JP5593360B2 - 光ファイバ研磨方法及び研磨装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバ研磨方法及び研磨装置に関する。
例えば、光ファイバ心線、光ファイバ素線等の、光ファイバガラス部(クラッド部、裸光ファイバ)の外周に合成樹脂製の被覆材(コーティング被覆)が被着、一体化された構成の光ファイバの研磨方法としては、光ファイバの被覆材を除去してからクラッド部を保護することなく、把持部材で光ファイバのクラッド部を直接固定し、光ファイバ先端を研磨、レーザーなどで加工する方法が知られている。
また、機械的被覆除去、または化学的(化学処理による)被覆除去したクラッド部をパラフィンなどで樹脂固定し、その上から把持固定し、光ファイバ先端を研磨加工する方法が知られている。
さらに、特許文献1に記載されているように、光ファイバのUV被覆上から割りスリーブを被せてコレットチャックに挿入し、加圧、固定した状態で斜め研磨する方法も知られている。
特開2003−311597号公報
しかしながら、クラッド部を保護することなく把持部材で光ファイバを直接固定する方法の場合、光ファイバを把持して加工しているときに、クラッド部に傷が付くことで光ファイバに強度劣化が生じるという問題がある。
また、パラフィンなどで樹脂固定する方法の場合、加工前のパラフィン固定、及び加工後のパラフィン洗浄が必要となり、工数が余計にかかることによってコストアップする問題がある。また、洗浄で落ちずに残った樹脂による不良や、樹脂固定と洗浄工程において、クラッド部に傷が付くことがあるという問題もある。
また、特許文献1に記載の方法の場合、コレットチャックで加圧して押し付けることによって光ファイバを固定するため、
・複雑な構造の治具(コレットチャック)が必要である、
・治具のセットに時間がかかる、
・スリーブの厚みが斜め研磨の邪魔になる、
などの問題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、コレットチャックのような複雑な構造の治具を用いず、また、パラフィンによる樹脂固定などの手間のかかる工程を必要とせずに、光ファイバの強度劣化を防ぐことができる光ファイバ研磨方法を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明は、被覆付き光ファイバの被覆の中間部分をファイバホルダで把持する把持工程と、前記ファイバホルダを被覆除去装置に設置して把持している被覆付き光ファイバの被覆の先端部分を除去して、前記被覆付き光ファイバからクラッド部を露出させる露出工程と、前記ファイバホルダを切断装置に設置し、把持している前記被覆付き光ファイバの露出された前記クラッド部を、除去せずに残した被覆残部の先端から所定寸法突出するように切断する切断工程と、前記ファイバホルダを研磨装置に設置し、把持している前記被覆付き光ファイバの前記被覆残部の先端部を、前記被覆付き光ファイバの周方向の摺動を許容するような挿通孔を有する研磨装置の保持治具に挿入し、前記保持治具の一端面から、露出された前記クラッド部全体を突出させる工程と、前記ファイバホルダで把持すると共に、前記被覆付き光ファイバの前記被覆残部の先端部を前記保持治具で保持した状態で前記クラッド部の先端を研磨装置で研磨する研磨工程と、研磨後に、前記ファイバホルダを被覆除去装置に設置して把持している前記被覆付き光ファイバの前記被覆残部における前記保持治具に保持された先端部を除去する被覆除去工程と、を含むことを特徴とする光ファイバ研磨方法を提供する。
前記研磨工程において、研磨台の研磨面の法線と前記クラッド部の軸線とを所定角度で交差させて、前記クラッド部の先端を斜めに研磨することが好ましい。
上記光ファイバ研磨方法において、前記被覆付き光ファイバを軸線回りに回転させることによって、前記クラッド部の先端の少なくとも2面を研磨することが好ましい。
また、本発明は、被覆の先端部分が除去され、露出されたクラッド部が、除去されずに残された被覆残部の先端から所定寸法突出するように切断された被覆付き光ファイバの中間部分を把持するファイバホルダと、前記被覆付き光ファイバの前記被覆残部の先端部を挿入した状態で、前記被覆付き光ファイバの周方向の摺動を許容するような挿通孔を有し、その一端面から、露出された前記クラッド部全体を突出さる保持治具と、前記被覆付き光ファイバの前記被覆残部の先端部を前記保持治具で保持した状態で前記クラッド部の先端を研磨する研磨台と、を有し、前記保持治具の一端面から前記クラッド部を突出させて前記クラッド部の先端を研磨する光ファイバ研磨装置を提供する。
上記光ファイバ研磨装置において、前記被覆付き光ファイバの軸線を前記研磨台の研磨面の法線に対して所定角度で交差するように、前記被覆付き光ファイバを回動させる第一回転機構と、前記被覆付き光ファイバを軸線回りに回転させる第二回転機構と、を有することが好ましい。
本発明によれば、被覆付き光ファイバのクラッド部の先端を研磨する際、研磨面に接触するクラッド部先端の被研磨面を除いては、被覆付き光ファイバの被覆部のみが保持治具と接触することにより固定されるので、クラッド部に損傷を与える可能性を低減することができる。上記固定方法で研磨された光ファイバに対して、所定量の被覆除去を後工程ですることにより、クラッド部の強度劣化を防止することができる。
本発明の実施形態に係る研磨装置の側面図である。 θ軸回転機構により、研磨装置本体を回転させた様子を示す側面図である。 Y2軸稼働機構により、Y2軸稼働部基礎を移動させた様子を示す側面図である。 Y1軸稼働機構により、Y1軸稼働部基礎を移動させた様子を示す側面図である。 保持治具の斜視図である。 図5のA−A断面図である。 本発明の実施形態に係る研磨装置を用いた研磨方法を順に説明する図である。 保持治具によって保持された研磨加工側の光ファイバ先端部の拡大図である。 本実施形態の研磨方法で加工された光ファイバの被覆除去部と従来の研磨方法で加工された光ファイバの被覆除去部の破断強度比較を行ったグラフである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この実施形態の光ファイバ研磨装置1(以下、研磨装置と呼ぶ)の全体構成を示した側面図である。本実施形態の研磨装置1は、研磨台30(図7参照)と組み合せて使用するものであり、研磨台30に対して光ファイバを移動、回転させるための装置である。
なお、本実施形態で説明される光ファイバは、光ファイバ心線、光ファイバ素線等の、光ファイバガラス部(裸光ファイバ)の外周に合成樹脂製の被覆材(UV被覆、コーティング被覆)が被着、一体化された構成の被覆付き光ファイバ20である。以下の説明においては、UV被覆が施されている部分を被覆部21と呼び、UV被覆が除去されている部分をクラッド部22と呼ぶ。
図1に示すように、研磨装置1は、被覆付き光ファイバ20の被覆部21をファイバホルダ10(把持部材)で把持し、さらに、被覆部21の先端部を保持治具11に挿入した上で、被覆付き光ファイバ20を移動、回転させる装置である。
研磨装置1は、研磨装置1全体の基礎部13と、基礎部13に対してY2軸稼働機構12を介して接続されたY2軸稼働部基礎2と、Y2軸稼働部基礎2に取り付けられているθ軸回転機構3(第一回転機構)と、θ軸回転機構3を介してY2軸稼働部基礎2にθ軸回りに回転自在に取り付けられている研磨装置1の本体部である研磨装置本体4とを有している。
研磨装置本体4は、θ軸回転機構3を介してY2軸稼働部基礎2に取り付けられている第一ベース部5と、第一ベース部5上に固定された第二ベース部6と、第二ベース部6に所定方向に移動自在に取り付けられたY1軸稼働部基礎7と、Y1軸稼働部基礎7上に設置されたφ軸回転機構8(第二回転機構)と、回転軸9と介してφ軸回転機構8に取り付けられたファイバホルダ10と、第二ベース部6に固定された保持治具11と、を主な構成要素として備えている。
θ軸回転機構3は、Y2軸稼働部基礎2に取り付けられており、図示しない電動機により、Y2軸稼働部基礎2の一面と平行に設けられた板状の第一ベース部5を中心軸C回りに回転させる機構である。即ち、図2に示すように、θ軸回転機構3によって、研磨装置本体4の基礎をなす第一ベース部5が、第一ベース部5の一面に直交する中心軸C回りに回転する。これにより、第一ベース部5に取り付けられている第二ベース部6、φ軸回転機構8、及びファイバホルダ10によって把持されている被覆付き光ファイバ20などが、第一ベース部5とともに回動する。
第二ベース部6は、第一ベース部5と直交するように設置された板状の部材であり、第一ベース部5に取り付けられている。第二ベース部6の一方側先端には、ステー14を介して固定具24が設けられており、この固定具24には、被覆付き光ファイバ20の被覆部21が挿入される保持治具11が固定されている。保持治具11の詳細形状は後述する。
Y2軸稼働機構12は、ボールねじと直動ガイド(直動軸受、リニアガイド)などから構成されており、Y2軸稼働部基礎2を水平方向に移動させる機構である。即ち、図3に示すように、Y2軸稼働機構12によって、Y2軸稼働部基礎2、θ軸回転機構3を介してY2軸稼働部基礎2に取り付けられている研磨装置本体4などが、水平方向に移動する。
Y1軸稼働部基礎7は、第二ベース部6と平行に設けられた板状の部材であり、Y1軸稼働機構15を介して第二ベース部6に取り付けられている。Y1軸稼働機構15は、Y2軸稼働機構12と同様にボールねじとリニアガイドなどから構成されており、Y1軸稼働部基礎7を所定方向に移動させる機構である。即ち、図4に示すように、Y1軸稼働機構15によって、Y1軸稼働部基礎7、φ軸回転機構8、及びファイバホルダ10によって把持されている被覆付き光ファイバ20などが、第二ベース部6上で所定方向に移動する。
Y1軸稼働機構15によってY1軸稼働部基礎7が移動すると、
第二ベース部6とは相対的に移動不可とされている保持治具11と、ファイバホルダ10との距離が変化する。
φ軸回転機構8は、Y1軸稼働部基礎7の他方側に設けられている。φ軸回転機構8はステッピングモータなどによって構成されており、所定方向Yに沿う方向に延在する回転軸9が取り付けられている。回転軸9には、ファイバホルダ10が取り付けられている。ここで、ファイバホルダ10と回転軸9とは、ファイバホルダ10に把持された光ファイバの中心軸と、φ軸回転機構8の回転軸9の中心軸とが一致するような位置関係となるように配置されている。
また、光ファイバは、クラッド部22の先端部分が保持治具11より僅かに突出するように保持される。そして、保持治具11は、光ファイバの先端がθ軸回転機構3の回転中心軸上に位置するように配置されている。
次に、保持治具11について説明する。
図5に示すように、保持治具11は、その中心軸上に光ファイバのクラッド部22が挿通される断面円形のファイバ挿通孔16が形成された円柱形をなしている。保持治具11は、例えばジルコニア等のセラミックによって形成されている。
保持治具11を形成する材料としては、例えばPEEK樹脂等のエンジニアリングプラスチックを採用することもできるが、ファイバ挿通孔16を加工する際の加工精度を確保する点からジルコニアが最も好ましい。また、保持治具11を形成する材料としては、金属、ガラス等も採用可能である。
なお、後述するように、保持治具11には、光ファイバの被覆部21が挿入されるが、光ファイバが挿入される側を他方側と呼び、挿入された光ファイバの先端が突出する側を一方側と呼ぶ。ファイバ挿通孔16は、保持治具11の軸方向一方側の端面の中心からから他方側の端面の中心に亘って形成されている。
図6に示すように、ファイバ挿通孔16の内径は、一方側が細く、他方側が太く形成されている。具体的には、ファイバ挿通孔16の一方側が、被覆保持部17とされており、その内径は、例えば、直径が250μmの被覆部21に対して、約260μm〜280μmとされている。
より具体的には、被覆保持部17は、被覆部21との隙間を50μm以下に抑えるような内径とされている。例えば、被覆部21の直径が245±15μmとすると、被覆部21の最小値は230μmとなり、被覆保持部17の内径が280μmとすると被覆保持部17と被覆部21との間に形成される隙間は50μmとなる。被覆保持部17の内径をこのように設定することによって、光ファイバの研磨中に、被覆付き光ファイバ20の周方向の摺動を許容するとともに、光ファイバが暴れることによる加工精度の低下を防止することができる。
ファイバ挿通孔16の他方側は、被覆保持部17に対して拡径された拡径部18とされており、この拡径部18の内径は、約500μmに形成されている。即ち、拡径部18の内径は、被覆部21の直径の約2倍とされている。
また、被覆保持部17と拡径部18との境界部においては、徐々にファイバ挿通孔16の内径が、一方側から他方側に向かうに従って徐々に拡径するように形成されている。
また、保持治具11の一方側には、面取部19が形成されている。面取部19は、図6に示すように、保持治具11の中心軸を含む断面形状において、保持治具11の高さが、保持治具11の軸方向の所定位置から一方側の端面に向かって徐々にその高さが低くなるように形成されている。言い換えると、保持治具11の一方側の端部には、保持治具11の一方側の端面と保持治具11の外周面とからなる円形の陵角の一部が削られるように平面が形成されている。
保持治具11の面取部19の角度により、研磨装置1で加工できる楔形の形状が制限される。即ち、面取部19の角度以上に急な角度をもつ楔形形状は作製出来ない。
次に、本実施形態に係る研磨装置1の作用について説明する。
研磨装置1は、研磨台30の研磨面30aに設けられた研磨紙に対して光ファイバ先端を自在に当接させる装置であり、被覆付き光ファイバ20を把持する機能と、研磨台30に対して被覆付き光ファイバ20を傾斜させる機能(θ軸回転)と、被覆付き光ファイバ20をその軸回りに回転させる機能(φ軸回転)と、被覆付き光ファイバ20を研磨台30の方向に移動させる機能(Y2軸移動)と、光ファイバ先端を保持治具11に挿通させる機能(Y1軸移動)と、を有している。
次に、本実施形態に係る研磨装置1を用いた研磨方法について説明する。
まず、研磨装置1に被覆付き光ファイバ20をセットする。即ち、図7(a)に示すように、被覆付き光ファイバ20の被覆部21をファイバホルダ10で把持させる。次いで、所定の被覆除去装置(図示せず)を用いて、被覆付き光ファイバ20のUV被覆を除去してクラッド部22を露出させる(露出工程)。
ここで、被覆付き光ファイバ20の被覆部21の直径は約250μmであり、クラッド部22の直径は約125μmである。被覆除去装置は、内径がクラッド部22の外径より大きく、かつ、被覆部21の外径より小さい刃を有している。この工程では、この刃を有する被覆除去装置を用いて、UV被覆のみを被覆付き光ファイバ20より引き剥がす。
次いで、図7(b)に示すように、被覆付き光ファイバ20のクラッド部22を切断することによって、被覆部21からクラッド部22を適切な長さに口出しする(切断工程)。即ち、クラッド部22が被覆部21から所定寸法突出するように切断する。
本実施形態のように、被覆付き光ファイバ20の被覆部21の直径が約250μmであり、クラッド部22の直径が約125μmである場合、口出し長は0.2〜0.5mmが適当である。
ここで、切断箇所以外のクラッド部22には、切断工具などの接触がないことが、クラッド部22の強度を確保する上で必要とされる。例えば、被覆付き光ファイバ20に張力を印加した上で、側方から刃で傷を入れて切断する高強度融着用の切断か、レーザーによる切断を行うことが好ましい。
次いで、図7(c)に示すように、Y1軸稼働機構15を用いて被覆付き光ファイバ20を移動させ、被覆部21を保持治具11のファイバ挿通孔16に挿入する(挿入工程)。この際、図8に示すように、保持治具11の先端(一端面)から被覆部21の先端が所定寸法突出するように位置合わせを行う。これは、保持治具11にクラッド部22が接触しないためであり、所定寸法より突出量が大きいと、口出ししたクラッド部22が撓むなどして適当でない。
また、突出量は、後述する研磨工程においてクラッド部22先端の被研磨面を削る角度によって最適な寸法が異なっている。例えば、削る角度が45°以下の鈍角である場合は、300μm〜400μmの突出量で対応可能である。一方、角度が例えば、図8に示す面取部19に近い鋭角である場合、500μm以上突出させて、保持治具11と研磨台30との干渉を回避させる必要がある。
被覆付き光ファイバ20の被覆部21の外周面と保持治具11の被覆保持部17の内周面との間には、所定の隙間が生じる。具体的には、50μm以下の隙間が生じる。即ち、研磨中は、被覆付き光ファイバ20の被覆部21の外周面が保持治具11の内周面との間に適度な圧力で接触することにより摩擦で固定される。また、研磨面に非接触のときは、被覆付き光ファイバ20の被覆部21の外周面と保持治具11の被覆保持部17の内周面との間に所定の隙間があるので、被覆付き光ファイバ20を軸回りに回転させることができる。
次いで、図7(d)に示すように、Y2軸稼働機構12を用いて被覆付き光ファイバ20及び保持治具11を移動させて、クラッド部22先端の被研磨面を研磨台30の研磨面30aに当接させることにより、光ファイバ先端の研磨を行う(研磨工程)。ここで、必要に応じて、θ軸回転機構3を用いて研磨台30の研磨面30aに対する被覆付き光ファイバ20の角度を変えて斜め研磨を行うことができる。即ち、研磨面30aの法線とクラッド部22の軸線とを所定角度で交差させて、クラッド部22の先端を斜めに研磨することができる。
また、必要に応じて、φ軸回転機構8を用いて被覆付き光ファイバ20を被覆付き光ファイバ20の軸線回りに回転させることで、上記研磨工程によって研磨した側とは反対側を研磨することができる。即ち、φ軸回転機構8を稼働させて、保持治具11によって保持されたクラッド部22を保持治具11内で回転させて、クラッド部22の先端の少なくとも2面を研磨することができる。
そして、図7(e)に示すように、先端の研磨が終了した被覆付き光ファイバ20が最終的な用途に適した形態となるようにUV被覆を除去する(被覆除去工程)。具体的には、例えばレーザーの出射ユニット(パッケージ)への組み付けに適した形態となるようにUV被覆を除去する。
光ファイバの先端は、光ファイバのコアを稜線上に位置させて稜線の両側を斜めに研磨した光ファイバの先端に対して、研磨加工や放電加工、あるいはレーザー加工により、コアが位置する稜線を用途に適した曲率を設けたものとする。
以上の工程により、光ファイバ先端を例えばLD素子と効率よく空間結合するための形状に加工することができる。
次に、本実施形態に係る光ファイバ研磨方法を用いて製造した被覆付き光ファイバの引張強度を確認するために、従来の被覆付き光ファイバとあわせて引張試験を行った。引張試験においては、被覆付き光ファイバ20のクラッド部22の先端を固定樹脂を介して固定治具に固定した上で、被覆付き光ファイバ20に固定治具から離れる方向に張力を印加した。
それぞれの被覆付き光ファイバの破断強度に関するワイブルプロットを図9に示す。グラフの横軸は破断強度、縦軸は故障確率の対数表示である。
図9が示すように、従来の研磨加工を施した光ファイバの被覆除去部に比べ、本実施形態の研磨加工を施した光ファイバの被覆除去部は、約4倍以上の強度がある。
上記実施形態によれば、被覆付き光ファイバ20のクラッド部22の先端を研磨する際、研磨面30aに接触するクラッド部22先端の被研磨面を除いては、被覆付き光ファイバ20の被覆部21のみが保持治具11と接触して固定されるので、クラッド部22に損傷を与える可能性を低減することができるため、強度劣化を防止することができる。即ち、最終的なUV被覆の除去が、光ファイバ先端の研磨工程の後に行われるため、クラッド部22の強度劣化を防ぐことができる。
また、保持治具11に面取部19が形成されていることによって、斜め研磨する際も研磨面が保持治具11に干渉することがない。
また、UV被覆の除去の際は、クラッド部22に刃が触れることがないため、クラッド部22の強度劣化を防ぐことができる。
また、保持治具11による被覆付き光ファイバ20の被覆部21の保持は、被覆部21を保持治具11のファイバ挿通孔16に挿通させるのみであるため、光ファイバの把持固定にかかる工数を短くすることができる。特に、光ファイバ先端を特殊な形状にする場合は、研磨中に光ファイバの向きを複数回変更する必要があるが、簡単に回転させて向きを変更することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。例えば、以上で説明した実施形態では、保持治具11の面取部19は平面としたが、平面ではなく、保持治具11の先端を周方向に円錐状に形成してもよい。
また、上記実施形態では、被覆付き光ファイバ20の被覆部21の直径を250μmとしたが、被覆部21の直径はこれに限定されない。同様に、クラッド部22の直径は125μmに限定されず、よって、口出し長さも0.2〜0.5mmに限定されることはない。
1…研磨装置 2…Y2軸稼働部基礎 3…θ軸回転機構 4…研磨装置本体 5…第一ベース部 6…第二ベース部 7…Y1軸稼働部基礎 8…φ軸回転機構 10…ファイバホルダ 11…保持治具 12…Y2軸稼働機構 13…基礎部 14…ステー 15…Y1軸稼働機構 16…ファイバ挿通孔 17…被覆保持部 19…面取部 20…被覆付き光ファイバ 21…被覆部 22…クラッド部 30…研磨台 30a…研磨面

Claims (5)

  1. 被覆付き光ファイバの被覆の中間部分をファイバホルダで把持する把持工程と、
    前記ファイバホルダを被覆除去装置に設置して把持している被覆付き光ファイバの被覆の先端部分を除去して、前記被覆付き光ファイバからクラッド部を露出させる露出工程と、
    前記ファイバホルダを切断装置に設置し、把持している前記被覆付き光ファイバの露出された前記クラッド部を、除去せずに残した被覆残部の先端から所定寸法突出するように切断する切断工程と、
    前記ファイバホルダを研磨装置に設置し、把持している前記被覆付き光ファイバの前記被覆残部の先端部を、前記被覆付き光ファイバの周方向の摺動を許容するような挿通孔を有する研磨装置の保持治具に挿入し、前記保持治具の一端面から、露出された前記クラッド部全体を突出させる工程と、
    前記ファイバホルダで把持すると共に、前記被覆付き光ファイバの前記被覆残部の先端部を前記保持治具で保持した状態で前記クラッド部の先端を研磨装置で研磨する研磨工程と、
    研磨後に、前記ファイバホルダを被覆除去装置に設置して把持している前記被覆付き光ファイバの前記被覆残部における前記保持治具に保持された先端部を除去する被覆除去工程と、を含むことを特徴とする光ファイバ研磨方法。
  2. 前記研磨工程において、研磨台の研磨面の法線と前記クラッド部の軸線とを所定角度で交差させて、前記クラッド部の先端を斜めに研磨することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ研磨方法。
  3. 前記被覆付き光ファイバを軸線回りに回転させることによって、前記クラッド部の先端の少なくとも2面を研磨することを特徴とする請求項2に記載の光ファイバ研磨方法。
  4. 被覆の先端部分が除去され、露出されたクラッド部が、除去されずに残された被覆残部の先端から所定寸法突出するように切断された被覆付き光ファイバの中間部分を把持するファイバホルダと、
    前記被覆付き光ファイバの前記被覆残部の先端部を挿入した状態で、前記被覆付き光ファイバの周方向の摺動を許容するような挿通孔を有し、その一端面から、露出された前記クラッド部全体を突出さる保持治具と、
    前記被覆付き光ファイバの前記被覆残部の先端部を前記保持治具で保持した状態で前記クラッド部の先端を研磨する研磨台と、を有し、
    前記保持治具の一端面から前記クラッド部を突出させて前記クラッド部の先端を研磨することを特徴とする光ファイバ研磨装置。
  5. 前記被覆付き光ファイバの軸線を前記研磨台の研磨面の法線に対して所定角度で交差するように、前記被覆付き光ファイバを回動させる第一回転機構と、
    前記被覆付き光ファイバを軸線回りに回転させる第二回転機構と、を有することを特徴とする請求項4に記載の光ファイバ研磨装置。
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