JP2001124946A - ファイバホルダ - Google Patents

ファイバホルダ

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JP2001124946A
JP2001124946A JP30815499A JP30815499A JP2001124946A JP 2001124946 A JP2001124946 A JP 2001124946A JP 30815499 A JP30815499 A JP 30815499A JP 30815499 A JP30815499 A JP 30815499A JP 2001124946 A JP2001124946 A JP 2001124946A
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optical fiber
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screw
fiber
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Yuichi Koreeda
雄一 是枝
Atsushi Takeda
竹田  淳
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバの先端部のテーパ加工を行う際の
作業性を向上させるとともに、光ファイバの先端部の破
損を防ぐことができるファイバホルダを提供する。 【解決手段】 ファイバホルダは、光ファイバ40を包
囲する筒状のチューブ10と、チューブ10を保持する
ベース20と、ベース20に形成された孔22,23に
ねじ込まれるねじ30とを備える。光ファイバ被覆部4
1の先端の被覆を除去して光ファイバ素線部42を剥き
出し、光ファイバ40をチューブ10の後方から挿入し
てチューブ10の前方へ光ファイバ被覆部41を数mm
突き出した後、ねじ30をねじ込んでチューブ10を弾
性変形させて光ファイバ40を所定位置に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は光ファイバの先端
をテーパ加工する際、光ファイバを保持するために用い
るファイバホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバは、光ファイバ被覆部と、こ
の光ファイバ被覆部の中心部に配置された光ファイバ素
線部とで構成される。
【0003】近年、光コネクタの小型化、高密度化が進
み、光ファイバ(外径0.125mm)同士を直接接続
する方式の光コネクタが提案されている。
【0004】2つの光ファイバを接続するには、光ファ
イバ被覆部を治具により除去して光ファイバ素線部を剥
き出す。光ファイバ素線部の先端を接続荷重の低減や調
芯部材への挿入性を向上させるため、テーパ状にするこ
とが要求されている。
【0005】このテーパ加工の際、光ファイバ被覆部は
ファイバホルダを用いて保持される。
【0006】従来、ファイバホルダとして、例えばファ
イバ芯線(光ファイバ被覆部)の中心がチャック部の回
転中心に合うように、スリーブ中にエレクトロンワック
ス等の固定材を入れてファイバ芯線を固定するものや、
スリーブに偏心のない高精度なファイバ芯線通し孔を形
成したものが知られている(特開昭60−217054
号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の場合、
光ファイバ素線部の先端をテーパ加工した後、スリーブ
中のエレクトロンワックス等の固定材を除去する作業が
必要であり、しかもその作業は時間と手間のかかる面倒
なものであった。
【0008】また、後者の場合、ファイバ芯線通し孔の
内径と光ファイバ芯線の外径との差が小さいため、光フ
ァイバ芯線をファイバ芯線通し孔に挿入するとき、光フ
ァイバ素線部が傷付き、破損し易い。
【0009】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は光ファイバの先端部のテーパ加工
を行う際の作業性を向上させるとともに、光ファイバの
先端部の破損を防ぐことができるファイバホルダを提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の発明は、光ファイバを包囲する筒状の弾
性部材と、前記弾性部材を保持し、かつ前記弾性部材を
径方向へ弾性変形させて前記光ファイバを前記弾性部材
の軸方向上の所定位置に固定させる保持部材とを備えて
いることを特徴とする。
【0011】例えば保持部材を一対の半円筒部で構成す
るとともに、各保持部材に内方へ突出する突起を形成
し、半円筒部を合わせたとき、突起によって光ファイバ
を包囲する弾性部材を保持するとともに、弾性部材を径
方向へ弾性変形させ、光ファイバを弾性部材の軸方向上
の所定位置に固定する。
【0012】請求項2記載に発明は、光ファイバを包囲
する筒状の弾性部材と、前記弾性部材を保持する保持部
材と、前記保持部材に形成された孔にねじ込まれ、前記
弾性部材を径方向へ弾性変形させて前記光ファイバを前
記弾性部材の軸方向上の所定位置に固定するためのねじ
とを備えていることを特徴とする。
【0013】保持部材に形成された孔にねじをねじ込ん
だとき、ねじによって光ファイバを包囲する筒状の弾性
部材が径方向へ弾性変形し、光ファイバが弾性部材の軸
方向上の所定位置に固定される。
【0014】請求項3記載に発明は、光ファイバを包囲
する筒状の弾性部材と、前記弾性部材をガイド部材を介
して保持する保持部材と、前記保持部材に形成された孔
にねじ込まれ、前記弾性部材を径方向へ弾性変形させて
前記光ファイバを前記弾性部材の軸方向上の所定位置に
固定するためのねじとを備えていることを特徴とする。
【0015】保持部材に形成された孔にねじをねじ込ん
だとき、ねじによってガイド部材を介して光ファイバを
包囲する筒状の弾性部材が径方向へ弾性変形し、光ファ
イバが弾性部材の軸方向上の所定位置に固定される。
【0016】請求項4記載に発明は、請求項1,2又は
3に記載のファイバホルダにおいて、前記弾性部材は前
記保持部材に取り外し可能に保持されていることを特徴
とする。
【0017】使用につれて弾性部材が劣化したり変形し
たりして使用できなくなった場合には、弾性部材を保持
部材から取り外すことができる。
【0018】請求項5記載に発明は、前記ガイド部材は
一対の半円筒部で構成されていることを特徴とする請求
項3に記載のファイバホルダ。
【0019】例えばガイド部材を構成する半円筒部の中
央部に弾性部材を収容可能な溝を形成し、両端部に弾性
部材の径より小さいとともに、光ファイバの芯線の径よ
り大きい溝を形成し、両溝間の径の差によって弾性部材
を位置決めできる。
【0020】請求項6記載に発明は、請求項5に記載の
ファイバホルダにおいて、前記半円筒部の外周面に前記
ねじの先端と係合可能な平坦部が形成されていることを
特徴とする。
【0021】ねじをねじ込んだとき、半円筒部の外周面
に形成された平坦部にねじの先端が係合する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0023】図1はこの発明の第1実施形態に係るファ
イバホルダの断面図、図2はファイバホルダの斜視図で
ある。
【0024】このファイバホルダは、チューブ(弾性部
材)10と、ベース(保持部材)20と、ねじ30とを
備えている。
【0025】チューブ10は円筒状であり、光ファイバ
40を包囲する弾性体である。光ファイバ40はチュー
ブ10内を軸方向へ移動可能である。
【0026】ベース20は円柱状であり、その中心軸上
にチューブ10の外径よりわずかに大きい内径の中心孔
21が形成され、この中心孔21にチューブ10が挿入
された状態で保持されている。
【0027】また、ベース20の両端部には外周面から
中心孔方向へ延びる孔22,23が、それぞれ周方向に
180°の間隔で形成されている。
【0028】一方の孔23には2つのねじ30がねじ込
まれている。光ファイバ40を固定するときには、ねじ
30をねじ込むことによってチューブ10を径方向へ弾
性変形させる。
【0029】なお、他方の孔22には接着剤24が充填
され、この接着剤24によってチューブ10がベース2
0に固定されている。
【0030】光ファイバ40は次のようにしてチューブ
10に固定される。
【0031】まず、光ファイバ40の先端部の光ファイ
バ被覆部41を除去して光ファイバ素線部42を剥き出
す。
【0032】次に、この光ファイバ40をチューブ10
の後方(他方の孔22が形成されている側)からチュー
ブ10に挿入する。
【0033】チューブ10の前方(一方の孔23が形成
されている側)へ光ファイバ被覆部41を数mm突き出
す。
【0034】最後に、ねじ30を孔23にねじ込む。そ
の結果、チューブ10は2つのねじに挟み付けられて弾
性変形し、光ファイバ40は所定位置に固定される。
【0035】光ファイバ40の固定後、ベース20をフ
ァイバチャック(図示せず)にセットし、砥石(図示せ
ず)に対して所定角度傾けて接触させ、光ファイバ40
及び砥石を回転させて光ファイバ素線部42の先端を円
錐状に加工する。
【0036】この実施形態によれば、以下の効果を奏す
る。
【0037】光ファイバ素線部42の先端をテーパ加
工した後、ねじ30を緩めるだけで光ファイバ40を引
き抜くことができ、従来例のようにエレクトロンワック
スを除去する作業が必要なくなり、作業性が向上する。
【0038】チューブ10の内径を光ファイバ40の
外径より十分大きくすることができるので、光ファイバ
40をチューブ10に挿入するとき、光ファイバ素線部
42をチューブ10によって傷付け、破損させるおそれ
がない。
【0039】図3はこの発明の第2実施形態に係るファ
イバホルダの断面図、図4はファイバホルダの斜視図、
図5はファイバホルダの分解斜視図であり、第1実施形
態と同一部分には同一符合を付してその説明を省略す
る。
【0040】このファイバホルダは、ガイド部材60
と、チューブ(弾性部材)70と、ベース(保持部材)
80と、ねじ30とを備えている。
【0041】ガイド部材60は一対の半円筒部61で構
成されている。
【0042】半円筒部61の中央部にはチューブ70を
収容可能な半円形の溝62aが形成されている。また、
半円筒部61の両端部にはチューブ70の外径より小さ
く、光ファイバ被覆部41の外径より大きい半円形の溝
62bが形成されている。
【0043】半円筒部61の外周面にはねじ30の先端
と係合可能な平坦部63が形成されている。
【0044】チューブ70は円筒状であり、光ファイバ
40を包囲する弾性体である。このチューブ70は溝6
2aと溝62bとの間の径の差によって溝62aに収容
される。
【0045】光ファイバ40はチューブ70内を移動可
能である。
【0046】ベース80は有底円筒状である。ベース8
0の中心軸上にはガイド部材60の外径よりわずかに大
きい内径の穴81が形成され、この穴81にガイド部材
60が挿入された状態で保持されている。また、この穴
81の底部82には光ファイバ被覆部41よりわずかに
大きい直径の孔83が形成されている。
【0047】また、ベース80の両端部には径方向へ延
びる孔84,85が周方向に180°の間隔で形成され
ている。
【0048】チューブ70を収容したガイド部材60は
ベース80の穴81内に挿入されている。
【0049】ガイド部材60の平坦部63には孔84,
85に螺合されたねじ30の先端が係合している。
【0050】光ファイバ40を固定するときには、ねじ
30をねじ込むことによってガイド部材60を介してチ
ューブ70を径方向へ弾性変形させることができる。
【0051】光ファイバ40は次のようにしてチューブ
70に固定される。
【0052】まず、光ファイバ40の先端部の光ファイ
バ被覆部41を除去して光ファイバ素線部42を剥き出
す。
【0053】次に、この光ファイバ40をチューブ60
の後方(孔84が形成されている側)からチューブ60
に挿入する。
【0054】チューブ70の一方(孔85が形成されて
いる側)へ光ファイバ被覆部41を数mm突き出す。
【0055】最後に、ねじ30をねじ込む。その結果、
ガイド部材60を介してチューブ70は2つのねじ30
に挟み付けられて弾性変形し、光ファイバ40が所定位
置に固定される。
【0056】光ファイバ40の固定後、ベース80をフ
ァイバチャック(図示せず)にセットし、砥石(図示せ
ず)に対して所定角度傾けて接触させ、光ファイバ40
及び砥石を回転させて光ファイバ素線部42の先端を円
錐状に加工する。
【0057】この実施形態によれば、以下の効果を奏す
る。
【0058】光ファイバ素線部42の先端をテーパ加
工した後、ねじ30を緩めるだけで光ファイバ40を引
き抜くことができ、従来例のようにエレクトロンワック
スを除去する作業が必要なくなり、作業性が向上する。
【0059】チューブ70の内径を光ファイバ40の
外径より十分大きくすることができるので、光ファイバ
40をチューブ70に挿入するとき、チューブ70によ
って光ファイバ素線部42を傷付け、破損させるおそれ
がない。
【0060】チューブ70が劣化或いは変形し、光フ
ァイバ40を挿入できなくなったときには、ねじ30を
緩め、ガイド部材60をベース80から取り出すことに
よってチューブ70を容易に交換することができる。
【0061】チューブ70は溝62aと溝62bとの
間の径の差によって位置決めされるので、軸方向の所定
位置に固定することができる。
【0062】ねじ30の先端が平坦部63から立ち上
がる平面64に当接するので、ガイド部材61がベース
80から抜け落ちることを防止できる。
【0063】なお、第1実施形態では、接着剤24によ
ってチューブ10をベース20に固定したが、ねじ30
によってチューブ10をベース20に固定してもよい。
この構成にすることによってチューブ10を容易に取り
外すことができるようになるので、チューブ10が劣化
や変形によって使用できなくなった場合でも、チューブ
10を容易に交換することができる。
【0064】また、円筒状のベース20を用い、ねじ3
0によってチューブ10を弾性変形させて光ファイバ4
0を軸方向上の所定位置に固定したが、例えば一対の半
円筒状のベースを用い、各ベースに内方へ突出する突起
を形成し、半円筒状のベースを組み合わせたとき、突起
によって光ファイバ40を包囲するチューブ10を保持
するとともに、チューブ10を径方向へ弾性変形させ、
光ファイバ40をチューブ10の軸方向上の所定位置に
固定するようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上に説明したように請求項1、2又は
3に記載の発明のファイバホルダによれば、光ファイバ
の先端をテーパ加工した後、固定材を除去する作業が必
要なくなり、作業性が向上する。また、弾性部材の内径
を光ファイバの外径より十分大きくすることができるの
で、光ファイバを弾性部材の軸方向に挿入するとき、光
ファイバ素線部を傷付け、破損させるおそれがない。
【0066】請求項4に記載の発明のファイバホルダに
よれば、弾性部材が劣化や変形によって使用できなくな
った場合でも、弾性部材を容易に交換することができ
る。
【0067】請求項5に記載の発明のファイバホルダに
よれば、弾性部材を軸方向の所定位置に固定することが
できる。
【0068】請求項6に記載の発明のファイバホルダに
よれば、ガイド部材が保持部材から抜け落ちることを防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1実施形態に係るファイバ
ホルダの断面図である。
【図2】図2はファイバホルダの斜視図である。
【図3】図3はこの発明の第2実施形態に係るファイバ
ホルダの断面図である。
【図4】図4はファイバホルダの斜視図である。
【図5】図5はファイバホルダの分解斜視図である。
【符号の説明】
10,70 チューブ(弾性部材) 20,80 ベース(保持部材) 30 ねじ 40 光ファイバ 60 ガイド部材 61 半円筒部 63 平坦部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバを包囲する筒状の弾性部材
    と、 前記弾性部材を保持し、かつ前記弾性部材を径方向へ弾
    性変形させて前記光ファイバを前記弾性部材の軸方向上
    の所定位置に固定させる保持部材とを備えていることを
    特徴とするファイバホルダ。
  2. 【請求項2】 光ファイバを包囲する筒状の弾性部材
    と、 前記弾性部材を保持する保持部材と、 前記保持部材に形成された孔にねじ込まれ、前記弾性部
    材を径方向へ弾性変形させて前記光ファイバを前記弾性
    部材の軸方向上の所定位置に固定するためのねじとを備
    えていることを特徴とするファイバホルダ。
  3. 【請求項3】 光ファイバを包囲する筒状の弾性部材
    と、 前記弾性部材をガイド部材を介して保持する保持部材
    と、 前記保持部材に形成された孔にねじ込まれ、前記弾性部
    材を径方向へ弾性変形させて前記光ファイバを前記弾性
    部材の軸方向上の所定位置に固定するためのねじとを備
    えていることを特徴とするファイバホルダ。
  4. 【請求項4】 前記弾性部材は前記保持部材に取り外し
    可能に保持されていることを特徴とする請求項1,2又
    は3に記載のファイバホルダ。
  5. 【請求項5】 前記ガイド部材は一対の半円筒部で構成
    されていることを特徴とする請求項3に記載のファイバ
    ホルダ。
  6. 【請求項6】 前記半円筒部の外周面に前記ねじの先端
    と係合可能な平坦部が形成されていることを特徴とする
    請求項5に記載のファイバホルダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008292523A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Fujikura Ltd ルースチューブ光ファイバ把持構造及びこれを用いた融着接続機
JP2014061582A (ja) * 2012-09-24 2014-04-10 Fujikura Ltd 光ファイバ研磨方法及び研磨装置

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