JP3745015B2 - 電子デバイス - Google Patents

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    • H01L29/88Tunnel-effect diodes

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子デバイスに関し、特に超低消費電力の新規な記憶素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の典型的な半導体メモリの回路はMOSトランジスタ1個と電荷を蓄えるキャパシタから成り立っている。基本的にキャパシタに電荷が蓄積された状態とそうでない状態をそれぞれ1、0と区別することにより記憶を行う。このようなメモリでは、キャパシタに電荷を蓄積した状態を作り出すためにトランジスタをオンし、電流を流してキャパシタを充放電する必要がある。
【0003】
またフローティング・ゲート型メモリと呼ばれる半導体メモリがある。このメモリは、MOSトランジスタのゲート絶縁膜の中に電荷を蓄える多結晶シリコンからなる導伝層が埋め込まれた形をしている。このメモリでは、チャネルに対して強い正のゲートバイアスを印加することにより、チャネルから埋め込み導伝層に薄い酸化膜層を介して電子をトンネル効果で注入し、その導伝層に電子を蓄積する。一旦埋め込み導伝層に蓄積した電子は、今度チャネルに対して強い負のゲートバイアスを印加するまで、チャネルなどに逃げることなく保持される。ゲート電圧を一定にしたとき、埋め込み導伝層に電子が蓄積した時と、そうでない時で、ソース・ドレイン間に電圧を印加したときのドレイン電流が異なるため、不揮発性メモリとして動作することが出来る。
【0004】
ただし、このメモリ素子の場合も、ドレイン電流が十分に変化するほど電子を埋め込み導伝層中に蓄えなければならないため、結局キャパシタに電子を貯めるのと同様、電流を流して埋め込み導伝層の蓄積電荷を出し入れしなければならない。更に、十分な不揮発性を持続するためには、埋め込み導伝層とチャネル間の酸化膜厚を低バイアス下で容易に電子がトンネルしないように十分厚くする必要があるため、電子の出し入れには大きな印加電圧を必要とする。
従って、いずれの従来の半導体メモリ素子にしても、その構造および動作原理上、消費電力が高いという問題を避けられない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のトランジスタとキャパシタを用いた半導体メモリでは、キャパシタを充放電するために電流を流さなければならず、消費電力が大きくなってしまうという問題がある。また従来のフローティング・ゲート型の半導体メモリでも、ゲート絶縁膜中の埋め込み導伝層を充放電するために電流を流さなければならず、さらに充放電するのに通常のトランジスタ動作電圧よりもかなり高い電圧を印加しなければならないため、やはり消費電力が大きくなってしまうという問題がある。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、電流をほとんど流す必要がない超低消費電力で動作可能な新規な構造の電子デバイスを提供することを目的とする。
また本発明は、電源offの状態でもデータを保持し得る不揮発性半導体メモリを提供することを目的とする。
【0017】
また本発明(請求項1)は、
キャリアを閉じ込めることのできる少なくとも2つの第1の導伝領域と、
キャリアのエネルギー準位が前記第1の導伝領域よりも高く、かつキャリアのエネルギー準位が3次元方向に量子化されている第2の導伝領域と、
前記第1の導伝領域に対して電圧を印加するための電極とを具備し、
前記電極により前記第1の導伝領域間に電圧を印加することによって、キャリアが前記第1の導伝領域の一方から他方に、トンネル効果により前記第2の導伝領域を経由して移動し、
前記第1の導伝領域間にかけた電圧を解除したとき、キャリアを一方の第1の導伝領域に閉じ込め、
前記第2の導伝領域は、複数の導伝領域に分割され、前記第1の導伝領域から離れるにしたがってキャリアのエネルギー準位が高くなることを特徴とする電子デバイスである。
また、本発明(請求項2)は、
キャリアを閉じ込めることのできる少なくとも2つの第1の導伝領域と、
キャリアのエネルギー準位が前記第1の導伝領域よりも高く、かつキャリアのエネルギー準位が3次元方向に量子化されている第2の導伝領域と、
前記第1の導伝領域に対して電圧を印加するための電極と、
前記第2の導伝領域に対して電圧を印加するための電極とを具備し、
前記第2の導伝領域に電圧を印加してこの第2の導伝領域のキャリアのエネルギー準位を低くし、同時に前記第1の導伝領域間に電圧を印加することによって、キャリアが前記第1の導伝領域の一方から他方に、トンネル効果により前記第2の導伝領域を経由して移動し、
前記第1の導伝領域間および第2の導伝領域にかけた電圧を解除したときはキャリアを一方の第1の導伝領域に閉じ込め、
前記第2の導伝領域は、複数の導伝領域に分割され、前記第1の導伝領域から離れるにしたがってキャリアのエネルギー準位が高くなることを特徴とする電子デバイスである。
【0018】
また本発明(請求項3)は、
キャリアを閉じ込めることのできる少なくとも2つの第1の導伝領域と、
キャリアのエネルギー準位が前記第1の導伝領域よりも高く、かつキャリアのエネルギー準位が3次元方向に量子化されている第2の導伝領域と、
前記第1の導伝領域に対して電圧を印加するための電極とを具備し、
前記電極により前記第1の導伝領域間に電圧を印加することによって、キャリアが前記第1の導伝領域の一方から他方に、トンネル効果により前記第2の導伝領域を経由して移動し、
前記第1の導伝領域間にかけた電圧を解除したとき、キャリアを一方の第1の導伝領域に閉じ込め、
前記第2の導伝領域は、半導体からなる半導体領域であってキャリアを生じさせる不純物をドープした領域が前記第1の導伝領域から離れたところに存在する変調ドーピングであることを特徴とする電子デバイスである。
また、本発明(請求項4)は、
キャリアを閉じ込めることのできる少なくとも2つの第1の導伝領域と、
キャリアのエネルギー準位が前記第1の導伝領域よりも高く、かつキャリアのエネルギー準位が3次元方向に量子化されている第2の導伝領域と、
前記第1の導伝領域に対して電圧を印加するための電極と、
前記第2の導伝領域に対して電圧を印加するための電極とを具備し、
前記第2の導伝領域に電圧を印加してこの第2の導伝領域のキャリアのエネルギー準位を低くし、同時に前記第1の導伝領域間に電圧を印加することによって、キャリアが前記第1の導伝領域の一方から他方に、トンネル効果により前記第2の導伝領域を経由して移動し、
前記第1の導伝領域間および第2の導伝領域にかけた電圧を解除したときはキャリアを一方の第1の導伝領域に閉じ込め、
前記第2の導伝領域は、半導体からなる半導体領域であってキャリアを生じさせる不純物をドープした領域が前記第1の導伝領域から離れたところに存在する変調ドーピングであることを特徴とする電子デバイスである。
【0019】
また本発明(請求項5)は、
キャリアを閉じ込めることのできる第1の導伝領域と、
キャリアを閉じ込めることができ、キャリアのエネルギー準位が3次元方向に量子化されている第2の導伝領域と、
キャリアが自由に移動できる第3の導伝領域と、
前記第1の導伝領域に対して電圧を印加するための少なくとも1つの第1の電極と、
前記第3の導伝領域に電流を流すために必要な入力・出力のための第2・第3の電極とを具備し、
第1の電極と第1の導伝領域、第1の導伝領域と第2の導伝領域、第2の導伝領域と第3の導伝領域は絶縁層またはエネルギー障壁層を挟んで構成され、
第1の電極と第2または第3の電極、あるいは第1の電極と第2及び第3の電極間に電圧を印加することによって、前記第1の導伝領域と第2の導伝領域の間で、トンネル効果によりキャリアの移動が可能で、第1の電極と第1の導伝領域との間並びに第2の導伝領域と第3の導伝領域との間でキャリアの移動が起こらず、印加した前記電圧を解除したときはキャリアを第1或いは第2の導伝領域の一方に閉じ込めることを特徴とする電子デバイスを提供する。
【0020】
本発明(請求項6)は、前記第3の導伝領域において、前記第2・第3の電極間に電位差を与えて電流を流したとき、前記第1の導伝領域にキャリアが閉じ込められている場合と、前記第2の導伝領域にキャリアが閉じ込められている場合で、第3の導伝領域を流れる電流の値が変化することを特徴とする請求項5記載の電子デバイスを提供する。
【0021】
本発明(請求項7)は、前記第1の電極をゲート電極、前記第2の電極をソース電極、前記第3の電極をドレイン電極としたとき、ゲート電極に電圧を印加すると共に、ソース・ドレイン電極間に、前記第1の導伝領域と前記第2の導伝領域間でキャリアの移動が生じない程度の電圧を印加することによって、ソース・ドレイン間を流れる電流を変調することを特徴とする請求項6記載の電子デバイスを提供する。
【0022】
本発明(請求項8)は、前記第1・第2の導伝領域の両方が不純物をドープした半導体もしくは多結晶体から構成されていることを特徴とする請求項7記載の電子デバイスを提供する。
【0023】
本発明(請求項9)は、前記第1・第2の導伝領域のどちらか一方が不純物をドープした半導体もしくは多結晶体で、他方が不純物をドープしていない半導体もしくは多結晶体から構成されていることを特徴とする請求項7記載の電子デバイスを提供する。
【0024】
本発明(請求項10)は、前記第1の導伝領域が、不純物をドープした半導体もしくは多結晶体で、前記第2の導伝領域が半導体あるいは量子ドットの集合体から構成されていることを特徴とする請求項7記載の電子デバイスを提供する。
【0025】
本発明(請求項11)は、前記第1・第2の導伝領域が、いずれもあるいは一方が不純物をドープした微粒子あるいは量子ドットの集合体から構成されていることを特徴とする請求項7記載の電子デバイスを提供する。
【0026】
本発明(請求項12)は、前記電子デバイスはメモリーであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11記載の電子デバイスを提供する。
【0027】
本発明においてキャリアとは、電子或いは正孔である。またキャリアを閉じこめることができる領域とは、少なくとも上下左右前後6方を高いエネルギーバリアで囲まれた領域であり、この領域にキャリアを閉じこめることのできる領域のことである。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の第1の実施の形態に係る電子デバイスのバンド構造を示す。
図1(a)に示すように、電圧無印加状態で、第1の導伝領域は電子を閉じ込め得る状態にある。本実施例では第2の導伝領域は3次元方向に量子化されている。第2の導伝領域はそのいちばん低いエネルギー準位でも、エネルギー準位のレベルは第1の導伝領域よりも高く設定されている。第1の導伝領域は量子化されず電子のエネルギー準位はほぼ連続に設定され、伝導帯の底に均等に電子が溜まるようになっている。
【0029】
図1(b)に示すように第1の導伝領域間に電位差を与え、一方のフェルミレベルを上昇させると、電子は一方の第1の導伝領域から他方の第1の導伝領域へ、第2の導伝領域を介して移動する。このときの電子は主にトンネル効果によって移動する。
【0030】
このとき図1(c)に示すように第1の導伝領域間のバイアスを切っても、第2の導伝領域の量子準位(エネルギー準位のレベル)が高いため電子は一方の第1の導伝領域に閉じ込められたままになり、第1の導伝領域の電極間に電位差が生じる。この電位の+−によって1、0を識別すれば不揮発性のメモリーを構成できる。
【0031】
このとき第2の導伝領域の量子化準位を十分に高く設定することで、熱的或いは外部電界によるノイズにより発生する電位差程度では電子の移動は生じない。図2は図1(c)の状態に光(紫外線)を照射した場合の電子デバイスの動作原理を表す。右側の第1の導伝領域にいた電子は励起され、障壁を乗り越えるかトンネルするかしながら左側の第1の導伝領域に拡散していき、メモリは消去される。
【0032】
このように第1の導伝領域に閉じこめられた電子をシーソーのように左右に移動させているだけなので、電極を通して電流が流れることがほとんどなく、極めて消費電力の低いメモリ動作を実現できる。
【0033】
また第2の導伝領域は3次元方向に量子化された量子ドットを用い、第1の導伝領域は量子化されない半導体閉じ込め領域を用いた。
【0035】
第1の導伝領域も量子化された方が、デバイスの動作電圧の設定が離散的になるため確実な動作を期待できる。ここで第1、第2の導伝領域は半導体材料のバンドギャップや電子親和力の差を用いて形成することができる。
【0036】
以上の実施形態では、第1の導伝領域と第2の導伝領域間にエネルギー障壁が存在することを仮定してきたが、素子動作に必要なのは第2の導伝領域のエネルギー準位が第1の導伝領域のエネルギー準位よりも高いことなので、第2の領域を、第1の導伝領域と第2の導伝領域間のエネルギー障壁層と同等なエネルギー障壁層で構成してもよい。
【0037】
その場合、第2の導伝領域の量子準位を介してトンネル効果で電子を第1の導伝領域間を行き来させるのではなく、エネルギー障壁領域を直接トンネル効果で電子を行き来させるか、或いは電圧印加時のエネルギー障壁領域にできる三角ポテンシャルをファウラー・ノルトハイム・トンネリングで電子を行き来させるか、或いはエネルギー障壁領域を電子が乗り越えて行き来するかのいずれかの方法でメモリ動作を行うことになる。
【0038】
図3に本発明の第2の実施の形態に係る電子デバイスのバンド構造を示す。
本実施例では第1の実施の形態の第2の導伝領域に電極を形成し、電圧を印加可能にしたものである。
【0039】
図3(a)は、電圧無印加状態で、第1の導伝領域は電子を閉じ込める状態にあり、第1の形態の図1(a)の状態と同じである。
次に図3(b)に示すように第1の導伝領域と第2の導伝領域間に電位差を与え、さらに第1の導伝領域間に電位差を与えると、図左側の第1の導伝領域の電子のフェルミレベルと第2の導伝領域のエネルギーが近づくため、電子がトンネルして図右側の第1の導伝領域に移動しやすくなる。
【0040】
このように第2の導伝領域に電極を設けてバイアスを印加することで、第1の導伝領域に対する第2の導伝領域のエネルギー準位を実効的に引き下げることができる。このような第2の導伝領域に対する電極の付加は、第1の導伝領域と第2の導伝領域のエネルギー差が大きいときに有効である。
図3(c)はバイアスを切ったときの状態で、第1の実施の形態の図1(c)の場合と同じ状態である。
【0041】
【実施例】
(実施例1)図4は本発明の半導体メモリ素子の上面図であり、 図5はこの断面図を示す。本実施例では第1の半導体領域(第1の導伝領域)、第2の半導体領域(第2の導伝領域)を用い、それぞれ一直線上に並んで配列している。両側の第1の半導体領域はAl0.3Ga0.7As障壁層を介して金属ショットキー電極と接続されている。第2の半導体領域は、第1の半導体領域に比べサイズが小さい形をしている。この場合第2の半導体領域としては直径が0.5nm以上50nm以下、第の半導体領域としては、その10倍から100倍であれば良い。また第2の半導体領域と第1の半導体領域の間隔は、0.5nm以上50nm以下であれば良い。
【0042】
GaAs基板上1上にAl0.3 Ga0.7 As障壁層2が形成され、GaAsからなる第1の半導体領域3、第2の半導体領域4がほぼ一直線上に形成されている。第1の半導体領域は、電子を閉じ込める作用を有しているが特に量子化されるサイズではない。第2の半導体領域4は第1の半導体領域3よりもサイズが十分小さいものであり、3次元方向に量子化されている。このとき量子化された最低準位は第1の半導体領域3のエネルギー準位よりも十分高いものである。
【0043】
Al0.3 Ga0.7 As障壁層2、第1、2の半導体領域3上にはAl0.3 Ga0.7 As変調ドープ層5が形成されている。このAl0.3 Ga0.7 As変調ドープ層5には第1の半導体領域3に電子を与えるために、ドナーとなるSiのデルタ・ドーピングが施されている。
【0044】
このAl0.3 Ga0.7 As変調ドープ層5上には、第1の半導体領域3にバイアスを印加するためのAuショットキー電極7が設けられている。
このように狭バンドギャップのGaAsからなる第1の半導体領域3は周りを、GaAsよりもワイドバンドギャップのAl0.3 Ga0.7 As障壁層2により埋め込まれている構造である。第2の半導体領域4もGaAsで構成されているが、第1の半導体領域3よりもサイズがかなり小さく、量子化されているのでエネルギー準位のレベルは第1の半導体領域3よりも高い。
【0045】
この構造を実現するためには、第1の半導体領域3、第2の半導体領域4を通常のフォトリソグラフィーにてパターニングしエッチングにて形成する。次にこれら半導体領域よりも、広いバンドギャップを有する半導体或いは絶縁層を分子ビームエピタキシー(MBE)法もしくは有機金属気相成長(MOCVD)法等による選択成長法により成長させ、上記半導体領域を埋め込むことで、障壁層2を作成できる。
【0046】
(実施例2)
図6は本発明の別の実施例に係る半導体メモリ素子の上面図である。この素子では第2の半導体領域(第2の導伝領域)4が、複数に分割されており、3次元方向に量子化された半導体領域9とその両わきに2次元方向に量子化された半導体領域10が形成されている。
【0047】
この構造をとることにより、電圧無印加時の第1の半導体領域(第1の導伝領域)3に閉じ込められた電子の閉じ込め効果をさらに安定化させることができる。
【0048】
本実施例では、2次元方向に量子化された領域10と3次元方向に量子化された領域9との間で、電子が通過できるエネルギーがとびとびの値をとるため両領域間でエネルギーレベルに不一致が生じ、単に3次元方向に量子化された領域のみで第2の半導体領域4を構成するよりも、電子の逆流が起こりにくくなる。
【0049】
ここで閉じ込め方向のサイズは、電子の有効質量から決まるド・ブロイ波長(λ=h/mv:λはド・ブロイ波長、hはプランク定数、mは電子の有効質量、vは電子のフェルミ速度)程度よりも小さい必要がある。例えば閉じ込め領域がGaAsから構成されている場合は、閉じ込め方向のサイズは50nm以下であればよい。2次元方向に量子化された領域で、量子化されていない方向のサイズは典型的には数100nmであれば許容できるが、50nm程度の弱い閉じ込めの起こるサイズでも構わない。また閉じ込め領域間の距離は、両者の間を電子がトンネル効果で通り抜ける必要があるため、高々ド・ブロイ波長程度で、それ以下であることが望ましい。
【0050】
(実施例3)
図7は本発明の別の実施例に係る半導体メモリ素子の上面図である。この素子では第2の半導体領域(第2の導伝領域)4が、複数に分割されており、第1の半導体領域から離れるにしたがってそのサイズが小さくなり中央部が最小になっている。このように構成することで量子化されたエネルギーレベルが、第1の半導体領域3から離れるにしたがって高くなる。
【0051】
この構造をとることにより、電圧無印加時の第1の半導体領域3に閉じ込められた電子の閉じ込め効果をさらに安定化させることができる。
本実施例では、第2の半導体領域を複数の量子ドットにて構成している。量子ドットのエネルギーは完全に離散化しているため、ドット間に電流を流すには全てのドットのエネルギー準位をそろえる必要がある。バイアス無印加時に全てのドットのエネルギー準位がそろうことは、極めて困難なため電子の逆流も起こりにくくなり、素子動作はより安定化する。
【0052】
ここで第2の半導体領域4を構成する量子ドットは、3次元方向の閉じ込めを必要とするが、第2の実施例のところでも述べたように、閉じ込め方向のサイズは電子の有効質量から決まるド・ブロイ波長よりも短い必要がある。例えばGaAsから閉じ込め領域が構成されている場合は、閉じ込め方向の長さは50nm以下であることが望ましい。また量子ドット間の距離は、電子がトンネル効果で通りぬけることができるように、ド・ブロイ波長以下であることが望ましい。
【0053】
(実施例4)
図8は本発明の別の実施例に係る半導体メモリ素子の上面図である。この素子は第2の半導体領域(第2の導伝領域)4が複数に分割され、第1の半導体領域(第1の導伝領域)3から離れるにしたがってサイズが小さくなっており、さらに第2の半導体領域4の中央部にゲート電極11が形成されたものである。このゲート電極11は絶縁したショットキー金属電極をつけた構成にしている。この電極を付加することにより、真ん中の半導体閉じ込め領域の量子準位の制御が可能となり、より確実な分極効果を得ることができる。
【0054】
第2の半導体領域であるの量子ドットに課される条件は基本的に実施例3と同じである。またショットキー電極11は第2の半導体領域の上にきていればどのように構成しても構わない。層構成は例えばAlGaAs/GaAs系を考えた場合、図5と同様である。
【0055】
(実施例5)
図9は本発明の別の実施例に係る半導体メモリ素子の上面図である。
この素子は第1の半導体閉じ込め領域15(導伝領域)が矩形をしており、その長手方向に平行に第2の半導体閉じ込め領域16(導伝領域)が複数に分割されて並んだ構成をしている。ここで第2の半導体閉じ込め領域16は3次元方向に量子化された量子ドットである。また第1の半導体閉じ込め領域15に電圧を印加する電極も第1の半導体閉じ込め領域15の長手方向に平行に形成されている。
【0056】
実施例1では第2の半導体閉じ込め領域15の電流経路は1通りであったが、本実施例では複数個の第2の半導体領域が皆電流経路となる。この場合、電流経路が1個だけの場合と比べ電子の流れる経路が増えるため、メモリの切り替えに要する時間が短縮され、高速なメモリ動作が実現可能である。
【0057】
第1の半導体閉じ込め領域15は厚さ方向以外に特に量子化をする必要はないが、短手方向に量子化をしてもよい。その場合、閉じ込め距離はやはり電子のド・ブロイ波長以下であればよい。長手方向に関しては特に制限はないが、ド・ブロイ波長以上でよい。また第2の半導体閉じ込め領域16である量子ドットはいづれの閉じ込め方向も電子のド・ブロイ波長以下であればよい。特にAlGaAs/GaAs系の材料を用いる場合、閉じ込め方向のサイズは50nm以下が望ましい。
【0058】
(実施例6)
図10は本発明の別の実施例に係る半導体メモリ素子の上面図である。この素子は基本構造が実施例5と同じ素子である。但し、第2の半導体閉じ込め領域16(導伝領域)上に絶縁されたショットキー電極18が形成されている。このように第2の半導体閉じ込め領域16に制御電極を設けることにより、素子の制御性を向上させることが出来る。
【0059】
(実施例7)
図11は本発明の別の実施例に係る半導体メモリ素子の断面図である。この素子は第1の導伝領域20としてn型の多結晶シリコン、第2の導伝領域21としてSiの量子ドット、また第1の導伝領域20の電位を制御する絶縁ゲート電極の一方を第3の導伝領域22で置き換えた構造をしている。即ち2つの第1の導伝領域20で第2の導伝領域21を挟み込み、さらにその下に第3の導伝領域22としてp型Siを配した縦型素子になっている。
【0060】
第1の導伝領域20の上部には絶縁領域26を介してゲート電極23が付けられ、一方反対側の第3の導伝領域22にはその左右にn型シリコンよりなるソース・ドレイン電極24、25が形成されている。第1の電極23と第1の導伝領域20間の絶縁領域26、第1の導伝領域20と第2の導伝領域21間のトンネル障壁領域27、第1の導伝領域20と第3の導伝領域22間の絶縁領域26はそれぞれシリコン酸化膜で構成されている。ただし、トンネル障壁27として用いられるシリコン酸化膜の厚さは電子のド・ブロイ波長程度であればよく、また絶縁領域26として用いられるシリコン酸化膜の厚さはド・ブロイ波長以上が必要で且つ前者よりも厚い必要がある。
【0061】
基本的にこの素子は浮遊ゲートタイプのシリコンMOSFETであり、通常のMOSFET試作のプロセスを浮遊ゲート部作成のところだけ若干変更するのみで作成できる。
【0062】
ここでこの素子の第2の導伝領域21を多結晶シリコンに挟まれたシリコン量子ドットをもちいて形成できる。シリコン量子ドットのサイズはシリコンの有効質量からきまるド・ブロイ波長程度以下であることが望ましく、この場合10nm以下である。このシリコン量子ドットは例えば高周波プラズマを用いて形成したシリコン微粒子をシリコン酸化膜上に堆積することにより形成できる。
【0063】
第1の導伝領域20と第2の導伝領域21間の間隔は電子がトンネル可能な距離である必要があることから、ド・ブロイ波長以下であることが望ましく、この場合5nm程度以下が好ましい。
【0064】
この素子の動作原理は基本的に実施例1と同じであるが、メモリの読み出しがこの場合電流値の大小によって行われるのが特徴になっている。即ち、ソース・ドレイン間に電圧をかけたとき、第1の導伝領域20のうち電子が主に蓄積しているのがゲート電極23側の多結晶シリコンなのか、第3の導伝領域22(チャネル)側の多結晶シリコンなのかによって、ドレイン電流の値が大きく異なるため、メモリの読み出しを容易に行うことが可能である。
【0065】
(実施例8)
図12は本発明の別の実施例にかかる半導体メモリーの平面図と断面図である。
【0066】
GaAs層にSiをプレーナドーピングした半導体基板上に、図に示すように2つの第1の導伝領域3とその間に第2の導伝領域4を形成する。第2の導伝領域4は第1の導伝領域3に比較して十分にチャネル幅が狭窄されている。2つの第1の導伝領域3、第2の導伝領域4にはそれぞれ制御電極7、11が設けられている。これらの制御電極7、11は絶縁層を介して接続されているかまたはショットキー接続されている。
【0067】
第2の導伝領域4は第1の導伝領域よりも幅が十分狭いので、そのエネルギーレベルは第1の導伝領域3よりも十分高い。そこで第1の導伝領域3間に電位差を印加すると一方から他方へ第2の導伝領域4を介してキャリアーが移動することになる。
【0068】
このとき幅の狭められた第2の導伝領域4の内部では、プレーナドープされた領域が電子の導伝部分となる。このとき第2の導伝領域4の内部はドナーであるSiがランダムに分散しているので、ランダムなポテンシャル障壁が構成され、実質的に多重トンネル障壁が構成されている。
【0069】
図13にこのときのバンド構造を示す。ランダムな多重トンネル障壁は電子が通過できるエネルギー準位が不規則なため、第1の導伝領域の一方に溜まった電子が他方へ流れようとするのを妨ぐ働きを有する。従って電圧無印加状態でより安定な状態になるため、熱的揺らぎや放射線による誤動作を生じにくくできる。
【0070】
また一方第2の導伝領域4に設けられた絶縁ゲート電極11により、第1の導伝領域3間に電位差を与えた時ランダムなエネルギー障壁を引き下げて電子を通り安くすることができる。
【0071】
本実施例ではGaAs層のSiのプレーナドーピングを用いたが、n型のプレーナドーピングの代わりにp型のプレーナドーピングを用いても良い。さらに膜厚方向の閉じ込め効果を上げるために、npn型やpnp型のプレーナドーピングも有効である。またAlGaAs/GaAs等のヘテロ接合による閉じ込めを用いても良い。
【0072】
ここで第2の導伝領域4の幅は、光露光法で形成可能な最小寸法である20〜30nm以下であることが望ましい。また第1の導伝領域3の幅は、第2の導伝領域4よりも広ければよいが、典型的にはその1.5倍以上あればよい。
【0073】
実施例7を除いて基本的に実施例1と同様の技術を用いて作成できる。第1の半導体領域に形成される電極を形成する際に同時に、リフトオフ法により第2の半導体領域のほぼ真ん中にショットキー電極を形成すれば良い。
【0074】
以上の実施例では主にGaAs/AlGaAs系の材料のみ記したが、電子や正孔の閉じ込めができるあらゆるヘテロ接合の組み合わせ、例えば化合物以外にもSi系でSi/SiGe系、Ge/SiGe系あるいはSi/SiO2等の組み合わせでも可能である。
【0075】
また第1の半導体領域をシリコン、第2の半導体領域をポリシリコンというように、半導体とその多結晶体で構成することも可能である。さらに第1の半導体領域をシリコン、第2の半導体領域をポーラスシリコンで構成することも可能である。
【0076】
(実施例9)
図14は本発明の別の実施例にかかる半導体メモリーの断面図である。本実施例では第1の導伝領域30としてn型多結晶シリコン、第2の導伝領域31としてシリコンの量子ドット、第3の導伝領域32としてp型のシリコンを用い、第1・第2の導伝領域30、31間のトンネル障壁領域36並びに第2・第3の導伝領域31、32間の絶縁領域37としてシリコン酸化膜を用いている。前者のシリコン酸化膜の厚さは電子のド・ブロイ波長程度が好ましく、後者の厚さはド・ブロイ波長よりも大きい必要があり、更に前者の膜厚よりも厚い必要がある。
【0077】
また第1の電極33(ゲート電極)は高ドープのn型多結晶シリコンを、第2・第3の電極34、35(それぞれソース電極・ドレイン電極)は高濃度n型シリコン層を用いた。第1の電極33と第1の導伝領域30間も絶縁領域37でありシリコン酸化膜が用いられる。この厚さも電子のド・ブロイ波長より大きい必要があり、第1の導伝領域30と第2の導伝領域31間のトンネル酸化膜よりも厚い必要がある。
【0078】
またこの実施例は、通常の浮遊ゲート型MOSFET型素子の作製行程を若干変更することにより容易に作成可能ある。シリコン量子ドット層の形成方法は実施例7記載の方法で形成可能である。
【0079】
図15は本発明の実施例9にかかる電子デバイスの動作原理を説明するためのバンド図を表す。通常動作時には第1の導伝領域30も第2の導伝領域31も中性であるが、ソース・ドレインをショートして接地し、第1の電極33に数ボルトの負の電圧を印加すると、第1の導伝領域30から第2の導伝領域31の量子ドットに電子がトンネル効果で注入される。
【0080】
このとき量子ドットは数nmと十分に小さいため、いわゆるクーロンブロッケイド効果により数ボルトの電圧では電子は1個しか入ることが許されない。こうして第1の導伝領域はプラスに帯電し、第2の導伝領域はマイナスに帯電し、両領域間に電位差が発生する。
【0081】
従って、ソース・ドレイン間に電圧を印加した場合、第1並びに第2の導伝領域30、31が中性の場合に比べ、両領域が帯電している場合第3の導伝領域32を電流が流れにくくなる。すなわち、トランジスタの閾値電圧がシフトするため、このデバイスはメモリとして使用することが可能となる。
【0082】
本実施例では第1の導伝領域30として多結晶シリコン層を用いたがこれを第2の導伝領域31と同様にシリコン微粒子を用いた量子ドットで構成してもよい。また第1・第2のいずれの導伝領域30、31を多結晶シリコンで構成してもかまわない。
また、前記第1・第2の導伝領域のどちらか一方が不純物をドープした半導体もしくは多結晶体で、他方が不純物をドープしていない半導体もしくは多結晶体から構成されていてもかまわない。
また、前記第1・第2の導伝領域が、いずれもあるいは一方が不純物をドープした微粒子あるいは量子ドットの集合体から構成されていてもかまわない。
【0083】
また本実施例並びに実施例7では読みとり部としてのトランジスタ構造をMOS型素子を用いて構成したが、InAlGaAsP等の化合物半導体を適当な混晶比で用いてもよいし、また薄膜トランジスタ(TFT)を基本構成としてもよい。
【0084】
またメモリの読み出し感度を向上させるために、第3の導伝領域32として量子細線を用いた量子細線トランジスタ(電流が流れるチャネル部分に量子細線を用いる)をベースとしてもよいし、第3の導伝領域32に多重トンネル接合等を用いることも可能である。
【0085】
【発明の効果】
このように本発明は、大きさの異なる半導体閉じ込め領域層を並べ、この間にゲートを設けることにより電子を偏在させることを基本動作としているので、電流を流さない、超低消費電力なデバイスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる電子デバイスの動作原理を説明するためのバンド図
【図2】本発明の実施例にかかる電子デバイスの動作原理を説明するためのバンド図
【図3】本発明の実施例にかかる電子デバイスの動作原理を説明するためのバンド図
【図4】本発明の実施例1にかかる半導体メモリ素子の表面図
【図5】本発明の実施例1にかかる半導体メモリ素子の断面図
【図6】本発明の実施例2にかかる半導体メモリ素子の表面図
【図7】本発明の実施例3にかかる半導体メモリ素子の表面図
【図8】本発明の実施例4にかかる半導体メモリ素子の表面図
【図9】本発明の実施例5にかかる半導体メモリ素子の表面図
【図10】本発明の実施例6にかかる半導体メモリ素子の表面図
【図11】本発明の実施例7にかかる半導体メモリ素子の表面図
【図12】本発明の実施例8にかかる半導体メモリ素子の表面図及びこれの断面図
【図13】本発明の実施例8にかかる半導体メモリ素子のバンド図
【図14】本発明の実施例9にかかる半導体メモリ素子の断面図
【図15】本発明の実施例9にかかる電子デバイスの動作原理を説明するためのバンド図
【符号の説明】
1…GaAs基板
2…Al0.3 Ga0.7 As障壁層
3…第1の半導体領域
4…第2の半導体領域
5…Al0.3 Ga0.7 As変調ドープ層
6…プレーナドープ層
7…電極
8…トンネル障壁
9…量子細線(3次元方向に量子化された領域)
10…量子細線(2次元方向に量子化された領域)
11…ゲート電極

Claims (12)

  1. キャリアを閉じ込めることのできる少なくとも2つの第1の導伝領域と、
    キャリアのエネルギー準位が前記第1の導伝領域よりも高く、かつキャリアのエネルギー準位が3次元方向に量子化されている第2の導伝領域と、
    前記第1の導伝領域に対して電圧を印加するための電極とを具備し、
    前記電極により前記第1の導伝領域間に電圧を印加することによって、キャリアが前記第1の導伝領域の一方から他方に、トンネル効果により前記第2の導伝領域を経由して移動し、
    前記第1の導伝領域間にかけた電圧を解除したとき、キャリアを一方の第1の導伝領域に閉じ込め、
    前記第2の導伝領域は、複数の導伝領域に分割され、前記第1の導伝領域から離れるにしたがってキャリアのエネルギー準位が高くなることを特徴とする電子デバイス。
  2. キャリアを閉じ込めることのできる少なくとも2つの第1の導伝領域と、
    キャリアのエネルギー準位が前記第1の導伝領域よりも高く、かつキャリアのエネルギー準位が3次元方向に量子化されている第2の導伝領域と、
    前記第1の導伝領域に対して電圧を印加するための電極と、
    前記第2の導伝領域に対して電圧を印加するための電極とを具備し、
    前記第2の導伝領域に電圧を印加してこの第2の導伝領域のキャリアのエネルギー準位を低くし、同時に前記第1の導伝領域間に電圧を印加することによって、キャリアが前記第1の導伝領域の一方から他方に、トンネル効果により前記第2の導伝領域を経由して移動し、
    前記第1の導伝領域間および第2の導伝領域にかけた電圧を解除したときはキャリアを一方の第1の導伝領域に閉じ込め、
    前記第2の導伝領域は、複数の導伝領域に分割され、前記第1の導伝領域から離れるにしたがってキャリアのエネルギー準位が高くなることを特徴とする電子デバイス。
  3. 半導体からなり、キャリアを閉じ込めることのできる少なくとも2つの第1の導伝領域と、
    半導体からなり、キャリアのエネルギー準位が前記第1の導伝領域よりも高く、かつキャリアのエネルギー準位が3次元方向に量子化されている第2の導伝領域と、
    前記第1の導伝領域に対して電圧を印加するための電極と、
    キャリアを生じさせる不純物をドープした領域が前記第1、第2の導伝領域から離れたところに存在する変調ドーピング層とを具備し、
    前記電極により前記第1の導伝領域間に電圧を印加することによって、キャリアが前記第1の導伝領域の一方から他方に、トンネル効果により前記第2の導伝領域を経由して移動し、
    前記第1の導伝領域間にかけた電圧を解除したとき、キャリアを一方の第1の導伝領域に閉じ込めることを特徴とする電子デバイス。
  4. 半導体からなり、キャリアを閉じ込めることのできる少なくとも2つの第1の導伝領域と、
    半導体からなり、キャリアのエネルギー準位が前記第1の導伝領域よりも高く、かつキャリアのエネルギー準位が3次元方向に量子化されている第2の導伝領域と、
    前記第1の導伝領域に対して電圧を印加するための電極と、
    前記第2の導伝領域に対して電圧を印加するための電極と、
    キャリアを生じさせる不純物をドープした領域が前記第1及び第2の導伝領域から離れたところに存在する変調ドーピング層とを具備し、
    前記第2の導伝領域に電圧を印加してこの第2の導伝領域のキャリアのエネルギー準位を低くし、同時に前記第1の導伝領域間に電圧を印加することによって、キャリアが前記第1の導伝領域の一方から他方に、トンネル効果により前記第2の導伝領域を経由して移動し、
    前記第1の導伝領域間および第2の導伝領域にかけた電圧を解除したときはキャリアを一方の第1の導伝領域に閉じ込めることを特徴とする電子デバイス。
  5. キャリアを閉じ込めることのできる第1の導伝領域と、
    キャリアを閉じ込めることができ、キャリアのエネルギー準位が3次元方向に量子化されている第2の導伝領域と、
    キャリアが自由に移動できる第3の導伝領域と、
    前記第1の導伝領域に対して電圧を印加するための少なくとも1つの第1の電極と、
    前記第3の導伝領域に電流を流すために必要な入力・出力のための第2・第3の電極とを具備し、
    第1の電極と第1の導伝領域、第1の導伝領域と第2の導伝領域、第2の導伝領域と第3の導伝領域は絶縁層またはエネルギー障壁層を挟んで構成され、
    第1の電極と第2または第3の電極、あるいは第1の電極と第2及び第3の電極間に電圧を印加することによって、前記第1の導伝領域と第2の導伝領域の間で、トンネル効果によりキャリアの移動が可能で、第1の電極と第1の導伝領域との間並びに第2の導伝領域と第3の導伝領域との間でキャリアの移動が起こらず、印加した前記電圧を解除したときはキャリアを第1或いは第2の導伝領域の一方に閉じ込めることを特徴とする電子デバイス。
  6. 前記第3の導伝領域において、前記第2・第3の電極間に電位差を与えて電流を流したとき、前記第1の導伝領域にキャリアが閉じ込められている場合と、前記第2の導伝領域にキャリアが閉じ込められている場合で、第3の導伝領域を流れる電流の値が変化することを特徴とする請求項5記載の電子デバイス。
  7. 前記第1の電極をゲート電極、前記第2の電極をソース電極、前記第3の電極をドレイン電極としたとき、ゲート電極に電圧を印加すると共に、ソース・ドレイン電極間に、前記第1の導伝領域と前記第2の導伝領域間でキャリアの移動が生じない程度の電圧を印加することによって、ソース・ドレイン間を流れる電流を変調することを特徴とする請求項6記載の電子デバイス。
  8. 前記第1・第2の導伝領域の両方が不純物をドープした半導体もしくは多結晶体から構成されていることを特徴とする請求項7記載の電子デバイス。
  9. 前記第1・第2の導伝領域のどちらか一方が不純物をドープした半導体もしくは多結晶体で、他方が不純物をドープしていない半導体もしくは多結晶体から構成されていることを特徴とする請求項7記載の電子デバイス。
  10. 前記第1の導伝領域が、不純物をドープした半導体もしくは多結晶体で、前記第2の導伝領域が半導体あるいは量子ドットの集合体から構成されていることを特徴とする請求項7記載の電子デバイス。
  11. 前記第1・第2の導伝領域が、いずれもあるいは一方が不純物をドープした微粒子あるいは量子ドットの集合体から構成されていることを特徴とする請求項7記載の電子デバイス。
  12. 前記電子デバイスはメモリーであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11記載の電子デバイス。
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