JP3747139B2 - ファイバホルダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は光ファイバの先端をテーパ加工する際、光ファイバを保持するために用いるファイバホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバは、光ファイバ被覆部と、この光ファイバ被覆部の中心部に配置された光ファイバ素線部とで構成される。
【0003】
近年、光コネクタの小型化、高密度化が進み、光ファイバ(外径0.125mm)同士を直接接続する方式の光コネクタが提案されている。
【0004】
2つの光ファイバを接続するには、光ファイバ被覆部を治具により除去して光ファイバ素線部を剥き出す。光ファイバ素線部の先端を接続荷重の低減や調芯部材への挿入性を向上させるため、テーパ状にすることが要求されている。
【0005】
このテーパ加工の際、光ファイバ被覆部はファイバホルダを用いて保持される。
【0006】
従来、ファイバホルダとして、例えばファイバ芯線(光ファイバ被覆部)の中心がチャック部の回転中心に合うように、スリーブ中にエレクトロンワックス等の固定材を入れてファイバ芯線を固定するものや、スリーブに偏心のない高精度なファイバ芯線通し孔を形成したものが知られている(特開昭60−217054号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者の場合、光ファイバ素線部の先端をテーパ加工した後、スリーブ中のエレクトロンワックス等の固定材を除去する作業が必要であり、しかもその作業は時間と手間のかかる面倒なものであった。
【0008】
また、後者の場合、ファイバ芯線通し孔の内径と光ファイバ芯線の外径との差が小さいため、光ファイバ芯線
をファイバ芯線通し孔に挿入するとき、光ファイバ素線部が傷付き、破損し易い。
【0009】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は光ファイバの先端部のテーパ加工を行う際の作業性を向上させるとともに、光ファイバの先端部の破損を防ぐことができるファイバホルダを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1記載の発明は、光ファイバを包囲する筒状の弾性部材と、前記弾性部材をガイド部材を介して取り外し可能に保持する保持部材と、前記保持部材に形成された孔にねじ込まれ、前記弾性部材を径方向へ弾性変形させて前記光ファイバを前記弾性部材の軸方向上の所定位置に固定するためのねじとを備え、前記弾性部材の軸方向の2箇所で前記弾性部材が前記保持部材に固定されていることを特徴とする。
【0015】
保持部材に形成された孔にねじをねじ込んだとき、ねじによってガイド部材を介して光ファイバを包囲する筒状の弾性部材が径方向へ弾性変形し、光ファイバが弾性部材の軸方向上の所定位置に固定される。
【0017】
前記弾性部材は前記保持部材に取り外し可能に保持されているので、使用につれて弾性部材が劣化したり変形したりして使用できなくなった場合には、弾性部材を保持部材から取り外すことができる。
【0018】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のファイバホルダにおいて、前記ガイド部材は一対の半円筒部で構成されていることを特徴とする。
【0019】
例えばガイド部材を構成する半円筒部の中央部に弾性部材を収容可能な溝を形成し、両端部に弾性部材の径より小さいとともに、光ファイバの芯線の径より大きい溝を形成し、両溝間の径の差によって弾性部材を位置決めできる。
【0020】
請求項3記載の発明は、請求項2に記載のファイバホルダにおいて、前記半円筒部の外周面に前記ねじの先端と係合可能な平坦部が形成されていることを特徴とする。
【0021】
ねじをねじ込んだとき、半円筒部の外周面に形成された平坦部にねじの先端が係合する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0039】
図1はこの発明の一実施形態に係るファイバホルダの断面図、図2はファイバホルダの斜視図、図3はファイバホルダの分解斜視図である。
【0040】
このファイバホルダは、ガイド部材60と、チューブ(弾性部材)70と、ベース(保持部材)80と、ねじ30とを備えている。
【0041】
ガイド部材60は一対の半円筒部61で構成されている。
【0042】
半円筒部61の中央部にはチューブ70を収容可能な半円形の溝62aが形成されている。また、半円筒部61の両端部にはチューブ70の外径より小さく、光ファイバ被覆部41の外径より大きい半円形の溝62bが形成されている。
【0043】
半円筒部61の外周面にはねじ30の先端と係合可能な平坦部63が形成されている。
【0044】
チューブ70は円筒状であり、光ファイバ40を包囲する弾性体である。このチューブ70は溝62aと溝62bとの間の径の差によって溝62aに収容される。
【0045】
光ファイバ40はチューブ70内を移動可能である。
【0046】
ベース80は有底円筒状である。ベース80の中心軸上にはガイド部材60の外径よりわずかに大きい内径の穴81が形成され、この穴81にガイド部材60が挿入された状態で保持されている。また、この穴81の底部82には光ファイバ被覆部41よりわずかに大きい直径の孔83が形成されている。
【0047】
また、ベース80の両端部には径方向へ延びる孔84,85が周方向に180°の間隔で形成されている。
【0048】
チューブ70を収容したガイド部材60はベース80の穴81内に挿入されている。
【0049】
ガイド部材60の平坦部63には孔84,85に螺合されたねじ30の先端が係合している。
【0050】
光ファイバ40を固定するときには、ねじ30をねじ込むことによってガイド部材60を介してチューブ70を径方向へ弾性変形させることができる。
【0051】
光ファイバ40は次のようにしてチューブ70に固定される。
【0052】
まず、光ファイバ40の先端部の光ファイバ被覆部41を除去して光ファイバ素線部42を剥き出す。
【0053】
次に、この光ファイバ40をチューブ70の後方(孔84が形成されている側)からチューブ70に挿入する。
【0054】
チューブ70の一方(孔85が形成されている側)へ光ファイバ被覆部41を数mm突き出す。
【0055】
最後に、ねじ30をねじ込む。その結果、ガイド部材60を介してチューブ70は2つのねじ30に挟み付けられて弾性変形し、光ファイバ40が所定位置に固定される。
【0056】
光ファイバ40の固定後、ベース80をファイバチャック(図示せず)にセットし、砥石(図示せず)に対して所定角度傾けて接触させ、光ファイバ40及び砥石を回転させて光ファイバ素線部42の先端を円錐状に加工する。
【0057】
この実施形態によれば、以下の効果を奏する。
【0058】
▲1▼光ファイバ素線部42の先端をテーパ加工した後、ねじ30を緩めるだけで光ファイバ40を引き抜くことができ、従来例のようにエレクトロンワックスを除去する作業が必要なくなり、作業性が向上する。
【0059】
▲2▼チューブ70の内径を光ファイバ40の外径より十分大きくすることができるので、光ファイバ40をチューブ70に挿入するとき、チューブ70によって光ファイバ素線部42を傷付け、破損させるおそれがない。
【0060】
▲3▼チューブ70が劣化或いは変形し、光ファイバ40を挿入できなくなったときには、ねじ30を緩め、ガイド部材60をベース80から取り出すことによってチューブ70を容易に交換することができる。
【0061】
▲4▼チューブ70は溝62aと溝62bとの間の径の差によって位置決めされるので、軸方向の所定位置に固定することができる。
【0062】
▲5▼ねじ30の先端が平坦部63から立ち上がる平面64に当接するので、ガイド部材61がベース80から抜け落ちることを防止できる。
【0063】
なお、第1実施形態では、接着剤24によってチューブ10をベース20に固定したが、ねじ30によってチューブ10をベース20に固定してもよい。この構成にすることによってチューブ10を容易に取り外すことができるようになるので、チューブ10が劣化や変形によって使用できなくなった場合でも、チューブ10を容易に交換することができる。
【0064】
また、円筒状のベース20を用い、ねじ30によってチューブ10を弾性変形させて光ファイバ40を軸方向上の所定位置に固定したが、例えば一対の半円筒状のベースを用い、各ベースに内方へ突出する突起を形成し、半円筒状のベースを組み合わせたとき、突起によって光ファイバ40を包囲するチューブ10を保持するとともに、チューブ10を径方向へ弾性変形させ、光ファイバ40をチューブ10の軸方向上の所定位置に固定するようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上に説明したように請求項1、2又は3に記載の発明のファイバホルダによれば、光ファイバの先端をテーパ加工した後、固定材を除去する作業が必要なくなり、作業性が向上する。また、弾性部材の内径を光ファイバの外径より十分大きくすることができるので、光ファイバを弾性部材の軸方向に挿入するとき、光ファイバ素線部を傷付け、破損させるおそれがない。
【0066】
請求項1、2又は3に記載の発明のファイバホルダによれば、弾性部材が劣化や変形によって使用できなくなった場合でも、弾性部材を容易に交換することができる。
【0067】
請求項2に記載の発明のファイバホルダによれば、弾性部材を軸方向の所定位置に固定することができる。
【0068】
請求項3に記載の発明のファイバホルダによれば、ガイド部材が保持部材から抜け落ちることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の一実施形態に係るファイバホルダの断面図である。
【図2】 図2はファイバホルダの斜視図である。
【図3】 図3はファイバホルダの分解斜視図である。
【符号の説明】
70 チューブ(弾性部材)
80 ベース(保持部材)
30 ねじ
40 光ファイバ
60 ガイド部材
61 半円筒部
63 平坦部
Claims (3)
- 光ファイバを包囲する筒状の弾性部材と、
前記弾性部材をガイド部材を介して取り外し可能に保持する保持部材と、
前記保持部材に形成された孔にねじ込まれ、前記弾性部材を径方向へ弾性変形させて前記光ファイバを前記弾性部材の軸方向上の所定位置に固定するためのねじとを備え、
前記弾性部材の軸方向の2箇所で前記弾性部材が前記保持部材に固定されている
ことを特徴とするファイバホルダ。 - 前記ガイド部材は一対の半円筒部で構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のファイバホルダ。 - 前記半円筒部の外周面に前記ねじの先端と係合可能な平坦部が形成されている
ことを特徴とする請求項2に記載のファイバホルダ。
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