JP3748237B2 - 脱穀装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、脱穀部と選別部とを備えたコンバインの脱穀装置において、排藁チェンなどで搬送される脱穀処理量に応じ揺動選別装置のチャフシーブの開度を自動調節するようにした選別部に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンバイン等においては、刈取穀稈は脱穀部の扱胴等により搬送されながら脱粒され、落下する穀粒や藁屑等は、前記脱穀部の下方に配設された選別部の揺動選別装置に落下する。そして、これらの穀粒や藁屑等は、前記揺動選別装置の幅方向に横架したチャフシーブ上に落下され、搬送されるときに、比重選別と風選別とが行われる。
チャフシーブは、複数のチャフフィンにより構成され、該チャフシーブの下方にはグレンシーブが配設されている。そして、チャフシーブの前下方には、風選別のための唐箕が配置され、該唐箕の後方には、順に、選別された一番物を左右方向に搬送する一番コンベアと、二番物を搬送する二番コンベアとが横設されている。
このような構成において、前記チャフシーブから落下する穀粒や藁屑等のうち、穀粒は一番物として一番コンベアにより搬送されてグレンタンク等に収納され、穀粒や夾雑物等が混じった二番物は二番コンベアを介して還流される一方、軽い藁屑等は選別風により吹き飛ばされ、吸引ファンにより機外に排出される。
【0003】
そして、選別精度を高めるために、穀稈量に比例して穀粒等のチャフシーブからの落下量及び唐箕の風量を調節するようにしている。すなわち、排藁チェンに設けた検出手段により排藁量を検出して、排藁量に応じてチャフシーブの開度や選別風の量を変化するよう構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、排藁量に応じてチャフシーブの開度や選別風の量を変化させるための機構を、揺動選別装置の側面に設けていることが多く、常時揺動している揺動選別装置に制御系の機構を設けることは、制御の精度低下が発生したり、籾漏れが生じたり、また、揺動選別装置の脱着作業においてこれらの機構の脱着も行わねばならず作業が煩雑になるという不具合が生じる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
請求項1においては、脱穀処理量に応じて揺動選別装置49のチャフシーブ33の開度を自動調節するようにした選別部17を備えたコンバインの脱穀装置55であって、脱穀処理量検出機構72と、チャフシーブ開度変更機構70とを、脱穀装置55を内装する機枠35の後部に配設した脱穀処理量連動機構73を介して連動させ、前記脱穀処理量連動機構73に、脱穀処理量検出機構72と連結連動する検出ワイヤ47と、チャフシーブ開度変更機構70と連結連動された連動ワイヤ48とを連結する開度操作レバー85設け、該開度操作レバー85を回動軸89cを中心として回動可能とし、その設定回動範囲を決定するための開度設定盤89を、コントローラ65により駆動制御されるアクチュエータの電動モータ83で駆動する構成としたものである。
【0007】
請求項2においては、脱穀処理量に応じて揺動選別装置49のチャフシーブ33の開度を自動調節するようにした選別部17を備えたコンバインの脱穀装置55であって、脱穀処理量検出機構72と、唐箕26への空気取入面積を調整するファンシャッタ開度変更機構71とを、脱穀装置55を内装する機枠35の後部に配設した脱穀処理量連動機構73を介して連動させ、前記脱穀処理量連動機構73に、脱穀処理量検出機構72と連結連動する検出ワイヤ47と、ファンシャッタ開度変更機構71と連結連動された連動ワイヤ48とを連結する開度操作レバー85設け、該開度操作レバー85を回動軸89cを中心として回動可能とし、その設定回動範囲を決定するための開度設定盤89を、コントローラ65により駆動制御されるアクチュエータの電動モータ83で駆動する構成としたものである。
【0008】
請求項3においては、脱穀処理量に応じて揺動選別装置49のチャフシーブ33の開度を自動調節するようにした選別部17を備えたコンバインの脱穀装置55であって、チャフシーブ開度変更機構70及び唐箕26への空気取入面積を調整するファンシャッタ開度変更機構71を、脱穀装置55を内装する機枠35の後部に配設した脱穀処理量連動機構73を介して、脱穀処理量検出機構72と連動させ、前記脱穀処理量連動機構73に、脱穀処理量検出機構72と連結連動する検出ワイヤ47と、チャフシーブ開度変更機構70とファンシャッタ開度変更機構71と連結連動された連動ワイヤ48とを連結する開度操作レバー85設け、該開度操作レバー85を回動軸89cを中心として回動可能とし、その設定回動範囲を決定するための開度設定盤89を、コントローラ65により駆動制御されるアクチュエータの電動モータ83で駆動する構成としたものである。
【0009】
請求項4においては、請求項1乃至請求項3記載のいずれかに記載の脱穀装置において、該開度操作レバー85に連結した検出ワイヤ47のワイヤアウタ固定部84cを、回動軸を中心に回動可能としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係る脱穀装置を搭載したコンバインの全体側面図、図2は同じく平面図、図3はコンバインの脱穀装置の側面一部断面図、図4は揺動選別装置の脱着を示す斜視図である。
【0011】
図5はチャフシーブ開度制御機構を示すブロック図、図6はチャフシーブ開度制御機構を示す図である。図7は脱穀処理量検出機構を示す図、図8はチャフシーブ開度変更機構とファンシャッタ開度変更機構を示す側面図である。図9は脱穀処理量連動機構を示す背面図、図10は同じく側面一部断面図である。
【0012】
図11はチャフシーブ開度制御機構を示す斜視図、図12はコントローラに接続したセンサ類を示すブロック図、図13はシーブセンサを示す背面一部断面図である。
図14はチャフ開度をチャフ設定開度より大きくしたときの脱穀処理量連動機構を示す背面図、図15はチャフ最大開度にあるときの脱穀処理量連動機構を示す背面図である。
【0013】
まず、本実施例に係るコンバインの全体構成について、図1乃至図3により説明する。
クローラ式走行装置1上には機体フレーム2が載置され、該機体フレーム2前端には引起し・刈取部3が昇降可能に配設されている。該引起し・刈取部3は前端に分草板4を突出して穀稈を分草し、その後部に引起しケース5を立設して該引起しケース5より突出したタイン6の回転により穀稈を引き起こし、前記分草板4後部に配設した刈刃7にて株元を刈り取るようにしている。
【0014】
刈り取られた穀稈は、上部搬送装置、下部搬送装置、縦搬送装置8にて後部へ搬送され、該縦搬送装置8の上端から株元がフィードチェン9に受け継がれ、脱穀装置内に穀稈が搬送される。脱穀装置55は脱穀部12及び選別部17より構成され、脱穀部12から流下する穀粒や藁屑等(以下「処理物」とする)から穀粒を選別し、前記グレンタンク13に搬送するようにしている。
そして、フィードチェン9後端には排藁チェン18が配設され、該排藁チェン18後部下方には排藁カッタ装置52、拡散コンベアなどからなる排藁処理部19が形成され、排藁を切断して藁片にした後、拡散しながら圃場に均一放出するようにしている。
【0015】
前記脱穀部12側部には選別後の精粒を貯留するグレンタンク13が配設され、該グレンタンク13前部には運転室14が配設される一方、グレンタンク13後部には排出オーガ15の縦オーガ15aが立設され、該縦オーガ15aを中心にしてグレンタンク13が側方へ回動可能としている。
そして、グレンタンク13の底部には排出コンベア16が前後方向に配設され、該排出コンベア16から前記排出オーガ15に動力が伝達されて、排出オーガ15先端よりトラック等へグレンタンク13内の穀粒を排出できるようにしている。
【0016】
次に、脱穀装置55の脱穀部12について図3を用いて説明する。
脱穀部12においては、扱室28内に扱胴21が前後方向に横架され、該扱胴21周囲には扱歯21a・21a・・・が植設されて脱粒が行われるとともに、扱胴21下部周囲には扱胴受網20が設けられており、処理物のみ落下するようにしている。
そして、扱胴21後部でグレンタンク13側には、処理胴22が扱胴21と平行に前後に横架されるとともに、該扱胴21の後部は、送藁屑口23を介して処理胴22前部へ連通されており、扱胴21で処理できなかった枝梗付着粒等の未処理物を処理胴22へ送るようにしている。該処理胴22の下部周囲にも処理胴受網24が設けられており、該処理胴受網24から処理物のみ落下するようにするとともに、該処理胴受網24後端からは、大きな藁屑等が、図示せぬ藁屑排出機構を介して前記拡散コンベア上に落下し、機外へ排出されるようにしている。
【0017】
次に、脱穀装置55の選別部17について図3を用いて説明する。
選別部17においては、揺動選別装置49による比重選別と、唐箕26による風選別とが行われ、一番物と二番物と藁屑等に分別される。この揺動選別装置49は機枠35内に収納され、揺動選別装置49前部は扱胴21前端部の下方まで位置し、揺動選別装置49後部は前記送塵口処理胴22後端部の下方まで延設させている。
そして、揺動選別装置49前下部には揺動軸が設けられ、後部には揺動駆動機構34が設けられ、揺動駆動機構34によって機枠に揺動自在に支持された揺動選別装置49が揺動するようにされている。
【0018】
前記機枠35内で揺動選別装置49の前部下方には唐箕ケース60が構成され、該唐箕ケース60よりも後方に凹部97a・97bが設けられ、該凹部97a・97bにそれぞれ一番コンベア36・二番コンベア37が内設されている。
【0019】
揺動選別装置49の前部には、板体を波状に成形して穀粒を後方に搬送し易く形成したフィードパン30が設けられ、該フィードパン30の後方には篩分装置54が設けられ、該篩分装置54の下方には第一選別部であるチャフシーブ33の前部が配設され、該チャフシーブ33の下方には後フィードパン31が形成されている。
そして、前記後フィードパン31後部には、第二選別部である網状のグレンシーブ32が連設され、該グレンシーブ32の後方にはストローラック29が配設されている。
【0020】
また、揺動選別装置49下方の前後途中位置には、左右方向に一番コンベア36と二番コンベア37とが横設され、このうちの一番コンベア36の右側には揚穀コンベア38が連結されており、前記揺動選別装置49を介して一番コンベア36の流穀板39上に漏下された一番物は、一番コンベア36から揚穀コンベア38を介して、前記グレンタンク13に搬送されるようにしている。
そして、前記二番コンベア37の右端には二番還元コンベア40が連結されており、該二番還元コンベア40の前方側端部を二番処理装置10に連設し、該二番処理装置10内の枝梗処理胴11により枝梗を除去した後の二番物を、揺動選別装置49の選別開始部に再投入する構成としている。
【0021】
前記フィードパン30後部の下方には唐箕26が配置され、グレンシーブ32やチャフシーブ33に選別風を送風するとともに、前記一番コンベア36と二番コンベア37との間にも副圧送ファンであるセカンドファン46を設けて選別風を送風し、唐箕26による選別風の風力が弱まる選別部17後部においても選別性能が低下しないようにしている。
【0022】
さらに、揺動選別装置49の後端部上方には、吸引ファン25が全幅に横設されており、該吸引ファン25に、前記唐箕26、セカンドファン46から供給される選別風の流れに乗ってきた塵が吸引されて機外に排出されるのである。
【0023】
図4にも示す如く、前記揺動選別装置49には、フィードパン30、チャフシーブ33、グレンシーブ32、ストローラック29等が支持されており、脱穀装置55を内装する機枠35の後部カバーを回動させて脱穀装置55後部を開放し、選別部後カバー61を取り外して揺動選別装置49を後方に引き抜いて脱着できるように構成されて、簡易にメンテナンスが行える仕組みと成っている。揺動選別装置49を支持する機枠35には、左右にガイドレール75・75が設けられており、揺動選別装置49が揺動駆動機構34により前後方向に往復摺動される際には、揺動選別装置49下部に設けられた前後の揺動用ローラ77・79が該ガイドレール75上を摺動するようにして、滑らかに揺動選別装置49が前後揺動するようにされている。
【0024】
さらに、揺動選別装置49には前記揺動用ローラ77・79に加えて脱着用ローラ76・78が揺動選別装置49の前端部と前後の揺動用ローラ77・79の間に設けられて、揺動選別装置49の脱着時には、揺動用ローラ77・79と脱着用ローラ76・78と用いることができるようにして揺動選別装置49の脱着を容易としている。揺動用ローラ77・79は、揺動選別装置49の前端部から離れた位置に設けられることが多く、この場合、揺動選別装置49を脱穀部12に差し入れる際にガイドレール75までの距離が長くなり作業が困難であるが、揺動選別装置49の前端部に脱着用ローラ76・78を設けることで、脱着用ローラ76・78をガイドレール75上を摺動させるようにして揺動選別装置49を脱穀部12に差し入れると、揺動選別装置49が前方に移動されるに伴って揺動用ローラ77・79がガイドレール75・75上を摺動するようになり、揺動選別装置49の脱着作業が簡易となる。
【0025】
ここで、本発明に係るコンバインの脱穀部12の、脱穀処理量に応じたチャフシーブ33の開度制御機構について説明する。
図5及び図6に示す如く、チャフシーブ33の開度制御機構は、チャフシーブ33及びファンシャッタ41a・41bの開度変更機構70・71と、脱穀処理量検出機構72と脱穀処理量連動機構73等により成る。
【0026】
前記チャフシーブ33は、運転室14内に設けられた選別調整ダイヤル67や稲麦切換スイッチ66等のスイッチや、シーブセンサ62等のセンサからの情報によりコントローラ64で設定開度が決定されるとともに、チャフシーブ33の開度及び唐箕26に設けられたファンシャッタ41a・41bの開度が設定位置となるようにアクチュエータによって駆動され電気的に制御される。
そして、作業中には、検出した脱穀処理量に応じて、チャフシーブ33の開度及び唐箕26に設けられたファンシャッタ41a・41bの開度を設定位置より微量調整させることにより、常にチャフシーブ33の及び唐箕26に設けられたファンシャッタ41a・41bの開度が最適な状態に保持されるように機械的に制御される。
【0027】
まず、チャフシーブ開度変更機構70について説明する。
図7に示す如く、前記チャフシーブ33に具備されるチャフフィン33a・33a・・・は、一側端部を揺動選別装置49に枢支され、チャフシーブ33左右両側に設けられた揺動板81に枢結され、また、他側端部をチャフシーブ33左右両側に設けられた摺動板82に枢結されている。揺動板81は揺動選別装置49と一体的に揺動し、また、摺動板82にはチャフレバー80が枢結されており、該チャフレバー80に連結されたチャフワイヤ42の弛緩又は牽引により該摺動板82が前後に摺動する。チャフレバー80は、チャフワイヤ42と反対側に設けられたバネによって各チャフフィン33a・33a・・・の傾斜角を小(寝かせる)とする方向に付勢されている。
そして、前記摺動板82の摺動によりチャフフィン33a・33a・・・の角度が変更され、チャフフィン33a・33a・・・の傾斜角を大(立てる)とさせるとき、チャフシーブ33の開度を大として穀粒の漏下量を増大させ、各チャフフィン33a・33a・・・の傾斜角を小(寝かせる)とさせるときチャフシーブ33の開度を小として穀粒の漏下量を減少させるように構成している。
【0028】
次に、唐箕26の側方に設けたファンシャッタ開度変更機構71について説明する。
唐箕26を内装する唐箕ケース60には、唐箕26右側方の空気取入口の開口面積を変更する上下のファンシャッタ41a・41bが設けられており、該ファンシャッタ41a・41bはシャッタレバー41cの回動によりそれぞれ回動軸を中心として回動される。該シャッタレバー41cは一側端部を回動中心とされ、他側端部はシャッタワイヤ43に連結されて、該シャッタワイヤ43の弛緩又は牽引によりシャッタレバー41cが回動軸を中心として回動する。シャッタレバー41cは図示せぬバネにより上方のファンシャッタ41aが下方に回動する方向に、また、下方のファンシャッタ41bが上方に回動する方向、つまり、閉じる方向に付勢されている。
【0029】
そして、上側のファンシャッタ41a・41bを上方に回動させ、下側のファンシャッタ41aを下方に回動させるとき、ファンシャッタ41a・41bの開度を大として唐箕26から発生する選別風の風力を強め、また、上側のファンシャッタ41a・41bを下方に回動させ、下側のファンシャッタ41aを上方に回動させるとき、ファンシャッタ41a・41bの開度を小として唐箕26から発生する選別風の風力を弱めるよう構成している。
【0030】
前記チャフシーブ開度変更機構70の操作ワイヤであるチャフワイヤ42と、ファンシャッタ開度変更機構71の操作ワイヤであるシャッタワイヤ43は、選別部17後方であって、機枠35に設けられた軸51に枢結されたリンク板50に連結されている。チャフワイヤ42は該リンク板50の後部50bに、シャッタワイヤ43は該リンク板の前後方向中部50cに、それぞれ連結されており、リンク板50が回動すればチャフワイヤ42及びシャッタワイヤ43はいずれも弛緩するか、いずれも牽引される。
【0031】
そして、前記リンク板50の前部50aには、連動ワイヤ48が連結されて、該連動ワイヤ48が上方へ牽引されれば、リンク板50は後方へ回転(右回転)してチャフワイヤ42及びシャッタワイヤ43を牽引し、また、該連動ワイヤ48の上方へ牽引が弛められれば、リンク板50は前方へ回転(左回転)してチャフワイヤ42及びシャッタワイヤ43が弛緩される。
【0032】
なお、チャフシーブ開度が小となる方向にチャフレバー80が付勢されているためチャフワイヤ42がリンク板50の後部50bを上方に回動するよう付勢し、また、ファンシャッタ開度が小となる方向にシャッタレバー41cが付勢されているためシャッタワイヤ43がリンク板50の前後方向中部を前方に回動するよう付勢し、従って、該リンク板50は側面視左回りに付勢されて、リンク板50の前部50aに連結された連動ワイヤ48は、下方に牽引されている。
【0033】
次に、脱穀処理量検出機構72について説明する。
図8及び図9に示す如く、排藁チェン18には排藁を挟持するために下側にチェンガイド(挟扼杆)44が配置され、該チェンガイド44に検出リンク44aが垂設され、該検出リンク44aに検出板45aが当接されて、該検出板45aと同一ボス45c上に固設した検出アーム45bが連動して、回動軸45dを中心として回動するように構成されている。
そして、検出アーム45bには検出ワイヤ47が連結されており、該検出アーム45bの回動を受けて検出ワイヤ47が弛緩又は牽引され、検出アーム45bの回動により排稈量及びその変化を検出できるようにして、脱穀処理量を検出できるようにしている。
【0034】
なお、本実施例では、排藁チェン18によって搬送される排藁量より排藁処理量を検知するよう構成しているが、脱穀処理量の検知方法はこれに限定されるものではなく、例えば、フィードチェン9によって搬送される穀稈の量や、揺動選別装置49の処理量を知ることで脱穀処理量を検知できるように構成することもできる。
【0035】
次に、脱穀処理量連動機構73について説明する。
図9乃至図11に示す如く、脱穀処理量連動機構73は脱穀部12後部の機枠35側に固定される脱穀部後カバー74の後面に設けられている。該脱穀部後カバー74は排藁処理部19を被装する後部ケースを回動させて開放すると、機体後部に露出するため、脱穀処理量連動機構73の調整やメンテナンスを容易に行うことができ、チャフシーブ33及びファンシャッタ41a・41bの開度の調整が容易となる。
さらに、後部ケースを回動させて開放したうえで選別部後カバー61を取り外し、揺動選別装置49を後方へ引き抜いて取り出すときに、脱穀処理量連動機構73は選別部後カバー61上方に位置し、揺動選別装置49抜出時に取り外さない脱穀部後カバー74に設けられているため、揺動選別装置49抜出時に脱穀処理量連動機構73を取り外す必要がなく、ワイヤの着脱や揺動選別装置49抜出作業が容易となる。
そして、脱穀処理量連動機構73を、従来のように揺動選別装置49の側部に付設するのではなく、選別装置55の後部であって揺動しない脱穀部後カバー74に設けることで、制御の精度低下を防止し、また、籾漏れの発生を防止している。
【0036】
脱穀部後カバー74には脱穀処理量連動機構73を支持する基盤86が螺結され、該基盤86には回動軸89cを支承する筒状の支承部86aが形成されて、該支承部86aに回動軸89cが回動自在に挿入されている。さらに、該基盤86にはアクチュエータである電動モータ83が取り付けられている。電動モータ83を被装するモータケース83bに連結されたギアケース83cには、該電動モータ83により回動駆動される駆動軸83dが内装され、該駆動軸83dにはギア83aが外嵌されて、ギア83aが電動モータ83の動力を受けて回動駆動される。電動モータ83はコントローラ65に電気的に接続されて、コントローラ65の信号を受けて正逆転する構成とされている。
【0037】
そして、該回動軸89cには扇形板状の開度設定盤89の中心が固設され、該開度設定盤89の円弧部に複数の歯から成るギア部89aを形成している。該ギア部89aは前記電動モータ83より駆動されるギア83aと噛合している。
また、開度設定盤89には、該開度設定盤89の回動位置を検出するための検出棒89bが固設されており、基盤86に取り付けられたポテンショメータ式の角度センサである開度設定盤操作位置検出センサ87のセンサアーム87aが当接している。このように、開度設定盤89の回動位置(角)を検出することによりチャフ設定開度を検出するように構成されている。
さらに、開度設定盤89には後述する開度操作レバー85の回動を規制するストッパ89dが形成されている。該ストッパ89dには補強板が添えられている。
【0038】
前記回動軸89cには、前記開度設定盤89を固設している部分より後方に、開度操作レバー85のボス部がカラーを介して回動可能に遊嵌されている。開度操作レバー85には、前記リンク板50に下端を連結した連動ワイヤ48の上端48aを連結する連結部85cと、前記排藁量を検出する検出アーム45bに一端を連結した検出ワイヤ47の他端47bを連結する連結部85bが形成されている。
さらに、開度操作レバー85には該開度操作レバー85を後面視右回りに付勢するバネ90の一端を挿入可能なバネ取付孔85aが形成されている。
【0039】
そして、前述の如くリンク板50が側面視左回りに付勢されて連動ワイヤ48が下方に牽引されているため、連動ワイヤ48の上端48aを連結した開度操作レバー85は該連動ワイヤ48によって背面視右回りとなるように付勢されて、前記開度設定盤89に設けられたストッパ89dに当接することによりその背面視右回りの回転を規制されている。
【0040】
前記回動軸89cの開度設定盤89より後方にはワイヤアウタ取付板84のボス部がカラーを介して回動可能に遊嵌されている。前記開度操作レバー85のボス部とワイヤアウタ取付板84のボス部との間にもカラーが介挿されて互いの回動につれ回りすることのないようにされている。ワイヤアウタ取付板84には、開度操作レバー85に一端を連結された検出ワイヤ47のワイヤアウタを固定するワイヤアウタ固定部84cが形成されている。
また、脱穀部後カバー74に固設されたステー92との間にバネ91を架設するためのバネ取付孔84aが設けられている。さらに、前記開度操作レバー85との間にバネ90を架設するためのバネ取付孔84bが設けられており、ワイヤアウタ取付板84に設けられたバネ取付孔84bと開度操作レバー85に設けられたバネ取付孔85aにバネ90の両端部を掛設している。
なお、バネ91の弾性力はバネ90の弾性力と比較して大きくなるように選択されている。
【0041】
このように構成したチャフシーブ開度制御機構では、チャフシーブ33の開度とファンシャッタ41a・41bの開度を操作するチャフワイヤ42及びシャッタワイヤ43の操作を、リンク板50を介することによって、一本の連動ワイヤ48に統合させて伝達経路を一経路とすることで、開度操作レバー85による操作がチャフシーブ開度変更機構70及びファンシャッタ開度変更機構71に伝達される途中での伝達ロスを低減させて、選別制御に関する精度・レスポンスが向上されている。
さらに、チャフシーブ開度変更機構70及びファンシャッタ開度変更機構71を脱穀装置55を内装する機枠35の左右のうち片側(本実施例では左側)に設けられているため、左右片側に統一させることでコンパクトな構成として連動ロスを低減させてチャフシーブ開度制御機構が良好に作動しやすい状態とし、また、メンテナンスを容易としている。
【0042】
上述の如く構成されたチャフシーブ開度制御機構において、センサにより検出される様々な信号をコントローラ65で集計し、コントローラ65に予め記憶されたマップに基づいてチャフシーブ33開度の初期開度であるチャフ設定開度が決定され、同時に唐箕26のファンシャッタ41a・41b設定開度も決定される。
そして、コントローラ65とチャフ開度操作アクチュエータである前記電動モータ83のモータ駆動回路99が接続されて、コントローラ65からの信号により電動モータ83の駆動制御が行われる。
【0043】
前記コントローラ65には、図12に示す如く、刈取部3の引起しケース5の裏側位置に取り付けて刈り取られる穀稈の長さを感知する穀稈センサ68と、運転室14に設けられた作業クラッチレバーによる刈取クラッチの入切を感知する刈取スイッチ93と、フィードチェン9の送り終端側で該フィードチェン9の駆動を入切するフィードチェンクラッチ94と、刈取部3を車速同調より一定回転駆動に切換える刈取クイックスイッチ95と、本機のミッションケースに設けた車速を検出する車速センサ98と、チャフレバー80に設けたチャフ開度センサ96と、開度設定盤89の操作位置により開度操作レバー85の回動位置を検出する開度設定盤操作位置検出センサ87と、穀物流量を検出するシーブセンサ62と、選別調整ダイヤル67と、稲麦切換スイッチ66とが連結されている。
【0044】
前記シーブセンサ62として、図7及び13に示す如く、前記チャフシーブ33の送り始端上方である、扱胴21の右側で後方に並設する処理胴22の送藁屑口23の入口側板に、揺動選別装置49のチャフシーブ33上の穀物の流圧を検出するためのポテンショメータ式の角度センサを設けている。シーブセンサ62のメータ軸62aに揺動自在に固設する前側の傾斜状の検出板62bを設け、該検出板62bをチャフシーブ33上の風を含んだ穀物の流れ内に臨ませて、受ける穀物の流圧によって回動する検出板62bの回動をセンサで検出することによって、チャフシーブ33上の穀物流量を検出してコントローラ65に伝達するように構成している。
【0045】
チャフ設定開度を決定するために、操縦者によって操作されるのは、稲麦切換スイッチ66及び選別調整ダイヤル67である。前記選別調整ダイヤル67は、運転室14内において運転ハンドル近傍に設けられており、該選別調整ダイヤル67に備えられたポテンショ式センサにより、選別調整ダイヤル67の操作位置を検出できるように構成されている。操縦者は選別調整ダイヤル67によりチャフ設定開度を操作する。チャフ開度設定ダイヤルでは、湿材のときには乾材のときと比較して若干大きくなるように、また、枝梗の多いときには枝梗の少ないときと比較して若干小さくなるように、処理物の湿・乾、枝梗の多少によってチャフ設定開度を調整する。また、稲麦切換スイッチ66では、麦選択時には麦選択時と比較して若干小さくなるように、稲及び麦の品種によってチャフ設定開度を調整する。
【0046】
上述の如く、チャフ設定開度が決定されると、該チャフ設定開度に相当する回動操作位置となるまで開度設定盤89が電動モータ83の駆動を受けて回動される。開度設定盤89の回動量は、開度設定盤操作位置検出センサ87により検出された回動操作位置の情報を得て、目標となる回動操作位置(目標回動操作位置)まで回動するために電動モータ83の駆動軸83dの回動量が決定されて、コントローラ65より電動モータ83のモータ駆動回路99に信号が送られる。
【0047】
ここで、開度設定盤89が目標回動操作位置にあって、開度操作レバー85が開度設定盤89に設けられたストッパ89dに当接している状態、すなわち、チャフシーブ開度がチャフ設定開度であるときの、排藁量を基準排藁量とする。排藁チェン18により搬送される排藁量の変化を脱穀処理量検出機構72により検出し、基準排藁量より排藁量が増加方向に変化すれば検出ワイヤ47が牽引されて、該検出ワイヤ47に連結された脱穀処理量連動機構73の開度操作レバー85が背面視左回りに回転する。このとき、開度操作レバー84との間に架設されたバネ90により該開度操作レバー84の回転に伴ってワイヤアウタ連結板84も同様に回転する。開度操作レバー85が背面視左回りに回動すると、該開度操作レバー85に連結された連動ワイヤ48が上方に牽引されて、該連動ワイヤ48の下端に連結されているリンク板50が側面視右回りに回動されて、チャフワイヤ42及びシャッタワイヤ43が牽引され、チャフシーブ33開度が大きくなり、ファンシャッタ41a・41bの開度が大きくなる。
【0048】
また、排藁量が基準排藁量より多い状態から減少方向に変化すれば、検出ワイヤ47が弛緩されて、連動ワイヤ48が下方に付勢されているため、該検出ワイヤ47に連結された脱穀処理量連動機構73の開度操作レバー85が、背面視右回りに回転する。開度操作レバー85が背面視右回りに回転すると、該開度操作レバー85に上端48aを連結された連動ワイヤ48の下端48bに連結されているリンク板50が左側面視左回りに回動され、チャフワイヤ42及びシャッタワイヤ43が弛緩されて、チャフシーブ33開度が小さくなり、ファンシャッタ41a・41bの開度が小さくなる。
【0049】
なお、チャフシーブ33の開度は、前述の如く選別調整ダイヤル67やセンサからの情報等により決定されたチャフ設定開度から、予め設定されたチャフ最大開度の間で変更される。チャフ設定開度に相当する開度操作レバー85の回動位置は該開度操作レバー85が開度設定盤89のストッパ89dに当接している状態であり、該ストッパ89dにより開度操作レバー85は背面視左回りの回動を規制されてチャフシーブ33開度はチャフ設定開度より小さくなることはない。また、チャフ最大開度に相当する開度操作レバー85の回動位置は、該開度操作レバー85の検出ワイヤ47の一端を連結する連結部85bが回動軸89cの下方に位置する状態であるように、連動ワイヤ48が調整されている。
【0050】
図14に示す如く、チャフシーブ開度がチャフ最大開度となる状態まで開度操作レバー85が回動した状態では、該開度操作レバー85に連結された連動ワイヤ48により該開度操作レバー85のそれ以上背面視右回りへの回動が規制される。チャフ設定開度からチャフ最大開度までの間は、幾分バネ90が伸長しながらも回動操作レバー85に伴ってワイヤアウタ連結板84が略同様に背面視右回りに回動される。
【0051】
そして、チャフシーブ開度がチャフ最大開度であるとき、さらに排藁量が増加方向に変化して検出アーム45bが回動し検出ワイヤ47が牽引されると、図15に示す如く、検出ワイヤ47の牽引とともにそのアウタ47cも引っ張ることができなくなり、該アウタ47cは逆にワイヤアウタ取付板84を押すようになって、該ワイヤアウタ取付板84は背面視右回りに回動し、開度操作レバー85の回動は停止し、検出ワイヤ47のそれ以上の牽引は検出ワイヤ47とアウタ47cの撓みによって吸収される。従って、開度操作レバー85はチャフ最大開度を超えて回動しないようになり、該開度操作レバー85に連結されたチャフシーブ開度変更機構70やファンシャッタ開度変更機構71に負荷が掛かることのないように構成されている。
【0052】
このように、脱穀処理量連動機構73では、チャフシーブ33及びファンシャッタ41a・41bの最小開度となる設定開度を設定し、脱穀処理量としての排藁量とチャフシーブ33の開度及びファンシャッタ41a・41bの開度を連動させ、さらに、チャフシーブ33及びファンシャッタ41a・41bの開度が最大開度となったときに過負荷が掛からないようにするためのリミッタの役割を果たしている。
【0053】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0054】
即ち、請求項1に示す如く、脱穀処理量に応じて揺動選別装置のチャフシーブの開度を自動調節するようにした選別部を備えたコンバインの脱穀装置であって、脱穀処理量検出機構と、チャフシーブ開度変更機構とを、脱穀装置を内装する機枠の後部に配設した脱穀処理量連動機構を介して連動させたので、制御系の機構である脱穀処理量連動機構を揺動しない部材に設けることができて制御の精度低下を防止し、また、揺動選別装置の脱着作業において脱穀処理量連動機構を脱着する必要がなくなり、調整やメンテナンス作業が容易となる。
また、前記脱穀処理量連動機構に、脱穀処理量検出機構と連結連動する操作ワイヤと、開度変更機構と連結連動された操作ワイヤとを連結する開度操作レバー設け、該開度操作レバーを回動軸を中心として回動可能とし、その設定回動範囲を決定するため開度設定盤をコントローラにより駆動制御されるアクチュエータで駆動する構成としたので、開度変更機構を脱穀処理量に連動させるだけでなく、開度の変更範囲を制御することができ、穀物の種類や湿り気の具合等に合わせて処理できるようになり、選別精度を高めることができる。
【0055】
請求項2に示す如く、脱穀処理量に応じて揺動選別装置のチャフシーブの開度を自動調節するようにした選別部を備えたコンバインの脱穀装置であって、脱穀処理量検出機構と、唐箕への空気取入面積を調整するファンシャッタ開度変更機構とを、脱穀装置を内装する機枠の後部に配設した脱穀処理量連動機構を介して連動させたので、制御系の機構である脱穀処理量連動機構を揺動しない部材に設けることができて制御の精度低下を防止し、また、揺動選別装置の脱着作業において脱穀処理量連動機構を脱着する必要がなくなり、調整やメンテナンス作業が容易となる。
また、前記脱穀処理量連動機構に、脱穀処理量検出機構と連結連動する操作ワイヤと、開度変更機構と連結連動された操作ワイヤとを連結する開度操作レバー設け、該開度操作レバーを回動軸を中心として回動可能とし、その設定回動範囲を決定するため開度設定盤をコントローラにより駆動制御されるアクチュエータで駆動する構成としたので、開度変更機構を脱穀処理量に連動させるだけでなく、開度の変更範囲を制御することができ、穀物の種類や湿り気の具合等に合わせて処理できるようになり、選別精度を高めることができる。
【0056】
請求項3に示す如く、脱穀処理量に応じて揺動選別装置のチャフシーブの開度を自動調節するようにした選別部を備えたコンバインの脱穀装置であって、チャフシーブ開度変更機構及び唐箕への空気取入面積を調整するファンシャッタ開度変更機構を、脱穀装置を内装する機枠の後部に配設した脱穀処理量連動機構を介して、脱穀処理量検出機構と連動させたので、制御系の機構である脱穀処理量連動機構を揺動しない部材に設けることができて制御の精度低下を防止し、また、揺動選別装置の脱着作業において脱穀処理量連動機構を脱着する必要がなくなり、調整やメンテナンス作業が容易となる。
また、前記脱穀処理量連動機構に、脱穀処理量検出機構と連結連動する操作ワイヤと、開度変更機構と連結連動された操作ワイヤとを連結する開度操作レバー設け、該開度操作レバーを回動軸を中心として回動可能とし、その設定回動範囲を決定するため開度設定盤をコントローラにより駆動制御されるアクチュエータで駆動する構成としたので、開度変更機構を脱穀処理量に連動させるだけでなく、開度の変更範囲を制御することができ、穀物の種類や湿り気の具合等に合わせて処理できるようになり、選別精度を高めることができる。
【0059】
請求項4に示す如く、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の脱穀装置において、該開度操作レバーに連結した操作ワイヤのワイヤアウタ固定部を回動軸を中心に回動可能としたので、脱穀処理量連動機構に開度変更機構に負荷が掛からないようにするための機能を持たせることができ、無理にチャフシーブを開くことがなくなり、破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る脱穀装置を搭載したコンバインの全体側面図。
【図2】 同じく平面図。
【図3】 コンバインの脱穀装置の側面一部断面図。
【図4】 揺動選別装置の脱着を示す斜視図。
【図5】 チャフシーブ開度制御機構を示すブロック図。
【図6】 チャフシーブ開度制御機構を示す図。
【図7】 脱穀処理量検出機構を示す図。
【図8】 チャフシーブ開度変更機構とファンシャッタ開度変更機構を示す側面図。
【図9】 脱穀処理量連動機構を示す背面図。
【図10】 同じく側面一部断面図。
【図11】 チャフシーブ開度制御機構を示す斜視図。
【図12】 コントローラに接続したセンサ類を示すブロック図。
【図13】 シーブセンサを示す背面一部断面図。
【図14】 チャフ開度をチャフ設定開度より大きくしたときの脱穀処理量連動機構を示す背面図。
【図15】 チャフ最大開度にあるときの脱穀処理量連動機構を示す背面図。
【符号の説明】
12 脱穀部
17 選別部
21 扱胴
24 扱胴受網
25 吸引ファン
26 唐箕
30 フィードパン
33 チャフシーブ
34 揺動駆動機構
35 機枠
41a・41b ファンシャッタ
49 揺動選別装置
55 脱穀装置
70 チャフシーブ開度変更機構
71 ファンシャッタ開度変更機構
72 脱穀処理量検出機構
73 脱穀処理量連動機構

Claims (4)

  1. 脱穀処理量に応じて揺動選別装置49のチャフシーブ33の開度を自動調節するようにした選別部17を備えたコンバインの脱穀装置55であって、
    脱穀処理量検出機構72と、チャフシーブ開度変更機構70とを、脱穀装置55を内装する機枠35の後部に配設した脱穀処理量連動機構73を介して連動させ、
    前記脱穀処理量連動機構73に、脱穀処理量検出機構72と連結連動する検出ワイヤ47と、チャフシーブ開度変更機構70と連結連動された連動ワイヤ48とを連結する開度操作レバー85設け、
    該開度操作レバー85を回動軸89cを中心として回動可能とし、その設定回動範囲を決定するための開度設定盤89を、コントローラ65により駆動制御されるアクチュエータの電動モータ83で駆動する構成としたことを特徴とする脱穀装置。
  2. 脱穀処理量に応じて揺動選別装置49のチャフシーブ33の開度を自動調節するようにした選別部17を備えたコンバインの脱穀装置55であって、
    脱穀処理量検出機構72と、唐箕26への空気取入面積を調整するファンシャッタ開度変更機構71とを、脱穀装置55を内装する機枠35の後部に配設した脱穀処理量連動機構73を介して連動させ、
    前記脱穀処理量連動機構73に、脱穀処理量検出機構72と連結連動する検出ワイヤ47と、ファンシャッタ開度変更機構71と連結連動された連動ワイヤ48とを連結する開度操作レバー85設け、
    該開度操作レバー85を回動軸89cを中心として回動可能とし、その設定回動範囲を決定するための開度設定盤89を、コントローラ65により駆動制御されるアクチュエータの電動モータ83で駆動する構成としたことを特徴とする脱穀装置。
  3. 脱穀処理量に応じて揺動選別装置49のチャフシーブ33の開度を自動調節するようにした選別部17を備えたコンバインの脱穀装置55であって、
    チャフシーブ開度変更機構70及び唐箕26への空気取入面積を調整するファンシャッタ開度変更機構71を、脱穀装置55を内装する機枠35の後部に配設した脱穀処理量連動機構73を介して、脱穀処理量検出機構72と連動させ、
    前記脱穀処理量連動機構73に、脱穀処理量検出機構72と連結連動する検出ワイヤ47と、チャフシーブ開度変更機構70とファンシャッタ開度変更機構71と連結連動された連動ワイヤ48とを連結する開度操作レバー85設け、
    該開度操作レバー85を回動軸89cを中心として回動可能とし、その設定回動範囲を決定するための開度設定盤89を、コントローラ65により駆動制御されるアクチュエータの電動モータ83で駆動する構成としたことを特徴とする脱穀装置。
  4. 請求項1乃至請求項3記載のいずれかに記載の脱穀装置において、
    該開度操作レバー85に連結した検出ワイヤ47のワイヤアウタ固定部84cを、回動軸を中心に回動可能としたことを特徴とする脱穀装置。
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