可視域の端部にあたって、感度はかなり低い。実際、この波長域をカットして被写体を観察してもファインダー像の色付きは感じられず、実物とファインダー像との色の差異はほとんど無い。また、大部分の光量を透過しているために、像の明るさがダイクロイックミラー80を原因として低下することもない。
【0033】
ただし、人間の目が670nm以上の光に対して感度がないわけでなく、この波長域であっても強い光が目に入射すれば、勿論赤く視認できる。第2のスーパーインポーズ表示系ではこの特性を利用して、670nm以上に発光強度を有するLED84を用いている。
【0034】
この波長に対するダイクロイックミラー80の透過率をほぼ0%つまり反射率がほぼ100%とすれば、表示光をダイクロイックミラー80で効率良く反射させてファインダー光路へ偏向させることができる。
【0035】
また、表示レンズ81を凸レンズとすることで、第2の液晶表示器と第1の液晶表示器の視度を合致させつつ、第2の液晶表示器のサイズを縮小することができる。しかも、ダイクロイックミラー80は接眼レンズ14から射出する全有効光束が透過できるだけの大きさを持っているため、第2のスーパーインポーズ表示の表示位置自由度も大きい。
【0036】
なお、ダイクロイックミラーの反射波長域を短波長側の可視域端となる450nm程度に設定し、青色LEDを用いて青色表示を行うようにしても良い。さらには、青色と赤色の両方の光源を用いて2色表示、あるいは両者を点灯させることを含む3色表示を行ってもよい。
【0037】
図3には、表示制御部を示している。図において、201はエリアセンサー80を駆動制御するエリアセンサー駆動回路、204は液晶表示装置10を駆動するLCD駆動回路、20は多数のフォーカスポイントを有する焦点検出回路、211は第1液晶表示器13と第2液晶表示器82を含み指定されたフォーカスポイントと撮影画面範囲等をファインダー内に表示する表示回路、203は写真フィルムの感度情報を取り込むためのフィルム感度情報入力回路、208は各ミラーの駆動と写真フィルムの巻き上げを行うモータ駆動回路、212,213はモータ駆動回路208に接続されたモータ、209はフォーカルプレーンシャッター3を駆動するシャッター駆動回路、210は装着された対物レンズの絞りを制御する絞り駆動回路、207は写真フィルムへの磁気データの書き込みと再生を行う磁気データ記録読み出し回路、214はエリアセンサー8の出力を信号処理する信号処理回路、206は第2の撮像系の画像データを記録するメモリ、205はこれらの各回路を総括的に制御するシステムコントローラーである。システムコントローラー205はCPU、RAM、ROM、EEPROM等より構成されている。
【0038】
前述の焦点検出用エリアセンサー111は焦点検出回路208の、磁気ヘッド21は磁気データ記録読み出し回路207の構成要素である。
【0039】
図4はカメラの動作を示すフローチャートである。以下のフローはシステムコントローラー205内のROMに格納されている。
【0040】
まず、ステップ#401では、レリーズボタンが少なくとも半押しされて、スイッチSW1がオンしているかを調べる。押されていなければ同一のステップを繰り返し、押されていればステップ#402に進む。
【0041】
ステップ#402では、フィルム感度情報入力回路203からカメラに装填されている写真フィルムのISOを取得する。
【0042】
続いて、ステップ#403では、第1と第2の撮像系のシャッタースピードが同程度になるように、写真フィルムのISOに基づいてエリアセンサー8の出力に対するアンプゲインを設定し、エリアセンサー駆動回路201にアンプゲインを指示する。このとき、写真フィルムのISOが極端に低かったり極端に高かったりして、理想的なアンプゲインが設定できない場合には、後述するようにファインダー内表示回路211にてその旨を表示する。
【0043】
図5には、このステップ#403の処理を行うためのサブルーチンのフローを示している。まず、ステップ#501では、第1の撮像系のシャッタースピードと第2の撮像系のシャッタースピードとを近づけるべく、写真フィルムのISOに応じたアンプゲインを設定する。高感度の写真フィルムが装填されているときにはアンプゲンイを大きく、逆に低感度の写真フィルムが装填されているときにはアンプゲインを小さくする。この際、アンプゲインの設定可能範囲は写真フィルムのISOの幅よりも狭いために、理想的なアンプゲンイが設定できるとは限らない。
【0044】
次に、ステップ#502では、先のステップで設定されたアンプゲインと理想的なアンプゲインとの格差を算出する。また、ステップ#503では、ステップ#502で算出した値が2段以下であるかを判定する。2段以下でなければステップ#504に進み、2段以下であればサブルーチンを終了する。
【0045】
ステップ#504では、ファインダー内表示回路211により図6の135として示した警告マークを液晶表示装置13に表示して、サブルーチンを終了する。
【0046】
メインルーチンに戻り、ステップ#404では、エリアセンサー8を駆動して物体像を光電変換し、所定の演算に基づいて被写体輝度を算出する。図2に示した物体像観察状態では、マット面11aを透過する光の直進成分が接眼レンズ14に導かれ、代わりに絞り4には拡散成分が導かれる。
【0047】
次に、ステップ#405では、写真フィルムのISOと被写体輝度の情報から、適切な対物レンズの絞り値と、シャッタースピードを算出する。算出された絞り値とシャッタースピードは、ファインダー内表示回路211を介して第1の液晶表示器13に表示され、ファインダー内にスーパーインポーズ表示として示される。
【0048】
ここで、液晶表示装置13に表示された表示内容をファインダー光学系を通して観察した様子を図6に示している。この図において、130はファインダー視野、132は撮影画面をパノラマ画面モードに設定してあることを表す減光表示、136は絞り値、133は第1の撮像系のシャッタースピード、134は第2の撮像系のシャッタースピード、135は第1の撮像系のシャッタースピード133と第2の撮像系のシャッタースピード134との間に所定量以上の差異があることを示す警告マーク、137は現在選択されているフォーカスポイントである。この図では、菱形に配置された4つのフォーカスポイントのグループが撮影者によって選ばれていることを表している。これらは何れも第1のスーパーインポーズ表示系による減光表示である。なお、破線で示したフォーカスポイント131は選択可能なフォーカスポイントのうち現在選択されていないものを示しており、実際には視認されない。
【0049】
次に、ステップ#406では、焦点検出回路202の焦点検出用エリアセンサー111を駆動し、この出力に基づいて対物レンズの焦点状態を検出する。この結果、焦点ズレがある場合には対物レンズの光軸101上の位置を調節する。さらに、フォーカスポイントとピントの合っている主被写体領域はファインダー内表示回路211を介して第2液晶表示器82に表示し、ファインダー内にスーパーインポーズ表示として赤く着色表示する。
【0050】
ここで、図8に示したフォーカスポイント137のうち、右と下のフォーカスポイントがピントの合っている主被写体領域であって、ハッチングを掛けた部分が着色部である。この表示は極めて視認性が良いため、ピントがあった際の所定時間だけ行うようにしてもよく、この場合には電力の節減が図れる。なお、LED84の発光輝度はステップ#404で行った被写体輝度の測定結果に基づいて変調される。
【0051】
第2のスーパーインポーズ表示系による表示パターンは、第1のスーパーインポーズ表示系による表示パターンに重ねられているため、被写体からの光を減光させた部分がLED光で光ることになり、被写体色の影響を受けない表示色が得られる。一般にLEDの発光波長域は狭く、半値幅は通常数10nmであって、極めて彩度が高い。被写体色の影響を受けないようにすることで、スーパーインポーズ表示の着色部もLEDと同程度の彩度を保つことができる。
【0052】
次に、ステップ#407では、シャッターボタンが完全に押し込まれて、スイッチSW2がオンしているかどうかを調べる。押し込まれていなければステップ#401に戻り、押し込まれていればステップ#408に進んで撮像動作を行う。
【0053】
ステップ#408では、絞り駆動回路210に対し対物レンズの絞りをステップ#405で算出した値まで絞り込むように指示を出す。
【0054】
次に、ステップ#409では、モータ駆動回路208を介してモータ212を制御し、図3に示した発動レバー312を矢印C方向に移動させる。これに従動して、焦点検出のための第1反射鏡104および第2反射鏡106の撮影光路外への待避と、可動ミラーの移動と、アイピースシャッター305の接眼部への移動とが行われる。
【0055】
次に、ステップ#410では、エリアセンサー8で取り込む画像にファインダー内のスーパーインポーズ表示が写り込むのを防止するために、ファインダー内表示回路211の第1液晶表示器13に表示しているすべての内容を図7のように一時消灯する。ただし、このときすでにアイピースシャッター305が作動しているために、ファインダーを通してこの状態が見えるわけではない。また、第2のスーパーインポーズ表示系においても、光の漏れ込みを防ぐ為にLED84を消灯する。
【0056】
次に、ステップ#411では、シャッタ駆動回路209を駆動して、先のステップ#405で算出したシャッタースピードでフォーカルプレーンシャッター3を動作させ、第1の撮像系の撮像を行う。
【0057】
さらに、ステップ#412では、エリアセンサー駆動回路201を介してCCD8を駆動し、フォーカシングスクリーン11上に形成された物体像を光電変換し第2の撮像系で撮像する。本ステップ#412と先のステップ#411とは実質的に同時に見なせるタイミングで作動し、2つの撮像系の同時撮像が行われる。
【0058】
次に、ステップ#413では、エリアセンサー8の出力を信号処理回路214で信号処理した後メモリ206に取り込む。
【0059】
次に、ステップ#414では、モータ駆動回路208に接続されたモータ212を制御して発動レバー312の位置を図3に示す位置に戻し、焦点検出用の第1反射鏡104、第2反射鏡106、可動ミラー16およびアイピースシャッター305を物体像観察状態に設定する。
【0060】
次に、ステップ#415では、モーター駆動回路208に写真フィルムの送りを指示し、モータ駆動回路208はモータ213を制御して次のコマの撮像に備える。
【0061】
次に、ステップ#416では、磁気データ記録読み出し回路207に磁気記録の指示を行い、フィルム送り中、写真フィルム上の磁気記録層に撮影データや撮像シーンの識別情報を記録する。撮影データはパノラマ等の撮影画面情報、絞り値、第1の撮像系のシャッタースピード、第2の撮像系のシャッタースピード等である。また、識別情報は第1の撮像系で写真フィルムに記録した画像を、フィルムスキャナーで読みとってデジタルデータに変換した際に、第2の撮像系で撮像した画像データとの対応を取るのに有効な情報である。
【0062】
次に、ステップ#417では、LCD駆動回路204によりメモリ206に記録した画像情報を表示部9の液晶表示装置10上に表示する。こうして、一連の撮像動作が終了する。
【0063】
なお、本実施形態では、ファインダー光学系内のダイクロイックミラー80に対して物体光を透過させ、表示光を反射させる場合について説明したが、物体光を反射させ、表示光を透過させるようなミラー部材を用いてもよい。
【0064】
また、本実施形態では、ファインダー内表示を行うカメラについて説明したが、本願発明は、カメラ以外の光学機器にも適用することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本願発明によれば、ファインダー視野の広い範囲をカバーするミラー部材に対して第2の表示手段によって表示光を投射し、その反射光等による発光表示像と第1表示手段による減光表示像とをファインダー視野内で重ねて観察できるようにしているので、ファインダー視野内の広い範囲で、消灯、減光、着色という3状態をとり得るスーパーインポーズ表示を行うことができる。
【0066】
なお、ミラー部材として所定波長(例えば、それ以上の波長では人間の目の感度が低くなる670nm)よりも短い波長の光を透過させるとともに所定波長より長い波長の光を反射するものを用い、表示光の波長を上記所定波長より長い波長に設定すれば、ミラー部材の存在により物体像が暗くなるのを防止し、かつ表示光を効率良く反射させることができる
また、表示光の光源を発光ダイオードとして高彩度の着色表示を行うようにすれば、撮影者の注意を引いて表示の見落としを防止することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である複合型カメラの断面図である。
【図2】上記複合型カメラの断面図である。
【図3】上記カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図4】上記カメラの動作を示すフローチャートである。
【図5】上記カメラのゲイン設定のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図6】上記カメラのファインダー内の表示の説明図である。
【図7】上記カメラのファインダー内の表示の説明図である。
【図8】上記カメラのファインダー内の表示の説明図である。
【符号の説明】
1 カメラ本体
3 フォカルプレーンシャッター
8 撮像用エリアセンサー
10 液晶表示装置
11 フォーカシングスクリーン
13 第1液晶表示器
14 接眼レンズ
80 ダイクロイックミラー
82 第2液晶表示器
84 LED
102 写真フィルム
111 焦点検出用エリアセンサー
137 フォーカスポイント

Claims (7)

  1. ファインダー光路に入射する物体光を遮ってファインダー視野内で減光表示像を形成する減光状態と、前記物体光を透過させる透過状態とを有する第1の表示手段と、
    該第1の表示手段が前記減光状態にある場合において、表示光によって前記ファインダー視野内で前記減光表示像と重なる発光表示像を形成する第2の表示手段とを有し、
    前記第2の表示手段は、ファインダー光路内に配設されて前記物体光および前記表示光のうち一方を透過させるとともに他方を反射するミラー部材に前記表示光を投射して前記発光表示像を形成することを特徴とする光学機器。
  2. 前記ミラー部材は、前記物体光を透過させ、前記表示光を反射することを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記ミラー部材は、ファインダー視野の全域に対応する大きさを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光学機器。
  4. 前記ミラー部材は、ファインダー接眼部に対する物体光の入射面側に配設されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光学機器。
  5. 前記ミラー部材として、所定波長よりも短い波長の光を透過させるとともに前記所定波長より長い波長の光を反射するものを用いており、
    前記表示光の波長を、前記所定波長より長い波長に設定したことを特徴とする請求項2に記載の光学機器。
  6. 前記所定波長がほぼ670nmであることを特徴とする請求項5に記載の光学機器。
  7. 前記表示光の光源が発光ダイオードであることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の光学機器。
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