JP3745639B2 - 帯電装置とそれを搭載した画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、鋸歯状に形成された複数の放電用の電極が像担持体の長手方向に沿って配置された鋸歯電極により像担持体を非接触で帯電するコロナ放電方式の帯電装置、及びその帯電装置を搭載した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式を用いた複写機、ファクシミリ、レーザプリンタ等の画像形成装置には、像担持体である感光体の表面を一様に帯電させる手段として、例えば放電ワイヤ(コロナチャージャ)を使用したコロナ帯電方式を用いたものがある。このコロナ帯電方式を使用した帯電装置に使用する放電ワイヤは、細線のワイヤに電圧を印加することにより放電を繰り返し行なうものであり、その放電が長時間行なわれると放電ワイヤの表面は次第に汚れていく。
そのため、その放電ワイヤをその状態のままにして放電を継続させていくと、感光体の表面に対するコロナ放電状態が変動してしまうので、良好で且つ安定した放電状態を保てなくなるため画像品質が低下するようになる。
そこで、このようなコロナ帯電方式の帯電装置を用いた画像形成装置では、放電ワイヤの汚れがある程度進んだ時期に、その放電ワイヤを清掃するようにしている。
その清掃方法としては、例えばスポンジで板状に形成した清掃部材を清掃時に放電ワイヤに圧接させてそれを放電ワイヤの長手方向に沿って移動させ、直接放電ワイヤを清掃したりしている。
【0003】
ところで、このような放電ワイヤを使用したコロナ帯電方式の帯電装置では、放電時に発生するオゾンの影響により帯電装置を構成している各部品に侵食が生じたり、不快臭が発生したりすることがある。特に、複写機やレーザプリンタは、通常の場合オフィス内で使用することが多いため、オゾンの発生に伴う匂いがクレームになったりすることがあった。また、このようなオゾンが大量に身体内に入り込むと心身への影響も考えられるため、このようなオゾンはその発生量を低減することが望ましい。
ところで、コロナ放電式の帯電装置は、ワイヤ放電方式とピン放電方式とに大別され、オゾンの発生量はピン放電方式の方が少ないとされている。そのため、このピン放電方式の帯電装置は近年、電子写真複写機やレーザプリンタなどで使用されるようになってきている。
【0004】
このピン放電方式の帯電装置としては、例えば1枚の薄い板状部材に複数の鋸歯状の電極を形成した電極板を用いたものがある(例えば特開昭63−15272号公報や特開平5−45999号公報を参照)。
このような鋸歯電極においても清掃は必要であり、この鋸歯電極を有する帯電装置は放電性能に優れているが、その形状から清掃がしにくいという欠点があった。また、耐久性もワイヤ放電方式に比べて短いということがあった。
そこで、例えば特開平9−211940号公報に記載されているものでは、鋸歯状の帯電電極の清掃性の向上を図るため、放電をさせる電極の近傍にロール状のシリコーンゴム又は発砲スチロール製の清掃部材を押し当て、それを鋸歯状の放電電極の長手方向に沿って移動させ、且つ回転させることで鋸歯状の放電電極の先端を清掃してそこに付着した異物を除去するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように清掃部材を回転させて鋸歯状の電極の清掃を行なう清掃装置の場合には、電極の清掃性は高いが、その清掃する部分は電極の先端部のみに限られてしまうため、その先端からやや離れた部分の汚れまでは清掃することができないという問題点があった。
また、上述したように清掃部材を回転させることにより鋸歯状の放電電極の先端を清掃する構成のものでは、清掃部材を回転させる機構が必要になるため、その分だけ機構が複雑になって部品点数も多くなるので、装置全体を小型化しにくくなるという欠点があった。
さらに、清掃部材と鋸歯状電極が直接接触した際に、それらの間には大きな摩擦力が生じるため、その摩擦力により清掃部材の回転や移動がスムーズに行なわれなくなることがあるという問題点もあった。
この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、鋸歯状に形成された電極を複数有する鋸歯電極を有していても、小型で簡単な構成でありながらその鋸歯電極を確実且つ高い清掃効率で清掃することにより、長期に亘って安定した放電状態を維持することができるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、鋸歯状に形成された複数の放電用の電極が像担持体の長手方向に沿って配置された鋸歯電極により上記像担持体を非接触で帯電するコロナ放電方式の帯電装置において、
上記鋸歯電極に清掃部材を摺接させることによりその鋸歯電極を清掃する清掃装置を設け、上記清掃部材にはその清掃部材と上記鋸歯電極との摩擦を小さくする液体として30〜100cStの粘性を持つ難揮発性液体を含浸させたものである。
そして、その液体はシリコンオイル主成分の液体にするとよい。
また、上記清掃部材は内部に多数の気泡を有する部材で形成し、その気泡により上記液体を保持するとよい。そして、その清掃部材は電気抵抗率が105Ω・m以上に形成するとよい。
【0007】
さらに、上記清掃部材の鋸歯電極に対する摺接範囲は、上記鋸歯状に形成された複数の放電用の各電極の鋸歯の突出方向でその鋸歯の長さよりも長い範囲にすると効果的である。
また、その清掃部材の像担持体の長手方向に沿う清掃可能範囲を、像担持体の有効画像形成領域の長さよりも長くするとよい。
そして、その清掃部材は、像担持体の長手方向に沿ってその像担持体の有効画像形成領域外の待機位置まで移動が可能であるようにするとよい。
また、上記いずれかの帯電装置を搭載した画像形成装置も提供する。そして、その画像形成装置において、像担持体をアモルファスシリコン系の感光体にすると効果的である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明による帯電装置の構成を示す縦断面図、図2は同じくその帯電装置に設けられている鋸歯電極の一部を拡大して示す拡大図、図3は同じくその帯電装置を正面から見た構成図、図4は同じくその帯電装置を備えた画像形成装置の作像部付近を示す構成図である。
図3に示す帯電装置1は、鋸歯状に形成された複数の放電用の電極2aが像担持体である感光体ドラムの長手方向(図で左右方向)に沿って配置された鋸歯電極2により感光体ドラムを非接触で帯電するコロナ放電方式の帯電装置であり、鋸歯電極2に清掃部材5を摺接させることにより鋸歯電極2を清掃する清掃装置3を設けている。そして、その清掃部材5にはその清掃部材5と鋸歯電極2との摩擦を小さくする液体9(図1参照)を含浸させている。
【0009】
この帯電装置1を、図4に示すように作像部に4個備えた画像形成装置であるレーザプリンタは、表層にそれぞれアモルファスシリコンを積層させた4個のそれぞれ像坦持体である感光体ドラム10Y,10M,10C,10Bを用いて反転現像によりカラー画像を形成可能な電子写真方式のプリンタである。
その感光体ドラム10Y,10M,10C,10Bは、プリンタ本体内に水平方向に並列に配置してあり、その各感光体ドラム10Y,10M,10C,10Bの廻りには前述した清掃装置3をそれぞれ備えた各帯電装置1と、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各色のトナーで潜像を現像する現像ユニット6Y,6M,6C,6Bと、クリーニングユニット7と、除電ランプ8とが、それぞれ配設されている。
その感光体ドラム10Y〜10Bの下方には、中間転写体である中間転写ベルト25が感光体ドラム10Y〜10Bとそれぞれ接触状態に配設されていて、その中間転写ベルト25は3個の支持ローラ26a、26b、26cにより矢示B方向に回動可能に張架されている。
【0010】
その中間転写ベルト25は、例えばポリイミドを主材とする材質のベルトであり、抵抗は102Ω・cmの低抵抗ベルトである。
感光体ドラム10Y〜10Bには、中間転写ベルト25を介して1次転写ローラ27a,27b,27c,27dがそれぞれ下側から接している。なお、1次転写部材は、上述したローラに限るものではなく、それを非接触のチャージャとしてもよい。
その中間転写ベルト25の1次転写ローラ27a,27b,27c,27dと感光体ドラム10Y〜10Bとの間にそれぞれ挾持された部分では、その表面側に感光体ドラム10Y〜10Bの表面にそれぞれ形成されているトナー像が順次静電気力と押圧力とによって転写されていく。
なお、中間転写ベルト25には、ベルトクリーニングユニット28が支持ローラ26cの位置に設けられている。
【0011】
支持ローラ26bは、2次転写手段の対向ローラとしての機能も持っており、その支持ローラ26bには中間転写ベルト25を介してベルトからなる2次転写装置29が対向配設されている。なお、この実施の形態では、ベルト状の2次転写装置29であるが、その2次転写手段としてはローラやチャージャであってもよい。
なお、この2次転写装置29には、図示を使用略しているが、そのベルトの汚れをクリーニングするクリーニングユニットが設けられている。
この2次転写装置29は、画像を転写した用紙を定着装置30の入り口まで搬送する働きもする。
その定着装置30は、熱定着方式の定着手段であり、2個のローラ間に張装された無端状の定着ベルト31と、その定着ベルト31に圧接している加圧ローラ32とで構成されている。
この定着装置30は、中間転写ベルト25の支持ローラ26cの下側で2次転写の対向ローラ側に入り込んで配設されている。定着装置30と2次転写装置29の下側には水平方向に両面転写のために図示しない両面反転ユニットが配設されている。その両面反転ユニットは反転ローラと送り出しローラと複数の搬送ローラ対等から構成されている。
【0012】
このレーザプリンタのカラー画像形成プロセスは、4つの感光体ドラム10Y,10M,10C,10Bを使用して、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各色に対応する潜像を順次形成し、それを現像ユニット6Y,6M,6C,6Bにより各色のトナーでそれぞれ順次現像し、その各色のトナー像を中間転写ベルト25上に順次重ね合わせるように転写して4色重ね合わせのトナー像を形成する。
そのトナー像は、図示しない給紙部から所定のタイミングで給紙されてレジストローラ20によりタイミングが調整されて給紙された用紙に2次転写装置29により転写される。そして、そのトナー像の転写後に中間転写ベルト25上に残留するトナーは、ベルトクリーニングユニット28により除去回収される。
その4色重ね合わせのトナー像が転写された用紙は、定着装置30によりそのトナー像が定着処理され、図示しない排紙装置により排紙トレイ上に排紙される。
【0013】
次に、このレーザプリンタの各部について、詳しく説明する。
感光体ドラム10Yは、被帯電体となる回転ドラム型の電子写真感光体であり、例えば直径60mmの正極性アモルファスシリコン(以下、a−Siと云う)系の感光体であり、図4の矢示A方向に300mm/secの周速度で回転駆動される。
このa−Si感光体は、導電性支持体を50℃〜400℃に加熱し、その支持体上に真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、熱CVD法、光CVD法、プラズマCVD法等の成膜法によりa−Siからなる光導電層を形成したものである。中でもプラズマCVD法、すなわち、原料ガスを直流又は高周波あるいはマイクロ波グロー放電によって分解し、支持体上にa−Si堆積膜を形成する方法が好適なものとして用いられている。
このa−Si感光体の層構成は、例えば図5の(a)〜図5の(d)に模式的構成図で示すようなものがある。
図5の(a)に示す感光体500Aは、支持体501の上にa−Si:H,Xからなり光導電性を有する光導電層502を設けたものである。
図5の(b)に示す感光体500Bは、支持体501の上に、a−Si:H,Xからなり光導電性を有する光導電層502と、アモルファスシリコン系の表面層503とを設けたものである。
図5の(c)に示す感光体500Cは、支持体501の上に、a−Si:H,Xからなり光導電性を有する光導電層502と、アモルファスシリコン系の表面層503と、アモルファスシリコン系の電荷注入阻止層504とを設けたものである。
図5の(d)に示す感光体500Dは、支持体501の上にa−Si:H,Xからなる電荷発生層505並びに電荷輸送層506からなる光導電層を設けている。そして、その上にアモルファスシリコン系の表面層503を設けている。
【0014】
感光体の支持体501としては、導電性でも電気絶縁性であってもよい。導電性の支持体としては、Al、Cr、Mo、Au、In、Nb、Te、V、Ti、Pt、Pd、Fe等の金属、及びこれらの合金、例えばステンレス等が挙げられる。
また、ポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネート、セルロースアセテート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド等の合成樹脂のフィルム又はシート、ガラス、セラミック等の電気絶縁性支持体の少なくとも感光層を形成する側の表面を導電処理した支持体を用いることもできる。
その支持体501の形状は平滑表面あるいは凹凸表面の円筒状又は板状、無端ベルト状であることができ、その厚さは、所望通りの画像形成装置用感光体を形成し得るように適宜決定するが、画像形成装置用感光体としての可撓性が要求される場合には、支持体としての機能が充分発揮できる範囲内で可能な限り薄くすることができる。その支持体501は、製造上及び取り扱い上、機械的強度等の点から通常は10μm以上とする。
【0015】
なお、a−Si感光体には、図5の(c)に示したように導電性の支持体501と光導電層502との間に、支持体501側からの電荷の注入を阻止する働きのある電荷注入阻止層504を設けると一層効果的である。
すなわち、電荷注入阻止層504は、感光層が一定極性の帯電処理をその自由表面に受けた際、支持体501側より光導電層502側に電荷が注入されるのを阻止する機能を有し、逆の極性の帯電処理を受けた際にはそのような機能が発揮されない、いわゆる極性依存性を有している。そのような機能を付与するために、電荷注入阻止層504には伝導性を制御する原子を光導電層に比べ比較的多く含有させる。
なお、電荷注入阻止層504の層厚は、所望の電子写真特性が得られること、及び経済的効果等の点から好ましくは0.1〜5μm、より好ましくは0.3〜4μm、最適には0.5〜3μmとするのが望ましい。
光導電層502は、必要に応じて下引き層上に形成し、その光導電層502の層厚は所望の電子写真特性が得られること及び経済的効果等の点から適宜所望に従って決定され、好ましくは1〜100μm、より好ましくは20〜50μm、最適には23〜45μmとするのが望ましい。
【0016】
図5の(d)に示した電荷輸送層506は、光導電層を機能分離した場合の電荷を輸送する機能を主として奏する層である。この電荷輸送層506は、その構成要素として少なくともシリコン原子と炭素原子と弗素原子とを含み、必要であれば水素原子、酸素原子を含むa−Si(H、F、O)からなり、所望の光導電特性、特に電荷保持特性,電荷発生特性及び電荷輸送特性を有する。この実施の形態による画像形成装置では、酸素原子を含有するa−Siからなることが特に好ましい。
その電荷輸送層506の層厚は、所望の電子写真特性が得られること及び経済的効果などの点から適宜決定されるものであり、好ましくは5〜50μm、より好ましくは10〜40μm、最適には20〜30μmとするのが望ましい。
電荷発生層505は、光導電層を機能分離した場合の電荷を発生する機能を主として奏する層である。この電荷発生層505は、構成要素として少なくともシリコン原子を含み、実質的に炭素原子を含まず、必要であれば水素原子を含むa−Si:Hからなり、所望の光導電特性、特に電荷発生特性,電荷輸送特性を有する。
【0017】
その電荷発生層505の層厚は、所望の電子写真特性が得られること及び経済的効果等の点から適宜決定されるものであり、好ましくは0.5〜15μm、より好ましくは1〜10μm、最適には1〜5μmとするのが望ましい。
上述したa−Si感光体には、必要に応じて図5の(d)に示したように支持体501上の電荷発生層505と電荷輸送層506とからなる光導電層の上に、更に表面層503を形成することが好ましい。この表面層503は自由表面を有し、主に耐湿性、連続繰り返し使用特性、電気的耐圧性、使用環境特性、耐久性を達成するために設けられるものである。
その表面層503の層厚としては、通常0.01〜3μm、好適には0.05〜2μm、最適には0.1〜1μmとするのが望ましい。その層厚が0.01μmよりも薄いと感光体を使用中に摩耗等の理由により表面層が失われてしまい、3μmを超えると残留電位の増加等の電子写真特性低下がみられるようになる。なお、図4に示した感光体ドラム10M,10C,10Bは、上述した感光体ドラム10Yと同様な構成であるため、それらの説明を省略する。
【0018】
次に、露光系について説明する。
図4に示した感光体ドラム10Y,10M,10C,10Bには、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各画像に対応したレーザビーム(LD又はLEDのどちらでもよい)による走査露光が、図示しない各ポリゴンミラー等を含む不図示のレーザービームスキャナから出力され、それによって感光体ドラム10Y,10M,10C,10Bの各帯電面を露光して、そこに静電潜像を形成する。そのレーザービームスキャナから出力されるレーザビームは、目的の画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して強度変調されたものであり、そのレーザビームによる走査露光により、各感光体ドラム10Y,10M,10C,10Bの外周面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。
なお、この実施形態のようなデジタル書込み方式では、各感光体ドラム上を露光する際にドットの書込み量をカウントしておき、出力する画像の書込み密度、言い換えれば画像密度の分布を計算して、それを図示しない動作シーケンス装置に情報を送るようにしている。
【0019】
次に、現像ユニットについて説明する。
現像ユニット6Y,6M,6C,6Bは、使用するトナーの色のみが異なる同一の構成の反転現像装置であり、例えばイエロー用の現像ユニット6Yは、図6に示すように現像ローラ11とドクタブレード12と2個の第1スクリュウ13と第2スクリュウ14と、トナー濃度センサ15と外ケース16とからなる。
その現像ローラ11と第1スクリュウ13と第2スクリュウ14の位置関係は、図6に示すように現像ローラ11より第1スクリュウ13と第2スクリュウ14が斜め下方向の位置にあり、その第1スクリュウ13と第2スクリュウ14は水平方向に並列に配設されている。
外ケース16は、第1スクリュウ13と第2スクリュウ14をそれぞれ収納する各部屋を分ける仕切り板16aを有しており、その仕切り板16aは現像剤が第1スクリュウ13と第2スクリュウ14の間を循環できるように切り欠かれている。また、外ケース16は、感光体ドラム10Yと対向する部分に開口部16bを形成し、その開口部16bから現像ローラ11の一部が露出するようにしている。
【0020】
このように外ケース16は、現像ローラ11の横で第1スクリュウ13の上の空間を少し多めにした状態で、現像ローラ11と、第1スクリュウ13と第2スクリュウ14と、ドクタブレード12を囲っている。
現像ローラ11は、回転可能な非磁性の現像スリーブの内側に磁界発生手段である図示しないマグネットを固定している。
現像剤は、攪拌されながら搬送され、第1スクリュウ13と第2スクリュウ14のある2室を常に循環している。そして、その攪拌搬送されて循環している現像剤は、第1スクリュウ13によって現像ローラ11に供給され、その現像ローラ11内のマグネットの磁力によって汲み上げられて表面に磁気ブラシ状に保持される。
その磁気ブラシに保持された現像剤は、ドクタブレード12によって適正な量に穂切りされて感光体ドラム10Yと対向している現像部へと送られる。そのドクタブレード12により穂切りされて残った現像剤は、重力で現像ローラ11の表面の磁気ブラシ状の外側を落ちて第1スクリュウ13のある部屋に戻され、再度攪拌搬送されながら再び現像ローラ11に供給されることが繰り返される。
【0021】
一方、現像ローラ11の表面に磁気ブラシ状に保持されて現像部まで送られた現像剤は、感光体ドラム10Y上の静電潜像にトナーが付着されて顕像化する。その顕像化に使われなかった現像剤は外ケース16内に戻され、現像ローラ11内のマグネットの磁力が働かない部分で、その現像ローラ11から離れて第1スクリュウ13のある部屋に戻されて回収される。
このように、外ケース16内の現像剤は、第1スクリュウ13と第2スクリュウ14により攪拌搬送されて循環しながら現像ローラ11に供給され、余分な分は再び外ケース16内に回収される。
この現像ユニット6Yは、画像が繰り返し出力されるとトナー濃度が次第に薄くなっていくので、トナー濃度センサ15により外ケース16内のトナー濃度を検知し、それが一定濃度になるように外ケース16内にトナー補給(不図示)を行なうようにしている。
【0022】
次に、現像剤について詳しく説明する。
[1成分現像剤]
重量平均径の測定方法は、以下の手順にて行なう。
まず、電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml加える。ここで、電解液とは1級塩化ナトリウムを用いて約1%NaCl水溶液を調製したもので、例えばISOTON−II(コールター社製)を使用する。
ここで、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行ない、測定装置によりアパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナー粒子又はトナーの体積、個数を測定して、体積分布と個数分布を算出する。その得られた分布から、トナーの重量平均粒径(D4)、個数平均粒径を求める。
チャンネルとしては、2.00〜2.52μm未満;2.52〜3.17μm未満;3.17〜4.00μm未満;4.00〜5.04μm未満;5.04〜6.35μm未満;6.35〜8.00μm未満;8.00〜10.08μm未満;10.08〜12.70μm未満;12.70〜16.00μm未満;16.00〜20.20μm未満;20.20〜25.40μm未満;25.40〜32.00μm未満;32.00〜40.30μm未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00μm以上乃至40.30μm未満の粒子を対象とする。
【0023】
「現像剤を構成する材料」
一成分、二成分いずれでも通じる記載とする。
トナーを構成する材料の割合は、結着樹脂が75%〜93%、着色剤が3%〜10%、離型剤が3%〜8%、その他の成分は1%〜7%である。
使用される結着樹脂としては、例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロルスチレン、ポリビニルトルエンの如きスチレン及びその置換体の単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトンなどがあげられる。
着色剤としては、従来知られている無機又は有機の染料/顔料が使用可能であり、例えば、カーボンブラック、アニリンブラック、アセチレンブラック、ナフトールイエロー、ハンザイエロー、ローダムンレーキ、アリザリンレーキ、ベンガラ、フタロシアニンブルー、インダスレンブルーがあげられる。
なお、必要に応じて着色剤として磁性材料を用いることも可能である。
その磁性材料としては、マグネタイト、γ−酸化鉄、フェライト鉄、過剰型フェライトの如き酸化鉄;鉄、コバルト、ニッケルの如き磁性金属;酸化鉄又は磁性金属と、コバルト、スズ、チタン、銅、鉛、亜鉛、マグネシウム、マンガン、アルミニウム、珪素の如き金属との複合金属酸化物合金又は、混合物が挙げられる。
【0024】
これら磁性粒子は、平均粒径が0.05乃至1.0μmの範囲内であることが好ましく、より好ましくは0.1乃至0.6μmの範囲内、更に好ましくは、0.1乃至0.4μmの範囲内であることがよい。
これらの磁性粒子は、窒素吸着法によるBET比表面積が好ましくは1乃至20m2/gの範囲内、特に2.5乃至12m2/gの範囲内にあることが好ましく、更にモース硬度は5〜7の範囲内にあるとよい。
磁性粒子の形状としては、8面体、6面体、球形、針状、鱗片状があるが、8面体、6面体、球形の異方性の少ないものが好ましい。
磁性トナーとして用いる場合、磁性材料を含有する磁性トナー粒子は、結着樹脂100質量部に対し10〜150質量部、好ましくは20〜120質量部磁性材料を含有するようにするとよい。
【0025】
このトナーには、実質的な悪影響を与えない範囲内で添加剤を少量用いることができる。
その添加剤としては、例えばテフロン粉末、ステアリン酸亜鉛粉末、ポリフッ化ビニリデン粉末の如き滑剤粉末;酸化セリウム粉末、炭化硅素粉末、チタン酸ストロンチウム粉末の如き研磨剤;例えば酸化チタン粉末、酸化アルミニウム粉末の如き流動性付与剤又はケーキング防止剤;例えばカーボンブラック粉末、酸化亜鉛粉末、酸化スズ粉末の如き導電性付与剤;及び逆極性の有機微粒子又は無機微粒子が挙げられる。
また、定着性などを改善するために離型剤を添加するようにしてもよい。その離型剤としては、パラフィンワックス及びその誘導体、マイクロクリスタリンワックス及びその誘導体、フィッシャートロプシュワックス及びその誘導体、ポリオレフィンワックス及びその誘導体、カルナバワックス及びその誘導体が挙げられる。その誘導体は、酸化物、ビニル系モノマーとのブロック共重合体、ビニル系モノマーのグラフト変性物を含む。
その他、アルコール、脂肪酸、酸アミド、エステル、ケトン、硬化ヒマシ油及びその誘導体、植物系ワックス、動物性ワックス、鉱物系ワックス、ペトロラクタムも利用できる。
【0026】
トナーを負荷電性に制御する荷電制御剤としては、例えば有機金属錯体、キレート化合物が有効であり、モノアゾ金属錯体、アセチルアセトン金属錯体、芳香族ハイドロキシカルボン酸系金属錯体、芳香族ダイカルボン酸系金属錯体が挙げられる。他には、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族モノ及びポリカルボン酸及びその金属塩、その無水物、そのエステル類、ビスフェノールの如きフェノール誘導体類がある。
トナーを正荷電性に制御する荷電制御剤としては、ニグロシン及び脂肪酸金属塩による変性物;トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレートの如き四級アンモニウム塩、及びこれらの類似体であるホスホニウム塩の如きオニウム塩及びこれらのレーキ顔料、トリフェニルメタン染料及びこれらのレーキ顔料(レーキ化剤としては、燐タングステン酸、燐モリブデン酸、燐タングステンモリブデン酸、タンニン酸、ラウリン酸、没食子酸、フェリシアン化物、フェロシアン化物)がある。
この微粒子状の荷電制御剤の個数平均粒径は好ましくは、4μm以下、より好ましくは、3μm以下がよい。
これらの荷電制御剤をトナー粒子中に内添する場合には、トナー粒子は、結着樹脂100質量部に対して好ましくは、0.1〜20質量部、より好ましくは、0.2〜10質量部含有することがよい。
【0027】
トナーは、必要に応じて一般に広く使用されているトナー用の添加剤、例えばコロイダルシリカのような流動化剤、酸化チタン、酸化アルミニウム等の金属酸化物や、炭化ケイ素等の研磨剤、脂肪酸金属塩などの滑剤等を含有させるようにしてもよい。
無機微粉体はトナーに対して0.1〜2重量%使用されるのが好ましい。0.1重量%未満では、トナー凝集を改善する効果が乏しくなり、2重量%を超える場合は、細線間のトナー飛び散り,機内の汚染,感光体の傷や摩耗等の問題が生じやすい傾向がある。
添加剤をトナーに混合する方法としては、従来公知の方法でよく、ヘンシェルミキサー、スピードニーダー等の装置により混合することができる。
トナー混練・冷却後のトナー粉の製造方法としては、従来公知の方法でよく、例えば混練・冷却した後、これをジェットミルで粉砕し、分級して得られる。
【0028】
このようにして製造される静電荷像現像用トナーは、乾式一成分現像及び乾式二成分現像剤として使用できる。
二成分現像剤として用いる場合、トナーとキャリアとの混合割合は、一般にキャリア100重量部に対しトナー0.5〜6.0重量部程度が適当である。
乾式二成分現像剤として使用する場合、キャリア並びに本発明のトナーの使用量としては、トナー粒子がキャリア粒子のキャリア表面に付着して、その表面積の30〜90%を占める程度に両粒子を混合するのが好ましい。
現像剤を構成するキャリアの核体粒子としては、従来公知のもので良く例えば鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性金属;マグネタイト、ヘマタイト、フェライトなどの合金や化合物;上記強磁性体微粒子と樹脂との複合体等が挙げられる。
【0029】
このようなキャリアは、より耐久性を長くする目的で表面を樹脂で被覆することが好ましい。その被覆層を形成する樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂;ポリスチレン、アクリル(例えばポリメチルメタクリレート)、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテル、ポリビリケトン等のポリビニル及びポリビニリデン系樹脂;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体;;オルガノシロキサン結合からなるシリコーン樹脂又はその変成品(例えばアルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン等による変成品);ポリテトラフルオロエチレン、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン等の弗素樹脂;ポリアミド;ポリエステル;ポリウレタン;ポリカーボネート;尿素−ホルムアルデヒド樹脂等のアミノ樹脂;エポキシ樹脂等が挙げられる。
中でもトナースペントを防止する点で好ましいのはシリコーン樹脂又はその変成品、弗素樹脂、特にシリコーン樹脂又はその変成品である。
被覆層の形成法としては、従来と同様、キャリア核体粒子の表面に被覆層形成液を噴霧法、浸漬法等の手段で塗布すればよい。その被覆層の厚さは0.1〜20μmが好ましい。
【0030】
[2成分現像剤]
次に、2成分系の現像剤について詳しく説明する。
製造例1
ポリエステル樹脂(重量平均粒径300μm、軟化温度80.2℃)を100重量部と、カーボンブラック10重量部と、ポリプロピレン(重量平均粒径180μm)5重量部と、四級アンモニウム塩2重量部とを溶融混練し、その後、粉砕、分級する。更に、母体着色粒子100重量部に対して、疎水性シリカ0.3重量部を混合し、平均粒径9.0μmのトナーを得る。
また、湿式法により作成したマグネタイト100重量部に対してポリビニルアルコール2重量部、水60重量部をボールミルに入れ12時間混合してマグネタイトのスラリーを調整した。
このスラリーをスプレードライヤーにて噴霧造粒し、球形粒子とした。この粒子を窒素雰囲気中で1000℃の温度で3時間焼成後冷却し核体粒子1を得た。
【0031】
シリコーン樹脂溶液100重量部と、トルエン100重量部と、γーアミノプロピルトリメトキシシラン15重量部と、カーボンブラック20重量部の混合物をホモミキサーで20分間分散し、被覆層形成液1を調整した。
この被覆層形成液を、流動床型コーティング装置を用いて核体粒子1を1000重量部の表面にコーティングして、シリコーン樹脂被覆キャリアを得た。
上記磁性キャリアを97.5重量部に対し、トナー2.5重量部の割合で混合し、二成分現像剤を作成した。
【0032】
次に現像バイアスの印加について説明する。
図6に示した現像ユニット6Yにおいて、現像時に現像ローラ11には図示しない電源から現像バイアスとして、直流電圧に交流電圧を重畳した振動バイアス電圧が印加される。
非画像部電位と画像部電位は、上記振動バイアス電位の最大値と最小値の間に位置している。これによって現像部17には向きが交互に変化する交互電界が形成される。この交互電界中で現像剤のトナーとキャリアが激しく振動し、トナーが現像ローラ11及びキャリアへの静電的拘束力を振り切って感光体ドラム10Yに飛翔し、感光体ドラム10Yの潜像に対応してトナーが付着する。
振動バイアス電圧の最大値と最小値の差(ピーク間電圧)は、0.5〜5KVが好ましく、周波数は1〜10KHzが好ましい。振動バイアス電圧の波形は、矩形波、サイン波、三角波等が使用できる。振動バイアスの直流電圧成分は、上記したように背景部電位と画像部電位の間の値であるが、画像部電位よりも背景部電位に近い値である方が、背景部電位領域へのかぶりトナーの付着を防止する上で好ましい。
【0033】
振動バイアス電圧の波形が矩形波の場合、デューティ比を50%以下とすることが望ましい。ここでデューティ比とは、振動バイアスの1周期中でトナーが感光体に向かおうとする時間の割合である。このようにすることにより、トナーが感光体に向かおうとするピーク値とバイアスの時間平均値との差を大きくすることができるので、トナーの運動が更に活発化し、トナーが潜像面の電位分布に忠実に付着してざらつき感や解像力を向上させることができる。
また、トナーとは逆極性の電荷を有するキャリアが感光体に向かおうとするピーク値とバイアスの時間平均値との差を小さくすることができるので、キャリアの運動を沈静化し、潜像の背景部にキャリアが付着する確率を大幅に低減することができる。
【0034】
次に、感光体ドラム10Yのクリーニングについて説明する。
感光体ドラム10Yの表面は、クリーニングユニット7により行なわれる。
そのクリーニングユニット7は、1次転写後に感光体ドラム10Y上に残留したトナーを除去する働きをするものであり、図6に示したものでは例えばポリウレタンゴムのクリーニングブレード18と、ファーブラシ19と、そのファーブラシ19に接触した状態で配設された電界ローラ21と、その電界ローラ21のスクレーパ22と、回収スクリュウ23とで構成されている。
なお、ファーブラシ19は導電性のブラシであり、電界ローラ21は金属製のローラである。
このクリーニングユニット7によるクリーニング動作は、まず感光体ドラム10Yの回転方向に逆らう方向に回転しているファーブラシ19で感光体ドラム10Y上の残留トナーを掻き落とし、そのファーブラシ19に付着したトナーはそのファーブラシ19の回転方向に対して逆らう方向に回転している電界ローラ21で取り除き、その電界ローラ21はスクレーパ22でクリーニングされる。
このとき、電界ローラ21には図示しないバイアスが印加されており、静電気力で残留トナーが感光体ドラム10Yからファーブラシ19、そのファーブラシ19から電界ローラ21へと移動して、最後はスクレーパ22で掻き落とされ、回収スクリュウ23により図示しない廃トナーボトルに回収されるか、現像ユニット6Yに戻して再利用される。
【0035】
次に、帯電装置1について詳しく説明する。
図3に示した帯電装置1は、図示しない電源で定電流制御を行なって、鋸歯電極2に流す電流が一定になるように制御している。そして、感光体ドラムの電位を一定に保つように、グリッド36に電圧を印加するいわゆるスコロトロン帯電方式の帯電装置である。
この帯電装置1は、帯電ケーシング35の両端部に設けているエンドブロック37,38間に樹脂製のバックプレート39を固定し、そのバックプレート39で図1に示すように鋸歯電極2を保持することにより、鋸歯電極2を帯電ケーシング35の中に配置している。
そのバックプレート39の一端には、図3に示したように鋸歯電極2へ高電圧を印加するための端子41を設け、その端子41をエンドブロック38を通して同図で左方に引き出せるようにしている。
このように鋸歯電極2を有するコロナ帯電方式の帯電装置1では、被帯電体となる感光体ドラムの表面を安定した電位に保つため、鋸歯電極2と感光体ドラムとの間に、その帯電装置1が感光体ドラムと対向する最近接位置に金属製のグリッド36を設けて、それにより所望の電位を維持するようにしている。
【0036】
この帯電装置1は、前述したように鋸歯電極2に清掃部材5を摺接させることにより鋸歯電極2を清掃する清掃装置3を設けている。その清掃装置3は、大別すると3つの部品により構成されており、清掃装置全体を支持するシャフト43と、鋸歯電極2を清掃する清掃部材5と、グリッド36を清掃するためのグリッド清掃部材44とからなる。
シャフト43は、エンドブロック38の下部に一体に形成した樹脂製の支持エンドブロック45内を矢示C方向に移動可能に嵌入されており、そのシャフト43の上側に清掃部材5を、下側にグリッド清掃部材44をそれぞれ固定している。したがって、そのシャフト43を図3で左右に移動させれば、鋸歯電極2の鋸歯状の電極2aとグリッド36の内面を共に清掃することができる。
その清掃部材5とグリッド清掃部材44は、例えば共に同じ材質であって気泡を内部に有する発砲ポリウレタンを主成分とし、体積電気抵抗率が105Ω・m、好ましくは1010Ω・mの絶縁性を示すスポンジで形成する。
【0037】
その清掃部材5には、その清掃部材5と鋸歯電極2との摩擦を小さくするための液体9として、粘性が30〜100cSt、好ましくは50cStの難揮発性のシリコンオイルを含浸させている。したがって、清掃部材5を鋸歯電極2の長手方向に沿って移動させると、その清掃部材5内に含まれているシリコンオイルを主成分とする液体9が鋸歯電極2の表面に薄膜状に塗布されるようになる。
なお、鋸歯電極2は、図2にその一部を拡大して示すように、電極全体を支持固定するためのベース部2bと、放電を行なう多数の鋸歯状に形成された放電用の電極2aとからなり、清掃部材5には図1に示したように鋸歯電極2を挾みこむための切り込み5aが形成してある。そして、その切り込み5aにより鋸歯電極2の先端側の電極2aの部分を両側から挾み込むようにしている。
また、シャフト43の下側に固定しているグリッド清掃部材44は、清掃部材5と同じ材質のスポンジで形成しているが、そこにシリコンオイルは含浸させていない。
【0038】
この帯電装置1は、鋸歯電極2で放電を行なっているときには、清掃装置3は図3に示した有効画像領域の外側の待機位置で待機している。この状態では、鋸歯電極2と接触している清掃部材5は絶縁性を有しているため、作像動作を行なうために必要な放電動作には全く影響がない。
また、その清掃部材5に含浸させているシリコンオイルからなる液体9も絶縁性を有するため、それが放電に影響を与えることもない。
この帯電装置1では、感光体ドラムの表面電位を+500Vに帯電させるため、グリッド36に+550V、鋸歯電極2に5.5kVの電圧を定電流制御(+0.6mA)で印加するようにしている。
その鋸歯電極2に高電圧を印加して放電させたときでも、清掃部材5は絶縁体の発砲ポリウレタンであるため異常な電流の漏洩がない。そのため、感光体ドラムを良好に帯電することができる。
なお、清掃部材5の体積電気抵抗が低い部材であるときには、鋸歯電極2へ印加している電圧が清掃部材5の方へ掛るようになるので放電状態は安定しなくなる。その結果、感光体ドラムへの帯電動作が正常に行なわれなくなる。
【0039】
このように、この帯電装置1では、鋸歯電極2に5.5kVの電圧を印加するようにしているが、一般的な画像形成装置においても鋸歯電極への電圧の印加は異常放電を避ける点からも+4k〜+9kV(逆極性、−4k〜−9kVもある)であることが多く、このような電圧の印加範囲内では、清掃部材5の体積電気抵抗率を105Ω・m以上の絶縁性を持たせるようにすれば、先に説明した異常放電の発生を防止することができる。
ところで、細線の放電ワイヤを用いたコロナワイヤ帯電では、放電時間が多くなるにしたがってワイヤに酸化シリコン化合物が堆積するようになるため、それが原因で異常放電が発生しやすくなることが知られている。
この実施の形態による帯電装置1のように、鋸歯電極2を使用した帯電装置においても同様であり、放電時間の増加に伴って放電によって発生する生成物が鋸歯電極2上に堆積していくため、その鋸歯電極2を清掃しなければ放電は安定せず、耐久性が落ちることになる。
【0040】
そこで、この帯電装置1では、上述したように清掃装置3を設けて、シャフト43を図3で矢示C方向に移動させて清掃部材5を同方向に移動させるだけで鋸歯電極2の先端側の電極2aの部分を清掃できるようにしている。
その清掃部材5を鋸歯電極2に接触させた状態のまま移動させたときには、清掃部材5と鋸歯電極2との摺擦によって生じる摩擦力の影響により所期の目的とする清掃が行なわれないことも考えられる。しかしながら、この実施の形態による帯電装置では、上述したように清掃部材5に潤滑剤としての機能も持つシリコンオイルからなる粘性の液体9を含浸させてあるので、清掃部材5を鋸歯電極2に沿って摺動させると、その清掃部材5中に含まれている液体9が鋸歯電極2の表面に薄く塗布されてその鋸歯電極2の表面をコートするようになるため、電極2aに異常放電の原因となる異物が付着するのを抑えることができると共に、その電極2aを保護することができる。
【0041】
したがって、この清掃装置3のように清掃部材5を鋸歯電極2に沿って摺動させる機械的な清掃装置であっても、安定した清掃効果が得られると共に機械的な耐久性の向上も図れる。
また、その清掃部材5に含浸させる粘性の液体(シリコンオイル)9は前述したように絶縁性を有しているため、放電にほとんど悪影響を与えない。また、その液体9は難揮発性であるため、発砲ポリウレタンからなる清掃部材5から気化しないので、清掃の都度補給する必要がないので便利である。
なお、使用頻度が高くて出力枚数が多い画像形成装置の場合には、清掃部材5による鋸歯電極2の清掃頻度が増すようになるので、そのような場合には液体(シリコンオイル)9を補給するための装置を設けるようにするとよい。
また、上述した実施の形態における清掃装置3は、シャフト43を手動で動かすことで清掃部材5を鋸歯電極2に摺接させて清掃動作を行なうようにしているが、そのシャフト43を自動的に引き出し方向に移動させる機構を設けるようにしてもよい。
【0042】
ところで、鋸歯電極2は、図2で説明したように、ベース部2bと多数の鋸歯形の電極2aとからなるが、感光体ドラムを帯電させるのに必要な部分は先端側の電極2aの部分のみである。そして、良好な放電を行なうためには、その放電部となる電極2aの全てを清掃する必要がある。
そのため、清掃装置3の清掃部材5の鋸歯電極2に対する摺接範囲Waが、鋸歯状に形成された複数の放電用の電極2aの鋸歯の突出方向(矢示E方向)でその鋸歯の長さLbよりも長い範囲になるようにしている。
すなわち、清掃装置3の清掃部材5は、清掃部材5の清掃可能な範囲となる切り込み5aの深さLa(Waに一致)を、鋸歯電極2の電極(放電部分)2aの鋸歯の長さLbよりも長くしている。
このようにすれば、電極2aの先端のみだけの清掃のときには、その他の部分に異物が付着したときに発生する異常放電を防ぐことができないことがあるが、清掃部材5の切り込み5aの深さLaを鋸歯電極2の電極2aの長さLbよりも長くすることで、より確実に電極2aの全ての部分を清掃することができる。
このように、鋸歯電極2はベース部2bを清掃しなくても、そのベース部2bは平板状であることと感光体ドラムに対して遠い位置にあることにより、そこに高電圧が印加されても異常放電が起きる確率は非常に低いものであり、放電生成物の付着に伴う異常放電が発生する確率の高いのは先端側の電極2aの部分である。
したがって、上述したように清掃部材5の切り込み5aの深さLaを鋸歯電極2の電極2aの長さLbよりも長くしておくことで、清掃装置3による清掃動作によって電極2aに付着した放電生成物(異物)が移動したり、それを電極2aから除去する確率が高くなるので、結果として異常放電は起こりにくくなる。
【0043】
この図3に示したスコロトロン帯電方式による帯電装置1では、感光体ドラムの表面電位の均一化を図るため、鋸歯電極2とグリッド36に印加する電圧の大きさは、次の関係になるようにしている。
Vd:目標とする感光体表面電位
Vg:グリッド電位
Vc:鋸歯電極に印加する電圧(定電流制御時に出力されている電圧をモニタしたもの)
Vd<Vg<Vc(絶対値での関係)
すなわち、具体的にはVd=−500V、Vg=−550V、Vc=−5.5kVである(Vd≒Vgとしてもよい)。
なお、放電は一般的にパッシェンの法則にしたがうが、放電体と被放電体(帯電体)とがミリ単位のオーダーであれば、絶対値で4kV以上印加しなければ放電は起こらない。
【0044】
この実施の形態では、グリッド36と感光体ドラムとの距離は1.5mmとしており、グリッド電位−550Vでは放電は起こらない。このような状態のもとでは、鋸歯電極2の清掃に使用するシリコンオイルは、グリッド清掃部材44には必要ない。むしろ、グリッド清掃部材44によってグリッド36の内面にシリコンオイルが塗布されてしまうと、一定の間隔で配列されている空隙をそのシリコンオイルによって塞いでしまうようになるので感光体ドラムへの帯電が正常に行なわれなくなってしまう。したがって、鋸歯電極2の清掃に使用する清掃部材5と同様に、グリッド清掃部材44にシリコンオイルを含浸させることは好ましくない。
そこで、この帯電装置1では、図1に示したようにシャフト43によって清掃部材5とグリッド清掃部材44を上下方向に2つに分け、鋸歯電極2の清掃に使用する清掃部材5にはシリコンオイルからなる液体9を含浸させ、グリッド36を清掃するグリッド清掃部材44には液体を含ませないようにすることで、正常な放電が起きるようにしている。
そして、その清掃部材5に含浸させる液体9は粘性を持つものとすると共に、難揮発性のものにしてスポンジ状の清掃部材5に滲み込ませることで外部に漏れ出ないようにしている。それにより、その液体9がグリッド36側のグリッド清掃部材44の位置まで滲み出るのを防止している(液体9の流出をシャフト43によって防止している)。
また、このようにシャフト43の両面に清掃部材5とグリッド清掃部材44とを固定することで、シャフト43を移動させる1度の清掃動作だけで清掃部材5により鋸歯電極2を、グリッド清掃部材44によりグリッド36をそれぞれ清掃することができる。したがって、清掃装置3の小型化が図れる。
【0045】
図7はブラシタイプのグリッド清掃部材を設けた清掃装置の実施形態を示す概略図であり、図3と対応する部分には同一の符号を付してある。
この実施形態による清掃装置は、図3で説明した清掃装置3に対してスポンジタイプのグリッド清掃部材44に替えてブラシタイプのグリッド清掃部材54を設けるようにした点のみが異なる。
そのグリッド清掃部材54のブラシ部分は、体積電気抵抗109Ω・mの植毛タイプで、材質はSA7、植毛密度は10万本/inch2の平板状のものを使用した。
この清掃装置によりグリッド36の清掃性を実際に確認したところ、先のスポンジによるグリッド清掃部材44の場合と同様の効果が得られた。
そこで、参考的にこのグリッド清掃部材54と同様なものを、鋸歯電極2用の清掃部材5に替えて清掃性を確認したところ、清掃部材5の場合と同様の効果は得られなかった。その理由としては、ブラシの場合、内部に閉じた気泡が存在しないので、清掃部材内に液体(シリコンオイル)9を保持することができないため、鋸歯電極2に対して液体9の塗布効果が得られなかったためであると判断される。
以上の結果から、鋸歯電極2の清掃性向上を図るために必要な液体9の介在が必要である場合には、気泡を内部に持つ材質の清掃部材が必要であり、液体9を介在させなくても十分な清掃効果が得られる場合、すなわちグリッド36の清掃用としてのグリッド清掃部材にはスポンジだけでなく、上述したようなブラシタイプのグリッド清掃部材54についても同様の効果が得られる。
【0046】
ところで、この実施の形態で使用する感光体ドラムは、図5の(a)〜図5の(d)で説明したようなa−Si(アモルファスシリコン)感光体を使用している。
このa−SiはOPCに比べて表面硬度が硬く、画像形成装置で一般的に使われる半導体レーザ(770〜800nm)などの長波長光に対して高い感度を示す性質がある。しかも、繰り返し使用による劣化もほとんど認められないことから、耐久性に優れ、結果として画像形成装置の耐久性を向上させることが可能である。
このようなa−Si感光体の場合には、正帯電で行なわれることが多い。正帯電コロナ帯電において、放電(作像動作)を繰り返し行なわせると図3で説明した鋸歯電極2の表面には放電生成物である例えばシリコン化合物が針状に堆積するようになるため、それが異常放電を起こす原因になりやすい。したがって、鋸歯電極2の表面(特に放電に大きく寄与する先端の電極2a部分)を清掃する必要がある。
【0047】
その際に、清掃むらが生じると鋸歯電極2の表面状態が悪化することにより異常放電の原因となり、その異常放電により感光体が劣化して破壊が生じ易くなるので、この異常放電に対しては特に注意をする必要がある。
特に、a−Si感光体は製造工程上、膜厚を厚くすることは不利であり、鋸歯電極を使った帯電では電位がのりにくく、放電電圧を上げて使うことが多いため異常放電が生じやすいので注意が必要である。
しかしながら、このようなa−Si感光体を使用しても、この実施の形態による帯電装置1では鋸歯電極2を清掃する清掃部材5に潤滑機能を果すシリコンオイルからなる液体9を含浸させ、清掃装置3による清掃動作時にその液体9を鋸歯電極2の電極2a全体に塗布することにより清掃時の機械動作を安定させるようにしている。それにより、帯電装置1の耐久性が向上し、清掃装置3による清掃性が向上することにより異常放電が起きにくくなるので、a−Si感光体本来の高い耐久性が得られるため、画像形成装置全体としての耐久性の向上が図れる。
また、清掃装置3は、清掃部材を回転をさせるようなことをしないので、その分だけ構成を簡単にして部品点数を少なくすることができるため、コストダウンも図れる。
なお、図3で説明した清掃部材5の感光体ドラムの長手方向に沿う清掃可能範囲は、その感光体ドラムの有効画像形成領域の長さよりも長くしている。それにより、鋸歯電極の有効画像形成領域に対応する部分を全て確実に清掃することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、次に記載する効果を奏する。
請求項1の帯電装置によれば、清掃装置の清掃部材を移動させて鋸歯電極に対して摺接させれば、その清掃部材に含浸させている液体が鋸歯電極に塗布されることにより、鋸歯電極と清掃部材との摩擦力が軽減されて清掃効率が高まる。したがって、常に安定した状態で放電動作を長期に亘って行なうことができる。
しかも、清掃装置は清掃部材を移動させるだけの簡単な構成であるため、小型化が図れる。
また、清掃装置に含浸させる液体を30〜100cStの粘性を持たせた難揮発性液体としているので、清掃動作および作像動作時に装置内に気化した液体成分が充満することがない。そして、清掃装置に含浸させた液体は気化しないので、長期に亘って安定した高い清掃効率が得られる。
請求項2の帯電装置によれば、上記液体はシリコンオイル主成分の液体であるので、大気中における放電時に電極上への酸化シリコン化合物の堆積を低減し、安定した放電状態を維持することができる。
【0049】
請求項3の帯電装置によれば、簡単に粘性を有する液体を清掃部材の気泡内に保持することができると共に、その気泡の働きにより清掃部材が鋸歯電極に摺接した際のダメージを軽減することができるため、結果として鋸歯電極自体の耐久性を向上させることができる。
請求項4の帯電装置によれば、清掃部材は電気抵抗率が105Ω・m以上であるため、放電動作時に異常な電流の漏洩がないので良好な帯電性能が得られる。
請求項5の帯電装置によれば、清掃部材の鋸歯電極に対する摺接範囲は、鋸歯状に形成された複数の放電用の各電極の鋸歯の突出方向でその鋸歯の長さよりも長い範囲であるので、鋸歯電極の放電に大きく寄与する鋸歯状の放電用の電極の全てを確実に清掃することができるため、付着する異物により生じる異常放電の発生を防止することができる。
【0050】
請求項6の帯電装置によれば、清掃部材による清掃可能範囲が像担持体の有効画像形成領域の長さよりも長いので、有効画像形成領域に対応する部分の鋸歯電極を清掃むらが生じないように全て確実に清掃することができる。
請求項7の帯電装置によれば、清掃動作を行なわないときには清掃部材を有効画像形成領域外に待機させることができるので、それにより鋸歯電極の放電時に清掃部材が有効画像形成領域に形成される潜像に影響を及ぼさないようにすることができる。
請求項8の画像形成装置によれば、耐久性に優れた画像形成装置を提供できる。また、コロナワイヤ方式の帯電装置よりも小型の帯電装置にすることができるため、画像形成装置全体を小型化することができる。
請求項9の画像形成装置によれば、感光体は表面硬度が高く、半導体レーザなどの長波長光に対して高い感度を示し、しかも繰り返し使用による劣化もほとんど認められなくなることから、画像形成装置全体としての耐久性を著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による帯電装置の構成を示す縦断面図である。
【図2】同じくその帯電装置に設けられている鋸歯電極の一部を拡大して示す拡大図である。
【図3】同じくその帯電装置を正面から見た構成図である。
【図4】同じくその帯電装置を備えた画像形成装置の作像部付近を示す構成図である。
【図5】a−Si感光体の層構成を模式的に示す模式図である。
【図6】イエロー色の画像を形成する作像部を示す構成図である。
【図7】ブラシタイプのグリッド清掃部材を設けた清掃装置の実施形態を示す概略図である。
【符号の説明】
1:帯電装置 2:鋸歯電極
2a:電極 3:清掃装置
5:清掃部材 9:液体
10Y,10M,10C,10B:感光体ドラム(像担持体)
Claims (9)
- 鋸歯状に形成された複数の放電用の電極が像担持体の長手方向に沿って配置された鋸歯電極により前記像担持体を非接触で帯電するコロナ放電方式の帯電装置において、
前記鋸歯電極に清掃部材を摺接させることにより該鋸歯電極を清掃する清掃装置を設け、前記清掃部材には該清掃部材と前記鋸歯電極との摩擦を小さくする液体として30〜100cStの粘性を持つ難揮発性液体を含浸させたことを特徴とする帯電装置。 - 前記液体はシリコンオイル主成分の液体であることを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
- 前記清掃部材は内部に多数の気泡を有する部材からなり、該気泡により前記液体を保持していることを特徴とする請求項1又は2記載の帯電装置。
- 前記清掃部材は電気抵抗率が105Ω・m以上に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の帯電装置。
- 前記清掃部材の前記鋸歯電極に対する摺接範囲が、前記鋸歯状に形成された複数の放電用の各電極の鋸歯の突出方向で該鋸歯の長さよりも長い範囲であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の帯電装置。
- 前記清掃部材の前記像担持体の長手方向に沿う清掃可能範囲が、前記像担持体の有効画像形成領域の長さよりも長いことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の帯電装置。
- 前記清掃部材は、前記像担持体の長手方向に沿って該像担持体の有効画像形成領域外の待機位置まで移動が可能であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の帯電装置。
- 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の帯電装置を搭載した画像形成装置。
- 請求項8記載の画像形成装置において、像担持体はアモルファスシリコン系の感光体であることを特徴とする画像形成装置。
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