JPH06138374A - 視線検出装置を有する光学装置 - Google Patents

視線検出装置を有する光学装置

Info

Publication number
JPH06138374A
JPH06138374A JP4292546A JP29254692A JPH06138374A JP H06138374 A JPH06138374 A JP H06138374A JP 4292546 A JP4292546 A JP 4292546A JP 29254692 A JP29254692 A JP 29254692A JP H06138374 A JPH06138374 A JP H06138374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
observer
eyeball
optical filter
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4292546A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Nagano
明彦 長野
Yoshiaki Irie
良昭 入江
Akira Yamada
山田  晃
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP4292546A priority Critical patent/JPH06138374A/ja
Publication of JPH06138374A publication Critical patent/JPH06138374A/ja
Priority to US08/792,120 priority patent/US5761543A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2213/00Viewfinders; Focusing aids for cameras; Means for focusing for cameras; Autofocus systems for cameras
    • G03B2213/02Viewfinders
    • G03B2213/025Sightline detection

Landscapes

  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Eye Examination Apparatus (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Viewfinders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 ファインダー光学系と視線検出光学系とはダイクロイッ
クミラー(第1の光学フィルター)で光束分割されてい
るが、分割(分光)能力が十分ではないため屋外ではC
CDで得られる眼球像信号が飽和しがちであった。そこ
で、屋内、屋外とも安定した眼球像信号を得るために、
光分割器(ダイクロイックミラー)とCCDとの間に第
2の波長選択性光学フィルターを設けたことを特徴とす
る視線検出装置を有した光学装置。また、視線検出光学
系の集光レンズが第2の光学フィルターを兼ねている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラのファインダー
を介して被写体を観察している観察者の視線を検出する
視線検出装置を具備した、スチルカメラ、ビデオカメラ
等の光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、観察者が観察面上のどの位置
を見ているかを求めるいわゆる視線を検出する装置(例
えばアイカメラ)が種々提供されている。特開平1−2
74736号公報においては、視線検出装置を一眼レフ
カメラに配設し観察者の視線情報を用いて撮影レンズの
自動焦点調節を行なう例を開示している。
【0003】図9は一眼レフカメラに視線検出装置を配
設した場合のカメラの配置図である。同図において、1
は撮影レンズ、2は主ミラーで、観察状態と撮影状態に
応じて撮影光路へ斜設されあるいは退去される。3はサ
ブミラーで、主ミラー2を透過した光束をカメラボディ
の下方へ向けて反射する。4はシャッター、5は感光部
材で、銀塩フィルムあるいはCCDやMOS型等の固体
撮像素子あるいはビディコン等の撮像管である。6は結
像面近傍に配置されたフィールドレンズ、反射ミラー、
2次結像レンズ、絞り、複数のCCDからなるラインセ
ンサー等から構成されている周知の位相差方式の焦点検
出装置で、観察画面内の複数の領域を焦点検出可能なよ
うに構成されている。7は撮影レンズ1の予定結像面に
配置されたピント板。8はファインダー光路変更用のペ
ンタプリズムである。
【0004】次にペンタダハプリズム8の射出面後方に
はダイクロイックミラー面9aを備えた光分割器9及び
接眼レンズ10が配され、撮影者眼15によるピント板
7の観察に使用される。ダイクロイックミラー面9aは
波長選択性を有し、可視光を透過し赤外光を反射する特
性を持っているため、観察者が認識するファインダー光
束には撮影を及ぼさない。10は絞り、12は集光レン
ズ、14は光電素子列を2次元的に配したイメージセン
サー、例えばCCDで集光レンズ12に関して所定の位
置にある撮影者眼15の虹彩近傍と共役になるように配
置されている。13aは照明光源であるところの例えば
赤外発光ダイオードで、紙面と垂直方向に2個1組で配
置されている(以下不図示の赤外発光ダイオードを13
bと付番する)。
【0005】また20は明るい被写体の中でも視認でき
る高照度LEDで、発光された光は投光用プリズム2
1、主ミラー2で反射してピント板7の表示部に設けた
微小プリズムアレー7aで垂直方向に曲げられ、ペンタ
ダハプリズム8、光分割器9、接眼レンズ11を通って
撮影者の目に達する。ピント板7の複数の焦点検出領域
に対応する位置にこの微小プリズムアレイ7aを枠状に
形成し、これを各々に対応したスーパーインポーズ用L
ED20によって照明すると、ファインダー視野内で微
小プリズムアレイが光り、焦点検出領域(測距点)を表
示させることができる。
【0006】22は撮影レンズ1内に設けた絞り、23
は絞り駆動回路を含む絞り駆動装置、110は焦点調節
回路でレンズ駆動用モーター、駆動ギヤ等からなるレン
ズ駆動部材を制御している。焦点調節回路110は、カ
メラ側からのレンズ駆動量の情報に基づいてレンズ駆動
用モーターを所定量駆動させ、撮影レンズ1を合焦位置
に移動させるようになっている。
【0007】図10(a)は、CCD14に投影された
眼球像の概略図、同図(b)はCCD14のラインAの
出力強度図である。同図において、17は虹彩像、18
は瞳孔像、19は角膜反射像である。観察者眼15の前
眼部を赤外発光ダイオード13a、13bにて照明する
と、観察者の眼球の角膜表面で反射した一部の赤外光に
より、光強度の強い2個1組の角膜反射像19がCCD
14上に形成される。また観察者眼15の角膜を透過し
た赤外光の一部は虹彩17で反射するが、瞳孔18を通
って網膜に到達した光はほとんど反射しない。そのため
虹彩17と瞳孔18との境界で光強度の差が生じてその
境界部分を検出することにより瞳孔18の中心位置を算
出することができる。
【0008】観察者がカメラのファインダー内のどこを
見ているかは、観察者の眼球の回転角を検出することに
よって求まる。観察者の眼球の回転角は2個の角膜反射
像19の中点と瞳孔18の中心との間隔から算出され
る。眼球の回転角が算出されると、該眼球の回転角はフ
ァインダー内ピント板7上の座標に変換される。ピント
板7上の座標に基づいて例えば焦点検出装置6の焦点検
出領域が選択され、選択された焦点検出領域での焦点調
節量に基づいて撮影レンズ1が駆動される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スチル
カメラ、ビデオカメラ等は屋外で使用する場合が多く、
特に日差しの強い時に使用すると観察者の眼球が太陽
光、あるいは観察者の周囲にある物体で反射した太陽光
によって照明されるため眼球からの反射光成分が多くな
り、ダイクロイックミラー面での分光能力の限界を超え
てCCDにて検出される眼球像信号が飽和してしまう場
合があった。
【0010】また、CCDの蓄積時間を短くして眼球像
信号を飽和しないように制御すると、得られた眼球像信
号において眼球の虹彩領域に角膜反射像が埋もれてしま
い、角膜反射像が検出できず視線検出ができないという
事があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ファイ
ンダーを覗く観察者の眼球を照明する照明手段と、観察
者の眼球からの反射光を受光する受光手段と、該受光手
段によって得られた眼球像より観察者の視線を算出する
演算手段とを具備した視線検出装置を有した光学装置に
おいて、前記視線検出装置が波長選択性を有する第1の
光学フィルターと第2の光学フィルターを具備すること
により、観察者の眼球を照明する太陽光等の撮影を除去
して安定した視線検出を行なおうとしたものである。
【0012】さらには、受光手段の1構成要素である集
光レンズを第2の波長選択性光学フィルターと兼用させ
ることにより、省スペース、低コスト化を図ろうとした
ものである。
【0013】
【実施例】図1〜図5は本発明の第1の実施例で、図1
(a)は視線検出光学系の上面図、図1(b)は光学フ
ィルターの分光透過特性図、図2(a)は視線検出光学
系の上面展開図、図2(b)は視線検出光学系の側面展
開図、図3(a)は視線検出光学系の上面展開図、図2
(a)の寸法説明図、図3(b)は視線検出光学系の側
面展開図、図2(b)の寸法説明図、図4はカメラの電
気回路説明図、図5は眼球の回転角算出フローである。
本実施例で説明に用いるカメラの主要部分は図9と同等
で、図1〜図4の部材の内図9と同等のものには同一の
番号が付してある。
【0014】本実施例において視線検出光学系の要部の
レイアウトは図9とは異なり、図1(a)に示すように
x−z平面に展開したレイアウトとなっている。
【0015】カメラのファインダーを覗く観察者が、撮
影しようとする被写体を見ながら不図示のレリーズスイ
ッチの前段を押すと、信号入力回路104はその操作を
検知しCPU100にその入力信号を送信する。レリー
ズスイッチの前段操作が行なわれたのを検知したCPU
100は、視線検出回路101に視線検出の実行を命令
する。視線検出回路101は例えば赤外発光ダイオード
(以下IREDと称する)13a、13bの様な光源を
点灯し観察者の眼球を照明する。IREDの発光中心波
長は約0.88[μm]で、観察者にはその照明光は認
識できない。またIRED13a、13bの点灯時間と
同期してCCD14では眼球前眼部像の画像蓄積が実行
される。
【0016】図2は図1の光学系を光軸に沿って展開し
て描いたもので、図において、観察者眼15がIRED
13a、13bにて照明されると、一部の赤外光は角膜
16の表面で鏡面反射し接眼レンズ11、光分割器9、
絞り10を透過後、集光レンズ12によってCCD14
の受光面上に結像する。角膜反射像19は角膜16での
反射によって生じたIRED13a、13bの虚像であ
る。一方角膜16を透過した赤外光は虹彩17で散乱反
射し、同様に接眼レンズ11、光分割器9、絞り10を
透過後、集光レンズ12によってCCD14の受光面上
に結像する。また瞳孔を通過した赤外光は網膜まで到達
するが、網膜での反射は少ないため瞳孔を通過した赤外
光はCCD14にはほとんど戻ってこない。
【0017】ここで、光分割器9のダイクロイックミラ
ー9aは第1の光学フィルターであり、図1(b)の実
線Aはダイクロイックミラー9aの分光透過特性を示し
ている。特性図で縦軸は透過率、横軸は波長を示す。ダ
イクロイックミラー9aにおいて、ファインダー光であ
るところの可視光は透過し、各IREDにて照明された
眼球から反射した赤外光は反射する。また、集光レンズ
12は第2の光学フィルターを兼ねており、赤外光を透
過し可視光を吸収する材料で成型されている。図2
(b)の点線Bは、集光レンズ12の分光透過特性を示
し、可視光は吸収しIREDの発光波長領域は透過する
ような特性になっている。集光レンズ12は光分割器9
とCCD14との間に配設されているため、屋外におい
て観察者の眼球が太陽光によって照明されても、第1の
光学フィルターであるダイクロイックミラー9aにて反
射された可視光成分は、絞り10を通過後第2の光学フ
ィルターであるところの集光レンズ12において吸収さ
れCCD14には到達しない。その結果、CCD14に
おいては太陽光等の外交に影響を受けない安定した眼球
像が得られる。
【0018】ところで、カメラのファインダーを覗く観
察者眼15は接眼レンズ11に対してX−Y−Z方向に
自由に働くことになるが、視線検出光学系の集光レンズ
12は、観察者眼15が接眼レンズ11から所定の位置
(一般にはファインダー光学系の設計的に決めた瞳位
置)にあるときに該観察者眼15の虹彩17とCCD1
4の受光面とが略共役となるように設計される。
【0019】CCD14において所定の眼球像の光量分
布の蓄積が終了すると、視線検出回路101はCCD1
4の像信号を増幅してCPU100に送信する。CPU
100において、眼球像信号はA/D変換された後所定
のアルゴリズムに従い眼球の特徴抽出が実行される。一
連の演算処理において角膜反射像の位置及び瞳孔の中心
位置が求まると、後述するようにその値に基づき観察者
眼の回転角が算出される。さらに観察者眼の回転角より
観察者のファインダー内の観察位置が算出される。
【0020】視線を演算する演算回路であるところのC
PU100において、角膜反射像の位置と瞳孔の中心の
位置より観察者眼の回転角θが算出される。
【0021】1組の角膜反射像19の中点のCCD14
上の位置を(Xpo,Ypo)、瞳孔の中心の位置を
(Xic,Yic)とすると、観察者眼15のz軸に対
するx方向の回転角θxは、 β*OC*SINθx=((Xpo+δx)−Xic)*Pitchx (1) を満足する。ここでβは視線検出光学系の結像倍率、O
Cは角膜16の曲率中心oと瞳孔の中心Cとの距離、P
itchxはCCD14のX方向の画素ピッチ*は掛算
である。
【0022】同様に観察者眼のz軸に対するy方向の回
転角θyは、 β*OC*SINθy=((Ypo+δy)−Yic)*Pitchy(2) を満足する。PitchyはCCD14のy方向の画素
ピッチである。
【0023】(1)、(2)式に示した角膜反射像の中
心の位置の補正項δx、δyは、観察者の眼球の位置の
視線検出光学系の基準位置に対するシフト量に応じて変
化する。
【0024】以下図3〜図5を用いて角膜反射像の中点
の位置の補正項δx、δyの算出方法及び眼球の回転角
算出方法を説明する。
【0025】視線検出光学系の基準位置(原点)を、視
線検出光学系光軸(z軸)と接眼レンズ11の射出面と
の交点Fに設定する。また、IRED13aの座標を
(sxi,syi,szi)、IRED13bの座標を
(−sxi,syi,szi)、観察者眼の角膜16の
曲率中心oの座標を(sxc,syc,szc)、角膜
16の曲率半径をRcとする。
【0026】視線検出回路101より得られた眼球像デ
ータより、CPU100は角膜反射像と瞳孔と虹彩の境
界画素の検出を行なう(#201)。CPU100は複
数の角膜反射像の候補から正しい角膜反射像の組を抽出
し、さらには多数の瞳孔のエッジ情報から瞳孔の中心を
算出する(#202)。ここで、角膜16の頂点と視線
検出光学系の基準位置Fとのz方向の距離をSze、ま
た1組の角膜反射像P1、P2のCCD14上の座標を
(Xp1,Yp1)、(Xp2,Yp2)、角膜反射像
の中点の座標を(Xpo,Ypo)、瞳孔の中心の位置
を(Xic,Yic)とする。
【0027】眼球の回転角の計算を開始する際、観察者
眼の曲率中心oの座標は不明であるため、初期値を与え
る必要がある。初期値は、観察者眼の角膜の曲率中心が
視線検出光学系の光軸上にあると想定して、 Sxc=O Syc=O Szc=Sze+Rc と与えられる(#203)。但し、観察者眼の角膜の頂
点と視線検出光学系の基準位置Fとのz方向の距離Sz
eは、1組の角膜反射像P1,P2の間隔の関数として
算出される。
【0028】観察者眼の角膜の曲率中心の位置が設定さ
れると、角膜反射像の中点の位置の補正量δz,δyは
以下のように算出される。
【0029】角膜反射像P1とP2との中点Poは、I
RED13a、13bの中点GにIREDが1個配置さ
れているときに発生する角膜反射像の位置と等価であ
る。IRED13aと13bとの中点Gと角膜16の曲
率中心oとの距離をLとすると、 L=SQR(Sxc^2+(Syi−Syc)^2+(Szi−Szc)^2) (3) 但し、^2は2乗を表す。スネルの法則より、角膜表面
から角膜反射像(虚像)の発生する位置Poまでの距離
Kは、
【0030】
【外1】 とあらわされる。角膜反射像P1,P2の中点Poのx
方向のシフト補正量δxは、
【0031】
【外2】 の関係式を満足する。上式を展開するシフト補正量δx
は、
【0032】
【外3】 となる。
【0033】同様に角膜反射像P1,P2の中点Poの
y方向のシフト補正量δyは、
【0034】
【外4】 の関係式を満足する。上式を展開するとシフト補正量δ
yは、
【0035】
【外5】 となる。
【0036】シフト補正量δx、δyが算出されると
(#204)、(1)(2)式に基づいて眼球の回転角
θx、θyが算出される(#205)。
【0037】また観察者の眼球の回転角θx、θyが算
出されると、観察者眼の角膜16の曲率中心oの座標
(sxc,syc,szc)が以下のように求められる
(#206)。
【0038】
【外6】 と表わされる。
【0039】ここで眼球の回転角の算出回数が所定回数
(例えば3回)以下で有れば、最新の角膜の曲率中心座
標(Sxc,Syc,Szc)を用いて、再度眼球の回
転角算出ルーチンに入る(#207)。眼球の回転角の
算出回数が所定回数に達すると、眼球の回転角及び角膜
の曲率中心の位置の値が収束し、眼球の回転角算出ルー
チンから抜け出して、観察者が観察しているファインダ
ー内の位置(視線の位置)が以下のように算出される
(#208)。
【0040】一眼レフカメラのファインダーの場合、観
察面であるところのピント板上の観察位置の座標を
(X,Y)とおくと、 X=M*(Ax*θx+Bx)(10) Y=M*(Ay*θy+By)(11) と表わされる。ここで、Mは眼球の回転角をファインダ
ー内ピント板上の座標に変換する際の変換係数、Ax,
Bx,Ay,Byは眼球の回転角をファインダー内ピン
ト板上の座標に変換する際、観察者固有の特性を補正す
るための補正係数である。
【0041】観察者のピント板上での視線の座標が算出
されると、引続きCPU100は、算出された観察者の
観察位置に近い焦点検出領域にて撮影レンズ1の焦点検
出を行なうべく、自動焦点検出回路103に焦点検出開
始信号を送出する。自動焦点検出回路103は焦点検出
装置6から得られた所定の焦点検出領域の被写体信号を
CPU100に送出する。CPU100は観察者のファ
インダー内観察位置に近い焦点検出領域の焦点調節状態
を算出し、撮影レンズ1を合焦させるための焦点調節量
及び方向を焦点調節回路106に送出する。焦点調節回
路106は撮影レンズ駆動用モーターに駆動信号を送信
し撮影レンズ1を合焦位置まで駆動させる。CPU10
0は撮影レンズ1が合焦したことを判定すると、表示回
路105に合焦表示信号を送信し合焦表示を実行させ
る。合焦表示は所定のスーパーインポーズ用LED20
を点灯することによって行なわれる。
【0042】観察者が自分が注視した被写体に撮影レン
ズが合焦したことを認識し、撮影を行なうために不図示
のレリーズスイッチの後段を押しこむと、信号入力回路
104はレリーズ信号をCPU100に送信する。CP
U100は測光回路102より測光情報を引き出し露出
値を決定する。CPU100は絞り駆動回路107に決
定された絞り値を送出すると同時に、シャッター制御回
路108にシャッタースピード情報を送出する。主ミラ
ー2及びサブミラーが撮影光路外に退避されると、シャ
ッター4が開いてフィルム5が露光される。
【0043】シャッター4が閉じてフィルム5への露光
が終わると、CPU100はモーター制御回路109に
フィルム巻き上信号を送信し、フィルム5の巻き上げを
行なう。
【0044】図6〜図8は本発明の第2の実施例で、図
6(a)は視線検出光学系の上面図、図6(b)は光学
フィルターの分光透過特性図、図7(a)(b)は視線
検出光学系の上面図、図8は光学フィルターの分光透過
特性図である。本実施例で説明に用いるカメラは図9と
同等で、また該カメラに具備された電気回路は図4と同
等である。
【0045】本実施例において視線検出光学系のレイア
ウトは図9とは異なり、図6(a)、図7(a)(b)
に示すようにx−z平面に展開したレイアウトとなって
いる。
【0046】カメラのファインダーを覗く観察者が、撮
影しようとする被写体を見ながら不図示のレリーズスイ
ッチの前段を押すと、信号入力回路104はその操作を
検知しCPU100にその入力信号を送信する。レリー
ズスイッチの前段操作が行なわれたのを検知したCPU
100は、視線検出回路101に視線検出の実行を命令
する。視線検出回路101はIRED13a、13bを
点灯し観察者の眼球を照明する。またIRED13a、
13bの点灯時間と同期してCCD14では眼球像の画
像蓄積が実行される。
【0047】観察者眼15がIRED13a、13bに
て照明されると、一部の赤外光は角膜16の表面で反射
し接眼レンズ11、光分割器9、絞り10を透過後、集
光レンズ12によってCCD14の受光面上に結像す
る。角膜反射像19は角膜16での反射によって生じた
IRED13a、13bの虚像である。一方角膜16を
透過した赤外光は虹彩17で反射し、同様に接眼レンズ
11、光分割器9、絞り10を透過後、集光レンズ12
によってCCD14の受光面上に結像する。また瞳孔を
通過した赤外光は網膜まで到達するが、網膜での反射は
少ないため瞳孔を通過した赤外光はCCD14にはほと
んど戻ってこない。
【0048】ここで、光分割器9のダイクロイックミラ
ー9aは第1の光学フィルターであり、図6(b)の実
線で示すダイクロイックミラー9aの分光透過特性を有
している。ダイクロイックミラー9aにおいて、ファイ
ンダー光であるところの可視光は透過し、IREDにて
照明された眼球から反射した赤外光は反射する。また、
光分割器9の射出面9bは第2の光学フィルターであ
り、誘電体多層膜が蒸着されている。図6(b)の点線
Bは、誘電体多層膜の蒸着面9bの分光透過特性を示
し、IREDの発光波長領域の光束を透過するようなバ
ンドパスフィルターの特性になっている。バンドパスフ
ィルター9bは光分割器9とCCD14との間に配設さ
れているため、屋外において観察者の眼球が太陽光によ
って照明されても、第1の光学フィルターであるダイク
ロイックミラー9aにて反射された遠赤外光成分は、第
2の光学フィルターであるところのバンドパスフィルタ
ー9bにおいて反射されCCD14には到達しない。そ
の結果、CCD14においては太陽光等の外光に影響を
受けない安定した眼球像が得られる。また図6(b)の
点線Bにて明らかなように、バンドパスフィルター9b
は可視光領域の一部に透過領域が存在するため、CCD
14で得られる眼球像に可視光成分が影響を及ぼす場合
は集光レンズ12を可視光吸収材で構成するのが望まし
い。
【0049】ところで視線検出光学系の集光レンズ12
は、観察者眼15が接眼レンズ11から所定の位置(一
般にはファインダー光学系の瞳位置)にあるときに該観
察者眼15の虹彩17とCCD14の受光面とが共役と
なるように設計される。
【0050】またカメラのファインダーを覗く観察者眼
15は接眼レンズ11に対してX−Y−Z方向に自由に
動くことが可能である。
【0051】CCD14において所定の眼球像の蓄積が
終了すると、視線検出回路101はCCD14の像信号
を増幅してCPU100に送信する。CPU100にお
いて、眼球像信号はA/D変換された後所定のアルゴリ
ズムに従い眼球の特徴抽出、即ち角膜反射像と瞳孔と虹
彩の境界画素の検出が実行される。CPU100は複数
の角膜反射像の候補から正しい角膜反射像の組を抽出
し、さらには多数の瞳孔のエッジ情報から瞳孔の中心を
算出する。
【0052】角膜反射像及び瞳孔の中心の座標が算出さ
れると、前述の(1)〜(11)式に基づいて観察者の
ファインダー内観察位置が算出される。
【0053】CPU100は算出された観察者の観察位
置に近い焦点検出領域にて撮影レンズ1の焦点検出を行
なうべく、自動焦点検出回路103に焦点検出開始信号
を送出する。自動焦点検出回路103は焦点検出装置6
から得られた所定の焦点検出領域の被写体信号をCPU
100に送出する。CPU100は観察者のファインダ
ー内観察位置に近い焦点検出領域の焦点調節状態を算出
し、撮影レンズ1を合焦させるための焦点調節量及び方
向を焦点調節回路106に送出する。焦点調節回路10
6は撮影レンズ駆動用モータに駆動信号を送信し撮影レ
ンズ1を合焦位置まで駆動させる。CPU100は撮影
レンズ1が合焦したことを判定すると、表示回路105
に合焦表示信号を送信し合焦表示を実行させる。合焦表
示は、所定のスーパーインポーズ用LED20を点灯す
ることによって行なわれる。
【0054】観察者は自分が注視した被写体に撮影レン
ズが合焦したことを認識し、撮影を行なうために不図示
のレリーズスイッチの後段を押しこむと、信号入力回路
104はレリーズ信号をCPU100に送信する。CP
U100は測光回路102より測光情報を引き出し露出
値を決定する。CPU100は絞り駆動回路107に決
定された絞り値を送出すると同時に、シャッター制御回
路108にシャッタースピード情報を送出する。主ミラ
ー2及びサブミラーが撮影光路外に退避されると、シャ
ッター4が開いてフィルム5が露光される。
【0055】シャッター4が閉じてフィルム5への露光
が終わると、CPU100はモーター制御回路109に
フィルム巻き上げ信号を送信し、フィルム5の巻き上げ
を行なう。
【0056】本実施例において、第2の光学フィルター
であるところのバンドパスフィルターを、光分割器9の
面9bに誘電体多層膜を蒸着することにより構成する例
を示したが、ガラス板の片面に誘電体多層膜を蒸着し光
分割器9とCCD14との間に配設しても構わない。
【0057】図7(a)は図6(b)の分光透過特性を
有したガラス板のバンドパスフィルター24を光分割器
9の視線検出光学系側射出面に接着して配設した例を示
したものである。この結果、屋外において観察者の眼球
が太陽光によって照明されても、第1の光学フィルター
であるダイクロイックミラー9aにて反射された遠赤外
成分は、第2の光学フィルターであるところのバンドパ
スフィルター24において反射されCCD14には到達
しない。
【0058】同様に、図7(b)は図6(b)の分光透
過特性を有したガラス板のバンドパスフィルター24を
CCD14の光入射面に接着して配設した例を示したも
のである。この結果、屋外において観察者の眼球が太陽
光によって照明されても、第1の光学フィルターである
ダイクロイックミラー9aにて反射された遠赤外光成分
は、絞り10、集光レンズ12を透過後第2の光学フィ
ルターであるところのバンドパスフィルター24におい
て反射されCCD14には到達しない。
【0059】また図6(a)、図7(a)(b)に示し
た第2の光学フィルターの分光透過特性を、図8の点線
Bに示したような遠赤外光を反射するような特性にして
も構わない。この遠赤外カットフィルターを図7(a)
のフィルター24として配設すると、屋外において観察
者の眼球が太陽光によって照明されても、第1の光学フ
ィルターであるダイクロイックミラー9aにて反射され
た遠赤外光成分は、第2の光学フィルターであるところ
のフィルター24において反射されCCD14には到達
しない。
【0060】以上、図1の実施例は一眼レフカメラへの
適用した例を示しているが、レンズシャッターカメラの
ファインダー部に配設しても良く、あるいは観測装置な
どにも適用できる。また視線検出装置の出力は焦点検出
領域の選択にとどまらず、測光分布の重点位置の選択、
光学装置の一部機能の作動等に利用できる。
【0061】また、上述の実施例は第1のフィルターが
赤外光を反射し、第2のフィルターが赤外光を透過する
様になっているが、第1のフィルターが透過、第2のフ
ィルターが反射となる様な光分割器の構成も可能であ
る。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、ファインダーを覗
く観察者の眼球を照明する照明手段と、観察者の眼球か
らの反射光を受光する受光手段と、該受光手段によって
得られた眼球像より観察者の視線を算出する演算手段と
を具備した視線検出装置を有した光学装置において、前
記視線検出装置が波長選択性を有する第1の光学フィル
ターと第2の光学フィルターを具備することにより、観
察者の眼球を照明する太陽光等外光の影響を除去して安
定した視線検出を行なえる効果がある。
【0063】さらには、受光手段の1構成要素である集
光レンズを第2の波長選択性光学フィルターと兼用させ
ることにより、省スペース、低コスト化を達成できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は視線検出光学系の上面図、(b)は光
学フィルターの分光透過特性図。
【図2】(a)は視線検出光学系の上面展開図、(b)
は視線検出光学系の側面展開図。
【図3】(a)は視線検出光学系の上面展開図、図2
(a)の寸法説明図、(b)は視線検出光学系の側面展
開図、図2(b)の寸法説明図。
【図4】カメラの電気回路説明図。
【図5】眼球の回転角算出フロー。
【図6】(a)は視線検出光学系の上面図、(b)は光
学フィルターの分光透過特性図。
【図7】(a)は視線検出光学系の上面図、(b)は視
線検出光学系の上面図。
【図8】光学フィルターの分光透過特性図。
【図9】カメラの概略図。
【図10】(a)は眼球像の概略図、(b)はCCDの
ライン強度出力図。
【符号の説明】
1 撮影レンズ 2 主ミラー 3 サブミラー 4 シャッター 5 フィルム 6 焦点検出装置 7 ピント板 8 ペンタダハプリズム 9 光分割器 10 絞り 11 接眼レンズ 12 集光レンズ 13 赤外発光ダイオード 14 CCD 15 眼球 16 角膜 17 虹彩 18 瞳孔 19 角膜反射像 20 LED 21 投光用プリズム 22 撮影レンズ内絞り 23 絞り駆動装置 24 バンドパスフィルター 100 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 13/02 7139−2K H04N 5/232 Z 7316−2K G03B 3/00 A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファインダーを覗く観察者の眼球を照明
    する照明手段と、観察者の眼球からの反射光を受光する
    受光手段と、該受光手段によって得られた眼球像より観
    察者の視線を算出する演算手段とを具備した視線検出装
    置を有し、前記視線検出装置は波長選択性を有する第1
    の光学フィルターとそれとは異る波長選択性を有する第
    2の光学フィルターを具備していることを特徴とする視
    線検出装置を有した光学装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の波長選択性光学フィルターは
    ファインダー光学系の1構成要素である光分割器であ
    り、前記第2の波長選択性光学フィルターは該光分割器
    と受光手段の1構成要素であるエリア型センサーとの間
    に配設されていることを特徴とする請求項1の視線検出
    装置を有した光学装置。
  3. 【請求項3】 前記受光手段の1構成要素である集光レ
    ンズは、前記第2の波長選択性光学フィルターを兼ねて
    いることを特徴とする請求項2の視線検出装置を有する
    光学装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の光学フィルターと第2の光学
    フィルターは前記照明手段からの照明光の主要波長光に
    対し相反する特性を有することを特徴とする請求項1の
    視線検出装置を有する光学装置。
JP4292546A 1992-10-29 1992-10-30 視線検出装置を有する光学装置 Pending JPH06138374A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4292546A JPH06138374A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 視線検出装置を有する光学装置
US08/792,120 US5761543A (en) 1992-10-29 1997-01-31 Apparatus for measuring anterior eye portion

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4292546A JPH06138374A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 視線検出装置を有する光学装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06138374A true JPH06138374A (ja) 1994-05-20

Family

ID=17783178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4292546A Pending JPH06138374A (ja) 1992-10-29 1992-10-30 視線検出装置を有する光学装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06138374A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009116772A2 (ko) * 2008-03-18 2009-09-24 주식회사 고려광에너지 다중 집광형 조명용 태양광 집속장치
JP4799550B2 (ja) * 2004-05-10 2011-10-26 アバゴ・テクノロジーズ・ジェネラル・アイピー(シンガポール)プライベート・リミテッド 瞳孔検出方法及びシステム
WO2012020835A1 (en) * 2010-08-13 2012-02-16 Sharp Kabushiki Kaisha Display

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4799550B2 (ja) * 2004-05-10 2011-10-26 アバゴ・テクノロジーズ・ジェネラル・アイピー(シンガポール)プライベート・リミテッド 瞳孔検出方法及びシステム
WO2009116772A2 (ko) * 2008-03-18 2009-09-24 주식회사 고려광에너지 다중 집광형 조명용 태양광 집속장치
WO2009116772A3 (ko) * 2008-03-18 2009-12-23 주식회사 고려광에너지 다중 집광형 조명용 태양광 집속장치
WO2012020835A1 (en) * 2010-08-13 2012-02-16 Sharp Kabushiki Kaisha Display

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06304142A (ja) 視線検出装置
JP2920940B2 (ja) 視線検出手段を有した機器
JP2676870B2 (ja) 注視点検出手段を有した光学装置
US5402199A (en) Visual axis detecting apparatus
US5694623A (en) Line of sight detecting device, and equipment comprising the device
JPH06138374A (ja) 視線検出装置を有する光学装置
US5576796A (en) Optical apparatus having function to detect visual axis
US5610681A (en) Optical eye-control apparatus
JP4054436B2 (ja) 光学装置
JP3363492B2 (ja) 視線検出装置および視線検出方法
JPS6340112A (ja) 自動合焦装置
JP3559622B2 (ja) 視線検出装置および視線検出装置を有する光学機器
JP3774528B2 (ja) 一眼レフカメラのファインダ
JP3176147B2 (ja) 視線検出装置
JP2756413B2 (ja) 視線検出装置を備える光学装置
JP3748472B2 (ja) 光学機器
JP3391892B2 (ja) 視線検出装置、光学装置及び視線検出方法
EP0793136B1 (en) Optical apparatus such as a camera
JPH08234273A (ja) 光学機器
JPH05232372A (ja) 視線検出装置付きカメラ
JPH0694979A (ja) 視線検出装置付きカメラ
JPH09211310A (ja) カメラ
JP3530648B2 (ja) 視線検出装置及び光学装置
JP3100867B2 (ja) 実像式ファインダ装置
JP2003121904A (ja) カメラの光学装置