JP3747698B2 - 電動送風機及び電気掃除機 - Google Patents

電動送風機及び電気掃除機 Download PDF

Info

Publication number
JP3747698B2
JP3747698B2 JP22111599A JP22111599A JP3747698B2 JP 3747698 B2 JP3747698 B2 JP 3747698B2 JP 22111599 A JP22111599 A JP 22111599A JP 22111599 A JP22111599 A JP 22111599A JP 3747698 B2 JP3747698 B2 JP 3747698B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fan case
air guide
impeller
movable
movable part
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22111599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001050198A (ja
Inventor
徹 広瀬
博之 香山
智之 菊川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP22111599A priority Critical patent/JP3747698B2/ja
Publication of JP2001050198A publication Critical patent/JP2001050198A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3747698B2 publication Critical patent/JP3747698B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Suction Cleaners (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動送風機並びにそれを用いた電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最初に、一般家庭で使用される従来の電気掃除機について、図26を用いて説明する。
【0003】
図において、201は電気掃除機本体で、塵埃を捕集する集塵室202と、塵埃を吸引するための電動送風機203が内蔵されている。204は電気掃除機本体201の前部に設けられ前記集塵室202に連通すると共に、ホース205の一端が接続される接続口である。207は、被掃除面から空気と共に塵埃を吸引するための吸込具で、前記ホース205の他端に延長管206を介して接続されている。
【0004】
次に、前記電動送風機203について図27を用いて説明する。
【0005】
図に示されるように、複数のブレード4を有したインペラが電動機の3回転軸に固着されている。インペラ6の周囲には複数の静翼を有したエアガイド8が配置されている。そして、インペラ、エアガイドは吸気口を有したファンケース10に内包されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の電動送風機においては、その効率を良くするため、インペラ外周とエアガイド静翼の径方向の距離はできるだけ小さく設計されている。このため、圧力脈動に起因する風切り音が大きくなる。最近の掃除機は、入力を自由に制御できるようになっているため、特に低入力で運転する場合は、電動送風機自身の気流騒音が小さくなるため、この風切り音が特に目立ってくる。このように、低入力時での風切り音の低減が掃除機に使われる電動送風機として大きな課題になっている。
【0007】
本発明は、上記課題を解決し、低騒音の電動送風機並びに電気掃除機を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースを軸方向に可動とすることにより、必要に応じてファンケースを軸方向に動かし、ファンケースとエアガイド静翼の間に軸方向の空隙をつくり、圧力脈動を緩和することにより、風切り音の低減ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースを軸方向に可動とすることにより、ファンケースと静翼端面の距離を可変できる構成とすることにより、必要に応じてファンケースを軸方向に動かし、ファンケースとエアガイド静翼の間に軸方向の空隙をつくり、圧力脈動を緩和することにより、風切り音の低減ができる。
【0010】
本発明の請求項2記載の発明は、ファンケースと静翼端面との間に弾性体を介在させたことにより、ファンケースとエアガイド静翼の間の隙間を、小さな押しつけ力により無くすことができ、ファンケースを繰り返し動かしてもこの隙間が広がることはなく、静翼間の独立ボリュート部の独立性を常に保ち、高効率な電動送風機が実現できる。
【0011】
本発明の請求項3記載の発明は、電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースを軸方向に可動とすることにより、ファンケースと静翼端面の距離を可変できる構成を有し、通常、ファンケースと静翼端面が離れているように付勢バネを設けることにより、通常は風切り音を小さくし、必要に応じて、ファンケースを軸方向に押しつけることにより、高効率な運転が可能になり、静音、高効率の切り替えが容易な電動送風機を実現できる。
【0012】
本発明の請求項4記載の発明は、電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースのエアガイド静翼端面と対峙する部分全周に軸方向に可動な可動部を設け、ファンケースと静翼端面の距離を可変できる構成とすることにより、インペラ入り口とファンケース吸気口の隙間を変えることなくファンケースとエアガイド静翼の軸方向の隙間をつくることができ、効率の低下を最小限にして風切り音の低減ができる。
【0013】
本発明の請求項5記載の発明は、電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースのエアガイド静翼端面と対峙する部分全周に軸方向に可動な可動部を設け、通常、可動部とエアガイド端面が離れているように、可動部に付勢バネを設ける事により、インペラ入り口とファンケース吸気口の隙間を変えることなく、エアガイド静翼とファンケースの間の隙間を変えることができる。又、通常は隙間が空いた状態で、可動部を押しつけることにより、ファンケースと、エアガイド静翼の隙間を無くし高効率運転が可能になるため、隙間の調整が簡単に行え、効率の低下を最小限に抑え、かつ、簡単に、騒音優先、効率優先の運転状態の切り替えが行える。
【0014】
本発明の請求項6記載の発明は、電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースのエアガイド静翼端面と対峙する部分全周に設けた軸方向に可動な可動部と、可動部をどちらか一方に当接するよう可動部に設けた付勢バネと、可動部を磁力によって動かすため、ファンケースに設置された電磁石とを有し、可動部を電磁石によって動かす事により、ファンケース可動部と静翼端面の距離を可変できる構成とすることにより、インペラ入り口とファンケース吸気口の隙間を変えることなく、エアガイド静翼とファンケースの間の隙間を変えることができる。又、可動部を完全に密閉状態でファンケースに内包できるため、可動部、ファンケース間の隙間からの騒音、気流の漏れが無く、低騒音で、高効率な運転が実現できる。又、電磁石で可動部を駆動できるため、掃除機本体に組み込んだときの制御が簡単に行える。
【0015】
本発明の請求項7記載の発明は電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースとエアガイド端面を当接することにより複数の独立した通路を構成し、ファンケースのエアガイド静翼と対峙当接した部分に、隣接したボリュート部に跨った可動部分を有し、この可動部分を軸方向に動かすことにより、隣接した独立ボリュート間のバイパス路を開閉できるようにすることにより、ファンケースの一部に可動部を設けるといった簡単な構造で、エアガイドの独立したボリュート間のバイバス路を構成でき、このバイパス路を開けることにより、圧力の脈動を緩和し、風切り音が低減される。
【0016】
本発明の請求項8記載の発明は電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースとエアガイド端面を当接することにより複数の独立した通路を構成し、ファンケースのエアガイド静翼と対峙当接した部分に、隣接したボリュート部に跨った可動部分を有し、この可動部分を通常はエアガイドと離れているように、取り付けた付勢バネを有し、この可動部分を軸方向に動かすことにより、隣接した独立ボリュート間のバイパス路を開閉できるようにすることにより、通常は、バイパス路を解放し、風切り音の低い状態で運転し、可動部を軸方向に押さえることにより、ボリュートが独立し、高効率な運転が可能になる。このように簡単な構成で、しかも可動部を動かし易い構成が実現でき、低騒音運転と、高効率運転を簡単に切り替えることができる。
【0017】
本発明の請求項9記載の発明は、電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースとエアガイド端面を当接することにより複数の独立した通路を構成し、ファンケースのエアガイド静翼と対峙当接した部分に設けた、隣接したボリュート部に跨った可動部分と、ファンケースに固着し、可動部を被い一部が可動部に接合した可撓性のキャップとを有し、この可撓性キャップを動かすことにより可動部を軸方向に動かし、隣接した独立ボリュート間のバイパス路を開閉できるようにすることにより、可動部分のシール性を良くし、騒音の漏れ空気の漏れを無くし、しかも、キャップの弾性を利用し可動部を一方向に付勢する事ができるため、簡単で、可動部を動かし易い構成で、低騒音運転と、高効率運転の切り替えができる。
【0018】
本発明の請求項10記載の発明は、電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースのエアガイド静翼端面と対峙当接した部分に設けた、隣接したボリュート部に跨った軸方向に可動な可動部分と、可動部分を通常、どちらか一方に当接するよう可動部に設けた付勢バネと、可動部を磁力によって動かすため、ファンケースに設置された電磁石とを有し、可動部を電磁石によって動かす事により、隣接した独立ボリュート間のバイパス路を開閉できるようにすることにより、複数の可動部を独立して制御することが容易になり、低騒音運転と、高効率運転を最適に制御することが可能になる。
【0019】
本発明の請求項11記載の発明は、電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースとエアガイド端面を当接することにより複数の独立した通路を構成し、ファンケースのエアガイド静翼と対峙当接した部分に設けた、隣接したボリュート部に跨った複数の可動部分と、これら可動部分を連結する接合部とを有し、複数の可動部分を同時に軸方向に動かすことにより、隣接した独立ボリュート間のバイパス路を開閉できるようにすることにより、複数の可動部を同時に動かすことができるため、可動部の駆動構成が簡単になり、容易に低騒音運転と、高効率運転の切り替えができるようになる。
【0020】
本発明の請求項12記載の発明は、電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースとエアガイド端面を当接することにより複数の独立した通路を構成し、ファンケースのエアガイド静翼と対峙当接した部分に設けた、隣接したボリュート部に跨った複数の可動部分と、この可動部分を連結する接合部とを有し、これら複数の可動部分が同時に、通常はエアガイドと離れているように、可動部分に取り付けた付勢バネを有し、複数の可動部分を同時に軸方向に動かすことにより、隣接した独立ボリュート間のバイパス路を開閉できるようにすることにより、少ないバネで複数の可動部に予圧を加えることができ、しかも同時に可動部を駆動できるため、容易で、かつ簡単に低騒音運転と、高効率運転の切り替えができる。
【0021】
本発明の請求項13記載の発明は、電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースのエアガイド静翼端面と対峙当接した部分に設けた、隣接したボリュート部に跨った軸方向に可動な複数の可動部分と、可動部分を連結する接合部と、可動部分を通常、どちらか一方に当接するよう可動部に設けた付勢バネと、可動部を磁力によって動かすため、ファンケースに設置された電磁石とを有し、複数の可動部を同時に電磁石によって動かす事により、隣接した独立ボリュート間のバイパス路を同時に開閉できるようにすることにより、少数のバネと、少数の電磁石で複数の可動部に予圧を加え、駆動することができるため、簡単な構成で、制御性の良い方法で、低騒音運転と、高効率運転の切り替えができる。
【0022】
本発明の請求項14記載の発明は、被掃除面の塵埃を吸引するための吸込具と、前記吸込具を連通接続するための接続口と、前記接続口と連通すると共に塵埃を捕集する集塵室と、請求項1〜13のいずれか1項記載の電動送風機を備えて電気掃除機としたもので、大きな騒音源の一つである電動送風機そのものの騒音低下により、全体的に低騒音の電気掃除機を提供することが可能になるものである。
【0023】
【実施例】
(実施例1)
本発明の第1の実施例を図1、2を用いて説明する。なお、従来例と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0024】
図は家庭用の電気掃除機などに使用されている電動送風機を示しており、1はその電動送風機であり、送風機2と、電動機3から構成されている。送風機2は電動機3の回転軸5に固着された、複数のブレード4を有したインペラ6と、その周りに配置された、複数の静翼7を有したエアガイド8と、これらインペラ6とエアガイド8を内包し、中央に吸気口9を有したファンケース10によって構成されている。エアガイド8はインペラ6から排出された気流を導き、できるだけ小さな損失で圧力回復を行うものである。
【0025】
両側を静翼7で、上面をファンケース10で囲まれた複数の拡大通路すなわち独立ボリュート部11は損失を小さくするためにできるだけ、互いの独立性を高める必要があり、そのため、ファンケース10と静翼上端面12は密着している。電動機3は前記の回転軸5を軸受け13,14でブラケット15,16に支持されている。17は巻き線を施した回転子、18はやはり巻き線を施した固定子を示している。19はブラシであり、すなわち、交流整流子型の電動機3を構成している。
【0026】
エアガイド8は基板20の上面に静翼7が固着され、外周部に構成された、連通路22を通って基板20の下面に設けられた戻り通路24につながっている。23は電動機3のブラケットに設けられた通気孔であり、戻り通路24を通って風は電動機3内部へ導かれ、排気口25から排出される。
【0027】
ファンケースは内周26が、電動機3のブラケット15の外周に摺動可能に勘合している。27はファンケース10の動きを規制する係止リングであり、ブラケット外周下端28に当たることによってファンケース10の動きを規制している。すなわち、ファンケースは、電動機側へはファンケース10の内周がエアガイド8静翼上端12に当接するまで、反電動機側へは、系止リング27がブラケットに当接するまで摺動可能である。
【0028】
ファンケース10をエアガイド静翼7に当接した状態で電動機3を駆動すると、インペラ6の遠心力によって吸気口9から風が吸い込まれ外周から吐出される。先に述べたようにこの気流エアガイド8、ディフューザ部を通り、連通路、戻り通路を経て、電動機3内部を通り排気口から排出される。できるだけ損失を小さくするため、インペラ6の外周と静翼先端の隙間32は小さく設計されている。このためディフューザへ導かれる気流は、ブレードを境に大きな圧力の変動を生じる。そして独立ボリュート部は独立性が良いため、この圧力変動はそのまま、風切り音として伝搬する。すなわち、インペラ6の一秒当たりに回転数と、ブレード枚数の積が周波数となる圧力脈動を生じ、風切り音となる。電動送風機の騒音はその他にも高速の気流が原因の比較的広範囲な周波数を持った騒音が生じる。
【0029】
この気流音は電動送風機の回転数を小さくすれば、すなわち低入力(低出力)運転をすれば、急激に小さくなる。しかし、前述した風切り音は、気流音ほどは小さくならず、結果として、低回転数で運転した場合逆に風切り音が目立つことになる。図2(b)にファンケースを反電動機側に動かした状態を示す。すなわち、ファンケースと静翼の間に隙間33ができ、独立ボリュート部の独立性が無くなり、前述した、インペラ6が回転したときに生じる圧力脈動は緩和され、風切り音が急激に小さくなる。
【0030】
ただし、反面エアガイド8での損失は大きくなり、又吸気口9での環流も増えるため効率は悪くなる。しかし、掃除機に組み込んだ時を考えると、電動送風機を高効率に設計したとき、掃除機を低騒音で運転したいため入力を小さくし、回転数を落としたとき、前述したように風切り音が目立つことになる。このとき、ファンケース10を反電動機側に動かし、独立ボリュート部11の独立性をなくしてやれば、風切り音は小さくでき、しかも低出力運転をしているときであるため、多少効率が悪くなっても大きな問題になることは無い。
【0031】
このように、ファンケース10を軸方向に可動とすることにより、独立ボリュート部11の独立性を変化させることができ、効率重視の状態と、風切り音の小さい低騒音運転状態に切り替えることが可能となり、気流音が大きく風切り音のあまり目立たない高入力(高出力)時はファンケース10を静翼7に密着させ効率重視の運転を行い、低入力(低出力)で低騒音が期待される、気流音の小さい運転状態ではファンケース10を静翼7から離し、圧力脈動を緩和し風切り音の小さな運転をすればより快適な運転が可能になる。
【0032】
(実施例2)
本発明の第2の実施例を図3を用いて説明する。なお上記実施例と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0033】
上記第1の実施例との差異は、ファンケース10の内周にゴム質の薄いリング31を貼り付け、静翼7との間に弾性体を介在させたことである。このようにすることにより、静翼上端12とファンケース10の密着性が向上し、ファンケース10を動かしたときでも、信頼性の高い高効率運転状態の再現ができる。薄いリング31はゴム質だけでなく、可撓性を有した樹脂などでも可能である。
【0034】
(実施例3)
本発明の第3の実施例を図4、図5を用いて説明する。なお上記実施例と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0035】
41は巻き線型のバネであり、一端がブラケット15に、他端がファンケース10に固定されている。本実施例ではこのようなバネが周囲4カ所に配置されている。通常の状態は図に示すような状態であり、ファンケース10を反電動機側に動かした状態に付勢している。すなわち、バネの予圧によりファンケース10と静翼7は隙間33を有した状態で保持されている。この状態は低騒音重視の状態であるが、効率重視の運転状態すなわち、ファンケース10を静翼7に当接させた状態にするには、掃除機等に組み込んだ状態でファンケース10を電動機側に少し押さえつけてやれば良い。掃除機などに組み込まれた状態で複雑な機構無しにファンケース10を動かすことが可能になり、騒音重視、効率重視と運転状態の切り替えが簡単に行える。
【0036】
(実施例4)
本発明の第4の実施例を図6,7を用いて説明する。なお上記実施例と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0037】
45はリング状の可動部であり、両側に側壁53、54を有している。内側ファンケース46と外側ファンケース47の間の溝56が構成され、この溝に可動部45が、摺動可能に勘合している。内側ファンケース46と外側ファンケース47はファンケースカバー49で連結接合されている。すなわち、ファンケースカバー49の外周側にもうけられた鍔50は外側ファンケース47に固着され、内周側58は内側ファンケース46に固着されている。ファンケースカバー49の上面には切り欠き孔51が4カ所設けられており、可動部45の内側側壁の一部に設けられたレバー52がこの切り欠き孔51に挿入され外部に突出している。
【0038】
可動部45は底面55がエアガイド8に当接した状態から、側壁上端がファンケースカバー49内面に当接するまで、軸方向に摺動が可能である。図7(b)に可動部45がエアガイド8上端に当接した状態を、図7(a)に可動部45の側壁上端がファンケースカバー49の内周に当接した状態を示している。
【0039】
図7(b)のように可動部45がエアガイド8に当接した状態では、エアガイド8の複数の独立ボリュート部11が独立しており損失の少ない、圧力回復性能に優れた構成が得られる。図7(a)のように可動部45の側壁上端がファンケースカバー49の内周に当接した状態では、エアガイド静翼上端12に隙間48が構成され、独立ボリュート部11間の気流の流れが生じる。すなわち、インペラ6が回転し、ブレードが静翼7を通過する際発生する圧力の脈動が緩和され、風きり音が低減される。
【0040】
可動部45を動かし、エアガイド静翼7で構成される独立ボリュート部11通路の上面を開閉するには、電動送風機を掃除機などの本体に組み込み、可動部のレバーを手動で動かせるように本体側の切り替えレバー(図示せず)と接合すればよい。
【0041】
以上のような構成で、独立ボリュート部11の開閉が行え、効率重視運転と、低騒音運転の切り替えが可能となり、しかも、インペラ6入り口6Aとファンケース吸気口9の位置関係は変わることなく、入り口6A部の還流防止のシールも充分に行え高効率な運転ができる。
【0042】
可動部底面に可撓性、弾性体を貼り付けておけば、エアガイド静翼上端12との密着性は更に改善される。
【0043】
(実施例5)
本発明の第5の実施例を図8,図9を用いて説明する。なお上記実施例と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0044】
61は可動部のレバー52に固着されたバネ押さえを示し、本実施例では、レバー52と同じく、4カ所に設けられている。62は圧縮コイルバネであり、各バネ押さえ61とファンケースカバー49の間に挟着されている。すなわち、圧縮コイルバネ62はバネ押さえ61とファンケースカバー49の間に予圧を与え、可動部45底面がエアガイド静翼上端12から離れた状態を保持している。
【0045】
可動部45は実施例4と同様外周、内周側に側壁53,54を設けた一枚の円板で構成されている。又外側ファンケース47は内周が電動機3のブラケットの外周に圧入固着され固定されている。通常は、コイルバネ62の作用でエアガイド静翼7から、可動部45は離れた位置に保持されるため、各々独立ボリュート部11はその上面で開放され、連通している。
【0046】
すなわち、インペラ6が回転しブレード4が独立ボリュート部11を通過する際に発生する圧力脈動は緩和され、低騒音状態での運転を可能にしている。この電動送風機を掃除機などの本体に組み込んだとき、可動部45を動かし、底面をエアガイド静翼上端12に当接させ、独立ボリュート部11の独立性を良くし、効率重視の運転状態にするには、バネ押さえ61の上端面を軽く押さえつけるだけでよく、電動送風機1の本体への支持構成を考えると、可動部45を動かし低騒音運転状態と、効率重視運転を切り替えるのは簡単に行える。又実施例4でも記述したように、ファンケース吸気口9とインペラ6入り口6Aとの位置関係は変わることなく、効率の良い運転が可能になる。
【0047】
(実施例6)
本発明の第6の実施例を図10、図11を用いて説明する。なお上記実施例と同一部分につぃては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0048】
71はファンケースを示し、エアガイド静翼7と対峙する内周面にリング状の溝72が構成されている。すなわちこの溝は、外側壁73はファンケース71の側壁で内側壁81は一端がファンケース71に固着され他端が静翼7に当接したリング状の側壁で構成されている。
【0049】
74はドーナツ状の円板形の可動部であり、鉄等の磁性体で作られており、前記溝72に軸方向に摺動可能に嵌合されている。75はファンケースのエアガイド静翼7と対峙した場所に4カ所設けられた中空円筒のバネ収容部であり、ファンケース71と一体に形成されている。76はバネ収容部75に内包された圧縮コイルバネ76であり、上端がバネ収容部75上端内壁と当接し、他端が可動部74上端面と当接している。
【0050】
本実施例では、コイルバネ76の圧接力により、可動部74はエアガイド静翼上端12に当接した状態で保持されている。77は電磁石を示し、コの字型鉄心79の中央部にコイル80が巻かれており、端部がファンケース71の可動部74と対峙する位置に当接固着されている。本例では4つの電磁石77が配置されている。78は鉄心を固定する支持具である。
【0051】
図11(b)はコイルバネ部76の断面図、図11(a)は電磁石部77を示している。図11(b)は電磁石77を駆動していない状態で、可動部74が静翼端面12に当接している。図11(a)は電磁石77を駆動した状態を示し、可動部74が電磁石77に吸引され、可動部74がエアガイド静翼上端12から離れ、独立ボリュート部11が開放される。
【0052】
電磁石77を駆動することにより、可動部74を動かすことができ、エアガイド独立ボリュート部11の上端の開閉が行え、電磁石77を駆動しない状態では独立ボリュート部11の独立性が保たれ、効率重視の運転ができ、電磁石77を駆動した場合は、独立ボリュート部11が開放され、低騒音運転が可能になる。可動部74は完全にファンケース71内に内包されるため、ファンケース71の接合部からの音の漏れ、空気の漏れなどは発生せず、より低騒音で、効率の良い運転ができる。又電磁石77によって、開閉を制御できるため信頼性の高い制御が可能になり、独立ボリュート部11の開閉の自動制御も容易になる。
【0053】
(実施例7)
本発明の第7の実施例を図12,13を用いて説明する。なお上記実施例と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0054】
88は本例のファンケースであり、外周上端面のエアガイド静翼7と対向した部分に、静翼7の両側の独立ボリュート部11に跨った独立ボリュート部連通孔82が設けられている。本例では、静翼7の枚数と同一の12カ所の連通孔82が設けられている。
【0055】
連通孔82は図13で示すように周囲に側壁86を有した略矩形形状であり、両端に鍔部87を有している。ファンケース81は、連通孔82を除く部分はエアガイド静翼上端12と当接密着している。又、ファンケース88の内周は、ブラケット外周に圧入固定されている。連通孔82にはL字型の可動部83が摺動可能に挿入されており、上方には可動部の突起85が鍔部87に当接するまで、下方には可動部下面がエアガイド静翼上端12と当接するまで摺動可能である。
【0056】
図13(a)、(c)は可動部83下面がエアガイド静翼上端12に当接している状態を示し、この状態では、エアガイド独立ボリュート部11は独立性が保たれている。図13(b)は可動部83が上方に移動した状態を示し、ガイド静翼7の上部に空間が構成され、隣合う独立ボリュート部11のバイパス路84が作られる。
【0057】
独立ボリュート部11に生じる圧力脈動は隣り合う独立ボリュート部11では位相差を有し、独立ボリュート部11間にバイパス路84をつくると、圧力脈動が干渉しあい脈動の大きさが低減される。
【0058】
可動部83はそれぞれが独立して動かすことができるため、バイパス路84を適切に選択することにより、効率と風きり音に関して状況に応じた設定が可能になる。又、ファンケース88は一体で形成された形状の物に連通孔82を設けるだけで作ることができ、簡単な構成が実現できる。ファンケース吸気口9とインペラ6の位置関係も同じ状態を保てるため、シール性も良好である。
【0059】
以上の様に、簡単な構成で、低騒音運転、効率重視運転の切り替えができ、しかも、状況に応じて最適なバイパス通路を選択でき、実用上効果の大きな方式が実現できる。又、可動部を動かす距離を制御すれば、バイパス通路84の断面積も制御できる。
【0060】
(実施例8)
本発明の第8の実施例を図14,15を用いて説明する。
【0061】
92はL字型をした可動部であり、実施例7の場合とほぼ同様な形状をしているが、L字の向きが外側になっている。その他の構成は実施例7と同様である。
【0062】
93は圧縮コイルバネを示しており、ファンケース71と、可動部L字型鍔部96の間に挟持されている。このコイルバネの作用によって、通常は図14、図15(b)で示すように可動部92は上方に移動した状態、独立ボリュート部11にバイパス路94が作られた状態で保持されている。可動部92を下方に動かせば、図15(a)、(c)のように可動部92の下端が静翼上端12に当接しバイパス路94が閉じられる。バイパス路94が解放されれば騒音重視、閉じれば効率重視の運転が可能になる。可動部92を動かすには、電動送風機1を本体に組み込んだ状態で可動部92上端を軽く押さえれば良く、又押さえる距離を制御すれば、バイパス路94の大きさ(断面積)を制御することも可能である。又各々の可動部92が独立しているため、独立して、バイパスの開閉、バイパス路の大きさを設定できるため状況に応じたバイパス路94設定が可能になり、効率、風きり音を最適に選択することができる。
【0063】
(実施例9)
本発明の第9の実施例を図16,17を用いて説明する。なお上記実施例と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0064】
100はファンケースであり、外周上端面のエアガイド静翼7と対向した部分に、静翼7の両側の独立ボリュート部11間に跨った独立ボリュート部連通孔101が設けられている。本例では、静翼7の枚数と同一の12カ所の連通孔101が設けられている。連通孔は周囲に側壁108を有した略矩形形状をしており、可動部102が摺動可能に挿入されている。
【0065】
可動部102は連通孔と同一形状をしており、可動部と側壁の隙間は小さく設計されているため可動部がエアガイド静翼上端12に当接した場合は独立ボリュート部11はほぼ独立した状態が作られる。可動部102には円筒軸105が固着されている。103はゴム製の可撓性のキャップであり、連通孔101を完全に隙間無く被っている。前記可動部円筒軸105の上端は、このキャップ103に固着されている。
【0066】
図17(b)で示した状態が通常の可動部102の位置であり、キャップ103の弾性で可動部が支持され、可動部102と、エアガイド静翼上端12は空間が空いた状態、すなわち、独立ボリュート部11間のバイパス路109が開いた状態で保持される。図17(a)は可動部102を下方に動かし、バイパス路109を閉じた状態を示す。
【0067】
バイパス路を開ければ騒音重視、閉じれば効率重視の運転が可能になる。
【0068】
エアガイド独立ボリュート部11間のバイパス路109を開閉するには、電動送風機を掃除機などの本体に組み込んだ状態で、可撓性ゴムキャップ103を押さえるだけで静翼上端バイパス路109が閉じられ、押し圧を解除すれば、バイパス路109が開放される。このように、簡単な構成で、バイパス路109の開閉が可能になり、低騒音運転と効率重視運転の切り替えが可能になる。又、連通孔は可撓性キャップ103で完全に被われているため、音の漏れ、空気の漏れなどが発生せず、より低騒音で高効率な運転が可能になる。
【0069】
(実施例10)
本発明の第10の実施例を図18、19を用いて説明する。なお上記実施例と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0070】
111はファンケースであり、外周上端面のエアガイド静翼7と対向した部分に、静翼7の両側の独立ボリュート部11間に跨った独立ボリュート部連通孔112が設けられている。
【0071】
ファンケースのエアガイド静翼7と対向する部分は、この連通孔112の部分を除いて、静翼上端に密着当接している。又、ファンケース111の内周はブラケット15外周に圧入固着されている。本例では、静翼7の枚数と同一の12カ所の連通室が設けられている。連通孔112は図で示すように周囲に側壁119を有した略矩形形状であり、中央部に円筒形のコイルバネ収容室120が構成されている。113は磁性体でできた可動部であり、連通孔112とほぼ同一の断面形状を有しており、連通孔112に上下方向に摺動可能に挿入されている。114はバネ取付軸であり、コイルバネ115が挿入されている。可動部113は、上方向には連通孔112の上部壁121に当接するまで、下方にはエアガイド静翼上端面12に当接するまで動くことが可能である。116は電磁石であり、各連通室の上部に取り付けられている。電磁石は116コの字型の鉄心117と周りに巻かれたコイル118により構成されている。鉄心117はちょうど円筒形のコイルバネ収納室120の外側に取り付けられ、端面がファンケース111上端面に当接固定されている。
【0072】
コイルバネ115は、コイルバネ収容室120に内包され、一端がファンケース111側に、他端が可動部113側に当接し挟持されている。通常は図19(a)で示すようにコイルバネ115の作用で、可動部113が静翼上端部12に当接する状態で保持され、バイパス通路122が閉じられ独立ボリュート部11は独立性が保たれている。
【0073】
図19(b)は電磁石116を駆動した状態を示し、可動部が吸引され、静翼7上端部と可動部113が離れバイパス路122が開かれる。バイパス路122を開ければ騒音重視、閉じれば効率重視の運転が可能になる。
【0074】
電磁石116を駆動することによりエアガイド独立ボリュート部11間のバイパス路122の開閉が、それぞれ、独立して行え、又可動部113を完全にファンケース111で被うことができるため、摺動部等に隙間が無く、音、空気の漏れは発生せずより騒音の低い、効率の高い運転が可能になる。又、状況に応じて、個々のバイパス路を別個に開閉する事ができ、最適な設定が可能であり、自動制御も容易である。
【0075】
(実施例11)
本発明の第11の実施例を図20,21を用いて説明する。なお上記実施例と同一部分につぃては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0076】
124はファンケースであり、実施例7のファンケースとほぼ同じ構成を有している。125は可動部であり、ファンケース124の連通孔127に挿入されている。
【0077】
そして各々の可動部は円板状接合部126で連結されている。この構成で有れば、12個の可動部125を同時に動かすことが可能になり、12カ所のバイパス路を同時に開閉できる。すなわち、可動部を上方に、動かすことにより、静翼7の上端12から可動部125の下端面が離れ、静翼7で仕切られた独立ボリュート部11の間のバイパス路129が開かれる。可動部125を下方に動かし、可動部125下端面を静翼7上端面12に当接させればバイパス路129は閉じられる。バイパス路129を開ければ騒音重視、閉じれば効率重視の運転が可能になる。
【0078】
このように簡単なファンケース124構成により、すべてのバイパス路129の開閉が簡単にかつ同時に行え、実用的な方法で低騒音運転、効率重視運転の切り替えが容易に行える。
【0079】
(実施例12)
本発明の第12の実施例を図22,23を用いて説明する。なお上記実施例と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0080】
基本的な部分は実施例11と同様である。各々の可動部125は接合部126で連結されている。131はコイルバネであり、可動部125の上端外周方向に設置した4カ所の鍔部132とファンケース124の間に挟持されている。このコイルバネ131の作用により、エアガイド静翼7上端12と可動部125が離れた状態で保持され、電動送風機1を掃除機などの本体に組み込んだときに、接合部126を押しつければ、可動部125が静翼上端12に当接し全てのバイパス路129を同時に閉じることができる。押しつけている力を解除すれば、バイパス路129を開放でき、簡単な構成で、バイパス路129を同時に開閉する事により、低騒音運転、効率重視運転の切り替えが行える。
【0081】
(実施例13)
本発明の第13の実施例を図24,25を用いて説明する。なお上記実施例と同一部分につぃては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0082】
基本構成は実施例12と同様である。それぞれの可動部125は接合部126で連結されており、4カ所にはコイルバネ131が可動部125、ファンケース124間に挟持され可動部125を静翼7上端12から離れた状態で保持している。141は電磁石であり、コイルを有した固定子145と摺動可能な可動子143により構成されている。通電することにより可動子143が軸方向に駆動される。電流の向きを変えれば可動子143の動く方向は逆転する。本例では、可動子143が可動部125の鍔部142に、固定子145がファンケース124に固定されている。そして、この電磁石141を駆動することにより、可動部125を上下に動かし、静翼7上端12と可動部125下端面の間のバイパス路129の開閉が行え、低騒音運転と、効率重視運転の切り替えが可能になる。この方法では、バイパス路129の開閉が確実に行え、自動制御機構も簡単に実現できる。
【0083】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の発明によれば、電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースを軸方向に可動とすることにより、ファンケースと静翼端面の距離を可変できる構成とすることにより、必要に応じてファンケースを軸方向に動かし、ファンケースとエアガイド静翼の間に軸方向の空隙をつくり、圧力脈動を緩和することにより、風切り音の低減ができる。
【0084】
本発明の請求項2記載の発明によれば、ファンケースと静翼端面との間に弾性体を介在させたことにより、ファンケースとエアガイド静翼の間の隙間を、小さな押しつけ力により無くすことができ、ファンケースを繰り返し動かしてもこの隙間が広がることはなく、静翼間の独立ボリュート部の独立性を常に保ち、高効率な電動送風機が実現できる。
【0085】
本発明の請求項3記載の発明によれば、電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースを軸方向に可動とすることにより、ファンケースと静翼端面の距離を可変できる構成を有し、通常、ファンケースと静翼端面が離れているように付勢バネを設けたことにより、通常は風切り音を小さくし、必要に応じて、ファンケースを軸方向に押しつけることにより、高効率な運転が可能になり、静音、高効率の切り替えが容易な電動送風機を実現できる。
【0086】
本発明の請求項4記載の発明によれば、電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースのエアガイド静翼端面と対峙する部分全周に軸方向に可動な可動部を設け、ファンケースと静翼端面の距離を可変できる構成としたことにより、インペラ入り口とファンケース吸気口の隙間を変えることなくファンケースとエアガイド静翼の軸方向の隙間をつくることができ、効率の低下を最小限にして風切り音の低減ができる。
【0087】
本発明の請求項5記載の発明によれば、電動機の回転軸に固着された、複数のブレ静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースのエアガイド静翼端面と対峙する部分全周に軸方向に可動な可動部を設け、通常、可動部とエアガイド端面が離れているように、可動部に付勢バネを設けた事により、インペラ入り口とファンケース吸気口の隙間を変えることなく、エアガイド静翼とファンケースの間の隙間を変えることができる。又、通常は隙間が空いた状態で、可動部を押しつけることにより、ファンケースと、エアガイド静翼の隙間を無くし高効率運転が可能になるため、隙間の調整が簡単に行え、効率の低下を最小限に抑え、かつ、簡単に、騒音優先、効率優先の運転状態の切り替えが行える。
【0088】
本発明の請求項6記載の発明によれば、電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースのエアガイド静翼端面と対峙する部分全周に設けた軸方向に可動な可動部と、可動部をどちらか一方に当接するよう可動部に設けた付勢バネと、可動部を磁力によって動かすため、ファンケースに設置された電磁石とを有し、可動部を電磁石によって動かす事により、ファンケース可動部と静翼端面の距離を可変できるようにすることにより、インペラ入り口とファンケース吸気口の隙間を変えることなく、エアガイド静翼とファンケースの間の隙間を変えることができる。又、可動部を完全に密閉状態でファンケースに内包できるため、可動部、ファンケース間の隙間からの騒音、気流の漏れが無く、低騒音で、高効率な運転が実現できる。又、電磁石で可動部を駆動できるため、掃除機本体に組み込んだときの制御が簡単に行える。
【0089】
本発明の請求項7記載の発明によれば、電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースとエアガイド端面を当接することにより複数の独立した通路を構成し、ファンケースのエアガイド静翼と対峙当接した部分に、隣接したボリュート部に跨った可動部分を有し、この可動部分を軸方向に動かすことにより、隣接した独立ボリュート間のバイパス路を開閉できるようにすることにより、ファンケースの一部に可動部を設けるといった簡単な構造で、エアガイドの独立したボリュート間のバイバス路を構成でき、このバイパス路を開けることにより、圧力の脈動を緩和し、風切り音が低減される。
【0090】
本発明の請求項8記載の発明によれば、電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースとエアガイド端面を当接することにより複数の独立した通路を構成し、ファンケースのエアガイド静翼と対峙当接した部分に、隣接したボリュート部に跨った可動部分を有し、この可動部分を通常はエアガイドと離れているように、取り付けた付勢バネを有し、この可動部分を軸方向に動かすことにより、隣接した独立ボリュート間のバイパス路を開閉できるようにすることにより、通常は、バイパス路を解放し、風切り音の低い状態で運転し、可動部を軸方向に押さえることにより、ボリュートが独立し、高効率な運転が可能になる。このように簡単な構成で、しかも可動部を動かし易い構成が実現でき、低騒音運転と、高効率運転を簡単に切り替えることができる。
【0091】
本発明の請求項9記載の発明によれば、電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースとエアガイド端面を当接することにより複数の独立した通路を構成し、ファンケースのエアガイド静翼と対峙当接した部分に設けた、隣接したボリュート部に跨った可動部分と、ファンケースに固着し、可動部を被い一部が可動部に接合した可撓性のキャップとを有し、この可撓性キャップを動かすことにより可動部を軸方向に動かし、隣接した独立ボリュート間のバイパス路を開閉できるようにすることにより、可動部分のシール性を良くし、騒音の漏れ空気の漏れを無くし、しかも、キャップの弾性を利用し可動部を一方向に付勢する事ができるため、簡単で、可動部を動かし易い構成で、低騒音運転と、高効率運転の切り替えができる。
【0092】
本発明の請求項10記載の発明によれば、電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースのエアガイド静翼端面と対峙当接した部分に設けた、隣接したボリュート部に跨った軸方向に可動な可動部分と、可動部分を通常、どちらか一方に当接するよう可動部に設けた付勢バネと、可動部を磁力によって動かすため、ファンケースに設置された電磁石とを有し、可動部を電磁石によって動かす事により、隣接した独立ボリュート間のバイパス路を開閉できるようにすることにより、複数の可動部を独立して制御することが容易になり、低騒音運転と、高効率運転を最適に制御することが可能になる。
【0093】
本発明の請求項11記載の発明によれば、電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースとエアガイド端面を当接することにより複数の独立した通路を構成し、ファンケースのエアガイド静翼と対峙当接した部分に設けた、隣接したボリュート部に跨った複数の可動部分と、これら可動部分を連結する接合部とを有し、複数の可動部分を同時に軸方向に動かすことにより、隣接した独立ボリュート間のバイパス路を開閉できるようにすることにより、複数の可動部を同時に動かすことができるため、可動部の駆動構成が簡単になり、容易に低騒音運転と、高効率運転の切り替えができるようになる。
【0094】
本発明の請求項12記載の発明によれば、電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースとエアガイド端面を当接することにより複数の独立した通路を構成し、ファンケースのエアガイド静翼と対峙当接した部分に設けた、隣接したボリュート部に跨った複数の可動部分と、この可動部分を連結する接合部とを有し、これら複数の可動部分が同時に、通常はエアガイドと離れているように、可動部分に取り付けた付勢バネを有し、複数の可動部分を同時に軸方向に動かすことにより、隣接した独立ボリュート間のバイパス路を開閉できるようにすることにより、少ないバネで複数の可動部に予圧を加えることができ、しかも同時に可動部を駆動できるため、容易で、かつ簡単に低騒音運転と、高効率運転の切り替えができる。
【0095】
本発明の請求項13記載の発明によれば、電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースのエアガイド静翼端面と対峙当接した部分に設けた、隣接したボリュート部に跨った軸方向に可動な複数の可動部分と、可動部分を連結する接合部と、可動部分を通常、どちらか一方に当接するよう可動部に設けた付勢バネと、可動部を磁力によって動かすため、ファンケースに設置された電磁石とを有し、複数の可動部を同時に電磁石によって動かす事により、隣接した独立ボリュート間のバイパス路を同時に開閉できるようにすることにより、少数のバネと、少数の電磁石で複数の可動部に予圧を加え、駆動することができるため、簡単な構成で、制御性の良い方法で、低騒音運転と、高効率運転の切り替えができる。
【0096】
本発明の請求項14記載の発明によれば、被掃除面の塵埃を吸引するための吸込具と、前記吸込具を連通接続するための接続口と、前記接続口と連通すると共に塵埃を捕集する集塵室と、請求項1〜13のいずれか1項記載の電動送風機を備えて電気掃除機としたもので、大きな騒音源の一つである電動送風機そのものの騒音低下により、全体的に低騒音の電気掃除機を提供することが可能になるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1の実施例を示す電動送風機のエアガイド、インペラ部を示す平面断面図
(b)同電動送風機の正面断面図
【図2】(a)同電動送風機のファンケースが通常の位置を示す電動送風機の断面図
(b)同ファンケース移動した位置を示す電動送風機の断面図
【図3】本発明の第2の実施例を示す電動送風機のファンケース部拡大断面図
【図4】(a)本発明の第3の実施例を示す電動送風機の平面図
(b)同電動送風機の断面図
【図5】同電動送風機のファンケース部拡大断面図
【図6】(a)本発明の第4の実施例を示す電動送風機の平面図
(b)同電動送風機の断面図
【図7】(a)同電動送風機の可動部の通常の位置を示す断面図
(b)可動部が移動した位置を示す電動送風機の断面図
【図8】(a)本発明の第5の実施例を示す電動送風機の平面図
(b)同電動送風機の断面図
【図9】同電動送風機のファンケース部拡大断面図
【図10】(a)本発明の第6の実施例を示す電動送風機の平面図
(b)同電動送風機の断面図
【図11】(a)同電動送風機の可動部が通常の位置を示す断面図
(b)同可動部が移動した位置を示す電動送風機の断面図
【図12】(a)本発明の第7の実施例を示す電動送風機の平面図
(b)同電動送風機の断面図
【図13】(a)同電動送風機の可動部が通常の位置を示す断面図
(b)同可動部が移動した位置を示す電動送風機の断面図
(c)同可動部側面断面図
【図14】(a)本発明の第8の実施例を示す電動送風機の平面図
(b)同電動送風機の断面図
【図15】(a)同電動送風機の可動部が通常の位置を示す電動送風機の断面図
(b)同可動部が移動した位置を示す電動送風機の断面図
(c)同可動部側面断面図
【図16】(a)本発明の第9の実施例を示す電動送風機の平面図
(b)同電動送風機の断面図
【図17】(a)同電動送風機の可動部が通常の位置を示す電動送風機の断面図
(b)同可動部が移動した位置を示す電動送風機の断面図
【図18】(a)本発明の第10の実施例を示す電動送風機の平面図
(b)同電動送風機の断面図
【図19】(a)同電動送風機の可動部が通常の位置を示す電動送風機の断面図
(b)同可動部が移動した位置を示す電動送風機の断面図
【図20】(a)本発明の第11の実施例を示す電動送風機の平面図
(b)同電動送風機の断面図
【図21】(a)同電動送風機の可動部が通常の位置を示す電動送風機の断面図
(b)同可動部が移動した位置を示す電動送風機の断面図
(c)同可動部側面断面図
【図22】(a)本発明の第12の実施例を示す電動送風機の平面図
(b)同電動送風機の断面図
【図23】(a)同電動送風機の可動部が通常の位置を示す電動送風機の断面図
(b)同可動部が移動した位置を示す電動送風機の断面図
(c)同可動部側面断面図
【図24】(a)本発明の第13の実施例を示す電動送風機の平面図
(b)同電動送風機の断面図
【図25】(a)同電動送風機の可動部が通常の位置を示す電動送風機の断面図
(b)同可動部が移動した位置を示す電動送風機の断面図
【図26】従来の電気掃除機を示す全体斜視図
【図27】(a)従来の例を示す電動送風機の平面図
(b)同電動送風機の断面図
【符号の説明】
1 電動送風機
3 電動機
4 ブレード
6 インペラ
5 回転軸
7 静翼
8 エアガイド
10 ファンケース
11 独立ボリュート部
12 静翼端面
20 基板
31 弾性体
41 バネ
45 可動部
62 バネ
71 ファンケース
74 可動部
76 バネ
77 電磁石
83 可動部
84 バイパス路
88 ファンケース
92 可動部
93 バネ
94 バイパス路
100 ファンケース
102 可動部
103 キャップ
109 バイパス路
111 ファンケース
113 可動部
115 バネ
116 電磁石
122 バイパス路
124 ファンケース
125 可動部
126 接合部
129 バイパス部
131 バネ
141 電磁石

Claims (14)

  1. 電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースを軸方向に可動とすることにより、ファンケースと静翼端面の距離を可変できる構成を有した電動送風機。
  2. ファンケースと静翼端面との間に弾性体を介在させた請求項1記載の電動送風機。
  3. 電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースを軸方向に可動とすることにより、ファンケースと静翼端面の距離を可変できる構成を有し、通常、ファンケースと静翼端面が離れているように付勢バネを設けた電動送風機。
  4. 電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースのエアガイド静翼端面と対峙する部分全周に軸方向に可動な可動部を設け、ファンケースと静翼端面の距離を可変できる構成を有した電動送風機。
  5. 電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースのエアガイド静翼端面と対峙する部分全周に軸方向に可動な可動部を設け、通常、可動部とエアガイド端面が離れているように、可動部に付勢バネを設けた電動送風機。
  6. 電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースのエアガイド静翼端面と対峙する部分全周に設けた軸方向に可動な可動部と、可動部をどちらか一方に当接するよう可動部に設けた付勢バネと、可動部を磁力によって動かすため、ファンケースに設置された電磁石とを有し、可動部を電磁石によって動かす事により、ファンケース可動部と静翼端面の距離を可変できる構成を有した電動送風機。
  7. 電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースとエアガイド端面を当接することにより複数の独立した通路を構成し、ファンケースのエアガイド静翼と対峙当接した部分に、隣接したボリュート部に跨った可動部分を有し、この可動部分を軸方向に動かすことにより、隣接した独立ボリュート間のバイパス路を開閉できる電動送風機。
  8. 電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースとエアガイド端面を当接することにより複数の独立した通路を構成し、ファンケースのエアガイド静翼と対峙当接した部分に、隣接したボリュート部に跨った可動部分を有し、この可動部分を通常はエアガイドと離れているように、取り付けた付勢バネを有し、この可動部分を軸方向に動かすことにより、隣接した独立ボリュート間のバイパス路を開閉できる電動送風機。
  9. 電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースとエアガイド端面を当接することにより複数の独立した通路を構成し、ファンケースのエアガイド静翼と対峙当接した部分に設けた、隣接したボリュート部に跨った可動部分と、ファンケースに固着し、可動部を被い一部が可動部に接合した可撓性のキャップとを有し、この可撓性キャップを動かすことにより可動部を軸方向に動かし、隣接した独立ボリュート間のバイパス路を開閉できる電動送風機。
  10. 電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースのエアガイド静翼端面と対峙当接した部分に設けた、隣接したボリュート部に跨った軸方向に可動な可動部分と、可動部分を通常、どちらか一方に当接するよう可動部に設けた付勢バネと、可動部を磁力によって動かすため、ファンケースに設置された電磁石とを有し、可動部を電磁石によって動かす事により、隣接した独立ボリュート間のバイパス路を開閉できる電動送風機。
  11. 電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースとエアガイド端面を当接することにより複数の独立した通路を構成し、ファンケースのエアガイド静翼と対峙当接した部分に設けた、隣接したボリュート部に跨った複数の可動部分と、これら可動部分を連結する接合部とを有し、複数の可動部分を同時に軸方向に動かすことにより、隣接した独立ボリュート間のバイパス路を開閉できる電動送風機。
  12. 電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースとエアガイド端面を当接することにより複数の独立した通路を構成し、ファンケースのエアガイド静翼と対峙当接した部分に設けた、隣接したボリュート部に跨った複数の可動部分と、この可動部分連結する接合部とを有し、これら複数の可動部分が同時に、通常はエアガイドと離れているように、可動部分に取り付けた付勢バネを有し、複数の可動部分を同時に軸方向に動かすことにより、隣接した独立ボリュート間のバイパス路を開閉できる電動送風機。
  13. 電動機の回転軸に固着された、複数のブレードを有した遠心型インペラと、インペラの周囲に位置し、基板上に複数の静翼を固着してなるエアガイドと、これらインペラとエアガイドを内包し中央に吸気口を有したファンケースとにより構成され、ファンケースのエアガイド静翼端面と対峙当接した部分に設けた、隣接したボリュート部に跨った軸方向に可動な複数の可動部分と、可動部分を連結する接合部と、可動部分を通常、どちらか一方に当接するよう可動部に設けた付勢バネと、可動部を磁力によって動かすため、ファンケースに設置された電磁石とを有し、複数の可動部を同時に電磁石によって動かす事により、隣接した独立ボリュート間のバイパス路を同時に開閉できる電動送風機。
  14. 被掃除面の塵埃を吸引するための吸込具と、前記吸込具を連通接続するための接続口と、前記接続口と連通すると共に塵埃を捕集する集塵室と、請求項1〜13のいずれか1項記載の電動送風機を備えた電気掃除機。
JP22111599A 1999-08-04 1999-08-04 電動送風機及び電気掃除機 Expired - Fee Related JP3747698B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22111599A JP3747698B2 (ja) 1999-08-04 1999-08-04 電動送風機及び電気掃除機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22111599A JP3747698B2 (ja) 1999-08-04 1999-08-04 電動送風機及び電気掃除機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001050198A JP2001050198A (ja) 2001-02-23
JP3747698B2 true JP3747698B2 (ja) 2006-02-22

Family

ID=16761724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22111599A Expired - Fee Related JP3747698B2 (ja) 1999-08-04 1999-08-04 電動送風機及び電気掃除機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3747698B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4852812B2 (ja) * 2001-09-13 2012-01-11 パナソニック株式会社 電動送風機
JP5630516B2 (ja) * 2013-02-22 2014-11-26 パナソニック株式会社 遠心送風機
CN110864005B (zh) * 2019-12-27 2020-11-27 温州盛淼工业设计有限公司 一种离心风机叶轮
CN116624420B (zh) * 2023-07-12 2023-09-22 深圳盈特创智能科技有限公司 一种直流无刷电机的排气扇监控管理系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001050198A (ja) 2001-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4366092B2 (ja) ブロワー電動機
EP1878376B1 (en) Suction cleaner blower with a bladed diffuser
JP3501022B2 (ja) 電気掃除機
KR100365478B1 (ko) 전동송풍기 및 그것을 사용한 전기청소기
US7223070B2 (en) Blower motor
EP1736670B1 (en) Electric blower and vacuum cleaner using the same
AU6107196A (en) Flexible impeller for a vacuum cleaner
JP3724413B2 (ja) 電気掃除機用電動送風機及びこれを用いた電気掃除機
JP3747698B2 (ja) 電動送風機及び電気掃除機
US6808365B2 (en) Blower motor
JPH11336696A (ja) 電動送風機
JP2013029033A (ja) 電動送風機
JP2010029259A (ja) 電気掃除機
JP5297161B2 (ja) 電動送風機および電気掃除機
WO2006067736A1 (en) An electric motor
JP2006288708A (ja) 電動送風機及びこれを備えた電気掃除機
CN112577112A (zh) 风机及空调器
JP2001003898A (ja) 電動送風機及びそれを用いた電気掃除機
JP4852812B2 (ja) 電動送風機
JP2005220853A (ja) 電動送風機
JPH06193595A (ja) 電動送風機
JP3955705B2 (ja) 電気掃除機
JP5495204B2 (ja) 電動送風機および電気掃除機
JPH11187991A (ja) 電気掃除機
JP4050945B2 (ja) 掃除補助具

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050629

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051121

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121209

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131209

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees