JP3746151B2 - 電動機の配線基板 - Google Patents

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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K11/00Structural association of dynamo-electric machines with electric components or with devices for shielding, monitoring or protection
    • H02K11/40Structural association with grounding devices

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  • Power Engineering (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステータコイルの配線及び結線を行うための電動機の配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】
電動機において、配線基板を用いてステータコイルの配線及び結線を行うことにより、配線作業を合理化することが一般的に行われている。
しかし、従来の電動機では、図6乃至図8に示すように、ステータコイルgの配線を行う配線基板aと動力線コネクタcとが別体であるため、配線基板aに設けられた基板側コネクタbと動力線コネクタcとをリード線dで接続する作業が必要である。そして、この配線作業及びアース線eと動力線コネクタcとの接続作業は依然として人手によって行われており、配線工程の合理化が不十分であった。
【0003】
また、配線基板aに近接して、リード線dの接続作業を行い、これを収納するためのスペースfを形成しなければならないため、ステータコアh及びその上面に装着される上部フランジiの径が大きくなったり、動力線コネクタcが上部フランジiから大きく突出して、電動機の小型化の妨げとなっていた。
さらに、電動機を屋外で使用したり、切削液を用いる切削機械の部品として使用すると水を被ることも多く、このような場合に上記従来の電動機では、基板側コネクタbと動力線コネクタcとの接続部に水が浸入する虞がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、配線作業の手間を省き、電動機を小型化することが可能で、コネクタ部分の防水性能が高い電動機の配線基板を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の電動機の配線基板は、ステータコイルの配線及び結線を行う基板本体に、動力線コネクタを一体に設けて成る。
基板本体と動力線コネクタとを一体化した構成によって、基板本体と動力線コネクタとをリード線で接続する手間及び接続作業のためのスペースが不要となる。また、基板本体と動力線コネクタとの間に、水の浸入路となる継ぎ目が形成されない。
【0006】
ボルトを介してステータコアに接合される基板本体に、ボルトに接触するボルト挿通用台座を形成すると共に、該台座と動力線コネクタのアースピンとを導通する基板パターンを設け、基板本体とステータコアとをボルトで接合することにより、ステータコアが動力線コネクタのアースピンに電気的に接続される。
この構成により、ボルトでの配線基板の取り付けと同時に、ステータコアのアース配線が行われる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は本発明の第1の形態を示す。
電動機のステータ1は、内周囲に沿って複数のステータコイル2が配置されたステータコア3と、ステータコア3の上下面にそれぞれ装着された上部フランジ4及び下部フランジ5と、配線基板6とを備える。
【0008】
ステータコア3は導電性素材より成り、その四隅部上面にはボルト螺入穴7が形成される。また、上部フランジ4の四隅部には、ボルト螺入穴7と対応する位置にボルト挿通孔8が穿設される。
そして、ステータコア3の上面に配線基板6を、ステータコイル2の上方に臨むように配置し、さらにその上に上部フランジ4を載置し、4本のボルト9をボルト挿通孔8を通してボルト螺入穴7に螺入することによって、配線基板6及び上部フランジ4がステータコア3に取り付けられる。
【0009】
配線基板は、各ステータコイル2の配線及び結線を行う基板本体10と、ステータコイル2に動力を供給するための動力線が接続される動力線コネクタ11とから構成される。
図2は、動力線コネクタ11を説明するための要部縦断面図である。
動力線コネクタ11の上面又は外側面には、動力線を接続するための入力端子12と、アースピン13が設けられる。
【0010】
また、基板本体10と動力線コネクタ11とは、入力端子12及びアースピン13を含む図示しない回路パターンの周囲を樹脂で被覆して、一体に形成される。
さらに、アースピン13にはアース線14の一端が接続され、アース線14の他端には導電性を有する円環状プレート15が設けられる。この、円環状プレート15はボルト挿通孔8を囲むように上部フランジ4の上面に載置され、その中央及びボルト挿通孔8を通してボルト螺入穴7にボルト9を螺入すると、ボルト9の頭部と円環状プレート15とが接触するようになっている。
【0011】
従って、上記したように配線基板6及び上部フランジ4をボルト9でステータコア3に取り付け、いずれか1本のボルト9を円環状プレート15の中央に挿通させると、全てのステータコイル2は動力線コネクタ11の入力端子12に電気的に接続されて、これらステータコイル2に電力が供給されると共に、ステータコア3はボルト9、円環状プレート15及びアース線14を介してアースピン13に接続される。
なお、動力線コネクタ11の入力端子12及びアースピン13は、動力線を接続すると共に接地作業を行うために、図5に示すように、外部に露出していなければならないので、上部フランジ4の上面から側面にかけて、動力線コネクタ11を嵌合するための切欠16が形成される。
【0012】
図3及び図4は本発明の第2の実施形態を示す。
基板本体10の外周部において径方向の両端部に、ボルト9を挿通するための円筒部17がそれぞれ形成されると共に、その一方の上面に、導電性を有する円環状の台座18が装着され、ボルト9を台座18及び円筒部17に挿通すると、ボルト9の頭部が台座に18に接触するようになっている。
また、基板本体10には、台座18と動力線コネクタ11のアースピン13とを導通する基板パターン19が設けられる。
さらに、上部フランジ4には、基板本体10の円筒部1を結ぶ直径と直交する対角線の両端部寄りに、ボルト挿通孔8が穿設されている。
【0013】
ステータ1を組み立てるには、基板本体10をステータコア2の上方に設置した後、台座18及び円筒部17を通してボルト螺入穴7にボルト9を螺入し、基板本体10とステータコア3とを接合する。
次いで、その上方に上部フランジ4を被せ、第1の実施形態と同様に、ボルト挿通孔8に挿通したボルト9をボルト螺入穴7に螺じ込んで、上部フランジ4をステータコア3に固定する。
【0014】
この状態では、配線基板6をステータコア3に固定するボルト9の先端部がステータコア3に接触すると共に、頭部が台座18に接触するので、ステータコア3がボルト9、台座18及び基板パターン19を介してアースピン13に電気的に接続される。
その他の構造は、第1の実施形態とほぼ同様なので、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0015】
【発明の効果】
本発明は、配線基板と動力線コネクタとをリード線で接続する手間及びそのためのスペースを省くことができるので、配線工程が大幅に合理化されると共に、電動機が小型化される。
また、配線基板と動力線コネクタとの間に継ぎ目がないので、防水性能が向上する。
【0016】
又、配線基板をステータコアにボルト止めすると、自動的にステータコアとアースピンとが電気的に接続されるので、電動機の配線が全て1枚の配線基板に集約でき、このため、配線作業がいっそう合理化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電動機のステータの分解斜視図
【図2】同上の要部縦断面図
【図3】本発明の第2の実施形態を示す電動機の配線基板の斜視図
【図4】本発明の第2の実施形態に係る電動機のステータの分解斜視図
【図5】電動機の斜視図
【図6】従来の電動機のステータの分解斜視図
【図7】同上の動力線コネクタ装着途中の要部縦断面図
【図8】同上の動力線コネクタ装着後の要部縦断面図
【符号の説明】
1 ステータ
2 ステータコイル
3 ステータコア
4 上部フランジ
5 下部フランジ
6 配線基板
7 ボルト螺入穴
8 ボルト挿通孔
9 ボルト
10 基板本体
11 動力線コネクタ
12 入力端子
13 アースピン
14 アース線
15 円環状プレート
16 切欠
17 円筒部
18 台座
19 基板パターン

Claims (1)

  1. ステータコイルの配線及び結線を行う基板本体に、動力線を接続するための入力端子とアースピンを備える動力線コネクタを一体に設けた電動機の配線基板において、ボルトを介してステータコアに接合される基板本体に、前記ボルトに接触するボルト挿通用台座を形成すると共に、該台座と動力線コネクタのアースピンとを導通する基板パターンを設け、前記基板本体とステータコアとをボルトで接合することにより、前記ステータコアが動力線コネクタのアースピンに電気的に接続されることを特徴とする電動機の配線基板。
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