JP3746593B2 - 軒樋収納ブラケット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軒樋を軒先に固定する際に用いる軒樋収納ブラケットで、水平方向のスライド構造を備えた軒樋収納ブラケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
建物の軒先に軒樋を取り付ける軒先構成体としては種々のものが既に知られている。この種の軒先構成体としては、鼻板その他の躯体壁に所定間隔でブラケットを固定し、各ブラケットに軒樋を差し渡すとともに、化粧カバーを外側から被着した構成を有するもの(特開平8−218578号公報)や、軒樋と化粧カバーとを一体化したもの(特開平7−133655号公報)等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この種の構成体は、軒樋や化粧カバーを取り付けるブラケットが形状の変化しない固定構造であるため、ブラケットを一旦躯体壁に固定してしまうと軒樋や化粧カバーの取付位置を調節することが困難であった。このため、躯体壁の凹凸に応じた微妙な調節ができず、施工性が低下する原因となるばかりか、施工後にあっては、軒先の美観を損なう一因にもなっていた。かかる課題の解決に関連するものとして、ブラケットの一部を前後にスライド可能な構造にするという考え方があるが(例えば、特開平8−144451号公報)、かかる技術思想では、軒樋のみならず、化粧カバーも一緒に移動させるという課題の解決には至らない。
【0004】
そこで、本発明は、かかる課題の解決を図るべくなされたものであり、軒樋のみならず化粧カバーの取付位置の調節を可能とし、施工性のみならず施工後における外観の美観をも向上させることのできる軒樋収納ブラケットを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題の解決を図るべく、本発明は、軒先に所定間隔を開けて複数設置され、軒先から水平方向に張出した部分で軒樋下面を支持して軒樋を軒先に固定する軒樋収納ブラケットにおいて、躯体壁への固定面に水平方向の張出部を形成してなる張出ブラケットと、張出ブラケットの固定面側の上面部に取り付けられる補助ブラケットと、上記張出部に沿って摺動し得る軒樋載置部と当該軒樋載置部の一側の端部に形成されたカバー受部を有していて張出ブラケットの先端側に取り付けられる可動ブラケットとからなり、上記張出部と軒樋載置部の双方の摺動部にそれぞれボルト孔を形成し、かつ少なくともいずれか一方のボルト孔を水平方向に長い長孔として上記張出部と軒樋載置部がボルト連結状態を維持しつつ可動ブラケットが水平方向にスライド自在に取り付けられ、軒樋を軒樋載置部上に載せ、軒樋の内側面部上縁を補助ブラケットで把持して支持させた状態で、可動ブラケットをスライドさせてカバー受部の位置を変えることにより化粧カバーの取り付け位置を調整可能とした構造を有する軒樋収納ブラケットを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明にかかる軒樋収納ブラケットについて、その一例として好適な実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明にかかる軒樋収納ブラケットを用いて躯体壁に固定した軒先構成体1の斜視図を示したものである。
【0007】
軒先構成体1は、勾配調整材Aに所定の鼻隠し2を取り付けるとともに、その上から水切り3を被着し、次いで、躯体壁Bに固定した長尺の回り縁4に対して軒樋収納ブラケット5、5・・を所定間隔で設置し、各軒樋収納ブラケット5に軒樋6を差し渡すとともに、化粧カバー7を外側から被着させ、さらに、回り縁4に下側から軒天井8を固定してなるものである。
【0008】
回り縁4は、躯体壁Bへの取付面4aの上端部を外側に若干長さで折返して係止受部4bを形成するとともに、取付面4aの下端部に適当な幅を有して外側水平方向に張り出す載置面4c及びその下側に軒天井8の嵌合部4dを形成してなるものである。
【0009】
軒樋収納ブラケット5は、図2に示す張出ブラケット9と、可動ブラケット10とからなるスライド構造11を備え、このスライド構造11を構成する張出ブラケット9に、図3に示すような断面コの字形の補助ブラケット12を連結一体化してなるものである。
【0010】
張出ブラケット9は、取付面4aの高さに対応する固定面9aの上端部を係止部9bとするとともに、その適宜下側部分から外側水平方向に張出上面9cを形成する一方、固定面9aの下端部に載置面4cよりも幅広で張出上面9cと略平行な張出底面9dを形成するとともに、これと同幅で上面9cと底面9dとの間に立設状の張出側面9eを形成してなるものである。なお、張出側面9eは、水平方向に長い長孔9f、9fを形成するとともに、その上縁辺9gを水平でかつ固定面9aよりも低い高さに形成してあり、可動ブラケット10が接面しながら摺動する張出部となるものである。
【0011】
可動ブラケット10は、上縁辺9gの長さよりも小さい幅を有し、張出側面9eに摺動自在に接面し得る板状部10aの上半部を水平方向に折り曲げて軒樋載置面とした軒樋載置部10bと、この軒樋載置部10bの外側に化粧カバー7の形状に対応して折曲げてなるカバー受部10cを形成し、さらにカバー受部10cの先端を下方に折り曲げて係止部10dを形成したものである。なお、板状部10aには、長孔9f、9fに対応するボルト孔(または張出方向に長い長孔)10e、10eを形成してある。
【0012】
この可動ブラケット10は、板状部10aが張出側面9eに接面しつつ軒樋載置部10bがその上縁辺9gに当接するようにして係止させ、さらに、この状態で長孔9f及びボルト孔10eにボルト挿通、ナット締結することにより張出ブラケット9と連結一体化でき、これにより、スライド構造11、すなわち、上縁辺9gとの当接状態を維持しながら軒樋載置部10bが張出側面9eに沿って水平方向に摺動自在となるスライド構造を備えたものとなる。そして、この可動ブラケット10のほか、補助ブラケット12を張出上面9cにボルト連結一体化して軒樋収納ブラケット5となし、その上で、各軒樋収納ブラケット5を回り縁4に設置して躯体壁Bに取り付けるのである。
【0013】
このとき先ず、各ブラケット5は、係止部9bを係止受部4bに差し挟むようにして係合させ、予め躯体壁Bに設けた墨出し位置に対応する回り縁4上に仮固定し、各軒樋収納ブラケット5の相互の位置関係等を微調整した上で固定する。次に、長孔9f及びボルト孔10eに挿通したボルトを緩め、軒樋載置部10bを水平方向にスライドさせて可動ブラケット10を外側に引出し(図4A)、軒樋6を各軒樋収納ブラケット5に嵌込む(同図B)。そして、可動ブラケット10を内側方向に押し込みながら軒樋6を可動ブラケット10と補助ブラケット12とに嵌め合わせる(同図C)。こうすると、図3に示すように、軒樋6の外側を可動ブラケット10にて把持し、その対向内側部分を補助ブラケット12で把持することができる。その上で、可動ブラケット10の外側からカバー受部10cに化粧カバー7を被着させれば良い。
【0014】
以上のように、軒樋収納ブラケット5は、張出ブラケット9と可動ブラケット10とからなるスライド構造11を備えるが、この場合の可動ブラケット10は軒樋6を受ける軒樋載置部10bと化粧カバー7を被着させるカバー受部10cとを一体化したものであるため、躯体壁Bに固定した後でも、可動ブラケット10を外側に引出せば、軒樋6と化粧カバー7とを傾斜させずに一緒にスライドさせることができる。したがって、軒樋収納ブラケット5を躯体壁Bに固定しても軒樋6や化粧カバー7の取付位置を適宜調節することができるものとなる。
【0015】
【発明の効果】
このように本発明は、水平方向のスライド構造を備えた軒樋収納ブラケットにより軒樋の取付を行うため、ブラケットを固定した後でも軒樋及び化粧カバーの取付位置を調節することができ、これにより、軒樋などの収納ないし取付作業が効率かつ簡便になし得るという効果を奏する。また、軒樋の位置を水切りに応じて微調整することもでき、施工後に合っては、化粧カバーの平坦性を高めて外観の美観を向上させるという効果をも奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる軒樋収納ブラケットを用いて固定した軒先構成体の一例を示す斜視図である。
【図2】軒樋収納ブラケットのスライド構造の一例を示す斜視図である。
【図3】軒樋収納ブラケットに軒樋を取付けた状態の一例を示す分解斜視図である。
【図4】軒樋収納ブラケットに軒樋を取付ける手順を示しており、(A)は可動ブラケットを引出した状態、(B)は軒樋の嵌め込み操作、(C)は可動ブラケットの押し込み操作のそれぞれ一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 軒先構成体
4 回り縁
5 軒樋収納ブラケット
6 軒樋
9 張出ブラケット
10 可動ブラケット
11 スライド構造
12 補助ブラケット
9e 張出側面
9f 長孔
10a 板状部
10b 軒樋載置部
10c カバー受部
Claims (1)
- 軒先に所定間隔を開けて複数設置され、軒先から水平方向に張出した部分で軒樋下面を支持して軒樋を軒先に固定する軒樋収納ブラケットにおいて、
躯体壁への固定面に水平方向の張出部を形成してなる張出ブラケットと、
張出ブラケットの固定面側の上面部に取り付けられる補助ブラケットと、
上記張出部に沿って摺動し得る軒樋載置部と当該軒樋載置部の一側の端部に形成されたカバー受部を有していて張出ブラケットの先端側に取り付けられる可動ブラケットとからなり、
上記張出部と軒樋載置部の双方の摺動部にそれぞれボルト孔を形成し、かつ少なくともいずれか一方のボルト孔を水平方向に長い長孔として上記張出部と軒樋載置部がボルト連結状態を維持しつつ可動ブラケットが水平方向にスライド自在に取り付けられ、
軒樋を軒樋載置部上に載せ、軒樋の内側面部上縁を補助ブラケットで把持して支持させた状態で、可動ブラケットをスライドさせてカバー受部の位置を変えることにより化粧カバーの取り付け位置を調整可能とした構造を有する軒樋収納ブラケット。
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1997
- 1997-05-30 JP JP14207297A patent/JP3746593B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10331357A (ja) | 1998-12-15 |
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