JPH11153827A - カメラのファインダ内表示装置 - Google Patents

カメラのファインダ内表示装置

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JPH11153827A
JPH11153827A JP31855597A JP31855597A JPH11153827A JP H11153827 A JPH11153827 A JP H11153827A JP 31855597 A JP31855597 A JP 31855597A JP 31855597 A JP31855597 A JP 31855597A JP H11153827 A JPH11153827 A JP H11153827A
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image
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Application number
JP31855597A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Akitake
浩 秋竹
Yasushi Ogata
康司 小方
Kazuya Ito
一弥 伊藤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】AFのターゲット枠等をファインダ視野内に重
畳させて表示する事により、ズーミングを行っても、フ
ァインダ内に表示された意図する撮影画面と実際の撮影
像との間のずれを小さくしたファインダ内表示装置を提
供すること。 【解決手段】ファインダー内表示装置20の図示しない
被写体像は、対物レンズ系21にて中間像面位置23に
結像し、この中間像面位置23に結像した像を接眼レン
ズ26で拡大観察する。対物レンズ系21の前方側のフ
ァインダー光学上にはファインダー光学系の視野外に配
置されている表示部材27の表示内容を、あたかもファ
インダー光学系の前方の観察物体上にあるかのように見
せる虚像を形成し、この虚像をファインダー光学系を通
して観察されるようにするコンバイナー型のホログラム
25を配置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラのファイン
ダー内表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】撮影画面における複数の箇所において自
動焦点調節可能な多点自動焦点カメラが実用化されてい
る。このような多点自動焦点カメラは、撮影画面の中央
部以外に被写体がある場合にも効果的に自動焦点調節を
行うことができる反面、意図する被写体以外の物体にピ
ントが合ってしまうという欠点もある。
【0003】例えば、特開平2−87132号公報には
虚像式ファインダーを備える多点自動焦点カメラにおい
て、自動焦点調節箇所を被写体の虚像と重畳して表示で
きるようにして、撮影者が自動焦点調節箇所を容易に把
握できるようにするため、自動焦点調節中の箇所を表示
するように選択的に発光される複数の発光素子をファイ
ンダー光路外に配し、発光素子からの光を回析して自動
焦点調節中の被写体の正立虚像に重畳するように自動焦
点調節に関する表示を行うホログラム板をファインダー
光路中に配置したファインダー表示装置が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カメラ
のファインダー内表示を、撮影画面の中間像位置に合わ
せたときの表示内容が外光式のAFや測光の範囲、ター
ゲット枠であった場合に、ズーミングを行った際、実際
のAFや測光の範囲、ターゲット枠の大きさがファイン
ダー内で変化する一方で、カメラのファインダー内表示
が変化しないため、ファインダー内に表示されている撮
影画面と実際に撮影される撮影像との間に大きなずれが
生じてしまうという問題があった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、ファインダー内に表示された撮影者の意図する撮
影画面と実際に撮影される撮影像との間のずれを小さく
して所望の撮影を行えるファインダー内表示装置を提供
することを目的にしている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
ファインダー内表示装置は、被写体から対物レンズ系を
通過して接眼レンズに至るファインダ光学系のファイン
ダ光軸上であって、対物レンズ系の前方に配置されたホ
ログラムと、上記ファインダ光軸外に配置され、選択可
能な表示内容を有する表示部材とを備え、上記ホログラ
ムにより上記表示部材の表示内容を上記ファインダ光軸
上のファインダ視野内に投影することにより、表示内容
を被写体像に重ねて観察者が観察可能にしている。
【0007】本発明の請求項2記載のファインダー内表
示装置は、上記ファインダ光学系は、対物レンズ系の移
動により被写体像の変倍を行うカメラの変倍ファインダ
光学系であって、上記対物レンズ系による変倍移動に連
動して該表示内容のファインダ視野内での大きさが変化
する。
【0008】請求項1記載の構成によれば、被写体像と
表示内容であるAFのターゲット枠や測光範囲をファイ
ンダー視野内に重畳させて表示しているので、表示内容
と実際の被写体像との間のずれが小さい。
【0009】請求項2記載の構成によれば、ファインダ
ーのズーミングを行った場合に、ズーミングに連動して
表示内容のファインダ視野内での大きさが変化するので
ズーミングによって表示内容と実際の被写体像との間の
ずれが小さな表示が実現される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図8は本発明の第1実
施形態に係り、図1はズームレンズ付きコンパクトカメ
ラの外観図、図2はカメラのファインダー光学系を示す
図、図3は表示部材の1例であるバックライト付き液晶
の構成を示す図、図4はファインダー内表示に関連する
マルチAFの構成例を示す図、図5は表示部材の表示内
容のファインダー内での見えかたの1例を説明する図、
図6はファインダー内表示に関連する露出制御用の測光
部の構成を示す図、図7は表示部材の表示内容のファイ
ンダー内での見えかたの他の例を説明する図、図8は本
発明を適用したズームレンズ付きコンパクトカメラの1
例を示すシステム図である。
【0011】図1に示すように本実施形態のズームレン
ズ付きコンパクトカメラは、撮影レンズ11、レリーズ
ボタン12、ズーム操作レバー13、ファインダー対物
窓14、ファインダー接眼窓15、測光窓16、測距窓
17を備えて構成されている。
【0012】本実施形態のカメラのファインダーは実像
式のファインダー光学系であり、図2に示すようにファ
インダ内表示装置20の被写体像(不図示)は、対物レ
ンズ系21にて中間像面位置23に結像され、この中間
像面位置23に結像された像を接眼レンズ26にて拡大
観察する。このとき、前記対物レンズ系21を通過して
接眼レンズ26に至るファインダ光軸上に配置されてい
る反射部材22,24にて正立正像系が構成される。
【0013】前記対物レンズ系21の前方側のファイン
ダー光学上にはファインダー光学系の視野外に配置され
ている表示部材27の表示内容を、あたかもファインダ
ー光学系の前方の観察物体上にあるかのように見せる虚
像を形成し、この虚像をファインダー光学系を通して観
察されるようにする例えばコンバイナー型のホログラム
25が配置されている。
【0014】このホログラムとしては体積型のものを用
いている。このタイプのホログラムは、フォトポリマー
を材料として利用することが多く、波長選択性や角度選
択性に優れているため、ノイズの少ない良好な表示を得
ることができると共に、製作上の取り扱いも容易に行え
るという特徴を備えている。
【0015】なお、本実施形態のホログラムは反射型ホ
ログラムであるが、後述する実施形態のような透過型ホ
ログラムにおいても100%近い回折効率を得ることが
できる。また、良好な波長選択性を有していることか
ら、表示部材あるいはその光源として波長範囲の広いも
のの使用が可能であり、もちろん波長が単色に近いほ
ど、光量を有効に利用できることはいうまでもない。
【0016】前記表示部材27として、液晶をバックラ
イトで照明したもの、液晶を外部から導いた光で照明す
る採光式の液晶であるもの、LEDで表示するもの、外
部から導いた白色光でマスク部材の表示部材を照明して
表示するもの等が具体的に利用できる。
【0017】図3に示すように表示部材27の一例であ
るバックライト付き液晶は、透過型の液晶31と、この
液晶31に電気的に接続されるフレキシブル基板33
と、前記液晶31及びフレキシブル基板33、または図
示しない接続部材などを保持するケース32と、拡散板
34と、照明用のLED35とで構成されており、液晶
31はLED35によって拡散板34を通して照明され
て液晶31内の透過部が表示されるようになっている。
【0018】図4に示すようにマルチAF(多点測距)
は、投光側と受光側とで構成されている。投光側は、投
光レンズ41と図示しない制御演算部にフレキシブル基
板44を介して接続される投光源である例えば赤外発光
ダイオード等の投光素子43とで構成され、受光側は受
光レンズ42と図示しない制御演算部にフレキシブル基
板46を介して接続されている位置検出素子からなる受
光素子45とで構成されている。
【0019】前記投光素子43で発光した光は、投光レ
ンズ41を介して被写体に対して投射される一方、この
被写体で反射した光が受光レンズ42によって集光され
て受光素子45に受光される。そして、この受光素子4
5に入射した光は、電気信号に変換されてフレキシブル
基板46を介して制御演算部(不図示)に出力されて測
距される。
【0020】本実施形態においては前記投光素子43及
び受光素子45が各々3個(本実施形態のように3個に
限定されるものではない)が、図中横方向に並んでい
て、多点測距、いわやるマルチAFを構成している。な
お、マルチAFは、この例のようないわゆるアクティブ
方式ではなく、パッシブ方式のAFでも実現可能である
ことはいうまでもない。
【0021】上述のように構成した表示部材27の表示
内容のファインダー内での見えかたの1例について説明
する。図5(A)はズーム機構がワイド状態での全点灯
状態を示し、同図(B)はズーム機構をワイド状態にし
て中央部を測距して合焦した状態を示し、同図(C)は
ズーム機構をテレ状態にして右側部を測距して合焦した
状態を示し、同図(D)は従来の技術による表示例を示
すものである。
【0022】図5(A)に示すように表示内容を全て表
示する全点灯状態のとき、ファインダー内には左側測距
枠51、中央部測距枠52、右側測距枠53が表示され
る。同図(B)に示すように、ズーム機構をワイド状態
にして中央部を測距し、合焦させたとき、ファインダー
内には中央部測距枠が表示される。ここで、符号54
は、実際のAFの測距範囲を示しているもので、ファイ
ンダ内には表示されない。この状態から例えば、同図
(C)に示すようにズーム機構をテレ状態にすると共
に、右側部を測距して合焦させたとき、ファインダー内
ではズーム機構がテレ状態になっていくズーミングに連
動して表示内容が大きくなった右側測距部が表示され
る。ここで符号55は実際のAFの測距範囲を示してい
るものでファインダ内には表示されない。
【0023】一方、従来の技術による表示例図5
(C),図5(D)に示す。符号56はワイドとテレそ
れぞれの測距範囲を示す表示ターゲット枠であり、共に
常時ファインダ内にこの固定サイズで表示されるように
構成されており、ファインダ内に繁雑に表示されている
ものである。符号55は同図(C)と同様にズーム機構
をテレ状態にしたときの実際のAFの測距範囲を示して
おり、これはファインダ内には表示されない。
【0024】すなわち、従来の技術による表示では、ズ
ーム機構によってテレ状態にすると、被写体はファイン
ダー内で大きく見えるようになる。このとき、本実施形
態のようないわゆる外光式のAFのターゲット枠の場
合、前記ターゲット枠の位置及び大きさが被写体と同じ
ようにファインダー内で大きくなってしまう。このた
め、従来のファインダーのように中間像面にサイズ固定
の測距枠の像を表示した構成とした場合には、表示内容
がファインダー視野内では一定であるため、ファインダ
ー内の被写体に対してターゲット枠がずれてしまった
り、図5(D)に示すような非常にわかり難い表示にな
っていた。本実施形態によれば、前記図5(C)に示し
たように実際の被写体上の測距範囲と測距枠とのずれを
小さくして、精度が高く、さらに見易く分かり易い表示
を実現することが可能になる。
【0025】このように、カメラ使用者は、視野を観察
すると同時に、表示部材の情報を観察することが可能に
なるため、例えばズーミングに連動してファインダー視
野の大きさが変化すると同時に、ファインダー内表示の
大きさが変化する結果、表示内容と実際の撮影像上の測
距範囲とのズレを小さくすることができる。
【0026】図6に示すように本実施形態のファインダ
ー内表示に関連する露出制御用の測光部70は、フード
71と、レンズ72と、測光素子73と、この測光素子
73と制御演算部(不図示)とを電気的に接続するフレ
キシブル基板74とで構成されている。前記測光素子7
3にはスポット測光部75と平均測光部76とが設けら
れ、スポット測光/平均測光の切換え、あるいは、両測
光の組み合わせによって、自動逆光検知等を実現するこ
とができるようになっている。
【0027】図7を参照して表示部材の測光表示内容の
ファインダー内での見えかたについて説明する。図7
(A)はズーム機構がワイド状態での視野枠表示状態を
示し、同図(B)はズーム機構をワイド状態にして被写
体像と、スポット測光範囲の表示とを重畳させた状態を
示し、同図(C)はズーム機構をテレ状態にして被写体
像と、スポット測光範囲の表示とを重畳させた状態にお
けるスポット測光範囲を示し、同図(D)は従来の技術
による表示例を示すものである。
【0028】図7(A)に示すように、ファインダーの
視野枠82内には前記測光素子73のスポット測光部7
5に基づくスポット測光範囲81が示されるようになっ
ている。なお、露出制御用の測光部に自動逆光検知機能
を持たせている場合には逆光検知の領域になる。同図
(B)に示すようにズーム機構をワイド状態にして被写
体像と、スポット測光範囲81の表示とを重畳させたと
き、符号83が実際のスポット測光範囲になる。また、
同図(C)に示すようにズーム機構をテレ状態にして、
被写体像と、スポット測光範囲81の表示とを重畳させ
た状態では符号85がズーム機構がテレ状態での実際の
スポット測光範囲となる。
【0029】一方、従来の技術による表示例を示すと、
図7(C)と同様にズーム機構がテレ状態のとき、同図
(D)に示すようにズーム機能がテレ状態での実際のス
ポット測光する測光範囲が符号85に示され、スポット
測光範囲表示が符号87で示される。
【0030】このように、ズーム機構をテレ状態にする
と、被写体はファインダー内で大きく見えるようになる
が、本実施形態のようないわゆる外光式測光の場合に
は、スポット測光範囲表示の位置、大きさとも被写体像
と同じようにファインダー内で大きくなってしまう。ま
た、従来のファインダーのように中間像面に測光枠像を
固定サイズで表示していた場合には、表示内容がファイ
ンダー視野内で一定であったために、実際のものと大き
くずれてしまっていたが、本実施形態によれば、図7
(C)に示したように、実際のものとのずれが小さく、
精度の高い見易く分かり易い表示を実現することが可能
になる。
【0031】このように、ファインダーの見えを劣化さ
せることなく、大幅なコストアップもさせることなく、
AFのターゲット枠や測光範囲をファインダー視野内に
重畳させて表示することにより、ファインダーのズーミ
ングを行っても、表示内容と実際の撮影像上の測定範囲
との間に生ずるずれが小さい表示を実現することができ
る。
【0032】尚、本発明を適用したズームレンズ付きコ
ンパクトカメラのシステム図の1例を図8に示す。
【0033】図に示すようにカメラ90は、一般的なC
PUやインターフェースICから構成される制御部91
と、露出制御用測光部92、測距を行うAF部93、使
用者が扱う各種操作部94、フラッシュ部95、フィル
ム給送部96、ズーミングを行うズーム部97、シャッ
ター部98、前述したように表示されるファインダー内
表示部99、その他表示部910を備えて構成されてい
る。
【0034】図9は本発明の第2実施形態に係る逆ガリ
レオ式ファインダーに適用したものを示す図である。
【0035】図に示すように本実施形態のファインダー
60は、負パワーの対物レンズ系61と、正パワーの接
眼レンズ系63と、コンバイナー型ホログラム62とが
ファインダ光軸上に配置されており、このファインダ光
軸上から外れた位置に表示部材65が配置されて構成さ
れている。前記ホログラム62にて表示部材65の表示
内容はあたかも像位置64にあるかのような虚像を形成
して、ファインダー視野に合成されて観察可能になって
いる。
【0036】なお、ここで用いているホログラムは透過
型である。像64の位置は、観察する視度によって決ま
るが、およそ接眼レンズ系の前側焦点位置付近になる。
従って、ホログラムの倍率が数倍程度ですむため好まし
い。つまり、本実施形態ではファインダーの構成が逆ガ
リレオ式になっただけで、表示部材65の構成及び内容
その作用・効果は前記第1実施形態と同様である。
【0037】図10は本発明の第3実施形態のファイン
ダーの構成を示す図である。
【0038】図に示すように本実施形態のファインダー
内表示装置20aの構成は、前記第1実施形態と略同様
であり、本実施形態においては第1実施形態に対して第
2表示部材28を追加している。図に示すように第2表
示部材28は、ホログラム25に対向する角度及びホロ
グラム25までの距離が前記第1表示部材27とは異な
るが、これらの条件に合わせて、ホログラム25に多重
記録することにより、第1、第2いずれの表示内容であ
っても使用者に鮮明に見せることができるようになって
いる。
【0039】また、表示部材27、28の照明系を点灯
させるか否かの切り替えを、同時あるいは片側だけで表
示させることが可能であり、この照明系の構成をとれ
ば、前述の実施形態とは異なり、表示内容が非常に接近
していたり、重なっていたりした場合での表示が可能に
なる。なお、本実施形態では2つの表示部材の例を示し
たが、表示部材は3つ以上いくつでも配置可能で必要で
あれば構成可能であることはいうまでもない。
【0040】なお、前記図10に示した前記第3実施形
態のファインダー内表示装置20aの構成で、第2表示
部材28を第1表示部材27と異なる波長帯域の照明系
で構成することによって、これらの条件に合わせてホロ
グラム25に多重記録して、第1、第2のいずれの表示
内容も使用者に鮮明に見せることができる。そして、表
示部材27、28の照明系を点灯させるか否かの切り替
えを、同時あるいは片側だけで表示させることが可能で
あり、この波長帯域の異なる照明系で構成をとることに
よって、前記第3実施形態の特徴にさらに加えて、表示
色を変えることも可能になり、より複雑な内容表示や、
見栄えの良い表示をすることが可能になる。なお、ここ
でも表示部材の数は2つ以上いくつでも配置可能である
ことは言うまでもない。
【0041】尚、上記実施形態のホログラムはいずれも
体積型ホログラムとして説明してきたが、反射型の平面
型ホログラムを利用することも可能である。但し、この
平面型ホログラムは波長選択性が良好とはいえないので
表示部材として使用する波長をできる限り単波長に近い
ものにする。なお、LEDのような光源であれば問題な
いが、白色光では像がボケて使えない。
【0042】また、前記平面型ホログラムでもその表面
形状をブレーズ化した形状にすれば1つの波長において
回折効率100%を達成することができる。あるいは表
面形状をバイナリー近似することにより、その近似次数
に応じた回折効率を得られる。このように平面型ホログ
ラムは体積型ホログラムと比較すると性能的には劣る部
分もあるが、表面形状を決めれば良いため、従来からあ
るモールド成形法にて安く大量に製造することができ
る。従って、コスト的面を考慮するのであれば平面型ホ
ログラムが望ましい。
【0043】又、上記実施形態のホログラムはいずれも
コンバイナー型ホログラムであるが、像記録型のホログ
ラムを利用することも可能である。その場合には、表示
内容はホログラムに記録した形になり、上記実施形態に
示した表示部材を参照光の光源に置き換え、光源を点灯
するか否かで表示を点灯させたり消したりすることがで
きる。これにより各実施形態とも同様のものを構成する
ことが可能である。
【0044】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0045】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0046】(1)被写体から対物レンズ系を通過して
接眼レンズに至るファインダ光学系のファインダ光軸上
であって、対物レンズ系前方に配置されたホログラム
と、上記ファインダ光軸外に配置され、選択可能な表示
内容を有する表示部材と、を備え、上記ホログラムによ
り上記表示部材の表示内容を上記ファインダ光軸上のフ
ァインダ視野内に投影することにより、表示内容を被写
体像に重ねて観察者が観察可能としたカメラのファイン
ダ内表示装置。
【0047】(2)少なくとも対物レンズ系の光軸方向
移動により被写体像の変倍を行うカメラの変倍ファイン
ダ光学系と、被写体から対物レンズ系を通過して接眼レ
ンズに至るファインダ光学系のファインダ光軸上であっ
て、対物レンズ系前方に配置されたホログラムと、上記
ファインダ光軸外に配置され、選択可能な表示内容を有
する表示部材と、を備え、上記ホログラムにより上記表
示部材の表示内容を上記ファインダ光軸上のファインダ
視野内に投影することにより、表示内容を被写体像に重
ねて観察可能とすると共に、上記対物レンズ系による変
倍移動に連動して該表示内容のファインダ視野内での大
きさが変化するようにしたカメラのファインダ内表示装
置。
【0048】(3)被写体から対物レンズ系を通過して
接眼レンズに至るファインダ光学系のファインダ光軸上
であって、対物レンズ系前方に配置され、所定の表示内
容が記録されている像記録型ホログラムと、上記ファイ
ンダ光軸外に配置され、上記ホログラムを照明する照明
手段と、を備え、上記ホログラムに記録された表示内容
を上記ファインダ光軸上のファインダ視野内に投影する
ことより、表示内容を被写体像に重ねて観察者が観察可
能としたカメラのファインダ内表示装置。
【0049】(4)上記ファインダ光学系は、カメラの
撮影レンズ光学系のズーミングに連動して変倍するズー
ムファインダである付記1ないし付記3に記載のカメラ
のファインダ内表示装置。
【0050】(5)上記表示内容は、AFターゲットを
示すマークである付記1ないし付記3に記載のカメラの
ファインダ内表示装置。
【0051】(6)上記表示内容は、測光範囲を示すマ
ークである付記1ないし付記3に記載のカメラのファイ
ンダ内表示装置。
【0052】(7)上記ホログラムは、コンバイナー型
ホログラムである付記1又は付記2に記載のカメラのフ
ァインダ内表示装置。
【0053】(8)上記ホログラムは、体積型ホログラ
ムである付記1ないし付記3に記載のカメラのファイン
ダ内表示装置。
【0054】(9)上記ホログラムは、平面型ホログラ
ムである付記1ないし付記3に記載のカメラのファイン
ダ内表示装置。
【0055】(10)上記表示部材は、選択的に表示可
能に複数個の部材又は複数個の表示部からなり、これら
の表示部は、上記ホログラムに対する対向角もしくは距
離が異なる付記1又は付記2に記載のカメラのファイン
ダ内表示装置。
【0056】(11)上記複数個の部材又は複数個の表
示部は、それぞれホログラムへ発する波長帯域が異なる
付記10記載のカメラのファインダ内表示装置。
【0057】(12)上記表示部材は、それぞれバック
ライトの波長域が異なる液晶表示部材である付記10記
載のカメラのファインダ内表示装置。
【0058】(13)上記表示部材は、バックライト付
き液晶表示部材からなる付記1又は付記2記載のカメラ
のファインダ内表示装置。
【0059】(14)上記表示部材は、外部から導いた
光によって照明される採光式の液晶表示部材からなる付
記1又は付記2記載のカメラのファインダ内表示装置。
【0060】(15)上記表示部材は、外部から導いた
光によって照明されるマスク部材からなる付記1又は付
記2記載のカメラのファインダ内表示装置。
【0061】(16)上記表示部材は、発光ダイオード
を有する付記1又は付記2記載のカメラのファインダ内
表示装置。
【0062】(17)上記ファインダ光学系は、実像式
ファインダである付記1ないし付記3に記載のカメラの
ファインダ内表示装置。
【0063】(18)上記ファインダ光学系は、逆ガリ
レオ式虚像ファインダである付記1ないし付記3に記載
のカメラのファインダ内表示装置。
【0064】(19)上記表示部材は、上記ファインダ
光軸に対して略垂直方向から上記ホログラムへ表示内容
を投影するように配置されている付記1又は付記2記載
のカメラのファインダ内表示装置。
【0065】(20)被写体から対物レンズ系を通過し
て接眼レンズに至るファインダ光学系のファインダ光軸
上であって、対物レンズ系前方に配置されたホログラム
と、上記ファインダ光軸外に配置され、選択可能な表示
内容を有する表示部材と、上記表示部材の有する複数の
表示内容から所望の内容をカメラからの指示に応じて選
択制御する制御手段と、を有し、上記制御手段により選
択された表示内容を、上記ホログラムによって上記ファ
インダ光軸上のファインダ視野内に投影することによ
り、表示内容を被写体像に重ねて観察者が観察可能とし
たカメラのファインダ内表示装置。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、A
Fのターゲットや測光範囲をファインダー視野内に重畳
させて表示する事により、ファインダーのズーミングを
行っても、ファインダー内に表示された撮影者の意図す
る撮影画面と実際に撮影される撮影像との間のずれを小
さくして所望の撮影を行えるファインダー内表示装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図8は本発明の第1実施形態に係
り、図1はズームレンズ付きコンパクトカメラの外観図
【図2】カメラのファインダー光学系を示す図
【図3】表示部材の1例であるバックライト付き液晶の
構成を示す図
【図4】ファインダー内表示に関連するマルチAFの構
成例を示す図
【図5】表示部材の表示内容のファインダー内での見え
かたの1例を説明する図
【図6】ファインダー内表示に関連する露出制御用の測
光部の構成を示す図
【図7】表示部材の表示内容のファインダー内での見え
かたの他の例を説明する図
【図8】本発明を適用したズームレンズ付きコンパクト
カメラの1例を示すシステム図
【図9】本発明の第2実施形態に係る逆ガリレオ式ファ
インダーに適用したものを示す図
【図10】本発明の第3実施形態のファインダーの構成
を示す図
【符号の説明】
20…ファインダ内表示装置 21…対物レンズ系 25…ホログラム 26…接眼レンズ 27…表示部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体から対物レンズ系を通過して接眼
    レンズに至るファインダ光学系のファインダ光軸上であ
    って、対物レンズ系の前方に配置されたホログラムと、 上記ファインダ光軸外に配置され、選択可能な表示内容
    を有する表示部材と、を備え、 上記ホログラムにより上記表示部材の表示内容を上記フ
    ァインダ光軸上のファインダ視野内に投影することによ
    り、表示内容を被写体像に重ねて観察者が観察可能とし
    たことを特徴とするカメラのファインダ内表示装置。
  2. 【請求項2】 上記ファインダ光学系は、対物レンズ系
    の移動により被写体像の変倍を行うカメラの変倍ファイ
    ンダ光学系であって、 上記対物レンズ系による変倍移動に連動して該表示内容
    のファインダ視野内での大きさが変化することを特徴と
    する請求項1に記載のカメラのファインダ内表示装置。
  3. 【請求項3】 被写体から対物レンズ系を通過して接眼
    レンズに至るファインダ光学系のファインダ光軸上であ
    って、対物レンズ系の前方に配置され、所定の表示内容
    が記録されている像記録型ホログラムと、 上記ファインダ光軸外に配置され、上記ホログラムを照
    明する照明手段と、を備え、 上記ホログラムに記録された表示内容を上記ファインダ
    光軸上のファインダ視野内に投影することより、表示内
    容を被写体像に重ねて観察者が観察可能としたことを特
    徴とするカメラのファインダ内表示装置。
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